説明

電動バルブアクチュエータ

【課題】 簡易な構成でありながら、モータによる電動操作と手動操作を好適に切替可能な電動バルブアクチュエータを提供する。
【解決手段】 手動モードから電動モードへの切替を行う場合には、切替モータ33の作用により、クラッチキー34をダイレクトドライブモータ12側に移動させる。これにより、ダイレクトドライブモータ12の駆動により回転軸13が回転する。一方、電動モードから手動モードへの切替を行う場合には、切替ハンドル31を操作して、クラッチキー34をハンドホイール16側に移動させる。これにより、回転軸13とハンドホイール16とが係合する。この状態においては、電源27からダイレクトドライブモータ12への電源の供給が停止される。そして、この状態において、オペレータがハンドホイールを回転させることにより、回転軸13が回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、弁を開閉させるための電動バルブアクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
プラント等においては、配管の各部にバルブが使用される。そして、システムの自動化を図るために、このようなバルブに対して電動バルブアクチュエータが使用される。このような電動バルブアクチュエータは、弁を全開位置と閉止位置の間で移動させるためのモータと、このモータの動作をバルブの移動動作に変換するための動作変換機構とを備えている。
【0003】
ところで、このような弁を手動で開閉する必要が生ずる場合がある。このとき、従来の電動バルブアクチュエータにおいては、モータの回転力を弁の開閉駆動に適したものとするため、モータの回転軸を減速器を介してモータの動作をバルブの移動動作に変換するための動作変換機構と連結することにより、低速、高トルクの出力を得ている。このため、弁を手動で操作するためにその出力軸をハンドホイール等で操作した場合には、この出力軸の回転に伴って、モータのロータが高速で回転することになる。従って、ハンドホイール等を回転させるために、極めて大きな力が必要となる。また、減速器の一部にウォームギアが使用されている場合には、ウォームギアのセルフロック作用により、ハンドホイールによる操作がおこなえないという問題も生ずる。
【0004】
このため、従来の電動バルブアクチュエータにおいては、モータの回転軸と減速器との間にクラッチ機構を設けることにより、ハンドホイールを使用して弁を手動で開閉する場合に、モータの回転軸と減速器との間の駆動伝達力を遮断するようにしている。そして、このクラッチ機構としては、滑りキーやスプラインを備えたものが使用されている。
【0005】
また、特許文献1には、遊星歯車機構の特性を利用することにより、モータの駆動軸による回転力を動作変換機構に伝達するようにした弁駆動用アクチュエータが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3133718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、モータの回転軸と減速器との間にクラッチ機構を設けた場合においては、クラッチ機構における滑りキーやスプラインの滑りが悪く、大きな力でクラッチ機構を操作しないと、クラッチ機構の切り離し操作ができないという問題がある。特に、モータによる大きな力でクラッチを閉動作させた場合、滑りキーの面圧が滑り可能な範囲を超えてしまい、クラッチの切り離し操作が困難となる場合がある。
【0008】
また、滑りキーやスプラインには、バックラッシュとも呼称される一定の遊びが存在するため、円滑な逆転操作がおこなえないという問題も生ずる。
【0009】
一方、上述した特許文献1に記載された弁駆動用アクチュエータを使用した場合には、このような問題は生じないが、遊星歯車を使用することから、装置のコストが高くなるという問題がある。
【0010】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成でありながら、クラッチ機構を使用することなくモータの回転軸と動作変換機構とを直結することができ、モータによる電動操作と手動操作を好適に切替可能な電動バルブアクチュエータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、弁を開閉させるための電動バルブアクチュエータにおいて、ダイレクトドライブモータと、前記ダイレクトドライブモータの回転軸に連結され、当該回転軸の回転を前記弁の移動動作に変換する動作変換機構と、前記弁の開閉を手動で実行する手動モードと、前記弁の開閉を前記ダイレクトドライブモータの駆動で実行する電動モードとを切り換える切替部材と、前記切替部材が前記手動モード側に切り換えられたときに、前記ダイレクトドライブモータの回転を防止するインターロックスイッチとを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記手動モードにおいては前記ダイレクトドライブモータの回転軸とハンドホイールとを連結するとともに、前記電動モードにおいては前記ダイレクトドライブモータの回転軸と前記ハンドホイールとの連結を解除するクラッチ機構を備える。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記切替部材は、前記クラッチ機構に連結された切替ハンドルであり、前記電動モードから前記手動モードへの切替は、前記切替ハンドルを回転させて前記ダイレクトドライブモータの回転軸と前記ハンドホイールとを連結することにより実行され、前記手動モードから前記電動モードへの切替は、モータの駆動により前記ダイレクトドライブモータの回転軸と前記ハンドホイールとの連結を解除することにより実行される。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記動作変換機構は、前記ダイレクトドライブモータの回転軸の回転を前記弁の往復移動に変換するネジ機構である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、簡易な構成でありながら、ダイレクトドライブモータの回転軸と動作変換機構とを直結してダイレクトドライブモータによる電動操作と手動操作を好適に切り換えることが可能となる。このとき。従来のようにクラッチ機構を設ける必要がないことから、遊びの影響による逆転時のショック等を防止することができ、円滑な逆転操作が可能となる。さらに、遊星ギア等の高価な部品を使用する必要がない。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、手動モードにおいてはダイレクトドライブモータの回転軸をハンドホイールにより容易に操作することができ、また、電動モードにおいてはハンドホイールの回転を防止することが可能となる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、電動モードから手動モードへの切替は実際に手動操作を行うオペレータにより切替ハンドルを回転させて行うとともに、手動モードから電動モードへの切替はモータの駆動により行うことができる。このため、遠隔操作が必要となる手動モードから電動モードへの切替はモータを利用して実行することができ、一方、遠隔操作で行う必要のない電動モードから手動モードへの切替は、オペレータの操作により実行することとなる。これにより、装置の安全性を高めることが可能となる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、ダイレクトモータの駆動の場合においても、手動の場
合においても、ダイレクトドライブモータの回転軸の回転を前記弁の往復移動に好適に変換することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明に係る電動バルブアクチュエータの構成を概念的に示す概要図である。
【図2】操作部18の正面図である。
【図3】この発明に係る電動バルブアクチュエータにおける電動モードと手動モードの切替動作を概念的に示す概要図である。
【図4】この発明に係る電動バルブアクチュエータの一部を断面で示す正面図である。
【図5】この発明に係る電動バルブアクチュエータのそのクラッチ機構17付近の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る電動バルブアクチュエータの構成を概念的に示す概要図である。
【0021】
この電動バルブアクチュエータは、弁11を全開位置と閉止位置の間で移動させるためのものであり、ダイレクトドライブモータ12と、このダイレクトドライブモータ12の動作を入力するための操作部18と、ダイレクトドライブモータ12を駆動制御するドライバー24と、操作部18からの操作信号に基づいてドライバー24に制御信号を送信するコンピュータからなる制御部25とを備える。制御部25は、端子ブロック19を介して、遠隔操作を実行するための操作盤26と接続されている。また、ドライバー24は、端子ブロック19を介して、電源27と接続されている。
【0022】
ダイレクトドライブモータ12により回転駆動される回転軸13の一端は、レゾルバ14を介して、ネジ機構を利用した動作変換機構であるドライブスリーブ15と接続されている。このため、回転軸13の回転駆動力は、弁11を全開位置と閉止位置の間で往復移動させるための駆動力に変換される。また、そのときの回転軸13の回転角度位置は、レゾルバ14により検出される。さらに、回転軸13の他端は、後述するクラッチ機構17を介して、ハンドルホイール16に接続されている。このハンドルホイール16は、弁11をマニュアルで開閉する場合に使用される。
【0023】
図2は、上述した操作部18の正面図である。
【0024】
この操作部18は、操作切替スイッチ21と、操作スイッチ22と、表示部23とを備える。操作切替スイッチ21は、バルブをこの操作部18を利用して直接操作する直接操作モードと、バルブを操作盤26を利用して遠隔操作する遠隔操作モードとのモード選択動作を実行可能なものである。また、操作スイッチ22は、弁11を開く開動作モードと、弁11を閉じる閉止モードと、弁11の開閉動作を停止する停止モードとのモード選択動作を実行可能なものである。そして、表示部23は、弁11の開度、操作切替スイッチ21または操作スイッチ22によるモード選択状態、操作状態、設定値等を表示するためのものである。
【0025】
この電動バルブアクチュエータにおいて、バルブを遠隔操作する場合においては、操作切替スイッチ21を回転させて「REMOTE」側に切り換える。これにより、バルブは、図1に示す操作盤26を操作することにより、電動バルブアクチュエータを介して、その開閉動作が実行される。
【0026】
一方、この電動バルブアクチュエータにおいて、バルブを操作部18を利用して直接操作する(電動モード)場合には、操作切替スイッチ21を回転させて「LOCAL」側に切り換える。そして、操作スイッチ22を回転させて「開」側に切り換えれば、バルブにおける弁11が開放位置方向に移動し、「閉」側に切り換えればバルブにおける弁11が閉止位置方向に移動する。また、操作スイッチ22を回転させて「停止」側に切り換えれば、バルブにおける弁11がその位置で停止する。
【0027】
また、この電動バルブアクチュエータにおいて、バルブをハンドホイール16を使用してマニュアルで操作する(手動モード)場合にも、操作切替スイッチ21を回転させて「LOCAL」側に切り換える。
【0028】
図3は、この発明に係る電動バルブアクチュエータにおいて、電動モードと手動モードの切替動作を概念的に示す概要図である。なお、図3(a)は手動モードから電動モードに切り換える様子を示し、図3(b)は電動モードから手動モードに切り換える様子を示している。
【0029】
この図において、符号41は上述したダイレクトドライブモータ12のロータを示し、符号42はそのステータを示している。上述した回転軸13は、ダイレクトドライブモータ12のロータ41に固定されている。そして、この回転軸13には、手動モードと電動モードとの切替に使用されるクラッチ機構17におけるクラッチキー34が付設されている。
【0030】
手動モードから電動モードへの切替を行う場合には、図3(a)に示すように、切替モータ33の作用により、クラッチ機構17のクラッチキー34をダイレクトドライブモータ12側に移動させる。これにより、回転軸13とハンドホイール16との係合関係が解除される。そして、この状態で電源27からダイレクトドライブモータ12に電力が供給され、ダイレクトドライブモータ12の駆動により回転軸13が回転する。
【0031】
なお、この手動モードから電動モードへの切替は、上述した遠隔操作を実行するための操作盤26からの指令で、切替モータ33を駆動することにより実行することができる。このため、遠隔操作により電動バルブアクチュエータを操作することが可能となる。
【0032】
一方、電動モードから手動モードへの切替を行う場合には、図3(b)に示すように、切替ハンドル31をマニュアルで操作することにより、クラッチ機構17のクラッチキー34をダイレクトドライブモータ12側からハンドホイール16側に移動させる。これにより、回転軸13とハンドホイール16とが係合する。この状態においては、後述するインターロックスイッチとして機能するリミットスイッチ37の作用により、電源27からダイレクトドライブモータ12への電源の供給が停止される。そして、この状態において、オペレータがハンドホイール16を回転させることにより、回転軸13が回転する。
【0033】
なお、この電動モードから手動モードへの切替は、オペレータが切替ハンドル31を操作することによってのみ実行することができる。このため、誤って電動バルブアクチュエータが遠隔操作により手動モードとなることはない。ここで、この電動モードから手動モードへの切替は、その後に実行する手動モードによる操作の直前に実行されることから、これを遠隔操作で行う必要は全くない。
【0034】
次に、上述した電動バルブアクチュエータの具体的な構造について説明する。図4は、この発明に係る電動バルブアクチュエータの一部を断面で示す正面図である。
【0035】
この電動バルブアクチュエータは、上述したダイレクトドライブモータ12と、回転軸
13と、ドライブスリーブ15と、クラッチ機構17等を、ケーシング内に収納した構造を有し、その上部には、上述したハンドホイール16と、上昇位置に移動したネジ61のカバーチューブ39とが配設されている。また、この電動バルブアクチュエータは、上述したように、クラッチ機構17を操作するための切替ハンドル31を備える。
【0036】
この電動バルブアクチュエータにおいては、ダイレクトドライブモータ12のロータ41とステータ42とが、回転軸13を取り囲むように配設されており、ロータ41は回転軸と直結されている。このため、電動モードにおいては、このダイレクトドライブモータ12により、回転軸13を直接駆動することができる。そして、この回転軸13の回転運動は、ネジ機構を利用した動作変換機構であるドライブスリーブ15の作用により、ネジ61の往復移動運動に変換される。そして、このネジ61の往復移動に伴って、上述した弁11を全開位置と閉止位置の間で往復移動させることができる。
【0037】
一方、手動モードにおいては、クラッチ機構17の作用により、回転軸13とハンドホイール16とが係合される。このため、ハンドホイール16を手動で回転させることにより、回転軸を直接回転させることができる。
【0038】
次に、回転軸13とハンドホイール16とを係合させ、あるいは、その係合関係を解除するとともに、手動モードにおいてダイレクトドライブモータ12の回転を防止するインターロックスイッチの操作にも使用されるクラッチ機構17の構成について説明する。図5は、この発明に係る電動バルブアクチュエータのクラッチ機構17付近の拡大図である。なお、図5は、図4に対して直交する方向の断面を示している。
【0039】
図4に示す切替ハンドル31とともに回転する軸32には、第1アーム35とリミットドッグ36とが連結されており、これら第1アーム35およびリミットドッグ36は、切替ハンドル31が操作されて軸32が回動することにより、図5において実線で示す位置と仮想線で示す位置の間を揺動する。
【0040】
第1アーム35の先端は、上述したクラッチキー34と連結するクラッチリング38と当接している。このため、切替ハンドル31が操作されて軸32が回転することにより、第1アーム35が図5において実線で示す位置に配置されたときには、クラッチキー34とハンドホイール16との係合関係、すなわち、回転軸13とハンドホイール16との係合関係が解除される。一方、切替ハンドル31が操作されて軸32が回転することにより、第1アーム35が図5において仮想線で示す位置に配置されたときには、クラッチキー34がハンドホイール16に付設された図示しない凸部と当接する位置に移動することになり、クラッチキー34とハンドホイール16、すなわち、回転軸13とハンドホイール16とが係合し、これらが一体となって回転する。
【0041】
リミットドッグ36の先端は、インターロックスイッチとして機能するリミットスイッチ37と当接可能な位置に配置されている。切替ハンドル31が操作されて軸32が回転することにより、リミットドッグ36が図5において実線で示す位置に配置されたときには、リミットドッグ36がリミットスイッチ37の検出子を押圧する。これにより、ダイレクトドライブモータ12に対して電源27から電力が供給される。一方、切替ハンドル31が操作されて軸32が回転することにより、リミットドッグ36が図5において仮想線で示す位置に配置されたときには、リミットドッグ36とリミットスイッチ37の検出子との係合が解かれ、電源27からダイレクトドライブモータ12への電力の供給が停止される。
【0042】
このリミットドッグ36は、第2アーム52とリンク43を介して連結されている。この第2アーム52は、上述した切替モータ33により回転する軸51に固定されている。
このため、切替モータ33の駆動により、リミットドッグ36を、第1アーム35とともに、実線で示す位置と仮想線で示す位置との間で移動させることが可能となる。
【0043】
以上のような構成を有する電動バルブアクチュエータにおいては、電動モードと手動モードとの切替時には、上述したように、切替ハンドル31をマニュアルで操作することにより、クラッチ機構17のクラッチキー34をダイレクトドライブモータ12側とハンドホイール16側との間で移動させる。電動モードにおいては、ダイレクトドライブモータ12の駆動により回転軸13が回転する。一方、手動モードにおいては、ハンドホイール16をマニュアルで回転させることにより、回転軸13が回転する。このときには、ダイレクトドライブモータ12と回転軸との間には、減速器が存在しないことから、回転軸を容易に回転させることができる。また、このときには、インターロックスイッチとして機能するリミットスイッチ37の作用により、電源27からダイレクトドライブモータ12への電源の供給が停止される。
【0044】
なお、手動モードから電動モードへの切替を行う場合には、切替モータ33の作用により、第2アーム52を介してクラッチ機構17のクラッチキー34をダイレクトドライブモータ12側に移動させる。これにより、遠隔操作により手動モードから電動モードへの切替を実行することが可能となる。なお、切替モータ33は、クラッチキー34をダイレクトドライブモータ12側に移動させる方向にのみ第2アーム52を揺動させることができる。このため、遠隔操作により電動モードから手動モードへの切替が実行されることはない。これにより、電動モードから手動モードへの切替は、オペレータの操作により実行することが必要となることから、装置の安全性を高めることが可能となる。
【符号の説明】
【0045】
11 弁
12 ダイレクトドライブモータ
13 回転軸
14 レゾルバ
15 ドライブスリーブ
16 ハンドホイール
17 クラッチ機構
18 操作部
19 端子ブロック
21 操作切替スイッチ
22 操作スイッチ
23 表示部
24 ドライバ
25 制御部
26 操作盤
27 電源
31 切替ハンドル
32 軸
33 切替モータ
34 クラッチキー
35 第1アーム
36 リミットドッグ
37 リミットスイッチ
38 クラッチリング
39 カバーチューブ
41 ロータ
42 ステータ
43 リンク
51 モータ軸
52 第2アーム
61 ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁を開閉させるための電動バルブアクチュエータにおいて、
ダイレクトドライブモータと、
前記ダイレクトドライブモータの回転軸に連結され、当該回転軸の回転を前記弁の移動動作に変換する動作変換機構と、
前記弁の開閉を手動で実行する手動モードと、前記弁の開閉を前記ダイレクトドライブモータの駆動で実行する電動モードとを切り換える切替部材と、
前記切替部材が前記手動モード側に切り換えられたときに、前記ダイレクトドライブモータの回転を防止するインターロックスイッチと、
を備えたことを特徴とする電動バルブアクチュエータ。
【請求項2】
請求項1に記載の電動バルブアクチュエータにおいて、
前記手動モードにおいては前記ダイレクトドライブモータの回転軸とハンドホイールとを連結するとともに、前記電動モードにおいては前記ダイレクトドライブモータの回転軸と前記ハンドホイールとの連結を解除するクラッチ機構を備える電動バルブアクチュエータ。
【請求項3】
請求項2に記載の電動バルブアクチュエータにおいて、
前記切替部材は、前記クラッチ機構に連結された切替ハンドルであり、
前記電動モードから前記手動モードへの切替は、前記切替ハンドルを回転させて前記ダイレクトドライブモータの回転軸と前記ハンドホイールとを連結することにより実行され、
前記手動モードから前記電動モードへの切替は、モータの駆動により前記ダイレクトドライブモータの回転軸と前記ハンドホイールとの連結を解除することにより実行される電動バルブアクチュエータ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動バルブアクチュエータにおいて、
前記動作変換機構は、前記ダイレクトドライブモータの回転軸の回転を前記弁の往復移動に変換するネジ機構である電動バルブアクチュエータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−247069(P2012−247069A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−202504(P2012−202504)
【出願日】平成24年9月14日(2012.9.14)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3157942号
【原出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(501144999)島津エミット株式会社 (7)
【Fターム(参考)】