説明

電子機器

【課題】不適切な使用を防止可能な電子機器を提供する。
【解決手段】インターフェースボード15は、プリンタポート152及びLAN(Local Area Network)ポート153を備えている。しかし、インターフェースボード15においては、これらのポートうち、実際に使用できるポートは、組み込まれたプログラムによって異なる。プリント基板151には、プリンタポート152及びLANポート153以外にも、様々な電子部品が、インターフェースボード15が所定の機能を有する電子機器として動作するように実装されている。MPU154aは、検出したジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態に基づいて、インターフェースボード15の動作を許可するか否かを決定している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み込まれたプログラムにより機能が変化する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電子機器において、組み込むプログラムを異ならせることにより、同一のハードウエアに異なる機能を持たせる技術が用いられている。例えば、上位機種及び下位機種のハードウエアを共通化する一方で、組み込むプログラムを上位機種と下位機種とで異ならせることにより、下位機種で利用可能な機能を制限することが行われている。
【0003】
この技術を採用する場合、機能が異なる電子機器において同一のハードウエアが用いられていることを認識した使用者が、電子機器に組み込まれているプログラムを入れ替えてしまう可能性が考えられる。このようなプログラムの入れ替えは、プログラムの使用許諾に反する不正使用に該当する場合があるのみならず、電子機器の製造業者が想定していないような問題を引き起こす可能性があるため、何らかの抑止策をとることが望ましい。
【0004】
なお、特許文献1には、ジャンパピンやディップスイッチの開閉状態と組み込まれているプログラムとの対応関係に基づいて、電子機器の動作を許可するか否かを決定する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−238786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の技術では、ジャンパピンやディップスイッチの開閉状態に基づいて電子機器の動作を許可するか否かが決定されていることを使用者が認識してしまい、電子機器を不適切な使用を防止できない場合も生じていた。
【0007】
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、不適切な使用を防止可能な電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、組み込まれたプログラムにより機能が変化する電子機器であって、基板と、前記基板に実装された電子部品と、前記基板の所定部分の電気的な導通状態に基づいて、前記電子機器の動作を許可するか否かを決定する制御部とを備え、前記所定部分の各々の間に前記電子部品が存在するように、前記所定部分が配置されている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の電子機器であって、前記所定部分が、前記制御部を挟んで略対称に配置される。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、前記所定部分が、前記基板の表面及び裏面の両方に配置される。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子機器において、前記所定部分の各々と前記制御部との間に前記電子部品が存在するように、前記所定部分が配置される。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子機器において、前記所定部分の各々と前記制御部とを電気的に接続するために前記基板に形成された配線が、前記電子部品の下を通過する。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子機器において、前記所定部分の各々と前記制御部とを電気的に接続するために前記基板に形成された配線が、前記基板の内層を通過する。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子機器において、前記制御部が、前記所定部分の電気的な導通状態と組み込まれたプログラムとの対応関係に基づいて、前記電子機器の動作を許可するか否かを決定する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1ないし請求項7の発明によれば、電子機器の動作を許可するか否かを決定する基礎となる部分を発見することが困難になるので、電子機器の不適切な使用を防止可能となる。
【0016】
請求項7の発明によれば、プログラムを変更するだけでは電子機器を動作させることができないので、プログラムの不正使用を防止可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
<1 構成>
<1.1 画像形成装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係るインターフェースボード15がオプションとして装着された画像形成装置1の構成を示すブロック図である。この画像形成装置1は、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びコピー機能を有する複合機となっている。
【0018】
図1に示すように、画像形成装置1は、MPU11(マイクロプロセッサ;MicroProcessor Unit)、ROM12及びRAM13を備える。MPU11、ROM12及びRAM13によって実現されるコンピュータは、ROM12に格納されたプログラムを実行することにより、画像形成装置1の各構成を統括制御し、画像形成装置1の各種機能を実現している。また、画像形成装置1は、画像データの記憶に用いられる画像メモリ14を備えている。
【0019】
画像形成装置1のインターフェースボード15は、画像形成装置1とその外部の装置とを通信可能に接続するためのインターフェースを提供する。
【0020】
NCU(網制御装置;Network Control Unit)16及びMODEM(モデム;MOdulator DEModulator)17は、一般公衆電話網を経由した画像データの送受信に用いられる。NCU16は、一般公衆電話網への接続を制御する。NCU16は、通信先の電話番号に対応したダイヤル信号を送出する機能及び着信を検出する機能を備える。MODEM17は、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30にしたがったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等にしたがった送信データの変調及び受信データの復調を行う。又は、MODEM17は、これらに加えて、V.37にしたがった送信データの変調及び受信データの復調を行う。MODEM17によって変調された送信データは、NCU16を経由して一般公衆電話網へ送出される。また、MODEM17が復調を行う受信データは、NCU16を経由して一般公衆電話網から与えられる。
【0021】
画像形成装置1は、画像読取部18及び画像記録部19を備える。画像読取部18は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等により画像を読み取り、当該画像に係る画像データを生成する。また、画像記録部19は、電子写真方式により画像データに係る画像を記録媒体上に形成する。
【0022】
画像形成装置1には、ユーザインターフェースとして、操作部20及び表示部21が設けられる。操作部20は、メカニカルスイッチ等の操作者の操作を検出可能な部材を含んで構成され、表示部21は、液晶ディスプレイ等の表示用の部材を含んで構成される。
【0023】
<1.2 インターフェースボードの構成>
インターフェースボード15は、画像形成装置1とその外部の装置とを通信可能に接続するポートとしてプリンタポート152及びLAN(Local Area Network)ポート153を備えている。プリンタポート152は、画像形成装置1とパーソナルコンピュータとを接続し、画像形成装置1をプリンタとして機能させるためのポートである。プリンタポート152は、例えば、パラレルインターフェースやUSB(Universal Serial Bus)インターフェースにより、画像形成装置1とパーソナルコンピュータとを接続する。一方、LANポート153は、画像形成装置1をLANに接続し、画像形成装置1をネットワークプリンタとして機能させるためのポートである。LANポート153は、例えば、イーサネット(登録商標)により、画像形成装置1とLANとを接続する。
【0024】
しかし、本実施形態のインターフェースボード15においては、これらのポートのうち、実際に使用できるポートは、組み込まれたプログラムによって異なる。すなわち、インターフェースボード15は、組み込まれたプログラムにより機能が変化する電子機器の一例となっている。
【0025】
以下では、当該インターフェースボード15について、インターフェースボード15を表面から見た場合の図である図2を参照しながら説明する。なお、図2は、インターフェースボード15の要部を模式的に図示することを目的としており、インターフェースボード15の細部を厳密に図示することを目的としていない。
【0026】
図2に示すように、インターフェースボード15のプリント基板151(PCB)には、プリンタポート152及びLANポート153が実装されている。このプリント基板151は、配線層及び絶縁層が交互に積層された多層基板であり、外部から視認可能な表面及び裏面の配線層(外層)に加えて、外部から視認不可能な内部の配線層(内層)を有している。
【0027】
このプリント基板151には、プリンタポート152及びLANポート153以外にも、インダクタ、キャパシタ、抵抗、ディスクリート半導体素子、集積回路、水晶発振子、スイッチ、コネクタ、ピン及び電池等の様々な電子部品が、インターフェースボード15が所定の機能を有する電子機器として動作するように実装されている。プリント基板151の上への電子部品の実装は、主に、プリント基板151の表面及び裏面のランドに電子部品を周知の方法ではんだ付けすることにより行われる。
【0028】
プリント基板151に実装された電子部品には、MPU154a、ROM154b及びRAM154cが含まれている。なお、図2では、MPU154a、ROM154b及びRAM154cが、別々の電子部品として実装されている例が示されているが、MPU154a、ROM154b及びRAM154cのうちの2つ以上を集約した電子部品を用いること、特に、MPU154a、ROM154b及びRAM154cの全てを集約したワンチップマイコンを用いることも妨げられない。インターフェースボード15においては、MPU154a、ROM154b及びRAM154cによって実現されるコンピュータが、ROM154bに格納されたプログラム(ファームウエア)を実行し、インターフェースボード15の各部を統括制御することにより、インターフェースボード15の各種機能が実現されている。
【0029】
なお、インターフェースボード15においては、ROM154bは、RPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリ等の、記憶されているデータを書き換え可能な不揮発性メモリとなっている。したがって、ROM154bに格納されているプログラムは、不具合の修正や機能向上を目的として、所定の方法で書き換え可能となっている。
【0030】
さらに、プリント基板151には、インターフェースボード15の機能すなわち使用可能なポートを設定するためのジャンパ部JP1,JP2が設けられている。ジャンパ部JP1,JP2は、表面実装型の抵抗を実装可能なランド対となっており、当該ランド対は、抵抗値が0Ωの抵抗(以下では、「0Ω抵抗」とも称する)をジャンパとして実装することにより、電気的に短絡可能になっている。なお、MPU154aとジャンパ部JP1,JP2との電気的な接続を示す回路図である図3に示すように、ジャンパ部JP1,JP2のランド対の一方のランドは、抵抗R1,R2によってプルアップされたMPU154aのI/OピンP1,P2に接続され、他方のランドは、接地されている。したがって、インターフェースボード15では、ジャンパ部JP1,JP2を短絡した場合には、対応するI/OピンP1,P2の信号レベルがLとなり、ジャンパ部JP1,JP2を開放した場合には、対応するI/OピンP1,P2の信号レベルがHとなるので、MPU154aは、ジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態(短絡又は開放)を検出可能である。そして、MPU154aは、検出したジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態に基づいて、インターフェースボード15の動作(インターフェースボード15の機能の発現)を許可するか否かを決定している。
【0031】
このジャンパ部JP1,JP2は、使用者に容易に発見されないようにするために、ばらばらに配置されている。すなわち、ジャンパ部JP1,JP2は、その各々の間にプリント基板151に実装された電子部品(図2では、電子部品E11,E21)が存在するように配置されており、その各々が隣接することがないようにされている。なお、ジャンパ部JP1,JP2の各々の間に存在する電子部品の数は多い方が望ましく、ジャンパ部JP1,JP2の各々の間の距離は長い方が望ましい。また、ジャンパ部JP1,JP2を、MPU154aを挟んで略対称に配置したり、プリント基板151の表面及び裏面の両方に配置したりすることにより、ジャンパ部JP1,JP2が使用者に容易に発見される危険性をさらに低下させることができる。
【0032】
加えて、ジャンパ部JP1,JP2の各々とMPU154aとの間にプリント基板151に実装された電子部品(図2では、電子部品E11,E21)が存在するようにジャンパ部JP1,JP2の各々を配置すれば、ジャンパ部JP1,JP2が使用者に発見されることをより効果的に防止可能である。この場合も、ジャンパ部JP1,JP2の各々とMPU154aとの間に存在する電子部品の数は多い方が望ましく、ジャンパ部JP1,JP2の各々とMPU154aとの間の距離は長い方が望ましい。
【0033】
また、インターフェースボード15においては、ジャンパ部JP1,JP2の各々とMPU154aとを電気的に接続するための配線(パターン)H1,H2は、プリント基板151に実装された電子部品(図2では、電子部品E11,E21)の下(電子部品と基板との間)を通過するように形成される。これにより、使用者が配線をたどることが困難になり、ジャンパ部JP1,JP2が使用者に容易に発見される危険性をさらに低下させることができる。なお、配線H1,H2は、集積回路素子等の大型の電子部品の下を通るように形成されることが望ましい。また、プリント基板151から取り外さない限りその下の状態がわからないような、表面実装型の電子部品の下に配線H1,H2を形成することも望ましい。
【0034】
加えて、配線H1,H2の少なくとも一部が基板の内層を通過するようにすれば(例えば、図2の点線部分)、使用者が配線をたどることが困難になり、ジャンパ部JP1,JP2が使用者に容易に発見される危険性をさらに低下させることができる。
【0035】
<1.3 インターフェースボードの機能>
以下では、組み込まれたプログラムによるインターフェースボード15の機能の変化について説明する。
インターフェースボード15は、プリンタポート152を駆動するプログラムであるプリンタポートドライバがROM154bに組み込まれた場合、プリンタポート152が使用可能になる一方で、LANポート153は使用不可能のままである。また、インターフェースボード15は、LANポート153を駆動するプログラムであるLANポートドライバがROM154bに組み込まれた場合、LANポート153が使用可能になる一方で、プリンタポート152は使用不可能のままである。さらに、インターフェースボード15は、プリンタポート152及びLANポート153の両方を駆動するプログラムである複合ドライバがROM154bに組み込まれた場合、LANポート153及びプリンタポート152の両方が使用可能になる。
【0036】
これにより、製造業社は、同一のハードウエアから異なる機能を有する製品を製造して上市可能になるので、同一部品の調達量の増加や製造ラインの削減等によるコストダウン効果を享受することができる。
【0037】
なお、インターフェースボード15においては、ジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態が、ROM154bに組み込まれたプログラムと対応している場合のみ、動作が許可されるようになっている。より具体的には、MPU154aは、図4の一覧表に示すように、ROM154bに組み込まれたプログラムが「プリンタポートドライバ」である場合、ジャンパ部JP1が開放、ジャンパ部JP2が短絡となっている場合のみ、プリンタポート152が利用可能となるような動作を許可する。また、MPU154aは、ROM154bに組み込まれたプログラムが「LANポートドライバ」である場合、ジャンパ部JP1が短絡、ジャンパ部JP2が開放となっている場合のみ、LANポート153が利用可能となるような動作を許可する。さらに、MPU154aは、ROM154bに組み込まれたプログラムが「複合ドライバ」である場合、ジャンパ部JP1が短絡、ジャンパ部JP2が短絡となっている場合のみ、プリンタポート152及びLANポート153の両方が利用可能となるような動作を許可する。
【0038】
これにより、インターフェースボード15は、ROM12に組み込まれているプログラムを変更するだけでは動作させることができないが、動作させるために電気的な導通状態を適切に設定する必要があるジャンパ部JP1,JP2を発見することが困難であるので、プログラムの不正使用、すなわち、販売時に組み込まれていたプログラムとは別のプログラムを組み込む等を防止可能である。
【0039】
<2 動作>
以下では、図5のフローチャートを参照しながら、インターフェースボード15の動作を許可するか否かの決定手順について説明する。
【0040】
画像形成装置1に電源が投入され、インターフェースボード15が起動すると、最初に、MPU154aは、I/Oポートの信号レベルを読み込み、ジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態を特定する(ステップS101)。
【0041】
続いて、MPU154aは、ジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態が、組み込まれているプログラムと対応しているか(プログラムに保持されている固有の情報を一致しているか)否かを判定し(ステップS102)、一致する場合、ROM154bに組み込まれたプログラムによりポートが利用可能になるような動作を許可し(ステップS103)、一致しない場合、当該動作を禁止する(ステップS104)。
【0042】
<3 変形例>
上述の実施形態では、ランド対への0Ω抵抗の実装の有無により、ジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態を変化させたが、他の方法により電気的な導通状態を変化させてもよい。例えば、ジャンパ部JP1,JP2にジャンパソケットを設け、当該ジャンパソケットへのジャンパピンの装着の有無により、電気的な導通状態を変化させてもよいし、はんだやジャンパワイヤによるランド対の短絡の有無により、電気的な導通状態を変化させてもよい。あるいは、導通しているジャンパ部JP1,JP2のカットの有無により、電気的な導通状態を変化させてもよい。
【0043】
また、上述の実施形態では、インターフェースボード15に組み込まれたプログラムによって使用可能なポートが変化する例を示したが、本発明が対象とする電子機器はこれに限られず、組み込まれたプログラムによる機能の変化の具体的態様も制限されない。例えば、画像形成装置1の本体の基板を対象として、ハードウエア的に同一の画像メモリ14を実装しているにもかかわらず、組み込むプログラムにより、画像メモリ14の利用できる領域を上位機種と下位機種で変化させたり、上位機種の機能の一部を下位機種で無効にしたりすることも妨げられない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態に係るインターフェースボード15がオプションとして装着された画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】インターフェースボード15を表面から見た場合の図である。
【図3】MPU11とジャンパ部JP1,JP2との電気的な接続を示す回路図である。
【図4】インターフェースボード15の動作が許可される、ジャンパ部JP1,JP2の電気的な導通状態と組み込まれたプログラムとの対応関係を一覧表にして示す図である。
【図5】インターフェースボード15の動作を許可するか否かの決定手順について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1 画像形成装置
15 インターフェースボード
151 プリント基板
152 プリンタポート
153 LANポート
154 aMPU
154b ROM
154c RAM
JP1,JP2 ジャンパ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組み込まれたプログラムにより機能が変化する電子機器であって、
基板と、
前記基板に実装された電子部品と、
前記基板の所定部分の電気的な導通状態に基づいて、前記電子機器の動作を許可するか否かを決定する制御部と、
を備え、
前記所定部分の各々の間に前記電子部品が存在するように、前記所定部分が配置されていることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記所定部分が、前記制御部を挟んで略対称に配置されることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記所定部分が、前記基板の表面及び裏面の両方に配置されることを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子機器において、
前記所定部分の各々と前記制御部との間に前記電子部品が存在するように、前記所定部分が配置されることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子機器において、
前記所定部分の各々と前記制御部とを電気的に接続するために前記基板に形成された配線が、前記電子部品の下を通過することを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子機器において、
前記所定部分の各々と前記制御部とを電気的に接続するために前記基板に形成された配線が、前記基板の内層を通過することを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子機器において、
前記制御部が、前記所定部分の電気的な導通状態と組み込まれたプログラムとの対応関係に基づいて、前記電子機器の動作を許可するか否かを決定することを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−277006(P2006−277006A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−91463(P2005−91463)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】