説明

電源内蔵式無線通信装置によるコール/ブロードキャストページングメッセージの受信最適化方法および装置

【課題】既存のコールページングメッセージに加えて、ブロードキャストページングメッセージを付加的に受信する携帯電話(WCD)の電力消費を最小化する。
【解決手段】WCDは、スリープからウェイクアップにすぐに反応して、受信した信号品質を検知する。WCDはまた、コールページングメッセージのスケジュールされたネットワーク送信と、コールページングメッセージのスケジュールされた各送信に対して複数回発生する反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの多数のインスタンス(少なくとも1つ)を受信する。この回数は、検知された信号品質に反比例して変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、無線通信ネットワーク、当該ネットワークに参加する無線通信装置、および、上記装置のオペレーションに関する。より具体的には、本発明は、基地局がコール/ブロードキャストページングメッセージ(Call/Broadcast Paging Message)を無線通信装置に送信するための新技術、ひいては当該装置がコール/ブロードキャストページングメッセージを受信するためのより効率的な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話の設計者は多種多様な工業技術的課題に面している。最も複雑な問題の1つは、電話機のトランシーバ、スピーカ、マイクロフォン、ディスプレイおよび他のエレクトロニクスを動作させるためにバッテリの使用が必要である事である。バッテリは、完全に消耗されるまでの限られた量の電力しか提供できず、またその時点で電話も作動を停止する。もちろん、殆どの携帯電話バッテリは充電可能であるが、これには電源への接続が必要となる。
【0003】
この脆弱性に留意し、携帯電話の設計者はさまざまな省電力状態を取り入れた製品を設計してきた。発呼(Outgoing Call)または着呼(Incoming Call)がない場合、またはデータコールでの長時間における不活動の間、携帯電話は通常、「アイドル」状態にある。時折、電話機種によっては、電話機が、選択的に、そのトランシーバ、中央プロセッサ、および特定のその他のハードウェアなどの回路の機能をディセーブルする「スリープ」状態に入る。この時、電話機は電流を殆ど消耗しない。主として電話機に着呼を知らせる基地局からのコールページングメッセージ(あれば)を受信するために、またさらに近隣の基地局のパイロット信号を探すなどの別の理由などのために、ネットワークによってプリセットされた定期的間隔で、電話機は短時間ウェイクアップする。携帯電話が一定の期間、どの基地局とも交信を達成できなかった場合、電話機は「ディープスリープ」状態に入り、その間電話機は非常に頻度の低い間隔でのみサービスを探し、その間電力がより大きく低減される。
【0004】
上記のオペレーション状態はバッテリ電力の節約を著しく助長するものである。また、ある面において、この技術の状態は完全に満足のいくものである。それでもなお、クアルコム社(「QUALCOMM」)の技術者たちは、携帯電話の消費電力を低減する新しい方法の探求を継続してやまない。QUALCOMMの技術者たちはまた、携帯電話の消費電力を低減するためのこれまでの成果を犠牲にすることなく、新しい携帯電話機能の組み込みに取り組んでいる。これに関し、ありうる焦点の一分野は、将来的な携帯電話へのブロードキャストコンテンツのネットワーク配信である。この業界に精通する者は、携帯電話への実際のブロードキャストプログラム配信には、携帯電話使用者に、ブロードキャストプログラムが利用可能になったことを知らせるブロードキャストページングメッセージが先にあることを期待している。
【0005】
それに応じて、この追加ページングメッセージを受信するために、休止中の携帯電話は、既存のウェイクアップシーケンスの延長、より深刻な場合には、追加のウェイクアップシーケンスを取り入る必要がある。どちらの場合でも、追加されるブロードキャストページングメッセージの受信のために、携帯電話はさらに電力を消費しなければならない。上記に説明したとおり、技術者たちは通常、携帯電話の電力消費を最小化することに努めている。それゆえ、既存のコールページングメッセージに加えて、ブロードキャストページングメッセージを付加的に受信する携帯電話の将来的必要性によって、ある問題が提示される。
【発明の概要】
【0006】
無線通信ネットワークは、規定フォーマットのデジタルラジオフレームの対応するパーティション内でコールページングメッセージを送信することによって、無線通信装置になされたそれぞれの着呼に応答する。ネットワークは、ブロードキャストイベントの各発生に反応して、ネットワークからのブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する反復ブロードキャストページングメッセージを送信する。ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信される。
【0007】
もう1つのシーケンスは、このネットワークにおけるWCDオペレーションを記述する。WCDは、スリープからウェイクアップにすぐに反応して、受信した信号品質を検知する。WCDはまた、コールページングメッセージのスケジュールされたネットワーク送信と、コールページングメッセージのスケジュールされた各送信に対して複数回発生する反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージ(Repeating Network Transmitted Broadcast−paging Message)の多数のインスタンス(少なくとも1つ)を受信する。この回数は、検知された信号品質に反比例して変化する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】図1Aは、無線通信ネットワークのハードウェア機器のブロック図である。
【図1B】図1Bは、無線通信デバイスのハードウェア構成部品および相互接続のブロック図である。
【図2】図2は、典型的なデジタルデータ処理機器のブロック図である。
【図3】図3は、典型的な信号搬送媒体の平面図である。
【図4】図4は、コールページングメッセージおよびブロードキャストページングメッセージを送信するネットワークシーケンスを示すフローチャートである。
【図5】図5は、コールページングメッセージおよびブロードキャストページングメッセージを受信する無線通信装置の電力最適化シーケンスを示すフローチャートである。
【図6】図6は、典型的なページングメッセージを示す信号図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
付随する図面に関する下記の詳細な説明を考慮すれば、当技術分野に精通する者には、本発明の性質、目的、および有利性がさらに明白になるであろう。
【0010】
(ハードウェア構成部品および相互接続)
(序文)
本開示は、他の構成部品間のなかでも、種々の基地局およびWCDを用いた無線通信ネットワークを活用するものである。基地局は、着信音声/データコールを知らせるコールページングメッセージをWCDに送信する。基地局はまた、WCDがダウンロードできるブロードキャストプログラム、例えば、オンデマンドブロードキャストコンテンツが利用可能であることをWCDに知らせるブロードキャストページングメッセージを送信する。基地局は、WCDが電力効率良く受信できるような方法(後述する)で、前記コール/ブロードキャストページングメッセージを送信する。関連して、WCDは最小の電力を消費しながらコール/ブロードキャストページングメッセージを受信するために、これらの機能を活用するようにプログラムされている。
【0011】
下記に記載されるものは、さまざまな構成部品と同様に、システムの設計及びオペレーションの全体に関して与えられた詳細である。
【0012】
(無線通信ネットワーク)
図1Aは、典型的な無線通信ネットワーク120の極めて簡略化したモデルを示す。一実施例において、ネットワーク120は、テレコミュニケーション・インダストリー・アソシエーション(TIA−Telecommunications Industry Association)IS−95タイプネットワークとして実施できる。このタイプのネットワークは、例えば、WCDが音声コールの受信や発信を行う際には勿論、電子メールの送信/受信、インターネットサーフィン、およびその他のデジタルデータの交換にも有効である。
【0013】
この特定の実例において、ネットワーク120は、CDMA準拠無線電話機を構成するさまざまなWCD134を含む。WCDはまた、携帯局、アクセス端末、加入者局、ユーザー機器(UE)または他の名称で称されることもある。WCD114は、WCD134と音声および/またはパケットデータコンテンツを交換するさまざまな基地局130によってサービスされる。
【0014】
電話呼出および他の音声通信は、ラジオ周波数(RF)電磁信号チャネルを介して、WCD134と基地局130との間でデータが交換されることによって行われる。基地局はまた、WCD134と、コールページングメッセージ、生起メッセージ、登録メッセージ、パイロット信号レポート、および他のデジタルデータなどの異なるタイプの情報を交換することもある。さらに、デジタルコンテンツは、インターネット121またはもう1つのパケットデータネットワークに中継するためにインターネットプロトコル(IP)パケットデータをWCD134と基地局130の間で交換することによって行われる。パケットデータアプリケーションは、WCD134上で直接起動でき、またWCD134を無線モデムとして使う別のコンピュータ装置上でも起動できる。
【0015】
基地局130の一部または全部は、今日商業用に利用されている通常の基地局に使用されるハードウェアなどを用いて実施できる。各基地局130は、基地局130とさまざまなネットワーク設備124(後述する)との間で双方向に情報を流す基地局コントローラ(BSC)126に結合される。BSC126は、基地局間でWCD134のハンドオフの調整を含めた、携帯通信がなされることを可能にするさまざまな機能を実行する。BSCはまた、基地局130とIPデータパケットを交換するパケット制御機能(PCF)モジュールも含む。各BSC126は、例えば、今日商業用に利用されている通常の無線ネットワークに使用されるハードウェアなどを用いて実施できる。
【0016】
音声コールおよび他の関連データの処理に用いるために、ネットワーク設備124は、携帯交換センター(MSC−Mobile Switching Center)、携帯電話交換オフィス(MTSO−Mobile Telephone Switching Office)等の構成部品を含めることもできる。MSC構成部品は、例えば、BSC126と公衆交換電話網(PSTN)125との間で音声ストリーム情報を中継する。また、MSCは移動制御、コールプロセス、およびコールルーティング機能を提供するためのオペレーションも行う。
【0017】
音声コールに無関係なデジタルデータの処理に用いるために、ネットワーク設備124は、1つ以上のホームエージェントやフォーリンエージェントなどの構成部品を含むこともできる。本文脈では、ネットワーク設備124は、無線あるいはワイヤ線T1またはT3リンク、光ファイバー接続、イーサネット(登録商標)、または他のインターネットプロトコル(IP)接続などの一つ以上のリンク123を介して、BSC126と1つ以上のホームエージェント122との間でIPデータを交換する。一方、ホームエージェント122はインターネット121に接続される。
【0018】
(無線通信装置)
図1Bは、無線電話機100の構造を描写した典型的なWCD134の構成を示す。電話機100は、アンテナ106、トランシーバ104、スピーカ108、ユーザインタフェース110、マイクロフォン114、電源112、タイマー115、および記憶装置117を、アプリケーションによって異なる他の従来の回路とともに含む。命令実行プロセッサまたはデジタル論理回路(後述する)を備えるマネージャ102は、これら構成部品の間の信号ルーティングとともに他の構成部品のオペレーションを管理する。
【0019】
電源112は、電気バッテリ、太陽熱電源、バイオロジカル電源、手動クランク、またはその他のポータブル電源装置で構成される。タイマー115は、ハードウェアタイマー、ソフトウェアータイマー、または他の適切なタイマーを含む。特に電力効率の優れたタイマー115の例の1つは、ハードウェア割り込み信号をマネージャ102に送る回路のようなハードウェアタイマーである。あるいは、ソフトウェア、ファームウェア、または他のタイマー構成物を利用しても良い。記憶装置117は、ハードウェア構成物(揮発性または非揮発性回路メモリ、磁気記憶装置等)またはソフトウェア構成物(レジスタ、バイト、アドレス、または他のストレージユニット等)で構成される。
【0020】
携帯無線電話100が例示されているが、WCDは携帯型または据付型でもよい。さらに、WCDは、例えば光ファイバーや同軸ケーブルなどの有線チャネルを経由して、又は無線チャネルを経由して通信する任意のデータ装置でも構成できる。無線電話およびワイヤ線電話機に加えて(または代替として)、WCDは、限定される訳ではないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム等を含む種々その他の装置を実現するように構成できる。
【0021】
(典型的なデジタルデータ処理機器)
図1A乃至図1Bのデータ処理エンティティを実現するためにさまざまな構成が適用される。図2の装置200によって例示されるデジタルデータ処理装置は、その例の1つである。
【0022】
この装置200は、マイクロプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または他のプロセス機械などのプロセッサ202を含んでいる。これらは、記憶装置204に接続されている。この例では、記憶装置204は、非揮発性記憶装置208とともに高速アクセス記憶装置206を含む。高速アクセス記憶装置206は、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)を備え、プロセッサ202によって実行されるプログラミング命令を保存するためにも利用できる。非揮発性ストレージ208は、例えば、バッテリバックアップRAM、EEPROM、フラッシュPROM、「ハードドライブ」などの1つ以上の磁気データ記憶ディスク、テープドライブ、またはその他の適切な記憶装置をも備えうる。また装置200は、ライン、バス、ケーブル、電磁リンク、チャネル、インタフェース、またはプロセッサ202が装置200の外部にある他のハードウェアとデータを交換するための他の手段などの入力/出力210を含む。
【0023】
前記の具体的説明に関わらず、通常の技術を有する当業者(本開示の利点を有す)は、本発明の範囲から逸脱することなく、異なる構造の機械においても上記の装置が実現できることを理解するであろう。具体的な例として、構成部品206と208との一方を削除でき、さらに、記憶装置204、206、および/または208をプロセッサ202上に搭載したり、装置200の外部に備えることもできる。
【0024】
(論理回路)
上記のデジタルデータ処理装置とは対照的に、本発明の他の実施例は、上記のようなさまざまな処理エンティティの一部または全部を実施するコンピュータ実行命令の代わりに論理回路を利用する。この論理回路は、速度、費用、ツールコスト等の領域におけるアプリケーションの特定要件に応じて、統合された数千個の極小トランジスタを有する特定用途向け集積回路(ASIC)を構成することによって実現される。このようなASICは、CMOS、TTL、VLSI、または他の適切な構成で実施できる。他の代替は、デジタル信号処理チップ(DSP)、離散回路(レジスタ、コンデンサ、ダイオード、インダクタ、およびトランジスタなど)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)、プログラマブル・ロジック装置(PLD)等を含む。
【0025】
(オペレーション)
さまざまな構成的な特徴の説明によって、本開示のオペレーション上の局面の幾つかをこれから説明する。
【0026】
(信号搬送媒体)
本開示のどの機能も、1つ以上の機械実行プログラムシーケンスを使って実現される場合、それらのシーケンスは、さまざまな形態の信号搬送媒体によって具体化される。図2に関して、このような信号搬送媒体は、例えば記憶装置204や、プロセッサ202によって直接または間接的にアクセス可能なリムーバブルデータ記憶装置製品300(図3)のような他の信号搬送媒体を備えうる。命令は、記憶装置206、媒体300、または他のどの場所に含まれていても、多様な機械可読データ記憶媒体に保存できる。幾つかの例として、直接アクセス記憶装置(例えば、通常の「ハードドライブ」、レイド(「RAID」)、または他の直接アクセス記憶装置(「DASD」))、磁気または光学テープなどのシリアルアクセス記憶装置、電子非揮発性メモリ(例えば、ROM、EPROM、フラッシュPROM、またはEEPROM)、バッテリバックアップRAM、光学記憶装置(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、デジタル光学テープ)、ペーパー「パンチ」カード、そしてアナログまたはデジタル送信媒体とを含むその他適切な信号搬送媒体、及び、アナログと通信とのリンク、および無線通信を含む。本発明の例示的な実施例では、機械可読命令は、アッセンブリ言語、Cなどの言語からコンパイルされたソフトウェアオブジェクトコードで提供しうる。
【0027】
(論理回路)
上述した信号搬送媒体と対照的に、本開示の機能の幾つかまたは全ては、命令を実行するために、プロセッサを使う代わりに、論理回路を使って実施可能である。このような論理回路は、本開示における方法の幾つかまたは全ての局面を実行するオペレーションを実施するように構成される。この論理回路は、上述したように、多数の異なる種類の回路を使っても実施できる。
【0028】
(オペレーション詳細の序文)
上述したように、本開示のオペレーション上の局面は、WCDへのページングメッセージのネットワーク送信のための新技術を含む(図4)。異なるが相互に関連する技術は、結果的に、WCDがページングメッセージを受信するためのより電力効率の良いシーケンスに関する(図5)。
【0029】
(用語−信号図の説明)
図4乃至図5を良く理解するために、信号図600をまず説明する(図6)。概して、また以下に詳細に説明するように、3GPP規格WCDMA(リリース99)は、各基地局が、80ミリ秒から5.12秒持続する入念に計算された間隔の間にページングメッセージをさまざまなWCDに送信することを要求している。本明細書では「ページング間隔」と呼ばれるこの間隔を、代表的な(「対象」)基地局に関し、602により説明する。本明細書で使用される「コールページング」は、着信音声(またはデータ)コールのページングに関するものであり、同時にWCDが無線パケットデータネットワークに「接続」されている場合、長期間にわたるデータの無活動の後に行われる、近接したネットワーク開始データ活動を示すページングでもある。
【0030】
ページングデータは、複数の「ラジオフレーム(Radio Frame)」の形で送信される。デジタル通信フレームは、CDMAや他の関連する専門分野において知られており、このようなフレームの例の多くは、QUALCOMMが得た数多くの米国特許に記載されている。本開示の一例において、各ラジオフレームは、十ミリ秒を占める。ページング間隔602は、ラジオフレーム604、605、およびその他607を含む(原寸に比例しない)。間隔602のその他607のラジオフレームは、簡潔な説明のために表示されていない。各ラジオフレームは、以下「パーティション」と呼ばれるセグメントにさらに分割される。例として、ラジオフレーム604のさまざまなパーティション610が示されている。
【0031】
異なる各パーティション610は、主要基地局が、コールページングメッセージを、1つ以上の対応するWCDの異なるグループに送信するために確保されている。WCDは、特定のパーティションに割り当てられている。符号616は、パーティション650およびそのWCDに関連するコールページングメッセージを表示する。
【0032】
一例として、コールページングメッセージはバイナリである。ここでは、一つのバイナリ値は、コールページングメッセージに割り当てられた1つ以上のWCDがページされていることを示し、もう一方のバイナリ値は、どれもページされていないことを示す。バイナリゼロの代わりに、例えば、ヌルまたは信号の不在でも代用が可能である。ネットワークは、別個のオーバーヘッドメッセージまたはチャネルで、それぞれの着呼の詳細な情報を送信する。この情報は、WCDがその着呼をより良く知るために、また同一のパーティションに複数のWCDが割り当てられた場合に、どのWCDが受信しているかを解決するために利用可能である。
【0033】
本開示によって紹介されるように、ページング間隔602は、別個の各WCD用に最大1つのコールページングメッセージを含む。すなわち各WCDは、割り当てられたパーティション610のうちの1つにおいてのみ、そのコールページングメッセージを受信できる。しかしながら、各WCDのコールページングメッセージに対しては、反復ブロードキャストページングメッセージの複数のインスタンスがある。より詳細な例によって熟慮されるように、ブロードキャストページングメッセージの複数のインスタンスは、各ラジオフレーム内で発生することがある。
【0034】
図示する例において、符号618は、ラジオフレーム604内で複数回発生する反復ブロードキャストページングメッセージを示すが、ラジオフレーム604では、各WCDのコールページングメッセージ(パーティション650のWCDの616など)は、単一発生のみである。図示する例において、ブロードキャストページングメッセージ618は、パーティション651、652、および653内で発生する。図示するコール/ブロードキャストページングメッセージ間の関係は、各コールページングメッセージ(616など)と、最も近いブロードキャストページングメッセージ(618)との間の時間間隔が、所定の最大時間間隔を超えられないことを保証する。この新規な特徴は、以下に詳細に説明するようにWCDの節電に役立つために使用される。
【0035】
図示する例において、ブロードキャストページングメッセージ618は、ブロードキャストプログラムまたはサービスの一組に関するものである。オプションとして、別のブロードキャストプログラムの一組に関連して、別のブロードキャストページングメッセージ619が提供される。例えば、1つのブロードキャストページングメッセージはCNNやMSNBCの番組を表す一方、別のブロードキャストページングメッセージはESPNのブロードキャストコンテンツを表す。ブロードキャストページングメッセージ619のインスタンスは、ラジオフレーム604のパーティション654、655、および656内で発生する。図示するように、ブロードキャストページングメッセージ618、619は、インタレースされる。ブロードキャストページングメッセージ618と同様に、図示されたコールページングメッセージ616とブロードキャストページングメッセージ619との関係は、コールページングメッセージと、最も近いブロードキャストページングメッセージとの間の時間が、所定の最大時間長さを超えないことを最低保証する。
【0036】
(オペレーション。コール/ブロードキャストページングメッセージのネットワーク送信)
図4は、本開示に関するネットワークオペレーション400を描写する。限定する意図を持たず、オペレーション400は単に、図1A乃至1Bのハードウェアの特定の内容を例示する。図示するように、オペレーション400は、独立的に各基地局130によって実行される。下記の説明は、1つの代表的な(「対象」)基地局によって実行されるオペレーション400に関する。シーケンス400におけるあるタスクは、本開示の範囲から逸脱することなく、実質的にはネットワーク120の段階的により優れた構成部品によって行われる。その結果、状態最新版または命令の形式で基地局に引き渡される。これによって、特定の動作を集中することができ、もって、全ての基地局において、同じステップを複製する必要性を回避する。
【0037】
ステップ402において、対象基地局130は、関連する着信音声/データコールが発生しているかを判定する。この着呼は、(1)基地局と通信しているWCD、(2)基地局の受信可能領域内に存在するWCD、(3)「プライマリ」として割り当てられた対象基地局を持つWCD、(4)基地局と別の具体的な関係を持つWCDに向けられている場合に関連する。ステップ402の一例は、基地局が、基地局に関連するWCDへの着呼があるかどうかを判定するために、ネットワーク120の他の構成部品に問い合わせる「プル(pull)」を含む。別の例では、ステップ402は、関連するWCDへの着呼があるたびに通知を受信する「プッシュ(push)」である。ステップ402は、ステップ402aで示されるように、継続的、定期的、または他の適切なスケジュールに従って繰り返される。従って、ステップ402は、それに続くステップ404およびその後のステップと平行して実行されうる。
【0038】
ステップ404では、対象基地局130が「ブロードキャストイベント」が発生したかどうかを判定する。ブロードキャストイベントは、CDに、特定のブロードキャストプログラムを通知するネットワークによって指定された指示を備える。例えば、ブロードキャストイベントは、ニュースストーリ、スポーツハイライト、またはミュージックビデオが到着したときのように、新たなコンテンツが利用可能になった場合に引き起こるブロードキャストイベントは、ネットワークが所定のブロードキャストコンテンツの第二回、第三回、または更なる繰り返し通知を命令した場合にも引き起こる。「プル」の例では、ステップ404は、WCDが、あらゆる具体的なブロードキャストプログラムが最初に通知される(又は、再通知される)べきかを判定するために、ネットワーク120内の基地局の他の構成要素アクティブクエリを備えている。「プッシュ」の例では、ステップ404は、ネットワークがブロードキャストイベントを発表、スケジュール、あるいは確立する基地局が通知メッセージを受信する受動的なオペレーションである。ステップ404は、ステップ404aに示されるように、継続的、定期的、または他の適切なスケジュールに従って繰り返される。従って、ステップ404は、それに続くステップ406およびその後のステップと平行して実行される。
【0039】
ステップ408は、新たなページング間隔を開始する。概して、また以下により詳細に説明するように、各基地局は、ページング間隔の間に、各自のWCDにコールページングメッセージを送信する。3GPP WCDMA(リリース99)規格の下では、このページング間隔は、80ミリ秒から5.12秒間継続する。CDMA通信がラジオフレームの形式で発生するため、ページング間隔は、実際に多くのラジオフレームを占有する。1つの例では、各ラジオフレームは十ミリ秒間継続する。したがって、ステップ408はこのページング間隔の開始を示す。ネットワークを実現する手法に依存して、別のWCDは、全く別のページング間隔を指定される事もあり得る。例えば、待機時間の短いネットワーク開始サービスへのアクセスを必要とするWCDが、短いページング間隔を指定される一方、音声コールを受信するWCDが、非常に長いページング間隔を指定される事もあり得る。
【0040】
図6を用いて説明したように、各ラジオフレームは、本明細書で「パーティション」と称される複数のセグメントに分割される。1つの例として、例示的なシステムは、1つのラジオフレームにつき144個のパーティションを使うこともある。各パーティションは、ネットワーク、キャリア等によってあらかじめ設定された1つまたは複数のWCDに適用可能な1つのコールページングメッセージを搬送する。従って各WCDは、もしあれば、各自のコールページングメッセージを受信するための特定のラジオフレームの特定のパーティションが割り当てられる。
【0041】
上述したコールページングオペレーションに加えて、基地局は、反復ブロードキャストページングメッセージをページング間隔の間送信する。同じブロードキャストページングメッセージの複数のインスタンスは、割り当てられたラジオフレームに関係なく全てのWCDによる受信を保証するために、ページング間隔の間中繰り返される。さらに、以下に説明するように、ブロードキャストページングメッセージは、所定のWCDのコールページングメッセージが発生するパーティションと、先行または後続の最も近いブロードキャストページングメッセージとの間の時間を最小にするために、各ラジオフレーム内で複数回繰り返される。さらに、簡潔な説明のために、本実例は1つの反復ブロードキャストページングメッセージに限定しているが、上述したように、ブロードキャストコンテンツの別の組に関連する別のブロードキャストページングメッセージもあり得る。
【0042】
ステップ414は、ブロードキャストページングメッセージの反復送信を開始する。以下に説明するように、基地局は、ブロードキャストページングメッセージの同じインスタンスを、ページング間隔の間中送信する。ブロードキャストページングメッセージとコールページングメッセージは、一例において、異なるチャネル化符号を使った同一の周波数帯域で送信される。例の1つに、ブロードキャストページングメッセージは、範囲内のWCDにブロードキャスト内容が利用可能であるかどうかを示すためだけのビットまたは他の短縮された信号を構成し、追加情報が利用可能であるという表示は別に送信されるメッセージによって行われる。例えば、1からなるブロードキャストページングビットは、新たなブロードキャストコンテンツが利用可能であることを意味し、ゼロからなるブロードキャストページングビットは、新たなブロードキャストコンテンツが存在しない事を意味する。
【0043】
1つの例として、ブロードキャストページングメッセージは、同じラジオフレーム内で発生する様々なコールページングメッセージと、ブロードキャストページングメッセージとの間の時間を最小にするために、1つのラジオフレームにつき、2回、3回またはそれ以上の回数でブロードキャストされる。すなわち、これによって、所定の任意のコールページングメッセージと、最も近いブロードキャストページングメッセージ(コールページングメッセージに先行または後続する)との間の時間の長さを、予め定めた最大値に限定できる。例えば、ブロードキャストページングメッセージが、10ミリ秒の各ラジオフレームの間に2回ブロードキャストされる場合、任意の所定のコールページングメッセージと、最も近いブロードキャストページングページングメッセージとの間の時間が2.5ミリ秒を超えないことを保証する。ブロードキャストページングメッセージを1つのラジオフレームにつき、3回、4回、またはそれ以上の回数繰り返すことによって、この時間はさらに短縮できる。
【0044】
更に、理論的には、ブロードキャストページングメッセージは、それぞれおよび全てのパーティションの期間送信され得るが、メッセージの間隔をあけることによって、間隔の間の期間に、他のブロードキャストページングメッセージ(他のブロードキャストの内容に関する)に、基地局のWCDにページする同等の機会を与えることができる。2つの異なるブロードキャストページングメッセージがある簡易化された例では、このネットワークが、一方をラジオフレームパーティション5、10、15、20等にブロードキャストする。もう一方は、ラジオフレームパーティション6、11、16、21等でブロードキャストされる。
【0045】
さらに理論的に基地局は、特定のブロードキャスコンテンツに興味を持つWCDに割り当てられたパーティションだけに、ブロードキャストページングメッセージの送信を限定できる。しかしながら、ネットワークアーキテクチャ、設定、およびブロードキャスト加入者構成次第で、ネットワークは、個々のWCDのブロードキャスト加入者に気づかないことがある。その上さらに、同一のパーティションを共有する2つのWCDが、異なるブロードキャストパッケージに加入する場合、簡単には満足されない。
【0046】
いずれにしても、ブロードキャストページングメッセージと、コールページングメッセージとの間の時間的な近接を確保することは、コールページングメッセージとブロードキャストページングメッセージとが共にネガティブである場合に、スリープを迅速に再開することによって、WCDの電力節約に役立つ。
【0047】
ステップ414の後、ステップ416は、現在の間隔の第一のラジオフレームに応対する。ここで、基地局は、そのラジオフレームに割り当てられた全てのWCDのためにコールページングメッセージを送信する(ステップ418)。それぞれのコールページングメッセージは、対象ラジオフレームにおける異なるパーティション内で発生する。図示する例において、コールページングメッセージは、個別に送信されたメッセージにおいて利用可能な追加情報を用いて、ブロードキャストコンテンツがそれらのために利用可能であることを、範囲内のWCDに対して単に示す短縮された信号かビットを備えている。例えば、1からなるコールページングビットは、現在のラジオフレームに割り当てられた幾つかまたは全てのWCDに着呼が発生していることを意味する。一方、ゼロからなるコールページングビットは、このフレームに割り当てられたWCDに着呼が発生していないことを意味する。
【0048】
次に、ステップ420は、基地局が現在のページング間隔に対し、全てのラジオフレームが終了したかを尋ねる。していなければ、ステップ422は、次のラジオフレームへと進み、基地局は、このラジオフレームに割り当てられたWCDにコールページングメッセージを送信する(ステップ418)。
【0049】
全てのラジオフレームが終了すると(ステップ420)、基地局は、現在の間隔へのコールページングメッセージ送信を終える。従って、基地局は、ブロードキャストページングメッセージの送信も中止し(ステップ424)、また現在の間隔も終了する。後にステップ424がステップ408に戻ると、所定のスケジュールで発生する新たな間隔が開始される。ブロードキャストページングメッセージの信頼性の向上のために、基地局は、オプションとして、複数のラジオフレームにだけでなく、複数のページング間隔にわたってブロードキャストページングメッセージを再送信できる。
【0050】
(オペレーション。無線通信デバイス)
図5は、コールページングメッセージとブロードキャストページングメッセージとの受信に関するWCDのオペレーション500を描写する。限定する意図無く、オペレーション500は単に、図1A、図1B、および図4のハードウェアの具体的内容を例示している。図示するように、オペレーション500は、各WCDによって独立して実行される。下記の説明は、1つの代表的な(「対象」)WCDによって実行されるオペレーション500に関する。
【0051】
ステップ502において、WCDは、スリープからウェイクアップする。これは、タイマー115によってトリガされ、(後述するように)ステップ520にしたがってスケジュールされるように、規則的にスケジュールされたハードウェア割り込みに応答して、マネージャ102を、省電力状態にする。すなわち、タイマー115は、指定されたラジオフレームとパーティションのコールページングメッセージをWCDが受信できるように、十分な時間の余裕を持ってウェイクアップを開始する。ステップ504でWCDは、コールページングメッセージを受信するために、別のRF、アナログ、およびデジタルサブシステムの準備を含むさまざまなウェイクアップオーバーヘッドタスクを実行する。例えば、起動、プログラムのメモリへのローディング、ハードウェア設定等の他のウェイクアップオーバーヘッドタスクも実施される。スリープ状態の入/出に関する詳細は、発行され、QUALCOMMに譲渡された係属中の様々な特許出願内で説明されている。
【0052】
ステップ506でマネージャ102は、次のコールページングメッセージまたはブロードキャストページングメッセージを待つ。WCDがスリープから現れる正確な時間(後述するようにして具体的に計画される)に依存して、受信される第一のページングメッセージは、コールページングメッセージ、または反復ブロードキャストページングメッセージの1つかもしれない。どちらの場合にしても、マネージャ102は、ステップ508において、このメッセージを受信する。別のブロードキャストサービスのために別のブロードキャストページングメッセージがある例では、ブロードキャストページングメッセージのステップ506の受信は、WCDの特定の加入者パッケージに関連するブロードキャストページングメッセージを受信することを含む。
【0053】
ステップ509では、マネージャ102は、ネットワークから、1つ以上の規定信号の信号「数値指標(metrics)」を評価する。これは、シーケンス506乃至シーケンス510の間に、ブロードキャストページングメッセージを何回聞くかを決定するために使われる。例えば、ブロードキャストページングメッセージが1回受信されたが、信号の強度/品質が悪い場合、ステップ509は、前記メッセージの別のインスタンスを受信するように決定できる。
【0054】
ステップ509の一例では、信号数値指標の測定は、トランシーバ104と通信し、WCDが通信するRF帯域に到来する生の電力を測定するマネージャ102を含む。別の例として、ステップ509は、WCDと通信する1つ以上の基地局によってブロードキャストされる共通パイロット信号の生の電力を測定するマネージャ102によって実行される。さらに別の例として、マネージャ102は、共通パイロット信号の信号対雑音比を演算する。さらに別の例では、マネージャ102は、ページングメッセージ自体の信号対雑音比を演算する。共通パイロット信号をサンプル信号として利用するステップ509の信号数値指標では、このステップは、ステップ506の前など別の時間で実行される。信号数値指標の「悪い」または「良い」のラベリングは、信号数値指標を予め定めたしきい値と比較すること、移動平均を用いること、対象WCDに特定の履歴データを検討すること、またはその他任意の役に立つ技法を含む。
【0055】
ステップ510では、マネージャが、別のページングメッセージを受信するために待つべきかどうかを決定する。これは、上記記載のステップ509の結果と共に、ステップ506が実施された回数によって決定される。オプションとして、前回のウェイクアップ状態(ステップ518によって実行された)からの信号数値指標は、ステップ509の信号数値指標に追加して、あるいはその代わりとして考えられる。ステップ510の一例として、現在のウェイクアップ状態におけるステップ506の第一回目の実行が、コールページングメッセージを取得した場合、ステップ510は、ブロードキャストページングメッセージを繰り返し取得するようにステップ506に要求する。また、コールページング信号とブロードキャストページング信号とが両方受信されたとしても、ステップ510では、マネージャ102が、(例えば、ステップ509の間に測定されたように)信号受信条件の悪い場合に、ブロードキャストページングメッセージの1つ以上の別のインスタンスを受信するように決定できる。
【0056】
別の例では、前回のウェイクアップ状態の間、信号受信条件が悪かったのであれば、マネージャ102は(後述する520のように)、1つのブロードキャストページングメッセージ、コールページングメッセージ、更には別のブロードキャストページングメッセージを監視するのに十分早くウェイクアップをスケジュールしうる。第一のブロードキャストページングメッセージの受信後(ステップ506)、マネージャ102が、単一のブロードキャストページングメッセージの受信が十分な点まで信号受信条件が向上したと判定すると(ステップ509)、ステップ510は、ブロードキャストページングメッセージの第二のインスタンスを監視するためにコールページングメッセージを受信した後、アウェイクにマネージャ102が留まる必要がないと結論する。
【0057】
マネージャが、更なるページングメッセージを取得する必要がない時は、ステップ510はステップ512へと進む。ステップ512では、マネージャ102は、(1)ステップ506が、対象WCDに適用可能なコールページおよび/またはブロードキャストページを示した場合は、ステップ514に進み、(2)ステップ506が、このWCDのためにどのページも示さなかった場合は、ステップ518に進むかの何れかに分岐する。
【0058】
ステップ514の場合、マネージャ102はアウェイクに留まり続け、最近のページに対する処理または応答への要求に応じて、その他様々なタスク516を実行する。例を挙げれば、コールページングの場合、マネージャ102は、着呼に関する追加情報を入手し、この呼出に応答する等を行う。ブロードキャストページングの場合、マネージャ102は、ネットワーク機器にコンタクトし(または、ネットワークによって独立して送信された他のメッセージの内容を検討し)、発表されたブロードキャストコンテンツの記述を取得し、そのコンテンツ自身を(初期設定または前もって指定されたユーザー入力に従って)自動的に、または(ユーザキーパッド命令または音声命令によって)マニュアルでダウンロードする。
【0059】
これまでの説明と対象的に、WCDがステップ506においてコールページおよび/またはブロードキャストページを受信しなかった場合、マネージャ102は、スリープの再開を準備する。ステップ518では、マネージャ102は、次のコールページングメッセージが発生する前に、(ステップ506で)ブロードキャストページングメッセージを何回聞くかを決定するために、信号数値指標を評価する。ステップ518における信号数値指標の測定は、上記記載のステップ509の内容とは異なる方法でも実行できる。ステップ518の後、マネージャ102は次のウェイクアップ状態を計画する(ステップ520)。例を挙げると、マネージャ102は、適切なウェイクアップ時間においてマネージャ102を起動するために、タイマー115をプログラム、セット、あるいは設定する。これは、(1)信号数値指標、(2)適切なオーバヘッドチャネル上のネットワークによってブロードキャストされ、WCDが起動された場合にネットワーク又はキャリアによって固定され、さもなければ周知の処理に従って確立されるWCDが割り当てられたコールページング時間(例、パーティション)、(3)同様な手段を介して利用可能になるブロードキャストページングメッセージのスケジュールを含む情報を利用する。
【0060】
一例として、良好な信号数値指標の条件では(ステップ518で測定されたように)、マネージャ102は、コールページングメッセージと、(時間的に)最も近い先行または後続のブロードキャストページングメッセージとの受信を可能にする最後の一瞬に、WCDがステップ504を完了できるようにウェイクアップをスケジュールできる。これは、WCDの内臓式プログラム、ネットワークからのオーバーヘッド送信の受信、または、現在のキャリアを用いた起動中に引き起こるWCDのプログラミング等のうちの何れかを通して、WCDがブロードキャストページングメッセージの送信スケジュールを認識している場合に可能である。
【0061】
信号数値指標の悪い状態では、(ステップ518で測定されたように)、コールページング信号の前に、ブロードキャストページングメッセージを受信するようにWCDが必然的にステップ504を完成できるように、マネージャ102は、ステップ502/506をスケジュールすることができる。この後は、もちろん、コールページングメッセージ自体と、その後の、次のブロードキャストページングメッセージとの受信が続く。この方法によって、WCDは、2つのブロードキャストページングメッセージと、単一のコールページングメッセージとを最小時間で取得する。信号数値指標が極端に悪い場合には、マネージャ102は、次のコールページングメッセージの前に、前のコールページングメッセージパーティションと、後のコールページングメッセージパーティションとの最も効率的な組み合わせを用いて、ブロードキャストページメッセージを2回、3回、またはそれ以上の回数集めるように選択できる。
【0062】
信号数値指標ラベリングの「悪い」または「良い」は、移動平均、対象WCDに特有な履歴データの検討、またはその他の任意の有用な技術を使って、予め定めたしきい値と信号数値指標とを比較することを含む。
【0063】
ここまでの計画は、マネージャ102が、適切な時間にウェイクアップするようにタイマー115をプログラムすること、および/またはストレージ117に機械可読命令を書き込むことによって実施される。これらの命令は、その後の検索、およびステップ506の次の実行中にマネージャ102によって使用されるソフトウェア、アドレス設定、フラグ、またはその他の適切な印を含む。
【0064】
ステップ520の後、マネージャ102は、あてはまるのであればWCD自身も含めたWCDの適切な構成要素に対して、省電力スリープ状態に入るよう命令する(ステップ522)。
【0065】
(他の実施例)
当技術分野における熟練者であれば、情報および信号が、他の多様な技術や手法の何れを用いても表されると理解する。例えば、上記の説明をとおして参照された、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、またはこれらの任意の組み合わせによっても表される。
【0066】
当該熟練者は、ここに開示された実施例に関して説明された、さまざまな実例的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせとして実施できることをさらに理解する。ハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に表現するために、さまざまな例示的な構成部品、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、これらの機能に関して一般に記載された。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実施されるかどうかは、システム全体に課される特定のアプリケーションや設計制約に依存する。当該熟練者は、各特定のアプリケーション用に異なる方法で、説明された機能性を実施することができるが、この実施決定は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものとして解釈されるべきではない。
【0067】
ここに開示された実施例に関して説明された、さまざまな実例的な論理ブロック、モジュール、回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成部品、またはここに記載された機能を実行するよう設計されたこれらの組み合わせなどで、実施または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでも良いが、代案として、このプロセッサは、通常のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械でも良い。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせのような計算装置の組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結した1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこれら構成としても実現されうる。
【0068】
ここに開示された実施例に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはその両方の組み合わせによって具体化される。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または、当該技術で周知のその他任意の形式の記憶媒体内に存在することができる。典型的な記憶媒体は、プロセッサと結合され、このようなプロセッサは、この記憶媒体との情報の読み書きが可能である。あるいは、記憶媒体は、プロセッサと統合されうる。プロセッサと記憶媒体は、ASIC内に存在できる。
【0069】
さらに、開示した実施例についての前述した記載は、当該技術における何れの熟練者であっても、本発明を実現し、または利用できるように提供されている。当技術分野における熟練者にとって、これらの実施例に対するさまざまな変形は明らかであり、ここで定義された一般的原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施例にも応用できる。従って、本発明は、ここに示される実施例によって限定されることを意図したものではなく、ここに開示された原理と新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えるものである。
【0070】
ここで使われる用語「典型的」は、「例、事例、例示としての役割」を意味するために使用されている。ここで「典型的」として説明される実施例は、他の実施例に対して好適であるとか、有利であるとか必ずしも解釈される必要はない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置を動作させるための方法であって、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、前記無線通信装置が受信する1つ以上の規定信号の信号品質を検知することと、(1)コールページングメッセージのスケジュールされたネットワーク送信と、(2)前記コールページングメッセージのそれぞれスケジュールされた送信に対し複数回生じる、第一の数の反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスであって、前記第一の数は、前記検知された信号品質に反比例して変化するインスタンスとを含む信号を受信することとを含むオペレーションを実行するオペレーションを含み、
コールページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークが前記装置に対する着呼を受信したかどうかを示し、ブロードキャストページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークがオンデマンドブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表したかどうかを示す、無線通信装置を動作させるための方法。
【請求項2】
前記オペレーションは、スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、第二の数の前記ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスとの受信合計時間を最小にするために、次のウェイクアップ時間を演算することと、前記演算された次のウェイクアップ時間に、前記無線通信装置をウェイクアップさせるように設定することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記オペレーションは、次のコールページングメッセージのネットワーク送信の時間、および前記反複ブロードキャストページングメッセージのネットワーク送信のスケジュールを含む情報を、前記無線装置が取得することをさらに含み、
前記演算オペレーションの実行が、前記取得した情報を含むデータを利用する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、前記合計時間を最小にするために、前記コールページングメッセージおよび前記ブロードキャストページングメッセージを受信する順番を計画することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、前記第二の数が1より大きい場合に、前記次のコールページングメッセージの前に、少なくとも1つのブロードキャストページングメッセージを受信するために前記次のウェイクアップ時間を計画することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、前記無線通信装置によって受信された1つ以上の規定信号の信号品質を再検知することをさらに含み、
前記第二の数が、前記再検知された信号品質に反比例して変化する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記第二の数は、前記検知された信号品質に反比例して変化する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記オペレーションは、
次のウェイクアップに関する前記第一の数を計画することと、
前記次のウェイクアップに応答する前記無線通信装置による使用および今後の検索のための前記第一の数からなる機械可読表示を格納することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記信号を受信するオペレーションは、
所定の基準によって前記信号品質を評価することと、
前記評価の結果に従って前記第一の数を設定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記オペレーションは、
前記コールページングメッセージと、前記第一の数のブロードキャストページングメッセージのインスタンスとを受信した直後に、前記無線通信装置が実質的にスリープ状態に再び入ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線通信装置の操作方法であって、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、ネットワーク送信されたコールページングメッセージを受信することと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスを受信することとを含むオペレーションを実行するオペレーションと、
前記スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、前記ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスとを受信する合計時間を最小にするように、次のウェイクアップ時間を設定するオペレーションと
を含む無線通信装置の操作方法。
【請求項12】
無線通信装置の操作方法であって、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、ネットワーク送信されたコールページングメッセージと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの1つのインスタンスとを受信することと、前記無線通信装置が受信した1つ以上の規定信号の信号数値指標を評価することと、前記信号数値指標評価の結果によって要求される数のブロードキャストページングメッセージの追加インスタンスを受信することとを含むオペレーションを実行するオペレーションを含む、無線通信装置の操作方法。
【請求項13】
無線通信装置を管理するオペレーションを実行するために、デジタルデータプロセッサにより実行可能な機械可読命令のプログラムを具現化する、少なくとも1つの信号搬送媒体であって、前記オペレーションは、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、前記無線通信装置が受信する1つ以上の規定信号の信号品質を検知することと、(1)コールページングメッセージのスケジュールされたネットワーク送信と、(2)前記コールページングメッセージのそれぞれスケジュールされた送信に対し複数回生じる、第一の数の反複ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージのうちの少なくとも1つのインスタンスであって、前記第一の数は、前記検知された信号品質に反比例して変化するインスタンスとを含む信号を受信することとを含むオペレーションを実行することを含み、
コールページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークが前記装置に対する着呼を受信したかどうかを示し、ブロードキャストページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークがオンデマンドブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表したかどうかを示す、媒体。
【請求項14】
前記オペレーションは、
前記スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、第二の数の前記ブロードキャストページングメッセージのうちの少なくとも1つのインスタンスとを受信する合計時間を最小にするために、次のウェイクアップ時間を演算することと、前記演算された前記次のウェイクアップ時間に前記無線装置をウェイクアップさせるように設定することとをさらに含む、請求項13に記載の媒体。
【請求項15】
前記オペレーションは、前記次のコールページングメッセージのネットワーク送信の時間、および前記反複ブロードキャストページングメッセージのネットワーク送信のスケジュールを含む情報を、前記無線装置が取得することをさらに含み、
前記演算オペレーションの実行は、前記取得した情報を含むデータを利用する請求項14に記載の媒体。
【請求項16】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、
前記合計時間を最小にするために、前記コールページングメッセージと、前記ブロードキャストページングメッセージとを受信する順番を計画することを含む、
請求項14に記載の媒体。
【請求項17】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、
前記第二の数が1より大きい場合に、前記次のコールページングメッセージの前に、少なくとも1つのブロードキャストページングメッセージを受信するために次のウェイクアップ時間を計画することを含む、
請求項14に記載の媒体。
【請求項18】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、
前記無線通信装置によって受信された1つ以上の規定信号の信号品質を再検知することをさらに含み、
前記第二の数が、前記再検知された信号品質に反比例して変化する、
請求項14に記載の媒体。
【請求項19】
前記第二の数が、前記検知された信号品質に反比例して変化する、
請求項14に記載の媒体。
【請求項20】
前記オペレーションは、
次のウェイクアップに関する第一の数を計画することと、前記次のウェイクアップに応答する前記無線通信装置による使用および今後の検索のための前記第一の数からなる機械可読表示を格納することとをさらに含む、
請求項13に記載の媒体。
【請求項21】
前記信号を受信するオペレーションは、
所定の基準によって前記信号品質を評価することと、
前記評価の結果に従って前記第一の数を設定することと
を含む、請求項13に記載の媒体。
【請求項22】
前記オペレーションは、
前記コールページングメッセージと、前記第一の数のブロードキャストページングメッセージのインスタンスとを受信した直後に、前記無線通信装置が実質的にスリープ状態に再び入ることをさらに含む、請求項13に記載の媒体。
【請求項23】
無線通信装置を管理するためのオペレーションを実行するために、デジタルデータプロセッサにより実行可能な機械可読命令のプログラムを具現化する、少なくとも1つの信号搬送媒体であって、前記オペレーションは、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、ネットワーク送信されたコールページングメッセージを受信することと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスを受信することとを含むオペレーションを実行することと、
前記スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、前記ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスとを受信する合計時間を最小にするように、次のウェイクアップ時間を設定することと
を含む、媒体。
【請求項24】
無線通信装置を管理するためのオペレーションを実行するために、デジタルデータプロセッサにより実行可能な機械可読命令のプログラムを具現化する、少なくとも1つの信号搬送媒体であって、前記オペレーションは、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、ネットワーク送信されたコールページングメッセージと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの1つのインスタンスとを受信することと、前記無線通信装置が受信した1つ以上の規定信号の信号数値指標を評価することと、前記信号数値指標評価の結果によって要求される数の前記ブロードキャストページングメッセージの追加インスタンスを受信することと
を含むオペレーションを実行することを含む、媒体。
【請求項25】
無線通信装置を管理するオペレーションを実行するように構成された複数の相互接続された導電性素子を含む回路であって、前記オペレーションは、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、前記無線通信装置が受信する1つ以上の規定信号の信号品質を検知することと、(1)コールページングメッセージのスケジュールされたネットワーク送信と、(2)前記コールページングメッセージのそれぞれスケジュールされた送信に対し複数回生じる、第一の数の反複ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージのうちの少なくとも1つのインスタンスであって、前記第一の数は、前記検知された信号品質に反比例して変化するインスタンスとを含む信号を受信することとを含むオペレーションを実行することを含み、
コールページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークが前記装置に対する着呼を受信したかどうかを示し、前記ブロードキャストページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークがオンデマンドブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表したかどうかを示す、回路。
【請求項26】
前記オペレーションは、
前記スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、第二の数の前記ブロードキャストページングメッセージのうちの少なくとも1つのインスタンスとを受信する合計時間を最小にするために、次のウェイクアップ時間を演算することと、前記演算された前記次のウェイクアップ時間に前記無線装置をウェイクアップさせるように設定することとをさらに含む、請求項25に記載の回路。
【請求項27】
前記オペレーションは、前記次のコールページングメッセージのネットワーク送信の時間、および前記反複ブロードキャストページングメッセージのネットワーク送信のスケジュールを含む情報を、前記無線装置が取得することをさらに含み、
前記演算オペレーションの実行は、前記取得した情報を含むデータを利用する、請求項26に記載の回路。
【請求項28】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、
前記合計時間を最小にするために、前記コールページングメッセージと、前記ブロードキャストページングメッセージとを受信する順番を計画することを含む、請求項26に記載の回路。
【請求項29】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、
前記第二の数が1より大きい場合に、前記次のコールページングメッセージの前に、少なくとも1つのブロードキャストページングメッセージを受信するために次のウェイクアップ時間を計画することを含む、請求項26に記載の回路。
【請求項30】
前記次のウェイクアップ時間を演算するオペレーションは、
前記無線通信装置によって受信された1つ以上の規定信号の信号品質を再検知することをさらに含み、
前記第二の数が、前記再検知された信号品質に反比例して変化する、請求項26に記載の回路。
【請求項31】
前記第二の数が、前記検知された信号品質に反比例して変化する、請求項26に記載の回路。
【請求項32】
前記オペレーションは、
次のウェイクアップに関する第一の数を計画することと、前記次のウェイクアップに応答する前記無線通信装置による使用および今後の検索ための前記第一の数からなる機械可読表示を格納することと
をさらに含む、請求項25に記載の回路。
【請求項33】
前記信号を受信するオペレーションは、
所定の基準によって前記信号品質を評価することと、
前記評価の結果に従って前記第一の数を設定することと
を含む、請求項25に記載の回路。
【請求項34】
前記オペレーションは、
前記コールページングメッセージと、前記第一の数のブロードキャストページングメッセージのインスタンスと受信した直後に、前記無線通信装置が実質的にスリープ状態に再び入ることをさらに含む、請求項25に記載の回路。
【請求項35】
無線通信装置を管理するためのオペレーションを実行するように構成された複数の相互接続された導電性素子を含む回路であって、前記オペレーションは、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、ネットワーク送信されたコールページングメッセージを受信することと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスを受信することとを含むオペレーションを実行することと、
前記スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、前記ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスとを受信する合計時間を最小にするように、次のウェイクアップ時間を設定することと
を含む前記回路。
【請求項36】
無線通信装置を管理するためのオペレーションを実行するよう構成された複数の相互接続された導電性素子を含む回路であって、前記オペレーションは、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、
ネットワーク送信されたコールページングメッセージと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの1つのインスタンスとを受信することと、前記無線通信装置が受信した1つ以上の規定信号の信号数値指標を評価することと、前記信号数値指標評価の結果によって要求される数のブロードキャストページングメッセージの追加インスタンスを受信することと、を含むオペレーションを実行することを含む回路。
【請求項37】
無線通信装置であって、
トランシーバと、
スピーカと、
マイクロフォンと、
ユーザインタフェースと、
前記トランシーバ、スピーカ、マイクロフォン、およびユーザインタフェースと結合され、省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、前記無線通信装置が受信する1つ以上の規定信号の信号品質を検知することと、(1)コールページングメッセージのスケジュールされたネットワーク送信と、(2)前記コールページングメッセージのそれぞれスケジュールされた送信に対し複数回生じる、第一の数の反複ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージのうちの少なくとも1つのインスタンスであって、前記第一の数は、前記検知された信号品質に反比例して変化するインスタンスとを含む信号を受信することとを含むオペレーションであって、
コールページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークが前記装置に対する着呼を受信したかどうかを示し、前記ブロードキャストページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークがオンデマンドブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表したかどうかを示す、前記オペレーションを実行することを含むオペレーションを実行するようプログラムされたマネージャと
を備える無線通信装置。
【請求項38】
無線通信装置であって、
トランシーバと、
スピーカと、
マイクロフォンと、
ユーザインタフェースと、
前記トランシーバ、スピーカ、マイクロフォン、およびユーザインタフェースと結合され、省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、ネットワーク送信されたコールページングメッセージを受信することと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスを受信することと、
前記スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、前記ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスとを受信する合計時間を最小にするように、次のウェイクアップ時間を設定することとを含むオペレーションを実行するようプログラムされたマネージャと
を備える無線通信装置。
【請求項39】
無線通信装置であって、
トランシーバと、
スピーカと、
マイクロフォンと、
ユーザインタフェースと、
前記トランシーバ、スピーカ、マイクロフォン、およびユーザインタフェースと結合され、省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、
ネットワーク送信されたコールページングメッセージと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの1つのインスタンスとを受信することと、前記無線通信装置が受信した1つ以上の規定信号の信号数値指標を評価することと、前記信号数値指標評価の結果によって要求される数のブロードキャストページングメッセージの追加インスタンスを受信することと、を含むオペレーションを実行することとを含むオペレーションを実行するようプログラムされた、マネージャと
を備える無線通信装置。
【請求項40】
無線通信装置であって、
トランシーバ交信手段と、
電気信号から可聴信号を生成するためのスピーカ手段と、
可聴信号から電気信号を生成するためのマイクロフォン手段と、
オペレーターと情報を交換するためのユーザインタフェース手段と、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、
前記無線通信装置が受信する1つ以上の規定信号の信号品質を検知することと、(1)コールページングメッセージのスケジュールされたネットワーク送信と、(2)前記コールページングメッセージのそれぞれスケジュールされた送信に対し複数回生じる、第一の数の反複ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスであって、前記第一の数は、前記検知された信号品質に反比例して変化するインスタンスとを含む信号を受信することとを含むオペレーションであって、
コールページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークが前記装置に対する着呼を受信したかどうかを示し、ブロードキャストページングメッセージコンテンツは、前記ネットワークがオンデマンドブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表したかどうかを示す、前記オペレーションを実行することを含むオペレーションを実行するためのマネージャ手段と
を備える無線通信装置。
【請求項41】
無線通信装置であって、
トランシーバ交信手段と、
電気信号から可聴信号を生成するためのスピーカ手段と、
可聴信号から電気信号を生成するためのマイクロフォン手段と、
オペレーターと情報を交換するためのユーザインタフェース手段と、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、
ネットワーク送信されたコールページングメッセージを受信することと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスを受信することと、
前記スリープ状態に再び入る前に、前記コールページングメッセージと、前記ブロードキャストページングメッセージの少なくとも1つのインスタンスとを受信する合計時間を最小にするように、次のウェイクアップ時間を設定することと、を含むオペレーションを実行することを含むオペレーションを実行するためのマネージャ手段と
を備える無線通信装置。
【請求項42】
無線通信装置であって、
トランシーバ交信手段と、
電気信号から可聴信号を生成するためのスピーカ手段と、
可聴信号から電気信号を生成するためのマイクロフォン手段と、
オペレーターと情報を交換するためのユーザインタフェース手段と、
省電力スリープ状態からのウェイクアップに応答して、ネットワーク送信されたコールページングメッセージと、前記コールページングメッセージのそれぞれのインスタンスに対し複数回生じる、反復ネットワーク送信ブロードキャストページングメッセージの1つのインスタンスとを受信することと、前記無線通信装置が受信した1つ以上の規定信号の信号数値指標を評価することと、前記信号数値指標評価の結果によって要求される数のブロードキャストページングメッセージの追加インスタンスを受信することと、を含むオペレーションを実行するためのマネージャ手段と
を備える無線通信装置。
【請求項43】
無線通信ネットワークの無線通信装置にページングメッセージを通信するための方法であって、前記ネットワークは、規定フォーマットのデジタルラジオフレームの対応するパーティション内でコールページングメッセージを送信することによって、無線通信装置になされたそれぞれの着呼に応答し、前記方法は、
指定のブロードキャストイベントのそれぞれの発生に応答して、前記ネットワークからのブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する反復ブロードキャストページングメッセージを送信するオペレーションであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信されるオペレーションを含む方法。
【請求項44】
前記送信オペレーションは、1つ以上のブロードキャストプログラムの第一のセットに関連する第一のブロードキャストイベントのそれぞれの発生に応答して、前記第一のセットのブロードキャストプログラムに関連するブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する第一の反復ブロードキャストページングメッセージを送信することであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信されることを含み、
前記オペレーションは、1つ以上のブロードキャストプログラムの第二セットに関連する第二のブロードキャストイベントのそれぞれの発生に応答して、前記第二のセットのブロードキャストプログラムに関連するブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する第二の反復ブロードキャストページングメッセージを送信することであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信されることをさらに含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記ブロードキャストページングメッセージは、前記ネットワークからブロードキャストコンテンツが利用可能であるかどうかを示すバイナリ信号を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
ブロードキャストイベントの一つの種類は、無線通信装置に1つ以上の特定ブロードキャストプログラムを通知するネットワーク指定された命令を基地局が受信することを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
ブロードキャストイベントの一つの種類は、前記ネットワークに問い合わせることにより、1つ以上の未発表のブロードキャストプログラムが前記ネットワークから利用可能であることを基地局が知ることを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
ブロードキャストイベントの一つの種類は、前記ネットワークに問い合わせることにより、前記ネットワークが、再発表のために、1つ以上の既発表のブロードキャストプログラムを指定したことを基地局が知ることを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
無線通信ネットワークの無線通信装置にページングメッセージを通信するオペレーションを実行するために、デジタルデータプロセッサにより実行可能な機械可読命令のプログラムを具現化する、少なくとも1つの信号搬送媒体メディアであって、前記ネットワークは、規定フォーマットのデジタルラジオフレームの対応するパーティション内でコールページングメッセージを送信することにより、無線通信装置になされたそれぞれの着呼に応答し、
ブロードキャストイベントの各発生に応答して、前記ネットワークから、ブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する、反復ブロードキャストページングメッセージを送信することであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、それぞれのデジタルラジオフレーム内で複数回送信されるオペレーションを含む方法。
【請求項50】
無線通信ネットワークの無線通信装置にページングメッセージを通信するオペレーションを実行するよう構成された複数の相互接続された導電性素子を含む回路であって、前記ネットワークは、規定フォーマットのデジタルラジオフレームの対応するパーティション内でコールページングメッセージを送信することによって無線通信装置になされたそれぞれの着呼に応答し、前記方法は、
ブロードキャストイベントの各発生に応答して、前記ネットワークから、ブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する反復ブロードキャストページングメッセージを送信することであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信されるオペレーションを含む方法。
【請求項51】
規定フォーマットのデジタルラジオフレームの対応するパーティション内でコールページングメッセージを送信することによって無線通信装置になされたそれぞれの着呼に応答する無線通信ネットワークで使用される基地局装置であって、
1つ以上のアンテナと、
トランシーバと、
ブロードキャストイベントの各発生に応答して、前記ネットワークから、ブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する反復ブロードキャストページングメッセージを送信することであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信されることを含むオペレーションを実行することによって、ページングメッセージを無線通信装置に通信するようプログラムされたデジタルデータプロセッサと
を備える基地局装置。
【請求項52】
規定フォーマットのデジタルラジオフレームの対応するパーティション内でコールページングメッセージを送信することによって、無線通信装置になされたそれぞれの着呼に応答する無線通信ネットワークで使用される基地局装置であって、
導電性媒体と空気媒体との間で信号を中継するためのアンテナ手段と、
トランシーバ交信手段と、
ブロードキャストイベントの各発生に応答して、前記ネットワークから、ブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する反復ブロードキャストページングメッセージを送信することであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信されることを含むオペレーションを実行することによって、ページングメッセージを無線通信装置に通信するためのデジタルデータプロセッサ手段と
を備える基地局装置。
【請求項53】
規定フォーマットのデジタルラジオフレームの対応するパーティション内でコールページングメッセージを送信することによって、無線通信装置になされたそれぞれの着呼に応答する無線通信ネットワークであって、
複数の基地局と、
複数の基地局が共有する無線通信ネットワーク機器とを備え、
前記基地局とネットワーク機器とのうちの少なくとも1つが、ブロードキャストイベントの各発生に応答して、前記ネットワークから、ブロードキャストコンテンツの利用可能性を発表する反復ブロードキャストページングメッセージを送信することであって、前記ブロードキャストページングメッセージは、各デジタルラジオフレーム内で複数回送信されることを含むオペレーションを実行することによって、無線通信装置にページングメッセージを通信するようにプログラムされた無線通信ネットワーク。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−90299(P2012−90299A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−257825(P2011−257825)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【分割の表示】特願2010−111292(P2010−111292)の分割
【原出願日】平成17年1月11日(2005.1.11)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】