説明

集合住宅インターホンシステム

【課題】 センサに頼らず来訪者等集合玄関機の操作者にも不審者の有無を判断して頂き、共連れを確実に防止できる集合住宅インターホンシステムを提供する。
【解決手段】 集合玄関端末1の前方を含む集合玄関を撮像するエントランスカメラ6を備えると共に、集合玄関端末1にエントランスカメラ6の撮像映像を表示する表示部16、及び集合玄関から住居エリアに入る際に通過するオートドア5を解錠する解錠ボタン12を設ける一方、住戸端末2に解錠ボタン12の操作を有効とするための解錠許可ボタン22を設け、集合玄関端末CPU17は、呼出操作して住戸端末2の応答操作により通話路が形成されたら、表示部16にエントランスカメラ6の撮像映像を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は集合住宅インターホンシステムに関し、特にオートドアを解錠して訪問者や居住者が通過する際に不審者も一緒に通過する所謂共連れを防止できる集合住宅インターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在広く使われている集合住宅インターホンシステムにおいては、集合玄関端末からの呼び出しに居住者が応答し、音声や映像により来訪者を確認したら住戸端末を操作して通常施錠されている集合玄関のオートドアを解錠し、来訪者が住居エリアに入ることができるよう構成されている。この場合、居住者が許可した人物に対してオートドアを解錠するして通過させることができたが、オートドアが開くタイミングに合わせて不審者が侵入してしまう所謂「共連れ」を防ぐことはできなかった。
そのため、共連れを防止するために、本出願人は特許文献1に示す集合住宅インターホンシステムを提案した。このシステムは、オートドアを通過する人物を感知する人感センサを設置し、来訪者に訪問する人数を入力させてオートドアを通過する人物をカウントして不審者の侵入を防ぐものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−219475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、人感センサによる通過人数の把握は難しく、特に2人並んで通過する場合や、親子が手をつないで通過する場合は1人と判断してしまう場合があった。そのため、訪問者が2人であっても、同時に侵入する不審者を含めて2人と判断する場合が発生し、不審者の侵入を認識できない場合があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、センサに頼らず来訪者等の集合玄関機の操作者にも不審者の有無を判断して頂き、共連れを確実に防止できる集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、集合玄関に設置され、居住者を呼び出して通話する機能を備えた集合玄関端末と、各住戸に設置され、集合玄関端末からの呼び出しに応答通話する機能を備えた住戸端末と、管理人室等に設置されて住戸端末或いは集合玄関端末と通話する機能を備えた管理室端末と、これらの機器の間の通信を制御する制御装置とを備えたインターホンシステムであって、集合玄関端末の前方を含む集合玄関の略全体を撮像するエントランスカメラを備えると共に、集合玄関端末に、エントランスカメラの撮像映像を表示する表示部、及び集合玄関から住居エリアに入る際に通過するオートドアを解錠する解錠ボタンを設ける一方、住戸端末に解錠ボタンの操作を有効とするための解錠許可ボタンを設け、集合玄関端末は、居住者を呼び出す操作がなされた時、呼出操作後に通話路が形成された時、通話路形成中に解錠許可ボタンが操作された時のうち、何れかのタイミングで表示部にエントランスカメラの撮像映像を表示させる表示制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、住戸端末の解錠操作だけではオートドアは解錠されず、集合玄関端末において解錠操作を引き続き行うことでオートドアは解錠される。そのため、居住者の判断に加えて来訪者等の集合玄関端末操作者の判断でオートドアは解錠されるので、セキュリティを向上できる。
そして、解錠操作時は集合玄関端末の前方を含む集合玄関の映像が表示部に表示されるので、集合玄関端末の操作者は自身の後方等に不審者がいないか表示部で確認しながらオートドアの解錠操作ができ、共連れを防ぐことができる。
【0007】
請求項2の発明は、集合玄関に設置され、居住者を呼び出して通話する機能を備えた集合玄関端末と、各住戸に設置され、集合玄関端末からの呼び出しに応答通話する機能を備えた住戸端末と、管理人室等に設置されて住戸端末或いは集合玄関端末と通話する機能を備えた管理室端末と、これらの機器の間の通信を制御する制御装置とを備えたインターホンシステムであって、集合玄関端末の前方を含む集合玄関の略全体を撮像するエントランスカメラを備えると共に、集合玄関端末に、エントランスカメラの撮像映像を表示する表示部と、集合玄関から住居エリアに入る際に通過するオートドアを解錠する解錠ボタンと、解錠ボタン操作を許可するために所定の情報を入力する許可操作部と、許可操作の可否を判断する判断部と、表示部にエントランスカメラの撮像映像を表示制御する表示制御部と、を設け、判断部は、許可操作部から入力された情報が予め設定された情報と一致した場合に解錠ボタンの操作を許可すると共に、表示制御部は、入力操作部が操作を受けたら或いは判断部が解錠ボタンの操作を許可したら、表示部にエントランスカメラの撮像映像を表示させることを特徴とする。
この構成によれば、帰宅した居住者等の操作者は、許可操作部を操作して暗証番号等の情報を入力することで居住者を呼び出さなくてもオートドアを解錠できる。しかも、この操作時に表示部に自身の後方を含む集合玄関の映像が表示されるので、不審者の有無を確認でき、安心してオートドアの解錠操作ができ共連れを防止できる。
【0008】
請求項3の発明は、集合玄関に設置され、居住者を呼び出して通話する機能を備えた集合玄関端末と、各住戸に設置され、集合玄関端末からの呼び出しに応答通話する機能を備えた住戸端末と、管理人室等に設置されて住戸端末或いは集合玄関端末と通話する機能を備えた管理室端末と、これらの機器の間の通信を制御する制御装置とを備えたインターホンシステムであって、集合玄関端末の前方を含む集合玄関の略全体を撮像するエントランスカメラを備えると共に、集合玄関端末に、エントランスカメラの撮像映像を表示する表示部、及び集合玄関から住居エリアに入る際に通過するオートドアを解錠する解錠ボタンを設ける一方、管理室端末に解錠ボタンの操作を有効とするための解錠許可ボタンを設け、集合玄関端末は、居住者を呼び出す操作がなされた時、呼出操作後に通話路が形成された時、通話路形成中に管理室端末の解錠許可ボタンが操作された時のうち、何れかのタイミングで表示部にエントランスカメラの撮像映像を表示させる表示制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、管理室端末の解錠操作だけではオートドアは解錠されず、集合玄関端末において解錠操作を引き続き行うことでオートドアは解錠される。そのため、管理人の判断に加えて来訪者等の集合玄関端末の操作者の判断でオートドアは解錠されるので、セキュリティを向上できる。
そして、解錠操作時は集合玄関端末の前方を含む集合玄関の映像が表示部に表示されるので、集合玄関端末の操作者は自身の後方に不審者がいないか表示部で確認しながらオートドアの解錠操作ができ、共連れを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、来訪者に対しては住戸端末や管理室端末の解錠操作だけではオートドアの解錠はなされず、集合玄関端末の解錠操作を引き続き行うことでオートドアが解錠されるのでセキュリティを向上できる。
そして、解錠操作時は集合玄関端末の前方を含む集合玄関の映像が表示されるので、集合玄関端末の操作者は自身の後方に不審者がいないか表示部で確認しながらオートドアの解錠操作ができ、共連れを防ぐことができる。
また、帰宅した居住者に対しては、許可操作部を操作して暗証番号等を入力することで居住者を呼び出さなくてもオートドアを解錠できる。しかも、この操作時には表示部に集合玄関の映像が表示されるので、不審者の有無を確認でき、安心してオートドアの解錠操作ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る集合住宅インターホンシステムの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る集合住宅インターホンシステムの一例を示すブロック図であり、1は集合玄関であるエントランスに設置され、訪問先の居住者を呼び出して通話する機能を備えた集合玄関端末、2は個々の住戸に設置されて集合玄関端末1からの呼び出しに応答し通話する機能を備えた住戸端末、3は管理人室等に設置されて集合玄関端末1或いは住戸端末2と通話する機能を備えた管理室端末、4はこれらの機器の間の通信を制御する制御装置、5はエントランスと住居エリアの間に設置され電気錠を備えたオートドア、6は集合玄関端末1の前方を含むエントランス全体を撮像するエントランスカメラ、7は個々の住戸玄関に設置されて居住者を呼び出すための住戸玄関端末である。
【0012】
集合玄関端末1、住戸端末2、管理室端末3は、夫々伝送線L1,L2,L3を介して制御装置4に接続されている。また、オートドア5は集合玄関端末1に伝送線L4により接続され、エントランスカメラ6は集合玄関端末1及び制御装置4に夫々伝送線L5,L6で接続されている。
【0013】
集合玄関端末1は、呼出先の住戸を選択するために操作するテンキーや呼出ボタン等を備えた操作部11、オートドア5を解錠する解錠ボタン12、居住者と通話するためのマイク及びスピーカから成る通話手段(SP/MIC)13、通話手段13を制御する通話回路14、来訪者を撮像するためのカメラ部15、エントランスカメラ6の撮像映像やメッセージ等を表示する表示部16、集合玄関端末1を制御する集合玄関端末CPU17、制御装置4やオートドア5、更にはエントランスカメラ6と通信する集合玄関端末IF18等を備えている。
【0014】
住戸端末2は、集合玄関端末1からの呼び出しに対して応答操作や各種設定操作を行う操作部21、集合玄関端末1によるオートドア5の解錠操作を許可する解錠許可ボタン22、来訪者と通話するためのマイク及びスピーカから成る通話手段(SP/MIC)23、通話手段23を制御する通話回路24、カメラ部15の撮像映像を表示するための表示部25、住戸端末2を制御する住戸端末CPU26、制御装置4及び住戸玄関端末7と通信する住戸端末IF27等を備えている。
【0015】
管理室端末3は、集合玄関端末1からの呼び出しに対する応答操作や、住戸端末2を呼び出して居住者と通話する等の操作を行う操作部31、集合玄関端末1によるオートドア5の解錠操作を許可する解錠許可ボタン32、通話手段(SP/MIC)33が接続された通話回路34、カメラ部15の撮像映像を表示するための表示部35、管理室端末3を制御する管理室端末CPU36、制御装置4と通信する管理室端末IF37等を備えている。
【0016】
制御装置4は、機器間の通信を制御する制御装置CPU41、各機器との通信を行う制御装置IF42等を備えている。
【0017】
このように構成された集合住宅インターホンシステムは次のように動作する。
来訪者等により集合玄関端末1が操作されて住戸番号が入力され呼出操作されると、集合玄関端末CPU17は、呼出先の住戸情報を添付した呼出信号を生成して制御装置4に送信する。呼出信号を生成した集合玄関端末CPU17は、次にカメラ部15を起動して撮像映像を送信する。
呼出信号を受信した制御装置4は、受信した呼出信号から住戸情報を読み取り、例えば202号住戸の呼び出しであれば202号住戸の住戸端末2に対して呼出信号を送信する。合わせて、集合玄関端末1から送信されたカメラ部15の撮像映像も202号室住戸の住戸端末2に送信する。
【0018】
この呼出信号及び映像を受信した住戸端末2は、住戸端末CPU26が通話手段23のスピーカから呼出音を鳴動させ、合わせて表示部25にカメラ部15の撮像映像を表示させる。この呼び出しを受けて居住者が操作部21を操作して応答すると、住戸端末CPU26が応答信号を生成して制御装置4に送信する。
応答信号を受信した制御装置4は、集合玄関端末1と202号住戸の住戸御端末2の間の通話路を形成し、集合玄関端末1に対して通話路形成信号を送信する。こうして来訪者と居住者の間で通話が可能となり、居住者はカメラ部15が撮像した来訪者映像を見ながら通話をすることができる。
【0019】
一方、通話路形成信号を受けた集合玄関端末CPU17は、エントランスカメラ6を起動して撮像映像を表示部16に表示させる。
【0020】
その後、映像及び通話により来訪者を来客であると認識した居住者により住戸端末2の解錠許可ボタン22が操作されると、住戸端末CPU26は集合玄関端末1の解錠ボタン12の操作を有効とするための解錠許可信号を生成して送出する。この解錠許可信号は制御装置4を介して集合玄関端末1に伝送される。
【0021】
解錠許可信号を受信した集合玄関端末1は、集合玄関端末CPU17が表示部16等を使用して文字やLED等により解錠ボタン12の操作を許可する通知を行う。例えば、表示部16に「周囲を確認して解錠ボタンを押して下さい」等のメッセージを表示させて、解錠の許可が成されたことを通知する。
この通知により、来訪者は解錠ボタン12が操作できることを認識して解錠ボタン12を押下すると、オートドア5が解錠されて(ロックが解除されて)住居エリアに進むことができる。そして、この解錠動作は来訪者が通過する際に開いたオートドア5が閉扉動作したら終了し、自動的に施錠される。
【0022】
尚、この時操作される解錠ボタン12は、表示部16にタッチボタンとして表示すると、次は解錠ボタン12を操作すれば良いことを認識できるし、エントランスカメラ6の撮像映像も確認し易くなり来訪者は分かり易い。また、エントランスカメラ6の撮像映像は、住戸端末2でも制御装置4を介して入手でき、表示部25に表示させることができるがここでは説明を省略する。
【0023】
このように、住戸端末2の解錠操作だけではオートドア5は解錠されず、集合玄関端末1において解錠操作を引き続き行うことでオートドア5は解錠される。そのため、居住者の判断に加えて来訪者等の集合玄関端末1の操作者の判断でオートドア5は解錠され、セキュリティを向上できる。
そして、解錠操作時は集合玄関端末1の前方を含む集合玄関の映像が表示部16に表示されるので、集合玄関端末1の操作者は自身の後方に不審者がいないか表示部16で確認しながらオートドア5の解錠操作ができ、不審者が後から入ってしまう共連れを防ぐことができる。
【0024】
尚、この実施形態では通話路形成を受けてエントランスカメラ6の撮像映像を表示部16に表示させているが、最初の呼出操作時に起動させて表示させても良いし、解錠許可信号を受けたタイミングで表示させても良い。
【0025】
そして、この集合玄関端末1によりオートドア5を解錠する手順は、集合玄関端末1から管理室端末3を呼び出した場合も同様であり、簡単に説明する。管理人と通話するために集合玄関端末1から管理室端末3を呼出操作して通話路が形成されると、エントランスカメラ6が起動してその撮像映像が集合玄関端末1の表示部16に表示される。さらに、通話中(通話路形成中に)に管理室端末3の解錠許可ボタン32が操作されたら集合玄関端末1の表示部16に解錠の許可が成されたことが表示され、集合玄関端末1の操作者は解錠ボタン12を押すことでオートドア5から住居エリアに入ることができる。
【0026】
このように、管理室端末3の解錠操作だけではオートドア5は解錠されず、集合玄関端末1において解錠操作を引き続き行うことでオートドア5は解錠される。そのため、管理人の判断に加えて来訪者等の集合玄関端末1の操作者の判断でオートドア5は解錠されるので、セキュリティを向上できる。
そして、解錠操作時は上記住戸端末2の呼び出しと同様に、集合玄関端末1の前方を含む集合玄関の映像が表示部16に表示されるので、集合玄関端末1の操作者は自身の後方に不審者がいないか表示部16で確認しながらオートドア5の解錠操作ができ、共連れを防ぐことができる。
【0027】
また、居住者が帰宅した場合等のように居住者を呼び出す必要のない人物が住居エリアに入る場合は、次のような操作によりオートドア5を解錠することができる。集合玄関端末1の操作部11を操作して暗証番号入力モードに移行させ、例えば4桁の暗証番号を入力する。
【0028】
集合玄関端末CPU17は、暗証番号入力モードに移行したら、表示部16にエントランスカメラ6の撮像映像を表示させる。その後、入力された暗証番号を集合玄関端末CPU17が記憶している番号と比較し、一致したら認証して表示部16に解錠を許可する表示を行う。この解錠許可の表示及び表示部16に表示された集合玄関の映像を確認した帰宅者等の操作者により、解錠ボタン12が操作されたら、オートドア5が解錠され、住居エリアに入ることができる。
【0029】
尚、ここでは、暗証番号を入力することでオートドア5の解錠を可能としているが、指紋認証等の個人認証手段を別途設置して認証しても良い。どのような認証形態であっても、解錠ボタン12の操作を許可させる操作を行う段階で、或いは解錠ボタン12の操作が許可された段階で、エントランスカメラ6を起動して表示部16に集合玄関全体の映像を表示させることで、操作者はいちいち周囲を見回したり、陰になっている場所を確認するために移動する等の行動をすることなく、確実に不審者有無の確認ができる。
【0030】
このように、帰宅した居住者等の操作者は、操作部11を操作して暗証番号を入力することで居住者を呼び出さなくてもオートドア5を解錠できる。しかも、この操作時には表示部16に自身の後方を含む集合玄関の映像が表示されるので、不審者の有無を確認でき、安心してオートドア5の解錠操作ができ共連れを防止できる。
【0031】
尚、上記形態では、解錠ボタン12を専用の押しボタンとして説明したが、他のボタンと兼用させても良い。
【符号の説明】
【0032】
1・・集合玄関端末、2・・住戸端末、3・・管理室端末、4・・制御装置、5・・オートドア、6・・エントランスカメラ、11・・操作部(許可操作部)、12・・解錠ボタン、16・・表示部、17・・集合玄関端末CPU(表示制御部、判断部)、22・・解錠許可ボタン、26・・住戸端末CPU、32・・解錠許可ボタン、36・・管理室端末CPU。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合玄関に設置され、居住者を呼び出して通話する機能を備えた集合玄関端末と、各住戸に設置され、前記集合玄関端末からの呼び出しに応答通話する機能を備えた住戸端末と、管理人室等に設置されて前記住戸端末或いは集合玄関端末と通話する機能を備えた管理室端末と、これらの機器の間の通信を制御する制御装置とを備えたインターホンシステムであって、
前記集合玄関端末の前方を含む集合玄関の略全体を撮像するエントランスカメラを備えると共に、前記集合玄関端末に、前記エントランスカメラの撮像映像を表示する表示部、及び集合玄関から住居エリアに入る際に通過するオートドアを解錠する解錠ボタンを設ける一方、前記住戸端末に前記解錠ボタンの操作を有効とするための解錠許可ボタンを設け、
前記集合玄関端末は、居住者を呼び出す操作がなされた時、呼出操作後に通話路が形成された時、通話路形成中に前記解錠許可ボタンが操作された時のうち、何れかのタイミングで前記表示部に前記エントランスカメラの撮像映像を表示させる表示制御部を有することを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
【請求項2】
集合玄関に設置され、居住者を呼び出して通話する機能を備えた集合玄関端末と、各住戸に設置され、前記集合玄関端末からの呼び出しに応答通話する機能を備えた住戸端末と、管理人室等に設置されて前記住戸端末或いは集合玄関端末と通話する機能を備えた管理室端末と、これらの機器の間の通信を制御する制御装置とを備えたインターホンシステムであって、
前記集合玄関端末の前方を含む集合玄関の略全体を撮像するエントランスカメラを備えると共に、前記集合玄関端末に、前記エントランスカメラの撮像映像を表示する表示部と、集合玄関から住居エリアに入る際に通過するオートドアを解錠する解錠ボタンと、前記解錠ボタン操作を許可するために所定の情報を入力する許可操作部と、前記許可操作の可否を判断する判断部と、前記表示部に前記エントランスカメラの撮像映像を表示制御する表示制御部と、を設け、
前記判断部は、前記許可操作部から入力された情報が予め設定された情報と一致した場合に前記解錠ボタンの操作を許可すると共に、
前記表示制御部は、前記入力操作部が操作を受けたら或いは前記判断部が前記解錠ボタンの操作を許可したら、前記表示部に前記エントランスカメラの撮像映像を表示させることを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
【請求項3】
集合玄関に設置され、居住者を呼び出して通話する機能を備えた集合玄関端末と、各住戸に設置され、前記集合玄関端末からの呼び出しに応答通話する機能を備えた住戸端末と、管理人室等に設置されて前記住戸端末或いは集合玄関端末と通話する機能を備えた管理室端末と、これらの機器の間の通信を制御する制御装置とを備えたインターホンシステムであって、
前記集合玄関端末の前方を含む集合玄関の略全体を撮像するエントランスカメラを備えると共に、前記集合玄関端末に、前記エントランスカメラの撮像映像を表示する表示部、及び集合玄関から住居エリアに入る際に通過するオートドアを解錠する解錠ボタンを設ける一方、前記管理室端末に前記解錠ボタンの操作を有効とするための解錠許可ボタンを設け、
前記集合玄関端末は、居住者を呼び出す操作がなされた時、呼出操作後に通話路が形成された時、通話路形成中に前記管理室端末の解錠許可ボタンが操作された時のうち、何れかのタイミングで前記表示部に前記エントランスカメラの撮像映像を表示させる表示制御部を有することを特徴とする集合住宅インターホンシステム。

【図1】
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【公開番号】特開2012−175657(P2012−175657A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38723(P2011−38723)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】