説明

電子血圧計

【課題】表示部のLCDレイアウトパターンに従う表示制御の設計を容易に実行可能な電子血圧計を提供する。
【解決手段】電子血圧計1は、LCDディスプレイ装置5と、LCDドライバ4と、CPU100と、メモリ42とを含む。LCDドライバ4は、LCDディスプレイ装置5を駆動するための駆動データテーブルを有する。メモリ42は、複数のセグメントの駆動データテーブルにおけるアドレス位置情報をそれぞれ記憶する。CPU100は、メモリ42に格納されているアドレス位置情報に従ってマスクデータ列を取得し、駆動データテーブルのデータ列に対するデータマスク処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子血圧計に関し、特に血圧測定値等を表示する表示部を備えた電子血圧計に関する。
【背景技術】
【0002】
血圧は循環器疾患を解析する指標の一つである。血圧に基づいて循環器疾患のリスク解析を行なうことは、たとえば脳卒中や心不全や心筋梗塞などの心血管系の疾患の予防に有効である。特に、早朝に血圧が上昇する早朝高血圧は心臓病や脳卒中などに関係している。さらに、早朝高血圧の中でも、モーニングサージと呼ばれる起床後1時間から1時間半ぐらいの間に急激に血圧が上昇する症状は、脳卒中との因果関係があることが判明している。そこで、時間(生活習慣)と血圧変化の相互関係を把握することが、心血管系の疾患のリスク解析に有用である。したがって、長期間にわたり、連続的に血圧測定することが必要となってきている。
【0003】
また、近年の研究成果により、病院や健康診断時に測定する血圧(随時血圧)よりも、家庭で測定した家庭血圧が、より心血管系疾患の予防・診断・治療に有効であることが判明してきている。これにともない、家庭向け血圧計が広く普及し、家庭血圧値を診断に使用する動きも始まっており、種々の家庭向け血圧計がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−68922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、従来の血圧計においては、機種毎に表示内容が異なっていたり、あるいは、同じ機種ではあるが発送地域等により表示部で表示する内容が異なったりしていた。
【0006】
それゆえ、表示部のLCDレイアウトパターン毎に表示制御に関する設計が求められていた。
【0007】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、表示部のLCDレイアウトパターンに従う表示制御の設計を容易に実行可能な電子血圧計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある局面に従う電子血圧計は、複数の液晶表示素子で構成されるディスプレイと、少なくとも1つの所定ビット列で構成されるとともに、各ビットが前記複数の液晶表示素子のそれぞれに対応する駆動テーブルに従って、前記ディスプレイを構成する複数の液晶表示素子の点消灯制御を実行するための駆動回路と、駆動テーブルのデータを所定ビット列毎に演算処理するための演算回路と、複数の液晶表示素子のそれぞれが対応する前記駆動テーブルにおけるビット位置を示す情報、および所定ビット列を構成する複数ビットのうちの対応するビットのデータをそれぞれ変更するための複数のマスクデータ列が予め格納されたメモリとを備える。演算回路は、メモリを参照して、前記複数の液晶表示素子のうち点消灯制御する液晶表示素子に対応する前記駆動テーブルにおけるビット位置を示す情報を取得し、取得したビット位置に従って、前記メモリに格納されている複数のマスクデータ列の中から1つのマスクデータ列を取得し、駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とを演算処理して前記駆動テーブルを更新する。
【0009】
好ましくは、演算回路は、前記複数の液晶表示素子のうちの点消灯制御する液晶表示素子を点灯させる場合には、前記駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とをOR演算処理する。
【0010】
好ましくは、演算回路は、前記複数の液晶表示素子のうちの点消灯制御する液晶表示素子を消灯させる場合には、前記駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とをAND演算処理する。
【0011】
好ましくは、演算回路は、前記複数の液晶表示素子のうちの点消灯制御する液晶表示素子を点滅させる場合には、前記駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とをXOR演算処理する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の電子血圧計における、演算回路は、メモリを参照して、前記複数の液晶表示素子のうち点消灯制御する液晶表示素子に対応する前記駆動テーブルにおけるビット位置を示す情報を取得し、取得したビット位置に従って、前記メモリに格納されている複数のマスクデータ列の中から1つのマスクデータ列を取得し、駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とを演算処理して前記駆動テーブルを更新する。液晶表示素子の構成が変更された場合であっても駆動テーブルにおけるビット位置を変更すれば、マスクデータ列を変更しなくても点消灯制御を実行することが可能であり、液晶表示素子のレイアウトパターンに従うディスプレイの表示制御の設計を容易に実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に従う電子血圧計1の外観について説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う電子血圧計のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う電子血圧計1の表示部40の構成を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う電子血圧計1のディスプレイ領域44に設けられたLCDレイアウトパターンの一例を説明する図である。
【図5】識別コードとセグメント名との関係を説明するテーブル図である。
【図6】図4で説明したLCDレイアウトパターンに従うセグメントの点灯/消灯を制御するための対応テーブルを説明する図である。
【図7】LCDドライバ4のレジスタ領域6における駆動データテーブルについて説明する図である。
【図8】各セグメントと駆動データテーブルとの対応関係を説明する図である。
【図9】LCDドライバ4の駆動方式について説明する図である。
【図10】コモン信号を立ち上げた場合におけるレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの参照するデータを説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態に従うメモリ42に格納するLCD情報を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態に従う表示部における表示処理のためのデータの流れについて説明するフロー図である。
【図13】本発明の実施の形態に従う駆動データテーブルの更新処理について説明するフロー図である。
【図14】7セグメントを用いて数字等の文字を表示する場合について説明する図である。
【図15】本発明の実施の形態に従うマスクテーブルを説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態に従うデータマスク処理について説明するフロー図である。
【図17】本発明の実施の形態に従う表示部40における表示の具体例を説明する図である。
【図18】本発明の実施の形態に従う表示部40における表示の別の具体例を説明する図である。
【図19】本発明の実施の形態に従う電子血圧計1の別のディスプレイ領域44に設けられたLCDレイアウトパターンの一例を説明する図である。
【図20】図19で説明したLCDレイアウトパターンに従うセグメントの点灯/消灯を制御するための対応テーブルを説明する図である。
【図21】各セグメントと駆動データテーブルとの対応関係を説明する図である。
【図22】本発明の実施の形態に従う電子血圧計1のさらに別のディスプレイ領域44に設けられたLCDレイアウトパターンの一例を説明する図である。
【図23】図22で説明したLCDレイアウトパターンに従うセグメントの点灯/消灯を制御するための対応テーブルを説明する図である。
【図24】各セグメントと駆動データテーブルとの対応関係を説明する図である。
【図25】CPU100と接続される操作部41のスイッチ構成を説明する図である。
【図26】スイッチSWの関係を説明する図である。
【図27】CPU100と接続される操作部41の別のスイッチ構成を説明する図である。
【図28】スイッチSWの関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明に基づいた実施の形態における電子血圧計について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。各図中、同一符号は同一または相当部分を指し、重複する説明は繰返さない場合がある。
【0015】
本実施の形態では、測定部位を上腕とし、オシロメトリック法で血圧を算出し、一例として圧力センサが2個搭載されている電子血圧計について説明する。なお、血圧算出のために適用される方法は、オシロメトリック法に限定されない。
【0016】
(電子血圧計1の外観)
図1は、本発明の実施の形態に従う電子血圧計1の外観について説明する図である。
【0017】
図2は、本発明の実施の形態に従う電子血圧計のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0018】
図1および図2を参照して、電子血圧計1は、本体部10と、表面カバー11と、被測定者の上腕に巻付け可能なカフ20とを備える。カフ20は、空気袋21を含む。表面カバー11には、たとえば液晶などにより構成される表示部40と、ユーザ(被測定者)からの指示を受付けるための複数のスイッチからなる操作部41とが配置されている。
【0019】
本体部10は、上述の表示部40および操作部41に加え、各部を集中的に制御し各種の演算処理を行なうためのCPU(Central Processing Unit)100と、CPU100に所定の動作をさせるためのプログラムやデータを記憶するための処理用のメモリ42と、測定した血圧データなどを格納するためのデータ格納用のメモリ43と、本体部10の各部に電力を供給するための電源44と、現在時間を計時して計時データをCPU100に出力するタイマ45とを含む。
【0020】
操作部41は、電源をONまたはOFFするための指示の入力と測定開始および終了の指示を受付ける測定/停止スイッチ41Aと、タイマ45をセットするために操作されるタイマセットスイッチ41Bと、メモリ43に格納された血圧データなどの情報をメモリ43から読出し、表示部40に表示する指示を受付けるためのメモリスイッチ41Cと、タイマセットの際の数字とメモリ呼び出しの際のメモリ番号の上げ下げの指示を受付けるための矢印スイッチ41D,41Eとを有する。
【0021】
本体部10は、さらに、ポンプ51および排気弁(以下、弁という)52を含むカフ圧の調整機構を有する。ポンプ51、弁52および空気袋21内の圧力(カフ圧)を検出するための第1圧力センサ321および第2圧力センサ322からなるエア系は、カフ用エアチューブ31を介して、カフ20に内包される空気袋21と接続される。
【0022】
本体部10は、さらに、上述したエア系と、カフ圧の調整機構と、第1発振回路331および第2発振回路332と、調整回路335とを含む。カフ圧の調整機構は、ポンプ51および弁52のほか、ポンプ駆動回路53と弁駆動回路54とを有する。
【0023】
ポンプ51は、カフ圧を加圧するために、空気袋21に空気を供給する。弁52は、空気袋21の空気を排出しまたは封入するために開閉される。ポンプ駆動回路53は、ポンプ51の駆動をCPU100から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路54は弁52の開閉制御をCPU100から与えられる制御信号に基づいて行なう。
【0024】
第1圧力センサ321および第2圧力センサ322には、一例として静電容量型の圧力センサを用いる。静電容量型の圧力センサは、検出するカフ圧に応じて容量値が変化する。第1発振回路331および第2発振回路332はそれぞれ、対応する圧力センサに接続されて、対応の圧力センサの容量値に基づき発振する。本例においては、第1発振回路331および第2発振回路332は、CPU100からの指示に応答して動作し、CPU100は、第1発振回路331および第2発振回路332の一方に対して活性化信号を出力する。なお、圧力センサは、静電容量型に限られず、他の方式を採用することも可能である。例えば、ピエゾ抵抗素子を用いたピエゾ抵抗型の圧力センサを採用するようにすることも可能である。
【0025】
CPU100からの活性化信号を受けた第1発振回路331および第2発振回路332のいずれか一方は、対応する圧力センサの容量値に応じた周波数を有する信号(以下、周波数信号という)を出力する。出力した周波数信号は調整回路335を介してCPU100に与えられる。
【0026】
調整回路335は、第1発振回路331および第2発振回路332と接続されており、後述するがいずれか一方の周波数信号を通過させてCPU100に出力する。
【0027】
CPU100は、調整回路335を介して第1発振回路331または第2発振回路332から入力される周波数信号を圧力に変換することによって、圧力を検知する。
【0028】
図3は、本発明の実施の形態に従う電子血圧計1の表示部40の構成を説明する図である。
【0029】
図3を参照して、表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ装置5と、LCDディスプレイ装置5を駆動するためのLCDドライバ4とを含む。
【0030】
LCDドライバ4は、駆動データテーブルを格納するレジスタ領域6を有している。
CPU100は、メモリ42に格納されている各種表示プログラムおよびデータ等を読み出して、LCDディスプレイ装置5に所定の表示をさせるためにLCDドライバ4のレジスタ領域6の駆動データテーブルを更新する。
【0031】
LCDドライバ4は、レジスタ領域6に格納された駆動データテーブルに従って、LCDディスプレイ装置5を駆動し、所望のデータを表示する。
【0032】
ここで、LCDディスプレイ装置5には、複数の端子Tが設けられ、略中央部分にディスプレイ領域44が設けられる。ディスプレイ領域44には、後述するが複数のセグメントで形成されたLCDレイアウトパターンが設けられている。LCDディスプレイ装置5に設けられた端子Tに所定の信号を入力することによりLCDレイアウトパターンに従う任意のセグメントの点灯/消灯を制御する。本例においては、一例として、LCDディスプレイ装置5に80個の端子Tが設けられており、各辺に対応する領域に20個ずつの端子Tが設けられている場合が示されており、各端子Tには1番〜80番目までナンバリングされている。本例においては、34番〜69番までがセグメント表示に用いるための端子Tとして用意されているものとする。66番〜69番の端子Tにコモン信号COM0〜COM4(総称してコモン信号COMとも称する)の制御信号がそれぞれ入力可能な状態に設けられている。また、65番〜34番の端子Tにセグメント信号SEG0〜SEG31(総称してセグメント信号SEGとも称する)の制御信号がそれぞれ入力可能な状態に設けられている。
【0033】
他の端子については、一例として例えば、1番〜20番までの端子Tは、セグメントの点灯/消灯以外の表示に関する制御信号用の端子として設けられている。また、21番〜33番までの端子Tは、印加する制御電圧用の端子として設けられている。また、70番〜80番までの端子Tは、入出力制御用の端子として設けられている。なお、当該構成は一例であり、別の構成とすることも当然に可能である。また、全ての端子を用いる必要はなく、必要な端子のみ接続するようにしても良い。本例においては、表示に関わる信号である、セグメント信号およびコモン信号について主に説明する。
【0034】
LCDドライバ4は、CPU100からのデータに基づいて所定のタイミングで少なくとも1つのコモン信号およびセグメント信号をそれぞれ出力し、当該信号に従うセグメントの点灯/消灯を制御する。
【0035】
図4は、本発明の実施の形態に従う電子血圧計1のディスプレイ領域44に設けられたLCDレイアウトパターンの一例を説明する図である。
【0036】
図4を参照して、ここでは、ディスプレイ領域44に複数のセグメントが配置されており、7セグメントを用いて数字等を表示したり、アイコンを表示したりすることが可能である。
【0037】
本例においては、それぞれのパターンに対応した識別コードが割り振られている。
図5は、識別コードとセグメント名との関係を説明するテーブル図である。
【0038】
図5を参照して、例えば、システム値の百の位については識別コード「1」、十の位については識別コード「2」、1の位については識別コード「3」が割り当てられている。また、ハートマークについては、識別コード「F3」、電池マークについては識別コード「F2」、記録マークについては識別コード「F7」が割り当てられている。これらの識別コードについては、他の機種においても同様のものを用いることが可能である。なお、数字の識別コードに対しては、複数のセグメントで構成されるため、各セグメントを識別するために、さらにサブ識別コードである「A〜G」が割り当てられるものとする。例えば、再び図4を参照して、識別コード「2」において7つのセグメントが配置された場合が示されており、それぞれの対応位置についてサブ識別コードである「A〜G」が割り当てられる場合が示されている。
【0039】
図6は、図4で説明したLCDレイアウトパターンに従うセグメントの点灯/消灯を制御するための対応テーブルを説明する図である。
【0040】
図6を参照して、ここでは、コモン信号COM0〜COM3と、セグメント信号SEG0〜SEG31との組み合わせに従って点灯/消灯の制御が可能なセグメントの識別コードが示されている。
【0041】
例えば、コモン信号COM0とセグメント信号SEG0とを駆動することにより、識別コード「12A」のセグメントの点灯制御が可能となる。同様に、コモン信号COM1とセグメント信号SEG0とを駆動することにより、識別コード「12B」のセグメントの点灯制御が可能となる。他のセグメントについても同様である。また、例えば、コモン信号COM3とセグメント信号SEG4とを駆動することにより、識別コード「F3」であるハートマークの点灯制御が可能となる。
【0042】
ここで、左側の番号は、図3で説明した端子Tの番号を示している。本例のLCDレイアウトパターンにおいては、セグメント信号SEG25〜SEG31は利用しない構成となっている。
【0043】
次に、LCDドライバ4におけるLCDディスプレイ装置5の駆動について説明する。
図7は、LCDドライバ4のレジスタ領域6における駆動データテーブルについて説明する図である。
【0044】
図7を参照して、レジスタ領域6は、CPU100の演算処理する単位に合わせた領域として設けられている。本例においては、一例としてCPU100は、バイト単位(8ビット)で演算処理する。
【0045】
レジスタ領域6の駆動データテーブルにおいて、レジスタ領域6の行アドレス0〜Fの領域と、各領域の8ビットのデータとについては、図に示されるようにセグメント信号SEGとコモン信号COMとの対応付けが予めなされている。
【0046】
具体的には、レジスタ領域6には、順番に行アドレス0の下位ビット(4ビット)はセグメント信号SEG0の領域として割り当てられている。また、行アドレス0の上位(4ビット)は、セグメント信号SEG1の領域として割り当てられている。行アドレス1の下位ビット(4ビット)はセグメント信号SEG2の領域として割り当てられている。行アドレス1の上位(4ビット)は、セグメント信号SEG3の領域として割り当てられている。同様にして、行アドレスFの下位ビット(4ビット)は、セグメント信号SEG30の領域として割り当てられている。行アドレスFの上位ビット(4ビット)はセグメント信号SEG31の領域として割り当てられている。
【0047】
当該駆動データテーブルの値を更新することにより駆動されるコモン信号COMとセグメント信号SEGとの組み合わせが更新される。
【0048】
図8は、各セグメントと駆動データテーブルとの対応関係を説明する図である。
図8を参照して、例えば、駆動データテーブルの行アドレス0のビット0は識別コード「12A」の表示に関するデータが格納される。本例においては、データ値として点灯であれば「1」、消灯であれば「0」とする。なお、ここで、「NC」あるいは「0」の識別コードは接続されていない状態であることを意味する。
【0049】
なお、駆動データテーブルの初期値は全て0であるものとする。また、当該駆動データテーブルを更新する場合には、各行アドレス単位毎、すなわち8ビット毎にデータが更新される。これは、CPU10がバイト単位での演算処理を実行するからである。本例においては、CPU10は、1バイト毎の演算処理を実行するものとする。
【0050】
図9は、LCDドライバ4の駆動方式について説明する図である。
図9を参照して、ここでは、一例として4種類の駆動が可能であり、スタティック、1/2デューティ、1/3デューティ、1/4デューティが示されている。
【0051】
スタティック駆動の場合には、コモン信号COM0のみを立ち上げ、その他のコモン信号は駆動しない。具体的には、この場合、コモン信号COM0を立ち上げた状態でレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット0およびビット4のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動が行なわれる。
【0052】
1/2デューティ駆動の場合には、コモン信号COM0およびコモン信号COM1について、1周期を2分割して、それぞれが重ならないように立ち上げる。具体的には、まず、COM信号COM0を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット0およびビット4のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。そして、次に、COM信号COM1を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット1およびビット5のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。
【0053】
1/3デューティ駆動の場合には、コモン信号COM0、COM1およびCOM2を1周期を3分割して、それぞれが重ならないように立ち上げる。具体的には、まず、COM信号COM0を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット0およびビット4のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。そして、次に、COM信号COM1を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット1およびビット5のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。そして、次に、COM信号COM2を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット2およびビット6のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。
【0054】
1/4デューティ駆動の場合には、コモン信号COM0〜COM3について、1周期を4分割して、それぞれが重ならないように立ち上げる。具体的には、まず、COM信号COM0を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット0およびビット4のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。そして、次に、COM信号COM1を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット1およびビット5のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。そして、次に、COM信号COM2を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット2およびビット6のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。そして、次に、COM信号COM3を立ち上げて、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの各行におけるビット3およびビット7のデータに基づいてセグメント信号SEGの駆動を実行する。
【0055】
なお、本例においては、1/4デューティ駆動を実行する場合について説明する。
図10は、コモン信号を立ち上げた場合におけるレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの参照するデータを説明する図である。
【0056】
図10(A)を参照して、ここでは、コモン信号COM0を立ち上げた場合の参照するレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの列が示されている。具体的には、ビット0およびビット4を参照して、当該領域に格納されているデータに従ってセグメント信号SEGが駆動される。例えば、本例においては、後述するが「1」が格納されていればセグメント信号を駆動し、「0」が格納されていればセグメント信号をSEGを駆動しないものとする。一例として、行アドレス0のビット0のデータが「1」であれば対応するセグメント信号SEG0を駆動するものとする。
【0057】
図10(B)を参照して、ここでは、コモン信号COM1を立ち上げた場合の参照するレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの列が示されている。具体的には、ビット1およびビット5を参照して、当該領域に格納されているデータに従ってセグメント信号SEGが駆動される。
【0058】
図10(C)を参照して、ここでは、コモン信号COM2を立ち上げた場合の参照するレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの列が示されている。具体的には、ビット2およびビット6を参照して、当該領域に格納されているデータに従ってセグメント信号SEGが駆動される。
【0059】
図10(D)を参照して、ここでは、コモン信号COM3を立ち上げた場合の参照するレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの列が示されている。具体的には、ビット3およびビット7を参照して、当該領域に格納されているデータに従ってセグメント信号SEGが駆動される。
【0060】
図11は、本発明の実施の形態に従うメモリ42に格納するLCD情報を説明する図である。
【0061】
図11を参照して、メモリ42は、各行アドレスが16ビット毎で構成されており、8ビットずつに分割して、各セグメントに関するデータを格納する場合が示されている。
【0062】
具体的には、行アドレス「0039」においては、下位8ビットが識別コード「1A」のセグメントの設定領域として割り当て、上位8ビットが識別コード「1B」のセグメントの設定領域として割り当てるものとする。
【0063】
また、行アドレス「003A」においては、下位8ビットが識別コード「1C」のセグメントの設定領域として割り当て、上位8ビットが識別コード「1D」のセグメントの設定領域として割り当てるものとする。
【0064】
また、行アドレス「003B」においては、下位8ビットが識別コード「1E」のセグメントの設定領域として割り当て、上位8ビットが識別コード「1F」のセグメントの設定領域として割り当てるものとする。
【0065】
また、行アドレス「003C」においては、下位8ビットが識別コード「1G」のセグメントの設定領域として割り当て、上位8ビットが識別コード「2A」のセグメントの設定領域として割り当てるものとする。
【0066】
また、行アドレス「003D」においては、下位8ビットが識別コード「2B」のセグメントの設定領域として割り当て、上位8ビットが識別コード「2C」のセグメントの設定領域として割り当てるものとする。
【0067】
以降、同様の方式に従って、各識別コードに対応するセグメントの設定領域をそれぞれ割り当てるものとする。
【0068】
そして、セグメントの設定領域には、図8で説明した駆動データテーブルに割り当てられたアドレス位置情報をデータとして格納する。
【0069】
具体的には、「1A」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「B」と、ビット位置「1」とを示すアドレス位置情報(B,1)を格納する。
【0070】
同様に、「1B」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「B」と、ビット位置「0」とを示すアドレス位置情報(B,0)を格納する。
【0071】
「1C」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「B」と、ビット位置「2」とを示すアドレス位置情報(B,2)を格納する。
【0072】
「1D」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「B」と、ビット位置「1」とを示すアドレス位置情報(B,1)を格納する。
【0073】
「1E」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「B」と、ビット位置「3」とを示すアドレス位置情報(B,3)を格納する。
【0074】
「1F」のセグメントの設定領域は、本例において識別コード「1F」のセグメントは設けられていないため「NC」を格納する。
【0075】
「1G」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「B」と、ビット位置「1」とを示すアドレス位置情報(B,1)を格納する。
【0076】
「2A」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「A」と、ビット位置「0」とを示すアドレス位置情報(A,0)を格納する。
【0077】
「2B」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「A」と、ビット位置「1」とを示すアドレス位置情報(A,1)を格納する。
【0078】
「2C」のセグメントの設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「A」と、ビット位置「2」とを示すアドレス位置情報(A,2)を格納する。
【0079】
他のセグメントの設定領域についても同様に駆動データテーブルにおけるアドレス位置情報を格納する。
【0080】
なお、同じアドレス位置情報を格納する場合があるが、例えば、仕様に従って識別コード「1A」、「1D」、「1G」に対応するセグメントは互いに結合されており、同時に点灯/消灯が制御されるレイアウトパターンで構成されている。
【0081】
したがって、CPU100は、当該LCD情報を取得することにより、図8の対応関係を示すテーブルを取得して、駆動データテーブルを更新することが可能となる。
【0082】
図12は、本発明の実施の形態に従う表示部における表示処理のためのデータの流れについて説明するフロー図である。
【0083】
図12を参照して、まず、CPU100は、メモリ42から図11で説明したLCD情報の読込処理を実行する。
【0084】
具体的には、所定のアドレス位置からLCD情報を取得する。
そして、その次に、CPU100は、レジスタ領域6に格納された駆動データテーブルの更新処理を実行する(ステップS4)。
【0085】
なお、初期において、図7で説明した駆動データテーブルは、初期化されており全ての値が0に設定されているものとする。
【0086】
次に、駆動データテーブルの更新処理について説明する。
図13は、本発明の実施の形態に従う駆動データテーブルの更新処理について説明するフロー図である。
【0087】
図13を参照して、まず、CPU100は、表示部40に表示するオブジェクト(表示オブジェクトとも称する)を特定する(ステップS10)。例えば、システム値の百の位、あるいは、ハートマーク等いずれのオブジェクトを表示させるかを特定する。特に1つに限られず、複数のオブジェクトを表示させるようにしても良い。
【0088】
例えば、数字等の文字のオブジェクトを表示させる場合について説明する。
一例として、7セグメントで構成される場合について説明する。
【0089】
図14は、7セグメントを用いて数字等の文字を表示する場合について説明する図である。
【0090】
図14(A)を参照して、ここでは、7セグメントが所定の形式で配置されている。各セグメントにはサブ識別コード「A〜G」が割り当てられている場合が示されている。
【0091】
図14(B)は、数字あるいは文字を表示する場合のコードデータを説明する図である。当該コードデータは、メモリ42に格納されており、CPU100は、上述したようにバイト単位での演算処理を実行し、数字あるいは文字を表示する場合においても各数字あるいは文字が8ビットで表現されている。
【0092】
例えば、ここでは、サブ識別コード「A〜G」に対応するセグメントに対応付けたコードデータが示されている。
【0093】
ビット値7は利用しないため「0」としている。例えば、数字「0」を表示する場合には、8ビットデータ「00111111」で表現される。当該データは、サブ識別コード「A〜F」に対応するセグメントを点灯させることを意味する。
【0094】
また、数字「1」を表示する場合には、8ビットデータ「00000110」で表現される。当該データは、サブ識別コード「B,C」に対応するセグメントを点灯させることを意味する。
【0095】
同様にして、他の数字を表示する場合においても同様の方式に従って8ビットデータで表現される。また、数字に限られず、所定のアルファベットについても、8ビットデータで表現することが可能となる。本例においては、「r」、「o」、「n」、「C」、「P」、「E」、「F」を表現する8ビットデータが示されている。なお、本例においては、7セグメントを用いた方式について説明したが、特に7セグメントに限られず、別のセグメントパターンを用いて種々の数字等を表現するようにすることも可能である。
【0096】
そして、CPU100は、表示オブジェクトに従って、表示するセグメント(表示セグメントとも称する)を特定する(ステップS12)。具体的には、システム値の百の位で、かつ、「0」を表示する場合には、識別コード「1」とともに、図14で説明したコードデータに従ってサブ識別コード「A〜F」が特定されて、識別コード「1A、1B、1C、1D、1E、1F」が特定される。また、ハートマークであれば、識別コード「F3」が特定される。
【0097】
次に、CPU100は、LCD情報に基づいて表示セグメントに対応するアドレス位置情報を取得する(ステップS14)。
【0098】
具体的には、図11で説明したLCD情報に基づいて、表示セグメントの設定領域からアドレス位置情報を取得する。
【0099】
そして、CPU100は、取得したアドレス位置情報に含まれる行アドレスを取得する(ステップS16)。
【0100】
次に、CPU100は、対応する行アドレスの8ビットデータを取得する(ステップS18)。具体的には、図7で説明したレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルにおける対応する行アドレス番号の8ビットのデータを取得する。
【0101】
そして、CPU100は、次に、取得したアドレス位置情報に含まれるビット位置を取得する(ステップS20)。
【0102】
そして、次に、CPU100は、ビット位置に従って、後述するマスクデータを取得する(ステップS22)。
【0103】
そして、次に、CPU100は、取得したマスクデータに従ってデータマスク処理を実行する(ステップS24)。
【0104】
図15は、本発明の実施の形態に従うマスクテーブルを説明する図である。
図15を参照して、マスクテーブルは各ビット位置に従う2種類のマスクデータを有している。当該マスクテーブルは、メモリ42に格納されている。
【0105】
具体的には、点灯用と消灯用のマスクデータとがここでは示されている。なお、後述する点滅用のマスクデータは、点灯用のマスクデータを用いることが可能である。
【0106】
マスクデータは後述するデータマスク処理により他のビット値の値を変更することなく指定のビット値の値を更新するために用いられる。
【0107】
ここでは、0〜7ビット目それぞれに対応して点灯用および消灯用のマスクデータが設けられている場合が示されている。
【0108】
なお、消灯用のマスクデータは点灯用のマスクデータをNOT演算した値であるため点灯用のマスクデータのみとすることも可能である。
【0109】
図16は、本発明の実施の形態に従うデータマスク処理について説明するフロー図である。
【0110】
図16を参照して、本発明の実施の形態に従うデータマスク処理について、CPU100は、セグメントの点灯処理が実行されるかどうかを判断する(ステップS30)。そして、次に、セグメントの点灯処理が実行されると判断した場合(ステップS30においてYES)には、点灯用のマスクデータとのOR演算処理を実行する(ステップS32)。そして、処理を終了する(リターン)。例えば、0ビット目に対応するマスクデータ「00000001」とOR演算処理を実行することにより0ビット目の値のみを「0」から「1」に変更することが可能となる。
【0111】
一方、CPU100は、セグメントの点灯処理でないと判断した場合(ステップS30においてNO)には、セグメントの消灯処理が実行されるかどうかを判断する(ステップS34)。そして、次に、セグメントの消灯処理が実行されると判断した場合(ステップS34においてYES)には、消灯用のマスクデータとのAND演算処理を実行する(ステップS36)。そして、処理を終了する(リターン)。例えば、0ビット目に対応するマスクデータ「11111110」とAND演算処理を実行することにより0ビット目の値のみを「1」から「0」に変更することが可能となる。
【0112】
一方、CPU100は、セグメントの消灯処理でないと判断した場合(ステップS34においてNO)には、セグメントの点滅処理が実行されるかどうかを判断する(ステップS38)。そして、次に、セグメントの点滅処理が実行されると判断した場合(ステップS38においてYES)には、点滅用のマスクデータとのXOR演算処理を実行する(ステップS40)。そして、処理を終了する(リターン)。例えば、0ビット目に対応するマスクデータ「00000001」とXOR演算処理を実行することにより0ビット目の値のみを「1」から「0」あるいは「0」から「1」に変更することが可能となる。
【0113】
なお、セグメントの点滅処理が実行されない場合(ステップS38においてNO)には、処理を終了する(リターン)。
【0114】
そして、再び、図14を参照して、CPU100は、演算した値に基づいて、行アドレスの8ビットデータを更新する(ステップS26)。具体的には図7で説明したレジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルにおける対応する行アドレスの8ビットのデータを更新する。
【0115】
そして、CPU100は、他の表示セグメントがほかにあるかどうかを判断する(ステップS28)。ステップS28において、CPU100は、他の表示セグメントがほかにあると判断した場合(ステップS28においてYES)には、再びステップS14に戻って、同様の処理を繰り返す。
【0116】
一方、CPU100は、他の表示セグメントがないと判断した場合(ステップS28においてNO)には処理を終了する(リターン)。
【0117】
図17は、本発明の実施の形態に従う表示部40における表示の具体例を説明する図である。
【0118】
図17を参照して、例えば、システム値の百の位を「3」に点灯表示する場合について説明する。
【0119】
CPU100は、表示セグメントの識別コード「1」を特定する。そして、数字「3」のコードデータに従って識別コード「1G,1D,1C,1B,1A」を特定する。
【0120】
CPU100は、まず、識別コード「1G」について、LCD情報のアドレス「003C」の下位ビットに従って「1G」のセグメントの設定領域からアドレス位置情報(B,1)を取得する。
【0121】
そして、行アドレス「B」に従って、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルにおける対応する行アドレス(「B」)の8ビットのデータを取得する。本例においては、一例として、「00010000」を取得するものとする。
【0122】
そして、CPU100は、アドレス位置情報のビット位置「1」に従って、マスクデータ「00000010」を取得する。
【0123】
次に、CPU100は、データマスク処理である、データ「00010000」と、マスクデータ「00000010」とのOR演算処理を実行する。これに伴いデータ「00010010」が演算結果として得られる。すなわち、マスクデータを用いた演算処理によりデータ「00010000」の値を変更させることなく所定のビット目のデータ値のみを変更させることが可能となる。
【0124】
次に、CPU100は、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルにおける行アドレス「B」の8ビットデータを「00010010」に更新する。
【0125】
そして、CPU100は、識別コード「1D、1C、1B、1A」について同様に処理を繰り返す。
【0126】
CPU100は、その結果、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルにおける行アドレス「B」の8ビットデータを「00010111」に更新する。
【0127】
LCDドライバ4は、レジスタ領域6に格納されている更新された駆動データテーブルに従ってLCDディスプレイ装置5を駆動する。
【0128】
具体的には、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの行アドレス「B」の8ビットデータ「00010111」に従って、ビット0とビット4が「1」であるため、これに伴い、COM信号COM0と、セグメント信号SEG22,SEG23とが立ち上がり、識別コード「1B」、「F8」とが点灯する。また、ビット1が「1」であるため、これに伴い、COM信号COM1とセグメント信号SEG22とが立ち上がり、識別コード「1A」、「1G」、「1D」とが点灯する。また、ビット2が「1」であるため、これに伴い、COM信号COM2とセグメント信号SEG22とが立ち上がり、識別コード「1C」とが点灯する。
【0129】
したがって、識別コード「F8」に対応するセグメントについて表示が維持された状態で、識別コード「1G、1D、1C、1B、1A」のセグメントに対応するシステム値の百の位を「3」に点灯表示させることが可能となる。
【0130】
図18は、本発明の実施の形態に従う表示部40における表示の別の具体例を説明する図である。
【0131】
図18を参照して、例えば、アイコンのハートマークを点灯表示する場合について説明する。
【0132】
CPU100は、表示セグメントの識別コード「F3」を特定する。
CPU100は、まず、識別コード「F3」について、LCD情報のアドレス「006B」の下位ビットに従って「F3」のセグメントの設定領域からアドレス位置情報(2,3)を取得する。
【0133】
そして、行アドレス「2」に従って、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルにおける対応する行アドレス(「2」)の8ビットのデータを取得する。本例においては、一例として、「11110111」を取得するものとする。
【0134】
そして、CPU100は、アドレス位置情報のビット位置「3」に従って、マスクデータ「00001000」を取得する。
【0135】
次に、CPU100は、データマスク処理である、データ「11110111」と、マスクデータ「00001000」とのOR演算処理を実行する。これに伴いデータ「11111111」が演算結果として得られる。すなわち、マスクデータを用いた演算処理によりデータ「11110111」の値を変更させることなく所定のビット目のデータ値のみを変更させることが可能となる。
【0136】
次に、CPU100は、レジスタ領域に格納されている駆動データテーブルにおける行アドレス「2」の8ビットデータを「11111111」に更新する。
【0137】
LCDドライバ4は、レジスタ領域6に格納されている更新された駆動データテーブルに従ってLCDディスプレイ装置5を駆動する。
【0138】
具体的には、レジスタ領域6に格納されている駆動データテーブルの行アドレス「2」の8ビットデータ「11111111」に従って、ビット0とビット4が「1」であるため、これに伴い、COM信号COM0と、セグメント信号SEG4,SEG5とが立ち上がり、識別コード「10A」、「10F」とが点灯する。また、ビット1とビット5とが「1」であるため、これに伴い、COM信号COM1とセグメント信号SEG4,SEG5とが立ち上がり、識別コード「10G」、10B」とが点灯する。また、ビット2とビット6とが「1」であるため、これに伴い、COM信号COM2とセグメント信号SEG4,SEG5とが立ち上がり、識別コード「10C」,「10E」とが点灯する。また、ビット3とビット7とが「1」であるため、COM信号COM3とセグメント信号SEG4,SEG5とが立ち上がり、識別コード「F3」,「10D」とが点灯する。
【0139】
したがって、識別コード「10」に対応する7セグメントについて数字「8」の表示が維持された状態で、識別コード「F3」のセグメントに対応するハートマークを点灯表示させることが可能となる。
【0140】
本例においては、2つの例について取り上げたが、特に他のセグメントについても同様に点灯表示させることが可能である。また、表示の場合についてのみ説明したが、マスクデータを消灯用のマスクデータを用いることにより、点灯と同様に消灯についても他のビット値を変更することなく所定のビット値のみを変更させることが可能となる。また、点滅の場合についても同様である。
【0141】
次に、LCDレイアウトパターンを変更する場合について説明する。
図19は、本発明の実施の形態に従う電子血圧計1の別のディスプレイ領域44に設けられたLCDレイアウトパターンの一例を説明する図である。
【0142】
図19を参照して、図4で説明したLCDレイアウトパターンとは異なるセグメントの配置例が示されており、別のパターンに従って7セグメントを用いて数字等を表示したり、アイコンを表示したりすることが可能である。なお、識別コードについては図4と同様の識別コードが割り振られている。
【0143】
図20は、図19で説明したLCDレイアウトパターンに従うセグメントの点灯/消灯を制御するための対応テーブルを説明する図である。
【0144】
図20を参照して、図6で説明したのと同様に、コモン信号COM0〜COM3と、セグメント信号SEG0〜SEG31との組み合わせに従って点灯/消灯の制御が可能なセグメントの識別コードが示されている。なお、本例においては、セグメント信号SEG0〜SEG3、およびセグメント信号SEG30,SEG31は用いられない方式が採用されている。
【0145】
図21は、各セグメントと駆動データテーブルとの対応関係を説明する図である。
図21を参照して、例えば、駆動データテーブルの行アドレス2のビット0は識別コード「12A」の表示に関するデータが格納される。本例においては、データ値として点灯であれば「1」、消灯であれば「0」とする。なお、ここで、「NC」あるいは「0」の識別コードは接続されていない状態であることを意味する。
【0146】
そして、図11で説明したように、メモリ42に格納されているLCD情報を構成する各セグメントの設定領域に、図21に従う駆動データテーブルに割り当てられたアドレス位置情報をデータとして格納する。具体的には、「1A」のセグメント設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「D」と、ビット位置「1」とを示すアドレス位置情報(D,1)を格納する。他のセグメントの設定領域についても図21に従ってアドレス位置情報を格納する。
【0147】
したがって、CPU100は、当該LCD情報を取得することにより、上述したのと同様に、図21の対応関係を示すテーブルを取得して、駆動データテーブルを更新することが可能となる。
【0148】
すなわち、図12〜図16で説明したのと同様の処理に基づいて、図19のLCDレイアウトパターンでも同様の点消灯制御処理が可能となる。
【0149】
図22は、本発明の実施の形態に従う電子血圧計1のさらに別のディスプレイ領域44に設けられたLCDレイアウトパターンの一例を説明する図である。
【0150】
図22を参照して、図4で説明したLCDレイアウトパターンとは異なるセグメントの配置例が示されており、さらに別のパターンに従って7セグメントを用いて数字等を表示したり、アイコンを表示したりすることが可能である。なお、識別コードについては図4と同様の識別コードが割り振られている。
【0151】
図23は、図22で説明したLCDレイアウトパターンに従うセグメントの点灯/消灯を制御するための対応テーブルを説明する図である。
【0152】
図23を参照して、図6で説明したのと同様に、コモン信号COM0〜COM3と、セグメント信号SEG0〜SEG31との組み合わせに従って点灯/消灯の制御が可能なセグメントの識別コードが示されている。なお、本例においては、セグメント信号SEG0〜SEG3、およびセグメント信号SEG30,SEG31は用いられない方式が採用されている。また、「−」の記号についても割り当てがされていない場合として示されている。
【0153】
図24は、各セグメントと駆動データテーブルとの対応関係を説明する図である。
図24を参照して、例えば、駆動データテーブルの行アドレス2のビット0は識別コード「12A」の表示に関するデータが格納される。本例においては、データ値として点灯であれば「1」、消灯であれば「0」とする。なお、ここで、「NC」あるいは「0」の識別コードは接続されていない状態であることを意味する。
【0154】
そして、図11で説明したように、メモリ42に格納されているLCD情報を構成する各セグメントの設定領域に、図24に従う駆動データテーブルに割り当てられたアドレス位置情報をデータとして格納する。具体的には、「1A」のセグメント設定領域には、駆動データテーブルに割り当てられた行アドレス「D」と、ビット位置「1」とを示すアドレス位置情報(D,1)を格納する。他のセグメントの設定領域についても図24に従ってアドレス位置情報を格納する。
【0155】
したがって、CPU100は、当該LCD情報を取得することにより、上述したのと同様に、図24の対応関係を示すテーブルを取得して、駆動データテーブルを更新することが可能となる。
【0156】
すなわち、図12〜図16で説明したのと同様の処理に基づいて、図22のLCDレイアウトパターンでも同様の点消灯制御処理が可能となる。
【0157】
したがって、ディスプレイ領域44に設けられたLCDレイアウトパターンを変更する場合であっても、メモリ42におけるLCD情報を書き換えることにより簡単に変更したLCDレイアウトパターンに合わせた表示制御が可能となる。
【0158】
従来においては、例えば、図8の各セグメントと駆動データテーブルとの対応関係に基づいて、表示部に表示するオブジェクト毎に、それぞれマスクデータを予め設けた方式としていた。
【0159】
したがって、オブジェクトの種類に従ってマスクデータを用意する必要があったが、LCDレイアウトパターンが変更された場合には、オブジェクトの位置が変わるため、別のマスクデータを用意する必要があり、設計段階から煩雑な作業が求められていた。
【0160】
本発明の実施の形態に従う方式により、LCD情報として、駆動データテーブルのアドレス位置情報を記憶させておくことにより、マスクデータテーブルを共通化することが可能となる。
【0161】
LCDレイアウトパターンを変更する場合には、メモリのLCD情報のみ変更すればよく、マスクデータテーブルについては新たに用意する必要がないため作業効率がスムーズであり、設計変更を容易に実行することが可能である。
【0162】
また、以前のLCDレイアウトパターンから新たに表示するオブジェクトを追加する場合であってもLCD情報を変更すれば足りるため設計変更を容易に実行することが可能である。
【0163】
したがって、LCDレイアウトパターンを変更する場合であってもマスクデータテーブルについては共通にすることにより汎用性を持たせたモジュールを設計することが可能である。
【0164】
例えば、共通化が可能な部品であるポンプ51、弁52、ポンプ駆動回路53、弁駆動回路54、CPU100、メモリ42、タイマ45、メモリ43等を集合体とした電子血圧計用モジュールとし、表示部40のLCDレイアウトパターンに合わせてメモリ42に格納されているLCD情報を書き換えることにより電子血圧計の機種に関係なく電子血圧計用モジュールを用いることがが可能となる。
【0165】
(スイッチ構成について)
なお、同様にスイッチ構成についても適用させることが可能である。
【0166】
図25は、CPU100と接続される操作部41のスイッチ構成を説明する図である。
図25を参照して、ここでは、CPU100と接続されるスイッチSW1〜SW5とが設けられている場合が示されている。
【0167】
ここでは、CPU100に設けられた複数のポートP0〜P5が設けられている場合が示されている。ポートP0〜P3は、出力ポートとして設けられ、コモン信号SCOM0〜SCOM3がそれぞれ入力可能な状態に設けられている。ポートP4,P5は、入力ポートとして設けられ、信号SSW1,SSW2が入力可能な状態に設けられている。コモン信号SCOM0〜SCOM3を所定タイミングでタイミングをずらしてそれぞれ「H」レベルに設定する。そして、コモン信号に従ってポートP4,P5に信号SSW1,SSW2が入力されるか否かに従ってスイッチの押下が判定される。なお、本例においては、コモン信号SCOM3は用いない方式である。
【0168】
一例として、コモン信号SCOM0を立ち上げた際に、スイッチSW3が押下された場合には、信号SSW1が入力され、スイッチSW3が押下されたと判定される。
【0169】
図26は、スイッチSWの関係を説明する図である。
図26(A)を参照して、図25におけるスイッチSWに対するコモン信号SCOMと信号SSWとの組み合わせが示されている。
【0170】
図26(B)は、CPU100におけるスイッチSWの状態を管理するデータを説明する図である。
【0171】
ここで示されているようにスイッチアドレスとして、8ビットの状態としてスイッチSWの状態が管理されているものとする。
【0172】
そして、メモリ42の所定の領域に各スイッチSWに対応する設定領域がそれぞれ設けられているものとする。例えば、図11で説明したように、各セグメントに対応して設けられた領域と同様に、各スイッチに対して設定領域が設けられ、当該設定領域においては、ビット位置が格納されているものとする。例えば、スイッチSW1の設定領域には、「4」が格納され、スイッチSW2の設定領域には「5」が格納される。他のスイッチについても同様である。
【0173】
そして、当該設定領域に格納されたビット目の情報に従って、8ビットの状態を示すデータ列と図15で用いたマスクテーブルとを用いた演算処理を実行することが可能である。
【0174】
図27は、CPU100と接続される操作部41の別のスイッチ構成を説明する図である。
【0175】
図27を参照して、ここでは、CPU100と接続されるスイッチSW1〜SW7とが設けられている場合が示されている。
【0176】
ここでは、CPU100に設けられた複数のポートP0〜P5が設けられている場合が示されている。ポートP0〜P3は、出力ポートとして設けられ、コモン信号SCOM0〜SCOM3がそれぞれ入力可能な状態に設けられている。ポートP4,P5は、入力ポートとして設けられ、信号SSW1,SSW2が入力可能な状態に設けられている。コモン信号SCOM0〜SCOM3を所定タイミングでタイミングをずらしてそれぞれ「H」レベルに設定する。そして、コモン信号に従ってポートP4,P5に信号SSW1,SSW2が入力されるか否かに従ってスイッチの押下が判定される。
【0177】
一例として、コモン信号SCOM0を立ち上げた際に、スイッチSW7が押下された場合には、信号SSW1が入力され、スイッチSW7が押下されたと判定される。
【0178】
図28は、スイッチSWの関係を説明する図である。
図28(A)を参照して、図27におけるスイッチSWに対するコモン信号SCOMと信号SSWとの組み合わせが示されている。
【0179】
図28(B)は、CPU100におけるスイッチSWの状態を管理するデータを説明する図である。
【0180】
ここで示されているようにスイッチアドレスとして、8ビットの状態としてスイッチSWの状態が管理されているものとする。
【0181】
そして、メモリ42の所定の領域に各スイッチSWに対応する設定領域がそれぞれ設けられているものとする。例えば、図11で説明したように、各セグメントに対応して設けられた領域と同様に、各スイッチに対して設定領域が設けられ、当該設定領域においては、ビット位置が格納されているものとする。例えば、スイッチSW1の設定領域には、「7」が格納され、スイッチSW2の設定領域には「6」が格納される。他のスイッチについても同様である。
【0182】
そして、当該設定領域に格納されたビット目の情報に従って、8ビットの状態を示すデータ列と図15で用いたマスクテーブルとを用いた演算処理を実行することが可能である。
【0183】
したがって、CPU100は、スイッチSWの設定領域に格納された情報を取得することにより、マスクテーブルを共通化して所定の演算処理を実行することが可能となる。
【0184】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0185】
1 電子血圧計、10 本体部、11 表面カバー、12 内部基板、12a 表面側、20 カフ、21 空気袋、31 カフ用エアチューブ、40 表示部、41 操作部、41A 測定/停止スイッチ、41B タイマセットスイッチ、41C メモリスイッチ、41D,41E 矢印スイッチ、42,43 メモリ、44 電源、45 タイマ、51 ポンプ、52 弁、53 ポンプ駆動回路、54 弁駆動回路、100 CPU(Central Processing Unit)、111 圧力調整部、112 血圧算出部、113 切替部、114 記録部、115 表示処理部、321 第1圧力センサ、322 第2圧力センサ、331 第1発振回路、332 第2発振回路、335 調整回路、1122 センサ異常検出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の液晶表示素子で構成されるディスプレイと、
少なくとも1つの所定ビット列で構成されるとともに、各ビットが前記複数の液晶表示素子のそれぞれに対応する駆動テーブルに従って、前記ディスプレイを構成する複数の液晶表示素子の点消灯制御を実行するための駆動回路と、
前記駆動テーブルのデータを所定ビット列毎に演算処理するための演算回路と、
前記複数の液晶表示素子のそれぞれが対応する前記駆動テーブルにおけるビット位置を示す情報、および所定ビット列を構成する複数ビットのうちの対応するビットのデータをそれぞれ変更するための複数のマスクデータ列が予め格納されたメモリとを備え、
前記演算回路は、
前記メモリを参照して、前記複数の液晶表示素子のうち点消灯制御する液晶表示素子に対応する前記駆動テーブルにおけるビット位置を示す情報を取得し、
前記取得したビット位置に従って、前記メモリに格納されている複数のマスクデータ列の中から1つのマスクデータ列を取得し、
前記駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とを演算処理して前記駆動テーブルを更新する、電子血圧計。
【請求項2】
前記演算回路は、前記複数の液晶表示素子のうちの点消灯制御する液晶表示素子を点灯させる場合には、前記駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とをOR演算処理する、請求項1記載の電子血圧計。
【請求項3】
前記演算回路は、前記複数の液晶表示素子のうちの点消灯制御する液晶表示素子を消灯させる場合には、前記駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とをAND演算処理する、請求項1記載の電子血圧計。
【請求項4】
前記演算回路は、前記複数の液晶表示素子のうちの点消灯制御する液晶表示素子を点滅させる場合には、前記駆動テーブルにおける前記取得したビット位置に従う所定ビットのデータ列と、前記取得した所定ビットのマスクデータ列とをXOR演算処理する、請求項1記載の電子血圧計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−45034(P2012−45034A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187056(P2010−187056)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【Fターム(参考)】