説明

顆粒状または粉末状の洗剤組成物の製造方法

水性の洗剤スラリーを乾燥することにより洗剤ベース粉末を製造することを含む、顆粒状または粉末状の洗剤組成物の製造方法において、該スラリーに、(A)モノエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはその塩50〜99.5モル%、(B)アルコキシル化されたモノエチレン性不飽和モノマーI[式中、R1は水素またはメチルを表し、R2は−(CH2x−O−、−CH2−NR5−、−CH2−O−CH2−CR67−CH2−O−または−CONH−を表し、R3はブロック状またはランダムに配置されていてもよい同一であるか、または異なったC2〜C4−アルキレン基を表し、その際、エチレン基の割合は少なくとも50モル%であり、R4は水素、C1〜C4−アルキル、−SO3Mまたは−PO32を表し、R5は水素または−CH2−CR1=CH2を表し、R6は−O−[R3−O]n−R4を表し、その際、基−[R3−O]n−は式I中に含まれている他の基−[R3−O]n−とは異なったものであってよく、R7は水素またはエチルを表し、Mはアルカリ金属または水素を表し、nは4〜250を表し、xは0または1である]0.5〜20モル%、(C)モノエチレン性不飽和ジカルボン酸、その無水物および/または塩0〜50モル%、(D)別の共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマー0〜20モル%のラジカル共重合により得られ、かつ30000〜500000g/モルの平均分子量Mwおよび40〜150のK値(1質量%の水溶液中、25℃、pH7で測定)を有するコポリマーを添加することを特徴とする、顆粒状または粉末状の洗剤組成物の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性の洗剤スラリーを乾燥することにより洗剤ベース粉末を製造することを含む、顆粒状または粉末状の洗剤組成物の製造方法ならびに
(A)モノエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはその塩50〜99.5モル%、
(B)式Iのアルコキシル化されたモノエチレン性不飽和モノマー
【化1】

[式中、変項は以下の意味を有する:
1は水素またはメチル、
2は−(CH2x−O−、−CH2−NR5−、−CH2−O−CH2−CR67−CH2−O−または−CONH−、
3はブロック状またはランダムに配置されていてもよい同一であるか、または異なったC2〜C4−アルキレン基、その際、エチレン基の割合は少なくとも50モル%であり、
4は水素、C1〜C4−アルキル、−SO3Mまたは−PO32
5は水素または−CH2−CR1=CH2
6は−O−[R3−O]n−R4、その際、基−[R3−O]n−は式I中に含まれている基−[R3−O]n−とは異なったものであってよく、
7は水素またはエチル、
Mはアルカリ金属または水素、
nは4〜250、
xは0または1]0.5〜20モル%、
(C)モノエチレン性不飽和ジカルボン酸、その無水物および/または塩0〜50モル%および
(D)別の共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマー0〜20モル%
のラジカル共重合により得られ、30000〜500000g/モルの平均分子量Mwおよび40〜150のK値(1質量%の水溶液中、25℃、pH7で測定)を有するコポリマーを含有する洗剤組成物、および洗剤組成物中での添加剤としての該コポリマーの使用に関する。
【0002】
粉末洗剤または固体の洗剤へさらに加工(たとえばその他の成分を添加して顆粒へ押出)するためのベース粉末を製造する際に、30種類までの液状もしくは固体の成分を、部分的に極めて異なった量でできる限り強力かつ均一に均質化しなくてはならず、これは水中に懸濁させることにより行われる。この場合、種々の成分、たとえば界面活性剤およびビルダーとして使用されるゼオライトから高粘度の混合物が生じる。その後の噴霧乾燥のためにできる限り高濃度のスラリーが所望されるので、スラリーの粘度を下げる助剤の使用が必要である。
【0003】
US−A−5595968、5618782および5733861ではこのために、約12000の平均分子量Mwを有するアクリル酸およびエトキシル化アリルエーテルのコポリマーが使用されている。
【0004】
EP−A−778340には、該コポリマーならびにアクリル酸と、プロポキシル化アリルエーテルおよびエトキシル化アリルエーテルとのコポリマーを食器洗い機用の洗剤中での堆積物防止剤として使用することが記載されている。
【0005】
最後にWO−A−91/09932によれば、この目的のために、親水性の主鎖と疎水性の側鎖とを有する不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸をベースとするコポリマーも使用されている。側鎖はエステル官能基、エーテル官能基またはアミド官能基により主鎖に結合しており、かつ高い割合のC3〜C4−アルキレンオキシドを有するか、または長鎖のアルキル基により末端基が封鎖されているポリアルキレンオキシドからなっていてよい。
【0006】
本発明は、粘度を低下させるポリマーを使用することにより有利な方法で固体の洗剤組成物の製造を可能にするという課題に基づいている。さらに使用されるポリマーは、得られる洗剤中で有利な適用技術的作用を有しているべきである。
【0007】
これに応じて、スラリーに、
(A)モノエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはその塩50〜99.5モル%、
(B)アルコキシル化されたモノエチレン性不飽和モノマーI
【化2】

[式中、変項は以下の意味を有する:
1は水素またはメチル、
2は−(CH2x−O−、−CH2−NR5−、−CH2−O−CH2−CR67−CH2−O−または−CONH−、
3はブロック状またはランダムに配置されていてもよい同一であるか、または異なったC2〜C4−アルキレン基、その際、エチレン基の割合は少なくとも50モル%であり、
4は水素、C1〜C4−アルキル、−SO3Mまたは−PO32
5は水素または−CH2−CR1=CH2
6は−O−[R3−O]n−R4、その際、基−[R3−O]n−は式I中に含まれている基−[R3−O]n−とは異なったものであってよく、
7は水素またはエチル、
Mはアルカリ金属または水素、
nは4〜250、
xは0または1]0.5〜20モル%、
(C)モノエチレン性不飽和ジカルボン酸、その無水物および/または塩0〜50モル%および
(D)別の共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマー0〜20モル%
のラジカル共重合により得られ、かつ30000〜500000g/モルの平均分子量Mwおよび40〜150のK値(1質量%の水溶液中、25℃、pH7で測定)を有するコポリマーを添加することを特徴とする、水性の洗剤スラリーを乾燥することにより洗剤ベース粉末を製造することを含む、顆粒状または粉末状の洗剤組成物の製造方法が判明した。
【0008】
さらに、スラリーに該コポリマーを添加することを特徴とする、洗剤スラリーの粘度を低下させる方法が判明した。
【0009】
さらに、該コポリマーを含有する洗剤スラリーおよび洗剤組成物が判明した。
【0010】
最後に、洗剤組成物中での添加剤としての該コポリマーの使用が判明した。
【0011】
本発明により使用されるコポリマーは、共重合されたモノマー(A)としてモノエチレン性不飽和モノカルボン酸、有利にはC3〜C6−モノカルボン酸、および/または該酸の水溶性の塩、特にアルカリ金属塩、たとえばカリウム塩および特にナトリウム塩、またはアンモニウム塩を含有する。
【0012】
適切なモノマー(A)のための例として、具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸およびビニル酢酸が挙げられる。当然のことながら、これらの酸の混合物を使用することもできる。
【0013】
特に有利なモノマー(A)はアクリル酸である。
【0014】
本発明により使用されるコポリマーは、モノマー(A)を50〜99.5モル%含有している。コポリマーがモノマー(A)と(B)とのみからなっている場合、モノマー(A)の含有率は通常、80〜99.5モル%、有利には90〜98モル%である。モノマー(A)、(B)および(C)からなるターポリマーは、モノマー(A)を一般に60〜98モル%、有利には70〜95モル%含有している。
【0015】
共重合されるモノマー(B)として、本発明により使用されるコポリマーは、式I
【化3】

[式中、変項は以下の意味を有する:
1は水素またはメチル、有利には水素、
2は−(CH2x−O−、−CH2−NR5−、−CH2−O−CH2−CR67−CH2−O−または−CONH−、有利には−(CH2x−O−、−CH2−NR5−または−CH2−O−CH2−CR67−CH2−O−および特に有利には−(CH2x−O−または−CH2−O−CH2−CR67−CH2−O−、
3はブロック状またはランダムに配置されていてもよい同一であるか、または異なったC2〜C4−アルキレン基、その際、エチレン基の割合は少なくとも50モル%、有利には少なくとも75モル%および特に有利には100モル%であり、
4は水素、C1〜C4−アルキル、−SO3Mまたは−PO32
5は水素または−CH2−CR1=CH2
6は−O−[R3−O]n−R4、その際、基−[R3−O]n−は式I中に含まれている基−[R3−O]n−とは異なったものであってよく、かつR3に関して記載した意味が該当し、
7は水素またはエチル、
Mはアルカリ金属、有利にはナトリウムもしくはカリウム、または水素、
nは4〜250、有利には5〜200および特に有利には10〜100、
xは0または1]のアルコキシル化されたモノエチレン性不飽和モノマーを含有している。
【0016】
特に適切なモノマー(B)のための例として、具体的には次の不飽和モノマーのアルコキシル化生成物が挙げられる:(メタ)アリルアルコール、(メタ)アリルアミン、ジアリルアミン、グリセリンモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルアミドおよびビニルアミン。
【0017】
当然のことながら、モノマー(B)の混合物を使用することもできる。
【0018】
特に有利であるのは、アリルアルコール、グリセリンモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンモノアリルエーテルおよびジアリルアミンをベースとするモノマー(B)である。
【0019】
とりわけ有利なモノマー(B)は、特に5〜20、とりわけ10〜100モルのEO/モルを有するエトキシル化アリルアルコールである。
【0020】
モノマー(B)は、有機化学の一般に公知の標準法により、たとえば適切な(メタ)アクリル酸のアミド化および非アミド化により、アリルアルコール、グリセリンモノアリルエーテルまたはトリメチロールプロパンモノアリルエーテルのアルコキシル化により、ポリ−C2〜C4−アルキレンオキシドのアリルハロゲン化物のエーテル化により、およびアセチレンによるOH末端基もしくはNH末端基を有するポリアルキレンオキシドのビニル化により製造することができる。
【0021】
本発明により使用されるコポリマーが、−SO3Mまたは−PO32末端基を有しているべき場合には、これらはモノマー(B)の硫酸化またはリン酸化により、またはたとえばクロロスルホン酸もしくはポリリン酸を含有するコポリマー自体によっても導入することができる。
【0022】
本発明により使用されるコポリマーは、モノマー(B)を0.5〜20モル%含有している。コポリマーがモノマー(A)および(B)のみから構成されている場合、モノマー(B)の含有率は通常0.5〜20モル%、有利には1〜10モル%である。モノマー(A)、(B)および(C)からなるターポリマーは、モノマー(B)を一般に1〜15モル%、有利には1〜10モル%含有している。
【0023】
本発明により使用されるコポリマーは、共重合されたモノマー(C)として、モノエチレン性不飽和ジカルボン酸、有利にはC4〜C8−ジカルボン酸を含有していてもよい。当然のことながら、遊離酸の代わりにその無水物および/またはその水溶性の塩、特にアルカリ金属塩、たとえばカリウム塩およびとりわけナトリウム塩、またはアンモニウム塩を使用することができる。
【0024】
適切なモノマー(C)のための例として、具体的にはマレイン酸、フマル酸、メチレンマロン酸、クエン酸およびイタコン酸が挙げられる。当然のことながら、これらの酸の混合物も使用することができる。
【0025】
特に有利なモノマー(C)はマレイン酸である。
【0026】
モノマー(C)が本発明により使用されるコポリマー中に含有されている場合、その含有率は通常、1〜30モル%、有利には5〜30モル%である。
【0027】
有利には本発明により使用されるコポリマーはモノマー(A)および(B)のみから、またはモノマー(A)、(B)および(C)のみから構成されている。
【0028】
しかし該コポリマーは、モノマー(A)〜(C)とは異なる別の、しかしこれらのモノマーと共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマー(D)を含有していてもよい。
【0029】
適切なモノマー(D)のための例は次のものである:
− モノエチレン性不飽和C3〜C5−カルボン酸のエステル、特に(メタ)アクリル酸エステル、たとえばメチル−、エチル−、プロピル−、ヒドロキシプロピル−、n−ブチル−、イソ−ブチル−、2−エチルヘキシル−、デシル−、ラウリル−、イソ−ボルニル−、セチル−、パルミチル−およびステアリル−(メタ)アクリレート、
− (メタ)アクリルアミド、たとえば(メタ)アクリルアミド、N−(C1〜C12−アルキル)−およびN,N−ジ(C1〜C4−アルキル)−(メタ)アクリルアミド、たとえばN−メチル−、N,N−ジメチル−、N−エチル−、N−プロピル−、N−t−ブチル−、N−t−オクチル−およびN−ウンデシル(メタ)アクリルアミド、
− C2〜C30−、特にC2〜C14−カルボン酸のビニルエステル、たとえばビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニル−2−エチルヘキサノエートおよびビニルラウレート、
− N−ビニルアミドおよびN−ビニルラクタム、たとえばN−ビニルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−ピペリドンおよびN−ビニルカプロラクタム、
− ビニルスルホン酸およびビニルホスホン酸、
− ビニル芳香族化合物、たとえばスチレンおよび置換されたスチレン、たとえばアルキルスチレン、たとえばメチルスチレンおよびエチルスチレン。
【0030】
モノマー(D)が本発明により使用されるコポリマー中に含有されている場合、その含有率は通常1〜20モル%、有利には1〜10モル%である。モノマー(D)として疎水性モノマーを使用する場合、その含有率は、コポリマーが全体として親水性の特性を維持するように選択すべきである。
【0031】
本発明により使用されるコポリマーは、30000〜500000g/モル、有利には50000〜300000g/モルの平均分子量Mwを有する(室温で水性溶離剤を用いてゲル透過クロマトグラフィーにより測定)。
【0032】
そのK値は相応して40〜150、有利には50〜125である(pH値7、1質量%の水溶液、25℃で測定、H.フィケンチャー、セルロース化学、第13巻、第58〜64頁および第71〜74頁(1932)による)。
【0033】
本発明により使用されるコポリマーは公知のラジカル重合法により得ることができる。塊状での重合とならんで、特に溶液重合および乳化重合を挙げることができ、その際、溶液重合が有利である。
【0034】
重合は有利には溶剤としての水中で実施する。しかし重合はアルコール性の溶剤、特にC1〜C4−アルコール、たとえばメタノール、エタノールおよびイソプロパノール中で、またはこれらの溶剤と水との混合物中でも実施することができる。
【0035】
重合開始剤として、熱により、ならびに光化学的に分解し(光開始剤)、その際にラジカルを形成する化合物が適切である。
【0036】
熱により活性化可能な重合開始剤とは、20〜180℃、特に50〜120℃の範囲の分解温度を有する開始剤である。適切な熱による開始剤のための例は、無機ペルオキソ化合物、たとえばペルオキソ二硫酸塩(アンモニウム−および有利にはナトリウムペルオキソ二硫酸塩)、ペルオキソ硫酸塩、過炭酸塩および過酸化水素、有機ペルオキソ化合物、たとえばジアセチルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジアミルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ビス(o−トリル)ペルオキシド、スクシニル−ペルオキシド、t−ブチルペルアセテート、t−ブチルペルマレエート、t−ブチルペルイソブチレート、t−ブチル−ペルピバレート、t−ブチルペルオクトエート、t−ブチルペルネオデカノエート、t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルペルオキシ−2−エチル−ヘキサノエートおよびジイソプロピルペルオキシジカルバメート、アゾ化合物、たとえば2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)およびアゾビス(2−アミドプロパン)ジヒドロクロリドである。
【0037】
これらの開始剤を、還元性の化合物と組み合わせて開始剤/調節剤系として使用することができる。このような還元性の化合物のための例として、リン含有化合物、たとえば亜リン酸、次亜リン酸およびホスフィン酸塩、および硫黄含有化合物、たとえば亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウムおよびホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムが挙げられる。
【0038】
開始剤もしくはレドックス開始剤系と組み合わせて、さらに遷移金属触媒、たとえば鉄、コバルト、ニッケル、銅、バナジウムおよびマンガンの塩を使用することができる。適切な塩はたとえば硫酸鉄(II)、塩化コバルト(II)、硫酸ニッケル(II)、塩化銅(I)である。還元作用のある遷移金属塩は通常、モノマーの合計に対して0.1〜1000ppmの量で使用する。特に有利であるのは、たとえば過酸化水素と鉄(II)塩との組合せ、たとえばそのつどモノマーの合計に対して、過酸化水素0.5〜30質量%とFeSO4×7H2O 0.1〜500ppmとの組合せである。
【0039】
適切な光開始剤のための例は、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾインエーテル、ベンジルジアルキルケトンおよびこれらの誘導体である。
【0040】
有利には熱による開始剤を使用し、その際、無機ペルオキソ化合物、特に過酸化水素および特にペルオキソ二硫酸ナトリウム(過硫酸ナトリウム)が有利である。
【0041】
有利にはペルオキソ化合物を硫黄含有還元剤、亜硫酸水素ナトリウムと組み合わせてレドックス開始剤系として使用する。これらの開始剤/調節剤系を使用する場合、末端基として−SO3-Na+および/または−SO4-Na+を有するコポリマーが得られる。
【0042】
あるいはリン含有開始剤/調節剤系、たとえば次亜リン酸塩/ホスフィン酸塩を使用することもできる。
【0043】
光開始剤もしくは開始剤/調節剤系の量は、そのつど使用されるモノマーに合わせて調節する。たとえば有利な系であるペルオキソ二硫酸塩/亜硫酸水素を使用する場合、そのつどモノマーの合計に対して、通常はペルオキソ二硫酸塩を2〜6質量%、有利には3〜5質量%、および亜硫酸水素を通常は5〜30質量%、有利には5〜10質量%を使用する。
【0044】
所望の場合には、重合調節剤を使用することもできる。当業者に公知の化合物、たとえば硫黄化合物、たとえばメルカプトエタノール、2−エチルヘキシルチオグリコレート、チオグリコール酸およびドデシルメルカプタンが適切である。
【0045】
重合調節剤を使用する場合、その使用量は通常、モノマーの合計に対して、0.1〜15質量%、有利には0.1〜5質量%、および特に有利には0.1〜2.5質量%である。
【0046】
重合温度は通常、30〜200℃、有利には50〜150℃、および特に有利には80〜130℃である。
【0047】
重合は、有利には保護ガス、たとえば窒素またはアルゴン下で実施され、かつ大気圧下で実施することができるが、しかし、有利には閉鎖された系中で自発的な固有圧力下に実施することができる。
【0048】
本発明により使用されるコポリマーは通常、10〜70質量%、有利には25〜60質量%の固体含有率を有するポリマー溶液の形で得られる。
【0049】
本発明により使用されるコポリマーにより、水性の洗剤スラリー、特に顆粒状または粉末状の洗剤組成物を製造するために乾燥させるスラリーの粘度を効果的に低下させることができるので、高濃度のスラリーを問題なく取り扱うことができる。従ってスラリー濃度は、無水の洗剤成分に対して、常に50質量%以上、有利には60質量%以上であり、かつ特に有利には65質量%以上であってよい。
【0050】
本発明によるコポリマーはさらに、スラリーの安定化および均質化をもたらし、かつ分離を防止する。
【0051】
該コポリマーは全バッチに対して通常は0.01〜10質量%、有利には0.05〜5質量%、および特に有利には0.1〜5質量%の量でスラリーに添加する。
【0052】
その際、該コポリマーは全混合物に添加するか、または任意の部分量で個々の洗剤成分に、たとえば界面活性剤もしくはビルダーのプレミックスに配合することができ、その固体含有率をこのようにしてすでに高めることができる。
【0053】
本発明により使用されるコポリマーは、その粘度低下作用および安定化作用に基づいて洗剤を製造するための加工助剤として著しく適切であるのみでなく、洗浄工程におけるその予測することができなかった有利な適用技術的な特性自体によっても優れている。たとえば該コポリマーは固体および液体の洗剤組成物中で、堆積物を防止し、かつ灰色化を防止する作用を有する。
【0054】
本発明により使用されるコポリマーを含有する本発明による固体の洗剤調製物は、有利にはたとえば以下の組成を有している:
(a)少なくとも1の本発明によるコポリマー0.01〜10質量%、
(b)少なくとも1の非イオン性、アニオン性および/またはカチオン性の界面活性剤0.5〜40質量%、
(c)無機ビルダー0.5〜80質量%、
(d)有機補助ビルダー0〜10質量%、
(e)その他の通常の成分、たとえば増量剤、酵素、香料、錯化剤、腐食防止剤、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、色移り防止剤、その他の灰色化防止剤、ソイルリリースポリエステル、繊維保護剤および色保護剤、シリコーン、着色剤、殺菌剤、溶解改善剤および/または崩壊剤0〜60質量%
その際、成分(a)〜(e)の合計は100質量%である。
【0055】
本発明による液状の洗剤調製物はたとえば以下の組成を有していてもよい:
(a)少なくとも1の本発明によるコポリマー0.01〜10質量%、
(b)少なくとも1の非イオン性、アニオン性および/またはカチオン性界面活性剤0.5〜40質量%、
(c)無機ビルダー0〜20質量%、
(d)有機補助ビルダー0〜10質量%、
(e)その他の通常の成分、たとえばソーダ、酵素、香料、錯化剤、腐食防止剤、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、色移り防止剤、その他の灰色化防止剤、ソイルリリースポリエステル、繊維保護剤および色保護剤、シリコーン、着色剤、殺菌剤、有機溶剤、可溶化剤、ヒドロトロープ剤、増粘剤および/またはアルカノールアミン0〜60質量%および
(f)水0〜99.45質量%。
【0056】
非イオン性界面活性剤(b)として、この場合、特に以下のものが適切である:
− アルコキシル化C8〜C22−アルコール、たとえば脂肪アルコールアルコキシレート、オキソアルコールアルコキシレートおよびゲルベアルコールエトキシレート:アルコキシル化はエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドにより行うことができる。ブロックコポリマーまたはランダムコポリマーが存在していてもよい。アルコール1モルあたり、該コポリマーは、少なくとも1種のアルキレンオキシドを通常2〜50モル、有利には3〜20モル含有している。有利なアルキレンオキシドはエチレンオキシドである。アルコールは有利には10〜18個の炭素原子を有する。
【0057】
− アルキルフェノールアルコキシレート、特にC6〜C14−アルキル鎖および5〜30モルのアルキレンオキシド/モルを有するアルキルフェノールエトキシレート、
− C8〜C22−、有利にはC10〜C18−アルキル鎖および通常は1〜20、有利には1.1〜5のグリコシド単位を有するアルキルポリグルコシド、
− N−アルキルグルカミド、脂肪酸アミドアルコキシレート、脂肪酸アルカノールアミドアルコキシレートならびにエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドからなるブロックコポリマー。
【0058】
適切なアニオン性界面活性剤はたとえば次のものである:
− 8〜22、有利には10〜18個の炭素原子を有する(脂肪)アルコールのスルフェート、特にC9〜C11−アルコールスルフェート、C12〜C14−アルコールスルフェート、C12〜C18−アルコールスルフェート、ラウリルスルフェート、セチルスルフェート、ミリスチルスルフェート、パルミチルスルフェート、ステアリルスルフェートおよび獣脂アルコールスルフェート。
【0059】
− 硫酸化アルコキシル化C8〜C22−アルコール(アルキルエーテルスルフェート):この種の化合物はたとえば、まずC8〜C22−、有利にはC10〜C18−アルコール、たとえば脂肪アルコールをアルコキシル化し、かつ引き続きアルコキシル化生成物を硫酸化することにより製造される。アルコキシル化のためには有利にはエチレンオキシドを使用する。
【0060】
− 線状のC8〜C20−アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、有利には線状のC9〜C13−アルキルベンゼンスルホネートおよび−アルキルトルエンスルホネート。
【0061】
− アルカンスルホネート、特にC8〜C24−、有利にはC10〜C18−アルカンスルホネート。
【0062】
− セッケン、たとえばC8〜C24−カルボン酸のNa塩およびK塩。
【0063】
アニオン性界面活性剤は有利には塩の形で洗剤に添加する。この場合、適切な塩はアルカリ金属塩、たとえばナトリウム塩、カリウム塩およびリチウム塩、およびアンモニウム塩、たとえばヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジ(ヒドロキシエチル)−アンモニウム塩およびトリ(ヒドロキシエチル)アンモニウム塩である。
【0064】
特に適切なカチオン性界面活性剤として次のものが挙げられる:
− C7〜C25−アルキルアミン;
− N,N−ジメチル−N−(ヒドロキシ−C7〜C25−アルキル)アンモニウム塩;
−アルキル化剤により四級化されたモノ−およびジ−(C7〜C25−アルキル)ジメチルアンモニウム化合物;
− エステルクオート、特にC8〜C22−カルボン酸によりエステル化されている第四級エステル化されたモノ−、ジ−およびトリアルカノールアミン;
− イミダゾリンクオート、特に式IIまたはIII
【化4】

[式中、変項は次のものを表す:
8は、C1〜C25−アルキルまたはC2〜C25−アルケニル、
9は、C1〜C4−アルキルまたはヒドロキシ−C1〜C4−アルキル、
10は、C1〜C4−アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4−アルキルまたは基R8−(CO)−X−(CH2p−(X:−O−または−NH−、pは2または3)、
その際、少なくとも1の基R8はC7〜C22−アルキルである]の1−アルキルイミダゾリニウム塩。
【0065】
無機ビルダーとして特に次のものが適切である:
− イオン交換特性を有する結晶質および非晶質のアルミノケイ酸塩、たとえば特にゼオライト:種々のタイプのゼオライトが適切であり、特にゼオライトA、X、B、P、MAPおよびHSはそのNa型でも、またはNaがその中で部分的に他のカチオン、たとえばLi、K、Ca、Mgまたはアンモニウムにより交換されている型でもよい。
【0066】
− 結晶質のケイ酸塩、たとえば特に二ケイ酸塩および層状ケイ酸塩、たとえばδ−およびβ−Na2Si25。ケイ酸塩はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩の形で使用することができ、Na、LiおよびMgのケイ酸塩が有利である。
【0067】
− 非晶質ケイ酸塩、たとえばメタケイ酸ナトリウムおよび非晶質二ケイ酸塩。
【0068】
− 炭酸塩および炭酸水素塩:これらはそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩の形で使用することができる。Na、LiおよびMgの炭酸塩および炭酸水素塩、特に炭酸ナトリウムおよび/または炭酸水素ナトリウムが有利である。
【0069】
−ポリリン酸塩、たとえば三リン酸五ナトリウム塩。
【0070】
有機コビルダーとして特に次のものが適切である:
− 低分子量のカルボン酸、たとえばクエン酸、疎水性に変性されたクエン酸、たとえばアガリシン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グルタル酸、コハク酸、イミド二コハク酸、オキシ二コハク酸、プロパントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、アルキルコハク酸およびアルケニルコハク酸およびアミノポリカルボン酸、たとえばニトリロ三酢酸、β−アラニン二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、セリン二酢酸、イソセリン二酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸、エチレンジアミン二コハク酸およびメチル−およびエチルグリシン二酢酸。
【0071】
− オリゴマーおよびポリマーのカルボン酸、たとえばアクリル酸およびアスパラギン酸のホモポリマー、オリゴマレイン酸、マレイン酸とアクリル酸、メタクリル酸またはC2〜C22−オレフィン、たとえばイソブテンまたは長鎖のα−オレフィンとのコポリマー、ビニル−C1〜C8−アルキルエーテル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、C1〜C8−アルコールとスチレンとの(メタ)アクリル酸エステル。有利であるのはアクリル酸のホモポリマーおよびアクリル酸とメタクリル酸とのコポリマーである。オリゴマーおよびポリマーのカルボン酸は酸の形で、またはナトリウム塩として使用する。
【0072】
適切な漂白剤はたとえば過酸化水素が無機塩に付加した付加物、たとえば過ホウ酸ナトリウム一水和物、過ホウ酸ナトリウム四水和物および炭酸ナトリウム過水和物、およびペルカルボン酸、たとえばフタルイミドペルカプロン酸である。
【0073】
漂白活性化剤としてたとえばN,N,N′,N′−テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ナトリウム−p−ノナノイルオキシベンゼンスルホネートおよびN−メチルモルホリニウムアセトニトリルメチルスルフェートが適切である。
【0074】
有利に洗剤中で使用される酵素はプロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、オキシダーゼおよびペルオキシダーゼである。
【0075】
適切な色移り防止剤はたとえば1−ビニルピロリドン、1−ビニルイミダゾールまたは4−ビニルピリジン−N−オキシドのホモポリマー、コポリマーおよびグラフトポリマーである。クロロ酢酸と反応した4−ビニルピリジンのホモポリマーおよびコポリマーもまた色移り防止剤として適切である。
【0076】
洗剤成分はその他は一般に公知である。詳細な記載はたとえばWO−A−99/06524および99/04313;Liquid Detergents、Kuo−Yann Lai編、Surfactant Sci. Ser.第67巻、Marcel Decker、New York、1997、第272〜304頁に記載されている。
【0077】
実施例
I)本発明によるコポリマーの製造
以下のコポリマーを製造するために、モノマー(B)として以下のモノマーを、蒸留水中の溶液として使用した:
モノマー(B1):エトキシル化アリルアルコール(16.6モルEO/モル)、
モノマー(B2):硫酸化エトキシル化グリセリンモノアリルエーテル(20モルEO/モル)、
モノマー(B3):リン酸化エトキシル化グリセリンモノアリルエーテル(20モルEO/モル)、
モノマー(B4):エトキシル化グリセリンモノアリルエーテル(20モルEO/モル)、
モノマー(B5):エトキシル化トリメチロールプロパンモノアリルエーテル(15モルEO/モル)、
モノマー(B6):エトキシル化アリルアルコール(10モルEO/モル)。
【0078】
例1
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水251.8gおよび50質量%の亜リン酸3.40gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸595.9g(97.7モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液303.0g(2.3モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液74.4gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム18.2gおよび蒸留水242.5gからなる混合物を添加した。95℃で1時間の後攪拌および50℃への冷却の後、50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.7に調節した。次いで温度を50〜60℃に維持しながら50質量%の過酸化水素水溶液3.36gを30分で計量供給した。この温度で30分間後攪拌した後、蒸留水100gで希釈した。
【0079】
46.2質量%の固体含有率および66.5のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0080】
例2
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水135.1gおよび50質量%の亜リン酸2.27gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸368.8g(97.0モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液150.0g(3.0モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液74.1gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム12.1gおよび蒸留水160.1gからなる混合物を添加した。95℃で1時間の後攪拌および50℃への冷却の後、50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.9に調節した。次いで温度を50〜60℃に維持しながら50質量%の過酸化水素水溶液2.14gを30分で計量供給し、かつこの温度でさらに30分間後攪拌した。
【0081】
47.8質量%の固体含有率および45.9のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0082】
例3
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水536.4gおよび50質量%の亜リン酸2.57gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸417.1g(97.0モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B6)の水溶液282.8g(3.0モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液69.8gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム13.6gおよび蒸留水242.5gからなる混合物を添加した。95℃で1時間の後攪拌および50℃への冷却の後、50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.8に調節した。次いで温度を50〜60℃に維持しながら50質量%の過酸化水素水溶液2.42gを30分で計量供給した。最後にこの温度で30分間、後攪拌した。
【0083】
39.6質量%の固体含有率および52.9のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0084】
例4
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水242.3gおよび50質量%の亜リン酸3.40gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸595.9g(97.7モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液303.0g(2.3モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液65.4gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム18.2gおよび蒸留水242.5gからなる混合物を添加した。95℃で1時間の後攪拌および50℃への冷却の後、50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.7に調節した。次いで温度を50〜60℃に維持しながら50質量%の過酸化水素水溶液3.36gを30分で計量供給した。この温度で30分間後攪拌した後、蒸留水150gで希釈した。
【0085】
43.7質量%の固体含有率および65.9のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0086】
例5
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中に、蒸留水161.5g、FeSO4×7H2O 4.07mgおよび無水マレイン酸31.0g(7.4モル%)を装入した。50質量%の水酸化ナトリウム溶液43.0gを同時に添加しながら窒素供給下で内部温度99℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸278.1g(89.6モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(3.0モル%)および4.25時間で30質量%の過酸化水素水溶液82.0gを添加した。最後に99℃で1時間、後攪拌した。
【0087】
44.4質量%の固体含有率、pH値3.4および67.9のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0088】
例6
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5gおよび無水マレイン酸69.5g(15.0モル%)gを窒素供給下および撹拌下に内部温度98℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸278.1g(82.0モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(3.0モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液44.8gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム10.9gおよび蒸留水161.7gからなる混合物を添加した。98℃で1時間の後攪拌および50℃への冷却の後、50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.7に調節した。次いで温度を50〜60℃に維持しながら50質量%の過酸化水素水溶液2.24gを30分で計量供給した。この温度で30分間後攪拌した後、蒸留水600gで希釈した。
【0089】
28.8質量%の固体含有率および50.3のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0090】
例7
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中に、蒸留水242.3g、FeSO4×7H2O 7.51mgおよび無水マレイン酸121.0g(15.0モル%)を装入した。50質量%の水酸化ナトリウム溶液168.0gを同時に添加しながら窒素供給下で内部温度99℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸484.0g(82.5モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液303.0g(2.5モル%)および4.25時間で30質量%の過酸化水素水溶液126.0gを添加した。この温度で30分間、後攪拌した後に、蒸留水450gを添加した。
【0091】
39.0質量%の固体含有率、pH値3.6および86.3のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0092】
例8
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸399.0g(97.7モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(2.3モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液56.0gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム12.2gおよび蒸留水161.7gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、蒸留水200.0gを添加し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.6に調節した。
【0093】
42.1質量%の固体含有率および63.5のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0094】
例9
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5g、50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(2.3モル%)および50質量%の亜リン酸2.27gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸397.3g(97.7モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液43.6gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム12.2gおよび蒸留水161.7gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、蒸留水200.0gを添加し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.6に調節した。
【0095】
固体含有率40.2質量%および74.6のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0096】
例10
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5gおよび50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(2.3モル%)を窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸397.3g(97.7モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液31.5gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム12.2gおよび蒸留水161.7gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、蒸留水200.0gを添加し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.7に調節した。
【0097】
35.7質量%の固体含有率および88.2のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0098】
例11
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水500.0gおよびFeSO4×7H2O 4.88mg、50質量%のモノマー(B1)の水溶液101.0g(2.3モル%)を窒素供給下および撹拌下に内部温度100℃に加熱した。次いで連続的に2つの別々の供給流として4時間でアクリル酸397.3g(97.7モル%)および4.5時間で50質量%の過酸化水素水溶液149.4gを添加した。100℃で1時間、後攪拌し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.6に調節した。
【0099】
22.6質量%の固体含有率および124.0のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0100】
例12
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5g、50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(2.3モル%)および50質量%の亜リン酸2.27gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸399.0g(97.7モル%)、4時間で次亜リン酸ナトリウム10.0gおよび蒸留水161,7gからなる混合物および4.25時間で過硫酸ナトリウム12.2gおよび蒸留水40.0gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、蒸留水200.0gを添加し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.9に調節した。
【0101】
30.8質量%の固体含有率および95.1のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0102】
例13
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5g、50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(2.5モル%)および無水マレイン酸20.0g(2.5モル%)を窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸379.0g(82.5モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液44.0gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム12.2gおよび蒸留水161.7gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、蒸留水200.0gを添加し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.6に調節した。
【0103】
28.3質量%の固体含有率および101.8のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0104】
例14
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5gおよび無水マレイン酸31.0g(7.4モル%)を窒素供給下および撹拌下に内部温度98℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸278.1g(89.6モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(3.0モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液30.0gおよび4.5時間で過硫酸ナトリウム10.0gおよび水161.6gからなる混合物を添加した。98℃で1時間、後攪拌し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.8に調節した。次いで50〜60℃の温度を維持しながら、50質量%の過酸化水素水溶液2.24gを30分間で計量供給した。最後にこの温度で30分間、後攪拌した。
【0105】
37.4質量%の固体含有率および72.9のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0106】
例15
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水161.5g、FeSO4×72O 4.07mgおよび無水マレイン酸31.0g(7.4モル%)を窒素供給下および撹拌下に内部温度98℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸278.1g(89.6モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の水溶液202.0g(3.0モル%)および4.25時間で30質量%の過酸化水素水溶液41.0gおよび水161.6gからなる混合物を添加した。98℃で1時間、後攪拌した後に、蒸留水200.0gを添加した。
【0107】
37.6質量%の固体含有率、1.8のpH値および108.8のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0108】
例16
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水95.0gを窒素供給下および撹拌下に内部温度99℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸144.93g(97.8モル%)、4時間でモノマー(B2)55.1g(2.2モル%)および蒸留水30.0gからなる混合物、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液16.4gおよび蒸留水15.16gからなる混合物、および5時間で過硫酸ナトリウム5.74gおよび蒸留水50.0gからなる混合物を添加した。99℃で1時間、後攪拌し、かつ50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.7に調節した。最後にさらに蒸留水10.0gを添加した。
【0109】
41.1質量%の固体含有率および60.4のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0110】
例17
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水95.0gおよび50質量%の亜リン酸1.10gを窒素供給下および撹拌下に内部温度99℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸146.39g(97.8モル%)、4時間でモノマー(B3)53.61g(2.2モル%)および蒸留水30.0gからなる混合物、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液49.5gおよび5時間で過硫酸ナトリウム5.74gおよび蒸留水45.3gからなる混合物を添加した。約2.5時間後に、蒸留水100.0gを添加した。過硫酸ナトリウムの供給が終了した後に、99℃で1時間、後攪拌した。50℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.5に調節した。
【0111】
40.8質量%の固体含有率および69.6のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0112】
例18
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水240.0gおよびモノマー(B4)120.0g(2.3モル%)を窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に3つの別々の供給流として4時間でアクリル酸380.0g(97.8モル%)、4時間で亜硫酸水素ナトリウム22.0gおよび蒸留水100.0gからなる混合物および4.25時間で過硫酸ナトリウム12.2gおよび蒸留水160.0gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、かつ60℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.4に調節した。最後にさらに蒸留水100.0gを添加した。
【0113】
47.3質量%の固体含有率および61.7のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0114】
例19
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水120.0gおよび50質量%の亜リン酸1.35gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸198.3g(97.8モル%)、4時間でモノマー(B5)51.7g(2.2モル%)および蒸留水30.0gからなる混合物、4時間で亜硫酸水素ナトリウム8.2gおよび蒸留水50.0gからなる混合物および4.25時間で過硫酸ナトリウム6.1gおよび蒸留水50.0gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、かつ60℃に冷却した後、この温度で50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.5に調節した。
【0115】
46.0質量%の固体含有率および60.0のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0116】
比較例V1
攪拌機、窒素供給部、還流冷却器および計量供給装置を備えた圧力反応器中で、蒸留水150.0gおよび85質量%のリン酸2.17gを窒素供給下および撹拌下に内部温度95℃に加熱した。次いで連続的に4つの別々の供給流として4時間でアクリル酸375.4g(99.2モル%)、4時間で50質量%のモノマー(B1)の溶液63.6g(0.8モル%)、4時間で40質量%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液66.2gおよび4.25時間で過硫酸ナトリウム11.50gおよび蒸留水152.2gからなる混合物を添加した。95℃で1時間、後攪拌し、かつ50℃に冷却した後、50質量%の水酸化ナトリウム溶液を用いて1.5時間でpH値を6.7に調節した。次いで50〜60℃の温度を維持しながら、50質量%の過酸化水素水溶液2.12gを30分で計量供給した。最後にこの温度で30分間、後攪拌した。
【0117】
47.3質量%の固体含有率および34.3のK値(pH値7で1質量%の水溶液中、25℃で測定)を有するポリマー溶液が得られた。
【0118】
II)本発明によるコポリマーの試験
IIa)洗剤スラリー中での粘度低下作用の試験
500mlの加熱可能な二重壁の特殊鋼容器中で撹拌下に3種類の異なった洗剤スラリーを製造した。このためにまず液状の成分を撹拌下に10分で50℃に加熱した。使用した攪拌機は回転力記録装置を有していた。次いで4分間であらかじめ混合した固体成分を均一に計量供給し、その際、スラリーを150回転/分でさらに攪拌した。添加が終了した後に、スラリーを一定の回転数で回転力を測定しながらさらに攪拌した。
【0119】
回転力は、スラリーを一定の回転速度で攪拌するために必要とされる力である。回転力が低いほど、洗剤スラリーの粘度は低い。
【0120】
第1表には、洗剤スラリーの組成が記載されている。記載の量はこの場合、全水含有率に含有されている水を含有していない、つまり水割合または結晶水を含有していない形での使用物質に対するものである。
【0121】
第2表〜第4表には、そのつど30分後に得られる回転力がまとめられている。この場合、比較のためにポリマーを添加しなかったスラリーならびに比較例1からのコポリマーを使用したスラリーから得られた結果も一緒に記載されている。結果のnbはこの場合、スラリーの粘度が高すぎて回転力はそれ以上測定することができなかったことを意味している。
【0122】
【表1】

【0123】
【表2】

【0124】
【表3】

【0125】
【表4】

【0126】
得られた結果は、本発明によるコポリマーの、洗剤スラリーに対する粘度低下作用を証明しており、このことにより高濃度の洗剤スラリーを製造することも同時に可能である。たとえば本発明によるコポリマーが添加されていない組成のスラリー1の場合、68質量%(例4からのコポリマーを1質量%添加した場合の73.5質量%に対して)の全固体含有率が得られるにすぎない。
【0127】
IIb)洗剤中での堆積物防止作用の試験
堆積物防止作用を測定するために、無機織布堆積物(エンクラステーション)を灰分含有率の形で測定した。
【0128】
このために、木綿の試験布を第5表に記載されている洗剤調製物を用いて第6表に記載されている洗浄条件下で洗浄した。15回の洗浄の後に、試験布の灰分含有率を700℃での灰化により試験布の灰分含有率を確認した。
【0129】
得られた結果は第7表にまとめられている。ポリマーを添加しない場合には6.56質量%の灰分含有率が確認された。
【0130】
【表5】

【0131】
【表6】

【0132】
【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性の洗剤スラリーを乾燥することにより洗剤ベース粉末を製造することを含む、顆粒状または粉末状の洗剤組成物の製造方法において、該スラリーに、
(A)モノエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはその塩50〜99.5モル%、
(B)式Iのアルコキシル化されたモノエチレン性不飽和モノマー
【化1】

[式中、変項は以下の意味を有する:
1は水素またはメチル、
2は−(CH2x−O−、−CH2−NR5−、−CH2−O−CH2−CR67−CH2−O−または−CONH−、
3はブロック状またはランダムに配置されていてもよい同一であるか、または異なったC2〜C4−アルキレン基、その際、エチレン基の割合は少なくとも50モル%であり、
4は水素、C1〜C4−アルキル、−SO3Mまたは−PO32
5は水素または−CH2−CR1=CH2
6は−O−[R3−O]n−R4、その際、基−[R3−O]n−は式I中に含まれている基−[R3−O]n−とは異なったものであってよく、
7は水素またはエチル、
Mはアルカリ金属または水素、
nは4〜250、
xは0または1]0.5〜20モル%、
(C)モノエチレン性不飽和ジカルボン酸、その無水物および/または塩0〜50モル%および
(D)別の共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマー0〜20モル%
のラジカル共重合により得られ、かつ30000〜500000g/モルの平均分子量Mwおよび40〜150のK値(1質量%の水溶液中、25℃、pH7で測定)を有するコポリマーを添加することを特徴とする、顆粒状または粉末状の洗剤組成物の製造方法。
【請求項2】
モノマー(A)80〜99.5モル%およびモノマー(B)0.5〜20モル%のラジカル共重合により得られるコポリマーを使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項3】
モノマー(A)60〜98モル%、モノマー(B)1〜15モル%およびモノマー(C)1〜30モル%のラジカル共重合により得られるコポリマーを使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項4】
モノマー(A)としてアクリル酸をベースとするコポリマーを使用することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
モノマー(B)としてエチレンオキシドを10〜100モル/モル有するエトキシル化アリルエーテルをベースとするコポリマーを使用することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
モノマー(C)としてマレイン酸をベースとするコポリマーを使用することを特徴とする、請求項1または3から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
スラリーに請求項1から6までのいずれか1項記載のコポリマーを添加することを特徴とする、水性の洗剤スラリーの粘度を低下する方法。
【請求項8】
請求項1から6までのいずれか1項記載のコポリマーを含有する洗剤スラリー。
【請求項9】
請求項1から6までのいずれか1項記載のコポリマーを含有する洗剤組成物。
【請求項10】
洗剤組成物中の添加剤としての請求項1から6までのいずれか1項記載のコポリマーの使用。

【公表番号】特表2008−503623(P2008−503623A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517167(P2007−517167)
【出願日】平成17年6月18日(2005.6.18)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006597
【国際公開番号】WO2006/000357
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(595123069)ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト (847)
【氏名又は名称原語表記】BASF Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】