説明

電力変換装置

【課題】リアクトル及びコンデンサの振動や騒音が外部に伝わりにくい電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置1は、スイッチング素子8と、コンデンサ2と、リアクトル3とを備える。コンデンサ2は、コンデンサ素子21と、コンデンサ側ポッティング材22とを備える。また、リアクトル3は、コイル30と、コア31と、リアクトル側ポッティング材32とを備える。コンデンサ2とリアクトル3は、スイッチング素子8のスイッチング動作に伴って機械的に振動する。コンデンサ2とリアクトル3とが直接、互いに固定されている。これにより、コンデンサ2とリアクトル3とのうち一方から生じた振動を、他方の質量およびポッティング材22,32で低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンデンサ及びリアクトルを備えた電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ハイブリッド車等に搭載される電力変換装置が知られている(下記特許文献1)。この電力変換装置は図14に示すごとく、コンデンサ92と、リアクトル93と、複数個の半導体モジュール91とを備え、これらの部品が金属製のケース94内に収納されている。上記半導体モジュール91によりインバータおよびコンバータが構成されている。このコンバータを使って、図示しない直流電源の電圧を昇圧し、さらにインバータを使って交流電力に変換する。得られた交流電力により三相交流モータ95を駆動し、車両を走行させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−99121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の電力変換装置90は、動作時にリアクトル93やコンデンサ92が機械的に振動し、騒音が発生する問題がある。また、これらの振動や騒音が車室まで伝播し、乗員に不快感を与えるという問題がある。
【0005】
リアクトル93が振動する理由は、以下のとおりである。すなわち、リアクトル93は導線を巻回したコイルを備えており、電力変換装置90の動作に伴ってコイルに交流電流が流れる。この交流電流により、コイルを構成する巻線と巻線との間に電気的な反発力が生じ、かつ、この反発力が交流電流の周波数に比例して周期的に変化するため、リアクトル93が振動する。
【0006】
また、コンデンサ92が振動する理由は、以下のとおりである。すなわち、電力変換装置90の動作に伴って、コンデンサ92の電極に交流電圧が加わる。この交流電圧により、コンデンサ92に電荷が蓄積され、電極間にクーロン力が作用する。クーロン力は交流電圧の振動数に比例して周期的に変化するため、コンデンサ92が振動する。
【0007】
そのため、リアクトル93及びコンデンサ92の振動や騒音がケース94の外に伝わりにくい電力変換装置が望まれている。
【0008】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、リアクトル及びコンデンサの振動や騒音が外部に伝わりにくい電力変換装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、スイッチング素子と、コンデンサと、リアクトルとを備える電力変換装置であって、
上記コンデンサは、コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を封止するコンデンサ側ポッティング材とを備え、
上記リアクトルは、通電により磁束が発生するコイルと、該磁束が通過するコアと、上記コイルを封止するリアクトル側ポッティング材とを備え、
上記コンデンサと上記リアクトルは、上記スイッチング素子のスイッチング動作に伴って機械的に振動し、
上記コンデンサと上記リアクトルとが直接、互いに固定されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
【発明の効果】
【0010】
本発明の作用効果につき説明する。
本発明では、コンデンサとリアクトルとを直接、互いに固定した。そのため、例えばコンデンサが振動する場合には、その振動がリアクトルに伝わり、リアクトルを同時に振動させようとする。しかし、リアクトルは充分な質量を有するため、コンデンサからの振動の伝播によって大きく振動することはなく、逆に、リアクトルの質量でコンデンサの振動を低減することができる。また、リアクトルにはリアクトル側ポッティング材が充填されており、このリアクトル側ポッティング材のダンピング効果によって、コンデンサから伝播した振動を減衰できる。
また、リアクトルが振動する場合には、その振動がコンデンサに伝わり、コンデンサを同時に振動させようとする。しかし、コンデンサは充分な質量を有するため、リアクトルからの振動の伝播によって大きく振動することはなく、逆に、コンデンサの質量でリアクトルの振動を低減することができる。また、コンデンサにはコンデンサ側ポッティング材が充填されており、このコンデンサ側ポッティング材のダンピング効果によって、リアクトルから伝播した振動を減衰できる。
【0011】
このように、コンデンサとリアクトルとを直接、互いに固定することにより、一方の部材(コンデンサ又はリアクトル)の振動を、他方の部材の重量およびポッティング材によって低減できる。
すなわち、上述のようにコンデンサとリアクトルとを直接、互いに固定することにより、コンデンサとリアクトルとを、互いに相手側の部材の振動を低減する制振部材として機能させることができる。
【0012】
なお、上記リアクトル側ポッティング材は、リアクトルに含まれるコイルの振動を低減することもでき、上記コンデンサ側ポッティング材は、コンデンサ素子の振動を低減することもできる。
【0013】
従来の電力変換装置は、図14に示すごとく、リアクトル93とコンデンサ92とが直接、互いに固定されておらず、分離してケース94内に収納されていた。そのため、本発明の効果が得られず、振動が低減されずにケース94外に伝播していた。それに対して本発明では、リアクトルとコンデンサとが直接、互いに固定されているため、これらリアクトルとコンデンサとの一方から発生した振動を他方で低減することが可能となり、ケース外に伝播する振動や騒音を少なくすることができる。
【0014】
以上のごとく、本発明によると、リアクトル及びコンデンサの振動や騒音が外部に伝わりにくい電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1における、電力変換装置の斜視図。
【図2】実施例1における、電力変換装置の断面図であって、図5のC−C断面図。
【図3】実施例1における、ミドルケースの斜視図であって、リアクトルの接続側から見た図。
【図4】実施例1における、リアクトルの斜視図。
【図5】図2のA−A矢視図。
【図6】図2のB−B矢視図。
【図7】実施例1における、電力変換装置の分解断面図。
【図8】実施例1における、電力変換装置の回路図。
【図9】実施例1における、磁性粉末混合樹脂をコアとして用いたリアクトルの断面図。
【図10】実施例2における、電力変換装置の断面図であって、図11のE−E断面図。
【図11】図10のD−D断面図。
【図12】実施例3における、電力変換装置の断面図であって、図13のG−G断面図。
【図13】図12のF−F断面図。
【図14】従来例における、電力変換装置の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記リアクトルと上記コンデンサとは分離可能な別部材として構成され、該リアクトルと該コンデンサとは、締結部材によって互いに固定されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、電力変換装置を製造しやすくなる。すなわち、リアクトルとコンデンサとは製造場所が異なることが多く、これらリアクトルとコンデンサとが一体になったものを入手しにくい場合がある。その場合には、リアクトルとコンデンサとを別々に入手し、締結部材を用いて固定すれば、リアクトルとコンデンサとが直接、互いに固定されたものを容易に製造することが可能になる。
【0017】
また、仕切板によって収納部が2分割された収納ケースを備え、該収納ケースの一方の上記収納部に上記リアクトルが収納され、他方の上記収納部に上記コンデンサが収納されていることが好ましい(請求項3)。
このようにすると、締結部材を使用しなくてすむので、製造コストを下げることができる。また、仕切板の剛性によって、コンデンサおよびリアクトルの振動を抑制することができるため、振動および騒音の低減効果をさらに高めることができる。
【0018】
また、上記リアクトル側ポッティング材および上記コンデンサ側ポッティング材をなす共通ポッティング材を備え、上記コイルおよび上記コンデンサ素子は該共通ポッティング材に封止されており、該共通ポッティング材によって上記リアクトルと上記コンデンサとが一体化していることが好ましい(請求項4)。
この場合には、コンデンサとリアクトルとの間に仕切板が無く一体化しているため、コンデンサの振動がリアクトル側の共通ポッティング材に伝わりやすくなり、また、リアクトルの振動がコンデンサ側の共通ポッティング材に伝わりやすくなる。そのため、共通ポッティング材による振動吸収効果を高めることができる。
また、上記構造にすると、製造工程において、コンデンサ素子とコイルとを共通ポッティング材を使って一度に封止することができる。そのため、コンデンサとリアクトルとを別々に製造する場合と比較して、製造コストを低減することが可能である。
【実施例】
【0019】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図9を用いて説明する。図1は本例の電力変換装置1の斜視図であり、図2は断面図である。
図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、スイッチング素子8と、コンデンサ2と、リアクトル3とを備える。
また、コンデンサ2は、コンデンサ素子21と、該コンデンサ素子21を封止するコンデンサ側ポッティング材22とを備える。
リアクトル3は、通電により磁束が発生するコイル30と、磁束が通過するコア31と、コイル30を封止するリアクトル側ポッティング材32とを備える。
また、コンデンサ2とリアクトル3は、スイッチング素子のスイッチング動作に伴って機械的に振動する。
そして、コンデンサ2とリアクトル3とが直接、互いに固定されている。
以下、詳説する。
【0020】
図1に示すごとく、本例の電力変換装置1は、ロアケース11と、ミドルケース12と、カバーケース13とを備える。各ケースにはボルト150によってケース同士を接続するための接続部15が形成されている。また、ミドルケース12には、電力変換装置1を他の部材に取り付けるための取付部14が設けられている。
【0021】
また、図2に示すごとく、ロアケース11にはコンデンサ2が収納され、ミドルケース1にはリアクトル3と、スイッチング素子8と、制御回路基板81とが収納されている。リアクトル3はリアクトルケース33を備え、このリアクトルケース33は、ミドルケース12と一体になっている。
【0022】
図3は、ミドルケース12の斜視図である。同図は、図2に記載のミドルケース12を上下逆にし、コンデンサ2の取付側から見た斜視図であり、スイッチング素子8および制御基板81を省略して描いてある。図3に示すごとく、ミドルケース12は底板120を備え、この底板120とリアクトルケース33は一体に形成されている。また、リアクトルケース33は、コンデンサ2と接続するためのリアクトル側接続部40を複数個有する。個々のリアクトル側接続部40には、後述する締結部材4を挿通するための貫通孔400が形成されている。また、ミドルケース12の内壁にも、コンデンサ2と接続するための接続部40aが突出形成されている。
【0023】
図4はコンデンサ2の斜視図である。また、図5は図2のA−A矢視図であり、図6は図2のB−B矢視図である。図4〜図6に示すごとく、コンデンサ2はコンデンサケース23を備え、このコンデンサケース23の内部にコンデンサ素子21(図6参照)が収納されている。そして、コンデンサ素子21をコンデンサ側ポッティング材22が封止している。コンデンサケース23は、リアクトル3と接続するためのコンデンサ側接続部41を複数個有する。個々のコンデンサ側接続部41には、締結部材4を挿通するための貫通孔401が形成されている。
【0024】
次に、電力変換装置1の製造方法を、図7の分解断面図を用いて説明する。同図に示すごとく、電力変換装置1を製造する際には、まずリアクトルケース33にコア31と、コイル30とを収納し、これらをリアクトル側ポッティング材32で封止して、リアクトル3を形成する。また、ミドルケース12にスイッチング素子8および制御基板81を収納する。次にコンデンサ2を用意し、締結部材4を使ってコンデンサ2をリアクトル3およびミドルケース12に固定する。すなわち、コンデンサ側接続部41をリアクトル側接続部40および接続部40aに合わせ、上記貫通孔400,401に締結部材4を挿通して、これらコンデンサ2およびリアクトル3を直接、互いに固定する。
その後、ミドルケース12にロアケース11を取り付け、ボルト150を接続部15に挿通して、これらミドルケース12とロアケース11を固定する。また、ミドルケース12にカバーケース13(図2参照)を取り付けて、同様に固定する。
【0025】
次に、電力変換装置1の回路図を図8に示す。同図に示すごとく、電力変換装置1は複数個のスイッチング素子8(IGBT素子)からなるインバータ部70と、コンバータ部71を備える。この電力変換装置1は、直流電源72の電圧をコンバータ部71で昇圧し、さらにインバータ部70で交流に変換する。そして、得られた交流電力を使って三相交流モータ72を駆動する。
コンバータ部では、スイッチング素子8をスイッチング動作させることにより、直流電源72の電圧を昇圧している。この際、リアクトル3に交流電流が流れる。また、コンデンサ2は、昇圧後の電圧を平滑するために設けられている。コンデンサ2の電極間には、交流電圧が加わる。
【0026】
なお、本例では、上述したリアクトル3に代えて、図9に示すリアクトル3’を用いることもできる。このリアクトル3’は、樹脂の中に磁性粉末が分散した磁性粉末混合樹脂からなるコア31’と、該コア31’の中に埋設されたコイル30とを備える。このように、リアクトル3’のコア31’は、図7で説明したコア31と、リアクトル側ポッティング材32との両方の機能を兼ねている。
【0027】
次に、本例の作用効果につき説明する。
上述したように、リアクトル3には交流電流が流れ、コンデンサ2の電極間には交流電圧が加わる。これにより、リアクトル3とコンデンサ2とが機械的に振動する。しかし、本例の電力変換装置1は、図2に示すごとく、コンデンサ2とリアクトル3とが直接、互いに固定されているため、例えばコンデンサ2が振動する場合には、その振動がリアクトル3に伝わり、リアクトル3を同時に振動させようとする。しかし、リアクトル3は充分な質量を有するため、コンデンサ2からの振動の伝播によって大きく振動することはなく、逆に、リアクトル3の質量でコンデンサ2の振動を低減することができる。また、リアクトル3にはリアクトル側ポッティング材32が充填されており、このリアクトル側ポッティング材32のダンピング効果によって、コンデンサ2から伝播した振動を減衰できる。
また、リアクトル3が振動する場合には、その振動がコンデンサ2に伝わり、コンデンサ2を同時に振動させようとする。しかし、コンデンサ2は充分な質量を有するため、リアクトル3からの振動の伝播によって大きく振動することはなく、逆に、コンデンサ2の質量でリアクトル3の振動を低減することができる。また、コンデンサ2にはコンデンサ側ポッティング材22が充填されており、このコンデンサ側ポッティング材22のダンピング効果によって、リアクトル3から伝播した振動を減衰できる。
【0028】
このように、コンデンサ2とリアクトル3とを直接、互いに固定することにより、一方の部材(コンデンサ2又はリアクトル3)の振動を、他方の部材の重量及びポッティング材22,32によって低減できる。
すなわち、上述のようにコンデンサ2とリアクトル3とを直接、互いに固定することにより、コンデンサ2とリアクトル3とを、互いに相手側の部材の振動を低減する制振部材として機能させることができる。
【0029】
なお、リアクトル側ポッティング材32は、リアクトル3に含まれるコイル30の振動を低減することもでき、コンデンサ側ポッティング材22は、コンデンサ素子21の振動を低減することもできる。
【0030】
従来の電力変換装置1は、図14に示すごとく、リアクトル93とコンデンサ92とが直接、互いに固定されておらず、分離してケース94内に収納されていた。そのため、本発明の効果が得られず、振動が低減されずにケース外に伝播していた。それに対して本発明では、リアクトル3とコンデンサ2とが直接、互いに固定されているため、これらリアクトル3とコンデンサ2との一方から発生した振動を他方で低減することが可能となり、ケース外に伝播する振動や騒音を少なくすることができる。
【0031】
また、図7に示すごとく、リアクトル3とコンデンサ2とは分離可能な別部材として構成され、リアクトル3とコンデンサ2とは、締結部材4によって互いに固定されている。
このようにすると、電力変換装置1を製造しやすくなる。すなわち、リアクトル3とコンデンサ2とは製造場所が異なることが多く、これらリアクトル3とコンデンサ2とが一体になったものを入手しにくい場合がある。その場合には、リアクトル3とコンデンサ2とを別々に入手し、本例のように締結部材4を用いて固定すれば、リアクトル3とコンデンサ2とが直接、互いに固定されたものを容易に製造することが可能になる。
【0032】
以上のごとく、本発明によると、リアクトル3及びコンデンサ2の振動や騒音が外部に伝わりにくい電力変換装置1を提供することができる。
【0033】
(実施例2)
本例は、コンデンサ2及びリアクトル3の構造を変更した例である。図10、図11に示すごとく、本例の電力変換装置1は、仕切板51によって収納部52が2分割された収納ケース5を備え、該収納ケース5の一方の収納部52aにリアクトル3が収納され、他方の収納部52bにコンデンサ2が収納されている。
その他、実施例1と同様の構成を有する。
【0034】
本例の作用効果につき説明する。
上記構成にすると、締結部材4を使用しなくてすむので、製造コストを下げることができる。また、仕切板51の剛性によって、コンデンサ2およびリアクトル3の振動を抑制することができるため、振動および騒音の低減効果をさらに高めることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
【0035】
(実施例3)
本例は、コンデンサ2及びリアクトル3の構造を変更した例である。図12、図13に示すごとく、本例の電力変換装置1は、リアクトル側ポッティング材32およびコンデンサ側ポッティング材22をなす共通ポッティング材6を備え、コイル30およびコンデンサ素子21は共通ポッティング材6に封止されており、共通ポッティング材6によってリアクトル3とコンデンサ2とが一体化している。
その他、実施例1と同様の構成を有する。
【0036】
本例の作用効果につき説明する。
上記構成にすると、コンデンサ2とリアクトル3との間に仕切板51が無く一体化しているため、コンデンサ2の振動がリアクトル3側の共通ポッティング材6に伝わりやすくなり、また、リアクトル3の振動がコンデンサ2側の共通ポッティング材6に伝わりやすくなる。そのため、共通ポッティング材6による振動吸収効果を高めることができる。
また、上記構成にすると、製造工程において、コンデンサ素子21とコイル30とを共通ポッティング材6を使って一度に封止することができる。そのため、コンデンサ2とリアクトル3とを別々に製造する場合と比較して、製造コストを低減することが可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 電力変換装置
2 コンデンサ
21 コンデンサ素子
22 コンデンサ側ポッティング材
3 リアクトル
30 コイル
31 コア
32 リアクトル側ポッティング材
4 締結部材
5 収納ケース
51 仕切板
52 収納部
6 共通ポッティング材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチング素子と、コンデンサと、リアクトルとを備える電力変換装置であって、
上記コンデンサは、コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を封止するコンデンサ側ポッティング材とを備え、
上記リアクトルは、通電により磁束が発生するコイルと、該磁束が通過するコアと、上記コイルを封止するリアクトル側ポッティング材とを備え、
上記コンデンサと上記リアクトルは、上記スイッチング素子のスイッチング動作に伴って機械的に振動し、
上記コンデンサと上記リアクトルとが直接、互いに固定されていることを特徴とする電力変換装置。
【請求項2】
請求項1において、上記リアクトルと上記コンデンサとは分離可能な別部材として構成され、該リアクトルと該コンデンサとは、締結部材によって互いに固定されていることを特徴とする電力変換装置。
【請求項3】
請求項1において、仕切板によって収納部が2分割された収納ケースを備え、該収納ケースの一方の上記収納部に上記リアクトルが収納され、他方の上記収納部に上記コンデンサが収納されていることを特徴とする電力変換装置。
【請求項4】
請求項1において、上記リアクトル側ポッティング材および上記コンデンサ側ポッティング材をなす共通ポッティング材を備え、上記コイルおよび上記コンデンサ素子は該共通ポッティング材に封止されており、該共通ポッティング材によって上記リアクトルと上記コンデンサとが一体化していることを特徴とする電力変換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−273422(P2010−273422A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121931(P2009−121931)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000004695)株式会社日本自動車部品総合研究所 (1,981)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】