説明

頭蓋内圧の測定方法及びシステム

【課題】従来の技術による諸問題を解決するため、精密かつ安全な頭蓋内圧の測定方法及びシステムを提供する。
【解決手段】造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した頭蓋骨内部領域に対して行う頭蓋内圧測定方法は、(A)当該領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発し、(B)マイクロバブルからの反響信号を探知し、(C)反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得し、(D)低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算し、(E)共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と領域の圧力値を計算するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は頭蓋内圧の測定方法及びに関し、特に超音波造影剤並びに信号処理技術を利用した非侵入型頭蓋内圧測定方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
外傷性頭蓋内血腫、頭蓋内腫瘍、出血性脳血管障害、脳膜炎、先天性頭蓋奇形などの疾病にかかった場合、頭蓋内圧が高くなって脳膜、血管もしくは神経が圧迫され、頭痛、嘔吐などの症状が生じるのみならず、視神経乳頭水腫により失明に至る場合もありうる。そのため、頭蓋内圧の増加を早期に発見して治療することの重要性は言うまでもない。
【0003】
頭蓋内圧の測定は臨床的には頭痛、嘔吐などの症状を参考とするほか、精密な測定方法によることが多い。一般は、(1)腰椎穿刺で脳脊髄液を取得して分析する、(2)レントゲン撮影で脳回圧痕、縫合離開、頭蓋骨内板薄化、トルコ鞍増大などを検査する、または(3)脳超音波検査などの方法が利用されている。
【0004】
そのうち(1)は侵入型測定であって感染と患者適応性の問題があり、(2)は非侵入型測定であるが効果が一定ではない。(3)の脳超音波検査は頭蓋骨による遮蔽のため、応答信号が弱い欠点を有する。
【0005】
超音波検査を改善するため、血液またはリンパ液に造影剤を注入して検査する方法は開発されている。当該方法は、マイクロバブルを利用して反響を増強することによって、信号品質を高める。
【0006】
図1を参照する。造影剤を利用した超音波検査の反響は、基本応答11と、第二高調波応答12と、低調波応答13を有することが分析される。第二高調波応答12と低調波応答13はマイクロバブル発生に非線形反応を呈しており、マイクロバブルを発生するためにはより高い音圧を要する。そのうち低調波応答13が要求する音圧は最も高い。
【0007】
基本応答は血流または周辺組織からも発見できるため、対比と識別に利用することができない。
【0008】
第二高調波応答は周波数が高いため、頭蓋骨を透過すると著しく減衰する。のみならず、哺乳類動物の場合、その組織からも第二高調波応答は発見できるため、血液、リンパ液と周辺組織を区別するには向いていない。
【0009】
低調波応答について、アメリカ合衆国第6,302,845号特許は、従来の超音波システムと相まって、造影剤を利用して心臓または門静脈の圧力を判断する方法を掲げている。当該特許では、種々の圧力に伴うマイクロバブルによる低調波応答の差を根拠にして圧力値を判断する。しかし、低調波応答を発生するため音圧を高くすれば、マイクロバブルも破裂しやすくなる。したがって、この方法を頭蓋内圧の測定に使用すれば、検査の安全性に問題がないわけでもない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明は前述の問題を解決するため、精密かつ安全な頭蓋内圧の測定方法及びシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した頭蓋骨内部領域に対して行う頭蓋内圧測定方法を提供する。該方法は、(A)当該領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発し、(B)マイクロバブルからの反響信号を探知し、(C)反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得し、(D)低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算し、(E)共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と領域の圧力値を計算するステップを含む。
【0012】
この発明は更に、造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した頭蓋骨内部領域に対して行う頭蓋内圧測定システムを提供する。該システムは、当該領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発する発射モジュールと、マイクロバブルからの反響信号を探知する受信モジュールと、受信モジュールと接続される信号処理モジュールとを含む。そのうち信号処理モジュールは、反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得する低周波取得ユニットと、低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算する共振周波数計算ユニットと、共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と領域の圧力値を計算する圧力計算ユニットとを含む。
【0013】
この発明は更に、造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した目的領域に対して行う超音波圧力測定方法を提供する。該方法は、(A)目的領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発し、(B)マイクロバブルからの反響信号を探知し、(C)反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得し、(D)低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算し、(E)共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と目的領域の圧力値を計算するステップを含む。
【0014】
この発明は更に、造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した目的領域に対して行う超音波圧力測定システムを提供する。該システムは、目的領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発する発射モジュールと、マイクロバブルからの反響信号を探知する受信モジュールと、受信モジュールと接続される信号処理モジュールとを含む。そのうち信号処理モジュールは、反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得する低周波取得ユニットと、低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算する共振周波数計算ユニットと、共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と領域の圧力値を計算する圧力計算ユニットとを含む。
【発明の効果】
【0015】
この発明による方法及び装置は反響のうち低周波応答のみ取ることによって、頭蓋骨の遮蔽を最低限におさめ、マイクロバブルの破裂を防ぎ、従来の技術より安全、精密かつ経済的な頭蓋内圧測定手段を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
かかる方法及び装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図示を参照にして以下に説明する。
【0017】
図2を参照する。この発明による方法は、静脈注射で造影剤を注入して頭蓋骨の内部領域内の血液にマイクロバブルを発生し、よって当該領域の圧力を測定するものである。頭蓋内圧測定システムは超音波探触子21と、超音波探触子21と接続される発射モジュール22と受信モジュール23と、受信モジュール23と接続される信号処理モジュール20とを含む。信号処理モジュール20は、フィルターユニット24と、低周波取得ユニット25と、共振周波数計算ユニット26と、圧力計算ユニット27とを含む。
【0018】
図3を参照する。この発明による頭蓋内圧測定方法は以下の通りである。
【0019】
ステップ31: 発射モジュール22が駆動信号を発生して超音波探触子21に送信する。超音波探触子21は頭部のいずれかの部位と接触する。
【0020】
ステップ32:超音波探触子21が駆動信号に応じて超音波発射信号を発する。発射信号は頭蓋骨を透過して頭蓋内の血管に達する。発射信号は高音圧でなくてもかまわず、その中心周波数を一般の2−10MHzと、信号帯域幅を中心周波数の10−40%とすることができる。この実施例では中心周波数を3.25MHzと、帯域幅を中心周波数の20%とする。
【0021】
ステップ33:超音波探触子21がマイクロバブルの反響信号を探知して受信モジュール23に送信する。
【0022】
ステップ34:受信モジュール23が反響信号を信号処理モジュール20のフィルターユニット24に送信して濾過し、反響信号の品質を向上させる。
【0023】
ステップ35:図4を参照する。低周波取得ユニット25がフィルターユニット24からの反響信号を受信してスペクトル分析を行う。反響信号の周波数分布により、発射周波数の中心周波数と帯域幅に相当する基本応答41と、直流部分に近い低周波応答42とを取得し、更にバンドパスフィルターで低周波応答42を取得する。当該低周波応答42の帯域幅は基本応答41の帯域幅と近いである。
【0024】
ステップ36:信号処理モジュール20の共振周波数計算ユニット26が低周波応答の帯域幅、強度などをパラメーターとして、下記の式1を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算する。
【0025】
式1
【0026】
【数1】

そのうちP=p/p(p:低周波応答強度、p:基本応答強度ピーク値)、即ち正規化された低周波応答強度である。
【0027】
p:発射音圧
【0028】
【数2】

(f:共振周波数、Δf:帯域幅)
Be=Δf/f(f:基本応答の中心周波数)、即ち正規化された低周波応答帯域幅である。

式1によって図5のような共振周波数―帯域幅関係図を作成することができる。図において横軸は共振周波数fを示し、その単位はMHzであり、縦軸は正規化された帯域幅Beを示す。閉鎖的な等高曲線は正規化強度Pを示す。
【0029】
図5によれば、帯域幅を中心周波数の20%とする場合、反響の低周波応答42の強度によりマイクロバブルの共振周波数を算出することができる。
【0030】
ステップ37:信号処理モジュール20の圧力計算ユニット27がステップ36で算出された共振周波数によって、下記の式2を利用してマイクロバブルの寸法を計算する。
式2
【0031】
【数3】

そのうちfは共振周波数を示し、その単位はMHzであり、Rはマイクロバブルの直径を示し、その単位はμmである。
【0032】
式2は造影剤の性質によるものである。この実施例で掲げられる造影剤を使用すれば、マイクロバブルの直径と共振周波数の積は恒等的に3.2である。この積の値は造影剤の種類によって異なる。

ステップ38:マイクロバブルの寸法は環境圧力によって変化するため、信号処理モジュール20の圧力計算ユニット27はステップ37で算出されたマイクロバブルの寸法によって頭蓋内部領域の圧力値を計算する。
【0033】
前述をまとめれば、この発明による頭蓋内圧の測定方法とシステムは以下の特長を有する。
【0034】
(1)この発明による方法は非侵入型測定であるため、術後の傷口ないし感染の問題がなく、あらゆる類型の患者に適する。
【0035】
(2)この発明による方法はその他の補助設備を要求せず、従来の超音波システムを利用するのみで測定できる。
【0036】
(3)反響のうち低周波応答しか取らないため、頭蓋骨の遮蔽を最低限におさめる。そのため、この発明による超音波探触子は、従来の眼窩、こめかみに限らず、頭部のいかなる部位に使用することが可能である。
【0037】
(4)反響の低周波応答は低音圧発射のみで発生するため、マイクロバブル破裂の問題がなく、安全性を保証できる。
【0038】
(5)反響の低周波応答をとって計算することは、従来の基本応答と第二高調波応答と比べ、血流と周辺組織を識別しやすいのみならず、低周波であるため可視範囲も従来より深い。低調波応答と比べれば、マイクロバブルの維持期間が長く、観察に有利である。
【0039】
なお、前述造影剤は血管に注入するに限らず、筋肉を通してリンパ液に注入しても、リンパ液が通る領域の圧力を測定することもできる。更に、この発明の利用する低周波応答は高音圧を必要とせず、減衰率も極めて低いので、哺乳類動物の心臓、門静脈の圧力測定にも利用できる。更に建築物、海洋魚類探測にも利用することが可能である。
【0040】
以上はこの発明に好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0041】
この発明は前述の通り、従来の技術より安全、精密かつ経済的な頭蓋内圧測定手段を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】従来の技術による超音波反響信号のスペクトル図である。
【図2】この発明による頭蓋内圧測定システムのブロック図である。
【図3】この発明による頭蓋内圧測定方法のフローチャートである。
【図4】この発明による超音波反響信号のスペクトル図である。
【図5】マイクロバブルの共振周波数と反響信号の帯域幅と強度の関係図である。
【符号の説明】
【0043】
11、41 基本応答
12 第二高調波応答
13、42 低調波応答
20 信号処理モジュール
21 超音波探触子
22 発射モジュール
23 受信モジュール
24 フィルターユニット
25 低周波取得ユニット
26 共振周波数計算ユニット
27 圧力計算ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した頭蓋骨内部領域に対して行う頭蓋内圧測定方法であって、
(A)当該領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発し、
(B)マイクロバブルからの反響信号を探知し、
(C)反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得し、
(D)低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算し、
(E)共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と領域の圧力値を計算するステップを含むことを特徴とする頭蓋内圧の測定方法。
【請求項2】
前記ステップ(D)は、低周波応答の帯域幅と強度をパラメーターとして、更に関係式を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算することを特徴とする請求項1記載の頭蓋内圧測定方法。
【請求項3】
前記帯域幅パラメーターは、帯域幅を発射信号の中心周波数で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項2記載の頭蓋内圧測定方法。
【請求項4】
前記強度パラメーターは、低周波応答を発射信号の最大強度で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項2記載の頭蓋内圧測定方法。
【請求項5】
前記ステップ(E)は、当該造影剤の条件下におけるマイクロバブルの共振周波数と寸法との関係により、マイクロバブルの寸法を計算することを特徴とする請求項1記載の頭蓋内圧測定方法。
【請求項6】
前記共振周波数とマイクロバブルの1次元寸法との積が一定値であることを特徴とする請求項5記載の頭蓋内圧測定方法。
【請求項7】
造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した頭蓋骨内部領域に対して行う頭蓋内圧測定システムであって、
当該領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発する発射モジュールと、
マイクロバブルからの反響信号を探知する受信モジュールと、
受信モジュールと接続される信号処理モジュールとを含み、そのうち信号処理モジュールは、
反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得する低周波取得ユニットと、
低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算する共振周波数計算ユニットと、
共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と領域の圧力値を計算する圧力計算ユニットとを含むことを特徴とする頭蓋内圧測定システム。
【請求項8】
前記共振周波数計算ユニットは、低周波応答の帯域幅と強度をパラメーターとして、更に関係式を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算することを特徴とする請求項7記載の頭蓋内圧測定システム。
【請求項9】
前記帯域幅パラメーターは、帯域幅を発射信号の中心周波数で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項8記載の頭蓋内圧測定システム。
【請求項10】
前記強度パラメーターは、低周波応答を発射信号の最大強度で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項8記載の頭蓋内圧測定システム。
【請求項11】
前記圧力計算ユニットは、当該造影剤の条件下におけるマイクロバブルの共振周波数と寸法との関係により、マイクロバブルの寸法を計算することを特徴とする請求項7記載の頭蓋内圧測定システム。
【請求項12】
前記共振周波数とマイクロバブルの1次元寸法との積が一定値であることを特徴とする請求項11記載の頭蓋内圧測定システム。
【請求項13】
造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した目的領域に対して行う超音波圧力測定方法であって、
(A)目的領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発し、
(B)マイクロバブルからの反響信号を探知し、
(C)反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得し、
(D)低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算し、
(E)共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と目的領域の圧力値を計算するステップを含むことを特徴とする超音波圧力測定方法。
【請求項14】
前記ステップ(D)は、低周波応答の帯域幅と強度をパラメーターとして、更に関係式を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算することを特徴とする請求項13記載の超音波圧力測定方法。
【請求項15】
前記帯域幅パラメーターは、帯域幅を発射信号の中心周波数で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項14記載の超音波圧力測定方法。
【請求項16】
前記強度パラメーターは、低周波応答を発射信号の最大強度で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項14記載の超音波圧力測定方法。
【請求項17】
前記ステップ(E)は、当該造影剤の条件下におけるマイクロバブルの共振周波数と寸法との関係により、マイクロバブルの寸法を計算することを特徴とする請求項13記載の超音波圧力測定方法。
【請求項18】
前記共振周波数とマイクロバブルの1次元寸法との積が一定値であることを特徴とする請求項17記載の超音波圧力測定方法。
【請求項19】
造影剤注入によって複数のマイクロバブルが形成した目的領域に対して行う超音波圧力測定システムであって、
目的領域に一定周波数帯域にある超音波発射信号を発する発射モジュールと、
マイクロバブルからの反響信号を探知する受信モジュールと、
受信モジュールと接続される信号処理モジュールとを含み、そのうち信号処理モジュールは、
反響信号に対してスペクトル分析を行い、帯域幅が発射信号のそれと近い低周波応答を取得する低周波取得ユニットと、
低周波応答の特性を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算する共振周波数計算ユニットと、
共振周波数と造影剤の性質を根拠にしてマイクロバブルの寸法と領域の圧力値を計算する圧力計算ユニットとを含むことを特徴とする超音波圧力測定システム。
【請求項20】
前記共振周波数計算ユニットは、低周波応答の帯域幅と強度をパラメーターとして、更に関係式を利用してマイクロバブルの共振周波数を計算することを特徴とする請求項19記載の超音波圧力測定システム。
【請求項21】
前記帯域幅パラメーターは、帯域幅を発射信号の中心周波数で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項20記載の超音波圧力測定システム。
【請求項22】
前記強度パラメーターは、低周波応答を発射信号の最大強度で割ることによって正規化されることを特徴とする請求項20記載の超音波圧力測定システム。
【請求項23】
前記圧力計算ユニットは、当該造影剤の条件下におけるマイクロバブルの共振周波数と寸法との関係により、マイクロバブルの寸法を計算することを特徴とする請求項19記載の頭蓋内圧測定システム。
【請求項24】
前記共振周波数とマイクロバブルの1次元寸法との積が一定値であることを特徴とする請求項23記載の超音波圧力測定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−230504(P2006−230504A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−46248(P2005−46248)
【出願日】平成17年2月22日(2005.2.22)
【出願人】(503275750)微星科技股▲ふん▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】