説明

電圧検出回路及び電力供給装置

【課題】検出電圧値の連続性を損なわずに検出誤差の影響を除去し検出精度を向上する。
【解決手段】検出対象電圧を分圧する第1分圧回路と、基準電圧を分圧する第2分圧回路とを備え、分圧された前記検出対象電圧及び分圧された基準電圧をそれぞれをクランプダイオードD1、D2を介して、バッファ回路BF1、BF2に入力し、バッファ回路BF1、BF2の出力電圧に基づいて検出対象電圧と基準電圧との差電圧を求めることにより、クランプダイオードD1、D2の漏れ電流の影響およびバッファ回路BF1、BF2のオフセット電圧の影響を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧検出回路及び電力供給装置に係り、特にマイクロコンピュータ等のA/D変換回路を用いた電圧検出回路及び電力供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マイクロコンピュータ等のA/D演算器や増幅器(以下ICという。)の耐圧より高い電圧を入力するためには抵抗を用いて電圧を分圧し、ICの耐圧以下にレベルシフトした電圧を印加する。
この場合に、分圧抵抗が正常に機能しない場合には、ICに元の電圧が入力され電圧破壊を引き起こす可能性から検出回路出力信号線にダイオードを用いてIC電源にクランプして電圧保護を行う場合もある。
【0003】
分圧計算方法は、分圧回路を抵抗RH(高電位側)、RL(低電位側)として構成した場合、
入力電圧/(RH+RL)×RL=検出回路出力
ここで、検出回路出力≦IC電源電圧
である。
また、検出精度を向上させるためには、例えば、特許文献1にあるように複数の分圧抵抗をスイッチで切り替えながら測定し個々の電位差をコンデンサで平滑し、その値をA/D変換回路に入力する方式を用いる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−207826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の方式では、測定切り替えを行う度に回路が切断されるためノイズが発生し測定に悪影響を与えてしまう。また個々の測定値の和を測定結果として用いるので測定結果の値に連続性はなく検出対象電圧が変化する機器においては不向きとなる。
さらに、A/D変換回路(A/D変換器)は、変換する際に量子化誤差、A/D基準電圧誤差が存在し、これらが誤差として検出回路値に計上される。
さらにまた、インピーダンス誤差、分圧抵抗には温度特性、抵抗値誤差、保護ダイオードには漏れ電流、バッファ(増幅器)にはオフセット電圧が存在し、高精度化を行うためにはこれらの影響を除くことが重要である。
【0006】
ここで、従来の電圧検出回路における問題点を説明する。
図7は、従来のハイブリッド車両用の電力供給装置の概要回路構成図である。
従来の電力供給装置10Pは、大別すると、図示しないエンジンにより駆動される発電機(G)61と、発電機61の発電出力により充電される高圧系のバッテリ(BAT)162と、バッテリ62の放電出力と発電機61の発電出力の少なくとも一方を用いて図示しない駆動輪を駆動するモータ(M)63と、バッテリ62からモータ63への供給電圧あるいは発電機61からバッテリ62への供給電圧を検出する電圧検出回路50と、電力供給装置10P全体の制御を行う電力制御回路65と、を備えている。
【0007】
電力制御回路65は、バッテリ62から供給される電力により昇圧回路として機能する変換回路71を介してモータ63を駆動すると共にモータ63を回生作動させた際の電力を降圧回路として機能する変換回路71を介してバッテリ62に供給する第1インバータ72と、発電機61により発生する電力を降圧回路として機能する変換回路71を介してバッテリ62に供給し、あるいは発電機61により発生する電力でモータ63を駆動する第2インバータ73と、電力制御回路65全体を中枢的に制御するマイクロコンピュータとして構成されたECU74と、ECU74の制御下で変換回路71、第1インバータ72及び第2インバータ73の駆動制御を行うゲートドライバ75と、を備えている。
電圧検出回路50は、インバータの検出対象電圧(高電位側電圧)を分圧する抵抗R51及び抵抗R52を備えた分圧回路と、分圧回路により分圧された検出対象電圧をバッファリングして出力するバッファ回路BF51と、バッファ回路BF51の前段に接続され、分圧回路を介して過電圧が印加された場合に、バッファ回路BF51の入力電圧を当該電圧検出回路50の電源電圧にクランプするクランプダイオードD51と、を備えている。
【0008】
ここで、検出対象回路であるインバータの基準電位と、電圧検出回路50の基準電位が同電位であるとすると、インバータの高電位側電圧をVpnとし、抵抗R51から抵抗R52に流れ込む電流をIとした場合に、高電位側電圧Vpnを分圧して得られる電圧V51は、
V51=Vpn/(R51+R52)×R52
=I×R52
となる。
【0009】
また、バッファ回路BF51は、増幅率1の場合は電圧V51をそのまま出力するので、バッファ回路BF51の出力電圧V52は、
V52=V51
となる。
したがって、ECU74のA/D変換回路AD51に入力される電圧は、電圧V51、V52と同値となるので
電圧データDVも電圧V51、V52と同値となる。
したがって、ECU74で検出する検出対象の高電位側電圧Vpnは、
Vpn=I×R52
となる。
【0010】
ここで、A/D変換回路AD1の1LSB当たりの電圧は、基準電源電圧Vをrefとし、A/D変換回路AD1の分解能をBitとした場合、
1LSB=Vref/Bit
となる。
ここで、1LSBを検出電圧値VDETに当てはめる演算式は、
VDET=1LSB/(1/(R51+R52)×R52)
となる。
しかしながら、上記演算が成り立つのは理想的な状態であり、実際の回路においては、回路各部の誤差が積算されていくこととなる。
【0011】
すなわち、検出対象回路であるインバータの基準電位と、電圧検出回路の基準電位が同電位である場合に、検出対象の高電位側電圧Vpnを分圧すると電圧V51は、クランプダイオードD51(過電圧保護ダイオード)から抵抗R52に漏れ電流IL51が流入するため、
V51=(Ia+IL51)×R52
となる。
バッファ回路BF51は、増幅率1の場合は電圧V51を同値で出力するが、バッファ回路BF51の入力に生じる電位差から
V52=V51+Voffset
となる。
【0012】
さらにA/D変換回路AD1に入力される値は、電圧V52と同値となるが、量子化誤差(AD誤差)が存在するため、電圧データDVに相当する電圧は、
V52+AD誤差
となる。
よって
Vpn=(Ia+漏れ電流)×R52+Voffset+AD誤差
となり、理想値であるVpn=I×R2と異なることとなる。
【0013】
図8は、上記従来の電力供給装置における各部で発生する誤差の説明図である。
図8に示すように、抵抗R51,R52で構成される分圧回路に起因する誤差ER及び基準電圧の変動に起因する誤差EREFは、入力電圧の変動にかかわりなく、全域で一定である。一方、クランプダイオードD51の漏れ電流に起因する誤差ED、バッファ回路BF51のオフセット電圧に起因する誤差EB、出力インピーダンスに起因する誤差EO、AD変換部AD1における量子化誤差EADは、電圧検出回路の入力電圧が低い場合に大きくなると言う傾向を示しており、入力電圧が低い場合には高精度での電圧検出は望めないという問題点があることが分かる。
【0014】
また、検出するスケールを拡大した場合には、実効的な分解能が粗くなるため、入力電圧の低い領域では、誤差の影響を受けやすく高精度化を行うためには限界があるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、検出電圧値の連続性を損なうことなく、検出誤差の影響を除去して検出精度を向上することが可能な電圧検出回路及び電力供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため、本発明の第1態様は、電力変換回路の基準グランド電位を設定し、前記基準グランド電位に対する検出対象電圧及び基準電圧を検出する電圧検出回路において、前記検出対象電圧を分圧する第1分圧回路と、前記基準電圧を分圧する第2分圧回路とを備え、分圧された前記検出対象電圧及び分圧された前記基準電圧をそれぞれをクランプダイオードを介して、バッファ回路に入力し、バッファ回路の出力電圧に基づいて前記検出対象電圧と前記基準電圧との差電圧を求める、ことを特徴としている。
【0016】
上記構成によれば、第1分圧回路は、検出対象電圧を分圧して対応するクランプダイオードを介して対応するバッファ回路に出力する。
一方、第2分圧回路は、基準電圧を分圧して対応するクランプダイオードを介して対応するバッファ回路に出力する。
これらの結果、バッファ回路の出力電圧に基づいて、検出対象電圧と基準電圧との差電圧を求める。
このとき、検出電圧値の連続性が確保できるとともに、クランプダイオードから漏れ電流が流れ込むことによる誤差およびバッファ回路のオフセット電圧による誤差は、差電圧を求めることで、互いにキャンセルされる。
【0017】
本発明の第2態様は、第1態様において、前記バッファ回路から出力された前記検出対象電圧と、前記基準電圧と、が入力され、差電圧を出力する差電圧検出回路を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、差電圧検出回路は、検出対象電圧と基準電圧との差電圧を出力するので、検出電圧値の連続性が確保できるとともに、クランプダイオードから漏れ電流が流れ込むことによる誤差は、差電圧検出回路において、互いにキャンセルされる。
【0018】
本発明の第3態様は、電力変換回路の基準グランド電位を設定し、前記基準グランド電位に対する検出対象電圧及び基準電圧を検出する電圧検出回路において、前記検出対象電圧を分圧して、分圧された前記検出対象電圧及び前記基準電圧を生成し、それぞれをクランプダイオードを介して、バッファ回路に入力し、バッファ回路の出力電圧に基づいて前記検出対象電圧と前記基準電圧との差電圧を求める、ことを特徴としている。
上記構成によれば、生成した、分圧された検出対象電圧及び基準電圧のそれぞれをクランプダイオードを介して、バッファ回路に入力し、バッファ回路の出力電圧に基づいて検出対象電圧と基準電圧との差電圧を求めるので、検出電圧値の連続性が確保できるとともに、クランプダイオードから漏れ電流が流れ込むことによる誤差およびバッファ回路のオフセット電圧による誤差は、互いにキャンセルされる。
【0019】
本発明の第4態様は、第1態様または第3態様において、前記バッファ回路の出力電圧が入力され、アナログ/ディジタル変換を行ってディジタルデータとして出力するA/D変換回路を備え、前記A/D変換回路の出力データに基づいて前記検出対象電圧と前記基準電圧との差電圧に相当する差電圧データを求める、ことを特徴としている。
上記構成によれば、検出対象電圧および基準電圧は、アナログ/ディジタル変換を行ってディジタルデータとして出力され、これらに基づいて差電圧データが求められる。
このとき、検出電圧値の連続性が確保できるとともに、クランプダイオードから漏れ電流が流れ込むことによる誤差、バッファ回路のオフセット電圧による誤差およびA/D変換回路の量子化誤差は、差電圧データを求めることで、互いにキャンセルされる。
【0020】
本発明の第5態様は、第1態様ないし第4態様のいずれかに記載の電圧検出回路において、前記電力変換回路は、車両に搭載され、前記電圧検出回路の検出した差電圧に基づいて、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給することを特徴としている。
したがって、検出電圧値の連続性が確保できるとともに、電圧検出回路が、誤差の少ない差電圧を検出することで、電力変換回路の制御が正確に行える。
【0021】
本発明の第6態様は、第1態様ないし第4態様のいずれかに記載の電圧検出回路と、車両に搭載され、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給する電力変換回路と、前記電圧検出回路の出力に基づいて、前記電力変換回路の前記電力変換を制御する制御回路と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、電圧検出回路は、電力変換回路の検出対象電圧と基準電圧との差電圧を求め、制御回路は、圧検出回路の出力に基づいて、前記電力変換回路の前記電力変換を制御する。
この結果、検出電圧値の連続性が確保できるとともに、電力変換回路は、誤差の少ない差電圧に基づいて電力変換制御がなされ、効率的な電力変換動作を行え、ひいては、車両を効率よく駆動することが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、検出電圧値の連続性を損なうことなく、検出誤差の影響を除去して検出精度を向上することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】第1実施形態の電力供給装置としての、ハイブリッド車両用の電力供給装置の回路構成図である。
【図2】第1実施形態の効果の説明図である。
【図3】第2実施形態の電力供給装置の概要回路構成図である。
【図4】第2実施形態の効果の説明図である。
【図5】第3実施形態の電力供給装置の概要回路構成図である。
【図6】第3実施形態の効果の説明図である。
【図7】従来のハイブリッド車両用の電力供給装置の概要回路構成図である。
【図8】従来の電力供給装置における各部で発生する誤差の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
そこで、以下の各実施形態においては、クランプダイオードからの漏れ電流、バッファ回路のオフセット電圧Voffset、あるいは、A/D変換回路の量子化誤差(AD誤差)をキャンセルするために、これらの誤差とほぼ同一の値を生成する回路を付加して、それらの差分を求めるようにしている。
【0025】
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の電力供給装置としての、ハイブリッド車両用の電力供給装置の回路構成図である。
電力供給装置10は、後述のバッテリ12の放電出力により駆動輪を駆動し、あるいは、図示しないエンジンにより駆動され発電機として機能するモータ(M)11と、モータ11が発電機として機能した場合に、その発電出力により充電される高圧系のバッテリ(BAT)12と、バッテリ12の放電出力あるいは発電機として機能しているモータ11の発電出力の少なくとも一方を用いて図示しない駆動輪を駆動するモータ(M)13と、バッテリ12からモータ13への供給電圧あるいはモータ11からバッテリ12への供給電圧を検出する電圧検出回路14と、電力供給装置10全体の制御を行う電力制御回路15と、を備えている。
【0026】
電力制御回路15は、バッテリ12から供給される電力により昇圧回路として機能する変換回路21を介してモータ13を駆動すると共にモータ13を回生動作させた際の電力を降圧回路として機能する変換回路21を介してバッテリ12に供給する第1電力変換回路22と、発電機として機能するモータ11により発生する電力あるいはモータ12を回生動作させた際の電力を降圧回路として機能する変換回路21を介してバッテリ12に供給し又は発電機として機能するモータ11により発生する電力でモータ13を駆動する第2電力変換回路23と、電力制御回路15全体を中枢的に制御するマイクロコンピュータとして構成されたECU24と、ECU24の制御下で変換回路21、第1電力変換回路22及び第2電力変換回路23の駆動制御を行うゲートドライバ25と、を備えている。
ここで、第1電力変換回路22は、バッテリ12の電力でモータ13を駆動する場合には、インバータ回路(DC−AC変換回路)として機能し、モータ13を発電機として回生動作を行う場合には、コンバータ回路(AC−DC変換回路)として機能している。
また、第2電力変換回路23は、バッテリ12の電力でモータ11を駆動する場合には、インバータ回路(DC−AC変換回路)として機能し、モータ11を発電機として回生動作を行う場合には、コンバータ回路(AC−DC変換回路)として機能している。
【0027】
変換回路21は、リアクトル21aと、2個のトランジスタ29H、29Lを有するチョッパ回路21bとを備え、第1電力変換回路22の入力側に設けた電圧変換装置である。さらに変換回路21は、このチョッパ回路21bの下流側に2次平滑コンデンサ21c、リアクトル21aの上流側に1次平滑コンデンサ21dが各々並列接続されており、ECU24の制御下で動作するゲートドライバ25により、バッテリ12の電圧を昇圧してモータ11あるいはモータ13に出力し、モータ11あるいはモータ13の出力電圧を降圧してバッテリ12に出力する。
より詳細には、チョッパ回路21bは、対をなす高電位側トランジスタ29H及び低電位側トランジスタ29Lが直列に接続されている。
【0028】
さらに、高電位側トランジスタ29Hのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、フリーホイールダイオードとしてダイオード30Hが接続され、低電位側トランジスタ29Lのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、フリーホイールダイオードとしてダイオード30Lが接続されている。
【0029】
そして、リアクトル21aの一端はバッテリ12の正極側端子に接続され、リアクトル21aの他端は、高電位側トランジスタ29Hのコレクタ及び低電位側トランジスタ29のエミッタに接続されている。高電位側トランジスタ29Hのエミッタはバッテリ12の負極側端子及び変換回路21の負極側端子Ntに接続されている。また、低電位側トランジスタ29Lのコレクタは変換回路21の正極側端子Ptに接続されている。
以上の説明では、チョッパ回路21bにおいて、2個のIGBT29H、29Lを対として用いていたが、さらに電流容量が必要とされる場合には、同様の高電位側トランジスタ及び低電位側トランジスタのIGBTの対を、2個のIGBT29H、29Lと並列に一対あるいは複数対配置するように構成することも可能である。この場合には、上述した実施形態と同様に、直列に接続している高電位側トランジスタ及び低電位側トランジスタのそれぞれのコレクタ−エミッタ間に、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、フリーホイールダイオードとしてのダイオードを接続する。
なお、チョッパ回路21bを構成するトランジスタとして、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET、バイポーラトランジスタなどのスイッチング素子を使用することが可能である。
【0030】
第1電力変換回路22は、6個のIGBTをブリッジ接続したブリッジ回路22aと平滑コンデンサ22bとを具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータであって、この第1電力変換回路22にはモータ13と変換回路21が接続されている。
より詳細には、第1電力変換回路22のブリッジ回路22aは、各相毎に対をなす高電位側U相トランジスタ31UH、低電位側U相トランジスタ31UL、高電位側V相トランジスタ31VH、低電位側V相トランジスタ31VL、高電位側W相トランジスタ31WH、低電位側W相トランジスタ31WLをブリッジ接続している。
【0031】
ここで、高電位側U相トランジスタ31UH、高電位側V相トランジスタ31VH及び高電位側W相トランジスタ31WHは、変換回路21の正極側端子Ptに接続されてハイサイドアームを構成し、低電位側U相トランジスタ31UL、低電位側V相トランジスタ31VL及び低電位側W相トランジスタ31WLは、変換回路21の負極側端子Ntに接続されローサイドアームを構成している。
さらに、高電位側U相トランジスタ31UH、低電位側U相トランジスタ31UL、高電位側V相トランジスタ31VH、低電位側V相トランジスタ31VL、高電位側W相トランジスタ31WH、低電位側W相トランジスタ31WLのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、それぞれダイオード32UH,32UL,32VH,32VL,32WH,32WLが接続されている。
【0032】
変換回路21と第1電力変換回路22との間には第1電力変換回路22と同様の構成を備えた第2電力変換回路23が正極側端子Ptと負極側端子Ntに接続され、この第2電力変換回路23にモータ11が接続されている。
第2電力変換回路23は、第1電力変換回路22と同様に、トランジスタのスイッチング素子を複数用いブリッジ接続してなるブリッジ回路23aと平滑コンデンサ23bとを具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータである。この第2電力変換回路23はモータ11の出力電圧を変換回路21により降圧してバッテリ12に充電を行ったり、第1電力変換回路22を経由してモータ13を駆動したりする。
【0033】
第2電力変換回路23は、6個のIGBTをブリッジ接続したブリッジ回路23aと平滑コンデンサ23bとを具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータである。
より詳細には、第2電力変換回路23のブリッジ回路23aは、各相毎に対をなす高電位側U相トランジスタ33UH、低電位側U相トランジスタ33UL、高電位側V相トランジスタ33VH、低電位側V相トランジスタ33VL、高電位側W相トランジスタ33WH、低電位側W相トランジスタ33WLをブリッジ接続している。
【0034】
ここで、高電位側U相トランジスタ33UH、高電位側V相トランジスタ33VH及び高電位側W相トランジスタ33WHは、変換回路21の正極側端子Ptに接続されてハイサイドアームを構成し、低電位側U相トランジスタ33UL、低電位側V相トランジスタ33VL及び低電位側W相トランジスタ33WLは、変換回路21の負極側端子Ntに接続されローサイドアームを構成している。
さらに、高電位側U相トランジスタ33UH、低電位側U相トランジスタ33UL、高電位側V相トランジスタ33VH、低電位側V相トランジスタ33VL、高電位側W相トランジスタ33WH、低電位側W相トランジスタ31WLのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、それぞれダイオード34UH,34UL,34VH,34VL,34WH,34WLが接続されている。
【0035】
また、第1電力変換回路22からモータ13のU相、V相、W相の各コイルには、3本のバスLU1、LV1、LW1が接続され、第2電力変換回路23からモータ11のU相、V相、W相の各コイルには、3本のバスLU2、LV2、LW2が接続されいる。
さらに、変換回路21、第1電力変換回路22、第2電力変換回路23を構成している各トランジスタのゲートには、ゲートドライバ25からの信号線がそれぞれ接続されている。
【0036】
次に電圧検出回路の構成について説明する。
電圧検出回路14は、変換回路21の正極側端子Ptに一端が接続された抵抗R11と、抵抗R11の他端に直列接続された抵抗R12を備えており、抵抗R11及び抵抗R12は、第1分圧回路を構成している。
抵抗R11及び抵抗R12の分圧点には、カソード端子が電圧検出回路14の電源VCCに接続された第1クランプダイオードD1のアノード端子が接続されており、第1クランプダイオードD1のアノード端子とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC1が接続されている。また、第1クランプダイオードD1の後段には、第1バッファ回路BF1が接続されている。
【0037】
また、電圧検出回路14は、変換回路21の負極側端子Ntに一端が接続された抵抗R21と、抵抗R21の他端に直列接続された抵抗R22を備えており、抵抗R21及び抵抗R22は、第2分圧回路を構成している。
抵抗R21及び抵抗R22の分圧点には、カソード端子が電圧検出回路14の電源VCCに接続された第2クランプダイオードD2のアノード端子が接続されており、第2クランプダイオードD2のアノード端子とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC2が接続されている。また、第2クランプダイオードD2の後段には、第2バッファ回路BF2が接続されている。
さらに第1バッファ回路BF1の出力端子は、差動増幅器DAの非反転入力端子に接続され、第2バッファ回路BF2の出力端子は、差動増幅器DAの反転入力端子に接続されている。差動増幅器DAの出力端子は、ECU24のA/D変換ポートを介してA/D変換回路AD1に接続されている。
【0038】
上記構成において、第1クランプダイオードD1と第2クランプダイオードD2は、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
同様に第1バッファ回路BF1と第2バッファ回路BF2も、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
【0039】
次に電圧検出回路14の動作について説明する。
ここで、抵抗R11を流れ出る電流をIa、抵抗R12に流れ込む電流をIbとし、第1クランプダイオードD1の漏れ電流をIL1とすると、
Ib=Ia+IL1
となり、電圧V1は、
V1=Ib×R12
=(Ia+IL1)×R12
となる。
【0040】
また、第1バッファ回路BF1の出力電圧V2は、第1バッファ回路BF1のオフセット電圧をVoffsetとすると、
V2=V1+Voffset
となる。
また、抵抗R21を流れ出る電流をIc、抵抗R22に流れ込む電流をIdとし、第2クランプダイオードD2の漏れ電流をIL2とすると、
Id=Ic+IL2
となり、電圧V3は、
V3=Id×R22
=(Ic+IL2)×R22
となる。
【0041】
また、第2バッファ回路BF2の出力電圧V4は、第1バッファ回路BF1および第2バッファ回路BF2が同一プロセスで作製されているので、第2バッファ回路BF2のオフセット電圧を第1バッファ回路BF1のオフセット電圧と等しいVoffsetとすると、
V4=V3+Voffset
となる。
【0042】
この結果、差動増幅器DAの出力電圧V5は、抵抗R11=抵抗R21、抵抗R12=抵抗R22とし、差動増幅器DAのオフセット電圧を第1バッファ回路BF1のオフセット電圧と等しいVoffsetとすると、
V5=V2−V4
=(Ia−Ic)×抵抗R12+Voffset
ここで、ECU24のA/D変換回路AD1により出力される電圧検出データDVに相当するVDVは、A/D変換回路AD1による変換誤差をVADとすると、
VDV=(Ia−Ic)×抵抗R12+Voffset+VAD
となる。
【0043】
図2は、第1実施形態の効果の説明図である。
図2において、LPは、図7に示した電圧検出回路の誤差特性である。
本第1実施形態によれば、図2に示すように、検出値の連続性を損なうことなく、第1クランプダイオード及び第2クランプダイオードの漏れ電流値の影響と、第1バッファ回路BF1及び第2バッファ回路BF2のオフセット電圧の影響と、を除去してより正確な検出値を得ることが可能となる。
【0044】
[2]第2実施形態
図3は、第2実施形態の電力供給装置の概要回路構成図である。
図3において、図1の第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
まず、電圧検出回路の構成について説明する。
第2実施形態の電力供給装置10Aの電圧検出回路14Aは、変換回路21の正極側端子Ptに一端が接続された抵抗R21と、抵抗R21の他端に順次直列接続された抵抗R22、R23、R24を備えており、抵抗R21〜抵抗R24は、分圧回路を構成している。
【0045】
抵抗R22及び抵抗R23の分圧点には、カソード端子が電圧検出回路14Aの電源VCCに接続された第1クランプダイオードD111のアノード端子が接続されており、第1クランプダイオードD11のアノード端子とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC11が接続されている。また、第1クランプダイオードD11の後段には、第1バッファ回路BF111が接続されている。
【0046】
また、抵抗R23及び抵抗R24の分圧点には、カソード端子が電圧検出回路14Aの電源VCCに接続された第2クランプダイオードD12のアノード端子が接続されており、第2クランプダイオードD12のアノード端子とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC12が接続されている。また、第2クランプダイオードD12の後段には、第2バッファ回路BF12が接続されている。
さらに第1バッファ回路BF11の出力端子は、ECU24AのA/D変換ポートを介して第1A/D変換回路AD11に接続され、第2バッファ回路BF12の出力端子は、ECU24AのA/D変換ポートを介して第2A/D変換回路AD12に接続されている。
【0047】
上記構成において、第1クランプダイオードD11と第2クランプダイオードD12は、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
同様に第1バッファ回路BF11と第2バッファ回路BF12も、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
さらに、ECU24Aの第1A/D変換回路AD11と第2A/D変換回路AD12も、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
【0048】
次に電圧検出回路14Aの動作について説明する。
ここで、抵抗R22を流れ出る電流をIa、抵抗R23に流れ込む電流をIbとし、第1クランプダイオードD11の漏れ電流をIL11とすると、
Ib=Ia+IL11
となり、電圧V11は、
V11=Ib×R24
=(Ia+IL11)×(R23+R24)
となる。
【0049】
また、第1バッファ回路BF1の出力電圧V2は、第1バッファ回路BF1のオフセット電圧をVoffsetとすると、
V2=V1+Voffset
となる。
ここで、ECU24のA/D変換回路AD11により出力される電圧検出データDV1に相当するVDV1は、A/D変換回路AD1による変換誤差をVAD1とすると、
VDV1=V11+VAD1
=(Ia+IL11)×(R23+R24)+Voffset+VAD1
となる。
【0050】
同様に、抵抗R23を流れ出る電流をIc、抵抗R24に流れ込む電流をIdとし、第2クランプダイオードD12の漏れ電流をIL11とすると、
Ic=Ib
=Ia+IL11
となり、電圧V13は、第2クランプダイオードD12の漏れ電流をIL11とすると、
V13=(Ic+IL11)×R24
となる。
また、第2バッファ回路BF2の出力電圧V14は、第2バッファ回路BF2のオフセット電圧をVoffsetとすると、
V14=V13+Voffset
となる。
【0051】
ここで、ECU24のA/D変換回路AD11により出力される電圧検出データDV2に相当するVDV2は、A/D変換回路AD2による変換誤差をVAD2とすると、
VDV2=V11+VAD1
=(Ia+IL11×2)×R24+Voffset+VAD2
となる。
したがって、ECU24において、演算される電圧V12と電圧V14との差電圧、すなわち、抵抗R23の両端の電圧差VR23は、
VR23=VDV1−VDV2
となる。
【0052】
したがって、
VPN=VR23/{[R23+R24]−R24}
/(R21+R22+R23+R24)
=(Ia+Ic+IL11)/R24
となる。ここで、Ic<<Iaであるので、
VPN≒(Ia+IL11)/R24
となる。
【0053】
図4は、第2実施形態の効果の説明図である。
図4において、LPは、図7に示した電圧検出回路の誤差特性である。
本第2実施形態によれば、図4に示すように、検出値の連続性を損なうことなく、第1クランプダイオード及び第2クランプダイオードの漏れ電流値の影響と、第1バッファ回路BF1及び第2バッファ回路BF2のオフセット電圧の影響と、第1A/D変換回路AD11及び第2A/D変換回路AD12の量子化誤差の影響を除去して、より広い電圧検出回路入力電圧範囲で、より正確かつ誤差の少ない検出値を得ることが可能となる。
【0054】
[3]第3実施形態
図5は、第3実施形態の電力供給装置の概要回路構成図である。
図5において、図1の第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
まず、電圧検出回路の構成について説明する。
第3実施形態の電力供給装置10Bの電圧検出回路14Bは、変換回路21の正極側端子Ptに一端が接続された抵抗R31と、抵抗R31の他端に直列接続された抵抗R32を備えており、抵抗R31及び抵抗R32は、第1分圧回路を構成している。
【0055】
抵抗R31及び抵抗R32の分圧点には、カソード端子が電圧検出回路14の電源VCCに接続された第1クランプダイオードD21のアノード端子が接続されており、第1クランプダイオードD21のアノード端子とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC21が接続されている。また、第1クランプダイオードD21の後段には、第1バッファ回路BF21が接続されている。
【0056】
また、電圧検出回路14Bは、変換回路21の負極側端子Ntに一端が接続された抵抗R41と、抵抗R41の他端に直列接続された抵抗R42を備えており、抵抗R41及び抵抗R42は、第2分圧回路を構成している。
抵抗R41及び抵抗R42の分圧点には、カソード端子が電圧検出回路14Bの電源VCCに接続された第2クランプダイオードD22のアノード端子が接続されており、第2クランプダイオードD22のアノード端子とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC22が接続されている。また、第2クランプダイオードD22の後段には、第2バッファ回路BF2が接続されている。
さらに第1バッファ回路BF21の出力端子は、ECU24BのA/D変換ポートを介して第1A/D変換回路AD21に接続され、第2バッファ回路BF22の出力端子は、ECU24AのA/D変換ポートを介して第2A/D変換回路A22に接続されている。
【0057】
上記構成において、第1クランプダイオードD21と第2クランプダイオードD22は、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
同様に第1バッファ回路BF21と第2バッファ回路BF22も、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
さらに、ECU24Bの第1A/D変換回路AD21と第2A/D変換回路AD22も、同一プロセスで作製されており、ほぼ同一の特性と見なせる特性を有している。
【0058】
次に電圧検出回路14Bの動作について説明する。
ここで、抵抗R31を流れ出る電流をIa、抵抗R32に流れ込む電流をIbとし、第1クランプダイオードD21の漏れ電流をIL21とすると、
Ib=Ia+IL21
となり、電圧V21は、
V21=Ib×R32
=(Ia+IL21)×R32
となる。
【0059】
また、第1バッファ回路BF21の出力電圧V22は、第1バッファ回路BF21のオフセット電圧をVoffsetとすると、
V22=V21+Voffset
となる。
ここで、ECU24のA/D変換回路AD21により出力される電圧検出データDV11に相当するVDV11は、A/D変換回路AD21による変換誤差をVAD21とすると、
VDV11=V21+VAD21
=(Ia+IL21)×R32+Voffset+VAD21
となる。
【0060】
同様に、抵抗R41を流れ出る電流をIc、抵抗R42に流れ込む電流をIdとし、第2クランプダイオードD12の漏れ電流をIL21とすると、
Ic=Ib
=Ia+IL21
となり、電圧V23は、第2クランプダイオードD12の漏れ電流をIL21とすると、
V23=(Ic+IL21)×R42
となる。
【0061】
また、第2バッファ回路BF2の出力電圧V14は、第2バッファ回路BF2のオフセット電圧をVoffsetとすると、
V24=V23+Voffset
となる。
ここで、ECU24のA/D変換回路AD21により出力される電圧検出データDV12に相当するVDV12は、A/D変換回路AD22による変換誤差をVAD22とすると、
VDV12=V11+VAD1
=(Ic+IL21)×R42+Voffset+VAD22
となる。
【0062】
したがって、R32=R42とすると、
VPN=VDV11−VDV12
=(Ia+Ic)/R32
となる。ここで、Ic<<Iaであるので、
VPN≒Ia/R32
となる。
【0063】
図6は、第3実施形態の効果の説明図である。
図6において、LPは、図7に示した電圧検出回路の誤差特性である。
本第3実施形態によれば、図6に示すように、検出値の連続性を損なうことなく、第1クランプダイオードD21及び第2クランプダイオードD22の漏れ電流値の影響と、第1バッファ回路BF21及び第2バッファ回路BF22のオフセット電圧の影響と、第1A/D変換回路AD21及び第2A/D変換回路AD22の量子化誤差の影響を除去して、より広い電圧検出回路入力電圧範囲で、より正確かつ誤差の少ない検出値を得ることが可能となる。
【0064】
以上の図1、図3、図5の説明においては、コンデンサ21c、コンデンサ22b、コンデンサ23bをそれぞれ別個に設けていたが、コンパクトなレイアウトが可能で、配線インダクタンス成分などが少なければ、一つのコンデンサで置き換えることも可能である。
【符号の説明】
【0065】
10、10A、10B 電力供給装置
11 モータ
12 バッテリ
13 モータ
14、14A、14B 電圧検出回路
22 第1電力変換回路(インバータ回路、コンバータ回路)
23 第2電力変換回路(コンバータ回路)
24、24A、24B ECU
AD1 A/D変換回路
AD11、AD21 第1A/D変換回路
AD12、AD22 第1A/D変換回路
BF1、BF11,BF21 第1バッファ回路
BF2、BF12、BF22 第2バッファ回路
D1、D11、D21 第1クランプダイオード
D2、D12、D22 第2クランプダイオード
Nt 負極側端子
Pt 正極側端子
R11、R12、R21〜R24 抵抗(分圧回路)
R31、R32、R41、R42 抵抗(分圧回路)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力変換回路の基準グランド電位を設定し、前記基準グランド電位に対する検出対象電圧及び基準電圧を検出する電圧検出回路において、
前記検出対象電圧を分圧する第1分圧回路と、前記基準電圧を分圧する第2分圧回路とを備え、分圧された前記検出対象電圧及び分圧された前記基準電圧をそれぞれをクランプダイオードを介して、バッファ回路に入力し、バッファ回路の出力電圧に基づいて前記検出対象電圧と前記基準電圧との差電圧を求める、
ことを特徴とする電圧検出回路。
【請求項2】
請求項1記載の電圧検出回路において、
前記バッファ回路から出力された前記検出対象電圧と、前記基準電圧と、が入力され、差電圧を出力する差電圧検出回路を備えたことを特徴とする電圧検出回路。
【請求項3】
インバータの基準グランド電位を設定し、前記基準グランド電位に対する検出対象電圧及び基準電圧を検出する電圧検出回路において、
前記検出対象電圧を分圧して、分圧された前記検出対象電圧及び前記基準電圧を生成し、それぞれをクランプダイオードを介して、バッファ回路に入力し、バッファ回路の出力電圧に基づいて前記検出対象電圧と前記基準電圧との差電圧を求める、
ことを特徴とする電圧検出回路。
【請求項4】
請求項1または請求項3記載の電圧検出回路において、
前記バッファ回路の出力電圧が入力され、アナログ/ディジタル変換を行ってディジタルデータとして出力するA/D変換回路を備え、
前記A/D変換回路の出力データに基づいて前記検出対象電圧と前記基準電圧との差電圧に相当する差電圧データを求める、
ことを特徴とする電圧検出回路。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電圧検出回路において、
前記電力変換回路は、車両に搭載され、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給する、
ことを特徴とする電圧検出回路。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電圧検出回路と、
車両に搭載され、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給する電力変換回路と、
前記電圧検出回路の出力に基づいて、前記電力変換回路の前記電力変換を制御する制御回路と、
を備えたことを特徴とする電力供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−2542(P2012−2542A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135379(P2010−135379)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】