説明

電子発光装置

本発明は、正電荷輸送体の注入のための第1の電極、負電荷輸送体の注入のための第2の電極、及び第1の電極と第2の電極の間に位置し、ホスト材料と金属錯体を含む電子発光体を含む電子発光装置において、 ホスト材料は一般式(I)の第1の繰り返し単位を有するポリマーを含み、
【化1】


ここで、各Arは同じか異なり、独立して選択的に置換されるアリール又はヘテロアリールを表し、どの2つのAr基も単一結合によって直接結合されている電子発光装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子発光装置及びそのための電子発光ポリマーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
注目をひく光電気装置の1つの分類として、発光(電子発光装置)のための又は光電池若しくは光検出器(光起電装置)の能動的構成要素として半導体有機材料を使用することである。これら装置の基本的構造は、負電荷輸送体(電子)を有機層に注入又は受領するカソードと正電荷輸送体(正孔)を有機層に注入又は受領するアノードの間に挟まれた有機半導体層である。
【0003】
有機発光装置(OLED)においては、電子及び正孔は半導体有機層に注入され、そこで結合され放射性崩壊をもたらす励起が生じる。特に、ポリ(p−フェニレンビニレン)(WO90/13148に開示される)、US4,539,507に開示されるようなトリス−(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(Alq3)のような低分子材料として知られる材料及びWO99/21935に開示されるデンドリマーとして知られる材料など、有機発光材料の多くの種類が知られている。これらの材料は励起1重項状態の崩壊によって発光するが、しかしながら、75%までの励起のスピン統計は崩壊なしの3重項状態であり、すなわち、発光OLEDにとっては25%の低さの量子効率しかない。例えば、Chem.Phy.Lett.,1993,210,61,Nature(London),2001,409,494,Synth,2002,125,55及びその引用文献参照。
【0004】
したがって、放射性崩壊を行う3重項励起を可能にする金属錯体のスピン軌道結合効果を利用する3重項励起(発光)からの発光に向けての開発努力がなされてきた。この目的のために調査された錯体の例としては、金属キレート(Adv.Mater.,1999,11,1349)、プラチナ(II)ポルフィリン[Nature(London),1998,395,151]及びイリジウムトリス(フェニルピリジン)[Appl.Phys.Lett.,1999,75,4;Appl.Phys.Lett.,2000,77,904]。上記錯体のより詳細な考察は、Pure Appl.Chem.,1999,71,2095,Materials Science & Engineering,R:Reports(2002),R39(5−6),143−222 and Polymeric Materials Science and Engineering (2000),83,202−203参照。
【0005】
燐光OLEDの発光領域は、ホスト材料に燐光金属錯体をドープすることによって作成される(蛍光金属錯体は、J.Appl.Phys.65,3610,1989に記載される態様と類似の方法でホスト材料にドープされる)。作動においては、ホスト材料における正孔と電子の再結合により形成された1重項及び3重項の励起が金属錯体に転移され、次いで、放射性崩壊をもたらす。このメカニズムによる効率的な装置の作動はホスト材料の3重項エネルギーが燐光ドープ材のそれより高いことを要求する(Appl.Phys.Lett.82(7),1006,2003参照)。ホスト材料もまた(又は代替的に)正孔及び/又は電子を金属錯体に輸送し、ホスト材料より金属錯体において生じる再結合をもたらす。この例においては、ホスト材料が、(効率的な正孔輸送のためには)アノードの仕事関数及び金属錯体のHOMOレベルの間に存するHOMOレベルを有すること、又は、(効率的な電子注入のためには)ホスト材料のLUMOレベルがカソードの仕事関数と金属錯体のLUMOレベルの間に存することが必要とされる。
【0006】
明らかに、任意の燐光OLEDのための適切なホスト材料の選択は装置特性を最大化するために極めて重要であり、電極の仕事関数及び金属錯体の1重項、HOMO及びLUMOレベルを含む多くの要因に依存する。多くのホスト材料は、Ikai et al.(Appl.Phys.Lett.,79No.2,2001,156)に開示されるCBPとして知られる4,4’−ビス(カルバゾール−9−イル)ビフェニル)及びTCTAとして知られる(4,4’,4”−トリス(カルバゾール−9−イル)トリフェニルアミン)、及びMTDATAとして知られるトリス−4−(N−3−メチルフェニル−N−フェニル)フェニルアミンを含む公知技術が記載される。ホモポリマーはホスト材料として知られ、特に、例えば、Appl.Phys.Lett.2000,77(15),2280に開示されるポリ(ビニルカルバゾール)、Synth.Met.2001,116,379,Phys.Rev.B2001,63,235206及びAppl.Phys.Lett.2003,82(7),1006に開示されるポリフルオレン、Adv,Mater.1999,11(4),285に開示されるポリ[4−(N−4−ビニルベンジルオキシエチル,N−メチルアミノ)−N−(2,5−ジ−t−ブチルフェニルアルファイミド)]及びJ.Mater.Chem.2003,13,50−55に開示されるポリ(パラーフェニレン)がホスト材料として知られる。
【0007】
上記のホモポリマーホスト材料に加えて、ポリ[9,9’−ジ−n−ヘキシル−2,7−フルオレン−アルト−1,4−(2,5−ジ−n−ヘキシロキシ)フェニレン]を開示するJ.Chem,Phys.(2003),118(6),2853−2864にはコポリマーホスト材料がファク−トリス(2−フェニルピリジル)イリジウム(III)及び2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリンプラチナ(II)のためのホスト材料として開示されている。2つの錯体にとって、良好な特性が得られなかった。Abstracts,HeegerのMat.Res.Symp.Spring Meeting 2003の214頁は、ジオクチルフルオレン及びジシアノ−ベンゼンのランダム共重合コポリマーを使用してイリジウム錯体からの赤色発光を開示する。最後に、フルオレン繰り返し単位及びフェニレン繰り返し単位のABコポリマーがMat.Res.Soc.Symp.Proc.708,2002、131に開示される。このホスト材料がコポリマーであるという事実には何の意義もない。実際、この文献は、コポリマーホスト材料が、インジウム及びプラチナ金属錯体と共に使用されるとき何ら1重項又は3重項エネルギー転移をもたらさないことを述べている。
【0008】
ポリマーホスト材料は、スピンコート又はディップコートのような安価な技術によって積層される材料を可能にするので、充分利点を有する典型的な溶液プロセス材料である。これは、また、フルカラーディスプレイの製造に特に有益な材料のインクジェット印刷を可能にする。
【0009】
ホスト材料が「低分子」である場合、典型的には蒸発によって蒸着される。低分子の使用は互いの表面に蒸着される低分子の複層を可能にする。したがって、公知文献に記載される燐光OLEDはホスト/燐光金属錯体層に加えて、正孔輸送層及び電子輸送層を通常採用する。
【0010】
これに対して、複数の高分子層の形成は、高分子材料が溶液から先に蒸着された層上に溶液から蒸着されるとき層の間の混合の可能性によって複雑化される。
【0011】
ホスト材料によって供給されるポリマー装置における正孔輸送及び/又は電子輸送機能を提供する1つの解決策は、必要な機能を有する材料をホスト材料と混合することである。しかしながら、混合の相分離に伴う潜在的な困難を避けるために、混合物における成分の数を最小化することである。
【0012】
ホモポリフルオレンのような共役ポリマーをホスト材料として使用することの他の困難性は、繰り返し単位間の共役がHOMO−LUMOバンドギャップを減少させ、(非共役モノマーに比較して)3重項励起状態のエネルギーレベルを減少させることである。ホスト材料のHOMO−LUMOバンドギャップは、発光金属錯体のそれより大きい。加えて、ホスト材料の3重項エネルギーレベルは発光金属錯体の3重項エネルギーレベルより高い(少なくとも同レベルである)。赤色発光錯体のようなより低いバンドギャップ錯体にとって問題とはならないが、緑色及び青色発光体のようなより広いバンドギャップとより高い3重項エネルギーを有する金属錯体に困難をもたらす。
【0013】
金属錯体の広範囲に適切な燐光OLEDのための高分子ホスト材料を提供することが本発明の1つの目的である。良好な正孔及び/又は電子輸送機能を有する高分子ホスト材料を提供することが本発明の他の目的である。
【0014】
本発明の発明者らは、驚くべきことに、燐光金属錯体のためのホスト材料として特に効率的であるトリアリールアミン繰り返し単位を含むポリマー及びこの効率性はトリアリールアミンの繰り返し単位のための適当な繰り返し単位の選択によって最適化されることを見出した。
【0015】
したがって、第1の側面において、本発明は次のものを含む電子発光装置を提供する。
正電荷輸送体の注入のための第1の電極
負電荷輸送体の注入のための第2の電極
ホスト材料と金属錯体を含む第1及び第2の電極間に位置される電子発光層
ここで、ホスト材料は、一般式(I)の繰り返し単位を有するポリマーを含む。
【化7】

ここで、各Arは同じか異なり、独立して、選択的に置換されたアリール又はヘテロアリールを表し、各2つのAr基は単一結合によって直接結合され得る。
【0016】
ここで使用される「金属錯体」は、ホスト材料を有する電子発光装置として使用されるとき、ホスト材料からの励起を受領し、励起の相対的崩壊によって光を放射することができる金属錯体を意味する。金属錯体は、電子発光装置におけるホスト材料と共に使用されるとき蛍光及び/又は燐光を放射することが可能である。好ましくは、金属錯体から引き出される実質的に全ての発光は燐光である。
【0017】
ホスト材料はホモポリマー又はコポリマーであり得る。好ましくは、ポリマーは第2の繰り返し単位を含むコポリマーである。
【0018】
繰り返し単位の共役は、非共役単位の3重項のエネルギーに比較して共役単位の3重項エネルギーレベルを減少させる。したがって、1つの実施例において、第2の繰り返し単位は、ポリマーの主鎖に沿った共役部に分離を与えるために少なくとも部分的共役であり、これによって共役によって第1繰り返し単位のエネルギーレベルを減少させるか又は変調を防止する。これは、特に、一般式(I)の繰り返し単位が任意の金属錯体の使用のため望ましいエネルギーレベルを有するとき、及び/又は金属錯体が高い3重項エネルギーレベル有するとき(緑色又は青色燐光材料のような)特に好ましい。
【0019】
共役部に分離を与える好ましい繰り返し単位は次の一般式(II)及び(III)の繰り返し単位を含む。
【化8】

ここで、R4及びR5は水素又はその置換基から独立して選択される。nは1〜10であり、Ar1及びAr2は選択的に置換されたアリール又はヘテロアリールから独立して選択される。好ましくは、各R4及びR5は、水素又はC1-10アルキルから独立して選択される。各Ar1及びAr2はフェニルである。
【0020】
第2の実施例において、第2の繰り返し単位は主鎖に沿って共役されており、第1の繰り返し単位のArに直接共役されている。第2の繰り返し単位の適切な選択は、それを金属錯体の要求される3重項、HOMO又はLUMOレベルにマッチさせる。第2の繰り返し単位はポリマー主鎖に沿って完全共役を可能にするように平坦であり、又は、第1の実施例の主鎖に沿って共役を完全に分離させることなくポリマー主鎖に沿った共役部を限定するようにねじれを取り込む。ポリマーホスト材料の3重項エネルギーが燐光金属錯体のそれより大きいと仮定して、本実施例はより低いエネルギーレベルを有する錯体に適しており、繰り返し単位が完全に共役されるとき、特に赤色燐光材料に適している。
【0021】
完全共役繰り返し単位として好ましいものは、選択的に置換されたフルオレン、スピロフルオレン、インデノフルオレン、フェニレン及びオリゴ−フェニレン繰り返し単位である。
【0022】
本発明の第1の側面の第1又は第2の実施例のコポリマーは好ましくはABコポリマーである。
【0023】
第1の繰り返し単位は2つのAr基に直接結合する結合を有さない。この場合、一般式(I)の繰り返し単位は好ましくは一般式1−6の繰り返し単位から選ばれる。
【化9】

ここで、X、Y、A、B、C及びDは水素又は置換基から独立して選ばれる。より好ましくは、X、Y、A、B、C及びDの1又は2以上は、選択的に置換された、分岐又は直鎖のアルキル、アリール、ペルフルオロアルキル、チオアルキル、シアノ、アルコキシ、ヘテロアリール、アルキルアリール及びアリールアルキル基から構成される群から独立して選択される。最も好ましくは、X、Y、A及びBはC1-10アルキルである。一般式1の繰り返し単位が最も好ましい。
【0024】
他の方法としては、一般式(I)の繰り返し単位は2つのAr基間の単一結合を有する。この場合、繰り返し単位(IV)が好ましい。
【化10】

ここで、Rは水素又は置換基であり、x及びyの1つは単一結合として存在する。
【0025】
結合xが存在するとき、特に好ましい単位は一般式(IVa)の選択的に置換された繰り返し単位である。
【化11】

【0026】
結合yが存在するとき、特に好ましい単位は一般式(IVb)の選択的に置換された繰り返し単位である。
【化12】

ここで、nは1又は2であり、各Ar3は選択的に置換されたアリール又はヘテロアリール基であり、ここで2つのAr3基は互いに融合され得る。好ましい実施例(n=1及びn=2)において、IVa及びIVbにおけるAr3はフェニルであり、ここで、各フェニルは1,4−結合フェニレンである。他の好ましい実施例においては、n=2であり、2つのAr3基は2,7結合フルオレン単位を形成するために互いに融合する。
【0027】
1つの好ましい実施例において、ポリマー及び金属錯体は物理的混合の形で結合され得る。他の好ましい実施例において、金属錯体は、ポリマー主鎖に付着する置換基又はポリマー主鎖に組み込まれた置換基としてポリマーに化学的に結合する。
【0028】
好ましくは、金属錯体はポリマー内の繰り返し単位として、又はポリマーの末端基として提供される。
【0029】
第2の側面において、本発明は金属錯体を含む組成物及び本発明の第1の側面において記載されるポリマーを提供する。
【0030】
第3の側面において、本発明は一般式(I)の繰り返し単位を含む電子発光ポリマー及びポリマー主鎖に付着される又はポリマー主鎖に組み込まれる置換基としてポリマーに結合する金属錯体を提供する。
【化13】

ここで、各Arは同じか異なり、選択的に置換されたアリール又はヘテロアリールを独立して表し、2つのAr基は単一結合によって直接結合されている。
【0031】
電子発光ポリマーは、一般式(I)の繰り返し単位の少なくとも1つに直接結合されている金属錯体を有するホモポリマーであり得る。あるいは、電子発光ポリマーは、金属錯体が(a)ポリマー主鎖内に2つの繰り返し単位を形成するか、又は(b)一般式(I)の繰り返し単位に直接結合するコポリマーであり得る。
【0032】
一般式(I)の繰り返し単位と金属錯体を結合することの前記利点の観点から、金属錯体は一般式(I)に繰り返し単位に結合することが好ましい。より好ましくは、金属錯体は一般式(XII)の繰り返し単位の一部として存在する。
【化14】

ここで、Mは金属であり、各L1、L2及びL3は配位基である。qは整数であり、r及びsはそれぞれ独立して0又は整数であり、(a.q)+(b.r)+(c.s)の総計はM上に有効な配位数に等しい。ここで、aはL1上の配位数であり、bはL2上の配位数であり、cはL3上の配位数である。
【0033】
Ar及びL1は金属Mに結合する2価リガンドを形成する。
【0034】
L1、L2及びL3はそれぞれ独立して単価又は多価の配位子である。L1、L2及びL3の2又は全ては多価の配位子を形成するために結合される。
【0035】
好ましくは、金属錯体は燐光性である。
【0036】
第5の側面において、本発明は一般式(XIII)のモノマーを提供する。
【化15】

ここで、各Arは同じか異なり、独立して選択的に置換されるアリール又はヘテロアリールを表す。いずれの2つのAr基は単一結合によって直接結合される。Mは金属であり、各L1、L2及びL3は配位基であり、qは整数であり、r及びsはそれぞれ独立して0又は整数であり、(a.q)+(b.r)+(c.s)の総計はM上に有効な配位数に等しく、ここで、aはL1上の配位数であり、bはL2上の配位数であり、cはL3上の配位数であり、各Pは同じか異なり、重合基である。
【0037】
1つの好ましい実施例において、金属錯体ML1q2r3sは、L1、L2及びL3の1又は2以上を有する結合を通してトリアリールアミンのアリール基に結合される。他の好ましい実施例において、Ar及びL1は金属Mに結合する2座配位子を形成するように結合される。
【0038】
1、L2及びL3はそれぞれ独立して単一又は複数配位子である。
【0039】
好ましくは、各Pは独立してボロン酸、ボロンエステル、ボラン又はハロゲンから独立して選択される。
【0040】
図1を参照すると、本発明の電子発光装置の標準的な構造は、透明ガラス又はプラスチック基板1、インジウム錫酸化物のアノード2及びカソード4を含む。本発明の電子発光層は、アノード2及びカソード4の間の層3である。
【0041】
層3に加えて、独立した正孔輸送層及び/又は電子輸送層が供給されることができる。
【0042】
必須ではないが、アノードから半導体ポリマー層への電子の注入を促進するので、アノード2とポリマー層3の間には有機正孔注入層(図示しない)があることが望ましい。有機正孔注入材料の例としては、EP0901176及びEP0947123に開示されるようなポリ(エチレン ジオキシチオフェン)(PEDT/PSS)、US5723873及びUS5798170に開示されるようなポリアニリンを含む。
【0043】
カソード4は電子を有機発光層の注入することを可能とする仕事関数を有する材料から選択される。他の要因は、カソードと有機発光材料との間の逆の相互作用の可能性のようにカソードの選択に影響を与える。カソードはアルミニウム層のような単一層からなることができる。あるいは、例えば、WO98/10621に開示されるようなカルシウムとアルミニウムの2層、WO98/57381、Appl.Phys.Lett.2002,81(4),634及びWO02/84759に開示されるようなバリウム元素又はWO00/48258に開示されるフッ化リチウム若しくはAppl.Phys.Lett.2001,79(5),2001に開示されるフッ化バリウムのような電子注入を促進するための誘電体薄膜であり得る。
【0044】
典型的な電子発光装置は、4.8eVの仕事関数を有するアノードを含む。したがって、正孔輸送領域のHOMOレベルは好ましくは約4.8〜5.5eVである。同様に、典型的な装置のカソードは約3eVの仕事関数を有する。したがって、電子輸送領域のLUMOレベルは好ましくは約3〜3.5eVである。
【0045】
電子発光装置はモノクロ装置又はフルカラー装置(すなわち、赤、緑及び青色電子発光材料から形成される)であり得る。
【0046】
1)電子発光層3
電子発光層3は、本発明のホスト材料ポリマー及び金属錯体、又は1若しくは2以上の追加の材料を含むことができる。特に、層3は、本発明のホスト材料と金属錯体にWO99/48160に開示される1又は2以上の正孔輸送ポリマー及び電子輸送ポリマーが混合されたものを含むことができる。
【0047】
2)ホストポリマー
ホストポリマーは、ホモポリマー又はコポリマーであり得る。コポリマーであるとき、コポリマーの第1及び第2の繰り返し単位は、AB、ランダム又はブロックコポリマーのような任意の形のポリマーに配置されることができる。コポリマーは、第1及び第2繰り返し単位に加えて、追加の繰り返し単位を含むことができる。例えば、第3の繰り返し単位はブロック又はランダムコポリマーを形成するために第1及び第2繰り返し単位に供給することができる。
【0048】
コポリマーは、例えば、WO00/55927及びUS6353083に開示されるような正孔輸送領域と電子輸送領域を含むことができる。例えば、一般式(I)を含む領域は、通常、正孔輸送機能を提供する。同様に、電子輸送領域は、ポリフルオレン単位の鎖、又は、例えば、Polym.Adv.Technol.1998,9,429−42及びJ.Mater.Chem.200,10,1−25に開示される電子欠乏複素環の繰り返し単位を含む。このようなポリマー内の異なる領域はUS6353083のようにポリマー主鎖に沿って提供されるか、又はWO01/62869のようにポリマー主鎖からの分枝基として提供される。
【0049】
金属錯体は、例えば、EP1245659、WO02/31896、WO03/18653及びWO03/22908に開示されるように、ホモポリマーの主鎖上の置換基として、又はコポリマーの主鎖に組み込まれるかして、ホスト材料に組み込まれる。この場合、コポリマーは発光機能並びに正孔輸送及び電子輸送の少なくとも1つの機能を提供する。
【0050】
これらポリマーの製造の好ましい方法は、例えば、WO00/53656に記載されるスズキ重合及び例えば、T.Yamamoto,“Electrically Conducting And Thermally Stable π・Conjugated Poly (arylene)s Prepared by Organometallic Processes”,Progress In Polymer Science 1993,17,1153−1205に記載されるヤマモト重合である。これら重合技術は、共に、金属錯体の金属原子がアリール基とモノマーの離脱基の間に挿入される「金属挿入」によって行われる。ヤマモト重合の場合はニッケル錯体触媒が使用され、スズキ重合の場合にパラジウム錯体触媒が使用される。
【0051】
例えば、ヤマモト重合による線状ポリマーの合成において、2つの反応性ハロゲン基を有するモノマーが使用される。同様に、スズキ重合法においては、少なくとも1つの反応基はボロン酸又はボロンエステルのようなボロン誘導基であり、他の反応基はハロゲンである。好ましいハロゲンは塩素、臭素及びヨウ素であり、最も好ましくは臭素である。
【0052】
本明細書をとおして例示された繰り返し単位及びアリール基を含む末端基は適切な離脱基を有するモノマーから導入することができる。
【0053】
スズキ重合は、部分規則性、ブロック及びランダムコポリマーを製造するために使用することができる。特に、1つの反応基がハロゲンであり、他の反応基がボロン誘導基であるときにホモポリマー又はランダムコポリマーが作られる。あるいは、第1モノマーの反応基が共にボロンであり、第2モノマーの反応基が共にハロゲンであるとき、ABコポリマーが作製される。
【0054】
3)金属錯体
好ましい金属錯体は選択的に置換される一般式(V)の錯体である。
ML1q2r3s (V)
ここで、Mは金属であり、各L1、L2及びL3は配位基であり、qは整数であり、r及びsはそれぞれ独立して0又は整数であり、(a.q)+(b.r)+(c.s)の合計はM上で有効な配位数に等しく、ここで、aはL1上の配位数であり、bはL2上の配位数であり、cはL3上の配位数である。
【0055】
重金属Mは迅速な相互交差及び3重項からの発光(燐光)を可能にする強いスピン軌道の結合を含む。適切な重金属Mは次のものを含む。
セリウム、サマリウム、ユーロピウム、テルビウム、ジスプロシウム、ツリウム、エルビウム及びネオジウム、並びに
d−ブロック金属、特に、2及び3族、すなわち、元素39〜48及び72〜80であり、特に、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、レニウム、オスミウム、イリジウム、プラチナ及び金
【0056】
f−ブロック金属の適切な配位基は、カルボン酸、1,3−ジケトン、ヒドロキシカルボン酸、アシルフェノールを含むシッフ塩基及びイミノアシル基のような酸素又は窒素ドナーを含む。知られているように、発光ランタニド金属錯体は、金属イオンの1重項の励起状態より高い3重項の励起エネルギーレベルを有する感光性基を要求する。発光は金属のf−f転移からであり、したがって発光色は金属の選択によって決められる。シャープな発光は通常狭く、表示装置に有益な純度の高い色をもたらす。
【0057】
d−ブロック金属は、ポルフィリン又は一般式(VI)の2座の配位子のような炭素又は窒素ドナーを有する有機金属錯体を形成する。
【化16】

ここで、Ar4及びAr5は同じか異なり、選択的に置換されたアリール又はヘテロアリールから独立して選択される。X1及びY1は同じか異なり、炭素又は窒素から独立して選択される。Ar4及びAr5は融合され得る。X1が炭素であり、Y1が窒素である配位子が特に好ましい。
【0058】
2座の配位子の例は下記に例示される。
【化17】

【0059】
各Ar4及びAr6は1又は2以上の置換基を有する。特に好ましい置換基は、WO02/45466、WO02/44189、US2002−117662及びUS2002−182441に開示される錯体の発光を青色シフトするための使用され得るフローリン又はトリフルオロメチル、JP2002−324679に開示されるアルキル又はルコキシ基、WO02/81448に開示されるような発光材料として使用されるとき正孔を錯体に輸送するのを助けるために使用されるカルバゾール、WO02/68435及びEP1245659に開示されるような配位子が他の基の付着を容易にするために働く臭素、塩素又はヨウ素、及びWO02/66552に開示される金属錯体の溶液プロセス性を得るため又は促進するために使用されるデンドロンを含む。
【0060】
d−ブロック元素と共に使用されるに適する他の配位子はジケトネートを含む。これらの錯体においては、発光色は配位子だけでなく金属の選択によって決まる。発光低分子金属錯体の広範囲、特に、トリス−(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウムは、有機発光装置において知られ、実証されてきた。[例えば、Macromol.Sym.125(1997)1−48、US−A5,150,006、US−A6,083,634及びUS−A5,432,014参照]2価又は3価金属のための適切な配位子は、8−ヒドロキシキノレート及びヒドロキシキノキサリノール−10−ヒドロキシベンゾ(h)キノリナート(II)、ベンザゾール(III)、シッフ塩基、アゾインドール、クロモン誘導体、3−ヒドロキシフラボン及びサリチル酸アミノカルボン酸塩及びエステルカルボン酸塩のようなカルボン酸のようなオキシノイド、例えば、酸素−窒素、又は酸素−酸素寄与原子、通常は、置換酸素原子を有する環状窒素原子、又は置換酸素原子を有する置換窒素原子又は酸素原子を含む。
【0061】
上記に概説したように、金属錯体はホストポリマーに混合されるか、側鎖として又はポリマー内の繰り返し単位としてポリマーに化学的に結合される。一般式(I)の繰り返し単位に結合される金属錯体の例は次のものである。
【化18】

【0062】
この配列は、トリアリールアミン単位の岐状アリール基(上図のフェニル)及びアリール基が結合する金属錯体(上図のフェニルピリジン)は共に共平面性を有し、これによって、金属錯体と繰り返し単位の間の共役を最大化するので特に有利である。これに比較して、ポリマー主鎖のアリーレン繰り返し単位に結合する金属錯体(例えば、WO03/22908に開示されるように)はアリーレン繰り返し単位と共平面性を有しない。
【0063】
対応する繰り返し単位を形成するために重合される枝状金属錯体を有するモノマーは次のように形成される。
【化19】

ここで、Halはハロゲンを表し、LGはアリール又は複素アリール結合基、特に1,4フェニレンを表す。
【0064】
金属錯体は、他の方法として、ポリマー主鎖内の繰り返し単位を形成してもよい。この場合、上記繰り返し単位を形成するためのモノマーの適切な分類の1つは一般式(VII)を有する繰り返し単位である。
【化20】

【0065】
一般式(VII)のモノマーから引導される繰り返し単位はポリマー主鎖に2つの配位子L1及び金属Mを含む。上記モノマーの例はWO02/068435に開示されるように次のものである。
【0066】
【化21】

【0067】
一般式(VII)において、qは少なくとも2である。
【0068】
4)コポリマーの第2繰り返し単位
一般式(I)の繰り返し単位を含むコポリマーの第2繰り返し単位は末端ポリマーの要求される特性の広い範囲の繰り替えし単位、特に次のものから選択される。
【0069】
a)共役、実質的に平面第2繰り返し単位
第2の繰り返し単位の1つの分類は、J.Appl.Phys.1996,79,934に開示されるような1,4−フェニレン繰り返し単位、EP0842208に開示されるようなフルオレン繰り返し単位、例えば、Macromolecules 2000,33(6),2016−2020に開示されるようなインデノフルオレン繰り返し単位、例えば、EP0707020に開示されるようなスピロフルオレンのようなアリーレン繰り返し単位である。これらの繰り返し単位は選択的に置換される、置換基の例としては、C1-20アルキル又はアルコキシのような溶解性基、フルオレン、ニトロ又はシアノのような電子誘引基、及びポリマーのガラス転移温度(Tg)を増加させる置換基がある。
【0070】
フルオレン繰り返し単位は共平面性であり、ポリマーが主鎖の共役が望まれる場合に特に有用である。特に好ましいものは、選択的に置換される2,7−結合フルオレン、最も好ましくは、一般式(VIII)の繰り返し単位である。
【化22】

ここで、R1及びR2は水素又は選択的に置換されるアルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリールアルキルであり、R1及びR2の少なくとも1つは水素ではない。より好ましくは、R1及びR2の少なくとも1つは選択的に置換されるC4〜C20アルキル又はアリール基である。
【0071】
この種の繰り返し単位を含む本発明のポリマーは赤色発光体のような相対的小さなバンドギャップ発光体のためのホスト材料として有利である。
【0072】
b)共役、非平面性繰り返し単位
非平面性繰り返し単位は、非平面性繰り返し単位の置換基と隣接する環系の間にねじれを導入することができる環置換基の間に立体構造の相互作用によってできたねじれを含む単位を含む。
【0073】
ポリマー主鎖にねじれを形成することができる繰り返し単位の1つの分類は選択的に置換される一般式(IX)の繰り返し単位を含むものである。
【化23】

ここで、mは1又は2であり、R3は置換基であり、好ましくは選択的に置換されるアルキル、アルコキシ、アリール、アリーロキシ、ヘテロアリール又はヘテロアリーロキシ基であり、より好ましくは、C1-10アルキル基である。
【0074】
3基は、R3が付着されるフェニル基に隣接する一般式(IX)の繰り返し単位のフェニル基に立体構造相互作用によりねじれを導入する。この場合、好ましい繰り返し単位は一般式(X)又は(XI)の繰り返し単位を含む。
【化24】

【0075】
あるいは、R3基は一般式(IX)の繰り返し単位に隣接する繰り返し単位に立体総合作用によりねじれを導入する。この場合、R3は前記隣接する繰り返し単位の繰り返し単位の炭素原子に隣接する炭素原子に付着する。
【0076】
このタイプの非平面性共役繰り返し単位を含む本発明のポリマーは、平面性共役繰り返し単位を有する対応するポリマーよりより広いバンドギャップを有するホスト材料として使用するのに適している。
【0077】
c)部分的又は完全非共役繰り返し単位
部分的又は完全非繰り返し単位の特別な例は、一般式7−10を有する(点線は追加の繰り返し単位への連鎖のための結合を示す)。どちらかの末端にアリール基を有する繰り返し単位は、スズキ又はヤマモト重合により適切なモノマーから容易に形成されるので特に優位である。
【化25】

【0078】
これら第2の繰り返し単位は、これら単位の高い3重項エネルギーのため第1の繰り返し単位(IVa)及び(IVb)と共に使用されるのに適している。さらに、単位(IVa)及び(IVb)は共に正孔及び電子輸送機能を提供することができる。
【0079】
共役の分離は、例えば、−Si(Ak)2−ここで、Akはアルキル基、のようなポリマー主鎖に位置するシリコン原子、例えば、−P(Ak)−のような5族元素、及び例えば、酸素及び硫黄原子のような6族元素によって供給される。
【0080】
この種の繰り返し単位を含む本発明のポリマーは相対的に広いバンドギャップを有する材料に適切である。
【0081】

一般的手続き
緑色発光錯体11又は赤色発光錯体12(WO02/66552に開示される)及びホストポリマーがキシレン溶液からスピンコートによって、選択的PEDT/PSSのような正孔注入材料層又は正孔輸送層を伴うインジウム錫酸化物を含む基板にスピンコートによって蒸着される。電子輸送/正孔遮断層は、電子発光層とカソードの間に選択的に供給される。カルシウム/アルミニウムの2層カソードは電子発光層上に蒸着され、装置はSees Getters SpAから入手可能な十分な金属封止を使用して封止された。
【0082】
2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリンプラチナ(II)が赤色発光錯体12の替わりに使用され得る。
【0083】
フッ化リチウム/アルミニウムの2層がカルシウム/アルミニウムの替わりに使用され得る。
【0084】
【化26】

AkOは2−エチルヘプチロキシである。
【化27】

【0085】
装置は次のホスト材料を使用して製造された。
【化28】

【0086】
ホスト材料A〜Eは赤色発光錯体12のためのホスト材料として使用されたが、共役部の減少又は分断を与える第2の繰り返し単位を有するホスト材料C〜Eは緑色発光錯体11のためのホスト材料として使用された。
【0087】
本発明は、特定の例示された実施例によって記載されてきたが、本発明の特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱しない限り、本明細書に開示された特徴点の多くの改良、変更又は組み合わせが可能であることは当業者に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の電子発光装置を示す。
【符号の説明】
【0089】
1 ガラス又はプラスチック基板
2 インジウム錫酸化物からなるアノード
3 本発明の電子発光層
4 カソード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正電荷輸送体の注入のための第1の電極、
負電荷輸送体の注入のための第2の電極、及び
第1の電極と第2の電極の間に位置し、ホスト材料と金属錯体を含む電子発光体
を含む電子発光装置において、
ホスト材料は一般式(I)の第1の繰り返し単位を有するポリマーを含み、
【化1】

ここで、各Arは同じか異なり、独立して選択的に置換されるアリール又はヘテロアリールを表し、どの2つのAr基も単一結合によって直接結合されている電子発光装置。
【請求項2】
ポリマーが第2の繰り返し単位を含むコポリマーである請求項1に記載の電子発光装置。
【請求項3】
第2の繰り返し単位が少なくとも部分的に非共役である請求項2に記載の電子発光装置。
【請求項4】
第2の繰り返し単位が一般式(II)及び(III)の繰り返し単位から選択され、
【化2】

ここで、R4及びR5は、水素又は置換基から独立して選択され、nは1〜10から選ばれ、Ar1及びAr2は選択的に置換されるアリール又はヘテロアリールから独立して選択される請求項3に記載の電子発光装置。
【請求項5】
各R4及びR5は、水素又はC1-10のアルキルから独立して選択され、nは1又は2、及び各Ar1及びAr2はフェニルである請求項4に記載の電子発光装置。
【請求項6】
第2の繰り返し単位はその主鎖に沿って完全に共役されており、第1の繰り返し単位のArに直接共役されている請求項2に記載の電子発光装置。
【請求項7】
第2の繰り返し単位は選択的に置換されるフルオレン、スピロフルオレン、インデノフルオレン、フェニレン及びオリゴ−フェニレンから選択される請求項6に記載の電子発光装置。
【請求項8】
コポリマーがABコポリマーである請求項2〜7のいずれかに記載の電子発光装置。
【請求項9】
第1の繰り返し単位のAr基のいずれもが単一結合によって直接結合されている請求項1ないし8のいずれかに記載の電子発光装置。
【請求項10】
第1の繰り返し単位が一般式(IV)の選択的に置換される繰り返し単位を含む請求項1ないし8のいずれかに記載の電子発光装置。
【化3】

【請求項11】
金属錯体がポリマー主鎖に付着する置換基としてポリマーに化学的に結合するか、又はポリマー主鎖に組み込まれる請求項1ないし10のいずれかに記載の電子発光装置。
【請求項12】
金属錯体がポリマー内の繰り返し単位として供給される請求項11に記載の電子発光装置。
【請求項13】
金属錯体がポリマーの末端基として供給される請求項12に記載の電子発光装置。
【請求項14】
金属錯体が電子燐光性である請求項1ないし13のいずれかに記載の電子発光装置。
【請求項15】
請求項1ないし10のいずれかで定義された金属錯体及びポリマーを含む組成物。
【請求項16】
一般式(I)の繰り返し単位及びポリマー主鎖に付着する置換基としてポリマーに結合するか又はポリマー主鎖に組み込まれる金属錯体を含む電子発光ポリマー。
【化4】

ここで、各Arは同じか異なり、独立して選択的に置換されるアリール又はヘテロアリール及びいずれの2つのAr基も単一結合によって直接結合されている電子発光ポリマー。
【請求項17】
金属錯体が一般式(I)の繰り返し単位に直接結合されている請求項16に記載の電子発光ポリマー。
【請求項18】
一般式(XII)の繰り返し単位を含み、
【化5】

ここで、Mは金属であり、各L1、L2及びL3は配位基である。qは整数であり、r及びsはそれぞれ独立して0又は整数であり、(a.q)+(b.r)+(c.s)の総計はM上に有効な配位数に等しい。ここで、aはL1上の配位数であり、bはL2上の配位数であり、cはL3上の配位数である請求項17に記載の電子発光ポリマー。
【請求項19】
金属錯体が燐光性である請求項16に記載の電子発光ポリマー。
【請求項20】
一般式(III)のモノマーであって、
【化6】

ここで、各Arは同じか異なり、選択的に置換されたアリール又はヘテロアリールを独立して表し、2つのAr基は単一結合によって直接結合されており、Mは金属であり、各L1、L2及びL3は配位基であり、qは整数であり、r及びsはそれぞれ独立して0又は整数であり、(a.q)+(b.r)+(c.s)の総計はM上に有効な配位数に等しく、aはL1上の配位数であり、bはL2上の配位数であり、cはL3上の配位数であり、各Pは同じか異なり、重合性基であるモノマー。
【請求項21】
各Pは独立してボロン酸、ボロンエステル、ボラン又はハロゲンから選択される請求項20に記載のモノマー。




【図1】
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【公表番号】特表2007−501507(P2007−501507A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521673(P2006−521673)
【出願日】平成16年8月2日(2004.8.2)
【国際出願番号】PCT/GB2004/003332
【国際公開番号】WO2005/013386
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(503419985)シーディーティー オックスフォード リミテッド (21)
【出願人】(597063048)ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド (152)
【Fターム(参考)】