説明

電子レンジで使用可能な食品用パッケージ

【課題】従来技術によるパッケージの不利点を克服し、そして特に、パッケージ中の食品が電子レンジで加熱されて適切に加熱/調理される食品のための改善されたパッケージを提供する。
【解決手段】収容レベル(fill level)まで食品を収容するよう調整された、電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、a)収容レベルから収容レベルの上及び下の部分に延長される第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素(metallic microwave active component)、及び随意にb)底面レベル(base level)から底面レベルの上及び下の部分に延長される第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素を含むパッケージを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食品のパッケージ、特に電子レンジで加熱可能な食品のためのパッケージに関する。本発明はまた、前記パッケージの作製方法、食品をパッケージングする方法、並びに本発明のパッケージ及び方法を用いてパッケージングされた食品に関する。
【0002】
特に、本発明は、電子レンジで加熱可能なスープ、料理、及び料理の要素のパッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
現代社会における労働形態及びライフスタイルの変化によって、消費者は便利で良質な食物に対する要求を強めている。電子レンジですばやく再加熱可能な、冷凍の、冷蔵の、及び常温保存性(ambient stable)の調理済みの料理、料理の要素及びインスタント食品の開発は、これらの要求を満たす道の方向にある。電子レンジによる加熱は、加熱時間を著しく短縮する点で、従来の加熱方法よりも有利である。しかし、電子レンジで再加熱または料理される食物の電子レンジ加熱後の質が多様であることが、これらの種類の食物をもっと広くアピールするための重要な障害となっている。
【0004】
特に、電子レンジの利点は、標準的な板またはプラスチックのパッケージを使用した場合の電子レンジ加熱の結果がしばしば満足のゆくものではないという事実によって、しばしば打ち消されている。これらでは、食品のある部分は加熱が不十分で、またある部分、特に食品の縁では加熱が過度であるというように、食物の加熱がしばしば不均一である。過度に過熱された領域では水分が沸騰し始める。食品にフィルムをして電子レンジ加熱した場合、水蒸気がフィルムにつかまり、最終的には食品表面上で凝縮して、食品に焦げ目をつけるのを妨げる。加熱中にフィルムをしなかった場合、水蒸気は失われ食品は乾ききる。これによって食品の品質は損なわれる。
【0005】
これらの問題点を克服するために、長年にわたって様々なアプローチが用いられてきた。これらのアプローチの中心にあるのが、「マイクロ波加熱用非調整パッケージ」(microwave inert packaging)と称され得る板やプラスチックなどのパッケージに金属膜片を組み込む使用方法である。金属膜は(例えば厚さが7μmより厚いアルミホイル市販品は)ほぼ完全にマイクロ波を反射する。これらの種の膜は、様々な複雑さを有するデザイン片中で使用され得、局所的電場パターンを修正及び/または食品の肝要な部分をマイクロ波から部分的または完全に遮断する。
【0006】
電子レンジでの食物の加熱を修正及び制御するために金属化パッケージ(metallised packaging)を使用する試みの起こりは、ほとんど食物を加熱するための電子レンジの使用までさかのぼる。しかし、これらの試みは限られた成功しか収められなかった。その理由には、一つにはこれらの試みが経験に基づくものであったこと、及び一つには金属化パッケージの使用が電気器具である電子レンジの機能には有害であり得そして危険であり得ると広く考えられていたことがある。
【0007】
上述の点は、しばしば高いマイクロ波吸収及び低いマイクロ波浸透(microwave penetration)(マイクロ波透過性;transparency to microwave)特性を有する水分を含む食物では特に問題となる。例えば電子レンジで使用可能なスープ製品では、現在市販されている一人分用スープ製品の再加熱成績は多様である。これらの製品の再加熱は不均一になりがちで、ある種の変異形態では、該製品の表面での強いプッスンプッスン音や、カップ底部でのドッスン音も伴い得、これらによって時々該カップは転倒する。例としてこの製品の一つを700W電子レンジで再加熱して撮影した熱赤外線イメージでは、製品の底部及び表面の周りが強く加熱されているのが示される(図1a及び図1b参照)。更に、スープに内在する高い誘電損失特性のために、加熱はこの製品の外側の層に集中しがちである。それゆえ、この製品/パッケージのある領域は電子レンジによる加熱の間に過度に加熱され得、そしてその結果加熱された製品を取り扱いまたは摂食する際に火傷する危険が生じる。
【0008】
これらの問題に対処するため、メーカーはしばしば消費者に対して、摂食する前に、製品加熱の間と後の両方に「待ち時間」(stand times)をおくようにとの、取り扱い説明を行っている。一般に、これらの期間に熱が伝導によって過度に過熱された領域からより冷めた領域に拡散すると考えられている。しかし、この伝導による熱の拡散は遅く、効率も悪く、製品の加熱に要する全時間を長引かせる。
【0009】
これまでの電子レンジによる加熱の問題点を解決しようとする試みは、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、及び特許文献8に開示されているが、限られた成功しか収めていない。
【特許文献1】米国特許第4,013,798号
【特許文献2】米国特許第4,268,738号
【特許文献3】米国特許第4,656,325号
【特許文献4】米国特許第4,990,735号
【特許文献5】米国特許第5,117,078号
【特許文献6】米国特許第5,593,610号
【特許文献7】米国特許第6,102,281号
【特許文献8】米国特許第6,204,492号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、従来技術によるパッケージの不利点を克服し、そして特に、パッケージ中の食品が電子レンジで加熱されて適切に加熱/調理される食品のための改善されたパッケージを提供することである。
【0011】
特に本発明の目的は:
(1)食品の底部が強くリング状のパターンに加熱されるのを防ぐこと、
(2)食品の底部の加熱パターンがより均一になるようにすること、
(3)食品の表面が強くリング状のパターンに加熱されるのを防ぐこと、
(4)食品の表面の加熱パターンをより均一にし、表面の加熱速度をより遅らせること、
(5)スープなどの液状食品において垂直方向の加熱パターンを導入し、直接加熱の均一性を高め、そして自然対流を誘発し更に加熱の均一性を改善すること、
(6)パッケージの過度の加熱を抑制すること、
(7)時間変化する加熱パターンを導入し、間欠的局部加熱を誘発し、液状食品においてはプッスンプッスン音の発生、ドッスン音の発生、沸騰する危険性、固形食品においては不適切な焼け焦がし及び/または焦げつきの危険性を減らすこと、
(8)同じ食品を異なる電子レンジで加熱した際の結果に一貫性を持たせること、及び
(9)電子レンジによる加熱の効率を高め、加熱時間を短縮すること、
である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の発明者らは、今や電子レンジ中の食品とマイクロ波との相互作用をシミュレーションするコンピュータモデルを開発している。特にこのモデルは、電子レンジ(GENIUS、パナソニック株式会社製)の空洞中でカップが回転している間の電子レンジ中のカップに入れられたスープとマイクロ波(電)場との相互作用をシミュレーションするのに使用できる。このシミュレーションの結果は(図2参照)、スープを再加熱した際の初期段階に熱赤外線影像法によって観察される温度プロフィルと同様の特徴的シミュレーションマイクロ波出力密度プロフィル(characteristic coupled power density profiles)を示す。スープに組み込まれたマイクロ波出力は、表面及び底部のリングの周りでは食品の中核部よりも2桁も過剰に高い量を示し、これは明白に表面のプッスンプッスン音をもたらし、かつ底部のドッスン音が始まる原因となっている。上記目的を達成するために、本発明は、パッケージ内の収容レベル(fill level)まで食品を収容するよう調整された、電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、
a)収容レベルから収容レベルの上及び下の部分に延長される第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素(metallic microwave active component)、及び随意に
b)底面レベル(base level)から底面レベルの上及び下の部分に延長される第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素を含むパッケージを提供する。
【0013】
本発明の1つの態様によると、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素は前記収容レベルの上少なくとも6mmまで延長され及び/または前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素は前記底面レベルの上少なくとも6mmまで延長される。より好ましくは、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素は前記収容レベルの上6mmから18mmの間のレベルまで延長され及び/または前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素は前記底面レベルの上6mmから18mmの間のレベルまで延長される。
【0014】
好ましくは前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素は、いかなるフタまたはカバーの一部でもない。前記マイクロ波加熱用金属組込み要素がフタまたはカバーの一部である場合、いくつかのケースで該フタかつそれゆえ該要素が食品に関して誤った位置に置かれる可能性がある。
【0015】
本発明の1つの好ましい態様では、前記収容レベルの上及び/または下の前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁が実質上直線をなし及び/または前記底面レベルの上及び/または下の前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁が実質上直線をなす。より好ましくは、前記収容レベルの上及び/または下の前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁が成形され及び/または前記底面レベルの上及び/または下の前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁が成形される。特に前記成形された縁は好ましくは波型である。本発明による1つの配置では、前記底面レベルの下に延長される前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が少なくともパッケージの底の部分に沿って延長される。特に、前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素はパッケージの底に沿って5mmから25mm延長される。
【0016】
もう一つ別の配置では、電子レンジによる加熱のためのパッケージが更にパッケージの底面レベルの下の空洞を囲む台座を含み、前記底面レベルの下に延びる前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が該台座に沿って下方に延長される。好ましくは、前記台座の高さは少なくとも6mmである。
【0017】
本発明の1つの好ましい態様では、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素及び前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が一緒になり単一の要素を形成する。更に、前記単一の要素は、該単一の要素に開けられた1つ以上の穴である複数の窓を含み得る。
【0018】
本発明の1つの具体的な態様では、液状食品を加熱する電子レンジ、特にそのパッケージがフタ付カップを含む一人分用スープを加熱する電子レンジに、その大きさ及び位置が適するように調節される複数の窓を、パッケージは含む。この実施形態では、前記カップの高さは80cm〜110cmであり、最大直径は80cm〜100cmである。しかし、これらの大きさは決して限定的なものではなく、本発明はいかなる容器サイズにも適用され得る。概して本発明の機能は、とりわけ、収容レベルより下及び上の前記マイクロ波加熱用金属組込み要素の具体的な高さ、前記台座の高さ、底面レベルより上の高さ等に由来し、容器の大きさ自体には由来しない。
【0019】
本発明の1つの実施形態では、パッケージは、食品を収容するマイクロ波加熱用非調整容器(microwave inert containers)を包むことができるクレードルの形態をとる。好ましくは前記クレードルの形態を取るパッケージは、再利用可能である。従って、本発明はこのようなクレードルの電子レンジでの食品加熱のための使用方法もまた包含する。
【0020】
本発明によるパッケージの1つの具体的態様では、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素及び/または前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が金属膜または金属ホイル(金属箔)からなる。好ましくは前記金属膜または金属箔は、アルミニウムまたは銅の膜または箔である。より好ましくは、前記アルミニウム膜またはアルミニウム箔の厚さは少なくとも1μmであり、前記銅膜または銅箔の厚さは少なくとも0.6μmである。アルミニウムの厚さは、本発明で必要とされる様式で食品をマイクロ波から遮断するためには、1μmを超えればどれも等しく有効であり、それゆえこのシートの最大の厚さはこの値(1μm)を超えさえすればシートのコストのみによって制限される。アルミニウム膜と同様に、本発明で必要とされる様式で食品をマイクロ波から遮断するための銅の厚さは、0.6μmを超えれば、どれも有効である。
【0021】
更に本発明は、電子レンジによる食品の加熱を容易にするパッケージを製造する方法であって、
a)マイクロ波加熱用金属組込み要素を支持体上に積層または蒸着し、金属組込み成分(metallised element)を生成する工程、及び
b)該金属組込み成分から上記のパッケージを形成する工程を含む方法を提供する。
【0022】
本発明の1つの好ましい態様では、前記金属組込み成分をパッケージにインモールドラベリング法によって取り込ませる。より好ましくは、前記金属組込み成分をパッケージにバリアインモールドラベリング法によって取り込ませる。
【0023】
1つの実施形態では、前記金属組込み成分がパッケージの周りに設置されるカラーまたはラベルである。この実施形態では、前記ラベルが粘着ラベルであってもよい。
【0024】
あるいは、前記金属組込み成分は、食物容器またはパッケージのホルダー(コーヒーカップホルダーのような様式の)である。
【0025】
更なる実施形態では本発明は、上記の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージの中に前記収容レベルまでパッケージングされた食品を含むパッケージングされた食品を提供する。
【0026】
なおさらに本発明は、食品をパッケージングする方法であって、
a)上記の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージに食品を充填する工程、及び
b)該パッケージを密閉し食品をパッケージングする工程を含む方法を提供する。
【0027】
加えて本発明は、電子レンジで食品を加熱するための上記の電子レンジ加熱のためのパッケージの使用方法であって、該食品が該パッケージ中に前記収容ラインまで収容されている使用方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明は、パッケージ内で収容レベルまで食品を収容するよう調整された電子レンジ加熱用のパッケージであって、該パッケージがマイクロ波加熱用金属組込み要素を含み、該マイクロ波加熱用金属組込み要素の少なくとも第1の部分が該収容レベルの上まで延長されるパッケージを提供する。
【0029】
パッケージの前記収容ラインまたは収容レベルは、食品がそこまで充填されるパッケージの側面のレベル(効果的には充填の最大レベルまたは目標レベル)である。液状食品の場合、メニスカスによって小さな変動はあり得るが(この変動は当業者にはよく理解されている)、パッケージ中の食品は概して全て同じ高さ―即ち収容レベル―になる。しかし固形食品の場合、食品の表面層は、パッケージと接触している地点では収容レベルと同じ高さであるが、パッケージの側面から離れるに従い収容レベルより高くまたは低くなり得る(即ち食品の表面は凸または凹であり得る)。
【0030】
パッケージの前記底面レベルは、食品が位置している最も低いレベルである。前記パッケージが台座を含まないとき、前記底面レベルはパッケージの底によっても画定され得る。しかし、前記パッケージが台座を含むとき、前記底面レベルは台座によってパッケージの底より上にもち上げられる。
【0031】
上述したように、前記収容レベル及び底面レベルのそれぞれの上及び/または下に存在する前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素の縁及び前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素の縁は、実質的に直線であってもよくまたは成形されていてもよい。本明細書の文脈の中では、直線とは、前記収容レベルまたは底面レベルからそれない、即ち、実質的に前記収容レベルまたは底面レベルから同じ距離を維持していることを意味している。前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素の実質的に直線の縁は、前記収容レベル及び/または前記パッケージの上部の縁と平行であり得る。前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素の実質的に直線の縁は、前記底面レベル及び/または前記パッケージの底と平行であり得る。
【0032】
これらの縁は、成形されていても(即ち直線でなくとも)よい。成形された縁は、縁の流れの上下がランダムである不規則パターンでもあり得る。しかし好ましくは前記成形された縁は、規則的パターンを持ちそれゆえ波状であり得る。これらは曲線である必要はなく、(弧状になるのを妨げるような)とがった地点がなければいかなる形状でもよい。好ましくはこれらは、正弦波の様式で上下する曲線である。特に、前記成形された縁は波形であり、波状の外観を呈し、連続した様式で上下する。波形の縁の場合、縁の最下点は好ましくは収容レベルの上とすべきである。好ましくは、縁の最下点は少なくとも収容レベルの上6mmで、縁の最上点は収容レベルの上18mmである。より好ましくは波形は、前記パッケージの周りに連続的な(終わりのない)波を形成する。
【0033】
特に前記マイクロ波加熱用金属組込み要素は、高い電気伝導性があり、好ましくは電子レンジの電磁波を完全にまたはほとんど完全に反射するのに適した厚さの金属表面を含む。使用される金属は、この機能を有する限り、特に制限はない。好ましくはこれらの金属表面は、
(1)薄金属箔、好ましくは厚さ0.6μm以上の銅箔またはアルミニウム箔(銅の方がアルミニウムよりも高い、有効電気伝導度のため、銅の最小の厚さは0.6μmでアルミニウムの最小の厚さは1μm)、及び/または
(2)金属蒸着法(電波方式認識装置(Radio Frequency Identifiction Devices (RFID))を生産するために開発されたQinetiQTM金属印刷法(Metal Printing Process))によって支持ポリマー膜または支持体上に蒸着された、厚さ0.6μm以上の薄銅(金属)膜のパターン
のどれかである。
【0034】
これらの金属表面は、完全にまたはほとんど完全に電磁波(マイクロ波)を反射することができそして電子レンジに適合する点で、必要とされる機能を有している。従って、これらは、食品が電子レンジによる加熱にかけられるとき該食品が曝される電場パターンに影響することができる。
【0035】
前記金属シートは、望まれる機能を達成し、電子レンジによる再加熱の品質の点での目標とする改善を生み出すのに必要とされる特定のパターンに成形される。本発明の好ましい実施形態では、これらの表面パターンは、パッケージ内の遮へい及び台座と組み合わせて使用される。
【0036】
特に従来技術では、金属層は食物の最高レベル以下に位置させてパッケージ内に含めることが慣例となっている。前記金属層の縁をこの地点よりも上に延ばすことはパッケージの燃焼につながり、食品の外観が見栄えのしないものにすると考えられている。しかし、本発明者らは、電子レンジによる加熱に適したパッケージ中の前記金属シートを食品の前記レベルの上まで延ばした場合、有利な効果がもたらされることを発見している。
【0037】
これは、食品表面でのより均一な加熱パターンおよびより遅くより均一な加熱速度を作り出し、そして食品表面で強いリング状の加熱パターンが発生するのを防いでいる。特に、前記金属シートの上側の縁が波形に成形されている場合、マイクロ波を食品の表面にわたってよりランダムに散乱でき、マイクロ波に食品表面の中部もカバーさせるより高い見込みを与えることができる。
【0038】
更に、食物の表面を凸凹にできる場合、これは加熱を均一にするのに役立つ。
【0039】
台座を用いるかまたは金属シートをパッケージの1つ以上の側面の少なくとも一部から下にかつパッケージの底の少なくとも一部に沿って延長することによって、食品の底での別の効果を作り出すことができる。特に、台座を使用する場合は、ターンテーブルと該台座の側面が反射箱を形成し、これはマイクロ波を部分的に食品へと反射し返し、食品の底部により均一な加熱状態を作り出す。
【0040】
更に、前記金属シートは、電子レンジによる加熱のための前記パッケージの側面に位置する窓を含み得る。窓は好ましくは、電子レンジによる加熱のためのパッケージがポットの場合に、使用される。前記パッケージがトレーの場合、好ましくは窓は使用されない。この明細書の文脈では、ポット(長方形かまたは円形であり得る背の高い容器)とトレー(円形かまたは長方形であり得る背の低い容器)との区別は、容器の中心から最短距離の側面までの距離に対する該容器の高さ(底面レベルから最上部の縁まで)の比に由来する。この比が1を超える場合は、その容器はポットと定義され、好ましくはより均一な電子レンジによる加熱のために側面の窓を必要とする。この比が1以下の場合は、その容器はトレーと定義され、より均一な電子レンジによる加熱をもたらすために側面の窓は必ずしも必要としない。
【0041】
窓がとり付けられる場合、バンドがマイクロ波を遮断する一方、これらは金属シートの間からマイクロ波を侵入させる。本発明者らが発見しているところによれば、前記窓は、ある領域は他の領域よりも熱くなるほど、食品の特定の領域を加熱させる。食品がスープなどの液状食品であるとき、これは食品内での対流による熱移動をもたらし、熱を食品のより冷めた部分に移動させる。好ましくは窓の配置は、液状食品内の対流を最大にするように選択される。
【0042】
前記マイクロ波加熱用金属組込み要素は、それらを一定範囲の標準的食物パッケージ構成に簡単かつ容易に組み込めるように、他の材料(板、紙、及びポリマー膜)と積層するのに適するように選択される。前記ポリマーと金属箔または金属膜の構築物は、標準的食物パッケージとの使用または標準的食物パッケージへの組込みに先立って、1層の適切な材料の上へ、または2層の適切な材料の間へ積層される。積層は、よく確立された工程で、一緒に積層する2つの材料の1つの表面上に粘着層を塗布し、該2つの材料をローラの間を通すことによって糊付けし一緒にする。
【0043】
本発明の1つの好ましい態様では、前記ポリマーと金属箔または金属膜の構築物は、板及び/または紙及び/またはポリマー膜と積層される。ポリマー膜は、ポリエチレンまたはポリプロピレンからなってもよく、好ましくは20μmから30μmの間の厚さを有する。より好ましくは、前記ポリマー膜は約25μmの厚さを有する。板及び紙はいかなる給送板、または食品と接触するパッケージ/容器の製造に使用される防湿バリア及び/または防脂肪バリアを有する紙である。あるいは、前記ポリマーと金属膜の構築物は、標準的食物パッケージとともに使用され得、または標準的食物パッケージ中に組み込まれ得る。標準的パッケージとしては、熱成形した結晶性ポリエチレン・テレフタレート(CPET)容器または熱成形したポリプロピレン(PP)容器、射出成形したPP容器、並びにプレス板トレー及び折りたたみ板トレーが挙げられる。
【0044】
本発明の1つの好ましい態様では、前記金属パターンは食品の位置(容器の位置ではなく)に関して配置される。
【0045】
更に本発明は、電子レンジによる加熱のためのパッケージを作成する代替の方法を提供する。1つの態様では、前記マイクロ波加熱用金属組込み要素は、標準的食物パッケージに貼る貼り付け用マイクロ波活性ラベルの形態、及びマイクロ波活性トレー、マイクロ波活性容器、またはマイクロ波活性クレードルを形成する多層板構築物の形態で使用され得る。あるいは、前記マイクロ波加熱用金属組込み要素は、非マイクロ波活性食物パッケージの周囲に設置される、カラー、覆い(sheaths)、被覆物(jackets)、または被覆(coverings)の形態であり得る。
【0046】
特に、本発明は、既にマイクロ波加熱用非調整パッケージに収容されている食品を挿入できる容器支持体である、クレードルとして本発明のパッケージを使用し電子レンジによる加熱を容易にする方法も包含する。前記パッケージは、食品を含むマイクロ波加熱用非調整容器を収納しまたは保持できるように、該マイクロ波加熱用非調整容器の周囲に設置できる。
【0047】
更に、本発明は、射出成形ポリプロピレン(PP)容器本体内で(PPでできた容器(カップやトレー)は電子レンジによる加熱のみに適しており、従来のオーブンの温度には耐えられない)前記金属マイクロ波活性ラベルに形を与える(射出成形ラベル)方法を提供する。インモールドラベリングでは、前もって形成された/前もってカットされたラベルを容器の型に入れ、次にこの型に加熱され溶融したPPを射出し容器を形成する。冷却すると、前記ラベルは、前記容器の本体(壁面)に埋め込まれていることになる。
【0048】
前記インモールドラベリングでは、好ましくは、容器中の食品を保護する機械的バリア機能、物理的バリア機能及び/または化学的バリア機能を有するラベルが使用される。特に、水分または空気の浸透を防ぐ材料が使用できる。
【0049】
本発明の1つの特定の実施形態では、前記食品は、常温保存性(ambient stable)、冷蔵、または冷凍のスープ、料理の要素(例えばパスタソース)、または完全な料理(例えばラザニア、カレーライス)を含み得る食用の材料であり、前記パッケージは、
(i) 容器の下部に遮へいがある
(ii) 容器には遮へいされた台座があり、台座は食品の底の下に空洞を作り出し、マイクロ波の多重反射を誘発する
(iii)食品のレベルの上までも延びる、食品の上部の遮へいがある
(iv) 半液状または液状食品中に自然対流を誘発する加熱パターンをもたらす遮へい中の窓のパターンがある、及び
(v) (上部の)遮へいパターンの上側の縁を波形のパターンに成形し、モード混合(mode stirring)(半液状または液状の食品中で)を誘発し、食品の表面上で(時間平均)電場パターン((time averaged)electric field patterns)の均一性を高める
との特徴を有する入れ物/容器である。
【0050】
前記台座の大きさ、食品のレベルに対する前記遮へいの高さ、及び前記遮へい中の前記窓の大きさは、電子レンジで加熱するためのパッケージの機能が損なわれそして本発明の有利点が失われない限り、特に限られない。
【0051】
好ましくは食品収容ラインの下及び上に延びる遮へいバンド(shielding band)を用いることによって、食品の表面の縁の周りの過度の加熱が弱められる。前記遮へいバンドが延びる前記収容ライン上の高さは、食品表面の加熱の均一性を決定する鍵となる。前記金属遮へいバンドの上側のラインを波形にして用いることによって、更に食品表面の加熱の均一性が高められ(モード混合)そして間欠加熱がもたらされる。
【0052】
食品の底の周囲の過度の加熱は、好ましくは(a)食品の底を上げること(台座によって)、(b)食品の底面レベルより上に延長され、台座の全高さまたは実施可能な限り台座の全高さに近い高さだけ台座の下方に延長される遮へいバンドを用いることによって弱められる。食品の底の下の前記台座によって囲まれる空洞は、マイクロ波の多重反射を誘発し、そして底を通しての加熱の均一性を高める。前記空洞の高さは、食品の底での加熱速度を制御する上で重要なパラメータである。
【0053】
直立した金属の背骨の使用は以下の効果を有する:(a)更に、モード混合を誘発し、食品の周囲の電場パターンを間欠的に変化させる、(b)垂直(軸)方向の加熱を高める、(c)自然対流と局所的沸騰を通して食品の流動と混合を促進する加熱パターンを誘発する。
【0054】
前記金属パターンの好ましい特徴的寸法は、食品の前記収容レベル及び前記底面レベルに対して画定され、表1に与えられる。
【0055】
【表1】

【0056】
本発明は、スープのパッケージ、料理のパッケージ、及び料理の要素のパッケージなどの電子レンジで加熱するための任意のパッケージに適用できる。1つの実施形態では本発明のパッケージは、常温保存性食品(ambient stable foods)をパッケージングするのに使用できる。常温保存性食品とは、所望の貯蔵温度条件下で商業ベースで無菌状態である食品と定義される。冷蔵貯蔵する必要はない。特に、常温保存性食品は8℃を超える温度で商業ベースで無菌状態であり、そして特に室温で商業ベースで無菌である食品である。
【0057】
別の実施形態では、本発明のパッケージは冷蔵食品をパッケージングするのに使用され得る。冷蔵食品は、0℃〜8℃の間の温度で、好ましくは5℃〜8℃の間の温度で貯蔵及び流通させる必要のある食品と定義される。
【0058】
別の実施形態では、本発明のパッケージは冷凍食品をパッケージングするのに使用され得る。冷凍食品は、0℃より低い温度で、好ましくは−18℃より低い温度で貯蔵及び流通させる必要のある食品と定義される。
【0059】
更に、本発明は、ラザニア及びシェパードパイなどの摂食温度において固形状である食品、スープ及びソースなどの摂食温度において液状である食品、並びにパスタとソースを合わせたもの、プロテイン、及び野菜とソースを合わせたものなどの摂食温度において固形食品要素と液状食品要素の混合物である食品をパッケージングするのに使用できる。
【実施例】
【0060】
図3a及び図3bに、本発明の実施形態による一人分用スープパッケージの前記マイクロ波加熱用金属組込み要素中の金属パターンのデザインの例を示す。これらの要素は、図4に図解されるデザインのカップに貼られる貼り付け用ラベルの肝要な部分としてデザインされる。
【0061】
前記ラベルは、紙上に積層されたアルミニウム箔という複合構造からできており、デザイン形状に従って切り取られラベルとなり、ラベルは次に容器に貼られて必要とされるマイクロ波機能を与える。あるいは、このラベルは容器の壁に埋め込まれ得(インモールドラベリング工程)、必要とされるマイクロ波機能を与える。
【0062】
本発明の有利点は、本発明によるマイクロ波加熱用金属組込み要素を取り入れた一人分用スープの加熱パターンを示す熱赤外線イメージスナップ写真を示す図5に見ることができる。この熱赤外線イメージは、加熱パターンの改善を示す。具体的には、消費者に理解される利点は以下のものである:
・再加熱の間のドッスン音がなくなる
・容器の上部での食品のプッスンプッスン音が減るか場合によってはなくなる
・加熱の均一性が改善される
・加熱の後そして摂食の前に食品を放置する必要がなくなる
・加熱した食品の取り扱いで火傷する危険性が減る
・加熱した食品の摂食で火傷する危険性が減る
【0063】
適用例としては、ポット/カップに入れたソースとスナックを合わせたもの(ご飯とソースを合わせたものもしくはパスタとソースを合わせたもの)の再加熱、料理の要素(カレー料理もしくはオリエンタル料理(oriental dishes))の再加熱、またはトレーに入れた完全な料理(例えばラザニア、シェパードパイ、もしくはパスタとソースを合わせたものの料理)の再加熱が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
ここで本発明を、以下の図のみを参照する実施例を経由して、より詳細に記載する。
【図1a】従来技術の一人分用スープの加熱パターンを示すスナップショット熱赤外線イメージである。
【図1b】加熱工程で転倒した従来技術の一人分用スープの加熱パターンを示すスナップショット熱赤外線イメージである。
【図2】従来技術の一人分用スープの本体を切断する一平面における、再加熱の間のシミュレーションマイクロ波出力密度プロフィルを示す。
【図3a】一人分用スープのカップパッケージへの貼り付け用ラベルとして使用する、本発明の1つの実施形態のマイクロ波加熱用金属組込み要素の金属パターンのための見本輪郭デザインを示す。
【図3b】一人分用スープのカップパッケージへの貼り付け用ラベルとして使用する、本発明の別の実施形態のマイクロ波加熱用金属組込み要素の金属パターンのための見本輪郭デザインを示す。
【図4】本発明の1つの実施形態において図3a及び図3bの貼り付け用ラベルが取り付けられる、カップデザインの1例を示す。
【図5】本発明によるマイクロ波加熱用金属組込み要素が取り付けられた1つのカップに入れた一人分用スープの加熱パターンを示すスナップショット熱赤外線イメージを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容レベル(fill level)まで食品を収容するよう調整された、電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、
a)収容レベルから収容レベルの上及び下の部分に延長される第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素(metallic microwave active component)、及び随意に
b)底面レベル(base level)から底面レベルの上及び下の部分に延長される第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素を含むパッケージ。
【請求項2】
請求項1に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素が前記収容レベルの上少なくとも6mmまで延長され及び/または前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が前記底面レベルの上少なくとも6mmまで延長されるパッケージ。
【請求項3】
請求項2に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素が前記収容レベルの上6mmから18mmの間のレベルまで延長され及び/または前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が前記底面レベルの上6mmから18mmの間のレベルまで延長されるパッケージ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記収容レベルの上及び/または下の前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁が実質上直線をなし及び/または前記底面レベルの上及び/または下の前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁が実質上直線をなすパッケージ。
【請求項5】
請求項1から3のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記収容レベルの上及び/または下の前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁を成形した及び/または前記底面レベルの上及び/または下の前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素の1つ以上の縁を成形したパッケージ。
【請求項6】
請求項5に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素の前記1つ以上の縁及び/または前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素の前記1つ以上の縁が波型であるパッケージ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記底面レベルの下に延長される前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が少なくともパッケージの底の部分に沿って延長されるパッケージ。
【請求項8】
請求項7に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素がパッケージの底に沿って5mmから25mm延長されるパッケージ。
【請求項9】
請求項1から6のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、該パッケージが更にパッケージの底面レベルの下の空洞を囲む台座を含み、前記底面レベルの下に延びる前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が該台座に沿って下方に延長されるパッケージ。
【請求項10】
請求項9に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記台座の高さが少なくとも6mmであるパッケージ。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素及び前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が一緒になり単一の要素を形成するパッケージ。
【請求項12】
請求項11に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記単一の要素が該単一の要素に開けられた1つ以上の穴である複数の窓を含むパッケージ。
【請求項13】
請求項12に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記窓の大きさ及び位置が液状食品または固形食品を加熱する電子レンジに適するよう調節されるパッケージ。
【請求項14】
食品を収容する1つ以上のマイクロ波加熱用非調整容器(microwave inert containers)を包むことができる及び/または保持できるクレードルの形態をとる、請求項1から13のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージ。
【請求項15】
再利用可能な請求項14に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージ。
【請求項16】
請求項1から15のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記第1のマイクロ波加熱用金属組込み要素及び/または前記第2のマイクロ波加熱用金属組込み要素が金属膜または金属箔からなるパッケージ。
【請求項17】
請求項16に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記金属膜または金属箔がアルミニウム膜またはアルミニウム箔であるパッケージ。
【請求項18】
請求項17に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記アルミニウム膜またはアルミニウム箔の厚さが少なくとも1μmであるパッケージ。
【請求項19】
請求項16に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記金属膜または金属箔が銅膜または銅箔であるパッケージ。
【請求項20】
請求項19に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージであって、前記銅膜または銅箔の厚さが少なくとも0.6μmであるパッケージ。
【請求項21】
電子レンジによる食品の加熱を容易にするパッケージを製造する方法であって、
a)マイクロ波加熱用金属組込み要素を支持体上に積層または蒸着し金属組込み成分(metallised element)を生成する工程、及び
b)該金属組込み成分から請求項1から20のいずれかに記載のパッケージを形成する工程を含む方法。
【請求項22】
請求項21に記載の電子レンジによる食品の加熱を容易にするパッケージを製造する方法であって、前記金属組込み成分をパッケージにインモールドラベリング法によって取り込ませる方法。
【請求項23】
請求項22に記載の電子レンジによる食品の加熱を容易にするパッケージを製造する方法であって、前記インモールドラベリング法がバリアインモールドラベリング法である方法。
【請求項24】
請求項21から23のいずれかに記載の電子レンジによる食品の加熱を容易にするパッケージを製造する方法であって、前記金属組込み成分がパッケージの周りに設置されるカラーまたはラベルである方法。
【請求項25】
請求項24に記載の電子レンジによる食品の加熱を容易にするパッケージを製造する方法であって、前記ラベルが粘着ラベルである方法。
【請求項26】
請求項1から20のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージ中に前記収容レベルかそれより下のレベルまでパッケージングされた食品を含むパッケージングされた食品。
【請求項27】
常温保存性(ambient stable)食品、冷蔵食品または冷凍食品である、請求項26に記載のパッケージングされた食品。
【請求項28】
請求項27に記載のパッケージングされた食品であって、前記常温保存性食品、冷蔵食品または冷凍食品がその摂食温度(consumption temperature)において液状食品である食品。
【請求項29】
請求項27に記載のパッケージングされた食品であって、前記常温保存性食品、冷蔵食品または冷凍食品がその摂食温度において固形食品である食品。
【請求項30】
請求項27に記載のパッケージングされた食品であって、前記常温保存性食品、冷蔵食品または冷凍食品がその摂食温度において固形食品要素と液状食品要素(solid and liquid food components)の混合物である食品。
【請求項31】
食品をパッケージングする方法であって、
a)請求項1から20のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージに食品を充填する工程、及び
b)該パッケージを密閉し食品をパッケージングする工程を含む方法。
【請求項32】
請求項28に記載の方法であって、前記食品が常温保存性食品、冷蔵食品、または冷凍食品である方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記常温保存性食品、冷蔵食品、または冷凍食品がその摂食温度において液状食品である方法。
【請求項34】
請求項32に記載の方法であって、前記常温保存性食品、冷蔵食品、または冷凍食品がその摂食温度において固形食品である方法。
【請求項35】
請求項32に記載の方法であって、前記常温保存性食品、冷蔵食品、または冷凍食品がその摂食温度において固形食品要素と液状食品要素の混合物である方法。
【請求項36】
電子レンジで食品を加熱するための請求項1から20のいずれかに記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージの使用方法であって、前記食品が前記パッケージ中に前記収容レベル以下のレベルまで収容されている使用方法。
【請求項37】
電子レンジで食品を加熱するための請求項14または請求項15に記載の電子レンジによる加熱を容易にするパッケージの使用方法であって、前記マイクロ波加熱用非調整容器に入った食品が前記クレードル中に設置される使用方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−532291(P2009−532291A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503644(P2009−503644)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001217
【国際公開番号】WO2007/113545
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(508298374)エイチ ジェー ハインツ カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】