説明

電子装置及びマイクロコントローラ並びにそれらの制御方法

【課題】省電力モードでコントローラ側のメモリインターフェース部をオフにして省電力モードを実現できる電子装置及びマイクロコントローラ並びにそれらの制御方法を提供する。
【解決手段】電子装置において、ノーマルモードから省電力モードへの切替時セルフリフレッシュモードで動作するメインメモリと、省電力モードからノーマルモードへの切替時セルフリフレッシュモードを解除するための予設定信号を出力するメモリコントローラ部と、メモリコントローラ部から出力された予設定信号をメインメモリに伝送するメモリインターフェース部と、予設定信号が出力されたか否かを検出する信号検出部とを有し、メモリコントローラ部はノーマルモードから省電力モードへの切替時メモリインターフェース部をパワーオフさせ、省電力モードからノーマルモードへの切替時信号検出部によりプリセット信号の出力が検出されるとメモリインターフェース部をパワーオンさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置及びマイクロコントローラ並びにそれらの制御方法に関し、より詳細には、省電力モードへの実現が可能な電子装置及びマイクロコントローラ並びにそれらの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、あらゆる電子製品の省電力に対する要求が益々高まっており、それに対応できなければ、製品の性能と価格の面で強みを有していても、法規制により、販売が不可となっている。
エネルギースター(Energy Star)の現仕様は、待機時の電力消費が装置の種類によって1〜2W以下であることを求めている。今後は、ネットワークサービスが可能な待機状態においても1W以下の電力消費を求めており、それに対し全電子メーカーは、それを達成すべくあらゆる手段を動員している。
【0003】
なお、消費者には機器が省電力状態か通常動作状態かに応じて、使用上の不都合がないようにしなければならない。それが、今後の機器の技術間競争力の中核となるであろう。
現在、省電力待機モードへの達成のために、多くの会社がアプローチしている方法は、高性能のメインCPUと省電力を消費するサブCPU構成を通じて、通常モード時には、メインCPUを通じてサービスし、システムが特定条件によって待機モードへの移行時には、サブCPUを通じてメインCPUと必要としないシステム電源をオフにし、サブCPUを通じてサービス要求をモニタリングし、ユーザがサービス要求時に、サブCPUはメインCPU及びサブ回路の電源を印加してサービスを行う構造で設計している。
即ち、従来のCPUコア以外に別途の小さいゲートサイズのCPUが追加されるようになる。
【0004】
一例として、従来のシステムは、メインコントローラに追加的に省電力モード時のIO受信及びウェイクアップ処理イベントを認識してメインコントローラに電源を印加するサブコントローラを取り付ける方式である。
この場合、別途のチップを装着することにより、値段が高くなり、メインコントローラとサブコントローラとの間の通信のための別途の回路とソフトウェアが必要であるという短所がある。
【0005】
別の例として、メインコントローラとサブコントローラのCPUを一つのSoC(System−on−chip)で集積化し、サービスモードでは、MAC(Micro Channel Architecture)、USB、Fax、I/O port等をメインコントローラが制御し、省電力モードにおいてはサブコントローラがMAC、USB、Fax、IO port等のデータを処理する方式である。この場合にも、省電力のための別途のCPUを追加しなければならない問題がある。
【0006】
一方、省電力を達成するために、内部モジュールのパワードメインを分離して特定のブロックは、On/Offコントロールを可能とし、使用していないブロックはオフにする機能を実現しており、特に、省電力モードにおいては、サブコントローラとイベント受信のための機器だけを残して電源をオフにする。
【0007】
ところが、このような方法でも、待機電力を減らすことには限界があることから、省電力実現のための対象がコントローラから周辺接続装置側に徐々に拡張している。
代表的な周辺装置であるDDRメモリの省電力実現のための方法は、セルフリフレッシュモード以外にも、多様な方法がある。例えば、DDRメモリ側のパッド(PAD)をスリップモードでオフできるように制御する方法である。
【0008】
この場合、従来のシステムを変更することなく、周辺ブロックであるDDRメモリ側のPAD制御回路を搭載してメモリだけ取り替えるとしたら、ある程度の省電力を達成できるようになる。しかし、全体的なシステム側面からみると、DDRメモリを制御するCコントローラのPADは制御することができず、その部分から生じる電力損失は防ぐことができないという問題点がある。
なお、省電力モードでインターフェース部がオフになっている場合、セルフリフレッシュモード等の省電力モードからノーマルモードへ切り替えられる特定イベント発生の際に円滑なデータ通信の妨げになるだけでなく、それによる誤作動(データ損失)が発生するおそれがあるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−326482号公報
【特許文献2】韓国特許第10−0768729号明細書
【特許文献3】特開2004−287948号公報
【特許文献4】韓国特許出願公開第2007−0079842号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記従来における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、省電力モードでコントローラ側のメモリインターフェース部をオフにして省電力モードを実現できる電子装置及びマイクロコントローラ並びにそれらの制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明による電子装置は、電子装置において、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作するメインメモリと、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記セルフリフレッシュモードを解除するためのプリセット信号を出力するメモリコントローラ部と、前記メモリコントローラ部から出力されたプリセット信号を前記メインメモリに伝送するメモリインターフェース部と、前記プリセット信号が出力されたか否かを検出する信号検出部とを有し、前記メモリコントローラ部は、前記ノーマルモード状態から前記省電力モード状態への切替時に、前記メモリインターフェース部をパワーオフさせ、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記信号検出部により前記プリセット信号の出力が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオンさせることを特徴とする。
【0012】
CPUを更に有し、前記CPUは、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除するための前記プリセット信号を出力するよう前記メモリコントローラ部を制御することが好ましい。
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号、POWER DOWN EXIT信号、及びPAD ENABLE信号の内の少なくともいずれか一つであることが好ましい。
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号であり、前記CKE信号は、前記省電力モード状態で前記メモリコントローラ部と前記メインメモリとの間を第1活性化状態で接続させていることが好ましい。
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記CKE信号が前記第1活性化状態から第2活性化状態に遷移し、前記メモリコントローラ部は、前記信号検出部によって前記第2活性化状態に遷移されたCKE信号が検出されると、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除させることが好ましい。
前記メモリインターフェース部は、パッド(PAD)であることが好ましい。
前記PADは、SSTL(Stub Series Terminated Logic)PADであり、前記信号検出部は、SSTL PAD H/W CONTROL Logicであることが好ましい。
前記信号検出部は、複数個の入力端を有するMUXを含み、前記複数個の入力端に入力される複数個の入力信号のいずれか一つを選択して出力することが好ましい。
【0013】
上記目的を達成するためになされた本発明によるマイクロコントローラは、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作する外部メモリと接続されたマイクロコントローラにおいて、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記セルフリフレッシュモードを解除するためのプリセット信号を出力するメモリコントローラ部と、前記メモリコントローラ部から出力される前記プリセット信号を前記メインメモリに伝送するメモリインターフェース部と、前記プリセット信号が出力されたか否かを検出する信号検出部とを有し、前記メモリコントローラ部は、前記ノーマルモード状態から前記省電力モード状態への切替時に、前記メモリインターフェース部をパワーオフさせ、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記信号検出部により前記プリセット信号の出力が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオンさせることを特徴とする。
【0014】
CPUを更に有し、前記CPUは、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除するための前記プリセット信号を出力するよう前記メモリコントローラ部を制御することが好ましい。
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号であり、前記CKE信号は、前記省電力モード状態で前記メモリコントローラ部と前記外部メモリとの間を第1活性化状態で接続させていることが好ましい。
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記CKE信号が前記第1活性化状態から第2活性化状態に遷移し、前記メモリコントローラ部は、前記信号検出部によって前記第2活性化状態に遷移されたCKE信号が検出されると、前記外部メモリの前記セルフリフレッシュモードを解除させることが好ましい。
【0015】
上記目的を達成するためになされた本発明による電子装置の制御方法は、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作するメインメモリと、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記セルフリフレッシュモードを解除するためのプリセット信号を出力するメモリコントローラ部と、前記メモリコントローラ部から出力される前記プリセット信号を前記メインメモリに伝送するメモリインターフェース部とを有する電子装置の制御方法において、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、前記メモリインターフェース部をパワーオフするステップと、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除するための前記プリセット信号が出力されたか否かを確認するステップと、前記プリセット信号の出力が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオン状態に切り替えるステップとを有することを特徴とする。
【0016】
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号であり、前記CKE信号は、前記省電力モード状態で前記メモリコントローラ部と前記メインメモリとの間を第1活性化状態で接続させており、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記第1活性化状態から第2活性化状態に遷移することが好ましい。
【0017】
上記目的を達成するためになされた本発明によるマイクロコントローラの制御方法は、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作する外部メモリを制御するメモリコントローラと、前記外部メモリと通信を行うメモリインターフェース部とを備え、前記ノーマルモード状態で前記外部メモリを用いて制御動作を行うマイクロコントローラの制御方法において、前記ノーマルモード状態から前記省電力モード状態に切り替わると、前記メモリインターフェース部をパワーオフさせるステップと、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、予め設定されたプリセット信号が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオンさせるステップとを有し、前記予め設定されたプリセット信号は、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記外部メモリのセルフリフレッシュモードを解除するために前記メモリコントローラが出力する信号であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る電子装置及びマイクロコントローラ並びにそれらの制御方法によれば、省電力モードの動作時に、スリープモードに切り替えられるメモリに対する通信を行うメモリインターフェース部をパワーオフさせることができ、それにより、待機電力を効率良く減らすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したマイクロコントローラの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るマイクロコントローラの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るマイクロコントローラの実施例を示す図である。
【図5】図4に示したメモリインターフェース部の細部構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るメモリコントローラの構成を示す回路図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るメモリコントローラの構成を示す回路図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るメモリコントローラの構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るマイクロコントローラの制御方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明に係る電子装置及びマイクロコントローラ並びにそれらの制御方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0021】
以下では、本発明に係る電子装置の実施形態として、画像形成装置の場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、画像形成装置100は、データ受信部105と、メインコントローラ110と、メインメモリ115と、サブコントローラ120と、サブメモリ125と、電源供給部130と、機能部135と、エンジン部140と、コンテキスト保存部145と、ブートモード判断部150とを含む。
【0022】
ここで、画像形成装置100は、通常、プリンタやコピー機、スキャナ、ファクシミリ、及びそれらの機能を一つの装置を通じて複合的に実現した複合機(Multi Function Peripheral:MFP)等で実現され得る。
【0023】
画像形成装置100は、互いに異なる電力供給ラインを通じて個別に電力が供給される第1パワードメイン部PD1、及び第2パワードメイン部PD2を含む形態で実現され得る。
ここで、パワードメイン部とは、同一の電力供給ラインを通じて電力が供給される領域のことを意味する。
第1パワードメイン部PD1は、メインコントローラ110と、機能部135、及びエンジン部140を含み、第2パワードメイン部PD2は、データ受信部105と、メインメモリ115と、サブメモリ125と、サブコントローラ120と、コンテキスト保存部145と、ブートモード判断部150とを含む。
【0024】
本実施形態による画像形成装置100は、メインコントローラ110とサブコントローラ120とが一つのSoC内に配置され、サブコントローラ120はノーマルモードにおいてはScan/Engine/Faxコントロール等を行う。
そのために、通常、リアルタイムOSを使う。ここで、Scan/Engine/Fax等の構成は、機能部135及びエンジン部140で行ってもよい。
なお、サブコントローラ120は、省電力モードサービス時にはメインコントローラ110の制御により、省電力サービスコードが行われるようにモードが変更されて省電力サービスを行うようになる。
【0025】
なお、メインコントローラ110及びサブコントローラ120は、他のデータ受信部105と、メインメモリ115と、サブメモリ125と、電源供給部130と、機能部135と、エンジン部140と、コンテキスト保存部145と、ブートモード判断部150とともに一つのSoC内に実現されてよい。
又は、メインコントローラ110と、機能部135と、エンジン部140とが一つのSoC内に配置され、データ受信部105と、サブコントローラ120と、サブメモリ125とが別個のSoC内に配置される形態で実現されてもよい。
【0026】
なお、メインメモリ115と、コンテキスト保存部145は、SoCの外部に配置される形態で実現されてもよい。
この場合、サブコントローラ120は、ノーマルモードで別の用途に用いられてもよく、省電力モードに切り替える際にリセットされてもよい。具体的には、省電力モードへの切り替え時にサーブコントローラ120はリセットされ、省電力モードサービス用のマイクロファームウェアをサブメモリ125に保存し、省電力モード用に動作する。
【0027】
以下では、各構成要素の動作について詳細に説明する。
データ受信部105は、少なくとも一つの外部機器とデータ通信を行う機能を具備する。
ここで、データ受信部105は、Network、SDIO(Secure Digital Input/Output)、USB、SPI(Serial Peripheral Interface)、I2C(Inter−Integrated Circuit)、GPIO(General Purpose Input/Output)(Sensor Input等)、FAX等の外部とインターフェースする通信モジュールで実現される。なお、少なくとも一つの外部機器は、代表としてPC(Personal Computer)等のホスト装置であってよく、携帯電話やPDA、USB等のユーザ端末装置又は外部サーバで実現され得る。
【0028】
メインコントローラ110は、画像形成装置100の動作の全般を制御し、特に、ノーマルモード状態で後述のメインメモリ115を用いて制御動作を行うことができる。
具体的には、メインコントローラ110は、省電力モード状態で画像形成ジョブ(Job)に対する要求信号が入力されると、ノーマルモードに切り替えてメインメモリ115を活性化させ、活性化されたメインメモリ115を用いて当該動作を行う。
【0029】
例えば、メインコントローラ110は、ノーマルモードでは、ジョブ受信及び処理を担当する。
メインコントローラ110は、ウェブサーバを内蔵しておりウェブサービスを提供することもでき、上位コピー機レベルでは、サードパーティ(3rd party)によるアプリケーションをインストールしてサービスすることもできる。
なお、Linux(登録商標)のような汎用OSがインストールされてもよく、速度の遅い普及型製品の場合には、リアルタイムOSをインストールしてScan/Engine/Faxのようなものをメインコントローラ110が直接制御することもできる。
【0030】
特に、メインコントローラ110は、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替えられる際、コンテキスト情報をコンテキスト保存部145にコピーし、省電力モード状態からノーマルモード状態に切り替えられる際、コンテキスト保存部145に保存されたコンテキスト情報を用いてブートされる。
ここで、コンテキスト情報は、第1パワードメイン部PD1の電源遮断の際に失われるCPUコンテキスト情報であり得る。なお、第1パワードメイン部PD1の電源遮断の際に失われる他の構成要素のコンテキスト情報もそれに含まれてよい。
【0031】
一方、メインコントローラ110は、図2に示すように、メモリインターフェース部111と、メモリコントローラ112と、信号検出部113とを含む形態で実現される。
メモリインターフェース部111は、メインメモリ115との通信を行う機能を担う。
メインコントローラ110は、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わる時、メモリインターフェース部111をパワーオフさせ、省電力モード状態からノーマルモード状態に切り替わる時、予め設定されたプリセット信号が検出されると、メモリインターフェース111をパワーオンさせる。
【0032】
ここで、メモリインターフェース部(図示せず)は、PAD、例えば、SSTL(Stub Series Terminated Logic) PADで実現されてよい。
なお、予め設定されたプリセット信号は、メインメモリ115を省電力モード状態からノーマルモードに切り替えさせるための信号である。
具体的には、メインメモリ115のセルフリフレッシュモードを解除するための信号であってもよく、例えば、予め設定されたプリセット信号は、メインコントローラ110から出力されるClock Enable(CKE)信号であってもよい。しかし、それに限られたものではなく、POWER DOWN EXIT信号、及びPAD ENABLE信号であってよい。
【0033】
ここで、CKE信号は、省電力モード状態でメモリコントローラ110とメインメモリとの間を第1活性化状態で接続させているものであり、省電力モード状態からノーマルモード状態に切り替わるとき、CKE信号は第1活性化状態から第2活性化状態に遷移する。この時、メモリコントローラ112は、信号検出部113によって第2活性化状態に遷移されたCKE信号が検出されると、メインメモリ115のセルフリフレッシュモードを解除させる。
【0034】
メモリコントローラ112は、メモリインターフェース部111を制御する機能を担う。ここで、メモリコントローラ112はDDRコントローラで実現されてよい。
信号検出部113は、予め設定されたプリセット信号を検出する機能を担う。
ここで、信号検出部113は、後述の図5に示すSSTL(Stub Series Terminated Logic) PAD H/W(Hardware) CONTROL LOGICで実現されてもよい。
【0035】
具体的には、信号検出部113は、複数個の入力端を有するマルチプレクサ(MUX)を含み、複数個の入力端に入力される複数個の入力信号の内のいずれか一つを選択して出力する形態で実現されてもよい。
ここで、複数個の入力端は、PAD Enable信号入力端、CKE信号入力端及びモード信号入力端を含んでもよい。なお、MUXは、モード信号に応じてPAD Enable信号、及びCKE信号のいずれか一つを出力する。
【0036】
一方、メモリコントローラ112は、上述のように、ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わるとき、メモリインターフェース部111をパワーオフさせ、省電力モード状態からノーマルモード状態に切り替わるとき、信号検出部113によって予め設定されたプリセット信号が検出されると、メモリインターフェース部111をパワーオンさせるよう制御する。
【0037】
省電力モード状態において、サブコントローラ120は、サブメモリ125を用いて制御動作を実行し、ノーマルモード状態においては、メインコントローラ110の制御下にて、エンジン部140を駆動させて画像形成ジョブを実行する。
具体的に、サブコントローラ120は、ノーマルモードにおいては、Engine/Scan/Fax制御等のリアルタイム制御が必要な部分のサービスを行う。このようなサービスは、リアルタイム性が重要であるため、リアルタイムOSを用いて制御される。
【0038】
省電力モードへの移行時に、サブコントローラ120は、省電力モードを保持しつつ、サブメモリ125を用いて予め設定されたプリセット信号に応じて動作を行う。
ここで、予め設定されたプリセット信号は、省電力モードの保持が可能な状態でホスト装置(図示せず)に備えられたアプリケーション等による画像形成装置の状態要求信号であってよい。
例えば、ホスト装置におけるスマート(START)パネルによる信号であってよい。
【0039】
ここで、スマートパネルとは、ホスト装置で画像形成装置の機器状態を表示するパネルとして、例えば、USB制御通信を通じて画像形成装置の状態を周期的に把握することができる。ユーザは、スマートパネルを通じてホスト装置において、画像形成装置のプリンティング状態、用紙状態、トナー状態、電源ON/OFF等を把握することができる。
【0040】
一方、省電力モードへの移行時に、メインコントローラ110は、サブコントローラ120に省電力サービス切替要求を行い、サブコントローラ120は省電力モード切替準備可能状態に変更した後、メインコントローラ110に自分の状態を報知する。
この時、サブコントローラ120は、エンジン状態等においてモード切替が不可な場合、メインコントローラ110に変更不可メッセージを通知することもできる。
【0041】
その後、サブコントローラ120は、省電力モードサービスが開始されると、第1パワードメインPD1をオフさせ、DRAMをセルフリフレッシュ状態に変更して省電力状態に切り替えた後、省電力サービス、即ち、Wake−up event monitoringサービスを行う。
ここで、ノーマルモードとは、画像形成装置100が正常な動作を行うモードを意味し、省電力モードとは、システムが何の作業も行っていない際に消費する電力を最小化するために、多くのモジュールの電力供給を遮断または最小限化する動作モードをいう。
【0042】
本発明に係る省電力モードにおいては、より低い待機電力(1W以下)を実現するために、メインメモリ(通常、DRAM)をself refresh状態にした後、SoC内の使用していない内部メモリ(通常、SRAM)でプログラム駆動を行う方法を使う。
例えば、SRAMは、通常128KB程度の小容量メモリを使用することができる。しかし、場合によっては、SDRAMが使われてよく、SRAM又はSDRAMと併せてROMが更に使われてもよい。
【0043】
メインメモリ115は、ノーマルモードの動作に使われるメインメモリとして揮発性メモリで実現されてよい。例えば、DDRメモリ、DRAM(Dynamic RAM:ダイナミックラム)等がそれに該当する。
メインメモリ115は、メインCPUが駆動の際に必要な揮発性メモリとして実現され、省電力モードの際、セルフリフレッシュモードで動作され、最小限の電力だけを消費するようになる。
なお、メインメモリ115は、上述のように、メインコントローラ110によって制御され、画像形成装置100が省電力モード状態からノーマルモード状態に切り替える時、メインコントローラ110から出力される予め設定されたプリセット信号に応じて、セルフリフレッシュモードからノーマルモードに切り替える。
【0044】
また、メインメモリ115は、第2パワードメイン部PD2に属するので、省電力モードの際にもOffにならず、ノーマルモードへの復帰時にコンテキスト保存部145に保存したCPU関連情報を復元するとき、直前の実行モードへの復帰が可能となり、素早いブートが可能となる。
【0045】
サブメモリ125は、SoCの内部に存在するメモリであって、省電力モード時のサブコントローラ120のプログラムコード及びデータ保存場所として活用される。
例えば、USB通信の場合、省電力モード制御のためのプログラムコードは、データ受信部105に信号が入力されたか否かを判断するためのルーティン、USB制御信号による動作を行うためのルーティン、及びノーマルモードへ切り替えるためのウェークアップ(Wake−up)の際に必要なルーティンのうち、少なくとも一つを含む形態であってよい。
【0046】
この場合、サブメモリ125は、SRAM(Static RAM:スタティックラム)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)のうち、少なくとも一つで実現されてよい。その他にも、RAMBus(登録商標)、DRAM、DDR−SDRAM等を使用してもよい。
例えば、サブメモリ125は、SoCの内の機能部135で使うSRAMをサブコントローラ120が省電力モードの際に再利用するよう実現されてもよい。しかし、これは一実施形態に過ぎず、SoCの内部SRAMではなく、SoC外部のメモリで構成してもよく、外部ROMと内部の最小サイズのSRAMを用いて実現してもよい。
【0047】
なお、ROM(Read Only Memory)及びFlash memoryのうち、少なくとも一つが省電力モード実現の際に必要なコードを保存するのに用いられてもよい。
一実施形態によれば、サブメモリ125はSRAMで実現される。この場合、SRAMは、DRAM又はROM、Flash memory等に保存された省電力モード実現の際に必要なコードをコピーして実行するのに用いられる。
なお、サブメモリ125は、ノーマルモードの動作でメインメモリ115とともに使用可能であってもよい。即ち、ノーマルモードでイメージ処理の際にバッファとして用いられるSRAMが省電力モードでサブメモリ125として再利用されてもよい。
【0048】
電源供給部130は、画像形成装置100に電源を供給する。
具体的には、電源供給部130は、ノーマルモード状態では、第1パワードメイン部PD1及び第2パワードメイン部PD2に電源を供給し、省電力モード状態では、第1パワードメイン部PD1への電源供給を遮断し、第2パワードメイン部PD2にのみ電源を供給する。
【0049】
メインコントローラ110及びサブコントローラ120がそれぞれCPUで実現されて画像形成装置100を制御するよう実現させることも可能である一方、メインコントローラ110(図1参照)及びサブコントローラ120(図1参照)は、それぞれメインCPU(図示せず)及びサブCPU(図示せず)として実現させ、各CPUが各構成に対し該当動作を行うようにコマンドを与える形態で実現してもよい。
【0050】
また、画像形成装置100は、相違する動作周波数を生成するPLL部(図示せず)を含んでもよい。
PLL部(図示せず)は、生成した動作周波数をメインコントローラ110と、サブコントローラ120と、メインメモリ115及びサブメモリ125に提供する。
【0051】
機能部135は、画像のイメージ処理及び画像に対する圧縮又は圧縮解除等の、エンジン部140で印刷、コピー、スキャンなどの画像形成ジョブを行うために処理されるべき多様な機能を行う。
【0052】
動作モジュール(図示せず)は、機能部135に含まれていない多様な機能モジュールを含んでもよい。
動作モジュールは、少なくとも一つの機能モジュールを含んでもよく、少なくとも一つの機能モジュールのそれぞれは単一チップで実現されてもよい。
このような機能部135及びエンジン部140は、メインコントローラ110とともに第1パワードメイン部PD1に配置され省電力モードへの切替時のような、作業が不要な場合、電源供給部130によって電源がオフされる。
【0053】
メインコントローラ110は、予め設定された条件を満たす場合、ノーマルモードから省電力モードへ切り替える。
例えば、予め設定された時間の間に命令がない場合であってもよい。
しかし、それは一実施形態に過ぎず、モード切替イベントには多様な場合があってもよい。
【0054】
上述のように、ノーマルモードから省電力モードへ切り替えねばならない場合、メインコントローラ110は、メインメモリ115から省電力モードを制御するためのプログラムをサブメモリ125の実行可能な領域にコピーしたり、別途のROM、Flash memory等に保存されたプログラムをサブメモリ125の実行可能な領域にコピーする。
それにより、プログラムは、ノーマルモードの際に用いられるメインメモリ115に保存されているUSBプログラムに比べてずっと少ない容量を有するようになる。
コードコピーが完了すると、第1パワードメイン部PD1への電力を遮断し、省電力モードへと移行する。
一方、コードコピーは、Flash memoryやROMに保存されているコードをブート時にDRAMにコピーして利用したり、省電力モードへの移行時にSRAMにコピーして利用する形態で行われてもよい。
【0055】
サブコントローラ120は、予め設定された条件を満たす場合、省電力モードからノーマルモードへ切り替える。例えば、プリンタの場合、パネルキー入力やプリンティングサービス要求、ファックスリング(Fax Ring)等のイベントがある場合、省電力モードからノーマルモードへ切り替える。
【0056】
一般に、省電力モードからノーマルモードへの復帰の際のブート時間(ブート工程には、DRAM初期化やROMからDRAMへコードコピー、H/W初期化工程、OSブート及び、サービスプログラム開始等の工程等が含まれて得る)が初期のブート時間と同じくらいかかる主な原因は、省電力モードへの切り替えのためにメインコントローラ110とメインメモリ115が配置された第1パワードメインの電源がターンオフされることにより、メインコントローラ110とメインメモリ115の電源がオフにされ、電源印加の際に初期ブート工程と同様の手続きを踏むためである。
【0057】
しかし、上述の、本発明の一実施形態によれば、ノーマルモードで用いられるメインメモリ115をメインコントローラ110が配置される第1パワードメイン部PD1と別の電力供給ラインから別途の電力が供給される第2パワードメイン部PD2に配置してメインメモリ115の電源をオフにせずに維持しつつ、“セルフリフレッシュ”状態に変更してメインメモリ115そのものの内容が維持できるようにする。それにより、DRAM電源をスイッチオフしなくても、1〜2W消費する電力を200mW以下に下げるため、省電力達成が可能となる。
【0058】
なお、メインメモリ115に保存されたデータが維持されるとしても、メインコントローラ110は第1パワードメイン部PD1の電源オフ、即ち、電源スイッチング後に電源が再印加されるため、メインコントローラ110そのものの実行コンテキストが失われるおそれがある。
例えば、メインコントローラ110がARMで実現される場合、実行コンテキストにはレジストセットと状態レジスト、その他にSoCの内のIPブロックの設定値等がある。
ちなみに、ARM CPUは、デスクトップPC用のCPUと同様のクロックを有しているが、消費電力は40〜450mWと非常に低いという特性がある。
【0059】
図1に示す画像形成装置100によれば、省電力モードへの切り替えの際、メインコントローラ110は、第1パワードメイン部PD1への電源供給中断時に失われるメインコントローラ110、機能部135、エンジン部140等の必須実行コンテキスト情報を第2パワードメイン部PD2のコンテキスト保存部145に保存する。
それにより、コンテキスト保存部145に保存されたコンテキストを用いて省電力モード状態切替前の状態に復元するため、迅速にノーマルモードへの切り替えが実行される。
【0060】
コンテキスト保存部145は、第1パワードメイン部PD1が電源供給部130によって電源がオフされる際、情報が失われる第1パワードメイン部PD1に属する構成要素のうち、その後復帰の際に復元される情報を保存するためのスペースである。
コンテキスト保存部145は、DRAMや、NANDメモリ、NORメモリ、SPIメモリ、SRAM、SoCの内部メモリ等のような他のメモリであってもよく、第1パワードメイン部PD1が電源オフ時に情報が失われないいずれかのメモリであってよい。
例えば、主バックアップ情報は、ARM CPU内のレジストセットと状態レジスト等のようなARM CPUの情報であってよく、又は、SoC内のIP情報設定値等であってもよい。
【0061】
ブートモード判断部150は、ブートが行われると、ノーマルモードブートであるか、省電力モードからノーマルモードへの復帰であるかを判断する機能を担う。
ここで、ノーマルモードブートとは、画像形成装置100に電源が再印加されてリブートする場合のことを意味する。
それゆえ、ブートモード判断部150は、SoC内に対応する情報を保存できるレジスタで実現してもよい。
ブートモード判断部150で、ブートモードが省電力復帰モードであると判断されると、メインコントローラ110は、PLL/DDR等の初期化前のブートモード判断部150のレジスト値を読み取り、ノーマルモードブートである場合、通常のブート手続きを実行する。
【0062】
なお、ブートモード判断部150でブートモードが省電力復帰モードであると判断されると、メインコントローラ110は、コンテキスト保存部145からCPU動作モードレジスタ及び状態レジストを復元し、数ms内のブートができるように、最後の実行地点に復帰する。
言い換えればブートモード判断部150は、PLL/DDR等の初期化の工程をスキップし、メインメモリ115をセルフリフレッシュモードから解除し、直前の実行状態(省電力モード切替前の状態)に直ちに復帰するために、コンテキスト保存部145に保存した情報を用いる。
【0063】
ブートモード判断部150は、レジスタを用いてブートモードを保存するよう実現でき、外部GPIO pin等の入力を通じてモードを判断することができる。
それにより、ブートモード判断部150は、メインコントローラ110にリセットベクトルから再実行させ、システム電源印加ブート工程と同じ工程を実行することを防止する。
【0064】
一方、省電力モードからノーマルモードへ切り替わる時、省電力モードでブートした場合、メインメモリ115はセルフリフレッシュ状態から抜け出なければならないが、メインコントローラ110がブートしつつ、セルフリフレッシュモードを終了させたり、サブコントローラ120がメインメモリ115のセルフリフレッシュモードを終了させるよう実現させてもよい。
【0065】
プロセス制御部(図示せず)は、省電力モードへの移行の際、サブコントローラ120の制御を行うことができる。
具体的には、プロセス制御部は、省電力モードへの切替時に、メインメモリ115をセルフリフレッシュモードに変更し、第1パワードメイン部PD1への電力供給中断を制御することもできる。
【0066】
上述のように、本発明に係る画像形成装置においては、一つのサブコントローラを活用して通常モードでは、リアルタイムジョブ処理(Scan、Fax、Engine制御)を行い、省電力モードでは、省電力待機モードサービス、すなわち、Wakeupイベントモニタリング、ネットワークパケット応答(ARP(Address Resolution Protocol)、ICMP(Internet ControlMessage Protocol)、機器状態クエリ応答)、USBを用いた機器状態応答サービス等を行う。
【0067】
以下では、図1に示す画像形成装置100とホスト装置(図示せず)との関係について簡潔に説明する。
ホスト装置は、代表的にはPCで実現されてよく、場合によってはPDAやPMP、テレビ、サーバ等の多様な形態で実現されてよい。
ホスト装置は、アプリケーション(図示せず)及びホストコントローラ(図示せず)を含む。
アプリケーションは、OS(Operating System)から多様なデータ通信機能をサポートするソフトウェア(S/W)であってよい。
ホストコントローラは、画像形成装置100がホスト装置に接続するためにソフトウェア又はハードウェアを含む形態であってよい。
【0068】
その他に、ホスト装置は、アプリケーションプログラムで作成された印刷データを画像形成装置100で解釈可能なプリンタ言語(Printer Language)に変換する役割を行うプリンタドライバ(図示せず)等を更に含んでよく、それはホストコントローラに含まれる形態で実現されてもよい。
なお、入力部(図示せず)、表示部(図示せず)等のホスト装置のノーマルな構成要素を含んでもよい。
一方、図1に示した構成要素及びそれらの配置順は一実施形態に過ぎず、場合によっては、一構成要素が削除されたり、他の構成要素が追加されてよく、その順番が変更されてもよい。
【0069】
図3は、本発明の一実施形態に係るマイクロコントローラの構成を示すブロック図である。
ここで、マイクロコントローラ200は、図1に示したメインコントローラ110で実現されてもよく、外部メモリ300は図1に示したメインメモリ115で実現されてもよい。
【0070】
図3に示すように、マイクロコントローラ200は、メモリインターフェース部210と、メモリコントローラ220、及び信号検出部230を含む。
マイクロコントローラ200は、ノーマルモード状態において外部メモリ300を用いて制御動作を行う。
ここで、外部メモリ300は、図1に示したメインメモリ115で実現されてよく、例えば、DDRメモリで実現されてもよい。
【0071】
メモリインターフェース部210は、外部メモリ300と通信を行う機能を担う。
ここで、メモリインターフェース部210はパッド(PAD)であってもよく、例えば、SSTL(Stub Series Terminated Logic) PADで実現されてもよい。
メモリコントローラ220は、外部メモリ300を制御する機能を担う。
ここで、メモリコントローラ220は、例えば、DDRコントローラで実現されてもよい。
【0072】
信号検出部230は、メモリコントローラ220から出力される予め設定された信号(プリセット信号)を検出する機能を担う。
ここで、予め設定された信号(プリセット信号)は、Clock Enable(CKE)信号、POWER DOWN EXIT信号及びPAD ENABLE信号の内の少なくともいずれか一つである。
なお、メモリインターフェース部210が上述のSSTL PADで実現される場合、 信号検出部230は、SSTL PAD H/W CONTROL LOGIC(図5参照)で実現される。
【0073】
外部メモリ300は、ノーマルモード状態から省電力モード状態へ切り替わる時、セルフリフレッシュモードで動作し、省電力モード状態からノーマルモード状態へ切り替わる時、メモリコントローラ220から出力される予め設定された信号(プリセット信号)に応じて正常モードに切り替えられるよう動作する。
この場合、メモリコントローラ220は、ノーマルモード状態から省電力モード状態へ切り替わる時、メモリインターフェース部210をパワーオフさせ、省電力モード状態からノーマルモード状態へ切り替わる時、予め設定された信号(プリセット信号)が検出されると、メモリインターフェース部210をパワーオンさせる。
【0074】
信号検出部230は、複数個の入力端を備えるMUXを含み、複数個の入力端に入力される複数個の入力信号の内のいずれか一つを選択して出力することができる。
ここで、複数個の入力端は、PAD Enable信号入力端、Clock Enable信号入力端、及びモード信号入力端を含んでよい。
この場合、MUXは、モード信号に応じて、PAD Enable信号及びClock Enable信号のいずれか一つを選択して出力することができる。このように出力された信号に応じて、メモリインターフェース部210のON/OFF状態を変更できる。
【0075】
上述の実施形態においては、PAD Enable信号及びClock Enable信号のいずれか一つを選択されるものとして説明したが、これは一実施形態に過ぎず、Clock Enable信号の代わりに、POWER DOWN EXIT信号等の他の特定信号をMUXに入力するよう実現することも可能である。
また、別の実施形態では、PAD Enable信号以外の他の特定信号は、複数個の特定信号を組み合わせて出力される信号の形態であってもよい。
【0076】
図4は、本発明の一実施形態に係るマイクロコントローラの実施例を示す図である。
図4に示すように、マイクロコントローラ200は、メモリインターフェース部210及びメモリコントローラ220を含む形で実現されてもよい。
なお、マイクロコントローラ200は、メモリコントローラ220を制御するCPU250、バスマスター240等の構成を更に含んでよい。
ここで、CPU250は、シングルコアCPU及びデューアルコアCPU形態のいずれか一つで実現可能である。
【0077】
マイクロコントローラ200は、メモリインターフェース部210を介して外部メモリ300(DDRメモリ)と通信を行うことができる。
ここで、メモリインターフェース部210は、SSTL PADで実現されてよい。
なお、図に示していないが、マイクロコントローラ200は、メモリインターフェース部210を制御できる組合せ論理回路部を含んでもよい。
【0078】
具体的には、省電力モードから正常モードに復帰する場合、マイクロコントローラは、予め設定された信号(プリセット信号)を発生させて外部メモリ300(DDRメモリ)を正常状態に復帰させる。
この場合、発生する予め設定された信号(プリセット信号)を検出してメモリインターフェース部210を自動的に正常状態に復帰させる。
【0079】
それにより、省電力モードの駆動時に、メモリインターフェース部210を省電力モードのためのパワーオフ(または、パワーダウン)に動作させるとしても、自動的に正常状態に復帰することができる。
即ち、省電力モードの駆動時に、外部メモリ300と関連するマイクロコントローラ200側のメモリインターフェース部210をパワーオフ(または、パワーダウン)状態に動作させることができるため、メモリインターフェース部210の電力消費を減らすことができる。
【0080】
図5は、図4に示したメモリインターフェース部の細部構成を示す図である。
図5によると、メモリインターフェース部210は省電力動作のために、組合せ論理回路部(SSTL PAD CONTROL H/W)230によって制御される駆動部である。
即ち、メモリコントローラを内蔵したメインコントローラ(SoC)内部の構成要素の一つとして次のように動作する。
以下において、例えば、メモリコントローラがDDRコントローラ220で実現され、外部メモリがDDRメモリ(図示せず)で実現される場合について説明する。
【0081】
図5に示すように、DDRコントローラ220においては、DDRメモリを動作させるためのコントロール信号が出力される。このとき、出力される信号は、図に示すように、単にDDRのピンと直接接続されている状態ではなく、PHY層(physical layer)を経てPAD側に接続されるようになる。
即ち、DDRコントローラ220とDDRメモリ(図示せず)が直接接続されたものではなく、物理的なインターフェース部(PHY層とPAD)を介するようになる。それは、SoCの構造的要素として如何なるコントローラであっても同様の形態である。
【0082】
この場合、省電力動作のためには、持続的に電力を消費するメモリインターフェース部(PAD)も制御が必要な要素の一つである。
それにより、本発明では、省電力モードとノーマルモード状態とで明確な違いを示す予め設定された信号(プリセット信号)、例えば、CKE信号を信号検出部である組合せ論理回路部(SSTL PAD CONTROL H/W)230によって検出してPADが自動的に正常状態に復帰できるように実現できるようになる。
【0083】
具体的には、DDRメモリ(図示せず)がセルフリフレッシュモードのようなスリープモードに移行すると、ソフトウェア(S/W)では従来の別のPADのように、DDRメモリと接続されたSSTL PADも同時にオフさせるように制御することができる。
その後、省電力待機状態が終わった後には、以下に示すように、正常な状態に復帰させる。
【0084】
図6及び図7は、本発明の一実施形態に係るメモリコントローラの構成を示す回路図である。
図6に示すメモリコントローラは、図5に示したPAD CONTROL用のハードウェア(H/W) CONTROLロジックで実現されてよい。
【0085】
図6に示すように、PAD CONTROL用のH/W CONTROLロジック、即ち、SSTL PAD H/W CONTROLロジックは、CKE信号をモニタリングしている途中、CKE信号がHIGHへの状態遷移が生じると、ノーマルモードにおいてなんの問題もなくDDRメモリを駆動させるために、PADのEN端子を通じて自動的にPADをターンオンさせる。
ただ、従来の装置との互換性ために、MODE SEL部分が追加されてもよい。
即ち、MODE SELのレジスタが“0”に設定される場合、従来のPAD_EN信号がバイパスされ、SSTL PADをPAD_ENさせることができるようにし、従来のメモリ動作に問題がないようにすることができる。
【0086】
なお、本発明の一実施形態に係るMODE SELのレジスタを“1”に設定しておく場合、SSTL PADは予め設定された信号(プリセット信号)(CKE信号)検出によって自動的に駆動する。
即ち、特別な制御動作を行うことなく、PAD CONTROL H/Wがメモリ部を省電力モード状態からノーマルモード状態に変化させるためにメモリコントローラから発生する予め設定された信号(プリセット信号)(CKE信号)を検出してから、PAD_EN端子をイネーブルさせて、PADが自動的にオン状態になるようにすることができる。
【0087】
図7は、図6に示したメモリコントローラを簡素化したものである。
図8は、本発明の別の実施形態に係るメモリコントローラの構成を示す回路図である。
図8に示すように、DDRメモリでなくても、任意のメモリ部が複数の予め設定された信号(プリセット信号)に従って省電力モード状態から正常な状態に戻る場合に、本実施形態が適用される。
例えば、任意のメモリ部が複数の予め設定された信号(プリセット信号)(A、B、C)に従って省電力モードからノーマルモードに戻る場合、複数の予め設定された信号(プリセット信号)(A、B、C)のいずれか一つが検出されて、図8に示すように、組合せ論理回路によって検出された該当信号(A、B、C)が組み合わせられて出力されてもよい。それにより、ノーマルモードへ切り替わる時、マイクロコントロール内部のメモリインターフェース部のPAD_EN端子がイネーブルされる。
【0088】
図9は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
図9に示す画像形成装置の制御方法において、画像形成装置は、ノーマルモード状態から省電力モード状態への切替の際、セルフリフレッシュモードで動作するメインメモリ及びノーマルモード状態でメインメモリを用いて制御動作を行い、メインメモリとの通信を中継するメモリインターフェース部を含むメインコントローラを含む。
【0089】
図9に示す画像形成装置の制御方法によれば、
まず、ノーマルモード状態から省電力モード状態への切替の際、メモリインターフェース部がパワーオフされる(ステップS710)。
次いで、省電力モード状態からノーマルモード状態への切替の際、メインコントローラから出力される予め設定された信号(プリセット信号)に応じて、メインメモリが正常モードに切り替えられる(ステップS720)。
【0090】
その後、予め設定された信号(プリセット信号)が検出されたか否かを確認する(ステップS730)。
ここで、予め設定された信号(プリセット信号)は、メモリコントローラから発生するCKE信号であってよいが、必ずしもそれに限定されるものではなく、POWER DOWN EXIT、PAD ENABLE信号等であってもよい。
【0091】
ステップS730において、予め設定された信号(プリセット信号)が検出されれば(S730:Y)、メモリインターフェース部をパワーオン状態に切り替えることができる(ステップS740)。ここで、メモリインターフェース部はPADであってよく、例えば、SSTL PADであってよい。
なお、予め設定された信号(プリセット信号)は、メインコントローラに備えられた信号検出部によって検出される。この場合、信号検出部は、複数個の入力端を有するMUXを含み、複数個の入力端に入力される複数個の入力信号のいずれか一つを選択して出力する形態で実現されてよい。
【0092】
また、本発明の一実施形態に係るマイクロコントローラの制御方法は、以下のように実現される。
ここで、マイクロコントローラは、ノーマルモード状態から省電力モード状態へ切り替わる時、セルフリフレッシュモードで動作する外部メモリを制御するメモリコントローラ、及び外部メモリと通信を行うメモリインターフェース部を備え、ノーマルモード状態で外部メモリを用いて制御動作を行う。
【0093】
まず、ノーマルモード状態から省電力モード状態へ切り替えの際、メモリインターフェース部をパワーオフさせる。
予め設定されたイベントによって、省電力モード状態からノーマルモード状態に切り替えられ、予め設定された信号(プリセット信号)が検出された時、マイクロコントローラは、メモリインターフェース部をパワーオンさせる。
ここで、予め設定された信号(プリセット信号)は、省電力モード状態からノーマルモード状態への切替の際、メインメモリを正常モードに切り替えるためのメモリコントローラが出力する信号である。
【0094】
例えば、予め設定された信号(プリセット信号)は、Clock Enable(CKE)信号、POWER DOWN EXIT信号、及びPAD ENABLE信号の少なくともいずれか一つであってよい。
一方、メモリインターフェース部は、PADであってよい。例えば、SSTL PADであってよい。
【0095】
また、マイクロコントローラは、予め設定された信号(プリセット信号)を検出するための信号検出部を更に含んでよい。ここで、信号検出部は、複数個の入力端を有するMUXを含み、複数個の入力端に入力される複数個の入力信号のいずれか一つを選択して出力する形態で実現されてもよい。
【0096】
予め設定された信号(プリセット信号)がClock Enable(CKE)信号である場合、CKE信号は省電力モード状態でメモリコントローラと外部メモリとの間を第1活性化状態で接続させており、省電力モード状態からノーマルモード状態に切り替わると、第1活性化状態から第2活性化状態に遷移する。ここで、第1活性化状態はロー状態であり、第2活性化状態はハイ状態であり得る。
【0097】
図10は、本発明の一実施形態に係るマイクロコントローラの制御方法を説明するためのフローチャートである。
図10に示すマイクロコントローラの制御方法においては、説明の便宜上、図1でメインメモリ115がDDRメモリで実現され、メモリインターフェース部111がSSTLパッドで実現され、メモリコントローラ112がDDRコントローラとして、信号検出部113がSSTL PAD H/W CONTROL LOGICで実現される場合を想定して説明する。
【0098】
まず、省電力モード切替のための予め設定されたイベントが発生しているか否かを確認し(ステップS810)、省電力モード切替のための予め設定されたイベントが発生すると(S810:Y)、DDRメモリをスリープモードに切り替え、SSTLパッドの電源をパワーオフさせる(ステップS820)。
【0099】
次いで、省電力モードからノーマルモードへの切替のためのジョブ受信等のような予め設定されたイベントが発生するしているか否かを確認し(ステップS830)、省電力モードからノーマルモードへの切替のためのジョブ受信等のような予め設定されたイベントが発生する場合(S830:Y)、SSTL PAD H/W CONTROL LOGICはDDRコントローラから発生されるCLK信号が検出されるかを確認する(ステップS840)。
【0100】
ステップS840において、CLK信号が検出される場合(S840:Y)、SSTLパッドの電源をパワーオンさせる(ステップS850)。
ここで、CKE信号の検出とは、上述のように、DDRコントローラとDDRメモリとの間をロー状態で接続させていたCKE信号がハイ状態に遷移した状態を検出することを意味する。
【0101】
それにより、省電力モードの動作時に、スリープモードに切り替えられるメモリに対する通信を行うメモリインターフェース部をパワーオフさせることができる。それにより、1W以下の待機電力を実現するために待機電力を効率的に減らすことができる。
【0102】
なお、本発明では、上述のように画像形成装置の駆動方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータ読取記録媒体を含んでよい。
コンピュータ読取記録媒体はコンピュータシステムによって読み取られるデータが保存される全ての記録装置を含む。コンピュータ読取記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気データ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などがあり、更に、コンピュータ読取記録媒体はネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存され実行することもできる。
【0103】
一方、本発明に係る多様な実施形態は、多様な通信方式、例えば、ネットワーク通信、USB、ブルートゥース(登録商標)、HDMI(High Definition Multimedia Interface)、PCI(Peripheral Component Interconnect) express、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))、ジグビー(ZigBee(登録商標))、IEEE 1394(FireWire(登録商標))、CAN、PS/2、AGP(Accelerated Graphics Port)、ISA(Industry Standard Architecture)、MCA(Micro Channel Architecture)、EISA(Extended Industry Standard Architecture )、VESA(Video Electronics standard Architecture)などに適用できる。
【0104】
上述の実施形態では、画像形成装置の場合を例に挙げて説明したが、それは一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想が適用可能な別の電子装置にも同様の原理及び構成が適用され得る。
例えば、本発明に係るマイクロコントローラ及びそれによって制御されるメモリは省電力構造の設計が必要なあらゆる機器、例えば、モバイル機器等にも適用され得る。
【0105】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0106】
100 画像形成装置
105 データ受信部
110 メインコントローラ
111 メモリインターフェース部
112 メモリコントローラ
113 信号検出部
115 メインメモリ
120 サブコントローラ
125 サブメモリ
130 電源供給部
135 機能部
140 エンジン部
145 コンテキスト保存部
150 ブートモード判断部
200 マイクロコントローラ
210 メモリインターフェース部
220 メモリコントローラ
230 信号検出部(SSTL PAD H/W CONTROL LOGIC)
240 バスマスター
250 CPU
300 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置において、
ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作するメインメモリと、
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記セルフリフレッシュモードを解除するためのプリセット信号を出力するメモリコントローラ部と、
前記メモリコントローラ部から出力されたプリセット信号を前記メインメモリに伝送するメモリインターフェース部と、
前記プリセット信号が出力されたか否かを検出する信号検出部とを有し、
前記メモリコントローラ部は、前記ノーマルモード状態から前記省電力モード状態への切替時に、前記メモリインターフェース部をパワーオフさせ、
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記信号検出部により前記プリセット信号の出力が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオンさせることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
CPUを更に有し、
前記CPUは、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除するための前記プリセット信号を出力するよう前記メモリコントローラ部を制御することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号、POWER DOWN EXIT信号、及びPAD ENABLE信号の内の少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号であり、
前記CKE信号は、前記省電力モード状態で前記メモリコントローラ部と前記メインメモリとの間を第1活性化状態で接続させていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記CKE信号が前記第1活性化状態から第2活性化状態に遷移し、
前記メモリコントローラ部は、前記信号検出部によって前記第2活性化状態に遷移されたCKE信号が検出されると、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除させることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記メモリインターフェース部は、パッド(PAD)であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記PADは、SSTL(Stub Series Terminated Logic)PADであり、
前記信号検出部は、SSTL PAD H/W CONTROL Logicであることを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記信号検出部は、複数個の入力端を有するMUXを含み、前記複数個の入力端に入力される複数個の入力信号のいずれか一つを選択して出力することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作する外部メモリと接続されたマイクロコントローラにおいて、
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記セルフリフレッシュモードを解除するためのプリセット信号を出力するメモリコントローラ部と、
前記メモリコントローラ部から出力される前記プリセット信号を前記メインメモリに伝送するメモリインターフェース部と、
前記プリセット信号が出力されたか否かを検出する信号検出部とを有し、
前記メモリコントローラ部は、前記ノーマルモード状態から前記省電力モード状態への切替時に、前記メモリインターフェース部をパワーオフさせ、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記信号検出部により前記プリセット信号の出力が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオンさせることを特徴とするマイクロコントローラ。
【請求項10】
CPUを更に有し、
前記CPUは、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除するための前記プリセット信号を出力するよう前記メモリコントローラ部を制御することを特徴とする請求項9に記載のマイクロコントローラ。
【請求項11】
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号であり、
前記CKE信号は、前記省電力モード状態で前記メモリコントローラ部と前記外部メモリとの間を第1活性化状態で接続させていることを特徴とする請求項9に記載のマイクロコントローラ。
【請求項12】
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記CKE信号が前記第1活性化状態から第2活性化状態に遷移し、
前記メモリコントローラ部は、前記信号検出部によって前記第2活性化状態に遷移されたCKE信号が検出されると、前記外部メモリの前記セルフリフレッシュモードを解除させることを特徴とする請求項11に記載のマイクロコントローラ。
【請求項13】
ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作するメインメモリと、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記セルフリフレッシュモードを解除するためのプリセット信号を出力するメモリコントローラ部と、前記メモリコントローラ部から出力される前記プリセット信号を前記メインメモリに伝送するメモリインターフェース部とを有する電子装置の制御方法において、
ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、前記メモリインターフェース部をパワーオフするステップと、
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記メインメモリの前記セルフリフレッシュモードを解除するための前記プリセット信号が出力されたか否かを確認するステップと、
前記プリセット信号の出力が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオン状態に切り替えるステップとを有することを特徴とする電子装置の制御方法。
【請求項14】
前記プリセット信号は、Clock Enable(CKE)信号であり、
前記CKE信号は、前記省電力モード状態で前記メモリコントローラ部と前記メインメモリとの間を第1活性化状態で接続させており、
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態に切り替わると、前記第1活性化状態から第2活性化状態に遷移することを特徴とする請求項13に記載の電子装置の制御方法。
【請求項15】
ノーマルモード状態から省電力モード状態に切り替わると、セルフリフレッシュモードで動作する外部メモリを制御するメモリコントローラと、前記外部メモリと通信を行うメモリインターフェース部とを備え、前記ノーマルモード状態で前記外部メモリを用いて制御動作を行うマイクロコントローラの制御方法において、
前記ノーマルモード状態から前記省電力モード状態に切り替わると、前記メモリインターフェース部をパワーオフさせるステップと、
前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、予め設定されたプリセット信号が検出されると、前記メモリインターフェース部をパワーオンさせるステップとを有し、
前記予め設定されたプリセット信号は、前記省電力モード状態から前記ノーマルモード状態への切替時に、前記外部メモリのセルフリフレッシュモードを解除するために前記メモリコントローラが出力する信号であることを特徴とするマイクロコントローラの制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−37697(P2013−37697A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−176906(P2012−176906)
【出願日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】