説明

高溶融強度ポリマーおよびその製造方法

【課題】(a)高分子量、分枝成分および(b)低分子量、分枝成分を含む、ポリマー組成物を提供する。
【解決手段】あるポリマー組成物は、アミルまたはメチル分枝を実質的に欠き、および、特定の関係式を満たす溶融強度(MS)を有することにより特徴づけられる、あるポリマーは、別の特定の関係式を満たす溶融強度を有することにより特徴づけられる、ポリマー類の製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)1つ以上のオレフィン性モノマー類を、少なくとも高分子量(HMW)触媒および
少なくとも低分子量触媒(LMW)の存在下で、重合反応器システム中で接触させ、およ
び、
(b)前記1つ以上のオレフィン性モノマー類の、前記重合反応器システム中での重合
を実行し、オレフィンポリマーを得ることを含み、
ここで、前記LMW触媒は、
【数1】

で規定される、ポリマーを製造する方法。
[式中、[ビニル]は、ビニル/1000炭素原子で表される、前記低分子量触媒で製
造されたオレフィンポリマー中のビニル基の濃度であり、[ビニリデン]、[cis]お
よび[trans]は、1000炭素原子あたりのそれぞれの基の数で表される、ポリマ
ー中の[ビニリデン]、cis、および、trans基の濃度であり、0.12より大き
く、
ならびに、前記HMW触媒の反応率r1は約5以下である。]
【請求項2】
前記高分子量触媒のRVHが、
【数2】

で規定される、請求項1に記載の方法。
[式中、[ビニル]は、ビニル/1000炭素原子で表される、前記低分子量触媒で製造
されたオレフィンポリマー中のビニル基の濃度であり、[ビニリデン]、[cis]およ
び[trans]は、1000炭素原子あたりのそれぞれの基の数で表される、ポリマー
中の[ビニリデン]、cis、および、trans基の濃度であり、ならびに、
VL/RVHの比率は、0.5から約2.0の範囲である。]
【請求項3】
VLが0.15より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
VLが0.20より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
VLが0.25より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
VLが0.35より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
VLが0.45より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
VLが0.50より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1が約4以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
1が約3以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
VL/RVHの比率が約0.80から約1.40である、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記方法が連続溶液重合条件下で運転される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記方法がスラリー法である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記高分子量触媒または前記低分子量触媒が、不活性担体に担持されている、請求項1に
記載の方法。
【請求項15】
前記重合反応器システムが、第3の反応器中で混合が行われるように、第2の反応器に並
列に接続された第1の反応器を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記HMW触媒が、前記第1の反応器中で1つ以上のオレフィンモノマー類と接触し第1
の反応生成物を生成し、前記LMW触媒が前記第1の反応生成物と前記第2の反応器中で
接触する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の反応器は前記第2の反応器に直列に接続され、前記HMW触媒は前記第1の反
応器内で1つ以上のオレフィンモノマー類に接触し第1の反応生成物を生成し、前記LM
W触媒は前記第2の反応器内で第1の反応生成物と接触する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記HMW触媒、前記LMW触媒、および、1つ以上のオレフィン性モノマー類は、前記
重合反応器システム内に順次導入される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の反応器が連続溶液重合条件下で運転される、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
高分子量(HMW)、分枝成分、および、低分子量(HMW)、分枝成分を含む、ポリマ
ー組成物において、前記組成物はバイモーダルであり、実質的にLDPE特有の短鎖分枝
を有さず、および、溶融強度(MS)が以下の式を満たすことで特徴づけられる、ポリマ
ー組成物。
【数3】

[式中、xは約12.5以上でありyは約3以上である。]
【請求項21】
a) バックボーン鎖、および、
b) 前記バックボーン鎖に結合する複数の長鎖分枝、を含むポリマー組成物において

2g’LCB1g’LCBの値は0.22より小さく、ここで1g’LCBは、Mwが100,00
0である組成物のフラクションの長鎖分枝指数であり、および、2g’LCBは、Mwが50
0,000である組成物のフラクションの長鎖分枝指数である、ポリマー組成物。
【請求項22】
高分子量(HMW)、分枝成分、および、低分子量(HMW)、分枝成分を含む、ポリ
マー組成物において、前記組成物はバイモーダルであり、実質的にLDPE特有の短鎖分
枝を有さず、および、溶融強度(MS)が以下の式を満たすことで特徴づけられる、ポリ
マー組成物。
【数4】

[式中、xは約3以上であり、yは約4.5以上であり、および、分子量分布は3より大
きい。]
【請求項23】
xが約12.5であり、yが約4.5である、請求項20または22に記載の組成物。
【請求項24】
xが約15であり、yが約4.5以上である、請求項20または22に記載の組成物。
【請求項25】
xが約20であり、yが約7.5以上である、請求項20または22に記載の組成物。
【請求項26】
2g’LCB1g’LCBの値は0.22より小さく、ここで1g’LCBは、Mwが100,00
0である組成物のフラクションの長鎖分枝指数であり、および、2g’LCBは、Mwが50
0,000である組成物のフラクションの長鎖分枝指数である、請求項20に記載の組成
物。
【請求項27】
2g’LCB1g’LCBが0.20以下である、請求項21または26に記載の組成物。
【請求項28】
2g’LCB1g’LCBが0.15以下である、請求項21または26に記載の組成物。
【請求項29】
2g’LCB1g’LCBが0.12以下である、請求項21または26に記載の組成物。
【請求項30】
前記組成物が3.0より大きい分子量分布を有する、請求項20または21に記載の組成
物。
【請求項31】
前記組成物が3.0より大きく約12.0までの分子量分布を有する、請求項20または
21に記載の組成物。
【請求項32】
高分子量(HMW)成分および低分子量(LMW)成分を含む、請求項21に記載の組成
物。
【請求項33】
高分子量(HMW)成分および低分子量(LMW)成分を含む、請求項22に記載の組成
物。
【請求項34】
前記HMW成分が、約1.5から約4.0のMw/Mnを有する、請求項20、21、また
は32に記載の組成物。
【請求項35】
前記LMW成分が、約1.5から約4.0のMw/Mnを有する、請求項20、21、また
は32に記載の組成物。
【請求項36】
前記HMW成分が、約300,000g/モルより大きいMwを有する、請求項20、2
1、または32に記載の組成物。
【請求項37】
前記LMW成分が、約200,000g/モルより小さいMwを有する、請求項20、2
1、または32に記載の組成物。
【請求項38】
前記組成物が、約5以上のDOSを有することを特徴とする、請求項20、21、または
22に記載の組成物。
【請求項39】
前記組成物が、約20以上のDOSを有することを特徴とする、請求項20または21に
記載の組成物。
【請求項40】
前記組成物が、約50以上のDOSを有することを特徴とする、請求項20、21、また
は22に記載の組成物。
【請求項41】
前記組成物が、約100以上のDOSを有することを特徴とする、請求項20、21、ま
たは22に記載の組成物。
【請求項42】
前記組成物が、約1000以上のDOSを有することを特徴とする、請求項20、21、
または22に記載の組成物。
【請求項43】
前記組成物が、約10000以上のDOSを有することを特徴とする、請求項20、21
、または22に記載の組成物。
【請求項44】
前記HMW成分が約3.0より小さい分子量分布を有し、および、前記LMW成分が3.
0より小さい分子量分布を有する、請求項20、21、または32に記載の組成物。
【請求項45】
前記HMW成分および前記LMW成分が、実質的に等しいコモノマー組込みを有する、請
求項20、21、または32に記載の組成物。
【請求項46】
前記組成物が、約10よりも大きい、HMW成分の分子量対LMW成分の分子量の比率、
wH/MwLを有する、請求項20、21、または32に記載の組成物。
【請求項47】
前記HMW成分が全組成物の重量に基づいて0%超から約50%までを構成し、前記LM
W成分が全組成物の重量に基づいて約50%から約100%未満までを構成する、請求項
20、21、または32に記載の組成物。
【請求項48】
前記HMW成分が全組成物の重量に基づいて1%超から約10%までを構成し、前記LM
W成分が全組成物の重量に基づいて約90%から約99%を構成する、請求項20、21
、または32に記載の組成物。
【請求項49】
前記HMW成分が全組成物の重量に基づいて2%超から約5%までを構成し、前記LMW
成分が全組成物の重量に基づいて約95%から約98%を構成する、請求項20、21、
または32に記載の組成物。
【請求項50】
前記組成物が下記式
【数5】

を満たす溶融強度(MS)を有する、請求項21に記載の組成物。
[式中、xは約12.5以上でありyは約3以上である。]
【請求項51】
前記組成物が下記式
【数6】

を満たす溶融強度(MS)を有する、請求項21に記載の組成物。
[式中、xは約12.5以上でありyは約4.5以上である。]
【請求項52】
前記組成物が下記式
【数7】

を満たす溶融強度(MS)を有する、請求項21に記載の組成物。
[式中、xは約15.0以上でありyは約4.5以上である。]
【請求項53】
前記組成物が下記式
【数8】

を満たす溶融強度(MS)を有する、請求項21に記載の組成物。
[式中、xは約20以上でありyは約7.5以上である。]
【請求項54】
xが約5より大きく、yが約4.5以上である、請求項22に記載の組成物。
【請求項55】
xが約7.5より大きく、yが約4.5以上である、請求項22に記載の組成物。
【請求項56】
xが約9.5より大きく、yが約7以上である、請求項22に記載の組成物。
【請求項57】
請求項20、21、または22のいずれかに記載の前記組成物を含む物品。
【請求項58】
前記物品がフィルム、ファイバー、成型物、コーティング、プロフィール、パウチ、シー
ラントフィルム、カーペット裏打、ライナー、シュリンクフィルム、ストレッチフィルム
、押出コーティング、ラミネーティングフィルム、ロトモールディング、サック、袋、ま
たはパイプである、請求項57の物品。
【請求項59】
前記バッグまたはサックがフォーム−フィル−シール(FFS)装置または垂直フォーム
−フィル−シール装置を用い加工される、請求項58の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−7176(P2012−7176A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184218(P2011−184218)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【分割の表示】特願2008−110304(P2008−110304)の分割
【原出願日】平成14年3月15日(2002.3.15)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】