説明

電子化ジャーナルデータ検索閲覧システム

【課題】セキュリティが高く、電子化ジャーナルデータの改竄(ざん)、漏出、盗み見等を確実に防止することができ、コストが低く、容易にかつ効率的に電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行うことができるようにする。
【解決手段】操作端末は、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を事前に生成して記憶部に登録し、自動取引装置は、操作端末から電子化ジャーナルデータの取得要求を受信すると、記憶部に記憶されている電子化ジャーナルデータを記憶部に登録された暗号鍵を使用して暗号化した後に、操作端末に送信し、操作端末は、再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて新たに生成した暗号鍵が記憶部に登録された暗号鍵と一致する場合、電子化ジャーナルデータを復号化して検索及び閲覧可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関に配設されているATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置においては、金融機関の顧客が前記自動取引装置を操作して、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引を行った場合、該金融取引の内容がジャーナルデータとしてジャーナル用紙に印字されて保存されるようになっている。
【0003】
しかし、ジャーナル用紙に印字して保存されたジャーナルデータを検索する場合、例えば、特定の顧客による金融取引の証拠とするために、前記顧客の金融取引の内容に関するデータを検索するような場合、ジャーナル用紙に印字された大量のジャーナルデータの中から所望のデータを人手によって検索せねばならず、時間がかかって不便であり、また、人件費が高くなる。
【0004】
そこで、最近では、ジャーナルデータを電子化し、自動取引装置に備えられた電子記憶媒体に前記ジャーナルデータを記憶させて保存するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これにより、大量のジャーナルデータからであっても、所望のデータを人手によらず、容易にかつ短時間で検索して閲覧することができる。また、極めて小さな電子記憶媒体に極めて大量のジャーナルデータを記憶させることができるので、ジャーナルデータを保存するためのスペースを削減することもできる。さらに、ジャーナル用紙の補充等の保守コストを低減することができる。
【特許文献1】特開平6−68339号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来のシステムにおいては、ジャーナルデータの検索や閲覧をする場合、自動取引装置の保守画面を操作して行う必要があるが、自動取引装置が配設されている場所は、一般的に、キャッシュコーナ等のブース内のような事務作業に不適な環境であり、検索や閲覧の作業をスムーズに行うことが困難であった。もっとも、自動取引装置に備えられた電子記憶媒体に保存されているジャーナルデータをMO、CD−R等のように着脱可能な電子記憶媒体にコピーし、該着脱可能な電子記憶媒体を他の場所に配設されたパーソナルコンピュータ等の端末に装着することによって、該端末を操作して前記ジャーナルデータの検索や閲覧をすることも考えられる。さらに、自動取引装置とネットワークを介して接続された端末を操作して、前記ネットワークを介して前記ジャーナルデータの検索や閲覧をすることも考えられる。しかし、ジャーナルデータには、口座番号のように極めて高度なセキュリティが要求される個人情報等が含まれているので、厳重なセキュリティ対策を施す必要があるが、コスト等の観点から、適切なセキュリティ対策を施すことが困難であった。
【0006】
本発明は、前記従来のシステムの問題点を解決して、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵(かぎ)を事前に生成して自動取引装置の電子化ジャーナルデータを記憶する記憶部に登録し、前記自動取引装置に通信可能に接続された操作端末で電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行う場合、前記記憶部に記憶された電子化ジャーナルデータを登録された暗号鍵を使用して暗号化した後に前記操作端末に送信し、再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて新たに生成した暗号鍵が登録された暗号鍵と一致する場合に、前記電子化ジャーナルデータを復号化して検索及び閲覧可能とするようにして、セキュリティが高く、電子化ジャーナルデータの改竄(ざん)、漏出、盗み見等を確実に防止することができ、コストが低く、容易にかつ効率的に電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行うことができる電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのために、本発明の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムにおいては、記憶部を備え、ジャーナルデータを電子化して電子化ジャーナルデータを作成し、該電子化ジャーナルデータを前記記憶部に記憶させる自動取引装置と、該自動取引装置と通信可能に接続され、前記電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行う操作端末とを有する電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムであって、前記操作端末は、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を事前に生成して前記記憶部に登録し、前記自動取引装置は、前記操作端末から電子化ジャーナルデータの取得要求を受信すると、前記記憶部に記憶されている電子化ジャーナルデータを前記記憶部に登録された暗号鍵を使用して暗号化した後に、前記操作端末に送信し、該操作端末は、再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて新たに生成した暗号鍵が前記記憶部に登録された暗号鍵と一致する場合、前記電子化ジャーナルデータを復号化して検索及び閲覧可能とする。
【0008】
本発明の他の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムにおいては、さらに、前記取得要求は指定された抽出条件を含み、前記自動取引装置は前記記憶部に保存されている電子化ジャーナルデータの中から前記抽出条件に適合するものを抽出し、抽出された電子化ジャーナルデータを含むデータ取得用ファイルを一時的に生成する。
【0009】
本発明の更に他の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムにおいては、さらに、前記データ取得用ファイルに含まれる電子化ジャーナルデータは、暗号化された電子化ジャーナルデータである。
【0010】
本発明の更に他の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムにおいては、さらに、前記自動取引装置は、記憶部にあらかじめ登録された閲覧用ユーザ名及びパスワードを記憶し、前記操作端末から受信した閲覧用ユーザ名及びパスワードの認証を行う。
【0011】
本発明の更に他の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムにおいては、さらに、前記自動取引装置及び操作端末と通信可能に接続された電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバを更に有し、該電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバが閲覧用ユーザ名及びパスワードを管理する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムにおいては、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を事前に生成して自動取引装置の電子化ジャーナルデータを記憶する記憶部に登録し、前記自動取引装置に通信可能に接続された操作端末で電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行う場合、前記記憶部に記憶された電子化ジャーナルデータを登録された暗号鍵を使用して暗号化した後に前記操作端末に送信し、再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて新たに生成した暗号鍵が登録された暗号鍵と一致する場合に前記電子化ジャーナルデータを復号化して検索及び閲覧可能とするようになっている。そのため、セキュリティが高く、電子化ジャーナルデータの改竄、漏出、盗み見等を確実に防止することができ、コストが低く、容易にかつ効率的に電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の第1の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの構成を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態における電子化ジャーナルデータの項目の例を示す図である。
【0015】
図1において、10は銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関の支店等である営業店に配設されたコンピュータシステムであって、電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムとしての営業店システムである。ここで、14は、前記営業店に配設されたATM、CD等の自動取引装置であり、前記金融機関の顧客が自分で操作して入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引を行うための装置である。なお、前記自動取引装置14は、前記営業店以外の場所に配設されてもよく、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート等の商店の店舗、駅の構内、地下街、市役所、病院等の公共施設、工場、事務所等の私企業、駐車場、道路脇(わき)等の屋外など、いかなる場所に配設されていてもよい。また、前記自動取引装置14は、他の機能、例えば、チケット予約機能、商品購入申込み機能、クレジットカードの与信確認機能、施設情報案内機能等を有するキオスク(KIOSK)端末のような多機能端末であってもよい。なお、前記顧客は、前記金融機関に自己の口座を開設し、前記金融機関を利用する者であり、一般的には個人であるが、企業、団体等であってもよい。
【0016】
そして、前記自動取引装置14は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、通信インターフェイス等を備える一種のコンピュータであり、オンラインネットワーク等の金融取引用ネットワークを介して、金融機関のコンピュータセンタに配設された勘定系ホストコンピュータシステムとしての金融ホストセンタシステム20に接続され、該金融ホストセンタシステム20が備える勘定系上位装置としてのホストコンピュータ21と通信を行って、前記金融取引の処理を実行する。
【0017】
また、前記自動取引装置14は、キーボード、タッチパネル、押しボタン等の入力装置、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置を備える操作部を有する。なお、該操作部は、入力装置と表示装置との機能を兼ね備えるタッチパネルであることが望ましい。
【0018】
さらに、前記自動取引装置14は、キャッシュカード等のカードを取り扱う図示されないカード取扱部を有する。ここで、前記カードは、金融機関が顧客に対して発行した入金、出金、振込、残高照会等の金融取引を行うためのカードであり、顧客の氏名、口座番号、暗証番号等の情報を格納する磁気ストライプを備える。なお、前記情報を格納する部材としては、前記磁気ストライプに代えて、カードに埋め込まれたICであってもよい。
【0019】
そして、前記カード取扱部は、カードが挿入されるカードスロットを備え、該カードスロット内には、カードを搬送する搬送装置、及び、カードの磁気ストライプやICに格納された情報の読取、上書、消去等を行うための磁気ヘッド等の記録ヘッドが配設される。なお、前記カード取扱部は他の金融機関の発行したキャッシュカードやクレジットカード、デビットカード等の他の種類のカードも取り扱えることが望ましい。
【0020】
さらに、前記カード取扱部は取引明細票を発行する機能を備える。該取引明細票は、入金、出金、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の顧客が行った金融取引に関する情報が印刷される紙片であり、口座番号、金融取引の種類、取引金額等が印刷される。なお、前記取引明細票は、顧客が希望したときだけに発行されるようにしてもよい。
【0021】
そして、前記自動取引装置14は、預金通帳等の通帳に記帳する図示されない通帳記帳部を有する。ここで、前記通帳は、金融機関が顧客に対して発行した預金通帳等の冊子状の通帳であり、入金、出金、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引の記録が印刷されるものである。なお、前記通帳の表紙又は裏表紙には、顧客の氏名、口座番号、暗証番号等の情報を格納する磁気ストライプを備える。
【0022】
また、前記通帳記帳部は、通帳が挿入される通帳スロットを備え、該通帳スロット内には、通帳を搬送する搬送装置、通帳に前記金融取引の記録を印刷する印字ヘッド、及び、通帳の磁気ストライプに格納された情報の読取、上書、消去等を行うための磁気ヘッド等の記録ヘッドが配設される。
【0023】
さらに、前記自動取引装置14は、紙幣又は硬貨を取り扱う図示されない貨幣入出金部を有する。該貨幣入出金部は、入金等の金融取引において顧客が入金した紙幣又は硬貨を受け取りカウントするとともに、出金等の金融取引において所定金額の紙幣又は硬貨を払い出す。
【0024】
また、前記自動取引装置14は、記憶媒体を備える記憶部15を備える。ここで、前記記憶媒体は、例えば、ハードディスク等の磁気ディスクであるが、データの読取及び書込可能な記憶媒体であれば、磁気テープ、磁気ドラム、CD−R、CD−R/W、MD、MO、DVD−RAM、DVD−R/W、ICカード、光カード、メモリカード等いかなる種類のものであってもよい。なお、前記記憶部15は、自動取引装置14と別個に形成されて接続されたものであってもよいが、自動取引装置14に内蔵されたものであってもよい。
【0025】
そして、前記顧客が自動取引装置14を操作して金融取引を行った場合、自動取引装置14は、金融取引の内容を電子化して電子化ジャーナルデータを作成し、該電子化ジャーナルデータを前記記憶部15に記憶して保存するようになっている。前記電子化ジャーナルデータは、例えば、図2に示されるような項目を有するデータである。この場合、自動取引装置14を操作して行われた各金融取引に対し、操作順に通番が付与され、さらに、金融取引が行われた日付及び時刻、金融機関を識別する銀行番号、自動取引装置14を管理する営業店を識別する支店番号、顧客の口座を識別する口座番号、金融取引の種類を示す取引種別、及び、金融取引の金額等の項目が記憶される。なお、前記記憶部15には、あらかじめ生成された暗号鍵が記憶されて登録される。
【0026】
さらに、前記自動取引装置14には、アプリケーションプログラムとして、電子化ジャーナルデータ暗号化プログラムがインストールされている。そして、前記自動取引装置14は、電子化ジャーナルデータ暗号化プログラムに従って動作を行い、前記記憶部15に保存されている電子化ジャーナルデータを前記記憶部15に登録された暗号鍵を使用して暗号化することができる。
【0027】
また、前記営業店システム10は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して自動取引装置14と通信可能に接続された操作端末としてのオペレータ端末11を備える。該オペレータ端末11は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置、CRT、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ等の表示装置、通信インターフェイス等を備えるコンピュータであり、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、ワークステーション等であるが、いかなる種類の装置であってもよい。なお、前記オペレータ端末11は、例えば、金融機関の営業店における電子化ジャーナルデータを取り扱う部署に配設されるものであるが、いかなる場所に配設されてもよい。そして、金融機関において電子化ジャーナルデータを取り扱う権限を有する者が、オペレータとして前記オペレータ端末11を操作し、前記記憶部15に記憶された電子化ジャーナルデータを取得して該電子化ジャーナルデータの検索や閲覧を行うことができる。
【0028】
ここで、前記オペレータ端末11には、アプリケーションプログラムとして、前記記憶部15に保存されている電子化ジャーナルデータを取得するための電子化ジャーナルデータ取得プログラム、及び、取得した電子化ジャーナルデータを閲覧するための電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムがインストールされている。なお、該電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、キーワードとパスワードとを組み合わせてハッシュ関数等によって暗号鍵を生成する暗号鍵生成部12、及び、生成された暗号鍵を登録する暗号鍵登録部13を備える。そして、前記オペレータ端末11は、前記電子化ジャーナルデータ取得プログラムに従って動作を行い、前記自動取引装置14を介して記憶部15にアクセスし、該記憶部15に保存されている電子化ジャーナルデータを取得する。また、前記オペレータ端末11は、前記電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムに従って動作を行い、前記記憶部15から取得した電子化ジャーナルデータを閲覧可能に表示装置に表示する。なお、キーワード及びパスワードには、オペレータIDとログインパスワードとを使用する。
【0029】
なお、前記自動取引装置14は、記憶部15から電子化ジャーナルデータを取得してオペレータ端末11に送信する場合、記憶部15に登録されている暗号鍵を使用して前記電子化ジャーナルデータを暗号化した後にオペレータ端末11に送信するようになっている。また、該オペレータ端末11は、暗号鍵登録部13に登録されている暗号鍵を使用して、暗号化された電子化ジャーナルデータを復号化した後に、閲覧可能に表示装置に表示するようになっている。なお、暗号鍵は、オペレータID毎に保存される。
【0030】
次に、前記構成の営業店システム10の動作について説明する。
【0031】
図3は本発明の第1の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの動作を示すフローチャートである。
【0032】
まず、オペレータは、セキュリティ保持のため、事前にオペレータ端末11を操作して暗号鍵を生成する。そして、生成した暗号鍵を記憶部15に登録しておく。この場合、オペレータがキーワード及びパスワードを指定すると、オペレータ端末11が電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムの暗号鍵生成部12に従って動作を行い、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を事前に生成し、さらに、暗号鍵登録部13に従って動作を行い、生成された暗号鍵を前記記憶部15に登録する。
【0033】
そして、顧客が自動取引装置14を操作して金融取引を行うと、前記自動取引装置14は、行われた金融取引の内容を電子化して電子化ジャーナルデータを作成し、該電子化ジャーナルデータを前記記憶部15に記憶して保存する。前記電子化ジャーナルデータは、金融取引が行われる毎に記録、すなわち、レコードが1つずつ追加され、前記記憶部15に蓄積されるようになっている。
【0034】
続いて、電子化ジャーナルデータを閲覧する場合、オペレータは、オペレータ端末11を操作し、電子化ジャーナルデータの抽出条件を指定して抽出指示を行う。この場合、前記オペレータは、電子化ジャーナルデータ取得プログラムを起動させ、該電子化ジャーナルデータ取得プログラムによって表示装置に表示された画面上において、金融取引が行われた日付及び時刻、金融取引の種類を示す取引種別等の項目を抽出条件として指定し、指定された抽出条件に該当する電子化ジャーナルデータを記憶部15から抽出して取得するように指示する。すると、前記オペレータ端末11は、自動取引装置14に対し、電子化ジャーナルデータの取得要求として、指定された抽出条件とともに抽出指示を送信する。
【0035】
そして、前記自動取引装置14は、電子化ジャーナルデータの取得要求としての抽出指示を受信すると、該抽出指示の内容に従って記憶部15にアクセスし、該記憶部15に保存されている電子化ジャーナルデータの中から抽出条件に適合するレコードを抽出してデータ取得用ファイルを一時的に生成する。この場合、前記自動取引装置14は、事前に記憶部15に登録された暗号鍵を使用して電子化ジャーナルデータの中から抽出されたレコードを暗号化し、暗号化された電子化ジャーナルデータを格納するデータ取得用ファイルを生成する。そして、データ取得用ファイルの生成が完了すると、前記自動取引装置14は、オペレータ端末11に対してデータ取得用ファイルの生成完了を通知する。
【0036】
続いて、オペレータ端末11は、データ取得用ファイルの生成完了が通知されると、電子化ジャーナルデータ取得プログラムによって、暗号化された電子化ジャーナルデータを格納するデータ取得用ファイルを自動取引装置14から取得する。そして、前記オペレータ端末11は、暗号化されたデータ取得用ファイルの取得が完了すると、電子化ジャーナルデータ取得プログラムによって、自動取引装置14に対してデータ取得用ファイルの取得完了を通知するとともに、指定された抽出条件に該当する電子化ジャーナルデータの取得が完了した旨の通知を表示装置の画面上に表示する。
【0037】
続いて、自動取引装置14は、データ取得用ファイルの取得完了が通知されると、一時的に生成したデータ取得用ファイルを削除する。また、オペレータは、電子化ジャーナルデータ取得プログラムによって、電子化ジャーナルデータの取得が完了した旨の通知がオペレータ端末11の表示装置の画面上に表示されたことを確認すると、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムを起動させる。すると、オペレータ端末11は、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムによって、暗号鍵を生成するために指定したキーワード及びパスワードを再度指定することを促す画面を表示装置に表示する。
【0038】
そして、オペレータが暗号鍵を生成するために指定したキーワード及びパスワードを再度指定すると、オペレータ端末11は、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムによって、再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を新たに生成し、新たに生成した暗号鍵と取得したデータ取得用ファイルに格納されている暗号化された電子化ジャーナルデータの暗号鍵、すなわち、登録された暗号鍵とが一致しているか否かを判断する。ここで、新たに生成した暗号鍵と登録された暗号鍵とが一致している場合、オペレータ端末11は、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムによって、データ取得用ファイルに格納されている電子化ジャーナルデータを前記暗号鍵を使用して復号化する。
【0039】
続いて、オペレータ端末11は、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムによって、電子化ジャーナルデータを検索するための検索条件を入力する検索画面を表示装置に表示する。そして、オペレータが検索条件を入力すると、オペレータ端末11は、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムによって、電子化ジャーナルデータを検索し、検索条件に適合する電子化ジャーナルデータ、すなわち、検索された電子化ジャーナルデータを閲覧可能に表示装置に表示する。
【0040】
また、新たに生成した暗号鍵と登録された暗号鍵とが一致していない場合、オペレータ端末11は、取得したデータ取得用ファイルに格納されている暗号化された電子化ジャーナルデータを復号化することなく、そのまま処理を終了する。
【0041】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 オペレータ端末11は、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を事前に生成する。
ステップS2 オペレータ端末11は、暗号鍵を記憶部15に登録する。
ステップS3 オペレータは、電子化ジャーナルデータの抽出条件を指定する。
ステップS4 オペレータ端末11は、自動取引装置14に対して抽出条件とともに抽出指示を送信する。
ステップS5 自動取引装置14は、登録された暗号鍵を使用して暗号化された電子化ジャーナルデータを格納するデータ取得用ファイルを一時的に生成する。
ステップS6 自動取引装置14は、オペレータ端末11にデータ取得用ファイルの生成完了を通知する。
ステップS7 オペレータ端末11は、データ取得用ファイルを自動取引装置14から取得する。
ステップS8 オペレータ端末11は、自動取引装置14にデータ取得用ファイルの取得完了を通知する。
ステップS9 自動取引装置14は、一時的に生成されたデータ取得用ファイルを削除する。
ステップS10 オペレータは、キーワード及びパスワードを再度指定する。
ステップS11 オペレータ端末11は、再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を新たに生成する。
ステップS12 オペレータ端末11は、新たに生成した暗号鍵と登録された暗号鍵とが一致しているか否かを判断する。新たに生成した暗号鍵と登録された暗号鍵とが一致している場合にはステップS13に進み、新たに生成した暗号鍵と登録された暗号鍵とが一致していない場合には処理を終了する。
ステップS13 オペレータ端末11は、暗号鍵を使用して電子化ジャーナルデータを復号化する。
ステップS14 オペレータ端末11は、電子化ジャーナルデータを検索する。
ステップS15 オペレータ端末11は、検索された電子化ジャーナルデータを閲覧可能に表示して、処理を終了する。
【0042】
このように、本実施の形態においては、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて事前に暗号鍵を生成して記憶部15に登録しておき、オペレータ端末11が前記記憶部15に記憶された自動取引装置14の電子化ジャーナルデータを取得する場合、自動取引装置14は登録された暗号鍵を使用して電子化ジャーナルデータを暗号化した後にオペレータ端末11に送信する。そして、該オペレータ端末11は再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて新たに生成した暗号鍵と登録された暗号鍵とが一致する場合に、前記電子化ジャーナルデータを復号化して検索及び閲覧を行うことができるようにする。
【0043】
そのため、オペレータは、自動取引装置14の保守画面を操作したり、着脱可能な電子記憶媒体に電子化ジャーナルデータをコピーしたりすることなく、自動取引装置14に接続されたオペレータ端末11を操作することによって、電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行うことができる。
【0044】
また、オペレータIDとログインパスワード等、従来利用していた情報による暗号鍵をそのまま使用して電子化ジャーナルデータの暗号化をすることによって、他のオペレータによる閲覧を防止して、高いセキュリティを保つことができる。
【0045】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0046】
図4は本発明の第2の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの構成を示す図である。
【0047】
図に示されるように、本実施の形態における自動取引装置14には、アプリケーションプログラムとして、電子化ジャーナルデータ暗号化プログラムに加えて、閲覧者認証用プログラムがインストールされている。そして、前記電子化ジャーナルデータ暗号化プログラムは、キーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を生成する暗号鍵生成部17を備える。
【0048】
また、オペレータ端末11には、アプリケーションプログラムとして、電子化ジャーナルデータ取得プログラム及び電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムに加えて、閲覧用ユーザパスワード登録/変更プログラムがインストールされている。そして、前記電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、暗号鍵生成部12に加えて、閲覧用ユーザ認証部16を備える。なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0049】
次に、本実施の形態における営業店システム10の動作について説明する。
【0050】
まず、オペレータは、セキュリティ保持のため、事前にオペレータ端末11を操作して暗号鍵を生成する。そして、生成した暗号鍵を記憶部15に登録しておく。この場合、オペレータがキーワード及びパスワードを指定すると、オペレータ端末11が電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムの暗号鍵生成部12に従って動作を行い、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を事前に生成し、さらに、暗号鍵登録部に従って動作を行い、生成された暗号鍵を前記記憶部15に登録する。
【0051】
そして、顧客が自動取引装置14を操作して金融取引を行うと、前記自動取引装置14は、行われた金融取引の内容を電子化して電子化ジャーナルデータを作成し、該電子化ジャーナルデータを前記記憶部15に記憶して保存する。前記電子化ジャーナルデータは、金融取引が行われる毎に記録、すなわち、レコードが1つずつ追加され、前記記憶部15に蓄積されるようになっている。
【0052】
続いて、オペレータは、自動取引装置14の操作部を操作して、電子化ジャーナルデータを閲覧するための閲覧用ユーザ名及びパスワードを登録する。前記閲覧用ユーザ名及びパスワードを登録する操作は、監査権限を持ったオペレータのみが実行可能とするため、監査カードを読み取らせるか、又は、暗号鍵を使用することが要求される。なお、監査カード又は暗号鍵のいずれを使用するかの選択は、自動取引装置14を管理する金融機関によって選択される。
【0053】
そして、電子化ジャーナルデータを閲覧する場合、オペレータは、オペレータ端末11を操作し、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムを起動させる。すると、該電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムによって表示装置に表示された画面上において、閲覧対象の自動取引装置14の情報(例えば、当該自動取引装置14の号機番号等)、閲覧用ユーザ名及びパスワードの問い合わせが、オペレータに対して行われる。
【0054】
続いて、オペレータが前記問い合わせに対応して、閲覧対象の自動取引装置14の情報、閲覧用ユーザ名及びパスワードを入力すると、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、閲覧対象の自動取引装置14に、閲覧用ユーザ名及びパスワードを送信し、送信した閲覧用ユーザ名及びパスワードの正当性を問い合わせる。
【0055】
続いて、前記自動取引装置14は、閲覧用ユーザ名及びパスワードを受信すると、記憶部15にアクセスし、該記憶部15に登録されている閲覧用ユーザ名及びパスワードと受信した閲覧用ユーザ名及びパスワードとを比較する。そして、登録されている閲覧用ユーザ名及びパスワードと受信した閲覧用ユーザ名及びパスワードとが一致している場合には、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムに対してOKの応答をする。また、一致しない場合には、NGの応答をする。
【0056】
続いて、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、自動取引装置14からOKの応答を受信すると、表示装置に表示された画面を次の画面、すなわち、抽出条件指定画面へ遷移させる。なお、NGの応答を受信した場合には、表示装置に表示された画面を、閲覧対象の自動取引装置14の情報、閲覧用ユーザ名及びパスワードを問い合わせる画面に戻すようになっている。
【0057】
続いて、抽出条件指定画面へ遷移すると、オペレータは、オペレータ端末11を操作し、電子化ジャーナルデータの抽出条件を指定して抽出指示を行う。この場合、前記オペレータは、表示装置に表示された抽出条件指定画面上において、金融取引が行われた日付及び時刻、金融取引の種類を示す取引種別等の項目を抽出条件として指定し、指定された抽出条件に該当する電子化ジャーナルデータを記憶部15から抽出して取得するように指示する。すると、前記オペレータ端末11は、自動取引装置14に対し、電子化ジャーナルデータの取得要求として、指定された抽出条件とともに抽出指示を送信する。以降の動作については、前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0058】
なお、本実施の形態において、前記電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、閲覧用のパスワードを変更する機能を保持する。この場合、前記電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、閲覧用ユーザ名及びパスワードの認証が完了した後に表示される抽出条件指定画面から、パスワード変更画面へ遷移することを可能とする。
【0059】
該パスワード変更画面では、閲覧対象の自動取引装置14の情報、閲覧用ユーザ名及びパスワードを問い合わせる画面において入力された閲覧用ユーザ名が表示され、再度、旧パスワード及び新パスワードの入力が求められる。
【0060】
そして、オペレータが旧パスワード及び新パスワードを入力すると、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、自動取引装置14に対し、パスワード変更命令を、閲覧用ユーザ名、旧パスワード及び新パスワードとともに送信する。
【0061】
続いて、自動取引装置14は、パスワード変更命令を受信すると、該パスワード変更命令とともに受信した閲覧用ユーザ名及び旧パスワードの正当性を確認する。そして、受信した閲覧用ユーザ名及び旧パスワードが正当である場合、自動取引装置14は、記憶部15に記憶されているパスワードの変更を行い、OKの応答を電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムに返信する。また、受信した閲覧用ユーザ名及び旧パスワードが正当でない場合、自動取引装置14は、記憶部15に記憶されているパスワードの変更を行わず、NGの応答を電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムに返信する。
【0062】
そして、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、応答を受信すると、応答の内容、すなわち、OK又はNGを表示装置の画面上に表示させる。
【0063】
このように、本実施の形態においては、電子化ジャーナルデータを閲覧するときに、オペレータは、閲覧用ユーザ名及びパスワードを入力する必要がある。そのため、閲覧するための正当な権限を持ったオペレータ以外の者によって電子化ジャーナルデータが閲覧されることを防止することができる。
【0064】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0065】
図5は本発明の第3の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの構成を示す図である。
【0066】
図に示されるように、本実施の形態における金融ホストセンタシステム20は、ホストコンピュータ21に加えて、電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22を備える。該電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22は、記憶媒体を備える記憶部23を有し、該記憶部23には、オペレータID(閲覧用ユーザ名)、パスワード、及び、電子化ジャーナルデータの閲覧を許可する自動取引装置14の号機番号のリストが許可リストとしてオペレータ毎に登録されている。
【0067】
また、自動取引装置14にインストールされている電子化ジャーナルデータ暗号化プログラムは、暗号鍵取得部18を備える。なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0068】
次に、本実施の形態における営業店システム10の動作について説明する。
【0069】
電子化ジャーナルデータを閲覧する場合、まず、オペレータは、オペレータ端末11を操作し、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムを起動させる。すると、該電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムによって、表示装置に表示された画面上において、閲覧対象の自動取引装置14の号機番号、オペレータID及びパスワードの問い合わせが、オペレータに対して行われる。
【0070】
続いて、オペレータが前記問い合わせに対応して、閲覧対象の自動取引装置14の号機番号、オペレータID及びパスワードを入力すると、電子化ジャーナルデータ閲覧プログラムは、電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22に対して、自動取引装置14の号機番号を指定して、認証要求を行う。
【0071】
ここで、認証OKとなる条件は、オペレータID及びパスワードが一致し、かつ、指定した自動取引装置14の号機番号が、記憶部23に登録された許可リストに含まれていることである。
【0072】
そして、認証OKの場合、電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22から指定された自動取引装置14に対して、暗号鍵が送信される。ここで、暗号鍵は、記憶部23にオペレータID毎にあらかじめ登録しておいてもよいし、電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22に備えた暗号鍵生成部によって、オペレータID及びパスワードから生成してもよい。なお、該暗号鍵は、電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22と自動取引装置14との間の秘密鍵で、暗号化されて送信される。
【0073】
前記自動取引装置14は、閲覧用ファイルの暗号化を電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22から受信した暗号鍵で行う。
【0074】
このように、本実施の形態においては、金融ホストセンタシステム20の電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ22がパスワードを管理する。そのため、パスワードをより厳格に管理することができる。
【0075】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における電子化ジャーナルデータの項目の例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0077】
10 営業店システム
11 オペレータ端末
14 自動取引装置
15 記憶部
22 電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)記憶部を備え、ジャーナルデータを電子化して電子化ジャーナルデータを作成し、該電子化ジャーナルデータを前記記憶部に記憶させる自動取引装置と、
(b)該自動取引装置と通信可能に接続され、前記電子化ジャーナルデータの検索及び閲覧を行う操作端末とを有する電子化ジャーナルデータ検索閲覧システムであって、
(c)前記操作端末は、指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて暗号鍵を事前に生成して前記記憶部に登録し、
(d)前記自動取引装置は、前記操作端末から電子化ジャーナルデータの取得要求を受信すると、前記記憶部に記憶されている電子化ジャーナルデータを前記記憶部に登録された暗号鍵を使用して暗号化した後に、前記操作端末に送信し、
(e)該操作端末は、再度指定されたキーワードとパスワードとを組み合わせて新たに生成した暗号鍵が前記記憶部に登録された暗号鍵と一致する場合、前記電子化ジャーナルデータを復号化して検索及び閲覧可能とすることを特徴とする電子化ジャーナルデータ検索閲覧システム。
【請求項2】
前記取得要求は指定された抽出条件を含み、前記自動取引装置は前記記憶部に保存されている電子化ジャーナルデータの中から前記抽出条件に適合するものを抽出し、抽出された電子化ジャーナルデータを含むデータ取得用ファイルを一時的に生成する請求項1に記載の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システム。
【請求項3】
前記データ取得用ファイルに含まれる電子化ジャーナルデータは、暗号化された電子化ジャーナルデータである請求項2に記載の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システム。
【請求項4】
前記自動取引装置は、記憶部にあらかじめ登録された閲覧用ユーザ名及びパスワードを記憶し、前記操作端末から受信した閲覧用ユーザ名及びパスワードの認証を行う請求項1に記載の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システム。
【請求項5】
前記自動取引装置及び操作端末と通信可能に接続された電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバを更に有し、
該電子化ジャーナルデータ閲覧認証用サーバが閲覧用ユーザ名及びパスワードを管理する請求項1に記載の電子化ジャーナルデータ検索閲覧システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−257615(P2007−257615A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−351034(P2006−351034)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】