非共有結合により誘導される求核性タンパク質へのリガンドの共有結合
式(1) [式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、Lxはアミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、L'はLxの官能基であり、Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつnは1から1000の整数であり、mは1から30の整数である] の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)。
【請求項2】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基または硫酸基から選択される、請求項1に記載のCAL。
【請求項3】
L'が以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンまたはプロリンの側鎖官能基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項4】
L'がポリペプチドのN末端アミノ基またはC末端カルボキシル基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項5】
L'が化学結合または遺伝子工学によって生成された非天然構成要素を含有するリガンドの官能基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項6】
前記リガンド決定基がDNAを含む、請求項1に記載のCAL。
【請求項7】
前記リガンド決定基がRNAを含む 、請求項1に記載のCAL。
【請求項8】
前記リガンド決定基が多糖を含む、請求項1に記載のCAL。
【請求項9】
前記リガンド決定基が脂質を含む、請求項1に記載のCAL。
【請求項10】
Y"がスベロイル基、ピメロイル基、スクシニル基、アミノヘキサノイル基、アミノアセチル基、ポリ(エチレンオキシド)α,ω-ジカルボキシル基またはアセチレンジカルボキシル基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項11】
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基、2,6-ジアミノペンチル基、1-アミノ-4-グアニジノブチル基、1-アミノ-3-カルボキシプロピル基およびアミノ(4-カルボキシフェニル)メチル基から選択される荷電した基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項12】
Y'が、アミノ(フェニル)メチル基、1-アミノ-2-フェニルエチル基、1-アミノ-2-メチルブチル基、アミノメチル基、2-アミノエチル基および1-アミノシクロヘキシル基から選択される中性基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項13】
Yが1つまたは複数の置換基Rに結合した求電子性原子Zから構成される、請求項1に記載のCAL。
【請求項14】
置換基Rが電子吸引基である、請求項13に記載のCAL。
【請求項15】
Rがフェノキシル基、4-ニトロフェノキシル基、4-シアノフェノキシル基、ペンタクロロフェノキシル基、4-ニトロフェニル基、4-シアノフェニル基、シアノメトキシル基、トリフルオロメトキシル基および4-ニトロフェニルメルカプチル基から選択される、請求項14に記載のCAL。
【請求項16】
Rが電子供与基である、請求項13に記載のCAL。
【請求項17】
Rが4-メトキシフェノキシル、4-メチルフェノキシル、メトキシメトキシル、4-メトキシフェニル、4-メチルフェニル、メトキシメチルおよび4-メトキシフェニルメルカプチルから選択される、請求項16に記載のCAL。
【請求項18】
Zがリン、炭素、ホウ素またはバナジウム原子である、請求項13に記載のCAL。
【請求項19】
Yが式(2):
【化2】
[式中、Zはリン原子で表され、
R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3は水素原子、酸素原子、ヒドロキシル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、硫黄原子、スルフヒドリル基、アミノ基、アルコキシ基、およびフェノキシ基から選択される原子または基であり、かつ
mは4から22である]を有する、請求項18に記載のCAL。
【請求項20】
Rがグリオキシルペプチドまたはアミノアシルペプチドである、請求項13に記載のCAL。
【請求項21】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が直鎖ポリアミノ酸である、請求項1に記載のポリペプチドCAL。
【請求項22】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が非直鎖ポリアミノ酸である、請求項1に記載のポリペプチドCAL。
【請求項23】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が直鎖ポリヌクレオチドである、請求項1に記載の核酸CAL。
【請求項24】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が非直鎖ポリヌクレオチドである、請求項1に記載の核酸CAL。
【請求項25】
式(1):
【化3】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応する求核レセプター(NuR)と接触させることを含む、求核レセプターを活性化または不活性化するための方法。
【請求項26】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化4】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記CALがVIP-CAL、第VIII因子-CAL、βアミロイドペプチド-CAL、CD4-CAL、EGFR-CALもしくはgp120-CALであるか、または前記リガンドがgp120、gp160、Lex1リプレッサー、gag、pol、B型肝炎表面抗原、細菌外毒素(ジフテリア毒素、破傷風菌(C. tetani)毒素、ボツリヌス菌(C. botulinum)毒素、百日咳毒素である、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
式(1):
【化5】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応する、微生物によって産生された求核レセプター(NuR)と接触させることを含む、微生物によって産生された求核レセプターを活性化または不活性化するための方法。
【請求項29】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化6】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記微生物がHIV-1およびHCVから選択される病原体である、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記NuRが抗体である、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記抗体が自己抗体、同種抗体または異種抗体である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記抗体がVIP、第VIII因子Ab、チログロブリン、プロトロンビン、核酸、EGFRおよびフィブリリン1に対する自己抗体からなる群のメンバーである、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記抗体が第VIII因子、赤血球抗原、血小板抗原、腎臓抗原、心臓抗原および肺抗原に対する同種抗体からなる群のメンバーである、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
式(1):
【化7】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応する求核レセプター(NuR)を表面に含む細胞と接触させ、細胞シグナル伝達系の活性化または不活性化をもたらすことを含む、細胞表面に発現したNuRの作動または拮抗のための方法。
【請求項36】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化8】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記NuRが上皮増殖因子レセプター、VIPレセプターリンパ球レセプター、Tリンパ球レセプター、成長ホルモンレセプターおよびCD4から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記NuRとの前記CALの接触が細胞活性化または非活性化をもたらす、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
共有結合によって細胞増殖抑制剤または細胞毒性物質が場合によっては結合している式(1):
【化9】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応するNuRを発現するリンパ球と接触させ、細胞成長停止または細胞死をもたらすことを含む、細胞の成長停止または細胞死を誘導するための方法。
【請求項40】
前記細胞が癌細胞である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記細胞が微生物に感染した細胞である、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記細胞がリンパ球である、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化10】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項38に記載の方法。
【請求項44】
自己集合生体分子を調製するための方法であって、場合によっては前記集合に1つまたは複数の補因子を組み入れながら、式(1)のCALを自己集合した多単位の形成を促進する条件にかけることを含む方法。
【請求項45】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化11】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記生体分子がオリゴマー性gp120-CALである、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
gp41がオリゴマー性gp120-CALの集合を促進するための補因子として使用される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記生体分子に対する抗体を生成させることをさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
ワクチン接種の方法であって、それを必要とする被験者に式(1):
【化12】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を含む有効量の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項50】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式:
【化13】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項44に記載の方法。
【請求項51】
前記CALがgp120-CALである、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記gp120-CALがオリゴマー性gp120-CALである、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
受動免疫治療のための方法であって、それを必要とする被験者に、式(1):
【化14】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)に結合する抗体を含む有効量の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項54】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式:
【化15】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記抗体がオリゴマー性gp120-CALに対するモノクローナル抗体または抗体混合物である、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
細胞表面にNuRを発現する細胞または組織を、式(1)のCALの検出可能に標識された誘導体に曝露することおよび前記標識を検出することを含む、画像化する方法。
【請求項57】
腫瘍組織、腫瘍細胞、感染組織または感染細胞を画像化する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
レセプターまたは酵素を定方向進化または突然変異過程にかけること、および改良されたリガンド結合活性または酵素活性を有するレセプターまたは酵素を、それを式(1)のCALと接触させることによって単離することを含む、改良されたリガンド結合活性または酵素活性を有するレセプターまたは酵素を産生するための方法。
【請求項59】
その結果生じたタンパク質が成長ホルモンレセプター、VIPレセプター、トリプシン、キモトリプシン、トロンビン、スブチリシンに由来するか、またはHIV-1に対する抗体に由来する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
式(1)の固定化CALまたは検出可能に標識された式(1)のCALを接触させることを含む、抗体または抗原の検出のためのイムノアッセイ。
【請求項61】
HIVまたはHCVを検出するための、請求項60に記載のイムノアッセイ。
【請求項1】
式(1):
【化1】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)。
【請求項2】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基または硫酸基から選択される、請求項1に記載のCAL。
【請求項3】
L'が以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンまたはプロリンの側鎖官能基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項4】
L'がポリペプチドのN末端アミノ基またはC末端カルボキシル基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項5】
L'が化学結合または遺伝子工学によって生成された非天然構成要素を含有するリガンドの官能基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項6】
前記リガンド決定基がDNAを含む、請求項1に記載のCAL。
【請求項7】
前記リガンド決定基がRNAを含む 、請求項1に記載のCAL。
【請求項8】
前記リガンド決定基が多糖を含む、請求項1に記載のCAL。
【請求項9】
前記リガンド決定基が脂質を含む、請求項1に記載のCAL。
【請求項10】
Y"がスベロイル基、ピメロイル基、スクシニル基、アミノヘキサノイル基、アミノアセチル基、ポリ(エチレンオキシド)α,ω-ジカルボキシル基またはアセチレンジカルボキシル基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項11】
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基、2,6-ジアミノペンチル基、1-アミノ-4-グアニジノブチル基、1-アミノ-3-カルボキシプロピル基およびアミノ(4-カルボキシフェニル)メチル基から選択される荷電した基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項12】
Y'が、アミノ(フェニル)メチル基、1-アミノ-2-フェニルエチル基、1-アミノ-2-メチルブチル基、アミノメチル基、2-アミノエチル基および1-アミノシクロヘキシル基から選択される中性基である、請求項1に記載のCAL。
【請求項13】
Yが1つまたは複数の置換基Rに結合した求電子性原子Zから構成される、請求項1に記載のCAL。
【請求項14】
置換基Rが電子吸引基である、請求項13に記載のCAL。
【請求項15】
Rがフェノキシル基、4-ニトロフェノキシル基、4-シアノフェノキシル基、ペンタクロロフェノキシル基、4-ニトロフェニル基、4-シアノフェニル基、シアノメトキシル基、トリフルオロメトキシル基および4-ニトロフェニルメルカプチル基から選択される、請求項14に記載のCAL。
【請求項16】
Rが電子供与基である、請求項13に記載のCAL。
【請求項17】
Rが4-メトキシフェノキシル、4-メチルフェノキシル、メトキシメトキシル、4-メトキシフェニル、4-メチルフェニル、メトキシメチルおよび4-メトキシフェニルメルカプチルから選択される、請求項16に記載のCAL。
【請求項18】
Zがリン、炭素、ホウ素またはバナジウム原子である、請求項13に記載のCAL。
【請求項19】
Yが式(2):
【化2】
[式中、Zはリン原子で表され、
R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3は水素原子、酸素原子、ヒドロキシル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、硫黄原子、スルフヒドリル基、アミノ基、アルコキシ基、およびフェノキシ基から選択される原子または基であり、かつ
mは4から22である]を有する、請求項18に記載のCAL。
【請求項20】
Rがグリオキシルペプチドまたはアミノアシルペプチドである、請求項13に記載のCAL。
【請求項21】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が直鎖ポリアミノ酸である、請求項1に記載のポリペプチドCAL。
【請求項22】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が非直鎖ポリアミノ酸である、請求項1に記載のポリペプチドCAL。
【請求項23】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が直鎖ポリヌクレオチドである、請求項1に記載の核酸CAL。
【請求項24】
前記リガンド決定基....[L1...Lx...Lm]....が非直鎖ポリヌクレオチドである、請求項1に記載の核酸CAL。
【請求項25】
式(1):
【化3】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応する求核レセプター(NuR)と接触させることを含む、求核レセプターを活性化または不活性化するための方法。
【請求項26】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化4】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記CALがVIP-CAL、第VIII因子-CAL、βアミロイドペプチド-CAL、CD4-CAL、EGFR-CALもしくはgp120-CALであるか、または前記リガンドがgp120、gp160、Lex1リプレッサー、gag、pol、B型肝炎表面抗原、細菌外毒素(ジフテリア毒素、破傷風菌(C. tetani)毒素、ボツリヌス菌(C. botulinum)毒素、百日咳毒素である、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
式(1):
【化5】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応する、微生物によって産生された求核レセプター(NuR)と接触させることを含む、微生物によって産生された求核レセプターを活性化または不活性化するための方法。
【請求項29】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化6】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記微生物がHIV-1およびHCVから選択される病原体である、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記NuRが抗体である、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記抗体が自己抗体、同種抗体または異種抗体である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記抗体がVIP、第VIII因子Ab、チログロブリン、プロトロンビン、核酸、EGFRおよびフィブリリン1に対する自己抗体からなる群のメンバーである、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記抗体が第VIII因子、赤血球抗原、血小板抗原、腎臓抗原、心臓抗原および肺抗原に対する同種抗体からなる群のメンバーである、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
式(1):
【化7】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応する求核レセプター(NuR)を表面に含む細胞と接触させ、細胞シグナル伝達系の活性化または不活性化をもたらすことを含む、細胞表面に発現したNuRの作動または拮抗のための方法。
【請求項36】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化8】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記NuRが上皮増殖因子レセプター、VIPレセプターリンパ球レセプター、Tリンパ球レセプター、成長ホルモンレセプターおよびCD4から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記NuRとの前記CALの接触が細胞活性化または非活性化をもたらす、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
共有結合によって細胞増殖抑制剤または細胞毒性物質が場合によっては結合している式(1):
【化9】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を、前記CALのリガンド決定基と特異的に反応するNuRを発現するリンパ球と接触させ、細胞成長停止または細胞死をもたらすことを含む、細胞の成長停止または細胞死を誘導するための方法。
【請求項40】
前記細胞が癌細胞である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記細胞が微生物に感染した細胞である、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記細胞がリンパ球である、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化10】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項38に記載の方法。
【請求項44】
自己集合生体分子を調製するための方法であって、場合によっては前記集合に1つまたは複数の補因子を組み入れながら、式(1)のCALを自己集合した多単位の形成を促進する条件にかけることを含む方法。
【請求項45】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式(2):
【化11】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記生体分子がオリゴマー性gp120-CALである、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
gp41がオリゴマー性gp120-CALの集合を促進するための補因子として使用される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記生体分子に対する抗体を生成させることをさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
ワクチン接種の方法であって、それを必要とする被験者に式(1):
【化12】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)を含む有効量の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項50】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式:
【化13】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項44に記載の方法。
【請求項51】
前記CALがgp120-CALである、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記gp120-CALがオリゴマー性gp120-CALである、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
受動免疫治療のための方法であって、それを必要とする被験者に、式(1):
【化14】
[式中、L1...Lx...Lmはリガンド決定基を規定する構成要素であり、
Lxは、アミノ酸残基、糖残基、脂肪酸残基およびヌクレオチドからなる群から選択されるリガンド決定基の構成要素単位であり、
L'はLxの官能基であり、
Y"は原子、共有結合またはリンカーであり、
Y'は場合によっては荷電した基または中性基であり、
Yは前記リガンド決定基に結合するレセプターと特異的に反応する共有結合反応性求電子基であり、かつ
nは1から1000の整数であり、
mは1から30の整数である]の共有結合反応性リガンドアナログ(CAL)に結合する抗体を含む有効量の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項54】
L'がカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、4-ヒドロキシフェニル基、フェニル基、イミダゾール基、インドール基、メチルチオエチル基、グアニジノ基、直鎖アルキル基、分枝アルキル基、環状アルキル基、直鎖アルケニル基、分枝アルケニル基、環状アルケニル基、直鎖アルキニル基、分枝アルキニル基、環状アルキニル基、アリール基、アミド基、アルデヒド基、ケトン基、リン酸基、硫酸基、または以下のアミノ酸残基:グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、トレオニンもしくはプロリンの鎖官能基から選択され、
Y"がスベロイル基であり、
Y'がアミノ(4-アミジノフェニル)メチル基またはアミノ(フェニル)メチル基であり、
Yが式:
【化15】
[式中、R1は酸素または硫黄原子であり、
R2およびR3はアルコキシ基およびフェノキシ基から選択され、かつ
mは4から22である]を有する、
請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記抗体がオリゴマー性gp120-CALに対するモノクローナル抗体または抗体混合物である、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
細胞表面にNuRを発現する細胞または組織を、式(1)のCALの検出可能に標識された誘導体に曝露することおよび前記標識を検出することを含む、画像化する方法。
【請求項57】
腫瘍組織、腫瘍細胞、感染組織または感染細胞を画像化する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
レセプターまたは酵素を定方向進化または突然変異過程にかけること、および改良されたリガンド結合活性または酵素活性を有するレセプターまたは酵素を、それを式(1)のCALと接触させることによって単離することを含む、改良されたリガンド結合活性または酵素活性を有するレセプターまたは酵素を産生するための方法。
【請求項59】
その結果生じたタンパク質が成長ホルモンレセプター、VIPレセプター、トリプシン、キモトリプシン、トロンビン、スブチリシンに由来するか、またはHIV-1に対する抗体に由来する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
式(1)の固定化CALまたは検出可能に標識された式(1)のCALを接触させることを含む、抗体または抗原の検出のためのイムノアッセイ。
【請求項61】
HIVまたはHCVを検出するための、請求項60に記載のイムノアッセイ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【公表番号】特表2007−527373(P2007−527373A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509376(P2006−509376)
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/009399
【国際公開番号】WO2004/087059
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(505359366)ザ ユニバーシティー オブ テキサス (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/009399
【国際公開番号】WO2004/087059
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(505359366)ザ ユニバーシティー オブ テキサス (6)
【Fターム(参考)】
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