電子部品用ケースおよび電子部品用ケースを用いたセンサ装置
【課題】小型でありながらも被検知体に当接する面の平面度が高く、被検知体に当接する面と被検知体との間の気密性がより安定したセンサ装置を提供するものである。
【解決手段】被検知体へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケース１１において、別部品を挿通可能な挿通孔１１ｃと取り付け用のねじ止め部１１ｄとを備え、被検知体と当接する当接面１１ａを底面とし、ねじ止め部１１ｄは挿通孔１１ｃの中心点に対して点対称の位置に一対設け、底面において、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した。
【解決手段】被検知体へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケース１１において、別部品を挿通可能な挿通孔１１ｃと取り付け用のねじ止め部１１ｄとを備え、被検知体と当接する当接面１１ａを底面とし、ねじ止め部１１ｄは挿通孔１１ｃの中心点に対して点対称の位置に一対設け、底面において、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子部品用ケースおよび前記電子部品用ケースを用いたセンサ装置に関し、特に、取り付けられる対象物との当接箇所の変形量を抑えた電子部品用ケースおよび前記電子部品用ケースを用いたセンサ装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
昨今、自動車や２輪車では車両を電子制御するために様々な箇所の位置検出や角度検出などを行なうセンサ類が自動車内や２輪車には配置されている。
【０００３】
特にバルブの開閉角度を検知するセンサとして用いられる場合、バルブの回転軸に直接取り付けられることもある。仮に、バルブとセンサ装置の取り付け部からバルブ内を流れる流体が漏れると、実際にバルブ内を流れている流体の流量とセンサの検知結果から割り出した流量との間に大きな誤差が生じ、正しい制御ができなくなる。したがって、バルブとセンサ装置の取り付け部はできるだけ平面度が高く、取り付けた際に取り付け部と車体との間の気密性のよい電子部品用ケースを有したセンサ装置が求められている。
【０００４】
また、昨今はセンサ装置の小型化の要望が高まっている。
【０００５】
このような小型で気密性のある電子部品用ケースを有したセンサ装置としては、下記の特許文献１に記載のセンサ装置が知られている。
【０００６】
以下、図５および図６を用いて、特許文献１に記載のセンサ装置について説明する。図５は特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥを２輪車車体ＭＣに取り付けた状態を示す図であり、図６はケースＣＡの反りの傾向を示す図である。
【０００７】
特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥは、図５に示すように、２輪車の動作部ＭＭの動きを検知可能なセンサユニットＳＵと、センサユニットＳＵを内部に収納し２輪車車体ＭＣと当接しセンサ装置ＳＥを２輪車車体ＭＣに保持するケースＣＡと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２００２−１８８４８３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥは、従来の用途において機械的な性能や電気的な性能において特に課題はない。しかしながら、箱状に形成された合成樹脂材でできた成形部品は内部方向に凸になるように反りやすい傾向があるため、センサ装置ＳＥのケースＣＡの２輪車車体に当接する面がケースＣＡの内部方向に凸になるように反りやすい傾向がある。また、センサ装置ＳＥの小型化に対応するためにケースＣＡを低背化し固定箇所削減などをしたことで、図６に示すように、ケースＣＡの２輪車車体に当接する面はさらにケースＣＡの内部方向に凸になるように反りやすい傾向がある。仮に前記のような反りが発生した場合には２輪車車体ＭＣに当接する面と２輪車車体ＭＣとの間に隙間ＣＬができてしまい気密性が低下し、検知対象によっては内部を流れる流体の漏れが発生する可能性がある。
【００１０】
本発明は、上述した課題を解決して、小型でありながらも２輪車車体に当接する面の平面度が高く、２輪車車体に当接する面と２輪車車体との間の気密性がより安定したセンサ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
請求項１に記載の電子部品用樹脂ケースは、対象物へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケースにおいて、別部品を挿通可能な挿通孔と取り付け用のねじ止め部とを備え、前記対象物と当接する当接面を底面とし、前記ねじ止め部は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した、という特徴を有する。
【００１２】
請求項２に記載の電子部品用樹脂ケースは、前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ねじ止め部の円周との両方に接する直線である、という特徴を有する。
【００１３】
請求項３に記載のセンサ装置は、被検知体の所定の面に固定され前記被検知体の有する動作部の移動または回転を検知するセンサ装置であって、前記被検知体の所定の面と前記所定の面に当接する前記センサ装置の当接面とが気密に保持された状態で前記被検知体に固定されるセンサ装置において、前記センサ装置の外形を形成するケースは、前記動作部の移動または回転を検知可能なセンサユニットを有し、該センサユニットを挿通可能な挿通孔と取り付け用のねじ止め部とを備え、前記所定の面と当接する当接面を底面とし、前記ねじ止め部は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した、という特徴を有する。
【００１４】
請求項４に記載のセンサ装置は、前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ねじ止め部の円周との両方に接する直線である、という特徴を有する。
【発明の効果】
【００１５】
請求項１の発明によれば、挿通孔の中心とねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した。リブをつけることで当接面はケースの外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面が持つ、ケースの内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても当接面の反りが抑えられた電子部品用樹脂ケースを提供することができる、という効果を奏する。
【００１６】
請求項２の発明によれば、最小限の本数のリブで効率的に当接面の反りを抑えることができる、という効果を奏する。
【００１７】
請求項３の発明によれば、挿通孔の中心と前記ねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した。リブをつけることで当接面はケースの外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面が持つ、ケースの内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても前記当接面の反りが抑えられているため、被検知体との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【００１８】
請求項４の発明によれば、最小限の本数のリブで当接面の反りを抑えることで、被検知体との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】ケース１１を示す図である。
【図２】リブ１１ｅを示す図である。
【図３】センサ装置１の外観を示す図である。
【図４】センサ装置１が被検知体ＴＶに取り付けられた状態を示す図である。
【図５】特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥを２輪車車体ＭＣに取り付けた状態を示す図である。
【図６】ケースＣＡの反りの傾向を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
［第１実施形態］
以下に第１実施形態における電子部品用ケース１１（以下、ケース１１と記す）について、図１および図２を用いて説明する。図１はケース１１を示す図であり、図１（ａ）はケース１１を上面側から示した図であり、図１（ｂ）はケース１１を底面側から示した図である。図２はリブ１１ｅを示す図である。
【００２１】
ケース１１は、図１（ａ）、図１(ｂ)および図２に示すように、合成樹脂材により略直方体状に形成されており、ケース１１の底面であり被検知体ＴＶ（図４参照）の所定の面に当接する当接面１１ａと、当接面１１ａの外周を囲うように当接面１１ａの裏面方向に突出して形成された側壁１１ｂと、内部に別の部品を配置可能な貫通孔１１ｃと、ねじＳＣ（図４参照）を挿通可能なねじ止め部１１ｄと、を有している。
【００２２】
貫通孔１１ｃは当接面１１ａから当接面１１ａの裏面まで貫通して円筒状に設けられている。なお、本実施形態においては貫通孔１１ｃは円筒形状としているが、その限りではない。
【００２３】
ねじ止め部１１ｄは、貫通孔１１ｃの中心点を対称中心として点対称となる一対の位置に設けられ、ねじＳＣを挿通可能な大きさに形成されている。
【００２４】
また、当接面１１ａには、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３とに沿ってそれぞれリブ１１ｅを形成されている。
【００２５】
なお、本実施形態においては、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３は、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線である。
【００２６】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【００２７】
本実施形態の電子部品用樹脂ケースでは、対象物へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケースにおいて、別部品を挿通可能な挿通孔１１ｃと取り付け用のねじ止め部１１ｄとを備え、対象物と当接する当接面１１ａを底面とし、ねじ止め部１１ｄは挿通孔１１ｃの中心点に対して点対称の位置に一対設け、底面において、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成する構造とした。
【００２８】
これにより、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した。射出成形にて合成樹脂材をリブ状に形成した部分は、突出している方向に凸になる方向へ反りやすい傾向がある。
【００２９】
したがって、仮想直線ＩＬ１、仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３に沿ってリブ１１ｅを設けることで、当接面１１ａ前面がケース１１の外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面１１ｅが持つ、ケース１１の内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても当接面１１ａの反りが抑えられた電子部品用樹脂ケースを提供することができる、という効果を奏する。
【００３０】
また、本実施形態の電子部品用樹脂ケース１１では、当接面１１ａ内に挿通孔１１ｃが設けられている。
【００３１】
前述の通り、箱状に形成された合成樹脂材でできた成形部品は内部方向に凸になるように反りやすい傾向があるが、一般的に貫通孔が設けられると反りは小さくなる傾向がある。したがって、当接面１１ａ内に挿通孔１１ｃを設けることで、当接面１１ａの反りを緩和することができる、という効果を奏する。
【００３２】
また、本実施形態の電子部品用樹脂ケース１１では、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線上ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２と仮想直線ＩＬ３は、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線とした。
【００３３】
これにより、最小限の本数のリブ１１ｅで効率的に当接面１１ａの反りが抑えられた電子部品用樹脂ケースを提供することができる、という効果を奏する。
【００３４】
［第２実施形態］
以下に第１実施形態の電子部品用樹脂ケースであるケース１１を用いたセンサ装置１について図２、図３および図４を用いて説明する。図３はセンサ装置１の外観を示す図であり、図４はセンサ装置１が検知対象である被検知体ＴＶに取り付けられた状態を示す図である。
【００３５】
センサ装置１は、図３および図４に示すように、ケース１１の挿通孔１１ｃに検知対象の動作を検知するセンサユニット１２が配置されたものである。なお、ケース１１についての説明は実施形態１でされている為、本実施形態の説明においては割愛するとともに、各箇所の符号については第１実施形態と同じ符号を用いて説明する。
【００３６】
ケース１１は、図２に示すように、当接面１１ａに挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３とに沿ってそれぞれリブ１１ｅを形成されている。
【００３７】
なお、仮想直線ＩＬ３と仮想直線ＩＬ３とは、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線である。
【００３８】
センサユニット１２は、図４に示すように、検知対象である被検知体ＴＶの動作部ＭＰに係合し動作部ＭＰの動きに連動して回動可能に配置されたセンサ軸部１２ａを有し、センサ軸部１２ａの回転角度に比例して出力電圧を可変可能な位置検出センサである。
【００３９】
センサユニット１２はセンサ軸部１２ａが当接面１１ａ側に露出するように貫通孔１１ｃの内部に係止され、センサ装置１となる。
【００４０】
次にセンサ装置１の動作について図３を用いて説明する。図３はセンサ装置１の取り付け状態を示す模式図である。
【００４１】
センサ装置１は、図３に示すように、動作部ＭＰをセンサ軸部１２ａに係止して被検知体ＴＶに固定される。このとき、センサ装置１が保持される被検知体ＴＶの所定の面と当接面１１ａとは気密に保持された状態である。
【００４２】
したがって、動作部ＭＰが回転すると、動作部ＭＰを係止しているセンサ軸部１２ａが動作部ＭＰの回転動作に連動して回転し、センサ装置１はセンサ軸部１２ａの回転角度にあった出力電圧を出力する。これにより、出力電圧を見ることで、例えば、動作部ＭＰがスロットルバルブの回転軸であれば、スロットルバルブの開閉角度を検出することが可能となる。
【００４３】
上記にて例示したように、本実施形態のセンサ装置１は各種バルブの開閉角度検出に用いられることがある。仮に、各種バルブ内を流れる流体が被検知体ＴＶの所定の面と当接面１１ａとの間から漏れた場合、センサ装置１が検出した回転角度から算出した流体の流量と、実際にバルブ内を流れる流体の流量に大きな誤差が生じ、正しい制御ができなくなる。
【００４４】
したがって、センサ装置１が保持される被検知体ＴＶの所定の面と当接面１１ａとの気密性を保持し、流体の漏れを確実に防ぐ必要がある。
【００４５】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【００４６】
本実施形態のセンサ装置１では、被検知体ＴＶの所定の面とセンサ装置１の当接面１１ａとが気密に保持された状態で被検知体ＴＶに固定されるセンサ装置において、センサ装置１の外形を形成するケース１１は、動作部ＭＰの移動または回転を検知可能なセンサユニット１２を挿通可能な挿通孔１１ｃと取り付け用のねじ止め部１１ｄとを備え、所定の面と当接する当接面１１ａを底面とし、ねじ止め部１１ｄは挿通孔１１ｃの中心点に対して点対称の位置に一対設け、前記底面において、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した構造とした。
【００４７】
これにより、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した。射出成形にて合成樹脂材をリブ状に形成した部分は、突出している方向に凸になる方向へ反りやすい傾向がある。
【００４８】
したがって、仮想直線ＩＬ１、仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３に沿ってリブ１１ｅを設けることで、当接面１１ａ前面がケース１１の外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面１１ｅが持つ、ケース１１の内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても当接面１１ａの反りが抑えられているため、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所に隙間ができにくくなり、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【００４９】
また、本実施形態のセンサ装置１では、仮想直線ＩＬ２と仮想直線ＩＬ３とは、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線である、とした。
【００５０】
これにより、最小限の本数のリブ１１ｅで当接面１１ａの反りを効率的に抑えることで、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所に隙間ができにくくなり、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【００５１】
以上のように、本発明の実施形態に係る電子部品用ケースおよび前記電子部品用ケースを用いたセンサ装置を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
【００５２】
（１）第２実施形態において、センサユニット１２は、回転動作を検知するセンサであるが、それに限定するものではなく、直動動作などを検知するセンサであっても良い。
【００５３】
（２）第１実施形態および第２実施形態において、リブ１１ｅの配置数は３本としたが、ケース１１の形状などに配慮し、仮想直線ＩＬ１を対象軸として、例えば、５本に増やすなどしても良い。
【符号の説明】
【００５４】
１ センサ装置
１１ ケース
１１ａ 当接面
１１ｂ 側壁
１１ｃ 貫通孔
１１ｄ ねじ止め部
１１ｅ リブ
１２ センサユニット
１２ａ センサ軸部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子部品用ケースおよび前記電子部品用ケースを用いたセンサ装置に関し、特に、取り付けられる対象物との当接箇所の変形量を抑えた電子部品用ケースおよび前記電子部品用ケースを用いたセンサ装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
昨今、自動車や２輪車では車両を電子制御するために様々な箇所の位置検出や角度検出などを行なうセンサ類が自動車内や２輪車には配置されている。
【０００３】
特にバルブの開閉角度を検知するセンサとして用いられる場合、バルブの回転軸に直接取り付けられることもある。仮に、バルブとセンサ装置の取り付け部からバルブ内を流れる流体が漏れると、実際にバルブ内を流れている流体の流量とセンサの検知結果から割り出した流量との間に大きな誤差が生じ、正しい制御ができなくなる。したがって、バルブとセンサ装置の取り付け部はできるだけ平面度が高く、取り付けた際に取り付け部と車体との間の気密性のよい電子部品用ケースを有したセンサ装置が求められている。
【０００４】
また、昨今はセンサ装置の小型化の要望が高まっている。
【０００５】
このような小型で気密性のある電子部品用ケースを有したセンサ装置としては、下記の特許文献１に記載のセンサ装置が知られている。
【０００６】
以下、図５および図６を用いて、特許文献１に記載のセンサ装置について説明する。図５は特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥを２輪車車体ＭＣに取り付けた状態を示す図であり、図６はケースＣＡの反りの傾向を示す図である。
【０００７】
特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥは、図５に示すように、２輪車の動作部ＭＭの動きを検知可能なセンサユニットＳＵと、センサユニットＳＵを内部に収納し２輪車車体ＭＣと当接しセンサ装置ＳＥを２輪車車体ＭＣに保持するケースＣＡと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２００２−１８８４８３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥは、従来の用途において機械的な性能や電気的な性能において特に課題はない。しかしながら、箱状に形成された合成樹脂材でできた成形部品は内部方向に凸になるように反りやすい傾向があるため、センサ装置ＳＥのケースＣＡの２輪車車体に当接する面がケースＣＡの内部方向に凸になるように反りやすい傾向がある。また、センサ装置ＳＥの小型化に対応するためにケースＣＡを低背化し固定箇所削減などをしたことで、図６に示すように、ケースＣＡの２輪車車体に当接する面はさらにケースＣＡの内部方向に凸になるように反りやすい傾向がある。仮に前記のような反りが発生した場合には２輪車車体ＭＣに当接する面と２輪車車体ＭＣとの間に隙間ＣＬができてしまい気密性が低下し、検知対象によっては内部を流れる流体の漏れが発生する可能性がある。
【００１０】
本発明は、上述した課題を解決して、小型でありながらも２輪車車体に当接する面の平面度が高く、２輪車車体に当接する面と２輪車車体との間の気密性がより安定したセンサ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
請求項１に記載の電子部品用樹脂ケースは、対象物へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケースにおいて、別部品を挿通可能な挿通孔と取り付け用のねじ止め部とを備え、前記対象物と当接する当接面を底面とし、前記ねじ止め部は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した、という特徴を有する。
【００１２】
請求項２に記載の電子部品用樹脂ケースは、前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ねじ止め部の円周との両方に接する直線である、という特徴を有する。
【００１３】
請求項３に記載のセンサ装置は、被検知体の所定の面に固定され前記被検知体の有する動作部の移動または回転を検知するセンサ装置であって、前記被検知体の所定の面と前記所定の面に当接する前記センサ装置の当接面とが気密に保持された状態で前記被検知体に固定されるセンサ装置において、前記センサ装置の外形を形成するケースは、前記動作部の移動または回転を検知可能なセンサユニットを有し、該センサユニットを挿通可能な挿通孔と取り付け用のねじ止め部とを備え、前記所定の面と当接する当接面を底面とし、前記ねじ止め部は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した、という特徴を有する。
【００１４】
請求項４に記載のセンサ装置は、前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ねじ止め部の円周との両方に接する直線である、という特徴を有する。
【発明の効果】
【００１５】
請求項１の発明によれば、挿通孔の中心とねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した。リブをつけることで当接面はケースの外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面が持つ、ケースの内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても当接面の反りが抑えられた電子部品用樹脂ケースを提供することができる、という効果を奏する。
【００１６】
請求項２の発明によれば、最小限の本数のリブで効率的に当接面の反りを抑えることができる、という効果を奏する。
【００１７】
請求項３の発明によれば、挿通孔の中心と前記ねじ止め部の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成した。リブをつけることで当接面はケースの外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面が持つ、ケースの内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても前記当接面の反りが抑えられているため、被検知体との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【００１８】
請求項４の発明によれば、最小限の本数のリブで当接面の反りを抑えることで、被検知体との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】ケース１１を示す図である。
【図２】リブ１１ｅを示す図である。
【図３】センサ装置１の外観を示す図である。
【図４】センサ装置１が被検知体ＴＶに取り付けられた状態を示す図である。
【図５】特許文献１に記載のセンサ装置ＳＥを２輪車車体ＭＣに取り付けた状態を示す図である。
【図６】ケースＣＡの反りの傾向を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
［第１実施形態］
以下に第１実施形態における電子部品用ケース１１（以下、ケース１１と記す）について、図１および図２を用いて説明する。図１はケース１１を示す図であり、図１（ａ）はケース１１を上面側から示した図であり、図１（ｂ）はケース１１を底面側から示した図である。図２はリブ１１ｅを示す図である。
【００２１】
ケース１１は、図１（ａ）、図１(ｂ)および図２に示すように、合成樹脂材により略直方体状に形成されており、ケース１１の底面であり被検知体ＴＶ（図４参照）の所定の面に当接する当接面１１ａと、当接面１１ａの外周を囲うように当接面１１ａの裏面方向に突出して形成された側壁１１ｂと、内部に別の部品を配置可能な貫通孔１１ｃと、ねじＳＣ（図４参照）を挿通可能なねじ止め部１１ｄと、を有している。
【００２２】
貫通孔１１ｃは当接面１１ａから当接面１１ａの裏面まで貫通して円筒状に設けられている。なお、本実施形態においては貫通孔１１ｃは円筒形状としているが、その限りではない。
【００２３】
ねじ止め部１１ｄは、貫通孔１１ｃの中心点を対称中心として点対称となる一対の位置に設けられ、ねじＳＣを挿通可能な大きさに形成されている。
【００２４】
また、当接面１１ａには、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３とに沿ってそれぞれリブ１１ｅを形成されている。
【００２５】
なお、本実施形態においては、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３は、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線である。
【００２６】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【００２７】
本実施形態の電子部品用樹脂ケースでは、対象物へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケースにおいて、別部品を挿通可能な挿通孔１１ｃと取り付け用のねじ止め部１１ｄとを備え、対象物と当接する当接面１１ａを底面とし、ねじ止め部１１ｄは挿通孔１１ｃの中心点に対して点対称の位置に一対設け、底面において、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成する構造とした。
【００２８】
これにより、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した。射出成形にて合成樹脂材をリブ状に形成した部分は、突出している方向に凸になる方向へ反りやすい傾向がある。
【００２９】
したがって、仮想直線ＩＬ１、仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３に沿ってリブ１１ｅを設けることで、当接面１１ａ前面がケース１１の外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面１１ｅが持つ、ケース１１の内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても当接面１１ａの反りが抑えられた電子部品用樹脂ケースを提供することができる、という効果を奏する。
【００３０】
また、本実施形態の電子部品用樹脂ケース１１では、当接面１１ａ内に挿通孔１１ｃが設けられている。
【００３１】
前述の通り、箱状に形成された合成樹脂材でできた成形部品は内部方向に凸になるように反りやすい傾向があるが、一般的に貫通孔が設けられると反りは小さくなる傾向がある。したがって、当接面１１ａ内に挿通孔１１ｃを設けることで、当接面１１ａの反りを緩和することができる、という効果を奏する。
【００３２】
また、本実施形態の電子部品用樹脂ケース１１では、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線上ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２と仮想直線ＩＬ３は、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線とした。
【００３３】
これにより、最小限の本数のリブ１１ｅで効率的に当接面１１ａの反りが抑えられた電子部品用樹脂ケースを提供することができる、という効果を奏する。
【００３４】
［第２実施形態］
以下に第１実施形態の電子部品用樹脂ケースであるケース１１を用いたセンサ装置１について図２、図３および図４を用いて説明する。図３はセンサ装置１の外観を示す図であり、図４はセンサ装置１が検知対象である被検知体ＴＶに取り付けられた状態を示す図である。
【００３５】
センサ装置１は、図３および図４に示すように、ケース１１の挿通孔１１ｃに検知対象の動作を検知するセンサユニット１２が配置されたものである。なお、ケース１１についての説明は実施形態１でされている為、本実施形態の説明においては割愛するとともに、各箇所の符号については第１実施形態と同じ符号を用いて説明する。
【００３６】
ケース１１は、図２に示すように、当接面１１ａに挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３とに沿ってそれぞれリブ１１ｅを形成されている。
【００３７】
なお、仮想直線ＩＬ３と仮想直線ＩＬ３とは、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線である。
【００３８】
センサユニット１２は、図４に示すように、検知対象である被検知体ＴＶの動作部ＭＰに係合し動作部ＭＰの動きに連動して回動可能に配置されたセンサ軸部１２ａを有し、センサ軸部１２ａの回転角度に比例して出力電圧を可変可能な位置検出センサである。
【００３９】
センサユニット１２はセンサ軸部１２ａが当接面１１ａ側に露出するように貫通孔１１ｃの内部に係止され、センサ装置１となる。
【００４０】
次にセンサ装置１の動作について図３を用いて説明する。図３はセンサ装置１の取り付け状態を示す模式図である。
【００４１】
センサ装置１は、図３に示すように、動作部ＭＰをセンサ軸部１２ａに係止して被検知体ＴＶに固定される。このとき、センサ装置１が保持される被検知体ＴＶの所定の面と当接面１１ａとは気密に保持された状態である。
【００４２】
したがって、動作部ＭＰが回転すると、動作部ＭＰを係止しているセンサ軸部１２ａが動作部ＭＰの回転動作に連動して回転し、センサ装置１はセンサ軸部１２ａの回転角度にあった出力電圧を出力する。これにより、出力電圧を見ることで、例えば、動作部ＭＰがスロットルバルブの回転軸であれば、スロットルバルブの開閉角度を検出することが可能となる。
【００４３】
上記にて例示したように、本実施形態のセンサ装置１は各種バルブの開閉角度検出に用いられることがある。仮に、各種バルブ内を流れる流体が被検知体ＴＶの所定の面と当接面１１ａとの間から漏れた場合、センサ装置１が検出した回転角度から算出した流体の流量と、実際にバルブ内を流れる流体の流量に大きな誤差が生じ、正しい制御ができなくなる。
【００４４】
したがって、センサ装置１が保持される被検知体ＴＶの所定の面と当接面１１ａとの気密性を保持し、流体の漏れを確実に防ぐ必要がある。
【００４５】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【００４６】
本実施形態のセンサ装置１では、被検知体ＴＶの所定の面とセンサ装置１の当接面１１ａとが気密に保持された状態で被検知体ＴＶに固定されるセンサ装置において、センサ装置１の外形を形成するケース１１は、動作部ＭＰの移動または回転を検知可能なセンサユニット１２を挿通可能な挿通孔１１ｃと取り付け用のねじ止め部１１ｄとを備え、所定の面と当接する当接面１１ａを底面とし、ねじ止め部１１ｄは挿通孔１１ｃの中心点に対して点対称の位置に一対設け、前記底面において、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した構造とした。
【００４７】
これにより、挿通孔１１ｃの中心とねじ止め部１１ｄの中心を結ぶ仮想直線ＩＬ１上と、仮想直線ＩＬ１を対称軸として線対称となる一対の仮想直線ＩＬ２上と仮想直線ＩＬ３上とにそれぞれリブ１１ｅを形成した。射出成形にて合成樹脂材をリブ状に形成した部分は、突出している方向に凸になる方向へ反りやすい傾向がある。
【００４８】
したがって、仮想直線ＩＬ１、仮想直線ＩＬ２および仮想直線ＩＬ３に沿ってリブ１１ｅを設けることで、当接面１１ａ前面がケース１１の外方に凸になる方向へ反りやすくなり、元々当接面１１ｅが持つ、ケース１１の内側方向に凸になる方向に反りやすい、という傾向を相殺することができるため、小型・低背化しても当接面１１ａの反りが抑えられているため、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所に隙間ができにくくなり、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【００４９】
また、本実施形態のセンサ装置１では、仮想直線ＩＬ２と仮想直線ＩＬ３とは、挿通孔１１ｃの円周とねじ止め部１１ｄの円周との両方に接する直線である、とした。
【００５０】
これにより、最小限の本数のリブ１１ｅで当接面１１ａの反りを効率的に抑えることで、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所に隙間ができにくくなり、被検知体ＴＶとセンサ装置１との当接箇所の気密性を保持した状態で固定できるセンサ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【００５１】
以上のように、本発明の実施形態に係る電子部品用ケースおよび前記電子部品用ケースを用いたセンサ装置を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
【００５２】
（１）第２実施形態において、センサユニット１２は、回転動作を検知するセンサであるが、それに限定するものではなく、直動動作などを検知するセンサであっても良い。
【００５３】
（２）第１実施形態および第２実施形態において、リブ１１ｅの配置数は３本としたが、ケース１１の形状などに配慮し、仮想直線ＩＬ１を対象軸として、例えば、５本に増やすなどしても良い。
【符号の説明】
【００５４】
１ センサ装置
１１ ケース
１１ａ 当接面
１１ｂ 側壁
１１ｃ 貫通孔
１１ｄ ねじ止め部
１１ｅ リブ
１２ センサユニット
１２ａ センサ軸部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
対象物へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケースにおいて、
別部品を挿通可能な挿通孔と取り付け用のネジ穴とを備え、前記対象物と当接する当接面を底面とし、
前記ネジ穴は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、
前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ネジ穴の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成したことを特徴とする電子部品用樹脂ケース。
【請求項２】
前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ネジ穴の円周との両方に接する直線であることを特徴とする請求項１に記載の電子部品用樹脂ケース。
【請求項３】
被検知体の所定の面に固定され前記被検知体の有する動作部の移動または回転を検知するセンサ装置であって、前記被検知体の所定の面と前記所定の面に当接する前記センサ装置の当接面とが気密に保持された状態で前記被検知体に固定されるセンサ装置において、
前記センサ装置の外形を形成するケースは、
前記動作部の移動または回転を検知可能なセンサユニットを有し、該センサユニットを挿通可能な挿通孔と取り付け用のネジ穴とを備え、前記所定の面と当接する当接面を底面とし、
前記ネジ穴は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、
前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ネジ穴の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成したことを特徴とするセンサ装置。
【請求項４】
前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ネジ穴の円周との両方に接する直線であることを特徴とする請求項３に記載のセンサ装置。
【請求項１】
対象物へ固定可能に形成された電子部品用樹脂ケースにおいて、
別部品を挿通可能な挿通孔と取り付け用のネジ穴とを備え、前記対象物と当接する当接面を底面とし、
前記ネジ穴は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、
前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ネジ穴の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成したことを特徴とする電子部品用樹脂ケース。
【請求項２】
前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ネジ穴の円周との両方に接する直線であることを特徴とする請求項１に記載の電子部品用樹脂ケース。
【請求項３】
被検知体の所定の面に固定され前記被検知体の有する動作部の移動または回転を検知するセンサ装置であって、前記被検知体の所定の面と前記所定の面に当接する前記センサ装置の当接面とが気密に保持された状態で前記被検知体に固定されるセンサ装置において、
前記センサ装置の外形を形成するケースは、
前記動作部の移動または回転を検知可能なセンサユニットを有し、該センサユニットを挿通可能な挿通孔と取り付け用のネジ穴とを備え、前記所定の面と当接する当接面を底面とし、
前記ネジ穴は前記挿通孔の中心点に対して点対称の位置に一対設け、
前記底面において、前記挿通孔の中心と前記ネジ穴の中心を結ぶ仮想直線上と、該仮想直線を対称軸として線対称となる一対の他の仮想直線上とにそれぞれリブを形成したことを特徴とするセンサ装置。
【請求項４】
前記一対の他の仮想直線は、前記挿通孔の円周と前記ネジ穴の円周との両方に接する直線であることを特徴とする請求項３に記載のセンサ装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１３−２６５３１（Ｐ２０１３−２６５３１Ａ）
【公開日】平成２５年２月４日（２０１３．２．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１６１４８８（Ｐ２０１１−１６１４８８）
【出願日】平成２３年７月２５日（２０１１．７．２５）
【出願人】（００００１００９８）アルプス電気株式会社 (4,263)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年２月４日（２０１３．２．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年７月２５日（２０１１．７．２５）
【出願人】（００００１００９８）アルプス電気株式会社 (4,263)
【Ｆターム（参考）】
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