説明

電子機器

【課題】電子機器の着信待ち受け機能のための電力を優先的に確保する。
【解決手段】電子機器120は、着信待ち受け機能を含む第1機能を実現する手段124と、第1の機能と異なる第2機能を実現する手段216と、着信待ち受け機能の消費電力を記憶する記憶部140と、第2機能の制限を開始する二次電池200の電力残量の閾値と着信待ち受け機能の消費電力とに基づいて第2機能の制限を開始した後の着信待ち受け時間を算出する手段122と、算出された着信待ち受け時間を表示する手段150と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電可能なバッテリを有する電子機器に関し、特に、携帯電話機において例えば電話機能のような主要機能用に所定の電力を確保するために例えば音楽再生のような他の機能の動作を制限可能な電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)およびノートブック型パーソナル・コンピュータ(PC)等のモバイル電子機器においては、充電可能なバッテリが用いられている。通常の携帯電話機において、着信待受けおよび通話の主要電話機能に加えて、音楽再生およびゲームのような電力消費の多いアプリケーションが頻繁に使用される。その電力管理のために、携帯電話機にはバッテリの電力残量を表示または確認する機能が設けられている。従って、ユーザは、携帯電話機において、音楽再生およびゲームのようなアプリケーションを実行する場合に、待受けおよび通話の主要機能が利用できるように残りのバッテリ電力に注意を払わなければならない。
【0003】
バッテリ容量を正確に計算する技術は、テキサス インスツルメンツ社(TI)の “Impedance TrackTM”のガスゲージ・テクノロジーとして知られている。
【0004】
2000年9月14日付けで公開された特開2000−253142号公報(A)(特許文献1)には、通信端末装置の消費電力削減が記載されている。その通信端末装置において、電池残量検出部で電池残量を検出し、制御部は検出された電池残量としきい値を比較し、電池残量が少ないと判断された時に、付加機能である着信LED、着信音制御部、表示部などの機能を停止して、消費電力を削減し、それによって、通話時間または待ち受け時間を延長する。
【0005】
2002年1月11日付けで公開された特開2002−7002号公報(A)(特許文献2)には、電子機器が記載されている。その電子機器は、省電力動作対象となる複数の機能と、この複数の機能の省電力動作の優先順位を設定する省電力動作設定機能とを具えている。
【0006】
2002年7月12日付けで公開された特開2002−199062号公報(A)(特許文献3)には、携帯端末が記載されている。その携帯端末は、音楽等の内蔵されたデータを再生可能である。その携帯端末は、電池の充電状態検出手段または電池の残量検出手段を備え、電池の充電開始が検出されるとデータの再生開始を可能にし、電池の残量が予め設定された残量値以下の場合はデータ再生動作の開始をさせないようにし、それによって、充電時に好みの音楽での報知、または電池の残量僅少時における省電力化を可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−253142号公報
【特許文献2】特開2002−7002号公報
【特許文献3】特開2002−199062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
携帯電話における既知の電源管理技術では、ユーザがバッテリ電力に対して注意を怠ると、電話機能のような主要な機能のためのバッテリ電力を充分に確保できないことがある。
【0009】
発明者たちは、電話機能のような携帯電話機の主要機能のためのバッテリ電力を充分に確保できるようにするために、別の付加機能の動作を自動的に制限することが有効である、と認識した。
【0010】
本発明の目的は、電子機器の着信待ち受け機能のための電力を優先的に充分に確保できるようにすることである。
【0011】
本発明の別の目的は、電力残量が閾値より少ないときに電子機器の他の機能を制限することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施形態の特徴によれば、電子機器は、着信待ち受け機能を含む第1機能を実現する手段と、第1の機能と異なる第2機能を実現する手段と、信待ち受け機能の消費電力を記憶する記憶部と、第2機能の制限を開始する二次電池の電力残量の閾値と着信待ち受け機能の消費電力とに基づいて第2機能の制限を開始した後の着信待ち受け時間を算出する手段と、算出された前記着信待ち受け時間を表示する手段と、を備えている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態によれば、電子機器の着信待ち受け機能のための電力を優先的に充分に確保でき、電力残量が閾値以下のときに他の機能を制限するができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントには同じ参照番号が付されている。
【0015】
図1Aは、本発明の実施形態による、再充電可能な二次電池を有する、例えば携帯電話機のようなモバイル電子機器100を示している。図1Bは、メモリ140に格納される、モバイル電子機器100における、例えば通話機能および着信待ち受け機能のような必須な通信の主要機能214、および例えば音楽再生のユティリティ・アプリケーションおよび例えばテレビ電話のような付加的な通信アプリケーションのような付加機能126の消費電力を表すテーブルを示している。
【0016】
電子機器100は、例えばCPUのような主要制御部120、メモリ140、アンテナANTに結合された移動電話通信用のRF送受信機130、スピーカSPKおよびマイクロホンMICを有する音声回路135、ディスプレイ150、入力キー152、確認キーおよびシフト・キーのような制御キー154、バッテリ制御部160、およびバッテリ制御部160に結合された二次電池200を具えている。構成要素130〜160は、主要制御部120に接続されている。バッテリ制御部160は二次電池200の電力残量を検出するバッテリ電力残量検出部162を含んでいる。主要制御部120は、バッテリ電力残量検出部162によって検出されたバッテリ電力残量と、メモリ140に格納された図1Bに示された各機能と消費電力のテーブルと、非主要機能の動作制限の条件とに従って、電子機器100の諸機能の動作を許可し制限するよう制御する。バッテリ制御部160は、外部交流電源に接続されているとき、外部交流電源から供給された電流を整流して直流電流を生成し、満杯になるまで二次電池200を充電し続けるよう動作する。
【0017】
電子機器100は、主要制御部120上に実装された電源管理部122を有し、さらに、図1Bに示されているように、例えば、主要機能124として通話機能および着信待ち受け機能を有し、その他の付加機能126として、テレビ電話機能、携帯電話上でのグループ通話機能(PoC)、電子メール機能、音楽再生機能およびゲーム機能(ゲーム1、ゲーム2)を有する。電子メール機能は1つの主要機能であってもよい。これらの諸機能の一部は、主要制御部120上でLSIのようなハードウェアの形態で実装されていてもよく、他の一部はメモリ140に格納されたプログラムに従って主要制御部120上で実装されてもよい。或るバッテリ電力量に対するこれらの機能の動作時間は、主要制御部120の演算部または電源管理部122によって、図1Bのテーブルに示されたそれぞれの機能の消費電力に基づいて算出される。
【0018】
図2は、本発明の別の実施形態による、二次電池200およびダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)170を有する、例えば携帯電話機のようなモバイル電子機器102を示している。電子機器102は、図1の構成要素120〜160および200に加えて、燃料電池170を具えている。燃料電池170は、バッテリ制御部160および二次電池200に結合されたDMFC制御部172、DMFC発電部174および燃料カートリッジ176を具えている。電子機器102は、電子機器100と同様の機能を有する。DMFC制御部172はバッテリ制御部160と交信し、DMFC発電部174はDMFC制御部172の制御の下で燃料カートリッジ176から供給されるメタノールを化学反応させて発電し、バッテリ制御部160を介して、充電可能な限り満杯になるまで二次電池200を充電し続けるよう動作する。
【0019】
図3Aは、本発明の原理を説明するため時間の経過に従って変化する二次電池200のバッテリ電力残量と或る付加機能の動作制限の開始および解除との関係を示している。図3Bは、図1の電子機器100のディスプレイ150に表示される電源管理(power management)用の表示画面の例を示している。
【0020】
図3Aにおいて、バッテリ電力残量検出部162によって検出された二次電池200のバッテリ電力残量P10は、モバイル電子機器100または102の諸機能、例えば音楽再生機能および/または着信待ち受け機能の動作による電力消費にともなって徐々に減少する。最初のバッテリ電力残量P10は満杯の100%であり、モバイル電子機器100または102の諸機能の全ての動作は制限されない。バッテリ電力残量P10が、ユーザによって設定された動作制限開始のバッテリ電力残量P1のレベルまで減少したとき、電源管理部122は、電子機器100または102の主要機能の動作のみ許容して他の付加機能の動作の制限を開始する。その後、ユーザが電子機器100を交流電源に接続して二次電池200を充電し、または電子機器102のDMFC発電部174によって二次電池200が自動的に充電されて、バッテリ電力残量P10がユーザによって設定された動作制限解除のバッテリ電力残量P8のレベルを超えたとき、主要制御部120は、付加機能の動作の制限を解除して、全て機能の動作を許容する。
【0021】
バッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1のレベルまで減少したとき、例えば携帯電話機のシェル(蓋)が閉じた状態で電子機器100または102の主要機能124の着信待ち受け機能だけが動作している間は、電子機器100または102は、電源管理部122によって、バッテリ電力残量検出部162、LEDバックライトまたはバイブレータの少なくともいずれか1つが不動作状態になるよう制御されてもよく、さらに電源管理部122によって、主要機能124としての留守番電話機能の呼び出し信号発生時間が短くなるように制御してもよい。それによって、バッテリ電力消費を抑えることができる。
【0022】
図3Bを参照すると、ディスプレイ150に表示される電源管理用の表示画面において、ユーザによって設定される付加機能の動作制限開始のバッテリ電力残量P1(%)、ユーザによって設定される確保すべき主要機能124としての通話機能の最小の設定通話時間T2(分)、設定通話時間T2の範囲内での通話機能の現在利用可能な残りの通話時間T3(分)、ユーザによって設定される確保すべき主要機能124としての着信待ち受け機能の最小の設定待ち受け時間T4(時間)、設定待ち受け時間T4の範囲内での現在利用可能な残りの待ち受け時間T5(時間)、動作制限の解除と開始の間のバッテリ電力量に対する付加機能126としてのアプリケーションの動作可能時間を表す設定動作時間T6(分)、現在のバッテリ電力残量におけるアプリケーションの残りの動作可能時間T7(分)、ユーザによって設定される付加機能の動作制限解除のバッテリ電力残量P8(%)、ユーザによって選択されたアプリケーションの種別または識別AP9、および電源管理用の画面内の左の位置に棒状に百分率で二次電池200の現在のバッテリ電力残量P10(%)が表示される。
【0023】
アプリケーションの設定動作時間T6は、現在のバッテリ電力残量P10が動作制限解除のバッテリ電力残量P8と等しい場合に、その後、バッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1のレベルに達するまでに選択されたアプリケーションAP9が動作可能な時間を表す。充電用の燃料電池170を持たない電子機器100では、典型的には、動作制限が解除されるバッテリ電力残量P8およびバッテリ電力残量P8に対する動作可能時間を表す設定動作時間T6にユーザが注意を払うことはまれなので、これらの設定動作時間T6および制限解除のバッテリ電力残量P8は表示しなくてもよい。
【0024】
付加機能126の動作の制限を開始するときのバッテリ電力残量P1(%)、確保すべき最小の設定通話時間T2(分)、確保すべき最小の設定待ち受け時間T4、アプリケーションの残りの動作可能時間T7、および付加機能126の動作制限を解除するときのバッテリ電力残量P8は、ユーザによって、入力キー152および制御キー154を用いて設定される。選択されたアプリケーションのタイプAP9は、ユーザによって入力キー152および制御キー154を用いて選択されたアプリケーションAP9の種別が表示される。
【0025】
図4は、図1の電子機器100の主要制御部120の電源管理部122によって実行される付加機能126の動作の制限のためのフローチャートを示している。
【0026】
ステップ302において、電源管理部122は、二次電池200の現在のバッテリ電力残量P10を、付加機能の動作制限開始のバッテリ電力残量P1と比較して、現在のバッテリ電力残量P10がバッテリ電力残量P1より大きいかどうかを判定する。現在のバッテリ電力残量P10がバッテリ電力残量P1より大きいと判定された場合は、ステップ304において、電源管理部122は、主要機能124と付加機能126のいずれの動作をも許容する。現在のバッテリ電力残量P10がバッテリ電力残量P1より大きい限りステップ302〜304が繰り返される。
【0027】
ステップ302において現在のバッテリ電力残量P10がバッテリ電力残量P1より大きくないと判定された場合は、ステップ306において、電源管理部122は、付加機能126の動作の制限を開始し、合成音声アナウンスまたは警告音により音声回路135およびスピーカSPKによって現在のバッテリ電力残量P10がバッテリ電力残量P1より大きくないことまたは付加機能126が利用できないことを警告し、主要機能124の動作のみを許容する。代替構成として、ステップ306において、電源管理部122は、付加機能126の動作の制限することなく、音声回路135およびスピーカSPKによって現在のバッテリ電力残量P10がバッテリ電力残量P1より大きくないことまたは付加機能が使用できないことを警告するだけで、主要機能124および付加機能126の動作を許容してもよい。
【0028】
ステップ308において、電源管理部122は、ステップ308においてバッテリ制御部120に問い合わせて現在二次電池200は充電中かどうかを判定する。ステップ310において、電源管理部122は、充電が開始されるまでステップ308を繰り返す。充電中であると判定された場合、ステップ310において、電源管理部122は、二次電池200の充電が完了して所定のバッテリ電力残量(例えば、P10=100%)に達したかどうかを判定する。充電が完了したと判定された場合は、手順はステップ304に戻る。充電が完了するまでステップ310は繰り返される。このようにして、二次電池200のバッテリ電力残量P10およびバッテリ電力残量P1に従って付加機能126の動作が制限される。
【0029】
図5は、図1Aまたは2の電子機器100または102の主要制御部120の電源管理部122によって実行される付加機能126の動作の制限のための別のフローチャートを示している。ステップ302〜308は図4のものと同様である。
【0030】
ステップ312において、電源管理部122は、二次電池200のバッテリ電力残量P10が機能動作制限解除のバッテリ電力残量(例えば、P10=90%)に達したかどうかを判定する。バッテリ電力残量P10が機能動作制限解除のバッテリ電力残量P8に達したと判定された場合は、手順はステップ304に戻る。バッテリ電力残量P10が機能動作制限解除のバッテリ電力残量に達するまでステップ310は繰り返される。
【0031】
図6および7は、主要制御部120の電源管理部122によって実行される、モバイル電子機器100または102の諸機能の電源管理のための処理のフローチャートを示している。図8A〜8Eは、図7の処理A〜Eの部分の詳細のフローチャートを示している。
【0032】
図6を参照すると、モバイル電子機器100または102が電源管理部122によって実行される電源管理画面の表示処理を起動したとき、ステップ402において、電源管理部122は電源管理の状態を表示するための処理を開始する。ステップ404において、電源管理部122は、バッテリ電力残量検出部162にバッテリ電力残量P10を検出させて現在のバッテリ電力残量P10を取得し、現在のバッテリ電力残量P10を動作制限開始のバッテリ電力残量P1と比較する。
【0033】
ステップ406において、電源管理部122は、現在のバッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多いかどうかを判定する。現在のバッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多い(P10>P1)と判定された場合は、電源管理部122は、ステップ408において、現在のバッテリ電力残量P10とテーブル中の選択されたアプリケーションAP9の消費電力とに従って、現在のバッテリ電力残量P10から動作制限開始のバッテリ電力残量P1を減算して得られた差のバッテリ量(P10−P1)によって動作可能なアプリケーションAP9の動作可能時間T7を算出し、ステップ410において動作可能時間T7を表示する。ステップ422において、電源管理部122は、現在のバッテリ電力残量P10を表示する。その後、手順は図7のステップ506へ進む。
【0034】
ステップ406においてバッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多くないと(P10≦P1)判定された場合は、電源管理部122は、ステップ412において、現在のバッテリ電力残量P10によって利用可能な残りの通話時間T3および利用可能な残りの待ち受け時間T5を算出し、ステップ414において、アプリケーションの動作可能時間T7を0分と決定し、その算出結果に従って、利用可能な残りの通話時間T3および利用可能な残りの待ち受け時間T5の表示を変更する。その後、手順はステップ422に進む。その後、手順は図7のステップ506へ進む。
【0035】
図7を参照すると、ステップ506において、電源管理部122は、入力キー152および制御キー154を用いてユーザによって入力された入力設定情報を受け取る。ステップ508において、電源管理部122は入力設定情報のタイプを判定する。入力設定情報が機能の動作制限開始のバッテリ電力残量P1であると判定された場合は、手順は処理Aを実行するステップ512(図8A)に進む。入力設定情報が設定通話時間T2であると判定された場合は、手順は処理Bを実行するステップ514(図8B)に進む。入力設定情報が設定待ち受け時間T4であると判定された場合は、手順は処理Cを実行するステップ516(図8C)に進む。入力設定情報がアプリケーションの残りの動作可能時間T7であると判定された場合は、手順は処理Dを実行するステップ518(図8D)に進む。入力設定情報が動作制限解除のバッテリ電力残量P8であると判定された場合は、手順は処理Eを実行するステップ520(図8E)に進む。入力設定情報がアプリケーションAP9の変更であると判定された場合は、手順は処理Fを実行するステップ522に進む。
【0036】
図8Aを参照すると、ステップ610において、電源管理部122は、現在のバッテリ電力残量P10を、設定または変更された動作制限開始のバッテリ電力残量P1と比較し、現在のバッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多いかどうかを判定する。現在のバッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多い(P10>P1)と判定された場合は、電源管理部122は、ステップ612において、現在のバッテリ電力残量P10から動作制限開始のバッテリ電力残量P1を減算して得られた差のバッテリ量(P10−P1)と、図1Bのテーブル中のアプリケーションの消費電力とに従って動作可能なアプリケーションの動作可能時間T7を算出する。電源管理部122は、ステップ614において、設定または変更された動作制限開始のバッテリ電力残量P1とテーブル中の通話機能および着信待ち受け機能の消費電力とに従って、対応する設定通話時間T2、設定通話時間T2の範囲内の残りの通話時間T3、対応する設定待ち受け時間T4、および設定待ち受け時間T4の範囲内の残りの待ち受け時間T5を算出する。また、電源管理部122は、付加機能126の動作制限開始のバッテリ電力残量P1と動作制限解除のバッテリ電力残量P8の差と、付加機能126としてのアプリケーションの消費電力とに従って、アプリケーションの対応する設定動作時間T6を算出する。ステップ620において、電源管理部122は、図3Bに示されているような電源管理用の表示画面を変更する。その後、手順は図7のステップ532へ進む。
【0037】
ステップ610において現在のバッテリ電力残量P10が動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多くない(P10≦P1)と判定された場合は、電源管理部122は、ステップ632において、現在のバッテリ電力残量P10とテーブル中の通話機能および着信待ち受け機能の消費電力とに従って、現在利用可能な通話機能の残りの通話時間T3および残りの待ち受け時間T5を算出する。電源管理部122は、ステップ634において、動作制限開始のバッテリ電力残量P1と動作制限解除のバッテリ電力残量P8の差と、アプリケーションの消費電力とに従って、アプリケーションの対応する設定動作時間T6を算出する。電源管理部122は、ステップ640において、アプリケーションの動作可能時間T7を0分と決定する。次いで、手順はステップ620に進む。その後、手順は図7のステップ532へ進む。
【0038】
図8Bを参照すると、ステップ602において、電源管理部122は、設定または変更された設定通話時間T2と通話機能の消費電力とに従って、対応する動作制限開始のバッテリ電力残量P1を算出する。ステップ610、632、640および620は図8Aのものと同様であり、再び説明することなしない。
【0039】
ステップ615において、電源管理部122は、算出された動作制限開始のバッテリ電力残量P1と着信待ち受け機能の消費電力とに従って、設定待ち受け時間T4および残りの待ち受け時間T5を算出し、さらに、算出された動作制限開始のバッテリ電力残量P1と動作制限解除のバッテリ電力残量P8の差と、アプリケーションの消費電力とに従って、アプリケーションの対応する設定動作時間T6を算出する。
【0040】
ステップ635において、電源管理部122は、動作制限開始のバッテリ電力残量P1と、動作制限解除のバッテリ電力残量P8と、着信待ち受け機能およびアプリケーションの消費電力とに従って、同様に、対応する設定待ち受け時間T4、およびアプリケーションの対応する設定動作時間T6を算出する。
【0041】
図8Cを参照すると、ステップ603において、電源管理部122は、設定または変更された設定待ち受け時間T4と待ち受け機能の消費電力とに従って、対応する動作制限開始のバッテリ電力残量P1を算出する。ステップ610、620、632および640は図8Aのものと同様である。
【0042】
ステップ616において、電源管理部122は、算出された動作制限開始のバッテリ電力残量P1と、動作制限解除のバッテリ電力残量P8と、通話機能およびアプリケーションの消費電力とに従って、同様に、対応する設定通話時間T2、残りの通話時間T3、およびアプリケーションの対応する設定動作時間T6を算出する。
【0043】
ステップ636において、電源管理部122は、算出された動作制限開始のバッテリ電力残量P1と、動作制限解除のバッテリ電力残量P8と、通話機能およびアプリケーションの消費電力とに従って、同様に、対応する設定通話時間T2、およびアプリケーションの対応する設定動作時間T6を算出する。
【0044】
図8Dを参照すると、ステップ604において、電源管理部122は、設定または変更されたアプリケーションの残りの動作可能時間T7と、テーブル中のアプリケーションの消費電力とに従って、必要なバッテリ電力残量P12(%)を算出し、現在のバッテリ電力残量P10を必要なバッテリ電力残量P12と比較する。ステップ605において、電源管理部122は、現在のバッテリ電力残量P10が必要なバッテリ電力残量P12より多いかどうか(P10>P12)を判定する。現在のバッテリ電力残量P10が必要なバッテリ電力残量P12より多くないと判定された場合は、ステップ608において、電源管理部122は、現在のバッテリ電力残量P10ではアプリケーションの残りの動作可能時間T7が確保できないことを表示する。その後、手順は図7のステップ532へ進む。
【0045】
ステップ605において現在のバッテリ電力残量P10が必要なバッテリ電力残量P12より多い(P10>P12)と判定された場合は、ステップ606において、電源管理部122は、現在のバッテリ電力残量P10から必要なバッテリ電力残量P12を減算して得られる差(P10−P12)に等しい動作制限開始の新しいバッテリ電力残量P11を算出し、動作制限開始の新しいバッテリ電力残量P11を元の動作制限開始のバッテリ電力残量P1と比較する。ステップ611において、電源管理部122は、新しい動作制限開始のバッテリ電力残量P11が元の動作制限開始の残量P1より多いかどうか(P11>P1)を判定する。新しい動作制限開始のバッテリ電力残量P11が元の動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多いと判定された場合は、ステップ613において、電源管理部122は、アプリケーションの残りの動作可能時間T7以外の値を維持する。その後、手順はステップ620に進む。ステップ620は図8Aのものと同様である。その後、手順は図7のステップ532に進む。
【0046】
ステップ611において、新しい動作制限開始のバッテリ電力残量P11が元の動作制限開始のバッテリ電力残量P1より多くないと判定された場合は、ステップ637において、電源管理部122は、新しい動作制限開始のバッテリ電力残量P1=P11に従って、同様に、設定通話時間T2、残りの通話時間T3、設定待ち受け時間T4、残りの待ち受け時間T5、およびアプリケーションの設定動作時間T6を算出する。その後、手順はステップ620に進む。その後、手順は図7のステップ532に進む。
【0047】
図8Eを参照すると、ステップ607において、電源管理部122は、設定または変更された動作制限解除のバッテリ電力残量P8と動作制限開始のバッテリ電力残量P1の差と、アプリケーションの消費電力に従って、アプリケーションの設定動作時間T6を算出する。その後、手順はステップ620に進む。その後、手順は図7のステップ532に進む。
【0048】
図7を再び参照すると、ステップ522において、電源管理部122は、設定または変更されたアプリケーションAP9と、テーブル中のアプリケーションの消費電力と、動作制限解除のバッテリ電力残量P8と動作制限開始のバッテリ電力残量P1の差とに従って、アプリケーションの設定動作時間T6および残りの動作可能時間T7を算出する。その後、手順はステップ532に進む。
【0049】
ステップ532において、ディスプレイ150に表示された現在の表示内容の設定をユーザが決定したかどうかを判定する。ユーザがその設定を決定したと判定された場合には、ステップ534において、設定または変更された動作制限開始のバッテリ電力残量P1等に従って、モバイル電子機器102の電源管理を行う。
【0050】
図9は、図7のステップ512の処理Aにより動作制限開始のバッテリ電力残量P1を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。ユーザが入力キー152および制御キー154を操作して(図6、ステップ402)、電源管理の画面の表示処理を呼び出すと、ディスプレイ150に現在の電源管理の状態を表す図9のa)電源管理の初期画面が表示される(ステップ410、414および422)。この場合、現在のバッテリ電力残量P10は60%である。動作制限開始のバッテリ電力残量P1は満杯充電状態の50%に設定されている。次いで、この場合、図9のb)動作制限開始のバッテリ電力残量P1を変更した場合の画面に示されているように、例えば動作制限開始レベルを低くするために、ユーザが入力キー152および制御キー154を用いて動作制限開始のバッテリ電力残量P1を40%に変更する。次いで、図7のステップ512の処理A(図8A)が実行されて、図9のc)再計算後の表示に示されているように、設定通話時間T2、残りの通話時間T3、設定待ち受け時間T4、残りの待ち受け時間T5、アプリケーションの設定動作時間T6、およびアプリケーションの残りの動作可能時間T7の表示が変更される。
【0051】
図10は、図7のステップ512の処理Aにより動作制限開始のバッテリ電力残量P1を変更した場合の電源管理の画面の別の変化を示している。ユーザが電源管理の画面の表示処理を呼び出すと、ディスプレイ150に現在の電源管理の状態を表す図10のa)電源管理の初期画面が表示される。この場合、現在のバッテリ電力残量P10は40%である。アプリケーションの残りの動作可能時間T7は0分である。動作制限開始のバッテリ電力残量P1は満杯充電状態の50%に設定されている。次いで、図10のb)動作制限開始のバッテリ電力残量P1を変更した場合の画面に示されているように、例えば動作制限開始レベルを低くするために、ユーザが入力キー152および制御キー154を用いて動作制限開始のバッテリ電力残量P1を40%に変更する。次いで、図7のステップ512の処理A(図8A)が実行されて、図10のc)再計算後の表示に示されているように、設定通話時間T2、設定待ち受け時間T4、およびアプリケーションの設定動作時間T6の表示が変更される。
【0052】
図11は、図7のステップ514の処理Bにより設定通話時間T2を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。ユーザが電源管理の画面の表示処理を呼び出すと、ディスプレイ150に現在の電源管理の状態を表す図11のa)電源管理の初期画面が表示される。この場合、現在のバッテリ電力残量P10は60%である。現在の設定通話時間T2は60分に設定されている。次いで、図11のb)設定通話時間T2を変更した場合の画面に示されているように、例えば設定通話時間を短くするために、ユーザが入力キー152および制御キー154を用いて設定通話時間T2を40分に変更する。次いで、図7のステップ514の処理Bが実行されて、図11のc)再計算後の表示に示されているように、動作制限開始のバッテリ電力残量P1、残りの通話時間T3、設定待ち受け時間T4、残りの待ち受け時間T5、アプリケーションの設定動作時間T6、および残りの動作可能時間T7の表示が変更される。
【0053】
図12は、図7のステップ516の処理Dによりアプリケーション(音楽再生)の残りの動作可能時間T7を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。ユーザが電源管理の画面の表示処理を呼び出すと、ディスプレイ150に現在の電源管理の状態を表す図12のa)電源管理の初期画面が表示される。この場合、現在のバッテリ電力残量P10は60%である。現在のアプリケーションの残りの動作可能時間T7は20分である。次いで、図12のb)アプリケーションの残りの動作可能時間T7を変更した場合の画面に示されているように、例えば60分の音楽再生のために、ユーザが入力キー152および制御キー154を用いて残りの動作可能時間T7を60分に変更する。次いで、図7の処理Dが実行されて、図12のc)再計算後の表示に示されているように、動作制限開始のバッテリ電力残量P1、設定通話時間T2、残りの通話時間T3、設定待ち受け時間T4、残りの待ち受け時間T5、およびアプリケーションの設定動作時間T6の表示が変更される。
【0054】
図13は、図7のステップ518の処理Eにより動作制限解除のバッテリ電力残量P8を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。ユーザが電源管理の画面の表示処理を呼び出すと、ディスプレイ150に現在の電源管理の状態を表す図13のa)電源管理の初期画面が表示される。この場合、現在のバッテリ電力残量P10は60%である。動作制限解除のバッテリ電力残量P8は満杯充電状態の90%に設定されている。次いで、この場合、図13のb)動作制限解除のバッテリ電力残量P8を変更した場合の画面に示されているように、例えば動作制限が開始されさらに充電が開始された後のアプリケーションを早く利用できるようにするために、ユーザが入力キー152および制御キー154を用いて動作制限解除のバッテリ電力残量P8を80%に変更する。次いで、図7の処理Eが実行されて、図13のc)再計算後の表示に示されているように、アプリケーションの設定動作時間T6の表示が変更される。
【0055】
図14は、図7のステップ520の処理FによりアプリケーションAP9を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。ユーザが電源管理の画面の表示処理を呼び出すと、ディスプレイ150に現在の電源管理の状態を表す図13のa)電源管理の初期画面が表示される。この場合、現在のバッテリ電力残量P10は60%である。現在のアプリケーションAP9は音楽再生に設定されている。次いで、この場合、図14のb)アプリケーションAP9を変更した場合の画面に示されているように、例えば電子機器100または102上でゲームをするために、ユーザが入力キー152および制御キー154を用いてアプリケーションAP9をゲーム1に変更する。次いで、図7の処理Fが実行されて、図14のc)再計算後の表示に示されているように、変更されたアプリケーションの設定動作時間T6および残りの動作可能時間T7の表示が変更される。
【0056】
図15は、バッテリ電力残量P10に対するモバイル電子機器100または102の例えば所定の通話時間および着信待ち受け時間のような主要機能とその他の機能に対するバッテリの配分を示している。本発明の実施形態によれば、モバイル電子機器100または102において主要機能およびその他の機能の動作によってバッテリ電力残量P10が徐々に減少して、制限開始のバッテリ電力残量P1まで達したとき、その残りのバッテリ電力残量P10=P1を主要機能のみのために所定の最小の動作時間分を確保することができ、バッテリ電力残量P10からバッテリ電力残量P1を差し引いた残りの電力をユーザは、主要機能124および付加機能126の利用のために自由に使用することができる。それによって、ユーザが不注意に主要機能124の動作のためのバッテリ電力を付加機能126の利用のために使いきることを防止できる。
【0057】
以上説明した実施形態は典型例として挙げたに過ぎず、その各実施形態の構成要素を組み合わせること、その変形およびバリエーションは当業者にとって明らかであり、当業者であれば本発明の原理および請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく上述の実施形態の種々の変形を行えることは明らかである。
【0058】
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 情報処理部と、前記情報処理部に結合されたメモリと、前記情報処理部に結合された無線通信部と、前記情報処理部に結合された音声回路と、表示手段と、入力手段と、二次電池と、前記二次電池の電力残量を検出する検出手段と、を具える電子機器であって、
前記情報処理部は、二次電池の電力を管理する電力管理手段と、通話機能および着信待ち受け機能等の主要機能と、他の付加機能とを有し、
前記検出手段によって検出された前記二次電池の現在の電力残量が所定の閾値以下である場合に、前記電力管理手段は、前記付加機能の動作の制限を開始し、
前記電力管理手段は、前記二次電池の前記所定の閾値、および前記所定の閾値のバッテリ電力残量に対する前記主要機能の設定動作時間のうちの一方に従ってその他方を算出し、
前記電力管理手段は、前記検出手段によって検出された前記二次電池の電力残量と、前記所定の閾値のバッテリ電力残量とに従って、前記主要機能の動作可能時間と前記付加機能の動作可能時間とを算出し、
前記電力管理手段は、前記二次電池の前記現在の電力残量、前記所定の閾値、前記主要機能の動作可能時間、および前記付加機能の動作可能時間を前記表示手段に表示するものであることを特徴とする、電子機器。
(付記2) 前記検出手段によって検出された前記二次電池の電力残量が前記所定の閾値以下である場合に、前記電力管理手段は、前記所定の閾値のバッテリ電力残量による前記主要機能の前記設定動作時間と、前記二次電池の前記現在の電力残量による前記主要機能の動作可能時間とを算出して、前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記3) 前記電力管理手段は、ユーザによって設定された前記所定の閾値に従って、前記主要機能の前記設定動作時間を算出して前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記4) 前記電力管理手段は、ユーザによって設定された前記所定の閾値と、前記現在の電力残量とに従って、前記付加機能の動作可能時間を算出して前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記5) 前記電力管理手段は、ユーザによって設定された前記主要機能の前記設定動作時間に従って、前記所定の閾値を算出して前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記6) 前記電力管理手段は、ユーザによって設定された前記主要機能の前記設定動作時間と、前記現在の電力残量とに従って、前記所定の閾値と前記付加機能の動作可能時間とを算出して前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記7) 前記電力管理手段は、ユーザによって設定された前記付加機能の動作可能時間と、前記現在の電力残量とに従って、前記所定の閾値と前記主要機能の前記設定動作時間とを算出して前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記8) 前記付加機能を選択したとき、前記電力管理手段は、前記付加機能の動作可能時間を算出して前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記9) 前記主要機能としての着信待ち受け機能が動作中、前記検出手段、LEDバックライトおよびバイブレータのうちの少なくとも1つが停止することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記10) 前記検出手段によって検出された前記二次電池の現在の電力残量が所定の閾値以下である場合に、前記電力管理手段は、前記付加機能が使用できないことを前記表示装置に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記11) 前記付加機能の動作の制限が開始された後、前記二次電池の充電によって前記現在のバッテリ電力残量が前記付加機能の動作の制限を解除すべき別の閾値を超えたとき、前記電力管理手段は、前記付加機能の動作の制限を解除することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記12) 前記電力管理手段は、前記付加機能の動作の制限を開始する前記所定の閾値と、前記付加機能の動作の制限を解除する別の閾値との差の電力残量に従って、前記付加機能の設定動作時間を算出して前記表示手段に表示することを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記13) 情報処理部と、前記情報処理部に結合されたメモリと、前記情報処理部に結合された無線通信部と、前記情報処理部に結合された音声回路と、表示手段と、入力手段と、二次電池と、前記二次電池の電力残量を検出する検出手段と、を具える電子機器であって、
前記情報処理部は、二次電池の電力を管理する電力管理手段と、通話機能および着信待ち受け機能等の主要機能と、他の付加機能とを有し、
前記検出手段によって検出された前記二次電池の現在の電力残量が所定の閾値以下である場合に、前記電力管理手段は、警告音を発生し、
前記電力管理手段は、前記二次電池の前記所定の閾値、および前記所定の閾値のバッテリ電力残量に対する前記主要機能の設定動作時間のうちの一方に従ってその他方を算出し、
前記電力管理手段は、前記検出手段によって検出された前記二次電池の電力残量と、前記所定の閾値のバッテリ電力残量とに従って、前記主要機能の動作可能時間と前記付加機能の動作可能時間とを算出し、
前記電力管理手段は、前記二次電池の前記現在の電力残量、前記所定の閾値、前記主要機能の動作可能時間、および前記付加機能の動作可能時間を前記表示手段に表示するものであることを特徴とする、電子機器。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1Aは、本発明の実施形態による、再充電可能な二次電池を有する通常のモバイル電子機器を示している。図1Bは、メモリに格納される、各機能の消費電力を表すテーブルを示している。
【図2】図2は、本発明の別の実施形態による、二次電池および燃料電池を有するモバイル電子機器を示している。
【図3】図3Aは、本発明の原理を説明するため時間の経過に従って変化する二次電池のバッテリ電力残量と或る付加機能の動作制限の開始および解除との関係を示している。図3Bは、図1の電子機器のディスプレイに表示される電源管理用の表示画面の例を示している。
【図4】図4は、図1の電子機器の主要制御部の電源管理部によって実行される付加機能の動作の制限のためのフローチャートを示している。
【図5】図5は、図1Aまたは2の電子機器の主要制御部の電源管理部によって実行される付加機能の動作の制限のための別のフローチャートを示している。
【図6】図6および7は、主要制御部の電源管理部によって実行される、モバイル電子機器の諸機能の電源管理のための処理のフローチャートを示している。
【図7】(図6で説明)
【図8A】図8A〜8Eは、図7の処理A〜Eの部分の詳細のフローチャートを示している。
【図8B】(図8Aで説明)
【図8C】(図8Aで説明)
【図8D】(図8Aで説明)
【図8E】(図8Aで説明)
【図9】図9は、図7の処理Aにより動作制限開始のバッテリ電力残量P1を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。
【図10】図10は、図7の処理Aにより動作制限開始のバッテリ電力残量P1を変更した場合の電源管理の画面の別の変化を示している。
【図11】図11は、図7のステップの処理Bにより設定通話時間T2を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。
【図12】図12は、図7の処理Dによりアプリケーションの残りの動作可能時間T7を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。
【図13】図13は、図7の処理Eにより動作制限解除のバッテリ電力残量P8を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。
【図14】図14は、図7の処理FによりアプリケーションAP9を変更した場合の電源管理の画面の変化を示している。
【図15】図15は、バッテリ電力残量P10に対するモバイル電子機器の主要機能とその他の機能に対するバッテリの配分を示している。
【符号の説明】
【0060】
100 モバイル電子機器
120 主要制御部
122 電源管理部
124 主要機能(通話機能、着信待ち受け機能)
126 付加機能(アプリケーション)
140 メモリ
162 バッテリ残量検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信待ち受け機能を含む第1機能を実現する手段と、
前記第1の機能と異なる第2機能を実現する手段と、
前記着信待ち受け機能の消費電力を記憶する記憶部と、
前記第2機能の制限を開始する二次電池の電力残量の閾値と前記着信待ち受け機能の消費電力とに基づいて前記第2機能の制限を開始した後の着信待ち受け時間を算出する手段と、優先的に
算出された前記着信待ち受け時間を表示する手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
検出された前記二次電池の電力残量が前記閾値以下である場合に、前記算出する手段は、検出された前記二次電池の電力残量による着信待ち受け時間を算出して前記表示する手段に表示させることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第2機能の制限が開始された後、前記算出する手段は、前記二次電池の充電によって前記二次電池の電力残量が前記第2機能の制限を解除すべき別の閾値を超えたかどうかを判定することを特徴とする、請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
着信待ち受け機能を含む第1機能を実現する手段と、
前記第1の機能と異なる第2機能を実現する手段と、
前記着信待ち受け機能の消費電力を記憶する記憶部と、
警告を発生させる二次電池の電力残量の閾値と前記着信待ち受け機能の消費電力とに基づいて前記警告を発生させた後の着信待ち受け時間を算出する手段と、
算出された前記着信待ち受け時間を表示する手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−210270(P2011−210270A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−108067(P2011−108067)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【分割の表示】特願2006−37553(P2006−37553)の分割
【原出願日】平成18年2月15日(2006.2.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】