説明

高性能摩擦撹拌接合ツール

第1の材料を有する硬質粒子と第2の異なる材料を有する結合剤マトリックスとを含む超硬合金でできた摩擦撹拌接合ツール。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001]本出願は、「HIGH−PERFORMANCE FRICTION STIR WELDING TOOLS」という名称で2006年1月31日に出願された米国仮出願第60/764,003号明細書の特典を主張する。
【0002】
[0002]本出願はさらに、下記の特許出願の特典を主張し、それらの一部継続出願である。
【0003】
[0003]「Hardmetal Materials for High−Temperature Applications」という名称で2006年8月21日に出願された第11/507,928号明細書(「HARDMETAL MATERIALS FOR HIGH−TEMPERATURE APPLICATIONS」という名称で2005年8月19日に出願された米国仮出願第60/710,016号明細書の特典を主張している)。
【0004】
[0004]「Hardmetal Materials for High−Temperature Applications」という名称で2006年8月21日に出願されたPCT/US2006/032654号明細書。
【0005】
[0005]「High−Performance Hardmetal Materials」という名称で2005年3月15日に出願された第11/081,928号明細書(米国特許出願公開第2005−0191482−A1号明細書として公開されている)。
【0006】
[0006]上記の特許出願及び特許公報の開示内容は、参照により本出願の明細の一部として組み込まれている。
【0007】
[背景]
[0007]本願は、超硬合金組成物、その製造方法及び関連用途に関する。
【0008】
[0008]超硬合金としては各種の複合材料があり、特に硬質でかつ耐火性でありそして強い耐摩耗性を示すように設計されている。広範囲にわたって使用されている超硬合金の例としては、焼結又は結合(cement)された炭化物(carbide)又は炭窒化物(carbonitrides)又はこのような材料の組合せがある。サーメットと呼ばれるいくつかの超硬合金は、結合剤の金属粒子で結合された加工セラミック粒子(例えばTiC)を含む組成である。超硬合金の特定の組成は技術文献に記載されている。例えば、超硬合金の組成を広範囲にわたって編集して、「Brookes’ World Dictionary and Handbook of Hardmetas, 第6版、International Carbide Data」(英国、1996年)として刊行されている。
【0009】
[0009]超硬合金は各種の用途に使用することができる。代表的な用途としては、金属、石及びその他の硬質材料を切断するのに使用する切削工具、線引き抜きダイ(wire−drawing dies)、ナイフ、石炭、各種の鉱石及び岩石を採掘する採掘工具、並びに石油用の掘削工具やその他の掘削用途がある。さらに、このような超硬合金は、各種の装置の作動又はそれら装置が作動する環境条件の特定の要求を満たす、それら装置のハウジング及び外表面もしくは外層をつくるのに使用することもできる。
【0010】
[0010]最初に炭化物又は炭窒化物の硬質で耐火性を有する粒子を結合剤マトリックス中に分散させ、次にその混合物を圧縮し焼結することによって、多種類の超硬合金を製造することができる。その焼結工程によって、結合剤マトリックスが前記粒子と結合して前記混合物が凝縮され超硬合金が生成する。上記硬質粒子は、生成する超硬合金の硬質性と耐火性に主として寄与している。
【0011】
[概要]
[0011]本出願は、摩擦撹拌接合(FSW)ヘッド及びこのようなヘッドを使用する関連するFSWシステムの設計について記載する。様々な実施形態において、FSWヘッドは、ピン及びそのピンが係合しているショルダーを含むことができる。ヘッドはシャンクに係合しており、シャンクはロータに固定されている。接合の間、ロータはシャンクを回転させ、シャンクはヘッドを自転させる。作動中に、自転するヘッドは、共に接合される2つの金属片の接触面に押し付けられ、接触面に沿って動かされる。ピン及びショルダーは、2つの断片と直接接触し、それらを共に接合させる。いくつかの実施形態では、ピン及びショルダーは、本出願に記載の超硬合金材料でできている。他の実施形態では、ピン及びショルダーの表面は、本出願に記載の材料でできている場合があるが、ピン及びショルダーの内側部は、異なる材料でできている場合がある。本明細書に記載する様々な材料は、摩擦撹拌接合の間にピン及びショルダーが被る高温下で高い硬度及び靭性を示し、したがってヘッドを構成するために使用することができる。
【0012】
[0012]例えば、本出願に記載する摩擦撹拌接合ツールヘッドは、ショルダー及びそのショルダーに係合しているピンを備える。ショルダー及びピンの各々の少なくとも一部には、本出願に記載する材料が含まれる。この材料は、(1)少なくとも1種の炭化物、少なくとも1種の窒化物、少なくとも1種のホウ化物、及び少なくとも1種のケイ化物の少なくとも1つ又は組合せを含む第1の材料、並びに(2)第1の材料を結合し、レニウム、レニウムとコバルトとの混合物、ニッケルベースの超合金、ニッケルベースの超合金とレニウムとの混合物、又はニッケルベースの超合金とレニウムとコバルトとの混合物を含む第2の材料を少なくとも含むことができる。第2の材料は、Mo、W、Ta、又はCrも含んでもよい。上記の例を実施するにあたり、第1の材料は、TaC、HfC、NbC、ZrC、TiC、WC、VC、Al、ThC、MoC、SiC及びBCの少なくとも1つから選択される少なくとも1種の炭化物、又はHfN、TaN、BN、ZrN、及びTiNの少なくとも1つから選択される少なくとも1種の窒化物、又はHfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBの少なくとも1つから選択される少なくとも1種のホウ化物を少なくとも含んでもよい。
【0013】
[0013]下記の超硬合金材料は、第一材料を含む硬質粒子及び第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスを含有する材料を含有している。上記硬質粒子は、上記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている。上記硬質粒子用の上記第一材料としては、例えば、炭化タングステンに基づいた材料、炭化チタンに基づいた材料、炭化タングステンと炭化チタンとの混合物、他の炭化物、窒化物、ホウ化物、ケイ化物、及びこれらの材料の組合せに基づいた材料がある。上記結合剤マトリックス用の上記第二材料としては、とりわけ、レニウム、レニウムとコバルトとの混合物、ニッケルベース超合金、ニッケルベース超合金とレニウムとの混合物、ニッケルベース超合金、レニウム、及びコバルトの混合物、並びに他の材料と混合されたこれらの材料がある。タングステンは、さらに、超硬合金材料の結合剤マトリックス材料として使用することもできる。ニッケルベース超合金は、γ−γ’金属相のものでよい。
【0014】
[0014]各種の実施態様で、例えば、第二材料の容量は、材料の全容量の約3%〜40%である。いくつかの用途では、上記結合剤マトリックスは、最終材料の結合材マトリックスの全重量の25%以上の量のレニウムを含有している。その他の用途では、第二材料はニッケルベース超合金を含有している。上記ニッケルベース超合金は、特定の用途の場合、Ni及び他の元素例えばReを含有している。
【0015】
[0015]本願の超硬合金材料は、一実施態様によれば、材料混合物を減圧条件下で焼結し、次いで、気体媒体を通じて圧力をかけながら、固相焼結することによって製造することができる。このような超硬合金は、さらに、溶射法を使用して表面上にコートすることで、超硬合金コーティング及び超硬合金構造体を形成することもできる。
【0016】
[0016]上述の超硬合金のさまざまな実施態様から生まれる利点は、一般に硬度が優れていること、高温での硬度が増大していること及び腐食と酸化に対する耐性が改善されていることのうちの1又は2以上を含んでいる。
【0017】
[0017]本願で説明されているさまざまな特定の実施態様は、以下のようにまとめられる。265の特定の実施態様の第一グループは、以下のとおりである。
1.第一材料を含む硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記第二材料の容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスが材料の全重量の25%より多い量のレニウムを含有し、そして前記硬質粒子は前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
2.前記第1の材料が、タングステンを含む炭化物を含有している、上記項目の第1番又は下記項目の第14番に記載の材料。
3.前記炭化物が一炭化タングステン(WC)を含有している上記項目2に記載の材料。
4.前記第一材料がさらにタングステンとは異なる金属元素を含む他の炭化物を含有する上記項目2に記載の材料。
5.前記金属元素がチタン(Ti)である上記項目4に記載の材料。
6.前記金属元素がタンタル(Ta)である上記項目4に記載の材料。
7.前記金属元素がニオブ(Nb)である上記項目4に記載の材料。
8.前記金属元素がバナジウム(V)である上記項目4に記載の材料。
9.前記金属元素がクロム(Cr)である上記項目4に記載の材料。
10.前記金属元素がハフニウム(Hf)である上記項目4に記載の材料。
11.前記金属元素がモリブデン(Mo)である上記項目4に記載の材料。
12.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目2に記載の材料。
13.前記窒化物がTiN、ZrN、VN、NbN、TaN、又はHfNを含有している上記項目2又は12に記載の材料。
14.窒化物を含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
15.前記窒化物がTiN、ZrN、VN、NbN、TaN、又はHfNを含有している上記項目14に記載の材料。
16.前記結合剤マトリックスがさらにコバルト(Co)を含有している上記項目1に記載の材料。
17.第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及びニッケル(Ni)を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
18.第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及びモリブデン(Mo)を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
19.第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及び鉄(Fe)を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
20.第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及びクロム(Cr)を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
21.第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及びNiベース超合金を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
22.前記結合剤材料がさらにコバルトを含有している上記項目21に記載の材料。
23.(1)WC、TiC及びTaCの混合物、(2)WC、TiC及びNbCの混合物、(3)WC、TiC及びTaCとNbCの少なくとも一方の混合物、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCの少なくとも一方の混合物からなる群の中の少なくとも一つを選択してなる混合物を含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
24.(1)WC、TiC及びTaC、(2)WC、TiC及びNbC、(3)WC、TiC及びTaCとNbCの少なくとも一方、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCの少なくとも一方からなる群の中の少なくとも一つを選択してなる材料を含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及びNiベース超合金を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
25.MoC及びTiCの混合物を含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
26.Tin、MoC及びTiCを含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
27.MoC及びTiCを含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及びNiベース超合金を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
28.硬質粒子の粉末とレニウムを含有する結合剤マトリックス材料とを混合することによってグレード粉末を製造するステップと、
前記グレード粉末を処理して、前記結合剤マトリックス材料を利用し前記硬質粒子を結合させて固体超硬合金材料を製造するステップとを含む方法であって、
前記処理が(1)前記グレード粉末を固相で減圧条件下焼結するステップと(2)前記グレード粉末を固相で不活性ガス媒体中加圧下焼結するステップとを含む方法。
29.前記結合剤マトリックス材料がさらにNiベース超合金を含有している上記項目28に記載の方法。
30.結合剤マトリックス材料がさらにコバルトを含有している上記項目29に記載の材料。
31.結合剤マトリックス材料がさらにコバルトを含有している上記項目28に記載の材料。
32.前記各焼結が前記硬質粒子及び前記結合剤マトリックス材料の共融温度より低い温度で行われる上記項目28に記載の方法。
33.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
34.前記第一材料がタングステンを含む炭化物を含有している上記項目33又は47に記載の材料。
35.前記炭化物が一炭化タングステン(WC)を含有している上記項目34に記載の材料。
36.前記第一材料がさらにタングステンとは異なる金属元素を含む他の炭化物を含有する上記項目34に記載の材料。
37.前記金属元素がチタン(Ti)である上記項目36に記載の材料。
38.前記金属元素がタンタル(Ta)である上記項目36に記載の材料。
39.前記金属元素がニオブ(Nb)である上記項目36に記載の材料。
40.前記金属元素がバナジウム(V)である上記項目36に記載の材料。
41.前記金属元素がクロム(Cr)である上記項目36に記載の材料。
42.前記金属元素がハフニウム(Hf)である上記項目36に記載の材料。
43.前記金属元素がモリブデン(Mo)である上記項目36に記載の材料。
44.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目34に記載の材料。
45.前記窒化物がZrN、HfN、VN、NbN、TaN、及びTiNの少なくとも一つを含有している上記項目34又は44に記載の材料。
46.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目34又は44に記載の材料。
47.窒化物を含む第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
48.前記窒化物がZrN、VN、NbN、TaN、TiN、及びHfNの少なくとも一つを含有している上記項目47に記載の材料。
49.前記ニッケルベース超合金が主としてニッケルを含有し他の元素も含有している上記項目33又は47に記載の材料。
50.前記他の元素がCo、Cr、Al、Ti、Mo、Nb、W、及びZrを含んでいる上記項目49に記載の材料。
51.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金及び第二の異なるニッケルベース超合金を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
52.前記結合剤マトリックスがさらにレニウムを含有している上記項目51に記載の材料。
53.前記結合剤マトリックスがさらにコバルトを含有している上記項目52に記載の材料。
54.前記結合剤マトリックスがさらにレニウムを含有している上記項目33に記載の材料。
55.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金、レニウム、及びコバルトを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
56.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金及びコバルトを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
57.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金及びニッケルを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
58.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金及び鉄を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
59.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金及びモリブデンを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
60.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金及びクロムを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
61.前記結合剤マトリックスがさらにニッケルベース合金と異なる他の合金を含有している上記項目33に記載の材料。
62.TiCとTiNを含む第一材料を含有する硬質粒子と、
Ni、Mo、及びMo2Cのうち少なくとも一つを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
63.TiCとTiNを含む第一材料を含有する硬質粒子と、
Re並びにNi、Mo、及びMoCのうち少なくとも一つを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
64.前記結合剤マトリックスがさらにCoを含有している上記項目63に記載の材料。
65.前記結合剤マトリックスがさらにNiベース超合金を含有している上記項目64に記載の材料。
66.前記結合剤マトリックスがさらにNiベース超合金を含有している上記項目63に記載の材料。
67.TiCとTiNを含む第一材料を含有する硬質粒子と、
Niベース超合金並びにNi、Mo、及びMoCのうち少なくとも一つを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
68.硬質粒子の粉末を、ニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックス材料と混合することによってグレード粉末を製造するステップと、
前記グレード粉末を処理して、前記結合剤マトリックス材料を利用し前記硬質粒子を結合させることによって固体の超硬合金材料を製造するステップとを含む方法。
69.前記処理が、引き続き圧縮操作、第一焼結操作,成形操作、及び第二焼結操作を行うステップを含む上記項目68に記載の方法。
70.混合前に、レニウムをさらに含有するように結合剤マトリックス材料を調製するステップをさらに含む上記項目68に記載の方法。
71.混合前に、コバルトをさらに含有するように結合剤マトリックス材料を調製するステップをさらに含む上記項目68に記載の方法。
72.前記処理が、熱間等方加圧法の固相焼結を含む上記項目68に記載の方法。
73.前記処理が、(1)グレード粉末を固相で減圧条件下焼結するステップと(2)グレード粉末を固相で不活性ガス媒体中加圧下焼結するステップとを含む上記項目68に記載の方法。
74.混合前に、粒径が0.5ミクロンより小さい硬質粒子を調製するステップをさらに含み、焼結操作の温度を下げる上記項目68に記載の方法。
75.物体から材料を切削する摩耗部品を備えた装置であって、前記摩耗部品が、
第一材料を含む硬質粒子と、
レニウムとNiベース超合金を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料を含み、前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている装置。
76.前記結合剤マトリックスがさらにコバルトを含有している上記項目75に記載の装置。
77.摩耗部品を備えた装置であって、その摩耗部品が、
第一材料を含む硬質粒子と、
ニッケルベース超合金を含有する第二の異なる材料の結合剤マトリックスとを含有する材料を含み、前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている装置。
78.(1)WC、TiC及びTaCの固溶体、(2)WC、TiC及びNbCの固溶体、(3)WC、TiC及びTaCとNbCの少なくとも一方の固溶体、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCの少なくとも一方の固溶体からなる群の中の少なくとも一つを選択してなる第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
79.前記硬質粒子がWC、TiC及びTaCを含有し、前記結合剤マトリックスが純Reで構成されている上記項目78又は87に記載の材料。
80.前記硬質粒子が材料の全重量の約72%であり、Reが材料の全重量の約28%である上記項目79に記載の材料。
81.前記硬質粒子が材料の全重量の約85%であり、Reが材料の全重量の約15%である上記項目79に記載の材料。
82.TiCとTaCの量がほぼ等しくかつその合計量がWCの量より少ない上記項目79に記載の材料。
83.前記硬質粒子が、WC、TiC、及びTaCを含有している上記項目24に記載の材料。
84.TiCとTaCが、各々、材料の全重量の約3%から約6%未満であり、そしてWCが材料の全重量の78%を超え89%より少ない上記項目83に記載の材料。
85.前記結合剤マトリックスがさらにCoを含有している上記項目83に記載の材料。
86.前記Niベース超合金が主としてNiを含有しCo、Cr、Al、Ti、Mo、Nb、W、Zr、B、C、及びVを含む他の元素をも含有している上記項目83に記載の材料。
87.(1)WC、TiC及びTaC、(2)WC、TiC及びNbC、(3)WC、TiC及びTaCとNbCの少なくとも一方、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCの少なくとも一方からなる群の中の少なくとも一つを選択してなる第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウム及びNiベース超合金を含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散され、
前記結合剤マトリックスが、Re及びReを含有するNiベース超合金を含有している材料。
88.前記Niベース超合金がReを含有している上記項目21に記載の材料。
89.前記Niベース超合金がReを含有している上記項目24に記載の材料。
90.前記Niベース超合金がReを含有している上記項目21又は47に記載の材料。
91.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散され、
前記Niベース超合金は、Reを含有する材料。
92.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散され、
前記Niベース超合金は、γ−γ’相である材料。
93.第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルを含むニッケルベース超合金並びにCo、Cr、Al、Ti、Mo、Nb、W、Zr、及びReを含む他の元素を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている材料。
94.前記第一材料がホウ化物を含有している上記項目17に記載の材料。
95.前記ホウ化物がTiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBのうちの一つである上記項目95に記載の材料。
96.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目17に記載の材料。
97.前記ケイ化物がTaSi、Wsi、NbSi、及びMoSiのうちの一つである上記項目96に記載の材料。
98.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目17に記載の材料。
99.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目98に記載の材料。
100.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目17に記載の材料。
101.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目100に記載の材料。
102.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目100に記載の材料。
103.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目102に記載の材料。
104.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目102に記載の材料。
105.前記第一材料がホウ化物を含有している上記項目18に記載の材料。
106.前記ホウ化物がTiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBのうちの一つである上記項目105に記載の材料。
107.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目18に記載の材料。
108.前記ケイ化物がTaSi、Wsi、NbSi、及びMoSiのうちの一つである上記項目107に記載の材料。
109.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目18に記載の材料。
110.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目109に記載の材料。
111.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目18に記載の材料。
112.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目111に記載の材料。
113.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目111に記載の材料。
114.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目113に記載の材料。
115.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目113に記載の材料。
116.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目19に記載の材料。
117.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目116に記載の材料。
118.前記第一材料がホウ化物を含有している上記項目19に記載の材料。
119.前記ホウ化物がTiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBのうちの一つである上記項目118に記載の材料。
120.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目19に記載の材料。
121.前記ケイ化物がTaSi、Wsi、NbSi、及びMoSiのうちの一つである上記項目120に記載の材料。
122.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目19に記載の材料。
123.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目122に記載の材料。
124.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目122に記載の材料。
125.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目124に記載の材料。
126.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目125に記載の材料。
127.前記第一材料がホウ化物を含有している上記項目20に記載の材料。
128.前記ホウ化物がTiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBのうちの一つである上記項目127に記載の材料。
129.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目20に記載の材料。
130.前記ケイ化物がTaSi、Wsi、NbSi、及びMoSiのうちの一つである上記項目129に記載の材料。
131.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目20に記載の材料。
132.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目131に記載の材料。
133.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目20に記載の材料。
134.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目133に記載の材料。
135.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目133に記載の材料。
136.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目135に記載の材料。
137.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目135に記載の材料。
138.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目21に記載の材料。
139.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目138に記載の材料。
140.前記第一材料がホウ化物を含有している上記項目21に記載の材料。
141.前記ホウ化物がTiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBのうちの一つである上記項目140に記載の材料。
142.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目21に記載の材料。
143.前記ケイ化物がTaSi、Wsi、NbSi、及びMoSiのうちの一つである上記項目142に記載の材料。
144.前記第一材料が窒化物を含有している上記項目21に記載の材料。
145.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目144に記載の材料。
146.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目144に記載の材料。
147.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目146に記載の材料。
148.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目147に記載の材料。
149.前記第一材料がホウ化物を含有している上記項目22に記載の材料。
150.前記ホウ化物がTiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBのうちの一つである上記項目149に記載の材料。
151.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目22に記載の材料。
152.前記ケイ化物がTaSi、Wsi、NbSi、及びMoSiのうちの一つである上記項目151に記載の材料。
153.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目22に記載の材料。
154.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目153に記載の材料。
155.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目22に記載の材料。
156.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目155に記載の材料。
157.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目155に記載の材料。
158.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目157に記載の材料。
159.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目157に記載の材料。
160.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目24に記載の材料。
161.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目160に記載の材料。
162.前記結合剤マトリックスがさらにコバルト(Co)を含有している上記項目24に記載の材料。
163.Reが、材料の全重量の約1.5%から約24.4%までであり、前記Niベース超合金が、材料の全重量の約0.86%から約4.88%までであり、
前記第一材料が、材料の全重量の約3%から約14.7%までであるTiC、材料の全重量の約3%から約6.2%までであるTaC、及び材料の全重量の約64%超、約88%未満であるWCを含有する上記項目24に記載の材料。
164.前記結合剤マトリックスがさらにNiベース超合金を含有している上記項目26に記載の材料。
165.前記結合剤マトリックスがさらにCoを含有している上記項目164に記載の材料。
166.前記結合剤マトリックスがさらにCoを含有している上記項目27に記載の材料。
167.前記Reが、材料の全重量の約8.8%から約23.8%までであり、前記Niベース超合金が、材料の全重量の約3.0%から約10.3%までであり、前記MoCが、材料の全重量の約13.8%から約15.2%までであり、前記TiCが、材料の全重量の約59.4%から約65.7%までである上記項目27に記載の材料。
168.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目47に記載の材料。
169.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目168に記載の材料。
170.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目168に記載の材料。
171.前記他の元素がCr、Co、Fe、Al、Ti、Mo、W、Nb、Ta、Hf、Zr、B、C、Reを含有している上記項目49に記載の材料。
172.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目51に記載の材料。
173.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目172に記載の材料。
174.前記他の元素がさらにFe、Ta、Hf、C、及びReを含有している上記項目50に記載の材料。
175.前記第一材料が窒化物を含有している上記項目51に記載の材料。
176.Reが、材料の全重量の約0.4%から約1.8%までであり、前記Niベース超合金が、材料の全重量の約2.7%から約4.5%までであり、前記コバルトが、材料の全重量の約3%から約4.8%までであり、
前記第一材料が、材料の全重量の約90.4%から約91.5%までであるWC、及び材料の全重量の約0.3%から約0.6%までであるVCを含有する上記項目55に記載の材料。
177.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目55に記載の材料。
178.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目55に記載の材料。
179.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目56に記載の材料。
180.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目179に記載の材料。
181.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目56に記載の材料。
182.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目57に記載の材料。
183.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目182に記載の材料。
184.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目57に記載の材料。
185.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目58に記載の材料。
186.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目185に記載の材料。
187.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目58に記載の材料。
188.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目59に記載の材料。
189.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目188に記載の材料。
190.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目59に記載の材料。
191.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目60に記載の材料。
192.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目191に記載の材料。
193.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目60に記載の材料。
194.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目75に記載の装置。
195.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目194に記載の装置。
196.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目75に記載の装置。
197.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目196に記載の装置。
198.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目196に記載の装置。
199.前記第一材料が、WC、TiC、TaC、及びMoCを含有している上記項目198に記載の装置。
200.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目198に記載の装置。
201.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目198に記載の装置。
202.前記第一材料がさらにホウ化物を含有している上記項目75に記載の装置。
203.前記第一材料が、TiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBの少なくとも一つを含有している上記項目202に記載の装置。
204.前記第一材料がさらに少なくとも一つのホウ化物及び少なくとも一つの炭化物を含有している上記項目75に記載の装置。
205.前記第一材料が、WC、TiC、TaC、及びBCを含有している上記項目204に記載の装置。
206.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目75に記載の装置。
207.前記第一材料が、TaSi、WSi、NbSi、及びMoSiの少なくとも一つを含有している上記項目75に記載の装置。
208.前記Reが、材料の全重量の約9.04%から約9.32%までであり、前記Niベース超合金が、材料の全重量の約3.53%から約3.64%までであり、
前記第一材料が、材料の全重量の約67.24%から約69.40%までであるWC、材料の全重量の約6.35%から約6.55%までであるTiC、材料の全重量の約6.24%から約6.44%までであるTaC、材料の全重量の約0.40%から約7.39%までであるTiB、及び材料の全重量の約0.22%から約4.25%までであるBCを含有する上記項目75に記載の装置。
209.前記Reが、材料の全重量の約8.96%から約9.37%までであり、前記Niベース超合金が、材料の全重量の約3.50%から約3.66%までであり、
前記第一材料が、材料の全重量の約58.61%から約66.67%までであるWC、材料の全重量の約14.69%から約15.37%までであるTiC、材料の全重量の約6.19%から約6.47%までであるTaC、及び材料の全重量の約0から約6.51%までであるMoCを含有する上記項目75に記載の装置。
210.前記結合剤マトリックスがさらにNiを含有している上記項目75に記載の装置。
211.前記結合剤マトリックスがさらにFeを含有している上記項目75に記載の装置。
212.前記結合剤マトリックスがさらにMoを含有している上記項目75に記載の装置。
213.前記結合剤マトリックスがさらにCrを含有している上記項目75に記載の装置。
214.前記Niベース超合金が、主に、Ni並びにCo、Fe、Al、Ti、Mo、W、Nb、Ta、Hf、Zr、B、C、Reを含む他の元素を含有している上記項目83に記載の材料。
215.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目91に記載の材料。
216.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目215に記載の材料。
217.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目91に記載の材料。
218.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目217に記載の材料。
219.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目217に記載の材料。
220.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目219に記載の材料。
221.前記第一材料がさらにホウ化物を含有している上記項目91に記載の材料。
222.前記第一材料が、TiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBの少なくとも一つを含有している上記項目221に記載の材料。
223.前記第一材料がさらに少なくとも一つのホウ化物及び少なくとも一つの炭化物を含有している上記項目91に記載の材料。
224.前記第一材料が、WC、TiC、TaC、及びBCを含有している上記項目223に記載の材料。
225.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目91に記載の材料。
226.前記ケイ化物が、TaSi、WSi、NbSi、及びMoSiの少なくとも一つを含有している上記項目225に記載の材料。
227.前記結合剤マトリックスがさらにNiを含有している上記項目91に記載の材料。
228.前記結合剤マトリックスがさらにFeを含有している上記項目91に記載の材料。
229.前記結合剤マトリックスがさらにMoを含有している上記項目91に記載の材料。
230.前記結合剤マトリックスがさらにCrを含有している上記項目91に記載の材料。
231.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目92に記載の材料。
232.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目231に記載の材料。
233.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目92に記載の材料。
234.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目233に記載の材料。
235.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目233に記載の材料。
236.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目235に記載の材料。
237.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目235に記載の材料。
238.前記第一材料がさらにホウ化物を含有している上記項目92に記載の材料。
239.前記第一材料が、TiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBの少なくとも一つを含有している上記項目238に記載の材料。
240.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目92に記載の材料。
241.前記第一材料が、TaSi、WSi、NbSi、及びMoSiの少なくとも一つを含有している上記項目92に記載の材料。
242.前記第二材料がさらに、Re、Ni、Co、Fe、Mo、及びCrの少なくとも一つを含有している上記項目92に記載の材料。
243.前記第二材料がさらに、少なくとも他の一つの異なるNiベース超合金を含有している上記項目92に記載の材料。
244.前記第一材料が、材料の全重量の約91.9%から約92.5%までのWC、及び材料の全重量の0.3%から約0.6%までのVCを含有し、前記Niベース超合金が、材料の全重量の約7.2%から約7.5%までである上記項目92に記載の材料。
245.前記第一材料が、それぞれ材料の全重量の約69.44%から16.09%までであるTiC及びMoCを含有し、前記Niベース超合金が、材料の全重量の約14.47%である上記項目92に記載の材料。
246.前記第一材料が炭化物を含有している上記項目93に記載の材料。
247.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目246に記載の材料。
248.前記第一材料がさらに窒化物を含有している上記項目93に記載の材料。
249.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目248に記載の材料。
250.前記第一材料がさらに炭化物を含有している上記項目249に記載の材料。
251.前記炭化物が、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、及びWCの少なくとも一つを含有している上記項目250に記載の材料。
252.前記窒化物がTiN、ZrN、HfN、VN、NbN、及びTaNの少なくとも一つを含有している上記項目250に記載の材料。
253.前記第一材料がさらにホウ化物を含有している上記項目93に記載の材料。
254.前記第一材料が、TiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB、及びWBの少なくとも一つを含有している上記項目253に記載の材料。
255.前記第一材料がケイ化物を含有している上記項目93に記載の材料。
256.前記第一材料が、TaSi、WSi、NbSi、及びMoSiの少なくとも一つを含有している上記項目93に記載の材料。
257.前記第二材料がさらに、Re、Ni、Co、Fe、Mo、及びCrの少なくとも一つを含有している上記項目93に記載の材料。
258.前記第二材料がさらに、少なくとも他の一つの異なるNiベース超合金を含有している上記項目93に記載の材料。
259.前記ニッケルベース超合金中の前記他の元素がさらに、Fe、Ta、Hf、B、及びCを含有している上記項目93に記載の材料。
260.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金の層をコートするステップとを含む方法であって、
超硬合金層が、
第一材料を含む硬質粒子と
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有し、前記第二材料の容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスが材料の全重量の25%より多い量のレニウムを含有し、そして前記硬質粒子は前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている方法。
261.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金の層をコートするステップとを含む方法であって、
前記超硬合金層が、
(1)WC、TiC及びTaCの混合物、(2)WC、TiC及びNbCの混合物、(3)WC、TiC及びTaCとNbCの少なくとも一方の混合物、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCの少なくとも一方の混合物からなる群の中の少なくとも一つを選択してなる混合物を含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有し、前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている方法。
262.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金の層をコートするステップとを含む方法であって、
前記超硬合金層が、
MoC及びTiCの混合物を含む第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有し、前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている方法。
263.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金の層をコートするステップとを含む方法であって、
前記超硬合金層が、
第一材料を含有する硬質粒子と、
ニッケルベース超合金を含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有し、前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている方法。
264.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金の層をコートするステップとを含む方法であって、
前記超硬合金層が、
TiCとTiNを含む第一材料を含有する硬質粒子と、
Ni、Mo、及びMoCのうち少なくとも一つを含む第二の異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有し、前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている方法。
265.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金の層をコートするステップとを含む方法であって、
前記超硬合金層が、
(1)WC、TiC及びTaCの固溶体、(2)WC、TiC及びNbCの固溶体、(3)WC、TiC及びTaCとNbCの少なくとも一方の固溶体、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCの少なくとも一方の固溶体からなる群の中の少なくとも一つを選択してなる第一材料を含有する硬質粒子と、
第二の異なる材料を含む結合剤マトリックスとを含有し、前記結合剤マトリックスの容量が材料の全容量の約3%〜約40%であり、前記結合剤マトリックスがレニウムを含有し、そして前記硬質粒子が前記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている方法。
【0018】
[0018]さらに、本願で説明されている288個の特定の実施態様の第二群は、以下のとおりである。
1.WC、TiC、及びHfCの少なくとも一つを選択してなる少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、硬質粒子が、材料の全重量の75%未満であり、レニウムが、材料の全重量の25%を超える材料。
2.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26%を超えるTiCであり、レニウムが、材料の全重量の約74%未満である上記項目1に記載の材料。
3.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%を超えるWCであり、レニウムが、材料の全重量の約47%未満である上記項目1に記載の材料。
4.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約48%を超えるHfCであり、レニウムが、材料の全重量の約52%未満である上記項目1に記載の材料。
5.WC、TiC、及びHfCを除く、元素周期表のIVb、Vb、及びVIb族内元素から形成される炭化物を選択してなる少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、硬質粒子が、材料の全重量の75%未満であり、レニウムが、材料の全重量の4%から72%までである材料。
6.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%を超えるZrCであり、レニウムが、材料の全重量の約68%未満である上記項目5に記載の材料。
7.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28%を超えるVCであり、レニウムが、材料の全重量の約72%未満である上記項目5に記載の材料。
8.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%を超えるNbCであり、レニウムが、材料の全重量の約64%未満である上記項目5に記載の材料。
9.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%を超えるTaCであり、レニウムが、材料の全重量の約49%未満である上記項目5に記載の材料。
10.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%を超えるCrであり、レニウムが、材料の全重量の約68%未満である上記項目5に記載の材料。
11.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約39%を超えるMoCであり、レニウムが、材料の全重量の約61%未満である上記項目5に記載の材料。
12.周期表内のIVB及びVb族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、レニウムが、材料の全重量の約4%から約72%までである材料。
13.少なくとも一つの窒化物が材料の全重量の約28%から約89%までであるTiNである上記項目12に記載の材料。
14.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34%から約92%までであるZrNであり、レニウムが、材料の全重量の約8%から約66%までである上記項目12に記載の材料。
15.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約50%から約96%までであるHfNであり、レニウムが、材料の全重量の約4%から約50%までである上記項目12に記載の材料。
16.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約30%から約91%までであるVNであり、レニウムが、材料の全重量の約9%から約70%までである上記項目12に記載の材料。
17.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34%から約92%までであるNbNであり、レニウムが、材料の全重量の約8%から約66%までである上記項目12に記載の材料。
18.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約51%から約96%までであるTaNであり、レニウムが、材料の全重量の約4%から約49%までである上記項目12に記載の材料。
19.周期表内のIVB及びVb族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の1.7%から約50%までであるNiベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
20.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約51%から約96%までであるTiN及び材料の全重量の約4%から約50%までであるNiベース超合金である上記項目19に記載の材料。
21.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約58%から約97%までであるZrN及び材料の全重量の約3%から約42%までであるNiベース超合金である上記項目19に記載の材料。
22.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約72%から約98%までであるHfN及び材料の全重量の約1.8%から約28%までであるNiベース超合金である上記項目19に記載の材料。
23.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるVN及び材料の全重量の約4%から約47%までであるNiベース超合金である上記項目19に記載の材料。
24.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約52%から約97%までであるNbN及び材料の全重量の約3%から約42%までであるNiベース超合金である上記項目19に記載の材料。
25.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約73%から約98.3までであるTaN及び材料の全重量の約1.7%から約27%までであるNiベース超合金である上記項目19に記載の材料。
26.周期表内のIVb、Vb、及びVIb族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウム及びNiベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、硬質粒子が材料の全重量の26.1%から約98.4%までである材料。
27.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26.1%から約95.1%までであるTiCであり、レニウムが材料の全重量の約73.6%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約51.1%以下である上記項目26に記載の材料。
28.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約96%までであるZrCであり、レニウムが材料の全重量の約67.7%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約44.1%以下である上記項目26に記載の材料。
29.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約47.7%から約98.1%までであるHfCであり、レニウムが材料の全重量の約52.1%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約29.2%以下である上記項目26に記載の材料。
30.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28.3%から約95.6%までであるVCであり、レニウムが材料の全重量の約71.5%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約48.4%を超える上記項目26に記載の材料。
31.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%から約96.9%までであるNbCであり、レニウムが材料の全重量の約63.8%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約39.9%以下である上記項目26に記載の材料。
32.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%から約98.3%までであるTaCであり、レニウムが材料の全重量の約48.8%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約26.5%以下である上記項目26に記載の材料。
33.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32.4%から約96.4%までであるCrであり、レニウムが材料の全重量の約67.3%以下でNiベース超合金が材料の全重量の約43.6%以下である上記項目26に記載の材料。
34.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約39.6%から約97.3%までであるMoCであり、レニウムが材料の全重量の約60.2%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約36.3%以下である上記項目26に記載の材料。
35.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約52.9%から約98.4%までであるWCであり、レニウムが材料の全重量の約46.9%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約25%以下である上記項目26に記載の材料。
36.周期表内のIVb及びVb族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウム及びNiベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
硬質粒子が、材料の全重量の約28%から約98.3%までである材料。
37.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約28%から約95.6%までであるTiNであり、レニウムが材料の全重量の約71.7%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約48.7%以下である上記項目36に記載の材料。
38.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34.5%から約96.7%までであるZrNであり、レニウムが材料の全重量の約65.3%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約41.4%以下である上記項目36に記載の材料。
39.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約49.8%から約98.2%までであるHfNであり、レニウムが材料の全重量の約50%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約27.5%以下である上記項目36に記載の材料。
40.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約30%から約96%までであるVNであり、レニウムが材料の全重量の約69.6%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約46.2%以下である上記項目36に記載の材料。
41.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34.4%から約96.7%までであるNbNであり、レニウムが材料の全重量の約65.3%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約41.5%以下である上記項目36に記載の材料。
42.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約50.7%から約98.3%までであるTaNであり、レニウムが材料の全重量の約49.1%以下であり、Niベース超合金が材料の全重量の約26.8%以下である上記項目36に記載の材料。
43.周期表内のIVb、Vb、及びVIb族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
硬質粒子が、材料の全重量の約26.1%から約98.2%までである材料。
44.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26.1%から約94.6%までであるTiCであり、レニウムが材料の全重量の約73.6%以下であり、コバルトが材料の全重量の約54.1%以下である上記項目43に記載の材料。
45.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約96%までであるZrCであり、レニウムが材料の全重量の約67.7%以下であり、コバルトが材料の全重量の約47.1%以下である上記項目43に記載の材料。
46.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約47.6%から約97.8%までであるHfCであり、レニウムが材料の全重量の約52.1%以下であり、コバルトが材料の全重量の約31.8%以下である上記項目43に記載の材料。
47.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28.3%から約95.1%までであるVCであり、レニウムが材料の全重量の約71.4%以下であり、コバルトが材料の全重量の約51.5%以下である上記項目43に記載の材料。
48.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%から約96.5%までであるNbCであり、レニウムが材料の全重量の約63.8%以下であり、コバルトが材料の全重量の約42.8%以下である上記項目43に記載の材料。
49.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%から約98%までであるTaCであり、レニウムが材料の全重量の約48.8%以下であり、コバルトが材料の全重量の約28.9%以下である上記項目43に記載の材料。
50.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32.4%から約96%までであるCrであり、レニウムが材料の全重量の約67.3%以下であり、コバルトが材料の全重量の約46.6%以下である上記項目43に記載の材料。
51.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約39.6%から約97%までであるMoCであり、レニウムが材料の全重量の約60.2%以下であり、コバルトが材料の全重量の約39.2%以下である上記項目43に記載の材料。
52.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約52.9%から約98.2%までであるWCであり、レニウムが材料の全重量の約46.9%以下であり、コバルトが材料の全重量の約27.4%以下である上記項目43に記載の材料。
53.周期表内のIVb及びVb族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
硬質粒子が、材料の全重量の約28%から約98%までである材料。
54.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約28%から約95%までであるTiNであり、レニウムが材料の全重量の最大約71.6%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約51.7%までである上記項目53に記載の材料。
55.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34.5%から約96.3%までであるZrNであり、レニウムが材料の全重量の最大約65.3%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約44.4%までである上記項目53に記載の材料。
56.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約49.8%から約98%までであるHfNであり、レニウムが材料の全重量の最大約50%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約30%までである上記項目53に記載の材料。
57.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約30%から約95.5%までであるVNであり、レニウムが材料の全重量の最大約69.6%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約49.3%までである上記項目53に記載の材料。
58.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34.4%から約96.3%までであるNbNであり、レニウムが材料の全重量の最大約65.3%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約44.5%までである上記項目53に記載の材料。
59.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約50.7%から約98%までであるTaNであり、レニウムが材料の全重量の最大約49.1%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約29.2%までである上記項目53に記載の材料。
60.周期表内のIVb、Vb、及びVIb族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、Niベース超合金及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
硬質粒子が、材料の全重量の約45%から約98%までである材料。
61.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約45%から約95%までであるTiCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約51.5%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約54.5%までである上記項目60に記載の材料。
62.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約52%から約96%までであるZrCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約44.4%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約47.4%までである上記項目60に記載の材料。
63.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約68%から約98%までであるHfCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約29%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約32%までである上記項目60に記載の材料。
64.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約48%から約96%までであるVCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約49%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約52%までである上記項目60に記載の材料。
65.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約57%から約97%までであるNbCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約40%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約43%までである上記項目60に記載の材料。
66.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約71%から約98%までであるTaCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約27%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約29%までである上記項目60に記載の材料。
67.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるCrであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約67.3%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約44%までである上記項目60に記載の材料。
68.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約60%から約97%までであるMoCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約36.5%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約39%までである上記項目60に記載の材料。
69.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約72%から約98%までであるWCであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約46.9%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約27.5%までである上記項目60に記載の材料。
70.周期表内のIVb及びVb族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、Niベース超合金及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
硬質粒子が、材料の全重量の約47%から約98%までである材料。
71.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約47%から約96%までであるTiNであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約49%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約52%までである上記項目70に記載の材料。
72.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約55%から約97%までであるZrNであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約42%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約45%までである上記項目70に記載の材料。
73.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約70%から約98%までであるHfNであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約31%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約27%までである上記項目70に記載の材料。
74.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約50%から約96%までであるVNであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約53%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約44%までである上記項目70に記載の材料。
75.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約55%から約97%までであるNbNであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約47%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約40%までである上記項目70に記載の材料。
76.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約70%から約98%までであるTaNであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約30%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約26%までである上記項目70に記載の材料。
77.周期表内のIVb、Vb、及びVIb族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウム、Niベース超合金、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
硬質粒子が、材料の全重量の約26%から約98.3%までである材料。
78.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26%から約95%までであるTiCであり、レニウムが材料の全重量の最大約73.6%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約51.3%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約54.3%までである上記項目77に記載の材料。
79.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約96%までであるZrCであり、レニウムが材料の全重量の最大約67.7%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約44.2%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約47.2%までである上記項目77に記載の材料。
80.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約48%から約98%までであるHfCであり、レニウムが材料の全重量の最大約52.1%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約29.3%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約31.8%までである上記項目77に記載の材料。
81.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28%から約96%までであるVCであり、レニウムが材料の全重量の最大約71.5%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約48.6%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約51.7%までである上記項目77に記載の材料。
82.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%から約97%までであるNbCであり、レニウムが材料の全重量の最大約63.8%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約40%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約43%までである上記項目77に記載の材料。
83.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%から約98.3%までであるTaCであり、レニウムが材料の全重量の最大約48.8%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約26.6%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約29%までである上記項目77に記載の材料。
84.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約96%までであるCrであり、レニウムが材料の全重量の最大約67.3%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約43.8%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約46.8%までである上記項目77に記載の材料。
85.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約39%から約97%までであるMoCであり、レニウムが材料の全重量の最大約60.2%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約36.4%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約39.3%までである上記項目77に記載の材料。
86.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%から約98%までであるWCであり、レニウムが材料の全重量の最大約46.9%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約25.1%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約27.5%までである上記項目77に記載の材料。
87.周期表内のIVb及びVb族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウム、Niベース超合金、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、
硬質粒子が、材料の全重量の約28%から約98.3%までである材料。
88.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約28%から約96%までであるTiNであり、レニウムが材料の全重量の最大約71.6%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約48.8%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約51.9%までである上記項目87に記載の材料。
89.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34%から約97%までであるZrNであり、レニウムが材料の全重量の最大約65.3%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約41.6%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約44.6%までである上記項目87に記載の材料。
90.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約50%から約98%までであるHfNであり、レニウムが材料の全重量の最大約50%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約27.5%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約30%までである上記項目87に記載の材料。
91.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約30%から約96%までであるVNであり、レニウムが材料の全重量の最大約60%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約46.4%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約49%までである上記項目87に記載の材料。
92.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34%から約97%までであるNbNであり、レニウムが材料の全重量の最大約65%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約42%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約45%までである上記項目87に記載の材料。
93.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約51%から約98.3%までであるTaNであり、レニウムが材料の全重量の最大約49%までであり、Niベース超合金が材料の全重量の最大約27%までであり、コバルトが材料の全重量の最大約29%までである上記項目87に記載の材料。
94.それぞれ材料の全重量の約40%から約96%までの範囲、及び約0.3%から約21%までであるWC及びTiCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約4%から約54%までであるレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
95.それぞれ材料の全重量の約44%から約96%までの範囲のWC、及び最大約21%までのTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約4%から約48%までであるレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
96.それぞれ材料の全重量の約36%から約95%までの範囲、最大約22%まで、最大約25%までであるWC、TiC、及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約4%から約48%までであるレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
97.それぞれ材料の全重量の約60%から約98%までの範囲及び最大約25%までのWC及びTiCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約1.5%から約31%までであるニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
98.それぞれ材料の全重量の約63%から約98%までの範囲、及び最大約26%までのWC及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約1.5%から約26%までであるニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
99.それぞれ材料の全重量の約51%から約98%までの範囲、最大約23%まで、最大約26%までであるWC、TiC、及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約1.5%から約26%までであるニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
100.それぞれ材料の全重量の約40%から約98%までの範囲及び最大約24%までのWC及びTiCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約52%及び約29%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
101.それぞれ材料の全重量の約44%から約98%までの範囲、及び最大約24%までのWC及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約47%及び約25%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
102.それぞれ材料の全重量の約40%から約98%までの範囲、最大約23%まで、及び最大約26%までであるWC、TiC、及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約53%及び約30%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
103.それぞれ材料の全重量の約40%から約98%までの範囲及び最大約23%までのWC及びTiCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約53%及び約31%までであるレニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
104.それぞれ材料の全重量の約44%から約98%までの範囲、及び最大約24%までのWC及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約47%及び約28%までであるレニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
105.それぞれ材料の全重量の約40%から約98%までの範囲、最大約23%まで、最大約26%までであるWC、TiC、及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約53%及び約33%までであるレニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
106.それぞれ材料の全重量の約58%から約98%までの範囲及び最大約24%までのWC及びTiCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約33%及び約29%までであるコバルト及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
107.それぞれ材料の全重量の約61%から約98%までの範囲、及び最大約24%までのWC及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約28%及び約25%までであるコバルト及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
108.それぞれ材料の全重量の約57%から約98%までの範囲、最大約23%まで、最大約26%までであるWC、TiC、及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約33%及び約30%までであるコバルト及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
109.それぞれ材料の全重量の約40%から約98%までの範囲及び最大約24%までのWC及びTiCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の最大約32%までのコバルト、それぞれ材料の全重量の最大約54%及び約29%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
110.それぞれ材料の全重量の約45%から約98%までの範囲、及び最大約24%までのWC及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の最大約28%までのコバルト、それぞれ材料の全重量の最大約47%及び約26%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
111.それぞれ材料の全重量の約35%から約93%までの範囲、最大約25%まで、最大約26%までであるWC、TiC、及びTaCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の最大約44%までのコバルト、それぞれ材料の全重量の最大約65%及び約41%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
112.材料の全重量の約19%から約88%までの範囲のTiC、及び材料の全重量の最大約38%までのMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約9.5%から約65%までであるレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
113.材料の全重量の約21%から約89%までの範囲のTiN、及び材料の全重量の最大約36%までのMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約9%から約63%までであるレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
114.材料の全重量の最大約88%までのTiC、材料の全重量の最大約85%までのTiN、及び材料の全重量の最大約36%までのMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約9%から約64%までであるレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
115.材料の全重量の最大約83%までのTiC、材料の全重量の最大約85%までのTiN、材料の全重量の最大約25%までのMoC、材料の全重量の最大約39%までのWC、材料の全重量の最大約30%までのTaC、材料の全重量の最大約11%までのVC、及び材料の全重量の最大約16%までCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約6%から約65%までであるレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
116.それぞれ材料の全重量の約30%から約90%までの範囲、及び最大約40%までのTiC及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約4%から約41%までであるニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
117.それぞれ材料の全重量の最大約91%まで、及び最大約38%までのTiN及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約4%から約38%までであるニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
118.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約4%から約40%までであるニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
119.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約90%、約25%、約42%、及び約36%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約14%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の約2%から約40%までであるニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
120.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約64%及び約40%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
121.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約64%及び約40%までであるレニウム及びニッケルベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
122.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約64%及び約42%までであるレニウム及びニッケルを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
123.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約64%及び約42%までであるレニウム及びニッケルを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
124.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約64%及び約43%までであるレニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
125.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約32%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約64%及び約43%までであるレニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
126.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約40%及び約43%までであるニッケルベース超合金及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
127.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約40%及び約43%までであるニッケルベース超合金及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
128.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約40%及び約43%までであるニッケルベース超合金及びニッケルを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
129.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、並びにTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約40%及び約43%までであるニッケルベース超合金及びニッケルを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
130.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約64%、約40%、及び約42%までであるレニウム、ニッケルベース超合金、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
131.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約63%、約39%、及び約42%までであるレニウム、ニッケルベース超合金、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
132.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約63%、約40%、及び約42%までであるレニウム、ニッケルベース超合金、及びニッケルを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
133.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約63%、約39%、及び約42%までであるレニウム、ニッケルベース超合金、及びニッケルを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
134.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約63%、約42%、及び約42%までであるレニウム、ニッケル、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
135.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約63%、約42%、及び約42%までであるレニウム、ニッケル、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
136.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約40%、約42%、及び約43%までであるニッケルベース超合金、ニッケル、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
137.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約40%、約42%、及び約42%までであるニッケルベース超合金、ニッケル、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
138.それぞれ材料の全重量の最大約90%、約91%、及び約38%までのTiC、TiN、及びMoCを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約63%、約39%、約42%、及び約42%までであるレニウム、ニッケルベース超合金、ニッケル、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
139.それぞれ材料の全重量の最大約89%、約90%、約26%、約42%、及び約33%までのTiC、TiN、MoC、WC、及びTaCを含み、さらに、それぞれ材料の全重量の最大約16%及び18%までのVC及びCrを含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、それぞれ材料の全重量の最大約63%、約39%、約42%、及び約42%までであるレニウム、ニッケルベース超合金、ニッケル、及びコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
140.周期表内のIVB、VB、及びVIB族のホウ化物からの少なくとも一つのホウ化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、レニウムが、材料の全重量の約4%から約76%までである材料。
141.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約24%から約87.5%までであるTiBであり、レニウムが、材料の全重量の約12.5%から約76%までである上記項目140に記載の材料。
142.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約30%から約90.5%までであるZrBであり、レニウムが、材料の全重量の約9.5%から約70%までである上記項目140に記載の材料。
143.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約44.5%から約94.5%までであるHfBであり、レニウムが、材料の全重量の約5.5%から約55.5%までである上記項目140に記載の材料。
144.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約27%から約89%までであるVBであり、レニウムが、材料の全重量の約11%から約73%までである上記項目140に記載の材料。
145.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約34%から約92%までであるNbBであり、レニウムが、材料の全重量の約8%から約66%までである上記項目140に記載の材料。
146.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約47%から約95%までであるTaBであり、レニウムが、材料の全重量の約5%から約53%までである上記項目140に記載の材料。
147.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約30.5%から約90.5%までであるCrであり、レニウムが、材料の全重量の約9.5%から約69.5%までである上記項目140に記載の材料。
148.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約36%から約92.5%までであるMoBであり、レニウムが、材料の全重量の約7.5%から約64%までである上記項目140に記載の材料。
149.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるWBであり、レニウムが、材料の全重量の約4%から約47%までである上記項目140に記載の材料。
150.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるWBであり、レニウムが、材料の全重量の約4%から約47%までである上記項目140に記載の材料。
151.周期表内のIVB、VB、及びVIB族のケイ化物からの少なくとも一つのケイ化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、レニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料であって、レニウムが、材料の全重量の約6%から約77%までである材料。
152.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約23%から約87%までであるTiSiであり、レニウムが、材料の全重量の約13%から約77%までである上記項目151に記載の材料。
153.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約28%から約90%までであるZrSiであり、レニウムが、材料の全重量の約10%から約72%までである上記項目151に記載の材料。
154.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約31%から約91%までであるNbSiであり、レニウムが、材料の全重量の約9%から約69%までである上記項目151に記載の材料。
155.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約38%から約93%までであるTaSiであり、レニウムが、材料の全重量の約7%から約62%までである上記項目151に記載の材料。
156.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約31%から約91%までであるMoSiであり、レニウムが、材料の全重量の約9%から約69%までである上記項目151に記載の材料。
157.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約40%から約94%までであるWSiであり、レニウムが、材料の全重量の約6%から約60%までである上記項目151に記載の材料。
158.硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、タングステンを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
159.硬質粒子が、周期表内のIVB、VB、及びVIB族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含み、タングステンが、材料の全重量の約4%から約72%までである上記項目158に記載の材料。
160.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28%から約89%までであるTiCであり、タングステンが、材料の全重量の約11%から約72%までである上記項目159に記載の材料。
161.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約34%から約92%までであるZrCであり、タングステンが、材料の全重量の約8%から約66%までである上記項目159に記載の材料。
162.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約50%から約96%までであるHfCであり、タングステンが、材料の全重量の約4%から約50%までである上記項目159に記載の材料。
163.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約30%から約90%までであるVCであり、タングステンが、材料の全重量の約10%から約70%までである上記項目159に記載の材料。
164.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約38%から約93%までであるNbCであり、タングステンが、材料の全重量の約7%から約62%までである上記項目159に記載の材料。
165.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるTaCであり、タングステンが、材料の全重量の約4%から約47%までである上記項目159に記載の材料。
166.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約34%から約92%までであるCrであり、タングステンが、材料の全重量の約8%から約66%までである上記項目159に記載の材料。
167.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約41%から約94%までであるMoCであり、タングステンが、材料の全重量の約6%から約59%までである上記項目159に記載の材料。
168.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約55%から約96%までであるWCであり、タングステンが、材料の全重量の約4%から約45%までである上記項目159に記載の材料。
169.硬質粒子が、周期表内のIVB及びVB族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含み、タングステンが、材料の全重量の約4%から約72%までである上記項目158に記載の材料。
170.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約28%から約89%までであるTiNであり、タングステンが、材料の全重量の約11%から約72%までである上記項目169に記載の材料。
171.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約36%から約92%までであるZrNであり、タングステンが、材料の全重量の約8%から約64%までである上記項目169に記載の材料。
172.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約52%から約96%までであるHfNであり、タングステンが、材料の全重量の約4%から約48%までである上記項目169に記載の材料。
173.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約32%から約91%までであるVNであり、タングステンが、材料の全重量の約9%から約68%までである上記項目169に記載の材料。
174.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約36%から約92%までであるNbNであり、タングステンが、材料の全重量の約8%から約64%までである上記項目169に記載の材料。
175.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるTaNであり、タングステンが、材料の全重量の約4%から約47%までである上記項目169に記載の材料。
176.硬質粒子が、周期表内のIVB、VB、及びVIB族のホウ化物からの少なくとも一つのホウ化物を含み、タングステンが、材料の全重量の約3%から約74%までである上記項目158に記載の材料。
177.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約26%から約88%までであるTiBであり、タングステンが、材料の全重量の約12%から約74%までである上記項目176に記載の材料。
178.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約32%から約91%までであるZrBであり、タングステンが、材料の全重量の約9%から約68%までである上記項目176に記載の材料。
179.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約46%から約95%までであるHfBであり、タングステンが、材料の全重量の約5%から約54%までである上記項目176に記載の材料。
180.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約28%から約90%までであるVBであり、タングステンが、材料の全重量の約10%から約72%までである上記項目176に記載の材料。
181.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約36%から約92%までであるNbBであり、タングステンが、材料の全重量の約8%から約64%までである上記項目176に記載の材料。
182.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約49%から約95%までであるTaBであり、タングステンが、材料の全重量の約5%から約51%までである上記項目176に記載の材料。
183.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約32%から約91%までであるCrであり、タングステンが、材料の全重量の約9%から約68%までである上記項目176に記載の材料。
184.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約38%から約93%までであるMoBであり、タングステンが、材料の全重量の約7%から約62%までである上記項目176に記載の材料。
185.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約55%から約96%までであるWBであり、タングステンが、材料の全重量の約4%から約45%までである上記項目176に記載の材料。
186.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約56%から約97%までであるWBであり、タングステンが、材料の全重量の約3%から約44%までである上記項目176に記載の材料。
187.硬質粒子が、周期表内のIVB、VB、及びVIB族のケイ化物からの少なくとも一つのケイ化物を含み、タングステンが、材料の全重量の約6%から約75%までである上記項目158に記載の材料。
188.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約25%から約88%までであるTiSiであり、タングステンが、材料の全重量の約12%から約75%までである上記項目187に記載の材料。
189.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約30%から約90%までであるZrSiであり、タングステンが、材料の全重量の約10%から約70%までである上記項目187に記載の材料。
190.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約33%から約91%までであるNbSiであり、タングステンが、材料の全重量の約9%から約67%までである上記項目187に記載の材料。
191.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約40%から約93までであるTaSiであり、タングステンが、材料の全重量の約7%から約60%までである上記項目187に記載の材料。
192.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約31%から約91%までであるMoSiであり、タングステンが、材料の全重量の約9%から約67%までである上記項目187に記載の材料。
193.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約42%から約94%までであるWSiであり、タングステンが、材料の全重量の約6%から約58%までである上記項目187に記載の材料。
194.結合剤マトリックス材料が、さらにタングステンに加えて、レニウムを含有している上記項目158に記載の材料。
195.硬質粒子は、周期表内のIVB、VB、及びVIB族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含み、
レニウムが、材料の全重量の約73%未満であり、タングステンが、材料の全重量の約72%未満である上記項目194に記載の材料。
196.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26%から約89%までであるTiCである上記項目195に記載の材料。
197.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約92%までであるZrCである上記項目195に記載の材料。
198.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約48%から約95%までであるHfCである上記項目195に記載の材料。
199.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28%から約90%までであるVCである上記項目195に記載の材料。
200.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%から約93%までであるNbCである上記項目195に記載の材料。
201.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%から約96%までであるTaCである上記項目195に記載の材料。
202.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約92%までであるCrである上記項目195に記載の材料。
203.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約39%から約94%までであるMoCである上記項目195に記載の材料。
204.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるWCである上記項目195に記載の材料。
205.硬質粒子は、周期表内のIVB及びVB族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含み、
レニウムが、材料の全重量の約71%未満であり、タングステンが、材料の全重量の約70%未満である上記項目194に記載の材料。
206.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約28%から約90%までであるTiNである上記項目205に記載の材料。
207.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34%から約92%までであるZrNである上記項目205に記載の材料。
208.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約50%から約96%までであるHfNである上記項目205に記載の材料。
209.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約30%から約91%までであるVNである上記項目205に記載の材料。
210.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約35%から約92%までであるNbNである上記項目205に記載の材料。
211.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約51%から約96%までであるTaNである上記項目205に記載の材料。
212.硬質粒子は、周期表内のIVB、VB、及びVIB族のホウ化物からの少なくとも一つのホウ化物を含み、
レニウムが、材料の全重量の約75%未満であり、タングステンが、材料の全重量の約73%未満である上記項目194に記載の材料。
213.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約24%から約88%までであるTiBである上記項目212に記載の材料。
214.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約30%から約91%までであるZrBである上記項目212に記載の材料。
215.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約44%から約95%までであるHfBである上記項目212に記載の材料。
215A.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約27%から約90%までであるVBである上記項目212に記載の材料。
216.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約34%から約92%までであるNbrBである上記項目212に記載の材料。
217.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約47%から約96%までであるTaBである上記項目212に記載の材料。
218.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約32%から約91%までであるCrである上記項目212に記載の材料。
219.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約36%から約93%までであるMoBである上記項目212に記載の材料。
220.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約53%から約96%までであるWBである上記項目212に記載の材料。
221.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約54%から約97%までであるWBである上記項目212に記載の材料。
223.硬質粒子は、周期表内のIVB、VB、及びVIB族のケイ化物からの少なくとも一つのケイ化物を含み、
レニウムが、材料の全重量の約76%未満であり、タングステンが、材料の全重量の約74%未満である上記項目194に記載の材料。
224.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約24%から約88%までであるTiSiである上記項目223に記載の材料。
225.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約28%から約90%までであるZrSiである上記項目223に記載の材料。
226.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約31%から約91%までであるNbSiである上記項目223に記載の材料。
227.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約38%から約93%までであるTaSiである上記項目223に記載の材料。
228.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約31%から約91%までであるMoSiである上記項目223に記載の材料。
229.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約40%から約94%までであるWSiである上記項目223に記載の材料。
230.周期表内のIVB及びVB族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の71%未満であるレニウム、及び材料の全重量の52%未満であるコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
231.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約28%から約95%までであるTiNである上記項目230に記載の材料。
232.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34%から約96%までであるZrNである上記項目230に記載の材料。
233.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約50%から約98%までであるHfNである上記項目230に記載の材料。
234.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約30%から約96%までであるVNである上記項目230に記載の材料。
235.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約34%から約96%までであるNbNである上記項目230に記載の材料。
236.少なくとも一つの窒化物が、材料の全重量の約51%から約98%までであるTaNである上記項目230に記載の材料。
237.周期表内のIVB、VB、及びVIB族のホウ化物からの少なくとも一つのホウ化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の75%未満であるレニウム、及び材料の全重量の56%未満であるコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
238.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約24%から約34%までであるTiBである上記項目237に記載の材料。
239.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約30%から約96%までであるZrBである上記項目237に記載の材料。
240.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約45%から約98%までであるHfBである上記項目237に記載の材料。
241.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約27%から約95%までであるVBである上記項目237に記載の材料。
242.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約34%から約96%までであるNbBである上記項目237に記載の材料。
243.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約48%から約98%までであるTaBである上記項目237に記載の材料。
244.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約30%から約96%までであるCrである上記項目237に記載の材料。
245.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約36%から約97%までであるMoBである上記項目237に記載の材料。
246.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約53%から約98%までであるWBである上記項目237に記載の材料。
247.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約55%から約98%までであるWBである上記項目237に記載の材料。
248.周期表内のIVB及びVB族のケイ化物からの少なくとも一つのケイ化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の76%未満であるレニウム、及び材料の全重量の57%未満であるコバルトを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
249.少なくとも一つのホウ化物が、材料の全重量の約24%から約94%までであるTiSiである上記項目248に記載の材料。
250.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約28%から約95%までであるZrSiである上記項目248に記載の材料。
251.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約31%から約96%までであるNbSiである上記項目248に記載の材料。
252.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約38%から約97%までであるTaSiである上記項目248に記載の材料。
253.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約31%から約96%までであるMoSiである上記項目248に記載の材料。
254.少なくとも一つのケイ化物が、材料の全重量の約40%から約97%までであるWSiである上記項目248に記載の材料。
255.周期表内のIVB、VB、及びVIB族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の74%未満であるレニウム、及び材料の全重量の57%未満であるモリブデンを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
256.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26%から約94%までであるTiCである上記項目255に記載の材料。
257.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約95%までであるZrCである上記項目255に記載の材料。
258.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約48%から約98%までであるHfCである上記項目255に記載の材料。
259.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28%から約95%までであるVCである上記項目255に記載の材料。
260.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%から約98%までであるNbCである上記項目255に記載の材料。
261.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%から約98%までであるTaCである上記項目255に記載の材料。
262.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約95%までであるCrである上記項目255に記載の材料。
263.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約40%から約97%までであるMoCである上記項目255に記載の材料。
264.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%から約98%までであるWCである上記項目255に記載の材料。
265.周期表内のIVB、VB、及びVIB族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の74%未満であるレニウム、及び材料の全重量の54%未満であるニッケルを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
266.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26%から約95%までであるTiCである上記項目265に記載の材料。
267.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約96%までであるZrCである上記項目265に記載の材料。
268.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約48%から約98%までであるHfCである上記項目265に記載の材料。
269.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28%から約95%までであるVCである上記項目265に記載の材料。
270.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%から約97%までであるNbCである上記項目265に記載の材料。
271.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%から約98%までであるTaCである上記項目265に記載の材料。
272.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約96%までであるCrである上記項目265に記載の材料。
273.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約40%から約97%までであるMoCである上記項目265に記載の材料。
274.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%から約98%までであるWCである上記項目265に記載の材料。
275.周期表内のIVB、VB、及びVIB族の炭化物からの少なくとも一つの炭化物を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、材料の全重量の74%未満であるレニウム、及び材料の全重量の48%未満であるクロムを含む結合剤マトリックスとを含有する材料。
276.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約26%から約96%までであるTiCである上記項目275に記載の材料。
277.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約97%までであるZrCである上記項目275に記載の材料。
278.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約48%から約98%までであるHfCである上記項目275に記載の材料。
279.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約28%から約95%までであるVCである上記項目275に記載の材料。
280.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約36%から約97%までであるNbCである上記項目275に記載の材料。
281.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約51%から約98%までであるTaCである上記項目275に記載の材料。
282.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約32%から約97%までであるCrである上記項目275に記載の材料。
283.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約40%から約98%までであるMoCである上記項目275に記載の材料。
284.少なくとも一つの炭化物が、材料の全重量の約53%から約98.6%までであるWCである上記項目275に記載の材料。
285.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金を蒸着するステップとを含む方法であって、
超硬合金層が、
炭化物、窒化物、ホウ化物、又はケイ化物で製造された少なくとも一つの材料を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、少なくともレニウムを含む結合剤マトリックスとを含有する方法。
286.溶射法行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金を蒸着するステップとを含む方法であって、
超硬合金層が、
炭化物、窒化物、ホウ化物、又はケイ化物で製造された少なくとも一つの材料を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、少なくとも一つのNiベース超合金を含む結合剤マトリックスとを含有する方法。
287.溶射法を行えるように金属表面を調製するステップと、
溶射法を実施して金属表面上に超硬合金を蒸着するステップとを含む方法であって、
超硬合金層が、
炭化物、窒化物、ホウ化物、又はケイ化物で製造された少なくとも一つの材料を含む硬質粒子と、
硬質粒子を結合し、少なくともタングステンを含む結合剤マトリックスとを含有する方法。
【0019】
[0019]これらの及びその他の特徴、実施態様及び利点は、図面、詳細な説明及び請求項によって詳細に説明する。
【0020】
[詳細な説明]
[0025]摩擦撹拌接合は、金属部品を溶解せずに接合し、金属片を溶解する伝統的な接合技術に関連する様々な有害な作用を回避する固相接合工程である。特に、摩擦撹拌接合を使用して、種々の幾何学的構成において大きな接合部を得ることができ、回転する円柱形のツールヘッドを強固に固定された加工物中に突入させ、次いで接合される2つの金属片間の接合箇所に沿って移動させる。このツールは、接合箇所に沿って移動するにつれて、被加工材料に対して摩擦熱及び熱機械的作用の組合せをもたらすように特に設計されている。このツールによって、強力な固相結合が形成される。
【0021】
[0026]図11は、FSWシステムの一例を示す。FSWヘッド102は、ロータに固定されているシャンク108に係合しており、ピン及びそのピンが係合しているショルダーを含むことができる。接合の間ロータがシャンク108を回転させ、それがヘッド102を自転させるように、チャックを使用してシャンクを保持することができる。作動中に、自転するヘッドは、共に接合される2つの金属片1及び2の接触面に押し付けられ、接合箇所の接触面に沿って移動する。ヘッド102は、シャンク108に係合しているショルダー104、及びショルダー104に係合しているピン106を備える。ピン106及びショルダー104は、2つの断片と直接接触し、それらを共に接合させる。いくつかの実施形態では、ピン106及びショルダー104は、本明細書に記載する超硬合金材料から形成される。他の実施形態では、ピン及びショルダーの表面は、本明細書に記載する材料から形成されていてもよいが、ピン及びショルダーの内側部は、異なる材料から形成されていてもよい。本明細書に記載する様々な材料は、摩擦撹拌接合の間にピン及びショルダーが被る高温下で高い硬度及び靭性を示し、したがってヘッドを構成するために使用することができる。
【0022】
[0027]FSWヘッド設計の例は、「Frication stir welding using a superabrasive tool」という名称の米国特許第6,648,206号及び「Apparatus and method for friction stir welding of high strength materials and articles made thereform」という名称の米国特許出願公開第2004/0238599(A1)号明細書にも記載されている。上記の2つの米国特許文献は、参照により本出願の明細書の一部として組み込まれている。
【0023】
[0028]いくつかの実施形態では、FSWツール全体又はFSWツールのピン及びショルダーは、本出願に記載のサーメットなどの材料から形成されていてもよい。例えば、サーメットは、金属が結合した、少なくとも1種のセラミック材料からのセラミック粒子でもよい。セラミックの例としては、炭化物、窒化物、ホウ化物、及びケイ化物が挙げられる。炭化物としては、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、MoC、WC、WCのうちの少なくとも1つを挙げることができる。窒化物としては、TiN、ZrN、HfN、VN、NbNのうちの少なくとも1つを挙げることができる。ホウ化物としては、TiB、ZrB、HfB、VB、NbB、TaB、Cr、CrB、MoC、MoB、MoB、WC、WBのうちの少なくとも1つを挙げることができる。ケイ化物としては、TiSi、ZrSi、ZrSi、ZrSi、ZrSi、HfSi、NbSi、TaSi、MoSi、MoSi、WSi、WSiのうちの少なくとも1つを挙げることができる。少なくとも1種又は複数の金属結合剤材料を使用して、Re、Niベースの超合金、Re−Niベースの超合金、Re−Co、Re−Ni、Re−Fe、Re−Cr、Re−Mo、Niベースの超合金−Fe、Niベースの超合金−Ni、Niベースの超合金−Co、Niベースの超合金−Cr、Niベースの超合金−Mo、Niベースの超合金−Niベースの超合金、Re−Niベースの超合金−Ni、Re−Niベースの超合金−Co、Re−Niベースの超合金−Fe、Re−Niベースの超合金−Cr、及びRe−Niベースの超合金−Moなどの粒子を結合してもよい。
【0024】
[0029]ショルダー及びピンの材料のさらなる例を、以下に記載する。
【0025】
[0030]超硬合金の組成は、超硬合金の所期の用途での超硬合金の技術的性能及びこのような超硬合金の製造中に利用される加工条件と加工装置に直接影響する点で重要である。また、超硬合金の組成は、超硬合金の原料のコスト及び製造法に関連するコストにも直接影響することがある。これらの及びその他の理由から、超硬合金用の技術的に優れかつ経済的にみあう組成を開発するため、超硬合金産業界で広範囲にわたる努力がなされている。本願は、とりわけ、性能の利点を提供する選択された結合剤マトリックス材料を含有する超硬合金の特徴、材料組成物について述べる。
【0026】
[0031]対象の超硬合金の材料組成物は、各種の硬質粒子と各種の結合剤マトリックス材料とを含有している。一般に、これらの硬質粒子は、元素周期表のIVB族の金属の炭化物(例えばTiC、ZrC、HfC)、VB族の金属の炭化物(例えばVC、NbC、TaC)及びVIB族の金属の炭化物(例えばCr、MoC、WC)から製造することができる。さらに、元素周期表のIVB族の金属元素で製造される窒化物(例えばTiN、ZrN、HfN)及びVB族の金属元素で製造される窒化物(例えばVN、NbN、TaN)も使用することができる。例えば、多くの超硬合金に広く使用されている、硬質粒子の一つの材料組成物は、炭化タングステン例えば一炭化タングステン(WC)である。各種の窒化物を、炭化物と混合して上記硬質粒子を製造することができる。上記の及びその他の炭化物及び窒化物を2種以上混合して、WCベースの超硬合金又はWCを含有しない超硬合金を製造することができる。異なる炭化物の混合物の例としては、限定されないが、WCとTiCの混合物並びにWC、TiC及びTaCの混合物がある。各種の炭化物に加えて、窒化物、炭窒化物、ホウ化物、及びケイ化物も、超硬合金の硬質粒子として使用することができる。各種の好適な硬質粒子の例は、本願において説明される。
【0027】
[0032]さらに、硬質粒子を互いに結合するのに使うマトリックスを提供する結合剤マトリックス材料の組成物は、生成する超硬合金の硬度や耐火性に有意に影響する。一般に、この結合剤マトリックスは、元素周期表のVIII族の遷移金属、例えば、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)及び鉄(Fe)の1又は2種以上、並びにVIB族の金属、例えば、モリブテン(Mo)及びクロム(Cr)を含有している。これらの及び他の結合剤金属の2種以上を混合して、適切な硬質粒子を結合するための所望の結合剤マトリックスを製造することができる。例えば、いくつかの結合剤マトリックスは、相対重量が異なるCo、Ni及びMoの混合物を利用している。
【0028】
[0033]本明細書に記載の超硬合金組成物は、結合剤マトリックス材料の組成物が、各種用途の特別な要求を満たす高性能の超硬合金を提供するため、特別に目的に合わせて製造できるという認識に基づいて開発したものである。特に、結合剤マトリックス材料の組成物は、生成する超硬合金の他の材料特性、例えば弾性、剛性及び強さのパラメータ(横破断強さ、引張り強さ及び衝撃強さを含む)に対して有意に影響する。したがって、本発明者は、材料の特性及び生成する超硬合金の性能を高めるため、超硬合金の硬質粒子及び他の成分の材料組成物に一層良好に適合する結合剤マトリックスに用いる適正な材料組成物を提供することが望ましいことが分かった。
【0029】
[0034]さらに具体的に述べると、これらの超硬合金組成物は、レニウム、ニッケルベース超合金、又は少なくとも1種のニッケルベース超合金と他の結合剤材料の混合物を含む結合剤マトリックスを使用する。他の適切な結合剤材料は、とりわけ、レニウム(Re)又はコバルトを含んでいる。ニッケルベース超合金は、比較的高い温度において、高い材料強さを示す。このような結合剤材料で製造して得られた超硬合金は、レニウムやNi超合金の高温での高い材料強さから恩恵を受けて高温での性能が向上している。さらに、ニッケルベース超合金は、腐食や酸化に対する優れた耐性も示すので、結合剤材料として使用すると、超硬合金のこれら耐性が改善される。
【0030】
[0035]本願に記載の超硬合金の組成物は、超硬合金の全材料の約3〜約40容量%の結合剤マトリックス材料を含有し、したがって硬質粒子の対応する容積%は約97%〜約60容量%である。上記容量%の範囲内で、特定の実施態様の結合剤マトリックス材料は、全超硬合金材料の容量の約4〜約35容量%でよい。より好ましくは、超硬合金のいくつかの組成物は、全超硬合金材料の容量の約5〜約30容量%の結合剤マトリックス材料を含有している。生成する超硬合金の全重量中の結合剤マトリックス材料の重量%は、その超硬合金の特定の組成から導くことができる。
【0031】
[0036]各種の実施態様で、結合剤マトリックスは、主として、ニッケルベース超合金で、及びニッケルベース超合金と他の元素、例えば、Re、Co、Ni、Fe、Mo及びCrとの各種混合物によって製造できる。対象のニッケルベース超合金は、Niに加えて元素Co、Cr、Al、Ti、Mo、W並びに他の元素、例えば、Ta、Nb、B、Zr及びCを含有していてもよい。例えば、ニッケルベース超合金は、以下の成分金属を、超合金の全重量に対し以下の重量%で含有している。すなわち、約30%〜約70%のNi、約10%〜約30%のCr、約0%〜約25%のCo、約4%〜約12%のAlとTiの合計、約0%〜約10%のMo、約0%〜約10%のW、約0%〜約10%のTa、約0%〜約5%のNb、及び約0%〜約5%のHfを含有している。また、ニッケルベース超合金は、ReとHfの両者又はどちらかを、例えばReを約0%〜約10%及びHfを0%〜約5%含有していてもよい。Reを含有するニッケルベース超合金は、高温下での用途に使用できる。ニッケルベース超合金は、さらに、他の元素、例えば、B、Zr及びCを少量含有していてもよい。
【0032】
[0037]TaCとNbCとは、ある程度類似の特性を有しているので、いくつかの実施態様の超硬合金組成物において、互いに、部分的に又は完全に置換又は代替して使用することができる。また、HfC及びNbCのいずれか一方又は両方も、超硬合金設計時に、TaCの一部又はすべてを置換又は代替するのに使用できる。WC、TiC、TaCは、単体を混合した混合物としての形態で、又は固溶体の形態で製造することができる。混合物を使用する場合、その混合物は、(1)WC、TiC及びTaCの混合物、(2)WC、TiC及びNbCの混合物、(3)WC、TiC及びTaCとNbCのうちの少なくとも一方の混合物、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCのうちの少なくとも一方の混合物からなる群から少なくとも一つ選択される。多種類の炭化物の固溶体は、数種類の炭化物の混合物より優れた特性と性能を示す。したがって、硬質粒子は、(1)WC、TiC及びTaCの固溶体、(2)WC、TiC及びNbCの固溶体、(3)WC、TiC及びTaCとNbCのうちの少なくとも一方の固溶体、並びに(4)WC、TiC及びHfCとNbCのうちの少なくとも一方の固溶体からなる群から少なくとも一つ選択できる。
【0033】
[0038]結合剤材料としてのニッケルベース超合金は、FCC構造を有するγ’相がγ相と混合しているγ−γ’相であってもよい。その強度は、温度が上昇するにつれてある程度増大する。このようなニッケルベース超合金の他の望ましい特性は、酸化及び腐食に対する耐性が高いことである。ニッケルベース超合金は、各種のコバルトベース結合剤組成物中のCoの一部又は全体を代替するのに使用できる。本願に開示されている実施例で示されているように、超硬合金の結合剤マトリックス中に、レニウムとニッケルベース超合金の両者が含有されていると、ニッケルベース超合金の比較的低い焼結温度を利用して、製造しやすいように適度に低い焼結温度を維持しながら、Reの存在による高温下での優れた性能の利点をうけることによって、生成する超硬合金の性能が有意に改善される。さらに、このような結合剤組成物中の比較的低い含有量のReによって、結合剤材料のコストを下げることができるので、そのような材料は経済的である。
【0034】
[0039]このようなニッケルベース超合金は、結合剤マトリックスの特定の組成に基づいて、結合剤マトリックスの全材料成分の全重量に対して数%〜100%の重量%である。典型的なニッケルベース超合金は、主として、ニッケルと他の金属成分を、γ−γ’相の強化された状態(γ−γ’ phase strengthened state)で含有しているので、温度が上昇するにつれて強度が増大する。
【0035】
[0040]各種のニッケルベース超合金、例えば、主としてNiを含有しCo、Cr、Al、Ti、Nb、W、B及びZrを組み合わせてなるSpecial Metalsから入手できる商品名がRene−95、Udimet−700、Udimet−720の合金は、一般的な結合剤材料のCoより融点が低い。したがって、このようなニッケルベース超合金だけを結合剤材料として使用すると、生成する超硬合金の融点は、Coを含有する結合剤を使用している超硬合金と比べて高くならない。
【0036】
[0041]しかし、一実施態様で、上記ニッケルベース超合金は、結合剤に使用して、生成する超硬合金に高い材料強度を提供し、かつ生成する超硬合金の500℃近傍又は500℃を超える高温度での材料硬度を改善することができる。いくつかの製造した試料を試験したところ、結合剤中にニッケルベース超合金を含有する超硬合金の材料硬度と材料強さが、結合剤中にニッケルベース超合金を含有していない類似の材料組成物と比べて、低い操作温度において、有意に例えば少なくとも10%改善されることを示した。結合剤中にニッケルベース超合金を含有する試料P65とP46Aの硬度パラメータの測定値を、結合剤として、純Coを含有する試P49とP47Aと比較して以下の表に示す。なお、これら試料の組成は表4に列挙してある。
【表1】

【0037】
[0042]とりわけ、500℃を超える高い操作温度では、結合剤中にニッケルベース超合金を含有する超硬合金試料は、結合剤中にニッケルベース超合金を含有していない類似の超硬合金試料より有意に高い材料硬度を示すことができる。さらに、結合剤材料としてのニッケルベース超合金は、生成する超硬合金又はサーメットの腐食に対する耐性を、結合剤として通常のコバルトを使用している超硬合金又はサーメットと比べて改善することができる。
【0038】
[0043]ニッケルベース超合金を単独で又は他の元素と組み合わせて使用して、所望の結合剤マトリックスを製造することができる。ニッケルベース超合金を組み合わせて結合剤マトリックスを製造できるその他の元素としては、限定されないが、他のニッケルベース超合金、他の非ニッケルベース合金、Re、Co、Ni、Fe、Mo及びCrがある。
【0039】
[0044]レニウムは、結合剤として使用して硬質粒子を強く結合させることができ、特に、生成する超硬合金材料に高い融点をもたらすことができる。レニウムの融点は約3180℃であり、結合剤の材料として通常使用されるコバルトの融点1495℃よりはるかに高い。レニウムのこの特徴が、Reを使用している結合剤を含有する超硬合金の改善された性能例えば生成する超硬合金の高温での改善された硬度と強さに部分的に寄与している。また、Reは、結合剤材料として他の望ましい特性を持っている。例えば、その結合剤マトリックス中にReを含有する超硬合金の硬度、横破断強さ、破壊靭性及び融点は、結合剤マトリックス中にReを含有していない類似の超硬合金と比較して有意に高くすることができる。2600kg/mmを超える硬度Hvが、Reを結合剤マトリックス中に含有する代表的なWCベース超硬合金で達成された。いくつかの代表的なWCベース超硬合金の融点すなわち焼結温度は2200℃より高いことを示した。比較すると、先に引用したBrookesの文献の表2.1に示されているように、Coを結合剤中に含有するWCベース超硬合金の焼結温度は1500℃より低い。焼結温度が高い超硬合金は、その材料を、その焼結温度より低い高温で操作することができる。例えば、このようなReを含有する超硬合金材料に基づいた工具は、高速で操作して加工時間を短縮して加工の全処理量を増大することができる。
【0040】
[0045]しかし、Reを超硬合金の結合剤材料として使用することには実用上制約がある。例えば、Reの好ましい高温特性によって一般に、製造時の焼結温度が高くなる。したがって、通常の焼結工程のオーブン又は炉は、高い焼結温度で又はそれを超える温度で作動させる必要がある。このような高い温度、例えば2200℃を超える温度で作動できるオーブン又は炉は高価なので、商業用途に広く利用することができない。米国特許第5,476,531号には、迅速全方向締固め(rapid omnidirectional compaction)(ROC)法を使用して、純Reを結合剤材料として、各超硬合金の全重量の6%〜18%含有するWCベース超硬合金を製造する際の加工温度を低下させることが開示されている。しかし、このROC法は、やはり高価であるから、一般に商業生産用には不適である。
【0041】
[0046]本願に記載されている超硬合金の組成物と製造方法の一つの有望な利点は、結合剤マトリックス中に、Re又はReと他の結合剤材料の混合物を含有する超硬合金を製造するためのより実用的な製造方法を提供するか又は可能にすることである。特に、本発明の2ステップ法によって、Reが生成する超硬合金の結合剤マトリックスの全重量の25%又は25%を超える超硬合金を製造することが可能になる。25%又は25%を超えるReを含有するこのような超硬合金を使用して、高温において、高い硬度と材料強さを達成できる。
【0042】
[0047]その他に、純Reを超硬合金の結合剤材料として使用することは、Reが空気中約350℃で又はそれを超える温度でひどく酸化されるので制約される。この耐酸化性が劣っているために、約300℃を超えるどの用途でも純Reを結合剤として使用することは著しく少ない。ニッケルベース超合金は、1000℃より低い温度で、例外的に強さと耐酸化性をもっているので、ニッケルベース超合金とReの混合物(Reが結合剤中支配的な材料である)を使用して、このような混合物を結合剤として使用することにより生成する超硬合金の強さと耐酸化性を改善することができる。一方、ニッケルベース超合金を主として含有する結合剤中にReを添加すると、生成する超硬合金の溶融範囲が高くなり、ニッケルベース超合金の結合剤の高温での強度と耐クリープ性が改善される。
【0043】
[0048]一般に、結合剤マトリックス中のレニウムの重量%は、超硬合金中の結合剤マトリックスの全重量の数%〜ほぼ100%である。結合剤マトリックス中のレニウムの重量%は好ましくは5%か又は5%を超えている。特に、結合剤マトリックス中のレニウムの重量%は、結合剤マトリックスの10%か又は10%を超えてもよい。いくつかの実施態様で結合剤マトリックス中のレニウムの重量%は、生成する超硬合金の結合剤マトリックスの全重量の25%又は25%を超えてもよい。このような高濃度のReを含有する超硬合金は、本願に記載されている2ステップ法によって、比較的低い温度で製造することができる。
【0044】
[0049]レニウムは、一般に、超硬合金に使用される他の材料より高価であるので、レニウムを含有する結合剤マトリックスを設計する際にコストを考慮しなければならない。以下に示す実施例のいくつかは、この考慮を反映している。一般に、一実施態様によれば、超硬合金組成物は、第一材料を含有し分散されている硬質粒子と、レニウムを含む第ニの異なる材料を含有する結合剤マトリックスとを含有し、上記硬質粒子は、上記結合剤マトリックス中に広がって実質的に均一に分散されている。その結合剤マトリックスは、Reと、一部は原材料の全コストを下げるため一部は結合剤マトリックスの性能を高める他の結合剤材料を含有させるためにReの全含有量を減らす他の結合剤材料との混合物である。Reと他の結合材料の混合物を含有する結合剤マトリックスの例としては、Reと少なくとも一種のニッケルベース超合金の混合物、ReとCo及び少なくとも1種のニッケルベース超合金の混合物、ReとCoの混合物などがある。
【0045】
[0050]表1に、対象の超硬合金組成物のいくつかの例を列挙してある。この表中のWCベース組成物は、「超硬合金」と呼称され、そしてTiCベースの組成物は「サーメット」と呼称される。伝統的に、NiとMoの混合物又はNiとMoCの混合物によって結合されているTiC粒子はサーメットである。本願に記載されているサーメットとしては、さらに、NiとMoの混合物又はNiとMoCの混合物によって製造された結合剤マトリックスを含有する、TiC及びTiN又はTiC、TiN、WC、TaC及びNbCの混合物で製造された硬質粒子がある。各超硬合金組成物について、与えられた結合剤材料のこれら組成物中の3つの異なる重量%範囲を列挙してある。一例として、結合剤がニッケルベース超合金及びコバルトの混合物で、硬質粒子がWC、TiC、TaC及びNbCの混合物である組成物がある。この組成物は、結合剤が超硬合金の全重量の約2%〜約40%でもよい。この範囲は、いくつかの用途では約3〜約35%に設定してもよく、そして、他の用途では約4〜約30%のより小さい範囲にさらに限定してもよい。
【表2】

【0046】
[0051]結合剤マトリックス中にRe又はニッケルベース超合金を含有している超硬合金は以下のようにして製造することができる。第一に、望ましい硬質粒子、例えば、1又は2種以上の炭化物又は炭窒化物などの望ましい硬質粒子を含有する粉末を調製する。この粉末は、異なる炭化物の混合物又は炭化物と窒化物の混合物を含有していてもよい。この粉末は、Re又はニッケルベース超合金を含有する適切な結合剤マトリックス材料に混合される。この混合物には、さらにプレス潤滑剤(pressing lubricant)例えばワックスを添加してもよい。
【0047】
[0052]硬質粒子、結合剤マトリックス材料及び潤滑剤の混合物を、所望の期間例えば複数時間、粉砕(milling)又は磨砕(attriting)することによって粉砕又は磨砕の工程で混合しこれら材料を完全に混合して、各硬質粒子を結合剤マトリックス材料でコートし次の工程で硬質粒子を結合しやすくする。また、硬質粒子は、潤滑材料でコートしてこれら材料を潤滑し、上記混合工程を容易に行えるようにしかつ硬質粒子の酸化を低下させるか又は除かなければならない。次に、圧縮、予備焼結、成形及び最終焼結を、続けて上記粉砕混合物に実施して超硬合金を製造する。上記焼結工程は、粉末材料を、硬質粒子の溶融温度より低い温度まで加熱することによって連続塊に変換する工程であり、圧力によって予備圧縮した後に実行できる。この工程中に、結合剤材料は緻密化されて連続結合剤マトリックスを形成して、その中に硬質粒子を結合する。さらに1又は2以上の追加のコーティングを、生成する超硬合金の表面に形成させて、超硬合金の性能を向上させることができる。図1は、製造工程のこの実施態様のフローチャートである。
【0048】
[0053]一実施態様のセメンテッド炭化物(cemented carbide)の製造工程は、溶媒内での湿式粉砕(wet milling)、減圧乾燥、圧縮及び減圧下での液相焼結を含んでいる。上記液相焼結の温度は、結合剤材料の融点(例えばCoの場合1495℃)と超硬合金の混合物の共融温度(WC・Coの場合1320℃)の間である。一般に、セメンテッド炭化物の焼結温度は1360℃〜1480℃の範囲である。結合剤合金内のRe又はニッケルベース超合金の濃度が低い新しい材料の場合、製造工程は、従来のセメンテッド炭化物の工程と同じである。この場合、減圧下での液相焼結の原理が適用される。その焼結温度は、結合剤合金と炭化物の共融温度よりわずかに高い。例えば、P17(結合剤合金中Reが25重量%)の焼結条件は、減圧下、1700℃で1時間である。
【0049】
[0054]図2は、本願に記載されている各種超硬合金を製造するための固相焼結(solid−state phase sintering)に基づいた2ステップの製造方法を示す。この2ステップ焼結法で製造できる超硬合金の例としては、結合剤マトリックス中に高濃度のReを含有する超硬合金があるが、この合金は、他の方法で製造するには、高温下での液相焼結が必要であろう。この2ステップ法は、比較的低い温度、例えば2200℃より低い温度で実施して、商業的に実現可能なオーブンを利用しかつ妥当な低コストで超硬合金を製造することができる。液相焼結は、結合剤合金と炭化物の共融温度が一般に高いから実用的でないので、この2ステップ法では除外される。先に考察したように、このような高温での焼結は、商業的に実現できない、高温で作動するオーブンが必要である。
【0050】
[0055]この2ステップ法の第一ステップは、結合剤マトリックス用の混合材料と硬質粒子との混合物が減圧下で焼結される減圧焼結である。その混合物は、セメンテッド炭化物を製造する従来の方法、例えば湿式粉砕、乾燥及びプレスによって最初に加工される。焼結のこの第一ステップは、結合剤合金材料と硬質粒子材料の共融温度より低い温度で実施されて、互いに接続している細孔が除去される。第二ステップは、上記共融温度より低い温度にて圧縮された状態で行われる固相焼結であり、第一ステップを行った後、焼結された混合物に残っている細孔や空隙が除かれる。この第二ステップの焼結法として、熱間等方加圧(hot isostatic pressing)(HIP)法を利用できる。焼結中、材料に熱と圧力の両方をかけて、他の方法では圧力をかけないために高くなる加工温度を低下させる。不活性ガスなどの気体媒体を使って、焼結される混合物に圧力をかけて伝達する。その圧力は1000バールか又は1000バールを超える圧力である。HIP法で圧力を加えると、必要な加工温度が低くなり、従来のオーブン又は炉が使用できる。充分に緻密化された材料を得るための固相焼結法とHIP法の温度は、一般に液相焼結法の温度より有意に低い。例えば、純Reを結合剤として使用する試料P62は、2200℃で1〜2hrの減圧焼結とこれに続く約2000℃にてArなどの不活性ガス内での30,000PSIの圧力下約1時間のHIP法によって充分に緻密化することができる。とりわけ、粒径が0.5ミクロンより小さい超微細硬質粒子を使用すると、焼結温度が下がり、超硬合金(微細粒子は大きさが数ミクロンである)を完全に緻密化することができる。例えば、試料P62とP63を製造する場合、このような超微粒子のWCを使用すると、焼結温度が低くなり、例えば約2000℃になる。この2ステップ法はROC法よりコストが低いので商業生産に利用できる。
【0051】
[0056]少なくともレニウム又はニッケルベース超合金を含有する各種結合剤マトリックス材料に基づいた代表的な超硬合金組成物とその特性について、以下に説明する。
【0052】
[0057]表2は、代表的な超硬合金を製造するのに使用されるいくつかの成分材料のコードネーム(ロット番号)のリストを提供する。すなわちH1はレニウムを示し、そしてL1、L2及びL3は3種類の代表的な工業用ニッケルベース超合金を示す。さらに表3には、上記3種の代表的なニッケルベースの超合金:Udimet720(U720)、Ren’95(R−95)及びUdimet700(U700)それぞれの組成が列挙されている。表4には、結合剤マトリックス中にレニウム又はニッケルベース超合金を含有している代表的な超硬合金及び含有していない代表的超硬合金の組成が列挙されている。例えば、ロットP17の材料組成物は、主として、T32(WC)88g、I32(TiC)3g、A31(TaC)3g、H1(Re)1.5g及びL2(R−95)4.5gを結合剤として含有し、そしてワックス2gを潤滑剤として含有している。ロットP58は、Reを含有していない唯一の結合剤材料としてニッケルベース超合金L2を含有する超硬合金である。これらの超硬合金を製造し試験して、結合剤材料としてのレニウム及びニッケルベース超合金のいずれか又はこれら両者の生成する超硬合金の各種特性に対する効果を示した。表5〜8はさらに上記異なる試料ロットの組成と特性を要約した情報を提供する。
【0053】
[0058]図3〜8は本願の選択された超硬合金試料の測定値を示す。図3と4はスチール切削グレードのいくつかの代表的超硬合金の靱性と硬度のパラメータの測定値を示す。図5と6は、非鉄切削グレード用のいくつかの代表的超硬合金の靱性と硬度のパラメータの測定値を示す。測定は、固相焼結HIP法を行う前と行った後に実施したが、そのデータは、HIP法が材料の靱性と硬度の両者を有意に改善することを示唆している。図7は、いくつかの試料について、温度の関数として硬度の測定値を示す。比較のため、図7と8は、同じ試験条件下での市販の炭化物C2とC6の測定値も示し、図7は硬度の測定値を示しそして図8は室温(RT)での硬度の値から変化の測定結果を示す。本願に記載の組成に基づいた超硬合金試料は、高温における硬度については、明らかに、市販グレードの材料より優れている。これらの結果は、Reとニッケルベース超合金のどちらか又は両者を結合材料として含有する結合剤マトリックスがCoベース結合剤マトリックス材料と比べて性能が優れていることを示している。
【表3】


【表4】


【表5】


【表6】

【0054】
[0059]超硬合金組成物のいくつもの代表的範疇を以下に説明して、Reとニッケルベース超合金のどちらか又は両者を含有する各種超硬合金組成物の上記一般設計を例示する。超硬合金組成物の代表的範疇は、生成する超硬合金又はサーメットに用いられる結合剤マトリックスの組成に基づいて定義される。第一の範疇は純Reを含有する結合剤マトリックスを使用し、第二の範疇はRe−Co合金を含有する結合剤マトリックスを使用し、第三の範疇はニッケルベース超合金を含有する結合剤マトリックスを使用し、そして第四の範疇はReとCoを組み合わせたニッケルベース超合金又はCoなしでReと組み合わせたニッケルベース超合金を含有する結合剤マトリックスを使用している。
【0055】
[0060]対象の超硬合金に使用される硬質で耐火性の粒子としては、限定されないが、一般に、炭化物、窒化物、炭窒化物、ホウ化物、及びケイ化物がある。炭化物のいくつかの例としては、WC、TiC、TaC、HfC、NbC、MoC、Cr、VC、ZrC、BC、及びSiCがある。窒化物の例としては、TiN、ZrN、HfN、VN、NbN、TaN、及びBNがある。炭窒化物の例としてはTi(C,N)、Ta(C,N)、Nb(C,N)、Hf(C,N)、Zr(C,N)及びV(C,N)がある。ホウ化物の例としてはTiB、ZrB、HfB、TaB、VB、MoB、WB及びWBがある。さらにケイ化物の例はTaSi、WSi、NbSi及びMoSiである。超硬合金又はサーメットの上記四つの範疇は、これらの及び他の硬質で耐火性の粒子も使用できる。
【0056】
[0061]純Re合金の結合剤マトリックスに基づいた超硬合金の第一範疇では、Reは、超硬合金又はサーメットに使用されている材料組成物全体のほぼ5〜40容量%でよい。例えば、表4のロット番号P62の試料は、純Reが10容量%、WCが70容量%、TiCが15容量%及びTaCが5容量%である。この組成は、14.48重量%のRe、75.43重量%のWC、5.09重量%のTiC及び5.0重量%のTaCに相当する。試料P62−4は、製造時、2100℃で約1時間次いで2158℃で約1時間減圧焼結した。この材料の密度は約14.51g/ccであり、なお計算密度は14.50g/ccである。室温で10kgの荷重下10回測定して得た平均硬度Hvは2627±35kg/mmである。表面破壊靱性(surface fracture toughness)KSCの測定値は、10kg荷重におけるPalmvist亀裂長によって推定して約7.4×10Pa・m1/2である。
【0057】
[0062]この範疇の他の例は表4に示すP66である。この試料の組成は、Reが約20容量%、WCが60容量%、TiCが15容量%及びTaCが5容量%である。この試料は、重量%で示すと、Reが約27.92%、WCが62.35%、TiCが4.91%及びTaCが4.82%である。試料P66−4は、まず約2200℃にて1時間減圧焼結法で処理され、次いで固相にてHIP法で焼結されて細孔や空隙が除かれる。生成した超硬合金の密度は、計算密度が15.04g/ccであるのに比べて約14.40g/ccである。室温で10kgの荷重下7回測定して得た平均硬度Hvは約2402±44kg/mmである。その表面破壊靱性KSCは約8.1×10Pa・m1/2である。Reを、25重量%を超える高濃度で、結合剤中の単独の結合剤材料又は2種以上の結合剤材料のうちの1種として含有する、本願に記載の試料P66及び他の組成物は、操作温度の高い各種用途に使用することができ、かつ固相焼結に基づいた2ステップ法を利用することによって製造することができる。
【0058】
[0063]Reで結合された複数種の硬質耐火性粒子、例えば、炭化物、窒化物、炭窒化物、ケイ化物及びホウ化物の微細構造と特性は、Reで結合されたWCの材料を超える利点を提供できる。例えばReで結合されたWC−TiC−TaCは、スチールを切削する際、Reで結合されたWCの材料より優れたクレータ抵抗(crater resistance)を有している。別の例は、Re結合剤中に結合されたMoCとTiCの耐火性粒子で製造された材料である。
【0059】
[0064]結合剤マトリックスとしてRe−Co合金を含有する第二範疇の場合、そのRe−Co合金は、その組成物に使用される全材料組成物の約5〜40容量%である。いくつかの実施態様で、結合剤中のRe対Coの比率は約0.01〜0.99の範囲内で変化させることができる。Reを含有させると、生成する超硬合金の機械的特性、例えば、高温における独特の硬度、強さ及び靭性を、Coで結合された超硬合金に比べて改善することができる。このような結合剤マトリックスを使用する大部分の材料の場合、Reの含量が高ければ高いほど、高温での特性が良好になる。
【0060】
[0065]表4に示す試料P31は、この範疇に入る一例であり、容量%でReが2.5%、Coが7.5%及びWCが90%であり、そして重量%でReが3.44%、Coが4.40%及びWCが92.12%である。試料P31−1は、製造時、1725℃で約1時間減圧焼結したが、焼結中細孔や空隙がわずかにあった。生成した超硬合金の密度は約15.16g/ccである(計算密度は15.27g/ccである)。平均硬度Hvは室温にて荷重10kgで約1889±18kg/mmでありそして表面破壊靭性Kscは約7.7×106Pa・m1/2である。さらに、試料P31−1は、焼結を行った後、約1600℃/15Ksiで約1時間熱間等方加圧(HIP)法で処理した。このHIP法は、化合物中の細孔や空隙を減らすか又は実質的に除いて材料の密度を増大させる。HIP法を行った後、密度の測定値は約15.25g/cc(計算密度は15.27g/cc)である。室温にて荷重が10kgでの硬度Hvの測定値は約1887±12kg/mmである。表面破壊靭性Kscは約7.6×10Pa・m1/2である。
【0061】
[0066]この範疇の他の例は表4に示すP32であり、これは容量%でReが5.0%、Coが5.0%及びWCが90%である(重量%ではReが6.75%、Coが2.88%及びWCが90.38%である)。試料P32−4は1800℃で約1時間減圧焼結した。密度の測定は、計算密度が15.57g/ccであるのに比べて約15.58g/ccである。硬度Hvの測定値は、室温にて10kgの荷重で約2065kg/mmである。表面破壊靭性Kscは約5.9×10Pa・m1/2である。試料P32−4も、焼結を行った後、1600℃/15Ksiにて約1時間HIP法で処理した。密度の測定値は約15.57g/ccである(計算密度は15.57g/ccである)。硬度Hvの平均値は室温にて10kgの荷重で約2010±12kg/mmである。表面破壊靭性Kscは約5.8×10Pa・m1/2である。
【0062】
[0067]第三の実施例は表4に示すP33であるが、これは容量%でReが7.5%、Coが2.5%及びWCが90%でありそして重量%でReが9.93%、Coが1.41%及びWCが88.66%である。試料P33−7は、製造時、1950℃にて約1時間減圧焼結されたが焼結下、細孔と空隙があった。密度の測定値は約15.38g/ccである(計算密度は15.87g/ccである)。硬度Hvの測定値は室温にて10kgの力のもとで約2081kg/mmである。表面破壊靭性Kscは約5.6×10Pa・m1/2である。試料P33−7を、焼結を行った後、1600℃/15Ksiにて約1時間HIP法で処理した。密度の測定値は約15.82g/ccである(計算密度=15.87g/cc)。硬度Hvの平均値は、室温にて10kgの力のもとで測定したところ約2039±18kg/mmである。表面破壊靭性Kscは約6.5×10Pa・m1/2である。
【表7】

【0063】
[0068]表4に示す試料P55、P56、P56A及びP57も、Re−Co合金を結合剤マトリックスとして使用する範疇の例である。これらの試料は、P57がVCを含有していないことを除いてReを約1.8%、Coを7.2%、VCを0.6%含有し、最後に、残りはWCである。これらの異なる組成物は、超硬合金の粒子の大きさのHvとKscに対する影響を調べるために製造した。表5はその試験結果を示す。
【表8】

【0064】
[0069]第三の範疇は、ニッケルベース超合金を、生成する超硬合金の全材料の5〜40容量%含有する結合剤マトリックスに基づいている。ニッケルベース超合金はγ’強化されている(γ’strengthening)高温合金のファミリーである。3種の強力合金:Rene’95、Udimet720及びUdimet700を例として使用して、生成する超硬合金の機械的特性に対する結合剤の強さの効果を示す。ニッケルベース超合金は、特に高温で強度が高い。また、これらの合金は、高温における腐食や酸化に対する耐性などの耐環境性に優れている。したがって、ニッケルベース超合金を使用して、この超合金で結合した超硬合金の硬度を、コバルトで結合された超硬合金の硬度と比べて高くすることができる。とりわけ、ニッケルベース超合金の引張強さは表6に示すように通常の結合剤材料のコバルトよりははるかに高い。このことは、さらに、ニッケルベース超合金が超硬合金用に優れた結合剤材料であることを示している。
【0065】
[0070]この範疇の一例は表4に示すP58であり、これは重量%でRene’95を7.5%、VCを0.6%及びWCを91.9%含有し、表4に示すコバルトで結合されたP54(Co8%、VC0.6%及びWC91.4%)に匹敵するものである。P58の硬度は表7に示すようにP54より有意に高い。
【表9】

【0066】
[0071]第四の範疇は、ニッケルベース超合金+Reを結合剤として、例えば、生成する超硬合金又はサーメットの全材料の約5〜40容量%使用した超硬合金である。ニッケルベース超合金にReを添加して得られる結合剤合金は、ニッケルベース超合金より融点が高くなるので、Re含量が増大するにつれて、ニッケルベース超合金+Re結合剤を含有する超硬合金の処理温度は高くなる。Reの濃度が異なるいくつもの超硬合金を表8に列挙してある。表9はさらに、表8に示す超硬合金の特性の測定値を示す。
【表10】


【表11】

【0067】
[0072]第四の範疇の属する他の例は、結合剤としてニッケルベース超合金+Re及びCoをやはり約5〜40容量%使用する超硬合金である。ニッケルベース超合金+Re及びCoで結合された超硬合金の代表的な組成は表10に列挙してある。
【表12】

【0068】
[0073]ニッケルベース超合金含有の結合剤マトリックスの特性を調べるため選択した試料の測定を行った。一般に、ニッケルベース超合金は、高温で優れた強さを示すのみならず、高温において顕著な耐酸化性と耐腐食性を有している。ニッケルベース超合金は、複雑な微細構造と強化機構をもっている。一般に、ニッケルベース超合金の強化作用は、主としてγ−γ’相の析出強化作用及び固溶体の強化作用によるものである。選択された試料の測定値は、ニッケルベース超合金が超硬合金用の高性能結合剤材料として使用できることを示している。
【0069】
[0074]表11に、選択した試料の組成を、超硬合金の全重量の重量%によって列挙してある。これら試料中のWC粒子は、大きさが0.2μmである。表12には、実施した2ステップ法の条件並びに試料の密度、硬度のパラメータ及び靭性のパラメータの測定値を列挙してある。Palmgvist破壊靭性Kscは、ビッカー圧子が生成するPalmgvist亀裂の全亀裂長(total crack length)から計算する〔Ksc=0.087×(Hv×w)1/2〕(Ksc=0.087*(Hv*w)1/2)(例えばWarren及びH. Matzke、Proceedings Of the International Conference On the Science of Hard Materials、米国ワイオミング州ジャクソン、1981年8月23〜28日参照)。硬度Hvと亀裂長は15秒間の10kgの荷重下で測定した。各測定は各試料に対し8回ずつ圧子押し込みをして実施し、その平均値を使用して列挙したデータを計算した。
【表13】


【表14】

【0070】
[0075]被検試料中、試料P54には、Coからなる従来の結合剤が使用されている。試料P58には、試料P54に結合剤として使用されているCoの代わりにNi超合金R−95が使用されている。その結果、HvはP54が2090であるのにP58は2246まで増大している。試料P56の場合、結合剤として、ReとCoの混合物がCoの代わりに使用されているが、HvはP54が2090であるのにP56は2133まで増大している。試料P72、P73、P74は同量のReを含有しているが異なる量のCoとR95を含有している。試料P72には結合剤としてReとCoの混合物が使用されているのに対し、試料P73とP74には代わりにRe、Co及びR95の混合物が結合剤として使用されている。硬度Hvは、2041(P72)から2217(P73)及び2223(P74)へと増大している。
【表15】

【0071】
[0076]また、選択した試料を測定して、結合剤マトリックス中のReを含有する結合剤マトリックスの特性をさらに調べた。表13に被検試料を列挙した。粒経が2μmと0.2μmである2種類のWC粒子を使用した。表14に、実施した2ステップ法の条件並びに選択した試料の密度、硬度のパラメータ及び靭性のパラメータの測定値を列挙してある。
【表16】

【0072】
[0077]表15は、さらに選択した試料の各種温度下での硬度パラメータの測定値を示し、この場合、1kgの荷重で15秒間、NikonQM高温硬度テスタ(hot hardness tester)によってヌープ硬度Hkを測定した。なおRは25℃でのHkに対して高温試験でのHkの比率である。高温硬度の試料C2とC6の炭化物は、MSC Co.(米国ニューヨーク州メルビル)から購入したインサート(insert)SNU434から調製した。
【表17】

【0073】
[0078]超硬合金の結合剤マトリックスにReを含有させると、結合剤合金すなわちCo−Re、Ni超合金−Re、Ni超合金−Re−Coの融点が高くなる。例えば、試料P63の融点は、固相焼結法で利用される2200℃という温度よりはるかに高い。結合剤中にReを含有するこのような超硬合金(例えばP17〜P63)の高温硬度の値は、従来のCoで結合された超硬合金(C2炭化物とC6炭化物)よりはるかに高い。特に、上記測定値は、結合剤中のRe濃度が増大すると高温における硬度が高くなることを示している。被検試料の中で、純Reを結合剤として含有する試料P62Aは硬度が最高である。Reが94%でニッケルベース超合金R95が6%という結合剤組成物を含有する試料P63は2番目に高い硬度を有している。試料P40A(71.9%Re−29.1%R95)、P49(69.9%Re−30.1%R95)、P51(88.5%Re−11.5%R95)及びP50(71.9%Re−28.1%R95)はその硬度が前記試料に続く値のグループである。結合剤中に62.5%のReと37.5%のR95を含有する試料P48は、Re含有量が最低なので、一部の被検試料の中で高温における硬度が最低である。
【0074】
[0079]さらに別の範疇の超硬合金又はサーメットは、NiとMoもしくはMoCを含有する結合剤マトリックスに結合されたTiCとTiNを含有している。サーメットの結合剤Niは、Re、Re+Co、ニッケルベース超合金、Re+ニッケルベース超合金、及びRe+Coとニッケルベース超合金によって完全に又は一部を代替することができる。例えば、試料P38とP39はNiで結合されたサーメットの例である。試料P34はRene95で結合されたサーメットの一例である。P35、P36、P37及びP45はRe+Rene95で結合されたサーメットである。P34、35、36、37、38、39及び45の組成は表16に列挙してある。
【表18】

【0075】
[0080]表17〜29は、異なる用途に使用できる3つの例示的な組成範囲1、2、及び3を持つ追加の組成物を列挙したものである。
【表19】


【表20】


【表21】


【表22】


【表23】


【表24】


【表25】


【表26】


【表27】


【表28】


【表29】


【表30】


【表31】


【表32】


【表33】


【表34】

【0076】
[0081]以下の表30〜41は、異なる用途に使用できる3つの例示的な組成範囲1、2、及び3を持つ例示的なサーメット組成物を列挙したものである。
【表35】


【表36】


【表37】


【表38】


【表39】


【表40】


【表41】


【表42】


【表43】


【表44】


【表45】


【表46】

【0077】
[0082]以下の表42〜51は、異なる用途に使用できる3つの例示的な組成範囲1、2、及び3を持つ各種組成物の追加の例を列挙したものである。上述のいくつかの組成物と同様に、表42〜51のいくつかの組成物は、「推定融点」の下の最終列に示されているように高温用途の場合に特に有益であると思われる。
【0078】
[0083]上述のように、レニウム、ニッケルベース超合金、又はその両方の組合せを使用する結合剤マトリックス材料は、高温での材料性能を高めることができる。タングステンは、典型的には、炭化物、窒化物、炭窒化物、ホウ化物、及びケイ化物などの各種の硬質粒子中の構成元素として使用される。タングステンは、単独で、又は他の金属と組み合わせて、結合剤マトリックス材料として使用すると、最終的な超硬合金材料の融点を約2500から約3500℃の範囲にまで著しく高められる。したがって、Wベース結合剤マトリクス材料を使用する超硬合金は、他の材料では不可能な高温の用途において使用することができる。特に、表43〜48に示されているタングステン(W)をベースとする結合剤マトリックスを使用するいくつかの組成物は、3500℃を中心とする高い融点を示す。
【0079】
[0084]表47のレニウム及びコバルトにより結合される窒化物で製造される組成物では、それぞれの窒化物は、硬質粒子材料として窒化物及び炭化物の組合せにより置き換えられる。この設計による材料は、周期表のIVB及びVB族の窒化物からの少なくとも一つの窒化物及び周期表のIVB、VB、及びVIB族の炭化物からの一つの炭化物を含む硬質粒子並びに硬質粒子を結合し、レニウム及びコバルトを含む結合剤マトリックスを含有する。
【表47】


【表48】


【表49】


【表50】


【表51】


【表52】


【表53】


【表54】


【表55】


【表56】

【0080】
[0085]超硬合金又はサーメットの上記組成物は、各種の用途に使用することができる。例えば、このような材料は、摩耗部品を使ってターゲット物体の材料を切削することによってターゲット物体を切削、研削又はドリルする工具のその摩耗部品を製造するのに使用できる。このような工具は、異なる材料、例えば、スチールで製造された支持部品を備えていてもよい。その場合、摩耗部品はインサートとしての支持部品に係合している。工具は、支持部品に係合された複数のインサートを備えるように設計することができる。例えば、いくつかの採掘用ドリルには、超硬合金材料製の複数のボタンビットを設けることができる。このような工具の例としては、ドリル、ナイフなどの刃物、のこぎり、研削器、ドリルがある。あるいは、本明細書に記載の超硬合金を使用して、切削、穴あけ又は他の機械加工操作用の摩耗部品としての工具の全頭部を製造することができる。また、超硬合金粒子を使用して、各種の材料を研磨又は研削するのに用いる砥粒グリッド(abrasive grid)を製造できる。さらに、このような超硬合金を使用して、装置の作動又は装置が作動する環境条件の特別の用件を満たす各種装置のハウジング及び外表面もしくは外層を製造することもできる。
【0081】
[0086]さらに具体的に述べると、本明細書に記載の超硬合金を使用して、金属、複合材、プラスチック及び木材を機械加工するための切削工具を製造することができる。その切削工具としては旋削、転削、中ぐり及び穴あけを行うためのスローアウェイチップ(indexable inserts)や、ドリル、エンドミル、ソーマ、タップ、ホブ並びにミリングカッタがある。これら工具の切れ刃の温度は機械加工中500℃より高くなることがあるので、上記高温作動条件に対して用いる超硬合金組成物は、これら切削工具に使用すると特に有利であり、例えば工具の寿命が延長され、かつ切削速度が増大することによってこれら工具による生産性が改善される。
【0082】
[0087]本明細書に記載の超硬合金は、線引き抜き(wire−drawing)、押し出し、鍛造及び冷間頭部すえこみ(冷間ヘッディング)(cold heading)に使う工具を製造するのに使用できる。また、粉末法用の型やパンチとしても使用できる。さらにこれら超硬合金は、岩石を穴あけしたり採掘するのに使用する耐摩耗性材料として使用できる。
【0083】
[0088]本願で説明されている超硬合金材料は、バルク形態で、又は金属表面上のコーティングとして加工することができる。このような新しい超硬合金材料によるコーティングは、他の方法では下地金属材料では達成することが困難な所望の硬度を得るために、硬質層を金属表面上に都合よく形成することができる。本願の組成物に基づくバルク超硬合金材料は、高価であり、したがって、硬度の低い安価な金属のコーティングに使用すると、硬度の高い各種構成要素又は部品のコストを下げることができる。
【0084】
[0089]本願の超硬合金を製造するために、市販の超硬合金を生産するさまざまな粉体調製法を使用することができる。例えば、85重量%を超えるReを含む結合剤合金を、固相焼結の工程により作製することで、開孔をなくし、次いで、HIPにより液相焼結に置き換える。
【0085】
[0090]図9は、上述の超硬合金組成物からの材料又は構造体の複数の加工(作製)方法のフローチャートを示している。例示されているように、結合剤に対する合金粉体及び硬質粒子粉体を、潤滑剤(例えば、ワックス)を使用する又は使用しない湿式混合法で粉砕液と混合することができる。図9の左側の加工フローは、潤滑された湿式混合により超硬合金を加工する流れである。この混合物を最初に真空乾燥又は噴霧乾燥法により乾燥させて、潤滑グレード粉体を作製する。次に、ピル加圧成形、押し出し成形、又は冷間等方加圧(CIP)で潤滑グレード粉体をバルク材料に成形する。CIPは、等方加圧により粉体を固める工程である。次いで、バルク材料を加熱して、潤滑剤を除去し、予備焼結法で焼結する。次に、複数の異なる工程を介して、材料を処理することができる。例えば、真空又は水素中で液相焼結を介して材料を処理し、次いで、さらに、HIP法により処理し、最終的な超硬合金部品を形成することができる。それとは別に、予備焼結後の材料に固相焼結を行い、開孔をなくし、次いで、HIP法で、最終的な超硬合金部品を形成することができる。
【0086】
[0091]結合剤の合金粉体及び硬質粒子粉体を潤滑剤なしで混合した場合、乾燥工程後の潤滑されていないグレード粉体を2つの異なる方法で処理し、最終的な超硬合金部品を形成することができる。例示されている第一の方法では、単に、熱間加圧法を使用して加工を行う。第二の方法では、溶射法を使用して、真空中で金属基材上にグレード粉体を形成する。次に、金属基材を取り除き、最終的な超硬合金部品としての自立材料である溶射法による構造体を残す。さらに、HIP法により、自立材料を処理し、必要に応じて、開孔を減らすことができる。
【0087】
[0092]金属表面上に超硬合金コーティングを形成する際に、真空状態で溶射法を使用し、超硬合金材料でコートした大きな部品を生産することができる。例えば、鋼鉄部品及び工具の表面をコートし、硬さ、したがって性能を改善することができる。図10は、溶射法の例示的なフローチャートを示している。
【0088】
[0093]金属表面をコートする各種溶射法が知られている。例えば、ASM Handbook Vol.7(P408、1998)では、溶射法を金属、セラミックス、金属間化合物、複合材料、及びポリマーをコーティング又は自立構造体に形成することができる一群の微粒子/液滴の固結工法として説明している。その工法では、粉体、ワイヤ、又はロッドを燃焼又はアーク加熱ジェット内に投入することができ、そこで、加熱し、溶融させるか又は軟化させ、加速し、表面又は基材に向けてコートする。基材への衝撃で、粒子又は液滴は、急速凝固し、冷却し、収縮し、徐々に蓄積し、標的表面上に堆積物を形成する。薄い「平板」には、高い冷却率、例えば、金属の場合に10K/sを超える冷却率が作用しうる。
【0089】
[0094]溶射法では、化学的(燃焼)又は電気的(プラズマ又はアーク)エネルギーを使用して、高温ガスジェット内に投入される原材料を加熱し、溶融液滴の流れを形成して、加速し、基材に向けてコートする。図3及び4には、ASM Handbook Vol.7の409〜410頁のさまざまな溶射法が示されている。
【0090】
[0095]溶射法のさまざまな詳細が、Lawleyらの「Spray Forming」及びKnightらの「Thermal Spray Forming of Materials」で説明されており、これは、それぞれ、ASM Handbook Volume 7「Powder Metal Technologies and Application」(1998)の396から407頁、及び408から419頁で公開されている。
【0091】
[0096]様々な用途において、本明細書に記載する選択された超硬合金組成物は、高温又は1500℃超で高い材料強度と硬度を維持するために使用することができる。例えば、様々な飛行装置及び乗り物に使用される様々なジェットエンジン及びロケットエンジンなどの特定の高出力エンジンは、このような高温で作動する。さらに具体的には、これらのエンジン及び他のエンジンの、非腐食性(non-erosive)ノズルのど及び低腐食性(low-erosive)ノズルのどを含めたジェットノズル及びロケットノズルは、部分的に又は全体的に、本出願に記載する選択された超硬合金材料から形成されてもよい。
【0092】
[0097]例えば、(1)一つ又は複数の炭化物、(2)一つ又は複数の窒化物、(3)一つ又は複数のホウ化物、並びに(4)(1)、(2)及び(3)の2つ以上と、純Reであるか、又はReを一つの成分として有する複合結合剤材料である結合剤材料との組合せの、一つ又は複数に基づいた超硬合金。本出願における様々な炭化物、窒化物、及びホウ化物の融点は、2400℃超である。本発明の高温超硬合金材料のための適切な炭化物の例には、TaC、HfC、NbC、ZrC、TiC、WC、VC、Al、ThC、MoC、SiC及びBCが挙げられる。本発明の高温超硬合金材料のための適切な窒化物の例には、HfN、TaN、BN、ZrN、及びTiNが挙げられる。本発明の高温超硬合金材料のための適切なホウ化物の例には、HfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBが挙げられる。Reが一つの成分である複合結合剤材料の2つの例は、(1)W及びRe、並びに(2)Ta及びReである。
【0093】
[0098]本出願に記載する結合剤材料組成物において、結合剤材料中にレニウムを使用して、特定の特性を得ることができる。例えば、結合剤材料中のWにReを加えることによって、W−Re合金結合剤材料の延性などの機械的特性を、Reを有しないWよりも改良することができる。他の例として、結合剤材料中のMoにReを加えることによって、Mo−Re合金結合剤材料の機械的特性(例えば、延性)を、Reを有しないMoよりも改良することができる。また他の例として、結合剤材料のCrにReを加えることによって、Cr−Re合金結合剤材料の機械的特性(例えば、延性)を、Reを有しないCrよりも改良することができる。
【0094】
[0099]モリブデンを結合剤材料に加えて、結合剤材料の特性を改良することもできる。MoをNi結合TiC材料に加えることによって、Ni−Mo結合TiC材料が形成され、Ni−Mo結合TiC材料の延性及び靭性を、Ni結合TiC材料より改良することができる。Niベースの超合金結合剤材料を使用した超硬合金において、MoをNiベースの超合金結合剤材料に加えることができる。例えば、MoをNiベースの超合金結合TiCに加えて、Niベースの超合金−Mo結合TiCの延性及び靭性を、Niベースの超合金結合TiCよりも改良することができる。
【0095】
[00100]本明細書は多くの詳細を含むが、これらは発明又は特許請求し得るものの範囲の限定として解釈するべきではなく、本発明の特定の実施形態に特有である特徴を記述したものと解釈するべきである。本明細書において別々の実施形態において記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。反対に、単一の実施形態において記載されている様々な特徴を、複数の実施形態において別々に又は任意の適切な部分的組合せにおいて実施することができる。さらに、特定の組合せにおいて、特徴が作用していると上記で記載し、最初にそのように特許請求をしても、特許請求した組合せの一つ又は複数の特徴は、場合によってはその組合せから削除でき、特許請求した組合せは、部分的組合せ又は部分的組合せの変形を対象とし得る。
【0096】
[00101]いくつかの実施態様及び実施例しか開示されていない。しかし、いくつかの変形及び改良を形成できることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】[0020]本発明の一実施態様による超硬合金の一つの代表的な製造の流れを示す。
【図2】[0021]固相で超硬合金を処理する代表的な2ステップ焼結法を示す。
【図3】[0022]選択された代表的な超硬合金の各種特性の測定値を示す。
【図4】[0022]選択された代表的な超硬合金の各種特性の測定値を示す。
【図5】[0022]選択された代表的な超硬合金の各種特性の測定値を示す。
【図6】[0022]選択された代表的な超硬合金の各種特性の測定値を示す。
【図7】[0022]選択された代表的な超硬合金の各種特性の測定値を示す。
【図8】[0022]選択された代表的な超硬合金の各種特性の測定値を示す。
【図9】[0023]溶射法の例を示す。
【図10】[0023]溶射法の例を示す。
【図11】[0024]本出願に記載の材料を使用する摩擦撹拌接合ヘッドを有する摩擦撹拌接合ツールシステムの一例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショルダーと、
前記ショルダーと係合しているピンとを備え、
前記ショルダー及び前記ピンの各々の少なくとも一部が、
少なくとも1種の炭化物、少なくとも1種の窒化物、少なくとも1種のホウ化物、及び少なくとも1種のケイ化物の少なくとも1つ又は組合せを含む第1の材料と、
少なくともレニウムを含む、前記第1の材料を結合するための第2の材料と、
を含む、摩擦撹拌接合ツールヘッド。
【請求項2】
前記第1の材料が、炭化タングステン及び炭化チタンの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項3】
前記第1の材料が、TaC、HfC、NbC、ZrC、TiC、WC、VC、Al、ThC、MoC、SiC、BC及びCrの少なくとも1つを含む硬質粒子を含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項4】
前記硬質粒子が、前記材料の総重量に対して75%未満であり、レニウムが、前記材料の総重量に対して25%超である、請求項3に記載のヘッド。
【請求項5】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項3に記載のヘッド。
【請求項6】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項3に記載のヘッド。
【請求項7】
前記第2の材料が、Moをさらに含む、請求項3に記載のヘッド。
【請求項8】
前記第2の材料が、Crをさらに含む、請求項3に記載のヘッド。
【請求項9】
前記硬質粒子が、HfN、TaN、BN、ZrN、TiN、VN、SiN及びNbNの少なくとも1つをさらに含む、請求項3に記載のヘッド。
【請求項10】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項9に記載のヘッド。
【請求項11】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項9に記載のヘッド。
【請求項12】
前記硬質粒子が、VB、Cr、HfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBの少なくとも1つをさらに含む、請求項3に記載のヘッド。
【請求項13】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項12に記載のヘッド。
【請求項14】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項12に記載のヘッド。
【請求項15】
前記第1の材料が、HfN、TaN、BN、ZrN、TiN、VN、SiN及びNbNの少なくとも1つを含む硬質粒子を含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項16】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項15に記載のヘッド。
【請求項17】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項15に記載のヘッド。
【請求項18】
前記硬質粒子が、VB、Cr、HfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBの少なくとも1つをさらに含む、請求項15に記載のヘッド。
【請求項19】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項18に記載のヘッド。
【請求項20】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項18に記載のヘッド。
【請求項21】
前記第2の材料が、Moをさらに含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項22】
前記第2の材料が、Crをさらに含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項23】
前記第2の材料が、コバルトをさらに含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項24】
前記第2の材料が、ニッケルベースの超合金をさらに含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項25】
前記第2の材料が、コバルトをさらに含む、請求項24に記載のヘッド。
【請求項26】
前記第1の材料が、TiSi、ZrSi、ZrSi、ZrSi、ZrSi、HfSi、NbSi、TaSi、MoSi、MoSi、WSi、及びWSiの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項27】
前記第1の材料が、VB、Cr、HfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のヘッド。
【請求項28】
ショルダーと、
前記ショルダーと係合しているピンとを備え、
前記ショルダー及び前記ピンの各々の少なくとも一部が、
少なくとも1種の炭化物、少なくとも1種の窒化物、少なくとも1種のホウ化物、及び少なくとも1種のケイ化物の少なくとも1つ又は組合せを含む第1の材料と、
少なくともニッケルベースの超合金を含む、前記第1の材料を結合するための第2の材料と
を含む、摩擦撹拌接合ツールヘッド。
【請求項29】
前記第1の材料が、炭化タングステン及び炭化チタンの少なくとも1つを含む、請求項28に記載のヘッド。
【請求項30】
前記第1の材料が、TaC、HfC、NbC、ZrC、TiC、WC、VC、Al、ThC、MoC、SiC、BC及びCrの少なくとも1つを含む硬質粒子を含む、請求項28に記載のヘッド。
【請求項31】
前記硬質粒子が、前記材料の総重量に対して75%未満である、請求項30に記載のヘッド。
【請求項32】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項30に記載のヘッド。
【請求項33】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項30に記載のヘッド。
【請求項34】
前記第2の材料が、Moをさらに含む、請求項30に記載のヘッド。
【請求項35】
前記第2の材料が、Crをさらに含む、請求項30に記載のヘッド。
【請求項36】
前記硬質粒子が、HfN、TaN、BN、ZrN、TiN、VN、SiN及びNbNの少なくとも1つをさらに含む、請求項30に記載のヘッド。
【請求項37】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項36に記載のヘッド。
【請求項38】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項36に記載のヘッド。
【請求項39】
前記硬質粒子が、HfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBの少なくとも1つをさらに含む、請求項30に記載のヘッド。
【請求項40】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項39に記載のヘッド。
【請求項41】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項39に記載のヘッド。
【請求項42】
前記第1の材料が、HfN、TaN、BN、ZrN、TiN、VN、SiN及びNbNの少なくとも1つを含む硬質粒子を含む、請求項28に記載のヘッド。
【請求項43】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項42に記載のヘッド。
【請求項44】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項42に記載のヘッド。
【請求項45】
前記硬質粒子が、VB、Cr、HfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBの少なくとも1つをさらに含む、請求項42に記載のヘッド。
【請求項46】
前記第2の材料が、Wをさらに含む、請求項45に記載のヘッド。
【請求項47】
前記第2の材料が、Taをさらに含む、請求項45に記載のヘッド。
【請求項48】
前記第2の材料が、Moをさらに含む、請求項28に記載のヘッド。
【請求項49】
前記第2の材料が、Crをさらに含む、請求項28に記載のヘッド。
【請求項50】
前記第2の材料が、コバルトをさらに含む、請求項28に記載のヘッド。
【請求項51】
前記第1の材料が、TiSi、ZrSi、ZrSi、ZrSi、ZrSi、HfSi、NbSi、TaSi、MoSi、MoSi、WSi、及びWSiの少なくとも1つを含む、請求項28に記載のヘッド。
【請求項52】
前記第1の材料が、VB、Cr、HfB、ZrB、TaB、TiB、NbB、及びWBの少なくとも1つを含む、請求項28に記載のヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−543696(P2009−543696A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553346(P2008−553346)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2007/002719
【国際公開番号】WO2007/089882
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(509055378)ワールドワイド ストラテジー ホールディングス リミテッド (2)
【Fターム(参考)】