説明

麺帯圧延方法及び麺帯圧延装置

【課題】機械圧延する麺帯の品質向上を図る。
【解決手段】圧延ロールL1,L2を逆転させて麺帯Vを逆方向に圧延する工程を含む。具体的には、圧延ロールL1,L2の回転方向を正逆交互に切り替えて、同一の圧延ロールL1,L2で麺帯を正方向、逆方向、正方向の計三回圧延する。又、麺帯を正方向に一定長さ圧延した後に圧延ロールを逆転させて麺帯を逆方向に戻しながら前記正方向の一定長さより短い長さ圧延する往復圧延を繰り返して、麺帯を連続圧延する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、うどん、そば等を製麺するに際して、小麦粉やそば粉等の原料からなる麺帯(麺帯生地)を圧延する麺帯圧延方法及び麺帯圧延装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、機械的に麺、例えばうどんを製麺する場合、ミキサー等で原料である小麦粉と塩水を混ぜることにより形成した生地を圧延ロール間に供給し、圧延ロール間に麺帯を通過させることで麺帯を圧延して所定厚の麺帯を形成している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような機械的な圧延方法は、麺棒を用いた手打ちの場合に比して効率が良く大量生産に適しているが、機械圧延された麺は手打ち麺に比して食感等が劣ることが多いという評価が一般的である。
【0004】
それゆえに本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、機械圧延する麺帯の品質向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る麺帯圧延方法は、圧延ロール間に麺帯を通過させて圧延する麺帯圧延方法において、圧延ロールを逆転させて麺帯を逆方向に圧延する工程を含むことを特徴とする。
【0006】
該麺帯圧延方法にあっては、圧延ロールを正転させて麺帯を正方向に圧延するという通常の工程に加えて、圧延ロールを逆転させて麺帯を逆方向に圧延する工程を行うので、麺帯が正方向と逆方向の二方向で圧延され、手打ちの麺棒による圧延に似た圧延を圧延ロールで行うことができる。
【0007】
また、圧延ロールの回転方向を正逆交互に切り替えることにより、同一の圧延ロールで麺帯を正方向、逆方向、正方向の計三回圧延することが好ましい。即ち、同一の圧延ロールで正方向にのみ圧延する従来の方法では同一の圧延ギャップには一回のみ通過されることになるが、麺帯は復元力を有しているので正方向に圧延した後に同一の圧延ロールに再度通過させることによって確実に圧延できる。しかも、方向が逆であるので正方向(同一方向)に二回圧延する方法と比べてもムラ無く確実に圧延することができ、麺帯の密度を高めることができる。また、正方向、逆方向、正方向の合計三回圧延するので、より一層麺帯の密度を高めることができる。しかも、二回の圧延では、麺帯の供給側と取出側とが同じになるが、合計三回の圧延の場合には、供給側と取出側とが別位置になるので、作業効率がよくなる。
【0008】
更に、麺帯を正方向に一定長さ圧延した後に圧延ロールを逆転させて麺帯を逆方向に戻しながら前記正方向の一定長さより短い長さ圧延する往復圧延を繰り返して、麺帯を連続圧延することが好ましい。即ち、合計三回の圧延を行う場合、例えば、所定長さの麺帯を一旦正方向で全長に亘って圧延した後、逆方向にも全長に亘って圧延し、更に正方向に再度圧延するということもできる。但し、上述のように、麺帯を正方向に一定長さ圧延した後に圧延ロールを逆転させて麺帯を逆方向に戻しながら前記正方向の一定長さより短い長さ圧延する往復圧延を繰り返して麺帯を連続圧延することにより、麺帯を供給側から取出側へと順次送ることができるので、例えば、スリッターによる裁断工程や麺線を所定長さ毎に切断する麺線切り出し工程等の後工程と容易に連動させることができる。
【0009】
又、本発明に係る麺帯圧延装置は、一対の圧延ロール間に麺帯を通過させて圧延する麺帯圧延装置において、前記一方の圧延ロールの回転軸に一体回転自在に取り付けた回転ギヤと、前記回転ギヤに噛み合って該回転ギヤを駆動回転させる第1駆動ギヤと、該第1駆動ギヤと同一方向へ駆動回転される第2駆動ギヤと、該第2駆動ギヤからの回転力を反対方向へ変換するべく、前記回転ギヤと該第2駆動ギヤとの間に配置された反転ギヤとを備え、前記第1駆動ギヤ及び前記第2駆動ギヤを欠歯ギヤから構成し、それら欠歯ギヤのうちの麺帯を正方向へ送り出す側の欠歯ギヤの歯数を、麺帯を逆方向へ戻す側の欠歯ギヤの歯数よりも多くなるように構成するとともに、前記第1駆動ギヤが前記回転ギヤに噛み合っている間は、前記第2駆動ギヤが前記反転ギヤに噛み合わない状態に構成し、かつ、該第2駆動ギヤが該反転用ギヤに噛み合っている間は、該第1駆動ギヤが該回転ギヤに噛み合わない状態に構成したことを特徴としている。
上記のように構成された麺帯圧延装置では、第1駆動ギヤが回転ギヤに噛み合うと、例えば第1駆動ギヤの回転力が回転ギヤに伝達されて一方の圧延ロールが正転方向に回転することにより、麺帯が圧延されながら所定長さ分送り出される。次に、第1駆動ギヤと回転ギヤとの噛み合いが解除されてから、第2駆動ギヤが反転ギヤに噛み合うことにより、回転ギヤが前記回転方向とは反対方向に回転され、一方の圧延ロールが逆転方向に回転することにより、麺帯が前記繰り出された長さよりも短い長さ分圧延されながら戻される。そして、第2駆動ギヤと反転ギヤとの噛み合いが解除されてから、再度第1駆動ギヤが回転ギヤに噛み合って前述のように麺帯を所定長さ分圧延しながら繰り出した後、第2駆動ギヤが反転ギヤに噛み合って、麺帯が前記繰り出された長さよりも短い長さ分圧延されながら戻され、これを繰り返し行うことによって、麺帯を連続圧延しながら、麺帯を供給側から取出側へと順次送ることができる。尚、第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤの回転方向が前記回転方向と反対方向になると、第2駆動ギヤと反転ギヤとが噛み合っている間は、一方の圧延ロールを正転方向に回転させ、第1駆動ギヤが回転ギヤに噛み合っている間は、一方の圧延ロールを逆転方向に回転させることになる。
【0010】
前記第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤが同一の支軸に回転自在に取り付けられ、前記支軸が単一の電動モータにて一方向へ駆動回転されてもよい。
【0011】
全周に渡って歯が形成された第3駆動ギヤを前記支軸に一体回転自在に取り付け、前記第3駆動ギヤと噛み合う全周に渡って歯が形成された動力伝達用ギヤを前記回転軸に一体回転自在に取り付け、前記動力伝達用ギヤと前記回転軸との間に、前記第1駆動ギヤと該回転ギヤが噛み合って麺帯を逆方向へ戻すときの前記支軸の駆動回転方向とは反対方向へ該支軸を回転させた時にのみ、前記第3駆動ギヤの回転力を前記回転軸に伝達するための一方向クラッチを備えさせてもよい。この場合、回転軸を正逆転させるべく、支軸を所定の一方向、つまり第1駆動ギヤと回転ギヤが噛み合って麺帯を逆方向へ戻すときの駆動回転方向へ駆動回転しても、一方向クラッチにより第3駆動ギヤの回転力が動力伝達用ギヤに伝達されることがない。又、支軸が逆転方向へ回転した場合でも、回転軸が動力伝達用ギヤに対して回転するだけで、動力伝達用ギヤが回転されることはない。
【0012】
麺帯を正方向へ送り出す側の前記欠歯ギヤの歯数を麺帯を逆方向へ戻す側の欠歯ギヤの歯数に対して1.5倍以上2倍以下に構成してもよい。
【0013】
前記回転ギヤに、前記他方の圧延ロールの回転軸に一体回転自在に取り付けた第2の回転ギヤを噛み合わせて、両圧延ロールを同一駆動系にて駆動回転させてもよい。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明の麺帯圧延方法にあっては、正方向と逆方向の二方向で麺帯を圧延するので、従来のような正方向のみの圧延方法に比して麺帯を無理なく圧延でき、穏やかな圧延となることから麺帯のグルテン組織を傷めにくい。また、二方向で圧延を行うことによって、往路にて圧延された麺帯が復元力で元の太さに戻ることを復路での圧延にて阻止することができるから、麺帯の密度を高めることができる結果、従来の一方向の圧延に比して麺帯の品質を向上させることができる。
【0015】
又、本発明の麺帯圧延装置のように、第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤを同一方向に回転させながら、回転ギヤを正逆両方向に回転させることができるから、回転ギヤを正逆転可能な電動モータで正逆両方向に回転させる構成にした場合に必要となる正逆転制御を不要にすることができ、簡素な構成で信頼性の高い装置を提供することができるだけでなく、正転と逆転の切替時に必然的に発生する回転速度の低下(落ち込み)やオーバーラン等の不具合を招くことがなく、定速度で正逆転を精度良く確実に行うことができる作業効率の高い装置にすることができる。又、第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤを欠歯ギヤから構成することによって、一方の駆動ギヤが噛み合っている場合には、他方の駆動ギヤが非噛み合い状態にすることができ、クラッチ等を用いて噛み合い状態を切り替える構成に比べて構成を簡素にしながらも、噛み合いの誤動作によるギヤの破損等がなく、長期間に渡って良好に使用することができる耐久面において有利になる。
【0016】
前記第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤが同一の支軸に回転自在に取り付けられ、前記支軸が単一の電動モータにて一方向へ駆動回転される構成とすることによって、部品点数の削減化によるコストの低減を図ることができるだけでなく、装置の小型化をも図ることができる。
【0017】
全周に渡って歯が形成された第3駆動ギヤを前記支軸に一体回転自在に取り付け、前記第3駆動ギヤと噛み合う全周に渡って歯が形成された動力伝達用ギヤを前記回転軸に一体回転自在に取り付け、前記動力伝達用ギヤと前記回転軸との間に、前記第1駆動ギヤと該回転ギヤが噛み合って麺帯を逆方向へ戻すときの前記支軸の駆動回転方向とは反対方向へ該支軸を回転させた時にのみ、前記第3駆動ギヤの回転力を該回転軸に伝達するための一方向クラッチを備えさせている場合には、前記反転ギヤを取り外してから、前記回転軸を正逆転させるための駆動回転方向とは反対方向へ支軸を回転させることによって、回転軸を同一方向(麺帯を送り出すことができる正方向)へ連続回転して通常の圧延作業を行わせることができる麺帯圧延装置を構成することができる。しかも、第3駆動ギヤと動力伝達用ギヤとをギヤ連動させ、動力伝達用ギヤと回転軸との間に一方向クラッチを備えさせることによって、第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤの両方が非噛み合い状態であるときに、回転軸が不測に回転して第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤと反転ギヤ及び回転ギヤとの噛み合いタイミングがずれてしまうことを回避することができ、ギヤ同士の噛み合いを常にスムーズに行わせることができる。又、反転ギヤを取り外して支軸を前記反転ギヤを備えている場合の回転方向とは反対方向に回転させることによって、一方向クラッチを介して回転軸に伝達されて圧延ロールを正方向に連続して駆動回転させることができ、一台で使用用途に合わせた麺帯圧延装置に構成することができる。
【0018】
麺帯を正方向へ送り出す側の前記欠歯ギヤの歯数を麺帯を逆方向へ戻す側の欠歯ギヤの歯数に対して1.5倍以上2倍以下に構成することによって、送り出された麺帯を戻して圧延している過程において、戻し経路で圧延しなかった部分が発生することを回避することができながらも、正逆させながら正方向へ進んで行く麺帯の長さをできるだけ長く確保することができ、圧延作業を効率よく行うことができながらも、均一に圧延された麺帯を得ることができる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係る麺帯圧延方法の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
本実施形態における麺帯圧延方法は、図1に示す如く、一対の圧延ロールL1,L2からなる圧延ユニットUに麺帯Vを供給することによって行うものである。両圧延ロールL1,L2間には所定のギャップが形成されており、該ギャップを麺帯Vが通過することによって麺帯Vが圧延される。
【0020】
通常の圧延方法では圧延ロールの回転方向も一定であって麺帯の供給側から取出側に向かう正方向であるが、本実施形態における圧延方法にあっては、途中で圧延ロールL1,L2を逆転させるのである。
【0021】
一般に一対の圧延ロールL1,L2は図示しない一つのモータを駆動源としており、そのモータの回転が制御されているのであるが、そのモータの回転を正逆切り替えるという制御を行う。即ち、図1(a)に示す回転方向を正方向とした場合、その正方向で所定長(所定時間)圧延した後、モータの回転を逆にすることによって図1(b)のように圧延ロールL1,L2を逆転させ、麺帯Vを逆方向に送りながら圧延していくのである。更に、再度モータを反転させて圧延ロールL1,L2を正方向に戻して図1(a)のように麺帯Vを正方向に送りながら圧延する。
【0022】
このように、同一の圧延ロールL1,L2の回転方向を正逆切り替えることにより、麺帯Vを同一の圧延ロールL1,L2で合計三回圧延する。しかも、同一方向に複数回圧延するのではなく、正方向と逆方向の二方向で複数回圧延するのである。
【0023】
尚、比較的短い長さの麺帯Vを全長に亘って一旦正方向で圧延した後に、逆方向で全長に亘って圧延したり、更には再度正方向で全長に亘って圧延したりするということもできるが、長尺状の麺帯Vを連続圧延する場合には、以下のようにする。即ち、麺帯Vを正方向に一定長さ圧延した後に圧延ロールL1,L2を逆転させて麺帯Vを逆方向に戻しながら前記正方向の一定長さより短い長さ圧延する。そして、このような往復圧延を繰り返しながら麺帯Vを連続圧延して徐々に下流側に麺帯を送っていく。例えば、圧延ロールL1,L2を所定角度正転させた後、圧延ロールL1,L2を正転の半分の角度だけ逆転させるというサイクルを繰り返すのである。
【0024】
尚、圧延ロールL1,L2は、表面にフッ素樹脂コートを施したものや、表面をショットブラストにより凹凸加工したものを使用することが好ましい。それらを使用することにより、スクレイパー(カスリ)が不要となる。
【0025】
以上のように、麺帯Vを正方向にのみ圧延する従来方法とは異なり、麺帯Vを正方向と逆方向の二方向で圧延することにより、圧延ロールL1,L2を用いる機械圧延でありながらも手打ちの麺棒を用いた圧延に似た圧延を行うことができる。そして、麺帯Vを正方向と逆方向で無理なく圧延することができ、正方向のみの場合に比して穏やかな圧延となることから麺帯Vのグルテン組織を傷めにくいという利点がある。また、正方向のみの圧延の場合にはグルテン組織にも方向性ができやすいが、逆方向にも圧延することによってこの方向性を弱めることができ、麺帯Vを高密度化することができる。
【0026】
しかも、同一の圧延ロールL1,L2で正方向と逆方向の二方向の圧延を行うので、同一のギャップで麺帯Vを圧延することとなり、異なるギャップでの二方向の圧延に比して穏やかに圧延することができ麺帯Vのグルテン組織をより一層傷めにくくなる。更に同一の圧延ロールL1,L2で正方向、逆方向、正方向と合計三回行うことで、より一層麺帯Vの密度を高めることができるうえに、連続圧延にも適することとなる。
【0027】
尚、上述したような圧延ユニットを複数個直列に並べて麺帯Vを順次圧延することもできる。例えば、図2のように、小麦粉に水を加えて混練された麺塊Aが充填されるホッパ1を備えた麺帯圧延装置10にも適用できる。ホッパ1の下部出口から排出される麺塊Aは、第1圧延ユニットU1、第2圧延ユニットU2および第3圧延ユニットU3によって順次圧延される。一対の圧延ロールL1,L2間に形成されたギャップは、第1圧延ユニットU1で最も大きく、下流側に向けて徐々に小さくなり、第3圧延ユニットU3で最も小さい。但し、中途に同一のギャップを有する圧延ユニットUを複数個設けてもよい。何れにしても、ギャップは全体として上流側よりも下流側に向けて小さくなるように設定されていることが好ましい。
【0028】
このような麺帯圧延装置10においては、例えば、第2圧延ユニットU2と第3圧延ユニットU3を同期回転させて、それぞれにおける圧延ロールL1,L2を共に正方向、逆方向、正方向というように往復回転させる。そして、上述したように逆方向の回転角度を正方向の回転角度よりも小さく設定しておくことで徐々に麺帯Vを下流側に送って連続圧延し、所定厚の麺帯Vを形成する。この場合、二つ圧延ユニットU2,U3それぞれにおいて、麺帯は正方向、逆方向、正方向と二方向で合計三回圧延されることとなる。従来のように正方向のみの圧延では、穏やかな圧延とするためには圧延ユニット数を多くすることが必要であり、必然的に装置も大型化することとなる。それに対して、二方向で圧延することにより圧延ユニット数が少なくても穏やかに圧延することができてグルテン組織を傷めにくい。
【0029】
尚、この麺帯圧延装置10において、例えば第三の圧延ユニットU3の下流側に仕上げロールを設けてもよい。その場合、仕上げロールは正方向のみの回転とすることが好ましく、仕上げロールの回転スピードは、例えば上流側の圧延ロールL1,L2の正方向の回転スピードの1/3程度に設定するなど、上流側の圧延ロールL1,L2による実質上の麺帯Vの送りスピードを考慮して設定する。
【0030】
また、この麺帯圧延装置10によって所定厚に圧延された麺帯Vはそのまま切り出し機11へと送られる。該切り出し機11は、麺帯厚調整用ロール2と、該麺帯厚調整用ロール2の下流側に配置されて麺帯Vを線状に裁断して麺線Sを形成する切刃ロール3(スリッター)と、麺線Sを所定長さ毎に切断するための回転刃4とを備えている。この切り出し機11の麺帯厚調整用ロール2も上記仕上げロールと同様に正方向のみの回転とする。
【0031】
図2では、1つのホッパ1を備えた麺帯圧延装置10を示したが、図3に示すように、2つのホッパ1,1及びそれらホッパ1,1からの麺塊Aを圧延するための左右一対の第1圧延ユニットU1,U1を備えた麺帯圧延装置10であってもよい。この場合には、搬送方向下流側に位置する麺塊A1(この麺塊A1は搬送方向上流側の麺塊Aと同一又は異なる配合のものであってもよい)は、搬送方向上流側に位置するホッパ1から第1圧延ユニットU1にて圧延されて排出される麺帯Vの上に第1圧延ユニットU1にて圧延してなる麺帯V1として排出され、これら上下で重なり合って搬送される麺帯V,V1は、第2圧延ユニットU2にて圧延されながら一体化していくことになる。前記第2圧延ユニットU2以降の第3圧延ユニットU3及びそれ以降の構成は、図2と同様であるため、説明を省略する。図3で示したB2は、ベルトコンベヤであり、図2で示したベルトコンベヤB1よりも搬送距離の長いものに構成されている。
【0032】
前記麺帯圧延装置10を構成する第1圧延ユニットU1,U1〜第2圧延ユニットU2までの具体的な構成を、その構成を少し変更しながら、図4及び図5に示している。図3との違いは、2つのホッパ1,1から第1圧延ユニットU1,U1にて圧延されて排出される麺帯(図示せず)が水平方向に搬送するベルトコンベヤB1になっている点と、このベルトコンベヤB1にて搬送されてきた麺帯が上方に位置する第2圧延ユニットU2まで持ち上げられてから該第2圧延ユニットU2にて圧延されながら下方に位置する第2のベルトコンベヤ(搬送方向下流側ほど上方に位置する前上がり傾斜姿勢になっている)B3を備えている点である。
【0033】
前記各第1圧延ユニットU1は、麺帯を通過させて正方向と逆方向の二方向で圧延するための一対の圧延ロールL1,L2と、これら圧延ロールL1,L2を駆動回転させるための駆動機構(図4及び図5では、搬送方向上流側の駆動機構を描いていない)とを備えている。尚、左右の第1圧延ユニットU1,U1は同一構成であるため、一方(図では右側)の第1圧延ユニットU1のみ説明する。尚、ここでは、第1圧延ユニットU1のみについて説明しているが、他の圧延ユニットのうちの一部又は全ての圧延ユニットを、第1圧延ユニットU1と同様に麺帯を通過させて正方向と逆方向の二方向で圧延することができるユニットに構成して実施してもよい。
前記駆動機構は、図5、図6及び図7(a),(b)に示すように、前記圧延ロールL1,L2の回転軸5,6に一体回転自在で、かつ、互いに噛み合った状態で取り付けた回転ギヤ7,8と、前記一方(図では右側)の回転ギヤ8に噛み合って該回転ギヤ8を駆動回転させる第1駆動ギヤ9と、該第1駆動ギヤ9と同一方向へ駆動回転される第2駆動ギヤ12と、該第2駆動ギヤ12からの回転力を反対方向へ変換するべく、前記回転ギヤ8と該第2駆動ギヤ12との間に配置された反転ギヤ13と、前記第1駆動ギヤ9及び第2駆動ギヤ12が一体回転自在に取り付けられた支軸14を駆動回転させるための電動モータ15を備えている。前記回転ギヤ7,8にて両圧延ロールL1,L2を駆動回転させることが好ましいが、場合によっては、回転ギヤ7を省略して一方の圧延ロールL1のみを駆動回転させる構成としてもよい。図では、前記駆動機構を、麺帯の搬送方向上流側から下流側に向かって見たとき、搬送幅方向右側に配置した場合を示しているが、搬送幅方向左側に配置してもよい。又、前記回転ギヤ7,8を搬送幅方向一側に配置し、第2駆動ギヤ12と反転ギヤ13と支軸14と電動モータ15と後述する第3駆動ギヤ16と動力伝達用ギヤ17を搬送幅方向他側に配置して実施することもできる。この場合、第3駆動ギヤ16と動力伝達用ギヤ17を省略してもよい。又、前記支軸14と電動モータ15とをギヤ(図示せず)を用いて連動連結したり、チェーン式の連動機構を用いて連動してもよく、支軸14と電動モータ15とを連動させるための具体的構成は自由に変更することができる。
【0034】
前記第1駆動ギヤ9及び前記第2駆動ギヤ12を、同一の外径寸法でかつ歯の大きさ及び周方向で隣り合う歯同士のピッチが同一に構成された欠歯ギヤから構成し、それら欠歯ギヤ9,12のうちの麺帯を正方向へ送り出す側の第2欠歯ギヤ12の歯数を麺帯を逆方向へ戻す側の第1欠歯ギヤ9の歯数よりも多くなるように構成するとともに、前記第1駆動ギヤ9が前記回転ギヤ8に噛み合っている間は、前記第2駆動ギヤ12が前記反転ギヤ13に噛み合わない状態に構成し、かつ、該第2駆動ギヤ12が該反転用ギヤ13に噛み合っている間は、該第1駆動ギヤ9が該回転ギヤ8に噛み合わない状態に構成している。
前記第2欠歯ギヤ12の歯数が7で前記第1欠歯ギヤ9の歯数が4であり、第2欠歯ギヤ12歯数を第1欠歯ギヤ9の歯数に対して1.75倍に構成しているが、図13に示すように、第2欠歯ギヤ12の歯数を第1欠歯ギヤ9の歯数に対して約1.67倍(第2欠歯ギヤ12の歯数が15で第1欠歯ギヤ9の歯数が9である)に構成してもよく、1.5倍〜2倍の間に設定することが好ましい。1.5倍よりも小さな値に設定すると、麺帯を正方向へ送り出す長さと逆方向へ戻す長さの差が小さくなってしまうため、麺帯の圧延時間が多くかかることになり、これとは逆に2倍を越える値に設定すると、逆方向へ圧延することができない部分が発生してしまい、麺帯を均一に圧延することができないことになる。ここでは、麺帯を正方向へ送り出す側のギヤを反転ギヤ13に噛み合う第2欠歯ギヤ12としたが、支軸14の回転方向を時計周りにすれば、正方向へ送り出す側のギヤが第1欠歯ギヤ9になり、両ギヤ9,12の歯数の関係も逆になる。図7(b)に示すX1は、左側の回転ギヤ7の回転軸芯であり、X2は、右側の回転ギヤ8の回転軸芯であり、X3は、反転ギヤ13の回転軸芯であり、X4は、第1欠歯ギヤ9及び第2欠歯ギヤ12の共通となる回転軸芯である。前記各欠歯ギヤ9又は12は、正逆転の効率面から見て好ましいように、周方向2箇所に歯部9A,9B又は12A,12Bを備えたものから構成しているが、1箇所にのみ歯部を備えたものであってもよいし、3箇所以上設けて実施することもできる。
【0035】
前記支軸14に全周に渡って歯が形成された第3駆動ギヤ16を一体回転自在に取り付け、該第3駆動ギヤ16と噛み合う全周に渡って歯が形成された動力伝達用ギヤ17を前記回転軸6に一体回転自在に取り付け、該動力伝達用ギヤ17と前記回転軸6との間に、前記第1駆動ギヤ9と該回転ギヤ8が噛み合って麺帯を逆方向へ戻すときの前記支軸14の駆動回転方向とは反対方向へ該支軸14を回転させた時にのみ、第3駆動ギヤ16の回転力を該回転軸6に伝達するための一方向クラッチ18を備えさせている。この場合、前述のように支軸14を一方向へ(時計周りで)駆動回転しても、一方向クラッチ18により第3駆動ギヤ16の回転力が動力伝達用ギヤ17に伝達されることがないだけでなく、支軸14が逆転方向へ回転した場合でも、回転軸6が動力伝達用ギヤ17に対して回転するだけで、動力伝達用ギヤ17が回転されることはない。又、前記反転ギヤ13を取り外して支軸6を前記反転ギヤ13を備えている場合の回転方向(反時計周り)とは反対方向(時計回り)に回転させることによって、一方向クラッチ18を介して回転軸6に伝達されて圧延ロールL1,L2を正方向に連続して駆動回転させることができ、一台で使用用途に合わせた麺帯圧延装置を構成することができる。前記第3駆動ギヤ16と動力伝達用ギヤ17とを同一外径で同一歯数となる同一のものから構成しているが、異なるものから構成することもできる。
【0036】
前記のように構成された麺帯圧延装置を用いることによって、正方向の送り出しと逆方向の戻りとを交互に繰り返しながら麺帯を圧延しつつ徐々に送り出すことができるようにしてあり、その動きを第1欠歯ギヤ9及び第2欠歯ギヤ12の回転位置を示しながら説明する。尚、第1欠歯ギヤ9及び第2欠歯ギヤ12が軸芯方向で併設されて一部重複しているため、2つのギヤ9,12を別々に図示することで、それらギヤ9,12の回転位置を分かり易くしている。
まず、電動モータ15を駆動して支軸14を反時計周りに連続回転させる。そして、第2欠歯ギヤ12の第1歯部12Aが反転ギヤ13に噛み合う直前の回転位置に位置した状態(図8(a)参照、第1欠歯ギヤ9の第2歯部9Bは、図8(b)に示すように回転ギヤ8から外れた状態であり、第1欠歯ギヤ9の第1歯部9Aも回転ギヤ8に接近するものの、噛み合うことがない状態)から、噛み合って両者12A,13の噛み合いが解除されるまで反転ギヤ13を時計周りに回転させると同時に、一方の回転ギヤ8を反時計周りでかつ他方の回転ギヤ7を時計周りに回転させることによって、正方向に圧延ロールL1,L2を回転させて麺帯を下方へ繰り出すことができるようになっている。この間は前記のように第1欠歯ギヤ9の両歯部9A,9Bが回転ギヤ8に噛み合うことがない。前記2つのギヤ12,13の噛み合いが解除されると(図9(b)参照)、図9(a)に示すように第1欠歯ギヤ9の第1歯部9Aが回転ギヤ8に噛み合う直前の回転位置に位置した状態になり、この状態から両者8,9Aが噛み合って両者の噛み合いが解除されるまで一方の回転ギヤ8を時計周りに回転させると同時に、他方の回転ギヤ9を反時計周りに回転させることにより、逆方向に圧延ロールL1,L2を回転させて麺帯を上方へ戻すことができるようになっている。
【0037】
続いて、第2欠歯ギヤ12の第2歯部12Bが反転ギヤ13に噛み合う直前の回転位置に位置した状態(図10(a)参照、第1欠歯ギヤ9の第1歯部9Aは、図10(b)に示すように回転ギヤ8から外れた状態であり、第1欠歯ギヤ9の第2歯部9Bも回転ギヤ8に接近するものの、噛み合うことがない状態)から、噛み合って両者12B,13の噛み合いが解除されるまで反転ギヤ13を時計周りに回転させると同時に、一方の回転ギヤ8を反時計周りでかつ他方の回転ギヤ7を時計周りに回転させることによって、正方向に圧延ロールL1,L2を回転させて麺帯を下方へ繰り出すことができるようになっている。この間は前記のように第1欠歯ギヤ9の両歯部9A,9Bが回転ギヤ8に噛み合うことがない。前記2つのギヤ12,13の噛み合いが解除されると(図11(b)参照)、図11(a)に示すように第1欠歯ギヤ9の第2歯部9Bが回転ギヤ8に噛み合う直前の回転位置に位置した状態になり、この状態から両者8,9Bが噛み合って両者の噛み合いが解除されるまで一方の回転ギヤ8を時計周りに回転させると同時に、他方の回転ギヤ9を反時計周りに回転させることにより、逆方向に圧延ロールL1,L2を回転させて麺帯を上方へ戻すことができるようになっている。
前記のように正方向の第2欠歯ギヤ12の歯数が逆方向の第1欠歯ギヤ9よりも多く設定していることから、1回の正逆転によりギヤの歯数の差分だけ正転方向へ麺帯が送り出されながら圧延されることになる。
【0038】
前記駆動機構を、図12及び図13(a),(b)に示すように構成してもよい。つまり、前記第3駆動ギヤ16、動力伝達用ギヤ17、一方向クラッチ18を省略して、駆動機構の小型化を図っている。又、前記回転ギヤ8に反転ギヤ13及び第1欠歯ギヤ9を噛み合わせていたが、回転ギヤ8を3つのギヤ19,20,21から構成してもよい。つまり、前記他方の回転軸5の回転ギヤ7に噛み合うとともに一方の回転軸6に一体回転自在に取り付けられた第1回転ギヤ19と、この第1回転ギヤ19とは別の第2回転ギヤ20及び第3回転ギヤ21を回転軸6に一体回転自在に取り付け、それら2つの回転ギヤ20,21に反転ギヤ13及び第1欠歯ギヤ9をそれぞれ噛み合わせている。これら第1回転ギヤ19、第2回転ギヤ20、第3回転ギヤ21の3つのギヤから、図5及び図6で示した1つの回転ギヤ8を構成しているが、2つのギヤから回転ギヤを構成することもできる。尚、前記第1回転ギヤ19と第3回転ギヤ21とが複数のボルトにより一体化されている。図13(b)に示すX1は、左側の回転ギヤ7の回転軸芯であり、X2は、第1回転ギヤ19と第2回転ギヤ20と第3回転ギヤ21の共通となる回転軸芯であり、X3は、反転ギヤ13の回転軸芯であり、X4は、第1欠歯ギヤ9及び第2欠歯ギヤ12の共通となる回転軸芯である。又、前記各欠歯ギヤ9又は12は、正逆転の効率面から見て好ましいように、周方向2箇所に歯部9A,9B又は12A,12Bを備えたものから構成しているが、1箇所にのみ歯部を備えたものであってもよいし、3箇所以上設けて実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る麺帯圧延方法を示す正面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る麺帯圧延方法を示す正面図である。
【図3】2つのホッパを備えた本発明の他の実施形態に係る麺帯圧延方法を示す正面図である。
【図4】圧延ロールの駆動機構を示す側面図である。
【図5】圧延ロールの駆動機構を示す平面図である。
【図6】圧延ロールの駆動機構の要部を示す平面図である。
【図7】2つの欠歯ギヤのギヤ機構を示し、(a)はそれの側面図、(b)はそれの平面図である。
【図8】圧延ロールを正方向に回転させる直前の状態を示し、(a)は第2欠歯ギヤの第1歯部が反転ギヤに噛み合う直前の状態を示す側面図、(b)は第1欠歯ギヤの第2歯部が回転ギヤから離間する直前の状態を示す側面図である。
【図9】圧延ロールを逆方向に回転させる直前の状態を示し、(a)は第1欠歯ギヤの第1歯部が回転ギヤに噛み合う直前の状態を示す側面図、(b)は第2欠歯ギヤの第1歯部が反転ギヤから離間する直前の状態を示す側面図である。
【図10】圧延ロールを正方向に回転させる直前の状態を示し、(a)は第2欠歯ギヤの第2歯部が反転ギヤに噛み合う直前の状態を示す側面図、(b)は第1欠歯ギヤの第1歯部が回転ギヤから離間する直前の状態を示す側面図である。
【図11】圧延ロールを逆方向に回転させる直前の状態を示し、(a)は第1欠歯ギヤの第2歯部が回転ギヤに噛み合う直前の状態を示す側面図、(b)は第2欠歯ギヤの第2歯部が反転ギヤから離間する直前の状態を示す側面図である。
【図12】圧延ロールの他の駆動機構の要部を示す平面図である。
【図13】他の2つの欠歯ギヤのギヤ機構を示し、(a)はそれの側面図、(b)はそれの平面図である。
【符号の説明】
【0040】
1…ホッパ、2…麺帯厚調整用ロール、3…切刃ロール、4…回転刃、5,6…回転軸、7,8…回転ギヤ、9…第1駆動ギヤ(第1欠歯ギヤ)、10…麺帯圧延装置、11…切り出し機、12…第2駆動ギヤ(第2欠歯ギヤ)、13…反転ギヤ、14…支軸、15…電動モータ、16…第3駆動ギヤ、17…動力伝達用ギヤ、18…一方向クラッチ、19…第1回転ギヤ、20…第2回転ギヤ、21…第3回転ギヤ、A,A1…麺塊、L1,L2…圧延ロール、U,U1,U2,U3…圧延ユニット、S…麺線、V,V1…麺帯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧延ロール間に麺帯を通過させて圧延する麺帯圧延方法において、圧延ロールを逆転させて麺帯を逆方向に圧延する工程を含むことを特徴とする麺帯圧延方法。
【請求項2】
圧延ロールの回転方向を正逆交互に切り替えることにより、同一の圧延ロールで麺帯を正方向、逆方向、正方向の計三回圧延する請求項1記載の麺帯圧延方法。
【請求項3】
麺帯を正方向に一定長さ圧延した後に圧延ロールを逆転させて麺帯を逆方向に戻しながら前記正方向の一定長さより短い長さ圧延する往復圧延を繰り返して、麺帯を連続圧延する請求項2記載の麺帯圧延方法。
【請求項4】
一対の圧延ロール間に麺帯を通過させて圧延する麺帯圧延装置において、前記一方の圧延ロールの回転軸に一体回転自在に取り付けた回転ギヤと、前記回転ギヤに噛み合って該回転ギヤを駆動回転させる第1駆動ギヤと、該第1駆動ギヤと同一方向へ駆動回転される第2駆動ギヤと、該第2駆動ギヤからの回転力を反対方向へ変換するべく、前記回転ギヤと該第2駆動ギヤとの間に配置された反転ギヤとを備え、前記第1駆動ギヤ及び前記第2駆動ギヤを欠歯ギヤから構成し、それら欠歯ギヤのうちの麺帯を正方向へ送り出す側の欠歯ギヤの歯数を、麺帯を逆方向へ戻す側の欠歯ギヤの歯数よりも多くなるように構成するとともに、前記第1駆動ギヤが前記回転ギヤに噛み合っている間は、前記第2駆動ギヤが前記反転ギヤに噛み合わない状態に構成し、かつ、該第2駆動ギヤが該反転用ギヤに噛み合っている間は、該第1駆動ギヤが該回転ギヤに噛み合わない状態に構成したことを特徴する麺帯圧延装置。
【請求項5】
前記第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤが同一の支軸に回転自在に取り付けられ、前記支軸が単一の電動モータにて一方向へ駆動回転される請求項4記載の麺帯圧延装置。
【請求項6】
全周に渡って歯が形成された第3駆動ギヤを前記支軸に一体回転自在に取り付け、前記第3駆動ギヤと噛み合う全周に渡って歯が形成された動力伝達用ギヤを前記回転軸に一体回転自在に取り付け、前記動力伝達用ギヤと前記回転軸との間に、前記第1駆動ギヤと該回転ギヤが噛み合って麺帯を逆方向へ戻すときの前記支軸の駆動回転方向とは反対方向へ前記支軸を回転させた時にのみ、前記第3駆動ギヤの回転力を該回転軸に伝達するための一方向クラッチを備えている請求項5記載の麺帯圧延装置。
【請求項7】
麺帯を正方向へ送り出す側の前記欠歯ギヤの歯数を麺帯を逆方向へ戻す側の欠歯ギヤの歯数に対して1.5倍以上2倍以下に構成している請求項4〜6のいずれかに記載の麺帯圧延装置。
【請求項8】
前記回転ギヤに、前記他方の圧延ロールの回転軸に一体回転自在に取り付けた第2の回転ギヤを噛み合わせている請求項4〜7のいずれかに記載の麺帯圧延装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate