説明

電子機器、電子機器システム、画像形成装置

【課題】装置が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な初期機能に、後から新たな機能を追加すること、及び、新たな追加機能のみならず初期機能について、操作性を向上させることができる電子機器、電子機器システム、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】制御部10は、インタフェース23に、ディスプレイ装置Dが取り付けられたとき、第1機能とは異なる機能を含む第2機能に関する操作を案内するための第2案内画像をディスプレイ装置Dに表示させ、ディスプレイ装置Dにより受け付けられた操作指示に応じて、第2機能を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子機器システム、及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
表示画面の表示面積が小さな画像形成装置が存在する。当該画像形成装置は、予め設定された機能に関する操作を案内するための案内画像を、文字画像の形で表示する。
【0003】
この種の画像形成装置は、予め設定された機能として、例えば、コピー機能及びファクシミリ機能を有する。当該画像形成装置は、例えば、コピー機能を実行させたときには、表示画面に、A4、B4、A3などの記録紙サイズを表す文字画像を複数配列させる。この状態で、ユーザは、例えば、表示画面の近隣に配置されたカーソルキーを操作して、表示画面上に文字画像の形で配列されている各サイズのうちいずれかを選択する。
【0004】
その一方で、表示画面の表示面積が大きな画像形成装置は、表示画面にタッチパネル機能を組み込んで、案内画像の中に操作ボタンを表す画像を含めている。例えば、コピー機能を動作させたときには、表示画面には、記録紙サイズを選択するための図形画像を複数配列させる。この状態で、ユーザは、いずれかの図形画像を操作して、各サイズのうちいずれかを選択する。
【0005】
これに対して、表示画面の表示面積が小さな画像形成装置は、先述のように、文字画像の形で案内画像を表示させ、表示画面の近隣に配置されたカーソルキーの操作を強いているため、表示画面の表示面積が大きな画像形成装置に比べて操作性が悪い。
【0006】
また、表示画面の表示面積が小さな画像形成装置には、当該装置に予め設定するには適さない機能がある。
【0007】
例えば、原稿画像を表示画面に表示させるプレビュー機能については、表示画面の表示面積が小さいため、表示画面1画面分の大きさで1ページ分の原稿画像を表示することができない。この場合、原稿画像の視認性を確保することができないため、プレビュー機能を設定することは、表示画面の表示面積が小さな画像形成装置には適してはいない。
【0008】
ところで、特許文献1に記載された画像形成装置は、操作画面部とは別に準備されたプレビュー画面部を画像形成装置に取り付けたとき、当該画像形成装置が取得した画像データを、プレビュー画面部に表示させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−14244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に記載された画像形成装置は、プレビュー画面部を画像形成装置に取り付けたときに、プレビュー機能が実行される。
【0011】
ところが、上記特許文献1に記載された画像形成装置は、プレビュー画面部を画像形成装置に取り付けたときに、プレビュー機能が実行されるのみであり、プレビュー以外の操作画面部を用いるときの操作性を向上させることはできない。
【0012】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、装置が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な初期機能に、後から新たな機能を追加すること、及び、新たな追加機能のみならず初期機能について、操作性を向上させることができる電子機器、電子機器システム、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一局面に係る電子機器は、予め設定された第1機能に関する操作を案内するための第1案内画像を表示する表示画面と、ユーザによる操作を受け付ける操作部と、画面の操作を操作指示として受け付けるタッチパネル機能を備え、前記表示画面よりも表示面積が大きなディスプレイ装置を取り付けるためのインタフェースと、前記操作部により受け付けられた操作指示に応じて前記第1機能を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記インタフェースに、前記ディスプレイ装置が取り付けられたとき、前記第1機能とは異なる機能を含む第2機能に関する操作を案内するための第2案内画像を前記ディスプレイ装置に表示させ、当該ディスプレイ装置により受け付けられた前記操作指示に応じて、前記第2機能を実行することを特徴とする(請求項1)。
【0014】
ここにおいて、予め設定された第1機能とは、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な初期機能をいう。また、第2機能とは、当該第1機能のみならず、ディスプレイ装置を取り付けたときに当該ディスプレイ装置を用いて操作可能な新たな機能を含めた機能をいう。
【0015】
この構成によれば、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な第1機能に関する操作を案内するための第1案内画像を表示する表示画面よりも画像面積が大きなディスプレイ装置を、インタフェースに取り付けたとき、第1機能のみならず、ディスプレイ装置を取り付けたときに当該ディスプレイ装置を用いて操作可能な新たな機能を含めた第2機能に関する操作を案内するための第2案内画像をディスプレイ装置に表示させ、ディスプレイ装置により受け付けられた操作指示に応じて、第2機能を実行する。
【0016】
これにより、電子機器にディスプレイ装置を取り付けたとき、当該電子機器は、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いては操作できない新たな機能が実行可能となる。また、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な初期機能や、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いては操作できない新たな機能に関する操作が、タッチパネルを操作指示することにより可能となる。
【0017】
その結果、装置が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な初期機能に、後から新たな機能を追加すること、及び、新たな追加機能のみならず初期機能について、操作性を向上させることができる。
【0018】
上記構成において、前記ディスプレイ装置は、前記第2案内画像を表す画像データが予め記憶された記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部から前記画像データを取得して、当該画像データで表される前記第2案内画像を前記ディスプレイ装置に表示させることが好ましい(請求項2)。
【0019】
この構成によれば、ディスプレイ装置に表示される第2案内画像は、ディスプレイ装置が備える記憶部に予め記憶されている。
【0020】
これにより、電子機器本体の記憶部には、第2案内画像を予め記憶させておく必要がなくなる。その結果、電子機器本体の記憶部の記憶容量を節約できる。
【0021】
上記構成において、前記記憶部には、前記第2機能を実行するためのプログラムが予め記憶されており、前記制御部は、前記ディスプレイ装置により前記操作指示が受け付けられたとき、前記記憶部から前記プログラムを取得して、当該プログラムを実行することが好ましい(請求項3)。
【0022】
この構成によれば、第2機能を実行するためのプログラムが、ディスプレイ装置が備える記憶部に予め記憶されているため、電子機器本体の記憶部には、プログラムを予め記憶させておく必要がなくなる。その結果、電子機器本体の記憶部の記憶容量を節約できる。
【0023】
上記構成において、前記記憶部には、前記第2案内画像を表す画像データが、前記プログラムに対応して予め記憶されており、前記制御部は、前記プログラムを実行するとき、当該プログラムに対応する前記画像データを前記記憶部から取得して、当該画像データで表される前記第2案内画像を前記ディスプレイ装置に表示させることが好ましい(請求項4)。
【0024】
この構成によれば、第2機能を実行するためのプログラムを実行するとき、ディスプレイ装置には、当該プログラムに対応させて、第2機能に関する操作を案内するための第2案内画像をディスプレイ装置に表示させる。
【0025】
これにより、プログラムに第2機能を実行させるための操作が、容易となる。
【0026】
また、本発明の他の局面に係る電子機器システムは、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器と、前記ディスプレイ装置と、を備えることを特徴とする(請求項5)。
【0027】
この構成によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器を備えるため、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の効果を奏する電子機器システムを提供することができる。
【0028】
また、本発明のさらに他の局面に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器と、原稿画像の画像データを表す原稿画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データ取得部により取得された原稿画像データを記録紙に形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする(請求項6)。
【0029】
この構成によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器を備えるため、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、電子機器にディスプレイ装置を取り付けたとき、当該電子機器は、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いては操作できない新たな機能が実行可能となる。そして、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な初期機能や、電子機器が初期状態で備える表示画面を用いては操作できない新たな機能に関する操作が、タッチパネルを操作指示することにより可能となる。
【0031】
その結果、装置が初期状態で備える表示画面を用いて操作可能な初期機能に、後から新たな機能を追加すること、及び、新たな追加機能のみならず初期機能について、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器システムの外観の一例を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。
【図3】画像形成装置の機能モジュールの一例を示したブロック図である。
【図4】ユーザインタフェース部の外観の一例を示した図である。
【図5】第2案内画像の一例を示した図である。
【図6】本実施形態に係る電子機器の動作の概要の一例を示したフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る電子機器の動作の概要の一例を示したフローチャートである。
【図8】第2案内画像の第2例を示した図である。
【図9】第2案内画像の第3例を示した図である。
【図10】第2案内画像の第4例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の一実施形態に係る電子機器、電子機器システム、及び画像形成装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器システムの外観の一例を示した図である。
【0034】
電子機器システムSは、画像形成装置Aを備えている。当該画像形成装置Aは、ケーブルCを介してディスプレイ装置Dを後付けすることができるよう構成されている。そして、画像形成装置Aは、当該画像形成装置Aの前面に、ユーザと画像形成装置AとのインタフェースであるユーザインタフェースIを備えている。
【0035】
そして、ユーザインタフェースIは、表示面積が小さな表示画面5と、操作ボタンからなる操作部18とを備える。ここにおいて、表示画面5は、例えば、キャラクターLCD(Liquid Crystal Display)から構成されている。また、操作部18を構成する操作ボタンには、後述するLEDが組み付けられており、当該LEDが操作ボタンの操作に応じて点灯或いは消灯する。
【0036】
一方で、ディスプレイ装置Dは、表示画面5の表示面積よりも大きな表示画面103を備え、画面の操作指示を受け付けるタッチパネル機能を備えている。
【0037】
そしてまた、画像形成装置Aとディスプレイ装置Dとは、例えば、USB(Universal Serial Bus)の規格に従って接続されており、当該USB規格に従った通信を行う。
【0038】
図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。尚、画像形成装置Aには、本発明の一実施形態に係る電子機器が組み込まれている。
【0039】
画像形成装置Aは、画像読取部(画像データ取得部)300と画像形成本体部22とを備える。画像読取部300は、原稿給紙部310と、スキャナ部220と、CIS231と、画像形成本体部22の前面に露出するように配置されたユーザインタフェース部Iと、後述する反転機構を備えてなる。
【0040】
原稿給紙部310は、ADF(Automatic Document Feeder)を備え、原稿トレイ311、ピックアップローラ312、プラテン313、排紙ローラ314及び排紙トレイ315を有する。原稿トレイ311には、読取対象とされる原稿が載置される。原稿トレイ311に載置された原稿は、1枚ずつピックアップローラ312によって取り込まれ、間隙を介して順次プラテン313へ搬送される。プラテン313を経由した原稿は、排紙ローラ314によって排紙トレイ315へ順次排出される。
【0041】
前記プラテン313の周面に対向する位置のうち、原稿の搬送方向において読取位置Pより手前の予め定められた位置には、用紙を検出する図略のタイミングセンサが設置されており、該タイミングセンサの出力要求に基づき、前記読取位置Pへの原稿の搬送タイミングが図られる。前記タイミングセンサは、例えばフォトインタラプタにより構成される。
【0042】
スキャナ部220は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するものである。スキャナ部220は、コンタクトガラス221、光源222、第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228、CCD(Charged Coupled Device)229を備える。
【0043】
このスキャナ部220は、光源222として冷陰極蛍光管等の白色蛍光ランプが用いられ、前記第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227及び結像レンズ228により、原稿からの光をCCD229に導く。スキャナ部220は、光源222として冷陰極蛍光管等の白色蛍光ランプを用いて構成されていることから、光源として3色LED等が用いられる後述のCIS231よりも色再現性に優れる。
【0044】
コンタクトガラス221には、前記原稿給紙部310によらない原稿読取時に、ユーザの手動により原稿が載置される。光源222及び第1ミラー223は第1キャリッジ226によって支持され、第2ミラー224及び第3ミラー225は第2キャリッジ227によって支持されている。
【0045】
画像読取部300の原稿読取方式として、コンタクトガラス221上に載置された原稿をスキャナ部220が読み取るフラットベッド読取モードと、原稿を原稿給紙部310(ADF)によって取り込み、その搬送途中で原稿を読み取るADF読取モードがある。
【0046】
フラットベッド読取モードでは、光源222がコンタクトガラス221上に載置された原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。
【0047】
CCD229は一次元のイメージセンサであり、1ライン分の原稿の画像データを重複して処理する。第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227は、主走査方向と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に移動可能に構成されており、1ライン分の読み取りが終了すると、副走査方向に第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動し、次のラインの読み取りが行われる。
【0048】
ADF読取モードでは、原稿給紙部310が原稿トレイ311に載置された原稿をピックアップローラ312によって1枚ずつ取り込む。このとき、第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227は、読取窓230の下方に位置する予め定められた読取位置Pに配置される。
【0049】
原稿給紙部310による原稿搬送で、原稿がプラテン313から排紙トレイ315への搬送経路に設けられた読取窓230上を通過するとき、光源222が原稿を照射し、主走査1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。続いて原稿は原稿給紙部310によって搬送され、次のラインが読み取られる。
【0050】
更に、原稿給紙部310は、切換ガイド316、反転ローラ317及び反転搬送路318を備えた反転機構を有する。この反転機構が、1回目のADF読み取りによって表面が読み取られた原稿を表裏反転させて読取窓230に再搬送することで、再度CCD229によって裏面の読み取りが行われる。
【0051】
この反転機構は、両面読み取り時にのみ動作し、片面読み取り時は動作しない。片面読み取り時及び両面読み取り時において裏面の読み取り後、切換ガイド316は上側に切り替えられ、プラテン313を経た原稿は、排紙ローラ314によって排紙トレイ315に排紙される。
【0052】
両面読み取り時における表面読み取り後、切換ガイド316は下側に切り替えられ、プラテン313を経た原稿は反転ローラ317によって反転搬送路318へ搬送される。その後、切換ガイド316は上側へ切り替わり、反転ローラ317が逆回転して原稿をプラテン313へ再給紙する。以下、反転機構を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを両面反転読取モードと表記する。
【0053】
更に、本実施形態の画像読取部300は、ADF読取モード時において、前述したように原稿の搬送途中でCCD229(スキャナ部220)によって原稿の表面の読み取りを行わせると略重複して(略並行して)、CIS231によって原稿の裏面の読み取りを行わせることが可能である。この場合、原稿トレイ311から原稿給紙部310により搬送された原稿は、読取窓230上を通過するときにCCD229によって表面が読み取られ、更にCIS231の配置箇所を通過する際に裏面が読み取られる。なお、CIS231では、光源としてRGBの3色LED等が用いられる。
【0054】
このようにCCD229とCIS231を用いることで、原稿給紙部310による原稿トレイ311から排紙トレイ315までの一回の原稿搬送操作(ワンパス)によって原稿の表裏両面の読み取りが可能となる。以下、このようにCCD229とCIS231を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを両面同時読取モードと表記する。
【0055】
この両面反転読取モード及び両面同時読取モードは、ADF読取モードを用いて原稿の両面読み取りを行う際の読取モードとして備えられている。両面反転読取モードは、両面の印刷画像の画質を揃えたい場合に利用される一方、両面同時読取モードは、両面の印刷画像の画質に差があっても、読取時間の短縮化を優先させたい場合に利用される。なお、本実施形態における画像形成装置Aは、両面同時読取モードに初期設定されており、前記読取モードのモード設定操作が何も行われないまま画像形成指示が入力された場合には、両面同時読取モードで原稿の画像読取動作が行われるようになっている。
【0056】
画像処理装置Aは、画像形成本体部22と、画像形成本体部22の左方に配設されたスタックトレイ6とを有している。画像形成本体部22は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して画像形成部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する画像形成部40とを備える。また、画像形成本体部22は、給紙トレイ471と該給紙トレイ471に載置された原稿を1枚ずつ画像形成部40に向けて繰り出す繰り出しローラ472とを備える。
【0057】
画像形成部40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電装置421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電装置422と、スキャナ部220で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43の表面を露光し、当該感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光装置423と、前記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像装置44K,44Y,44M,44Cと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写装置41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着装置45とを備えている。
【0058】
なお、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色の供給は、図略のトナーカートリッジから行われる。また、画像形成部40を通過した記録紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等が設けられている。
【0059】
記録紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って画像形成部40の上流域に再度搬送し、画像形成部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48に排出する。
【0060】
図3は、画像形成装置Aの機能モジュールの一例を示したブロック図である。
【0061】
画像形成装置Aは、本発明の一実施形態に係る電子機器1を備える。当該電子機器1は、CPU(Central Processing Unit;制御部)10と、文字画像を表示するキャラクターLCD(表示画面)5と、キャラクターLCD5を制御するLCDコントローラ11と、操作ボタンからなる操作部18と、操作ボタンに組み込まれ当該操作ボタンが操作されたときに点灯或いは消灯するLED21と、操作部18及びLED21を制御する操作部コントローラ12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、USB制御部(インタフェース)23と、を備える。
【0062】
かかる電子機器1において、キャクラターLCD5及び操作部18は、図1に示すように、画像形成装置Aから取り外すことができないように、当該画像形成装置Aの前面に予め固定されている。
【0063】
また、ROM13には、画像形成装置Aが動作するために必要な各種のプログラムが予め記憶されている。
【0064】
例えば、ROM13には、画像形成装置Aが、当該画像形成装置Aが初期状態で備える表示画面5(図4参照)を用いて操作可能な初期機能である第1機能、例えば、コピー機能、ファクシミリ機能、PC転送機能、及び管理機能を実行するためのプログラムが予め記憶されている。また、ROM13には、第1機能に関する操作を案内するための第1案内画像(後述)を表す画像データが予め記憶されている。
【0065】
RAM14は、画像形成装置Aが動作するときの作業領域として機能する。また、RAM14は、画像形成装置Aが取得した画像データを記憶する。
【0066】
USB制御部23は、画像形成装置Aにディスプレイ装置Dを後付けするために配置されており、USB規格に従って、ディスプレイ装置Dと通信を行うことにより、当該ディスプレイ装置Dの制御を行う。
【0067】
そして、ディスプレイ装置Dは、先述のキャラクターLCD5よりも表示面積が大きな表示画面103を備えるディスプレイ装置本体100と、表示画面103に組み付けられ、当該表示画面103における操作位置をディスプレイ装置本体100に通知するタッチパネル101と、ハードディスクドライブ(記憶部)102と、USB制御部23との間のインタフェースであるUSBインタフェース104と、を備える。
【0068】
ハードディスクドライブ102には、第1機能である、コピー機能、ファクシミリ機能、管理機能、及びPC転送機能を実行するためのプログラムの他に、画像形成装置Aが初期状態で備える表示画面5(図4参照)を用いては操作できない機能であるプレビュー機能を実行するためのプログラムが予め記憶されている。
【0069】
また、ハードディスクドライブ102には、第1機能である、コピー機能、ファクシミリ機能、管理機能、及びPC転送機能に関する操作を案内するための画像や、画像形成装置Aが初期状態で備える表示画面5(図4参照)を用いては操作できない機能であるプレビュー機能に関する操作を案内するための画像を表す画像データが、第2案内画像を表す画像データとして、各プログラムに対応して予め記憶されている。
【0070】
そして、USBインタフェース104は、USB制御部23からディスプレイ装置Dに向けて出力された信号或いはデータを、ディスプレイ装置本体100、タッチパネル101、及びハードディスクドライブ102のいずれかに振り分ける。また、USBインタフェース104は、ディスプレイ装置本体100、タッチパネル101、及びハードディスクドライブ102のいずれかから出力された信号或いはデータを、USB制御部23に向けて出力する。
【0071】
また、画像形成装置Aは、スキャナ部220と、スキャナ部220とCPU10との間のインタフェースであるスキャナ部インタフェース15と、画像処理部16と、エンジン部17と、エンジン部17とCPU10との間のインタフェースであるエンジン部インタフェース18と、外部の通信機器PC1を含む、インターネット等のネットワークNと、エンジン部17との間のインタフェースであるネットワークインタフェース19と、通信機器PC2とエンジン部17との間のインタフェースであるPCインタフェース20と、を備える。
【0072】
スキャナ部220は、原稿を読み取り当該原稿の画像データを取得する。画像処理部16は、スキャナ部220によって取得された画像データに予め定められた処理を施し、処理した画像データをエンジン部17に向けて出力する。
【0073】
エンジン部17は、画像処理部16によって処理された画像データを受け取って、当該画像データを画像形成部40によって記録紙に形成させたり、当該画像データをネットワークインタフェース19によって通信機器PC1に向けて出力させる。或いは、エンジン部17は、画像処理部16によって処理された画像データを、PCインタフェース20によって通信機器PC2に向けて出力させる。
【0074】
ここにおいて、エンジン部17が、ネットワークインタフェース19によって画像データを通信機器PC1に向けて出力させる機能、及び、エンジン部17が、PCインタフェース20によって画像データを通信機器PC2に向けて出力させる機能が、先述のPC転送機能である。
【0075】
図4は、ユーザインタフェース部Iの外観の一例を示した図である。
【0076】
ユーザインタフェース部Iは、表示画面5の他、操作ボタン18A〜18Jを含む操作部18を備える。
【0077】
表示画面5には、第1機能に関する操作を案内するための第1案内画像が表示される。第1案内画像の一例としては、図4に示すような、コピー機能に関する設定操作を案内するための画像が挙げられる。
【0078】
図4に示すように、表示画面5には、コピー機能に関する設定操作を案内するための画像として、画像データが形成されるべき記録紙サイズA4、A3、B4、・・・を表す文字画像と、画像データを形成する際の濃度を表す文字画像と、画像データが形成されるべき部数を表す文字画像と、を含む画像が表示されている。
【0079】
そして、表示画面5には、画像データが形成されるべき記録紙サイズA4、A3、B4、・・・を表す文字画像のうち、現在選択されている文字画像を囲むように、四角形のカーソル画像50が表示されている。
【0080】
ユーザは、かかるカーソル画像50を紙面上下左右方向に移動させて、画像データが形成されるべき記録紙サイズを選択する。尚、濃度及び部数を表す数字については、数字キー群をなす操作ボタン18Fを操作して入力する。
【0081】
操作ボタン18A〜18Jのうち、操作ボタン18Aは、コピー機能を実行するために操作される。操作ボタン18Bは、ファクシミリ機能及びPC転送機能を実行するために操作される。操作ボタン18Cは、RAM14に記憶されている画像データを管理する管理機能を実行するために操作される。
【0082】
操作ボタン18Dは、カーソルキーを構成しており、当該カーソルキーを操作すれば、カーソル画像50が紙面左方向、紙面右方向、紙面上方向、及び紙面下方向に移動する。
【0083】
操作ボタン18Eは、操作ボタン18Dの操作によって移動したカーソル画像50の位置を確定させるために操作されるボタンである。
【0084】
操作ボタン18Fは、複数まとまった状態で数字キー群を構成している。この数字キー群は、例えば、画像形成装置Aにコピー機能を動作させる際はコピー枚数を、ファクシミリ機能を動作させる際は送信先のファクシミリ番号等を入力するためのものである。
【0085】
また、操作ボタン18Fは、コピーする際の濃度、部数などの数字を入力するためのものでもある。
【0086】
操作ボタン18Gは、スタートボタンを構成しており、コピー機能、管理機能、及び、ファクシミリ機能のいずれかの実行を指示するために操作される。
【0087】
リセットボタン18Hは、カーソルキーである操作ボタン18Dや、数字キー群を構成する操作ボタン18Fの操作によりなされた設定を、デフォルトの設定に戻すために操作される。
【0088】
操作ボタン18Iは、ストップボタンを構成しており、実行されている機能の停止、入力操作の取り消しを行うボタンである。操作ボタン18Jは電源スイッチを構成している。
【0089】
以上のように、ユーザインタフェースIの表示画面5には、第1案内画像が文字画像の形で表示される。
【0090】
その一方で、ディスプレイ装置Dの表示画面103には、第2案内画像が、以下の形で表示される。
【0091】
図5は、第2案内画像の一例を示した図である。第2案内画像の一例としては、ディスプレイ装置Dを画像形成装置Aに取り付けたときにディスプレイ装置Dの表示画面103に表示されるメニュー画像103(1)が挙げられる。
【0092】
メニュー画像103(1)は、コピー機能を動作させるための操作ボタン200を表す画像、ファクシミリ機能を動作させるための操作ボタン201を表す画像、及び、管理機能を動作させるための操作ボタン202を表す画像が含まれている。
【0093】
そして、操作ボタン200、201、及び202のいずれかが、ユーザによってタッチされると、タッチされた操作ボタンで表される機能に関する操作を案内するための画像が、メニュー画像と同様に第2案内画像として、ディスプレイ装置Dの表示画面103に表示される。
【0094】
例えば、コピー機能を動作させるための操作ボタン200を表す画像が、ユーザによってタッチされると、コピー機能に関する操作を案内するための画像が、第2案内画像として表示される。
【0095】
以上の構成の電子機器の動作について、以下に説明する。図6及び7は、本実施形態に係る電子機器の動作の概要の一例を示したフローチャートである。そして、図8は、第2案内画像の第2例を示した図であり、図9は、第2案内画像の第3例を示した図であり、図10は、第2案内画像の第4例を示した図である。
【0096】
電子機器1において、電源スイッチを構成する操作ボタン18Jが操作されて、電源が投入されたとき(ステップS1)、CPU10は、電子機器1、つまり、画像形成装置Aにディスプレイ装置Dが取り付けられているか否かを判断する(ステップS2)。
【0097】
画像形成装置Aにディスプレイ装置Dが取り付けられていないときには(ステップS2のNO)、CPU10は、キャラクターLCD5に、コピー機能に関する操作を案内する画像(図4参照)を、第1案内画像として表示させる(ステップS3)。
【0098】
そして、操作ボタン18B及び18Cの操作により、コピー機能以外の機能、つまり、ファクシミリ機能、PC転送機能、及び管理機能が選択されないときには(ステップS4のNO)、電子機器1は、コピー機能に関する設定を受け付けて(ステップS5)、当該設定に基づいてコピー機能を実行する(ステップS6)。
【0099】
その一方で、操作ボタン18B及び18Cの操作により、コピー機能以外の機能が選択されたときには(ステップS4のYES)、電子機器1は、選択された機能に関する操作を案内する画像を、第1案内画像として、キャラクターLCD5に表示させる(ステップS7)。
【0100】
そして、電子機器1は、選択された機能について、操作ボタンの操作による設定を受け付けて(ステップS8)、当該設定に基づいて、選択された機能を実行する(ステップS9)。
【0101】
その一方で、画像形成装置Aにディスプレイ装置Dが取り付けられているときには(ステップS2のYES)、CPU10は、例えば、図7のフローチャートで示す処理を行う、すなわち、CPU10は、ディスプレイ装置Dのハードディスクドライブ102から、メニュー画像103(1)(図5参照)を表す画像データを取得して、当該メニュー画像103(1)を、ディスプレイ装置Dの表示画面103に表示させる(ステップS10)。
【0102】
そして、メニュー画像103(1)が表示された表示画面103におけるユーザの操作指示によって、コピー機能、ファクシミリ機能、及び管理機能のいずれかが選択されたとき(ステップS11のYES)、選択された機能を実行するためのプログラムをハードディスクドライブ102から取得して当該プログラムを実行する(ステップS12)。
【0103】
そして、CPU10は、当該プログラムに対応する画像、つまり、選択された機能に関する操作を案内するための画像を表す画像データを、ディスプレイ装置Dのハードディスクドライブ102から取得して、当該画像を第2案内画像として、ディスプレイ装置Dの表示画面103に表示させる(ステップS13)。
【0104】
そして、電子機器1は、選択された機能に関する操作を案内するための画像において、ユーザの指示操作を受け付けて(ステップS14)、当該機能を実行し(ステップS15)、当該機能の実行が終了したときステップS10に戻る。
【0105】
以下、ステップS14及びS15について、図8〜図10を用いて説明する。
【0106】
コピー機能に関する操作を案内するための画像の一例としては、図8に示すような、枠消しの設定操作を案内する画像103(2)が挙げられる。当該画像103(2)では、後述する各種の操作ボタンの操作を設定操作として受け付けて(ステップS14)、当該設定操作に係る設定をRAM14に一時的に記憶させる。
【0107】
当該画像103(2)には、シート枠消しボタン203を表す画像、ブック枠消しボタン204を表す画像、及び個別枠消しボタン205を表す画像が含まれている。
【0108】
ここにおいて、シート枠消しボタン203は、シート原稿の複写時に当該シート原稿のまわりにできる黒い枠を消すためのボタンである。
【0109】
また、ブック枠消しボタン204は、分厚い本などの被複写物の複写時に当該被複写物のまわりや中央部の黒い枠を消すためのボタンである。そして、ブック枠消しボタン204が操作されたときには、被複写物のまわりと中央部とについて枠を消す範囲を設定するための枠消し範囲設定画像204(1)が、ディスプレイ装置Dのハードディスクドライブ102から取得され、表示される。
【0110】
また、個別枠消しボタン205は、被複写物の上下左右の枠消し幅を個別に設定するためのボタンである。さらにまた、ボタン206は、枠消し幅を設定しないために操作されるボタンである。
【0111】
枠消し範囲設定画像204(1)には、被複写物のまわりの枠消し幅を設定するための外枠消し幅設定画像204(11)と、被複写物の中央部の枠消し幅を設定するための中枠消し幅設定画像204(12)とが含まれている。
【0112】
外枠消し幅設定画像204(11)は、消し幅を表す文字画像204Aを含んでおり、当該文字画像204Aで表される消し幅は、マイナスボタン204Bを表す画像を操作することにより減少し、プラスボタン204Cを表す画像を操作することにより増加する。消し幅は、テンキー204Dを表す画像を操作することにより、数値として直接入力される。
【0113】
中枠消し幅設定画像204(12)は、外枠消し幅設定画像204(11)と同様に、消し幅を表す文字画像204Eを含んでおり、当該文字画像204Eで表される消し幅は、マイナスボタン204Fを表す画像を操作することにより減少し、プラスボタン204Gを表す画像を操作することにより増加する。消し幅は、テンキー204Hを表す画像を操作することにより、数値として直接入力される。
【0114】
電子機器1は、以上の設定操作に係る設定をRAM14に一時的に記憶させておく。そして、電子機器1は、OKボタン205を表す画像が操作されたとき、RAM14に記憶された設定で、被複写物の複写を行う(ステップS15)。
【0115】
そしてまた、電子機器1は、プレビューボタン207を表す画像の操作を、画像103(2)における指示操作として受け付けて(ステップS14)、プレビュー機能を実行するためのプログラムを、ディスプレイ装置Dのハードディスクドライブ102から取得して、当該プログラムに基づいてプレビュー機能を実行する(ステップS15)。
【0116】
この場合、電子機器1は、取得した当該プログラムに対応する画像、例えばプレビュー機能に関する操作を案内するため画像103(3)(図9参照)を表す画像データを、ディスプレイ装置Dのハードディスクドライブ102から取得して、当該画像103(3)をディスプレイ装置Dの表示画面103に表示させる。
【0117】
図9に示される画像103(3)には、電子機器1が取得した画像データ、例えば、画像103(2)に含まれている、OKボタン208を表す画像が操作されたときに、スキャナ部220によって取得した原稿の画像データで表される画像209が含まれている。
【0118】
そして、当該画像103(3)には、縮小ボタン210を表す画像と、拡大ボタン211を表す画像とが含まれている。ここにおいて、縮小ボタン210を表す画像が操作されたときには、画像209が上下左右等倍率で縮小し、拡大ボタン211を表す画像が操作されたときには、画像209が上下左右等倍率で拡大する。
【0119】
そしてまた、当該画像103(3)には、カーソルキー212を表す画像が含まれている。当該カーソルキー212は、画像209が当該画像209の表示領域ARを超える大きさに拡大されたとき、当該画像209を表示領域ARにおいて上下左右に移動させるために操作されるものである。
【0120】
また、管理機能に関する操作を案内するための画像の一例としては、図10に示される画像103(4)が挙げられる。
【0121】
画像103(4)には、ディスプレイ装置Dと共にUSB制御部23に接続された図示しない外部メモリ(USBメモリ)に記憶されている画像データを管理するためのタブT1を表す画像、ディスプレイ装置Dのハードディスクドライブ102に記憶されているジョブボックスやユーザーボックスに記憶されている画像データを管理するためのタブT2、T3を表す画像が表示されている。
【0122】
そして、タブT1を表す画像が操作されたとき、電子機器1は、外部メモリ(USBメモリ)から取得した画像データに基づいて、外部メモリ(USBメモリ)に記憶されている画像データの画像リスト214を表す画像を、表示画面103に表示させる。
【0123】
そしてまた、電子機器1は、タブT1を表す画像が操作されたとき、画像リスト214中の画像データを表示画面103に表示させるためのボタン215を表す画像を表示させる。
【0124】
外部メモリ情報ボタン216が操作されたとき、電子機器1は、 USB制御部23に接続された外部メモリ(USBメモリ)のメモリの容量、残り容量を表す画像を、表示画面103に表示させる。
【0125】
メモリ取り外しボタン217が操作されたとき、電子機器1は、USB制御部23に接続された外部メモリ(USBメモリ)を安全に取り外すことができることを表す画像を、表示画面に表示させる。
【0126】
文書保存ボタン216が操作されたとき、電子機器1は、スキャナ部220で画像データを読み取り、読み取られた画像データが外部メモリ、ジョブボックス、あるいは、ユーザボックスに保存される。
【0127】
電子機器1は、先述のタブT1〜T3、及び操作ボタン215〜218を表す画像の操作を指示操作として受け付けて(ステップS14)、管理機能を実行して(ステップS15)、例えば、外部メモリ(USBメモリ)やハードディスクドライブ102に記憶されている画像データを表示画面103に表示させたり、ハードディスクドライブ102に記憶されている画像データをRAM14に記憶させる。
【0128】
以上のように、電子機器1にディスプレイ装置Dが取り付けられていないとき、当該電子機器1は、第1機能、例えば、コピー機能に関する操作を案内するための画像を、第1案内画像として、電子機器1が初期状態で備える表示画面5に表示させる(図4参照)。
【0129】
一方で、電子機器1にディスプレイ装置Dが取り付けられたとき、当該電子機器1は、第1機能、例えば、コピー機能に関する操作を案内するための画像を、第2案内画像として、ディスプレイ装置Dに表示させる(図8参照)。
【0130】
これにより、表示面積が小さな表示画面を参照しながら当該表示画面の周辺の操作ボタンを操作することをユーザに強いる第1機能、例えば、コピー機能に関する操作が、表示面積が大きな表示画面をタッチするだけで可能となる。
【0131】
その結果、表示画面の表示面積が小さな下位モデルでも、表示画面の表示面積が大きな上位モデルと同様に、操作性が良く、かつ使い勝手のよいユーザインタフェースを提供することができる。
【0132】
また、電子機器1にディスプレイ装置Dが取り付けられたとき、当該電子機器1は、電子機器1が初期状態で備える表示画面5を用いては操作できない機能、例えば、プレビュー機能に関する操作を案内するための画像を、第2案内画像として、ディスプレイ装置Dに表示させる(図9参照)。
【0133】
これにより、表示画面の表示面積が小さいことを理由して実現できなかった上位モデルの機能を、下位モデルにおいても実現可能となる。
【符号の説明】
【0134】
S 電子機器システム
A 画像形成装置
D ディスプレイ装置
1 電子機器
10 CPU
5 キャラクターLCD
18 操作部
100 ディスプレイ装置本体
101 タッチパネル
102 ハードディスクドライブ
103 表示画面
300 画像読取部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された第1機能に関する操作を案内するための第1案内画像を表示する表示画面と、
ユーザによる操作を受け付ける操作部と、
画面の操作を操作指示として受け付けるタッチパネル機能を備え、前記表示画面よりも表示面積が大きなディスプレイ装置を取り付けるためのインタフェースと、
前記操作部により受け付けられた操作指示に応じて前記第1機能を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記インタフェースに、前記ディスプレイ装置が取り付けられたとき、前記第1機能とは異なる機能を含む第2機能に関する操作を案内するための第2案内画像を前記ディスプレイ装置に表示させ、当該ディスプレイ装置により受け付けられた前記操作指示に応じて、前記第2機能を実行する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記ディスプレイ装置は、前記第2案内画像を表す画像データが予め記憶された記憶部を備え、
前記制御部は、前記記憶部から前記画像データを取得して、当該画像データで表される前記第2案内画像を前記ディスプレイ装置に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記記憶部には、前記第2機能を実行するためのプログラムが予め記憶されており、
前記制御部は、前記ディスプレイ装置により前記操作指示が受け付けられたとき、前記記憶部から前記プログラムを取得して、当該プログラムを実行する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記記憶部には、前記第2案内画像を表す画像データが、前記プログラムに対応して予め記憶されており、
前記制御部は、前記プログラムを実行するとき、当該プログラムに対応する前記画像データを前記記憶部から取得して、当該画像データで表される前記第2案内画像を前記ディスプレイ装置に表示させる
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器と、
前記ディスプレイ装置と、
を備えることを特徴とする電子機器システム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器と、
原稿画像の画像データを表す原稿画像データを取得する画像データ取得部と、
前記画像データ取得部により取得された原稿画像データを記録紙に形成する画像形成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−216914(P2012−216914A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−79228(P2011−79228)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】