説明

駆動装置

【課題】昇圧回路のリアクトル素子の発熱を抑制する。
【解決手段】低電圧系電圧VLが電圧V1より大きく且つ電圧V2未満の範囲内の電圧であるときには、低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2になるようDCDCコンバータを制御する(ステップS100〜S120)。これにより、リアクトルのリプル電流の増大を抑制することができ、昇圧回路のリアクトルの発熱の増大を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置に関し、特に、駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、充放電可能な第1バッテリと、第1バッテリより電圧が低い充放電可能な第2バッテリと、リアクトル素子を有し第1バッテリに接続された低電圧系の電力を昇圧して電動機に接続された高電圧系に供給可能な昇圧回路と、低電圧系の電力を降圧して第2バッテリに供給する降圧コンバータと、低電圧系の電圧を検出する第1電圧センサと、高電圧系の電圧を検出する第2電圧センサと、電動機から電動機に要求される要求動力が出力されると共に第2バッテリに供給される電力の電圧が予め定められた所定範囲内の電圧となるよう電動機と昇圧回路と降圧コンバータとを制御する制御手段と、を備える駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の駆動装置としては、発電装置からの電力を変圧回路で変圧して負荷に供給することにより負荷を作動させるものにおいて、変圧回路から出力される直流電圧が所定範囲となるよう変圧回路をPWM信号を用いて制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、変圧回路に入力された電流の前回の計測値から現在の計測値を減じた変化量が所定値以上増減したときには、変化量に応じて変圧回路を制御する際に用いられるPWM信号のパルス幅を調整することにより、変圧回路から出力される直流電圧のリプルを小さくすることができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−250728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リアクトル素子を有する変圧回路を備える駆動装置では、リアクトル素子を流れるリプル電流が増大すると、リアクトル素子の発熱が増大してしまう。こうしたリプル電流は、変圧回路から出力される直流電圧に対する変圧回路に入力される直流電圧の比率である変圧比に応じて異なるため、変圧比に応じてより適正にリプル電流を抑制して、リアクトル素子の発熱を抑制することが望ましい。
【0005】
本発明の駆動装置は、昇圧回路のリアクトル素子の発熱を抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の駆動装置は、
駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、充放電可能な第1バッテリと、前記第1バッテリより電圧が低い充放電可能な第2バッテリと、リアクトル素子を有し前記第1バッテリに接続された低電圧系の電力を昇圧して前記電動機に接続された高電圧系に供給可能な昇圧回路と、前記低電圧系の電力を降圧して前記第2バッテリに供給する降圧コンバータと、前記低電圧系の電圧を検出する第1電圧センサと、前記高電圧系の電圧を検出する第2電圧センサと、前記第2バッテリの端子間電圧を検出する第3電圧センサと、前記電動機から前記電動機に要求される要求動力が出力されると共に前記検出された第2バッテリの端子間電圧が予め定められた所定範囲内の電圧となるよう前記電動機と前記昇圧回路と前記降圧コンバータとを制御する制御手段と、を備える駆動装置において、
前記制御手段は、前記検出された低電圧系の電圧が前記検出された高電圧系の電圧の略0.5倍の電圧から所定電圧を減じた第1電圧から前記高電圧系の電圧の略0.5倍の電圧に前記所定電圧を加えた第2電圧までの範囲内の電圧であるときには、前記低電圧系の電圧が前記第1電圧または前記第2電圧になるよう前記電動機と前記昇圧回路と前記降圧コンバータとを制御する低電圧系電圧調整制御を実行する手段である
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の駆動装置では、検出された低電圧系の電圧が検出された高電圧系の電圧の略0.5倍の電圧から所定電圧を減じた第1電圧から高電圧系の電圧の略0.5倍の電圧に所定電圧を加えた第2電圧までの範囲内の電圧であるときには、低電圧系の電圧が第1電圧または第2電圧になるよう電動機と昇圧回路と降圧コンバータとを制御する低電圧系電圧調整制御を実行する。リアクトル素子を流れるリプル電流の大きさは、高電圧系の電圧に対する低電圧系の電圧の比率である昇圧比に応じて変化し、昇圧比が2倍程度のとき、つまり、低電圧系の電圧が高電圧系の電圧の略0.5倍のときにリプル電流が増大する場合がある。したがって、検出された低電圧系の電圧が第1電圧から第2電圧までの範囲内の電圧であるときには、低電圧系の電圧が第1電圧または第2電圧になるよう電動機および昇圧回路および降圧コンバータの少なくとも1つを制御する低電圧系電圧調整制御を実行することにより、リプル電流が増大するのを抑制することができ、リアクトル素子の発熱を抑制することができる。
【0009】
こうした本発明の駆動装置において、前記低電圧系電圧調整制御は、前記低電圧系の電圧と前記第2バッテリの電圧とに基づいて前記低電圧系の電圧が前記第1電圧または前記第2電圧になるよう前記第2バッテリの目標電圧を設定し、前記第2バッテリの電圧が前記設定された目標電圧になるよう前記降圧コンバータを制御する制御であるものとすることができるし、前記低電圧系電圧調整制御は、前記低電圧系の電圧が前記第1電圧または前記第2電圧になるよう前記第1バッテリの全容量に対する蓄電されている容量の割合である蓄電割合の目標値を設定し、前記蓄電割合が前記目標値になるよう前記電動機と前記昇圧回路とを制御する制御であるものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施例としての駆動装置10の構成の概略を示す構成図である。
【図2】昇圧回路30の構成の概略を示す回路図である。
【図3】ECU50により実行される電圧制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】高電圧系電圧VHと低電圧系電圧VLとの時間変化の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置10の構成の概略を示す構成図である。実施例の駆動装置10は、図示するように、例えば同期発電電動機として構成されたモータ12と、モータ12を駆動するためのインバータ14と、例えば定格電圧が200Vのリチウムイオン電池などの二次電池として構成されたバッテリ22と、バッテリ22に接続された低電圧系の電力ライン32の電力を昇圧してモータ12が接続された高電圧系の電力ライン16に供給する昇圧回路30と、電力ライン32の電圧を平滑する平滑コンデンサ33と、例えば定格電圧が12Vの鉛蓄電池などのバッテリ22より電圧の低い二次電池として構成されたバッテリ40と、電力ライン32に接続されバッテリ22からの電力をその電圧を降圧してバッテリ40と補機42とが接続された電力ライン44に供給するDCDCコンバータ46と、図示しないCPUやROM,RAM,入出力ポートを有するマイクロプロセッサとして構成され、電力ライン16の電圧を平滑する平滑コンデンサ17の端子間電圧を検出する電圧センサ18からの高電圧系電圧VHや平滑コンデンサ33の端子間電圧を検出する電圧センサ34からの低電圧系電圧VL,バッテリ40の端子間電圧を検出する電圧センサ41からのバッテリ電圧Vb2などの信号を入力すると共にインバータ14や昇圧回路30,DCDCコンバータ46を駆動制御する電子制御ユニット(以下、ECUという)50と、を備える。
【0013】
昇圧回路30は、図2に示すように、スイッチング素子T1,T2と、スイッチング素子T1,T2に逆方向に並列接続されたダイオードD1,D2と、スイッチング素子T1,T2の中間点に接続されたリアクトルLとを有し、スイッチング素子T1,T2をオンオフ制御することによりバッテリ22からの直流電力をその電圧を昇圧してインバータ14に供給したりインバータ14に作用している直流電圧を降圧するよう構成されている。
【0014】
DCDCコンバータ46は、電力ライン32から入力されて図示しないスイッチング素子によるスイッチング回路により直流から交流に変換された電力を図示しないトランスにより降圧して整流し平滑して、所望の電圧の電力として電力ライン44に出力するように構成されている。
【0015】
こうして構成された駆動装置10では、基本的には、ECU50により実行される通常の駆動制御により、モータ12に要求される要求トルクがモータ12から出力されるようインバータ13や昇圧回路30のスイッチング制御を行なう。昇圧回路30のスイッチング制御は、モータ12に要求される要求トルクとモータ12の回転数とに基づいて要求トルクやモータ12の回転数が大きいほど大きくなる傾向にインバータ14に印加すべき目標電圧を設定し、電圧センサ18からの高電圧系電圧VHが目標電圧になるよう昇圧回路30の図示しないスイッチング素子をオンオフ制御することにより行なわれる。
【0016】
こうした通常の駆動制御において、DCDCコンバータ46の通常スイッチング制御は、バッテリ40のバッテリ電圧Vb2や補機42の駆動状態に基づいてバッテリ40の定格電圧より若干低い下限電圧(例えば11.5Vなど)以上かつバッテリ40の定格電圧より高い上限電圧(例えば15Vなど)未満の範囲内で電力ライン44に出力すべき目標電圧Vb2*を設定し、設定した目標電圧Vb2*になるようDCDCコンバータ46を制御することにより行なわれる。
【0017】
こうして構成された駆動装置10では、低電圧系電圧VLが高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧であるときに低電圧系電圧VLが他の電圧であるときに比してリプル電流が特に大きくなり、リアクトルLの発熱量が増大する。駆動装置10のECU50は、こうしたリアクトルLの発熱を抑制するために、DCDCコンバータ46については、以下に説明する電圧調整制御を実行する。
【0018】
図3は、ECU50により実行される電圧調整制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。電圧調整制御ルーチンが実行されると、ECU50は、電圧センサ34により検出された低電圧系電圧VLを検出して(ステップS100)、低電圧系電圧VLが高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧から所定電圧ΔV(例えば、1Vなど)を減じた電圧である電圧V1より大きく且つ低電圧系電圧VLが高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧に所定電圧ΔVを加えた電圧である電圧V2未満の範囲内の電圧であるときには(ステップS110)、通常のスイッチング制御に代えて、低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2のうち近いほうの電圧になるようDCDCコンバータ46を制御して(ステップS120)、本ルーチンを終了し、低電圧系電圧VLが電圧V1より大きく電圧V2未満の範囲内でないときには、ステップS120の処理を実行せずに上述した通常の制御を実行して、本ルーチンを終了する。なお、ステップS120の処理は、所定時間(例えば、1秒など)継続して実行するものとしてもよい。
【0019】
ステップS120の処理では、電圧センサ34により検出された低電圧系電圧VLと電圧センサ41により検出されたバッテリ電圧Vb2と低電圧系電圧VLを電圧V1または電圧V2にするためのバッテリ電圧Vb2の目標電圧Vb2*との関係を予め定めてマップとしてECU50に記憶しておき、電圧センサ34により検出された低電圧系電圧VLと電圧センサ41により検出されたバッテリ電圧Vb2とが与えられると、マップを用いて対応する目標電圧Vb2*を設定し、バッテリ電圧Vb2が目標電圧Vb2*となるようDCDCコンバータ46を制御するものとした。こうした処理により、バッテリ40が充電または放電されて、低電圧系電圧VLが高電圧系電圧VHの0.5倍にならないようすることができる。図4は、低電圧系電圧VLが電圧V1になるようDCDCコンバータ46を制御したときの低電圧系電圧VLと高電圧系電圧VHとの時間変化の一例を示す説明図であり、図中、破線は、低電圧系電圧VLが高電圧系電圧VHの0.5倍となったときの低電圧系電圧VLの時間変化の一例を示している。なお、所定電圧ΔVは、低電圧系電圧VLにリプルが生じている状態で低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2になるようDCDCコンバータ46を制御したときに、低電圧系電圧VLが高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧にならないようマージンを取ることが可能な電圧であるものとした。このように、低電圧系電圧VLが電圧V1より大きく且つ電圧V2未満の範囲内の電圧であるときには、低電圧系電圧VLが電圧V1になるようDCDCコンバータ46を制御することにより、低電圧系電圧VLが高電圧系電圧VHの0.5倍になるのが回避されるから、リプル電流の増大が抑制され、リアクトルLの発熱の増大を抑制することができる。
【0020】
以上説明した実施例の駆動装置10によれば、低電圧系電圧VLが電圧V1より大きく且つ電圧V2未満の範囲内の電圧であるときには、低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2になるようDCDCコンバータ46を制御することにより、昇圧回路30のリアクトルLに流れるリプル電流の増大を抑制することができ、リアクトルLの発熱の増大を抑制することができる。
【0021】
実施例の駆動装置10では、電圧V1を高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧から所定電圧ΔVを減じた電圧として、電圧V2を高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧に所定電圧ΔVを加えた電圧とするものとしたが、電圧V1を高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧より若干高い電圧から所定電圧ΔVを減じた電圧として、電圧V2を高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧より若干高い電圧に所定電圧ΔVを加えた電圧としたり、電圧V1を高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧より若干低い電圧から所定電圧ΔVを減じた電圧として、電圧V2を高電圧系電圧VHの0.5倍の電圧より若干低い電圧に所定電圧ΔVを加えた電圧としてもよい。
【0022】
実施例の駆動装置10では、低電圧系電圧VLが電圧V1より大きく且つ低電圧系電圧VLが電圧V2未満の範囲内の電圧であるときには、低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2になるようDCDCコンバータ46を制御するものとしたが、低電圧系電圧VLが電圧V1より大きく且つ電圧V2未満の範囲外の電圧になるようDCDCコンバータ46を制御すればよいから、例えば、低電圧系電圧VLが電圧V1より低い電圧になるようDCDCコンバータ46を制御したり、低電圧系電圧VLが電圧V2より高い電圧になるようDCDCコンバータ46を制御したりしてもよい。
【0023】
実施例の駆動装置10では、低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2となるようDCDCコンバータ46を制御するものとしたが、低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2となるようバッテリ22の全容量に対する現在の蓄電量の割合である蓄電量割合SOCの目標値SOC*を設定し、蓄電量割合SOCが目標値SOC*になるようモータ12の目標トルクを設定し、設定した目標トルクでモータ12が駆動するよう昇圧回路30とインバータ14とを制御するものとしてもよい。
【0024】
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ12が「電動機」に相当し、バッテリ22が「第1バッテリ」に相当し、昇圧回路30が「昇圧回路」に相当し、DCDCコンバータ46が「降圧コンバータ」に相当し、電圧センサ34が「第1電圧センサ」に相当し、電圧センサ18が「第2電圧センサ」に相当し、モータ12に要求される要求トルクがモータ12から出力されると共にバッテリ40の定格電圧より若干低い下限電圧以上かつバッテリ40の定格電圧より高い上限電圧未満の範囲内で電力ライン44に出力すべき目標電圧Vb2*を設定し、設定した目標電圧Vb2*になるようインバータ14と昇圧回路30とDCDCコンバータ46とを制御したり、低電圧系電圧VLが電圧V1より大きく且つ電圧V2未満の範囲内の電圧であるときには、低電圧系電圧VLが電圧V1または電圧V2になるようDCDCコンバータ46を制御するECU50が「制御手段」に相当する。
【0025】
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0026】
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、駆動装置の製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0028】
10 駆動装置、12 モータ、14 インバータ、16,32,44 電力ライン、17,33 平滑コンデンサ、18,23,41 電圧センサ、22,40 バッテリ、30 昇圧回路、42 補機、46 DCDCコンバータ、50 電子制御ユニット(ECU)、D1,D2 ダイオード、L リアクトル、T1,T2 スイッチング素子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、充放電可能な第1バッテリと、前記第1バッテリより電圧が低い充放電可能な第2バッテリと、リアクトル素子を有し前記第1バッテリに接続された低電圧系の電力を昇圧して前記電動機に接続された高電圧系に供給可能な昇圧回路と、前記低電圧系の電力を降圧して前記第2バッテリに供給する降圧コンバータと、前記低電圧系の電圧を検出する第1電圧センサと、前記高電圧系の電圧を検出する第2電圧センサと、前記第2バッテリの端子間電圧を検出する第3電圧センサと、前記電動機から前記電動機に要求される要求動力が出力されると共に前記検出された第2バッテリの端子間電圧が予め定められた所定範囲内の電圧となるよう前記電動機と前記昇圧回路と前記降圧コンバータとを制御する制御手段と、を備える駆動装置において、
前記制御手段は、前記検出された低電圧系の電圧が前記検出された高電圧系の電圧の略0.5倍の電圧から所定電圧を減じた第1電圧から前記高電圧系の電圧の略0.5倍の電圧に前記所定電圧を加えた第2電圧までの範囲内の電圧であるときには、前記低電圧系の電圧が前記第1電圧または前記第2電圧になるよう前記電動機と前記昇圧回路と前記降圧コンバータとを制御する低電圧系電圧調整制御を実行する手段である
駆動装置。
【請求項2】
請求項1記載の駆動装置であって、
前記低電圧系電圧調整制御は、前記低電圧系の電圧と前記第2バッテリの電圧とに基づいて前記低電圧系の電圧が前記第1電圧または前記第2電圧になるよう前記第2バッテリの目標電圧を設定し、前記第2バッテリの電圧が前記設定された目標電圧になるよう前記降圧コンバータを制御する制御である
駆動装置。
【請求項3】
請求項1記載の駆動装置であって、
前記低電圧系電圧調整制御は、前記低電圧系の電圧が前記第1電圧または前記第2電圧になるよう前記第1バッテリの全容量に対する蓄電されている容量の割合である蓄電割合の目標値を設定し、前記蓄電割合が前記目標値になるよう前記電動機と前記昇圧回路とを制御する制御である
駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−170173(P2012−170173A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26819(P2011−26819)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】