説明

非接触通信デバイス、情報処理装置、通信方法及びプログラム

【課題】電力を極力消費することなく、電力消費量情報などの各種情報を提示することが可能な情報処理技術を提供する。
【解決手段】通信部104は、リーダ/ライタとして機能する通信モード又はパッシブタグとして機能する通信モードのいずれかで通信すると共に、USBホスト71の状態を検出する。アンテナ部100は、他のNFDデバイスから電波やキャリアを受信したり、他のNFDデバイスに電波やキャリアを送信したりする。制御部102は、通信部104が検出したUSBホスト71の状態に応じて、NFDデバイスND1の通信モードをパッシブタグモード又はリーダ/ライタモードに適宜切り替え、提示する公開情報を決定して、決定した公開情報を、通信部104を介して他のNFCデバイスに送信する。メモリ103は、公開情報を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触通信デバイス、情報処理装置、通信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、非接触通信デバイスであるNFC(Near Field Communication)デバイスが接続される情報処理装置がある。NFCデバイスは、ICカードや他のNFCデバイスと非接触で通信可能であり、当該NFCデバイスを介して情報処理装置は、ICカードや他のNFCデバイスと通信可能になる。NFCデバイスは、リーダ/ライタ(R/W:Reader Writer)としても機能する。リーダ/ライタは、NFCデバイスやICカードとの間で通信を行なっている間だけではなく、通信を待ち受けている間にも、電力を消費する。このため、リーダ/ライタがバッテリにより駆動される場合には、例えば、通信の待ち受けのためだけにバッテリを消耗してしまい、通信を行なえなくなる恐れもあった。このため、電力の消費を極力抑えるべく、ユーザからの操作に応じて、リーダ/ライタに電力を供給したりその供給を停止したりして、リーダ/ライタへ供給する電力量を調整する技術が開発されている(例えば特許文献1参照)。また、偽起動信号と呼ばれる信号を認識して、例えば所定の時間、リーダ/ライタの電力の供給を停止するなどして、リーダ/ライタへ供給する電力量を調整する技術が開発されている(例えば特許文献2参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、NFCデバイスが接続される情報処理装置の中には、電力の消費を抑える省電力モードを有するプリンタがある。このようなプリンタの中には、電力の消費量に関する電力消費量情報を提示するものがある。この電力消費量情報をNFCデバイスを介して他のNFCデバイスに提示することができれば、電力消費量情報を簡便に提示することができる。しかし、電力消費量情報を提示するためだけにNFCデバイスを駆動するための電力を消費することになると、省電力は叶わなくなる恐れがある。このため、電力を極力消費することなく、電力消費量情報を提示することが望まれていた。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力を極力消費することなく、電力消費量情報などの各種情報を提示することが可能な非接触通信デバイス、情報処理装置、通信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、非接触通信デバイスであって、情報を記憶する記憶手段と、リーダ/ライタとして機能する場合、接続手段を介して接続される情報処理装置から電力の供給を受け、当該情報処理装置と前記接続手段を介して通信する又は通信範囲にある他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信し、パッシブタグとして機能する場合、通信範囲にある他の非接触通信デバイスから電力の供給を受け、当該他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信する通信手段と、前記情報処理装置の稼動状態を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて、前記通信手段の通信モードを、リーダ/ライタとして機能する第1通信モード又はパッシブタグとして機能する第2通信モードのいずれかに切り替える制御手段と、前記判断手段の判断結果に応じて、前記記憶手段に記憶された前記情報を、通信範囲にある他の非接触通信デバイスに送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、情報を記憶する記憶手段と、通信手段と、判断手段と、制御手段と、送信手段とを備える非接触通信デバイスで実行される通信方法であって、前記通信手段が、リーダ/ライタとして機能する場合、接続手段を介して接続される情報処理装置から電力の供給を受け、当該情報処理装置と前記接続手段を介して通信する又は通信範囲にある他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信し、パッシブタグとして機能する場合、通信範囲にある他の非接触通信デバイスから電力の供給を受け、当該他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信する通信ステップと、前記判断手段が、前記情報処理装置の稼動状態を判断する判断ステップと、前記制御手段が、前記判断ステップの判断結果に応じて、前記通信手段の通信モードを、リーダ/ライタとして機能する第1通信モード又はパッシブタグとして機能する第2通信モードのいずれかに切り替える制御ステップと、前記送信手段が、前記判断ステップの判断結果に応じて、前記記憶手段に記憶された前記情報を、通信範囲にある他の非接触通信デバイスに送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電力を極力消費することなく、電力消費量情報などの各種情報を提示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、一実施の形態にかかる融合機1のハードウェア構成を例示する図である。
【図2】図2は、融合機1のソフトウェア構成を例示する図である。
【図3】図3は、融合機1の機能的構成を例示する図である。
【図4】図4は、NFCデバイスND1のハードウェア構成を例示する図である。
【図5】図5は、NFCデバイスND1の行う公開情報提示処理の手順を例示する図である。
【図6】図6は、融合機1の稼動状態と、USBホスト71の状態と、通信モードとの対応関係を例示する図である。
【図7】図7は、一変形例にかかる融合機1の機能的構成を例示する図である。
【図8】図8は、同変形例にかかるNFCデバイスND1,ND2及びサーバSV1の行なう通信の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる非接触通信デバイス、情報処理装置、通信方法及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
本実施の形態においては、非接触デバイスを接続可能な情報処理装置として、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能及びプリント機能を有する融合機を例にして説明する。図1は、本実施の形態にかかる融合機1のハードウェア構成を例示する図である。融合機1は、コントローラ60と、オペレーションパネル80と、FCU81と、プロッタ12と、スキャナ13と、これらに各々電力を供給する電力供給ユニット(不図示)とを含む。コントローラ60は、CPU61と、システムメモリ(MEM−P)62と、シリアルバス(SB)64と、ASIC66と、ローカルメモリ(MEM−C)67と、HDD68と、ネットワークインターフェースカード(NIC)69と、USB70と、IEEE802.11bデバイス74と、USBホスト71と、IEEE1394デバイス72と、メモリカードI/F73とを含む。また、融合機1は、オペレーションパネル80と、FCU81と、プロッタ12と、スキャナ13とに接続されるサブCPU(不図示)を有する。
【0012】
オペレーションパネル80は、コントローラ60のASIC66に接続されている。また、FCU81、プロッタ12及びスキャナ13は、コントローラ60のASIC66にPCIバスを介して接続されている。
【0013】
コントローラ60は、融合機1全体を制御するものであり、ASIC66にローカルメモリ67、HDD68などが接続されると共に、CPU61とASIC66とがCPUチップセットのNB63を介して接続されている。コントローラ60は、NB63を介してCPU61とASIC66とを接続することにより、CPU61のインターフェースが公開されていない場合に対応する。なお、ASIC66とNB63とはAGP(Accelerated Graphics Port)65を介して接続されている。サブCPUは、コントローラ60への電力の供給が停止された場合に、融合機1全体を制御する。
【0014】
NB63は、CPU61,システムメモリ62,SB64,ASIC66,NIC69,USB70,IEEE802.11bデバイス74,USBホスト71,IEEE1394デバイス72及びメモリカードI/F73を接続するためのブリッジである。SB64,NIC69,USB70,IEEE802.11bデバイス74,USBホスト71,IEEE1394デバイス72及びメモリカードI/F73は、PCIバスを介してNB63に接続されている。なお、SB64は、PCIバス74とROMや周辺デバイス等とを接続するためのバスである。
【0015】
CPU61は、SB64を介して接続されるROMやHDD68やメモリカードI/F73を介して接続されるメモリカードMC1に記憶された各種ソフトウェアを読み出してこれを起動し、融合機1全体を制御すると共に、各種機能を実現させる。
【0016】
システムメモリ62は、融合機1の描画用メモリなどとして用いるメモリである。ローカルメモリ67はコピー用画像バッファ,符号バッファとして用いるメモリである。
【0017】
ASIC66は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。HDD68は、画像データや文書データなどの各種情報や、各種ソフトウェアや、フォントデータフォームなどを記憶する補助記憶装置である。
【0018】
NIC69は、融合機1をネットワークに接続するインターフェース機器である。USB70,USBホスト71,IEEE802.11bデバイス74,IEEE1394デバイス72およびメモリカードI/F73は、夫々の規格に準じたインターフェースである。メモリカードI/F73は、メモリカード用スロット(不図示)を介して挿抜可能なメモリカードMC1と通信を行なって、メモリカードMC1に記憶された各種プログラムや各種情報の読み出しやメモリカードMC1への情報の書き込みを行なう。また、USBホスト71は、NFCデバイス用スロットを介して挿抜可能なNFCデバイスND1と、融合機1の外部装置であるNFCデバイスND2とが非接触で通信するためのインターフェースである。即ち、このUSBホスト71を介してNFCデバイスND1が着脱自在に融合機1に接続される。また、USBホスト71及びNFCデバイスND1を介して、融合機1は、NFCデバイスND2と非接触で通信が可能になる。これらのNFCデバイスND1,ND2は、自身に記憶された情報を読み出して他のNFCデバイスに送信する処理であるICエミュレーションを行なうICタグ(パッシブタグ)として機能したり、他のNFCデバイスから情報を読み出したり他のNFCデバイスに情報を書き込んだりするリーダ/ライタとして機能したりする。以降、説明の便宜上、パッシブタグとして機能する通信モードをパッシブタグモードといい、リーダ/ライタとして機能する通信モードをリーダ/ライタモードという。
【0019】
オペレーションパネル(操作部)80は、オペレータからの入力操作を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う。FCU(ファックス制御ユニット)81は、ファクシミリ通信を制御するユニットであり、図示しないメモリを有する。このメモリは、例えば融合機1の電源がオフのときに受信したファクシミリデータを一時的に格納するために利用される。プロッタ12は、画像を印刷する。スキャナ13は、紙などの記録媒体に表れる画像を読み取る。
【0020】
次に、融合機1のソフトウェア構成について説明する。図2は、融合機1のソフトウェア構成を例示する図である。融合機1は、各種アプリケーションと、各種制御サービスと、OS41と、エンジン制御ボード50とを有する。これらの実体は、ROMやHDD68やメモリカードMC1に記憶された各種ソフトウェアである。アプリケーションは、ページ記述言語(PDL,PCL)およびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のソフトウェアであるプリンタアプリ31と、コピー用のソフトウェアであるコピーアプリ32と、ファクシミリ用ソフトウェアであるファックスアプリ33と、スキャナ用ソフトウェアであるスキャナアプリ34と、ネットワークファイル用ソフトウェアであるネットファイルアプリ35とを含む。制御サービスは、システム制御サービス(以下、SCSという)42,エンジン制御サービス(以下、ECSという)44,メモリ制御サービス(以下、MCSという)45,オペレーションパネル制御サービス(以下、OCSという)46,ファックス制御サービス(以下、FCSという)47,ネットワーク制御サービス(以下、NCSという)48とを含む。これらの実体は、ROMやHDD68やメモリカードMC1に記憶された各種ソフトウェアである。CPU61がこれらの各種ソフトウェアを読み出して実行することにより、以下に示す各種機能が実現される。
【0021】
OS41は、LPUX(登録商標)等であって、アプリケーション及び制御サービスの各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。SCS42のプロセスは、ソフトウェアの管理,オペレーションパネル80の制御及び画面表示,LED表示,ハードウェア資源の管理,割り込みソフトウェア制御などの処理を行う。ECS44のプロセスは、プロッタ12やスキャナ13などのエンジンの制御を行う。MCS45のプロセスは、画像メモリの取得および解放,HDD68の利用,画像データの圧縮および伸張などのメモリ制御を行う。OCS46のプロセスは、オペレーションパネル80の制御を行う。FCS47のプロセスは、システムコントローラの各ソフトウェア層からPSTNまたはISDN網を利用したファクシミリ送受信,バックアップ用のメモリで管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用,ファクシミリ読み取り,ファクシミリ受信印刷,融合送受信を行うためのAPIを提供する。NCS48のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするソフトウェアに対して共通に利用できるサービスを提供するものであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信した情報を各ソフトウェアに振り分けたり、各ソフトウェアからの情報をネットワーク側に送信する際の仲介を行ったりする。エンジン制御ボード50は、プロッタ12やスキャナ13などのエンジンとのインターフェースである。
【0022】
以上のような構成の融合機1では、融合機1の有する各部に対して予め定められた電力量の電力を各々供給し、通常の動作を行なうための通常動作モードと、電力の消費を抑えるためのモードとして、通常動作モードより低位の電力を供給する省電力モードとのいずれかを設定可能である。尚、通常動作モードが設定されている稼動状態を通常動作状態といい、省電力モードが設定されている稼動状態を省電力状態という。省電力モードには、複数種類のモードが設定可能であり、融合機1は、各モードに応じて、融合機1の有する各部に供給する電力量を調整する。具体的には、省電力モードの種類として、例えば、オペレーションパネル80への電力の供給を停止するパネルオフモードや、プロッタ12及びスキャナ13への電力の供給を停止するエンジンオフモードや、サブCPUへの移行によってコントローラ60への電力の供給を停止するコントローラオフモードがある。省電力モードが設定される条件(移行条件という)は、例えば、融合機1のオペレーションパネル80が所定時間以上操作されないことや、プロッタ12やスキャナ13やFCU80が所定時間以上動作しないことなどである。このような移行条件は、例えば、省電力モードの種類毎に予め定められている。融合機1は、いずれかの種類に応じた移行条件の成立を検出すると、当該種類に応じた省電力モードを設定して省電力状態へ移行し、各部へ供給する電力量を調整する。
【0023】
次に、融合機1の機能的構成について説明する。図3は、融合機1の機能的構成を例示する図である。同図においては、NFCデバイスND2と非接触で通信する非接触通信機能及び省電力モードにかかる省電力機能に関して例示しており、上述したコピー機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能などに関しては図示を省略している。同図に示されるように融合機1は、NFC制御部90と、電力状態制御部91とを有する。NFC制御部90は、USBホスト71を介して接続されるNFCデバイスND1を制御するものであり、電力状態制御部91の制御の下、USBホスト71を介してNFCデバイスND1に電力を供給する。具体的には、NFC制御部90は、NFCデバイスND1がUSBホスト71に接続されると、まず、NFCデバイスND1を制御可能にするための初期化を行い、NFDデバイスND1を制御可能になった後、NFCデバイスND1を介してNFCデバイスND2などの他のNFCデバイスND1との通信を制御する。また、NFC制御部90は、後述するNFCデバイスND1の通信モードを判断して、電力状態制御部91の制御の下、当該通信モードに応じて、NFCデバイスND1に電力を供給する。具体的には、NFCデバイスND1の通信モードがパッシブタグモードである場合には、NFC制御部90は、NFCデバイスND1に電力を供給せず、NFCデバイスND1の通信モードがリーダ/ライタモードである場合には、NFC制御部90は、NFCデバイスND1に電力を供給する。電力状態制御部91は、融合機1が省電力状態である場合、USBホスト71をサスペンド状態にして、NFC制御部90を介してNFCデバイスND1に供給される電力量を調整する。具体的には、USBホスト71がサスペンド状態であるときの電力量が、融合機1が通常動作状態のときの電力量(通常電力量という)より低くなるように、NFCデバイスND1に供給される電力量を電力状態制御部91は調整する。また、電力状態制御部91は、融合機1が通常動作状態である場合、融合機1の電力消費量を測定してこれを、NFC制御部90を介してNFCデバイスND1に送信する。
【0024】
次に、本実施の形態にかかるNFCデバイスND1の構成について説明する。図4は、NFCデバイスND1の構成を例示する図である。NFCデバイスND1は、アンテナ部100と、NFCコントローラ部101と、通信部104とを有する。NFCコントローラ部101は、制御部102と、メモリ103とを有する。通信部104は、制御部102の制御の下、リーダ/ライタとして機能する場合、USBホスト71を介して融合機1から電力の供給を受け、USBホスト71を介して当該融合機1と通信したり、アンテナ部100を介して送受信されるキャリアにより、通信可能な範囲にある他のNFDデバイス(例えばNFDデバイスND2)と非接触IC用無線通信規格に従って通信したりする。通信部104は、パッシブタグとして機能する場合、アンテナを介して他のNFCデバイス(例えばFCデバイスND2)からキャリアを受信して電磁誘導により他のNFCデバイスから電力の供給を受け、キャリアの変調により当該他のNFCデバイスとの間で通信を行う。また、通信部104は、USBホスト71から供給される電力の電力量を検出することにより、USBホスト71の状態(信号線の状態)を検出する。この検出結果は、制御部101によって用いられる。
【0025】
アンテナ部100は、他のNFDデバイスから電波やキャリアを受信したり、他のNFDデバイスに電波やキャリアを送信したりする。制御部102は、メモリ103に記憶された各種プログラムを実行することにより、NFCデバイスND1全体を制御する。特に、本実施の形態においては、制御部102は、通信部104が検出したUSBホスト71の状態に応じて、NFDデバイスND1の通信モードをパッシブタグモード又はリーダ/ライタモードに適宜切り替え、提示する公開情報を決定して、決定した公開情報を、通信部104を解して他のNFCデバイスに送信する。また、制御部102は、決定した通信モードで通信するよう通信部104を制御すると共に、決定した通信モードを示す通知メッセージを通信部104を介して融合機1に送信する。メモリ103は、提示する公開情報として電力消費量に関する情報や、各種プログラムを記憶する。電力消費量に関する情報としては、例えば、融合機1の電源がオフになっている場合の電力消費量(0W)、通常動作状態の場合の電力消費量の目安値及び省電力状態の場合の電力消費量の目安値である。
【0026】
尚、NFCデバイスND2は、従来と同様のNFCデバイスであり、通信部と、制御部と、アンテナ部とを有する。NFCデバイスND2は、リーダ/ライタとして機能する場合、アンテナを介して他のNFCデバイス(例えばFCデバイスND1)にキャリアを送信して電磁誘導により他のNFCデバイスに電力を供給し、キャリアの変調により通信部と他のNFCデバイスとの間で通信を行う。このようなNFDデバイスND2は、例えば、携帯電話などのモバイル機器に内蔵されている。
【0027】
次に、本実施の形態にかかるNFCデバイスND1の行う公開情報提示処理の手順について図5を用いて説明する。NFCデバイスND1の制御部102は、NFCデバイスND1と融合機1とが接続される通信路であるUSBホスト71の状態が通信部104を介して検出されると(ステップS1)、当該状態から融合機1の稼動状態を判断する(ステップS2)。そして、制御部102は、当該稼動状態と、NFCデバイスND1の初期化状態とに応じて、NFCデバイスND1の通信モードを決定し(ステップS3)、決定した通信モードで通信するよう通信部104を制御すると共に、提示する公開情報を決定する(ステップS4)。
【0028】
図6は、融合機1の稼動状態と、USBホスト71の状態と、通信モードとの対応関係を例示する図である。同図に示されるように、USBホスト71への電力の供給が停止されている場合、制御部102は、融合機1の稼動状態として、電源がオフになっている状態であると判断する。この場合、制御部102は、NFCデバイスND1の通信モードをパッシブタグモードに決定し、融合機1の電源がオフになっている場合の電力消費量(0W)を公開情報として決定する。また、USBホスト71から供給される電力の電力量が通常電力量より小さい場合、即ち、USBホスト71がサスペンド状態である場合、制御部102は、融合機1の稼動状態として、電源がONになっているが省電力状態であると判断する。この場合、制御部102は、NFCデバイスND1の通信モードをパッシブタグモードに決定して、パッシブタグモードに切り替え、省電力状態の場合の電力消費量の目安値を公開情報として決定する。また、USBホスト71から供給される電力の電力量が通常電力量以上である場合且つNFCデバイスND1の初期化が未だ済んでいない場合、制御部102は、通常動作状態に移行する前の起動状態であると判断する。この場合、制御部102は、NFCデバイスND1の通信モードをパッシブタグモードに決定して、パッシブタグモードに切り替え、通常動作状態の場合の電力消費量の目安値を公開情報として決定する。一方、USBホスト71から供給される電力の電力量が通常電力量以上である場合且つNFCデバイスND1の初期化が既に済んでいる場合、制御部102は、融合機1の稼動状態として、電源がONになっており通常動作状態であると判断する。この場合、制御部102は、NFCデバイスND1の通信モードをリーダ/ライタモードに決定して、リーダ/ライタモードに切り替え、融合機1で測定された電力消費量を公開情報として決定する。尚、制御部102は、決定した通信モードを示す通知メッセージを通信部104を介して融合機1に送信する。
【0029】
図5の説明に戻る。制御部102は、ステップS4で決定した公開情報を、アンテナ部100及び通信部104を介して、当該NFCデバイスND1と通信可能な他のNFDデバイスND2に送信することにより、公開情報を提示する(ステップS5)。具体的には、制御部102は、融合機1の電源がオフになっている場合の電力消費量(0W)、省電力状態の場合の電力消費量の目安値及び通常動作状態の場合の電力消費量の目安値のいずれかを公開情報として決定した場合、これをメモリ103から読み出して、他のNFDデバイスND2に送信するICエミュレーションを行なう。また、制御部102は、融合機1で測定された電力消費量を公開情報として決定した場合、融合機1のNFC制御部90と通信を行って、電力状態制御部91が測定した電力消費量を受信しこれをメモリ103に記憶させる。NFCデバイスND1はリーダ/ライタとして機能しているから、メモリ1003への書き込みが可能である。そして、制御部102は、当該電力消費量を、アンテナ部100及び通信部104を介して他のNFDデバイスND2に送信する。
【0030】
以上のように、融合機1からの電力の供給状態を検出することにより、融合機1の稼動状態を判断し、融合機1の電源がオフの状態や融合機1が省電力状態である場合には、当該融合機1に接続されたNFCデバイスND1を、融合機1からの電力の供給が不要なパッシブタグとして機能させて、NDデバイスND1を介して公開情報を提示する。このとき、NDデバイスND1は、当該NDデバイスND1と通信可能な他のNFCデバイスND2から電力の供給を受けて、自身に記憶された公開情報を当該NFCデバイスND2に送信する。即ち、提示する公開情報をNFCデバイスND1のメモリ103に予め記憶させておき、融合機1の電源がオフの状態や融合機1が省電力状態の場合に、この公開情報を提示することで、融合機1から公開情報を送信する必要をなくすことができる。これにより、融合機1の電源がオフである場合や融合機1が省電力状態である場合には、電力を極力消費することなく、他のNFDデバイスND2を介して公開情報を提示することができる。
【0031】
また、以上のような構成によれば、ユーザの操作に依存することなく、公開情報を提示することができる。また、融合機1が省電力状態のときには、USBホスト71をサスペンド状態にすることで更に電力の消費を抑制することができる。
【0032】
また、NFCデバイスND1は、電源がオフの状態や省電力状態などの融合機1の稼動状態の相違を判断することができるため、稼動状態の相違に応じて提示する公開情報を異ならせることができる。また、公開情報として、電力消費量に関する情報を提示することができる。
【0033】
また、融合機1の稼動状態が通常動作状態である場合には、NFCデバイスND1をリーダ/ライタとして機能させることにより、例えば、ICカードを用いた多様なサービスが実現可能になる。サービスとは、例えば、ICカードを用いた融合機1へのログインや、プル/プッシュ印刷や、IEEE802.11やBluetoothやWUSBのペアリングなどである。
【0034】
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0035】
<変形例1>
上述した実施の形態において、融合機1で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。NFCデバイスND1についても同様である。
【0036】
また、上述の実施の形態では、情報処理装置として、融合機1を取り扱ったが、これに限らず、情報処理装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能及びプリント機能のうち少なくとも1つの機能を有する画像処理装置であっても良いし、PC(Personal Computer)や、ゲーム機や、冷蔵庫や、テレビなどの家電製品であっても良い。
【0037】
また、上述の実施の形態においては、近距離無線通信可能なデバイスとして、NFCデバイスを取り扱ったが、これに限らない。
【0038】
また、上述の実施の形態においては、融合機1とNFCデバイスND1との通信路がUSBホスト71であるとしたが、これに限らない。
【0039】
<変形例2>
上述の実施の形態においては、融合機1は、省電力状態である場合、USBホスト71をサスペンド状態にしたが、これに限らず、例えば、NFCデバイスND1に対して制御コマンドを送信することにより、USBホスト71の状態を制御するようにしても良い。例えば、融合機1が、USBホスト71をサスペンド状態にすることを要求する制御コマンドをNFCデバイスND1に送信し、NFCデバイスND1が、当該制御コマンドに従って、USBホスト71をサスペンド状態にしても良い。
【0040】
また、NFCデバイスND1は、USBホスト71から供給される電力の電力量を検出することにより、USBホスト71の状態を検出し、融合機1の稼動状態を判断した。しかし、融合機1は、省電力モードを設定する場合や通常動作モードを設定する場合には、電力状態制御部91が、その旨を示す通知メッセージをNFCデバイスND1に送信し、NFCデバイスND1は、当該通知メッセージに従って、融合機1の稼動状態を判断し、融合機1が省電力モードに設定されている場合、自身の通信モードをパッシブタグモードに切り替え、融合機1が通常動作モードに設定されている場合、自身の通信モードをリーダ/ライタモードに切り替えるようにしても良い。
【0041】
<変形例3>
上述の実施の形態においては、公開情報は、電力消費量に関する情報であるとしたが、これに限らず、例えば、IPアドレスや、Wireless USBのCC(Connection Context)などの通信の接続に関する情報であっても良い。Wireless USBで用いられるCCは、通信相手を特定するためのキーを表し、CHID(Connection Host ID)、CDID(Connection Device ID)及びCK(Connection Key)から構成される。このようなCCがあれば、通信相手が一意に決まる。
【0042】
このような構成によれば、融合機1の電源がオフになっている場合であっても、公開情報として通信の接続に関する情報を取得できるため、ユーザの利便性を向上することができる。
【0043】
また、公開情報は、融合機1が接続されるネットワーク上のサーバのURI(Uniform Resource Identifier)であっても良い。このURIで示される格納場所に、電力消費量や通信の接続に関する情報を予め記憶させておくことで、NFCデバイスND1上のメモリ量を気にせずに、これらの公開情報を提示可能となる。NFCデバイスND1から送信する情報は、URIだけなので情報量が小さく、情報の送信を短時間で完了することが可能となる。また、URIの情報は頻繁に更新されることはないと想定されるため、このような情報をNFCデバイスND1のメモリ103に記憶させることで、メモリ103の更新を頻繁に行なわなくても済む。
【0044】
また、電力消費量や通信の接続に関する情報を、融合機1の機器情報として、融合機1が、ネットワーク上のサーバに定期的又は任意のタイミングで送信するようにしても良い。図7は、本変形例にかかる融合機1の機能的構成を例示する図である。図8は、本変形例にかかるNFCデバイスND1,ND2及びサーバSV1の行なう通信の概略を示す図である。図7に示されるように、本変形例においては、融合機1は、NFC制御部90及び電力状態制御部91に加え、機器情報管理部92及びネットワーク制御部93を有する。機器情報管理部92は、機器情報を生成して、これを記憶したり、これを削除したり、これへのアクセスを制御したりすることにより、機器情報を管理する。ネットワーク制御部93は、ネットワークNT1を介して接続される外部装置(同図においてはサーバSV1である)との通信を制御する。ネットワークNT1は、例えば、LAN(Local Area Network)、イントラネット、イーサネット(登録商標)又はインターネットなどである。NFC制御部90は、機器情報管理部92に記憶されている機器情報を、ネットワークNT1を介してサーバSV1に定期的又は任意のタイミングで送信する。NFCデバイスND1のメモリ103は、サーバSV1において上述の機器情報が記憶されている格納場所を示すURIを記憶している。そして、NFDデバイスND1は、メモリ103に記憶されたURIをNFCデバイスND2に送信する。NFCデバイスND2は、情報処理装置PC1と非接触で通信可能であるものとする。情報処理装置PC1は、NFCデバイスND1から送信されたURIを、NFCデバイスND2を介して取得し、当該URIを用いて、サーバSV1にアクセスして、機器情報をサーバSV1に要求して、当該機器情報をサーバSV1から取得する。
【0045】
以上のような構成によれば、融合機1の電源がオフになっている場合であっても、融合機1の機器情報を取得可能になるため、ユーザの利便性を向上可能である。
【0046】
<変形例4>
上述の実施の形態においては、融合機1の稼動状態として、省電力モードに設定されている場合も取り扱ったが、これに限らず、電源がONになっている状態又は電源がオフになっている状態のみを判断し、これに応じて、NFCデバイスND1の通信モードを切り替えるようにしても良い。
【0047】
<変形例5>
上述の実施の形態においては、NFCデバイスND1のメモリ103は、1つであっても良いし、複数あっても良い。そして、各メモリに、各々異なる公開情報を記憶させるようにし、NFCデバイスND1の通信モードの切り替えに応じて、公開情報を読み出すメモリを切り替えるようにする。これにより、上述と同様にして、通信モードに応じて、公開情報を結果的に切り替えることができる。
【0048】
このように、公開情報を読み出す対象のメモリを切り替えるほうが、メモリに記憶された公開情報を切り替えるよりも高速に動作することができる。
【0049】
<変形例6>
上述の実施の形態においては、図6に示されるように、USBホスト71から供給される電力の電力量が通常電力量以上である場合、NFCデバイスND1の初期化が済んでいるか否かによって、提示する公開情報を異ならせるようにした。しかし、USBホスト71から供給される電力の電力量が通常電力量以上である場合、通常動作状態であるとして、NFCデバイスND1の初期化が済んでいるか否かに関わらず、同一の公開情報を提示するようにしても良い。
【符号の説明】
【0050】
1 融合機
60 コントローラ
61 CPU
71 USBホスト
90 NFC制御部
91 電力状態制御部
92 機器情報管理部
93 ネットワーク制御部
100 アンテナ部
101 コントローラ部
102 制御部
103 メモリ
104 通信部
MC1 メモリカード
ND1,ND2 NFCデバイス
NT1 ネットワーク
PC1 情報処理装置
SV1 サーバ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0051】
【特許文献1】特開2007−304870号公報
【特許文献2】特表2008−533604号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記憶する記憶手段と、
リーダ/ライタとして機能する場合、接続手段を介して接続される情報処理装置から電力の供給を受け、当該情報処理装置と前記接続手段を介して通信する又は通信範囲にある他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信し、パッシブタグとして機能する場合、通信範囲にある他の非接触通信デバイスから電力の供給を受け、当該他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信する通信手段と、
前記情報処理装置の稼動状態を判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に応じて、前記通信手段の通信モードを、リーダ/ライタとして機能する第1通信モード又はパッシブタグとして機能する第2通信モードのいずれかに切り替える制御手段と、
前記判断手段の判断結果に応じて、前記記憶手段に記憶された前記情報を、通信範囲にある他の非接触通信デバイスに送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする非接触通信デバイス。
【請求項2】
前記判断手段は、前記情報処理装置から供給される電力の電力量を検出する検出手段を有し、
前記制御手段は、前記検出手段が検出した電力量が所定電力量より小さい場合、前記通信手段の通信モードを前記第2通信モードに切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の非接触通信デバイス。
【請求項3】
前記情報処理装置の稼動状態は、電源がオフである状態、所定の電力量の電力が供給される通常動作状態及び通常動作状態よりも低位の電力が供給される省電力状態のいずれかであり、
前記判断手段は、前記情報処理装置の稼動状態が、電源がオフである状態、前記通常動作状態及び前記省電力状態のいずれであるかを判断し、
前記制御手段は、前記情報処理装置の稼動状態が、電源がオフである状態又は前記省電力状態であると前記判断手段が判断した場合、前記通信手段の通信モードを前記第2通信モードに切り替える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触通信デバイス。
【請求項4】
前記制御手段は、前記情報処理装置の稼動状態が前記通常動作状態であると前記判断手段が判断した場合、前記通信手段の通信モードを前記第1通信モードに切り替える
ことを特徴とする請求項3に記載の非接触通信デバイス。
【請求項5】
前記制御手段は、前記情報処理装置の稼動状態が前記省電力状態であると前記判断手段が判断した場合、前記接続手段をサスペンド状態にする
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の非接触通信デバイス。
【請求項6】
前記情報処理装置の稼動状態が前記省電力状態になった場合、前記接続手段がサスペンド状態にされ、
前記判断手段は、前記接続手段がサスペンド状態にされているか否かを判断し、
前記制御手段は、前記接続手段がサスペンド状態にされていると前記判断手段が判断した場合、前記通信手段の通信モードを前記第2通信モードに切り替える
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の非接触通信デバイス。
【請求項7】
前記通信手段は、前記情報処理装置の稼動状態が前記通常動作状態であると前記判断手段が判断した場合、前記1通信モードで前記情報処理装置と通信して、情報を受信し、
前記制御手段は、前記情報処理装置から受信された前記情報を前記記憶手段に新たに記憶させ、
前記送信手段は、前記記憶手段に新たに記憶された前記情報を、前記他の非接触通信デバイスに送信する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の非接触通信デバイス。
【請求項8】
前記記憶手段は、前記情報処理装置の稼動状態に対応して前記情報を記憶しており、
前記送信手段は、前記判断手段が判断した、前記情報処理装置の稼動状態に対応する前記情報を、前記他の非接触通信デバイスに送信する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の非接触通信デバイス。
【請求項9】
前記記憶手段は、電力消費量に関する情報及び通信の接続に関する情報のうち少なくとも一方を記憶する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の非接触通信デバイス。
【請求項10】
前記記憶手段は、前記情報処理装置の機器情報を記憶するサーバにおいて当該機器情報の格納場所を示すURIを示す前記情報を記憶する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の非接触通信デバイス。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の非接触通信デバイスが接続される
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
情報を記憶する記憶手段と、通信手段と、判断手段と、制御手段と、送信手段とを備える非接触通信デバイスで実行される通信方法であって、
前記通信手段が、リーダ/ライタとして機能する場合、接続手段を介して接続される情報処理装置から電力の供給を受け、当該情報処理装置と前記接続手段を介して通信する又は通信範囲にある他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信し、パッシブタグとして機能する場合、通信範囲にある他の非接触通信デバイスから電力の供給を受け、当該他の非接触通信デバイスと非接触通信規格に従って通信する通信ステップと、
前記判断手段が、前記情報処理装置の稼動状態を判断する判断ステップと、
前記制御手段が、前記判断ステップの判断結果に応じて、前記通信手段の通信モードを、リーダ/ライタとして機能する第1通信モード又はパッシブタグとして機能する第2通信モードのいずれかに切り替える制御ステップと、
前記送信手段が、前記判断ステップの判断結果に応じて、前記記憶手段に記憶された前記情報を、通信範囲にある他の非接触通信デバイスに送信する送信ステップとを含む
ことを特徴とする通信方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−28615(P2011−28615A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−175186(P2009−175186)
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】