非接触の生理的運動センサおよびその使用方法
レーダーベースの生理的運動センサが開示される。ドップラーシフトされた信号はセンサによって受信信号から抽出することができる。ドップラーシフトされた信号はデジタル化された後で処理され、1つまたは2つ以上の対象の心肺運動に関連した情報を抽出することができる。情報は、呼吸速度、心拍速度、呼吸活動および心臓活動による波形、到来方向、異常呼吸または奇異呼吸等を含むことができる。種々の実施形態では、抽出された情報は表示装置上に表示することができる。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運動センサを使用して運動を感知する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
該電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル運動信号に変換することであって、該1つまたは2つ以上のフレームは、デジタル運動信号の時間標本化された直角位相値を有すること、
前記1つまたは2つ以上のフレームをプロセッサによって実行される復調アルゴリズムを使用して復調し、前記対象または前記対象の一部の生理学的動態(physiological movement)に対応する信号を分離すること、
前記信号を分析して非心肺運動または他の信号干渉に対応する情報を得ること、
前記信号を処理して、実質的に前記非心肺運動または他の信号干渉から分離された、前記対象または前記対象の一部の前記生理学的動態に対応する情報を得ること、
前記情報を、出力行動を行うように構成された出力システムに伝えること、
を含む方法。
【請求項2】
前記出力システムは前記情報を表示するように構成された表示ユニットを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記出力システムは、前記情報に基づいて該情報または警報を聞こえるように知らせるべく構成された可聴システムを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記出力システムは、前記情報に基づいた動作を行うように構成された外部医療システムを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記復調アルゴリズムは、線形復調アルゴリズム、弧ベースの(arc−based)復調アルゴリズム、または非線形復調アルゴリズムを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記情報は、少なくとも文字数字を使って、図表を使って、および波形として表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記対象は人間または動物であり、前記生理学的動態は、前記対象の呼吸活動による運動、前記対象の心肺活動による運動、前記対象の心臓活動による運動、前記対象の心血管活動による運動、および前記対象の身体活動による運動の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記復調アルゴリズムは、複素平面の前記信号を最良適合線に投影すること、複素平面の前記信号を主固有ベクトルに投影することまたは信号の弧を最良適合円に位置合わせすること、該最良適合円のパラメータを使用して前記信号の弧から角度情報を抽出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは2つ以上のフレームを復調することは、
前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの第1の部分集合の共分散行列の第1の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第1の集合の加重和を含む第1のA行列を決定すること、
前記第1のA行列の第1の主値に対応する第1のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルを前記プロセッサと通信する記憶装置に格納すること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの第2の部分集合の共分散行列の第2の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第2の集合の加重和を含む第2のA行列を決定すること、
前記第2のA行列の第2の主値に対応する第2のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルと前記第2のパラメータベクトルとの内積を計算すること、
前記第2のパラメータベクトルに前記内積の符号を掛けること、
前記第2のパラメータベクトル上に前記第2のフレームの値を投影して復調信号を得ること、をさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の主値は前記第1のA行列の最大固有値を含み、前記第1の主ベクトルは前記固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の主値は前記第2のA行列の最大固有値を含み、前記第2の主ベクトルは該固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記電磁放射線源は発振器を有する請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは2つ以上の送信機は1つまたは2つ以上のアンテナを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記1つまたは2つ以上の受信機は1つまたは2つ以上のアンテナまたはアンテナのアレイを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記送信アンテナおよび前記受信アンテナは同一のアンテナである請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記受信機はホモダイン受信機を有する請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記受信機はヘテロダイン受信機を有する請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記受信機は、前記ドップラーシフトされた信号を、低中間周波数帯域に周波数を有するドップラーシフトされた信号に変換するように構成された低IF受信機を有し、該変換された信号はデジタル化され、デジタル運動信号にデジタル的に変換されている、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記プロセッサは、デジタルシグナルプロセッサ、マイクロプロセッサ、およびコンピュータの少なくとも1つを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記プロセッサを制御するように構成された制御装置をさらに有する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記出力システムは、遠隔地におけるユーザの前記生理学的動態に関する情報を表示するように構成された表示ユニットを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記信号を解析することは、該信号が単一安定源を有する場合には非心肺運動があることを、または、少なくとも信号が不安定かまたは少なくとも信号が複数源を有する場合には非心肺信号がないことを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記信号を解析することは、該信号が心肺活動から対象の最大胸郭可動域よりも大きな可動域を示す場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記信号を解析することは、線形復調に関連した最良適合ベクトルが著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記信号を解析することは、該信号の複素配置と線形復調に関連した最良適合ベクトルとの間のRMS差が著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記信号を解析することは、弧ベースの復調に関連した最良適合円の原点または半径が著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記信号を解析することは、該信号の複素配置と弧ベースの復調に関連した最良適合円との間のRMS差が著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記信号を解析することは、非心肺運動の有無または他の信号干渉の有無をデジタル運動信号から検出する、非心肺運動検出アルゴリズムをプロセッサによって実行することを含み、該非心肺運動検出アルゴリズムは、非心肺運動または他の信号干渉があることを検出する第1のモードと、非心肺運動または他の信号干渉の停止を検出する第2のモードとを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
非心肺運動または他の信号干渉があること、非心肺運動または他の信号干渉がないこと、非心肺運動または他の信号干渉の程度、信号対雑音比の評価、低い信号電力の検出、または、信号クリッピングまたは他の信号干渉の検出の少なくとも1つに基づいて、心肺運動信号の信号品質に関連した情報を、該情報を出力するように構成された出力システムに伝えること、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のモードは、
前記1つまたは2つ以上のフレームからフレームの第1の部分集合を選択し、ローパスフィルタで濾過された該フレームの第1の部分集合の共分散行列の第1の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第1の集合の加重和を含む第1のA行列を決定すること、
前記第1のA行列の第1の主値に対応する第1のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルを前記プロセッサと通信する記憶装置に格納すること、を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記ローパスフィルタで濾過されたフレームの第2の部分集合の共分散行列の第2の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第2の集合の加重和値を含んだ第2のA行列を決定すること、
前記第2のA行列の第1および第2の主値を決定すること、
前記第2のA行列の第1の主値に対応する第2のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルと前記第2のパラメータベクトルとの内積を計算すること、
前記第2のA行列の第2の主値に対する前記第2のA行列の第1の主値の比を計算すること、
ハイパスフィルタで濾過されたフレームの第3の部分集合の平均エネルギーに対応する第1のエネルギー、およびハイパスフィルタで濾過されたフレームの第4の部分集合の平均エネルギーに対応する第2のエネルギーを計算すること、
前記第1のエネルギーに対する前記第2のエネルギーの比を計算すること、をさらに含む請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のA行列の第1の主値は該第1のA行列の最大固有値を含み、前記第1の主ベクトルは該固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記第2のA行列の第1の主値は該第2のA行列の最大固有値を含み、前記第2のA行列の第2の主値は該第2のA行列の2番目に大きい固有値を含み、前記第2のA行列の第2の主ベクトルは該第2のA行列の前記第1の主値に対応する固有ベクトルを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記方法は第1の条件を前記プロセッサで算出することをさらに含み、前記内積である前記第1の条件は第1の閾値未満であり、または前記第2のA行列の第2の主値に対する該第2のA行列の第1の主値の比は、第2の閾値未満であり、または前記第1のエネルギーに対する前記第2のエネルギーの比は、第3の閾値よりも大きく、
前記第1の条件が当てはまり、かつ前記第1のエネルギーに対する前記第2のエネルギーの比が第4の閾値よりも大きい場合、前記非心肺運動または他の信号干渉があることが検出される、請求項28に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の閾値はほぼ0.6と1の間である請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記第2の閾値はほぼ4と12の間である請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記第3の閾値はほぼ4と20の間である請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記第4の閾値はほぼ0.1と0.8の間である請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記第2のモードは、
フレームの第5の部分集合内のありとあらゆる連続するフレームの部分集合を前記プロセッサで選択すること、
すべてのフレームの部分集合の共分散行列を前記プロセッサ計算すること、
フレームの各部分集合のA'行列を前記プロセッサで算出することであって、該A'行列は前記部分集合の共分散行列の平均であること、
ρ−行列を前記プロセッサで算出することであって、該ρ−行列の各要素は対応する前記A'行列の第1の主ベクトルに対応すること、
前記ρ−行列の各主ベクトル対の内積を算出し、該内積の最小絶対値を選ぶこと、
フレームの第6の部分集合の共分散行列の和であるA行列を計算すること、
前記A行列の第1および第2の主値を決定すること、
前記A行列の第2の主値に対する該A行列の第1の主値の比を計算すること、を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項41】
前記方法は、第2の条件を前記プロセッサで計算することをさらに含み、前記内積の最小絶対値である該第2の条件は第1の閾値よりも大きく、前記第2の主値に対する前記第1の主値の比は第2の閾値よりも大きく、
前記第2の条件が当てはまる場合、前記非心肺運動または他の信号干渉の停止が検出される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記第5の閾値はほぼ0.6と1の間である請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第6の閾値はほぼ4と12の間である請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記第1の主ベクトルは、対応する前記A'行列の最大固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の主値は前記A行列の最大固有値を含み、前記第2の主値は前記A行列の2番目に大きい固有値を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項46】
前記非心肺運動が実質的に停止した場合、前記1つまたは2つ以上のフレームからフレームを決定するように構成された回顧ステップをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
前記フレームに先行する1つまたは2つ以上のフレームは廃棄される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
運動センサを使用して生理的運動の速度を推定する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
前記電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル運動信号に変換しデジタル化することであって、該1つまたは2つ以上のフレームはデジタル運動信号の時間標本化された直角位相値を有すること、
前記1つまたは2つ以上のフレームをプロセッサによって実行される復調アルゴリズムを使用して復調し、前記対象または前記対象の一部の生理学的動態に対応する信号を分離すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動または他の信号干渉の有無に対応する1つまたは2つ以上の非心肺運動検出イベントまたは他の信号干渉イベントを、前記デジタル運動信号から識別すること、
速度推定アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、前記生理学的動態の速度を推定すること、
前記対象または前記対象の一部の生理学的動態の少なくとも速度に関連した情報を、該情報を出力するように構成された出力装置に提供すること、を含む方法。
【請求項49】
前記速度推定アルゴリズムは、
前記復調されたフレームから複数のサンプルを収集すること、
非心肺運動検出イベントに対応する前記複数のサンプルから1つまたは2つ以上のサンプルを識別し、前記複数のサンプルからの前記1つまたは2つ以上のサンプルを0に設定して前記複数のサンプルの少なくとも第1の部分集合を得ること、
前記第1の部分集合から前記第1の部分集合の平均値を前記プロセッサで差し引くこと、を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記第1の部分集合に含まれる前記サンプルのフーリエ変換をプロセッサで計算して該第1の部分集合の前記サンプルの振幅スペクトルを得ることをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記生理学的動態の推定周波数領域速度は、前記第1の部分集合の前記サンプルのスペクトルにおける最大の大きさの成分に対応する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の部分集合における、少なくとも3つの正のゼロ交差または少なくとも3つの負のゼロ交差のいずれかを特定すること、
第1および第2のゼロ交差内の前記サンプルの最大の大きさの正値または最大の大きさの負値である、少なくとも第1の値を特定すること、
第2および第3のゼロ交差内の前記サンプルの最大の大きさの正値または最大の大きさの負値である、少なくとも第2の値を特定すること、
前記第1および第2の値を閾値に対して比較すること、
前記第1の値が閾値よりも大きい場合、少なくとも第1の呼吸イベントを特定すること、
前記第2の値が閾値よりも大きい場合、少なくとも第2の呼吸イベントを特定すること、
少なくとも、前記第1および第2の呼吸イベントと、前記第1のゼロ交差、第2のゼロ交差、および第3のゼロ交差の間の時間間隔とに基づいて、時間領域呼吸速度を推定すること、をさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記第1の部分集合に含まれる前記サンプルのフーリエ変換をプロセッサで計算して該第1の部分集合の前記サンプルの振幅スペクトルを得ること、
前記第1の部分集合の前記サンプルの最大の大きさのスペクトルに対応する前記生理学的動態の周波数領域呼吸速度を推定すること、
前記時間領域呼吸速度と前記周波数領域呼吸速度とを比較して該時間領域呼吸速度および該周波数領域呼吸速度の精度を確認すること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記速度推定アルゴリズムは、
2つの連続したピークの間に谷が含まれているように、前記複数のサンプルから少なくとも3つの連続したピークを特定すること、
検出された連続するピーク数、および最初のピークと最後のピークとの間の時間間隔に基づいて、呼吸速度を決定すること、を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項55】
前記速度推定アルゴリズムは、
2つの連続した谷の間にピークが含まれているように、前記複数のサンプルから少なくとも3つの連続した谷を特定すること、
検出された連続する谷の数、および第1の谷と最後の谷との間の時間間隔に基づいて、呼吸速度を決定すること、を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項56】
前記速度アルゴリズムは、ピークまたは谷のいずれが最初に発生するかに基づいて、ピークを特定するかまたは谷を特定するかを選択する、請求項54または請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記速度推定アルゴリズムは、連続したピーク数に基づいた呼吸速度と連続した谷に基づいた呼吸速度とを平均化し、速度推定のロバスト性を改善する、請求項54または請求項55に記載の方法。
【請求項58】
生理的運動を感知するシステムであって、
電磁放射線を送るように構成された1つまたは2つ以上のアンテナと、
電磁放射線を受け取るように構成された1つまたは2つ以上のアンテナと、
非心肺運動検出アルゴリズム、速度推定アルゴリズム、奇異呼吸アルゴリズム、および到達方向アルゴリズムの少なくとも1つを実行することにより、心肺運動に関連した情報を抽出するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
心肺運動に関連した情報を出力するように構成された出力装置と通信するように構成された通信システムと、を有するシステム。
【請求項59】
請求項58に記載のシステムを有するバイタルサイン監視装置であって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、呼吸の深さ、呼吸波形、心拍波形、一回換気量活動、および非同調性呼吸の程度の少なくとも1つを監視するように構成されたバイタルサイン監視装置。
【請求項60】
請求項58に記載のシステムを有するバイタルサイン測定システムであって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、吸気時間対呼気時間の比、一回換気量、および呼吸の深さの少なくとも1つを測定するように構成されたシステム。
【請求項61】
請求項60に記載のシステムを有するバイタルサイン測定システムであって、
1つの時点でまたは断続的な複数の時点で測定を行うように構成されたシステム。
【請求項62】
請求項58に記載のシステムを有する無呼吸検出システムであって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、呼吸努力、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量および奇異呼吸、活動、位置の少なくとも1つを監視するように構成された、および呼吸の有無を検出するように構成された無呼吸検出システム。
【請求項63】
請求項58に記載のシステムを有する睡眠監視装置であって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量、奇異呼吸、および身体の動きの少なくとも1つを監視するように構成された睡眠監視装置。
【請求項64】
請求項58に記載のシステムを有する精神生理学的状態監視装置であって、
1つまたは2つ以上の外部刺激に呼応して、1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、呼吸波形、心拍波形、活動、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量、吸気時間、呼気時間、および吸気時間対呼気時間比の少なくとも1つを監視するように構成された精神生理学的状態監視装置。
【請求項65】
情報を画像処理システムに送るように構成された請求項58に記載のシステムであって、
該画像処理システムは対象を画像化するように構成され、該情報は前記画像処理システムを前記対象の生理的運動に同期させるように構成された、システム。
【請求項66】
前記監視装置は呼吸運動の有無および心臓運動の有無の少なくとも1つを評価するように構成された、請求項58に記載のシステム。
【請求項67】
医療機器を動作させるように構成された情報を、該医療機器に送るように構成された請求項58のシステム。
【請求項68】
請求項58に記載のシステムを有する身体活動監視装置であって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量、非心肺運動の頻度、および非心肺運動の期間の少なくとも1つを監視するように構成された身体活動監視装置。
【請求項69】
前記加重和は算術平均である請求項31に記載の方法。
【請求項70】
奇異呼吸の有無を、運動センサを使用して推定する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
前記電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル直交運動信号に変換することであって、該1つまたは2つ以上のフレームはデジタル運動信号の時間標本化された直角位相値を有すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動または他の信号干渉の有無に対応する1つまたは2つ以上の非心肺運動検出イベントまたは他の信号干渉イベントを、前記デジタル運動信号から識別すること、
奇異呼吸表示アルゴリズムをプロセッサで実行し、奇異呼吸の有無を推定すること、
少なくとも奇異呼吸の有無、または程度に関連した情報を提供すること、を含む方法。
【請求項71】
前記奇異呼吸表示アルゴリズムは、
前記フレームの部分集合を選択すること、
前記フレームを、ローパスフィルタを使用して濾過すること、
前記濾過されたフレームの複素配置プロットを得ること、を含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記複素配置プロットの第1の寸法の大きさが該複素配置プロットの第2の寸法よりも大きくなるような、前記複素配置プロットがほぼ線形の場合、奇異呼吸がないことが検出される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記複素配置プロットが、第1および第2の寸法を持ち該第1および第2の寸法が同程度の大きさであるような場合、奇異呼吸があることが検出される、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
奇異呼吸の程度を推定するのに奇異因子が計算される請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記奇異因子は、
前記部分集合の共分散行列を前記プロセッサで計算すること、
前記共分散行列の第1の主値および第2の主値を計算すること、
前記第1の主値に対応する第1の主ベクトル、および前記第2の主値に対応する第2の主ベクトルを計算すること、
前記第1の主ベクトル上に信号を投影し、該第1の主ベクトル上に投影された信号の最大のピークピーク値に対応する第1の振幅を決定すること、
前記第2の主ベクトル上に信号を投影し、該第2の主ベクトル上に投影された信号の最大のピークピーク値に対応する第2の振幅を決定すること、
前記第2の振幅に対する前記第1の振幅の第1の比を計算すること、
前記第2の主値に対する前記第1の主値の第2の比を計算すること、
前記第1の比と前記第2の比との積を計算すること、によって推定することができる、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記第1および第2の主値は前記共分散行列の固有値を含み、前記第1および第2の主ベクトルは該第1および第2の主値に対応する固有ベクトルを含む、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
奇異指標は前記奇異因子について行われた費用関数により計算されてもよい、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
奇異呼吸の有無は、前記費用関数の出力を閾値と比較することによって決定される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記奇異指標は、奇異呼吸がないことに対する第1の表示、不確かな結果に対する第2の表示、および奇異呼吸があることに対する第3の表示を提供するように解析される、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
運動センサを使用して到来方向を推定する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
前記電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル直交運動信号に変換することであって、該1つまたは2つ以上のフレームは各受信機からのデジタル運動信号の時間標本化された直交値を含んでいること、
到達方向アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、標的数および対応する角度を推定すること、
1つまたは2つ以上の対象または1つまたは2つ以上の対象の一部の心肺の動き、対象の数、および、1つまたは2つ以上の対象の方向の少なくとも1つに対応する情報を、該情報を出力するように構成された出力装置に提供すること、を含む方法。
【請求項81】
前記到来方向アルゴリズムは、
各フレームが前記複数の受信アンテナアレイの複数の受信チャネルからの信号から成る前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの部分集合を、ローパスフィルタを使用して濾過すること、
ローパスフィルタされたフレームの部分集合のすべてのチャネルの電力スペクトル密度を計算すること、
前記計算された電力スペクトル密度の周波数成分の電力を使用して、1つまたは2つ以上の対象からの心肺信号を含む可能性が最もありそうな周波数成分を決定すること、
各周波数成分の角度方向を識別すること、
各角度方向が前記1つまたは2つ以上の受信機の角度分解能より大きいか等しい角距離だけ他の角度方向から隔てられるように、少なくとも第1および第2の角度方向を識別すること、
前記1つまたは2つ以上の受信機の角度分解能未満の角距離だけ隔てられた1つまたは2つ以上の角度を取り除くこと、
前記角度方向の各標的に対して単位大きさを持つ1つまたは2つ以上のDOAベクトルを生成すること、
前記DOAベクトルをバッファ内の現在のDOAベクトルおよび前のDOAベクトルの加重平均で平滑化すること、を含む、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
空間的ヌル(spatial null)を他の角度方向へ向けることによって各角度方向からの信号を分離すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動の有無または各分離信号中の他の信号干渉の有無を検出すること、
前記分離信号の各々を復調して各復調信号を処理する復調アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動がないことが検出された場合、心肺運動に対応する情報を得ること、をさらに含む、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
空間的ヌルを他の角度方向へ向けることによって所望の対象からの信号を分離すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動の有無または分離信号中の他の信号干渉の有無を検出すること、
前記分離信号を復調し復調信号を処理する復調アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動がないことが検出された場合、対象の心肺運動に対応する情報を得ること、をさらに含む、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記到来方向アルゴリズムは、
各フレームが前記複数の受信機アンテナアレイに含まれる複数の受信チャネルからの信号から成る前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの部分集合を、ローパスフィルタを使用して濾過すること、
ローパスフィルタされたフレームの部分集合のすべてのチャネルの電力スペクトル密度を計算すること、
前記計算された電力スペクトル密度の周波数成分の電力を使用して、1つまたは2つ以上の対象からの前記心肺信号を含む可能性が最もありそうな周波数成分を決定すること、
各周波数成分の角度方向を識別すること、
各角度方向が前記複数の受信機アンテナアレイの角度分解能より大きいか等しい角距離だけ他の角度方向から隔てられるように、少なくとも第1および第2の角度方向を識別すること、
前記複数の受信機アンテナアレイの角度分解能未満の角距離だけ隔てられた1つまたは2つ以上の角度を取り除くこと、
前記角度方向の各標的に対して単位大きさを持つDOAベクトルを生成すること、
前記DOAベクトルをバッファ内の現在のDOAベクトルおよび前のDOAベクトルの加重平均で平滑化すること、
前記DOAアルゴリズムを周期的に反復し前記DOAベクトルを更新すること、
前記DOAベクトルに対応する角度を出力装置へ伝えること、を含む、請求項80に記載の方法。
【請求項1】
運動センサを使用して運動を感知する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
該電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル運動信号に変換することであって、該1つまたは2つ以上のフレームは、デジタル運動信号の時間標本化された直角位相値を有すること、
前記1つまたは2つ以上のフレームをプロセッサによって実行される復調アルゴリズムを使用して復調し、前記対象または前記対象の一部の生理学的動態(physiological movement)に対応する信号を分離すること、
前記信号を分析して非心肺運動または他の信号干渉に対応する情報を得ること、
前記信号を処理して、実質的に前記非心肺運動または他の信号干渉から分離された、前記対象または前記対象の一部の前記生理学的動態に対応する情報を得ること、
前記情報を、出力行動を行うように構成された出力システムに伝えること、
を含む方法。
【請求項2】
前記出力システムは前記情報を表示するように構成された表示ユニットを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記出力システムは、前記情報に基づいて該情報または警報を聞こえるように知らせるべく構成された可聴システムを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記出力システムは、前記情報に基づいた動作を行うように構成された外部医療システムを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記復調アルゴリズムは、線形復調アルゴリズム、弧ベースの(arc−based)復調アルゴリズム、または非線形復調アルゴリズムを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記情報は、少なくとも文字数字を使って、図表を使って、および波形として表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記対象は人間または動物であり、前記生理学的動態は、前記対象の呼吸活動による運動、前記対象の心肺活動による運動、前記対象の心臓活動による運動、前記対象の心血管活動による運動、および前記対象の身体活動による運動の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記復調アルゴリズムは、複素平面の前記信号を最良適合線に投影すること、複素平面の前記信号を主固有ベクトルに投影することまたは信号の弧を最良適合円に位置合わせすること、該最良適合円のパラメータを使用して前記信号の弧から角度情報を抽出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは2つ以上のフレームを復調することは、
前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの第1の部分集合の共分散行列の第1の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第1の集合の加重和を含む第1のA行列を決定すること、
前記第1のA行列の第1の主値に対応する第1のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルを前記プロセッサと通信する記憶装置に格納すること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの第2の部分集合の共分散行列の第2の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第2の集合の加重和を含む第2のA行列を決定すること、
前記第2のA行列の第2の主値に対応する第2のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルと前記第2のパラメータベクトルとの内積を計算すること、
前記第2のパラメータベクトルに前記内積の符号を掛けること、
前記第2のパラメータベクトル上に前記第2のフレームの値を投影して復調信号を得ること、をさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の主値は前記第1のA行列の最大固有値を含み、前記第1の主ベクトルは前記固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の主値は前記第2のA行列の最大固有値を含み、前記第2の主ベクトルは該固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記電磁放射線源は発振器を有する請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは2つ以上の送信機は1つまたは2つ以上のアンテナを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記1つまたは2つ以上の受信機は1つまたは2つ以上のアンテナまたはアンテナのアレイを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記送信アンテナおよび前記受信アンテナは同一のアンテナである請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記受信機はホモダイン受信機を有する請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記受信機はヘテロダイン受信機を有する請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記受信機は、前記ドップラーシフトされた信号を、低中間周波数帯域に周波数を有するドップラーシフトされた信号に変換するように構成された低IF受信機を有し、該変換された信号はデジタル化され、デジタル運動信号にデジタル的に変換されている、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記プロセッサは、デジタルシグナルプロセッサ、マイクロプロセッサ、およびコンピュータの少なくとも1つを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記プロセッサを制御するように構成された制御装置をさらに有する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記出力システムは、遠隔地におけるユーザの前記生理学的動態に関する情報を表示するように構成された表示ユニットを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記信号を解析することは、該信号が単一安定源を有する場合には非心肺運動があることを、または、少なくとも信号が不安定かまたは少なくとも信号が複数源を有する場合には非心肺信号がないことを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記信号を解析することは、該信号が心肺活動から対象の最大胸郭可動域よりも大きな可動域を示す場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記信号を解析することは、線形復調に関連した最良適合ベクトルが著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記信号を解析することは、該信号の複素配置と線形復調に関連した最良適合ベクトルとの間のRMS差が著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記信号を解析することは、弧ベースの復調に関連した最良適合円の原点または半径が著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記信号を解析することは、該信号の複素配置と弧ベースの復調に関連した最良適合円との間のRMS差が著しく変化した場合には非心肺運動があることを検出するように構成された、非心肺運動検出アルゴリズムを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記信号を解析することは、非心肺運動の有無または他の信号干渉の有無をデジタル運動信号から検出する、非心肺運動検出アルゴリズムをプロセッサによって実行することを含み、該非心肺運動検出アルゴリズムは、非心肺運動または他の信号干渉があることを検出する第1のモードと、非心肺運動または他の信号干渉の停止を検出する第2のモードとを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
非心肺運動または他の信号干渉があること、非心肺運動または他の信号干渉がないこと、非心肺運動または他の信号干渉の程度、信号対雑音比の評価、低い信号電力の検出、または、信号クリッピングまたは他の信号干渉の検出の少なくとも1つに基づいて、心肺運動信号の信号品質に関連した情報を、該情報を出力するように構成された出力システムに伝えること、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のモードは、
前記1つまたは2つ以上のフレームからフレームの第1の部分集合を選択し、ローパスフィルタで濾過された該フレームの第1の部分集合の共分散行列の第1の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第1の集合の加重和を含む第1のA行列を決定すること、
前記第1のA行列の第1の主値に対応する第1のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルを前記プロセッサと通信する記憶装置に格納すること、を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記ローパスフィルタで濾過されたフレームの第2の部分集合の共分散行列の第2の集合を前記プロセッサで算出すること、
前記共分散行列の第2の集合の加重和値を含んだ第2のA行列を決定すること、
前記第2のA行列の第1および第2の主値を決定すること、
前記第2のA行列の第1の主値に対応する第2のパラメータベクトルを決定すること、
前記第1のパラメータベクトルと前記第2のパラメータベクトルとの内積を計算すること、
前記第2のA行列の第2の主値に対する前記第2のA行列の第1の主値の比を計算すること、
ハイパスフィルタで濾過されたフレームの第3の部分集合の平均エネルギーに対応する第1のエネルギー、およびハイパスフィルタで濾過されたフレームの第4の部分集合の平均エネルギーに対応する第2のエネルギーを計算すること、
前記第1のエネルギーに対する前記第2のエネルギーの比を計算すること、をさらに含む請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のA行列の第1の主値は該第1のA行列の最大固有値を含み、前記第1の主ベクトルは該固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記第2のA行列の第1の主値は該第2のA行列の最大固有値を含み、前記第2のA行列の第2の主値は該第2のA行列の2番目に大きい固有値を含み、前記第2のA行列の第2の主ベクトルは該第2のA行列の前記第1の主値に対応する固有ベクトルを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記方法は第1の条件を前記プロセッサで算出することをさらに含み、前記内積である前記第1の条件は第1の閾値未満であり、または前記第2のA行列の第2の主値に対する該第2のA行列の第1の主値の比は、第2の閾値未満であり、または前記第1のエネルギーに対する前記第2のエネルギーの比は、第3の閾値よりも大きく、
前記第1の条件が当てはまり、かつ前記第1のエネルギーに対する前記第2のエネルギーの比が第4の閾値よりも大きい場合、前記非心肺運動または他の信号干渉があることが検出される、請求項28に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の閾値はほぼ0.6と1の間である請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記第2の閾値はほぼ4と12の間である請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記第3の閾値はほぼ4と20の間である請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記第4の閾値はほぼ0.1と0.8の間である請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記第2のモードは、
フレームの第5の部分集合内のありとあらゆる連続するフレームの部分集合を前記プロセッサで選択すること、
すべてのフレームの部分集合の共分散行列を前記プロセッサ計算すること、
フレームの各部分集合のA'行列を前記プロセッサで算出することであって、該A'行列は前記部分集合の共分散行列の平均であること、
ρ−行列を前記プロセッサで算出することであって、該ρ−行列の各要素は対応する前記A'行列の第1の主ベクトルに対応すること、
前記ρ−行列の各主ベクトル対の内積を算出し、該内積の最小絶対値を選ぶこと、
フレームの第6の部分集合の共分散行列の和であるA行列を計算すること、
前記A行列の第1および第2の主値を決定すること、
前記A行列の第2の主値に対する該A行列の第1の主値の比を計算すること、を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項41】
前記方法は、第2の条件を前記プロセッサで計算することをさらに含み、前記内積の最小絶対値である該第2の条件は第1の閾値よりも大きく、前記第2の主値に対する前記第1の主値の比は第2の閾値よりも大きく、
前記第2の条件が当てはまる場合、前記非心肺運動または他の信号干渉の停止が検出される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記第5の閾値はほぼ0.6と1の間である請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第6の閾値はほぼ4と12の間である請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記第1の主ベクトルは、対応する前記A'行列の最大固有値に対応する固有ベクトルを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の主値は前記A行列の最大固有値を含み、前記第2の主値は前記A行列の2番目に大きい固有値を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項46】
前記非心肺運動が実質的に停止した場合、前記1つまたは2つ以上のフレームからフレームを決定するように構成された回顧ステップをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
前記フレームに先行する1つまたは2つ以上のフレームは廃棄される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
運動センサを使用して生理的運動の速度を推定する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
前記電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル運動信号に変換しデジタル化することであって、該1つまたは2つ以上のフレームはデジタル運動信号の時間標本化された直角位相値を有すること、
前記1つまたは2つ以上のフレームをプロセッサによって実行される復調アルゴリズムを使用して復調し、前記対象または前記対象の一部の生理学的動態に対応する信号を分離すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動または他の信号干渉の有無に対応する1つまたは2つ以上の非心肺運動検出イベントまたは他の信号干渉イベントを、前記デジタル運動信号から識別すること、
速度推定アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、前記生理学的動態の速度を推定すること、
前記対象または前記対象の一部の生理学的動態の少なくとも速度に関連した情報を、該情報を出力するように構成された出力装置に提供すること、を含む方法。
【請求項49】
前記速度推定アルゴリズムは、
前記復調されたフレームから複数のサンプルを収集すること、
非心肺運動検出イベントに対応する前記複数のサンプルから1つまたは2つ以上のサンプルを識別し、前記複数のサンプルからの前記1つまたは2つ以上のサンプルを0に設定して前記複数のサンプルの少なくとも第1の部分集合を得ること、
前記第1の部分集合から前記第1の部分集合の平均値を前記プロセッサで差し引くこと、を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記第1の部分集合に含まれる前記サンプルのフーリエ変換をプロセッサで計算して該第1の部分集合の前記サンプルの振幅スペクトルを得ることをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記生理学的動態の推定周波数領域速度は、前記第1の部分集合の前記サンプルのスペクトルにおける最大の大きさの成分に対応する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の部分集合における、少なくとも3つの正のゼロ交差または少なくとも3つの負のゼロ交差のいずれかを特定すること、
第1および第2のゼロ交差内の前記サンプルの最大の大きさの正値または最大の大きさの負値である、少なくとも第1の値を特定すること、
第2および第3のゼロ交差内の前記サンプルの最大の大きさの正値または最大の大きさの負値である、少なくとも第2の値を特定すること、
前記第1および第2の値を閾値に対して比較すること、
前記第1の値が閾値よりも大きい場合、少なくとも第1の呼吸イベントを特定すること、
前記第2の値が閾値よりも大きい場合、少なくとも第2の呼吸イベントを特定すること、
少なくとも、前記第1および第2の呼吸イベントと、前記第1のゼロ交差、第2のゼロ交差、および第3のゼロ交差の間の時間間隔とに基づいて、時間領域呼吸速度を推定すること、をさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記第1の部分集合に含まれる前記サンプルのフーリエ変換をプロセッサで計算して該第1の部分集合の前記サンプルの振幅スペクトルを得ること、
前記第1の部分集合の前記サンプルの最大の大きさのスペクトルに対応する前記生理学的動態の周波数領域呼吸速度を推定すること、
前記時間領域呼吸速度と前記周波数領域呼吸速度とを比較して該時間領域呼吸速度および該周波数領域呼吸速度の精度を確認すること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記速度推定アルゴリズムは、
2つの連続したピークの間に谷が含まれているように、前記複数のサンプルから少なくとも3つの連続したピークを特定すること、
検出された連続するピーク数、および最初のピークと最後のピークとの間の時間間隔に基づいて、呼吸速度を決定すること、を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項55】
前記速度推定アルゴリズムは、
2つの連続した谷の間にピークが含まれているように、前記複数のサンプルから少なくとも3つの連続した谷を特定すること、
検出された連続する谷の数、および第1の谷と最後の谷との間の時間間隔に基づいて、呼吸速度を決定すること、を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項56】
前記速度アルゴリズムは、ピークまたは谷のいずれが最初に発生するかに基づいて、ピークを特定するかまたは谷を特定するかを選択する、請求項54または請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記速度推定アルゴリズムは、連続したピーク数に基づいた呼吸速度と連続した谷に基づいた呼吸速度とを平均化し、速度推定のロバスト性を改善する、請求項54または請求項55に記載の方法。
【請求項58】
生理的運動を感知するシステムであって、
電磁放射線を送るように構成された1つまたは2つ以上のアンテナと、
電磁放射線を受け取るように構成された1つまたは2つ以上のアンテナと、
非心肺運動検出アルゴリズム、速度推定アルゴリズム、奇異呼吸アルゴリズム、および到達方向アルゴリズムの少なくとも1つを実行することにより、心肺運動に関連した情報を抽出するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
心肺運動に関連した情報を出力するように構成された出力装置と通信するように構成された通信システムと、を有するシステム。
【請求項59】
請求項58に記載のシステムを有するバイタルサイン監視装置であって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、呼吸の深さ、呼吸波形、心拍波形、一回換気量活動、および非同調性呼吸の程度の少なくとも1つを監視するように構成されたバイタルサイン監視装置。
【請求項60】
請求項58に記載のシステムを有するバイタルサイン測定システムであって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、吸気時間対呼気時間の比、一回換気量、および呼吸の深さの少なくとも1つを測定するように構成されたシステム。
【請求項61】
請求項60に記載のシステムを有するバイタルサイン測定システムであって、
1つの時点でまたは断続的な複数の時点で測定を行うように構成されたシステム。
【請求項62】
請求項58に記載のシステムを有する無呼吸検出システムであって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、呼吸努力、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量および奇異呼吸、活動、位置の少なくとも1つを監視するように構成された、および呼吸の有無を検出するように構成された無呼吸検出システム。
【請求項63】
請求項58に記載のシステムを有する睡眠監視装置であって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量、奇異呼吸、および身体の動きの少なくとも1つを監視するように構成された睡眠監視装置。
【請求項64】
請求項58に記載のシステムを有する精神生理学的状態監視装置であって、
1つまたは2つ以上の外部刺激に呼応して、1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、呼吸波形、心拍波形、活動、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量、吸気時間、呼気時間、および吸気時間対呼気時間比の少なくとも1つを監視するように構成された精神生理学的状態監視装置。
【請求項65】
情報を画像処理システムに送るように構成された請求項58に記載のシステムであって、
該画像処理システムは対象を画像化するように構成され、該情報は前記画像処理システムを前記対象の生理的運動に同期させるように構成された、システム。
【請求項66】
前記監視装置は呼吸運動の有無および心臓運動の有無の少なくとも1つを評価するように構成された、請求項58に記載のシステム。
【請求項67】
医療機器を動作させるように構成された情報を、該医療機器に送るように構成された請求項58のシステム。
【請求項68】
請求項58に記載のシステムを有する身体活動監視装置であって、
1つまたは2つ以上の対象の、呼吸速度、心拍速度、呼吸の深さ、一回換気量、非心肺運動の頻度、および非心肺運動の期間の少なくとも1つを監視するように構成された身体活動監視装置。
【請求項69】
前記加重和は算術平均である請求項31に記載の方法。
【請求項70】
奇異呼吸の有無を、運動センサを使用して推定する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
前記電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル直交運動信号に変換することであって、該1つまたは2つ以上のフレームはデジタル運動信号の時間標本化された直角位相値を有すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動または他の信号干渉の有無に対応する1つまたは2つ以上の非心肺運動検出イベントまたは他の信号干渉イベントを、前記デジタル運動信号から識別すること、
奇異呼吸表示アルゴリズムをプロセッサで実行し、奇異呼吸の有無を推定すること、
少なくとも奇異呼吸の有無、または程度に関連した情報を提供すること、を含む方法。
【請求項71】
前記奇異呼吸表示アルゴリズムは、
前記フレームの部分集合を選択すること、
前記フレームを、ローパスフィルタを使用して濾過すること、
前記濾過されたフレームの複素配置プロットを得ること、を含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記複素配置プロットの第1の寸法の大きさが該複素配置プロットの第2の寸法よりも大きくなるような、前記複素配置プロットがほぼ線形の場合、奇異呼吸がないことが検出される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記複素配置プロットが、第1および第2の寸法を持ち該第1および第2の寸法が同程度の大きさであるような場合、奇異呼吸があることが検出される、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
奇異呼吸の程度を推定するのに奇異因子が計算される請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記奇異因子は、
前記部分集合の共分散行列を前記プロセッサで計算すること、
前記共分散行列の第1の主値および第2の主値を計算すること、
前記第1の主値に対応する第1の主ベクトル、および前記第2の主値に対応する第2の主ベクトルを計算すること、
前記第1の主ベクトル上に信号を投影し、該第1の主ベクトル上に投影された信号の最大のピークピーク値に対応する第1の振幅を決定すること、
前記第2の主ベクトル上に信号を投影し、該第2の主ベクトル上に投影された信号の最大のピークピーク値に対応する第2の振幅を決定すること、
前記第2の振幅に対する前記第1の振幅の第1の比を計算すること、
前記第2の主値に対する前記第1の主値の第2の比を計算すること、
前記第1の比と前記第2の比との積を計算すること、によって推定することができる、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記第1および第2の主値は前記共分散行列の固有値を含み、前記第1および第2の主ベクトルは該第1および第2の主値に対応する固有ベクトルを含む、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
奇異指標は前記奇異因子について行われた費用関数により計算されてもよい、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
奇異呼吸の有無は、前記費用関数の出力を閾値と比較することによって決定される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記奇異指標は、奇異呼吸がないことに対する第1の表示、不確かな結果に対する第2の表示、および奇異呼吸があることに対する第3の表示を提供するように解析される、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
運動センサを使用して到来方向を推定する方法であって、
周波数が無線周波数帯域にある電磁放射線を電磁放射線源から発生させること、
前記電磁放射線を対象に向けて1つまたは2つ以上の送信機を使用して送ること、
少なくとも前記対象によって散乱された電磁放射線を、1つまたは2つ以上の受信機を使用して受け取ること、
前記散乱された電磁放射線からドップラーシフトされた信号を抽出すること、
前記ドップラーシフトされた信号を1つまたは2つ以上のフレームを有するデジタル直交運動信号に変換することであって、該1つまたは2つ以上のフレームは各受信機からのデジタル運動信号の時間標本化された直交値を含んでいること、
到達方向アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、標的数および対応する角度を推定すること、
1つまたは2つ以上の対象または1つまたは2つ以上の対象の一部の心肺の動き、対象の数、および、1つまたは2つ以上の対象の方向の少なくとも1つに対応する情報を、該情報を出力するように構成された出力装置に提供すること、を含む方法。
【請求項81】
前記到来方向アルゴリズムは、
各フレームが前記複数の受信アンテナアレイの複数の受信チャネルからの信号から成る前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの部分集合を、ローパスフィルタを使用して濾過すること、
ローパスフィルタされたフレームの部分集合のすべてのチャネルの電力スペクトル密度を計算すること、
前記計算された電力スペクトル密度の周波数成分の電力を使用して、1つまたは2つ以上の対象からの心肺信号を含む可能性が最もありそうな周波数成分を決定すること、
各周波数成分の角度方向を識別すること、
各角度方向が前記1つまたは2つ以上の受信機の角度分解能より大きいか等しい角距離だけ他の角度方向から隔てられるように、少なくとも第1および第2の角度方向を識別すること、
前記1つまたは2つ以上の受信機の角度分解能未満の角距離だけ隔てられた1つまたは2つ以上の角度を取り除くこと、
前記角度方向の各標的に対して単位大きさを持つ1つまたは2つ以上のDOAベクトルを生成すること、
前記DOAベクトルをバッファ内の現在のDOAベクトルおよび前のDOAベクトルの加重平均で平滑化すること、を含む、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
空間的ヌル(spatial null)を他の角度方向へ向けることによって各角度方向からの信号を分離すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動の有無または各分離信号中の他の信号干渉の有無を検出すること、
前記分離信号の各々を復調して各復調信号を処理する復調アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動がないことが検出された場合、心肺運動に対応する情報を得ること、をさらに含む、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
空間的ヌルを他の角度方向へ向けることによって所望の対象からの信号を分離すること、
非心肺運動検出アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動の有無または分離信号中の他の信号干渉の有無を検出すること、
前記分離信号を復調し復調信号を処理する復調アルゴリズムを前記プロセッサで実行し、非心肺運動がないことが検出された場合、対象の心肺運動に対応する情報を得ること、をさらに含む、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記到来方向アルゴリズムは、
各フレームが前記複数の受信機アンテナアレイに含まれる複数の受信チャネルからの信号から成る前記1つまたは2つ以上のフレームから選択されたフレームの部分集合を、ローパスフィルタを使用して濾過すること、
ローパスフィルタされたフレームの部分集合のすべてのチャネルの電力スペクトル密度を計算すること、
前記計算された電力スペクトル密度の周波数成分の電力を使用して、1つまたは2つ以上の対象からの前記心肺信号を含む可能性が最もありそうな周波数成分を決定すること、
各周波数成分の角度方向を識別すること、
各角度方向が前記複数の受信機アンテナアレイの角度分解能より大きいか等しい角距離だけ他の角度方向から隔てられるように、少なくとも第1および第2の角度方向を識別すること、
前記複数の受信機アンテナアレイの角度分解能未満の角距離だけ隔てられた1つまたは2つ以上の角度を取り除くこと、
前記角度方向の各標的に対して単位大きさを持つDOAベクトルを生成すること、
前記DOAベクトルをバッファ内の現在のDOAベクトルおよび前のDOAベクトルの加重平均で平滑化すること、
前記DOAアルゴリズムを周期的に反復し前記DOAベクトルを更新すること、
前記DOAベクトルに対応する角度を出力装置へ伝えること、を含む、請求項80に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図11G】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図37】
【図38A】
【図38B】
【図38C】
【図38D】
【図38E】
【図38F】
【図38G】
【図38H】
【図38I】
【図38J】
【図39A】
【図39B】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図11G】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図37】
【図38A】
【図38B】
【図38C】
【図38D】
【図38E】
【図38F】
【図38G】
【図38H】
【図38I】
【図38J】
【図39A】
【図39B】
【公表番号】特表2011−519288(P2011−519288A)
【公表日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503232(P2011−503232)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/039560
【国際公開番号】WO2009/124297
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.Bluetooth
3.ZIGBEE
【出願人】(510262530)カイ メディカル、 インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】KAI MEDICAL, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/039560
【国際公開番号】WO2009/124297
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.Bluetooth
3.ZIGBEE
【出願人】(510262530)カイ メディカル、 インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】KAI MEDICAL, INC.
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]