説明

電動パワーステアリング装置

【課題】 電動パワーステアリング装置のウオームおよびウオームホイールの慣らし運転を効率的に行えるようにするとともに、ピニオンシャフトを支持するベアリングを固定するロックナットの締結作業を効率的に行えるようにする。
【解決手段】 ラックバー29のラック30の一端部にピニオン28を空転させる欠歯部30aを設けたので、ピニオン28を空転させながらモータでピニオンシャフト17Lを連続的に回転させて慣らし運転を効率的に行うことができる。また減速ギヤボックス16に設けたピニオンシャフト支持用のベアリング27を固定するロックナット41をロックナット締結治具Jでピニオンシャフト17Lに固定し、そのピニオンシャフト17Lを回転させてロックナット41を締結する際にピニオン28を空転させることで、ロックナット締結治具Jの着脱を繰り返し行うことなくロックナット41の締結作業を完了させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピニオンシャフトに設けたピニオンとラックバーに設けたラックとを噛合させ、ステアリングハンドルあるいはモータからピニオンシャフトに入力される操舵トルクで車輪を転舵する電動パワーステアリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる電動パワーステアリング装置のピニオンシャフトは、ステアリングギヤボックスの上部に連設された減速ギヤボックスにベアリングを介して回転自在に支持されており、ピニオンシャフトに設けたウオームホイールにモータの回転軸に設けたウオームを噛合させることで、モータが発生する操舵トルクをピニオンシャフトに伝達するようになっている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
ところで、ピニオンシャフトの中間部を減速ギヤボックスに支持するベアリングがウオームホイールの直下に配置されている場合、ベアリングが上方に脱落しないように減速ギヤボックスに固定するためのロックナットを上方から締結しようとすると、ベアリングの上方を覆うウオームホイールに邪魔されてロックナットの締結作業ができなくなる問題がある。そこで従来は、ウオームホイールに形成した開口からロックナット締結治具を挿入してロックナットに係合させ、ピニオンシャフトおよびウオームホイールを回転させることでロックナットを回転させて締結していた。
【特許文献1】特開2001−106101号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ピニオンシャフトと共にロックナットを回転させると、ピニオンシャフトに設けたピニオンに噛合するラックを備えたラックバーが移動してしまい、その移動端に達するとピニオンシャフトをそれ以上回転させることができくなるため、ロックナット締結治具を一旦取り外してロックナットとピニオンシャフトとを分離し、ピニオンシャフトを逆方向に回転させてラックバーを元の位置に戻した後、再びロックナット締結治具を組み付けて上記手順を繰り返す必要があり、ロックナットの締結作業に多くの時間を要するという問題があった。
【0005】
またウオームおよびウオームホイールの噛合部の慣らし運転を行う場合に、モータを短い時間間隔で往復回転させてラックを往復動させる必要があるため、効率的な慣らし運転ができないだけでなく、ラックバーを往復動させるための広いスペースを必要とする問題があった。
【0006】
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、電動パワーステアリング装置のウオームおよびウオームホイールの慣らし運転を効率的に行えるようにするとともに、ピニオンシャフトを支持するベアリングを固定するロックナットの締結作業を効率的に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ステアリングギヤボックスと、ステアリングギヤボックスに左右摺動自在に支持されたラックバーと、ラックバーに設けられたラックと、ステアリングギヤボックスに連設された減速ギヤボックスと、減速ギヤボックスに回転自在に支持されたピニオンシャフトと、ピニオンシャフトに設けられてラックに噛合するピニオンと、ピニオンシャフトに設けられたウオームホイールと、減速ギヤボックスに取り付けられたモータと、モータの回転軸に設けられてウオームホイールに噛合するウオームとを備えた電動パワーステアリングにおいて、ラックバーのラックの一端部にピニオンを空転させる欠歯部を設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置が提案される。
【0008】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、ピニオンおよびウオームホイール間でピニオンシャフトを支持すべく減速ギヤボックスに支持されたベアリングと、ベアリングを減速ギヤボックスに固定するロックナットとを備え、ロックナット締結治具でロックナットを固定したピニオンシャフトを回転させることで該ロックナットを減速ギヤボックスに締結することを特徴とする電動パワーステアリング装置が提案される。
【0009】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、ラックバーの端部に設けたラックエンド部材をステアリングギヤボックスの端部に当接させることで、ピニオンがラックの欠歯部に嵌合するのを規制することを特徴とする電動パワーステアリング装置が提案される。
【0010】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、ロックナット締結治具は、ウオームホイールに形成した開口を貫通してロックナットに係合する係合部を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置が提案される。
【0011】
尚、実施例の下部ピニオンシャフト17Lは本発明のピニオンシャフトに対応し、実施例のボールベアリング27は本発明のベアリングに対応し、実施例のウオームホイール係合部44およびロックナット係合部は本発明の係合部に対応する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の構成によれば、ラックバーのラックの一端部にピニオンを空転させる欠歯部を設けたので、ピニオンを空転させながらモータでウオームおよびウオームホイールを介してピニオンシャフトを連続的に回転させることが可能となり、電動パワーステアリング装置の慣らし運転を効率的に行うことができる。
【0013】
請求項2の構成によれば、減速ギヤボックスに設けたピニオンシャフト支持用のベアリングを固定するロックナットをロックナット締結治具でピニオンシャフトに固定し、そのピニオンシャフトを回転させてロックナットを締結する際に、前記欠歯部でラックに対してピニオンを空転させることで、ロックナット締結治具の着脱を繰り返し行うことなくロックナットの締結作業を完了させることができる。
【0014】
請求項3の構成によれば、ラックバーの端部に設けたラックエンド部材をステアリングギヤボックスの端部に当接させることで、ピニオンがラックの欠歯部に嵌合するのを規制するので、車輪のフル転舵時にラックに対してピニオンが空転するのを防止することができる。
【0015】
請求項4の構成によれば、ロックナット締結治具がウオームホイールに形成した開口を貫通してロックナットに係合する係合部を備えているので、ロックナット締結治具の係合部をウオームホイールの開口に挿通してロックナットに係合させるだけで、ウオームホイールが設けられたピニオンシャフトとロックナットとを容易かつ確実に一体化することができ、ピニオンシャフトを回転させてロックナットを減速ギヤボックスに締結することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図11は本発明の一実施例を示すもので、図1は電動パワーステアリング装置の全体斜視図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図1の5−5線拡大断面図、図6はロックナット締結治具の斜視図、図7はロックナットの締結時の作用を示す、前記図5に対応する図、図8は図7の8−8線断面図、図9はロックナットの締結の前工程の説明図、図10はロックナットの締結時の作用を示す、前記図2に対応する図、図11はロックナットの締結工程を示す図である。
【0018】
図1に示すように、ステアリングハンドル11と一体に回転する上部ステアリングシャフト12は、上部ユニバーサルジョイント13、下部ステアリングシャフト14および下部ユニバーサルジョイント15を介して、減速ギヤボックス16から上方に突出する上部ピニオンシャフト17Uに接続される。減速ギヤボックス16の下端に接続されたステアリングギヤボックス18の左右両端から突出するタイロッド19,19が、左右の車輪WL,WRの図示せぬナックルに接続される。減速ギヤボックス16には三相交流モータMが支持されており、このモータMの作動が、減速ギヤボックス16の内部に収納した操舵トルクセンサStからの信号が入力される電子制御ユニットUにより制御される。
【0019】
図2および図3に示すように、減速ギヤボックス16はステアリングギヤボックス18と一体の下部ケース21と、その上面にボルト22…で結合された中間ケース23と、その上面にボルト24…で結合された上部ケース25とを備える。上部ケース25にボールベアリング20を介して支持された上部ピニオンシャフト17Uの下端に操舵トルクセンサStが接続されており、この操舵トルクセンサStはステアリングギヤボックス18および下部ケース21にボールベアリング26,27を介して支持された下部ピニオンシャフト17Lの上端に接続される。下部ピニオンシャフト17Lの下端に設けられたピニオン28が、ステアリングギヤボックス18の内部に左右移動自在に支持したラックバー29に設けられたラック30に噛合する。
【0020】
下部ピニオンシャフト17Lの下端を支持するボールベアリング26はステアリングギヤボックス18の段部18aに当接し、下方から螺合されるロックナット40により固定される。また下部ピニオンシャフト17Lの中間部を支持するボールベアリング27は、下部ピニオンシャフト17Lの段部17aに当接してクリップ39により脱落不能に係止された状態で、下部ケース21の段部21aに当接して上方から螺合されるロックナット41により固定される。
【0021】
ステアリングギヤボックス18に形成した貫通孔18bに押圧部材31が摺動自在に収納されており、貫通孔18bを閉塞するナット部材32との間に配置したスプリング33で押圧部材31をラックバー29の背面に向けて付勢することで、ラックバー29の撓みが抑制される。
【0022】
減速ギヤボックス16の内部に延びるモータMの回転軸34は、一対のボールベアリング35,36で下部ケース21に回転自在に支持されており、モータMの回転軸34に設けられたウオーム37が、下部ピニオンシャフト17Lと一体のウオームホイール38に噛合する。
【0023】
従って、モータMを駆動すると回転軸34のトルクがウオーム37およびウオームホイール38を介して下部ピニオンシャフト17Lに伝達され、ドライバーのステアリング操作がモータMによってアシストされる。
【0024】
図5および図8に示すように、ラックバー29に形成したラック30の一端部にはギヤ歯を持たない欠歯部30aが形成されており、ピニオン28は欠歯部30aに臨むときにラック30に対して空転する。左右のタイロッド19,19は、ラックバー29の両端に着脱自在に固定されたラックエンド部材42,42に枢支される。ラックエンド部材42,42に設けたストッパ42a,42aは、ラックバー29が左右に移動したときにステアリングギヤボックス18の両端に当接可能であり、ラックバー29の左右方向の移動端はラックエンド部材42,42のストッパ42a,42aとステアリングギヤボックス18の両端との当接により規制される。
【0025】
図6に示すように、下部ピニオンシャフト17Lの中間部を支持するボールベアリング27を下部ケース21にロックナット41で締結するためのロックナット締結治具Jは、円筒状の本体部43と、本体部43の下端から下向きに突出する2本のウオームホイール係合部44,44と、それらの下端から更に下向きに延びる2本のロックナット係合部45,45とを備える。ウオームホイール係合部44,44はウオームホイール38に45°間隔で形成した8個の開口38a…(図3参照)のうちの直径方向両端に位置する何れか2個の開口38a,38aを貫通し、ロックナット係合部45,45はロックナット41に60°間隔で形成した6個の係合溝41a…(図4参照)のうちの直径方向両端に位置する何れか2個の係合溝41a,41aに係合可能である。
【0026】
ところで、下部ピニオンシャフト17Lの中間部を下部ケース21に支持するボールベアリング27を固定するロックナット41を下部ケース21に締結する作業を行うとき、図2に示すように、ロックナット41の上方が下部ピニオンシャフト17Lに一体に形成したウオームホイール38によって覆われているため、このウオームホイール38に邪魔されてロックナット41を締結することができなくなる。そこで本実施例では、ロックナット締結治具Jを用いてロックナット41を締結するようになっている。以下、ロックナット41を締結作業の手順を説明する。
【0027】
ロックナット41の締結作業は、図10に示すように、減速ギヤボックス16の下部ケース21に中間ケース23を結合する以前の状態、つまり下部ピニオンシャフト17Lの上端から操舵トルクセンサStが分離している状態であり、かつ下部ケース21にモータMを取り付ける以前の状態、つまりウオームホイール38にウオーム37が噛合していない状態で行われる。このとき、図7および図8に示すように、予めラックエンド部材42,42を取り外した状態でラックバー29を左右一方に移動させ、ラック30の欠歯部30aをピニオン28に臨ませることで、ピニオン28を空転可能な状態にしておく。
【0028】
そして、図9および図10に示すように、ウオームホイール38を一体に備えた下部ピニオンシャフト17Lに、下方からロックナット41およびボールベアリング27を挿入し、クリップ31でボールベアリング27を下部ピニオンシャフト17Lの段部17aに保持しておく。
【0029】
続いて、図10および図11に示すように、下部ケース21の上端開口に露出するウオームホイール38の8個の開口38a…のうちの2個にロックナット締結治具Jの2本のウオームホイール係合部44,44を挿通し、その先端のロックナット係合部45,45をロックナット41の6個の係合溝41a…のうちの2個に係合させる。この状態で下部ピニオンシャフト17Lを手動で回転させると、ウオームホイール38にロックナット締結治具Jを介して一体化されたロックナット41が下部ケース21に対して締め込まれ、ボールベアリング27が下部ケース21の段部21aに固定される。
【0030】
このとき、ピニオン28がラック30の欠歯部30aに対向していて空転するため、下部ピニオンシャフト17Lを回転させてもラック30は移動することがなく、ロックナット41の締結作業を一度で済ませることを可能にして組付効率を高めることができる。
【0031】
仮に、この作業をピニオン28がラック30に噛合した状態で行うと、下部ピニオンシャフト17Lを回転させてラック30が移動端に達すると、ロックナット締結治具Jを取り外してラック30を元の位置に戻し、再びロックナット締結治具Jを取り付けて下部ピニオンシャフト17Lを回転させる作業を、ロックナット41が完全に締結されるまで繰り返し行う必要があるため、作業効率が極めて低くなってしまう。
【0032】
また減速ギヤボックス16にモータMを取り付けてウオーム37をウオームホイール38に噛合させ、この状態でモータMを駆動して下部ピニオンシャフト17Lを連続的に回転させれば、ウオーム37およびウオームホイール38の噛合部の慣らし運転を効率的に行うことができる。この場合も、下部ピニオンシャフト17Lに設けたピニオン28はラック30の欠歯部30aに対向して空転するため、モータMを駆動してもラックバー29が移動することがなく、慣らし運転に必要なスペースを節減することができる。
【0033】
そして、図5に示すように、ラック30の所定位置にピニオン28を噛合させた状態でラックエンド部材42,42をラックバー29の両端部に固定すれば、ステアリングハンドル11の操作あるいはモータMの駆動によりラックバー29を左右に移動させて車輪WL,WRを転舵することができる。そしてこの状態では、ラックエンド部材42のストッパ42aがステアリングギヤボックス18の端部に当接することで、ピニオン28がラック30の欠歯部30aに嵌合するのを防止することができる。
【0034】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0035】
例えば、実施例では欠歯部30aをラック30の右端部に形成したが、それをラック30の左端部に形成しても良い。
【0036】
またロックナット締結治具Jの構造は任意であり、ロックナット41を下部ピニオンシャフト17Lに着脱自在に結合可能なものであれば良い。
【0037】
また実施例のピニオンシャフトはトーションバーを用いた操舵トルクセンサStを挟んで上部ピニオンシャフト17Uおよび下部ピニオンシャフト17Lに分割されているが、磁歪材料を用いた操舵トルクセンサを採用すれば上部ピニオンシャフト17Uおよび下部ピニオンシャフト17Lを一体化することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】電動パワーステアリング装置の全体斜視図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図1の5−5線拡大断面図
【図6】ロックナット締結治具の斜視図
【図7】ロックナットの締結時の作用を示す、前記図5に対応する図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】ロックナットの締結の前工程の説明図
【図10】ロックナットの締結時の作用を示す、前記図2に対応する図
【図11】ロックナットの締結工程を示す図
【符号の説明】
【0039】
16 減速ギヤボックス
17L 下部ピニオンシャフト(ピニオンシャフト)
18 ステアリングギヤボックス
27 ボールベアリング(ベアリング)
28 ピニオン
29 ラックバー
30 ラック
30a 欠歯部
34 回転軸
37 ウオーム
38 ウオームホイール
38a 開口
41 ロックナット
42 ラックエンド部材
44 ウオームホイール係合部(係合部)
45 ロックナット係合部(係合部)
J ロックナット締結治具
M モータ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングギヤボックス(18)と、
ステアリングギヤボックス(18)に摺動自在に支持されたラックバー(29)と、
ラックバー(29)に設けられたラック(30)と、
ステアリングギヤボックス(18)に連設された減速ギヤボックス(16)と、
減速ギヤボックス(16)に回転自在に支持されたピニオンシャフト(17L)と、
ピニオンシャフト(17L)に設けられてラック(30)に噛合するピニオン(28)と、
ピニオンシャフト(17L)に設けられたウオームホイール(38)と、
減速ギヤボックス(16)に取り付けられたモータ(M)と、
モータ(M)の回転軸(34)に設けられてウオームホイール(38)に噛合するウオーム(37)と、
を備えた電動パワーステアリング装置において、
ラックバー(29)のラック(30)の一端部にピニオン(28)を空転させる欠歯部(30a)を設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
【請求項2】
ピニオン(28)およびウオームホイール(38)間でピニオンシャフト(17L)を支持すべく減速ギヤボックス(16)に支持されたベアリング(27)と、ベアリング(27)を減速ギヤボックス(16)に固定するロックナット(41)とを備え、ロックナット締結治具(J)でロックナット(41)を固定したピニオンシャフト(17L)を回転させることで該ロックナット(41)を減速ギヤボックス(16)に締結することを特徴とする、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項3】
ラックバー(30)の端部に設けたラックエンド部材(42)をステアリングギヤボックス(18)の端部に当接させることで、ピニオン(28)がラック(30)の欠歯部(30a)に嵌合するのを規制することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項4】
ロックナット締結治具(J)は、ウオームホイール(38)に形成した開口(38a)を貫通してロックナット(41)に係合する係合部(44,45)を備えたことを特徴とする、請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−15948(P2006−15948A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−197928(P2004−197928)
【出願日】平成16年7月5日(2004.7.5)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】