説明

電波到来角度推定装置及び電波到来角度推定方法

【課題】アンテナ素子間の距離を所定の距離以下とすることが不可能である場合であっても、受信電波の到来角度を一義的に推定することが可能な電波到来角度推定装置及び電波到来角度推定方法を提供する。
【解決手段】アレーアンテナは、少なくとも3個のアンテナ素子11,12,13を備える。ここで、これら3個のアンテナ素子は、アンテナ素子12,13の間隔d2と、アンテナ素子11,12の間隔d1との差が、受信電波の半波長以下となるように設置されている。そして、到来角度推定部60は、アンテナ素子11,12による受信電波の位相差φ1と、アンテナ素子12,13による受信電波の位相差φ2との差分を取って、受信電波の到来角度を推定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、到来する電波を複数個のアンテナ素子から成るアレーアンテナで受信し、その受信電波の到来角度を推定する電波到来角度推定装置及び電波到来角度推定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電波の到来方向を測定するための技術として、インターフェロメータ方式が知られている。この方式は、アレーアンテナに搭載されるアンテナ素子うち、2つのアンテナ素子で受信された受信電波の相互間の位相差をもとに電波の到来角度を推定する方探処理方式である(例えば、特許文献1乃至3参照)。
【0003】
電波到来角度推定装置は、インターフェロメータ方式を利用して受信電波の到来角度を推定する。このとき、受信された受信電波間の位相差には、受信系の位相変動等による誤差が含まれている。この誤差は、アンテナ素子間の距離が大きくなる程減少する。そのため、アンテナ素子間の距離は、誤差を含む位相差から算出された方位角範囲が測角精度の要求を満足するように決定している。
【0004】
但し、アンテナ素子間の距離が半波長を超える場合には、±90°の方位角範囲に同一位相となる方位角が複数存在するため、電波到来角度を一義的に決定することができず、アンビギュイティが発生するという問題がある。このようなアンビギュイティの発生を抑えるため、電波到来角度推定装置においては、アンテナ素子間の最小距離が受信電波の半波長以下となるようにしている。
【0005】
しかしながら、アンテナ素子の絶対的寸法の制約及びアンテナ素子の配置レイアウトの制約等から、アンテナ素子間の距離を半波長以下にできない場合がある。例えば、アンテナ素子として広帯域アンテナを使用する場合等である。このような場合、アンテナ素子の寸法はカバーする帯域内の下限周波数で絶対的な寸法が決まってしまうため、このアンテナ素子を上限周波数の電波の半波長間隔で配置することは不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平1−201177号公報
【特許文献2】特開2003−240832号公報
【特許文献3】特開2004−239771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、従来の電波到来角度推定装置では、アレーアンテナの構成上の制約等により、アンテナ素子間の距離を受信電波の半波長以下とすることができず、受信電波の到来角度を一義的に推定することが不可能な場合があった。
【0008】
この発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、アンテナ素子間の距離を所定の距離以下とすることが不可能である場合であっても、受信電波の到来角度を一義的に推定することが可能な電波到来角度推定装置及び電波到来角度推定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る電波到来角度推定装置は、少なくとも3個のアンテナ素子が予め設定された間隔を隔てて線形に配列されて成り、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子の間隔と、前記第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子の間隔との差が、受信電波の波長に応じて決定される所定の距離であるアレーアンテナと、前記3個のアンテナ素子を含む複数のアンテナ素子から2個のアンテナ素子を順次選択する選択部と、前記選択された2個のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差を算出する位相差算出部と、前記位相差算出部で算出された位相差に基づいて前記受信電波の到来角度を推定するものであり、前記第1及び第2のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差と、前記第2及び第3のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差との差を取ることで、前記所定の距離だけ隔てて配置されたアンテナ素子で受信されたとみなされる受信電波の位相差を算出し、この位相差に基づいて前記到来角度を一義的に推定する到来角度推定部とを具備する。
【0010】
また、本発明に係る電波到来角度推定方法は、少なくとも3個のアンテナ素子が予め設定された間隔を隔てて線形に配列されて成るアレーアンテナと、前記複数のアンテナ素子から2個のアンテナ素子を順次選択する選択部と、前記選択された2個のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差を算出する位相差算出部と、前記位相差算出部で算出された位相差に基づいて前記受信電波の到来角度を推定する到来角度推定部とを具備する電波到来角度推定装置に用いられる電波到来角度推定方法であって、前記複数のアンテナ素子のうち、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子の間隔と、前記第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子の間隔との差が、受信電波の波長に応じて決定される所定の距離である場合、前記第1及び第2のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差と、前記第2及び第3のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差との差を取ることで、前記所定の距離だけ隔てて配置されたアンテナ素子で受信されたとみなされる受信電波の仮想的な位相差を算出し、前記仮想的な位相差に基づいて前記到来角度を一義的に推定することを特徴とする。
【0011】
上記構成による電波到来角度推定装置及び電波到来角度推定方法では、アレーアンテナに設置された少なくとも3個のアンテナ素子のうち、第1及び第2のアンテナ素子の間隔と、第2及び第3のアンテナ素子の間隔との差が、受信電波の半波長以下となるようになっている。そして、到来角度推定部により、第1及び第2のアンテナ素子により受信された受信電波の位相差と、第2及び第3のアンテナ素子による受信電波の位相差との差分に基づいて、受信電波の到来角度を推定する。これにより、アンテナ素子の絶対的寸法によりアンテナ素子間の距離が受信電波の半波長以下にできない場合であっても、素子間隔が半波長以下でアンテナ素子が設置されているとみなすことが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、アンテナ素子間の距離を所定の距離以下とすることが不可能である場合であっても、受信電波の到来角度を一義的に推定することが可能な電波到来角度推定装置及び電波到来角度推定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る電波到来角度推定装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1のアレーアンテナにおけるアンテナ素子の具体的な配列例の一部を示した図である。
【図3】受信電波の位相差を算出する際の模式図である。
【図4】図1の制御部が受信電波の到来角度におけるアンビギュイティを除去する際の処理を示すフローチャートである。
【図5】電波到来角度推定装置により到来角度を推定する際の素子間位相差を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明に係る電波到来角度推定装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る電波到来角度推定装置の機能構成を示すブロック図である。図1に示す電波到来角度推定装置は、アレーアンテナ10、受信装置21−2n、選択部30、制御部40、位相差算出部50及び受信角度推定部60を具備する。なお、本実施形態の電波到来角度推定装置は、±90°の範囲における電波到来角度を推定する場合を想定する。
【0016】
アレーアンテナ10は、互いに間隔を隔てて線形に配列されたアンテナ素子11〜1nを備え、このアンテナ素子11〜1nにより電波を受信する。図2は、本発明の一実施形態に係る電波到来角度推定装置のアレーアンテナ10におけるアンテナ素子11〜1nの具体的な配列例の一部を示した図である。なお、ここでは、アンテナ素子の絶対的寸法により、アンテナ素子間の間隔を受信電波の半波長以下にできない場合を想定している。図2においては、例えば、アンテナ素子11とアンテナ素子12との間隔d1を0.8波長とし、アンテナ素子12とアンテナ素子13との間隔d2を1.2波長としている。これにより、間隔d1と間隔d2との差が0.4波長となる。つまり、間隔d1と間隔d2との差が受信電波の半波長以下となるようにアンテナ素子11,12,13を設置している。なお、本発明では、アンテナ素子11〜1nのうちアンテナ素子11,12,13以外のアンテナ素子の配列に関しては、アンテナ素子間の距離を受信電波の半波長以下にできないこと以外に制限は設けていない。
【0017】
各受信装置21〜2nは、各アンテナ素子11〜1nと接続し、アンテナ素子11〜1nで受信された受信電波に対してアナログ−デジタル変換等の受信処理を行う。各受信装置21〜2nは受信チャンネルを構成し、各受信チャンネルは選択部30に共通接続されている。
【0018】
選択部30は、制御部40の指示に従って、n個の受信チャンネルから2個の受信チャンネルを選択する。そして、選択部30は、選択した受信チャンネルの受信データを位相差算出部50へ供給する。
【0019】
位相差算出部50は、選択部30に選択された受信チャンネル対から供給された受信データに基づいて、受信電波の位相差を算出する。図3は、受信電波の位相差を算出する際の模式図である。図3において、θは受信電波の到来角度を示し、φは受信電波の位相差を示す。例えば、アンテナ素子11とアンテナ素子12とに対応した受信チャンネル対が選択された場合、受信電波の位相差φ1は、以下の式により算出される。
【0020】
φ1=(2πd1/λ)sinθ+2πn
ここで、λは受信電波の波長、nは自然数を示す。また、選択部30によりアンテナ素子12とアンテナ素子13とに対応した受信チャンネル対が選択された場合、受信電波の位相差φ2は、
φ2=(2πd2/λ)sinθ+2πm
と算出される。ここで、mは自然数を示す。位相差算出部50は、算出した位相差φを受信角度推定部60へ出力する。
【0021】
受信角度推定部60は、位相差算出部50で算出された位相差φ及び選択部30により選択されたアンテナ素子対の素子間隔とから受信電波の到来方向θを推定する。また、受信角度推定部60は、制御部40の指示に従って、位相差φ1,φ2に基づいてアンビギュイティの除去処理を行う。すなわち、
φ2−φ1={2π(d2−d1)/λ}sinθ+2π(m−n) (1)
を計算する。ここで、0<d2−d1<λ/2であり、前提条件から−π/2<θ<π/2であることにより、
−π<φ2−φ1−2π(m−n)<π
と範囲を限定することができる。そして、φ2−φ1が±πの範囲に入るように±2πの補正をすることにより、アンビギュイティが除去され、φ2−φ1が一義的に算出される。これにより、到来角度θが一義的に推定される。
【0022】
制御部40は、選択部30に対して選択指示を与えるものである。制御部40は、まず、アレーアンテナ10において間隔が最も狭いアンテナ素子に対応した受信チャンネルの対を選択するように選択部30に指示を出す。これにより、電波到来角度推定装置は、まず粗測角を行い、受信電波の到来角度をある程度限定する。そして、制御部40は、徐々に広い間隔のアンテナ素子を選択するように選択部30に指示を出す。これにより、電波到来角度推定装置は、粗測角によりある程度限定された到来角度から、正確な到来角度を絞り込むようにしている。なお、絞込みの回数は、アンテナ素子の数から決まる。
【0023】
また、制御部40は、選択部30により所定の受信チャンネル対が選択された場合、受信角度推定部60に式(1)の計算を実行させ、アンビギュイティの除去処理を行わせる。
【0024】
次に、上記構成における電波到来角度推定装置の動作を説明する。
【0025】
図4は、本発明の一実施形態に係る制御部40が受信電波の到来角度におけるアンビギュイティを除去する際の処理を示すフローチャートである。
【0026】
制御部40は、選択部30に対して、選択する受信チャンネル対を指定し、指定した受信チャンネル対を選択させる。このとき、制御部は、まずはアンテナ素子11,12に対応した受信チャンネル対を指定し、それから徐々に素子間隔の広いアンテナ素子に対応した受信チャンネルを指定する(ステップ41)。選択部30は、制御部40の指示に従い、まず、最も素子間隔の狭いアンテナ素子11,12に対応した受信チャンネル対を選択し、それから徐々に素子間隔の広いアンテナ素子に対応した受信チャンネル対を選択する。位相差算出部50は、選択部30で選択された受信チャンネルからの受信データに基づいて受信電波の位相差φを算出する。
【0027】
制御部40は、アンテナ素子11,12に対応した受信チャンネル対を指定した後に、アンテナ素子12,13に対応した受信チャンネル対を選択する(ステップ42)。そして、制御部40は、受信角度推定部60に位相差φ1,φ2に基づいて式(1)を計算させることで、アンビギュイティを除去して受信電波の到来方向を一義的に推定させる(ステップ43)。
【0028】
図5は、電波到来角度推定装置により到来角度を推定する際の素子間位相差を示すグラフである。図5において、実線は素子間隔が0.8波長のアンテナ素子11,12を選択した際の位相差φ1を示し、破線は素子間隔が1.2波長のアンテナ素子12,13を選択した際の位相差φ2を示し、一点鎖線は位相差φ2と位相差φ1との差φ2−φ1を示す。位相差φ1,φ2では位相差を一義的に決定することはできないが、位相差φ2−φ1では位相差を一義的に決定することが可能となる。
【0029】
以上のように、上記第1の実施形態に係る電波到来角度推定装置は、少なくとも3個のアンテナ素子11,12,13が設置されたアレーアンテナを有する。ここで、これら3個のアンテナ素子は、アンテナ素子12,13の間隔d2と、アンテナ素子11,12の間隔d1との差が、受信電波の半波長以下となるように設置されている。そして、到来角度推定部60により、アンテナ素子11,12による受信電波の位相差φ1と、アンテナ素子12,13による受信電波の位相差φ2との差分を取って、受信電波の到来角度を推定するようにしている。これにより、アンテナ素子の絶対的寸法によりアンテナ素子間の距離が受信電波の半波長以下にできない場合であっても、素子間隔が半波長以下でアンテナ素子が設置されているとみなすことが可能となる。また、この半波長以下の素子間隔に基づいて到来角度の推定ができるため、電波到来角度推定装置は、アンビギュイティを除去することが可能となる。
【0030】
したがって、本発明に係る電波到来角度推定装置は、アンテナ素子間の距離を所定の距離以下とすることが不可能である場合であっても、受信電波の到来角度を一義的に推定することができる。
【0031】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では±90°の範囲における電波到来角度を推定する場合を想定し、アンテナ素子11,12の間隔d1とアンテナ素子12,13の間隔d2との差が半波長以下となる例について説明したが、この例に限定される訳ではない。つまり、電波到来角度の推定範囲が±90°以下である場合には、間隔d1,d2の差は半波長以上であっても構わない。例えば、推定範囲が±45°である場合には、間隔d1,d2の差が0.7波長分であってもアンビギュイティを除去し、到来角度を一義的に算出することが可能である。
【0032】
また、上記実施形態では、アンテナ素子11,12の間隔d1が0.8波長、アンテナ素子12,13の間隔d2が1.2波長である例について説明したが、この例に限定される訳ではない。間隔d1,d2の差が到来角度推定範囲に応じた所定の波長分であれば、同様に実施可能である。
【0033】
さらに、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0034】
10…アレーアンテナ
11〜1n…アンテナ素子
21〜2n…受信装置
30…選択部
40…制御部
50…位相差算出部
60…到来角度推定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3個のアンテナ素子が予め設定された間隔を隔てて線形に配列されて成り、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子の間隔と、前記第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子の間隔との差が、受信電波の波長に応じて決定される所定の距離であるアレーアンテナと、
前記3個のアンテナ素子を含む複数のアンテナ素子から2個のアンテナ素子を順次選択する選択部と、
前記選択された2個のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差を算出する位相差算出部と、
前記位相差算出部で算出された位相差に基づいて前記受信電波の到来角度を推定するものであり、前記第1及び第2のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差と、前記第2及び第3のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差との差を取ることで、前記所定の距離だけ隔てて配置されたアンテナ素子で受信されたとみなされる受信電波の位相差を算出し、この位相差に基づいて前記到来角度を一義的に推定する到来角度推定部と
を具備することを特徴とする電波到来角度推定装置。
【請求項2】
前記受信電波が前記アンテナ素子の垂線に対して±90度の範囲で到来する場合、
前記所定の距離は、前記受信電波の1/2波長であることを特徴とする請求項1記載の電波到来角度推定装置。
【請求項3】
前記選択部は、前記複数のアンテナ素子のうち素子間隔の狭い順に2個のアンテナ素子を順次選択することを特徴とする請求項1記載の電波到来角度推定装置。
【請求項4】
少なくとも3個のアンテナ素子が予め設定された間隔を隔てて線形に配列されて成るアレーアンテナと、前記複数のアンテナ素子から2個のアンテナ素子を順次選択する選択部と、前記選択された2個のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差を算出する位相差算出部と、前記位相差算出部で算出された位相差に基づいて前記受信電波の到来角度を推定する到来角度推定部とを具備する電波到来角度推定装置に用いられる電波到来角度推定方法であって、
前記複数のアンテナ素子のうち、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子の間隔と、前記第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子の間隔との差が、受信電波の波長に応じて決定される所定の距離である場合、
前記第1及び第2のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差と、前記第2及び第3のアンテナ素子で受信された受信電波の位相差との差を取ることで、前記所定の距離だけ隔てて配置されたアンテナ素子で受信されたとみなされる受信電波の仮想的な位相差を算出し、
前記仮想的な位相差に基づいて前記到来角度を一義的に推定することを特徴とする電波到来角度推定方法。
【請求項5】
前記受信電波が前記アンテナ素子の垂線に対して±90度の範囲で到来する場合、
前記所定の距離は、前記受信電波の1/2波長であることを特徴とする請求項4記載の電波到来角度推定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−286402(P2010−286402A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−141428(P2009−141428)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】