説明

電子機器

【課題】
ユーザーの利便性を向上させる。
【解決手段】
CPU116は、動作モード変更の指示を受け付けると、当該指示が遠隔操作器20から受け付けたものか、モードダイヤル118mから受け付けたものかを判別する。
モード変更の指示が遠隔操作器20から受け付けたものである場合、モードダイヤル118mから出力される指示信号を無効化し、LEDライト120を消灯させる。その後、遠隔操作器20から受け付けた指示信号にしたがって動作モードを設定する。
モード変更の指示がモードダイヤル118mから受け付けたものである場合、遠隔操作器20から出力される指示信号を無効化し、LEDライト120を点灯させる。その後、モードダイヤル118mから受け付けた指示信号にしたがって動作モードを設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関し、特に遠隔操作によって電子機器に処理・動作を実行させることに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多種多様な電子機器が普及している。
【0003】
その一例として、撮影レンズを介して撮像素子に結像させた被写体の光学像を光電変換することにより出力される画像信号を、静止画像や動画像として記録媒体等に記録させるデジタルカメラがある。
【0004】
この種のデジタルカメラには、静止画撮影モード、動画撮影モード、および画像再生モードなどの各種動作モードをモードダイヤルによって切り換え可能なものがある。
【0005】
例えば、特許文献1には、モードダイヤルを備え、このモードダイヤルを回転させることで各種動作モードを切り換え可能なデジタルカメラが開示されている。
【0006】
一方、リモートコントローラ(以下、リモコンと記載する。)などの外部機器や外部端末などから遠隔操作することが可能なデジタルカメラも普及している。
【0007】
例えば、特許文献2には、遠隔操作器からの指令信号を受信し、この指令信号により、カメラの動作を制御することが可能なカメラシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−142622号公報
【特許文献2】特開平10−10515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
モードダイヤルを備えるデジタルカメラをリモコンによって遠隔操作する場合、リモコンを介して指示した動作または制御内容とモードダイヤルが示す状態とに齟齬が生じるおそれがある。
【0010】
例えば、モードダイヤルによって静止画撮影モードに設定されたデジタルカメラに対して、リモコンによる遠隔操作によって静止画撮影モードから動画撮影モードへのモード切り換え指示が行われたとする。
【0011】
この場合、デジタルカメラはリモコンから出力される指示信号を受信して、動作モードは静止画撮影モードから動画撮影モードに切り換えられる。
【0012】
しかしなから、モードダイヤルは静止画撮影モードにセットされた状態のままであり、ユーザーにとってリモコンで指示を行った設定が反映されているかわかりづらい。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本願発明にかかるデジタルカメラは、ユーザからの動作モード選択操作に応じて自装置の動作モードを設定し、選択された動作モードに応じた第1動作モード信号を出力する動作モード設定手段、遠隔操作器からの動作モード選択信号を受信し、当該動作モード選択信号に応じた第2動作モード信号を出力する通信部、前記第1動作モード信号及び前記第2動作モード信号のいずれかに従って自装置を制御する制御部、および自装置の状態を報知する報知部を備え、前記報知部は、前記制御部が前記第1動作モード信号及び前記第2動作モード信号のいずれに従って自装置を制御しているかを報知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、デジタルカメラを外部機器によって遠隔操作する場合におけるユーザーの利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明にかかる撮像装置10、及び遠隔操作器20の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる撮像装置10の外観の概略を示す図解図である。
【図3】本発明にかかる撮像装置10の他の外観の概略を示す図解図である。
【図4】本発明にかかる遠隔操作器20の外観の概略を示す図解図である。
【図5】本発明にかかる動作モード変更処理の処理動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明にかかる動作モード変更処理の処理動作を示す他のフローチャートである。
【図7】露出調整ダイヤルを備える撮像装置の一例を示す図解図である。
【実施例】
【0016】
(撮像装置10、および遠隔操作器20の構成)
本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明に係る撮像装置10、および遠隔操作器20の構成の概略を示すブロック図である。
【0017】
撮像装置10は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子(イメージセンサ)と、被写体の撮影画角を変更するためのズームレンズ、被写体にピントを合わせる為のフォーカスレンズ、露光量を調整するための絞りなどを備える撮像部102を備える。
【0018】
撮像装置10は、撮像部102が捉えた被写体に相当する画像(以下、被写体画像と記載する。)等を一時記録するメモリ104を備える。
【0019】
撮像装置10は、メモリ104に一時記録された被写体画像に色補間処理、ホワイトバランス調整、ノイズリダクション処理等の各種画像処理を施す画像処理部106を備える。
【0020】
撮像装置10は、画像処理部106で処理された被写体画像が静止画である場合はJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、動画である場合はMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などにより該被写体画像に圧縮符号化処理を施し、圧縮画像信号を生成する画像コーデック部108を備える。
【0021】
撮像装置10は、被写体画像を表示する表示部110、撮影された被写体画像を記録する記録媒体112を備える。
【0022】
撮像装置10は、後述する遠隔操作器20から出力される、撮像装置10の動作制御を指示する指示信号を受信する受信部、および撮像装置の設定状態や記録媒体112に記録されているデータを送信するための送信部を含む通信部114を備える。
【0023】
撮像装置10の各種動作を制御するCPU(Central Processing Unit)116を備える。
【0024】
撮像装置10は、ユーザからの操作を受け付け、当該操作に応じた指示をCPU116に与える操作部118を備える。
【0025】
撮像装置10は、遠隔操作器20から指示信号を受け付けた場合に、当該指示信号に対応する動作制御を実行中であることを報知するLED(Light Emitting Diode)ライト120を備える。
【0026】
メモリ104は、例えば、VRAM(Video Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、或いはSDRAM(Synchronous DRAM)などの一般的に用いられているメモリが使用される。
【0027】
操作部118は、撮影処理を実行させるシャッタボタン118s、撮像装置1の動作モードを変更するためのモードダイヤル118m、ズームレンズを駆動させ、被写体のズーム倍率を調節するズームスイッチ(図示せず。)などを備える。
【0028】
表示部110は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタや有機EL(Electro-Luminescence)モニタが使用される。また、表示部110は、人の指の接触を感知するタッチパネル式であっても構わない。
【0029】
記録媒体112は、例えば、フラッシュメモリや内蔵型HDD(Hard Disk Drive)などの撮像装置10に内蔵される内部記録媒体が使用される。
【0030】
或いは、内蔵記録媒体の代わりにSDメモリカードやメモリスティック(登録商標)、外付けHDDなどの撮像装置10への着脱が自在な外部記録媒体が使用される。
【0031】
次に、撮像装置10を遠隔操作するための遠隔操作器20の内部構成の概略について説明する。
【0032】
遠隔操作器20は、撮像装置10に対して動作制御を指示する指示信号を送信する送信部、および撮像装置10から送信される、撮像装置10の設定状態を示す情報や記録媒体112に記録されている画像データなどの各種データを受信するための受信部を含む通信部202を備える。
【0033】
また、遠隔操作器20は、受信した情報やデータなどを一時記憶するメモリ204を備える。
【0034】
また、遠隔操作器20は、撮像装置10から画像データ受信した場合に、当該画像データに伸張処理を施す画像コーデック部206を備える。
【0035】
また、遠隔操作器20は、遠隔操作器20が備える各部の処理動作を制御するCPU208、各種データの表示を行う表示部210、操作部212を備える。
【0036】
図2は、撮像装置10の外観を示す図解図である。図2に示す態様で撮像部102、シャッタボタン118s、およびモードダイヤル118mが配置されている。
【0037】
尚、この配置は一例であり、シャッタボタン118sおよびモードダイヤル118mは、いずれか一方または両方が、例えば、撮像部102が配置された面の裏面に配置されていてもよい。
【0038】
モードダイヤル118mには、選択する動作モードを示すマーク(記号)Mが表示されている。
【0039】
本実施例では、マークm1は静止画撮影モード、マークm2は動画撮影モード、マークm3は記録媒体112に記録されている画像を再生する再生モードを示している。
【0040】
尚、マークの図柄はこの限りではなく、異なる図柄のマークを使用するようにしてもよい。
【0041】
モードダイヤル118mは回動可能に配設され、モードダイヤル118mの近傍にはモード指標Cが表示されている。
【0042】
モードダイヤル118mを回動させ、マークMのうち、モード指標Cと一致する位置まで回動されたマークMが示す動作モードが現在設定されている動作モードとなる。
【0043】
図2では、動画撮影モードを示すマークm2がモード指標Cと一致する位置に回動されている。
【0044】
したがって、モードダイヤル118mからCPU116に対して、動作モードを動画撮影モードに設定する指示信号が出力される。
【0045】
CPU208は指示信号を受けて撮像装置10の動作モードを動画撮影モードに設定する。
【0046】
図3は、撮像装置10を図2の矢印Xが示す方向から見た場合の外観を示す図解図である。
【0047】
撮像部102の下部には、通信部114が配置され、撮像部102の上近傍には、LEDライト120が配置されている。
【0048】
尚、通信部114およびLEDライト120の配置は一例であり、撮像部102が配設された面と異なる面に通信部114およびLEDライト120を配設するようにしてもよい。
【0049】
図4は、遠隔操作器20から撮像装置10へ動作モード変更指示を行う場合の模式図である。
【0050】
遠隔操作器20を使用して動作モードを変更する場合、操作部212を操作し、モード選択画面を呼び出し、カーソルAを操作することで所望の動作モードが選択される。
【0051】
所望の動作モードが選択されると、CPU208は、指示信号を生成し、この指示信号を通信部202を介して撮像装置10に送信する。
【0052】
例えば、静止画撮影モードが選択された場合、CPU208は、撮像装置の動作モードを静止画撮影モードに変更させる内容の指示信号生成し、通信部202を介して撮像装置10に送信する。
【0053】
撮像装置10の通信部114は、指示信号を受信すると、受信した指示信号をCPU116に出力する。
【0054】
CPU116は、指示信号を受けて、撮像装置10の動作モードを静止画撮影モードに設定する。
【0055】
(撮像装置10の動作モード変更)
次に、撮像装置10の動作モードを変更する場合の処理動作について説明する。
【0056】
撮像装置10の電源がオンされると、撮像装置10は、LEDライト120を点灯させ、モードダイヤル118mの設定に応じて、撮像装置10の動作モードを設定する。
【0057】
モードダイヤル118mが動画撮影モード、または静止画撮影モードに設定されている場合、撮像装置10の駆動モードつまり撮像素子2の駆動モードがプレビューモードに設定される。
【0058】
プレビューモードでは、撮像素子の光電変換動作によって得られたアナログの画像信号が、AFE(図示せず。)でデジタル画像信号に変換される。
【0059】
デジタル画像信号は、画像処理部106で色分離、ホワイトバランス調整、YUV変換などの画像処理が施され、メモリ104に書き込まれる。
【0060】
メモリ104に書き込まれた画像信号は、逐次、表示部110に表示される。この結果、所定期間毎(例えば、1/30秒毎や1/50秒毎)に撮影領域を表すリアルタイム動画像(プレビュー画像)が表示部20に逐次表示される。
【0061】
このプレビュー画像は、通信部114を介して遠隔操作器20にも送信される。遠隔操作器20の通信部202から受信されたプレビュー画像はメモリ204に逐次書き込まれる。
【0062】
そしてメモリ204に書き込まれたプレビュー画像は、表示部210に逐次表示される。
【0063】
プレビューモード中は、撮像装置10は指示待ち状態であり、動作モード変更指示、撮像指示、撮像条件変更指示などの各種設定変更を行うことができる。
【0064】
また、シャッタボタン118sを操作、または遠隔操作器20の操作部212を操作することで、動画撮影モードである場合は動画像、静止画撮影モードである場合は静止画像の撮影を行うことができる。
【0065】
また、CPU116は、現在の撮像装置10の設定状態を示す状態情報生成し、通信部114を介して遠隔操作器20に送信する。
【0066】
状態情報には、例えば、現在設定されている動作モード、記録媒体112の空き容量などの情報が含まれる。
【0067】
通信部208は状態情報を受信すると、受信した状態情報をメモリ204に一時記憶する。
【0068】
CPU208は、メモリ204に一時記録された状態情報を読み出し、表示部210に表示させる。
【0069】
CPU116は、プレビューモード中、即ち、指示待ち状態時に動作モード変更の指示信号を受信すると、受信した指示信号の内容に従い、撮像装置10の動作モードの変更を行う。
【0070】
次に、CPU116は、この指示信号が遠隔操作器20から出力されたものか、モードダイヤル118mから出力されたものかを判別する。
【0071】
指示信号が遠隔操作器20から出力されたものか、モードダイヤル118mから出力されたものかは、指示信号の出力元が通信部114であるか否かで判断できる。
【0072】
即ち、CPU116は、指示信号の出力元が通信部114からであった場合は、遠隔操作器20から出力された指示であると判断する。
【0073】
CPU116は、指示信号の出力元が通信部114からでなかった場合はモードダイヤル118mから出力された指示であると判断する。
【0074】
指示信号の出力元が通信部114からであった場合、モードダイヤル118mから出力される指示信号は無効化される。
【0075】
これは、モードダイヤル118mからは、常に指示信号が出力されているため、遠隔操作器20から出力される指示信号との混在を回避するためである。
【0076】
これに対して遠隔操作器20から出力される指示信号は、動作モード変更指示が送信されたときのみであり、モードダイヤル118mのように常に指示信号が出力されることはない。
【0077】
そして、通信部114から出力される指示信号にしたがって、動作モードが変更される。
【0078】
尚、モードダイヤル118mから出力される指示信号が無効化された状態で、モードダイヤル118m以外の操作部118(例えば、シャッタボタン118sなど。)が操作された場合、モードダイヤル118mから出力される指示信号の無効化は解除される。
【0079】
CPU116は、LEDライト120が点灯状態であるか否かを判別し、点灯状態である場合は、消灯指示を発行する。
【0080】
LEDライト120はCPU116からの消灯指示を受けて消灯する。
【0081】
一方、指示信号がモードダイヤル118mから出力されたものである場合は、CPU116は、モードダイヤル118mから出力される指示信号にしたがって、動作モードを変更する。
【0082】
通信部114から出力される指示信号にしたがって、動作モードが変更された後、モードダイヤル118mが操作された場合について説明する。
【0083】
上述したように、モードダイヤル118mからは常に指示信号が出力されている。
【0084】
遠隔操作器20から指示信号を受け付けた場合、モードダイヤル118mから出力された指示は無効化されているが、CPU116は、常にモードダイヤル118mから出力される指示信号を受信している。
【0085】
そのため、CPU116は、遠隔操作器20から受信した指示が有効な場合においても、モードダイヤル118mが操作されることで動作モード変更がなされたか否かを、モードダイヤル118mから出力される指示信号の内容が切り換わったことで検知することができる。
【0086】
モードダイヤル118mが操作されることで動作モード変更がなされた場合、CPU116は、LEDライト120が消灯状態であるか否かを判別し、消灯状態である場合は、点灯指示を発行する。
【0087】
LEDライト120はCPU116からの点灯指示を受けて点灯する。
【0088】
そして、CPU116は、モードダイヤル118mから出力される指示信号の無効化を解除し、モードダイヤル118mから出力される指示信号にしたがって、撮像装置10の動作モードを変更する。
【0089】
上述した処理動作を繰り返すことで、モードダイヤル118mによって行われたモード設定が有効である場合はLEDライト120が点灯され、遠隔操作器20によって行われたモード設定が有効である場合はLEDライトが消灯される。
【0090】
また、例えば、撮像装置10がモードダイヤル118mによって動画撮影モードに設定変更された状態で、遠隔操作器20によって、動画撮影モードへの変更指示がなされた場合も上述の処理を行う。
【0091】
この場合、すでに動画撮影モードに設定されているため、動作モードの変更は行われず、表面上はLEDの点灯または消灯が行われるのみである。
【0092】
また、CPU116は、モードダイヤル118mまたは遠隔操作器20によって、動作モード変更指示が行われる毎に状態情報の更新を行い、更新が完了すると状態情報を通信部114を介して遠隔操作器20へ送信する。
【0093】
CPU208は、メモリ204に一時記憶された状態情報を上書きし、上書きされた状態情報を表示部210に表示させる。
【0094】
上述した処理を繰り返すことで、遠隔操作器20から出力された指示信号による動作モードが設定された場合、即ち、モードダイヤル118mから出力される指示信号が無効化されている間はLEDライト120が消灯される。
【0095】
一方、モードダイヤル118mから出力された指示信号による動作モードが設定された場合、即ち、遠隔操作器20から出力される指示信号が無効化されている間はLEDライト120が点灯される。
【0096】
これにより、ユーザーは、遠隔操作器20から出力された指示が撮像装置10に反映されているか否かを容易に把握することができる。
【0097】
図5および図6は、本実施の形態にかかる撮像装置10の動作モード変更処理動作を示すフローチャートである。
【0098】
ステップS501では、LED120を点灯させる。ステップS503では、モードダイヤル118mから出力される指示信号にしたがって撮像装置10の動作モードを設定する。
【0099】
ステップS505では、状態情報を生成し、遠隔操作器20に送信する。
【0100】
ステップS507では、動作モードを変更する指示信号を受信したか否かを判別する。指示信号を受信した場合はステップS509に進み、そうでない場合はステップS535に進む。
【0101】
ステップS509では、受信した指示信号が遠隔操作器20から出力されたものであるか否かを判別する。遠隔操作器20から出力された指示信号である場合はステップS511に進み、そうでない場合はステップS503に進む。
【0102】
ステップS511では、モードダイヤル118mから出力される指示信号が無効化される。
【0103】
ステップS513では、LEDライト120が点灯中であるか否かを判別する。LEDライト120が点灯中である場合はステップS515へ進み、そうでない場合は、ステップS517に進む。
【0104】
ステップS515では、LEDライト120に消灯指示を発行し消灯させる。ステップS517では、遠隔操作器20から出力される指示信号にしたがって動作モードを設定する。
【0105】
ステップS519では、状態情報を更新し、遠隔操作器20に送信する。
【0106】
ステップS521では、動作モードを変更する指示信号を受信したか否かを判別する。指示信号を受け付けた場合はステップS523に進み、そうでない場合はステップS537に進む。
【0107】
ステップS523では、受信した指示信号がモードダイヤル118mの操作によって出力されたものであるか否かを判別する。モードダイヤル118mから出力された指示信号である場合はステップS525に進み、そうでない場合はステップS513に進む。
【0108】
ステップS525では、LEDライト120が消灯中であるか否かを判別する。LEDライト120が消灯中である場合はステップS531へ進み、そうでない場合は、ステップS527に進む。
【0109】
ステップS527では、LEDライト120に点灯指示を発行し点灯させる。
【0110】
ステップS529では、モードダイヤル118mから出力される指示信号の無効化を解除する。ステップS531では、モードダイヤル118mから出力される指示信号にしたがって動作モードを設定する。
ステップS533では、状態情報を更新し、遠隔操作器20に送信する。
【0111】
ステップS535では、電源オフ操作がなされた否かを判別する。電源オフ操作がなされた場合は動作モード変更処理動作を終了する。そうでない場合は、ステップS507に進む。
【0112】
ステップS537では、電源オフ操作がなされた否かを判別する。電源オフ操作がなされた場合は動作モード変更処理動作を終了する。そうでない場合は、ステップS521に進む。
【0113】
上記実施例では、表示部を備える撮像装置を例として説明してきたが、例えば、カメラモジュールや監視カメラなどのような装置本体に表示部を備えていない撮像装置に対しても本発明を適用することができる。
【0114】
また、上記実施例では、モードダイヤル118mから出力される指示信号が有効な場合にLEDライト120を点灯させ、遠隔操作器20から出力される指示信号が有効な場合にLEDライト120を消灯させるようにしているが、この限りではない。
【0115】
例えば、モードダイヤル118mから出力される指示信号が有効な場合にLEDライト120を消灯させ、遠隔操作器20から出力される指示信号が有効な場合にLEDライト120を点灯させるようにしてもよい。
【0116】
また、LEDライト120点灯させ続けるのではなく点滅などの動作によって報知を行うようにしてもよい。
【0117】
また、報知にLEDライト120を使用するのではなく、例えば、スピーカーなどを備えるカメラである場合はスピーカーから所定の音声を出力させることで報知を行うようにしてもよい。
【0118】
また、動作モードの変更だけでなく、例えば、図7に示すような、露出調整ダイヤル118eを備え、且つ、遠隔操作器による露出調整も行える撮像装置にも適用することができる。
【0119】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0120】
102 撮像素子
104 メモリ
106 画像処理部
108 画像コーデック部
110 表示部
112 記録媒体
114 通信部
116 CPU
118 操作部
118m モードダイヤル
118s シャッタボタン
120 LEDライト
202 通信部
204 メモリ
206 画像コーデック部
208 CPU
210 表示部
212 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの動作モード選択操作に応じて自装置の動作モードを設定し、選択された動作モードに応じた第1動作モード信号を出力する動作モード設定手段、
遠隔操作器からの動作モード選択信号を受信し、当該動作モード選択信号に応じた第2動作モード信号を出力する通信部、
前記第1動作モード信号及び前記第2動作モード信号のいずれかに従って自装置を制御する制御部、および
自装置の状態を報知する報知部を備え、
前記報知部は、前記制御部が前記第1動作モード信号及び前記第2動作モード信号のいずれに従って自装置を制御しているかを報知することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記動作モード設定手段は、第1動作モード信号を継続して出力するものであり、
自装置が前記第1動作モード信号に従って制御されている場合において、前記制御部は、前記通信部から第2動作モード信号を取得したときは、前記第1動作モード信号を無効化するとともに、前記第2動作モード信号に従って自装置を制御する
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記動作モード設定手段からの第1動作モード信号が無効化され、自装置が前記通信部からの第2動作モード信号に従って制御されている場合において、
ユーザからの動作モード選択操作、或いは自装置に対するその他の操作があったときは、前記制御部は、前記第1動作モード信号を有効化するとともに、当該第1動作モード信号に従って自装置を制御することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記報知部は、光出力部および音声出力部の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1乃至3記載の電子機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−78008(P2013−78008A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217111(P2011−217111)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】