説明

駆動装置および方法、プログラム、並びに記録媒体

【課題】2つのピックアップを適切に制御する。
【解決手段】光学ヘッド33には、光学ピックアップ34−1と光学ピックアップ34−2が設置されている。光学ピックアップ34−1は、ピックアップ制御部35−1により制御され、光学ピックアップ34−2は、ピックアップ制御部35−2により制御される。光学ピックアップ34−1と光学ピックアップ34−2は、シーク動作など協調して動作する必要があるため、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35―2は、必要となる情報を授受するための通信手段を有している。本発明は、光ディスクを駆動するドライブに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は駆動装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、所定のディスクへの記録や再生の速度を向上させる駆動装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高画質な映像のデータの記録、再生が普及しつつある。このような高画質な映像のデータは、その容量が大きくなってしまう傾向にある。よって、記録時に所定のディスクに書き込む容量が大きくなり、ディスクへの書き込みを早く行う必要がある。そこで、スピンドルの回転数を上げて記録速度を向上させることが提案されている。
【0003】
しかしながら、スピンドルの回転数を上げると、その回転の音が大きくなり、その音が録音されてしまうことがあった。そのために、記録装置でスピンドルの回転数を上げることで、記録速度を向上させることは好ましい対処法ではなかった。また、スピンドルの回転数を上げることで、記録速度を向上させる場合、ディスクメディアの特性による記録レートの限界、信号処理LSIの処理能力による限界、ディスクを高速で回転させることに対する物理的な限界などがあった。
【0004】
そこで、同じ仕様の光学系を2チャンネル備え、2チャンネルを同時に用いて記録処理を実行することが考えられる。2チャンネル備える装置は、その2チャンネルを対向した位置に設け、それぞれスライダを設ける構成が考えられる。このように構成によれば、それぞれのチャンネルが独立的にスライダ制御され、同時に所定のディスクに対して記録動作を行うことができ、記録速度を向上させることが可能となる。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
【特許文献1】特開平06−314473号公報
【特許文献2】特開平07−056690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2チャンネルで記録や再生を行う場合、ディスクドライブを構成するためのIC(integrated circuit)などのデバイスが機能毎に分かれていれば、2組の信号処理系デバイス、DSP(digital signal processor)サーボ、それらを制御する1つのCPU(central processing unit)で制御する構成とすることができる。しかしながら、そのような構成とすることで、消費電力が増大したり、コストが高くなったりしてしまう。
【0006】
そこで、ディスクドライブ用のデバイスは、消費電力削減や、コストを低減させるために、信号処理系ICデバイスを、CPUとDSPサーボを含む1チップに置き換えることが検討されている。しかしながら、このような構成にすると、1組のデバイスは、1つの光学系ピックアップの制御に最適化されてしまい、2つの光学系ピックアップの制御に最適化することは困難であった。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、2つの光学系ピックアップを最適に制御することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の駆動装置は、n個の光学ピックアップと、前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段と、前記n個の制御手段が互いに通信を行うための通信手段とを備え、前記通信手段により交替情報を通信し、前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理する。
【0009】
前記交替情報を管理する制御手段は、ディスクが挿入されたとき、そのディスクから複数の前記交替情報を読み出し、採用した1つの交替情報を、他の制御装置に前記通信手段を用いて通知するようにすることができる。
【0010】
前記交替情報を管理する制御手段は、ディスクにデータを記録中に、欠陥を検知した場合、交替先を決定し、その交替先に関する情報を他の制御手段に前記通信手段を用いて通知するようにすることができる。
【0011】
前記交替情報を管理していない制御手段は、ディスクにデータを記録中に、欠陥を検知した場合、前記交替情報を管理している制御手段に、欠陥を検知したことを前記通知手段を用いて通知し、前記交替情報を管理している制御手段は、そのような通知を受けた場合、交替先を決定し、その交替先に関する情報を前記通知をしてきた制御手段を含む他の制御手段に前記通信手段を用いて通知するようにすることができる。
【0012】
前記nは2であり、2個の光学ピックアップが、1個の光学ヘッドに搭載されているようにすることができる。
【0013】
前記nは4であり、2個の光学ピックアップが、1個の光学ヘッドに搭載され、2個の光学ヘッドが、対向した位置に備えられているようにすることができる。
【0014】
前記光学ヘッドに搭載されている2個の光学ピックアップ同士で通信を行い、前記光学ヘッドに搭載されている2個の光学ピックアップの内の1つの光学ピックアップと、他の光学ヘッドに搭載されている2個の光学ピックアップの内の1つの光学ピックアップとが通信を行うようにすることができる。
【0015】
本発明の一側面の駆動方法は、n個の光学ピックアップを備える駆動装置の駆動方法において、前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段が、互いに交替情報を保持するめの通信を制御し、前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理するステップを含む。
【0016】
本発明の一側面のプログラムは、n個の光学ピックアップを備える駆動装置に、前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段が、互いに交替情報を保持するめの通信を制御し、前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理するステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム。
【0017】
本発明の一側面の記録媒体は、n個の光学ピックアップを備える駆動装置に、前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段が、互いに交替情報を保持するめの通信を制御し、前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理するステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを記録している。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一側面によれば、2つの光学系ピックアップを最適に制御することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
[第1の実施の形態について]
図1は、本発明を適用した駆動装置の一実施の形態の構成を示す図である。本発明は、所定のディスクを駆動し、そのディスクに対してデータを記録したり、記録されているデータを再生したりする装置である。
【0021】
図1に示した駆動装置は、所定のディスクとして、ディスク11を駆動する。ディスク11は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)である。駆動装置は、スピンドルモータ12、光学ヘッド13−1、光学ヘッド13−1、光学ピックアップ14−1、光学ピックアップ14−2、ピックアップ制御部15−1、ピックアップ制御部15−2、および、ホストCPU(Central Processing Unit)16を備える。
【0022】
以下、光学ヘッド13−1、光学ヘッド13−2を個々に区別する必要がない場合、単に、光学ヘッド13と記述する。他の部分に関しても同様に記述する。
【0023】
図1に示した駆動装置は、2つの光学ヘッド13−1と光学ヘッド13−2が備えられ、1つの光学ヘッド13−1に1つの光学ピックアップ34−1が備えられ、1つの光学ヘッド13−2に1つの光学ピックアップ14−2が備えられている構成とされている。光学ヘッド13−1(光学ピックアップ14−1)は、ピックアップ制御部15―1により制御され、光学ヘッド13−2(光学ピックアップ14−2)は、ピックアップ制御部15―2により制御される。
【0024】
しかしながら、光学ヘッド13−1(光学ピックアップ14−1)と光学ヘッド13−2(光学ピックアップ14−2)は、例えば、データを同時に書き込む場合など協調して動作する必要があり、協調して動作できるようにするための信号が、ピックアップ制御部15―1とピックアップ制御部15―2の間で授受される。図3を参照して説明するように、スピンドルモータ12の制御は、ピックアップ制御部15―1とピックアップ制御部15―2のうちのどちらか一方でのみ行う必要がある。そこで、ピックアップ制御部15―1とピックアップ制御部15―2のうちの、どちらか一方のみのがスピンドルモータ12の制御を行うように構成されている。
【0025】
図2は、本発明を適用した駆動装置の一実施の形態の他の構成を示す図である。図2に示した駆動装置も、所定のディスクとして、ディスク11を駆動する。図2に示した駆動装置は、スピンドルモータ12、光学ヘッド33、光学ピックアップ34−1、光学ピックアップ34−2、ピックアップ制御部35−1、ピックアップ制御部35−2、および、ホストCPU16を備える。
【0026】
図2に示した駆動装置は、1つの光学ヘッド33に2つの光学ピックアップ34−1と光学ピックアップ34−2が備えられている。光学ピックアップ34−1は、ピックアップ制御部35―1により制御され、光学ピックアップ34−2は、ピックアップ制御部35―2により制御される。このような構成の場合、光学ヘッド33は、ピックアップ制御部35−1またはピックアップ制御部35―2のどちらかにより制御される。また、図1に示した駆動装置と同じように、スピンドルモータ12の制御などは、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35―2のうちのどちらか一方でのみ行われる。
【0027】
図2に示した駆動装置においても、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35―2とが協調動作できるように、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35―2の間で信号の授受が行えるように構成されている。
【0028】
図3は、図1や図2に示した駆動装置(図3では、図2に示した駆動装置を例に挙げて説明する)におけるスピンドルモータ12の制御について説明する図である。ディスク11は、スピンドルモータ12により回転が制御されるが、その制御するための信号は、ピックアップ制御部35―1から供給される。スピンドルモータ12は、回転速度を示すFG(Frequency Generator)信号を、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35−2に供給する構成とされている。
【0029】
ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35−2は、それぞれ、光学ピックアップ34を制御するために、FG信号が必要なため、FG信号は、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35−2にそれぞれ供給される構成とされている。スピンドルモータ12を制御するのが、ピックアップ制御部35―1であると設定されている場合、ピックアップ制御部35―1が、スピンドルモータ12を制御するための信号を生成し、スピンドルモータ12に供給する構成とされる。
【0030】
図4は、図2に示した駆動装置の内部構成例を示す図である。ここでは、図2に示した駆動装置を例に挙げて説明するが、図1に示した駆動装置のように、2つの光学ヘッド13に、それぞれ光学ピックアップ34を有するような駆動装置であっても、同様の内部構成を有する。
【0031】
ピックアップ制御部35―1は、LSI(Large Scale Integrated)61−1、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)62−1、およびRF(Radio Frequency)信号処理部63−1を含む構成とされている。LSI61−1は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)制御部71、メモリ制御部72、デコーダ73、エンコーダ74、サーボ制御部75、CPU76、およびシリアル通信制御部77を含む構成とされている。
【0032】
同様にピックアップ制御部35―2は、LSI61−2、SDRAM62−2、およびRF信号処理部63−2を含む構成とされている。LSI61−2は、SATA制御部81、メモリ制御部82、デコーダ83、エンコーダ84、サーボ制御部85、CPU86、およびシリアル通信制御部87を含む構成とされている。
【0033】
ピックアップ制御部35―1は、光学ピックアップ34−1を制御し、光学ピックアップ34−1にデータを供給したり、光学ピックアップ34−1からのデータを受信したりする。再生動作のとき、光学ピックアップ34−1からのデータは、RF信号処理部63−1を介して、LSI61−1のデコーダ73に供給される。デコーダ73は、所定のデコード方式で、供給された信号をデコードし、そのデータをメモリ制御部72に供給する。
【0034】
メモリ制御部72は、CPU76の制御のもと、SDRAM62−1に供給されたデータを記憶させたり、SDRAM62−1に記憶されているデータを読み出したりする。SDRAM62−1は、バッファとして用いられる。
【0035】
また、記録動作が行われるときには、メモリ制御部72の制御のもと、SDRAM62−1からデータが読み出され、エンコーダ74にデータが供給される。エンコーダ74は、供給されたデータを所定のエンコード方式でエンコードし、RF信号処理部63−1を介して、光学ピックアップ34−1に供給する。
【0036】
SATA制御部71は、ホストCPU16(図2)と通信を行うときの制御を行う。シリアル通信制御部77は、ピックアップ制御部35―2との通信を制御する。すなわち、上記したように、光学ピックアップ34−1と光学ピックアップ34−2を協調動作させるために、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35―2で情報を共有する必要があり、そのための通信を、シリアル通信制御部77が制御する。
【0037】
サーボ制御部75は、光学ピックアップ34−1(光学ヘッド33)のフォーカスやトラッキングといったサーボ関係の制御を行う。また、サーボ制御部75は、スピンドルモータ12の回転の制御も行う。
【0038】
ピックアップ制御部35−2も、ピックアップ制御部35−1と同様に、光学ピックアップ34―2を制御して記録や再生の制御を行う。しかしながら、ピックアップ制御部35―2のサーボ制御部85は、ピックアップ制御部35―1のサーボ制御部75と異なり、スピンドルモータ12からのFG信号は受信するが、スピンドルモータ12へ、制御信号を出すことはないように構成されている。
【0039】
このように、2つの光学ピックアップ34をそれぞれ制御するピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35―2は、同様の構成を有し、同様の処理を行うが、スピンドルモータ12を制御するのは、ピックアップ制御部35―1であるように構成されている。このように構成することで、同じLSIを用いることができ、コストを低減させることができるといった効果があるとともに、情報を共有するためのシリアル通信制御部77(87)を設けることで、協調動作をさせることができるといった効果もある。
【0040】
さらに、そのようなLSIは、例えば、パーソナルコンピュータのドライブなどに用いられるLSIを用いることも可能であり、そのようなLSIは、比較的廉価であるため、駆動装置全体のコストを下げることができるようになる。
【0041】
図4に示した駆動装置の構成を、ソフトウエアの構成で示すと図5のようになる。ピックアップ制御部35―1は、ATA TASK101、BufCtl TASK102、RwCtl TASK103、およびSvCtl TASK104を含む構成とされる。同様に、ピックアップ制御部35―2は、ATA TASK111、BufCtl TASK112、RwCtl TASK113、およびSvCtl TASK114を含む構成とされる。
【0042】
ATA TASK101は、SATA制御部71などを制御し、SATAインターフェースからのコマンドの受信やデータ転送などを制御する。BufCtl TASK102は、メモリ制御部72などを制御し、ドライブのバッファの制御、例えば、Cacheなどの制御を行う。RwCtl TASK103は、デコーダ73やエンコーダ74などを制御し、ディスク11へのデータのリード(Read)やライト(Write)を実行させるための制御を行う。SvCtl TASK104は、サーボ制御部75などを制御し、光学ピックアップ34−1のサーボを制御する。
【0043】
同様に、ATA TASK111は、SATA制御部81などを制御し、SATAインターフェースからのコマンドの受信やデータ転送などを制御する。BufCtl TASK112は、メモリ制御部82などを制御し、ドライブのバッファの制御、例えば、Cacheなどの制御を行う。RwCtl TASK113は、デコーダ83やエンコーダ84などを制御し、ディスク11へのデータのリード(Read)やライト(Write)を実行させるための制御を行う。SvCtl TASK114は、サーボ制御部85などを制御し、光学ピックアップ34−2のサーボを制御する。
【0044】
これらのタスク(TASK)は、必要に応じ、シリアル通信制御部77またはシリアル通信制御部87を制御して通信を行う。すなわち、BufCtl TASK102とBufCtl TASK112、RwCtl TASK103とRwCtl TASK113、SvCtl TASK104とSvCtl TASK114は、それぞれ必要に応じ、シリアル通信制御部77またはシリアル通信制御部87を制御して通信を行う。
【0045】
次に、具体的な例を挙げて、駆動装置の動作について説明する。まず、ディスク11がドライブ(不図示)に挿入されたときの動作について図6のフローチャートを参照して説明する。ディスク11がドライブに挿入されたときに、そのディスク11からそのディスク11に関する情報が読み出されるが、その読み出される情報は、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2で共有する必要がある。そのために、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2は、通信(UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)通信)を行い、情報の授受を行う。また、この通信を行うために、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2とは、2本の通信線(2本のシリアルシンターフェース)を備える構成とされている。
【0046】
ディスク11が挿入されたときに読み出される情報は、欠陥に関する情報であり、また後述するようにディスク11にデータの書き込みを行うときに、欠陥が生じると、ディスク11に対して欠陥に関する情報が書き込まれるが、そのような情報は、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2の間で共有される。そのような情報を共有するために、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2は、UART通信を行うが、その通信を行うのは、主にBufCtl TASK102とBufCtl TASK122である。
【0047】
ステップS21において、ピックアップ制御部35−1は、ディスク11からディフェクト(defect)情報を読み出す。ディフェクトとは、ディスク11の傷や汚れ等に起因する信号の欠損である。ディスク11には、ディフェクト情報であるDMS(Defect Management Structure)が、例えば、4箇所記録されている。DMSは、ディスク11の欠陥構造情報を示すDDS(Disc Definition Structure)と、欠陥リストであるDFL(Defect List)で構成されている。
【0048】
ステップS21においては、ピックアップ制御部35−1が、光学ピックアップ34―1を制御して、ディフェクト情報(DMS)を読み出す。このとき、ディスク11の4箇所にDMSが記録されている場合には、4箇所から読み出しが行われる。ステップS22において、ピックアップ制御部35−1は、DFLの位置を、ピックアップ制御部35−2に対して通知する。ピックアップ制御部35−1は、読み出した4箇所のDMSのうち、DDSの情報から採用した1箇所のDFLの場所を、ピックアップ制御部35−2に対して通知する。
【0049】
ピックアップ制御部35−2は、ステップS41においてピックアップ制御部35−1からの通知を受信する。ピックアップ制御部35−2は、通知を受信すると、ステップS42において、ディフェクト情報をディスク11から読み出す。このとき、ピックアップ制御部35−2には、ピックアップ制御部35−1が採用した1箇所のDFLの場所が通知されてきているので、そのDFLだけを、ピックアップ制御部35―2は読み出す。
【0050】
このようにすることで、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2で同じディフェクト情報を共有できるようになる。また、ピックアップ制御部35−2が4箇所からディフェクト情報を読み出さなくても良くなり、ディフェクト情報の読み出しに係る時間を短縮することが可能となる。
【0051】
ステップS42において、ピックアップ制御部35−2は、DFLの読み出しを行い、そのDFLの読み出しを正常に完了すると、ステップS43において、ディフェクト情報の読み出しの完了を、ピックアップ制御部35−1に通知する。ピックアップ制御部35−2は、このような通知を出す一方で、ステップS44において、ホストCPU16に対して、ディスク11から読み出しを行うことや、書き込みを行うことに対して準備ができたことを通知する。
【0052】
一方、ピックアップ制御部35−1は、ステップS23において、ピックアップ制御部35−2からの読み出し完了を示す通知を受信すると、ステップS24において、ホストCPU16に対して、ディスク11から読み出しを行うことや、書き込みを行うことに対して準備ができたことを通知する。
【0053】
このように、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2で通信を行うことで、共通のディフェクト情報が取得され、共有される。
【0054】
ホストCPU16は、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2から、それぞれ完了通知を受信すると、ディスク11に対するアクセスの準備ができたたと認識し、その後、そのようなメディアアクセス系のコマンドを出す。ここでは、ディスク11に対してデータの書き込みを指示するコマンドが出されたとする。
【0055】
ホストCPU16からコマンドが出されることで、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2が、それぞれ光学ピックアップ34―1と光学ピックアップ34―2をそれぞれ制御し、ディスク11に対するデータの書き込みが実行される。データの書き込みが実行されているときに、何らかの原因で欠陥が生じると、ディスク11に対して欠陥に関する情報が書き込まれる。そのような情報、すなわち、ディフェクト情報は、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2との間で通信が行われることで共有される。
【0056】
次に、このような書き込み時に欠陥が発生したときの処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0057】
ステップS61において、ピックアップ制御部35−1は、ホストCPU16から、ディスク11へのデータの書き込み要求を受ける。そして、書き込みを継続中に、ディフェクトが発生したとする。ステップS62において、ピックアップ制御部35−1が、ディフェクトの発生を検知すると、ステップS63において、交替先が決定される。例えば、ディスク11上の傷などが原因で、データを書き込めない場合、その傷があるところに書き込む予定だったデータは、ディスク11の他の場所に替わりに書き込まれる。そのために、その他の場所、すなわち交替先が、ステップS63において決定される。
【0058】
ステップS63において、ディフェクトが発生した場所の替わりにデータを書き込む交替先が決定されると、ステップS64において、交替先の情報が更新される。ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2は、図6に示したフローチャートの処理を実行することで、共に、共通のDFL情報を保持している。このDFLは、上記したように、欠陥リストである。この欠陥リストに、新たに発生した欠陥の情報、この場合、交替先の情報が記載される。
【0059】
ステップS65において、ピックアップ制御部35−1は、光学ピックアップ34―1を制御して、交替先にデータを書き込む。このようなデータの交替先への書き込みが行われる一方で、ピックアップ制御部35−1は、ステップS66において、ピックアップ制御部35−2に対して交替情報を通知する。この交替情報は、交替先のアドレスなどである。
【0060】
さらにピックアップ制御部35−1は、交替情報をピックアップ制御部35−2に通知する一方で、ステップS67において、ディスク11上の交替情報を更新する。ディスク11にも、ディフェクト情報として、上記したようにDFLを含むDMSが書き込まれているので、そのDMSが更新され、新たな欠陥の情報が追加される。
【0061】
一方、ピックアップ制御部35−2は、ステップS81において、ピックアップ制御部35−1からのディフェクト情報の通知を受信する。ステップS82において、ピックアップ制御部35−1がステップS64において実行した交替先の情報を更新するといった処理と同様の処理が実行される。すなわち、ピックアップ制御部35−2は、保持しているDFLの情報に、ピックアップ制御部35−1からの通知に含まれる交替先の情報を追加登録することで、交替情報を更新する。
【0062】
このように、ピックアップ制御部35−1側で、ディフェクトを検知した場合、そのディフェクトに関する情報が、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2との間で通信されることにより共有される。
【0063】
次に、ピックアップ制御部35−2でディフェクトを検知した場合を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
ステップS101において、ピックアップ制御部35−2は、ホストCPU16から、ディスク11へのデータの書き込み要求を受ける。そして、書き込みを継続中に、ディフェクトが発生したとする。ステップS102において、ピックアップ制御部35−2が、ディフェクトの発生を検知すると、ステップS103において、ディフェクトが発生したことが、ピックアップ制御部35−1に通知される。そのような通知を、ステップS121において、ピックアップ制御部35−1が受信すると、ステップS122において、ピックアップ制御部35−1は、交替先を決定する。
【0065】
ステップS122において、ディフェクトが発生した場所の替わりにデータを書き込む交替先が決定されると、ステップS123において、保持されているDFLに、交替先の情報が追加され、DFLが更新される。ステップS124において、ピックアップ制御部35−1は、ピックアップ制御部35−2に、交替先の情報を通知する。
【0066】
ピックアップ制御部35−2は、ステップS104において、ピックアップ制御部35−1からの通知を受信する。ステップS105において、ピックアップ制御部35−2は、保持しているDFLの情報に、ピックアップ制御部35−1からの通知に含まれる交替先の情報を追加登録することで、交替情報を更新する。そして、ステップS106において、ピックアップ制御部35−2は、光学ピックアップ34―2を制御して、交替先にデータを書き込む。
【0067】
このようなデータの交替先への書き込みが終了されると、ステップS107において、ピックアップ制御部35−2は、交替完了をピックアップ制御部35−1に通知する。
【0068】
ピックアップ制御部35−1は、このようなピックアップ制御部35−2からの通知を、ステップS125において受信すると、ステップS126において、ディスク11上の交替情報を更新する。
【0069】
このように、ピックアップ制御部35−2側で、ディフェクトを検知した場合、そのディフェクトに関する情報が、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2との間で通信されることにより共有される。
【0070】
このように、ピックアップ制御部35−1、ピックアップ制御部35−2のいずれでディフェクトを検知したとしても、その情報は共有されるが、交替先を決定するのは、ピックアップ制御部35−1であり、ディスク11に対して交替情報を書き込むのもピックアップ制御部35−1である。
【0071】
すなわち、交替先を決定したり、ディスク11にその交替先の情報を書き込んだりする処理は、ピックアップ制御部35−1のみが行えるように構成しておくことで、交替情報の一元管理が実現され、誤った情報で、ディスク11へのアクセスが行われてしまうといったことが発生しないようにすることが可能となる。
【0072】
このように、ピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2に主従関係があり、マスターとされたピックアップ制御部35−1でしか実行できない処理もある。
【0073】
このようなピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35−2が通信を行うときに用いられるパケットについて、図9を参照して説明を加える。1単位は、1パケット(Packet)であり、1パケットは、4バイトまたは5バイトで構成される。1パケットを構成する4または5バイトのうち、1バイトのデータは、スタートビット(Start)、データ(Data)、パリティ(Parity)、およびストップビット(Stop)を含む構成とされる。
【0074】
1パケットは、1バイトのコマンド(Command)、1バイトのパラメータ(Parameter0)、1バイトのパラメータ(Parameter1)、1バイトのパラメータ(Parameter2)、および、5バイトで1パケットが構成されるときには、1バイトのパラメータ(Parameter3)から構成される。このように構成される1パケットは、例えば、UART通信が用いられてピックアップ制御部35−1とピックアップ制御部35―2の間で授受される。
【0075】
このように構成される1パケットを具体的に示すと、図10のようになる。図10Aに示したパケットは、交替先の要求を出すときに授受されるパケットである。すなわち、図8のステップS103の処理で出される通知に関するパケットであり、マスターでないピックアップ制御部35−2がディフェクトを検知したとき、マスターであるピックアップ制御部35−1に交替先を決定してもらいたいときに出されるパケットである。
【0076】
コマンド(Command)の部分には、“IPC_CMD_REASIGN_REQ”との交替先情報を要求であるパケットであることを示すコマンドが格納される。パラメータ(Parameter0)には、ADDRESS7〜0が格納され、パラメータ(Parameter1)には、ADDRESS15〜8が格納され、パラメータ(Parameter2)には、ADDRESS23〜16が格納され、パラメータ(Parameter3)には、ADDRESS31〜24が格納される。このパラメータ(Parameter0)乃至パラメータ(Parameter3)に格納されるアドレスは、交替元の論理アドレスであり、ディフェクトが検知された論理アドレスである。
【0077】
図10Bに示したパケットは、交替先の情報を通知するときに授受されるパケットである。すなわち、図7のステップS66の処理や、図8のステップS124の処理で出される通知に関するパケットである。
【0078】
コマンド(Command)の部分には、“IPC_CMD_REASIGN_RET”との交替先情報の通知であるパケットであることを示すコマンドが格納される。パラメータ(Parameter0)には、ADDRESS7〜0が格納され、パラメータ(Parameter1)には、ADDRESS15〜8が格納され、パラメータ(Parameter2)には、ADDRESS23〜16が格納され、パラメータ(Parameter3)には、ADDRESS31〜24が格納される。このパラメータ(Parameter0)乃至パラメータ(Parameter3)に格納されるアドレスは、交替先の論理アドレスであり、ピックアップ制御部35−1で交替先として決定した論理アドレスである。
【0079】
図10Cに示したパケットは、交替完了を通知するときに授受されるパケットを示している。すなわち、図8のステップS107の処理で出される通知に関するパケットである。
【0080】
コマンド(Command)の部分には、“IPC_CMD_REASIGN_CMP”との交替完了の通知であるパケットであることを示すコマンドが格納される。パラメータ(Parameter0)には、ステータス(status)が格納され、パラメータ(Parameter1)とパラメータ(Parameter2)は、パディングされる。このパケットは、4バイトで構成される。パラメータ(Parameter0)のところに格納されるステータスは、正常に交替が完了したときには“0”が格納され、何らかのエラーが発生したときには、そのエラーの内容を示すコードなどの“0”以外の情報が格納される。
【0081】
このようなパケットが、ディフェクト発生時に、ピックアップ制御部35―1とピックアップ制御部35―2との間で授受される。
【0082】
上述した説明は主に、図2に示したような1つの光学ヘッド33に2つの光学ピックアップ34−1と光学ピックアップ34−2が設置されているときを例に挙げて説明したが、図1に示すような2つの光学ヘッド13−1と光学ヘッド13−2にそれぞれ光学ピックアップ14−1と光学ピックアップ14−2が設置されている場合であっても、上述した説明のように、処理することが可能であり、本発明を適用することが可能である。
【0083】
[第2の実施の形態について]
上述した第1の実施の形態は、1ヘッド2ピックアップの駆動装置を例に挙げて説明したが、次に、1ヘッド2ピックアップを2つ備える駆動装置を例に挙げて本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0084】
図11は、1ヘッド2ピックアップを2つ備える駆動装置の構成を示す図である。図11に示した駆動装置は、スピンドルモータ12、光学ヘッド201−1、光学ヘッド201−2、光学ピックアップ202−1、光学ピックアップ202−2、光学ピックアップ202−3、光学ピックアップ202−4、ピックアップ制御部203−1、ピックアップ制御部203−2、ピックアップ制御部203−3、およびピックアップ制御部203−4を備える。
【0085】
図11に示した駆動装置は、2つの光学ヘッド201−1と光学ヘッド201−2を備え、1つの光学ヘッド201−1に2つの光学ピックアップ202−1と光学ピックアップ202−2が備えられ、1つの光学ヘッド201−2に2つの光学ピックアップ202−3と光学ピックアップ202−4が備えられている構成とされている。図11に示した駆動装置は、1ヘッド2ピックアップを2個備える構成とされている。この光学ヘッド201―1と光学ヘッド201−2は、180度対向した位置に設けられている。
【0086】
ピックアップ制御部203―1は、光学ピックアップ202―1を制御し、ピックアップ制御部203―2は、光学ピックアップ202―2を制御し、ピックアップ制御部203―3は、光学ピックアップ202―3を制御し、ピックアップ制御部203―4は、光学ピックアップ202―4を制御する。
【0087】
ピックアップ制御部203−1乃至ピックアップ制御部203−4は、協調動作できるように、通信を行い、情報の授受を行える構成とされている。すなわち、ピックアップ制御部203−1とピックアップ制御部203−2は、UART通信で、通信を行えるように構成され、ピックアップ制御部203−3とピックアップ制御部203−4も、UART通信で、通信を行えるように構成されている。また、ピックアップ制御部203−1とピックアップ制御部203−3も、UART通信で、通信を行えるように構成されている。ピックアップ制御部203−1とピックアップ制御部203−3が通信を行うことで、ピックアップ制御部203−1が制御する光学ヘッド201−1と、ピックアップ制御部203−3が制御する光学ヘッド201−3が協調動作することが可能となる。
【0088】
図12は、図11に示した駆動装置におけるスピンドルモータ12の制御について説明する図である。ディスク11は、スピンドルモータ12により回転が制御されるが、その制御するための信号は、ピックアップ制御部203―1から供給される。スピンドルモータ12は、回転速度を示すFG(Frequency Generator)信号を、ピックアップ制御部203―1乃至203−4に供給する構成とされている。
【0089】
ピックアップ制御部203―1乃至203−4は、それぞれ、光学ピックアップ202−1乃至202−4を制御するために、FG信号が必要なため、FG信号は、ピックアップ制御部203−1乃至203−4にそれぞれ供給される構成とされている。スピンドルモータ12を制御するのが、ピックアップ制御部203―1であると設定されている場合、ピックアップ制御部203―1のみが、スピンドルモータ12を制御するための信号を生成し、スピンドルモータ12に供給する構成とされる。
【0090】
ピックアップ制御部203―1乃至ピックアップ制御部203−4は、それぞれ図4に示したピックアップ制御部35−1やピックアップ制御部35−2と同様の内部構成を有している。そのためここではその詳細な説明は省略する。
【0091】
図13に示すように、ピックアップ制御部203−1は、その内部にシリアル通信制御部231を有し、ピックアップ制御部203−2は、その内部にシリアル通信制御部232を有し、ピックアップ制御部203−3は、その内部にシリアル通信制御部233を有し、ピックアップ制御部203−4は、その内部にシリアル通信制御部234を有する。
【0092】
ピックアップ制御部203−1乃至ピックアップ制御部203−4は、協調動作できるように、通信を行うが、その通信は、シリアル通信制御部231乃至234の制御の基、行われる。すなわち、図13に示すように、ピックアップ制御部203−1とピックアップ制御部203−2は、シリアル通信制御部231とシリアル通信制御部232でUART通信を行うことで、情報の共有を実現する。同様に、ピックアップ制御部203−3とピックアップ制御部203−4は、シリアル通信制御部233とシリアル通信制御部234でUART通信を行うことで、情報の共有を実現する。
【0093】
また、ピックアップ制御部203−1とピックアップ制御部203−3は、シリアル通信制御部231とシリアル通信制御部233でUART通信を行うことで、情報の共有を実現する。この通信が行われることで、ピックアップ制御部203−1が制御する光学ヘッド201−1と、ピックアップ制御部203−3が制御する光学ヘッド201−3が協調動作することが可能となる。
【0094】
ピックアップ制御部203−1乃至203−4のうち、スピンドルモータ12の制御や、ディフェクトが発生したときに交替先を決定するなどの処理は、ピックアップ制御部203−1のみが行う。すなわち、ピックアップ制御部203−1は、マスターとされ、他のピックアップ制御部203−2乃至203−4が行えない処理も行えるように構成されている。
【0095】
また、ピックアップ制御部203−1は、光学ヘッド201−1を制御するが、ピックアップ制御部203−2は、光学ヘッド201−1を制御しない。よって、この関係においては、ピックアップ制御部203−1がマスターとされているという関係がある。また、ピックアップ制御部203−3は、光学ヘッド201−2を制御するが、ピックアップ制御部203−4は、光学ヘッド201−2を制御しない。よって、この関係においては、ピックアップ制御部203−3がマスターとされているという関係がある。
【0096】
ここでは、ピックアップ制御部203−1をマスターとし、ピックアップ制御部203−3をサブマスターとして説明を続ける。
【0097】
このように、4つの光学ピックアップ202―1乃至202−4をそれぞれ制御するピックアップ制御部203―1乃至203−4は、同様の構成を有し、同様の処理を行うが、スピンドルモータ12等の制御を実行するのは、そのうちのピックアップ制御部203―1であるように構成されている。このように構成することで、ピックアップ制御部203を、同じLSIを用いて構成することができ、コストを低減させることができるといった効果があるとともに、情報を共有するためのシリアル通信制御部231乃至234をそれぞれ設けることで、協調動作をさせることができるといった効果もある。
【0098】
さらに、そのようなLSIは、例えば、パーソナルコンピュータのドライブなどに用いられるLSIを用いることも可能であり、そのようなLSIは、比較的廉価であるため、駆動装置全体のコストを下げることができるようになる。
【0099】
次に、具体的な例を挙げて、駆動装置の動作について説明する。まず、ディスク11がドライブ(不図示)に挿入されたときの動作について図14のフローチャートを参照して説明する。
【0100】
ステップS201において、ピックアップ制御部203−1は、ディスク11からディフェクト(defect)情報を読み出す。ディスク11には、ディフェクト情報であるDMSが、例えば、4箇所記録されている。ステップS201においては、ピックアップ制御部203−1が、光学ピックアップ202―1を制御して、ディスク11に記録されているディフェクト情報(DMS)を、4箇所から読み出す。
【0101】
ステップS202において、ピックアップ制御部203−1は、DFLの位置を、読み出した4箇所のDMSのうち、DDSの情報から採用した1箇所のDFLの場所を、ピックアップ制御部203−2とピックアップ制御部203−3に対して通知する。
【0102】
ピックアップ制御部203−2は、ステップS221において、ピックアップ制御部203−3は、ステップS241において、それぞれピックアップ制御部203−1からの通知を受信する。ピックアップ制御部203−2は、ピックアップ制御部203−1からのDFLの場所を含む通知を受信すると、ステップS242において、ピックアップ制御部203−4に対して、その通知を転送する。その通知は、ステップS261において、ピックアップ制御部203−4に受信される。
【0103】
このような通信が行われることで、ピックアップ制御部203−1が採用したDFLの情報が、ピックアップ制御部203−2乃至203−4に対して供給され、ピックアップ制御部203−1乃至203−4において共用される。
【0104】
ピックアップ制御部203−2乃至203−4は、DFLの情報を含む通知を受信すると、ピックアップ制御部203−2は、ステップS222において、ピックアップ制御部203―3は、ステップS223において、ピックアップ制御部203−4は、ステップS262において、通知された情報に基づいて、ディスク11からDFLを読み出す。
【0105】
ピックアップ制御部203−2は、DFLの読み出しを正常に完了すると、ステップS223において、DFLの読み出しの完了を、ピックアップ制御部203−1に通知する。同様に、ピックアップ制御部203−4は、DFLの読み出しを正常に完了すると、ステップS263において、DFLの読み出しの完了を、ピックアップ制御部203−3に通知する。
【0106】
ピックアップ制御部203−3は、自己が正常にDFLの読み出しを正常に完了し、かつ、ピックアップ制御部203−4からのDFLの読み出し完了の通知を受信すると、ステップS245において、読み出し完了である通知を、ピックアップ制御部203−1に対して行う。ピックアップ制御部203−3から出される通知には、ピックアップ制御部203−3とピックアップ制御部203−4が、共にDFLの読み出しを完了したことを示す情報が含まれる。
【0107】
ピックアップ制御部203−1は、ステップS203において、ピックアップ制御部203−2からの読み出し完了通知を受信し、ステップS204において、ピックアップ制御部203−3から、ピックアップ制御部203−3とピックアップ制御部203−4が共に読み出しを完了したことを示す通知を受信する。
【0108】
このように、ピックアップ制御部203−1乃至203−4の全てが、共通のDFLをディスク11から読み出し、保持すると、ピックアップ制御部203−1は、ステップS205において、ピックアップ制御部203−2は、ステップS224において、ピックアップ制御部203−3は、ステップS246において、ピックアップ制御部203−4は、ステップS264において、それぞれ、ホストCPU16に対して、ディスク11から読み出しを行うことや、書き込みを行うことに対して準備ができたことを通知する。
【0109】
このように、ピックアップ制御部203−1とピックアップ制御部203−2で通信を行い、ピックアップ制御部203−1とピックアップ制御部203−3で通信を行い、ピックアップ制御部203−3とピックアップ制御部203−4で通信を行うことで、共通のディフェクト情報が取得され、共有される。
【0110】
ホストCPU16は、ピックアップ制御部203−1乃至203−4から、それぞれ完了通知を受信すると、ディスク11に対するアクセスの準備ができたと認識し、その後、そのようなメディアアクセス系のコマンドを出す。ここでは、ディスク11に対してデータの書き込みを指示するコマンドが出されたとする。
【0111】
ホストCPU16からコマンドが出されることで、ピックアップ制御部203−1乃至203−4が、それぞれ光学ピックアップ202―1乃至202―4を制御し、ディスク11に対するデータの書き込みが実行される。データの書き込みが実行されているときに、何らかの原因で欠陥が生じると、ディスク11に対して欠陥に関する情報が書き込まれる。そのような情報、すなわち、ディフェクト情報は、ピックアップ制御部203−1乃至203−4との間で通信が行われることで共有される。
【0112】
次に、このような書き込み時に欠陥が発生したときの処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明するピックアップ制御部203−1で行われるステップS301乃至S307の処理は、図7に示したフローチャートにおいて、ピックアップ制御部35−1が実行するステップS61乃至S67の処理と基本的に同様であるので簡便に説明する。
【0113】
ステップS301において、ピックアップ制御部203−1は、ホストCPU16から、ディスク11へのデータの書き込み要求を受ける。そして、書き込みを継続中に、ディフェクトが発生したとする。ステップS302において、ピックアップ制御部203−1が、ディフェクトの発生を検知すると、ステップS303において、交替先が決定される。
【0114】
ステップS303において、ディフェクトが発生した場所の替わりにデータを書き込む交替先が決定されると、ステップS304において、交替先の情報が更新される。ピックアップ制御部203−1乃至203−4は、図14に示したフローチャートの処理を実行することで、共に、共通のDFL情報を保持している。このDFLは、上記したように、欠陥リストである。この欠陥リストに、交替先の情報が記載される。
【0115】
ステップS305において、ピックアップ制御部203−1は、光学ピックアップ202―1を制御して、交替先にデータを書き込む。このようなデータの交替先への書き込みが行われる一方で、ピックアップ制御部203−1は、ステップS306において、ピックアップ制御部203−2とピックアップ制御部203−3に対して交替情報を通知する。この交替情報は、交替先のアドレスなどである。
【0116】
さらにピックアップ制御部203−1は、交替情報をピックアップ制御部203−2とピックアップ制御部203−3に通知する一方で、ステップS307において、ディスク11上のDMSを更新し、新たな欠陥の情報を追加する。
【0117】
一方、ピックアップ制御部203−2は、ステップS321において、ピックアップ制御部203−1からディフェクト情報の通知を受信する。ステップS322において、ピックアップ制御部203−2は、保持しているDFLの情報に、ピックアップ制御部203−1からの通知に含まれる交替先の情報を追加登録することで、交替情報を更新する。
【0118】
一方、ピックアップ制御部203−3は、ステップS341において、ピックアップ制御部203−1からのディフェクト情報の通知を受信する。ステップS342において、ピックアップ制御部203−3は、ピックアップ制御部203−4に対して、受信された通知に含まれている交替情報を通知する。このような通知を行うと、ピックアップ制御部203−3は、保持しているDFLの情報に、ピックアップ制御部203−1からの通知に含まれる交替先の情報を追加登録することで、交替情報を更新する。
【0119】
一方、ピックアップ制御部203−4は、ステップS361において、ピックアップ制御部203−3からのディフェクト情報の通知を受信する。ステップS362において、ピックアップ制御部203−4は、保持しているDFLの情報に、ピックアップ制御部203−3から転送されてきたピックアップ制御部203−1からの通知に含まれる交替先の情報を追加登録することで、交替情報を更新する。
【0120】
このように、ピックアップ制御部203−1側で、ディフェクトを検知した場合、そのディフェクトに関する情報が、ピックアップ制御部203−1乃至203−4との間で通信されることにより共有される。
【0121】
次に、ピックアップ制御部203−3でディフェクトを検知した場合を図16のフローチャートを参照して説明する。
【0122】
ステップS441において、ピックアップ制御部203−3は、ホストCPU16から、ディスク11へのデータの書き込み要求を受ける。そして、書き込みを継続中に、ディフェクトが発生したとする。ステップS442において、ピックアップ制御部203−3が、ディフェクトの発生を検知すると、ステップS443において、ディフェクトが発生したことが、ピックアップ制御部203−1に通知される。そのような通知を、ステップS401において、ピックアップ制御部203−1が受信すると、ステップS402において、ピックアップ制御部203−1は、交替先を決定する。
【0123】
ステップS402において、ディフェクトが発生した場所の替わりにデータを書き込む交替先が決定されると、ステップS403において、保持されているDFLに、交替先の情報が追加され、DFLが更新される。ステップS404において、ピックアップ制御部203−1は、ピックアップ制御部203−2とピックアップ制御部203−3に、交替先の情報を通知する。
【0124】
このように、ピックアップ制御部203−3がディフェクトを検知した場合であっても、ピックアップ制御部203−2やピックアップ制御部203−4に対しても、交替先が通知され、保持されているDFLの情報が更新されるようにする。そのために、ステップS404においてピックアップ制御部203−1は、ピックアップ制御部203−3だけでなく、ピックアップ制御部203−2に対しても交替情報を通知する。
【0125】
ピックアップ制御部203−3は、ステップS444において、ピックアップ制御部203−1からの通知を受信すると、ステップS445において、その通知に含まれる交替情報を、ピックアップ制御部203−4に対して通知する。このように出された通知は、ステップS461において、ピックアップ制御部203−4により受信される。
【0126】
ステップS404において交替情報の通知を出したピックアップ制御部203−1は、ステップS405において、交替情報を受信したピックアップ制御部203−2乃至203−4は、それぞれ、ステップS422,S446,S462において、それぞれ保持しているDFLの情報に、交替先の情報を追加登録することで交替情報の更新を行う。
【0127】
ピックアップ制御部203−3は、ステップS447において、光学ピックアップ202―2を制御して、交替先にデータを書き込む。このようなデータの書き込みを実行している間に、ピックアップ制御部203−3は、ピックアップ制御部203−4から、交替完了の通知を受信する。
【0128】
ピックアップ制御部203−3は、交替先にデータを書き込む処理が終了し、かつ、ピックアップ制御部203−4からの交替完了の通知を受信すると、ステップS449において、交替完了をピックアップ制御部203−1に通知する。このステップS449において、ピックアップ制御部203−3から出される通知には、ピックアップ制御部203−3とピックアップ制御部203−4が、共に交替完了であることを示す情報が含まれる。
【0129】
一方、ピックアップ制御部203−2も、ステップS422において、交替情報を更新すると、ステップS423において、ピックアップ制御部203−1に対して交替完了の通知を出す。
【0130】
ピックアップ制御部203−1は、このようなピックアップ制御部203−2からの通知を、ステップS406において受信し、そしてピックアップ制御部203−3からの通知を、ステップS407において受信すると、ステップS408において、ディスク11上の交替情報を更新する。
【0131】
このように、ピックアップ制御部203−3で、ディフェクトを検知した場合であっても、そのディフェクトに関する情報(交替先の情報)は、ピックアップ制御部203−1乃至203−4との間で通信されることにより共有される。
【0132】
このように、ピックアップ制御部203−1乃至203−4のいずれでディフェクトを検知したとしても、その情報は共有されるが、交替先を決定するのは、ピックアップ制御部203−1であり、ディスク11に対して交替情報を書き込むのもピックアップ制御部203−1である。
【0133】
すなわち、交替先を決定したり、ディスク11にその交替先の情報を書き込んだりする処理は、マスターとして設定されているピックアップ制御部203−1のみが行えるように構成しておくことで、交替情報の一元管理が実現され、誤った情報で、ディスク11へのアクセスが行われてしまうといったことが発生しないようにすることが可能となる。
【0134】
なお、図16のフローチャートを参照した説明は、ピックアップ制御部203−3がディフェクトを検知したときの処理を例に挙げて説明したが、ピックアップ制御部203−2またはピックアップ制御部203−4が、ディフェクトを検知した場合も同様な処理が、各ピックアップ制御部203で実行される。
【0135】
すなわち、ピックアップ制御部203−2がディフェクトを検知したときには、図16のフローチャートにおいてピックアップ制御部203−3が実行した処理を、ピックアップ制御部203−2が実行する。同様に、ピックアップ制御部203−4がディフェクトを検知したときには、図16のフローチャートにおいてピックアップ制御部203−3が実行した処理を、ピックアップ制御部203−4が実行する。
【0136】
このように、4つの光学ピックアップ202をそれぞれ制御するピックアップ制御部203―1乃至203−4がそれぞれ通信を行える構成とすることで、ピックアップ制御部203を、同じLSIを用いて構成することができ、コストを低減させることができるといった効果があるとともに、協調動作をさせることができるといった効果もある。
【0137】
さらに、そのようなLSIは、例えば、パーソナルコンピュータのドライブなどに用いられるLSIを用いることも可能であり、そのようなLSIは、比較的廉価であるため、また専用のICチップを開発したり製造したりすることをしなくても、上記した処理を実行できるため、駆動装置全体のコストを下げることができるようになる。
【0138】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0139】
図17は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータのハードウェアの構成の例を示すブロック図である。
【0140】
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303は、バス304により相互に接続されている。
【0141】
バス304には、さらに、入出力インターフェース305が接続されている。入出力インターフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部308、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部309、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動するドライブ310が接続されている。
【0142】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU301が、例えば、記憶部308に記憶されているプログラムを、入出力インターフェース305及びバス304を介して、RAM303にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0143】
コンピュータ(CPU301)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
【0144】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ310に装着することにより、入出力インターフェース305を介して、記憶部308にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部309で受信し、記憶部308にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM302や記憶部308に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0145】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0146】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0147】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明を適用した駆動装置の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】本発明を適用した駆動装置の他の構成を示す図である。
【図3】スピンドルモータの制御について説明する図である。
【図4】駆動装置の内部構成例を示す図である。
【図5】タスクについて説明する図である。
【図6】駆動装置の動作について説明するフローチャートである。
【図7】駆動装置の動作について説明するフローチャートである。
【図8】駆動装置の動作について説明するフローチャートである。
【図9】パケットについて説明する図である。
【図10】パケットについて説明する図である。
【図11】本発明を適用した駆動装置のさらに他の構成を示す図である。
【図12】スピンドルモータの制御について説明する図である。
【図13】通信に関する接続について説明する図である。
【図14】駆動装置の動作について説明するフローチャートである。
【図15】駆動装置の動作について説明するフローチャートである。
【図16】駆動装置の動作について説明するフローチャートである。
【図17】記録媒体について説明する図である。
【符号の説明】
【0149】
11 ディスク, 12 スピンドルモータ, 13 光学ヘッド, 14 光学ピックアップ, 15 ピックアップ制御部, 16 ホストCPU, 33 光学ヘッド, 34 光学ピックアップ, 35 ピックアップ制御部, 61 LSI, 62 SDRAM, 63 RF信号処理部, 71 SATA制御部, 72 メモリ制御部, 73 デコーダ, 74 エンコーダ, 75 サーボ制御部, 76 CPU, 77 シリアル通信制御部, 81 SATA制御部, 82 メモリ制御部, 83 デコーダ, 84 エンコーダ, 85 サーボ制御部, 86 CPU, 87 シリアル通信制御部, 101 ATA TASK, 102 BufCtl TASK, 103 RwCtl TASK, 104 SvCtl TASK, 201 光学ヘッド, 202 光学ピックアップ, 203 ピックアップ制御部, 231乃至234 シリアル通信制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
n個の光学ピックアップと、
前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段と、
前記n個の制御手段が互いに通信を行うための通信手段と
を備え、
前記通信手段により交替情報を通信し、
前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理する
駆動装置。
【請求項2】
前記交替情報を管理する制御手段は、ディスクが挿入されたとき、そのディスクから複数の前記交替情報を読み出し、採用した1つの交替情報を、他の制御装置に前記通信手段を用いて通知する
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記交替情報を管理する制御手段は、ディスクにデータを記録中に、欠陥を検知した場合、交替先を決定し、その交替先に関する情報を他の制御手段に前記通信手段を用いて通知する
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記交替情報を管理していない制御手段は、ディスクにデータを記録中に、欠陥を検知した場合、前記交替情報を管理している制御手段に、欠陥を検知したことを前記通知手段を用いて通知し、
前記交替情報を管理している制御手段は、そのような通知を受けた場合、交替先を決定し、その交替先に関する情報を前記通知をしてきた制御手段を含む他の制御手段に前記通信手段を用いて通知する
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記nは2であり、2個の光学ピックアップが、1個の光学ヘッドに搭載されている
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記nは4であり、2個の光学ピックアップが、1個の光学ヘッドに搭載され、2個の光学ヘッドが、対向した位置に備えられている
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記光学ヘッドに搭載されている2個の光学ピックアップ同士で通信を行い、前記光学ヘッドに搭載されている2個の光学ピックアップの内の1つの光学ピックアップと、他の光学ヘッドに搭載されている2個の光学ピックアップの内の1つの光学ピックアップとが通信を行う
請求項6に記載の駆動装置。
【請求項8】
n個の光学ピックアップを備える駆動装置の駆動方法において、
前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段が、互いに交替情報を保持するめの通信を制御し、
前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理する
ステップを含む駆動方法。
【請求項9】
n個の光学ピックアップを備える駆動装置に、
前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段が、互いに交替情報を保持するめの通信を制御し、
前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理する
ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム。
【請求項10】
n個の光学ピックアップを備える駆動装置に、
前記光学ピックアップをそれぞれ制御するn個の制御手段が、互いに交替情報を保持するめの通信を制御し、
前記n個の制御手段のうちの1つの制御手段が、交替情報を管理する
ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを記録している記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−27129(P2010−27129A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−186097(P2008−186097)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】