説明

電子部品冷却用ヒートシンク及びその製造方法

【課題】フィンプレート部の枚数及び冷却ファンの風量を変えることなく、放熱効率を向上させた電子部品冷却用ヒートシンクを提供すること。
【解決手段】CPU等の電子部品(被冷却素子)に熱的に接続されるベースプレート部21と、ベースプレート部21と熱的に接続される複数のフィンプレート部22からなる放熱フィン群とを備えているヒートシンク13において、フィンプレート部22の表面に複数の微細溝(マイクロチャンネル)25を設けた。これにより、冷却ファンの風量およびフィンプレート部22の枚数を増やすことなく、放熱性能を向上させることが可能となる。また、ヒートシンクを軽量化することも可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路、半導体素子などの電子部品を被冷却素子とする電子部品冷却用ヒートシンクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、ヒートシンクの放熱性能を向上させるために、大型のファンを用いたり冷却ファンを高速回転させることにより冷却風流量を増加させることや、細かいピッチで多数のフィンプレート部を並べることによりフィン面積を増加させること等が行われていた。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−223307号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、大型ファンを用いると装置全体が大きくなる。さらに、冷却風量を増加させるためにファンを高速回転させる場合、ファンノイズ及び消費電力が大きくなる。また、細かいピッチでフィンプレート部を並べて放熱フィン全体の表面積を大きくする場合には、ヒートシンクの圧力損失が大きくなるため、所定の風量を流すために大型のファンを用いるか、またはファンを高速回転させる必要が生じて、結果的に装置の大型化、ファンノイズの増加、消費電力の増加という問題が発生する。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、フィンプレート部の枚数及び冷却風の風量を変えることなく、より放熱効率を向上させた電子部品冷却用ヒートシンクおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、放熱フィンのフィンプレート部の表面に複数の微細な溝(マイクロチャンネル)を設けることにより、上記課題を解決する。
【0006】
本発明の第1の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、被冷却素子に熱的に接続されるベースプレート部と、該ベースプレート部と熱的に接続される複数のフィンプレート部からなる放熱フィンとを備え、前記フィンプレート部の表面に複数のマイクロチャンネルを設けたことを特徴とする。この態様によると、フィンプレート部の表面に複数のマイクロチャンネルを設けることにより、熱抵抗を減少させて冷却効率を向上させることが可能となる。また、マイクロチャンネルを形成する分、ヒートシンクの軽量化も可能となる。尚、フィンプレート部及びベースプレート部は、一体的に構成されるものであっても、それぞれ別の部品として製造され組み立てられるものであっても良い。
【0007】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の両面に設けられていることを特徴とする。このように、各フィンプレート部の両面にマイクロチャンネルを設けることにより、熱抵抗をより小さくする(放熱性能を向上させる)ことが可能となる。
【0008】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の表面の一端部から他端部へ連続している溝からなることを特徴とする。一端部から他端部に連続しているとは、マイクロチャンネルの開始端部がフィンプレート部の表面のいずれかの端部から始まり、上下左右のいずれかの方向に伸びてフィンプレート部の他の端部まで連続して伸びるように形成されている。これにより、空気等の冷却用流体がマイクロチャンネルに沿って円滑に流れることが可能となり、冷却効果を増大させる。
【0009】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記マイクロチャンネルが、冷却風の流れる方向に沿って設けられていることを特徴とする。マイクロチャンネルをこれらの冷却用流体の流れ方向に沿って設けることにより、流体がマイクロチャンネル内にも入り込み、かつ流体の流れを円滑にして、冷却効率を増大させる。
【0010】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の両面に表裏で互い違いの位置となるように設けられていることを特徴とする。互い違いの位置になるようにとは、表裏に設けられたマイクロチャンネルの位置が、互いに同じ位置に重なりあって設けられないように設けることをいう。表裏に設けられるマイクロチャンネルの位置が重なり合うと、重なりあった部分のフィンプレート部の厚みが2本のマイクロチャンネルの深さに相当する分だけ薄くなり、フィンプレート部での熱伝導が悪くなるので、ヒートシンクの熱抵抗が増える。そのため、マイクロチャンネルが重なり合わないようにして、ヒートシンクの熱抵抗が増えるのを防止している。
【0011】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、隣接する前記フィンプレート部の対向する前記マイクロチャンネルが、互い違いの位置となるように設けられていることを特徴とする。これにより、製造するときに、フィンプレート部を並べる際に,裏表をひっくり返す必要がなく,フィンの向きをそろえることができるために,工程が容易になる。
【0012】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の厚みのほぼ4分の一の深さの溝からなることを特徴とする。少なくともフィンプレート部のどの部分も厚みの4分の3以上を確保することにより、フィンプレート部の熱抵抗が部分的に極端に大きくなることがない様にしたものである。
【0013】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記フィンプレート部が、前記ベースプレート部にカシメ(クリンプ)接続されていることを特徴とする。フィンプレート部にマイクロチャンネルを形成後に組み立てる際に、ベースプレート部とフィンプレート部の接触面積が増えるので、熱抵抗を小さくすることが可能となる。
【0014】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記フィンプレート部が、前記ベースプレート部から離れるに従って前記フィンプレート部の厚みが徐々に薄くなっていることを特徴とする。熱伝導により伝達される熱量に応じてフィンプレート部を薄くすることにより、ヒートシンク全体を軽量化することが可能となる。
【0015】
本発明の他の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクは、前記フィンプレート部が、前記ベースプレート部とヒートパイプとにより熱的に接続されていることを特徴とする。本発明はフィンプレート部の熱抵抗を減少させるものであるので、フィンプレート部がベースプレート部に直接接続されていないヒートシンクであっても、ヒートパイプ等を介して熱的に接続されている場合であっても、本発明は適用可能である。
【0016】
本発明の第1の態様にかかる電子部品冷却用ヒートシンクの製造方法は、
(a)フィンプレート部の表面及び裏面に連続する複数のマイクロチャンネルを形成する工程と、
(b)前記マイクロチャンネルを形成した複数のフィンプレート部を、ベースプレート部に接続し固定する工程と、を備えることを特徴とする。このように、マイクロチャンネルの加工工程と、組み立て工程を分離することにより、マイクロチャンネルを形成するために種々の微細加工処理が可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、フィンプレート部にマイクロチャンネルを形成するだけで、冷却効率を向上させることが可能となるので、冷却ファンの大型化、フィンプレート部の表面積の増大化を図ることなく、高品質のヒートシンクを提供することができる。また、冷却ファンを大型化する必要がないので、ファンノイズを低減化することも可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、電子部品冷却用ヒートシンクの設置状態の一例を模式的に示す斜視図である。ヒートシンク13の周りを通風ダクト11等で囲み、通風ダクト11の一方に冷却ファン12を設けて外部の空気を内部に送り込むことにより冷却風を効率的にヒートシンク13に当てている。図1の例では、ヒートシンク13の横から冷却風を当てているが、ヒートシンク13の上方向又は斜め上方から風を当てても良く、ファンがヒートシンク13に直接取り付けられる場合には通風ダクト11はなくてもかまわない。ヒートシンク13は、CPU等の熱源(被冷却素子)14に、熱伝導グリースなどを利用して熱的に接続されたベースプレート部21と、ベースプレート部21に接続された放熱フィン23とを備えている。冷却ファン12からの風による空気の流れにより、放熱フィン23からの放熱を促進する。
【0019】
本発明は、ヒートシンク13の放熱フィンを構成する各フィンプレート部22の表面および裏面に微細な溝(マイクロチャンネル)25を多数設けたことを備えるヒートシンクである。
【0020】
図2に本発明の一実施形態にかかるヒートシンク13の斜視図を示す。ベースプレート部の21の下に被冷却素子であるCPU等の熱源14(図1参照)が熱的に接続されている。ベースプレート部21には、複数のフィンプレート部22が接続されている。ベースプレート部21への各々のフィンプレート部22の接続は、カシメ接続(クリンプ方式)、差込接続等、熱抵抗ができるだけ少なくなるような接続が望ましい。例えば、銅製で、厚さ0.4mm、高さは44mm、奥行き90mmの銅製のフィンプレート部22を、ベースプレート部に42枚カシメ(クリンプ)接合または差込接合することにより、図2に示すようなヒートシンク13が形成されている。
【0021】
各フィンプレート部22には冷却風の通路に沿って、複数のマイクロチャンネルが設けられている。図2の例では、図1のように横方向から冷却風が当てられることを前提に、複数のマイクロチャンネル25が、フィンプレート部22に横向きに設けられている。このように冷却風の通路に沿ってマイクロチャンネル25を設けることにより、冷却風がマイクロチャネル内にも入り込み、放熱効率をより向上させることができる。
【0022】
図3は、図2のフィンプレート部22に形成されるマイクロチャンネル25の一例を模式的に示す断面図である。この例では、厚さ0.4mmのフィンプレート部22の両面に、フィンプレート部22の一端から他端まで連続する深さ0.1mm、幅0.2mmのマイクロチャンネル25が、0.8mm間隔で、各フィンプレート部22の片面に41本設けられている。
【0023】
マイクロチャンネル25は、両面の位置(高さ)が互い違いになるように設けられている。このように、両面に互い違いの位置にマイクロチャンネル25を設けることにより、フィンプレート部22の同じ高さの位置に両面のマイクロチャンネル25が重ならないようにしている。マイクロチャンネルを互い違いに配置することにより、フィンプレート部22の厚みが部分的に極端に薄くなり、熱伝導による熱抵抗が増えることを防止することができる。図3に示すような放熱フィンの厚みが0.4mmの場合、互い違いに設けることにより各マイクロチャンネル25が形成されている部分のフィンプレート部22の厚みを常に0.3mm以上確保することができる。
【0024】
図4及び図5は、図2及び図3に示す構成、材質及び寸法のヒートシンク13に、マイクロチャンネル25を設けた場合と、マイクロチャンネル25を設けない場合における性能比較結果を示すグラフである。図4は、両ヒートシンクに対する冷却ファンの風量を変化させた場合におけるヒートシンク13の熱抵抗の変化を示すグラフであり、図5はマイクロチャンネル25を設けていない場合と、マイクロチャンネル25を設けた場合の風量に対する圧力損失の変化を示すグラフである。フィンプレート部22は銅製で、上述のように厚さ0.4mm、高さは44mm、奥行き90mmである。ヒートシンク13は、同様のフィンプレート部22を42枚カシメ接合(クリンプ整合)して形成したヒートシンクを用いた。また、30mm×30mmの熱源を用い、熱量を150Wに設定して測定した。
【0025】
図4からわかるように、マイクロチャンネル25を設けることにより、風量に関係なく、一様に約0.01 K/W程度熱抵抗を下げることができ、マイクロチャンネル25を設けない場合よりも熱源の温度を1.5℃下げることができた。一方、図5に示すように、マイクロチャンネル25を設けると圧力損失への影響はほとんど無いと考えて良い。従って、フィンプレート部22にマイクロチャンネル25を設けることにより、ヒートシンク13の寸法及び冷却ファン12を変更することなく、ヒートシンク13の性能を向上させることが可能となる。また。マイクロチャンネル25により、削り取られた分だけ重量を軽量化することが可能となり、電子機器の軽量化に有益である。
【0026】
マイクロチャンネル25の形成方法としては、機械による切削加工、MEMS(Micro-Electro Mechanical Systems)による加工処理、及び半導体製造技術等で使用される各種エッチングなどの技術を利用することができる。フィンプレート部22にマイクロチャンネル25を形成した後に、フィンプレート部22をベースプレート部21に接合する。ベースプレート部21とフィンプレート部22の接合方法としては、クリンプ接合、差込接合の他、ハンダ接合、ロウ接合などの一般的な金属接合方法を利用することができる。
【0027】
このように、フィンプレート部22とベースプレート部21を別々形成した後に、両者を組み立ててヒートシンク13を製造することにより、フィンプレート部22へのマイクロチャンネル25の形成加工に半導体製造過程で用いられるようなエッチング処理等の各種微細処理技術を使用することが可能となる。もっとも、ベースプレート部21及びフィンプレート部22を一体的に形成しつつ、マイクロチャンネルを形成しても良く、そのような一体型のヒートシンクも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0028】
以上の説明では、冷却風が横方向に流れる場合に対応して、ベースプレート部21と平行な向きに左端部から右端部まで連続するマイクロチャンネル25を複数設けた例を示したが、マイクロチャンネル25の向きは冷却風の流れる方向に合わせることが望ましい。たとえば、冷却ファン12が上部に設けられて、下方に吹き抜ける場合には、図6(a)に示すように、フィンプレート部31の上端部から下端部まで連続する縦方向のマイクロチャンネル32を設けることが望ましい。また、上から左右方向に冷却風が吹きぬける場合には、図6(b)に示すように、フィンプレート部33の上から左右方向に連続するマイクロチャンネル35を設けることが望ましい。
【0029】
また、ヒートシンクの基本構造は、種々の形態をとることが可能である。たとえば、従来の波型のフィンプレート部(図示せず)の他、図7に示すようなキャタピラ式に連結するフィンプレート部37であっても良い。図7は本発明を適用したキャタピラ式フィンプレート部37を用いた放熱フィン群36を示しており、図7(a)は放熱フィン群36の外観を示す斜視図であり、図7(b)は、連結部38の構造を示す部分拡大図である。キャタピラ式フィンプレート部37は連結部38により隣接するフィンプレート部37が順次接合されている。このようなキャタピラ式フィンプレート部37であっても、フィンプレート部37にマイクロチャンネル39を設けることにより、本発明の効果を得ることが可能となる。
【0030】
なお、本発明は、フィンプレート部にマイクロチャンネルを設けることにより、放熱効果を増大させることを特徴とするものである。従って、フィンプレート部が薄板状であることは必須の要件ではない。すなわち、本明細書で使用している用語である「フィンプレート部」には、薄板状のプレートの他、厚みのあるフィンプレート部も含まれるものである。
【0031】
また、フィンプレート部がベースプレート部21に物理的に固定されていなくとも、図8に示すように、ヒートパイプ42等を介して熱的に接続されていてもよい。ヒートパイプ42は、蒸発部がベースプレート部21に接続され、凝縮部がフィンプレート部40に接続されており、蒸発部でベースプレート部21の熱を吸熱し、凝縮部でフィンプレート部40に放熱する。フィンプレート部40は、横方向に複数個連結されている。各フィンプレート部には、マイクロチャンネル41が複数本設けられており、横方向から冷却風が吹き込まれて放熱を促進している。
【0032】
さらに、図示しないが、フィンプレート部の厚みを、ベースプレート部に近い部分を厚くし、上方向が徐々に薄くなるように構成し、その表面にマイクロチャンネルを設けることも可能である。これにより、フィンプレート部の軽量化を図りつつ、効率的な冷却効果を確保することが可能となる。
【0033】
尚、上記の実施例では、ベースプレート部及び放熱フィンプレート部の材質として銅を使用したが、アルミなどの熱伝導性の良い金属を使用することができる。また、図8に示すように、ヒートシンクの要求性能に応じて、熱伝導性の良い金属板(ベースプレート部)にヒートパイプをハンダなどにより接合して、ヒートパイプの放熱端にフィンプレート部を接合するように構成することができる他、ベースプレート部を板型ヒートパイプで構成してもよい(図示せず)。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】電子部品冷却用ヒートシンクの設置状態の一例を模式的に示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるヒートシンクの斜視図である。
【図3】フィンプレート部に形成されるマイクロチャンネルの一例を模式的に示す断面図である。
【図4】両ヒートシンクに対する冷却ファンの風量を変化させた場合におけるヒートシンクの熱抵抗の変化を示すグラフである。
【図5】マイクロチャンネルを設けていない場合と、マイクロチャンネル設けた場合の風量に対する圧力損失の変化を示すグラフである。
【図6】フィンプレート部に設けられる微細溝(マイクロチャンネル)の方向を例示する斜視図である。
【図7】本発明が適用されるフィンプレート部の一例を説明する模式図である。
【図8】本発明の他の実施例にかかるヒートシンクを模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
11 通風ダクト11
12 冷却ファン
13 ヒートシンク
14 熱源(被冷却素子)
21 ベースプレート部
22、31、33、37、40 フィンプレート部
36 放熱フィン
25、32、35、39、41 微細溝(マイクロチャンネル)
38 連結部
42 ヒートパイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被冷却素子に熱的に接続されるベースプレート部と、該ベースプレート部と熱的に接続される複数のフィンプレート部からなる放熱フィンとを備え、
前記フィンプレート部の表面に複数の微細溝(マイクロチャンネル)を設けたことを特徴とする電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項2】
前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の両面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項3】
前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の表面の一端部から他端部へ連続している溝からなることを特徴とする請求項2に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項4】
前記マイクロチャンネルが、冷却風の流れる方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項5】
前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の両面に、表裏で互い違いの位置となるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項6】
隣接する前記フィンプレート部の対向する前記マイクロチャンネルが、互い違いの位置となるように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項7】
前記マイクロチャンネルが、前記フィンプレート部の厚みのほぼ4分の一の深さの溝からなることを特徴とする請求項6に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項8】
前記フィンプレート部が、前記ベースプレート部にカシメ接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項9】
前記フィンプレート部は、前記ベースプレート部から離れるにしたがって前記フィンプレート部の厚みが徐々に薄くなっていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項10】
前記フィンプレート部が、前記ベースプレート部とヒートパイプとにより熱的に接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子部品冷却用ヒートシンク。
【請求項11】
(a)フィンプレート部の表面及び裏面に連続する複数のマイクロチャンネルを形成する工程と、
(b)前記マイクロチャンネルを形成した複数のフィンプレート部を、ベースプレート部に接続し固定する工程と、
を備えることを特徴とする電子部品冷却用ヒートシンクの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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