説明

食品の食味向上方法及び装置

【課題】 熟成や味しみなどの食品の経時変化による食味の向上を滅菌を行いながら瞬時に実現する。
【解決手段】 高圧電極1と接地電極2間に高電圧を印加してイオンを発生させた環境下に食品Fを位置させることにより、食品の経時変化を早めて食味を向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は経時変化を早めることにより食品の食味を向上する方法及びその実施に使用するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の食品に関して、取得時から時間を置くことにより組織の経時変化により食味が向上することが知られており、経験則上「食べごろ、飲み頃」として重用されている。このような現象が顕著な食品としては、次のようなものが挙げられる。
(1) 禽獣等の食肉
食肉に関しては死後硬直後、保水性・伸展性を失い取得直後は充分な食味が得られないが、時間の経過と共に細胞に含まれる酵素類が細胞やコラーゲンを膨潤させ、肉をやわらかくし保水性を回復させ、たんぱく質の分解がすすんでアミノ酸や核酸が増え、エキス、特有の風味が向上する熟成現象が生じる。
(2) 魚類等の魚介
同様に鮮度が重要視される魚類に関しても、死後硬直後、保水性・伸展性を失い取得直後は充分な食味が得られないが、時間の経過と共にアミノ酸や核酸が増え、エキス、特有の風味が向上する熟成現象が生じる。
(3) 果実
果実によっては樹木上で熟すものもあるが、例えばバナナ、キウイフルーツ、洋梨、メロン等の特定の果実に関しては、木の上では呼吸が緩慢なので熟さないか、又は、熟したものでは柔らかくて流通が困難であるとの理由から、未熟な状態で収穫して時間を置くことにより、澱粉が糖に変わって甘味が増し、酸が減少して酸っぱさが減るとともに特有の香りが生成する追熟現象が生じる。
(4) 液状調味料(醤油、ソース、タレ等)やペースト状調味料(味噌等)等の含水調味料
液状調味料に関しては、調製時から時間が経過することにより水分子と調味料のエキス分子の会合が進み食味がまろやかになる熟成現象が生じる。
(5) ワイン、日本酒、蒸留酒等の酒類
同様に酒類に関しても、醸造時から時間が経過することにより水分子とエタノール分子の会合が進み口当たりがまろやかになる熟成現象が生じる。
(6) 表面に調味物質又は香味物質が付着した加工食品
例えば煮物やチャーシュー等のように、表面に調味物質又は香味物質が付着した加工食品に関しては、調製時から時間が経過することにより物質が食品内部に徐々に浸透して食品全体に味が香味が移行する味しみ現象が生じる。
【0003】
以上のように従来技術においては、食品がそれ自体の食味の最高の状態を発揮するには経時変化を待たなければならず取得時から相応の時間を必要とした。例えば、食肉の場合、熟成に要する時間は2〜4℃において、牛肉は10日前後、豚肉は3〜5日、鶏肉は半日〜1日といわれている。又、赤ワインの場合は実に数年要するといわれている。
【0004】
一方、人為的に上記の経時変化中の熟成を早める試みとしては果物の追熟にエチレンガスを使用することが広く知られているが、その他にも食肉に乳酸菌培養液を添加する提案(特許文献1)、食肉や魚類を低温のまま短時間加圧することにより、イノシン酸濃度を増加させる提案(特許文献2)、酒類に微弱な超音波振動を連続的に投与する提案(特許文献3)、0℃以下の未凍結領域下に置いた食品に遠赤外線を照射する提案(特許文献4)等が公知である。
【特許文献1】特許公開平11−227783号
【特許文献2】特許公開平10−14537号
【特許文献3】国際公開公報WO97/45526
【特許文献4】特許公開平06−125759号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように従来技術においては、食品がそれ自体の食味の最高の状態を発揮して高い商品価値を持たせるには経時変化を待たなければならず、そのためのスペースコストはもとより、熟成や追熟に適した一定温度を保って保管するための設備コストを要する問題があった。又、経営上の観点からは、商品を流通させずに寝かせることにより生産や製造に要したコストを直ちに回収できない問題も生じた。更に、経時変化を待つために食品を長時間保管することは同時に微生物により食品中の蛋白質が変質する腐敗や、微生物により食品中の糖質や脂質が変質する変敗等のマイナス要因を招来する危険を孕む問題があった。後者の問題の解決には食品に存在する細菌の滅菌が不可避となるが、そのためには従来は添加物や薬品を使用したり、紫外線や放射線を使用したり、熱処理によっており、コストが嵩むばかりでなく、消費者の無添加志向や本物志向に沿わない問題があった。
【0006】
一方、特許文献1〜4に開示されている従来技術は何れも相応の設備を要するものであり、コストが嵩む問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は以上の従来技術の問題点を解消した食品の食味向上方法を提供することを目的として創作されたものであり、ここでは次の発明を開示することとする。
【0008】
第1発明の食品の食味向上方法は、高圧電極と接地電極間に高電圧を印加してイオンを発生させた環境下に食品を位置させることにより、食品の経時変化を早めて食味を向上することを特徴とする。
【0009】
この発明における「食品」の実例を挙げれば、例えば、(1) 禽獣等の食肉、(2) 魚類等の魚介、(3) 果実、(4) 液状調味料(醤油、ソース、タレ等)やペースト状調味料(味噌等)等の含水調味料、(5) ワイン、日本酒、蒸留酒等の酒類、(6) 表面に調味物質又は香味物質が付着した加工食品等が想定できる。
【0010】
第2発明の食品の食味向上方法は、高圧電極と接地電極間に交流の高電圧を印加してマイナスイオンとプラスイオンの双方を発生させた環境下に食品を位置させることにより、食品の経時変化を早めて食味を向上することを特徴とする。
【0011】
第3発明の食品の食味向上方法は、前記第1発明又は第2発明において食品を接地電極と絶縁させた状態で高圧電極と接地電極間に高電圧を印加した後、食品を接地電極に接触させることにより滅菌を行うことを特徴とする。
【0012】
又、ここではこの発明の方法の実施に使用するための装置として、食品を出し入れ可能な筐体状の本体と、収容した食品を挟んで本体内に配される高圧電極と接地電極と、上記高圧電極と接地電極間に高電圧を印加してイオンを発生させるための高圧トランスと、印加する電圧を任意の値に調節するための調節装置を備えたことを特徴とする食品の食味向上装置も開示する。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、高圧電極と接地電極間に高電圧を印加してイオンを発生させた環境下に食品を位置させることにより、イオン化した空気から伝わる電子の影響を受けて食品の組成成分分子のイオンにも動きを生じさせ、従来長時間を要した組織の経時変化が短時間(1分から5分程度)で実現し、熟成が促進ができる効果を奏する。又、高電圧電界の作用で食品に電気浸透の作用が生じ、表面に調味物質又は香味物質が付着した加工食品においてはこれらの物質が食品内に急速に浸透する味しみ効果を奏する。
【0014】
従って、取得後短時間で食品の食味を最高の状態に発揮させることが可能となるので、保管コストを軽減することができ、一方、任意のタイミングで上記効果を得ることが選択できるので製造や生産量に応じた出荷時期の調整を容易に実現することができる。
【0015】
又、この発明の食品の食味向上方法は高電圧発生装置と電極と食品の収容スペースを備えた筐体状の装置により容易に実施できるので、実施に際しての設備コストが最小で済む。そのため、製造者や生産者サイドでなく最終的なユーザーである小売店や飲食店サイドでも容易にこの発明を実施することが可能となる。後者の場合、傷みや変質のおそれが高い熟成済の食品を製造者や生産者サイドで出荷することが不要となるので、輸送や保管にあたってのロスが減少される共に、小売店や飲食店サイドにおいては販売や消費タイミングに応じて任意に熟成を実施することが可能となるので、変質によるロスを心配することなく安心して在庫や仕入れを抱えることが可能となる。
【0016】
更にこの発明の食品の食味向上方法によれば、極めて短時間に熟成や味しみを実現するので、熟成や味しみを待つために長時間保管した従来技術の場合のような食品の腐敗や変敗の危険が生じるおそれがない。
【0017】
これに加えて、第2発明においては交流の高電圧を印加した高圧電極と接地電極間に食品を位置させるので、発生するイオンはマイナスイオンとプラスイオンの双方となり、これらが相互に作用して化学反応により過酸化水素又は水酸化ラジカルが生成され強力な滅菌作用も実現されるので、熟成させた食品のその後の腐敗や変敗のおそれも一掃されることとなる。
【0018】
又、第3発明においては食品を接地電極と絶縁させた状態で高圧電極と接地電極間に高電圧を印加した後、食品を接地電極に接触させるので、帯電した食品から一気に電子を奪う事により、付着していた細菌のもつ電子も一気に奪い死滅させることが可能となり、やはり強力な滅菌作用が実現され、熟成させた食品のその後の腐敗や変敗のおそれも一掃されることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1及び図2はこの発明の食品の食味向上方法を実施するための装置の一例を示す図である。この食味向上装置10は食品Fを出し入れ可能な処理室11を備えた筐体状の本体からなり、処理室内には絶縁シールド6が内装されると共に、前面には中の食品の様子を観察するための覗き窓13を備えた開閉扉12が配される。上記処理室11内には高圧電極1と接地電極(後記するトレー2)が配され、両者間には図示しない高圧トランスにより5000Vから15000V程度の高電圧が印加される。この実施例の装置においては電源として家庭用の100Vの電源を想定しており、電流値は0.5Aから1A程度となる。印加される高電圧は直流の場合は極性によりマイナスイオンとプラスイオンが択一的に発生するが、交流の場合にはマイナスイオンとプラスイオンが同時に発生し、効果の項に記したように食品の経時変化を促進すると同時に高い滅菌作用も生じることとなる。尚、図中符合4は使用者において任意の電圧に調整するために調整摘み、5は電圧メータ、7は電源スイッチである。
【0020】
この発明の作用を高めるためには、食品Fは接地電極に電気的に導通していることが望ましく、この実施例においては接地電極を兼ねた金属等の導電素材製のトレー2に食品Fを直接載置する構成としている。
【0021】
一方、前記第3発明の食品の食味向上方法を実施するには、食品を接地電極と絶縁させた状態で高圧電極と接地電極間に高電圧を印加した後、食品を接地電極に接触させる工程が必要となる。図3乃至図7は処理室11から食品を出し入れせずにこの工程を実現するための複数種の機構を示す図である。
【0022】
図3に示す機構においては、食品Fを載置した金属等の導電素材製のトレー20と接地側の回路の導通をスイッチ21によりオン・オフすることにより前記工程を実現している。
【0023】
図4に示す機構においては、食品Fを載置したプラスチック等の絶縁素材からなるトレー30上に載置した食品Fに対し、上下動自在に配した接地電極31を接離させることにより前記工程を実現している。
【0024】
図5乃至図7に示す機構においては、トレーを食品Fを載置するプラスチック等の絶縁素材からなる上側トレー42とこのトレーが接離すべき下側トレー40の二重構造とすると共に、上側トレーには多数の貫通孔43を穿設し、両トレーが重なった時(図7の状態)に下側のトレー40上に突設した突起状の多数の接地電極41が上記上側トレーの貫通孔43を貫通して食品Fに導通することにより前記工程を実現している。
【0025】
以下、前記の食味向上装置を使用した食味向上方法の実施例を説明する。
【0026】
食肉や魚類は生のままドリップシートや塩漬で少し水分を抜き、接地電極を兼ねた金属等の導電素材製のトレー上に置き、0.5Aで10000Vの交流又は直流の高電圧を高圧電極と接地電極間に1分から5分間印加する。その結果、空気から伝わるイオンの効果が食肉や魚類に引き寄せられて中心部まで伝わり、組成成分であるたんぱく質分子の結合や水素結合に変化を与えアミノ酸化(肉や魚は、熟成段階でATP−ADT−AMP−イノシン酸(IMP)に酵素の働きで分解されていく) が促進され、熟成促進ができる。高電圧を印加する時間は好みにより調整し、任意に設定できる。短時間で熟成が完了するため、鮮度が落ちず、細菌が増殖するおそれもないが、交流の高電圧を印加する場合はマイナスイオンとプラスイオンが同時に発生し、効果の項に記したように同時に高い滅菌作用も生じることとなる。
【0027】
前記したように、この発明においては熟成と共に滅菌も実現しているので、熟成後更に経時変化を要するような食品に関しては腐敗の心配を行うことがなく顕著な効果を得られる。下記の表は、原料の豚ロース肉にこの発明の食味向上方法を実施したハムに関し、製造工程中における塩漬け後3日目の検体を試験した結果である。

┌─────────────┬───────┬─────┬─────────┐
│検体名 │初発一般生菌数│大腸菌群数│塩漬け後3日目の官│
│ │ │ │能的比較検査 │
├─────────────┼───────┼─────┼─────────┤
│豚ロース肉( コントロール) │3.0 ×103 │3.0 ×10 │ − │
├─────────────┼───────┼─────┼─────────┤
│豚ロース肉(本願発明の処理│9.0 ×102 │ 0 │コントロールより赤│
│方法を5分間実施済) │ │ │身が濃く旨味・ジュ│
│ │ │ │ーシ感あり │
└─────────────┴───────┴─────┴─────────┘
上記表のように、この発明で処理した豚ロース肉と処理してない豚ロース肉には時間の経過と共に熟成度合いに明らかに差が生じ、又、滅菌においても明らかに効果的だった
又、この発明においては食品の温度を殆ど上昇することなく経時変化を実現できるので、刺身として生食するための魚に実施した場合は、刺身としての姿及び鮮度を保ったままたんぱく質のアミノ酸化を高めた熟成促進が行え、同時に滅菌により食中毒の危険の無い画期的な商品を得ることができる。
【0028】
果実は丸ごと、接地電極を兼ねた金属等の導電素材製のトレー上に置き、0.5Aから1Aで10000Vの交流又は直流の高電圧を高圧電極と接地電極間に3分から5分間印加する。こうすることにより、内部の糖組成分子にイオンを与え、組成分子に動きが生じ糖度が上がり、果肉が少しやわらかくなり熟したようになる。実際に、林檎と梨を検体としてこの発明を実施して、糖度計を使用して試験を行った結果、林檎は処理前糖度10. 8だったものが処理後は13. 2となり短時間の間に糖度が2割ほど上がり、官能的にも明らかに甘く軟らかくなっていた。同様に梨の場合も糖度が9. 8から11. 2へ上がり美味しくなった。
【0029】
醤油、ソース、タレ等の液状や、味噌等の液状の含水調味料の場合は、容器ごとこの発明の食味向上装置で処理すれば、寝かせる時間を待たなくとも3分から5分で、調味成分と水分子が細かく混ざり合い、熟成したようなまろやかな味に仕上げることができ長期熟成した味に近づける事が可能となる。実際に、醤油を処理してみると、官能検査でほぼ全員が、この発明で処理した醤油の方が塩かどがなくまろやかであると答えた。
【0030】
同様に、酒類は水分子の水素結合に変化を与え、エタノール分子と水分子が混ざり合いまろやかな風味・舌触りになり、長期間寝かせた物のように短時間で変わる。
【0031】
表面に調味物質又は香味物質が付着した加工食品においては、この発明の食味向上装置で処理すれば、高電圧電界の作用で食品に電気浸透の作用が生じ、表面の物質が食品内に急速に浸透する味しみ効果を奏し、熟成効果と相まって短時間で食味が飛躍的に向上する。これにより、従来のように味をしみ込ませるために大量の汁等の調味物質の中に食品を浸すことが不要となり、少量の調味物質を食品表面に塗布するだけで済み原料コストを削減することが可能となる。例えば、絞った堅豆腐に柚子味の味噌を塗って、この発明の食味向上装置で処理すれば、味しみ・熟成が促進され、塩かどが無く、まろやかな豆腐の味噌漬けができる。又、刺身の表面に山葵や柚子粒子を塗布し、この発明の食味向上装置で処理すれば、生のままで内部に山葵や柚子風味が封じ込まれた今までに無い新しい食品を得ることができる。この場合、醤油や塩等の調味料を塗布してこれらを内部に封じ込ませてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の食味向上装置の正面図
【図2】同上、開閉扉を外した状態の正面図
【図3】同上、滅菌機構の実施例を示す概念図。
【図4】同上、滅菌機構の異なる実施例を示す要部の正面図。
【図5】同上、滅菌機構の異なる実施例を示す要部の斜視図。
【図6】同上、一部切り欠き正面図。
【図7】同上、一部切り欠き正面図。
【符号の説明】
【0033】
F 食品
1 高圧電極
2 (接地電極を兼ねた)トレー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧電極と接地電極間に高電圧を印加してイオンを発生させた環境下に食品を位置させることにより、食品の経時変化を早めて食味を向上することを特徴とする食品の食味向上方法。
【請求項2】
高圧電極と接地電極間に交流の高電圧を印加してマイナスイオンとプラスイオンの双方を発生させた環境下に食品を位置させることにより、食品の経時変化を早めて食味を向上することを特徴とする食品の食味向上方法。
【請求項3】
食品として食肉を採用し、経時変化による熟成を早める請求項1又は2記載の食品の食味向上方法。
【請求項4】
食品として魚介を採用し、経時変化による熟成を早める請求項1又は2記載の食品の食味向上方法。
【請求項5】
食品として果実を採用し、経時変化による追熟を早める請求項1又は2記載の食品の食味向上方法。
【請求項6】
食品として含水調味料を採用し、経時変化による熟成を早める請求項1又は2記載の食品の食味向上方法。
【請求項7】
食品として酒類を採用し、経時変化による熟成を早める請求項1又は2記載の食品の食味向上方法。
【請求項8】
食品として表面に調味物質又は香味物質が付着した食品を採用し、経時変化による物質の食品内部への浸透を早める請求項1又は2記載の食品の食味向上方法。
【請求項9】
食品を接地電極に導通させた状態で高圧電極と接地電極間に高電圧を印加する請求項1から8の何れかに記載の食品の食味向上方法。
【請求項10】
食品を接地電極と絶縁させた状態で高圧電極と接地電極間に高電圧を印加した後、食品を接地電極に接触させることにより滅菌を行う請求項1から8の何れかに記載の食品の食味向上方法。
【請求項11】
食品を出し入れ可能な筐体状の本体と、収容した食品を挟んで本体内に配される高圧電極と接地電極と、上記高圧電極と接地電極間に高電圧を印加してイオンを発生させるための高圧トランスと、印加する電圧を任意の値に調節するための調節装置を備えたことを特徴とする食品の食味向上装置。
【請求項12】
食品を出し入れ可能な筐体状の本体と、収容した食品を挟んで本体内に配される高圧電極と接地電極と、上記高圧電極と接地電極間に交流の高電圧を印加してマイナスイオンとプラスイオンの双方を発生させるための高圧トランスと、印加する電圧を任意の値に調節するための調節装置を備えたことを特徴とする食品の食味向上装置。
【請求項13】
食品を載置するためのトレーを本体内に備え、食品を上記のトレーに載置したまま食品と接地電極との絶縁及び導通を任意に切り換え可能とした請求項11又は12記載の食品の食味向上装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−149273(P2006−149273A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−344173(P2004−344173)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【出願人】(504252293)
【出願人】(503407247)
【Fターム(参考)】