説明

食品載置方法及び装置

【課題】例えばトレイの周縁部に立上り部を備えている場合であっても、上記立上り部の内側に近接した位置へ食品を載置してデッドゾーンを少なくすることのできる食品載置方法及び装置を提供する。
【解決手段】一方向へ間欠的に又は連続的に移送される食品載置部材5に対して、当該食品載置部材5に対して水平方向へ進退自在かつ搬送端側に下方向へ傾斜した傾斜部を備えた搬送コンベア13によって食品7を整列載置する食品載置方法であって、前記搬送コンベア13の後退方向であって前記食品載置部材5の一端縁に近接した位置へ食品を載置するとき、前記搬送コンベア13の前記傾斜部11を斜め上方向へ縮小後退し、前記搬送コンベア13の前記傾斜部11を斜め上方向へ縮小後退するとき、前記傾斜部11の先端側に上下に揺動可能に備えた揺動端部を、前記傾斜部11に対して下方向へ揺動する食品載置方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば移送コンベア等によって一方向へ間欠的に又は連続的に移送される包装容器、トレーなどの食品載置部材に対して、この食品載置部材に対して水平方向へ進退自在かつ搬送先端側に下方向へ傾斜した傾斜部を備えた搬送コンベアによって、パンや菓子、食品生地の製品などの食品を整列載置する食品載置方法及び装置に係り、さらに詳細には、前記食品載置部材の一側に、又は一側に近接した位置に、立上り部や段差部が有る場合であっても、上記立上り部や段差部に近接して前記食品載置部材上に食品を載置することができる食品載置方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、搬送コンベアによって一方向へ移送されるトレイに対して、包あん機などのごとき食品製造装置によって成形された食品を、進退自在な搬送コンベアによって整列載置することが行われている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2853032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の構成は、図7に概略的に示すように、移送コンベアによって一方向へ間欠的に移送されるトレイ101に対して、食品製造装置によって成形された食品103を、搬送コンベア105によって搬送し、整列載置する構成である。前記搬送コンベア105は、前記トレイ101の移送方向(図7(B)において紙面に垂直な方向)に対して直交する方向(図7(A),(B)において左右方向)へ進退自在(伸縮自在)に設けてあり、この搬送コンベア105の先端側105Aは、水平に対して下方向へ傾斜自在に構成してある。したがって、搬送コンベア105によって搬送される食品103を前記トレイ101上に載置するとき、搬送コンベア105の先端部を前記トレイの上面(載置面)に近接した状態において載置することができ、トレイ101に対して食品103を安定的に整列載置することができる。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の構成においては、搬送コンベア105の先端側105Aが傾斜自在に設けてあるにすぎないので、トレイ101の周縁に、例えば立上り部101Aが備えられている場合には、前記搬送コンベア105の傾斜した先端側105Aが前記立上り部101Aと干渉することがあるので、前記立上り部101Aに近接したトレイ101の内側に食品103を安定的に整列載置することが難しい、という問題がある。したがって、前記立上り部101Aの内側付近が、食品を載置することのできないデッドゾーン107として残ることがある。よって、トレイ101などの食品載置部材を有効利用するために、前記立上り部101Aの内側に近接した位置に対しても食品103を安定的に載置することのできる載置方法及び装置が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、一方向へ相対的に間欠的に又は連続的に移送される食品載置部材に対して、当該食品載置部材に対して水平方向へ相対的に進退自在かつ搬送端側に下方向へ傾斜した傾斜部を備えた搬送コンベアによって食品を整列載置する食品載置方法であって、前記搬送コンベアの相対的な後退方向であって前記食品載置部材の一端縁に近接した位置へ食品を載置するとき、前記搬送コンベアの前記傾斜部を斜め上方向へ縮小後退することを特徴とするものである。
【0007】
また、前記食品載置方法において、前記搬送コンベアの前記傾斜部を斜め上方向へ縮小後退するとき、前記傾斜部の先端側に上下に揺動可能に備えた揺動端部を、前記傾斜部に対して下方向へ揺動することを特徴とするものである。
【0008】
また、一方向へ相対的に間欠的に又は連続的に移送される食品載置部材に対して、当該食品載置部材に対して水平方向へ相対的に進退自在かつ搬送端側に下方向へ傾斜した傾斜部を備えた搬送コンベアによって食品を整列載置する食品載置装置であって、前記搬送コンベアにおける前記傾斜部を斜め上方向へ縮小後退可能に備えていることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記食品載置装置において、前記搬送コンベアにおける前記傾斜部の先端側に、揺動端部を上下に揺動可能に備えていることを特徴とするものである。
【0010】
また、前記食品載置装置において、前記搬送コンベアの進退方向と平行に備えたガイドレールに沿って移動自在な第1スライダに、前記搬送コンベアのコンベアベルトを支持する支持フレームを備え、前記搬送コンベアの前記傾斜部においてコンベアベルトを支持する伸縮部材を、前記支持フレームに揺動自在に支持された揺動部材に沿って移動自在に備え、この伸縮部材に一端側を枢支連結した揺動リンクの他端側を、前記ガイドレールに沿って移動自在な第2スライダに枢支連結して備え、前記第1スライダと前記第2スライダとの間に弾性部材を弾装して備えると共に前記第2スライダを前記ガイドレールに沿って移動するための移動手段を備え、かつ前記第1スライダの後退端において第1スライダを停止するためのストッパを備えていることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記食品載置装置において、前記伸縮部材の先端部において前記搬送コンベアのコンベアベルトを支持する端部支持部材を先端部に備えた揺動レバーを、前記伸縮部材の先端部に備えたブラケットに揺動自在に備え、前記揺動レバーの基端部側に一端部を枢支連結した揺動リンクの他端部を前記第1スライダに枢支連結して備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、搬送コンベアの先端側に備えた傾斜部を、斜め上方向へ縮小後退自在であることにより、傾斜部の先端部を食品載置部材の上面に近接した状態において食品を食品載置部材に送材し、食品が食品載置部材の上面に当接して傾斜した状態にあるとき、傾斜した状態の傾斜部を斜め上方向へ縮小後退することにより、食品を食品載置部材の上面に安定的に載置することができる。
【0013】
すなわち、従来、食品を載置困難であった食品載置部材の上面のデッドゾーンに食品を載置することができ、前述したごとき従来の問題を解消することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る食品載置装置の全体的構成を概念的、概略的に示した平面説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る食品載置装置の全体的構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。
【図3】第1の実施形態に係る主要部の動作説明図である。
【図4】第1の実施形態に係る主要部の動作説明図である。
【図5】第2の実施形態に係る主要部の動作説明図である。
【図6】第2の実施形態に係る主要部の動作説明図である。
【図7】従来の食品載置装置の構成を概略的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1,2を参照するに、本発明の実施形態に係る食品載置装置1は、移送コンベア3によって一方向(Y軸方向)へ間欠的に移送されるトレイなどのごとき食品載置部材5に対して、例えば包あん機などのごとき適宜の食品製造装置(図示省略)によって形成された食品7を搬送し、整列載置する作用をなすものである。前記食品載置部材5に対して食品7を整列載置するために、前記食品載置装置1は、前記食品載置部材5の移送方向(Y軸方向)に対して直交する水平方向(X軸方向)へ進退自在かつ搬送端側に揺動部11を水平な状態から下方向へ傾斜自在に備えた搬送コンベア13を備えている。
【0016】
なお、前記搬送コンベア13の進退方向と前記食品載置部材5の移送方向は必ずしも直交する必要はなく、前記進退方向と前記移送方向は同一方向であってもよいものである。この場合、食品載置部材5は、前記搬送コンベア13に対して間欠的に又は連続的に移送することが可能なものである。
【0017】
前記搬送コンベア13はエンドレスベルトからなるものであって、X軸方向へ伸縮自在に備えられている。より詳細には、前記食品載置装置1は箱状の架台フレーム15を備えており、この架台フレーム15の上部には、先端部が前記移送コンベア3の上方を横切るようにX軸方向に長いビーム部材17が備えられている。そして、このビーム部材17に備えたX軸方向のガイドレール19に往復動自在に支持された先端側支持機構21によって前記搬送コンベア13の搬送端側の揺動部(傾斜部)11を上下に揺動可能に支持している。
【0018】
前記食品載置装置1における前記架台フレーム15内には、前記搬送コンベア13をX軸方向に伸縮自在(進退自在)な構成とするために、前記特許文献1に記載の構成と同様に、複数のアイドルプーリ(図示省略)を備えたプレート(図示省略)がX軸方向に移動自在に備えられている。すなわち、前記搬送コンベア13は、前記特許文献1に記載の構成と同一の構成でもってX軸方向に進退自在(伸縮自在)に構成してある。
【0019】
前記先端側支持機構21は、図3に詳細に示すように、前記ガイドレール19に沿って移動自在な第1スライダ23を備えていると共に、当該第1スライダ23よりも前記ビーム部材17の先端側においてX軸方向に移動自在な第2スライダ25を備えている。前記第1スライダ23には、前記搬送コンベア13を支持する支持ローラ27を備えた支持フレーム29が一体的に備えられており、この支持フレーム29には、前記搬送コンベア13の前記揺動部11を上下に揺動可能かつ伸縮自在に支持する揺動部材31が枢軸32を介して上下に揺動自在に支持されている。
【0020】
そして、前記揺動部材31を上下に揺動するために、前記枢軸32には揺動レバー33(図2参照、図3には図示省略)の基部が取付けてあり、この揺動レバー33の先端側には、前記支持フレーム29に装着した流体圧シリンダ等のごとき揺動用アクチュエータ35に備えたピストンロッドなどのごとき往復作動子37の先端部が枢支連結してある。したがって、前記揺動用アクチュエータ35の往復作動子37を往復動することにより、前記揺動部材31を上下に揺動することができるものである。
【0021】
前記揺動部11を伸縮するために、前記揺動部材31には、当該揺動部11において前記搬送コンベア13のコンベアベルトを支持する伸縮部材39が移動自在に支持されている。そして、この伸縮部材39に一端側をピン41を介して上下に揺動自在に枢支連結した揺動リンク43の他端部は、前記第2スライダ25に一体的に備えた支持プレート45のブラケット47にピン49を介して上下に揺動自在に枢支連結してある。
【0022】
そして、前記ガイドレール19に沿って前記第1スライダ23及び第2スライダ25をX軸方向に移動するために、前記支持プレート45の屈曲部51と前記第1スライダ23に一体的に備えたブラケット53との間には、コイルスプリングなどのごとき弾性部材55が弾装してある。そして、この弾性部材55の付勢力によって前記第1、第2のスライダ23,25が予め設定した所定距離以上に離反することを防止するために、前記屈曲部51、ブラケット53を移動自在に貫通したスライドロッド57の両端部には抜止め防止用のナット等のごときストッパ59が備えられている。なお、上記スライドロッド57の適宜一端部は、前記屈曲部51又はブラケット53に固定してあってもよいものである。
【0023】
そして、前記ガイドレール19に沿って第1、第2のスライダ23,25を移動するために、移動手段60の1例として、前記ビーム部材17の両端側に回転自在に備えたスプロケット61にはエンドレスチェン63が掛回してあり、このエンドレスチェン63には、前記第2スライダ25に一体的に備えた連結部65が一体的に連結してある。したがって、前記スプロケット61を、モータ(図示省略)によって正,逆回転することにより、前記第1、第2のスライダ23,25はガイドレール19に沿ってX軸方向に往復動されることになる。そして、前記第1スライダ23の後退端を規制するために、前記ガイドレール19の後端部にはストッパ67が備えられている。
【0024】
なお、前記ガイドレール19に沿って前記第1、第2のスライダ23,25を往復動するための移動手段60としては、前記エンドレスチェン63などのごとき構成に限ることなく、例えば流体圧シリンダにおけるピストンロッドによって往復する構成や、リニアモータによって往復動する構成など種々の構成を採用することができるものである。
【0025】
以上のごとき構成において、第2スライダ25をガイドレール19の先端側へ移動し、かつ揺動用アクチュエータ35を作動して、搬送コンベア13の先端側の揺動部11を下方向に揺動すると、上記揺動部11の先端部は、図2に示すように、食品載置部材5におけるX軸方向の一端縁(先端縁)の内部上面に近接した状態になる。したがって、この状態において食品7を食品載置部材5上に当接するように搬送し、上記食品7の下側から前記揺動部11の先端部を引き抜くように、前記第2スライダ25を後退する(図2において左方向へ移動する)ことにより、食品7を食品載置部材5上に安定的に載置することができる。
【0026】
そして、図3に示すように、食品載置部材5上に複数の食品7を載置することを繰り返し、前記第2スライダ25を次第に後退すると、搬送コンベア13における揺動部11は、食品載置部材5の他端縁(後端縁)に備えた立上り部5A又は移送コンベア3の段差部(図示省略)に干渉することになるので、前記揺動部11の先端部へ搬送された食品7Aは、第2スライダ25を後退する動作によっては前記立上り部5Aに近接した位置において食品載置部材5上に載置することができないことになる。
【0027】
ところが、前述したごとく、搬送コンベア13における揺動部11が食品載置部材5の立上り部5Aに近接すると、図3に示すように、第1スライダ23がストッパ67に当接して、第1スライダ23が停止される。このように、第1スライダ23の後退が停止された状態にあるときに、移動手段60の作動によって第2スライダ25がさらに後退されると、弾性部材55が次第に圧縮される。
【0028】
そして、前記弾性部材55を圧縮しつつ第2スライダ25がさらに後退されると、揺動部11に備えた伸縮部材39が揺動部材31に沿って、揺動部材31の枢軸32の方向へ移動され、前記揺動部11が縮小されることになる。すなわち、前記揺動部11は、先端側を下方向へ傾斜した状態に保持して、斜め上方向へ縮小後退されることになる。
【0029】
したがって、前記揺動部11の先端部へ搬送された前記食品7Aの下側から揺動部11の先端部が斜め上方向へ引き抜かれる態様となり、上記食品7Aは、図4に示すように、食品載置部材5の前記立上り部5Aの内側に近接して載置されることになる。よって、前記食品載置部材5のデッドゾーンを少なくすることができ、前述したごとき従来の問題を解消することができるものである。
【0030】
なお、搬送コンベア13における前記揺動部11を縮小後退する構成としては、例えば流体圧シリンダなどのごとき適宜のアクチュエータを利用して前記伸縮部材39を斜め上方向へ引き込む構成とすることも可能である。上述のように、前記揺動部11を、流体圧シリンダなどのごとき適宜のアクチュエータによって縮小後退する構成とする場合には、前記揺動部11を上下に揺動することなく、揺動部11を一定の角度に傾斜した状態に保持して縮小後退することが可能である。この場合、揺動部11は単に傾斜した状態に保持されるものであるから、傾斜部と称することができるものである。
【0031】
すなわち、食品載置部材5上に食品7を載置するとき、揺動部11を上下方向へ揺動しかつ縮小後退する構成としてもよく、揺動部11を一定の角度に傾斜した傾斜部として縮小後退自在な構成としてもよいものである。なお、この場合には、揺動部(傾斜部)11は、食品載置部材5上の食品7を越える高さまで縮小後退するものである。
【0032】
図5,6は、第2実施形態を示すもので、前述した実施形態の構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
【0033】
この第2の実施形態においては、前記揺動部(傾斜部)11に備えた前記伸縮部材39の先端部において前記移送コンベア13のコンベアベルトを支持する端部支持部材69を、さらに下方向へ揺動自在に備えた構成である。より詳細には、前記伸縮部材39の先端部には、コンベアベルトを案内する複数のガイドローラ71A,71Bを備えたローラブラケット73が備えられている。そして、前記ローラブラケット73には、前記端部支持部材69を先端部に備えたベルクランク状の揺動レバー75が枢軸77を介して揺動自在に支持されており、この揺動レバー75の基端部側に一端部を枢支連結した揺動リンク79の他端部は、前記第1スライダ23の適宜位置に枢支連結してある。
【0034】
したがって、前述したように、第1スライダ23がストッパ67に当接して後退が規制された状態にあるとき、前述したように第2スライダ25を次第に後退すると、前述したように、搬送コンベア13における前記揺動部11が次第に縮小後退されることになる。この際、揺動レバー75における枢軸77から基端部までの寸法は一定であり、かつ揺動リンク79の長さが一定であることにより、上記揺動リンク79と揺動レバー75との枢支連結部は次第に上昇することとなり、揺動レバー75は、図5,6において時計回り方向に回動することになる。
【0035】
よって、上記揺動レバー75の先端部に備えられた端部支持部材69は前記ガイドローラ71A,71Bの下方向へさらに移動される態様となる。すなわち、前記揺動部11の先端部がより急傾斜に傾斜した状態になって食品7Bの下側から引き抜かれる態様となる。したがって、食品7Bを、食品載置部材5における立上り部5Aにより近接して載置することができることとなるものである。そして、前記枢軸32を中心として、前記揺動部材31を水平状態になるように上方向へ揺動させることにより、前記端部支持部材69を前記食品載置部材5の内部より上方へ引き抜くものである。
【0036】
なお、前記端部支持部材69を下方向へ揺動する構成としては、揺動レバー75,揺動リンク79を利用したリンク機構に限ることなく、例えば、前記揺動用アクチュエータ35と揺動レバー33との関係と同様の機構を採用することも可能である。
【0037】
ところで、前記説明においては、食品載置部材5に対して搬送コンベア13が後退移動する旨の説明をした。しかし、前記食品載置部材5と搬送コンベア13との関係は相対的なものであり、搬送コンベア13に対して食品載置部材5が相対的に間欠的に前進移動する構成とすることも可能である。この場合、食品載置部材5の後端側の立上り部5Aが搬送コンベア13の傾斜部11に近接したときに、当該傾斜部11を斜め上方向へ縮小後退させればよいものである。
【符号の説明】
【0038】
1 食品載置装置
3 移送コンベア
5 食品載置部材
7 食品
11 揺動部(傾斜部)
13 搬送コンベア
19 ガイドレール
21 先端側支持機構
23 第1スライダ
25 第2スライダ
31 揺動部材
32 枢軸
33 揺動レバー
39 伸縮部材
43 揺動リンク
55 弾性部材
57 スライドロッド
59 ストッパ
60 移動手段
63 エンドレスチェン
67 ストッパ
69 端部支持部材
71A,71B ガイドローラ
73 ローラブラケット
75 揺動レバー
79 揺動リンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向へ相対的に間欠的に又は連続的に移送される食品載置部材に対して、当該食品載置部材に対して水平方向へ相対的に進退自在かつ搬送端側に下方向へ傾斜した傾斜部を備えた搬送コンベアによって食品を整列載置する食品載置方法であって、前記搬送コンベアの相対的な後退方向であって前記食品載置部材の一端縁に近接した位置へ食品を載置するとき、前記搬送コンベアの前記傾斜部を斜め上方向へ縮小後退することを特徴とする食品載置方法。
【請求項2】
請求項1に記載の食品載置方法において、前記搬送コンベアの前記傾斜部を斜め上方向へ縮小後退するとき、前記傾斜部の先端側に上下に揺動可能に備えた揺動端部を、前記傾斜部に対して下方向へ揺動することを特徴とする食品載置方法。
【請求項3】
一方向へ相対的に間欠的に又は連続的に移送される食品載置部材に対して、当該食品載置部材に対して水平方向へ相対的に進退自在かつ搬送端側に下方向へ傾斜した傾斜部を備えた搬送コンベアによって食品を整列載置する食品載置装置であって、前記搬送コンベアにおける前記傾斜部を斜め上方向へ縮小後退可能に備えていることを特徴とする食品載置装置。
【請求項4】
請求項3に記載の食品載置装置において、前記搬送コンベアにおける前記傾斜部の先端側に、揺動端部を上下に揺動可能に備えていることを特徴とする食品載置装置。
【請求項5】
請求項3に記載の食品載置装置において、前記搬送コンベアの進退方向と平行に備えたガイドレールに沿って移動自在な第1スライダに、前記搬送コンベアのコンベアベルトを支持する支持フレームを備え、前記搬送コンベアの前記傾斜部においてコンベアベルトを支持する伸縮部材を、前記支持フレームに揺動自在に支持された揺動部材に沿って移動自在に備え、この伸縮部材に一端側を枢支連結した揺動リンクの他端側を、前記ガイドレールに沿って移動自在な第2スライダに枢支連結して備え、前記第1スライダと前記第2スライダとの間に弾性部材を弾装して備えると共に前記第2スライダを前記ガイドレールに沿って移動するための移動手段を備え、かつ前記第1スライダの後退端において第1スライダを停止するためのストッパを備えていることを特徴とする食品載置装置。
【請求項6】
請求項5に記載の食品載置装置において、前記伸縮部材の先端部において前記搬送コンベアのコンベアベルトを支持する端部支持部材を先端部に備えた揺動レバーを、前記伸縮部材の先端部に備えたブラケットに揺動自在に備え、前記揺動レバーの基端部側に一端部を枢支連結した揺動リンクの他端部を前記第1スライダに枢支連結して備えたことを特徴とする食品載置装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−223946(P2011−223946A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98097(P2010−98097)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【出願人】(000115924)レオン自動機株式会社 (98)
【Fターム(参考)】