説明

電子機器およびその制御方法

【課題】本体操作部の操作により本体操作部の操作を無効又は有効にすることができる電子機器およびその制御方法を得る。
【解決手段】機器本体に設けられ、操作内容に応じた操作信号を入力するための本体操作部41と、1又は複数の操作信号の入力順序及び入力時間の少なくとも一方の情報からなるロック設定操作手順情報が記憶される記憶部44と、本体操作部41が入力した操作信号に基づく制御を行う通常モード又は本体操作部41が入力した操作信号に基づく制御を行わないロックモードを設定し、当該設定した設定モードに応じた制御を行う制御部20とを備え、制御部20は、本体操作部41が入力した1又は複数の操作信号が、ロック設定操作手順情報と一致するとき、ロックモードを設定して本体操作部41からの操作信号に基づく制御を行わないものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器本体に本体操作部を備えた電子機器およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、例えば特許文献1には「…前記操作部に前記プロジェクタを起動するための操作がなされた後、前記操作部に前記パスワードが入力されると、前記入力されたパスワードが、前記登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致した前記パスワードの操作権限レベルに応じた前記記憶部に記憶されている機能の操作を可能にすることを特徴とするプロジェクタ。」が提案されている(例えば、請求項1を参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−235000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、機器本体に設けられた本体操作部の操作を無効又は有効にするものとしては、例えば本体操作部又は機器本体の外部に設けられたリモートコントローラからパスワードを入力する方法がとられている。このパスワードは例えば数字や英字、記号などが設定される。
【0005】
しかしながら、本体操作部からパスワードを入力可能とするためには、本体操作部に数字キーや英字・記号キー等のパスワードを入力するための操作キーを設ける必要があり、本体操作部の操作キーの簡素化を図ることができない、という問題点があった。
【0006】
また、リモートコントローラからパスワードを入力して本体操作部の操作を無効にした場合、本体操作部からの操作によって本体操作部の操作を有効にすることができず、リモートコントローラを紛失すると当該機器の操作ができなくなる、という問題点があった。
【0007】
また、当該機器の電源を起動するたびにパスワードを入力して本体操作部の操作を無効にする必要があり、操作が煩雑である、という問題点があった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、本体操作部にパスワードを入力するための操作キーを設けること無く、本体操作部の操作により本体操作部の操作を無効又は有効にすることができる電子機器およびその制御方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電子機器は、機器本体に設けられ、操作内容に応じた操作信号を入力するための本体操作部と、1又は複数の前記操作信号の入力順序及び入力時間の少なくとも一方の情報からなるロック設定操作手順情報が記憶される記憶部と、前記本体操作部が入力した操作信号に基づく制御を行う通常モード又は前記本体操作部が入力した操作信号に基づく制御を行わないロックモードを設定し、当該設定した設定モードに応じた制御を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記本体操作部が入力した1又は複数の操作信号が、前記ロック設定操作手順情報と一致するとき、前記ロックモードを設定するものである。尚、前記入力順序には入力の前後関係ばかりでなく同時も含まれるものである。
本発明においては、本体操作部が入力した操作信号がロック設定操作手順情報と一致するとき、ロックモードを設定して本体操作部からの操作信号に基づく制御を行わないので、本体操作部にパスワードを入力するための操作キーを設けること無く、本体操作部の操作により本体操作部の操作を無効にすることができ、本体操作部の操作キーの簡素化を図ることができる。
【0010】
本発明に係る電子機器は、前記記憶部は、1又は複数の前記操作信号の入力順序及び入力時間の少なくとも一方の情報からなる解除操作手順情報が記憶され、前記制御部は、前記ロックモードを設定した状態において、前記本体操作部が入力した1又は複数の操作信号が、前記解除操作手順情報と一致するとき、前記通常モードを設定するものである。
本発明においては、本体操作部が入力した操作信号が解除操作手順情報と一致するとき、通常モードを設定して本体操作部からの操作信号に基づく制御を行うので、本体操作部にパスワードを入力するための操作キーを設けること無く、本体操作部の操作により本体操作部の操作を有効にすることができ、本体操作部の操作キーの簡素化を図ることができる。また、当該解除操作手順を知らない者による不正使用を防止することができる。
【0011】
本発明に係る電子機器は、機器本体の外部に設けられ、操作内容に応じた操作信号を送信するリモートコントローラと、機器本体に設けられ、前記リモートコントローラからの操作信号を受信する受信部とを更に備え、前記制御部は、前記受信部が操作信号を受信したとき、当該操作信号に基づく制御を行うものである。
本発明においては、受信部が操作信号を受信したとき、当該操作信号に基づく制御を行うので、ロックモード又は通常モードの何れが設定されているかにかかわらず、リモートコントローラの操作により、当該電子機器の制御を行うことができ、利便性が向上する。
【0012】
本発明に係る電子機器は、前記制御部は、前記ロックモードを設定した状態において、前記受信部が電源オフ操作信号を受信したとき、前記通常モードを設定するとともに、当該電子機器の電源オフ制御を行うものである。
本発明においては、ロックモードを設定した状態において、リモートコントローラから電源オフ操作されると、通常モードを設定するとともに、当該電子機器の電源オフにするので、電源オフ操作の際に、本体操作部により通常モードを設定する操作を行う必要が無く、操作性を向上させることができる。
【0013】
本発明に係る電子機器は、前記制御部は、前記本体操作部が電源オン操作信号を入力したとき又は前記受信部が電源オン操作信号を受信したとき、当該電子機器の電源オン制御を行い、前記電源オン制御の後、前記ロックモードを設定するものである。
本発明においては、電源オン制御の後、ロックモードを設定して本体操作部からの操作信号に基づく制御を行わないので、電源をオンするたびに本体操作部の操作を無効にするための操作を行う必要が無く、操作性を向上させることができる。
【0014】
本発明に係る電子機器は、前記制御部は、前記本体操作部が電源オフ操作信号を入力したとき又は前記受信部が電源オフ操作信号を受信したとき、その時の前記設定モードを識別する状態情報を前記記憶部に記憶させ、前記本体操作部が電源オン操作信号を入力したとき又は前記受信部が電源オン操作信号を受信したとき、前記状態情報に応じて前記通常モード又は前記ロックモードを設定するものである。
本発明においては、電源オフ操作の際にその時の設定モードを記憶し、電源をオンする際に記憶した設定モードを設定するので、電源をオンするたびに本体操作部の操作を無効又は有効にするための操作を行う必要が無く、操作性を向上させることができる。
【0015】
本発明に係る電子機器の制御方法は、機器本体に本体操作部を備えた電子機器の制御方法であって、1又は複数の前記操作内容の操作順序及び操作時間の少なくとも一方の情報からなるロック設定操作手順情報を取得するステップと、前記本体操作部の操作内容の情報を取得するステップと、前記本体操作部からの1又は複数の操作内容が、前記ロック設定操作手順情報と一致するとき、ロックモードを設定するステップとを有し、前記ロックモードのとき、前記本体操作部からの操作内容に応じた制御を行わないものである。
本発明においては、本体操作部からの操作内容がロック設定操作手順情報と一致するとき、ロックモードを設定して本体操作部からの操作内容に応じた制御を行わないので、本体操作部にパスワードを入力するための操作キーを設けること無く、本体操作部の操作により本体操作部の操作を無効にすることができ、本体操作部の操作キーの簡素化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。図に示すように、電子機器であるプロジェクタ1は、光源11と、液晶ライトバルブ12R,12G,12B(以下、区別しない場合は単に「液晶ライトバルブ12」という。)と、投写光学系13と、液晶ライトバルブ駆動部14と、制御部20と、画像入力部31と、画像信号処理部32と、フレームメモリ33と、本体操作部41と、受信部であるリモコン受光部42と、操作信号処理部43と、記憶部44と、電源部50とを備えている。このプロジェクタ1は、外部接続機器2から供給される入力画像信号に応じた画像光を投射して、スクリーン、白壁又はホワイトボード等の被投写体(以下「スクリーンSC」という。)に拡大投写するものである。また、例えば展示会など、多数の者が当該プロジェクタ1を操作し得る場所に設置される場合、後述する動作により、本体操作部41の操作を無効(以下「本体キーロック」という。)にするものである。
【0017】
制御部20は、光源11、画像入力部31、画像信号処理部32、操作信号処理部43、記憶部44、及び電源部50と接続され、プロジェクタ1の動作を統括制御する。この制御部20は、マイクロプロセッサ等により構成され、記憶部44に記憶された制御プログラム等を実行して、制御部20に接続された各部から入力される各種データを演算するとともに、演算結果を前記各部に出力する。また、後述する動作により、記憶部44に記憶された状態フラグを参照し、本体操作部41からの操作のロック又は解除を行う。なお、制御部20は光源駆動部(図示せず)を介して光源11を制御する。
【0018】
画像入力部31は、外部接続機器2と接続する1又は複数の接続端子を備え、外部接続機器2から入力される1又は複数の入力画像信号を取り込んで、それが例えばアナログ画像信号の場合にはデジタルの画像信号に変換する等の処理をし、画像信号処理部32に出力する。尚、画像入力部31が備える接続端子としては、例えば、RGB端子、BNC端子、S端子、ビデオ端子、DVI端子などを備え、パーソナルコンピュータや各種ビデオ機器、DVD再生機器などと接続される。
【0019】
画像信号処理部32は、例えばマイクロプロセッサ(例えばDSP)等の信号処理回路から構成され、それに内蔵した記憶部に格納された制御プログラムを実行することにより各種の処理を行う。また、画像信号処理部32にはフレームメモリ33が接続されており、画像入力部31からの画像信号を1フレーム(1画像画面)毎にフレームメモリ33に記憶させるとともに、フレームメモリ33に記憶された画像(以下「フレーム画像」ともいう。)を読み出す機能を有し、また、画像信号の解像度を液晶ライトバルブ12の解像度に合わせる解像度変換処理等の各種の信号処理を施して投写画像用の画像信号を生成する。
【0020】
また、この画像信号処理部32はOSD(On−Screen Display)処理をする機能を備えており、制御部20の制御命令に従って、プロジェクタ1の各種状態を表す文字や記号、画質調整を行う際のメニュー画像のOSD画像信号をフレーム画像信号と合成する処理を行う。具体的には、制御部20が例えば記憶部44からロック設定操作手順登録画面(後述)などの各種メニュー画像データを読み出して画像信号処理部32に供給し、画像信号処理部32は例えばメニュー画像データによりOSD画像信号を生成し、このOSD画像信号をフレーム画像信号と合成する。なお、OSD処理をしない場合には、フレーム画像信号がそのまま出力されることになる。上記のOSD処理によりメニュー画像が表示されると、ユーザーはメニュー画像に従ってプロジェクタ1の各部の機能を設定又は調整することになる。
【0021】
液晶ライトバルブ駆動部14は、入力された画像信号に応じて、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動する。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、それぞれ、複数の画素(図示せず)がマトリクス状に形成されており、液晶ライトバルブ駆動部14により各画素の透過率が調整されることにより、光源11から射出され、色光分離光学系(図示せず)によって各色光に分離されたR(赤)、G(緑),B(青)の各色光を、対応する液晶ライトバルブ12R,12G,12Bによって変調する。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bから射出された画像光は、クロスダイクロイックプリズム(図示せず)などの合成光学系により合成され、投写光学系13によってスクリーンSC上に拡大投写される。
【0022】
本体操作部41は、プロジェクタ1の本体に設けられており、電源オン/オフキー、入力画像切り換え操作を行う入力切換キー、後述するロック設定操作手順登録の操作や画質調整等の操作を行うメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画面等で例えばカーソルを上下左右に移動させて項目選択操作を行う選択キー、及びプロジェクタ1の状態変更等を行うための各種スイッチ類を有し、ユーザによるキー操作に応じた操作信号を操作信号処理部43に入力する。
【0023】
リモートコントローラ(以下「リモコンRC」という。)は、プロジェクタ1の外部に設けられ、上記本体操作部41と同様な各種スイッチ類や0〜9までの数字キーなどを有し、ユーザによるキー操作に応じた操作信号を送信する。そして、リモコンRCからの操作信号は、受信部であるリモコン受光部42を介して操作信号処理部43に入力される。
【0024】
操作信号処理部43は、本体操作部41又はリモコン受光部42からの操作信号を受信し、これを制御部20に出力する。
【0025】
記憶部44は、制御部20が実行する制御プログラム、画質調整等を行う際のメニュー画像の表示や、後述するロック設定操作手順登録画面などのOSD画像を生成するためのOSD情報を記憶するとともに、プロジェクタ1の各種設定値等を記憶する。また、後述する動作により、1又は複数の操作信号の入力順序及び入力時間の少なくとも一方の情報からなるロック設定操作手順情報及び解除操作手順情報、並びに設定されたモードを識別する状態フラグの情報(状態情報)が記憶される。
【0026】
電源部50は、外部の商業電源に接続されてプロジェクタ1内の各構成部の電力供給源となるものであり、本体操作部41又はリモコンRCからの電源オン/オフ操作に応じて動作する。
【0027】
上記のような構成により本実施の形態のプロジェクタ1は、ユーザの操作により任意のロック設定操作手順および解除操作手順が登録され、当該操作手順と本体操作部41からの操作とが一致するか否かを判断して、本体操作部41からの操作内容に応じた制御を行う通常モード又は本体操作部41からの操作内容に応じた制御を行わないロックモードを設定する。
このような操作の詳細について、(1)操作手順登録動作および(2)ロック設定・解除動作に分けて説明する。
【0028】
(1)操作手順登録動作
ロック設定操作手順および解除操作手順の情報は、工場出荷時(初期状態)においては未登録であり、ユーザの操作によって任意の手順を登録するものである。このロック設定操作手順情報および解除操作手順情報は、1又は複数の操作信号の入力順序及び入力時間の情報からなるものである。入力順序(操作順序)の情報としては、例えば各操作キーに対応するキーコードの配列情報が登録され、入力時間(操作時間)の情報としては、例えば操作信号が入力される時間が所定時間以上(例えば3秒)のとき「長押し」とし、所定時間以下であるとき「短押し」として、何れの押し方であるかを識別する情報が登録される。尚、前記入力順序には入力の前後関係ばかりでなく同時も含まれるものである。以下、操作手順登録動作について図2および図3を用いて説明する。
【0029】
図2は実施の形態1に係るロック設定操作手順登録の画面表示を示す図である。
ユーザにより本体操作部41又はリモコンRCのメニューキーが押下されると、操作信号処理部43は、メニュー表示操作の操作信号を受信し、この操作信号を制御部20へ入力する。制御部20は、入力されたメニュー表示操作の操作信号によりメニュー表示動作を開始し、記憶部44に記録されたメニュー画像に関するOSD情報を画像信号処理部32に出力する。画像信号処理部32は、入力されたメニュー画像に関する情報に基いて、メニュー画像を表示するOSD画像信号を生成する。そして、この画像信号に基づく画像光が投写光学系13を介して射出され、メニュー画像が投写される。
【0030】
このようなメニュー表示の際に、ユーザによりカーソルキー、決定キーなどが操作され、「ロック設定操作手順登録」に係るメニューが選択されると、例えば図2に示すように、「ロック設定操作手順」及び「ロック解除操作手順」の設定メニュー100が投写画像G1に表示される。そしてユーザによるキー操作により、上記設定メニュー100の何れかを選択する操作がなされると、制御部20は、当該選択された操作手順の登録動作を開始する。例えば「ロック設定操作手順」が選択された場合の動作を図3に基づき次に説明する。
【0031】
図3は実施の形態1に係るロック設定操作手順登録の動作フローチャートである。
制御部20は、上述した設定メニュー100から「ロック操作手順登録」が選択されるとロック設定操作手順の登録動作を開始し(S101)、ユーザが登録キーを入力するまで待機状態となる(S102)。ユーザにより任意に選択された本体操作部41のキー操作がなされると、制御部20は、当該操作信号をロック操作手順における第1番目の手順として取得し、当該操作キーを表示する(S103)。例えばメニューキーが操作されると図2に示すように、ロック設定操作手順の第1番目に「MENU」が表示される。
【0032】
次に制御部20は、登録された操作キーの操作時間の情報が入力されるまで待機状態となる(S104)。ユーザによりカーソルキー、決定キーなどが操作され、当該操作キーの操作時間が選択されると、制御部20は、当該操作時間を第1番目の手順における操作時間の情報として取得する。図2に示すように、設定メニュー100から長押し又は短押しの何れの押し方であるかを選択して、長押しの場合は操作時間が3秒以上、短押しの場合は操作時間が3秒未満である旨の情報を取得する。例えば設定メニュー100から「MENU」キーに対する操作時間を「長」と選択すると、メニューキーの操作時間が3秒以上である旨を取得する。
【0033】
次に制御部20は、操作手順の登録が終了したか否かを判断し、終了するまで上記ステップS102〜S104を繰り返す(S105)。この手順終了の判断は、例えば登録した操作キーの数が所定数に達したとき、又はユーザにより登録終了の操作がなされたときに操作手順の登録が終了したと判断する。そして登録操作が終了すると、制御部20は、当該操作順序および操作時間の情報をロック設定操作手順情報として記憶部44に格納する。尚、既に情報が格納されている場合には当該情報を更新する。例えば、図2において、第1番目の手順として「MENU」が操作され、操作時間として「長」が選択された時点で、ユーザの操作により設定メニュー100から「登録」が選択されると操作手順の登録が終了したと判断して、第1番目の手順および当該操作時間の情報が記憶部44に記憶される。
【0034】
尚、上記設定メニュー100から「ロック解除操作手順」が選択された場合についても、上記ロック設定操作手順と同様の動作により、解除操作手順の操作順序および操作時間を登録する。例えばロック解除手順として図2に示すように、カーソル上キー、カーソル左キー、カーソル右キー、戻るキー、決定キー、決定キーなどを登録し、各操作キーに任意の操作時間を設定することができる。
【0035】
(2)ロック設定・解除動作
図4は実施の形態1に係る本体キーロック設定および解除設定の動作フローチャートである。
上述した操作手順登録動作の後、ユーザの操作により本体操作部41の操作がなされた場合の動作を図4に基づき説明する。
制御部20は、本体操作部41が操作され操作信号処理部43を介して操作信号が入力されると本体キー検出動作を開始し(S201)、記憶部44に記憶された状態フラグを参照してロックモードが設定されているか否かを判断する(S202)。即ち状態フラグが「1」であるか否かを判断する。尚、本実施の形態1においては、電源オン時における状態フラグの初期値は「0」に設定され、後述するロック設定動作により状態フラグは「1」に設定される。
【0036】
まず、ロックモードが設定されている場合のロック解除動作について説明する。
制御部20は、ステップS202でロックモードが設定されていると判断すると、記憶部44に記憶された解除操作手順情報を参照して、当該操作信号が解除操作手順の第1番目の操作および操作時間と一致するか否かを判断する(S203)。例えば、解除操作手順情報の第1番目の解除手順がカーソル上キーであり、操作時間が短押しの場合、ユーザの操作により本体操作部41のカーソル上キー操作され、操作時間が3秒未満である場合は、第1番目の解除手順が一致すると判断する。
【0037】
ステップS203で第1番目の操作および操作時間と一致しないと判断した場合、制御部20は本体キー検出動作を終了し、当該操作内容に応じた制御を行わない(S208)。即ち、本体操作部41からの操作が無効となる。一方、第1番目の操作および操作時間と一致すると判断した場合、制御部20は、ユーザが次の操作キーを入力するまで待機状態となる(S204)。尚、解除操作手順情報の登録操作が1つの場合は、操作キーの入力を待つことなく、ステップS205に進む。そしてユーザにより本体操作部41が操作されると、当該操作信号が解除操作手順の第2番目の操作および操作時間と一致するか否かを判断する(S205)。第2番目の操作および操作時間と一致しないと判断した場合、本体キー検出動作を終了し(S208)、一致すると判断した場合は、解除操作手順の全ての手順が終了したか否かを判断する(S206)。
【0038】
全ての手順が終了していないと判断した場合は、上記ステップS204〜S206の手順を繰り返し、第3番目以降の操作が解除手順と一致するか否かを判断する。例えば、解除操作手順として6つの操作が登録されている場合は、第6番目の操作が解除手順と一致するまで上記手順を繰り返すこととなる。そして、全ての手順が終了したと判断した場合、制御部20は、記憶部44に記憶される状態フラグを「0」にして通常モードを設定し、本体キー検出動作を終了する(S208)。
【0039】
このような動作により、ロックモードが設定されている状態において、本体操作部41からの操作内容が記憶部44に記憶された解除操作手順情報と一致するとき、ロックモードを解除して通常モードが設定される。
【0040】
次に、通常モードが設定されている場合のロック設定動作について説明する。
制御部20は、ステップS202でロックモードが設定されていないと判断すると、記憶部44に記憶されたロック設定操作手順情報を参照して、当該操作信号がロック設定操作手順の第1番目の操作および操作時間と一致するか否かを判断する(S213)。例えば、ロック設定操作手順情報の第1番目の手順がメニューキーであり、操作時間が長押しの場合、ユーザの操作により本体操作部41のメニューキー操作され、操作時間が3秒以上である場合は、第1番目のロック設定手順が一致すると判断する。
【0041】
ステップS213で第1番目の操作および操作時間と一致しないと判断した場合、制御部20は、本体操作部41の操作内容に応じた制御を行う(S218)。例えば、外部接続機器2から画像入力部31に1又は複数の入力画像信号が入力された状態において、ユーザから本体操作部41の入力切換キーが操作されると、制御部20は画像入力部31に入力画像切り換え操作を行わせ、外部接続機器2から入力される複数の入力画像信号のうち、操作に応じた入力画像信号を選択させる。そして、制御部20は画像信号処理部32に対し、選択された入力画像信号を変換して投写画像用の画像信号の生成を指示する。画像信号処理部32は、生成した画像信号を液晶ライトバルブ駆動部14へ入力し、液晶ライトバルブ駆動部14は、入力された画像信号に応じて、液晶ライトバルブ12を駆動する。液晶ライトバルブ12は、液晶ライトバルブ駆動部14により各画素の透過率が調整されることにより、光源11の光を変調して画像光を射出する。この画像光は、投写光学系13を介してスクリーンSCに投射される。
【0042】
一方、ステップS213で第1番目の操作および操作時間と一致すると判断した場合、制御部20は、ユーザが次の操作キーを入力するまで待機状態となる(S214)。尚、ロック設定操作手順情報の登録操作が1つの場合は、操作キーの入力を待つことなく、ステップS215に進む。そしてユーザにより本体操作部41が操作されると、当該操作信号がロック設定操作手順の第2番目の操作および操作時間と一致するか否かを判断する(S215)。第2番目の操作および操作時間と一致しないと判断した場合、制御部20は、本体操作部41の操作内容に応じた制御を行い(S218)、一致すると判断した場合は、ロック設定操作手順の全ての手順が終了したか否かを判断する(S216)。
【0043】
全ての手順が終了していないと判断した場合は、上記ステップS214〜S216の手順を繰り返し、第3番目以降の操作が解除手順と一致するか否かを判断する。例えば、ロック設定操作手順として1つの操作のみが登録されている場合は、第1番目の操作がロック設定操作手順と一致したときは全ての手順が終了したと判断する。またロック設定操作手順として6つの操作が登録されている場合は、第6番目の操作が解除手順と一致するまで上記手順を繰り返すこととなる。そして、全ての手順が終了したと判断した場合、制御部20は、記憶部44に記憶される状態フラグを「1」にしてロックモードを設定し、本体キー検出動作を終了する(S219)。
【0044】
このような動作により、通常モードが設定されている状態において、本体操作部41からの操作内容が記憶部44に記憶されたロック設定操作手順情報と一致するとき、ロックモードが設定される。そしてロック設定操作手順でない操作については、当該操作内容に応じた制御が行われることとなる。
【0045】
以上のように本実施の形態1においては、本体操作部41が入力した操作信号がロック設定操作手順情報と一致するとき、ロックモードを設定して本体操作部41からの操作信号に基づく制御を行わないので、本体操作部41にパスワードを入力するための操作キーを別途設けること無く、本体操作部41の操作により本体操作部41の操作を無効にすることができ、本体操作部41の操作キーの簡素化を図ることができる。
【0046】
また、ロックモード設定時において、本体操作部41が入力した操作信号が解除操作手順情報と一致するとき、通常モードを設定して本体操作部41からの操作信号に基づく制御を行うので、本体操作部41にパスワードを入力するための操作キーを別途設けること無く、本体操作部41の操作により本体操作部41の操作を有効にすることができ、本体操作部の操作キーの簡素化を図ることができる。また、当該解除操作手順を知らない者による不正使用を防止することができる。
【0047】
また、本体操作部41の操作によりロックモードを設定することができるので、リモコンRCからの操作によりロックモードを設定する必要が無く、リモコンRCを管理する煩わしさがない。さらに、ロックモードに設定時にリモコンRCを紛失しても本体操作部41の操作によりロックモードを解除できるので、プロジェクタ1の操作ができなくなることを回避することができる。
【0048】
尚、上記説明では本体操作部41からの操作がされた場合の動作について説明したが、リモコンRCの操作キーが操作され、リモコン受光部42を介して操作信号が制御部20に入力されたときは、制御部20は、ロックモード又は通常モードにかかわらず、リモコンRCの当該操作内容に応じた制御を行う。これにより、ロックモード又は通常モードの何れが設定されているかにかかわらず、リモコンRCの操作により、プロジェクタ1の制御を行うことができ、利便性を向上させることができる。
【0049】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ロック設定操作手順の入力途中において、ユーザの誤操作などによりロック設定操作と一致しない操作を入力すると、当該操作内容に基づく制御が行われることとなり、ユーザが意図しない制御がなされる場合がある。本実施の形態2では、ロック設定操作手順の入力途中である場合には、ロック設定操作と一致しない操作を入力したときであっても、当該操作内容に基づく制御を行わないように動作する。
以下、本実施の形態2における動作を、(1)操作手順登録動作および(2)ロック設定・解除動作に分け、実施の形態1との相違点を中心に説明する。尚、本実施の形態2におけるプロジェクタ1の構成は上述した実施の形態1(図1)と同様である。
【0050】
(1)操作手順登録動作
図5は実施の形態2に係るロック設定操作手順登録の画面表示を示す図である。
本実施の形態2においては、記憶部44に記憶されるメニュー画像に関するOSD情報として、上述した実施の形態1の設定メニュー100(図2)に加え、例えば図5に示すような、モード移行操作メニュー110を表示させる情報が記憶される。
【0051】
ユーザからの操作によってメニューキーが押下されると、上述した実施の形態1と同様の動作により、図5に示すようなメニュー画像が投写される。このようなメニュー表示の際に、ユーザの操作により「モード移行操作」に係るメニューが選択されると、制御部20は当該選択されたモード移行操作の情報を記憶部44に登録する。ここでモード移行操作とは、ロック設定操作手順の入力状態であるか否かを認識する操作である。このモード移行操作としては、例えばロック設定操作手順の第1番目の操作がなされたとき、任意に登録した複数の操作キーが同時に操作されたとき、又はロック設定入力画面(後述)を表示させるメニューが選択されたときなどを設定することができる。
尚、ロック設定操作手順および解除操作手順の登録動作は上述した実施の形態1と同様である。
【0052】
(2)ロック設定・解除動作
図6は実施の形態2に係る本体キーロック設定および解除設定の動作フローチャートである。
上述した操作手順登録動作において、モード移行操作メニュー110から例えば「ロック操作手順先頭キー」が選択され、ロック設定操作手順の第1番目の操作をモード移行操作として登録した場合の動作について図6に基づき説明する。
【0053】
制御部20は、本体操作部41が操作され操作信号処理部43を介して操作信号が入力されると本体キー検出動作を開始し(S301)、記憶部44に記憶された状態フラグを参照してロックモードが設定されているか否かを判断する(S302)。
ロックモードが設定されていると判断した場合のロック解除動作(S303〜S308)は、上述した実施の形態1におけるロック解除動作(S203〜S208)と同様であるので説明は割愛する。
【0054】
次に、本実施の形態2におけるロック設定動作について説明する。
制御部20は、ステップS302でロックモードが設定されていないと判断すると、記憶部44に記憶されたモード移行操作の情報を参照して、当該操作信号が、モード移行操作であるか否かを判断する(S313)。例えば「ロック操作手順先頭キー」が選択されている場合、ロック設定操作手順情報を参照して、ロック設定操作手順の第1番目の操作および操作時間であるか否かを判断する。
【0055】
ステップS313でモード移行操作でないと判断した場合、制御部20は当該操作内容に応じた制御を行う(S318)。
【0056】
一方、ステップS313でモード移行操作であると判断した場合、制御部20は、ユーザが次の操作キーを入力するまで待機状態となる(S314)。尚、ロック設定操作手順情報の登録操作が1つの場合は、操作キーの入力を待つことなく、ステップS315に進む。そしてユーザにより本体操作部41が操作されると、記憶部44に記憶されたロック設定操作手順情報を参照して当該操作信号がロック設定操作手順の操作および操作時間と一致するか否かを判断する(S315)。そして、ロック設定操作手順の操作および操作時間と一致しないと判断した場合は、当該操作内容に応じた制御を行うことなく本体キー検出動作を終了する(S319)。
【0057】
ステップS315でロック設定操作手順の操作および操作時間と一致すると判断した場合は、ロック設定操作手順の全ての手順が終了したか否かを判断し(S316)、全ての手順が終了するまで上記ステップS314〜S316の手順を繰り返す。つまり、ロック設定操作手順の入力途中において、当該操作手順と一致しないと判断した場合は操作内容に応じた制御を行うことなく本体キー検出動作を終了こととなる。
【0058】
そして、全ての手順が終了したと判断した場合、制御部20は、記憶部44に記憶される状態フラグを「1」にしてロックモードを設定し、本体キー検出動作を終了する(S319)。
【0059】
以上のように本実施の形態2においては、上記実施の形態1の効果に加え、ロック設定操作手順の入力途中において、ユーザの誤操作などによりロック設定操作と一致しない操作を入力した場合であっても、当該操作内容に基づく制御が行われることがなく、操作性を向上させることができる。
【0060】
尚、上記説明ではモード移行操作として「ロック操作手順先頭キー」が選択された場合を説明したが、例えば図7に示すようなロック設定入力画面120を表示させるメニュー選択操作をモード移行操作として登録することにより、当該入力画面を表示状態においては、操作内容に基づく制御が行われることがなく、さらに、ロック設定操作手順の入力操作中である旨をユーザに認識させることができ、より操作性を向上させることができる。
【0061】
実施の形態3.
上記実施の形態1又は2では、本体操作部41からロック解除操作手順を入力することによりロックモードを解除する場合を説明したが、プロジェクタ1の電源をオフする際にロック解除手順を入力するのは煩雑である。
本実施の形態3における制御部20は、ロックモードを設定した状態において、リモコンRCにより電源オフの操作が行われ、リモコン受光部42からの電源オフ操作信号を受信したとき、通常モードを設定するとともに、当該プロジェクタ1の電源オフ制御を行う。
【0062】
このように動作することにより本実施の形態においては、電源オフ操作の際に、本体操作部41により通常モードを設定する操作を行う必要が無く、操作性を向上させることができる。
【0063】
実施の形態4.
上記実施の形態1では、電源オン時における状態フラグの初期値は「0」に設定され、ロック設定動作により状態フラグは「1」に設定される。
本実施の形態4における制御部20は、本体操作部41又はリモコンRCから電源オン操作がされたとき、当該プロジェクタ1の電源オン制御を行った後、状態フラグを「1」に設定する。つまり、電源オン後はロックモードを設定し、上述した解除操作手順の入力により通常モードに移行し、再度のロック設定手順の入力によりロックモード設定がなされる。
【0064】
本実施の形態においては、電源オン制御の後、ロックモードを設定して本体操作部41からの操作信号に基づく制御を行わないので、電源をオンするたびに本体操作部41の操作を無効にするための操作を行う必要が無く、操作性を向上させることができる。
【0065】
実施の形態5.
本実施の形態5における制御部20は、本体操作部41又はリモコンRCから電源オフ操作がされたとき、その時の状態フラグの情報を記憶部44に記憶させる。尚、この状態フラグを記憶する記憶部44には電源供給が断たれても記憶を継続する不揮発性メモリを用いる。そして、本体操作部41又はリモコンRCから電源オン操作がされたとき、制御部20は、記憶部44に記憶された状態フラグの情報を参照し、当該情報に応じて状態フラグをセットして、通常モード又はロックモードを設定する。
【0066】
本実施の形態においては、電源オフ操作の際にその時の設定モードを記憶し、電源をオンする際に記憶した設定モードを設定するので、電源をオンするたびに本体操作部41の操作を無効又は有効にするためのロック設定操作手順又は解除操作手順の入力を行う必要が無く、操作性を向上させることができる。
【0067】
尚、上記実施の形態1〜5では、液晶ライトバルブ12を用いて、光源11から射出された光を変調したが、本発明はこれに限らず、他の空間光変調器を用いても良く、例えば、半導体基板の上に敷き詰められた微小面積のミラーの傾きを画像信号に基づいて制御することによって画像を投写するDMD(Digital Micromirror Device)を用いてもよい。なお、DMDは米国テキサスインスツルメンツ社の登録商標である。
【0068】
尚、本実施の形態1〜5では、電子機器としてプロジェクタを説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、機器本体に本体操作部を備えた電子機器であれば良い。例えば、パーソナルコンピュータ、液晶テレビ、プラズマテレビ、DVDプレーヤなどでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】実施の形態1に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係るロック設定操作手順登録の画面表示を示す図である。
【図3】実施の形態1に係るロック設定操作手順登録の動作フローチャートである。
【図4】実施の形態1に係る本体キーロック設定および解除設定の動作フローチャートである。
【図5】実施の形態2に係るロック設定操作手順登録の画面表示を示す図である。
【図6】実施の形態2に係る本体キーロック設定および解除設定の動作フローチャートである。
【図7】実施の形態2に係るロック設定操作入力画面の画面表示を示す図である。
【符号の説明】
【0070】
1 プロジェクタ、2 外部接続機器、11 光源、12R 液晶ライトバルブ、12G 液晶ライトバルブ、12B 液晶ライトバルブ、13 投写光学系、14 液晶ライトバルブ駆動部、20 制御部、31 画像入力部、32 画像信号処理部、33 フレームメモリ、41 本体操作部、42 リモコン受光部、43 操作信号処理部、44 記憶部、50 電源部、100 設定メニュー、110 モード移行操作メニュー、120 ロック設定入力画面、RC リモコン、SC スクリーン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体に設けられ、操作内容に応じた操作信号を入力するための本体操作部と、
1又は複数の前記操作信号の入力順序及び入力時間の少なくとも一方の情報からなるロック設定操作手順情報が記憶される記憶部と、
前記本体操作部が入力した操作信号に基づく制御を行う通常モード又は前記本体操作部が入力した操作信号に基づく制御を行わないロックモードを設定し、当該設定した設定モードに応じた制御を行う制御部と
を備え、
前記制御部は、前記本体操作部が入力した1又は複数の操作信号が、前記ロック設定操作手順情報と一致するとき、前記ロックモードを設定することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記記憶部は、1又は複数の前記操作信号の入力順序及び入力時間の少なくとも一方の情報からなる解除操作手順情報が記憶され、
前記制御部は、前記ロックモードを設定した状態において、前記本体操作部が入力した1又は複数の操作信号が、前記解除操作手順情報と一致するとき、前記通常モードを設定することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
機器本体の外部に設けられ、操作内容に応じた操作信号を送信するリモートコントローラと、
機器本体に設けられ、前記リモートコントローラからの操作信号を受信する受信部と
を更に備え、
前記制御部は、前記受信部が操作信号を受信したとき、当該操作信号に基づく制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記ロックモードを設定した状態において、前記受信部が電源オフ操作信号を受信したとき、前記通常モードを設定するとともに、当該電子機器の電源オフ制御を行うことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記本体操作部が電源オン操作信号を入力したとき又は前記受信部が電源オン操作信号を受信したとき、当該電子機器の電源オン制御を行い、前記電源オン制御の後、前記ロックモードを設定することを特徴とする請求項3又は4記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記本体操作部が電源オフ操作信号を入力したとき又は前記受信部が電源オフ操作信号を受信したとき、その時の前記設定モードを識別する状態情報を前記記憶部に記憶させ、
前記本体操作部が電源オン操作信号を入力したとき又は前記受信部が電源オン操作信号を受信したとき、前記状態情報に応じて前記通常モード又は前記ロックモードを設定することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項7】
機器本体に本体操作部を備えた電子機器の制御方法であって、
1又は複数の前記操作内容の操作順序及び操作時間の少なくとも一方の情報からなるロック設定操作手順情報を取得するステップと、
前記本体操作部の操作内容の情報を取得するステップと、
前記本体操作部からの1又は複数の操作内容が、前記ロック設定操作手順情報と一致するとき、ロックモードを設定するステップと
を有し、
前記ロックモードのとき、前記本体操作部からの操作内容に応じた制御を行わないことを特徴とする電子機器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−134519(P2009−134519A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−310163(P2007−310163)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】