説明

項目選択装置及び方法、コンピュータプログラム、並びに記録媒体

【課題】傾倒操作と回転操作との双方を行なうことが可能な操作体を有する操作装置とともに用いることにより、操作キーの数をさらに減少させ、それによって多くの項目の中の任意の1つを簡単に選択することを可能とする項目選択装置を提供すること。
【解決手段】項目選択装置120は、回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置132からの制御信号に応答して、複数の項目の中から1つを選択する項目選択装置であって、複数種類の操作メニュー130を有し、操作メニュー130ごとに、回転操作による制御信号に応答して行なう処理と、複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう処理とが定められていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、テレビジョン受像機(以下「テレビ」と呼ぶ。)及びDVD(Digital Versatile Disc)レコーダ等、表示部を持つか、又は表示装置とともに用いられることが想定される各種電気機器の操作において、所望の機能等の項目を選択する際に用いられる項目選択装置、その装置による項目選択方法、そのためのコンピュータプログラム、及び当該コンピュータを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ及びDVDレコーダ等の各種電子機器の高機能化及び多様化が進んでいる。これに伴い、これら電子機器を遠隔操作するためのリモートコントローラ(以下「リモコン送信機」と呼ぶ。)においても、簡単な操作で複雑かつ多様な操作を可能とするものが求められている。
【0003】
従来のリモコン送信機では、一般的に、1つのキーに1又は複数個の機能を割当てることにより、多機能化に対応している。しかし、電子技術の発達に伴って電子機器の備える機能数が大幅に増加しており、また1つのリモコン送信機でテレビとDVDレコーダ等、複数の装置を制御する必要も生じているため、リモコンに非常に多くの操作キーを配置する必要が出てきている。
【0004】
このように操作キーが多数になると、リモコン操作が煩雑となる。必要な機能を探すために、多数のキーの中から所望のキーを探したり、所望の機能を指示するための特定のキーの割当を探したりする必要が生じる。したがって、操作キーの数が多くなることをできるだけ防止しながら、多くの機能を簡単に指示することができる、電子機器の制御装置が求められている。
【0005】
このような背景の中で、回転操作と複数方向への傾倒操作との両方の制御信号を送ることが可能な、リング状の操作体をもつリモコン送信機が、例えば後掲の特許文献1及び特許文献2において提案されている。
【0006】
特許文献1に開示されたリモコン送信機は回転操作と複数方向への傾倒操作の両方の制御信号を送ることが可能なリング状の操作体を持つ。この操作体に対する傾倒操作によって、制御対象の機能群を選択し、回転操作によって、傾倒操作により選択された機能の中の所望の機能を選択する。
【0007】
例えば、傾倒操作によって、テレビの放送局の選択を指示し、回転操作によってチャンネル切換を行なうことができる。チャンネルの切換は、回転操作の方向にしたがって指示することができる。また、傾倒操作によって音量調節機能を選択すると、回転操作によって音量の調節をすることができる。
【0008】
特許文献2に開示されたリモコン送信機は、回転操作と複数方向への傾倒操作との両方の制御信号を送ることが可能なリング状の操作体を持つ。回転操作によって第1の機能の制御を行ない、傾倒操作によって第1の機能とは異なる第2の機能の制御を行なう。DVD再生装置で説明すると、例えば記録再生動作において、傾倒操作によってフレーム移動を行ない、回転操作によって対象フレームの操作項目を選択する。特許文献2に開示されたリモコン送信機では、GUI(Grafical User Interface)画面毎に、回転操作と傾倒操作とに機能が割当てられている。
【特許文献1】特開2006-33680
【特許文献2】特開2002-108547
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1又は特許文献2に開示されたリモコン送信機では、上記したように傾倒操作と回転操作との双方を行なうことができる操作体を用いている。したがって、制御可能な機能の数に比して、操作キーの数をかなり削減させることが可能になっている。
【0010】
しかし、いずれのリモコン送信機においても、依然としてこの操作体以外の操作キーの数が多く、操作が煩雑である。これは、傾倒操作と回転操作とが可能であるというこの操作体の利点をまだ充分に生かしていないためであると考えられる。操作キーが多いと、目的のキーを探すことが大変になったり、画面とリモコン送信機との間で視線を頻繁に移動させなければならなかったりし、その結果、ユーザに負担がかかるという問題がある。
【0011】
例えば、上記特許文献1、2のいずれにおいても、各操作画面において、回転操作、傾倒操作それぞれにどの機能の制御が割当てられているのかが分かりにくいという問題がある。この種の操作体を持つリモコン送信機には、各機能についての説明をリモコン送信機本体に記載することは不可能である。そのため、回転操作と傾倒操作とに対する機能の割当を知らないユーザにとって、このリモコンを操作することはできないか、極めて困難である。以下、具体例を挙げる。
【0012】
特許文献1に開示のリモコン送信機では、傾倒操作によって回転操作に割当てられている機能を切替えたり、直前の操作から現在までの時間が所定時間内かどうかによって回転操作に割当てられている機能を切替えたりする。しかしこのように、回転操作に割当てられる機能が場合により異なると、ユーザがいざリモコン送信機を使用しようとするときに、回転操作にどの機能が割当てられているのかが分かりにくいという問題がある。操作してみないと、回転操作に割当てられた機能が分からない場合もある。
【0013】
特許文献2に開示のリモコン送信機では、傾倒操作と回転操作とにそれぞれ機能が割当てられている。しかし、どの機能がその操作に割当てられているのかがGUI画面上で分かりにくいという問題がある。その結果、せっかくGUI画面を使用してリモコン送信機の操作をしていても、ユーザが所望の機能を実現するために、リモコン送信機において何をどのようにすればよいかが分かりにくいという問題がある。したがって、特許文献2に開示のリモコン送信機は、操作に熟練したユーザでないと操作しにくいという問題がある。
【0014】
また、特許文献1、2のいずれの場合にも、チャンネル又は録画番組の再生時の選択等、選択すべき対象の項目がたくさんある場合、目的の項目を探すのが大変であるという問題がある。単純に操作キーを用いる場合と比較すると、回転キーを用いているためにこうした選択が非常に楽になっているのは確かである。しかし、目的の項目にたどりつくまでに、操作体を何回も回転させなければならなかったり、何回もキーを所定の方向に押すという操作をしなければならなかったりする。
【0015】
それ故に本発明の目的は、傾倒操作と回転操作との双方を行なうことが可能な操作体を有する操作装置とともに用いることにより、操作キーの数をさらに減少させ、それによって多くの項目の中の任意の1つを簡単に選択することを可能とする、項目選択装置及び方法、コンピュータプログラム、並びにその記録媒体を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、傾倒操作と回転操作との双方を行なうことが可能な操作体を有する操作装置とともに用いることにより、操作キーの数をさらに減少させ、それによって多くの項目の中の任意の1つを簡単に選択することを可能としながら、特に予備知識がなくても操作できる、項目選択装置及び方法、コンピュータプログラム、並びにその記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の第1の局面に係る項目選択装置は、回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置からの制御信号に応答して、複数の項目の中から1つを選択する項目選択装置であって、複数種類の操作メニューを有し、操作メニューごとに、回転操作による制御信号に応答して行なう処理と、複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう処理とが定められていることを特徴とする。
【0018】
好ましくは、複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が円形又は円弧状に配置され、回転操作と、複数方向のうち、選択された二方向への傾倒操作とのいずれによっても、円形又は円弧状を双方向に移動して選択対象の項目の任意の1つを選択可能であることを特徴とする。
【0019】
より好ましくは、項目選択装置は、二方向への傾倒操作に応答して、直前の操作からの経過時間と、選択されている項目の位置とに基づいて、次に選択される項目の位置を決定することを特徴とする。
【0020】
さらに好ましくは、複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が2次元行列状に配置されたページが複数個設けられている。項目選択装置は、少なくとも1つの操作メニューにおいては、傾倒操作による制御信号に応答して、2次元行列状の配置において選択される項目の位置を1コマずつ当該傾倒操作の傾倒方向に応じて移動させ、回転操作による制御信号に応答して、操作メニューのページを別のページに移動させることを特徴とする。
【0021】
操作装置は、回転操作に応じて、その回転角度を示す制御信号を出力するものでもよい。項目選択装置は、回転操作の回転角度を示す制御信号に基づいて算出される回転操作の回転速度にしたがって、操作メニューのページを別のページに移動させるときの移動量を決定する。
【0022】
好ましくは、複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が2次元行列状に配置されている。項目選択装置は、この少なくとも1つの操作メニューにおいては、傾倒操作による制御信号に応答して、2次元行列状の配置において、選択される項目の位置を1コマずつ当該傾倒操作の傾倒方向に応じて移動させ、回転操作による制御信号に応答して、操作メニューにおいて選択される項目の位置を別の位置に移動させることを特徴とする。
【0023】
より好ましくは、操作装置は、回転操作に応じて、その回転角度を示す制御信号を出力する。項目選択装置は、回転操作の回転角度を示す制御信号に基づいて算出される回転操作の回転速度にしたがって、操作メニューにおいて選択される項目の位置を移動させるときの移動量を決定することを特徴とする。
【0024】
さらに好ましくは、複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が2次元行列状に配置されている。項目選択装置は、当該2次元行列状に配置された選択対象を有する操作メニューにおいて、直前の傾倒操作による制御信号に続いて回転操作による制御信号を受けたことに応答して、直前の傾倒操作による制御信号と、回転操作による制御信号により示される、回転操作の回転方向とによって、回転操作による項目の移動方向を決定することを特徴とする。
【0025】
項目選択装置は、回転操作による制御信号により、回転操作が時計方向であるか否かを判定し、時計方向であれば直前の傾倒操作による制御信号による選択項目の移動方向と同じ方向に回転操作による選択項目の移動方向を決定し、それ以外であれば直前の傾倒操作による制御信号による選択項目の移動方向とは異なる方向に回転操作による選択項目の移動方向を決定してもよい。
【0026】
好ましくは、異なる方向は、直前の傾倒操作による制御信号による選択項目の移動方向と反対の方向である。
【0027】
より好ましくは、操作メニューの少なくとも1つは、選択対象の機能に付随する数値を選択する数値選択メニューである。項目選択装置は、数値選択メニューにおいては、回転操作に対応する制御信号に応答して、選択対象の機能に付随する数値を回転操作の回転方向に応じて変化させることを特徴とする。
【0028】
さらに好ましくは、項目選択装置は、回転操作による制御信号又は複数方向への傾倒操作のいずれかによる制御信号に応答して、使用されている操作メニューと、受けた制御信号とに応じて、新たな操作メニューを作成することを特徴とする。
【0029】
複数の操作メニューのうちの少なくとも1つは、複数の選択対象項目を円形又は円弧状に配置した円形状メニューであってもよい。項目選択装置は、回転操作で円形状メニュー内で選択項目の位置を所定方向に移動させ、傾倒操作で円形状メニュー内で選択項目の位置に対し所定の関係にある位置に選択項目の位置を移動させることを特徴とする。
【0030】
好ましくは、複数の操作メニューのうちの少なくとも1つは、複数のグループに分割された複数の選択対象項目のうち、選択されたグループに含まれる選択対象項目を円形又は円弧状に配置した円形状メニューである。項目選択装置は、回転操作に応答して、円形状メニュー内で選択項目の位置を所定方向に移動させ、傾倒操作に応答して、円形状メニューに表示されているグループに対し所定の関係にあるグループによって、円形状メニューを再構成することを特徴とする。
【0031】
より好ましくは、項目選択装置は、さらに、作成された操作メニューを表示する表示部を備えたことを特徴とする。
【0032】
さらに好ましくは、項目選択装置は、ユーザによる操作履歴に応じて、操作メニューの表示態様を変更することを特徴とする。
【0033】
本発明の第2の局面に係る項目選択方法は、回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置からの制御信号に応答して、複数の項目の中から1つを選択する、項目選択装置における項目選択方法である。この項目選択方法は、複数種類の操作メニューと、これら操作メニューごとに、回転操作による制御信号に応答して行なう第1の処理及び複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう第2の処理とを準備するステップと、操作装置からの回転操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された第1の処理を実行するステップと、操作装置からの傾倒操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された第2の処理を実行するステップとを含む。
【0034】
本発明の第3の局面に係るコンピュータプログラムは、回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置からの制御信号に応答して、複数の項目の中から1つを選択する、コンピュータからなる項目選択装置において、コンピュータにより実行されると、当該コンピュータを、複数種類の操作メニューと、操作メニューごとに、回転操作による制御信号に応答して行なう第1の処理と、複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう第2の処理とを準備するための手段と、操作装置からの回転操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された第1の処理を実行するための手段と、操作装置からの傾倒操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された第2の処理を実行するための手段として機能させる。
【0035】
本発明の第4の局面に係る記録媒体は、上記したコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0036】
この発明に係る項目選択装置によれば、回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置を用いることによって、操作メニューごとに、回転操作による制御信号に応答して行なう処理と、複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう処理とを実行することができる。そのため、メニューごとに複数の項目の中から1つの項目を効率的に選択できる。
【0037】
選択対象の項目が円形又は円弧状に配置され、回転操作と、二方向への傾倒操作とのいずれによっても、円形又は円弧状を双方向に移動して選択対象の項目の任意の1つを選択できる。いずれの操作によっても同様に項目を選択できる。
【0038】
二方向への傾倒操作に応答して、直前の操作からの経過時間と、選択されている項目の位置とに基づいて、次に選択される項目の位置を決定するようにすると、傾倒操作を連続して行なうときと、単独で行なうときとで異なる動きをさせることができ、ユーザにとって自然な動作となる。
【0039】
選択対象の項目が2次元行列状に配置されたページが複数個設けられている場合には、傾倒操作で選択される項目の位置を1コマずつ移動させ、回転操作で別のページに移動させることができる。移動量は回転操作の回転角度によって変更させることができる。その結果、2次元行列状に配置された項目の中の任意の1つを効率的に選択できる。
【0040】
傾倒操作による制御信号に応答して、選択される項目の位置を1コマずつ移動させ、回転操作によって項目の位置を別の位置に移動させるようにした場合でも同様に、2次元行列状に配置された項目の中の任意の1つを効率的に選択できる。
【0041】
2次元行列状に配置された選択対象を有する操作メニューにおいて、直前の傾倒操作に続いて回転操作を行なったときに、直前の傾倒操作と、回転操作の回転方向とによって、回転操作による項目の移動方向を決定するようにすると、任意の方向に、回転操作によって効率的に選択項目を移動できる。その結果、2次元行列状に配置された項目の中の任意の1つを効率的に選択できる。
【0042】
回転操作で円形状メニュー内で選択項目の位置を所定方向に移動させ、傾倒操作で円形状メニュー内で選択項目の位置に対し所定の関係にある位置に選択項目の位置を移動させるようにすると、多数の選択対象の項目のうちで、遠く離れた位置の項目にも直ちに移動できる。その結果、複数の項目の中の任意の1つを効率的に選択できる。項目を複数のグループに分割して1つのグループの項目をメニューとして表示し、傾倒操作でグループを切替えるようにした場合も同様である。
【0043】
作成された操作メニューを表示する表示部を備えることにより、別に表示装置を用意することなく、上記したいずれかの選択方法によって複数の項目の1つを効率的に選択できる。
【0044】
ユーザによる操作履歴に応じて、操作メニューの表示態様を変更するようにすると、ユーザのくせ又は好みに応じた操作メニューを提供することができる。
【0045】
また、この発明の第2の局面に係る項目選択方法によれば、回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置を用いることによって、操作メニューごとに、回転操作による制御信号に応答して行なう処理と、複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう処理とを実行することができる。そのため、メニューごとに複数の項目の中から1つの項目を効率的に選択できる。
【0046】
第3の局面に係るコンピュータプログラム、又は第4の局面に係る記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを、項目選択装置を構成するコンピュータに実行させることにより、上記した項目選択装置及び方法と同様の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
〔概略〕
上記した特許文献1、2のいずれにおいても、リング状の操作体は用いているものの、それらに割当てられた機能を表示する態様については特に工夫をしたものではない。そのため、回転による操作と、画面に表示される機能、及びその機能と他の機能との関係が分かりづらいという問題がある。本実施の形態では、リング状の操作体に対する「回転」という操作にあわせて、選択対象の項目を画面上にリング状又は弧状に配置し、操作体に対する回転操作にあわせて、フォーカスをこのリング又は弧の上を移動させることで、現在選択されている項目を分かりやすく表示する。
【0048】
なお、本実施の形態では、上記した傾倒操作、回転操作とともに、決定指示のための操作を行なうことができる。
【0049】
<外観及び振舞い>
最初に、本実施の形態に係る電子機器の制御装置である、DVDレコーダ及びテレビのリモコン送信機の外観と、その操作に伴うテレビ画面表示とについて説明する。このDVDレコーダとテレビとは互いに接続されて使用される。したがって、以下に示す画面の図は、DVDレコーダで生成され、テレビ画面に表示されるものである。
【0050】
図1に、本実施の形態に係るリモコン送信機70の正面図を示す。図1を参照して、リモコン送信機70は、片手で持ちやすいように扁平な直方体形状を持つ筐体98と、筐体98の上面(操作面)上に配置された回転操作体72と、レコーダ及びテレビの電源キー88及び90と、レコーダ及びテレビの切換キー86と、後述するスタートメニューの表示をDVDレコーダ又はテレビに対し指示するためのスタートメニューボタン84と、操作の終了を指示する終了キー92と、DVDレコーダ又はテレビに対し、直前の操作の前の状態に戻ることを指示する「戻る」キー94とを含む。リモコン送信機70はさらに、図1には図示しない内部回路と、筐体98の先端に設けられ、DVDレコーダ及びテレビに対して赤外線による制御信号を送信する送信部96とを含む。リモコン送信機70の内部回路の構成については図26を参照して後述する。
【0051】
回転操作体72は、中央に設けられ、図1における上下左右に傾倒可能で、かつ筐体98の内部に向かって押込むことも可能な十字キー82と、十字キー82を囲むように設けられ、十字キー82の周りを回転可能なリング部80とを含む。本実施の形態では、十字キー82を筐体98の内部に押込む操作を「決定キー」の押下と見なし、「決定操作」と呼ぶ。したがって、十字キー82を「決定キー」と呼ぶこともある。
【0052】
リモコン送信機70は、各キーが操作されるとそのキーに応じた制御信号を発生し、送信部96を介して外部の受信機に送信する。回転キーの場合には、回転操作(回転角度情報、回転速度、回転方向、及び指の配置位置等)に連動した信号を発生する。
【0053】
図2に、本実施の形態に係るリモコン送信機70を用いて、DVDレコーダを操作する際に、テレビ画面に表示されるトップメニューの概略を示す。なお、入力としてテレビが選択されている場合は、ここではTVのトップメニューが表示される。図2を参照して、このトップメニュー画面120には、中央の回転メニュー130と、左下のリモコン画像132と、右上の、回転メニュー130においてフォーカスが当たっている項目に対するサブメニュー134と、中央下部の操作ガイド136とが表示される。
【0054】
回転メニュー130は、球の表面にメニュー項目が貼り付けられたような形で表示される。本実施の形態では、回転メニュー130のうち、フォーカスが当たっている項目は他の項目よりも大きく表示される。ユーザがリモコン送信機70のリング部80を回転させると、あたかも回転メニュー130が貼り付けられている球が回転するような態様で各項目の大きさが変化し、フォーカスが当たった項目が最も大きく(最も手前にあるように)、かつ境界が明るくなるように表示される。図2に示す例では「スタートメニュー」という項目が選択されている。
【0055】
リモコン画像132は、リモコン送信機70において有効なキーが何かを、リモコン送信機70の画像を用いて示すためのものである。リモコン送信機70の画像と、利用できるキーの位置と操作方向とがともに表示されるので、ユーザは、リモコン送信機70をどのように操作するかを容易に理解できる。
【0056】
サブメニュー134は、現在フォーカスが当たっている項目を選択したときに表示される画面において、中央にメニュー項目として表示されることになる項目を表示するためのものである。図2に示す例では、「スタートメニュー」にフォーカスが当たっている状態で十字キー82を押込むと、スタートメニューが表示される(図3参照)。このスタートメニューにおいて表示される項目がサブメニュー134に予め表示される。したがって、回転メニュー130の項目を選択する際に、どの項目を選択するとどのようなメニューが表示されるかが、ユーザに分かりやすくなるという効果がある。しかも、図2に示すように、サブメニュー134の各項目も円弧上に配置されて表示されるので、項目を選択した後に、回転操作体72に対してどのような操作を行なえばよいか、についてユーザが予測しやすいという効果もある。
【0057】
図3に、本実施の形態に係るリモコン送信機70において、図2に示す「スタートメニュー」という項目を選択したとき、又はトップメニューにおいて「スタートメニュー」を選択したときに表示される画面(スタートメニュー画面)150を示す。図3を参照して、スタートメニュー画面150は、中央に円弧上に配置されたメニュー162と、画面左下に表示されたリモコン画像160とを含む。メニュー162の各項目は、いずれも所定の色の長円形の境界により周囲と区切られている。
【0058】
本実施の形態でも、メニュー162の項目を選択する操作は、リング部80と十字キー82とのいずれを使用しても行なうことができる。図3を参照して、フォーカスが当たっている項目164は、外よりも大きく表示され、かつその境界が明るく表示される。このスタートメニュー画面150でも、フォーカスが当たっている項目164については、何も操作がなされずに所定時間が経過すると、その項目を選択したときに表示されるであろう画面の説明画像166が重ねて表示される。さらに、その項目を選択したときの画面で、どのような作業が行なえるかを示す説明文168が表示される。
【0059】
このように、メニュー項目を選択したときに表示されるであろう画面の説明画像166が表示されるので、ユーザはどの項目を選択すべきかについて、容易に判断することができる。画像が使用されるので、用語が分からなくても操作方法を理解することができる。また、説明文168により、選択される項目の機能を容易に理解することができる。
【0060】
このようにある項目にフォーカスが移動した後、その状態のままでしばらくキー操作がないときに、説明画像の表示を行なうようにすると、操作に習熟したユーザは時間をおかず必要な操作を行なうため、説明画像の表示が行なわれず、短時間で必要な項目の選択ができる。
【0061】
図4に、テレビのチャンネル切換を行なう場合に表示されるチャンネル切換画面180を示す。図4を参照して、チャンネル切換画面180では、中央上に現在の状態206が、中央にチャンネルメニュー192が、左下にリモコン画像190が、右下に操作の説明文204が、それぞれ表示される。
【0062】
チャンネルメニュー192は、中央に大きく配置された現在のチャンネル表示194と、現在のチャンネル表示194の上下に弧状に配置されたチャンネルリスト196,198,200及び202を含む。これら現在のチャンネル表示194並びにチャンネルリスト196,198,200及び202は、図3に示すメニュー162の各項目と同様、現在のチャンネル表示194から離れるほど字体を小さくすることにより、球面上に各項目が配置されているように表示される。
【0063】
このチャンネル切換画面180においても、リモコン画像190により、操作可能なキーと、その操作方法とが示され、操作の説明文204により、どのような操作をすることでどのような機能が実行されるかが示される。
【0064】
チャンネル切換画面180では、リング部80を回転することにより、チャンネルメニュー192の項目を移動させることができる。
【0065】
図5に、図4に示されるチャンネル切換画面180において、リング部80を回転したときにどのようなシーケンスでチャンネルが選択されるかを示す。図5を参照して、このチャンネルシーケンス220は、地上デジタル放送(以下「地上D」と呼ぶ。)のチャンネル群230と、衛星デジタル放送(以下「BSD」と呼ぶ。)のチャンネル群232と、地上アナログ放送(以下「地上A」と呼ぶ。)のチャンネル群234と、通信衛星(CS)による110度CS放送(以下「CS110」と呼ぶ。)のチャンネル群236とを含む。これらチャンネル群230,232,234及び236は、図5に示されるように全体としてリングをなすように配列されている。
【0066】
図5に示す例では、現在のチャンネル表示240により示されるように、BSDの151チャンネルが選択されている。本実施の形態では、リング部80を時計方向に回転させると、チャンネルシーケンス220が全体として反時計方向に回転し、現在のチャンネル表示240より下に配置されているチャンネル(BSD 161)が現在のチャンネル表示240の位置に移動する。リング部80を反時計方向に回転させると、チャンネルシーケンス220が全体として時計方向に回転し、現在のチャンネル表示240のすぐ上に配置されているチャンネル(BSD 141)が現在のチャンネル表示240の位置に移動する。したがって、リング部80を回し続けると、チャンネルシーケンス220に含まれる全てのチャンネルを現在のチャンネル表示240に表示させることができる。
【0067】
この画面では、所望の項目にフォーカスが当たっているときに決定処理をすることで、その項目に対応するチャンネルの番組が表示される。本実施の形態ではさらに、この状態で所定の時間の間、キー入力がない場合には、チャンネル操作を終えたものとみなし、チャンネル選択メニューの表示をやめる。したがって、本実施の形態では、チャンネル選択の場合には決定処理をしなくても良い。
【0068】
本実施の形態では、リング部80を回すことにより、チャンネル移動のように、メニューの項目の選択を行なうことができるが、十字キー82を用いても項目の選択を行なうことができる。本実施の形態では、この十字キー82を用いた項目の選択方法として複数通りの方法を準備している。第1の方法は、十字キーを項目1つずつの移動に用いる方法であり、第2の方法は、十字キーを「ショートカット」と呼ばれる機能に割当てる方法である。十字キー82を一項目ずつの移動に用いる方法については、図23及び図24を参照して後述することとして、以下にショートカットについて説明する。
【0069】
図5に示すチャンネルシーケンス220のように、多数の項目がメニュー内に配置される場合でも、リング部80を回し続ければ任意の項目を選択できる。しかし、このようにリング部80を回し続けないと任意のチャンネルを選ぶことができないのは不便である。そこで、本実施の形態では以下に述べるようなショートカットと呼ばれる機能を準備している。ショートカットとは、リング部80を回転させる代わりに、十字キー82を操作することによって、チャンネルシーケンス220のようなリング状に配置された項目群の中の特定の位置にチャンネル位置をジャンプさせることをいう。以下、図6〜図12を参照して、本実施の形態におけるショートカット時にどのようにして項目が選択されるかを、図5に示されるチャンネルシーケンス220を例に説明する。
【0070】
図5に示すチャンネルシーケンス220を簡略にしたものを図6のチャンネルシーケンス250として示す。図6にはさらに、チャンネルシーケンス250のうち、現在のチャンネル表示240とその前後のチャンネルとにより構成され、画面に表示されるチャンネルメニュー252も示してある。
【0071】
図6を参照して、チャンネルシーケンス250のうち、チャンネル「BSD 151」(以下「チャンネル」は省略する。)が現在のチャンネルとして選択され、現在のチャンネル表示260により示されるように大きく表示されているものとする。現在のチャンネル表示260に表示されているチャンネル(BSD 151)から見て、チャンネルシーケンス250により形成されるリングの正反対の位置にあるチャンネル(これを仮に「CS110 320」とする。)と、BSD 151とCS110 320との中央付近に位置する2つのチャンネル(これらを仮に「地上D 040」及び「地上A 10」とする。)とが、BSD 151チャンネルに対するショートカットとして設定される。
【0072】
図7に示されるように、チャンネルシーケンス250においてリング部80を時計方向に回転させることにより、チャンネルシーケンス250が反時計方向に回転し、BSD 161が現在のチャンネル表示262に表示される。ここでは、回転量が少ないのでショートカットの変更は行なわれない。
【0073】
図8に示されるように、上段に示すチャンネルシーケンス250において、リング部80を時計方向にぐるぐると回すと、チャンネルの移動量は大きくなる。その結果、図8の下段に示すように、チャンネルシーケンス256に示されるように各項目の位置が変動し、BSD 251が新たなチャンネルとして選択され、現在のチャンネル表示270として大きく表示される。このようにチャンネル移動量が大きくなった場合、ショートカットを新たに割当て直す処理を行なう。すなわち、図8の上段と下段とを比較すると明らかなように、「地上D 040」というショートカットは「地上D 140」という新たなショートカット272に割当て直され、「地上A 10」というショートカットは「地上A 2」という新たなショートカット276に割当て直され、「CS110 320」というショートカットは「CS110 390」という新たなショートカット274に割当て直される。
【0074】
このように、現在のチャンネル表示として選択されるチャンネルの移動量が大きくなったときには、ショートカットもその移動量に応じて割当て直すことが合理的である。ただし、図7に示すように項目の移動量がわずかな場合には、ショートカットを割当て直しても、割当て直さなくてもよい。本実施の形態では、こうした場合にはショートカットの割当ては行なわない。
【0075】
図9に、図8の下段に示される状態からさらにリング部80を時計方向にぐるぐると高速に回転させたときの表示の変化例を示す。図9の下段を参照して、この操作の結果チャンネルシーケンス256はさらに回転してチャンネルシーケンス258となり、現在のチャンネル表示270が「地上A 12」というチャンネル表示280に変化したものとする。このようにチャンネル位置の回転量が大きくなると、各ショートカットに割当てられているチャンネルのメディアも変化する。その結果、図9の下段に示されるように、「地上D 140」というショートカット272は「BSD 151」というショートカット282に、「CS110 390」というショートカット274は「地上D 040」というショートカット284に、「地上A 2」というショートカット276は「CS110 320」というショートカット286に、それぞれ割当て直される。このようにして、ショートカットの割当ては、リング部80の回転量に応じて変更される。
【0076】
図10に、図9の下段に示すチャンネルシーケンス258の状態で十字キー82を下方向に傾倒させたときのチャンネル選択の態様を示す。図10の上段は、図9の下段に示したものと同一の図である。この状態で十字キー82を下方向に傾倒させると、選択されているチャンネルは、上段のチャンネル表示280により示される「地上A 12」から、これより下に表示されているショートカット286に割当てられているチャンネル(CS110 320)にジャンプする。その結果、チャンネルシーケンス258を全体として反時計方向にほぼ90度回転させる操作が行なわれたのと同様の状態となり、図10の下段に示すようなチャンネルシーケンス290となる。
【0077】
チャンネルシーケンス290では、上段に示すショートカット286に割当てられていたCS110 320が選択され、チャンネル表示300として大きく表示される。そして、図10に示すショートカット284及び282、並びにチャンネル表示280にそれぞれ割当てられていたチャンネルが新たなショートカット306,304及び302にそれぞれ割当て直される。すなわち、ショートカットに割当てられるチャンネルのメディアが変化してもよい。
【0078】
図11に、図10の下段に示すチャンネルシーケンス290の状態から、リング部80を反時計方向に回転させたときのチャンネルシーケンスと表示の変化とを示す。図11の上段にはチャンネルシーケンス290を示し、下段にはリング部80を反時計方向に回転させたときのチャンネルシーケンス310を示す。
【0079】
図11の下段を参照して、リング部80を反時計方向に回転させた結果、チャンネルシーケンス290が時計方向に回転し、その結果、CS110 298が新たなチャンネルとして選択された場合を想定する。この状態では、CS110 298が現在のチャンネル表示312として大きく表示される。リング部80の回転量がそれほど大きくないことを想定すると、ショートカット302,304及び306の割当ては変化しない。
【0080】
図12に、図11の下段に示すチャンネルシーケンス310の状態で、十字キー82を左方向に傾倒させた場合の表示変化を示す。図12の下段を参照して、この場合には、チャンネルシーケンス320が180°回転されたのと同等となる。その結果、ショートカット304が新たに現在のチャンネル表示330として選択されて大きく表示され、ショートカット302及び306はそれぞれ新たなショートカット336及び332に、現在のチャンネル表示312はショートカット334に、それぞれ割当て直される。
【0081】
このように、選択すべき項目が多数ある場合には、ショートカット機能を用いることによって、遠く離れたチャンネルにすばやく移動することができる。その位置からリング部80を回転させることで、その近傍の他のチャンネルを選択することが容易に行なえるという効果がある。
【0082】
図13に、例えば図3に示されるような画面で決定操作を行なったときに表示される録画予約画面350を示す。図13を参照して、録画予約画面350は、概略4つの領域352、354、356及び382に分割されている。
【0083】
領域352は、現在実行している処理に関する表示を明示的に行なうための領域である。領域354は、録画予約画面350で可能な予約方法の選択肢を表示し、ユーザに選択させるための領域である。本実施の形態では、番組表からの予約のための選択肢360と、Gコードによる予約のための選択肢362と、番組の日時を指定して予約するための選択肢364とが領域354に表示される。図13に示す状態では、番組表による予約が選択されており、その結果、選択肢362が他の選択肢よりも高輝度で表示されている。
【0084】
領域356は、現在行なっている処理の次に行なうべき処理を表示する領域357と、操作ガイドのためのリモコン画像358を表示する領域とを含む。領域352と領域357とには、この録画予約画面350で行なうべき処理ステップが、その概略とともに表示されている。図13に示す例では、現在実行中の「予約方法を選ぶ」という処理ステップが「STEP1」として領域352に表示され、このステップの後に実行する必要のある「録画したい番組を選ぶ」及び「予約を確定する」という2つのステップがそれぞれ「STEP2」及び「STEP3」として領域357に表示されている。
【0085】
このように、ある機能を実行するために行なう必要のある処理を、ステップに分割し、それらステップを全て画面に表示するため、ユーザにとって全体の操作の流れを見通すことができ、操作を誤ったり、操作に迷ったりするおそれが少ないという効果が得られる。
【0086】
また、リモコン画像358が表示され、リモコン画像358には操作可能なキーとその操作方法とが示されている。そのため、ユーザがリモコン送信機を容易に操作することができる。
【0087】
なお、領域382には、選択された処理及びその処理ステップに応じて生成された画面が表示される。
【0088】
図13に示す録画予約画面350においては、例えば選択肢360を選択するとその時点で番組表からの録画予約画面に遷移する。選択の終了をシステムに通知するためのボタン等が別に設けられているという訳ではない。このように複数の選択肢のうちから1つを選択する画面では、ある選択肢が選択されたことによって選択操作が完了したものとみなされ、次の画面に遷移する。そのため、以下のような効果が得られる。
【0089】
図14は、従来のシステムにおける、複数の選択肢372を表示した選択画面370の例を示す。選択画面370には、複数の選択肢372の他に、選択が終了したことをシステムに通知するための選択終了ボタン374が設けられている。選択終了ボタン374があることにより、選択の終了を明示的にシステムに通知できるという効果があるが、逆にこの選択終了ボタン374を操作しないと選択が終わらず、次のステップに進むことができないという問題がある。ユーザが選択終了ボタン374を操作することを理解していなかったり、忘れてしまったりしている場合、処理はここで中断してしまう。
【0090】
それに対し図13に示される本実施の形態における録画予約画面350では、複数の選択肢のうちの1つが選択されると、自動的に選択終了と判断される。そのため、処理が中断してしまうことがなく、全体の処理をスムーズに進めることができる。
【0091】
図15は、図13に示す録画予約画面350において番組表からの録画予約の選択肢360を選択したときに本実施の形態に係るDVDレコーダによって生成されテレビに表示される画面を示す。図15を参照して、この番組表からの録画予約画面380は、図13に示す録画予約画面350と同様、4つの領域352、354、356及び382に分割されている。領域352、354及び356については、領域354に番組表からの録画予約画面380での処理の説明文386が表示されることを除き、図13に示す録画予約画面350と同一である。
【0092】
一方、番組表からの録画予約画面380の領域382には、番組表384が表示される。番組表384は、ここでは放送局(チャンネル)を縦軸に、放送時間を横軸にした表形式のものとなっている。この表の中で、所望のチャンネルの所望の番組の枠にリング部80及び十字キー82を用いてフォーカスを移動させ、決定操作をすることで録画予約の対象となる番組が指定できる。この際、リング部80及び十字キー82を用いて番組を選択するが、そのための指定方法として、本実施の形態では、従来なかった方法を採用している。その方法の詳細については後述する。
【0093】
図16は、図13に示す録画予約画面350において選択肢362を選択したときに表示されるGコードによる番組指定画面390を示す。図16を参照して、Gコードによる番組指定画面390も、図13に示す録画予約画面350と同様、領域352、354、356及び382に分割されている。これらの表示は、領域354において、選択肢360に代えて選択肢362が高輝度で表示されていることを除き、図13の録画予約画面350と同一である。
【0094】
Gコードによる番組指定画面390の領域382には、Gコードによる番組指定のためのGUI部品群392が表示される。GUI部品群392は、テンキー、確定キー、及び入力されたGコードが表示されるGコード表示領域とを含む。テンキーを用いてGコードを入力すると、入力された値が表示され、確定キーを押すことによりGコードで指定された番組の予約が確定する。
【0095】
図17は、図15に示す番組表からの録画予約画面380において番組表による予約のための選択肢360を選択したときに表示される番組選択画面400を示す。図17を参照して、番組選択画面400は、番組表からの録画予約画面380と同様、領域402、404、406及び408に分割される。
【0096】
領域402は、図15の領域352と同様、現在実行している処理に関する表示を明示的に行なうための領域である。ここでは、処理は図15に示した「STEP2」での処理が実行されるため、領域402には「STEP2:録画したい番組を選ぶ」という文字列が表示される。
【0097】
領域404には、番組表による番組選択であることを示す画面タイトル「地上デジタル 番組表」と、領域408に表示されている番組のうち、フォーカスが当てられている番組についての詳細な情報とが表示される。
【0098】
領域406には、リモコン画像が表示される。このリモコン画像には、この番組選択画面400で使用可能なキーとその操作方法とが示される。領域406の最下部には、次の処理である「STEP3」に関する情報が表示される。
【0099】
領域408には、番組表が表示される。前述したとおり、この番組表は、縦軸に放送局(チャンネル)、横軸に時間をとった表形式である。ただし、番組表の全体の大きさに比して領域408が小さいため、領域408内で表示をスクロールする必要がある。
【0100】
領域408に表示された番組のうち、ユーザにより選択された番組の枠にはフォーカスが当てられ、それがその枠の周囲に高輝度で表示されるフォーカス枠410により示されている。フォーカス枠410は、この番組選択画面400に表示が遷移した際には領域408の最も左上の枠に表示され、十字キー82による傾倒操作にしたがい、指定された方向に1つずつ移動する。フォーカス枠410が領域408の端部に来たときには、その端部より先にさらに表示すべき枠がある場合には画面をスクロールしてその画面を表示する。さらに表示すべき枠がない場合には、フォーカス枠410はその位置に停止して動かない。
【0101】
図18は、図17に示された状態からユーザが十字キー82を右側に傾倒させたときの番組選択画面400を示す。図17の状態と比較して、フォーカス枠410が消去され、その1つ右側の領域にフォーカス枠412が表示されている。このように一方のフォーカス枠を消去し、隣接するフォーカス枠を新たに表示させることにより、フォーカス枠が領域408上で移動しているように見える。
【0102】
図19は、図17に示される状態からユーザが十字キー82を下側に傾倒させたときの番組選択画面400を示す。図17の状態と比較して、フォーカス枠410が消去され、その1つ下側の領域にフォーカス枠414が表示されている。すなわち、フォーカス枠が十字キー82の操作に伴い、1つ下に移動する。
【0103】
このようにしてフォーカス枠を移動させ、所望の番組の枠にフォーカス枠があるときに決定操作をするとその番組が予約対象として選択される。
【0104】
なお、番組選択画面400では、十字キー82以外にリング部80を用いた操作もできる。本実施の形態では、十字キー82を使用してフォーカスを上下左右のいずれかに移動させた後、リング部80を所定の角速度よりも小さな角速度で回転させると、直前に使用した十字キー82の傾倒の向きに応じて、縦又は横方向に表示ページの移動が行なわれる。例えば、フォーカス枠を十字キー82を用いて1つ右に移動させた後、リング部80を時計方向に回すと、時間軸方向に沿って次のページが領域408に表示される。反時計方向に回すと、1つ前のページが表示される。一方、フォーカス枠を十字キー82を用いて下方向に移動させた後、リング部80を時計方向に回すと、縦軸に沿って次のページが表示される。反時計方向に回すと縦軸に沿って前のページが表示される。
【0105】
一方、十字キー82を使用してフォーカスを上下左右のいずれかに移動させた後、リング部80を所定の角速度以上の角速度で回転させると、直前に使用した十字キー82の傾倒の向きに応じて、移動可能な番組表の日付の一覧メニューが表示される。表示された日付の一覧から所望の日付を指定すると、指定された日付についての図17に示される画面が表示される。
【0106】
このように、十字キー82とリング部80とを協働させることにより、多数の選択対象が二次元的に配置されていたり、それらを含むページが複数存在する場合にも、所望の項目まで高速に移動することができる。このとき、使用するキーはリング部80及び十字キー82だけであり、リモコン送信機から手を離さなくても所望の項目までフォーカスを移動させることが容易に、かつ高速に行なえる。
【0107】
なお、十字キー82とリング部80とを用いてこのように二次元的に配置された選択肢のいずれかを選択させるための方法はこの他にも考えられる。それらは、実施の形態の記載の最後にまとめて変形例として述べる。
【0108】
図20は、図17〜図19のような画面で予約対象の番組を選択したときに表示される、録画予約のSTEP3に相当する予約確定画面420である。図20を参照して、この予約確定画面420は、大きく8つの領域422,423,424,426,428,430,432及び434に分割される。
【0109】
領域422には、既に実行済のSTEP1の処理内容が表示されている。領域423には、STEP1で選択された処理の内容(番組表による録画予約)が表示されている。
【0110】
領域424には、既に実行済のSTEP2の処理内容が表示されている。領域426には、STEP2で選択された番組の詳細が表示されている。
【0111】
領域428には、このSTEP3で行なう処理の内容(「予約を確定する」)が表示されている。領域430には、このSTEP3で選択可能な3つの選択肢(「予約録画する」、「変更・詳細設定」、及び「予約しない」)が表示されている。
【0112】
領域432には、リモコン画像436が表示されている。リモコン画像436には、このSTEP3の処理で利用可能なキーと、そのキーに対する操作方法とが示されている。領域432に隣接する領域434には、DVDレコーダのハードディスクに録画できる時間が、ハードディスクの全体容量に対する空き容量の割合いを示すグラフとともに表示される。なお、領域430の最下部には、STEP3での操作ガイダンスが表示される。
【0113】
図17〜図19を参照して説明したような、二次元的に配置された多数の選択肢の中からリング部80及び十字キー82を使用して1つを選択する操作は、予約録画だけではなく、予約された番組の中から再生対象を指示する場合にも採用できる。本実施の形態に係るDVDレコーダでは、再生時には以下のような表示と操作とによって、再生対象の録画番組を選択する。
【0114】
図21は、本実施の形態に係るDVDレコーダにおいて、図3のメニューの中で「録画した番組」という項目を選択したときに表示される録画番組処理画面440である。図21を参照して、録画番組処理画面440は、大きく4つの領域442、444,446及び448に分割されている。
【0115】
領域442には、これから行なおうとしている処理を示す「録画した番組」というタイトルと、STEP1として「機能を選ぶ」という文字列とが表示されている。この録画番組処理画面440においても、再生のための処理は大きく3つのステップに分割されている。すなわち、機能を選ぶ、番組を選ぶ、及び設定を選んで実行、という3つのステップである。領域442には、これらのうち1番目のステップの処理内容が表示される。
【0116】
領域444には、この録画番組処理画面440で選択可能な5つの選択肢460,462,464,466及び468が表示されている。すなわち、再生460、グループ462、消去464、編集466、及びダビング468である。これらの処理内容の詳細は本発明には直接関係しないので、ここではそれらの詳細な説明は行なわない。
【0117】
図21に示すように、録画番組処理画面440でも、領域444に表示されている5つの選択肢のうち、1つにフォーカスが当てられており、フォーカスが当てられている選択肢の境界は、他の選択肢の境界よりも高輝度で大きく表示される。領域444にはまた、フォーカスが当てられている選択肢に関する説明文が吹出し形式で表示される。
【0118】
領域446には、ここで行なわれるステップのうち、この後に実行される予定の2つのステップの説明と、リモコン画像450とが表示される。領域446には、この他に、リモコン送信機のどのキーが操作可能で、どのように操作するかについての解説が表示される。この表示の結果、この画面でユーザがリモコンの操作に迷うおそれは小さくなる。
【0119】
領域448には、領域444に表示されている5つの選択肢のうち、フォーカスが当てられている選択肢に対する決定処理が行なわれた場合に、次に表示されるであろう画面の縮小版が表示される。このように、画面の縮小版が表示されることにより、ユーザは、各選択肢を選択するとどのような処理が実行されるかについて予測を付け易くなり、操作ミスをする可能性を小さくできる。
【0120】
図22は、図21に示される録画番組処理画面440において選択肢460にフォーカスがある状態で決定操作を実行したときに表示される、再生対象の番組を選択する番組選択画面480である。番組選択画面480は、大きく6つの領域482、484,486,488,490及び492に分割されている。
【0121】
領域482には、「録画した番組」という表題と、この処理で既に実行されたSTEP1に関する説明とが表示されている。
【0122】
領域484には、STEP1で選択した処理を示す文字列(図22に示す例では「再生」)が表示される。それ以外の選択肢は、小さく、低輝度で表示される。
【0123】
領域486には、STEP2でこれから行なう処理を示す文字列(「番組を選ぶ」)が表示される。
【0124】
領域488には、後に説明するように領域492に表示される録画された番組のうち、フォーカスが当てられた番組に関する詳細が表示される。
【0125】
領域490には、リモコン画像494と、STEP2の後に実行される処理であるSTEP3に関する説明文とが表示される。STEP3に関する説明文は、STEP2に関する説明と比較すると、小さく、低輝度で表示される。領域490には、リモコン送信機70の各キーのうち、ここでどのキーが使用可能か、及び各キーをどのように操作するかについての説明文が表示される。
【0126】
領域492には、STEP1で指定されたところにしたがった情報が表示される。図22は、図21に示す例で選択肢460を選択した場合の表示例である。本実施の形態では、DVDレコーダのハードディスク(又は設定により選択された記録媒体)に記録された番組の画像のサムネールが図22に示すように領域492に二次元的に配列される。
【0127】
ここでは、画像は録画年月日にしたがって配列されている。そして、領域492の幅によりこの配列の右端が規定され、縦方向には、必要な数だけ、サムネールの表示が繰返して行なわれる。
【0128】
このような配置では、図17〜図19を参照して既に述べたように、リング部80と十字キー82とのみを用いて任意の番組を選択することが可能である。ただし、ここでは、右方向にリング部80によってフォーカスを右方向に移動させる場合、右端に達するとすぐ下の列の左端にフォーカスが移動するようにし、左方向に移動させる場合にはその逆とする。フォーカスを下方向に移動させる場合の操作は図17〜図19を参照して説明したものと同じである。
【0129】
フォーカスを所望の番組のサムネール位置まで移動させて決定処理を行なうことにより、その番組の再生処理に移る。
【0130】
図23は、番組の再生処理において表示される再生メニュー画面500である。再生メニュー画面500は、基本的に図2に示されるトップメニュー画面120と同形式のリング型のメニュー504を含む。選択肢は球の表面に円形に貼り付けられたように、三次元的に表示される。フォーカスが当たっている項目(ポーズキー510)は、他の項目(例えば30秒スキップキー514)よりも大きく、かつ高輝度で表示される。再生メニュー画面500は、再生開始時、又はリモコン送信機70のいずれかのキーを操作すると表示され、一定時間の間、何も操作がされないと消去となる。
【0131】
再生メニュー画面500の左上には、再生処理に関する情報が表示される。左下には、リモコン画像506が、利用可能なキーに関する説明とともに表示される。中央下部には、リモコン送信機のどのキーを用いてどのような処理をするかに関する説明文508が表示されている。
【0132】
図23に示す再生メニュー画面500では、リモコン送信機70のリング部80及び十字キー82を用いて以下のようにして所望の機能を選択する。
【0133】
図24(A)に、説明のためにメニュー504の、ある時刻における状態を示す。メニュー504は、ポーズキー510、早送りキー512、30秒スキップキー514、次チャプターキー516、停止キー518、前チャプターキー520、10秒後戻りキー522、及び早戻しキー524を含む。今、DVDレコーダは再生中であり、フォーカスがポーズキー510にあるものとする。
【0134】
ここで、十字キー82を下向きに倒したときには、図24(B)に示されるようにフォーカスは早送りキー512に移動する。これは、下向きキーを押したときのフォーカスの移動方向として、早送りキー512を選択するのが自然だからである。ただし、本実施の形態では、上のように十字キー82を操作する場合、その直前の所定時間内に十字キー82に対する操作があったときには、そのときの操作方向によって下向きキーを押したときのフォーカスの移動方向が変化する。これは、下向きキーを連続して操作したときには、フォーカス位置がどこにあろうとも、直前のフォーカス移動方向と同じ方向にフォーカスを移動させることが自然だからである。しかし、一定時間の間、十字キー82に対する操作がない場合には、図24(A)(B)に示されるように、フォーカスが最も上にあるときには早送りキー512にフォーカスが移動するものとする。
【0135】
同様の配慮は、フォーカスが最も下の停止キー518にあるときにも行なう方が好ましく、本実施の形態ではそうした処理も行なっている。実はこれと同様の配慮が、全てのキーにおいて必要である。例えば下向きキーを押し続けた場合、フォーカス位置がどこにあろうとも、例えば時計回りに続けてフォーカスが移動するように制御することがある。ところが、その結果、フォーカスが下から上に移動する箇所がある。例えば図24に示すような配置では前チャプターキー520〜早戻しキー524の範囲にある場合、上のような処理をするときには、フォーカスは「下から上へ」移動することになる。すなわち、操作しているキー(下向きキー)と、フォーカスの移動方向とが反対を向くことになる。そうした場合、キーが連続して操作されているのであれば直前と同じ方向にフォーカスを移動させ、比較的長い時間操作がなかったときに下向きキーが押されたのであれば、フォーカスを下向きに移動させるようにするのが自然である。
【0136】
本実施の形態では、フォーカスの移動は、リング部80を用いて行なうこともできる。この場合には、例えばリング部80が時計回りに回されたときにはフォーカスも時計回りに回し、反時計回りに回されたときにはフォーカスも反時計回りに回すのが、直感的に分かりやすい。この様子を図24(C)に示す。
【0137】
図24(C)を参照して、図24(A)に示されるようにポーズキー510にフォーカスがあるときに、リング部80を時計回りに回転させたものとする。この場合には、直感的にも、ポーズキー510から時計回りに隣り合っている早送りキー512にフォーカスを移動させる。
【0138】
すなわち、十字キー82及びリング部80のいずれを使用しても再生メニュー画面500におけるフォーカス移動を行なうことができるが、入力を処理するプログラムとしては、十字キー82を使用する場合には、一定時間前までに十字キー82の操作があったか否か、そしてその方向がいずれだったかを常に確認し、その結果に応じてフォーカスの移動方向を変化させる必要がある。
【0139】
なお、本実施の形態では、再生メニュー画面500が表示されているときに早送りキー512が操作されたときには、以下に述べるような動作と表示とを行なう。図25にそのときの表示を示す。
【0140】
図25を参照して、早送りキー512が操作されると、早送り画面540となり、番組表示は早送りとなる。このとき、早送りキー512には、早送りに代えて通常再生の機能が割当てられ、早送りキー512の位置には通常再生キー550が表示される。早送り再生の画面540が表示された状態でさらに、リング部80を順方向(反時計方向)に操作すると、早送り速度がさらに大きくなった画面542に遷移する。画面542でリング部80を逆方向(時計方向)に回転させると、画面540となり、通常の早送りとなる。画面540と542との双方において、早送りキー512に代えて通常再生キー550が表示されており、通常再生キー550を操作することによって通常再生画面に戻る。通常再生画面では、通常再生キー550ではなく早送りキー512が表示される。
【0141】
再生メニュー画面500では、選択された項目で制御される対象の量、加減、スピード等を回転キーで調節できる。上に述べたように、早送りが選択された場合は、回転キーによって早送りの速度レベルの調節ができる。コマ送りが選択された場合は、回転キーによって連続コマ送りを行なう。30秒送りが選択された場合は、30秒送った後さらに回転キーが操作されると再度30秒送りをする。ここには示していないが、録画番組の頭出しという機能を設ける場合、頭出し後さらにリング部80が操作されると再度次の頭出しをする。
【0142】
なお、フォーカス中の機能の説明画像又は説明文を表示することによって、現在選択されている機能が分かりやすくなる。例えば図25に示す例では、早送りキー512が選択されているため、「早送り」という説明文を表示すると分かりやすくなる。
【0143】
〔構成〕
以上に外観及び振舞いを述べたリモコン送信機70とDVDレコーダ(以下DVDレコーダを単に「受信機」と呼ぶ。)との構造について以下に説明する。
【0144】
<リモコン送信機70>
図26に、リモコン送信機70のブロック図を示す。図26を参照して、リモコン送信機70は、図1に示すボタン又はキー84,86,88,90,92及び94に対応する複数個のキー560と、十字キー82及びリング部80を含む回転操作体72と、複数個のキー560及び回転操作体72に対するユーザの操作によって生じた信号に基づき、受信機に送信するリモートコントロール信号(以下「リモコン信号」と呼ぶ。)を発生させるための制御部564と、制御部564に接続され、リモコン信号を赤外線を用いて受信機に送信するための送信部96(図1を参照)とを含む。制御部564は本実施の形態では、性能のそれほど高くないCPU(中央演算処理装置)、不揮発性メモリ、入出力装置等からなる簡単なコンピュータにより実現される。
【0145】
<受信機580>
図27に、受信機580の機能的構成をブロック図で示し、図28に受信機580のハードウェア構成をやはりブロック図で示す。受信機580は、画面に今表示されているメニューと、フォーカスがどこにあるかという情報と、リモコン送信機70から受信したリモコン信号との組合せに応じて、どのようなプログラムを実行するかを決定する。
【0146】
図27を参照して、受信機580は、図26に示す送信部96からの赤外線リモコン信号590を受信し、電気信号に変換するための受信部592と、受信部592から出力される電気信号に変換されたリモコン信号の信号内容(回転キーの方向・量・速度、十字キーのいずれのキーか、決定キーか、等)を判定するための信号内容判定部594と、受信機580の画面状況(メニューは表示中か、表示されているメニューは何か、フォーカスされている項目は何か、等に関する情報)を記憶するための画面状況記憶部598と、信号内容判定部594による判定結果に応じ、リモコン信号が受信されたときの画面状況を画面状況記憶部598から取得するための画面状況取得部596とを含む。
【0147】
受信機580はさらに、リモコン信号の内容と画面状況とから操作メニューを作成するために必要な情報を予め格納したデータベース(DB)群からなるメニュー作成用DB群604を含む。
【0148】
メニュー作成用DB群604は、各メニューにおいて、メニュー画面の画像情報、どのような項目を選択するのか、どのキーを受付けるのか、各キーはどのような制御を行なうのか、どのような画面遷移を行なうのか、及びデフォルトの選択項目は何か、等の、リモコン信号と画面状況とから操作メニューを作成するために必要な情報を格納する操作メニュー遷移データベース(DB)610と、各機能についての機能説明文及び説明画像の情報を格納する機能説明情報DB612と各メニュー画面において、操作可能なキーを分かりやすく表示するためのリモコン画像を格納するリモコン説明画像DB614とを含む。
【0149】
機能説明情報DB612に記憶された情報は、各メニューにおいて、機能を選択する際の各機能の説明画像、又は説明文をガイド表示する際に利用される。リモコン説明画像DBは、各メニュー画面において、操作可能なキーがどれであるかを分かりやすく表示するためのリモコン画像の情報を格納している。
【0150】
受信機580はさらに、画面状況取得部596から与えられる、リモコン信号の信号内容を示す情報と、画面状況記憶部598から取得された現在の画面状況とに基づいて、操作メニュー遷移DB610、機能説明情報DB612、及びリモコン説明画像DB614を参照して、現在の画面状況とリモコン信号の内容とに応じ、フォーカスの移動量及び方向、画面遷移の遷移先、各キーの制御内容等を決定して操作メニューを作成するための操作メニュー作成部600と、操作メニュー作成部600により作成された操作メニューを表示画面に表示するための表示情報を作成し、図示しない表示装置に与えて操作メニューを表示させるための表示情報作成部602とを含む。
【0151】
受信機580は、ハードウェア的には、図28に示されるように、バス636と、バス636に接続されたCPU630と、バス636に接続されたROM(読出専用メモリ)632と、バス636に接続されたランダム・アクセス・メモリ(RAM)634と、バス636に接続された大容量のハードディスク638と、DVD等の光ディスク642が装着される、バス636に接続された光ディスクドライブ640と、バス636に接続された、リムーバブル磁気ディスク644等が装着される磁気ディスクドライブ646と、バス636に接続された、映像及び音声信号のための外部出力I/F650と、バス636に接続され、リモコン送信機70からの赤外線リモコン信号を受光して電気信号に変換し、CPU630に与えるための受光部654と、チューナ652とを含む。外部出力I/F650にはテレビ等の表示装置648が接続される。後に制御構造を説明するコンピュータプログラムは、いずれもCPU630により実行されることで上記した種々の機能ブロックを実現する。これらコンピュータプログラムは、本実施の形態ではいずれもROM632に記憶されている。また、上記したメニュー作成用DB群604には、予め必要な情報が準備され記憶されていて、必要なときにすぐに読出すことが可能となっている。
【0152】
図29は、操作メニュー遷移DB610の構成を示す。図29を参照して、操作メニュー遷移DB610は、複数のメニュー画面の各々に対するレコードを持つ。各レコードは、テーブル形式で表したときにメニューを識別する情報(メニュー名)を格納するためのメニューコラム670と、リング部80が操作されたときの動作を特定する情報を格納するための回転コラム672と、十字キー82が操作されたときの動作を特定する情報を格納するための十字コラム674と、決定キーが操作されたときの動作を特定する情報を格納するための決定キーコラム676と、「戻る」キーが操作されたときの動作を特定する情報を格納するための戻るキーコラム678とを含む。
【0153】
十字コラム674は、上下左右の4つの方向に応じ、それらの操作が行なわれたときに実行すべき動作を特定する情報を格納するための4つのコラム(右、左、上、下コラム)を含む。
【0154】
例えば、スタートメニューについての情報を説明すると以下のようになる。スタートメニューでは、回転キーには、(1)予約、(2)録画した番組、(3)設定、及び(4)簡単機能選択、という4つの機能が割当てられている。したがって、スタートメニューでリング部80を時計方向(逆方向)に回転させると、この4つの機能にこの順番にしたがってフォーカスが移動する。リング部80を反時計方向に回転させると、この順番とは逆の順番でフォーカスが移動する。
【0155】
十字キー82の右キー操作及び左キー操作に対しては何も動作が割当てられていない。
【0156】
十字キー82の上キーには、(1)予約、(2)録画した番組、(3)設定、及び(4)簡単機能選択、の4つの機能が割当てられている。したがって、スタートメニューが表示されている状態で上キーを操作すると、この順番にしたがってフォーカスが移動する。この順番は回転キーに割当てられたものと同じである。
【0157】
十字キー82の下キーにも、上キーと同じ機能が割当てられている。したがってスタートメニューが表示されている状態では、上キーを押しても下キーを押しても同じ動作が実現される。
【0158】
決定キーには、選択中の項目メニュー画面に移動する動作が割当てられている。すなわち、スタートメニューが表示されている状態で決定操作が行なわれると、そのときにフォーカスが当たっている項目に対応するメニュー画面が表示される。なお、フォーカスがどの項目に当たっているかを示す情報は、操作メニュー作成部600によって画面状況記憶部598に格納される。
【0159】
予約画面では、リング部80には(1)番組表、(2)Gコード、及び(3)日時指定という3つの項目が割当てられている(図13を参照)。したがって、回転キーを時計方向に回転させるとこの順番でフォーカスが移動する。反時計方向に回転させると逆方向にフォーカスが移動する。
【0160】
同様に、右キー及び左キーではリング部80と同じく(1)番組表、(2)Gコード、及び(3)日時指定という3つの項目が割当てられている。上キーには何も割当てられておらず、下キーには選択中の予約方法を選択することに決定し、次のSTEP2に移動する動作が割当てられている。決定キーでも同様である。戻るキーが操作されると、スタートメニューに戻る。
【0161】
予約におけるSTEP2のメニュー(「番組表」)では、番組表における動作を特定しており、リング部80には指定方向へのページ送りが、十字キー82の各キーにはいずれも指定方向へのフォーカス移動が、それぞれ割当てられている。決定キーには選択中の番組で予約確定とする動作が割当てられ、戻るキーには予約(STEP1)に戻る動作が割当てられている。
【0162】
チャンネル選択では、リング部80には指定方向へのフォーカス移動が割当てられている。本実施の形態では、十字キー82の各々には、対応するショートカットへの移動という動作が割当てられている。
【0163】
決定キーには選択中のチャンネルでチャンネル操作しメニューを消去するという動作が、戻るキーにはトップメニューを表示するという動作が、それぞれ割当てられている。
【0164】
こうして、図29に示す操作メニュー遷移DB610を準備しておくことで、現在表示されている画面状況と、リモコン信号の内容とによって次に表示すべきメニューを選択することができる。
【0165】
図30は、機能説明情報DB612の構成を示す図である。図30を参照して、機能説明情報DB612は、各機能メニューごとのレコードを持ち、各レコードは、機能名690と、説明文692と、説明文に対応する説明画像ファイル名694とを含む。
【0166】
機能名690は、機能メニューの名称である。この内容で示されるメニューが表示されるとき、そのメニューの説明文として、その機能に対応するレコードの説明文692が画面上に表示される。そして、説明画像ファイル名694により示される説明画像が表示される。これにより、例えば図3の説明画像166のように、フォーカスが当てられている項目の機能に関する説明画像が表示できる。
【0167】
図31は、リモコン画像を格納したリモコン説明画像DB614の構成を示す。リモコン画像は、本実施の形態では、各メニューの左下に表示される、リモコン送信機70で使用できるキーとその操作方法とを説明するための画像である(図2〜図4、図13、図15〜図23等を参照)。図31を参照して、リモコン説明画像DB614は、メニューごとのレコードを持つ。各レコードは、メニュー名700と、そのメニュー画面の左下にリモコン画像のファイル名702とを含む。
【0168】
表示すべきメニュー名が分かれば、リモコン説明画像DB614でこのメニューに該当するレコードを検索することで、そのメニュー画面上に表示すべきリモコン画像を取得することができる。
【0169】
<受信機580のプログラム構成>
上記したリモコン送信機70は、従来の技術によって作成できる。以下では、上記した受信機580において、CPU630が実行することにより、図27に示す各機能ブロックの機能を実現し、上に説明したメニュー画像の作成及び表示と、操作に応じた処理の実行とを行なうためのコンピュータプログラムの制御構造について説明する。
【0170】
図32は、受信機580が実行するプログラムのメインルーチンを示すフローチャートである。図32を参照して、このプログラムは、リモコン送信機70からのリモコン信号の入力があるまで待機するステップ720と、リモコン信号の入力があったことに応答して、リモコン信号の内容を信号内容判定部594の機能により判定するステップ722と、ステップ722で判定されたリモコン信号の内容に応答して、画面状況取得部596の機能によりリモコン信号を受信したときの画面状況を画面状況記憶部598(図27参照)から取得するステップ724とを含む。
【0171】
このプログラムはさらに、ステップ724に続いて実行され、ステップ724で取得された画面状況と、ステップ722で判定されたリモコン信号の内容と、図27の操作メニュー遷移DB610、機能説明情報DB612、及びリモコン説明画像DB614の記憶内容とを用い、画面状況とリモコン信号とにより定まる処理を実行し、さらに次に表示すべき操作メニューを作成するステップ726と、ステップ726で実行された処理及び次の操作メニューに関する情報に基づいて、画面状況記憶部598に記憶されている画面状況情報を、次の画面状況を反映するように更新するステップ728と、ステップ726で作成された操作メニューに基づき、表示情報を作成するステップ730と、ステップ730で作成された操作メニューの画面情報を外部出力I/F650を介して表示装置648に与え、表示させるステップ732とを含む。図32の処理はこれで終了するが、何らかの入力があると再びステップ722から処理の実行を開始する。
【0172】
図32のステップ726及び728において実行される処理は、前述のとおり画面状況とリモコン信号の内容とに応じて様々に変化する。以下では、画面状況に応じてどのような処理が実行されるかを、複数のフローチャートを用いて説明する。
【0173】
以下で説明する処理は、次のような複数通りの処理を含む。
【0174】
(1)図33
項目を円形又は弧状に配置した操作メニューにおいて、リング部80と十字キー82とによって同様のフォーカス移動を行なう処理について示したものである。リング部80が操作されたときにはその回転方向に応じてフォーカスを移動させ、十字キー82が操作されたときには、その操作より一定時間前に十字キー82が操作されていたか否かによりフォーカス移動の方向を変化させる。
【0175】
(2)図34
多数の項目を円形に配置した操作メニューにおいて、リング部80が操作されたときにはその回転方向に応じてフォーカスを移動させ、十字キー82が操作されたときには、その操作方向にしたがってショートカット位置にフォーカスを移動させる。
【0176】
(3)図35
多数の項目が二次元行列状に配置された複数ページからなる操作メニューにおいて、リング部80が操作されたときにはその回転方向に応じてページを移動させ、十字キー82が操作されたときにはその操作方向に応じてページ内でフォーカスを移動させる。
【0177】
以下、図33〜図35を参照して、上記処理を実現するプログラムの制御構造について説明する。なお、図33〜図35においては特に図示しないが、新たな操作メニューが決定され、フォーカス位置が決定されると、その画面状況を特定する情報が画面状況記憶部598に記憶される。図33〜図35で実行される処理は、図27の操作メニュー作成部600及び表示情報作成部602の機能に相当する処理である。
【0178】
図33は、項目を円形又は弧状に配置した操作メニューにおけるリモコン入力を処理するプログラムのフローチャートである。図33を参照して、このプログラムは、リモコン信号の内容が決定キーの入力を表すものか否かを判定し、判定結果に応じて制御を分岐させるステップ750と、ステップ750における判定結果がNOのときに実行され、リモコン信号の内容がリング部80の操作を表すものか否かを判定し、判定結果に応じて制御を分岐させるステップ752とを含む。
【0179】
このプログラムはさらに、ステップ752における判定結果がNOのときに実行され、前回のリモコン入力があった時刻から今回のリモコン入力までの経過時間が所定のしきい値以下か否かを判定し、判定結果に応じて制御を分岐させるステップ754と、ステップ754における判定結果がYESのときに実行され、予め画面状況記憶部598(図27)に記憶されている、前回の十字キー82の操作方向と一致する方向に、操作メニュー上のフォーカス位置を1コマ移動させるステップ756と、ステップ756の後に実行され、操作がされた時刻を画面状況記憶部598に記憶してこの処理を終了するステップ758とを含む。
【0180】
このプログラムはさらに、ステップ754における判定結果がNOのときに実行され、操作メニュー上の現在のフォーカス位置に基づき、操作メニュー上でのフォーカス位置の移動方向が、十字キー82が倒された方向と一致するように、フォーカスの移動方向を決定するステップ760と、ステップ760で決定された移動方向にしたがって、操作メニュー上でのフォーカス位置を1コマ移動させるステップ762と、十字キー82が操作された方向と、その操作時刻とを画面状況記憶部598(図27)に記憶させて処理を終了するステップ764とを含む。
【0181】
ステップ760でのフォーカスの移動方向について、図24を参照して説明する。図24(A)に示すようにフォーカスが操作メニューの最上部のポーズキー510にあるときには、例えば左右キーが押されたら次のようにしてフォーカスの移動方向を決定する。
【0182】
(A)前回の操作から一定の時間が経過していれば、十字キー82の操作方向にしたがってキーを移動させればよい。すなわち、十字キー82が左に操作されたら早戻しキー524にフォーカスを移動させる。十字キー82が右に操作されたら早送りキー512にフォーカスを移動させる。さらに、本実施の形態では、フォーカスがポーズキー510にあるときに上キーが操作されると、反時計回りにフォーカスを移動させる。すなわち早戻しキー524にフォーカスが移動する。下側に操作すると、時計回りにフォーカスを移動させる。すなわち早送りキー512にフォーカスが移動する。
【0183】
(B)前回の十字キー82の操作から一定時間が経過していないときには、前回の操作方向と同じ操作方向であれば、前回と同じ方向にフォーカスを移動させ、逆の操作方向であれば前回とは反対方向にフォーカスを移動させる。
【0184】
フォーカスが停止キー518にあるときも同様である。すなわち、以下のようにフォーカス方向を決定する。
【0185】
(A)前回の操作から一定の時間が経過していれば、十字キー82の操作方向にしたがってキーを移動させる。すなわち、十字キー82が左に操作されたら前チャプターキー520にフォーカスを移動させる。十字キー82が右に操作されたら次チャプターキー516にフォーカスを移動させる。フォーカスが停止キー518にあるときに上キーが操作されると、反時計回りにフォーカスを移動させる。すなわち次チャプターキー516にフォーカスが移動する。下側に操作すると、時計回りにフォーカスを移動させる。すなわち停止キー518にフォーカスが移動する。
【0186】
(B)前回の十字キー82の操作から一定時間が経過していないときのフォーカスの移動方向の決定は、フォーカスがポーズキー510にあるときと同様である。
【0187】
さらに、フォーカスが例えば早戻しキー524にあるときには次のようにしてフォーカスの移動方向を決定する。
【0188】
(A)前回の操作から一定の時間が経過していれば、十字キー82の操作方向にしたがってキーを移動させればよい。すなわち、十字キー82が上に操作されたらポーズキー510にフォーカスを移動させる。十字キー82が下に操作されたら10秒後戻りキー522にフォーカスを移動させる。フォーカスが早戻しキー524にあるときに右キーが操作されると、ポーズキー510にフォーカスが移動する。下側に操作すると、10秒後戻りキー522にフォーカスが移動する。
【0189】
(B)前回の十字キー82の操作から一定時間が経過していないときには、前回の操作方向と同じ操作方向であれば、前回と同じ方向にフォーカスを移動させ、逆の操作方向であれば前回とは反対方向にフォーカスを移動させる。
【0190】
この他の項目にフォーカスがあるときも、上と同様の考え方でフォーカスの移動方向を決定できる。
【0191】
再び図33を参照して、このプログラムはさらに、ステップ752における判定結果がYESであるときに実行され、リング部80の回転角度がいくらかをリモコン信号から取得するステップ768と、ステップ768において取得されたリング部80の回転角度に基づいて、操作メニューにおけるフォーカスの移動コマ数を算出するステップ770と、ステップ770で算出された移動コマ数と、リング部80の操作方向とにしたがって、操作メニューにおけるフォーカス位置を移動させて処理を終了するステップ772とを含む。
【0192】
このプログラムはさらに、ステップ750において、リモコン信号の内容が決定操作であると判定されたときに実行され、現在表示されている操作メニューにおいてフォーカスされている項目が何かを画面状況記憶部598から取得し、その項目に対応する処理を実行するステップ766とを含む。ステップ766の処理は、新たなメニューを作成し表示したり、動画の再生を開始したりする処理を含んでいる。
【0193】
次に、図34を参照して、ショートカットが設定された操作メニューを実現するためのプログラムのフローチャートを説明する。図34を参照して、このプログラムは、リモコン信号の内容が決定操作を表すものか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ780と、ステップ780における判定結果がNOであるときに実行され、リモコン信号の内容が十字キー82の操作であるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ782とを含む。
【0194】
このプログラムはさらに、ステップ782における判定結果がNOであるときに実行され、十字キー82の操作により指定されたショートカット先を新たにフォーカスが当てられる項目として選択し、さらにこの項目を基に、新たなショートカット先を操作メニューのショートカット位置に割当てるステップ784と、ステップ784の後に実行され、ステップ784で新たなショートカット先に決定された項目に、次の十字キー82の傾倒操作を割当てるステップ786と、ステップ786の後に実行され、ステップ784でフォーカスが当てられる項目として選択された項目に、表示上のフォーカスを移動させるステップ788と、ステップ784,786及び788の処理で決定された新たなフォーカス項目及びショートカットの配置に基づき、リング部80用のメニューを作成するステップ790とを含む。
【0195】
このプログラムはさらに、ステップ790の後に実行され、ステップ784で決定されたショートカット先が、1つ前の処理で決定されたショートカット先と異なるものか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ792と、ステップ792の判定結果がYESであるときに実行され、十字キー82用のメニューを作成するステップ794と、ステップ794の後、及びステップ792の判定結果がNOであるときに実行され、ステップ784〜ステップ794によって作成された操作メニューを外部出力I/F650(図28参照)を介して表示装置648に表示させるステップ796とを含む。
【0196】
このプログラムはさらに、ステップ782の判定結果がYESであるときに実行され、リング部80の操作によるフォーカス移動量によって、ショートカット先を変更する必要が生じたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ798と、ステップ798における判定結果がYESであるときに実行され、リング部80の操作によって指定された項目を基に、新たなショートカット先を決定するステップ800と、ステップ800の後、及びステップ798の判定結果がNOであるときに実行され、ステップ800等で決定されたショートカットに新たな傾倒操作を割当ててステップ788に制御を進めるステップ802とを含む。
【0197】
このプログラムはさらに、ステップ780における判定結果がYESであるときに実行され、このときの操作メニュー画面でフォーカスが当てられていた項目に対応する処理を実行するステップ804と、ステップ804の後に実行され、表示されていたメニューを消去して処理を終了させるステップ806とを含む。
【0198】
図35は、図17〜図19に示す番組表による予約画面のように、選択対象となる複数個の項目が、2次元行列状に、かつ縦横のいずれについても複数ページにわたって配列されている選択メニュー画面であって、しかもその画面が複数の日付の各々に対して準備されている選択メニュー画面を実現するためのプログラムのフローチャートである。図35を参照して、このプログラムは、受信したリモコン信号が決定処理を表すか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ820と、ステップ820の判定結果がNOのときに実行され、リモコン信号がリング部80の操作を表すか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ822と、ステップ822における判定結果がNOであるときに実行され、十字キー82によって指示された方向に項目があるときはその項目にフォーカスを移動させ、そうでないときにはフォーカスをそのままにするステップ824及び826を含む。
【0199】
このプログラムはさらに、ステップ822における判定結果がYESであるときに実行され、リング部80の操作における回転の角速度が所定のしきい値以上か否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ828と、ステップ828における判定結果がNOのときに実行され、指示方向にページ移動が可能であるときにはそのページに移動してフォーカス位置をそのページの先頭位置に決定するステップ830及び832と、ステップ828の判定結果がYESのときに実行され、移動可能なページの一覧からなるページメニューを表示し、さらに、ユーザから移動先のページの指定を受けるステップ834と、ステップ834でユーザにより指定されたページに移動し、フォーカス位置を所定の位置(左上の項目)に決定して処理を終了するステップ836とを含む。
【0200】
このプログラムはさらに、ステップ820における判定結果がYESであるときに実行され、フォーカスされている項目に対応する操作の実行を開始させ、表示されていたメニューを消去するステップ840とを含む。ステップ838の処理により実行が開始された処理により、次の操作メニュー等の新たな画面が表示される。
【0201】
〔動作〕
上記したリモコン送信機70及び受信機580の動作は多岐にわたる。以下では、典型的な場合を想定してこれらの動作を説明する。
【0202】
例えば、図2に示されるトップメニューの状態で決定キーが押されたとき、つまりスタートメニューを選択することが決定されたときの受信機580の動作を図27のブロック図と、図32以下のフローチャートを参照して説明する。ステップ720で入力信号を受信すると、ステップ722において信号内容判定部594が、受信されたリモコン信号の内容を判定する。ここでは、リモコン信号が決定キーの押下に対応するものであると判定される。
【0203】
図32のステップ724において、図27に示す画面状況取得部596が、現在の表示画面(図2の状態)の情報を画面状況記憶部598から取得する。図2に示す画面は、「トップメニュー」の表示画面であるので、「トップメニュー」という情報がここで取得され、さらに、どの項目がフォーカス中かという情報が得られる。すなわち、ここまでの処理によって、「トップメニュー」の画面において、「スタートメニュー」がフォーカスされており、決定キーが入力されたという情報が得られる。
【0204】
ステップ726において、図27に示す操作メニュー作成部600は、これらの情報と、メニュー作成用DB群604に格納された情報とから、次に表示すべき操作メニューを作成する。すなわち、操作メニュー作成部600は、操作メニュー遷移DB610を参照し、「トップメニュー」のメニュー画面において、決定キーが入力されたときに、どのメニュー画面に遷移するかに関する情報を取得する。ここでは、トップメニューのメニュー画面において決定キーが操作されたときには、「選択中の項目メニュー画面」に遷移することが操作メニュー遷移DB610に記憶されているものとする。選択中の項目は「スタートメニュー」である。したがって、操作メニュー作成部600は、操作メニュー遷移DB610から「スタートメニュー」のメニュー画面情報を取得する。さらに、操作メニュー作成部600は、操作メニュー遷移DB610を参照し、スタートメニューの選択項目のデフォルトの選択項目を決定し、該項目にフォーカスが表示されるようにする。ここでは、このデフォルトの選択項目が「予約」であるものとする。
【0205】
操作メニュー作成部600は次に、機能説明情報DB612を参照し、フォーカス表示した項目の機能名が機能説明情報DB612にあるかどうかを調べる。機能名が機能説明情報DB612にある場合、操作メニュー作成部600は、説明文、又は説明画像を機能説明情報DB612から取得し、その説明文又は説明画像を操作メニュー情報に組込む。操作メニュー作成部600はさらに、リモコン説明画像DB614を参照し、スタートメニューのリモコン画像を取得して操作メニュー情報に組込む。操作メニュー作成部600は、ステップ728において、このようにして作成された操作メニュー情報に基づいて、画面状況記憶部598に記憶される画面状況を更新し、さらに操作メニュー情報を表示情報作成部602に渡す。ステップ730において、表示情報作成部602は、この操作メニュー情報から表示情報を作成し、表示装置に与えることでメニューを表示させる。その結果、図3に示すスタートメニュー画面が表示される。
【0206】
さらに、図3に示す状態で、ユーザがリモコン送信機70のリング部80を時計回りに回転させたものとする。図32を参照し、ステップ722において、信号内容判定部594は、リモコン信号によって、「回転キーが時計回りに操作された」と判定する。
【0207】
図27に示す画面状況取得部596は、ステップ724において、現在の表示画面が「スタートメニュー」であり、フォーカス中の項目が「予約」であるという情報を画面状況記憶部598から取得する。ここで、操作されたキーがリング部80であるため、その回転角度も画面状況記憶部598に記憶された内容及びリモコン信号から算出又は取得される。なお、場合によってはここでリング部80の回転速度も算出又は取得される。
【0208】
ステップ726において、操作メニュー作成部600は、これらの情報と、メニュー作成用DB群604に記憶された情報とから、次に表示すべき操作メニューを作成する。すなわち、操作メニュー作成部600は、操作メニュー遷移DB610の「スタートメニュー」に対応するレコードを参照し、「スタートメニュー」において、回転キーによって、4項目のいずれかが選択されるという情報を得る。したがって操作メニュー作成部600は、リング部80の回転に応じ、現在のフォーカス(予約)から順方向にフォーカスを移動させる。フォーカスの移動量は、予め、フォーカスを1つ移動させるのに必要な回転角度を決めておくことで決定する。
【0209】
今、フォーカスの移動先が図3に示す「録画した番組」であると判定されたものとする。このとき、操作メニュー作成部600は、図32のステップ726において、「スタートメニュー」のメニュー画面のままで、フォーカスを「録画した番組」に変更したメニュー画面情報を作成する。操作メニュー作成部600は次に、機能説明情報DB612を参照し、「録画した番組」という機能名が機能説明情報DB612にあるかどうかを調べる。「録画した番組」という機能名のレコードがある場合、操作メニュー作成部600は、その機能名のレコード内にある説明文又は説明画像の情報を読出し、ハードディスク638(図28参照)からそのファイルを読出して操作メニュー情報に組込む。ここで説明している状況では、メニュー画面は遷移しないので、リモコン説明画像DBはこの直前に使用したものをそのまま使用する。したがって操作メニュー作成部600は、リモコン説明画像DB614は参照しない。
【0210】
操作メニュー作成部600は、こうして作成された操作メニュー情報によって、画面状況記憶部598内に格納された画面状況の情報を更新する。さらに操作メニュー作成部600は、この操作メニュー情報を表示情報作成部602に渡す。表示情報作成部602は、この操作メニュー情報にしたがって表示画面を作成し、表示部に渡して表示させる。その結果、図3に示される「スタートメニュー」において、フォーカスが「録画した番組」に移動した画面が表示される。
【0211】
受信機580は、上記したように動作する。どの操作メニューが表示された状態で、どのキーが操作されたかという情報に基づき、遷移先の画面及び選択される機能は異なるが、それらは、上記したものと同様の原理によって実現される。
【0212】
<操作上の特徴>
以上に説明したとおり、本実施の形態におけるリモコン送信機70の操作上の特徴は以下のとおりである。
【0213】
選択項目をテレビの画面に円形に配置し、リング部80と十字キー82とのいずれを用いても、同様の操作で項目にフォーカスを当て、決定操作をすることができる。円形に項目を配置することにより、回転操作でどのようにフォーカスが移動するのか、及び所望の項目にフォーカスを当てるためにはどのように操作べきかが直感的に理解できる。十字キー82でもリング部80と同様の操作ができるので、リング部80の操作をしたい人と、十字キー82の操作をしたい人との両方にとって使いやすい操作メニューを提供できる。
【0214】
また、本実施の形態では、選択項目が円形に配置されているメニューを十字キーで操作する場合、各キー操作に対応するメニュー動作を、フォーカス位置と、直前の十字キーの操作からの経過時間とに依存して決定する。例えば、図24に示すような円形メニューにおいて、「下」キーに、時計回りにメニューが回転する操作を割当てたとする。このとき、ポーズキー510の位置から早送りキー512にフォーカスを変えるとき、「下」キーを押下することによって操作できることは容易に推測できる。しかし、フォーカスが前チャプターキー520にあり、10秒後戻りキー522の位置にフォーカスを変えるときには、「下」キーを押下することは容易に推測できない。メニューの位置関係と、キーを押す方向とが逆になるからである。この場合、本実施の形態では、その前から連続して「下」キーが押されて前チャプターキー520までフォーカスが移動したときには、連続して「下」キーが押されたときには10秒後戻りキー522に移動し、所定時間にわたり操作がない状態で「下」キーが押されたときには停止キー518にフォーカスが戻るような制御が行なわれる。このような制御を行なうことにより、ユーザが十字キー82及びリング部80の操作方法をあまり考えなくても、そのときの状況に応じて自然な形で操作を選択することができる。
【0215】
リモコン送信機70では、十字キー82でもリング部80でも操作できるため、フォーカス移動が行ないやすくなる。隣接するメニューにフォーカスを移動する際には十字キーを利用し、それよりも遠いメニューにフォーカスを移動する際には回転キーを利用するといった使い分けができる。リング部80を利用してフォーカス移動させると、リング部80の回転速度と画面に表示されるメニュー上のフォーカス位置の移動速度とが一致しない場合もありうる。そうした場合には、ユーザの目的の位置にフォーカスを当てるのがリング部80のみでは難しい場合等が考えられる。十字キーを利用することによって、フォーカス位置を細かく調節することができる。
【0216】
項目を2次元状に配置した項目選択画面(番組表による予約画面及び録画番組選択画面等)において、十字キー82で1コマずつ上下左右に移動し、リング部80で同じ2次元配列中の別ページに移動する。また、リング部80を使用する場合、その回転速度がしきい値以上であれば、別の項目選択画面(例えば別の日付の番組表による予約画面)に移動する。これによって、たくさんの項目から簡単な操作で迅速に所望の項目を選択できる。このときのリング部80及び十字キー82の操作回数も少なくて済むという効果がある。
【0217】
また、本実施の形態において使用されるリモコン送信機70では、回転操作と十字操作とが1つのリング状の回転操作体72により実現できる。そのため、テレビ画面を見ながらリモコン送信機70を操作するときにも、リモコン送信機70上のキーを一々確認する必要がなく、視線移動の回数を少なくできる。
【0218】
回転キーによってページ移動させるとき、回転角度によって、移動するページ数を決定したり、フォーカス移動速度を決定したりする。その結果、所望の項目を迅速に選択できる。
【0219】
また、上記実施の形態では、項目を2次元上に配置した項目選択画面において、リング部80による操作に、直前の十字キー82の操作と同じ操作を割当てるようにしている。例えば、横方向に連続してフォーカスを移動させる場合に、十字キー82でしか移動できない場合、操作回数が多くなるので、現在のフォーカス位置から移動先が遠ければ遠いほど操作の負担がかかる。これに対し、リング部80の回転操作は、十字キー82の押下操作よりも負担が軽い。したがって、リング部80によって十字キー82と同様の操作ができるようにすることで、ユーザの操作の負担が軽くなる。このとき、回転キーの回転角度によって、回転角度が大きければ移動コマ数又は移動ページ数が多くなる。その結果、複数のコマ移動又は複数のページ移動が簡単な操作で実現でき、ユーザの項目選択操作が楽になる。
【0220】
上記実施の形態ではさらに、リング部80の回転角速度も利用して移動コマ数又は移動ページ数を決定する。回転角速度が速ければ速いほど、移動コマ数又は移動ページ数が多くなるようにプログラムを作成している。このように、リング部80の回転角速度を利用すると、ユーザが自分の好きなスピードでフォーカス移動が行なえる。その結果、例えば2次元上に配置された項目選択画面において、十字キー82による操作とリング部80による操作との両方が可能で、十字キーで方向を指示して、回転キーによってその連続移動を容易に、かつ高速に行なう操作方法を実現することができる。その結果、少ない操作で迅速に所望の項目を選択することができる。
【0221】
上記実施の形態では、リング部80の回転によるフォーカスの移動時に、直前のキーの操作によるフォーカスの移動方向と同じ方向の移動を、リング部80の時計回りの方向の操作に割当て、逆方向の移動を、リング部80の反時計回りの方向の操作に割当てている。その結果、リング部80を時計回りの方向に高速に回転させたために所望の項目を過ぎてしまったときには、フォーカスを戻すためにリング部80を反時計回りに回転させればよい。こうした操作はユーザが直感的に考える操作方法に合致した動作であり、そのために使いやすい操作メニューを実現できる。
【0222】
上記実施の形態では、回転操作もしくは傾倒操作を行なうたびに、信号受信装置側で回転操作と傾倒操作によって選択できるメニューをそれぞれ決定することによって大量の項目から所望の項目を容易に選択できる。このとき、リモコン送信機70のどのキーが操作可能か、及びそれらキーにどのような制御が割当てられているかが、リモコン画像及びガイドメッセージとして表示される。そのため、リモコン送信機70の操作方法は分かりやすく、リモコン送信機70を使用した経験のない人、又は経験の少ない人でも容易に操作することができる。
【0223】
また、上記実施の形態では、リング部80の回転によって項目個々の選択を行ない、十字キー82の傾倒操作には任意の項目にショートカットできるショートカットメニューを割当てている。十字キー82により選択可能なショートカット先は、リング部80により選択可能な項目とともにリング状に表示される。そのため、選択対象の項目が多い場合にもショートカットメニューを用いて迅速に所望の項目にアクセスできる。また、ショートカット先は、リング部80による回転操作、十字キー82に対する傾倒操作が行なわれるたびに変更が必要か否かを判断し、必要な場合は変更する。リング部80の操作のみが連続して使用されている場合にも、適宜ショートカット先が変更されるので、ショートカットにより移動できる項目数はほぼ一定となり、ショートカットを用いた項目移動により、常に同程度の数の項目を飛び越すような安定した結果をもたらす。ユーザにとってショートカットを使用する際の結果を容易に予測できるようになり、所望の項目を少ない操作で迅速に選択できる。
【0224】
上記実施の形態では、選択メニューには全項目がシームレスに配置されている。そして、それらの任意の項目を、回転キーを回転させるだけで選択できる。したがって、傾倒操作によるショートカット操作を知らないユーザでも、表示された全項目をリング部80と決定キー(十字キー82の押込み操作)のみを使用して選択できる。
【0225】
上記実施の形態では、操作メニュー作成の際に、必要な手順を「STEP1」等の形式で一画面に全部表示する。これによって、ユーザにとって、所望の処理を行なう上での全体の流れが分かりやすく、また次に行なうべき手順も理解しやすくなる。この際、現在実行中のステップと、既に操作済又は後に実行すべきステップとは、互いに区別して表示される。したがって、現在の状態が手順中のどの位置かがユーザに分かりやすくなるという効果がある。
【0226】
また、本実施の形態では、こうして表示されている各ステップ(一画面)での操作は1つの操作のみとなっている。したがって、ユーザにとって、各ステップ内で必要な操作が分かりやすくなり、また画面上でどこに注目すればよいのかが分かりやすくなる。
【0227】
また、あるステップの処理を実行中に、上下キーを押すことによって前後のステップに処理を移動することができる。また左右キーを押すことによって一ステップ(一画面)内で項目の選択を行なうことができる。つまり、左右キーでステップ内の選択項目が選択される。また、各ステップが初めて表示されるときには、デフォルトの設定項目にフォーカスが当てられる。その結果、デフォルトの設定項目で処理を進めてよい場合には、ユーザは上下キーのみを操作することで処理を進めることができる。
【0228】
さらに、フォーカス中の機能の説明画像を表示するので、選択対象の各機能による処理内容を容易に理解できる。
【0229】
[チャンネル切換の変形例]
上記実施の形態では、チャンネル切換メニューにおいて、例えば図36(A)に示されるように「地上D 10」にフォーカスが当たっており、他の3つのショートカット862,864及び866が設定されているときに、「下」方向キーを操作することにより、図36(C)に示されるようにリング状に配置されたチャンネル列が反時計方向に回って新たなショートカット880,882,884及び886が表示され、ショートカット866に対応する新チャンネル「BSD 151」へのショートカット880にフォーカスが当てられる。この場合、フォーカス中の項目は常にリングの右側に位置するように表示が変更される。
【0230】
しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、図36(B)に示すように、リング状に配列されたチャンネルの表示上の位置は変化せず、フォーカス位置のみが先のショートカット866に相当する位置に移動するようにしてもよい。すなわち、この場合には、フォーカスが項目872に移動し、先にフォーカス中だった項目860は新たなショートカット870となる。先のショートカット862及び864の表示位置も、ショートカット先も変化しない。
【0231】
このようにチャンネルメニューを表示するようにしてもよい。ただしこのような表示をすると、フォーカス位置が画面上の上下左右のいずれにも移動し得るため、操作メニューの周囲に余裕を持たせる必要がある。又は、フォーカス位置に応じ、メニューの表示位置を移動させてもよい。
【0232】
[ショートカットに関する変形例]
上記実施の形態では、傾倒操作にショートカットを割当て、チャンネル切換のように多数の項目を含む操作メニューにおいて、現在選択された項目から離れた項目まで一気に移動することができるようにしている。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。多数の項目の中から所望の項目を選択するために、これら項目を予めグループ分けしておき、傾倒操作にこれらグループのいずれかを割当てることもできる。すると、十字キー82によってグループを選択し、グループに含まれる項目で作成されるリング状又は弧状に配置された項目からなる選択メニューの中から所望の項目をリング部80を用いて選択する、という実装方法も可能である。
【0233】
例えば電子的番組表に放送のジャンルが記録されている場合には、そのジャンルによってチャンネルをグループ別に分類してもよい。この場合には、時間によってグループ分けが変化することになる。
【0234】
映画、音楽、スポーツ、及び全放送というジャンルで放送をグループ分けし、それらにショートカットを割当てた場合の表示の遷移を図37に示す。図37(A)を参照して、今、通常の放送(BSD,地上アナログ、地上デジタル、CS110等の全てを含む。)を表す項目900にフォーカスが当たっているものとする。ショートカット902には音楽が、ショートカット904には映画が、ショートカット906にはスポーツが、それぞれ割当てられている。
【0235】
この状態でリング部80を順方向(反時計方向)に回転させたときの表示を図37(B)に示す。ここでは、フォーカス位置の表示が、新たなチャンネルを示す項目910に変化する。他のショートカットに対応する項目(ショートカット902,904及び906)には変化はない。
【0236】
図37(A)に示す状態で十字キー82の「下」キーを押したときの表示の変化例を図37(C)に示す。この例では、フォーカスは先のショートカット906の「スポーツ」に移動し、さらにスポーツに属する番組の番組名が、フォーカス中の項目922と、その左右とに上開きの円弧状に配置して表示される。先にフォーカスが当てられていたショートカット920は小さな表示となる。この状態でリング部80を例えば時計方向に回転させると、項目922の周囲に配置されていた項目が反時計方向に回転し、図37(D)に示されるように、図37(C)において項目922の左側に表示されていた項目「全米テニス」にフォーカス位置が移動し、項目924として表示される。
【0237】
チャンネルをグループ分けする際に、放送種類(BSD、地上デジタル、CATV、CS110等)を基準としてもよい。この場合には、リモコン送信機70の十字キー82を操作することで放送種類をすばやく切替えることができる。この場合のチャンネル選択時の表示例を図38に示す。
【0238】
図38を参照して、このチャンネル選択画面940では、現在フォーカスが当たっている項目942の上下に、CATVへのショートカットを示す上矢印944と、BSDへのショートカットを示す下矢印946とが表示される。すなわち、図38に示される状態でリモコン送信機70の十字キー82を上に倒せばCATVに放送の種類が変更され、下に倒せばBSDに放送の種類が変更される。
【0239】
例えば図38に示す状態で十字キー82を下向きに倒した場合の表示の変化例を図39に示す。図39を参照して、項目948の「地上D 10」にフォーカスが当たっている状態で、十字キー82を下向きに倒すと、図39の右に示すように、新たなフォーカス項目954として「BSD 151」が項目948に代えて表示され、その周囲に、BSDの151チャンネルに隣接するチャンネルが円弧状に表示される。その上には地上Dグループへのショートカットを示す上向き矢印950が表示される。項目954の下には、例えばCS110からなるグループへのショートカットを示す下向き矢印952が表示される。
【0240】
このようにすることで、放送メディアの種類を簡単に切替えることができる。なお、メディアが切替えられたときにフォーカスが当てられるチャンネルは、前回、そのメディアで選択されていたチャンネルでもよいし、そのメディアのチャンネルの中央位置のチャンネルでもよい。
【0241】
図40は、上に説明したようにショートカットをグループ別にする場合の、操作メニュー作成のためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムは、例えば図34に示すショートカットのためのプログラムに代えて使用することができる。
【0242】
図40を参照して、このプログラムは、リモコン信号の内容が決定操作を表すものか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ780と、ステップ780における判定結果がNOであるときに実行され、リモコン信号の内容が十字キー82の操作であるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ782とを含む。
【0243】
このプログラムはさらに、ステップ782における判定結果がNOであるときに実行され、十字キー82の操作により指定されたグループに属するいずれかの項目を新たにフォーカスが当てられる項目に決定するするステップ970と、指定されたグループを基に、新たなショートカット先のグループを操作メニューのショートカット位置(十字キー82の傾倒位置)に割当てるステップ972と、ステップ972の後に実行され、ステップ972で新たにフォーカスが当てられる項目として選択された項目に、表示上のフォーカスを移動させるステップ974と、新たなフォーカス項目に基づき、リング部80の操作用のメニューを作成するステップ976と、ステップ976の後に実行され、ステップ976で決定されたショートカット先として指定されたグループが、1つ前の処理で決定されたショートカット先のグループと異なるものか否かを判定し、異なるときに終了キー92用のメニューを作り直すステップ978及び980と、ステップ978及び980の後に実行され、ステップ970〜ステップ980によって作成された操作メニューを外部出力I/F650(図28参照)を介して表示装置648に表示させるステップ796とを含む。
【0244】
このプログラムはさらに、ステップ782の判定結果がYESであるときに実行され、リング部80の操作によるフォーカス移動量によって、ショートカット先を変更する必要が生じたか否かを判定し、必要であればリング部80の操作によって指定された項目を基に、新たなショートカット先を決定してステップ974に制御を移すステップ982及び984と、ステップ780における判定結果がYESであるときに実行され、このときの操作メニュー画面でフォーカスが当てられていた項目に対応する処理を実行するステップ804と、ステップ804の後に実行され、表示されていたメニューを消去して処理を終了させるステップ806とを含む。
【0245】
グループ分けとして用いるジャンルは、ユーザ情報又はユーザ操作の履歴情報からユーザの好みにあうジャンルを推定し、それを用いてもよい。グループに割当てられたショートカットを選択せずにリング部80を回転し続けた場合は、ショートカット先が好みのジャンルではないと推定されるので、ショートカット先を変更し、別のジャンルを表示するようにしてもよい。
【0246】
[十字キー82への機能割当の変形例]
十字キー82には、上に説明したようにショートカット又はグループの割当をするだけでなく、全く他の機能を割当てることもできる。その場合の表示の遷移例を図41に示す。
【0247】
図41を参照して、中央に示すように、この場合の操作メニュー1000は、中央にリング状に配列された項目からなり、リング部80によって任意の項目を選択可能な選択メニュー1002と、選択メニュー1002の左側に表示され、十字キー82を左へ倒すことにより画面設定処理の画面1010に遷移することを示す左矢印1004と、選択メニュー1002の右側に表示され、十字キー82を右側に倒すことによって音設定処理の画面1012に遷移することを示す右矢印1006とを含む。上下方向の矢印も表示されているが、この例ではこれらには機能は割当てられていない。
【0248】
この変形例では、終了キー92が左側又は右側に倒されると、該当する画面設定メニューと音設定メニューとの項目がいずれも円形に配置されて表示される。リング部80を用いて、これら項目のいずれかを選択し、決定操作を行なうことで所望の設定を行なって再び操作メニュー1000に表示を戻すことができる。
【0249】
このように、あまり使われないようなメニューは、メインの円形メニューからはずし、十字キーによって切替えるようにしてもよい。こうすることによって、メインのメニューで表示される項目を少なくして項目の選択を容易にすることができる。さらに、矢印1004,1006等の表示によって別メニューの存在を示し、その内容を分かりやすく伝えることが可能になる。
【0250】
[メニューの表示態様に関する変形例]
上に述べた実施の形態では、図23に示す再生メニュー画面500において、各項目は表示の大きさ、形状及び輝度が異なっている。しかし、本発明はそのような実施の形態に限定されない。再生メニューを、再生する際の状況に応じて変えて所定の態様で変化させてもよい。例えば、操作メニュー全体の大きさ、位置、表示色、表示時間、表示機能の選択と配置、表示される項目の透過性、等が考えられる。
【0251】
なお、上に述べた実施の形態のように、リモコン送信機のダイレクトキーによらず、操作メニューを画面に表示してキー操作によってメニュー中の項目を選択して機能を実行するような操作方法では、注意すべき課題が2つ考えられる。1つは、表示する操作メニューが映像の邪魔になり得ることである。もう1つは、操作する前には必ず操作メニューを表示する必要があり、操作の度に操作メニューを表示する操作を行なわなければならないことである。このような課題を解決するために、操作メニューの表示方法を、操作内容(再生、早送り等)、視聴コンテンツ、コンテンツ再生位置、ユーザの操作履歴等に応じて変えてもよい。
【0252】
表示方法の変更の例としては、以下が考えられる。ここでは、主として図23に示す再生メニューについて述べる。
【0253】
(1)再生メニューの表示位置をコンテンツのジャンルに応じて変える。コンテンツのジャンルは、電子的番組表等のコンテンツ情報から取得する。野球等のスポーツの場合、試合のスコア、選手名のようなコンテンツの文字情報が表示される位置は予め定められていたりするので、そのような位置は避けてメニューを表示するのがよい。それによって、再生メニューによって文字情報が隠れることを防ぐことができる。
【0254】
(2)コンテンツによってメニューの表示色を変える。例えば、サッカーの番組の場合、ピットの芝生の色にあわせてメニューの色を緑にする等が考えられる。これによって、再生画面においてメニューを目立ちにくくし、邪魔に感じさせないようにすることができる。
【0255】
(3)コンテンツによって、表示メニュー中の機能、又はその配置を変える。例えば、映画の場合には、早送り、頭出し等の操作を行なう可能性が低い。したがって、そのような機能はデフォルトのフォーカス位置より遠い位置に配置する。それによって、より使われやすい機能がデフォルトのフォーカス位置の近くに配置され、機能選択の際にフォーカス移動回数を減少させることができる。このような処理を実現するためには、ジャンル別に表示メニューの表示位置、表示色、表示機能、及び表示機能の配置を予め設定しておき、メニュー表示の際に、再生コンテンツのジャンル情報を取得し、そのジャンルに応じた表示を行なうようにすればよい。
【0256】
再生メニューの表示時、目的の機能を実行した後に、再生メニューの表示時間をその機能、再生コンテンツ、又は再生位置によって変更することもできる。例えば、以下が考えられる。
【0257】
(1)実行した機能によって再生メニューの表示時間を変える。例えば、再生メニューから再生が選択されるとユーザはしばらく操作を行なわないと考えられる。したがってこの場合には、機能が選択された後直ちに再生メニューを消す。その他、早送り及び早戻しの次には、停止又は再生等の操作を比較的短時間のうちにユーザが選択する可能性が高いのでメニューを表示したままにする。30秒送り又は10秒戻しの場合、通常は連続で操作される機能なので、操作が行なわれてもすぐにはメニューを消さない。ただし、操作後に何らかの入力がなければ一定時間後に再生メニューを消す。一時停止を実行した場合には、次に操作することが通常と考えられるので、次に操作するまでメニューを表示したままにする。
【0258】
(2)コンテンツの再生位置によって再生メニューの表示時間を変える。例えば、録画した番組の再生を開始した後、再生位置が番組の先頭である場合には、CM(Commercial Message)等、本編に関係のない部分があることが多い。そうした場合にはユーザが何らかの操作をする可能性が高い。したがってこの場合には、再生を開始した後、一定の間、再生メニューの表示を継続する。一定の間に選択操作がない場合にはメニューを消す。30秒送りのような操作が行なわれた後、受信機は自動的に再生状態に戻るが、その時点での再生位置がCM終了時付近(CMと本編との境目付近)である場合には、操作が行なわれない可能性が高い。したがってこの場合には、自動的に再生状態に戻った後、直ちにメニューを消す。CMかどうかの判断は、公知の技術によって行なうことができる。
【0259】
(3)再生するコンテンツと、実行した機能との組合せに依存して表示時間を変える。例えば、複数のチャプターを持つコンテンツの場合、ユーザは、頭出しの操作後には、続けて頭出しを行なったり、何らかの操作を行なったりする可能性が高い。したがってこの場合には、一定の間、再生メニューを表示する。この間に選択操作がなければ再生メニューを消す。
【0260】
以上のように、ユーザがある項目を選択する操作をしたり、何らかの機能を実行する操作をしたりした後の再生メニューの表示時間を調節することによって、映像に操作メニューが重ねて表示されてしまって、ユーザのコンテンツの視聴の邪魔になることを防ぐ。ユーザが連続して操作することが予測される場合には、一定の間は操作メニューを表示したままにすることによって、操作メニューを表示するための操作をなくすことができる。
【0261】
このような処理を実現するためには、各機能ごとに、機能の選択後の表示時間、又は機能の実行後の表示時間を予め設定しておき、各機能が選択されたり実行されたりしたときに、この設定に基づいて表示時間の調節を行なうようにすればよい。表示時間を設定するときには、コンテンツの再生位置及びコンテンツのジャンル等の条件と、その条件での再生メニューの表示時間との組合わせを設定する。
【0262】
さらに、メニューの表示タイミングを、ユーザのコンテンツの再生履歴、又はユーザの操作のくせ等に依存して調節するようにしてもよい。どのコンテンツを何回再生したか、コンテンツのどの位置をどのように操作したか等に関する履歴を保存しておき、それらの情報に基づき、メニューの表示時間を最適化してもよい。
【0263】
例えば、ドラマ視聴時にオープニングの歌の部分を早送りするユーザがある。また、連続ドラマの場合には、番組の進行は一定であることが多い。この場合、ドラマタイトルと早送り位置(再生位置)とを記憶しておき、同タイトルのドラマを再生する場合には、頻繁に早送りの操作が行なわれる時点の直前等、適度な再生位置で再生メニューを自動的に表示する。このように再生メニューを表示すると、ユーザはメニュー表示の操作を行なうことなく、すぐに早送りの操作を行なうことができる。
【0264】
同様に、CM中に30秒送りの操作を行なうユーザの場合には、CM付近になるとメニューの表示を自動的に行なうようにしたり、頻繁に操作を行なうユーザの場合には、表示メニューを表示したままにしたりすることができる。
【0265】
このように、コンテンツの再生中に、どのような再生位置でユーザがどのような操作を行なったかに関する履歴を記憶しておき、履歴から操作が行なわれる再生位置を推測して、再生メニューの表示のタイミングを調節することができる。これによって、コンテンツの再生中にユーザが何らかの操作を行なおうとする際に、メニューを呼び出す操作を省くことができる。
【0266】
このような処理を実行するためには、コンテンツのジャンル又はタイトルごとに、ユーザの操作が行なわれるたびに、そのときの再生位置と、そのときの操作との組合せを記憶しておく。そして、記憶された操作の再現性が高いかどうかを判断し、高い場合は、記憶された再生位置付近で自動的にメニューを表示する。
【0267】
上記したような再生メニューの表示時間を調節するためのプログラムの制御構造を図42及び図43を参照して説明する。図42は、上記したように、機能の選択後又は実行後の再生メニューの表示を制御するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートであり、図43は図42に示すプログラムの一部で、コンテンツのジャンル情報によって再生メニューの表示方法を変更するルーチンの制御構造を示す。なお、図43に示すプログラムは、単独でコンテンツのジャンル情報によって異なる表示方法で再生メニューを表示するために使用することもできる。
【0268】
図42を参照して、このプログラムは、表示中のメニューがあるか否かを判定し、判定結果にしたがって制御の流れを分岐させるステップ1030と、ステップ1030における判定結果がNOのときに実行され、再生メニューの表示要求があるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ1032とを含む。メニュー表示要求があるか否かは、何らかのリモコン信号を受信したときに、画面状況を取得後、画面がコンテンツ再生等の再生メニューによる操作が想定される画面で、かつ再生メニューが非表示であるか否かによって判定する。この条件に合致するときにはメニュー表示要求あり、それ以外のときにはメニュー表示要求なしと判定する。
【0269】
このような判定を行なうことによって、例えばコンテンツ再生中にユーザがリング部80を操作したとき等には再生メニューを自動的に表示させ、他のメニューが表示されているときにはユーザがリング部80を操作しても再生メニューを表示させない、という処理を実現できる。
【0270】
このプログラムはさらに、ステップ1032における判定結果がNOのときに実行され、現在再生中のコンテンツの再生位置及びコンテンツ情報を取得するステップ1034と、ステップ1034に続いて実行され、予め蓄積しておいたユーザの操作履歴と、コンテンツ情報と、コンテンツの再生位置とに基づいて、再生メニューを表示するタイミングか否かを判定するステップ1036と、ステップ1036において再生メニューを表示するタイミングであると判定されたことに応答して、再生メニューを表示した後、この処理を終了するステップ1038とを含む。ステップ1036において再生メニューを表示するタイミングではないと判定されたときには、何もせず処理を終了する。
【0271】
ステップ1038で実行されるメニュー表示処理の詳細については、図43参照して後述する。
【0272】
このプログラムはさらに、ステップ1032における判定結果がYESのときに実行される、再生メニューを表示するステップ1040を含む。ステップ1040での処理内容はステップ1038の処理内容と同一である。したがって、その詳細については、図43を参照して後述する。
【0273】
このプログラムはさらに、ステップ1030における判定結果がYESであるときに実行され、リモコン送信機70から何らかのリモコン信号の入力があったか否かを判定し、判定結果にしたがって制御の流れを分岐させるステップ1042と、ステップ1042における判定結果がNOであるときに実行され、再生メニューの表示開始から現在までの経過時間(これを「表示時間」と呼ぶ。)を計算し、さらに、再生メニューの表示を継続する時間として予め設定された時間(これを「設定表示時間」と呼ぶ。)を取得するステップ1044と、ステップ1044で取得された設定表示時間が、ステップ1044で算出された表示時間以上か否かを判定し、判定結果にしたがって制御の流れを分岐させるステップ1046と、ステップ1046における判定結果がYESであるときに実行され、表示されている再生メニューを消去した後、処理を終了するステップ1048とを含む。ステップ1046における判定結果がNOであるときには、何もせずこの処理を終了する。
【0274】
このプログラムはさらに、ステップ1042における判定結果がYESであるときに実行され、リモコン信号が、決定操作を示しているか否かを判定し、判定結果によって制御の流れを分岐させるステップ1050と、ステップ1050における判定結果がNOであるときに実行され、リモコン信号によって示されている操作にしたがって、表示されている再生メニューにおけるフォーカス位置を移動させた後、処理を終了するステップ1052とを含む。
【0275】
このプログラムはさらに、ステップ1050における判定結果がYESであるときに実行され、再生メニューの中で、このときにフォーカスされていた項目に対応する機能の実行を行なうステップ1054と、ステップ1054において実行された機能に関する情報と、再生されているコンテンツの情報と、コンテンツの再生位置を示す情報とを取得するステップ1056と、再生されているコンテンツと、コンテンツの再生位置と、実行された機能との組合わせに対する再生メニューの表示時間が予め設定されているか否かを判定するステップ1058と、ステップ1058における判定結果がYESであるときに実行され、再生メニューの設定表示時間に、予め設定されていた時間を代入するステップ1060と、ステップ1058における判定結果がNOであるときに実行され、再生メニューの設定表示時間に、デフォルトの表示時間を代入するステップ1062と、ステップ1060及び1062に続いて実行され、リモコン信号の入力があったときに再生中だったコンテンツを特定する情報と、その再生位置と、ステップ1054で実行された機能を特定する情報とを、ユーザによる操作履歴として図28に示すハードディスク638に格納し、処理を終了するステップ1064とを含む。
【0276】
図43は、図42のステップ1038及び1040で実行される再生メニューを表示するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図43を参照して、このプログラムは、再生されているコンテンツに関するコンテンツ情報から、ジャンル情報を取得するステップ1082と、ステップ1082において取得されたジャンル情報に対する再生メニューの表示方法が予め設定されているか否かを判定するステップ1084と、ステップ1084における判定結果がYESであるときに実行され、設定された表示方法で再生メニューを表示して処理を終了するステップ1086と、ステップ1084における判定結果がNOであるときに実行され、デフォルトの表示方法にしたがって再生メニューを表示するステップ1088とを含む。
【0277】
図42及び図43に示す制御構造を有するプログラムを例えばDVDレコーダで実行することにより、コンテンツのジャンルと、コンテンツの再生位置と、ユーザの操作履歴と、予め設定された情報とにより、既に説明したとおり、ユーザにとって一々操作メニューを呼出す手間を少なくすることができ、かつ再生されるコンテンツを視聴する上で邪魔にならない形で、必要な時間だけ再生メニューを表示させることができる。
【0278】
[2次元配置された項目選択の変形例]
上記実施の形態では、番組表による予約録画等、2次元的に項目が配置されているメニューでは、図17〜図19を参照して説明したように、十字キー82によって1コマずつ移動し、リング部80が操作されたときには、その回転速度がしきい値以上であるときには日付別ページを表示し、回転速度がしきい値より小さいときには、十字キー82によって指示された方向の次のページの表示を行なっている。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、十字キー82によって一コマずつ移動した後にリング部80が操作されたときには、十字キー82によって指示された方向と回転方向とからフォーカスの移動方向と移動数とを算出し、算出された値にしたがって新たなフォーカス位置を定めるようにしてもよい。
【0279】
図44は、そのような処理を実現するためのプログラムのフローチャートである。図44を参照して、このプログラムは、図35に示すものと同様のステップ820、822、824、826、838及び840と、ステップ826の後に実行され、操作された十字キー82により指示された方向で、これより前の処理で予めRAM634に格納されていた指示方向情報を更新して処理を終了するステップ1100と、ステップ822における判定結果がYESであるときに実行され、RAM634に格納されている、前回の指示方向情報を読出すステップ1102と、続いてリング部80の操作における回転角度をリモコン信号から取得するステップ1104とを含む。
【0280】
このプログラムはさらに、ステップ1104で取得された回転角度と、予め指定されていた回転角度とフォーカス移動量との割合に基づいて、フォーカスの移動コマ数を算出するステップ1106と、リモコン信号から得られるリング部80の回転方向を示す情報と、ステップ1102において取得された前回の指示方向情報とに基づいて、フォーカスの移動方向を決定するステップ1108と、ステップ1108で決定された移動方向と、ステップ1106で算出された移動コマ数と、2次元表示されている項目に関する情報とに基づいて、新たに移動すべき位置に、項目が存在しているか否かを判定し、判定結果にしたがって制御の流れを分岐させるステップ1110と、ステップ1110における判定結果がYESであるときに実行され、その位置にフォーカスを移動させて処理を終了するステップ1112と、ステップ1110における判定結果がNOであるときに実行され、その位置に最も近い位置にフォーカスを移動させて処理を終了するステップ1114とを含む。
【0281】
2次元的に多数の項目が配置された中から1つの項目を選択するメニュー画面において、リング部80及び十字キー82の操作に応答してこのようなプログラムを実行することにより、十字キー82を用いて1コマずつの移動が行なえ、リング部80を用いて複数コマ分の移動が一時に行なえるような操作メニューを実現することができる。
【0282】
[説明画像の表示の変形例]
上記実施の形態では、図3に示すように、スタートメニューでフォーカス中の項目についてはその項目に関する説明画像166を表示している。しかし、ここで項目を選択した後、予約画面では、図13に示すようにフォーカス中の選択肢360について、その説明画像は表示していない。
【0283】
しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。図13に示すような画面でも、フォーカス中の項目に対する説明画像を表示しても良い。その例を図45を参照して説明する。
【0284】
図45の上段は、図3と同じスタートメニュー画面150である。図45の下段は、この変形例で、「予約」を選択し決定したときに表示される録画予約画面1130である。録画予約画面1130が図13に示す録画予約画面350と異なるのは、領域382に、フォーカス中の選択肢360の説明画像1140が表示される点である。他の選択肢362、364にフォーカスが移動したときにも、それぞれの説明画面が領域382に表示される。
【0285】
このようにフォーカス中の項目に関する説明画像1140を表示することにより、決定操作を行なったときに表示される画面で何をするかが分かり易くなる。例えば、図45の下段に示すように「番組表」にフォーカスが当てられている状態で決定操作がされたときに表示される番組選択画面は、例えば図17に示される番組選択画面400と同様である。このように、項目を選択する前に、その項目に関する説明画像が表示されるので、その後の操作の流れが理解しやすくなるという効果が得られる。
【0286】
[リモコン画像による説明の変形例]
なお、上記した実施の形態では、操作メニューの画面ではリモコン画像を表示して、操作可能なキーとその操作方法とを示している。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。ユーザがキーを押したことに応答して、押下されたキーの表示を一時的に変化させてから、画面を切替えるようにしても良い。例えば、図13に示す録画予約画面では、十字キー82を下方向に押す以外にも、デフォルトで「番組表」が選択されているため、決定キーを押すと次のSTEP2に進むことができる。このとき、決定キーが押されたとすると、リモコン画像358の決定キーの部分の表示色を赤で点滅させる等して変化させてから、画面遷移を行なってもよい。このようにすると、ユーザがどのキーを押して、どのように操作が移り変わったのかが分かりやすい。
【0287】
リモコン画像の表示において、リモコン送信機70のキーのうちで有効なキーを、その機能に応じて区別して表示することによって、どのキーでどのような操作ができるのかが分かりやすくなる。例えば、操作を進めるキーと戻るキーとの色をそれぞれ別のものにすることによって、さらに分かりやすい表示とすることが可能である。上に説明した実施の形態の場合、操作を進めるキーとは、リング部80及び十字キー82(左右上下に押すこと、及び押込む決定操作)であり、操作を戻すキーとは、戻るキー、終了キーのことである。これらのキーの色を互いに別の色にすることによって、キャンセル等の操作をしやすくする。
【0288】
上記した実施の形態では、メニューの左下にリモコン画像を表示し、どのキーが操作可能で、どのように操作するのかを表示している。しかし、例えば各キーを操作することによって画面がどのように変わるのかについての情報は表示していない。リモコン送信機70の場合、「戻る」キー、「終了」キー等を操作したときには、それによってどのような画面に戻るのかはユーザには直感的に分からない。そこで、これらのキーと、それらキーを操作したときに遷移する先の画面の説明画像とを関連付け、リモコン画像の横に表示するようにしてもよい。「戻る」キーについてそのような表示を行なった例を図46に示す。
【0289】
図46を参照して、この番組予約画面1230は、図13に示す録画予約画面350と同様の画面であるが、リモコン画像358の「戻る」キーのすぐ横に、「戻る」キーを操作したときの遷移先の画面を示す説明画像1240を表示する点で録画予約画面350と異なっている。
【0290】
このように「戻る」キー等に対して説明画像1240を表示することで、「戻る」、「終了」等、どのような画面に遷移するかが直感的に分かりにくいキーについても、ユーザは遷移先を容易に理解できるようになり、好ましい。
【0291】
[その他の変形例]
なお、上記した実施の形態では、再生画面においてリング部80を操作すると再生メニューが表示されるものとした。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、決定キーを押すことによって再生メニューが表示されるようにしてもよい。この場合には、コンテンツの再生中にリング部80を操作したときのデフォルトの機能を定めておくことができる。例えば、コンテンツ再生時のリング部80のデフォルト機能を音量調節にすると、コンテンツ再生時に音量調節をする際には、再生メニューを表示させることなく、リング部80を回転させるだけでよい。
【0292】
上記実施の形態で使用したリモコン送信機70において、十字キー82の傾倒操作は十字方向(4方向)にのみ可能であった。しかし本発明はそのような場合に限らず、十字キーの傾倒操作が8方向等に可能な場合にも適用できる。
【0293】
また、上記実施の形態では、リモコン送信機70の回転操作体72において、十字キー82を傾倒させることで上下左右への移動キーとしての役割を実現している。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。リング状の操作体で、なおかつ十字方向の指定が可能なものであればどのようなものでもよい。例えば、リング状の操作体を備え、十字方向の位置に押下操作を検知するセンサーを設けたものでもよい。
【0294】
上記実施の形態では、主としてDVDレコーダのメニューを例として説明したが、テレビの場合にも同様である。なお、DVDレコーダとテレビとのいずれが入力として選択されているかを容易に分かりやすくするために、操作メニューの表示方法を両者で異ならせるようにしてもよい。例えば、操作メニューの色、背景色、又はその表示位置を変更することで両者を区別できる。これによって、テレビとDVDレコーダとのいずれが入力になっているかを容易に理解できる。
【0295】
上記実施の形態では、チャンネル選択時の操作メニューには、チャンネル番号のみを表示している。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。チャンネル番号だけでなく、番組名等の番組情報、又は放送の種類等の情報を番号付近に表示してもよい。そのようにすると、チャンネルを選択しやすくなる。番組情報を表示するためには、電子的な番組表をテレビ放送から取得するようにしてもよいし、インターネットへの接続が可能な場合には、番組表を提供するサーバに接続してサーバから取得するようにしてもよい。電子的番組表と、現在の時刻とから、該当するチャンネル番号の番組情報を取得し表示することができる。
【0296】
このように番組情報を表示する際に、チャンネルにフォーカスが当てられているか否かによって番組情報の表示を切替えるようにしても良い。例えば、フォーカス外のチャンネルについてはチャンネル番号と番組名のみを表示し、フォーカス中のチャンネルについてはチャンネル番号と番組名と番組内容(詳細情報及び出演者情報等)を表示するようにしても良い。
【0297】
なお、例えばチャンネル選択の画面で、リング部80の回転速度が大きすぎる等、キー操作が早すぎてチャンネルの切替が追いつかない場合には、チャンネルは現在のままで、チャンネル選択メニューのチャンネル番号のみを表示切替するようにしてもよい。この場合には、キー操作が終わり、フォーカス時間がある程度たつと、チャンネルを該当するチャンネル番号に切替える。地上デジタル放送等は、チャンネル切替に時間がかかるので、選択メニューでチャンネル選択する際に、チャンネル切替時間にメニュー切替をあわせると選択に時間がかかってしまう。チャンネル切替にかかる時間よりもキー操作の方が早い場合は、このようにメニュー表示のみ切替を行なうことによって、チャンネル選択をより高速に行なうことが可能である。
【0298】
以上のような操作メニューの表示方法は、上に述べたリモコン送信機70を用いたものだけには限られない。リモコン送信機のダイレクトキーによらない操作であり、操作メニューを画面に表示し、カーソル操作のようなキー操作によってメニュー中の項目を選択し、決定処理を行なうことによって機能を実行するような操作方法であれば、どのようなものにも適用可能である。
【0299】
なお、上記実施の形態では、回転キーによってページ移動させるとき、回転角度によって、移動するページ数を決定したり、フォーカスの移動するコマ数を決定したりする。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、ページ中に特定の項目が存在する場合、回転角度に対して移動するページ数又はフォーカスが移動するコマ数を変更するようにしてもよい。特定の項目とは、例えば、操作履歴の学習によって決定された「おすすめ番組」や「過去に録画した番組」等を選択するための項目のことをいう。
【0300】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
【図面の簡単な説明】
【0301】
【図1】本発明の一実施の形態に係るリモコン送信機70の正面図である。
【図2】リモコン送信機70を用いて、DVDレコーダを操作する際に、テレビ画面に表示されるトップメニューを示す図である。
【図3】スタートメニュー画面150を示す図である。
【図4】テレビのチャンネル切換を行なう場合に表示されるチャンネル切換画面180を示す図である。
【図5】チャンネル切換画面180において、リング部80を回転したときにどのようなシーケンスでチャンネルが選択されるかを示す模式図である。
【図6】ショートカットを使用するチャンネルシーケンス250とチャンネルの表示状態とを示す模式図である。
【図7】図6においてリング部80を時計方向に回したときの画面遷移を説明するための模式図である。
【図8】図7の下段に示す状態においてリング部80を時計方向に多く回したときの画面遷移を説明するための模式図である。
【図9】図8の下段に示す状態においてリング部80を時計方向にさらに回したときの画面遷移を説明するための模式図である。
【図10】図9の下段に示す状態において十字キー82を下方向に押下したときの画面遷移を説明するための模式図である。
【図11】図10の下段に示す状態においてリング部80を反時計方向に回したときの画面遷移を説明するための模式図である。
【図12】図10の上段に示す状態において十字キー82を左方向に押下したときの画面遷移を説明するための模式図である。
【図13】録画予約画面350を示す模式図である。
【図14】従来の技術における項目の選択画面370を示す模式図である。
【図15】図13に示す録画予約画面350において番組表からの録画予約の選択肢360を選択したときに表示される番組表からの録画予約画面380を示す模式図である。
【図16】図13に示す録画予約画面350において選択肢362を選択したときに表示されるGコードによる番組指定画面390を示す模式図である。
【図17】図15に示す番組表からの録画予約画面380において番組表による予約のための選択肢360を選択したときに表示される番組選択画面400を示す模式図である。
【図18】図17に示された状態からユーザが十字キー82を右側に傾倒させたときの番組選択画面400を示す模式図である。
【図19】図17に示される状態からユーザが十字キー82を下側に傾倒させたときの番組選択画面400を示す模式図である。
【図20】録画予約のSTEP3に相当する予約確定画面420を示す模式図である。
【図21】スタートメニューの中で「録画した番組」という項目を選択したときに表示される録画番組処理画面440を示す模式図である。
【図22】図21に示される録画番組処理画面440において選択肢460にフォーカスがある状態で決定操作を実行したときに表示される、再生対象の番組を選択する番組選択画面480を示す模式図である。
【図23】番組の再生処理において表示される再生メニュー画面500を示す模式図である。
【図24】再生メニュー画面の遷移を示す模式図である。
【図25】再生メニュー画面で早送りが選択されたときの再生動作と再生メニューの表示との遷移を示す模式図である。
【図26】リモコン送信機70のブロック図である。
【図27】受信機580の機能的構成を示すブロック図である。
【図28】受信機580のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図29】操作メニュー遷移DB610の構成を示す模式図である。
【図30】機能説明情報DB612の構成を示す模式図である。
【図31】リモコン画像を格納したリモコン説明画像DB614の構成を示す模式図である。
【図32】受信機580が実行するプログラムのメインルーチンを示すフローチャートである。
【図33】項目を円形又は弧状に配置した操作メニューにおいて、リング部80と十字キー82とによって同様のフォーカス移動を行なう処理を実現するためのプログラムのフローチャートである。
【図34】多数の項目を円形に配置した操作メニューにおいて、リング部80が操作されたときにはその回転方向に応じてフォーカスを移動させ、十字キー82が操作されたときには、その操作方向にしたがってショートカット位置にフォーカスを移動させる処理を実現するためのプログラムのフローチャートである。
【図35】多数の項目が二次元行列状に配置された複数ページからなる操作メニューにおいて、リング部80が操作されたときにはその回転方向に応じてページを移動させ、十字キー82が操作されたときにはその操作方向に応じてページ内でフォーカスを移動させるプログラムのフローチャートである。
【図36】十字キー82を下方向に押下したときのメニュー表示の変形例を示す模式図である。
【図37】放送をグループ分けし、各グループにショートカットを割当てたときの表示の遷移を示す模式図である。
【図38】十字キー82の上下方向に放送種類の切換を割当てたときの表示の模式図である。
【図39】十字キー82を下方向に押下したときの画面の切換を説明する模式図である。
【図40】グループにショートカットを割当てたときのメニュー画面を実現するためのプログラムのフローチャートである。
【図41】十字キー82の左右方向への押下により設定変更を行なう際の画面遷移を説明する模式図である。
【図42】機能の選択後又は実行後の再生メニューの表示を制御するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図43】コンテンツのジャンル情報によって再生メニューの表示方法を変更するルーチンの制御構造を示すフローチャートである。
【図44】十字キー82による指示方向にしたがい、リング部80の回転量にしたがった分だけ項目を移動する処理を実現するプログラムのフローチャートである。
【図45】スタートメニューから予約画面に遷移したときの予約画面の表示の変形例を示す図である。
【図46】リモコン画像の「戻る」キーの近傍に、戻る先の画面の説明画像を補助的に表示した画面を示す模式図である。
【符号の説明】
【0302】
70 リモコン送信機、80 リング部、82 十字キー、84 スタートメニューボタン、86 レコーダ及びテレビの切換キー、88 レコーダの電源キー、90 テレビの電源キー、92 終了キー、94 「戻る」キー、96 送信部、98 筐体、120 トップメニュー画面、130 回転メニュー、132,190,358 リモコン画像、134 サブメニュー、150 スタートメニュー画面、162 メニュー、164 項目、166 説明画像、168 説明文、180 チャンネル切換画面、192 チャンネルメニュー、204 説明文、220,250,254,256,258,290,310,320 チャンネルシーケンス、240 現在のチャンネル表示、350,1230 録画予約画面、380 番組表からの録画予約画面、390 Gコードによる番組指定画面、400 番組選択画面、420 予約確定画面、440 録画番組処理画面、480 番組選択画面、500 再生メニュー画面、560 複数個のキー、564 制御部、580 受信機、592 受信部、594 信号内容判定部、596 画面状況取得部、598 画面状況記憶部、600 操作メニュー作成部、602 表示情報作成部、604 メニュー作成用DB群、610 操作メニュー遷移DB、612 機能説明情報DB、614 リモコン説明画像DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置からの制御信号に応答して、複数の項目の中から1つを選択する項目選択装置であって、
複数種類の操作メニューを有し、前記操作メニューごとに、前記回転操作による制御信号に応答して行なう処理と、前記複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう処理とが定められていることを特徴とする、項目選択装置。
【請求項2】
前記複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が円形又は円弧状に配置され、前記回転操作と、前記複数方向のうち選択された二方向への傾倒操作とのいずれによっても、前記円形又は円弧状を双方向に移動して前記選択対象の項目の任意の1つを選択可能であることを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項3】
前記二方向への傾倒操作に応答して、直前の操作からの経過時間と、前記円形又は前記円弧状の配置において選択されている項目の位置とに基づいて、次に選択される項目の位置を決定することを特徴とする、請求項2に記載の項目選択装置。
【請求項4】
前記複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が2次元行列状に配置されたページが複数個設けられており、
前記少なくとも1つの操作メニューにおいては、前記傾倒操作による制御信号に応答して、前記2次元行列状の配置において、選択される項目の位置を1コマずつ当該傾倒操作の傾倒方向に応じて移動させ、前記回転操作による制御信号に応答して、操作メニューのページを別のページに移動させることを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項5】
前記操作装置は、前記回転操作に応じて、その回転角度を示す制御信号を出力し、
前記項目選択装置は、前記回転操作の回転角度を示す制御信号に基づいて算出される前記回転操作の回転速度にしたがって、前記操作メニューのページを別のページに移動させるときの移動量を決定することを特徴とする、請求項4に記載の項目選択装置。
【請求項6】
前記複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が2次元行列状に配置されており、
前記少なくとも1つの操作メニューにおいては、前記傾倒操作による制御信号に応答して、前記2次元行列状の配置において、選択される項目の位置を1コマずつ当該傾倒操作の傾倒方向に応じて移動させ、前記回転操作による制御信号に応答して、操作メニューにおいて選択される項目の位置を別の位置に移動させることを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項7】
前記操作装置は、前記回転操作に応じて、その回転角度を示す制御信号を出力し、
前記項目選択装置は、前記回転操作の回転角度を示す制御信号に基づいて算出される前記回転操作の回転速度にしたがって、前記操作メニューにおいて選択される項目の位置を移動させるときの移動量を決定することを特徴とする、請求項6に記載の項目選択装置。
【請求項8】
前記複数種類の操作メニューのうち、少なくとも1つにおいては、選択対象の項目が2次元行列状に配置されており、
当該2次元行列状に配置された選択対象を有する操作メニューにおいて、直前の前記傾倒操作による制御信号に続いて前記回転操作による制御信号を受けたことに応答して、前記直前の傾倒操作による前記制御信号と、前記回転操作による制御信号により示される、前記回転操作の回転方向とによって、前記回転操作による項目の移動方向を決定することを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項9】
前記回転操作による制御信号により、前記回転操作が時計方向であるか否かを判定し、時計方向であれば前記直前の傾倒操作による制御信号による選択項目の移動方向と同じ方向に前記回転操作による選択項目の移動方向を決定し、それ以外であれば前記直前の傾倒操作による制御信号による選択項目の移動方向とは異なる方向に前記回転操作による選択項目の移動方向を決定することを特徴とする、請求項8に記載の項目選択装置。
【請求項10】
前記異なる方向は、前記直前の傾倒操作による制御信号による選択項目の移動方向と反対の方向である、請求項9に記載の項目選択装置。
【請求項11】
前記操作メニューの少なくとも1つは、選択対象の機能に付随する数値を選択する数値選択メニューであり、
前記数値選択メニューにおいては、前記回転操作に対応する制御信号に応答して、前記選択対象の機能に付随する前記数値を前記回転操作の回転方向に応じて変化させることを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項12】
前記回転操作による制御信号又は前記複数方向への傾倒操作のいずれかによる制御信号に応答して、使用されている操作メニューと、受けた制御信号とに応じて、新たな操作メニューを作成することを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項13】
前記複数の操作メニューのうちの少なくとも1つは、複数の選択対象項目を円形又は円弧状に配置した円形状メニューであり、前記回転操作で前記円形状メニュー内で選択項目の位置を所定方向に移動させ、前記傾倒操作で前記円形状メニュー内で前記選択項目の位置に対し所定の関係にある位置に選択項目の位置を移動させることを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項14】
前記複数の操作メニューのうちの少なくとも1つは、複数のグループに分割された複数の選択対象項目のうち、選択されたグループに含まれる選択対象項目を円形又は円弧状に配置した円形状メニューであり、
前記項目選択装置は、前記回転操作に応答して、前記円形状メニュー内で選択項目の位置を所定方向に移動させ、前記傾倒操作に応答して、前記円形状メニューに表示されているグループに対し所定の関係にあるグループによって、前記円形状メニューを再構成することを特徴とする、請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項15】
さらに、作成された操作メニューを表示する表示部を備えたことを特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれかに記載の項目選択装置。
【請求項16】
ユーザによる操作履歴に応じて、操作メニューの表示態様を変更することを特徴とする、請求項1〜請求項15のいずれかに記載の項目選択装置。
【請求項17】
回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置からの制御信号に応答して、複数の項目の中から1つを選択する、項目選択装置における項目選択方法であって、
複数種類の操作メニューと、前記操作メニューごとに、前記回転操作による制御信号に応答して行なう第1の処理及び前記複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう第2の処理とを準備するステップと、
前記操作装置からの前記回転操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された前記第1の処理を実行するステップと、
前記操作装置からの前記傾倒操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された前記第2の処理を実行するステップとを含む、項目選択方法。
【請求項18】
回転操作と、複数方向への傾倒操作とにそれぞれ対応する制御信号を出力可能な操作体をもつ操作装置からの制御信号に応答して、複数の項目の中から1つを選択する、コンピュータからなる項目選択装置において、前記コンピュータにより実行されると、当該コンピュータを、
複数種類の操作メニューと、前記操作メニューごとに、前記回転操作による制御信号に応答して行なう第1の処理及び前記複数方向の傾倒操作による制御信号に応答して行なう第2の処理とを準備するための手段と、
前記操作装置からの前記回転操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された前記第1の処理を実行するための手段と、
前記操作装置からの前記傾倒操作による制御信号に応答して、操作の対象となっている操作メニューに対して準備された前記第2の処理を実行するための手段として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【公開番号】特開2008−305274(P2008−305274A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−153313(P2007−153313)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】