説明

魚介の干物製造装置

【課題】 魚介の干物製造を、低コストで装置故障の確率も少ない条件で行う。
【解決手段】 通気性を備えるケース体に雪氷を詰めた複数の冷却コンテナ15を格納してなる雪氷室10と、前処理を施した魚介を通気性のある棚部に配置してなる乾燥室20と、雪氷室と乾燥室とを連通させる通気ダクト30と、この通気ダクト上に配した、雪氷室の空気を乾燥室へ送気するファン装置31とを備えるとともに、雪氷室を画成する壁の上部に外気供給開口32を設け、雪氷室を画成する壁の下部に前記通気ダクトの一端を固定する一方、乾燥室を画成する壁の上部に前記通気ダクトの一端を固定し、乾燥室を画成する壁の下部に排気開口33を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚介の干物を製造する装置に係り、とくに雪氷冷熱を用いた装置構成に関する。
【背景技術】
【0002】
アジ、ホッケ、イカ、ホタテなど、各種の魚介は干すことで身の表面にかたい膜を作り、保存性を高め、独特の食感と食味を形成することが出来る。身の水分を完全に抜き取る乾物(かんぶつ)と異なり、いわゆる一夜干しと呼ばれるような干物(ひもの)は、数時間〜半日程度の乾燥処理によって製品を得ることが多い。
【0003】
干物の製造は全国的にみられるが、干物は、空気が乾燥する晩秋から早春にかけてのものが美味とされる。梅雨時〜夏期は、空気の湿度が高いため、製造業者は強制的に魚介を乾燥させて製品を作る必要がある。
【0004】
この場合、考え方は二つある。ひとつは、温風方式である。これはヒータ装置やボイラ装置を用いて魚介に温風を与えて除湿する。他方は、冷風方式である。これは、冷風機を用いて除湿した冷風を乾燥室に与え、魚介を除湿するものである。
【0005】
干物を作る場合の魚介の乾燥処理は、乾燥室の湿度と密接な関係がある。
【0006】
温風方式は、空気を加熱することによって室内温度を上昇させ、相対湿度を低下させる。相対湿度は、いわゆる一般的な湿度の概念であり、空気中に含まれている水蒸気量と、その空気と同じ温度における飽和水蒸気量との比をパーセントで表示したものである。相対湿度が低いほど固体中の水分は空気中に逃げやすくなる。
【0007】
冷風方式は、いわゆる除湿冷却装置を用いた空調冷風を使用することで乾燥室内の相対湿度と絶対湿度を低下させる。絶対湿度は、単位体積(1m3)の気体中に含まれる水蒸気の質量(g)であり、通常は(圧力一定であれば)、空気温度が低下すると絶対湿度も低下する。除湿冷却装置は強制除湿も行うため、相対湿度も低下させる。
【0008】
いずれの方式でも、魚介の水分を除去して干物を製造することは出来るが、一般には、冷風方式の干物を好むひとが多い。温風方式の干物は、特有の匂い(臭み)が残り、食べたときにも判るし、冷蔵庫に収納すると他の食品に匂いが移る等の問題があるからである。冷風方式の場合は匂いの問題はなく、また、魚介本来のうまみも逃げることがないといわれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
問題は、干物の製造に要するコストである。
【0010】
温風方式に必要な加熱装置は、装置コストのほか、ボイラ装置を駆動する重油燃料が必要であるし、ヒータ装置を駆動する電気料金がかかる。
【0011】
冷風方式に必要な除湿冷却装置(エアコン装置等)は、装置コストのほか、除湿冷却装置を駆動する電気料金が必要である。
【0012】
また、装置導入のための初期投資や維持管理費用のほか、装置類が故障した場合におけるメンテナンス費用や、装置類の故障時には製造ラインの停止といった深刻なメージを受ける場合もある。
【0013】
そこで、本発明の目的は、魚介の干物製造を、低コストであって、装置故障の確率も少ない条件下で行うことを可能とする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成して、課題を解決するため、本発明に係る魚介の干物製造装置は、通気性を備えるケース体に雪氷を詰めた複数の冷却コンテナを格納してなる雪氷室と、前処理を施した魚介を通気性のある棚部に配置してなる乾燥室と、雪氷室と乾燥室とを連通させる通気ダクトと、この通気ダクトの経路上に配した送気用のファン装置とを備える一方、雪氷室の上部に、外気供給開口を備え、乾燥室の上部に、通気ダクトおよびファン装置を介して送られる雪氷室からの冷気を供給する冷気供給用開口を備えるとともに、乾燥室の下部に、乾燥室内の空気を外気へ排出するための排気開口を設ける。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る魚介の干物製造装置によれば、雪氷室と乾燥室とを通気ダクトを介して連通させ、ファン装置によって雪氷室の空気を乾燥室に送り込むことによって、絶対湿度を低下させた冷気によって干物を製造することが出来る。絶対湿度を低下させるための熱源は、天然の雪氷であるから、雪氷を大量に貯蔵保管できる寒冷地(例えば北海道)であれば、夏期でも安価に入手できる雪氷を用いて低コストで干物を製造することが出来る。
【0016】
ボイラ装置等の加熱装置を用いないから、燃料高騰による製造コストの上昇リスクも確実に解消できるし、冷媒の気化熱を利用するエアコン除湿装置等を用いないので、装置の故障に伴うメンテナンスや製造ラインの停止といった製造リスクも回避することが出来る。本発明に係る装置で使用する電気的な装置は、ファン装置だけである。これは電気モータによって羽根を回転させるだけなので、耐久性も高く故障の確率はきわめて少ない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態に係る干物製造装置を例示する図である。
【図2】実施形態に係る冷凍コンテナを例示する図である。
【図3】実施形態に係る相対湿度と絶対湿度との関係を例示するグラフ図である。
【図4】実施形態に係る水分の除去経過を例示するグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明に係る魚介の干物製造装置の一実施形態を示すものである。10は雪氷室、20は乾燥室、30は、雪氷室10と乾燥室20とを連絡する通気ダクトであり、この通気ダクト30の経路上にファン装置31を設けてある。
【0019】
また、雪氷室10を画成する壁11の上部に外気供給開口(吸気開口)32を設け、適宜位置、例えば雪氷室10を画成する壁(例えば壁11に対向する壁)12の下部に前記通気ダクト30の一端30−1を固定する一方、適宜位置、例えば乾燥室20を画成する壁21の上部に通気ダクト30の他端30−2を固定し、乾燥室20を画成する壁(例えば壁21に対向する壁)22の下部に排気開口33を設ける。
【0020】
外気供給開口32、排気開口33は、外部からのゴミや埃の侵入を最小限に抑えるため、例えば、ネット、ガラリ、フィルター等の衛生保持手段を設けておくことが望ましい。しかしながら、魚介の一夜干しは、もともと屋外で製造したものであるから衛生保持手段は必ずしも必要ではない。また衛生保持手段をもたない場合でも、外気供給開口32あるいは排気開口33を、複数の小孔として形成すればネットやガラリ(格子状部材)と同程度の衛生を保つことが出来る。外気供給開口32あるいは排気開口33は、必ずしも大きなひとつの開口とする必要はない。
【0021】
通気ダクト30の経路上に設けるファン装置31は、雪氷室10において冷却させた空気を乾燥室20に送り込むことが出来るものであればよい。例えば、軸流ファン、多翼ファンなどのシンプルな装置で構わない。通気ダクト30の距離が長い場合等、必要に応じてブロアファン装置を用いることも出来る。
【0022】
雪氷室10の内部には、通気性を備えるケース体に雪氷を詰めた複数の冷却コンテナ15を格納しておく。この冷却コンテナ15は、例えば、図2に示すように、側壁と底面とを網目状(格子状)の部材で構成した有底無蓋のケース体16に適当量の雪氷17を詰めてなる。ケース体16は、雪氷17を詰めたとき(収納したとき)に、雪氷17が底面や側壁から大量にこぼれ落ちない程度の細かさの網目等をもっていればよい。ケース体16は、金属ネットや樹脂ネットのような網目部材に限らず、樹脂または金属の板材で成形したものであって側壁および底面に複数の孔(適宜形状の貫通孔または格子)を設ける構成としてもよいことは勿論である。通気性を保証できれば良い。
【0023】
ケース体16に雪氷17を詰めた(入れた)冷却コンテナ15は、外気温や乾燥処理する魚介の量に応じて複数個を雪氷室10に配することが望ましい。外気温が高いときや乾燥室20の魚介量が多い場合に、冷却コンテナ15の配設数が少ないと、乾燥室20の絶対湿度を十分に低下させることが出来ないからである。
【0024】
このため、冷却コンテナ15は、雪氷室10の床面(または床面近傍)の前後左右に複数個を配設するとともに、最下段の冷却コンテナ15の上にも冷却コンテナ15を積み上げることが望ましい。積み上げる冷却コンテナ15の段数は問わない。乾燥室20に対して、絶対湿度を低下させた冷気を十分に供給できれば良い。
【0025】
ケース体16に詰める雪氷17は、天然のものを利用する。干物の製造コストを低減させるためである。北海道や東北地方のような降雪地では、冬期に大量の降雪を除雪し、これを河川敷や遊休地などに積み上げておくが、近時、この雪氷17をビルディング等の冷房に使用する空調熱源として活用する試みがさまざまな形で行われるようになっている。例えば、河川敷や遊休地などに積み上げた雪氷17の上に、遮熱シートや遮熱バルーンを被せておけば、盛夏〜晩秋まで雪氷17を大量に残存させて利用することが出来るので、この雪氷17を干物の製造工場へ搬送して利用すればよい。雪氷17は、原価がゼロである。輸送に要する若干の費用はかかるが、従来の燃料代や電気代に較べれば費用対効果は遙かに安価に抑えることが出来る。
【0026】
乾燥室20には、前処理を施した魚介を通気性のある棚部に配置しておく。干物を作るときには、魚介を開いて洗浄し、必要に応じて適当な調味を施すので、魚介の種類に応じた前処理を施す。例えば、ホッケの場合であれば身を開いて内蔵を取り出し、洗浄して塩水に浸すなどである。
【0027】
前処理を施した魚介を、通気性のある棚部に配置するのは、乾燥室20内における空気、および処理すべき魚介のまわりの空気の流動を良好にして、魚介の水分除去を好ましい状態で行うためである。魚介を棚部に載置するときは、例えば、メッシュ(樹脂ネットや金属ネット等)を用いたトレー24を使用することが出来る。また、例えば、キャスタ付きの台車に複数段の格子状棚を設け、この格子状棚の上にメッシュ(樹脂ネットまたは金属ネット)を設け、このメッシュ上に魚介を配しても良い。キャスタ付きの台車の棚そのものをメッシュ状またはネット状にして魚介を載置(配置)してもよい。
【0028】
乾燥室20の適宜箇所、例えば天井25には、室内空気を攪拌する攪拌機27を配しておくことが望ましい。攪拌機27は、例えば、モータ装置にプロペラファンを連結させたもの、いわゆる扇風機を使用できる。扇風機には各種の種類があるが、例えば、天井に配する天井扇(シーリングファン)、壁掛け扇、 オート扇(サイクル扇;銭湯などで使用される送風機)等を利用できる。乾燥室20の内部空気を流動させればよいから、効率よく、例えば天井25や側壁上部から下(床方向)に向かって風を流動させることが出来ればよい。
【0029】
従って、かかる構成によれば、雪氷室10と乾燥室20とを通気ダクト30を介して空間的に連通させ、通気ダクト30の経路上にファン装置31を設けてあるので、ファン装置31の駆動により外気供給開口32から流入させた外気は、雪氷室10→冷却コンテナ15→通気ダクト30の一端30−1→通気ダクト30→通気ダクト30の他端30−2→魚介(トレー24)と流れて、排気開口33から外気に放出される。
【0030】
外気供給開口32から雪氷室10に流入した空気は、冷却コンテナ15に詰めてある雪氷17によって冷却されることで、絶対湿度を低減されたうえで乾燥室20に流入するので、乾燥室20内の魚介の水分(とくに表面水分)は徐々に除湿されてゆき、一昼夜程度の時間(8〜12時間)をかけて所謂一夜干しの干物を得ることが出来る。流動空気の冷却熱源となる雪氷17は、除雪した天然氷雪を使用できるから、従来の干物製造に較べて製造コストを格段に低減できる。
【0031】
また、最低限必要な装置は、通気ダクトの経路上に配したファン装置31だけであるから、故障確率を最小限に抑えることが出来る。設備コストも安く、耐久性は高いから、大規模工場における大量生産だけでなく、小規模生産を促進することも可能である。
【0032】
図3は、干物を製造する場合の、相対湿度と絶対湿度との関係を例示するものである。このグラフ図は、北海道稚内市における夏期の干物製造における湿度を例示してある。稚内市では、夏期でも干物を製造する時間帯(夜間)の外気温は低い。また、外気の湿度(相対湿度)は低いが、曇天や降雨時は湿度(相対湿度)は高まる。
【0033】
このような条件、例えば、外気温が18℃、相対湿度が77%のとき(黒丸aとして示す)、本発明に係る干物製造装置を用いると、乾燥室20内の温度(乾球温度)は5℃、相対湿度は約90%(黒丸bとして示す)となる。
【0034】
一方、同一条件下で、加熱装置を用いて乾燥室20内の温度(乾球温度)を20℃に上げると、相対湿度は約50%(黒丸cとして示す)に低下するが、絶対湿度でみると、本発明に係る干物製造装置を用いた場合(黒丸b)が0.005(Kg/Kg)、加熱装置を用いた場合(黒丸c)が0.0075(Kg/Kg)となっており、絶対湿度でみれば本発明に係る干物製造装置を用いた場合(黒丸b)の方が空気が乾燥状態になっていることがわかる。日常生活でも冬の空気が乾燥しているとして感覚的に実感されるのと同じである。
【0035】
相対湿度が低い方が、短時間で除湿できる水分量は多いが、干物を製造する場合は短時間製造が重要なのではない。一昼夜単位の時間をかけて確実に除湿を行うことであるから、冷却コンテナ15の雪氷17を利用して絶対湿度を低下させた場合でも、加熱法に遜色ない除湿が可能であるし、低温除湿の方が魚介のうまみを逃がさず、また雑菌の繁殖を最小限に抑制できる利点がある。
【0036】
図4に、冷却コンテナ15を用いた場合の、魚介(ホッケの開き)の除湿試験経過を例示する。約12時間を経過したときに、160g超の重量が水分の減少によって145gを下回り、一夜干し(ホッケの開き)として製品となりうる結果を得た。これは、ホッケの開きを例にとったものであるが、他の魚介干物も同じであり、イカ、ホタテ、ホッキ等でも同様の水分除去を実現できる。雪氷17によって冷却された冷気が魚介表面を絶えず通過して製造するので、雑菌の繁殖もなく、冬期の天然干物と同じように旨みのある干物を製造できる。
【0037】
本発明に係る干物製造装置は、前記説明のものに限らない。例えば、乾燥室20の適宜箇所、例えば天井25に、室内空気を攪拌する攪拌機27を配する旨説明したが、このような攪拌機27は必ずしも必要ではない。乾燥室20を画成する壁22の下部に設けた排気開口33に、強制排気のためのファン装置を設けておけば、負圧により、通気ダクト30を介して乾燥室20の壁21の上部から流入させた冷気を下方に吸引流動させることが出来るからである。
【0038】
雪氷室10、乾燥室20は、小規模生産の場合は、例えばプレハブ式の組み立て家屋を利用することが出来る。この場合、一戸の組み立て家屋の内部を仕切壁によって画成することにより、独立した雪氷室10と乾燥室20とを作り、その間の空間に通気ダクトとファン装置とを設けることが出来る。また、雪氷室10と乾燥室20とを、それぞれ独立ハウスで構成しても構わない。大規模生産の場合は、雪氷室10と乾燥室20とを大型ハウス内に一個ずつ、或いは複数個を収納して構成することも出来る。乾燥室又は雪氷室として使用できる既設の施設(簡易ハウス等)がある場合は、もうひとつの簡易ハウス等を隣接させて設け、両者を通気ダクトで連通させる構成としても良い。
【0039】
雪氷室10の上部に設ける外気供給開口32は、前記説明のように、雪氷室10を画成する壁11の上部に開口(吸気開口)を設けるのが最も簡単であるが、これに限定されない。雪氷室10を画成する天井板に外気供給開口32を設けても良いし、壁11の下部に吸気開口を設け、この吸気開口に連結させたダクト(または通気用の仕切壁)を介して雪氷室10の上部に外気を導いても良いからである。また雪氷室10の床に吸気開口を設けて、ダクト(または通気用の仕切壁)を利用して雪氷室10の上部に外気を導くことも出来る。構造は複雑になるが、外気を雪氷室10の上部に供給するという点での作用効果は同一である。
【0040】
雪氷室10と乾燥室20とを連絡する通気ダクト30は、前記説明では、雪氷室10の下部と乾燥室20の上部を連絡させる旨説明したが、これに限定されない。例えば、雪氷室10の下部と乾燥室20の下部を連結させても、乾燥室20側にダクトや通気用の仕切壁を設けることで、雪氷室10で冷やした冷気を乾燥室20の上部に導くことは可能だからである。また雪氷室10の上部と乾燥室20の上部とを通気ダクト30によって連絡することも出来る。この場合は、雪氷室10の下部に開口をもったダクト(または通気用仕切壁)を設け、雪氷室10の上部に通気ダクト30の一端30−1を固定し、乾燥室20の上部に通気ダクト30の他端30−2を固定すればよい。雪氷室10で冷却した空気を乾燥室20の上部に供給するという点での作用効果は同一である。とくに、雪氷室10と乾燥室20を上部で短絡させる場合は、通気ダクト30を短縮できるので熱的損失が少ないという利点がある。
【符号の説明】
【0041】
10 雪氷室
11、12 (雪氷室10の)壁
15 冷却コンテナ
16 ケース体
17 雪氷
20 乾燥室
21、22 (乾燥室20の)壁
24 トレー
25 (乾燥室20の)天井
27 攪拌機
30 通気ダクト
30−1 (通気ダクト30の)一端
30−2 (通気ダクト30の)他端
31 ファン装置
32 外気供給開口
33 排気開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性を備えるケース体に雪氷を詰めた複数の冷却コンテナを格納してなる雪氷室と、
前処理を施した魚介を通気性のある棚部に配置してなる乾燥室と、
雪氷室と乾燥室とを連通させる通気ダクトと、
この通気ダクトの経路上に配した送気用のファン装置とを備える一方、
雪氷室の上部に、外気供給開口を備え、
乾燥室の上部に、通気ダクトおよびファン装置を介して送られる雪氷室からの冷気を供給する冷気供給用開口を備えるとともに、
乾燥室の下部に、乾燥室内の空気を外気へ排出するための排気開口を設けることを特徴とする魚介の干物製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−252701(P2010−252701A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−106951(P2009−106951)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(395020047)藤建設株式会社 (1)
【Fターム(参考)】