説明

音響機能性窓体

【課題】騒音を抑制するための代替的な窓体を提供する。
【解決手段】窓パネル(110)が内部に配置された枠体(130)を有する窓体(100)が提供される。前記窓パネル(110)と前記枠体(130)との間には、前記窓パネル(110)の周縁部の一部に隣接して第1のインピーダンス不連続体(162)が配置される。また、前記窓パネル(110)の周縁部の他の一部に隣接して第2のインピーダンス不連続体(164)が配置される。前記第1(162)及び第2(164)のインピーダンス不連続体は異なるインピーダンスを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に窓体(windows)の分野に関し、より詳細には、窓体における騒音の伝達、騒音の低減、及び音響制御に関する。
【背景技術】
【0002】
窓体は、ガラス、プラスチック等の1枚以上の透明なパネル(すなわち、窓パネル(panes))を含むことが通常である。窓体は、熱の損失又は利得、湿分の損失又は利得、騒音等に対する保護を行いつつ光を取り入れるものとしてビル、自動車、航空機等で使用されている。多くの窓体には問題点の1つとして、窓体が必ずしも常に騒音に対して適切な保護をもたらすものではないということがある。このため、窓体を介する音の伝達を低減するための技術が開発されてきた。
【0003】
窓体を介する音の伝達を低減する技術の1つとして、厚さが異なる2枚の窓パネルを窓体に備えることで、厚さが同一の2枚の窓パネルを備える窓体と比較して、より広範囲にわたる周波数の騒音を遮断するものがある。また、別の技術として、密度が異なる2枚の窓パネルを窓体に備えることで、密度が同一の2枚の窓パネルを備える窓体と比較して、より広範囲にわたる周波数の騒音を遮断するものもある。ここで、異なる厚さ及び/又は異なる密度の2枚の窓パネルの間に振動減衰部材を配置することでいずれかの窓パネルの振動を減衰させることも可能である。窓体を介する音の伝達を低減させるこれらの技術に関する問題点の1つとして、これらの技術は、従来の2枚の窓パネルを備える窓体と比較して、枠体の寸法が大きくなりまた多量のガラスが必要となることが通常であるため、コストが増加するということがある。また、これらの技術では、窓体が比較的重くなり得ることから、従来の窓体より取り付けが困難となる可能性がある。さらに、これらの技術は、2枚の窓パネルを有する窓体に限定されている。
【0004】
窓体を介する音の伝達を低減するための別の技術として、音の伝達を低減させる窓パネルを積層させた窓体がある。しかしながら、窓パネルを積層させた窓体は、積層されていない窓体と比較すると高価であり、例えば、通常は約30〜60%高価である。さらに、異なる密度の窓パネルを積層させた窓体及び2重窓パネルの窓体は、窓体の光学的性質を変化させる可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した理由、及び本明細書を読解することで当業者に明らかとなる後述する他の理由により、当該分野では、騒音を抑制するための代替的な窓体が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、窓パネルが内部に配置された枠体を有する窓体が提供される。第1のインピーダンス不連続体が、前記窓パネルの周縁部の一部に隣接して前記窓パネルと前記枠体との間に配置される。第2のインピーダンス不連続体が、前記窓パネルの周縁部の他の一部に隣接して配置される。前記第1及び第2のインピーダンス不連続体は異なるインピーダンスを有する。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、枠体を有する窓体が提供される。前記枠体内には、複数の窓パネルが配置される。各窓パネルは他の窓パネルに対して略平行であり、各窓パネルは間隙によって他の窓パネルから離間される。各窓パネルの周縁部に隣接して、第1及び第2のインピーダンス不連続体が配置される。前記第1及び第2のインピーダンス不連続体は、異なるインピーダンスを有する。前記複数の窓パネルのうち隣接する窓パネルの前記第1及び第2のインピーダンス不連続体は、互い違いに配列される。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、窓パネルが内部に配置された枠体を有する窓体が提供される。前記窓パネルの周縁部の一部に隣接して、受動的なインピーダンス不連続体が配置される。前記枠体と前記窓パネルとの間には、前記窓パネルの周縁部の他の一部に隣接して能動的なインピーダンス不連続体が配置される。前記能動的なインピーダンス不連続体は、前記受動的なインピーダンス不連続体と異なるインピーダンスを有するように動作する。
【0009】
本発明の別の実施形態によれば、窓パネルが内部に配置された枠体を有する窓体が提供される。前記窓パネルと前記枠体との間には、前記窓パネルの周縁部に隣接してアクチュエータが配置される。前記窓パネルと前記枠体との間には、前記窓パネルの周縁部に隣接してセンサが配置される。前記窓体は、前記センサに電気的に結合した入力部と前記アクチュエータに電気的に結合した出力部とを有するコントローラをも備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の詳細な説明では、本発明を実施し得る具体的な実施形態が示される。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施可能となるよう十分詳細に記載されているものであるが、他の実施形態も実施可能であり、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、論理的、機械的及び電気的な変更をなし得ることが理解されよう。従って、以下の詳細な説明を限定的に捉えるべきではない。
【0011】
窓パネルは、その窓パネルに作用する音波により振動する。振動する窓パネルは、窓パネルにおける振動エネルギーの増加に伴って増加する音圧レベル(SPL)で音を放射する。加えて、窓パネルからの放射音は、窓パネル及び枠体構造内における振動エネルギーの分布に依存する。従って、振動する窓パネルの振動エネルギーを減少させるか、又は振動エネルギーの分布を変化させることにより、窓パネルからの音の放射を低減させることができる。振動する窓パネル内の振動エネルギーの分布は、窓パネルの境界部(又は周縁部)の状態に依存する。すなわち、振動エネルギー及び振動する窓パネル内における分布は、窓パネルがその周縁部で支持される状態に依存する。
【0012】
本発明の各実施形態では、「音響機能性窓体(acoustically intelligent windows)」が提供されるが、この音響機能性窓体は、窓パネルの周縁部においてインピーダンス(すなわち、剛性(stiffness))の不連続部を有し、音波の作用により窓パネルが振動する際に、窓パネル内における振動エネルギーの分布を変化させるよう作用するものである。ここで、前記インピーダンスの不連続部を、窓パネルの振動エネルギーを低減するよう作用させることができる。窓パネルの周縁部におけるインピーダンスの不連続部は、窓パネル内における振動エネルギーを再分布させる等によるエネルギー制御及びエネルギーを散逸させることにより振動エネルギーを低減するよう作用する受動的及び/又は能動的なインピーダンス不連続体により生成することができる。インピーダンス不連続体は、材料又は構造体における弾性の変化を発生させるものとすることができる。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る窓体100の一部を示す斜視図である。窓体100は枠体130を備える。窓パネル1101及び1102が、互いに略平行となるように枠体130内に配置される。窓パネル1101及び1102は、空気、ネオン、アルゴン等の気体で満たされた間隙120によって離間される。
【0014】
本発明の一実施形態では、枠体130がスロット152及び154を備える。各窓パネル1101及び1102の周縁部140の近傍では、互いに異なるインピーダンス(すなわち、運動に対する抵抗性)を有するインピーダンス不連続体162及び164がそれぞれスロット152及び154内に配置される。インピーダンス不連続体162は、窓パネル1101と枠体130との間のインターフェースを形成する一方、インピーダンス不連続体164は、窓パネル1102と枠体130との間のインターフェースを形成する。インピーダンス不連続体162及び164は、窓パネル1101及び1102のそれぞれの周縁部140に隣接する窓パネル1101及び1102とそれぞれ接触し、窓パネル1101及び1102を枠体130内で支持する。インピーダンス不連続体162又は164の一方を枠体130とする、又はインピーダンス不連続体162又は164の一方を枠体130と同一の材料により構成することも可能である。
【0015】
図2は、本発明の別の実施形態に係る窓パネル1101及び1102の周縁部140の周囲におけるインピーダンス不連続体162及び164の分布を示す。窓パネル1101の周縁部140の一部の周囲にインピーダンス不連続体162が配置され、また、窓パネル1101の周縁部140の他の一部の周囲にインピーダンス不連続体164が配置される。これにより、窓パネル1101の周縁部140に隣接してインピーダンス不連続部210が構成される。同様に、窓パネル1102の周縁部140の一部の周囲にインピーダンス不連続体162が配置され、また、窓パネル1102の周縁部140の他の一部の周囲にインピーダンス不連続体164が配置される。これにより、窓パネル1102の周縁部140において剛性の不連続部220が構成される。ここで、図1及び図2に示すように、窓パネル1101及び1102の間にインピーダンスの不連続部を構成するよう、窓パネル1101のインピーダンス不連続体162及び164を、窓パネル1102のインピーダンス不連続体162及び164に対して互い違いに配列してもよい。図1では、2枚の窓パネルを備える窓体を示すが、窓パネルの数は2枚に限定されるものではない。寧ろ、窓体には、単一の窓パネルを含むあらゆる数の窓パネルを設けることができる。
【0016】
インピーダンス不連続体162及び164は、図1及び図2に示すような連続する構成に限定されない。これに代えて、インピーダンス不連続体162及び164を、窓パネル1101及び1102のそれぞれの周縁部140の1箇所以上に沿って配置される別個の要素とすることもできる。図3は、1つ以上のインピーダンス不連続体162を窓パネル110の対向する縁部302及び304に沿って配置し、1つ以上のインピーダンス不連続体164を窓パネル110の対向する縁部306及び308(これらは対向する縁部302及び304の間に位置する)に沿って配置した実施形態を示す。また、図4は、インピーダンス不連続体162を窓パネル110の境界部302,304,306、及び308のそれぞれに沿って配置し、インピーダンス不連続体164を窓パネル110の角部410のそれぞれに配置した実施形態を示す。インピーダンス不連続体162及び164の配置は、図2〜図4に示した配置に限定されない。例えば、1つ以上のインピーダンス不連続体162及び1つ以上のインピーダンス不連続体164を、互いに対向して、例えば、それぞれ対向する縁部302及び304等に沿って、又は他のパターンで配置することができる。
【0017】
本発明の一実施形態では、インピーダンス不連続体162及び164が、受動的なインピーダンス不連続体とされる。インピーダンス不連続体162及び164が異なる剛性のものである限り、例えば、インピーダンス不連続体162及び164は、鋼鉄の固体、エラストマー、木材等、コイルばね、板ばね、リングばねのようなばね等とすることができる。例えば、本発明の一実施形態では、インピーダンス不連続体162を鋼鉄の固体とし、インピーダンス不連続体164を、木材の固体、エラストマーの固体、ばね等とすることができる。本発明の別の実施形態では、インピーダンス不連続体162及び164を、異なる剛性のばねとすることができる。また、インピーダンス不連続体162及び164を、枠体130の一部における孔部、スロット、ノッチ等とし、枠体130の各部において弾性を変化させる実施形態とすることもできる。本発明の一実施形態では、インピーダンス不連続体162及び164を、減衰部材、例えば粘弾性の部材とすることができる。
【0018】
本発明の別の実施形態では、インピーダンス不連続体162及び164が、能動的なインピーダンス不連続体(又はアクチュエータ)とされる。ここで、インピーダンス不連続体162及び164は、鉛、マグネシウム及びニオブ酸(PMN)の混合物、鉛、ジルコン酸及びチタン酸(PZT)の混合物等からなる圧電アクチュエータとすることができる。圧電効果を用いる構成及び圧電効果を用いた動作は当業者に周知である。従って、ここでは、具体的な構成及び動作の詳細な説明を行わない。インピーダンス不連続体162及び164として配置した圧電アクチュエータに電圧が印加されると、インピーダンス不連続体162及び164が、窓パネル110及び枠体130に対して力を付与することが理解されよう。この力により、窓パネル110と枠体130との間にインピーダンス(すなわち、運動に対する抵抗)を生成することができる。インピーダンス不連続体162及び164として配置した圧電アクチュエータに異なる電圧を印加することにより、インピーダンス不連続体162及び164は異なるインピーダンスを生成する。
【0019】
本発明の一実施形態として、インピーダンス不連続体162及び164は、窓体100の一部の断面図である図5に示すように、例えば、金属製の電極502によって離間された圧電層5001〜500Nを備えるようにしてもよい。別の実施形態として、インピーダンス不連続体162及び164は、窓体100の一部の断面図である図6に示すように、多数の圧電素子650が内部に配置された基体600を備えることもできる。圧電素子650は、圧電ロッド、圧電チューブ、多数の圧電層等とすることができる。
【0020】
別の実施形態として、インピーダンス不連続体162及び164は、サーモスタットにおけるバイメタルストリップと同様に動作する圧電湾曲体(piezoelectric bender)とすることができる。別の実施形態として、インピーダンス不連続体162及び164は、平行な圧電ストリップからなる薄板状の圧電アクチュエータとして構成することができる。これらのアクチュエータの変位は、分極方向及び電界に垂直である。最大移動距離は、ストリップの長さの関数であり、平行なストリップの数により素子の剛性及び安定性が決定される。
【0021】
別の実施形態として、インピーダンス不連続体162及び164は、図7A及び図7Bに概略して示すように、圧電センサ710及び圧電アクチュエータ720を備えることができる。その一実施形態として、圧電センサ710及び圧電アクチュエータ720は一体化することができる。ここで、圧電センサ710及び圧電アクチュエータ720は、図7Aに示すように、窓パネル110及び枠体130と略平行に積層することができる。すなわち、圧電センサ710及び圧電アクチュエータ720は、それぞれ窓パネル110及び枠体130と接触する。別の実施形態として、圧電センサ710及び圧電アクチュエータ720は、一連のものとして配置される(すなわち、図7Bに示すように、窓パネル110及び枠体130に対して略垂直に積層される)。すなわち、圧電センサ710が圧電アクチュエータ720と枠体130との間に配置され、圧電アクチュエータ720が圧電センサ710と窓パネル110との間に配置される。
【0022】
電圧Vinが圧電アクチュエータ720に印加されると、窓パネル110及び枠体130に対して力が付与され、これにより窓パネル110と枠体130との間にインピーダンス不連続部が生成される。反対に、窓パネル110が、図7Aの実施形態のように直接的に、又は図7Bの実施形態のように圧電アクチュエータ720を介して間接的に、圧電センサ710に対して振動運動又は力を付与すると、圧電センサ710は、振動運動又は力を示す電圧Voutを出力する。
【0023】
別の実施形態として、インピーダンス不連続体162及び164は、形状記憶合金(shape memory alloys、SMAs)により形成されたアクチュエータとすることができる。SMAsは、SMA材料において熱を誘発することによって生起し得る相変態を介して元の形状に戻る能力を有する材料である。SMAがその変態温度未満である場合は、降伏強度は極めて低く、新たな形状へと容易に変形させることができる(この形状は保持されることとなる)。しかしながら、SMAをその変態温度を越えて加熱すると、元の形状に戻る。SMAが変態するに際して何らかの抵抗があった場合、大きな力を発生させることができる。最も一般的かつ有用な形状記憶材料は、ニチノール(Nitinol、ニッケルチタン・ナーバル・オードナンス・ラボラトリ(Naval Ordnance Laboratory))と呼ばれるニッケル−チタン合金である。
【0024】
図8に示すように、本発明の一実施形態では、インピーダンス不連続体162及び164は、SMAホイル810及び820から形成され、比較的大きなストロークを有する板ばね(leaf springs)とすることができる。ここで、クランプ830及び840により、例えば、1平方インチ当り40個の板ばねの充填密度で、SMAホイル810及び820を終端させることができる。ここで、制御電流ICが板ばねに印加されると、この制御電流により、変態温度を越えてSMAホイル810及び820を加熱する熱を発生させることができる。そして、これによりSMAホイル810及び820を、図8の矢印850によって示される方向に移動させることができる。別の実施形態として、抵抗により加熱される材料等のような加熱材料とSMAホイル810及び820とを接触させること等の直接的な接触導通によってSMAホイル810及び820を加熱することができる。また、加熱した空気流等にSMAホイル810及び820を露出させること等の対流現象によってSMAホイル810及び820を加熱することもできる。
【0025】
図9に示すように、本発明の別の実施形態では、インピーダンス不連続体162及び164は、窓パネル110と枠体130との間に配置されたSMAコイルばね900とされる。ここで、例えば、SMAコイルばね900を加熱するために、SMAコイルばね900に制御電流を印加して、ばね定数を約10倍増加させることができる。また、抵抗により加熱される材料等の加熱材料とSMAコイルばね900とを接触させること等の直接的な接触導通によってSMAコイルばね900を加熱することもできる。また、加熱した空気流等にSMAコイルばね900を露出させること等の対流現象によってSMAコイルばね900を加熱することもできる。
【0026】
インピーダンス不連続体162には圧電アクチュエータを設けてもよく、また、インピーダンス不連続体164にSMAアクチュエータを設けてもよい。更に、これらの逆の構成もとり得る。インピーダンス不連続体162として受動的なインピーダンス不連続体を包含させてもよく、インピーダンス不連続体164として、圧電アクチュエータ及び/又はSMAアクチュエータのような能動的なインピーダンス不連続体を包含させてもよい。また、これらの逆の構成もとり得る。例えば、インピーダンス不連続体162をSMAコイルばねとし、インピーダンス不連続体164を受動的なコイルばねとすることができる。SMAコイルばねに電流が印加されないとき、受動的なSMAコイルばねは同一の剛性を有する。その一方、SMAコイルばねに電流が印加されると、SMAばねの剛性は、例えば、約10倍まで増加し、受動的なSMAコイルばねは異なる剛性を有することになる。
【0027】
図10は、本発明の別の実施形態に係る窓体からの音の放射を制御する制御装置1000を示す。この実施形態では、インピーダンス不連続体162及び/又は164は、例えば、圧電アクチュエータ及び/又はSMAアクチュエータのようなアクチュエータである。インピーダンス不連続体162及び/又は164のそれぞれにはコントローラ1010の出力部が結合される。コントローラ1010の入力部には、振動センサ1020、例えば、図7A及び図7Bの圧電センサ710のような圧電センサが結合される。ここで、振動センサ1020は、図10に示すように、周縁部140に隣接して窓パネル110に取り付けることができる。別の実施形態として、図10に示すように、振動センサ1020を窓パネル110と枠体130との間に配置することもできる。インピーダンス不連続体162及び/又は164は、図7A又は図7Bに示したようなものとし、センサとアクチュエータとを含ませてもよい。
【0028】
コントローラ1010は、振動センサ1020からの信号(例えば、検出電圧Vsense)を受信するものであり、この信号は、窓パネル110の周縁部140に隣接して振動センサ1020へと伝達される振動を示す。コントローラ1010は、窓パネル110と枠体130との間のインピーダンスを調整するために、インピーダンス不連続体162及び/又は164に対して信号、例えば、圧電アクチュエータのための制御電圧VC又はSMAアクチュエータのための制御電流ICを発生して伝達する。
【0029】
本実施形態では、インピーダンスを調整することにより、音波が作用するために振動している単一の窓パネル110の周縁部140に隣接してインピーダンスの不連続部を生成することができる。この剛性の不連続部は、窓パネル110内で振動エネルギーの分布を変化させるように作用する。ここで、剛性の不連続部を、窓パネル110の振動エネルギーを低減するよう作用させることで、これに由来する音の放射を低減させてもよい。別の実施形態として、窓パネル110の周縁部140に隣接するインピーダンスの不連続部により、窓パネル110又は枠体130の所定の部分に対して振動エネルギーの方向を変化させるか、又は振動エネルギーに制限を加えてもよい。また、受動的なインピーダンス不連続体を使用して、上記方向が変化され又は制限が加えられた振動エネルギーを放散させてもよい。
【0030】
図11A及び図11Bは、従来の窓パネル内における振動エネルギーの分布、及び本発明の一実施形態に係る窓パネルの周縁部に隣接するインピーダンス不連続部を有する窓パネル内における振動エネルギーの分布を、有限の構成要素によるコンピュータシミュレーションにより示すものである。インピーダンス不連続部は、窓パネル内において振動エネルギーの分布を変化させるように作用することが認められる。さらに、この実施形態では、振動エネルギーの分布の変化は、振動エネルギーを例えば約3桁程度低減させるように作用することが認められる。
【0031】
別の実施形態として、インピーダンスを調整することにより、連続する窓パネルの周縁部の間で、例えば、窓パネル1101と1102との間でインピーダンスの不連続部を発生させるのみならず、それぞれの窓パネルの周縁部に隣接してインピーダンスの不連続部を発生させることもできる。例えば、窓パネル1101及び1102において、音波が窓パネル1101に作用すると、窓パネル1101の周縁部140に隣接するインピーダンスの不連続部が、窓パネル1101内の振動エネルギーの分布を変化させるように作用させてもよい。ここで、窓パネル1101の周縁部140に隣接するインピーダンスの不連続部を、窓パネル1101の振動エネルギーを低減させるように作用させてもよい。さらに、窓パネル1101と1102との間のインピーダンスの不連続部を、窓パネル1101から窓パネル1102への振動エネルギーの移動を低減させるように作用させてもよく、窓パネル1102の周縁部140に隣接するインピーダンスの不連続部を、窓パネル1102内の振動エネルギーの分布を変化させるように作用させてもよい。また、窓パネル1102の周縁部140に隣接するインピーダンスの不連続部を、窓パネル1102の振動エネルギーを低減させることで、これに由来する音の放射を低減させるように作用させてもよい。
【0032】
本発明の別の実施形態として、各窓パネル1101及び1102の周縁部140に隣接するインピーダンスの不連続部を、枠体130又は窓パネル1101及び1102のそれぞれの所定の部分への振動エネルギーの方向を変化させ、又は振動エネルギーに制限を加えるようにすることもできる。ここで、受動的なインピーダンス不連続体を使用して、前記方向が変化され又は制限が加えられた振動エネルギーを放散させてもよい。
【0033】
図12は、本発明の別の実施形態に係る窓体からの音の放射を制御する音放射制御方法1200を示すフローチャートである。ステップ1210において、振動センサ1020は、音波の作用により振動している窓体100の窓パネル110の周縁部140に隣接する振動を検出する。この振動を示す信号は、振動センサ1020からコントローラ1010へと伝達される。コントローラ1010は、窓パネル110内の振動エネルギーの分布を判定し、これによりステップ1220において、窓体100からの音の放射を判定する。ここで、コントローラ1010は、窓パネル110における振動エネルギーの分布を計算し、これにより周縁部140における振動に由来する窓体100からの音の放射を、振動センサ1020からの信号が示すものとして計算してもよい。別の実施形態として、コントローラ1010は、振動センサ1020からの信号と、履歴による振動データ(通常、当業者により「ベースラインデータ」と呼ばれる)とを比較し、窓パネル110における振動エネルギーの分布を判定し、これにより窓体100からの音の放射を判定することもできる。
【0034】
分岐ステップ1230において、振動エネルギーが所定のレベルを越える場合、コントローラ1010は、例えば、上記計算又はベースラインデータとの比較に基づき、周縁部140における剛性の分布を判定する。この分布は、所定のレベル未満に振動エネルギーを低減するため、窓パネル110内の振動エネルギーの分布を変化させるため、又は振動エネルギーの方向を窓パネル110の所定の部分に変化させるか、又は振動エネルギーを窓パネル110の所定の部分に制限するためのものである。その後、ステップ1250において、コントローラ1010は、窓パネル110と枠体130との間でインピーダンスを調整し、周縁部140に隣接する前記判定した剛性の分布を得るための信号をインピーダンス不連続体162及び/又は164に送信する。その後、音放射制御方法1200はステップ1210へと戻る。分岐ステップ1230において、振動エネルギーが所定値以下である場合、音放射制御方法1200はステップ1260で終了する。
【0035】
インピーダンス不連続体162及び/又は164は、これが設けられた地点における構造体の空間的な派生物(spatial derivative)(すなわち、歪み、せん断力)に比例する一組の力を生じさせるように構成してもよい。別の実施形態として、例えば、2000年11月28日に出願された「スマート・スキン・構造」と題された米国特許出願第09/724,369号明細書(係属中)に記載されているように、渦の力の流れ(vortex power flow)(VPF)によって特定される一組の力を生じさせるようにインピーダンス不連続体162及び/又は164を構成することもできる。この出願は引用によりここに取り入れられる。
【0036】
結論として、上記では、具体的な実施形態を示して説明したが、当業者であれば、同一の目的を達成するために予測されるあらゆる構成を、上述した特定の実施形態と置換し得ることが理解されよう。本発明の多くの応用例が、当業者に明らかであろう。従って、この出願は、本発明のあらゆる応用又は変形を包含することを意図するものである。本発明は、後述する特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されるものであることが明白に意図される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係る窓体の一部を示す斜視図である。
【図2】本発明の別の実施形態において図1の窓体の窓パネルの周囲におけるインピーダンス不連続体の分布を示す斜視図である。
【図3】本発明の別の実施形態に係る窓パネルの周囲に分布した別個のインピーダンス不連続体を示す図である。
【図4】本発明のさらに別の実施形態に係る窓パネルの周囲に分布した別個のインピーダンス不連続体を示す図である。
【図5】本発明のインピーダンス不連続体の一実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明のインピーダンス不連続体の別の実施形態を示す断面図である。
【図7】図7A及び図7Bは、本発明のインピーダンス不連続体の別の実施形態を示す図である。
【図8】本発明のインピーダンス不連続体の別の実施形態を示す図である。
【図9】本発明のインピーダンス不連続体の別の実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明の別の実施形態に係る制御装置を示す図である。
【図11】図11A及び図11Bは、従来の窓パネル内における振動エネルギーの分布、及び本発明の一実施形態に係るインピーダンス不連続部を有する窓パネル内における振動エネルギーの分布をそれぞれ示す図である。
【図12】本発明の別の実施形態に係る窓体からの音の放射を制御する音放射制御方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
100…窓体 110、1101、1102…窓パネル
120…間隙 130…枠体
140…周縁部
162、164…インピーダンス不連続体
710…圧電センサ 720…圧電アクチュエータ
810、820…SMAホイル 900…SMAコイルばね
1000…制御装置 1010…コントローラ
1020…振動センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体と、
前記枠体内に配置された窓パネルと、
前記窓パネルの周縁部の一部に隣接して前記窓パネルと前記枠体との間に配置された第1のインピーダンス不連続体と、
前記窓パネルの周縁部の他の一部に隣接し、前記第1のインピーダンス不連続体と異なるインピーダンスを有する第2のインピーダンス不連続体と
を有することを特徴とする窓体。
【請求項2】
請求項1記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つが受動的なものであることを特徴とする窓体。
【請求項3】
請求項1記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つが能動的なものであることを特徴とする窓体。
【請求項4】
請求項1記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つは、アクチュエータ及びセンサを備えることを特徴とする窓体。
【請求項5】
請求項1記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つは、圧電アクチュエータ及び形状記憶合金アクチュエータよりなる群から選択されることを特徴とする窓体。
【請求項6】
請求項1記載の窓体において、前記第2のインピーダンス不連続体が前記枠体の一部であることを特徴とする窓体。
【請求項7】
枠体と、
前記枠体内で間隙をおいて互いに略平行に離間された複数の窓パネルと、
異なるインピーダンスを有し、前記複数の窓パネルのそれぞれの周縁部に近接して互い違いに配列された第1及び第2のインピーダンス不連続体と
を有することを特徴とする窓体。
【請求項8】
請求項7記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つが受動的なものであることを特徴とする窓体。
【請求項9】
請求項7記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つが能動的なものであることを特徴とする窓体。
【請求項10】
請求項7記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つは、アクチュエータ及びセンサを備えることを特徴とする窓体。
【請求項11】
請求項7記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つは、圧電アクチュエータ及び形状記憶合金アクチュエータよりなる群から選択されることを特徴とする窓体。
【請求項12】
請求項7記載の窓体において、前記第2のインピーダンス不連続体が前記枠体の一部であることを特徴とする窓体。
【請求項13】
請求項7記載の窓体において、前記複数の窓パネルのそれぞれにおける前記第1のインピーダンス不連続体及び前記第2のインピーダンス不連続体の少なくとも1つは、このインピーダンス不連続体に対応する前記複数の窓パネルの1枚における振動に基づく電気信号を受信するアクチュエータであることを特徴とする窓体。
【請求項14】
請求項13記載の窓体において、前記複数の窓パネルのそれぞれと前記枠体との間に振動センサが設けられることを特徴とする窓体。
【請求項15】
請求項14記載の窓体において、前記複数の窓パネルのそれぞれの振動センサに電気的に結合した入力部と、前記窓パネルのそれぞれのアクチュエータに電気的に結合した出力部とを有するコントローラを備えることを特徴とする窓体。
【請求項16】
請求項7記載の窓体において、前記第1及び第2のインピーダンス不連続体は、前記複数の窓パネルのそれぞれと前記枠体との間に設けられることを特徴とする窓体。
【請求項17】
枠体と、
前記枠体内に配置された窓パネルと、
前記窓パネルの周縁部の一部に隣接する受動的なインピーダンス不連続体と、
前記窓パネルの周縁部の他の一部に隣接して前記枠体と前記窓パネルとの間に配置され、前記受動的なインピーダンス不連続体と異なるインピーダンスを有するように動作する能動的なインピーダンス不連続体と
を有することを特徴とする窓体。
【請求項18】
請求項17記載の窓体において、前記能動的なインピーダンス不連続体は、圧電アクチュエータ及び形状記憶合金アクチュエータよりなる群から選択されることを特徴とする窓体。
【請求項19】
請求項17記載の窓体において、前記受動的なインピーダンス不連続体が前記枠体の一部であることを特徴とする窓体。
【請求項20】
枠体と、
前記枠体内に配置された窓パネルと、
前記窓パネルの周縁部に隣接して前記窓パネルと前記枠体との間に配置されたアクチュエータと、
前記窓パネルの周縁部に隣接して前記窓パネルと前記枠体との間に配置されたセンサと、
前記センサに電気的に結合された入力部及びアクチュエータに電気的に結合された出力部を有するコントローラと
を有することを特徴とする窓体。
【請求項21】
窓体の振動を制御する窓体振動制御方法であって、
枠体内に窓パネルを配置するステップと、
前記窓パネルの周縁部に隣接してインピーダンスの不連続部を生成するステップと
を有することを特徴とする窓体振動制御方法。
【請求項22】
請求項21記載の窓体振動制御方法において、前記窓パネルの周縁部に隣接して前記インピーダンスの不連続部を生成するステップは、前記窓パネルの周縁部の一部に隣接して前記枠体と前記窓パネルとの間にインピーダンス不連続体を設けるステップを有することを特徴とする窓体振動制御方法。
【請求項23】
請求項22記載の窓体振動制御方法において、前記枠体と前記窓パネルとの間にインピーダンス不連続体を設けるステップは、前記枠体と前記窓パネルとの間に受動的及び能動的なインピーダンス不連続体の少なくとも1つを配置するステップを有することを特徴とする窓体振動制御方法。
【請求項24】
請求項22記載の窓体振動制御方法において、前記枠体と前記窓パネルとの間にインピーダンス不連続体を設けるステップは、前記枠体と前記窓パネルとの間にアクチュエータを設けるステップを有することを特徴とする窓体振動制御方法。
【請求項25】
請求項24記載の窓体振動制御方法において、前記枠体と前記窓パネルとの間にアクチュエータを設けるステップは、前記枠体と前記窓パネルとの間に圧電アクチュエータ及び形状記憶合金アクチュエータの少なくとも1つを配置するステップを有することを特徴とする窓体振動制御方法。
【請求項26】
請求項24記載の窓体振動制御方法において、前記枠体と前記窓パネルとの間に振動センサを設けるステップを含むことを特徴とする窓体振動制御方法。
【請求項27】
請求項26記載の窓体振動制御方法において、前記アクチュエータをコントローラの出力部に接続するステップと、前記振動センサを前記コントローラの入力部に接続するステップを含むことを特徴とする窓体振動制御方法。
【請求項28】
窓体からの音の放射を制御する音放射制御方法であって、
複数の窓パネルを、間隙をおいて互いに略平行に離間するように枠体内に設けるステップと、
前記複数の窓パネルのそれぞれの周縁部に隣接してインピーダンスの不連続部を生成するステップと
を有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項29】
請求項28記載の音放射制御方法において、前記複数の窓パネルのそれぞれの周縁部に隣接してインピーダンスの不連続部を生成するステップは、前記複数の窓パネルのそれぞれの周縁部の一部に隣接して前記枠体と前記複数の窓パネルのそれぞれとの間にインピーダンス不連続体を設けるステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項30】
請求項29記載の音放射制御方法において、前記枠体と前記複数の窓パネルのそれぞれとの間にインピーダンス不連続体を設けるステップは、前記枠体と前記複数の窓パネルのそれぞれとの間に受動的及び能動的なインピーダンス不連続体の少なくとも1つを設けるステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項31】
請求項29記載の音放射制御方法において、前記枠体と前記複数の窓パネルのそれぞれとの間にインピーダンス不連続体を設けるステップは、前記枠体と前記複数の窓パネルのそれぞれとの間にアクチュエータを設けるステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項32】
請求項31記載の音放射制御方法において、前記枠体と前記複数の窓パネルのそれぞれとの間に振動センサを設けるステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項33】
請求項32記載の音放射制御方法において、前記複数の窓パネルのそれぞれの前記アクチュエータをコントローラの出力部に接続するステップと、前記複数の窓パネルのそれぞれの前記振動センサを前記コントローラの入力部に接続するステップとを含むことを特徴とする音放射制御方法。
【請求項34】
請求項28記載の音放射制御方法において、前記複数の窓パネルのそれぞれの周縁部に隣接してインピーダンスの不連続部を生成するステップは、前記複数の窓パネルのうち隣接する窓パネル間にインピーダンスの不連続部を生成するステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項35】
請求項34記載の音放射制御方法において、前記複数の窓パネルのうち隣接する窓パネル間にインピーダンスの不連続部を生成するステップは、前記隣接する窓パネルのインピーダンス不連続体を互い違いに配列するステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項36】
窓体からの音の放射を制御する音放射制御方法であって、
窓体における1枚以上の窓パネルの周縁部に隣接して振動を検出するステップと、
前記検出した振動に基づいて前記1枚以上の窓パネルの周縁部でインピーダンスを調整するステップと
を有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項37】
請求項36記載の音放射制御方法において、前記1枚以上の窓パネルの周縁部でインピーダンスを調整するステップは、前記検出した振動から前記1枚以上の窓パネルの振動エネルギーを判定するステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項38】
請求項36記載の音放射制御方法において、前記1枚以上の窓パネルの周縁部でインピーダンスを調整するステップは、前記1枚以上の窓パネルの周縁部で剛性を判定するステップを有することを特徴とする音放射制御方法。
【請求項39】
窓体の振動を制御する窓体振動制御方法であって、
窓体の窓パネルの周縁部に隣接して振動を検出するステップと、
前記検出した振動から前記窓パネルの振動エネルギーを判定するステップと、
前記窓パネルの振動エネルギーが所定値を越えたとき、前記窓パネル内の振動エネルギーの分布を変化させるための前記周縁部における剛性の分布を判定するステップと、
前記窓パネルの振動エネルギーが前記所定値を越えたとき、前記窓パネルの周縁部でインピーダンスを調整して前記窓パネル内で前記振動エネルギーの分布を変化させるステップと
を有することを特徴とする窓体振動制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2006−509130(P2006−509130A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−557505(P2004−557505)
【出願日】平成15年12月2日(2003.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2003/038327
【国際公開番号】WO2004/051623
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(505206783)スマート スキン、インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】