説明

駐車場システム

【課題】店舗及び駐車場運営事業者双方の事務処理負担を軽減し、かつ店舗毎に独自の割引ルールを設定可能なシステムを提供する。
【解決手段】店舗用端末1は割引クーポンの発行可能残高を記憶し、発行可能残高の加増希望額を含む発行要求情報をセンタサーバ4に送信する。センタサーバ4は発行要求情報を受け付け、発行許可情報を店舗用端末1に返信するとともに、発行要求情報に基づいた店舗毎の割引クーポンの発行額を集計して店舗に対する請求金(顧客に提供する割引クーポンの対価)を決定する。他方、店舗用端末1は、顧客に対して発行する割引クーポン額の設定入力を受け付けて記憶し、その割引クーポン額に相当するクーポン情報を顧客の記録媒体5に書き込み、さらに発行した割引クーポン額分だけ発行可能残高を減算する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有料駐車場の利用料金精算のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
有料駐車場に設置される駐車場利用料金の自動精算システムが既知である(例えば、下記特許文献を参照)。一般的な自動精算システムでは、入場時に駐車券発行機が発行する駐車券を受け取り、退場時にその駐車券を精算機に挿入して駐車時間に応じた料金を算定、支払をするのが通例である。また、料金支払に際し、同精算機に所定の割引券を挿入すれば駐車料金の割引を受けることができる。
【特許文献1】特開2001−243511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くの小売店や飲食店等が、一定金額以上の買物をした顧客に対して付近の有料駐車場の割引券を提供し、集客の向上を図っている。顧客が受ける駐車料金の割引分は、店舗が肩代わりする。店舗は、事前に駐車場の運営事業者から割引券を買い入れておくことを要求され、割引券のストックが少なくなれば当然買い足さなくてはならない。駐車場の運営事業者にとっても、個々の店舗に頻繁に駐車券を納入せねばならず、双方の事務処理負担が大きい。
【0004】
加えて、顧客に割引券を提供するにあたっては、各店舗に予め配備してある認証機に顧客の所持する駐車券を挿入して認証処理を実行する必要がある。そして、この認証機及び精算機の料金計算ソフトウェアの制約により、ある店舗にて買物金額2000円以上で駐車料金1時間分を割引するルールとなっている場合、他の店舗においても買物金額2000円以上で駐車料金1時間分を割引せざるを得ず、店舗毎に独自の割引ルールを設定できないという不都合がある。
【0005】
以上の問題に着目してなされた本発明は、店舗及び駐車場運営事業者双方の事務処理負担を軽減し、かつ店舗毎に独自の割引ルールを設定可能なシステムを実現しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、店舗毎に配備した店舗用端末と、店舗を訪れる顧客が所持する記録媒体と、顧客が利用する駐車場の利用料金を精算する精算機と、店舗に対する請求金を決定するセンタサーバとを要素とするシステムであって、店舗用端末が、店舗を識別する店舗識別子及び割引クーポンの希望発行額を含む発行要求情報をセンタサーバに向けて送信する要求送信部と、センタサーバから返信される発行許可情報を受信する許可受信部と、前記許可受信部で受信した発行許可情報に基づく割引クーポンの発行可能残高を記憶する残高記憶部と、一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部と、前記クーポン書込部を介して発行した割引クーポン額分だけ前記残高記憶部に記憶している発行可能残高を減算する残高更新部とを具備し、精算機が、駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部とを具備し、センタサーバが、店舗用端末から送信される発行要求情報を受信する要求受信部と、前記要求受信部で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末に向けて返信する許可返信部と、前記要求受信部で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部とを具備する駐車場システムを構成した。ここで、「発行額」「発行可能残高」「割引クーポン額」「割引額」並びに「駐車場利用額」は、時間単位(駐車時間を割引する場合)の値であることもあれば、金額単位(駐車料金を割引する場合)の値であることもある。
【0007】
本駐車場システムでは、各店舗の端末からセンタサーバにアクセスし、予め割引クーポンの発行可能残高をチャージしておく。顧客に対して発行する割引クーポンの額は、各店舗の端末毎に個別に設定入力することができる。そして、顧客が店舗を訪れた際、設定入力した額の割引クーポンの情報を、顧客が所持する記録媒体に書き込む。顧客は、この割引クーポン情報を精算機に読み取らせて駐車料金の割引を受けることができる。センタサーバは、店舗用端末に割引クーポンの発行可能残高をチャージした履歴を蓄積し、その履歴を参照して各店舗に請求すべき金額を算定する。
【0008】
本発明によれば、各店舗が割引券をストックしておく必要がなく、駐車場の運営事業者が各店舗に頻繁に割引券を納入する必要もない。よって、割引券の購入に伴う店舗、駐車場運営事業者双方の事務処理負担が軽減される。その上で、ある店舗では買物金額500円以上で駐車料金を100円割引し、他の店舗では買物金額1000円以上で駐車料金を200円割引するというように、各店舗で自由に割引ルールを設定できる。さらに、特別セール期間中は割引クーポン額を引き上げる等、その時々に応じた設定変更も柔軟になし得る。また、複数店舗が入居する商業ビル、百貨店やショッピングモール等においては、顧客が幾つかの店舗で買物をし、それら店舗で個々に割引クーポンの発行を受けることができる。このとき、精算機にて、顧客の記録媒体に記憶された複数の割引クーポンの額を合算して駐車場利用額から割り引く処理が可能となる。
【0009】
上述の駐車場システムは、予め店舗用端末に割引クーポンの発行可能残高をチャージさせ、そのチャージ分の対価を事後的に店舗に請求するものであった。これに対して、顧客に対して割引クーポンを発行する都度各店舗の端末からセンタサーバにアクセスしてクーポン発行許可を得るようにし、実際に顧客に発行したクーポン分の対価を店舗に請求するシステムとしてもよい。その場合、店舗用端末が、一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額を含む発行要求情報をセンタサーバに向けて送信する要求送信部と、センタサーバから返信される発行許可情報を受信する許可受信部と、前記許可受信部で受信した発行許可情報に基づいて割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部とを具備し、精算機が、駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部とを具備し、センタサーバが、店舗用端末から送信される発行要求情報を受信する要求受信部と、前記要求受信部で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末に向けて返信する許可返信部と、前記要求受信部で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部とを具備する構成をとる。
【0010】
あるいは、店舗が発行した割引クーポンが使用された事実に関する情報を精算機からセンタサーバに送信するようにし、顧客が駐車料金の割引を受けた分の対価を店舗に請求するシステムとしてもよい。その場合、店舗用端末が、一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部とを具備し、精算機が、駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部と、前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報をセンタサーバに向けて送信する利用情報送信部とを具備し、センタサーバが、精算機から送信されるクーポン情報を受信する利用情報受信部と、前記利用情報受信部で受信したクーポン情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部とを具備する構成をとる。
【0011】
前記記録媒体が電子マネー情報(電子マネーの残高等)若しくはクレジットカード情報(カード番号等)をも記憶し、または、前記記録媒体と電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を記憶する記録媒体とが同一物体に実装されており、前記精算機が、電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を記憶した記録媒体との交信を通じて前記収受料金算出部で算出した収受料金を収受する料金収受部をさらに具備しているならば、精算機が顧客の記録媒体からクーポン情報を読み取るのと同時に電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を読み取って料金収受処理を実行することができる。つまり、一度の読み取り操作で決済が完了することになり、顧客にとっての操作性、利便性が高まる。
【0012】
加えて、顧客が駐車場を利用する際にその駐車場を識別する駐車場識別子を顧客の記録媒体に書き込む駐車券発行機をも要素とするシステムであって、前記店舗用端末が、提携している駐車場を識別する駐車場識別子を記憶する提携駐車場記憶部と、店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込まれている駐車場識別子を読み出す駐車券読出部とをさらに具備しており、前記駐車券読出部で読み出した駐車場識別子が前記提携駐車場記憶部に記憶した駐車場識別子の中に含まれていることを条件として、前記クーポン書込部がクーポン情報を顧客の記録媒体に書き込むものであれば、顧客が店舗と提携関係にある駐車場を利用している場合にのみ割引クーポンを発行し、そうでなければ割引クーポンを発行しないようにすることができる。
【0013】
割引クーポンを発行することについての妥当性検証を、センタサーバ側で実施することも考えられる。その場合、前記店舗用端末が、店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込まれている駐車場識別子を読み出す駐車券読出部と、前記駐車券読出部で読み出した駐車場識別子をセンタサーバに向けて送信する確認要求送信部と、センタサーバから返信される確認情報を受信する確認受信部とをさらに具備し、前記センタサーバが、提携している駐車場を識別する駐車場識別子を記憶する提携駐車場記憶部と、店舗用端末から送信される駐車場識別子を受信する確認要求受信部と、前記確認要求受信部で受信した駐車場識別子が前記提携駐車場記憶部に記憶した駐車場識別子の中に含まれている場合にその旨を示す駐車場確認情報を店舗用端末に向けて返信する確認返信部とをさらに具備しており、店舗用端末が前記駐車場確認情報を受信したことを条件として、前記クーポン書込部がクーポン情報を顧客の記録媒体に書き込む構成をとる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、店舗及び駐車場運営事業者双方の事務処理負担を軽減し、かつ店舗毎に独自の割引ルールを設定可能なシステムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
<第1実施形態>
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本駐車場システムは、例えば商業ビル、百貨店やショッピングモール等に入居する複数の店舗が共通して提携する有料駐車場の利用料金の割引サービスを実現する。図1に示すように、本駐車場システムは、店舗を訪れる顧客が所持する記録媒体5と、各店舗に配備している店舗用端末1と、顧客が駐車場を利用する際に駐車券を発行する駐車券発行機2と、顧客から駐車場の利用料金を収受して精算する精算機3と、駐車場の利用履歴及び料金割引の履歴を集約して各店舗に対する請求金を決定するセンタサーバ4とを主要な構成要素とする。駐車券発行機2、店舗用端末1及び精算機3はそれぞれ、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の電気通信回線を介してセンタサーバ4に接続する。
【0016】
顧客の記録媒体5は、駐車券に相当する駐車券情報や、駐車料金の割引クーポンに相当するクーポン情報を記憶する。記録媒体5は、RFID(Radio Frequency IDentification)を採用した非接触ICカードや携帯電話端末、あるいは磁気カード等である。この記録媒体5は、電子マネー情報若しくはクレジットカード情報をも記憶していることがある、または、電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を記憶する記録媒体と同一物体となっていることがある。
【0017】
店舗用端末1は、駐車場利用料金の割引クーポンに相当するクーポン情報を顧客の記録媒体5に書き込む。並びに、センタサーバ4にアクセスして、割引クーポンの発行可能残高のチャージを行う。店舗用端末1には、例えばPDA(Personal Digital Assistants)やパーソナルコンピュータ、またはPOS(Point Of Sales)レジ等を採用することができる。店舗用端末1は、図2に示すように、プロセッサ1a、メインメモリ1b、補助記憶デバイス1c、表示制御デバイス1d、ディスプレイ1e、操作入力デバイス1f、通信インタフェース1g、リーダ/ライタ1h、音声出力デバイス1i等のハードウェア資源を備え、これらがコントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)1jにより制御されて連携動作するものである。補助記憶デバイス1cは、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、光学ディスクドライブ、その他である。表示制御デバイス1dは、プロセッサ1aより受けた描画指令を基に表示させるべき画像データを生成してディスプレイ1eに向けて送出するグラフィクスプロセッサ、画像データ等を一時記憶しておくビデオメモリ等を要素とする。操作入力デバイス1fは、手指で操作可能なボタン、キーボードや、マウス、トラックパッド、タッチパネル(ディスプレイ1eに重なっていることがある)等のポインティングデバイスである。通信インタフェース1gは、電気通信回線を介したデータ通信を行うためのデバイスであり、NIC(Network Interface Card)や無線トランシーバに代表される。リーダ/ライタ1hは、非接触ICカードや携帯電話端末と通信するRFIDリーダ/ライタ、あるいは磁気カードリーダ/ライタ等である。音声出力デバイス1iは、CODEC(COder−DECoder)、アンプ及びスピーカ等を備えてなるものである。
【0018】
プロセッサ1aで実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス1cに記憶されており、プログラムの実行の際に補助記憶デバイス1cからメインメモリ1bに読み込まれ、プロセッサ1aで解読される。しかして、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図3に示している要求送信部101、許可受信部102、残高記憶部103、提携駐車場記憶部104、駐車券読出部105、入力受付部106、クーポン額記憶部107、クーポン書込部108、残高更新部109としての機能を発揮する。
【0019】
要求送信部101は、店舗を識別する店舗識別子と、割引クーポンの希望発行額とを含む発行要求情報をセンタサーバ4に向けて送信する。発行要求情報はいわば、店舗による割引クーポンの購入申し込みである。店舗識別子は、店舗のID番号及び/または端末のID番号であり、予めメインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cに暗号化して記憶している。希望発行額は、店舗側が割引クーポンの発行可能残高をどれだけ加増したいのかを示すもので、通常は店舗側の人間が操作入力デバイス1fを介して手入力(選択肢の中からの選択操作であることがある)する。店舗用端末1は、特にインターネットを介してセンタサーバ4にアクセスし、これらを送信する。
【0020】
許可受信部102は、センタサーバ4から返信される発行許可情報を受信する。発行許可情報は、発行要求情報によって示された希望発行額の分だけ発行可能残高を加増することを許可する旨を示す。
【0021】
残高記憶部103は、割引クーポンの発行可能残高を記憶する。発行可能残高は、その店舗があと何時間分または何円分の割引クーポンを発行できるのかを示し、メインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cに暗号化して記憶している。本実施形態では、上記の発行許可情報を受信した後、先に送信した発行要求情報における希望発行額分の値を発行可能残高に加算する処理を行う。
【0022】
提携駐車場記憶部104は、その店舗が提携している駐車場を識別する駐車場識別子を記憶する。これは、当該店舗の発行する割引クーポンが有効となる駐車場(識別子)のリストである。駐車場識別子は、駐車場運営事業者のID番号及び/または駐車場自体のID番号である。各店舗と各駐車場との提携関係を示すマスタデータは、センタサーバ4が保有し管理している。店舗と駐車場との提携関係はしばしば追加/削除されることが想定されるので、本実施形態では、店舗用端末1が所定間隔で自動的にセンタサーバ4にアクセスして提携駐車場の最新のリストをダウンロードし、メインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cに記憶する。
【0023】
駐車券読出部105は、顧客の所持する記録媒体5に記憶されている駐車券情報をリーダ/ライタ1hを介して読み出す。駐車券情報は、
・顧客が駐車した駐車場を識別する駐車場識別子
・入場(駐車)日時のタイムスタンプ
・退場済みフラグ(該当の入場が既に精算、退場済みであることを示すフラグ)
等のフィールド(属性)を含む。
【0024】
入力受付部106は、一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける。発行する割引クーポンの額は、店舗側の人間が操作入力デバイス1fを介して手入力(選択肢の中からの選択操作であることがある)する。なお、割引クーポン額自体を直接入力するのではなく、買物金額を入力することによって間接的に割引クーポン額を入力する態様もとり得る。例えば、買物金額のn%の割引クーポンを発行する、またはx円の買物金額毎にy円の割引クーポンを発行するというような場合、買物金額から割引クーポン額を決定するルールの情報(割引率n、またはxとyとの変換テーブル等)を予めメインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cに記憶しておき、買物金額の入力を受け付けた上でこれを基に割引クーポンの額を算定する。割引クーポンの額の入力は、顧客に割引クーポンを発行するその時に行われてもよいし、顧客を迎える以前に初期設定として行われてもよい。
【0025】
クーポン額記憶部107は、入力受付部106で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶する。即ち、一の顧客に対して何時間分または何円分の割引クーポンを発行するのかの値を、メインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cに記憶する。
【0026】
クーポン書込部108は、クーポン額記憶部107に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を、店舗を訪れた顧客の記録媒体5にリーダ/ライタ1hを介して書き込む。クーポン情報は、
・割引クーポンを発行した店舗を識別する店舗識別子
・割引クーポン発行日時のタイムスタンプ
・何時間分または何円分の駐車料金を割り引くのかを示す割引クーポン額の値
・使用済みフラグ(該当の割引クーポンが既に精算に使用済みであることを示すフラグ)
等のフィールドを含む。本実施形態では、割引クーポンの発行に先んじて、顧客が店舗と提携している駐車場を利用しているかどうかの検証を行う。この妥当性検証では、駐車券読出部105で読み出した駐車券情報に含まれる駐車場識別子が、提携駐車場記憶部104で記憶している提携駐車場のリスト中に存在するか否かを判定し、リスト中に存在していない場合にはクーポン情報の書き込みを実行しない。
【0027】
残高更新部109は、残高記憶部103に記憶している発行可能残高を、クーポン書込部108を介して発行した割引クーポン額分だけ減算した値に書き換える。
【0028】
駐車券発行機2は、駐車券に相当する駐車券情報を顧客の記録媒体5に書き込む。駐車券発行機2は、図4に示すように、プロセッサ2a、メインメモリ2b、補助記憶デバイス2c、表示制御デバイス2d、ディスプレイ2e、操作入力デバイス2f、通信インタフェース2g、I/Oインタフェース2h、リーダ/ライタ2i等のハードウェア資源を備え、これらがコントローラ2jにより制御されて連携動作するものである。I/Oインタフェース2hは、入場ゲート6等と接続してこれに制御信号を入力するためのインタフェースである。
【0029】
プロセッサ2aで実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス2cに記憶されており、プログラムの実行の際に補助記憶デバイス2cからメインメモリ2bに読み込まれ、プロセッサ2aで解読される。しかして、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図5に示している駐車券書込部201としての機能を発揮する。
【0030】
駐車券書込部201は、駐車券情報を、駐車場を利用しようとする顧客の所持する記録媒体5にリーダ/ライタ2iを介して書き込む。駐車所識別子は、予めメインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cに暗号化して記憶している。
【0031】
精算機3は、顧客の記録媒体5に記憶されている駐車券情報及びクーポン情報を読み出し、駐車場の利用料金を精算する。精算機3は、駐車券発行機2と一体をなしていることがある。精算機3は、図6に示すように、プロセッサ3a、メインメモリ3b、補助記憶デバイス3c、表示制御デバイス3d、ディスプレイ3e、操作入力デバイス3f、通信インタフェース3g、I/Oインタフェース3h、リーダ/ライタ3i、料金収受機構3j等のハードウェア資源を備え、これらがコントローラ3kにより制御されて連携動作するものである。I/Oインタフェース3hは、退場ゲート7等と接続してこれに制御信号を入力するためのインタフェースである。料金収受機構3jは、既存の精算機と同様、硬貨を選別するコインセレクタや紙幣を選別する紙幣リーダ、釣銭を払い出す釣銭払出機等を備えてなるものである。
【0032】
プロセッサ3aで実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス3cに記憶されており、プログラムの実行の際に補助記憶デバイス3cからメインメモリ3bに読み込まれ、プロセッサ3aで解読される。しかして、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図7に示しているクーポン読出部301、収受料金算出部302、料金収受部303、利用情報書込部304としての機能を発揮する。
【0033】
クーポン読出部301は、駐車場を利用した顧客の記録媒体5に書き込まれている駐車券情報及びクーポン情報をリーダ/ライタ3iを介して読み出す。
【0034】
収受料金算出部302は、クーポン読出部301で読み出した駐車券情報を基に駐車場利用額を算出し、そこからクーポン情報に対応した割引額を割り引いて、顧客から収受すべき料金を算出する。
【0035】
料金収受部303は、収受料金算出部302で算出した料金を顧客から収受する。具体的には、既存の精算機と同様、料金をディスプレイ3eの画面に表示し、顧客が投入する貨幣を料金収受機構3jにおいて勘定して収受し、必要であれば釣銭の払い出しを行う。顧客の所持する記録媒体5が電子マネー情報をも記憶し、または駐車券情報等を記憶する記録媒体5と電子マネー情報を記憶する記録媒体とが同一物体に実装されている場合には、現金の替わりに電子マネーを収受することができる。この場合、リーダ/ライタ3iを介して、その記録媒体に記憶されている電子マネー情報を、料金分だけ減算した値に書き換える。あるいは、顧客の所持する記録媒体5がクレジットカード情報をも記憶し、または駐車券情報等を記憶する記録媒体5とクレジットカード情報を記憶する記録媒体とが同一物体に実装されている場合には、クレジットカード決済として料金を収受することができる。この場合、リーダ/ライタ3iを介してその記録媒体に記憶されているクレジットカード情報を読み出し、料金の情報とともにホストコンピュータ(図示せず)に向けて送信し、照会、決済する。
【0036】
利用情報書込部304は、料金収受部303における料金収受後、利用情報を、顧客の所持する記録媒体5にリーダ/ライタ3iを介して書き込む。利用情報は、精算及び退場の記録である。利用情報は、
・駐車場識別子
・退場(精算)日時のタイムスタンプ
・駐車場利用額(正規の、割引前の駐車料金)
・駐車料金の割引に使用した一または複数のクーポン情報(使用済みフラグを除く)
・割引総額
等のフィールドを含む。なお、この利用情報を、センタサーバ4に向けて送信するようにしてもよい。加えて、利用情報書込部304は、精算を終えた駐車場利用に係る駐車券情報の退場済みフラグをオンに書き換えるか、または駐車券情報を記録媒体5から消去する。併せて、割引に使用したクーポン情報の使用済みフラグをオンに書き換えるか、またはそのクーポン情報を記録媒体5から消去する。
【0037】
センタサーバ4は、店舗用端末1からもたらされる発行要求情報を受け付けて割引クーポンの発行可能残高のチャージを許可するとともに、各店舗毎の割引クーポンの発行額を集計する。センタサーバ4は、図8に示すように、プロセッサ4a、メインメモリ4b、補助記憶デバイス4c、通信インタフェース4d等のハードウェア資源を備え、これらがコントローラ4eにより制御されて連携動作するものである。
【0038】
プロセッサ4aで実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス4cに記憶されており、プログラムの実行の際に補助記憶デバイス4cからメインメモリ4bに読み込まれ、プロセッサ4aで解読される。しかして、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図9に示している要求受信部401、許可返信部402、履歴記憶部403、請求金算出部404、提携駐車場記憶部405としての機能を発揮する。
【0039】
要求受信部401は、店舗用端末1から送信される発行要求情報を受信する。
【0040】
許可返信部402は、要求受信部401で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末1に向けて返信する。
【0041】
履歴記憶部403は、要求受信部401で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を、店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する。即ち、各店舗が行った発行可能残高のチャージの履歴を、メインメモリ4bまたは補助記憶デバイス4cに記憶する。履歴情報は、
・店舗を識別する店舗識別子
・当該店舗における発行可能残高の加増日時(発行要求情報の受信日時または発行許可情報の送信日時)のタイムスタンプ
・発行可能残高の加増額(原則として、発行要求情報に含まれる希望発行額と同一)
等のフィールドを含む。
【0042】
請求金算出部404は、履歴記憶部403に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する。例えば、毎月の締め日に、その月間の発行可能残高のチャージ額の総額を各店舗毎に集計し、必要であれば割引や手数料加算、税金加算等を施した上で各店舗に対する請求金とする。請求金算出部404で算出した請求金の情報及び/または履歴記憶部403に記憶している各店舗毎の履歴情報は、店舗用端末1に送信したり、ハードコピー出力したり、金融機関の決済系(図示せず)に送信して各店舗の口座から請求金を引き落としたりすることができる。
【0043】
提携駐車場記憶部405は、各店舗と各駐車場との提携関係を示すマスタデータを記憶する。マスタデータは、各店舗の店舗識別子に、当該店舗と提携関係にある一または複数の駐車場の駐車場識別子を関連付けたものである。マスタデータは、店舗または駐車場の加盟/脱退、両者の提携関係の成立/解消が発生する都度更新してメインメモリ4bまたは補助記憶デバイス4cに記憶する。
【0044】
以降、本駐車場システムの要素である店舗用端末1、駐車券発行機2、精算機3及びセンタサーバ4がプログラムに従い実行する処理の手順を述べる。はじめに、店舗用端末1に提携駐車場のリストをダウンロードする際の手順を、図10に示す。店舗用端末1は、センタサーバ4に向けて、提携駐車場のリストのダウンロード要求であるリスト要求情報を送信する(ステップS101)。リスト要求情報は、店舗用端末1が記憶保持する店舗識別子を含む。センタサーバ4は、リスト要求情報を受信したとき(ステップS102)、そのリスト要求情報に含まれる店舗識別子に関連付けられている駐車場識別子(の組)をマスタデータから抽出し(ステップS103)店舗用端末1に向けて返信する(ステップS104)。これを受信した(ステップS105)店舗用端末1は、受信した駐車場識別子を提携駐車場のリストとして記憶する(ステップS106)。
【0045】
店舗用端末1に割引クーポンの発行可能残高をチャージする際の手順を、図11に示す。店舗用端末1は、店舗側の人間の手による、割引クーポンの希望発行額の入力を受け付ける(ステップS201)。その後、センタサーバ4に向けて、発行要求情報を送信する(ステップS202)。発行要求情報は、店舗用端末1が記憶保持する店舗識別子及び希望発行額を含む。センタサーバ4は、発行要求情報を受信したとき(ステップS203)、その発行要求情報に含まれる店舗識別子及び希望発行額を、内蔵の計時回路から取得した現在日時のタイムスタンプとともに履歴情報として記憶する(ステップS204)。そして、ステップS204と相前後して、発行許可情報を店舗用端末1に向けて返信する(ステップS205)。これを受信した(ステップS206)店舗用端末1は、記憶保持している発行可能残高に、希望発行額分の値を加算する(ステップS207)。
【0046】
駐車券発行機2が顧客に対して駐車券を発行する際の手順を、図12に示す。駐車場に入場する顧客は、所持している記録媒体5を、駐車券発行機2に実装されたリーダ/ライタ2iにかざすか、あるいは挿入する。駐車券発行機2はこれを受けて(ステップS301)、顧客の記録媒体5に、自己が記憶保持する駐車場識別子を内蔵の計時回路から取得した現在日時のタイムスタンプとともに駐車券情報として書き込む(ステップS302)。駐車券情報における退場済みフラグはオフとする。しかる後、入場ゲート6に制御信号を入力して入場ゲートを開く(ステップS303)。
【0047】
店舗用端末1が顧客に対して割引クーポンを発行する際の手順を、図13に示す。店舗で買物をした顧客は、所持している記録媒体5を自身の手で、または店舗側の人間に手渡して、店舗用端末1に実装されたリーダ/ライタ1hにかざすか、あるいは挿入する。店舗用端末1はこれを受けて(ステップS401)、顧客の記録媒体5に記憶されている駐車券情報を読み出し(ステップS402)、妥当性検証を行う。即ち、未退場の(退場済みフラグがオフである)駐車券情報が存在しているか否かを判定し(ステップS403)、存在していればさらにその駐車券情報に含まれる駐車場識別子が提携駐車場のリスト中に存在しているか否かを判定する(ステップS404)。ステップS404を満足した暁には、店舗側の人間の手による、その時に発行する割引クーポン額の入力を受け付けて記憶する(ステップS405)。ステップS405では、例えば割引クーポンの額の選択肢をディスプレイ1eの画面に表示して、タッチパネル等を介して選択させる。その後、入力された割引クーポンの額と発行可能残高とを比較して前者が後者を上回らなければ(ステップS406)、顧客の記録媒体5に、自己が記憶保持している店舗識別子及び割引クーポン額を、内蔵の計時回路から取得した現在日時のタイムスタンプとともにクーポン情報として書き込む(ステップS407)。クーポン情報における使用済みフラグはオフとする。さらに、店舗用端末1は、記憶保持している発行可能残高から、割引クーポン額分の値を減算する(ステップS408)。因みに、顧客は、複数の店舗で発行された複数の割引クーポンを記録媒体5に蓄えておき、駐車料金の精算時にまとめて使用することができる。よって、店舗用端末1は、顧客の記録媒体5に記憶されているクーポン情報を読み出し(ステップS409)、未使用の(使用済みフラグがオフである)割引クーポンの総額を集計した上(ステップS410)、「今回の買物での駐車料金の割引額は####(=ステップS407にて書き込んだ値)円です。駐車料金の割引額の合計は####(=ステップS410にて集計した値)円です」というような顧客向けメッセージをディスプレイ1eの画面に表示し、及び/または、音声出力デバイス1iを介して音声出力する(ステップS411)ことが好ましい。ステップS403、S404またはステップS406を満足しない場合、割引クーポンは発行されない。
【0048】
精算機3が駐車料金を顧客から収受する際の手順を、図14に示す。駐車場から退場する顧客は、所持している記録媒体5を、精算機3に実装されたリーダ/ライタ3iにかざすか、あるいは挿入する。精算機3はこれを受けて(ステップS501)、顧客の記録媒体5に記憶されている駐車券情報を読み出し(ステップS502)、駐車券情報に含まれる入場日時と内蔵の計時回路から取得した現在日時とから、駐車場の利用時間ひいては利用額を算出する(ステップS503)。並びに、顧客の記録媒体5に記憶されているクーポン情報を読み出し(ステップS504)、未使用の割引クーポンの総額を集計した上(ステップS505)これを駐車場利用額から減算して収受すべき料金を算出する(ステップS506)。ステップS505及びS506にて、未使用の割引クーポンの総額が駐車場利用額を上回る場合には、例えばタイムスタンプの古い順にクーポン情報を使用することとし、収受料金が0まで減額されても未だ使用されない(比較的新しい)クーポン情報についてはそのまま保存しておき次回以降の駐車場利用機会に使用できるようにする。あるいは、ステップS505及びステップS506にて、タイムスタンプが入場日時以降のクーポン情報に限り使用することとして、古いクーポン情報を事実上無効化しても構わない。そして、算出した料金を収受する(ステップS507)。ステップS507では、駐車場利用額、割引額及び収受料金をディスプレイ3eの画面に表示し、現金、電子マネーまたはクレジットカード決済により収受する。料金の収受を終えたら、利用情報の記録処理を行う(ステップS508)。ステップS508では、顧客の記録媒体5に利用情報を書き込み、駐車券情報の退場済みフラグをオンに書き換えるかまたは駐車券情報を消去する。併せて、割引に使用したクーポン情報の使用済みフラグをオンに書き換えるかまたはそのクーポン情報を消去する。しかる後、退場ゲート7に制御信号を入力して退場ゲートを開く(ステップS509)。
【0049】
センタサーバ4が各店舗に対する請求金を決定する際の手順を、図15に示す。センタサーバ4は、各店舗が行った発行可能残高のチャージに係る履歴情報を参照して、所定期間例えば月間の発行可能残高のチャージ額の総額を店舗識別子毎に集計する(ステップS601)。そして、その総額に、割引や手数料加算、税金加算等を施した上で各店舗に対する最終的な請求金を算出する(ステップS602)。この請求金の情報は、例えばウェブページや電子メール等の形態で店舗用端末1に向けて送信し(ステップS603)、店舗側による閲覧、確認に供する。
【0050】
本実施形態によれば、店舗用端末1が、店舗を識別する店舗識別子及び割引クーポンの希望発行額を含む発行要求情報をセンタサーバ4に向けて送信する要求送信部101と、センタサーバ4から返信される発行許可情報を受信する許可受信部102と、前記許可受信部102で受信した発行許可情報に基づく割引クーポンの発行可能残高を記憶する残高記憶部103と、一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部106と、前記入力受付部106で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部107と、前記クーポン額記憶部107に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体5に書き込むクーポン書込部108と、前記クーポン書込部108を介して発行した割引クーポン額分だけ前記残高記憶部103に記憶している発行可能残高を減算する残高更新部109とを具備し、精算機3が、駐車場を利用した顧客の記録媒体5に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部301と、前記クーポン読出部301で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部302とを具備し、センタサーバ4が、店舗用端末1から送信される発行要求情報を受信する要求受信部401と、前記要求受信部401で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末1に向けて返信する許可返信部402と、前記要求受信部401で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部403と、前記履歴記憶部403に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部404とを具備する駐車場システムを構成したため、各店舗が割引券をストックしておく必要がなく、駐車場の運営事業者が各店舗に頻繁に割引券を納入する必要もない。よって、割引券の購入に伴う店舗、駐車場運営事業者双方の事務処理負担が軽減される。その上で、ある店舗では買物金額500円以上で駐車料金を100円割引し、他の店舗では買物金額1000円以上で駐車料金を200円割引するというように、各店舗で自由に割引ルールを設定できる。さらに、特別セール期間中は割引クーポン額を引き上げる等、その時々に応じた設定変更も柔軟になし得る。また、複数店舗が入居する商業ビル、百貨店やショッピングモール等においては、顧客が幾つかの店舗で買物をし、それら店舗で個々に割引クーポンの発行を受けることができる。このとき、精算機3にて、顧客の記録媒体5に記憶された複数の割引クーポンの額を合算して駐車場利用額から割り引く処理が可能となる。
【0051】
前記記録媒体5が電子マネー情報若しくはクレジットカード情報をも記憶し、または、前記記録媒体5と電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を記憶する記録媒体とが同一物体に実装されており、前記精算機3が、電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を記憶した記録媒体との交信を通じて前記収受料金算出部302で算出した収受料金を収受する料金収受部303をさらに具備しているため、精算機3が顧客の記録媒体5からクーポン情報を読み取るのと同時に電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を読み取って料金収受処理を実行することができる。つまり、一度の読み取り操作で決済が完了することになり、顧客にとっての操作性、利便性が高まる。
【0052】
加えて、前記店舗用端末1が、提携している駐車場を識別する駐車場識別子を記憶する提携駐車場記憶部104と、店舗を訪れた顧客の記録媒体5に書き込まれている駐車場識別子を読み出す駐車券読出部105とをさらに具備しており、前記駐車券読出部105で読み出した駐車場識別子が前記提携駐車場記憶部104に記憶した駐車場識別子の中に含まれていることを条件として、前記クーポン書込部108がクーポン情報を顧客の記録媒体5に書き込むものとしているため、顧客が店舗と提携関係にある駐車場を利用している場合にのみ割引クーポンを発行し、そうでなければ割引クーポンを発行しないようにすることができる。
【0053】
本実施形態では、店舗用端末1が、センタサーバ4、駐車券発行機2及び精算機3と緊密に連携する必要がない。故に、既製のPDAやパーソナルコンピュータ等に所要のプログラムをインストールして簡単に店舗用端末1を構築でき、また、インターネット等の汎用回線を介してセンタサーバ4にアクセス可能であれば、店舗は支障なく本駐車場システムに参加することができる。従って、比較的小規模な小売店や商店街等への導入にも好適である。
【0054】
<第2実施形態>
第1実施形態では、割引クーポン発行の際の妥当性検証を専ら店舗用端末1にて行っていた。本実施形態では、妥当性検証をセンタサーバ4に委託する。以下、第1実施形態との相異点を重点的に説明する。第1実施形態と共通する部分については、説明を省略する。
【0055】
本実施形態の店舗用端末1は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図16に示している要求送信部101、許可受信部102、残高記憶部103、駐車券読出部105、確認要求送信部110、確認受信部111、入力受付部106、クーポン額記憶部107、クーポン書込部108、残高更新部109としての機能を発揮する。
【0056】
確認要求送信部110は、割引クーポン発行に際して、妥当性検証を要求する確認要求情報をセンタサーバ4に向けて送信する。確認要求情報は、駐車券読出部105で読み出した駐車券情報に含まれる駐車場識別子と、自己が記憶保持する店舗識別子とを含む。
【0057】
確認受信部111は、センタサーバ4から返信される確認情報を受信する。確認情報は、センタサーバ4において妥当性検証に成功した旨を示す。
【0058】
本実施形態の店舗用端末1は、妥当性検証をセンタサーバ4に委託することから、提携駐車場のリストをダウンロードして保持せずともよく、提携駐車場記憶部104の機能を必須としない。
【0059】
本実施形態のセンタサーバ4は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図17に示している要求受信部401、許可返信部402、履歴記憶部403、請求金算出部404、提携駐車場記憶部405、確認要求受信部406、確認返信部407としての機能を発揮する。
【0060】
確認要求受信部406は、店舗用端末1から送信される確認要求情報を受信する。
【0061】
確認返信部407は、妥当性検証に成功した場合に、確認情報を店舗用端末1に向けて返信する。妥当性検証では、確認要求受信部406で受信した確認要求情報に含まれる駐車場識別子と店舗識別子とが、提携駐車場記憶部405で記憶しているマスタデータ上で関連付けられているか否かを判定する。両者が関連付けられているならば、顧客が利用している駐車場と割引クーポンを発行しようとしている店舗とが提携関係にあり、割引クーポン発行を許容すべく確認情報を返信する。
【0062】
店舗用端末1が顧客に対して割引クーポンを発行する際の手順を、図18に示す。店舗で買物をした顧客は、所持している記録媒体5を自身の手で、または店舗側の人間に手渡して、店舗用端末1に実装されたリーダ/ライタ1hにかざすか、あるいは挿入する。店舗用端末1はこれを受けて(ステップS401)、顧客の記録媒体5に記憶されている駐車券情報を読み出し(ステップS402)、未退場の駐車券情報が存在しているか否かを判定する(ステップS403)。存在していればさらに、その駐車券情報に含まれる駐車場識別子と、自己が記憶保持している店舗識別子とを確認要求情報としてセンタサーバ4に向けて送信する(ステップS701)。センタサーバ4は、確認要求情報を受信したとき(ステップS702)、その確認要求情報に含まれる店舗識別子に関連付けられている駐車場識別子(の組)をマスタデータから抽出する(ステップS703)。そして、確認要求情報に含まれる駐車場識別子が、マスタデータから抽出した駐車場識別子の中に存在しているか否かを判定する(ステップS704)。ステップS704を満足した暁には、その旨を示す確認情報を店舗用端末1に向けて返信する(ステップS705)。これを受信した(ステップS706)店舗用端末1は、店舗側の人間の手による、その時に発行する割引クーポン額の入力を受け付けて記憶する(ステップS405)。その後、入力された割引クーポンの額と発行可能残高とを比較して前者が後者を上回らなければ(ステップS406)、顧客の記録媒体5に、自己が記憶保持している店舗識別子及び割引クーポン額を、内蔵の計時回路から取得した現在日時のタイムスタンプとともにクーポン情報として書き込む(ステップS407)。さらに、店舗用端末1は、記憶保持している発行可能残高から、割引クーポン額分の値を減算する(ステップS408)。続いて、店舗用端末1は、顧客の記録媒体5に記憶されているクーポン情報を読み出し(ステップS409)、未使用の割引クーポンの総額を集計した上(ステップS410)、顧客向けメッセージを表示または音声出力する(ステップS411)。ステップS403、S706またはステップS406を満足しない場合、割引クーポンは発行されない。
【0063】
店舗用端末1における発行可能残高のチャージ、駐車券発行機2における駐車券の発行、精算機3における精算及びセンタサーバ4における請求金の決定は、第1実施形態と同様に実施することができる。
【0064】
本実施形態によれば、前記店舗用端末1が、店舗を訪れた顧客の記録媒体5に書き込まれている駐車場識別子を読み出す駐車券読出部105と、前記駐車券読出部105で読み出した駐車場識別子をセンタサーバ4に向けて送信する確認要求送信部110と、センタサーバ4から返信される確認情報を受信する確認受信部111とをさらに具備し、前記センタサーバ4が、提携している駐車場を識別する駐車場識別子を記憶する提携駐車場記憶部405と、店舗用端末1から送信される駐車場識別子を受信する確認要求受信部406と、前記確認要求受信部406で受信した駐車場識別子が前記提携駐車場記憶部405に記憶した駐車場識別子の中に含まれている場合にその旨を示す駐車場確認情報を店舗用端末1に向けて返信する確認返信部407とをさらに具備しており、店舗用端末1が前記駐車場確認情報を受信したことを条件として、前記クーポン書込部108がクーポン情報を顧客の記録媒体5に書き込むものとしているため、顧客が店舗と提携関係にある駐車場を利用している場合にのみ割引クーポンを発行し、そうでなければ割引クーポンを発行しないようにすることができる。
【0065】
<第3実施形態>
第1、第2実施形態では、予め店舗用端末1に割引クーポンの発行可能残高をチャージさせ、そのチャージ分の対価をセンタサーバ4で集計していた。本実施形態では、顧客に対して割引クーポンを発行する都度各店舗の端末からセンタサーバ4にアクセスしてクーポン発行許可を得るようにし、実際に顧客に発行したクーポン分の対価をセンタサーバ4で集計する。以下、第1、第2実施形態との相異点を重点的に説明する。第1、第2実施形態と共通する部分については、説明を省略する。
【0066】
本実施形態の店舗用端末1は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図19に示している提携駐車場記憶部104、駐車券読出部105、入力受付部106、クーポン額記憶部107、要求送信部101、許可受信部102、クーポン書込部108としての機能を発揮する。
【0067】
要求送信部101は、店舗を識別する店舗識別子と、入力受付部106で入力を受け付けてクーポン額記憶部107に記憶した割引クーポン額とを含む発行要求情報をセンタサーバ4に向けて送信する。第1実施形態における発行要求情報は割引クーポンの発行可能残高のチャージの許可を求めるものであったが、本実施形態における発行要求情報は顧客に対して割引クーポンを発行することへの許可を求めるものである。
【0068】
許可受信部102は、センタサーバ4から返信される発行許可情報を受信する。この発行許可情報は、発行要求情報によって示された額の割引クーポンを顧客に対して発行することを許可する旨を示す。
【0069】
クーポン書込部108は、許可受信部102で受信した発行許可情報に基づいて、割引クーポン額に相当するクーポン情報を顧客の所持する記録媒体5にリーダ/ライタ1hを介して書き込む。
【0070】
本実施形態の店舗用端末1は、割引クーポンの発行可能残高のチャージを行わないことから、残高記憶部103及び残高更新部109の機能を必須としない。
【0071】
本実施形態のセンタサーバ4は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図17に示している要求受信部401、許可返信部402、履歴記憶部403、請求金算出部404、提携駐車場記憶部405としての機能を発揮する。
【0072】
要求受信部401は、店舗用端末1から送信される発行要求情報を受信する。
【0073】
許可返信部402は、要求受信部401で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末1に向けて返信する。
【0074】
履歴記憶部403は、要求受信部401で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を、店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する。即ち、各店舗が顧客に対して割引クーポンを発行した履歴を、メインメモリ4bまたは補助記憶デバイス4cに記憶する。本実施形態において、履歴情報は、
・店舗を識別する店舗識別子
・当該店舗における割引クーポンの発行日時(発行要求情報の受信日時または発行許可情報の送信日時)のタイムスタンプ
・発行した割引クーポンの額(原則として、発行要求情報に含まれる割引クーポンの額と同一)
等のフィールドを含む。
【0075】
請求金算出部404は、履歴記憶部403に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する。例えば、毎月の締め日に、その月間に発行した割引クーポンの総額を各店舗毎に集計し、必要であれば割引や手数料加算、税金加算等を施した上で各店舗に対する請求金とする。請求金算出部404で算出した請求金の情報及び/または履歴記憶部403に記憶している各店舗毎の履歴情報は、店舗用端末1に送信したり、ハードコピー出力したり、金融機関の決済系に送信して各店舗の口座から請求金を引き落としたりすることができる。
【0076】
店舗用端末1が顧客に対して割引クーポンを発行する際の手順を、図20に示す。店舗で買物をした顧客は、所持している記録媒体5を自身の手で、または店舗側の人間に手渡して、店舗用端末1に実装されたリーダ/ライタ1hにかざすか、あるいは挿入する。店舗用端末1はこれを受けて(ステップS401)、顧客の記録媒体5に記憶されている駐車券情報を読み出し(ステップS402)、妥当性検証を行う。即ち、未退場の駐車券情報が存在しているか否かを判定し(ステップS403)、存在していればさらにその駐車券情報に含まれる駐車場識別子が提携駐車場のリスト中に存在しているか否かを判定する(ステップS404)。ステップS404を満足した暁には、店舗側の人間の手による、その時に発行する割引クーポン額の入力を受け付けて記憶する(ステップS405)。その後、センタサーバ4に向けて、発行要求情報を送信する(ステップS801)。発行要求情報は、店舗用端末1が記憶保持する店舗識別子及び店舗が発行しようとする割引クーポンの額を含む。センタサーバ4は、発行要求情報を受信したとき(ステップS802)、その発行要求情報に含まれる店舗識別子及び割引クーポンの額を、内蔵の計時回路から取得した現在日時のタイムスタンプとともに履歴情報として記憶する(ステップS803)。そして、ステップS803と相前後して、発行許可情報を店舗用端末1に向けて返信する(ステップS804)。これを受信した(ステップS805)店舗用端末1は、顧客の記録媒体5に、自己が記憶保持している店舗識別子及び割引クーポン額を、内蔵の計時回路から取得した現在日時のタイムスタンプとともにクーポン情報として書き込む(ステップS407)。続いて、店舗用端末1は、顧客の記録媒体5に記憶されているクーポン情報を読み出し(ステップS409)、未使用の割引クーポンの総額を集計した上(ステップS410)、顧客向けメッセージを表示または音声出力する(ステップS411)。ステップS403、S404またはステップS805を満足しない場合、割引クーポンは発行されない。
【0077】
センタサーバ4が各店舗に対する請求金を決定する際の手順を、図21に示す。センタサーバ4は、各店舗が行った、顧客に対する割引クーポンの発行に係る履歴情報を参照して、所定期間例えば月間の割引クーポンの発行総額を店舗識別子毎に集計する(ステップS806)。そして、その総額に、割引や手数料加算、税金加算等を施した上で各店舗に対する最終的な請求金を算出する(ステップS602)。この請求金の情報は、例えばウェブページや電子メール等の形態で店舗用端末1に向けて送信し(ステップS603)、店舗側による閲覧、確認に供する。
【0078】
駐車券発行機2における駐車券の発行及び精算機3における精算は、第1、第2実施形態と同様に実施することができる。
【0079】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様、割引クーポン発行の際の妥当性検証を店舗用端末1にて行っていたが、第2実施形態のように妥当性検証をセンタサーバ4に委託することも可能である。
【0080】
本実施形態によれば、店舗用端末1が、一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部106と、前記入力受付部106で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部107と、店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部107に記憶した割引クーポン額を含む発行要求情報をセンタサーバ4に向けて送信する要求送信部101と、センタサーバ4から返信される発行許可情報を受信する許可受信部102と、前記許可受信部102で受信した発行許可情報に基づいて割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体5に書き込むクーポン書込部108とを具備し、精算機3が、駐車場を利用した顧客の記録媒体5に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部301と、前記クーポン読出部301で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部302とを具備し、センタサーバ4が、店舗用端末1から送信される発行要求情報を受信する要求受信部401と、前記要求受信部401で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末1に向けて返信する許可返信部402と、前記要求受信部401で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部403と、前記履歴記憶部403に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部404とを具備する駐車場システムを構成したため、各店舗が割引券をストックしておく必要がなく、駐車場の運営事業者が各店舗に頻繁に割引券を納入する必要もない。よって、割引券の購入に伴う店舗、駐車場運営事業者双方の事務処理負担が軽減される。その上で、各店舗で自由に割引ルールを設定でき、さらに、特別セール期間中は割引クーポン額を引き上げる等、その時々に応じた設定変更も柔軟になし得る。また、複数店舗が入居する商業ビル、百貨店やショッピングモール等においては、顧客が幾つかの店舗で買物をし、それら店舗で個々に割引クーポンの発行を受けることができる。このとき、精算機3にて、顧客の記録媒体5に記憶された複数の割引クーポンの額を合算して駐車場利用額から割り引く処理が可能となる。
【0081】
<第4実施形態>
第1、第2、第3実施形態では、店舗用端末1からセンタサーバ4にもたらされる発行要求情報を基に、各店舗に対する請求金を決定していた。本実施形態では、料金収受を完遂した精算機3からセンタサーバ4にもたらされる利用情報を基に、各店舗に対する請求金を決定する。以下、第1、第2、第3実施形態との相異点を重点的に説明する。第1、第2、第3実施形態と共通する部分については、説明を省略する。
【0082】
本実施形態の店舗用端末1は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図22に示している提携駐車場記憶部104、駐車券読出部105、入力受付部106、クーポン額記憶部107、クーポン書込部108としての機能を発揮する。
【0083】
本実施形態の店舗用端末1は、発行要求情報をセンタサーバ4に向けて送信せず、発行許可情報を受信しない、換言すればセンタサーバ4に発行可能残高のチャージ/割引クーポンの発行の許可を求めないことから、要求送信部101、許可受信部102、残高記憶部103、残高更新部109の機能を必須としない。
【0084】
本実施形態の精算機3は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図23に示しているクーポン読出部301、収受料金算出部302、料金収受部303、利用情報書込部304、利用情報送信部305としての機能を発揮する。
【0085】
利用情報送信部305は、料金収受部303における料金収受後、利用情報を、センタサーバ4に向けて送信する。既述の通り、利用情報は、
・駐車場識別子
・退場日時のタイムスタンプ
・駐車場利用額
・駐車料金の割引に使用した一または複数のクーポン情報(使用済みフラグを除く)
・割引総額
等のフィールドを含む。
【0086】
本実施形態のセンタサーバ4は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、図24に示している利用情報受信部408、履歴記憶部403、請求金算出部404、提携駐車場記憶部405としての機能を発揮する。
【0087】
利用情報受信部408は、精算機3から送信される利用情報を受信する。
【0088】
履歴記憶部403は、利用情報受信部408で受信した利用情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を、店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する。即ち、各店舗が顧客に対して発行した割引クーポンが駐車料金の割引に使用された履歴を、メインメモリ4bまたは補助記憶デバイス4cに記憶する。本実施形態では、受信した利用情報をそのまま履歴情報として蓄積するようにしている。
【0089】
請求金算出部404は、履歴記憶部403に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する。例えば、毎月の締め日に、その月間に実際に使用された割引クーポンの総額を各店舗毎に集計し、必要であれば割引や手数料加算、税金加算等を施した上で各店舗に対する請求金とする。請求金算出部404で算出した請求金の情報及び/または履歴記憶部403に記憶している各店舗毎の履歴情報は、店舗用端末1に送信したり、ハードコピー出力したり、金融機関の決済系(図示せず)に送信して各店舗の口座から請求金を引き落としたりすることができる。
【0090】
本実施形態のセンタサーバ4は、発行要求情報を受信せず、発行許可情報を店舗用端末1に向けて返信しないことから、要求受信部401、許可返信部402の機能を必須としない。
【0091】
店舗用端末1が顧客に対して割引クーポンを発行する際の手順を、図25に示す。店舗で買物をした顧客は、所持している記録媒体5を自身の手で、または店舗側の人間に手渡して、店舗用端末1に実装されたリーダ/ライタ1hにかざすか、あるいは挿入する。店舗用端末1はこれを受けて(ステップS401)、顧客の記録媒体5に記憶されている駐車券情報を読み出し(ステップS402)、妥当性検証を行う。即ち、未退場の駐車券情報が存在しているか否かを判定し(ステップS403)、存在していればさらにその駐車券情報に含まれる駐車場識別子が提携駐車場のリスト中に存在しているか否かを判定する(ステップS404)。ステップS404を満足した暁には、店舗側の人間の手による、その時に発行する割引クーポン額の入力を受け付けて記憶する(ステップS405)。その後、顧客の記録媒体5に、自己が記憶保持している店舗識別子及び割引クーポン額を、内蔵の計時回路から取得した現在日時のタイムスタンプとともにクーポン情報として書き込む(ステップS407)。続いて、店舗用端末1は、顧客の記録媒体5に記憶されているクーポン情報を読み出し(ステップS409)、未使用の割引クーポンの総額を集計した上(ステップS410)、顧客向けメッセージを表示または音声出力する(ステップS411)。ステップS403またはS404を満足しない場合、割引クーポンは発行されない。
【0092】
精算機3が駐車料金を顧客から収受する際の手順を、図26に示す。駐車場から退場する顧客は、所持している記録媒体5を、精算機3に実装されたリーダ/ライタ3iにかざすか、あるいは挿入する。精算機3はこれを受けて(ステップS501)、顧客の記録媒体5に記憶されている駐車券情報を読み出し(ステップS502)、駐車券情報に含まれる入場日時と内蔵の計時回路から取得した現在日時とから、駐車場の利用時間ひいては利用額を算出する(ステップS503)。並びに、顧客の記録媒体5に記憶されているクーポン情報を読み出し(ステップS504)、未使用の割引クーポンの総額を集計した上(ステップS505)これを駐車場利用額から減算して収受すべき料金を算出する(ステップS506)。そして、算出した料金を収受する(ステップS507)。料金の収受を終えたら、利用情報の記録処理を行う(ステップS508)。ステップS508では、顧客の記録媒体5に利用情報を書き込み、駐車券情報の退場済みフラグをオンに書き換えるかまたは駐車券情報を消去する。併せて、割引に使用したクーポン情報の使用済みフラグをオンに書き換えるかまたはそのクーポン情報を消去する。さらに、今回の料金収受に係る利用情報を、センタサーバ4に向けて送信する(ステップS901)。センタサーバ4は、利用情報を受信したとき(ステップS902)、その利用情報を履歴情報として記憶する(ステップS903)。しかる後、退場ゲート7に制御信号を入力して退場ゲートを開く(ステップS509)。
【0093】
センタサーバ4が各店舗に対する請求金を決定する際の手順を、図27に示す。センタサーバ4は、割引クーポンの使用に係る履歴情報を参照して、所定期間例えば月間の実際の割引額の総額を店舗識別子毎に集計する(ステップS904)。そして、その総額に、割引や手数料加算、税金加算等を施した上で各店舗に対する最終的な請求金を算出する(ステップS602)。この請求金の情報は、例えばウェブページや電子メール等の形態で店舗用端末1に向けて送信し(ステップS603)、店舗側による閲覧、確認に供する。
【0094】
駐車券発行機2における駐車券の発行は、第1、第2、第3実施形態と同様に実施することができる。
【0095】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様、割引クーポン発行の際の妥当性検証を店舗用端末1にて行っていたが、第2実施形態のように妥当性検証をセンタサーバ4に委託することも可能である。
【0096】
本実施形態によれば、店舗用端末1が、一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部106と、前記入力受付部106で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部107と、店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部107に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体5に書き込むクーポン書込部108とを具備し、精算機3が、駐車場を利用した顧客の記録媒体5に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部301と、前記クーポン読出部301で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部302と、前記クーポン読出部301で読み出したクーポン情報をセンタサーバ4に向けて送信する利用情報送信部305とを具備し、センタサーバ4が、精算機3から送信されるクーポン情報を受信する利用情報受信部408と、前記利用情報受信部408で受信したクーポン情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部403と、前記履歴記憶部403に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部404とを具備する駐車場システムを構成したため、各店舗が割引券をストックしておく必要がなく、駐車場の運営事業者が各店舗に頻繁に割引券を納入する必要もない。よって、割引券の購入に伴う店舗、駐車場運営事業者双方の事務処理負担が軽減される。その上で、各店舗で自由に割引ルールを設定でき、さらに、特別セール期間中は割引クーポン額を引き上げる等、その時々に応じた設定変更も柔軟になし得る。また、複数店舗が入居する商業ビル、百貨店やショッピングモール等においては、顧客が幾つかの店舗で買物をし、それら店舗で個々に割引クーポンの発行を受けることができる。このとき、精算機3にて、顧客の記録媒体5に記憶された複数の割引クーポンの額を合算して駐車場利用額から割り引く処理が可能となる。
【0097】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、割引クーポンの発行可能残高のチャージ/割引クーポンの発行の際の妥当性検証は必須要件ではない。妥当性検証の手続を省く場合、店舗用端末1からセンタサーバ4にアクセスする機会を減らすことができる(第4実施形態では完全になくすることができる)ので、小規模な小売店や商店街等への導入にますます好都合となる。妥当性検証を、駐車料金の精算時に、精算機3において実施するようにしても構わない。
【0098】
その他、各部の具体的構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の駐車場システムの全体概要を示す図。
【図2】店舗用端末のハードウェア資源構成を示す図。
【図3】店舗用端末の機能ブロック図。
【図4】駐車券発行機のハードウェア資源構成を示す図。
【図5】駐車券発行機の機能ブロック図。
【図6】精算機のハードウェア資源構成を示す図。
【図7】精算機の機能ブロック図。
【図8】センタサーバのハードウェア資源構成を示す図。
【図9】センタサーバの機能ブロック図。
【図10】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図11】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図12】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図13】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図14】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図15】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図16】店舗用端末の機能ブロック図。
【図17】センタサーバの機能ブロック図。
【図18】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図19】店舗用端末の機能ブロック図。
【図20】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図21】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図22】店舗用端末の機能ブロック図。
【図23】精算機の機能ブロック図。
【図24】センタサーバの機能ブロック図。
【図25】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図26】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【図27】プログラムに従い実行する手順例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0100】
1…店舗用端末
2…駐車券発行機
3…精算機
4…センタサーバ
5…記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗毎に配備した店舗用端末と、店舗を訪れる顧客が所持する記録媒体と、顧客が利用する駐車場の利用料金を精算する精算機と、店舗に対する請求金を決定するセンタサーバとを要素とするシステムであって、
店舗用端末が、
店舗を識別する店舗識別子及び割引クーポンの希望発行額を含む発行要求情報をセンタサーバに向けて送信する要求送信部と、
センタサーバから返信される発行許可情報を受信する許可受信部と、
前記許可受信部で受信した発行許可情報に基づく割引クーポンの発行可能残高を記憶する残高記憶部と、
一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、
前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部と、
前記クーポン書込部を介して発行した割引クーポン額分だけ前記残高記憶部に記憶している発行可能残高を減算する残高更新部と
を具備し、精算機が、
駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、
前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部と
を具備し、センタサーバが、
店舗用端末から送信される発行要求情報を受信する要求受信部と、
前記要求受信部で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末に向けて返信する許可返信部と、
前記要求受信部で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、
前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部と
を具備する駐車場システム。
【請求項2】
店舗毎に配備した店舗用端末と、店舗を訪れる顧客が所持する記録媒体と、顧客が利用する駐車場の利用料金を精算する精算機と、店舗に対する請求金を決定するセンタサーバとを要素とするシステムであって、
店舗用端末が、
一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、
店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額を含む発行要求情報をセンタサーバに向けて送信する要求送信部と、
センタサーバから返信される発行許可情報を受信する許可受信部と、
前記許可受信部で受信した発行許可情報に基づいて割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部と
を具備し、精算機が、
駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、
前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部と
を具備し、センタサーバが、
店舗用端末から送信される発行要求情報を受信する要求受信部と、
前記要求受信部で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末に向けて返信する許可返信部と、
前記要求受信部で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、
前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部と
を具備する駐車場システム。
【請求項3】
店舗毎に配備した店舗用端末と、店舗を訪れる顧客が所持する記録媒体と、顧客が利用する駐車場の利用料金を精算する精算機と、店舗に対する請求金を決定するセンタサーバとを要素とするシステムであって、
店舗用端末が、
一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、
店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部と、
を具備し、精算機が、
駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、
前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部と、
前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報をセンタサーバに向けて送信する利用情報送信部と
を具備し、センタサーバが、
精算機から送信されるクーポン情報を受信する利用情報受信部と、
前記利用情報受信部で受信したクーポン情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、
前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部と
を具備する駐車場システム。
【請求項4】
前記記録媒体が電子マネー情報若しくはクレジットカード情報をも記憶し、または、前記記録媒体と電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を記憶する記録媒体とが同一物体に実装されており、
前記精算機が、電子マネー情報若しくはクレジットカード情報を記憶した記録媒体との交信を通じて前記収受料金算出部で算出した収受料金を収受する料金収受部をさらに具備している請求項1、2または3記載の駐車場システム。
【請求項5】
加えて、顧客が駐車場を利用する際にその駐車場を識別する駐車場識別子を顧客の記録媒体に書き込む駐車券発行機をも要素とするシステムであって、
前記店舗用端末が、
提携している駐車場を識別する駐車場識別子を記憶する提携駐車場記憶部と、
店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込まれている駐車場識別子を読み出す駐車券読出部とをさらに具備しており、
前記駐車券読出部で読み出した駐車場識別子が前記提携駐車場記憶部に記憶した駐車場識別子の中に含まれていることを条件として、前記クーポン書込部がクーポン情報を顧客の記録媒体に書き込む請求項1、2、3または4記載の駐車場システム。
【請求項6】
加えて、顧客が駐車場を利用する際にその駐車場を識別する駐車場識別子を顧客の記録媒体に書き込む駐車券発行機をも要素とするシステムであって、
前記店舗用端末が、
店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込まれている駐車場識別子を読み出す駐車券読出部と、
前記駐車券読出部で読み出した駐車場識別子をセンタサーバに向けて送信する確認要求送信部と、
センタサーバから返信される確認情報を受信する確認受信部と、
をさらに具備し、前記センタサーバが、
提携している駐車場を識別する駐車場識別子を記憶する提携駐車場記憶部と、
店舗用端末から送信される駐車場識別子を受信する確認要求受信部と、
前記確認要求受信部で受信した駐車場識別子が前記提携駐車場記憶部に記憶した駐車場識別子の中に含まれている場合にその旨を示す駐車場確認情報を店舗用端末に向けて返信する確認返信部とをさらに具備しており、
店舗用端末が前記駐車場確認情報を受信したことを条件として、前記クーポン書込部がクーポン情報を顧客の記録媒体に書き込む請求項1、2、3または4記載の駐車場システム。
【請求項7】
請求項1記載の駐車場システムを構成するために用いられるものであって、
店舗を識別する店舗識別子及び割引クーポンの希望発行額を含む発行要求情報をセンタサーバに向けて送信する要求送信部と、
センタサーバから返信される発行許可情報を受信する許可受信部と、
前記許可受信部で受信した発行許可情報に基づく割引クーポンの発行可能残高を記憶する残高記憶部と、
一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、
前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部と、
前記クーポン書込部を介して発行した割引クーポン額分だけ前記残高記憶部に記憶している発行可能残高を減算する残高更新部と
を具備する店舗用端末。
【請求項8】
請求項1または2記載の駐車場システムを構成するために用いられるものであって、
駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、
前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部と
を具備する精算機。
【請求項9】
請求項1または2記載の駐車場システムを構成するために用いられるものであって、
店舗用端末から送信される発行要求情報を受信する要求受信部と、
前記要求受信部で受信した発行要求情報に対する発行許可情報を店舗用端末に向けて返信する許可返信部と、
前記要求受信部で受信した発行要求情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する店舗識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、
前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部と
を具備するセンタサーバ。
【請求項10】
請求項2記載の駐車場システムを構成するために用いられるものであって、
一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、
店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額を含む発行要求情報をセンタサーバに向けて送信する要求送信部と、
センタサーバから返信される発行許可情報を受信する許可受信部と、
前記許可受信部で受信した発行許可情報に基づいて割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部と
を具備する店舗用端末。
【請求項11】
請求項3記載の駐車場システムを構成するために用いられるものであって、
一の顧客に一時に発行する割引クーポン額の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で入力を受け付けた割引クーポン額を記憶するクーポン額記憶部と、
店舗を識別する店舗識別子及び前記クーポン額記憶部に記憶した割引クーポン額に相当するクーポン情報を店舗を訪れた顧客の記録媒体に書き込むクーポン書込部と、
を具備する店舗用端末。
【請求項12】
請求項3記載の駐車場システムを構成するために用いられるものであって、
駐車場を利用した顧客の記録媒体に書き込まれているクーポン情報を読み出すクーポン読出部と、
前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報に対応した割引額を駐車場利用額から割り引いて顧客から収受すべき料金を算出する収受料金算出部と、
前記クーポン読出部で読み出したクーポン情報をセンタサーバに向けて送信する利用情報送信部と
を具備する精算機。
【請求項13】
請求項3記載の駐車場システムを構成するために用いられるものであって、
精算機から送信されるクーポン情報を受信する利用情報受信部と、
前記利用情報受信部で受信したクーポン情報に基づく店舗毎の割引クーポンの発行額を当該店舗を識別する識別子に関連付けて記憶する履歴記憶部と、
前記履歴記憶部に記憶した割引クーポンの発行額を参照して店舗毎の請求金を算出する請求金算出部と
を具備するセンタサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−116676(P2009−116676A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−289857(P2007−289857)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(507368962)メック情報開発株式会社 (1)
【Fターム(参考)】