説明

難着雪リング

【課題】送電線の直径のバラツキに対応して内径を調整でき、しかも送電線を確実に把持できる難着雪リングを提供する。
【解決手段】略らせん1周分の長さに形成されたバネ弾性を有するらせん体2よりなり、らせん体2の両端部にはそれぞれ両側縁に対し斜めにスライド嵌合するスライド嵌合部3A、3Bが形成されている。らせん体2は両端部をスライド嵌合させることによりリング状になる。両端部の嵌合状態をスライド方向の異なる位置で保持することでリング内径を調整できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、架空送電線の着雪が大きく成長するのを抑えるために使用される難着雪リングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
難着雪リングは通常、一対の半リング部を一端側でヒンジ部により連結し、一方の半リング部の解放端側に雄型連結部を、他方の半リング部の解放端側に雌型連結部を形成したもので、送電線外周に装着して前記雄型連結部と雌型連結部を連結させることにより送電線外周に取り付けられるようになっている。従来の難着雪リングの雄型連結部は矢印形の突起で構成され、雌型連結部は上記突起が嵌め込まれる嵌合凹部で構成されており、上記突起を嵌合凹部に嵌め込むことで、両半リング部の解放端側の連結が行われる。
【0003】
難着雪リングは、一対の半リング部が送電線を把持する力で送電線に固定されるが、送電線の太さ(外径)は様々であるため、個々の送電線の外径に合わせて、プラスチックの射出成型により製作されている。
【0004】
しかし、難着雪リングを電線の外径に合わせて製作しても、電線の外径には±0.1〜0.2mm程度の寸法公差があるため、送電線の外径が寸法公差内でも小さめのときは把持力が不足するおそれがある。送電線の把持力が不足すると、取り付けた時点では問題なくても、風雨等による送電線の動揺や着雪による押圧力により、難着雪リングが送電線長手方向へずれてしまうことがある。また、宙乗り作業時にも、宙乗り器のローラーで難着雪リングのズレが発生することがある。難着雪リングのズレが発生すると、着雪を抑制する効果が損なわれる。また、送電線の外径が寸法公差内でも大きめのときは、突起を嵌合凹部に嵌め込むことが困難になり、送電線への取り付けが出来ない場合がある。
【0005】
このため、送電線の外径に許容範囲内のバラツキがあっても、送電線を確実に把持できるように、送電線の外径にあわせて内径を調整できる難着雪リングも提案されている。
【0006】
例えば特許文献1には、雄型連結部の両側面に係合歯を多数形成し、雌型連結部にこれと係合可能な係合爪を形成して、係合歯と係合爪が係合する位置によって、内径を調整可能とした難着雪リングが提案されている。
【0007】
また特許文献2には、一対の半リング部に互い違いに幅方向に切り込みを入れて、半リング部を僅かに伸縮可能とすることで、内径を調整可能とした難着雪リングが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開昭59−69629号公報
【特許文献2】特開2009−55658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、雄型連結部の両側面の係合歯と雌型連結部の係合爪を係合させる方式では、難着雪リングの内径を電線外径寸法公差に応じて0.1mm〜0.2mmの範囲で調整するためには、リング周方向の長さを略0.3〜0.6mmの範囲で調整できるようにする必要があり、その結果、係合歯のピッチが小さくなりすぎて、プラスチック成型品では所要の連結強度をもたせることが困難である。
【0010】
また、一対の半リング部に互い違いに切り込みを入れる方式では、半リング部の強度が低下し、送電線の把持力が弱くなるため、難着雪リングのズレを確実に防止することが困難である。
【0011】
本発明の目的は、電線の外径のバラツキに対応して内径を調整でき、電線を確実に把持できる難着雪リングを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る難着雪リングは、略らせん1周分の長さに形成されたらせん体よりなり、このらせん体の両端部にはそれぞれ両側縁に対し斜めにスライド嵌合するスライド嵌合部が形成されており、このらせん体は両端部をスライド嵌合させることによりリング状になり、両端部の嵌合状態をスライド方向の異なる位置で保持することでリング内径を調整できるようになっていることを特徴とするものである。らせん体はバネ弾性を有していることが好ましい。
【0013】
本発明に係る難着雪リングにおいて、前記らせん体の両端部のスライド嵌合部は、他方の端部に近い方の角部が鋭角に、他方の端部から遠い方の角部が鈍角になるように斜めに形成され、スライド嵌合部内には、スライド嵌合部を鋭角側の側面から互いにスライド嵌合させたときにスライド方向の複数箇所で嵌合状態を保持できるように、係止部が設けられていることが好ましい。
【0014】
また本発明に係る難着雪リングにおいて、前記らせん体の両端部のスライド嵌合部は、他方の端部に近い方の角部が鈍角に、他方の端部から遠い方の角部が鋭角になるように斜めに形成され、両端部のスライド嵌合部を鋭角側の側面が互いに接する状態に弾性変形させてから互いにスライド嵌合させることでリング状にするものであってもよい。
【0015】
また本発明に係る難着雪リングは、前記らせん体の両端縁の両側の角部に丸みをもたせておくことが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、らせん体の両端部を斜め方向にスライド嵌合させてリング状にするので、両端部をスライド嵌合方向のどの位置で嵌合状態に保持するかによってリング状にしたときの内径を調整することができる。したがって、電線の外径にバラツキがあっても、電線の外径に合わせてゆるみのない状態に取り付けることができ、難着雪リングのズレを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る難着雪リングの一実施例を示す、(A)は全体の概略正面図、(B)〜(D)は一方の端部の正面図、右側面図、左側面図、(E)〜(G)は他方の端部の正面図、右側面図、左側面図。
【図2】(A)は図1の難着雪リングを電線に装着して両端部を接近させた状態を示す正面図、(B)〜(D)は(A)の状態から両端部をスライド嵌合させてリング内径を調整する状態を示す正面図。
【図3】図1の難着雪リングの両端部を幅方向の全部が重なり合うまでスライド嵌合させた状態を示す(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図。
【図4】本発明に係る難着雪リングの他の実施例を示す、(A)〜(C)は一方の端部の正面図、右側面図、左側面図、(D)〜(F)は他方の端部の正面図、右側面図、左側面図。
【図5】本発明に係る難着雪リングのさらに他の実施例を示す、(A)は全体の概略正面図、(B)、(C)は一方の端部の正面図、右側面図、(D)、(E)は他方の端部の正面図、左側面図。
【図6】(A)は図5の難着雪リングを電線に装着して両端部を接近させた状態を示す正面図、(B)は両端縁を突き合わせて互いに反対方向に移動させる過程を示す正面図、(C)は両端部の鋭角側の側面を接触させた状態を示す正面図。
【図7】(A)〜(C)は図6(C)の状態から両端部をスライド嵌合させてリング内径を調整する状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0018】
〔実施例1〕図1は本発明に係る難着雪リングの一実施例を示す。この難着雪リング1は、図1(A)に示すように、周方向の両端を軸線方向にずらして略らせん1周分の長さに形成されたらせん体2で構成される。らせん体2は例えばポリカーボネート等からなる樹脂成型体である。らせん体2は両端部を接近・離反させる方向に弾性変形できるようにバネ弾性を有していることが好ましい。このらせん体2の両端縁2a、2bは、図1(B)、(E)に示すように、他方の端縁に近い方の角部Pが鋭角に、他方の端縁から遠い方の角部Qが鈍角になるように、同じ角度で斜め形成されている。
【0019】
また、らせん体2の両端部にはそれぞれ、両端縁2a、2bと平行に、互いにスライド嵌合するスライド嵌合部3A、3Bが形成されている。一端側のスライド嵌合部3Aは、図1(B)〜(D)に示すように、らせん体2の外面側に形成された断面台形の溝部4Aと断面逆台形の突部5Aとで構成されている。他端側のスライド嵌合部3Bは、図1(E)〜(G)に示すように、らせん体2の内面側に形成された断面台形の溝部4Bと断面逆台形の突部5Bとで構成されている。
【0020】
また、一端側のスライド嵌合部3A内の、溝部4Aと突部5Aの境の壁面には、斜め方向の中央部付近に三角形の山形係止部6Aが形成され、他端側のスライド嵌合部3B内の、溝部4Bと突部5Bの境の壁面には、上記山形係止部6Aと噛み合う三角形の谷形係止部6Bが複数段(図示の例では3段)に形成されている。
【0021】
らせん体2は、両端部で電線7を跨ぐようにして、電線7の外周に装着される。らせん体2の内径は、外力のかからないフリーな状態では、電線7の外径よりも若干小さくなっている。したがって電線7に装着すると、電線7を軽く締め付ける状態となる。電線7に装着した後、図1(A)の矢印の方向に外力を加え、両端部を接近させていくと、図2(A)のように、両端部の鋭角側の側面が互いに接触する状態となるので、この状態で、一端側の溝部4A(突部5A)と他端側の突部5B(溝部4B)の周方向の位置を一致させた後、矢印方向に外力を加え、台形溝部4Aと逆台形突部5Bを、逆台形突部5Aと台形溝部4Bをスライド嵌合させる。
【0022】
嵌合し始めるときは、らせん体2の内径は電線7の外径よりも若干大きいが、斜め方向にスライド嵌合していくため、嵌合が進むにつれ、らせん体2の内径が少しずつ小さくなっていく。図2(B)はスライド嵌合が途中まで進んで、山形係止部6Aが1つ目の谷形係止部6Bと噛み合って、らせん体2がリング状(難着雪リング)になった状態である。らせん体2はこのときに、外径寸法公差最大値付近の電線を強く締め付けるように、サイズ(周長、内径、スライド嵌合部の傾斜角等)が設定されている。このため電線7の外径が大きめのときは、それ以上スライド嵌合を進めることが出来なくなる。また山形係止部6Aと谷形係止部6Bは、互いに噛み合った状態になると、嵌合を解除する方向へ戻すことができない形に形成されているため、電線7の外径が大きめのときは、この難着雪リングは図2(B)の状態で電線7を締め付けたままの状態を保持できる。
【0023】
図2(B)の状態で電線7の締め付け力が不足するときは、さらに斜め方向にスライド嵌合を進めていく。図2(C)は山形係止部6Aが2つ目の谷形係止部6Bと噛み合った状態である。らせん体2はこのときに、外径寸法公差ゼロ付近の電線を強く締め付けるようにサイズが設定されている。このため電線7の外径が寸法公差ゼロ付近のときは、それ以上スライド嵌合を進めることが出来なくなり、この状態で、難着雪リングは電線7を締め付けたままの状態を保持できる。また、山形係止部6Aが2つ目の谷形係止部6Bと噛み合ったときは、らせん体2の両端部が全幅で重なり合う状態となり、このとき台形溝部4Aと逆台形突部5B、逆台形突部5Aと台形溝部4Bは、図3(A)〜(C)のように嵌合した状態となる。
【0024】
図2(C)の状態で電線7の締め付け力が不足するときは、さらに斜め方向にスライド嵌合を進めていく。図2(D)は山形係止部6Aが3つ目の谷形係止部6Bと噛み合った状態である。らせん体2はこのときに、外径寸法公差最小値付近の電線を強く締め付けるようにサイズが設定されている。このため電線7の外径が小さめのときは、それ以上スライド嵌合を進めることが出来なくなり、この状態で、難着雪リングは電線7を締め付けたままの状態を保持できる。
【0025】
このように本実施例の難着雪リングは、電線外径のバラツキに応じて内径を調整できるので、電線外径に許容範囲のバラツキがあっても確実に電線を把持することができ、位置ズレを防止することができる。また、スライド嵌合方向が斜めになっているので、リング周方向の調整代に対し、スライド嵌合方向の調整代を大きくとれるため、係止部のピッチを大きくでき、必要な連結強度の確保が容易である。
【0026】
例えば、この実施例で、スライド嵌合部3A、3Bを図2(B)〜(D)のようにスライド嵌合させて、電線の外径寸法公差±0.2mmに対応するためには、スライド嵌合方向の角度を8〜10°とした場合、スライド嵌合方向の調整代は表1のように大きくなり、樹脂成型体でも両端部の連結強度を容易に確保することができる。
【0027】
【表1】

【0028】
〔実施例2〕
図4は本発明に係る難着雪リングの他の実施例を示す。図4(A)〜(F)はそれぞれ図1(B)〜(G)に対応している。この実施例が実施例1と異なる点は、らせん体2の 両端縁2a、2bの両側の角部P、Qに丸みをもたせたことである。このようにすると、送電線に取り付けたときにコロナの発生を抑制できる。それ以外の構成は実施例1と同じであるので、説明を省略する。
【0029】
〔実施例3〕
図5は本発明に係る難着雪リングのさらに他の実施例を示す。この実施例では、らせん体2の両端縁2a、2bが、実施例1とは逆に、他方の端縁に近い方の角部Pが鈍角に、他方の端縁から遠い方の角部Qが鋭角になるように、斜めに形成されている。
【0030】
らせん体2の両端部にはそれぞれ、両端縁2a、2bと平行に、互いにスライド嵌合するスライド嵌合部3A、3Bが形成され、一端側のスライド嵌合部3Aは、らせん体2の外面側に形成された台形溝部4Aと逆台形突部5Aとで構成され、他端側のスライド嵌合部3Bは、らせん体2の内面側に形成された台形溝部4Bと逆台形突部5Bとで構成されていること等は実施例1と同様である。ただし、スライド嵌合部3A、3B内には、図1における山形係止部6A及び谷形係止部6Bは形成されていない。
【0031】
この難着雪リング1は次のようにして電線に取り付けられる。まず、らせん体2を電線外周に装着した後、図6(A)のように矢印方向に外力を加えて両端部を接近させていく。両端部の鈍角側の側面が十分接近したら、径方向に弾性変形させ、径を少し大きくして両端縁2a、2bが突き合わさるようにする。その後さらに図6(B)のように矢印方向に外力を加えて両端縁2a、2bが互い違いになるように弾性変形させる。すると、両端縁2a、2bの突き合わせ状態が外れ、弾性復元力で径が縮小して、図6(C)のように両端部の鋭角側の側面が接触する状態となる。この状態ではらせん体2のらせん方向が当初とは反対になり、らせん体2には元の状態に戻ろうとする軸線方向の強い弾性復元力が発生する。この状態で、一端側の溝部4A(突部5A)と他端側の突部5B(溝部4B)の周方向の位置を一致させ、台形溝部4Aと逆台形突部5Bを、逆台形突部5Aと台形溝部4Bをスライド嵌合させる。
【0032】
図7(A)は、両端部が幅方向の3分の2程度重なるまでスライド嵌合が進んで、らせん体2がリング状になった状態である。らせん体2はこのときに、外径寸法公差最大値付近の電線を強く締め付けるように、サイズ(周長、内径、スライド嵌合部の傾斜角等)が設定されている。このため電線7の外径が大きめのときは、それ以上スライド嵌合を進めることが出来なくなる。またらせん体2には元の状態に戻ろうとする矢印方向(軸線方向)の弾性復元力が発生しているため、嵌合を解除する方向へ戻ることはない。このため電線7の外径が大きめのときは、この難着雪リングは図7(A)の状態で電線7を締め付けたままの状態を保持できる。
【0033】
図7(A)の状態で電線7の締め付け力が不足するときは、さらにスライド嵌合を進めていく。図7(B)は両端部が幅方向の全部が重なるまでスライド嵌合が進んだ状態である。らせん体2はこのときに、外径寸法公差ゼロ付近の電線7を強く締め付けるように、サイズが設定されている。このため電線7の外径が寸法公差ゼロ付近のときは、それ以上スライド嵌合を進めることが出来なくなり、またスライド嵌合を解除する方向へ戻ることもないので、この状態で、難着雪リングは電線7を締め付けたままの状態を保持できる。
【0034】
図7(B)の状態で電線7の締め付け力が不足するときは、さらにスライド嵌合を進めていく。図7(C)は両端部の重なり合いが幅方向の3分の2程度残るまでスライド嵌合が進んだ状態である。らせん体2はこのときに、外径寸法公差最小値付近の電線7を強く締め付けるようにサイズが設定されている。このため電線7の外径が小さめのときは、それ以上スライド嵌合を進めることが出来なくなり、またスライド嵌合を解除する方向へ戻ることもないので、この状態で、難着雪リングは電線7を締め付けたままの状態を保持できる。
【0035】
この実施例の難着雪リングは、以上のようにして、電線外径に許容範囲のバラツキがあっても確実に電線を把持することができ、位置ズレを防止することができる。また、内径を無段階に調整できるので、電線外径のバラツキに拘わらず電線の締付け状態を安定させることができる。さらに、係止部を形成する必要がないので、製造が容易で、コスト安である。
【0036】
なお、電線に取り付けた後のゆるみを防止するため、スライド嵌合部内の係合面を粗面に形成して摩擦を大きくし、嵌合状態の保持をより確実にしておいてもよい。
【0037】
また、この実施例の場合も、実施例2のように、らせん体の両端縁の両側の角部に丸みをもたせておくことが好ましい。
【符号の説明】
【0038】
1:難着雪リング
2:らせん体
2a、2b:端縁
3A、3B:スライド嵌合部
4A、4B:台形溝部
5A、5B:逆台形突部
6A:山形係止部
6B:谷形係止部
7:送電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略らせん1周分の長さに形成されたらせん体よりなり、このらせん体の両端部にはそれぞれ両側縁に対し斜めにスライド嵌合するスライド嵌合部が形成されており、前記らせん体は両端部をスライド嵌合させることによりリング状になり、両端部の嵌合状態をスライド方向の異なる位置で保持することでリング内径を調整できるようになっていることを特徴とする難着雪リング。
【請求項2】
らせん体の両端部のスライド嵌合部は、他方の端部に近い方の角部が鋭角に、他方の端部から遠い方の角部が鈍角になるように斜めに形成され、スライド嵌合部内には、スライド嵌合部を鋭角側の側面から互いにスライド嵌合させたときにスライド方向の複数箇所で嵌合状態を保持できるように、係止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の難着雪リング。
【請求項3】
らせん体の両端部のスライド嵌合部は、他方の端部に近い方の角部が鈍角に、他方の端部から遠い方の角部が鋭角になるように斜めに形成され、両端部のスライド嵌合部を鋭角側の側面が互いに接する状態に弾性変形させてから互いにスライド嵌合させることでリング状にすることを特徴とする請求項1記載の難着雪リング。
【請求項4】
らせん体の両端縁の両側の角部に丸みをもたせたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の難着雪リング。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−259632(P2011−259632A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132651(P2010−132651)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(502308387)株式会社ビスキャス (205)
【Fターム(参考)】