説明

高分子化合物及びその製造方法、並びに、発光素子

【課題】発光素子に適用した場合に、低い駆動電圧でも十分な輝度が得られる、高分子化合物を提供する。
【解決手段】好適な実施形態の高分子化合物は、複数の第1の基を含むとともに、第1の基同士が式(0−0)で表される第2の基によって連結された構造を含むブロック(A)を含み、第1の基として、式(0−1)及び式(0−2)で表される基の少なくとも一方を有する。


[式(0−1)及び式(0−2)中、X11〜X16、X21〜X25は、炭素原子又は窒素原子を表す。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の基を2つ以上含むとともに、該第1の基同士が式(0−0)で表される第2の基によって連結された構造を含むブロック(A)を含み、
前記第1の基として、式(0−1)で表される基及び式(0−2)で表される基の少なくとも一方を有する、高分子化合物。
【化1】


[式(0−0)中、
Arは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基であって第1の基とは異なる構造を有する基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。nはArの平均連鎖長を表し、1.0以上8.0以下の数である。
式(0−1)及び式(0−2)中、X11、X12、X13、X14、X15、X16、X21、X22、X23、X24及びX25は、それぞれ独立に、炭素原子又は窒素原子を表す。ただし、X11、X12、X13、X14、X15及びX16のうちの2つ又は3つは窒素原子であり、X21、X22、X23、X24及びX25のうちの3つは窒素原子である。式(0−1)で表される基及び式(0−2)で表される基は、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。]
【請求項2】
前記nが、1.0以上6.5以下の数である、請求項1記載の高分子化合物。
【請求項3】
前記nが、1.5以上5.0以下の数である、請求項2記載の高分子化合物。
【請求項4】
前記ブロック(A)が、式(0)で表される構成単位を複数含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の高分子化合物。
【化2】


[式(0)中、
Zは、前記式(0−1)で表される基又は前記式(0−2)で表される基を表す。
Ar0a及びAr0bは、それぞれ独立に、前記Arと同義であってZとは異なる構造を有する基である。Ar0a及びAr0bが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。s及びsは、それぞれ独立に、1又は2を表す。]
【請求項5】
前記Ar0a及びAr0bが、それぞれ独立に、フェニレン基、ナフタレン−ジイル基、フルオレン−ジイル基及びジヒドロフェナントレン−ジイル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基である、請求項4記載の高分子化合物。
【請求項6】
前記式(0)で表される構成単位として、式(2)で表される構成単位を含む、請求項4又は5記載の高分子化合物。
【化3】


[式(2)中、Ar2a及びAr2bは、それぞれ、前記Ar0a及び前記Ar0bと同義である。ただし、Ar2a及びAr2bは、1,3,5−トリアジン−ジイル基とは異なる基である。Ar2cは、アリール基又は1価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。Ar2a及びAr2bが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。t及びtは、それぞれ独立に、1又は2を表す。]
【請求項7】
前記Ar2a及びAr2bが、それぞれ独立に、フェニレン基、ナフタレン−ジイル基、フルオレン−ジイル基及びジヒドロフェナントレン−ジイル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基である、請求項6記載の高分子化合物。
【請求項8】
前記ブロック(A)が、前記式(2)で表される構成単位と、式(I)で表される構成単位と、を含む、請求項6又は7記載の高分子化合物。
【化4】


[式(I)中、Arは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。]
【請求項9】
前記式(I)で表される構成単位として、式(3)で表される構成単位及び式(4)で表される構成単位(前記式(2)で表される構成単位及び式(3)で表される構成単位とは異なる。)からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を含む、請求項8記載の高分子化合物。
【化5】


[式(3)中、
Ar3aは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。R3aは、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基又は1価の芳香族複素環基であって、Ar3aにおける他の構成単位との結合手を形成している部位の隣の置換位に置換している基である。R3aが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。gは1から4の整数である。
式(4)中、
Ar4aは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を、置換基として有していてもよい。Ar4aが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。kは1から3の整数である。]
【請求項10】
前記式(2)で表される構成単位の両側に、前記式(3)で表される構成単位が隣接している、請求項9記載の高分子化合物。
【請求項11】
前記式(3)で表される構成単位又は前記式(4)で表される構成単位の両側に、前記式(2)で表される構成単位が隣接している、請求項9又は10記載の高分子化合物。
【請求項12】
前記式(3)で表される構成単位として、式(1)で表される構成単位及び式(7)で表される構成単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載の高分子化合物。
【化6】


[式(1)中、
1aは、水素原子、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アラルキル基又は置換アミノ基を表し、R1b及びR1cは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を表す。R1aとR1cの少なくとも一方は、水素原子以外の基を有する。なお、2つのR1cは、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
式(7)中、
7a及びR7cは、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基又はシアノ基を表し、R7b及びR7dは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を表す。]
【請求項13】
前記式(4)で表される構成単位として、式(9)で表される構成単位、式(10)で表される構成単位及び式(11)で表される構成単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を含む、請求項9〜12のいずれか一項に記載の高分子化合物。
【化7】


[式(9)中、R9a及びR9cは、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基又はアラルキル基を表し、R9aとR9cとが互いに結合して環構造を形成してもよい。]
【請求項14】
前記ブロック(A)と、前記ブロック(A)とは異なる構造を有するブロック(B)と、を有し、且つ、
前記ブロック(B)が、式(VII)で示される値が0.5以下となるように含まれている、請求項1〜13のいずれか一項に記載の高分子化合物。
[B]/[A] (VII)
[式(VII)中、[A]は、ブロック(A)に含まれる前記式(0)で表される構成単位のモル%を示し、[B]は、ブロック(B)に含まれる前記式(0)で表される構成単位のモル%を示す。]
【請求項15】
前記ブロック(A)と、式(IB)で表される構成単位及び/又は式(II)で表される構成単位を含むブロック(B)と、を含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の高分子化合物。
【化8】


[式(IB)中、
Ar1Bは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。式(II)中、Arは、2価の芳香族アミン残基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。]
【請求項16】
前記式(IB)で表される構成単位として、式(3B)で表される構成単位及び式(4B)で表される構成単位(式(3B)で表される構成単位とは異なる。)からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を含み、前記式(II)で表される構成単位として、式(5)で表される構成単位を含む、請求項15記載の高分子化合物。
【化9】


[式(3B)中、
Ar31aは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。R31aは、アルキル基、アリール基又は1価の芳香族複素環基であって、Ar31aにおける他の構成単位との結合手を形成している部位の隣の置換位に置換している基である。R31aが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。gは1から4の整数である。
式(4B)中、
Ar41aは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を、置換基として有していてもよい。Ar41aが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。kは1から3の整数である。
式(5)中、
Ar5a、Ar5b、Ar5c、Ar5d及びAr5hは、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表す。Ar5e、Ar5f及びAr5gは、それぞれ独立に、アリール基又は1価の芳香族複素環基を表す。Ar5a、Ar5b、Ar5c、Ar5d、Ar5e、Ar5f、Ar5g及びAr5hは、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を、置換基として有していてもよい。Ar5d、Ar5e、Ar5f及びAr5gで表される基は、それぞれ、当該基が結合している窒素原子に結合している当該基以外の基と、直接結合するか、或いは、−O−、−S−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−N(R)−、−C(=O)−N(R)−又は−C(R)−で表される基を介して結合して、5〜7員環を形成していてもよい。これらの式中のRは、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基又はアラルキル基を表す。Ar5a、Ar5b、Ar5c、Ar5d及びAr5hが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
及びnは、それぞれ独立に、0又は1であり、nは、0又は正の整数であり、n、n、n及びnは、それぞれ独立に、正の整数である。]
【請求項17】
前記式(IB)で表される構成単位として、式(1B)で表される構成単位、式(7B)で表される構成単位、式(9B)で表される構成単位、式(10B)で表される構成単位及び式(11B)で表される構成単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を含む、請求項15記載の高分子化合物。
【化10】


[式(1B)中、
11aは、水素原子、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アラルキル基又は置換アミノ基を表し、R11b及びR11cは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を表す。なお、2つのR11cは、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
式(7B)中、
71a及びR71cは、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基又はシアノ基を表し、R71b及びR71dは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を表す。
式(9B)中、
91a及びR91cは、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、又はアラルキル基を表し、R91aとR91cとが互いに結合して環構造を形成してもよい。]
【請求項18】
前記ブロック(A)、前記ブロック(B)、並びに、前記ブロック(A)及び前記ブロック(B)とは異なるブロックからなる群より選ばれる少なくとも1種のブロックに、燐光発光性化合物から誘導される構成単位が含まれる、請求項14〜17のいずれか一項に記載の高分子化合物。
【請求項19】
前記燐光発光性化合物から誘導される構成単位が、金、白金、イリジウム、オスミウム、レニウム及びユーロピウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を中心金属として有する燐光発光性化合物から誘導される構成単位である、請求項18記載の高分子化合物。
【請求項20】
前記ブロック(A)に含まれている式(0)で表される構成単位の割合が、高分子化合物の全構成単位に対して5〜40モル%であり、且つ、前記ブロック(A)の全構成単位に対して5〜100モル%である、請求項4〜19のいずれか一項に記載の高分子化合物。
【請求項21】
前記式(0)で表される構成単位、前記式(3)で表される構成単位、前記式(4)で表される構成単位、前記式(3B)で表される構成単位、前記式(4B)で表される構成単位、及び、前記式(5)で表される構成単位の合計の質量の比率が、
高分子化合物の全質量を1.0としたとき、0.9以上である、請求項16〜20のいずれか一項に記載の高分子化合物。
【請求項22】
式(V)で示される値が、0.01以上0.8以下である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の高分子化合物。
[C]/[D] (V)
[式(V)中、[C]は、前記ブロック(A)のポリスチレン換算の重量平均分子量を示し、[D]は、高分子化合物のポリスチレン換算の重量平均分子量を示す。]
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の高分子化合物と、
正孔輸送材料、電子輸送材料及び発光材料からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料と、を含有する、組成物。
【請求項24】
前記正孔輸送材料、前記電子輸送材料及び前記発光材料からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料として、燐光発光性化合物を含む、請求項23記載の組成物。
【請求項25】
前記燐光発光性化合物が、金、白金、イリジウム、オスミウム、レニウム及びユーロピウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を中心金属として有する燐光発光性化合物である、請求項24記載の組成物。
【請求項26】
前記燐光発光性化合物が、式(8)で表される構造を含む化合物である、請求項25記載の組成物。
【化11】


[式(8)中、
Mは、金、白金、イリジウム、オスミウム、レニウム及びユーロピウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を表す。
A環は、単環でも縮合環でもよく、式中のN以外にヘテロ原子を有してもよい芳香族複素環を表す。
B環は、単環でも縮合環でもよい芳香環を表す。
Rは置換基を表し、Rが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。m及びmmは0又は正の整数を表す。]
【請求項27】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の高分子化合物又は請求項23〜26のいずれか一項に記載の組成物と、
溶媒と、を含有する溶液。
【請求項28】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の高分子化合物又は請求項23〜26のいずれか一項に記載の組成物を含む薄膜。
【請求項29】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の高分子化合物又は請求項23〜26のいずれか一項に記載の組成物を含む有機層を備える、発光素子。
【請求項30】
前記有機層が、発光層である、請求項29記載の発光素子。
【請求項31】
請求項30記載の発光素子を備える面状光源。
【請求項32】
請求項30記載の発光素子を備える表示素子。
【請求項33】
式(R−0)で表される化合物を縮合重合させるか、或いは、式(R−0)で表される化合物及び式(R−I)で表される化合物を含む第1の単量体混合物を縮合重合させて、式(0)で表される構成単位を複数含む第1の化合物を合成する第1工程と、
前記第1の化合物と、前記第1の化合物とは異なる構造を有し且つ前記第1の化合物と縮合重合することが可能な第2の化合物と、を縮合重合させて、式(0)で表される構成単位を複数含むブロック(A)を有する高分子化合物を得る第2工程と、
を有する高分子化合物の製造方法。
【化12】


[式(R−0)及び式(0)中、
Zは、式(0−1)で表される基又は式(0−2)で表される基を表す。
Ar0a及びAr0bは、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基であってZとは異なる構造を有する基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。Ar0a及びAr0bが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。s及びsは、それぞれ独立に、1又は2を表す。
式(R−I)中、
Arは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(0−1)及び式(0−2)中、
11、X12、X13、X14、X15、X16、X21、X22、X23、X24及びX25は、それぞれ独立に、炭素原子又は窒素原子を表す。ただし、X11、X12、X13、X14、X15及びX16のうちの2つ又は3つは窒素原子であり、X21、X22、X23、X24及びX25のうちの3つは窒素原子である。式(0−1)で表される基及び式(0−2)で表される基は、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(R−0)及び式(R−I)中、
、W、W21及びW22は、それぞれ独立に、縮合重合反応を生じることが可能な重合活性基である。]
【請求項34】
前記第2工程において、前記第2の化合物として、前記式(R−I)で表される化合物及び式(R−II)で表される化合物を含む第2の単量体混合物を用いる、請求項33記載の高分子化合物の製造方法。
【化13】


[式(R−II)中、
Arは、置換基を有していてもよい2価の芳香族アミン残基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
31及びW32は、それぞれ独立に、縮合重合反応を生じることが可能な重合活性基である。]
【請求項35】
式(R−0)で表される化合物を縮合重合させるか、或いは、式(R−0)で表される化合物及び式(R−I)で表される化合物を含む第1の単量体混合物を縮合重合させて、式(0)で表される構成単位を複数含む第1の化合物を得る第1工程と、
前記式(R−I)で表される化合物及び式(R−II)で表される化合物を含む第2の単量体混合物を縮合重合させて、式(II)で表される構成単位を複数含む第2の化合物を得る第2工程と、
前記第1の化合物と前記第2の化合物とを縮合重合させて、式(0)で表される構成単位を複数含むブロック(A)と、式(II)で表される構成単位を複数含むブロック(B)と、を有する高分子化合物を得る第3工程と、
を有する高分子化合物の製造方法。
【化14】


[式(R−0)及び式(0)中、
Zは、式(0−1)で表される基又は式(0−2)で表される基を表す。
Ar0a及びAr0bは、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基であってZとは異なる構造を有する基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。Ar0a及びAr0bが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。s及びsは、それぞれ独立に、1又は2を表す。
式(R−I)中、
Arは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(R−II)及び式(II)中、
Arは、2価の芳香族アミン残基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(0−1)及び式(0−2)中、
11、X12、X13、X14、X15、X16、X21、X22、X23、X24及びX25は、それぞれ独立に、炭素原子又は窒素原子を表す。ただし、X11、X12、X13、X14、X15及びX16のうちの2つ又は3つは窒素原子であり、X21、X22、X23、X24及びX25のうちの3つは窒素原子である。式(0−1)で表される基及び式(0−2)で表される基は、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(R−0)、式(R−I)及び式(R−II)中、
、W、W21、W22、W31及びW32は、それぞれ独立に、縮合重合反応を生じることが可能な重合活性基である。]
【請求項36】
式(R−I)で表される化合物を縮合重合させるか、或いは、式(R−I)で表される化合物及び式(R−II)で表される化合物を含む第1の単量体混合物を縮合重合させて、第1の化合物を合成する第1工程と、
前記第1の化合物と、式(R−0)で表される化合物を縮合重合させるか、或いは、前記第1の化合物と、式(R−0)で表される化合物及び式(R−I)で表される化合物を含む第2の単量体混合物と、を縮合重合させて、式(0)で表される構成単位を複数含むブロック(A)を有する高分子化合物を得る第2工程と、
を有する高分子化合物の製造方法。
【化15】


[式(R−0)及び式(0)中、
Zは、式(0−1)で表される基又は式(0−2)で表される基を表す。Ar0a及びAr0bは、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基であってZとは異なる構造を有する基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。Ar0a及びAr0bが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。s及びsは、それぞれ独立に、1又は2を表す。
式(R−I)中、
Arは、アリーレン基又は2価の芳香族複素環基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(R−II)中、
Arは、置換基を有していてもよい2価の芳香族アミン残基を表し、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(0−1)及び式(0−2)中、
11、X12、X13、X14、X15、X16、X21、X22、X23、X24及びX25は、それぞれ独立に、炭素原子又は窒素原子を表す。ただし、X11、X12、X13、X14、X15及びX16のうちの2つ又は3つは窒素原子であり、X21、X22、X23、X24及びX25のうちの3つは窒素原子である。式(0−1)で表される基及び式(0−2)で表される基は、アルキル基、アリール基、1価の芳香族複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、置換カルボキシル基、フッ素原子又はシアノ基を置換基として有していてもよい。
式(R−0)、式(R−I)及び式(R−II)中、
、W、W21、W22、W31及びW32は、それぞれ独立に、縮合重合反応を生じることが可能な重合活性基である。]


【図1】
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【公開番号】特開2012−131995(P2012−131995A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262556(P2011−262556)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】