説明

電球形蛍光ランプ装置

【課題】主光源として蛍光ランプと補助光源を備える電球形蛍光ランプ装置を構成する上で、既存機能のものと補助光源を実装した高機能のものとの回路基板の共通化を図る。
【解決手段】この電球形蛍光ランプ装置は、入力される電源の状態を監視し、通電、通電停止、再通電のタイミングに応じて蛍光ランプ18および補助光源(発光ダイオードD53)のうちのいずれか一方を点灯させるようにインバータINVおよびLED駆動IC22を制御する制御用マイコン23と;インバータINVを主とする部品が実装された第1の回路基板24と;この第1の回路基板24に立設され、LED駆動IC22および制御用マイコン23が実装された第2の回路基板25と;を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば蛍光ランプなどの主光源と補助光源とを備える電球形蛍光ランプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭などの白熱電球用のソケットに装着可能なE26口金を備え、インバータを内蔵した省電力型の電球形蛍光ランプ装置が商品化されている。
【0003】
電球形蛍光ランプ装置の先行技術としては、発光管を調光制御する機能を有する点灯回路と、内部に点灯回路を収納するケースと、このケースに端部で発光管を支持するホルダーを備え、点灯回路を第1の回路基板と第2の回路基板との直交配置で実現した蛍光ランプ装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、照明ユニットの中に、第1照明素子(蛍光放電容器)と第2照明素子(LED)とを備え、通常の光とオリエンテーションの光(ナイトランプ)との切り替えを行う一体型光源の技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
このように、電球形蛍光ランプ装置は、単なる明かりから高機能化の傾向にあり、これらの機能を組み合わせて実装することが望まれている。
【特許文献1】特許第3319460号公報
【特許文献2】特表2004−538601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電球形蛍光ランプ装置の点灯回路の実装スペースは、ランプ室の底部(ホルダー内)から金具までの間の小さなスペースに限られており、これ以上の回路および部品の実装が困難な状況にある。
【0006】
また、点灯回路話構成する回路基板は、高機能化させた場合であっても既存の点灯回路との部品の共通化によるコストダウンが望ましい。
【0007】
しかし、上記従来の調光制御を可能とした装置の場合、第2の回路基板にインバータ制御ICやオペアンプなどの主要点灯回路を実装していることから回路の分離は不可能である。
さらに、上記一体型光源の技術の場合、第1照明素子と第2照明素子との点灯回路が密接に連携しているため、第1照明素子のみを備えるものとの回路基板の共通化は不可能である。
【0008】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、既存機能のものと高機能のものとの回路基板の共通化を図りつつ高機能化を実現することができる電球形蛍光ランプ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、請求項1記載の発明の電球形蛍光ランプ装置は、主光源としての蛍光ランプと;前記蛍光ランプに対して補助的な光源として機能する補助光源と;前記蛍光ランプを点灯させるインバータと;前記補助光源を点灯させる補助光源駆動回路と、入力される電源の状態を監視し、通電または通電停止のタイミングに応じて前記蛍光ランプおよび前記補助光源のうちのいずれか一方が順次点灯動作を変更して点灯するように前記インバータおよび前記補助光源駆動回路を制御する制御用集積回路とを具備したことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明では、電源の状態を監視し、通電または通電停止のタイミングに応じて蛍光ランプおよび補助光源のうちのいずれか一方が順次点灯動作を変更して点灯するようにインバータおよび補助光源駆動回路を制御する制御用集積回路を備えることで、例えば壁スイッチなどのオン・オフ操作で調光可能な小型でしかも高機能な電球形蛍光ランプ装置を実現することができる。
【0011】
請求項2記載の発明の電球形蛍光ランプ装置は、請求項1記載の電球形蛍光ランプ装置において、前記制御用集積回路は、前記通電状態からの通電停止、通電再開が所定のタイミングで行われた場合に前記蛍光ランプおよび前記補助光源のうちの少なくとも一方を調光制御することを特徴とする。
この請求項2記載の発明では、通電状態からの通電停止、通電再開が所定のタイミングで行われた場合に蛍光ランプおよび補助光源のうちの少なくとも一方を調光制御するので、例えば壁スイッチなどのオン・オフ操作で調光可能な電球形蛍光ランプ装置を提供することができる。
【0012】
請求項3記載の発明の電球形蛍光ランプ装置は、請求項1または2いずれか記載の電球形蛍光ランプ装置において、前記インバータを主とする前記蛍光ランプの点灯回路を実装した第1の回路基板と、前記補助光源駆動回路および制御用集積回路が実装され、前記第1の回路基板に立設された第2の回路基板とを具備したことを特徴とする。
この請求項3記載の発明では、インバータを主とする蛍光ランプの点灯回路を実装した第1の回路基板に、補助光源駆動回路および制御用集積回路が実装された第2の回路基板を立設したことで、カバー内の小さなスペースに2つの光源を点灯させるための高機能な点灯回路を実装できる。
【0013】
請求項4記載の発明の電球形蛍光ランプ装置は、請求項3記載の電球形蛍光ランプ装置において、前記補助光源からの配線をリード線で前記補助光源駆動回路に接続すると共に、前記電源の状態を監視するための回路、前記蛍光ランプの点灯を制御するための回路、前記補助光源駆動回路および前記制御用集積回路への電源を受けるための回路を、前記第1の回路基板の回路に並列に接続したことを特徴とする。
この請求項4記載の発明では、第2の回路基板の有無によって第1の回路基板の主光源点灯動作を妨げないように互いの回路を接続したことで、第1の回路基板については、高機能なものと既存機能のものに共通して利用することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明によれば、既存機能のものと高機能のものとの回路基板の共通化を図りつつ高機能化を実現することができる電球形蛍光ランプ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1、2に示すように、符号11は、電球形蛍光ランプ本体である。この電球形蛍光ランプ本体11は、口金12を有するカバー14、このカバー14に収納された点灯回路2及びホルダー6、透光性を有するグローブ17、ホルダー6に支持されてグローブ17に収納された主光源としての蛍光ランプ18、補助光源としての発光ダイオードD53、グローブ17に収納され、発光ダイオードD53を支持するLED支持部材7を備えている。
【0016】
補助光源は、蛍光ランプ18に対して補助的な光源、例えば常夜灯やムードランプなどとして機能するものである。
この実施形態では、補助光源を、3個の発光ダイオードD53で構成した例を示したが、発光ダイオードは、一つ以上あれば、1個や2個でもよく、また4個や5個でもよい。本発明は、発光ダイオードの数に限定されるものではない。なお、補助光源としては、発光ダイオードD53の他に、例えば有機ELなどの光源を用いてもよい。
【0017】
口金12、カバー14およびグローブ17などは外囲器を構成している。外囲器は、定格電力が、例えば40Wタイプ,60Wタイプタイプ,100Wタイプの白熱電球などの一般照明用電球の規格寸法に近似する外形に形成されている。なお、一般照明用電球とはJIS C 7501に定義されるものである。
【0018】
カバー14は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂などにて形成されている。このカバー14は、上方に拡開する開口部を有する略円筒状をなし、その下端部には、エジソンタイプのE26形などの口金12が被せられた上で、接着剤などにより接着して固定されている。
【0019】
なお、口金12をカバー14に支持させるための手段は、接着の他、既知の支持手段、例えばポンチによる機械的固着、すなわちカシメなどによって支持してもよい。
【0020】
また、グローブ17は、透明あるいは光拡散性を有する乳白色などで、ガラスあるいは合成樹脂により、白熱電球などの一般照明用電球のガラス球と略同一形状の滑らかな曲面状に形成されているとともに、開口部の縁部には、カバー14の上端開口部の内側に嵌合する図示しない嵌合縁部が形成されている。なお、このグローブ17は、拡散膜などの別部材を組み合わせ、輝度の均一性を向上することもでき、あるいは省略することもできる。
【0021】
蛍光ランプ18は、3本または4本のほぼU字状のガラスバルブ31を連結させたものである。このガラスバルブ31の内面には、蛍光体が塗布された図示しない蛍光体層が形成されている。ガラスバルブ31の内部には、アルゴンなどの希ガスや水銀などを含む放電ガスとなる封入ガスが封入されている。このガラスバルブ31の両端には、図示しない一対の電極が封装されている。この蛍光ランプ18は、放電ランプまたは発光管などとも言う。
【0022】
ガラスバルブ31は、略同形状の3本の管体33a,33b,33cを有している。これら管体33a~33cは、ガラス製の断面略円筒状であって中間部で滑らかに湾曲されて頂部を有する略U字状に形成されている。
【0023】
また、ガラスバルブ31の中間部の各管体33a,33bの両端と、ガラスバルブ31の両端の各管体33b,33cの一端は、つなぎ部となる連通管部36を介して順次接続されており、1本の連続した放電路37が形成されている。
【0024】
さらに、ガラスバルブ31が電球形蛍光ランプ本体11に組み込まれた状態において、各管体33a~33cの頂部は、電球形蛍光ランプ本体11の上下方向を長手方向とする中心軸を中心とする所定の円周上に等間隔で位置されている。また、各管体33a~33cは、断面三角形の各辺に対応して配置されている。
【0025】
この他、ガラスバルブ31としては、1本の細長いガラス管を鞍形に湾曲したものを用いることもできる。さらにはガラス管をスパイラルに巻回することによって、管体33a,33b,33cをコンパクトな形に形成し、しかも内部に屈曲された放電路を形成することができる。
【0026】
ホルダー6は、仕切板61、基板部62、嵌合段部63、取付片部64などを有している。
【0027】
仕切板61は、カバー14に固定されている。仕切板61は、円板状をなす基板部62を備えている。基板部62には、各管体33a~33cの端部を挿入した上で、接着剤にて接着されている。つまり蛍光ランプ18は、ホルダー6に固定されている。
【0028】
また、ホルダー6の基板部62には、複数の管体33a~33cに囲まれたほぼ中心位置に発光室Aの側に突出するようにLED支持部材7が固定されている。つまり、LED支持部材7は、ホルダー6のほぼ中心位置から蛍光ランプ18の側に突設されている。
なお、LED支持部材7は、管体33aと管体33bとの間に設けられているが、図1では、LED支持部材7および発光ダイオードD53の形状を分かり易くするために、正面に近い側の管体33aを点線で示している。
【0029】
LED支持部材7は、内部が空洞の筒状部7aを有している。筒状部7aの内部には、LED取り付け用の基板15と第1の回路基板24との間を接続する電気配線であるリード線8が挿通されている。LED取り付け用の基板15は、LED支持部材7の筒状部7aの先端部に取り付けられている。
【0030】
LED支持部材7の筒状部7aの先端部には、段部7bと係止用の爪7cが設けられている。これら段部7bと係止用の爪7cには、半田付けする面をホルダー6の側に向けてLED取り付け用の基板15が係止(固定)されている。
【0031】
LED取り付け用の基板15は、3個の発光ダイオードD53を実装するだけの最低の面積のものであり、例えば三つ葉の形状とされており、3個の発光ダイオードD53は、中心から約120度の角度で配置されている。
【0032】
LED取り付け用の基板15は、部品配置面と半田面とを貫通する貫通孔を有している。この基板15の貫通孔の部分の半田面には、半田付け用のランド(図示せず)が設けられており、部品配置面から貫通孔を通じて半田面へ挿通された発光ダイオードD53の端子と筒状部7aの内部を通されたリード線8とが半田付けされている。
【0033】
発光ダイオードD53の端子には、LED取り付け用の基板15の表面からの高さを一定にするため、貫通孔よりも径の大きなチューブ13が挿通されている。
【0034】
LED取り付け用の基板15は、発光ダイオードD53の本体部を実装すると共に発光ダイオードD53の端子と第1の回路基板24との間を接続するリード線8をホルダー6および筒状部7aを通じて接続するものである。
なお、発光ダイオードD53の端子とリード線8を接続するための半田付けランドはそれぞれ別個に設けても良い。
【0035】
LED支持部材7は、反射機能を発揮させるために表面の色が白色または銀色となるように形成されており、その材質は、耐熱性樹脂、金属、ガラス、セラミックのいずれかからなるものである。
【0036】
なお、LED支持部材7の筒の外形は、太すぎると、U字状のガラスバルブ31に近づきすぎて光の再吸収率が高くなったり、例えば管体33aからLED支持部材7を介した反射側の管体33cまたは管体33bの側への光の透過効果が低下して全光束が低下する恐れがあるため、例えばφ8mm以下にすることが好ましい。
【0037】
LED支持部材7は、直下照度をできるだけ多く取るため、グローブ17と発光ダイオードD53の先端との間隔が例えば3mm〜10mmとなるように発光ダイオードD53を支持している。発光ダイオードD53とグローブ17との距離が近いほど直下照度が高くなるが、製造ばらつきを考慮して互いが接触しない程度に離す必要があり、互いの間隔は、上記3mm〜10mmとすることが好ましい。
【0038】
換言すれば、発光ダイオードD53は、ガラスバルブ31の端部の電極より離すようにホルダー6の面からLED支持部材7の高さの分だけ底上げされている。
つまり、発光ダイオードD53は、少なくともそのLEDチップ部分が複数の管体33a~33cにより囲まれた中のほぼ中心位置であって、かつその先端部分がU字状のガラスバルブ31の先端よりも、ホルダー6の上端部を基準位置とした場合に、その位置から離れる方向に所定距離だけ突出して取り付けられている。
【0039】
また、ホルダー6の基板部62の外周部には、下側に向かいさらに外側に向かう嵌合段部63が形成されている。この嵌合段部63は、カバー14の内側に嵌合され、さらに、この嵌合段部63とカバー14との間にグローブ17の嵌合縁部を嵌合された状態で、嵌合段部63とカバー14との間に接着剤を充填することにより、これらの部材が互いに固定されている。
【0040】
嵌合段部63の下側には、取付片部64が設けられている。取付片部64は、上方から見た場合にほぼ円筒状をなすものである。この取付片部64には、縁部から突設した係止爪などによる嵌合あるいは接着などにより、点灯回路2の第1の回路基板24が取り付けられている。第1の回路基板24には、部品実装面からほぼ垂直に第2の回路基板25が取り付けられている。
【0041】
第1の回路基板24には、複数のリード線挿入孔が設けられており、各リード線挿入孔に第2の回路基板25から突設された4本のリード線26を挿通させる形で立設した上で、これらのリード線26と第1の回路基板24に設けられた半田付け用ランドとを半田付けして基板同士を固定すると共に互いの回路を接続している。
【0042】
なお、上記以外の第1の回路基板24に対する第2の回路基板25の取り付け方法としては、第2の回路基板25を、口金12側である上面に折り曲げ可能なフレキシブル基板とし、第1回路基板24に実装したソケットに第2の回路基板25を着脱自在に装着してもよい。
【0043】
ここで、図3を参照して点灯回路2の回路構成について説明する。
図3に示すように、点灯回路2は、水平状、すなわち蛍光ランプ18の長手方向と垂直に配置される第1の回路基板24と、この第1の回路基板24に、蛍光ランプ18の長手方向に向けて立設された第2の回路基板25とを備えている。
【0044】
第2の回路基板25には、制御用マイコン23から入力される調光PWM信号またはIC停止信号ICSTによって発光ダイオードD53を点灯させるためのLED駆動回路としてのLED駆動IC22、制御用集積回路としての制御用マイコン23、第1の回路基板24との回路接続用のリード線26、LED駆動IC22および制御用マイコン23の電源を受けるための分圧回路(抵抗素子R51、R52)、チャージポンプ回路CP(抵抗素子R53およびダイオードD52からなるブートストラップ回路)、発光ダイオードD53からのリード線8を接続するためのラッピングピン9が実装されている。抵抗素子R51、R52は、電源用分圧抵抗である。
【0045】
ラッピングピン9は、第2の回路基板25に部品端子に挿通して半田付けし実装している。ラッピングピン9には、LED取り付け用の基板15からLED支持部材7の筒状部7aの空洞内を通じて引き出された2本のリード線8が回巻して接続されている。なお、リード線8は、第2の回路基板25の端子部に直接半田付けされていても良い。
【0046】
また、第2の回路基板25には、この基板を第1の回路基板24に立設する際に、半田付けにより第1の回路基板24に接続される端子部41〜44が設けられている。
【0047】
端子部41は、この基板の接地配線(回路)が接続される端子である。端子部42は、第1の回路基板24のインダクタL1の一端よりこの基板に実装されたLED駆動IC22および制御用マイコン23への直流電源VDDの供給を受けるための配線(分圧回路)が接続される端子である。
【0048】
端子部43は、第1の回路基板24のフューズFUの一端より電源電圧を受けて制御用マイコン23が電源監視を行うための配線(回路)が接続される端子である。
【0049】
端子部44は、第1の回路基板24のスイッチング素子Q5のゲートに接続される配線が接続される端子(回路)であり、照明を発光ダイオードD53へ切り替える際に制御用マイコン23から出力されたインバータ停止信号ISTをチャージポンプ回路CPを介してスイッチング素子Q5へ入力しインバータINVを停止させる。
【0050】
すなわち、これらの端子41、42、43、44により、電源の監視、インバータINVの発信停止、各ICの直流電源VDDをとるための回路が第1の回路基板24の回路に並列に接続されている。
【0051】
制御用マイコン23とLED駆動IC22とは基板内の配線(信号線)で接続されている。制御用マイコン23は、調光PWM信号を信号線を通じてLED駆動IC22へ送ることで、LED駆動IC22は、調光PWM信号に応じた輝度で発光ダイオードD53を点灯および減光、つまり調光する。
【0052】
発光ダイオードD53を調光するための制御方法としては、フィルタをかけたPWM信号による調光の他、DC電圧調光、およびロジック信号による調光などの調光方法がある。PWM信号による調光方法とDC電圧による調光方法では、発光ダイオードD53を駆動する電圧を可変して発光ダイオードD53の輝度を調節する。また、ロジック信号を使う調光方法では、帰還電圧を直接変えて発光ダイオードD53の輝度を調節する。
【0053】
制御用マイコン23は、通電状態からの通電停止、通電再開が所定のタイミングで行われた場合に蛍光ランプ18および発光ダイオードD53のうちいずれか一方を選択して点灯するようにインバータINVおよびLED駆動IC22を制御する。
【0054】
換言すれば、制御用マイコン23は、入力される電源の状態を監視し、通電または通電停止のタイミングに応じて蛍光ランプ18および発光ダイオードD53のうちの少なくとも一方が順次点灯動作を変更して点灯するようにインバータINVおよびLED駆動IC22を制御する。この図3の例では、制御用マイコン23によって発光ダイオードD53のみが減光(調光)される。
【0055】
LED駆動IC22は、制御用マイコン23から入力される調光PWM信号によって発光ダイオードD53を点灯(調光)する。また、LED駆動IC22は、制御用マイコン23から入力されるIC停止信号ICSTによって動作を停止し、発光ダイオードD53を消灯する。
【0056】
第1の回路基板24には、低周波交流電源ASからの交流電源が壁スイッチSWを通じて供給されるフューズFU1、ノイズフィルタNFおよび整流平滑回路RS、インバータINV、ドライブ共振回路DRC、インバータ発振停止回路IOSCなどを含む駆動信号発生回路、コンデンサC3,C4,C5および限流インダクタL3などの負荷回路が実装されている。なお、点灯回路2は、必要に応じて他の構成を付加したり、または省いたりすることが許容される。
【0057】
第1の回路基板24に実装される具体的な部品は、例えばフューズFU,インダクタL1、整流平滑回路RSを構成するダイオードブリッジFBR(以下ブリッジ形全波整流回路FBRと称す)、スイッチング素子Q1〜Q3、ダイオードD3,D50、コンデンサC1,C2,C4,C5,C7,C8,C9,C11…、ツェナーダイオードZD1、ZD2、抵抗素子R2,R3,R12)、インダクタL1,L3、帰還変圧器NSTなどである。
【0058】
低周波交流電源ASは、この例の場合、商用100V交流電源、つまり家庭用のAC電源である。フューズFU1にはブリッジ形全波整流回路FBRの電源入力端に接続されている。
【0059】
整流平滑回路RSは、ブリッジ形全波整流回路FBRおよび平滑コンデンサC2からなる。平滑コンデンサC2には、電解コンデンサが用いられている。つまり整流平滑回路RSは、低周波交流を平滑化された直流に変換する手段であって、その交流入力端がノイズフィルタNFおよび口金12などを介して低周波交流電源ASに接続され、直流出力端に平滑化直流を出力するものであり、整流機能および平滑化機能を含んでいる。
【0060】
なお、この例では、ブリッジ形全波整流回路FBRは、整流機能を実現する手段であり、これ以外に任意所望により各種の整流回路を採用することができる。整流機能を実現する手段としては、ブリッジ形全波整流回路FBRの他、例えば倍電圧形全波整流回路、センタータップ形全波整流回路、半波整流回路などを用いることができる。
【0061】
平滑コンデンサC2は、平滑化機能を実現する手段であり、脈流を含んだ不完全な平滑化を許容する。平滑化機能については、種々の平滑回路を任意所望に採用することができる。しかし、電球形蛍光ランプの白熱電球との代替性を高めるためおよび高調波含有率を公的な規格値内に収めるためには、平滑化機能の回路素子として用いる電解コンデンサの静電容量をなるべく小さく抑えて、電解コンデンサを小形化することが肝要である。
【0062】
ノイズフィルタNFは、整流平滑回路RSの直流出力側において線路に直列に挿入されたインダクタL1および同じく入力側において線路間に並列的に接続されたコンデンサC1を備える。
【0063】
ノイズフィルタNFは、インバータINVのスイッチングによって発生する高周波ノイズを低周波交流電源AS側に流出させないように除去する回路である。ここで「高周波」とは、周波数10KHz以上を意味し、好ましくは周波数20KHz〜30MHzである。
【0064】
インバータINVは、外部の壁スイッチのオン・オフ操作により供給、または供給停止される交流電源をAC/DC変換して得られた直流電源を基に高周波駆動することで、蛍光ランプ18を点灯させる。
【0065】
インバータINVは、ハーフブリッジ形インバータであり、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2を主体として構成されている。
第1のスイッチング素子Q1は、例えばNチャンネル形MOSFETである。この第1のスイッチング素子Q1のドレインは、整流平滑回路RSの直流出力端の正極に接続されている。
【0066】
第2のスイッチング素子Q2は、例えばPチャンネル形MOSFETである。この第2のスイッチング素子Q2のソースは第1のスイッチング素子Q1のソースに接続されている。第2のスイッチング素子Q2のドレインは、整流平滑回路RSの直流出力端の負極に接続されている。
これにより、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路の両端間、すなわちインバータINVの入力端に整流平滑回路RSから出力される平滑化直流電圧が印加される。
【0067】
インバータINVは、起動回路STを有している。起動回路STは、抵抗器R2、R3および後述するドライブ保護回路DPからなる。抵抗器R2は、平滑コンデンサC2の一端と第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲートとの間に接続されている。抵抗器R3は、第2のスイッチング素子Q2のソース・ドレイン間に接続されている。
【0068】
すなわち、インバータINVは、直流を交流に変換する手段であり、各種回路方式のインバータを用いることができる。その中でも、コストが低くて小形化しやすいハーフブリッジ形インバータが好適である。また、インバータINVは、入力端、出力端および制御端を備えていて、入力端には直流電圧が印加され、出力端には高周波電圧が現れる。
【0069】
制御端には第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2を駆動するための後述する駆動信号発生回路からの駆動信号が入力する。また、第1および第2のスイッチング素子は、電流駆動形のスイッチング手段、例えばバイポーラ形トランジスタ、ならびに電圧駆動形のスイッチング手段、例えば電界効果形トランジスタ(FET)などいずれの駆動形式のものであってもよい。
【0070】
なお、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2が高周波スイッチングを行なうために、起動回路STなどの付随的な回路を高周波インバータに付設する。
【0071】
また、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2は、同一極性および相補形のいずれでもよい。なお、FETは、電圧ドライブ形のスイッチング素子であるため、駆動が容易である。また、MOSFETは、安全動作領域による制約の少ない電力用のスイッチング素子として効果的である。
【0072】
さらに、エンハンスメント形MOSFETは、電源投入時の処理が容易で電力用のスイッチング手段として好適である。また、Nチャンネル形MOSFETが現状では商品ラインアップが豊富であるから、有利である。しかし、要すれば、Pチャンネル形MOSFETを用いることができる。
【0073】
本実施形態では、一方のスイッチング素子にNチャンネル形MOSFETを用い、他方のスイッチング素子にPチャンネル形MOSFETを用いることにより、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2を相補形に構成している。
【0074】
第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2は、駆動端子を備えていることが許容される。そして、駆動端子に所定の極性の駆動信号が供給されたときに駆動、すなわちオンされる。エンハンスメント形MOSFETにおいては、駆動端子であるところのゲートと、ソースとの間に駆動信号であるところのゲート電圧が印加されたときに、チャンネルが形成されてオン状態になる。したがって、ゲート電圧が印加されない状態ではオフ状態を維持する。
【0075】
第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2は、平滑化直流電圧が印加されるように直列的に接続されており、整流平滑回路RSから見て第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2が直列的な接続関係にある。第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2と整流平滑回路RSとの間に他の回路部品、例えばインダクタや抵抗器などが介在していてもよい。また、第1および第2のスイッチング素子の間に回路部品を介在させてもよい。
【0076】
直流カットコンデンサC3、限流インダクタL3および共振コンデンサC4の直列回路によって負荷回路が構成される。直流カットコンデンサC3は、インバータINVから直流成分が負荷回路に流入しないようにするためのものである。
【0077】
直流カットコンデンサC3の静電容量が相対的に大きいた、主として限流インダクタL3および共振コンデンサC4が負荷共振回路を構成している。つまり負荷回路は、インバータINVから出力される高周波交流により作動して蛍光ランプ18を安定に点灯する回路手段である。
【0078】
蛍光ランプ18を始動して安定に点灯させるために、始動用のコンデンサC5からなる始動回路が備えられている。始動回路は、例えば共振コンデンサC4と並列的に接続して構成する。この他、点灯回路2には、蛍光ランプ18の一対の電極1a,1bを所要温度に加熱するための電極加熱回路が付設される。
【0079】
駆動信号発生回路は、帰還変圧器NST、ドライブ共振回路DRC、インバータ発振停止回路IOSCおよびインバータINVなどを備える帰還形の回路であり、インバータINVを自励式として駆動する。
【0080】
駆動信号発生回路は、駆動信号を発生してインバータINVの第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2を駆動する手段であるが、インバータINVを自励制御してもよく、他励制御してもよい。自励制御は、インバータINVの高周波出力を帰還して駆動信号を形成し、インバータINVを駆動する。また、他励形の場合には、ドライバICを主体として用いることで外部回路を簡単化、かつ、コンパクト化することができる。
【0081】
帰還変圧器NSTは、コア、1次巻線wpおよび2次巻線wsなどからなる。コアは、ドラム形のフェライトコアであり、磁路が開放されている。1次巻線wpは、負荷回路LCの直流カットコンデンサC3とスイッチング素子Q1、Q2のソースの間に挿入されている。2次巻線wsは、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2のソースと、ドライブ共振コンデンサC7および結合コンデンサC8の接続点との間に接続されている。
【0082】
ドライブ共振回路DRCは、ドライブ共振コンデンサC7および帰還変圧器NSTを直列に接続することで、ドライブ共振コンデンサC7と帰還変圧器NSTのインダクタンスとの実効的な合成静電容量とで形成される直列共振回路である。
【0083】
インバータ発振停止回路IOSCは、スイッチング素子Q5とコンデンサC8、ダイオードD50からなる。スイッチング素子Q5は、MOSFETを利用している。スイッチング素子Q5のゲートには、第2の回路基板25の端子44が接続されている。端子44よりインバータ停止信号ISTが入力されることで、スイッチング素子Q5がオンする。
【0084】
スイッチング素子Q5がオン状態になると、第2のスイッチング素子Q2のべースが短絡するためインバータINVは発振しなくなる。また、端子46よりインバータ停止信号ISTが入力されなければ、スイッチング素子Q5がオフ状態を維持するので、インバータINVは発振する。
【0085】
ドライブ保護回路DPは、一対のツェナーダイオードZD1、ZD2の逆直列回路からなる。ドライブ保護回路DPは、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート・ソース間に接続されている。ドライブ保護回路DPは、所要の駆動電圧を越える電圧を吸収して、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲートを過電圧から保護する。
【0086】
次に、この電球形蛍光ランプ装置の動作について説明する。
(蛍光ランプ点灯動作)
ユーザが壁スイッチSWをオン操作して交流電源が供給されると、整流平滑回路RSにより平滑化された直流電圧がインバータINVの入力端間に印加される。
【0087】
すると、整流平滑回路RSにより平滑化された直流電圧は、起動回路STにも印加される。これにより、コンデンサC3が充電されて第2のスイッチング素子Q2のベース端子に供給し、第2のスイッチング素子Q2がオンする。
【0088】
そして、インバータINVが起動して帰還変圧器NSTの誘起に基づく自励発振により、スイッチング素子Q1,Q2が交互にオン・オフ動作を行い、2次電圧が誘起される。この2次電圧がインダクタL3と共振コンデンサC4との直列共振により高められて蛍光ランプ18に印加される。また、ユーザがこのまま壁スイッチSWに対して何も操作しない場合は、蛍光ランプ18が点灯する。
【0089】
(発光ダイオードD53の点灯動作)
点灯回路2へ電源が供給されると、始動開始から所定時間後に蛍光ランプ18が通常どおり点灯し、発光ダイオードD53は消灯したままになる。
一方、電源供給後、ユーザが壁スイッチSWをオフ操作→オン操作を1秒〜2秒程度の間にすばやく行うと、電源監視を行っていた制御用マイコン23から、インバータ停止信号ISTと調光PWM信号が出力される。
すると、スイッチング素子Q5がオンし、スイッチング素子Q2の発振が停止する。また、LED駆動IC22は、駆動電圧を発光ダイオードD53へ印加し、発光ダイオードD53を点灯させる。
これにより、蛍光ランプ18が点灯せず、発光ダイオードD53のみが全点灯するので、発光ダイオードD53が全点灯した「LED点灯状態」で照明することができる。
【0090】
(サイクリック点灯動作)
発光ダイオードD53のみが点灯した「LED点灯状態」で、ユーザが壁スイッチSWをオフ操作→オン操作を1秒〜2秒程度の間にすばやく行うと、電源監視を行っていた制御用マイコン23からはインバータ停止信号ISTが出力されたまま調光PWM信号が可変される。これにより、蛍光ランプ18が点灯しないまま発光ダイオードD53のみが減光(調光)されるので、常夜灯として、暗い明かりの「LED減光状態」で照明することができる。
【0091】
この「LED減光状態」から、ユーザが壁スイッチSWをオフ操作→オン操作を1秒〜2秒程度の間にすばやく行うと、電源監視を行っていた制御用マイコン23からのインバータ停止信号ISTの出力が停止され、IC停止信号ICSTが出力されたままになる。これにより、蛍光ランプ18が点灯し、発光ダイオードD53が消灯した状態「FL点灯状態」となり、通常の明るい照明の状態となる。
【0092】
この後、ユーザが壁スイッチSWをオフ操作→オン操作を1秒〜2秒程度の間にすばやく行う操作を繰り返すことで、上記「LED点灯状態」→「LED減光状態」→「FL点灯状態」という状態がサイクリックに繰り返される。なお、この例のような「LED点灯状態」→「LED減光状態」→「FL点灯状態」というサイクリック動作のうち、「LED減光状態」は、特に設けなくても良い。
【0093】
このようにこの実施形態の電球形蛍光ランプ装置によれば、電源を監視し、通電、通電停止および再通電が所定タイミング、例えば商用電源を通電後に通電停止、再通電が1秒〜2秒程度の短い間に行われた場合、蛍光ランプ18および発光ダイオードD53のうちのいずれか一方を点灯させるようにインバータINVおよびLED駆動IC22を制御する制御用マイコン23を備えたことで、主光源と補助光源との切り替え点灯機能、調光機能という高機能化を実現することができる。
【0094】
また、上記所定タイミングの電源変動が順に検出された場合に、照明状態をサイクリックに調光する回路を制御用マイコン23およびLED駆動IC22などの集積回路を実装することで実現したので、壁スイッチSWのオン・オフ操作での調光機能を電球形蛍光ランプ装置で実現することができる。
【0095】
さらに、蛍光ランプ18を点灯させるための回路および部品を実装した第1の回路基板24に、発光ダイオードD53を点灯および調光する制御用マイコン23およびLED駆動IC22を実装した第2の回路基板25を立設したことで、高機能を実現するための回路および部品を電球形蛍光ランプ装置のカバー14内部という小さいスペースに収容することができる。
【0096】
また、第2の回路基板25に端子42、端子43、端子44を設けて、第1の回路基板24に半田付けし、発光ダイオードD53からの配線をリード線8とラッピングピン9で第2の回路基板25に接続すると共に、電源の状態を監視するための配線、蛍光ランプ18の点灯を制御するための配線、LED駆動IC22および制御用マイコン23への電源を受けるための配線を、第1の回路基板24の回路に並列に接続したことで、第1の回路基板24から第2の回路基板25を取り外した状態で、発光ダイオードD53を持たない既存の電球形蛍光ランプ装置の点灯回路として第1の回路基板24を適用できる。
【0097】
つまり、第1の回路基板24と第2の回路基板25の回路を、第2の回路基板の有無によって第1の回路基板の主光源点灯動作を妨げないように接続したことで、既存機能のものと高機能のものとの回路基板の共通化を図ることができる。
【0098】
この結果、既存機能のものと高機能のものとの回路基板の共通化を図りつつ電球形蛍光ランプ装置の高機能化を実現することができる。
【0099】
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではない。
補助光源駆動回路は、上記実施形態のようなLED駆動IC22(集積回路)以外に、例えば限流素子とスイッチ素子とからなる基板実装用部品で構成されていても良い。
【0100】
また、上記実施形態では、蛍光ランプ18と発光ダイオードD53のうち発光ダイオードD53を減光させる調光回路の例について説明したが、図4に示すように、制御用マイコン23の中に他励発振器23aを設け、スイッチング素子Q1,Q2のゲート信号を出力することで、蛍光ランプ18を調光しても良い。すなわち、制御用マイコン23に設けた他励発振器23aが、制御用マイコン23からスイッチング素子Q1,Q2のゲート信号を出力する。
【0101】
制御用マイコン23は、通常の電源監視により、電源が検出されたことを検出すると、起動用のゲート信号を出力し、蛍光ランプ18が始動を開始する所定期間経過後に点灯用のゲート信号を出力して、蛍光ランプ18が通常点灯する。
【0102】
その後、電源のオフ→オンが行われたときは、「FL調光状態」として蛍光ランプ18が調光点灯するような周波数のゲート信号が他励発振器23aから出力される。これにより、「FL調光状態」→「LED点灯状態」→「LED減光状態」→「FL点灯状態」というサイクリック動作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の一つの実施形態の電球形蛍光ランプ装置の構成を示す一部断面正面図。
【図2】図1の電球形蛍光ランプ装置の点灯回路の概観構成を示す斜視図。
【図3】点灯回路の回路構成を示す図。
【図4】点灯回路の他の例を示す図。
【符号の説明】
【0104】
2…点灯回路、6…ホルダー、7…LED支持部材、8…リード線、9…ラッピングピン、11…電球形蛍光ランプ、12…金具、13…チューブ、14…カバー、15…LED取り付け用の基板、17…グローブ、18…蛍光ランプ、22…LED駆動IC、23…制御用マイコン、24…第1の配線基板、25…第2の配線基板、D53…発光ダイオード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主光源としての蛍光ランプと;
前記蛍光ランプに対して補助的な光源として機能する補助光源と;
前記蛍光ランプを点灯させるインバータと;
前記補助光源を点灯させる補助光源駆動回路と;
入力される電源の状態を監視し、通電または通電停止のタイミングに応じて前記蛍光ランプおよび前記補助光源のうちのいずれか一方が順次点灯動作を変更して点灯するように前記インバータおよび前記補助光源駆動回路を制御する制御用集積回路と;
を具備したことを特徴とする電球形蛍光ランプ装置。
【請求項2】
前記制御用集積回路は、
前記通電状態からの通電停止、通電再開が所定のタイミングで行われた場合に前記蛍光ランプおよび前記補助光源のうちの少なくとも一方を調光制御することを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ装置。
【請求項3】
前記インバータを主とする前記蛍光ランプの点灯回路を実装した第1の回路基板と;
前記補助光源駆動回路および制御用集積回路が実装され、前記第1の回路基板に立設された第2の回路基板と;
を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の電球形蛍光ランプ装置。
【請求項4】
前記補助光源からの配線をリード線で前記補助光源駆動回路に接続すると共に、前記電源の状態を監視するための回路、前記蛍光ランプの点灯を制御するための回路、前記補助光源駆動回路および前記制御用集積回路への電源を受けるための回路を、前記第1の回路基板の回路に並列に接続したことを特徴とする請求項3記載の電球形蛍光ランプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−311317(P2007−311317A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142152(P2006−142152)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】