電子メガネ
【課題】ユーザによって装着されたか否かを適切に検知する電子目メガネを実現する。
【解決手段】本発明に係る立体画像用メガネ1aは、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知部をフレーム11に備える。光学的検知部は、装着時におけるユーザを検知する検知光Sを出射するLED17と、LED17から出射され、ユーザによって反射された検知光Sを受光するPD18とを備える。
【解決手段】本発明に係る立体画像用メガネ1aは、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知部をフレーム11に備える。光学的検知部は、装着時におけるユーザを検知する検知光Sを出射するLED17と、LED17から出射され、ユーザによって反射された検知光Sを受光するPD18とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的に機能制御を行う電子メガネに関するものであり、より詳細には、ユーザによって装着されているか否かを光学的に検知して電源のON/OFFを自動的に切り替える電子メガネに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶シャッターレンズを備えた立体画像用メガネを装着して、TV(Television)やPC(Personal Computer)などの表示装置のディスプレイに表示された画像を立体視する技術が知られている。このような立体視技術では、表示装置のディスプレイに右視野用画像と左目視野用画像とが交互に表示され、右視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの右目レンズの液晶シャッターが開き、左視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの左目レンズの液晶シャッターが開くという動作を繰り返すことで、ユーザは立体的に画像を見ることが可能となる。
【0003】
図12は、従来の立体画像用メガネ100を示す斜視図である。図12に示されるように、立体画像用メガネ100は、右目レンズ112、左目レンズ113、制御回路収納部114、同期信号受信部115、および電池収納部116が、フレーム111に設けられている。
【0004】
立体画像用メガネ100では、TVやPCから送信されるフレームが切り替わるタイミングを示す同期信号が、フレーム111のブリッジ部分に設けられた同期信号受信部115で受信され、制御回路収納部114に収納された制御回路に送られる。そして、制御回路は、同期信号を解析して右目レンズ112および左目レンズ113の開閉動作を制御することで、表示装置に表示された画像とレンズの開閉とを同期させる基本動作を行う。
【0005】
通常、図12に示されるような従来の立体画像用メガネは、電源切替スイッチを備えており、電源切替スイッチがONのときに上述した動作を行い、電源切替スイッチがOFFのときに動作を停止する。
【0006】
また、電源切替スイッチがONの状態で、表示装置から送信される同期信号や、右目情報信号および左目情報信号などを所定時間受信しない場合には、不要な電力消費を低減するために自動的に電源をOFFにする機能を備えた立体画像用メガネが実用化されている。
【0007】
ところが、電源切替スイッチを操作によらず自動的に電源をOFFにした場合、ユーザは装着している立体画像用メガネが動作中であるとの認識を持つことがあり、立体画像用メガネの動作状態とユーザの認識との間に不一致が生じるという問題がある。
【0008】
このような問題に関連して、電源切替スイッチを用いず、ユーザによって装着されているか否かを検知して自動的に電源のON/OFFを切り替える技術が提案されている。例えば、特許文献1には、フレームの鼻パッドにスイッチを内蔵し、装着時にユーザの鼻によって鼻パッドが押圧されることで自動的に電源をONに切り替える遠近両用機能を有する電子メガネが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−212501号公報(2007年8月23日公開)
【特許文献2】特開2002−297088号公報(2002年10月9日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここで、立体画像用メガネでは、近視用、或いは乱視用などの矯正用メガネを日常的に使用するユーザが、当該矯正用メガネをかけた状態で立体画像用メガネを装着する場合が想定される。
【0011】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、鼻パッドがユーザの鼻に接触することが必須となるため、特許文献1に開示された技術を立体画像用メガネに適用すると、以下の問題を生じる。即ち、特許文献1に開示された技術では、ユーザが矯正用メガネをかけた状態で立体画像用メガネを装着した場合、ユーザの鼻と鼻パッドとが接触せず、ユーザによる立体画像用メガネの装着/非装着を適切に検知することができないという問題が生じ得る。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されたか否かを適切に検知可能な電子メガネを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る電子メガネは、上記従来の課題を解決するために、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知手段をフレームに備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、上記光学的検知手段は、装着時におけるユーザを検知する検知光を出射する出射手段と、上記出射手段から出射され、ユーザによって反射された上記検知光を受光する受光手段とを備えることを特徴としている。
【0014】
上記発明によれば、フレームに備えられた出射手段から出射された検知光は、ユーザによって反射されることで、受光手段で受光される構成である。このため、ユーザが電子メガネを装着している場合、出射手段から出射された検知光はユーザによって反射され、受光手段で受光される。一方、ユーザが電子メガネを装着していない場合、出射手段から出射された検知光はユーザによって反射されず、このため受光手段で受光されない。
【0015】
このように、上記発明では、光学的検知手段はユーザに接触することなく、検知光の検知結果に応じて、ユーザによって電子メガネが装着されているか否かを検知することが可能である。
【0016】
従って、上記発明によれば、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されているか否かを適切に検知可能な電子メガネを実現することができる。
【0017】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記出射手段は、上記検知光を間欠的に出射することが好ましい。
【0018】
上記発明によれば、出射手段は、間欠的に検知光を出射する構成である。このため、検知光を連続的に出射させる構成と比べて消費電力を低減することができる。
【0019】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記出射手段は、装置電源のON/OFFにかかわらず、上記検知光を恒常的に出射することが好ましい。
【0020】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記光学的検知手段による検知結果に応じて装置電源のONまたはOFFの切り替えを制御する制御手段を備え、上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、装置電源をONにすることが好ましい。
【0021】
上記発明によれば、出射手段は装置電源のON/OFFにかかわらず、検知光を恒常的に出射し、制御手段は出射手段から出射された検知光が受光手段で受光されたとき、電子メガネの電源をONにする構成である。即ち、制御手段は、ユーザが電子メガネを装着したタイミングで電源をONに切り替える構成である。
【0022】
これにより、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによる装着状態を適切に検知して、自動的に電源をONに切り替える電子メガネを実現することができる。
【0023】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されないとき、電源をOFFにすることが好ましい。
【0024】
上記発明によれば、制御手段は、出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されないとき、電源をOFFにすることが好ましい。
【0025】
上記発明によれば、制御手段は、出射手段から出射された検知光が受光手段で受光されないとき、電子メガネの電源をOFFにする構成である。即ち、制御手段は、ユーザが電子メガネを取り外したタイミングで電源をOFFに切り替える構成である。
【0026】
これにより、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによる非装着状態を適切に検知して、自動的に電源をOFFに切り替える電子メガネを実現することができる。
【0027】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記光学的検知手段は、上記フレームのレンズを保持するリム部分に配置されていることが好ましい。
【0028】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記フレームは、装着時におけるユーザの視線方向に向かって上記リム部分が回動可能に取り付けられていることが好ましい。
【0029】
上記発明によれば、光学的検知手段はフレームのレンズを保持するリム部分に配置され、当該リム部分が回動可能に取り付けられた構成である。このため、例えば、リム部分を回動させてレンズを跳ね上げた場合、光学的検知手段はレンズと共に移動し、ユーザに対する光学的検知手段の相対的な位置が変化する。従って、レンズを跳ね上げた状態では、出射手段から出射された検知光は受光手段で受光されないため、装置電源を自動的にOFFにすることができる。
【0030】
これにより、不要な電力消費を低減することができる。
【0031】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記フレームに内蔵された充電池の充電を制御する充電制御手段を備え、上記充電制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、上記充電池の充電を停止させることが好ましい。
【0032】
上記発明によれば、充電制御手段は、出射手段から出射された検知光が受光手段で受光されたとき、充電池の充電を停止させる構成である。即ち、充電制御手段は、電子メガネの電源がONであり、動作状態にある場合、充電池の充電を停止させる構成である。
【0033】
これにより、回路や充電池の不具合などにより充電池が過充電状態となることで、充電池からガスが発生したり、充電池内部の液が漏れたりするトラブルを未然に防止することができる。
【発明の効果】
【0034】
以上のように、本発明に係る電子メガネは、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知手段をフレームに備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、上記光学的検知手段は、装着時におけるユーザを検知する検知光を出射する出射手段と、上記出射手段から出射され、ユーザによって反射された上記検知光を受光する受光手段とを備える。
【0035】
それゆえ、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されたか否かを適切に検知可能な電子メガネを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る立体画像用メガネの一実施形態の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示される立体画像用メガネの要部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示される立体画像用メガネの装着時の状態を示す上面図である。
【図4】図1に示される立体画像用メガネの非装着時の状態を示す上面図である。
【図5】図1に示される図立体画像用メガネの装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図6】図1に示される立体画像用メガネの非装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図7】図1に示される立体画像用メガネの装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図8】図1に示される立体画像用メガネの非装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図9】図1に示される立体画像用メガネにおける電源のON/OFFを切り替える制御を示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sの光量を示し、(b)はPDによって受光される検知光Sの光量を示し、(c)は制御部によって制御される電源のON/OFFの切り替えを示している。
【図10】図1に示される立体画像用メガネの第1の変形例を示す概略図である。
【図11】図1に示される立体画像用メガネの第2の変形例を示す概略図である。
【図12】従来の立体画像用メガネの構成を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明に係る電子メガネの一実施形態について、図1〜図11を参照して説明すれば、以下のとおりである。本実施形態では、本発明に係る電子メガネを立体画像用メガネに適用した場合について説明する。
〔1〕立体画像用メガネの構成
まず、本実施形態に係る立体画像用メガネの構成について、図1〜図4を参照して説明する。本実施形態に係る立体画像用メガネは、TV(Television)やPC(Personal Computer)などの表示装置から送信される右視野用画像、および左目視野用画像の同期信号を受信し、表示装置において右視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの右目レンズの液晶シャッターを開き、左視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの左目レンズの液晶シャッターを開くという動作を交互に繰り返すことで、立体視を可能にするものである。
【0038】
図1は本実施形態に係る立体画像用メガネ1aの外観を示す斜視図であり、図2は図1に示される立体画像用メガネ1aの要部構成を示すブロック図である。図2に示されるように、立体画像用メガネ1aは、右目レンズ12、左目レンズ13、同期信号受信部15、LED(Light Emitting Diode:出射手段)17、PD(Photo Diode:受光手段)18、および制御回路20を備えている。
【0039】
右目レンズ12および左目レンズ13は、電圧印加によって開閉が制御可能な液晶シャッターレンズである。右目レンズ12および左目レンズ13は、同期信号受信部15によって受信された同期信号に基づいて、液晶シャッターの開閉タイミングが制御される。
【0040】
同期信号受信部15は、TVやPCのディスプレイなどの表示装置から送信されるフレームが切り替わるタイミングを示す同期信号などを受信するものである。同期信号受信部15は、表示装置から同期信号を受信可能な位置に設けられており、本実施形態では、フレーム11のブリッジ部分に設けられている。
【0041】
LED17およびPD18は、立体画像用メガネ1aがユーザによって装着されているか否かを検出するための光学的検知部である。
【0042】
LED17は、ユーザを検知するための検知光Sを所定のタイミングで出射する発光素子である。LED17は、制御回路20から出力される制御信号に基づいて、立体画像用メガネ1aがユーザによって装着されているか否かを検出するための検知光Sを出射する。なお、本実施形態では、発光素子としてLED17を用いているが、本発明はこれに限定されない。LED17に代えて、他の発光素子を適用することも可能である。
【0043】
PD18は、LED17によって出射され、ユーザによって反射された検知光Sを受光する受光素子である。PD18は検知光Sを受光したとき、受光した検知光Sの光量を含む検知信号を制御回路20に出力する。なお、本実施形態では、受光素子としてPD18を用いているが、本発明はこれに限定されない。PD18に代えて、他の受光素子を適用することも可能である。
【0044】
制御回路20は、立体画像用メガネ1a全体の動作を制御するものであり、本実施形態では、フレーム11のテンプル部分に設けられた制御回路収納部14に格納されている。制御回路20は、制御部21、およびレンズドライバ22を備えている。
【0045】
制御部21は、立体画像用メガネ1aの各部を制御するものである。具体的には、制御部21は、LED17を制御して、検知光Sを出射させる。また、制御部21は、PD18から所定レベル以上の光量を示す検知信号が出力されたとき、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されていると判断し、立体画像用メガネ1aの電源をONにする。そして、制御部21は、検知信号が出力されている間、レンズドライバ22を制御して所定の処理を実行させる。一方、制御部21は、PD18からの検知信号の出力が停止したとき、ユーザが立体画像用メガネ1aの使用を終えたと判断し、立体画像用メガネ1aの電源をOFFにして、レンズドライバ22の動作を停止させる。そして、次にPD18から所定レベル以上の光量を示す検知信号が出力されるまで、電源をOFFの状態に維持する。このように、制御部21は、PD18から出力される検知信号に基づいて立体画像用メガネ1aの電源のON/OFFの切り替えを制御する。
【0046】
また、制御部21は、電池収納部16に格納された充電池(図示省略)の充電を制御する。例えば、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源がONであり、動作状態にある場合、充電池の充電を停止させる。これにより、制御回路20や充電池の不具合などにより充電池が過充電状態となることで、充電池からガスが発生したり、充電池内部の液が漏れたりするトラブルを未然に防止することができる。
【0047】
なお、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源のON/OFFにかかわらず、周期的にLED17から検知光Sを出射させることで、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されたか否かを適宜検知する。
【0048】
レンズドライバ22は、右目レンズ12および左目レンズ13に電圧を印加することにより、それぞれの液晶シャッターの開閉を制御する。具体的には、レンズドライバ22は、同期信号受信部15によって受信された同期信号に基づいて、右目レンズ12および左目レンズ13の液晶シャッターの開閉タイミングを制御する。これにより、表示装置のディスプレイに表示された右視野用画像および左目視野用画像と、右目レンズ12および左目レンズ13の液晶シャッターの開閉とを同期させることができる。
【0049】
図3は、図1に示される立体画像用メガネ1aの装着時の状態を示す上面図である。図3に示されるように、立体画像用メガネ1aがユーザに装着された状態では、LED17から出射された検知光Sは、ユーザの頭部Hで反射された後、PD18で受光される。このため、制御部21にはPD18から検知信号が出力される。これにより、制御部21は、PD18から検知信号が出力されている間、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されていると判断し、レンズドライバ22を制御して右目レンズ12および左目レンズ13を動作させる。即ち、立体画像用メガネ1aの電源がONの状態を維持する。
【0050】
なお、LED17およびPD18は、ユーザの頭部Hで反射された検知光SがPD18によって受光可能なようにそれぞれ位置決めされており、本実施形態では、フレーム11のテンプル部分に設けられた制御回路収納部18に備えられている。
【0051】
図4は、図1に示される立体画像用メガネ1aの非装着時の状態を示す上面図である。図4に示されるように、立体画像用メガネ1aが装着されていない状態では、LED17から出射された検知光Sは反射されることなくそのまま直進する。このため、検知光SはPD18によって受光されず、制御部21にはPD18から検知信号が出力されない。これにより、制御部21は、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されていないと判断し、PD18から検知信号が出力されるまで、レンズドライバ22の動作を停止させた状態、即ち、立体画像用メガネ1aの電源がOFFの状態を維持する。
【0052】
このように、本実施形態に係る立体画像用メガネ1aは、光学的物体検知部であるLED17およびPD18によって、立体画像用メガネ1aのユーザによる装着/非装着状態を検知する構成である。光学的物体検知部は、ユーザと直接接触することなくユーザを検知することが可能であるため、例えば、近視用、或いは乱視用などの矯正用メガネを日常的に使用するユーザが、当該矯正用メガネをかけた状態で立体画像用メガネを装着する場合であっても、ユーザを適切に検知することができる。
【0053】
〔2〕立体画像用メガネのユーザ検知処理
次に、立体画像用メガネ1aのユーザを検知する処理について、図5〜図9を参照して説明する。
【0054】
図5は立体画像用メガネ1aの装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されている状態では、図5(a)に示されるように、LED17によって出射された検知光Sは、ユーザによってPD18の方向に反射される。このため、図5(b)に示されるように、検知光SがPD18によって受光される。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されるため、制御部21は検知信号が出力されている間、立体画像用メガネ1aの電源をONにして、レンズドライバ22を動作させる。
【0055】
図6は立体画像用メガネ1aの非装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されていない状態では、図6(a)に示されるように、LED17によって出射された検知光Sは、ユーザによって反射されることなく、そのまま直進する。このため、図6(b)に示されるように、PD18によって検知光Sは受光されない。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されないため、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源をOFFにして、レンズドライバ22を停止せる。
【0056】
図7は立体画像用メガネ1aの装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されている状態では、図7(a)に示されるように、LED17によって出射された検知光Sは、ユーザによってPD18の方向に反射される。このため、図7(b)に示されるように、間欠的に出射された検知光SがPD18によって受光される。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されるため、制御部21は検知信号が出力されている間、立体画像用メガネ1aの電源をONにして、レンズドライバ22を動作させる。
【0057】
図8は立体画像用メガネ1aの非装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されていないとき、図8(a)に示されるように、LED17によって間欠的に出射された検知光Sは、ユーザによって反射されることなく、そのまま直進する。このため、図8(b)に示されるように、PD18によって検知光Sは受光されない。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されないため、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源をOFFにして、レンズドライバ22を停止せる。
【0058】
このように、検知光Sを間欠的に出射する構成であれば、消費電力を低減することができるため、立体画像用メガネ1aの稼動時間を長くすることができる。
【0059】
図9は、図1に示される立体画像用メガネにおける電源のON/OFFを切り替える制御を示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sの光量を示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sの光量を示し、(c)は制御部21によって制御される電源のON/OFFの切り替えを示している。図9(a)〜(c)に示されるように、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源がOFFの状態でPD18から検知信号が出力されたとき、立体画像用メガネ1aの電源をOFFからONに切り替えて、レンズドライバ22を動作させる。即ち、制御部21は、ユーザが立体画像用メガネ1aを装着したタイミングで、立体画像用メガネ1aの電源をOFFからONに切り替える。そして、制御部21は、PD18から検知信号が出力される間、立体画像用メガネ1aの電源をONに維持する。
【0060】
また、制御部21は、PD18からの検知信号の出力が停止したとき、立体画像用メガネ1aの電源をONからOFFに切り替えて、レンズドライバ22を停止させる。即ち、制御部21は、ユーザが立体画像用メガネ1aを取り外したタイミングで、立体画像用メガネ1aの電源をONからOFFに切り替える。これにより、ユーザによる立体画像用メガネ1aの装着/非装着に応じて電源のON/OFFを切り替えることができる。
【0061】
〔3〕まとめ
以上のように、立体画像用メガネ1aは、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知部をフレーム11に備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、光学的検知部は、装着時におけるユーザを検知する検知光Sを出射するLED17と、LED17から出射され、ユーザによって反射された検知光Sを受光するPD18とを備える。
【0062】
立体画像用メガネ1aによれば、フレーム11に備えられたLED17から出射された検知光Sは、ユーザによって反射されることで、PD18で受光される。このため、ユーザが立体画像用メガネ1aを装着している場合、LED17から出射された検知光Sはユーザによって反射され、PD18で受光される。一方、ユーザが立体画像用メガネ1aを装着していない場合、LED17から出射された検知光Sはユーザによって反射されず、このためPD18で受光されない。
【0063】
このように、立体画像用メガネ1aでは、光学的検知部はユーザに接触することなく、検知光Sの検知結果に応じて、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されているか否かを検知することが可能である。
【0064】
それゆえ、本実施形態によれば、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されているか否かを適切に検知可能な立体画像用メガネ1aを実現することができる。
【0065】
〔4〕変形例
本実施形態では、光学的検知部としてLED17およびPD18が、立体画像用メガネ1aのフレーム11のテンプル部分に配置された構成について説明した本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示されるように、LED17およびPD18がフレーム11のリム部分に配置される構成であってもよい。
【0066】
図10は、本実施形態に係る立体画像用メガネ1aの第1の変形例を示す概略図である。図10に示されるように、立体画像用メガネ1bは、右目レンズ12および左目レンズ13を保持するフレーム11のリム部分が回動可能にフレーム11のテンプル部分に取り付けられたレンズ跳ね上げ式のメガネとして構成されている。このようなレンズ跳ね上げ式の立体画像用メガネ1bでは、LED17およびPD18は、フレーム11のリム部分に配置され、右目レンズ12および左目レンズ13と共にユーザに対する相対的な位置を変化させる構成であることが好ましい。
【0067】
これにより、右目レンズ12および左目レンズ13が跳ね上げられた状態では、LED17から出射された検知光Sは、ユーザの頭部Hによって反射されないためPD18で受光されず、制御部21は立体画像用メガネ1bの電源をOFFにして、レンズドライバ22を停止せることが可能となる。これにより、立体画像用メガネ1bの不要な消費電力を低減させて、稼働時間を長くすることができる。
【0068】
また、図11に示されるように、LED17およびPD18がフレーム11のブリッジ部分に配置される構成であってもよい。
【0069】
図11は、本実施形態に係る立体画像用メガネ1aの第2の変形例を示す概略図である。図11に示されるように、立体画像用メガネ1cは、LED17およびPD18がフレーム11のブリッジ部分に配置される構成である。このように、LED17およびPD18を配置する位置は、LED17から出射され、ユーザによって反射された検知光SがPD18によって受光可能なように位置決めされていれば、特に限定されない。
【0070】
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、立体画像用メガネのほか、可変焦点などの電子メガネなど電気的に機能制御を行う電子メガネに好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0072】
1a 立体画像用メガネ(電子メガネ)
1b 立体画像用メガネ(電子メガネ)
1c 立体画像用メガネ(電子メガネ)
15 同期信号受信部
17 LED(出射手段)
18 PD(受光手段)
21 制御部(制御手段・充電制御手段)
S 検知光
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的に機能制御を行う電子メガネに関するものであり、より詳細には、ユーザによって装着されているか否かを光学的に検知して電源のON/OFFを自動的に切り替える電子メガネに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶シャッターレンズを備えた立体画像用メガネを装着して、TV(Television)やPC(Personal Computer)などの表示装置のディスプレイに表示された画像を立体視する技術が知られている。このような立体視技術では、表示装置のディスプレイに右視野用画像と左目視野用画像とが交互に表示され、右視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの右目レンズの液晶シャッターが開き、左視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの左目レンズの液晶シャッターが開くという動作を繰り返すことで、ユーザは立体的に画像を見ることが可能となる。
【0003】
図12は、従来の立体画像用メガネ100を示す斜視図である。図12に示されるように、立体画像用メガネ100は、右目レンズ112、左目レンズ113、制御回路収納部114、同期信号受信部115、および電池収納部116が、フレーム111に設けられている。
【0004】
立体画像用メガネ100では、TVやPCから送信されるフレームが切り替わるタイミングを示す同期信号が、フレーム111のブリッジ部分に設けられた同期信号受信部115で受信され、制御回路収納部114に収納された制御回路に送られる。そして、制御回路は、同期信号を解析して右目レンズ112および左目レンズ113の開閉動作を制御することで、表示装置に表示された画像とレンズの開閉とを同期させる基本動作を行う。
【0005】
通常、図12に示されるような従来の立体画像用メガネは、電源切替スイッチを備えており、電源切替スイッチがONのときに上述した動作を行い、電源切替スイッチがOFFのときに動作を停止する。
【0006】
また、電源切替スイッチがONの状態で、表示装置から送信される同期信号や、右目情報信号および左目情報信号などを所定時間受信しない場合には、不要な電力消費を低減するために自動的に電源をOFFにする機能を備えた立体画像用メガネが実用化されている。
【0007】
ところが、電源切替スイッチを操作によらず自動的に電源をOFFにした場合、ユーザは装着している立体画像用メガネが動作中であるとの認識を持つことがあり、立体画像用メガネの動作状態とユーザの認識との間に不一致が生じるという問題がある。
【0008】
このような問題に関連して、電源切替スイッチを用いず、ユーザによって装着されているか否かを検知して自動的に電源のON/OFFを切り替える技術が提案されている。例えば、特許文献1には、フレームの鼻パッドにスイッチを内蔵し、装着時にユーザの鼻によって鼻パッドが押圧されることで自動的に電源をONに切り替える遠近両用機能を有する電子メガネが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−212501号公報(2007年8月23日公開)
【特許文献2】特開2002−297088号公報(2002年10月9日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここで、立体画像用メガネでは、近視用、或いは乱視用などの矯正用メガネを日常的に使用するユーザが、当該矯正用メガネをかけた状態で立体画像用メガネを装着する場合が想定される。
【0011】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、鼻パッドがユーザの鼻に接触することが必須となるため、特許文献1に開示された技術を立体画像用メガネに適用すると、以下の問題を生じる。即ち、特許文献1に開示された技術では、ユーザが矯正用メガネをかけた状態で立体画像用メガネを装着した場合、ユーザの鼻と鼻パッドとが接触せず、ユーザによる立体画像用メガネの装着/非装着を適切に検知することができないという問題が生じ得る。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されたか否かを適切に検知可能な電子メガネを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る電子メガネは、上記従来の課題を解決するために、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知手段をフレームに備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、上記光学的検知手段は、装着時におけるユーザを検知する検知光を出射する出射手段と、上記出射手段から出射され、ユーザによって反射された上記検知光を受光する受光手段とを備えることを特徴としている。
【0014】
上記発明によれば、フレームに備えられた出射手段から出射された検知光は、ユーザによって反射されることで、受光手段で受光される構成である。このため、ユーザが電子メガネを装着している場合、出射手段から出射された検知光はユーザによって反射され、受光手段で受光される。一方、ユーザが電子メガネを装着していない場合、出射手段から出射された検知光はユーザによって反射されず、このため受光手段で受光されない。
【0015】
このように、上記発明では、光学的検知手段はユーザに接触することなく、検知光の検知結果に応じて、ユーザによって電子メガネが装着されているか否かを検知することが可能である。
【0016】
従って、上記発明によれば、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されているか否かを適切に検知可能な電子メガネを実現することができる。
【0017】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記出射手段は、上記検知光を間欠的に出射することが好ましい。
【0018】
上記発明によれば、出射手段は、間欠的に検知光を出射する構成である。このため、検知光を連続的に出射させる構成と比べて消費電力を低減することができる。
【0019】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記出射手段は、装置電源のON/OFFにかかわらず、上記検知光を恒常的に出射することが好ましい。
【0020】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記光学的検知手段による検知結果に応じて装置電源のONまたはOFFの切り替えを制御する制御手段を備え、上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、装置電源をONにすることが好ましい。
【0021】
上記発明によれば、出射手段は装置電源のON/OFFにかかわらず、検知光を恒常的に出射し、制御手段は出射手段から出射された検知光が受光手段で受光されたとき、電子メガネの電源をONにする構成である。即ち、制御手段は、ユーザが電子メガネを装着したタイミングで電源をONに切り替える構成である。
【0022】
これにより、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによる装着状態を適切に検知して、自動的に電源をONに切り替える電子メガネを実現することができる。
【0023】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されないとき、電源をOFFにすることが好ましい。
【0024】
上記発明によれば、制御手段は、出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されないとき、電源をOFFにすることが好ましい。
【0025】
上記発明によれば、制御手段は、出射手段から出射された検知光が受光手段で受光されないとき、電子メガネの電源をOFFにする構成である。即ち、制御手段は、ユーザが電子メガネを取り外したタイミングで電源をOFFに切り替える構成である。
【0026】
これにより、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによる非装着状態を適切に検知して、自動的に電源をOFFに切り替える電子メガネを実現することができる。
【0027】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記光学的検知手段は、上記フレームのレンズを保持するリム部分に配置されていることが好ましい。
【0028】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記フレームは、装着時におけるユーザの視線方向に向かって上記リム部分が回動可能に取り付けられていることが好ましい。
【0029】
上記発明によれば、光学的検知手段はフレームのレンズを保持するリム部分に配置され、当該リム部分が回動可能に取り付けられた構成である。このため、例えば、リム部分を回動させてレンズを跳ね上げた場合、光学的検知手段はレンズと共に移動し、ユーザに対する光学的検知手段の相対的な位置が変化する。従って、レンズを跳ね上げた状態では、出射手段から出射された検知光は受光手段で受光されないため、装置電源を自動的にOFFにすることができる。
【0030】
これにより、不要な電力消費を低減することができる。
【0031】
また、本発明に係る電子メガネでは、上記フレームに内蔵された充電池の充電を制御する充電制御手段を備え、上記充電制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、上記充電池の充電を停止させることが好ましい。
【0032】
上記発明によれば、充電制御手段は、出射手段から出射された検知光が受光手段で受光されたとき、充電池の充電を停止させる構成である。即ち、充電制御手段は、電子メガネの電源がONであり、動作状態にある場合、充電池の充電を停止させる構成である。
【0033】
これにより、回路や充電池の不具合などにより充電池が過充電状態となることで、充電池からガスが発生したり、充電池内部の液が漏れたりするトラブルを未然に防止することができる。
【発明の効果】
【0034】
以上のように、本発明に係る電子メガネは、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知手段をフレームに備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、上記光学的検知手段は、装着時におけるユーザを検知する検知光を出射する出射手段と、上記出射手段から出射され、ユーザによって反射された上記検知光を受光する受光手段とを備える。
【0035】
それゆえ、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されたか否かを適切に検知可能な電子メガネを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る立体画像用メガネの一実施形態の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示される立体画像用メガネの要部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示される立体画像用メガネの装着時の状態を示す上面図である。
【図4】図1に示される立体画像用メガネの非装着時の状態を示す上面図である。
【図5】図1に示される図立体画像用メガネの装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図6】図1に示される立体画像用メガネの非装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図7】図1に示される立体画像用メガネの装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図8】図1に示される立体画像用メガネの非装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sを示し、(b)はPDによって受光される検知光Sを示している。
【図9】図1に示される立体画像用メガネにおける電源のON/OFFを切り替える制御を示すタイミングチャートであり、(a)はLEDによって出射される検知光Sの光量を示し、(b)はPDによって受光される検知光Sの光量を示し、(c)は制御部によって制御される電源のON/OFFの切り替えを示している。
【図10】図1に示される立体画像用メガネの第1の変形例を示す概略図である。
【図11】図1に示される立体画像用メガネの第2の変形例を示す概略図である。
【図12】従来の立体画像用メガネの構成を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明に係る電子メガネの一実施形態について、図1〜図11を参照して説明すれば、以下のとおりである。本実施形態では、本発明に係る電子メガネを立体画像用メガネに適用した場合について説明する。
〔1〕立体画像用メガネの構成
まず、本実施形態に係る立体画像用メガネの構成について、図1〜図4を参照して説明する。本実施形態に係る立体画像用メガネは、TV(Television)やPC(Personal Computer)などの表示装置から送信される右視野用画像、および左目視野用画像の同期信号を受信し、表示装置において右視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの右目レンズの液晶シャッターを開き、左視野用画像が表示される間は立体画像用メガネの左目レンズの液晶シャッターを開くという動作を交互に繰り返すことで、立体視を可能にするものである。
【0038】
図1は本実施形態に係る立体画像用メガネ1aの外観を示す斜視図であり、図2は図1に示される立体画像用メガネ1aの要部構成を示すブロック図である。図2に示されるように、立体画像用メガネ1aは、右目レンズ12、左目レンズ13、同期信号受信部15、LED(Light Emitting Diode:出射手段)17、PD(Photo Diode:受光手段)18、および制御回路20を備えている。
【0039】
右目レンズ12および左目レンズ13は、電圧印加によって開閉が制御可能な液晶シャッターレンズである。右目レンズ12および左目レンズ13は、同期信号受信部15によって受信された同期信号に基づいて、液晶シャッターの開閉タイミングが制御される。
【0040】
同期信号受信部15は、TVやPCのディスプレイなどの表示装置から送信されるフレームが切り替わるタイミングを示す同期信号などを受信するものである。同期信号受信部15は、表示装置から同期信号を受信可能な位置に設けられており、本実施形態では、フレーム11のブリッジ部分に設けられている。
【0041】
LED17およびPD18は、立体画像用メガネ1aがユーザによって装着されているか否かを検出するための光学的検知部である。
【0042】
LED17は、ユーザを検知するための検知光Sを所定のタイミングで出射する発光素子である。LED17は、制御回路20から出力される制御信号に基づいて、立体画像用メガネ1aがユーザによって装着されているか否かを検出するための検知光Sを出射する。なお、本実施形態では、発光素子としてLED17を用いているが、本発明はこれに限定されない。LED17に代えて、他の発光素子を適用することも可能である。
【0043】
PD18は、LED17によって出射され、ユーザによって反射された検知光Sを受光する受光素子である。PD18は検知光Sを受光したとき、受光した検知光Sの光量を含む検知信号を制御回路20に出力する。なお、本実施形態では、受光素子としてPD18を用いているが、本発明はこれに限定されない。PD18に代えて、他の受光素子を適用することも可能である。
【0044】
制御回路20は、立体画像用メガネ1a全体の動作を制御するものであり、本実施形態では、フレーム11のテンプル部分に設けられた制御回路収納部14に格納されている。制御回路20は、制御部21、およびレンズドライバ22を備えている。
【0045】
制御部21は、立体画像用メガネ1aの各部を制御するものである。具体的には、制御部21は、LED17を制御して、検知光Sを出射させる。また、制御部21は、PD18から所定レベル以上の光量を示す検知信号が出力されたとき、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されていると判断し、立体画像用メガネ1aの電源をONにする。そして、制御部21は、検知信号が出力されている間、レンズドライバ22を制御して所定の処理を実行させる。一方、制御部21は、PD18からの検知信号の出力が停止したとき、ユーザが立体画像用メガネ1aの使用を終えたと判断し、立体画像用メガネ1aの電源をOFFにして、レンズドライバ22の動作を停止させる。そして、次にPD18から所定レベル以上の光量を示す検知信号が出力されるまで、電源をOFFの状態に維持する。このように、制御部21は、PD18から出力される検知信号に基づいて立体画像用メガネ1aの電源のON/OFFの切り替えを制御する。
【0046】
また、制御部21は、電池収納部16に格納された充電池(図示省略)の充電を制御する。例えば、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源がONであり、動作状態にある場合、充電池の充電を停止させる。これにより、制御回路20や充電池の不具合などにより充電池が過充電状態となることで、充電池からガスが発生したり、充電池内部の液が漏れたりするトラブルを未然に防止することができる。
【0047】
なお、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源のON/OFFにかかわらず、周期的にLED17から検知光Sを出射させることで、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されたか否かを適宜検知する。
【0048】
レンズドライバ22は、右目レンズ12および左目レンズ13に電圧を印加することにより、それぞれの液晶シャッターの開閉を制御する。具体的には、レンズドライバ22は、同期信号受信部15によって受信された同期信号に基づいて、右目レンズ12および左目レンズ13の液晶シャッターの開閉タイミングを制御する。これにより、表示装置のディスプレイに表示された右視野用画像および左目視野用画像と、右目レンズ12および左目レンズ13の液晶シャッターの開閉とを同期させることができる。
【0049】
図3は、図1に示される立体画像用メガネ1aの装着時の状態を示す上面図である。図3に示されるように、立体画像用メガネ1aがユーザに装着された状態では、LED17から出射された検知光Sは、ユーザの頭部Hで反射された後、PD18で受光される。このため、制御部21にはPD18から検知信号が出力される。これにより、制御部21は、PD18から検知信号が出力されている間、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されていると判断し、レンズドライバ22を制御して右目レンズ12および左目レンズ13を動作させる。即ち、立体画像用メガネ1aの電源がONの状態を維持する。
【0050】
なお、LED17およびPD18は、ユーザの頭部Hで反射された検知光SがPD18によって受光可能なようにそれぞれ位置決めされており、本実施形態では、フレーム11のテンプル部分に設けられた制御回路収納部18に備えられている。
【0051】
図4は、図1に示される立体画像用メガネ1aの非装着時の状態を示す上面図である。図4に示されるように、立体画像用メガネ1aが装着されていない状態では、LED17から出射された検知光Sは反射されることなくそのまま直進する。このため、検知光SはPD18によって受光されず、制御部21にはPD18から検知信号が出力されない。これにより、制御部21は、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されていないと判断し、PD18から検知信号が出力されるまで、レンズドライバ22の動作を停止させた状態、即ち、立体画像用メガネ1aの電源がOFFの状態を維持する。
【0052】
このように、本実施形態に係る立体画像用メガネ1aは、光学的物体検知部であるLED17およびPD18によって、立体画像用メガネ1aのユーザによる装着/非装着状態を検知する構成である。光学的物体検知部は、ユーザと直接接触することなくユーザを検知することが可能であるため、例えば、近視用、或いは乱視用などの矯正用メガネを日常的に使用するユーザが、当該矯正用メガネをかけた状態で立体画像用メガネを装着する場合であっても、ユーザを適切に検知することができる。
【0053】
〔2〕立体画像用メガネのユーザ検知処理
次に、立体画像用メガネ1aのユーザを検知する処理について、図5〜図9を参照して説明する。
【0054】
図5は立体画像用メガネ1aの装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されている状態では、図5(a)に示されるように、LED17によって出射された検知光Sは、ユーザによってPD18の方向に反射される。このため、図5(b)に示されるように、検知光SがPD18によって受光される。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されるため、制御部21は検知信号が出力されている間、立体画像用メガネ1aの電源をONにして、レンズドライバ22を動作させる。
【0055】
図6は立体画像用メガネ1aの非装着時における検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されていない状態では、図6(a)に示されるように、LED17によって出射された検知光Sは、ユーザによって反射されることなく、そのまま直進する。このため、図6(b)に示されるように、PD18によって検知光Sは受光されない。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されないため、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源をOFFにして、レンズドライバ22を停止せる。
【0056】
図7は立体画像用メガネ1aの装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されている状態では、図7(a)に示されるように、LED17によって出射された検知光Sは、ユーザによってPD18の方向に反射される。このため、図7(b)に示されるように、間欠的に出射された検知光SがPD18によって受光される。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されるため、制御部21は検知信号が出力されている間、立体画像用メガネ1aの電源をONにして、レンズドライバ22を動作させる。
【0057】
図8は立体画像用メガネ1aの非装着時において間欠的に出射された検知光Sを示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sを示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sを示している。立体画像用メガネ1aがユーザに装着されていないとき、図8(a)に示されるように、LED17によって間欠的に出射された検知光Sは、ユーザによって反射されることなく、そのまま直進する。このため、図8(b)に示されるように、PD18によって検知光Sは受光されない。この場合、PD18から制御部21に検知信号が出力されないため、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源をOFFにして、レンズドライバ22を停止せる。
【0058】
このように、検知光Sを間欠的に出射する構成であれば、消費電力を低減することができるため、立体画像用メガネ1aの稼動時間を長くすることができる。
【0059】
図9は、図1に示される立体画像用メガネにおける電源のON/OFFを切り替える制御を示すタイミングチャートであり、(a)はLED17によって出射される検知光Sの光量を示し、(b)はPD18によって受光される検知光Sの光量を示し、(c)は制御部21によって制御される電源のON/OFFの切り替えを示している。図9(a)〜(c)に示されるように、制御部21は、立体画像用メガネ1aの電源がOFFの状態でPD18から検知信号が出力されたとき、立体画像用メガネ1aの電源をOFFからONに切り替えて、レンズドライバ22を動作させる。即ち、制御部21は、ユーザが立体画像用メガネ1aを装着したタイミングで、立体画像用メガネ1aの電源をOFFからONに切り替える。そして、制御部21は、PD18から検知信号が出力される間、立体画像用メガネ1aの電源をONに維持する。
【0060】
また、制御部21は、PD18からの検知信号の出力が停止したとき、立体画像用メガネ1aの電源をONからOFFに切り替えて、レンズドライバ22を停止させる。即ち、制御部21は、ユーザが立体画像用メガネ1aを取り外したタイミングで、立体画像用メガネ1aの電源をONからOFFに切り替える。これにより、ユーザによる立体画像用メガネ1aの装着/非装着に応じて電源のON/OFFを切り替えることができる。
【0061】
〔3〕まとめ
以上のように、立体画像用メガネ1aは、ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知部をフレーム11に備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、光学的検知部は、装着時におけるユーザを検知する検知光Sを出射するLED17と、LED17から出射され、ユーザによって反射された検知光Sを受光するPD18とを備える。
【0062】
立体画像用メガネ1aによれば、フレーム11に備えられたLED17から出射された検知光Sは、ユーザによって反射されることで、PD18で受光される。このため、ユーザが立体画像用メガネ1aを装着している場合、LED17から出射された検知光Sはユーザによって反射され、PD18で受光される。一方、ユーザが立体画像用メガネ1aを装着していない場合、LED17から出射された検知光Sはユーザによって反射されず、このためPD18で受光されない。
【0063】
このように、立体画像用メガネ1aでは、光学的検知部はユーザに接触することなく、検知光Sの検知結果に応じて、ユーザによって立体画像用メガネ1aが装着されているか否かを検知することが可能である。
【0064】
それゆえ、本実施形態によれば、矯正用メガネの使用の有無にかかわらず、ユーザによって装着されているか否かを適切に検知可能な立体画像用メガネ1aを実現することができる。
【0065】
〔4〕変形例
本実施形態では、光学的検知部としてLED17およびPD18が、立体画像用メガネ1aのフレーム11のテンプル部分に配置された構成について説明した本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示されるように、LED17およびPD18がフレーム11のリム部分に配置される構成であってもよい。
【0066】
図10は、本実施形態に係る立体画像用メガネ1aの第1の変形例を示す概略図である。図10に示されるように、立体画像用メガネ1bは、右目レンズ12および左目レンズ13を保持するフレーム11のリム部分が回動可能にフレーム11のテンプル部分に取り付けられたレンズ跳ね上げ式のメガネとして構成されている。このようなレンズ跳ね上げ式の立体画像用メガネ1bでは、LED17およびPD18は、フレーム11のリム部分に配置され、右目レンズ12および左目レンズ13と共にユーザに対する相対的な位置を変化させる構成であることが好ましい。
【0067】
これにより、右目レンズ12および左目レンズ13が跳ね上げられた状態では、LED17から出射された検知光Sは、ユーザの頭部Hによって反射されないためPD18で受光されず、制御部21は立体画像用メガネ1bの電源をOFFにして、レンズドライバ22を停止せることが可能となる。これにより、立体画像用メガネ1bの不要な消費電力を低減させて、稼働時間を長くすることができる。
【0068】
また、図11に示されるように、LED17およびPD18がフレーム11のブリッジ部分に配置される構成であってもよい。
【0069】
図11は、本実施形態に係る立体画像用メガネ1aの第2の変形例を示す概略図である。図11に示されるように、立体画像用メガネ1cは、LED17およびPD18がフレーム11のブリッジ部分に配置される構成である。このように、LED17およびPD18を配置する位置は、LED17から出射され、ユーザによって反射された検知光SがPD18によって受光可能なように位置決めされていれば、特に限定されない。
【0070】
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、立体画像用メガネのほか、可変焦点などの電子メガネなど電気的に機能制御を行う電子メガネに好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0072】
1a 立体画像用メガネ(電子メガネ)
1b 立体画像用メガネ(電子メガネ)
1c 立体画像用メガネ(電子メガネ)
15 同期信号受信部
17 LED(出射手段)
18 PD(受光手段)
21 制御部(制御手段・充電制御手段)
S 検知光
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知手段をフレームに備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、
上記光学的検知手段は、装着時におけるユーザを検知する検知光を出射する出射手段と、
上記出射手段から出射され、ユーザによって反射された上記検知光を受光する受光手段と、
を備えることを特徴とする電子メガネ。
【請求項2】
上記出射手段は、上記検知光を間欠的に出射することを特徴とする請求項1に記載の電子メガネ。
【請求項3】
上記出射手段は、装置電源のON/OFFにかかわらず、上記検知光を恒常的に出射することを特徴とする請求項1または2に記載の電子メガネ。
【請求項4】
上記光学的検知手段による検知結果に応じて装置電源のONまたはOFFの切り替えを制御する制御手段を備え、
上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、装置電源をONにすることを特徴とする請求項3に記載の電子メガネ。
【請求項5】
上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されないとき、装置電源をOFFにすることを特徴とする請求項4に記載の電子メガネ。
【請求項6】
上記光学的検知手段は、上記フレームのレンズを保持するリム部分に配置されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1に記載の電子メガネ。
【請求項7】
上記フレームは、装着時におけるユーザの視線方向に向かって上記リム部分が回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の電子メガネ。
【請求項8】
上記フレームに内蔵された充電池の充電を制御する充電制御手段を備え、
上記充電制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、上記充電池の充電を停止させることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の電子メガネ。
【請求項1】
ユーザによって装着されたか否かを検知する光学的検知手段をフレームに備えた電気的に機能制御を行う電子メガネであって、
上記光学的検知手段は、装着時におけるユーザを検知する検知光を出射する出射手段と、
上記出射手段から出射され、ユーザによって反射された上記検知光を受光する受光手段と、
を備えることを特徴とする電子メガネ。
【請求項2】
上記出射手段は、上記検知光を間欠的に出射することを特徴とする請求項1に記載の電子メガネ。
【請求項3】
上記出射手段は、装置電源のON/OFFにかかわらず、上記検知光を恒常的に出射することを特徴とする請求項1または2に記載の電子メガネ。
【請求項4】
上記光学的検知手段による検知結果に応じて装置電源のONまたはOFFの切り替えを制御する制御手段を備え、
上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、装置電源をONにすることを特徴とする請求項3に記載の電子メガネ。
【請求項5】
上記制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されないとき、装置電源をOFFにすることを特徴とする請求項4に記載の電子メガネ。
【請求項6】
上記光学的検知手段は、上記フレームのレンズを保持するリム部分に配置されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1に記載の電子メガネ。
【請求項7】
上記フレームは、装着時におけるユーザの視線方向に向かって上記リム部分が回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の電子メガネ。
【請求項8】
上記フレームに内蔵された充電池の充電を制御する充電制御手段を備え、
上記充電制御手段は、上記出射手段から出射された上記検知光が上記受光手段で受光されたとき、上記充電池の充電を停止させることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の電子メガネ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−113166(P2012−113166A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262846(P2010−262846)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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