説明

電子会議システム、情報処理装置、サーバ装置および情報処理プログラム

【課題】電子会議システムを利用した電子会議において、役割変更の手間を解消し、電子会議の円滑化を図ることを課題とする。
【解決手段】電子会議システムにおいて、情報処理装置100は、電子会議の参加者であるユーザから操作を受け付けると、その操作に対応する行動を導出し、ユーザ情報と行動とを関連付けた行動情報を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、情報処理装置100から行動情報を受信すると、行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、ユーザ情報と関連付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子コンテンツを使用した電子会議に関する技術に関し、特に、会議参加者の役割に留意しながら電子会議を制御するための電子会議システム、情報処理装置、サーバ装置および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信回線を介して、会議参加者の端末装置を相互に接続して行われる電子会議において、例えば、自然な臨場感で円滑に会議を進行するために、参加者の役割に応じて利用可能な機能を制限する技術がある。
【0003】
この技術では、例えば、会議参加者の端末装置に表示された会議ツールの設定画面上で役割に対して名前の入力操作を行うことにより、会議参加者の役割の変更を行っている。例えば、図26に示すように、会議において、発表者、議事係、進行役といった役割があり、3人の会議参加者がそれぞれの役割についていて、3人が順に発表するというような会議の場合、発表者が入れ替わるたびに役割の変更が行われる。図26は、役割変更の一例を示す図である。
【0004】
また、電子会議に関する従来技術として、通信ネットワークを介して会議の参加者に割り当てられた端末装置を相互に接続した電子会議システムにおいて、参加者の会議における役割を端末装置に表示しておき、参加者から端末装置を使用して会議行動の要求があると、その参加者の役割に応じて、要求のあった会議行動の許否を判定する技術などもある(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
参加者の役割に応じて利用可能な機能を制限する技術では、例えば、図26に示すように、会議参加者の役割が入れ替わるたびに、参加者がどの役割に変更するかを手動で設定するという手間が発生する。そして、この手間が、電子会議の円滑化を図る上で支障となっているという問題がある。
【0006】
また、上述した従来技術では、役割の応じた行動の拒否を判定するが、会議中に役割が入れ替わるような会議の場合に、役割が入れ替わるたびに、参加者がどの役割に変更するかを手動で設定する必要があり、役割変更の手間を解消することはできない。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電子会議システムを利用した電子会議において、役割変更の手間を解消し、電子会議の円滑化を図ることが可能な電子会議システム、情報処理装置、サーバ装置および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、電子会議の参加者であるユーザが使用する情報処理装置と、前記情報処理装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備えた電子会議システムであって、前記情報処理装置は、前記ユーザから受け付けられる操作と該操作による前記ユーザの行動とを対応付けて記憶する操作行動対応情報記憶部と、前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、前記操作行動対応情報記憶部を参照して、前記操作受付部により受け付けられた操作に対応する行動を導出し、導出した行動と前記ユーザに関するユーザ情報とを関連付けた行動情報を生成して、生成した行動情報を前記サーバ装置に送信する行動検出部と、前記サーバ装置は、前記ユーザ情報と前記ユーザに割り当てられた前記電子会議における役割とを対応付けて記憶するユーザ役割対応情報記憶部と、前記ユーザの行動と該行動に対応した電子会議における役割とを対応付けて記憶する行動役割対応情報記憶部と、前記情報処理装置から行動情報を受信した場合に、前記行動役割対応情報記憶部を参照して、前記情報処理装置から受信した行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、導出した役割と前記ユーザ情報とを対応付けて前記ユーザ役割対応情報記憶部に格納する役割判断部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子会議システムを利用した電子会議において、役割変更の手間を解消し、電子会議の円滑化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る電子会議システムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、ユーザ情報の一例を示す図である。
【図3】図3は、第1の実施形態における操作/行動対応情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、第1の実施形態における行動情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、第1の実施形態における役割情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、第1の実施形態におけるユーザ/役割対応情報の一例を示す図である。
【図7】図7は、第1の実施形態における電子会議システムによる処理の流れを示す図である。
【図8】図8は、第2の実施形態に係る電子会議システムの構成例を示す図である。
【図9】図9は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(1)の流れを示す図である。
【図10】図10は、第2の実施形態における処理(1)の操作/行動対応情報の一例を示す図である。
【図11】図11は、第2の実施形態における処理(1)の操作/利用機器対応情報の一例を示す図である。
【図12】図12は、第2の実施形態における処理(1)の行動情報の一例を示す図である。
【図13】図13は、第2の実施形態における処理(1)の役割情報の一例を示す図である。
【図14】図14は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(2)の流れを示す図である。
【図15】図15は、第2の実施形態における処理(2)の役割/コンテンツ対応情報の一例を示す図である。
【図16】図16は、第2の実施形態における処理(2)のコンテンツ引継ぎ判断部205が有する記憶部に記憶されているコンテンツ引継ぎ要否情報の一例を示す図である。
【図17】図17は、第2の実施形態における処理(2)のユーザ/端末対応情報の一例を示す図である。
【図18】図18は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(3)の流れを示す図である。
【図19】図19は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(4)の流れを示す図である。
【図20】図20は、第2の実施形態における処理(4)の役割人数情報の一例を示す図である。
【図21】図21は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(5)の流れを示す図である。
【図22】図22は、第2の実施形態における処理(5)の操作/行動対応情報の一例を示す図である。
【図23】図23は、第2の実施形態における処理(5)の行動情報の一例を示す図である。
【図24】図24は、第2の実施形態における処理(5)の役割終了情報の一例を示す図である。
【図25】図25は、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(6)の流れを示す図である。
【図26】図26は、役割変更の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、電子会議システム、情報処理装置、サーバ装置および情報処理プログラムの一実施形態を詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電子会議システムの構成例を示す図である。図1に示す電子会議システムは、電子会議の参加者となるユーザが使用する情報処理装置100と、情報処理装置100と通信可能に接続される情報処理装置200とを含む。そして、図1に示す電子会議システムでは、通信デバイス1を介して、情報処理装置100と情報処理装置200とが通信可能な状態に接続される。なお、情報処理装置100は、電子会議の参加者であるユーザが使用する端末(例えば、A)に適用される。ユーザが使用する端末としては、例えば、タブレットPC(Personal Computer)、デスクトップ型やノート型のPC、携帯電話、スマートフォンなどがある。情報処理装置200は、電子コンテンツによる電子会議を実行制御するサーバなどに適用される。サーバの他には、デスクトップ型やノート型のPC、携帯電話、スマートフォン、プロジェクタ等に適用される。
【0013】
図1に示すように、情報処理装置100は、ユーザ情報記憶部101と、操作受付部102と、行動検出部103と、コンテンツ処理部104とを有する。
【0014】
ユーザ情報記憶部101は、情報処理装置100が適用される端末Aのユーザを識別する情報を記憶する。例えば、図2に、第1の実施形態におけるユーザ情報の一例を示す。図2は、ユーザ情報の一例を示す図である。図2に示すように、ユーザ情報記憶部101は、ユーザ情報であるユーザIDとして、例えば、「USER_A」、「USER_B」、「GUEST」などの情報を記憶する。なお、電子会議の開始に合わせて起動された端末へのログイン時に、ユーザから入力されるユーザIDをユーザ情報として取得できる。
【0015】
操作受付部102は、ユーザからの操作を受け付ける。例えば、端末がタブレットPCである場合には、タッチパネルなどのポインティングデバイスを介して、ユーザの操作を受け付ける。
【0016】
行動検出部103は、操作受付部102により受け付けられた操作に対応する行動を検出し、行動情報を生成して、情報処理装置200に送信する。
【0017】
具体的には、行動検出部103は、操作と、その操作によるユーザの行動とを対応づけた操作/行動対応情報が記憶された記憶部を予め有している。例えば、図3に、操作/行動対応情報の一例を示す。図3は、第1の実施形態における操作/行動対応情報の一例を示す図である。図3に示すように、行動検出部103が有する記憶部には、操作/行動対応情報として、「操作:議事係作成ボタン押下」と「行動:議事録作成」、「操作:外部表示ボタン押下」と「行動:投影」、「操作:タイマーアプリを開く」と「行動:タイマー起動」、などがそれぞれ対応付けて記憶されている。
【0018】
続いて、行動検出部103は、操作受付部102により操作が受け付けられると、操作/行動対応情報を参照して、操作受付部102により受け付けられた操作に対応する行動を導出する。行動検出部103は、例えば、操作受付部102により受け付けられた操作の内容が「外部表示ボタン押下」であった場合には、操作/行動対応情報を参照して、「外部表示ボタン押下」によるユーザの行動を「投影」と導出する。
【0019】
続いて、行動検出部103は、ユーザ情報記憶部101からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報とユーザの行動とを関連付けた行動情報を生成する。例えば、図4に、行動情報の一例を示す。図4は、第1の実施形態における行動情報の一例を示す図である。例えば、情報処理装置100が適用される端末のユーザのユーザIDが「USER_B」、行動が「投影」であった場合には、図4に示すように、行動検出部103は、「USER_B」と「投影」とを関連付けた行動情報を生成する。
【0020】
そして、行動検出部103は、生成した行動情報を、情報処理装置200へ送信する。
【0021】
コンテンツ処理部104は、例えば、電子会議用の電子コンテンツを処理する。
【0022】
図1に戻り、情報処理装置200は、役割判断部201と、役割情報記憶部202と、ユーザ/役割対応情報記憶部203とを有する。
【0023】
役割判断部201は、役割情報記憶部202を参照して、情報処理装置100から受信した行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、ユーザ情報と役割とを関連付けたユーザ/役割対応情報の格納を、ユーザ/役割対応情報記憶部203に依頼する。
【0024】
具体的には、まず、役割情報記憶部202は、電子会議の参加者の行動と、その行動に対応した電子会議における役割とを対応付けた役割情報を記憶する。例えば、図5に、役割情報の一例を示す。図5は、第1の実施形態における役割情報の一例を示す図である。役割情報記憶部202は、図5に示すように、役割情報として、「役割:議事係」と「行動:議事録作成」、「役割:発表者」と「行動:投影」、「役割:進行役」と「行動:タイマー起動」、などをそれぞれ対応付けて記憶する。
【0025】
続いて、役割判断部201は、情報処理装置100から行動情報を受信すると、役割情報記憶部202に記憶されている役割情報を参照して、行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出する。例えば、行動情報に含まれる行動が「投影」であった場合には、役割判断部201は、役割情報を参照して、行動「投影」に対応する役割を「発表者」と導出する。そして、役割判断部201は、行動情報に含まれるユーザ情報と、導出した役割との関連付けを、ユーザ/役割対応情報記憶部203に依頼する。例えば、役割情報に含まれるユーザ情報が「USER_B」で、導出した役割が「発表者」である場合には、役割判断部201は、「USER_B」と「発表者」とを関連付けて格納するように、ユーザ/役割対応情報記憶部203に依頼する。
【0026】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報と役割との関連付けの依頼を役割判断部201から受けると、ユーザ情報と役割とを関連付けて、ユーザ/役割対応情報として記憶する。図6に、ユーザ/役割対応情報の一例を示す。図6は、第1の実施形態におけるユーザ/役割対応情報の一例を示す図である。図6に示すように、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ/役割対応情報として、「USER_A」と「議事係」、「USER_B」と「発表者」、「GUEST」と「進行役」、などをそれぞれ関連付けて記憶する。
【0027】
図7は、第1の実施形態における電子会議システムによる処理の流れを示す図である。図7に示すように、操作受付部102は、端末Aのユーザ(利用者)から、コンテンツ操作(コンテンツ名、操作内容)の指示入力を受け付けると(S101)、コンテンツ処理部104にコンテンツ処理の依頼(コンテンツ名、操作内容)を送る(S102)。コンテンツ処理部104は、操作受付部102から送られたコンテンツ処理の依頼に従ってコンテンツ処理を実行する(S103)。
【0028】
続いて、操作受付部102は、受け付けたユーザの操作内容を含めた行動判断の要求を行動検出部103に送信する(S104)。行動検出部103は、操作受付部102から操作内容を含んだ行動判断の要求を受信すると、操作/行動対応情報を参照して、その操作に対応する行動を導出するための行動判断を実行する(S105)。例えば、行動検出部103は、操作受付部102により受け付けられた操作の内容が「外部表示ボタン押下」であった場合には、操作/行動対応情報を参照して、「外部表示ボタン押下」によるユーザの行動を「投影」と導出する。
【0029】
続いて、行動検出部103は、ユーザ情報記憶部101にユーザ情報の取得要求を送信する(S106)。ユーザ情報を取得すると、行動検出部103は、ユーザ情報と行動とを関連付けた行動情報を生成し、生成した行動情報とともに役割判断の依頼を情報処理装置200に送信する(S107)。
【0030】
役割判断部201は、行動情報とともに役割判断の依頼を受信すると、役割情報記憶部202に役割情報の取得要求を送信する(S108)。続いて、役割判断部201は、役割情報を取得すると、ユーザの行動に対応する役割を導出するための役割判断を実行する(S109)。例えば、役割判断部201は、行動情報に含まれる行動が「投影」であった場合には、役割情報を参照して、行動「投影」に対応する役割を「発表者」と導出する。
【0031】
続いて、役割判断部201は、行動情報に含まれるユーザ情報と役割との関連付けの依頼を、ユーザ/役割対応情報記憶部203に送信する(S110)。
【0032】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報と役割との関連付けの依頼を役割判断部201から受けると、ユーザ情報と役割とを関連付けて、ユーザ/役割対応情報として記憶する(S111)。
【0033】
上述してきたように、第1の実施形態に係る電子会議システムにおいて、情報処理装置100は、電子会議の参加者であるユーザから操作を受け付けると、その操作に対応する行動を導出し、ユーザ情報と行動とを関連付けた行動情報を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、情報処理装置100から行動情報を受信すると、行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、ユーザ情報と関連付ける。すなわち、第1の実施形態に係る電子会議システムは、ユーザの操作から行動を導出し、行動から役割を導出することができる。第1の実施形態に係る電子会議システムは、例えば、ユーザが「外部表示ボタンを押下する」操作で、電子会議の参加者であるユーザの行動を「投影」と判断し、ユーザの行動「投影」に対応する、電子会議でのユーザの役割を「発表者」であると判断する。このようなことから、第1の実施形態に係る電子会議システムは、電子会議の参加者の役割を手動で指定する手間を解消でき、電子会議の円滑化を図ることができる。
【0034】
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る電子会議システムの構成例を示す図である。図8に示す電子会議システムは、第1の実施形態と同様に、情報処理装置100と情報処理装置200とを有する。第2の実施形態では、情報処理装置100が、利用機器検出部105を有する点が第1の実施形態とは異なる。また、第2の実施形態では、情報処理装置200が、役割/コンテンツ対応情報記憶部204、コンテンツ引継ぎ要否判断部205、役割入替判断部206、コンテンツ送信部207、ユーザ/端末対応情報記憶部208、コンテンツ取得部209およびコンテンツ処理部210を有する点が第1の実施形態とは異なる。
【0035】
以下、図9〜図13を参照して、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(1)を説明し、図14〜図17を参照して、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(2)を説明し、図18を参照して、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(3)を説明し、図19および図20を参照して、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(4)を説明し、図21〜図24を参照して、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(5)を説明し、図25を参照して、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(6)を説明する。
【0036】
(電子会議システムによる処理(1))
まず、図9〜図13を参照して、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(1)を説明する。第2の実施形態による電子会議システムによる処理(1)は、ユーザの行動だけではなく、ユーザが操作に応じて利用する機器に基づいて、ユーザの役割を判断する点に特徴がある。
【0037】
図9は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(1)の流れを示す図である。図9に示すように、操作受付部102は、端末Aのユーザ(利用者)から、コンテンツ操作(コンテンツ名、操作内容)の指示入力を受け付けると(S201)、コンテンツ処理部104にコンテンツ処理の依頼(コンテンツ名、操作内容)を送る(S202)。コンテンツ処理部104は、操作受付部102から送られたコンテンツ処理の依頼に従ってコンテンツ処理を実行する(S203)。
【0038】
続いて、操作受付部102は、受け付けたユーザの操作内容を含めた行動判断の要求を行動検出部103に送信する(S204)。行動検出部103は、操作受付部102から操作内容を含んだ行動判断の要求を受信すると、操作/行動対応情報を参照して、その操作に対応する行動を導出するための行動判断を実行する(S205)。図10は、第2の実施形態における処理(1)の操作/行動対応情報の一例を示す図である。行動検出部103は、操作受付部102により受け付けられた操作の内容が「外部表示ボタン押下」であった場合には、図10の操作/行動対応情報を参照して、「外部表示ボタン押下」によるユーザの行動を「投影」と導出する。また、行動検出部103は、操作受付部102により受け付けられた操作の内容が「スライドショー開始ボタン押下」であった場合にも、図10の操作/行動対応情報を参照して、「スライドショー開始ボタン押下」によるユーザの行動を「投影」と導出する。このように、操作が異なっている場合でも、同一の行動が対応付けられる場合もある。
【0039】
続いて、行動検出部103は、操作受付部102により受け付けられたユーザの操作内容を含めた利用機器情報の取得要求を利用機器検出部105に送信する(S206)。
【0040】
利用機器検出部105は、行動検出部103から利用機器情報の取得要求を受信すると、取得要求に含まれるユーザの操作内容に基づいて、利用機器を導出する。具体的には、利用機器検出部105は、操作と、その操作に応じてユーザにより利用される機器とを対応づけた操作/利用機器対応情報が記憶された記憶部を予め有している。例えば、図11に、操作/利用機器対応情報の一例を示す。図11は、第2の実施形態における処理(1)の操作/利用機器対応情報の一例を示す図である。図11に示すように、利用機器検出部105が有する記憶部には、操作/利用機器対応情報として、「操作:外部表示ボタン押下」と「機器種別:外部表示デバイス」、「操作:スライドショー開始ボタン押下」と「機器種別:PC」、などがそれぞれ対応付けて記憶されている。利用機器検出部105は、例えば、ユーザの操作の内容が「外部表示ボタン押下」であった場合には、図11の操作/利用機器対応情報を参照して、「外部表示ボタン押下」に応じて利用される利用機器を「外部表示デバイス」と導出する。そして、利用機器検出部105は、導出した利用機器の情報を行動検出部103に返信する。
【0041】
行動検出部103は、利用機器検出部105から利用機器の情報を受信すると、ユーザ情報記憶部101にユーザ情報の取得要求を送信する(S207)。続いて、行動検出部103は、ユーザ情報記憶部101からユーザ情報を取得すると、取得したユーザ情報と、ユーザの行動と、利用機器の情報とを関連付けた行動情報を生成し、生成した行動情報とともに役割判断の依頼を情報処理装置200に送信する(S208)。図12は、第2の実施形態における処理(1)の行動情報の一例を示す図である。図12に示すように、行動検出部103は、例えば、「USER_A」と、「外部表示デイバス」と、「投影」とを関連付けた行動情報を生成して送信する。
【0042】
役割判断部201は、行動情報とともに役割判断の依頼を受信すると、役割情報記憶部202に役割情報の取得要求を送信する(S209)。続いて、役割判断部201は、役割情報を取得すると、ユーザの行動に対応する役割を導出するための役割判断を実行する(S210)。図13は、第2の実施形態における処理(1)の役割情報の一例を示す図である。図13に示すように、役割情報記憶部202は、役割情報として、「役割:発表者」と「機器:外部表示デバイス」と「行動:投影」、「役割:参加者」と「機器:PC」と「行動:投影」、などをそれぞれ対応付けて記憶する。そして、役割判断部201は、行動情報に含まれる行動が「投影」であり、行動情報に含まれる機器が「外部表示デバイス」であった場合には、図13の役割情報を参照して、行動「投影」および機器「外部表示デバイス」に対応する役割を「発表者」と導出する。
【0043】
そして、役割判断部201は、行動情報に含まれるユーザ情報と、導出した役割との関連付けを、ユーザ/役割対応情報記憶部203に依頼する(S211)。ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報と役割との関連付けの依頼を役割判断部201から受けると、ユーザ情報と役割とを関連付けて、ユーザ/役割対応情報として記憶する(S212)。
【0044】
(電子会議システムによる処理(2))
以下、図14〜図17を用いて、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(2)を説明する。第2の実施形態による電子会議システムによる処理(2)は、電子会議において、ある役割に新たについたユーザが、その役割を実行するためのコンテンツを引き継ぐ必要がない場合に、コンテンツを新規作成して、ある役割に新たについたユーザに送信する点に特徴がある。
【0045】
図14は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(2)の流れを示す図である。図14に示すように、操作受付部102は、端末Aのユーザ(利用者)から、コンテンツ操作(コンテンツ名、操作内容)の指示入力を受け付けると(S301)、コンテンツ処理部104にコンテンツ処理の依頼(コンテンツ名、操作内容)を送る(S302)。コンテンツ処理部104は、操作受付部102から送られたコンテンツ処理の依頼に従ってコンテンツ処理を実行する(S303)。
【0046】
続いて、操作受付部102は、受け付けたユーザの操作内容を含めた行動判断の要求を行動検出部103に送信する(S304)。行動検出部103は、操作受付部102から操作内容を含んだ行動判断の要求を受信すると、操作/行動対応情報を参照して、その操作に対応する行動を導出するための行動判断を実行する(S305)。
【0047】
続いて、行動検出部103は、ユーザ情報記憶部101にユーザ情報の取得要求を送信する(S306)。ユーザ情報を取得すると、行動検出部103は、ユーザ情報と行動とを関連付けた行動情報を生成し、生成した行動情報とともに役割判断の依頼を情報処理装置200に送信する(S307)。なお、行動検出部103は、上述した処理(2)のように、ユーザの操作に応じて利用される利用機器の情報を取得するようにしてもよい。
【0048】
役割判断部201は、行動情報とともに役割判断の依頼を受信すると、役割情報記憶部202に役割情報の取得要求を送信する(S308)。続いて、役割判断部201は、役割情報を取得すると、ユーザの行動に対応する役割を導出するための役割判断を実行し(S309)、行動情報に含まれるユーザ情報と役割との関連付けの依頼を、ユーザ/役割対応情報記憶部203に送信する(S310)。ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報と役割との関連付けの依頼を役割判断部201から受けると、ユーザ情報と役割とを関連付けて、ユーザ/役割対応情報として記憶する(S311)。
【0049】
続いて、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、関連付けを依頼した役割に必要なコンテンツ種別の取得要求を役割/コンテンツ対応情報記憶部204に送信する(S312)。図15は、第2の実施形態における処理(2)の役割/コンテンツ対応情報の一例を示す図である。図15に示すように、役割/コンテンツ対応情報記憶部204は、役割に応じて必要となるコンテンツの種別を記憶している。図15に示すように、役割/コンテンツ対応情報記憶部204は、「役割:議事係」と「コンテンツ種別:議事録」、「役割:進行係」と「コンテンツ種別:タイマー」、などをそれぞれ対応付けて記憶している。例えば、役割/コンテンツ対応情報記憶部204は、ユーザ/役割対応情報記憶部203から受信したコンテンツ情報の取得要求に含まれる役割が「議事係」である場合には、コンテンツ種別「議事録」を返信する。
【0050】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、役割/コンテンツ対応情報記憶部204からコンテンツ種別を取得すると、コンテンツ種別を含めたコンテンツ引継ぎ判断の依頼をコンテンツ引継ぎ要否判断部205に送信する(S313)。図16は、第2の実施形態における処理(2)のコンテンツ引継ぎ判断部205が有する記憶部に記憶されているコンテンツ引継ぎ要否情報の一例を示す図である。図16に示すように、コンテンツ引継ぎ判断部205が有する記憶部には、コンテンツ引継ぎ要否情報として、「コンテンツ種別:議事録」と「引継ぎ要否:必要」、「コンテンツ種別:タイマー」と「引継ぎ要否:必要」、「コンテンツ種別:チェックリスト」と「引継ぎ要否:不要」、などがそれぞれ対応付けて記憶されている。例えば、コンテンツ引継ぎ判断部205は、ユーザ/役割対応情報記憶部203から、コンテンツ種別「チェックリスト」を含むコンテンツ引継ぎ判断の依頼を受信すると、図16のコンテンツ引継ぎ要否情報を参照して、コンテンツ引継ぎを「不要」と判断する。そして、コンテンツ引継ぎ要否判断部205は、コンテンツ引継ぎが「不要」である旨をユーザ/役割対応情報記憶部203に返信する。
【0051】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、コンテンツ引継ぎ要否判断部205から、コンテンツ引継ぎが「不要」である旨を受信すると、コンテンツ種別を含めたコンテンツ新規作成の依頼をコンテンツ処理部210に送信する(S314)。コンテンツ処理部210は、ユーザ/役割対応情報記憶部203からコンテンツ新規作成の依頼を受信すると、コンテンツ新規作成依頼に含まれるコンテンツ種別のコンテンツを新規に作成し、ユーザ/役割対応情報記憶部203に返信する。
【0052】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、コンテンツ処理部210からコンテンツを受信すると、ユーザ情報およびコンテンツを含めたコンテンツ送信の依頼をコンテンツ送信部207に送信する(S315)。
【0053】
コンテンツ送信部207は、ユーザ/役割対応情報記憶部203からコンテンツ送信の依頼を受信すると、コンテンツ送信の依頼に含まれるユーザ情報を抽出し、抽出したユーザ情報を含めた端末情報取得の依頼をユーザ/端末対応情報記憶部208に送信する(S316)。図17は、第2の実施形態における処理(2)のユーザ/端末対応情報の一例を示す図である。図17に示すように、ユーザ/端末対応情報記憶部208は、「ユーザID:USER_A」と「端末IPアドレス:192.168.100.100」、「ユーザID:USER_B」と「端末IPアドレス:192.168.100.101」、「ユーザID:GUEST」と「端末IPアドレス:192.168.100.102」、などを対応付けて記憶している。例えば、ユーザ/端末対応情報記憶部208は、コンテンツ送信部207から受信した端末情報取得の依頼に含まれるユーザ情報が「ユーザID:USER_A」であった場合には、図17のユーザ/端末対応情報を参照して、「端末IPアドレス:192.168.100.100」を取得する。そして、ユーザ/端末対応情報記憶部208は、コンテンツ送信部207に、「端末IPアドレス:192.168.100.100」を返信する。なお、IPアドレスは、一例であり、端末製造番号や電話番号など、端末を一意に識別するための情報であれば採用できる。
【0054】
コンテンツ送信部207は、ユーザ/端末対応情報記憶部208から端末IPアドレスを受信すると、このIPアドレスを宛先として、コンテンツ処理部210から受信したコンテンツを、端末(例えば、端末A)に送信する(S317)。
【0055】
(電子会議システムによる処理(3))
以下、図18を用いて、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(3)を説明する。第2の実施形態による電子会議システムによる処理(3)は、上述した処理(2)とは異なり、電子会議において、ある役割についた新たにユーザが、その役割を実行するためのコンテンツを引き継ぐ必要がある場合には、現在、その役割についているユーザからコンテンツを取得して、ある役割に新たについたユーザに送信する点に特徴がある。なお、以下に説明する電子会議システムによる処理(3)では、ある役割についた新たにユーザが使用する端末を端末A、現在、その役割についているユーザが使用する端末を端末Bとする。
【0056】
図18は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(3)の流れを示す図である。図18に示すように、操作受付部102は、端末Aのユーザ(利用者)から、コンテンツ操作(コンテンツ名、操作内容)の指示入力を受け付けると(S401)、コンテンツ処理部104にコンテンツ処理の依頼(コンテンツ名、操作内容)を送る(S402)。コンテンツ処理部104は、操作受付部102から送られたコンテンツ処理の依頼に従ってコンテンツ処理を実行する(S403)。
【0057】
続いて、操作受付部102は、受け付けたユーザの操作内容を含めた行動判断の要求を行動検出部103に送信する(S404)。行動検出部103は、操作受付部102から操作内容を含んだ行動判断の要求を受信すると、操作/行動対応情報を参照して、その操作に対応する行動を導出するための行動判断を実行する(S405)。
【0058】
続いて、行動検出部103は、ユーザ情報記憶部101にユーザ情報の取得要求を送信する(S406)。ユーザ情報を取得すると、行動検出部103は、ユーザ情報と行動とを関連付けた行動情報を生成し、生成した行動情報とともに役割判断の依頼を情報処理装置200に送信する(S407)。なお、行動検出部103は、上述した処理(2)のように、ユーザの操作に応じて利用される利用機器の情報を取得するようにしてもよい。
【0059】
役割判断部201は、行動情報とともに役割判断の依頼を受信すると、役割情報記憶部202に役割情報の取得要求を送信する(S408)。続いて、役割判断部201は、役割情報を取得すると、ユーザの行動に対応する役割を導出するための役割判断を実行し(S409)、行動情報に含まれるユーザ情報と役割との関連付けの依頼を、ユーザ/役割対応情報記憶部203に送信する(S410)。ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報と役割との関連付けの依頼を役割判断部201から受信すると、ユーザ情報と役割とを関連付けて、ユーザ/役割対応情報として記憶する(S411)。
【0060】
続いて、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、関連付けを依頼した役割に必要なコンテンツ情報の取得要求を役割/コンテンツ対応情報記憶部204に送信する(S412)。ユーザ/役割対応情報記憶部203は、役割/コンテンツ対応情報記憶部204からコンテンツ種別を取得すると、コンテンツ種別を含めたコンテンツ引継ぎ判断の依頼をコンテンツ引継ぎ要否判断部205に送信する(S413)。例えば、コンテンツ引継ぎ判断部205は、ユーザ/役割対応情報記憶部203から、コンテンツ種別「タイマー」を含むコンテンツ引継ぎ判断の依頼を受信すると、図16のコンテンツ引継ぎ要否情報を参照して、コンテンツ引継ぎを「必要」と判断する。そして、コンテンツ引継ぎ要否判断部205は、コンテンツ引継ぎが「必要」である旨をユーザ/役割対応情報記憶部203に返信する。
【0061】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、コンテンツ引継ぎ要否判断部205から、コンテンツ引継ぎが「必要」である旨を受信すると、行動情報に含まれる役割が現在割り当てられているユーザのユーザ情報とコンテンツ種別とを含めたコンテンツ取得要求をコンテンツ取得部209に送信する(S414)。
【0062】
コンテンツ取得部209は、ユーザ/役割対応情報記憶部203からコンテンツ取得要求を受信すると、コンテンツ取得要求に含まれるユーザ情報を抽出し、抽出したユーザ情報を含めた端末情報取得の依頼をユーザ/端末対応情報記憶部208に送信する(S415)。ユーザ/端末対応情報記憶部208は、コンテンツ取得部209に、端末情報取得の依頼に含まれるユーザ情報に対応付けられた端末IPアドレスを取得し、取得した端末IPアドレスをコンテンツ取得部209に返信する。
【0063】
コンテンツ取得部209は、ユーザ/端末対応情報記憶部208から端末IPアドレスを受信すると、受信した端末IPアドレスが割り振られている端末Bに対して、コンテンツ種別を含めたコンテンツ取得要求を送信する(S416)。端末B(端末Bに搭載された情報処理装置のコンテンツ処理部)は、コンテンツ取得要求を受信すると、コンテンツ取得要求に含まれるコンテンツ種別に対応したコンテンツをコンテンツ取得部209に返信する。コンテンツ取得部209は、端末Bから受信したコンテンツをユーザ/役割対応情報記憶部203に転送する。
【0064】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、コンテンツ取得部209から転送されたコンテンツを受信すると、ユーザ情報とコンテンツを含めたコンテンツの送信要求をコンテンツ送信部207に送信する(S417)。
【0065】
コンテンツ送信部207は、ユーザ/役割対応情報記憶部203からコンテンツの送信要求を受信すると、コンテンツの送信要求に含まれるユーザ情報を抽出し、抽出したユーザ情報を含めた端末情報取得の依頼をユーザ/端末対応情報記憶部208に送信する(S418)。ユーザ/端末対応情報記憶部208は、コンテンツ取得部209に、端末情報取得の依頼に含まれるユーザ情報に対応付けられた端末IPアドレスとして端末AのIPアドレスを取得し、取得した端末AのIPアドレスをコンテンツ取得部209に返信する。
【0066】
コンテンツ送信部207は、ユーザ/端末対応情報記憶部208から受信した端末AのIPアドレスを宛先として、コンテンツ取得部209から転送されたコンテンツを送信する(S419)。
【0067】
(電子会議システムによる処理(4))
以下、図19および図20を用いて、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(4)を説明する。第2の実施形態による電子会議システムによる処理(4)は、ユーザ/役割対応情報記憶部203に、ユーザ情報と役割とを関連付けて格納する場合に、役割に関連付けることが可能な最大人数を設ける点に特徴がある。
【0068】
図19は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(4)の流れを示す図である。図19に示すように、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報と役割とを関連付けて、ユーザ/役割対応情報として記憶する(S501)。
【0069】
続いて、役割入替判断部206は、ユーザ/役割対応情報記憶部203に記憶されている役割人数情報を参照して、役割に対応付いている人数が役割につける最大人数を超えているか否かを判定する(S502)。図20は、第2の実施形態における処理(4)の役割人数情報の一例を示す図である。図20に示すように、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、役割人数情報として、「役割:議事係」と「最大人数:1」、「役割:発表者」と「最大人数:1」、「役割:進行役」と「最大人数:1」、などを対応付けて記憶する。
【0070】
判定の結果、役割に対応付いている人数が役割につける最大人数を超えている場合には(S502、Yes)、役割入替判断部206は、ユーザ/役割対応情報のレコードの登録日時を参照し、日時が一番古いユーザをユーザ/役割対応情報から削除して(S503)、処理を終了する。一方、判定の結果、役割に対応付いている人数が役割につける最大人数を超えていない場合には(S502、No)、役割入替判断部206は、そのまま処理を終了する。
【0071】
なお、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(4)において、ユーザ/役割対応情報から削除されたユーザが使用する端末から、そのユーザに割り当てられていた役割に必要なコンテンツを、そのユーザの使用する端末から削除するようにしてもよい。
【0072】
(電子会議システムによる処理(5))
以下、図21〜図25を用いて、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(5)を説明する。第2の実施形態による電子会議システムによる処理(5)は、電子会議において、ユーザの役割を解除する点に特徴がある。
【0073】
図21は、第2の実施形態に係る電子会議システムの処理(5)の流れを示す図である。図21に示すように、操作受付部102は、端末Aのユーザ(利用者)から、コンテンツ操作(コンテンツ名、操作内容)の指示入力を受け付けると(S601)、コンテンツ処理部104にコンテンツ処理の依頼(コンテンツ名、操作内容)を送る(S602)。コンテンツ処理部104は、操作受付部102から送られたコンテンツ処理の依頼に従ってコンテンツ処理を実行する(S603)。
【0074】
続いて、操作受付部102は、受け付けたユーザの操作内容を含めた行動判断の要求を行動検出部103に送信する(S604)。行動検出部103は、操作受付部102から操作内容を含んだ行動判断の要求を受信すると、操作/行動対応情報を参照して、その操作に対応する行動を導出するための行動判断を実行する(S605)。図22は、第2の実施形態における処理(5)の操作/行動対応情報の一例を示す図である。図22に示すように、行動検出部103が有する記憶部には、操作/行動対応情報として、「操作:議事係終了ボタン押下」と「行動:議事録終了」、「操作:外部表示終了ボタン押下」と「行動:投影終了」、「操作:タイマーアプリを閉じる」と「行動:タイマー停止」、などをそれぞれ対応付けて記憶している。例えば、行動検出部103は、操作受付部102により受け付けられた操作の内容が「議事係終了ボタン押下」であった場合にも、図22の操作/行動対応情報を参照して、「議事係終了ボタン押下」によるユーザの行動を「議事録終了」と導出する。
【0075】
続いて、行動検出部103は、ユーザ情報記憶部101にユーザ情報の取得要求を送信する(S606)。ユーザ情報を取得すると、行動検出部103は、ユーザ情報と行動とを関連付けた行動情報を生成し、生成した行動情報とともに役割判断の依頼を情報処理装置200に送信する(S607)。図23は、第2の実施形態における処理(5)の行動情報の一例を示す図である。図23に示すように、行動検出部103は、例えば、「USER_A」と「議事録終了」とを関連付けた行動情報を生成して送信する。
【0076】
役割判断部201は、行動情報とともに役割判断の依頼を受信すると、役割情報記憶部202に役割情報の取得要求を送信する(S608)。続いて、役割判断部201は、役割情報を取得すると、ユーザの行動に対応する役割を導出するための役割判断を実行する(S609)。
【0077】
役割判断部201は、ステップS609の役割判断により役割を導出できなかった場合には、役割情報記憶部202に役割終了情報の取得要求を送信する(S610)。役割終了情報を取得すると、役割判断部201は、役割終了情報を参照して、ユーザの行動に対応する役割(を終了させるかどうか)を導出するための役割判断を実行する(S611)。図24は、第2の実施形態における処理(5)の役割終了情報の一例を示す図である。図24示すように、役割情報記憶部202は、役割終了情報として、「役割:議事係」と「終了行動:議事録終了」、「役割:発表者」と「行動:投影終了」、「役割:進行役」と「行動:タイマー停止」、などをそれぞれ対応付けて記憶している。例えば、役割判断部201は、行動情報に含まれる行動が「議事録終了」であった場合には、図24の役割終了情報を参照して、行動「議事録終了」に対応する役割を「議事係」と導出できる。そこで、役割判断部201は、このユーザと役割との対応付けを解除すべく、ユーザ情報と役割とを含めた役割対応付け解除要求を、ユーザ/役割対応情報記憶部203に送信する(S612)。例えば、ステップS608で受信した行動情報に含まれるユーザ情報が「USER_A」、図24の役割終了情報を参照して導出した役割が「議事係」であった場合には、役割判断部201は、「USER_A」と「議事係」を含めた役割対応付け解除要求を、ユーザ/役割対応情報記憶部203に送信する。
【0078】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、役割判断部201から役割対応付け解除要求を受信すると、ユーザ/役割対応情報のレコードの中から、役割対応付け解除要求に含まれるユーザ情報と役割と対応付けを削除する(S613)。
【0079】
続いて、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、たった今解除した役割に必要なコンテンツ情報の取得要求を役割/コンテンツ対応情報記憶部204に送信する(S614)。コンテンツ種別を受信すると、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報とコンテンツ種別とを含めたコンテンツ取得要求をコンテンツ取得部209に送信する(S615)。
【0080】
コンテンツ取得部209は、ユーザ/役割対応情報記憶部203からコンテンツ取得要求を受信すると、コンテンツ取得要求に含まれるユーザ情報を抽出し、抽出したユーザ情報を含めた端末情報取得の依頼をユーザ/端末対応情報記憶部208に送信する(S616)。ユーザ/端末対応情報記憶部208は、コンテンツ取得部209に、端末情報取得の依頼に含まれるユーザ情報に対応付けられた端末IPアドレスを取得し、取得した端末IPアドレスをコンテンツ取得部209に返信する。
【0081】
コンテンツ取得部209は、ユーザ/端末対応情報記憶部208から端末IPアドレスを受信すると、受信した端末IPアドレスが割り振られている、例えば、端末A(端末Aに搭載された情報処理装置のコンテンツ処理部)に対して、コンテンツ種別を含めたコンテンツ取得要求を送信する(S617)。コンテンツ取得部209は、端末Aからコンテンツを受信すると、受信したコンテンツを端末Aから削除する(S618)。
【0082】
(電子会議システムによる処理(6))
以下、図25を用いて、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(6)を説明する。第2の実施形態による電子会議システムによる処理(6)は、ユーザ情報がユーザID(図2参照)ではなく、端末に割り振られた端末IPアドレスである点に特徴がある。
【0083】
図25は、第2の実施形態による電子会議システムによる処理(6)の流れを示す図である。図25に示すように、操作受付部102は、端末Aのユーザ(利用者)から、コンテンツ操作(コンテンツ名、操作内容)の指示入力を受け付けると(S701)、コンテンツ処理部104にコンテンツ処理の依頼(コンテンツ名、操作内容)を送る(S702)。コンテンツ処理部104は、操作受付部102から送られたコンテンツ処理の依頼に従ってコンテンツ処理を実行する(S703)。
【0084】
続いて、操作受付部102は、受け付けたユーザの操作内容を含めた行動判断の要求を行動検出部103に送信する(S704)。行動検出部103は、操作受付部102から操作内容を含んだ行動判断の要求を受信すると、操作/行動対応情報を参照して、その操作に対応する行動を導出するための行動判断を実行する(S705)。
【0085】
続いて、行動検出部103は、ユーザ情報記憶部101にユーザ情報(端末IPアドレス)の取得要求を送信する(S706)。ユーザ情報(端末IPアドレス)を取得すると、行動検出部103は、ユーザ情報と行動とを関連付けた行動情報を生成し、生成した行動情報とともに役割判断の依頼を情報処理装置200に送信する(S707)。
【0086】
役割判断部201は、行動情報とともに役割判断の依頼を受信すると、役割情報記憶部202に役割情報の取得要求を送信する(S708)。続いて、役割判断部201は、役割情報を取得すると、ユーザの行動に対応する役割を導出するための役割判断を実行し(S709)、行動情報に含まれるユーザ情報と役割との関連付けの依頼を、ユーザ/役割対応情報記憶部203に送信する(S710)。ユーザ/役割対応情報記憶部203は、ユーザ情報(端末IPアドレス)と役割との関連付けの依頼を役割判断部201から受信すると、ユーザ情報と役割とを関連付けて、ユーザ/役割対応情報として記憶する(S711)。
【0087】
続いて、ユーザ/役割対応情報記憶部203は、関連付けを依頼した役割に必要なコンテンツ情報の取得要求を役割/コンテンツ対応情報記憶部204に送信する(S712)。ユーザ/役割対応情報記憶部203は、役割/コンテンツ対応情報記憶部204からコンテンツ種別を取得すると、コンテンツ種別を含めたコンテンツ引継ぎ判断の依頼をコンテンツ引継ぎ要否判断部205に送信する(S713)。
【0088】
ユーザ/役割対応情報記憶部203は、コンテンツ引継ぎ要否判断部205から、コンテンツ引継ぎが「必要」である旨を受信すると、行動情報に含まれる役割が現在割り当てられているユーザにより使用されている端末に割り振られている端末IPアドレス(例えば、端末BのIPアドレス)と、コンテンツ種別とを含めたコンテンツ取得要求をコンテンツ取得部209に送信する(S714)。
【0089】
コンテンツ取得部209は、ユーザ/端末対応情報記憶部208から、行動情報に含まれる役割が現在割り当てられているユーザにより使用されている端末に割り振られている端末IPアドレス(例えば、端末BのIPアドレス)とコンテンツ種別と受信すると、受信した端末IPアドレスが割り振られている端末(例えば、端末B)に対して、コンテンツ種別を含めたコンテンツ取得要求を送信する(S715)。
【0090】
コンテンツ取得部209は、端末Bから受信したコンテンツをユーザ/役割対応情報記憶部203に転送する。ユーザ/役割対応情報記憶部203は、コンテンツ取得部209から転送されたコンテンツを受信すると、ユーザ情報(端末AのIPアドレス)とコンテンツを含めたコンテンツの送信要求をコンテンツ送信部207に送信する(S716)。
【0091】
コンテンツ送信部207は、コンテンツ取得部209からコンテンツの送信要求を受信すると、送信要求にユーザ情報として含まれている端末IPアドレス(例えば、端末AのIPアドレス)を宛先として、送信要求に含まれているコンテンツを送信する(S717)。
【0092】
上述してきたように、第2の実施形態における処理(1)によれば、ユーザの行動だけではなく、ユーザが操作に応じて利用する機器に基づいて、ユーザの役割を判断するので、電子会議における役割の割り当てにおいて、行動から役割を判断できない場合であっても、機器から役割を判断することができる。
【0093】
上述してきたように、第2の実施形態における処理(2)によれば、ユーザが電子会議のある役割につく場合に、元々その役割についていたユーザから役割に必要となるコンテンツの引継ぎの必要があるか否かを判定し、引継ぎの必要がなければコンテンツを新規に生成してユーザに配布するので、電子会議における役割の割り当てにおいて、役割をこなすために必要なコンテンツを指定する手間を省くことができる。
【0094】
また、第2の実施形態における処理(3)によれば、ユーザが電子会議のある役割につく場合に、元々その役割についていたユーザから役割に必要となるコンテンツの引継ぎの必要があるか否かを判定し、引継ぎの必要があれば、元々その役割についていたユーザからコンテンツを取得して、その役割に新たにつくユーザに配布するので、電子会議における役割の割り当てにおいて、役割をこなすために必要なコンテンツを取得する手間を省くことができる。
【0095】
上述してきたように、第2の実施形態における処理(4)によれば、電子会議における役割の割り当てにおいて、役割につくことができる最大人数を予め管理しておき、その役割につくユーザの人数が最大人数を超えた場合には、その役割についているユーザの中でその役割についた時期が最も古いユーザを、その役割から外すので、役割からはずれたユーザを判別できる。
【0096】
上述してきたように、第2の実施形態における処理(5)によれば、電子会議における役割の割り当てにおいて、役割を解除されることで不要となったコンテンツを削除する手間を省くことができる。
【0097】
上述してきたように、第2の実施形態における処理(6)によれば、コンテンツを送信する際にアドレスを入力する手間を省くとともに、ユーザと端末のアドレスを結びつけるためのユーザ登録する手間がなくすことができる。
【符号の説明】
【0098】
1 通信デバイス
100 情報処理装置
101 ユーザ情報記憶部
102 操作受付部
103 行動検出部
104 コンテンツ処理部
105 利用機器検出部
200 情報処理装置
201 役割判断部
202 役割情報記憶部
203 ユーザ/役割対応情報記憶部
204 役割/コンテンツ対応情報記憶部
205 コンテンツ引継ぎ要否判断部
206 役割入替判断部
207 コンテンツ送信部
208 ユーザ/端末対応情報記憶部
209 コンテンツ取得部
210 コンテンツ処理部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0099】
【特許文献1】特開2002−111662号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子会議の参加者であるユーザが使用する情報処理装置と、前記情報処理装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備えた電子会議システムであって、
前記情報処理装置は、
前記ユーザから受け付けられる操作と該操作による前記ユーザの行動とを対応付けて記憶する操作行動対応情報記憶部と、
前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作行動対応情報記憶部を参照して、前記操作受付部により受け付けられた操作に対応する行動を導出し、導出した行動と前記ユーザに関するユーザ情報とを関連付けた行動情報を生成して、生成した行動情報を前記サーバ装置に送信する行動検出部と、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ情報と前記ユーザに割り当てられた前記電子会議における役割とを対応付けて記憶するユーザ役割対応情報記憶部と、
前記ユーザの行動と該行動に対応した電子会議における役割とを対応付けて記憶する行動役割対応情報記憶部と、
前記情報処理装置から行動情報を受信した場合に、前記行動役割対応情報記憶部を参照して、前記情報処理装置から受信した行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、導出した役割と前記ユーザ情報とを対応付けて前記ユーザ役割対応情報記憶部に格納する役割判断部と
を備えたことを特徴とする電子会議システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記操作と該操作に応じて利用する機器とを対応付けて記憶する操作利用機器対応情報記憶部をさらに備え、
前記行動検出部は、前記操作行動対応情報記憶部を参照して前記操作受付部により受け付けられた操作に対応する行動を導出するとともに、前記操作利用機器対応情報記憶部を参照して前記操作受付部により受け付けられた操作に応じて利用される機器を導出し、導出した行動と、導出した機器と、前記ユーザ情報とを関連付けた行動情報を生成して前記サーバ装置に送信し、
前記行動役割対応情報記憶部は、前記ユーザ情報と、前記ユーザに割り当てられた前記電子会議における役割と、該役割に応じて利用される機器とを対応付けて記憶し、
前記役割判断部は、前記情報処理装置から行動情報を受信した場合に、前記行動役割対応情報記憶部を参照して、前記情報処理装置から受信した行動情報に含まれる行動および/または機器に対応する役割を導出し、導出した役割と前記ユーザ情報とを対応付けて前記ユーザ役割対応情報記憶部に格納することを特徴とする請求項1に記載の電子会議システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
前記役割と、該役割に応じた処理を実行するために前記情報処理装置にて必要となるコンテンツ種別とを対応付けて記憶する役割コンテンツ種別対応情報記憶部と、
前記ユーザ情報と、前記端末を一意に識別する端末識別情報とを対応付けて記憶するユーザ端末対応情報記憶部と、
前記役割コンテンツ種別対応情報記憶部を参照して取得された、前記役割判断部により導出された役割に応じた処理を実行するために前記情報処理装置にて必要となるコンテンツを、前記役割判断部により導出された役割が現に割り当てられているユーザから引き継ぐ必要があるか否かを判断するコンテンツ引継ぎ要否判断部と、
前記コンテンツ引継ぎ要否判断部によりコンテンツの引継ぎが不要と判断された場合に、前記役割判断部により導出された役割に応じた処理を実行するために前記情報処理装置にて必要となるコンテンツを新規に作成するコンテンツ処理部と、
前記コンテンツ引継ぎ要否判断部によりコンテンツの引継ぎが必要と判断された場合に、前記役割判断部により導出された役割が現に割り当てられているユーザのユーザ情報に対応付けられている端末識別情報を前記ユーザ端末対応情報記憶部から取得し、取得した端末識別情報を宛先としてコンテンツの取得要求を送信することにより、前記役割判断部により導出された役割に応じた処理を実行するために前記情報処理装置にて必要となるコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ引継ぎ要否判断部によりコンテンツの引継ぎが不要と判断された場合には、前記行動情報に含まれるユーザ情報に対応付けられている端末識別情報を前記ユーザ端末対応情報記憶部から取得し、取得した端末識別情報を宛先として、前記コンテンツ処理部により新規作成されたコンテンツを送信し、前記コンテンツ引継ぎ要否判断部によりコンテンツの引継ぎが不要と判断された場合には、前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツを送信するコンテンツ送信部と
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の電子会議システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記役割を割り当てることが可能な最大人数を記憶する役割人数情報記憶部と、
前記役割人数情報記憶部を参照して、前記ユーザ役割対応情報記憶部にて前記役割に対応付けられているユーザ情報が前記最大人数を超えている場合には、前記ユーザ役割対応情報記憶部にて前記役割に対応付けられているユーザ情報の中から、格納日時が最も古いユーザ情報を削除する役割入替判断部と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子会議システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、
前記役割と該役割の終了を意味する終了行動とを対応付けて記憶する役割終了情報記憶部をさらに有し、
前記役割判断部は、前記行動役割対応情報記憶部を参照して、前記情報処理装置から受信した行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出できなかった場合には、前記役割終了情報記憶部を参照して、前記行動情報に含まれる行動に一致する行動が検出できた場合には、前記行動情報に含まれる行動に対応する役割の終了を導出し、役割の終了が導出されたユーザのユーザ情報と役割との対応付けを前記ユーザ役割対応情報記憶部から削除し、
前記コンテンツ取得部は、前記役割判断部により役割の終了が導出された場合に、当該役割に応じた処理を実行するために前記情報処理装置にて必要となるコンテンツを、当該役割が割り当てられていたユーザが使用する前記情報処理装置から削除することを特徴とする請求項1に記載の電子会議システム。
【請求項6】
電子会議の参加者であるユーザが使用する情報処理装置に実行させるための情報処理プログラムと、前記情報処理装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備えた電子会議システムであって、
前記情報処理プログラムは、
前記ユーザからの操作を受け付け、
前記ユーザから受け付けられる操作と該操作による前記ユーザの行動とを対応付けて記憶する操作行動対応情報記憶部を参照して、前記操作に対応する行動を導出し、
導出した行動と前記参加者に関する参加者情報とを関連付けた行動情報を生成し、
生成した行動情報を前記サーバ装置に送信する
ことを前記情報処理装置に実行させ、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ情報と前記ユーザに割り当てられた前記電子会議における役割とを対応付けて記憶する参加者役割対応情報記憶部と、
前記ユーザの行動と該行動に対応した電子会議における役割とを対応付けて記憶する行動役割対応情報記憶部と、
前記情報処理装置から行動情報を受信した場合に、前記行動役割対応情報記憶部を参照して、前記情報処理装置から受信した行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、導出した役割と前記ユーザ情報とを対応付けて前記ユーザ役割対応情報記憶部に格納する役割判断部と
を有することを特徴とする電子会議システム。
【請求項7】
サーバ装置とネットワークを介して接続され、電子会議の参加者であるユーザが使用する情報処理装置であって、
前記ユーザから受け付けられる操作と該操作による前記ユーザの行動とを対応付けて記憶する操作行動対応情報記憶部と、
前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作行動対応情報記憶部を参照して、前記操作受付部により受け付けられた操作に対応する行動を導出し、導出した行動と前記ユーザに関するユーザ情報とを関連付けた行動情報を生成して、生成した行動情報を前記サーバ装置に送信する行動検出部と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
サーバ装置とネットワークを介して接続され、電子会議の参加者であるユーザが使用する情報処理装置に実行させるための情報処理プログラムであって、
前記ユーザからの操作を受け付け、
前記ユーザから受け付けられる操作と該操作による前記ユーザの行動とを対応付けて記憶する操作行動対応情報記憶部を参照して、前記操作に対応する行動を導出し、
導出した行動と前記参加者に関する参加者情報とを関連付けた行動情報を生成し、
生成した行動情報を前記サーバ装置に送信する
ことを前記情報処理装置に実行させるための情報処理プログラム。
【請求項9】
電子会議の参加者であるユーザが使用する情報処理装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、
前記ユーザ情報と前記ユーザに割り当てられた前記電子会議における役割とを対応付けて記憶するユーザ役割対応情報記憶部と、
前記ユーザの行動と該行動に対応した電子会議における役割とを対応付けて記憶する行動役割対応情報記憶部と、
前記情報処理装置から行動情報を受信した場合に、前記行動役割対応情報記憶部を参照して、前記情報処理装置から受信した行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、導出した役割と前記ユーザ情報とを対応付けて前記ユーザ役割対応情報記憶部に格納する役割判断部と
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
電子会議の参加者であるユーザが使用する情報処理装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置に実行させるための情報処理プログラムであって、
前記ユーザによる行動と前記ユーザに関するユーザ情報とを含む行動情報を前記情報処理装置から受信した場合に、前記ユーザ情報と前記ユーザに割り当てられた前記電子会議における役割とを対応付けて記憶する行動役割対応情報記憶部を参照して、前記情報処理装置から受信した行動情報に含まれる行動に対応する役割を導出し、
導出した役割と前記ユーザ情報とを対応付けて、前記役割と前記ユーザ情報とを対応付けて記憶するユーザ役割対応情報記憶部に格納する
ことを前記サーバ装置に実行させるための情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2013−65930(P2013−65930A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201887(P2011−201887)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】