説明

2−オキソ−1−ピロリジン誘導体を含む医薬組成物

本発明は、医薬化合物の即時放出製剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2−オキソ−1−ピロロジン誘導体の医薬組成物、その調製方法及びその治療用途に関する。
【背景技術】
【0002】
公開番号WO01/62726を有する国際出願は、2−オキソ−1−ピロリジン誘導体及びそれらの調製方法を開示している。この国際出願は、ブリバラセタムという国際一般名称で公知の化合物(2S)−2−[(4R)−2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル]ブタンアミドを特に開示している。
【0003】
公開番号WO2005/121082を有する国際出願は、2−オキソ−1−ピロリジン誘導体の調製方法について記載し、セレトラセタムという国際一般名称で公知の(2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ブタンアミドの調製方法を特に開示している。
【0004】
したがって、2−オキソ−1−ピロリジン誘導体は、医薬品産業において特に有用である。
【0005】
ブリバラセタムは、てんかんの治療に有効である。臨床試験によって、難治性部分発作を有し、二次性全般化を有する又は有さない成人患者の補助治療においてブリバラセタム(1日当たり5mg、20mg及び50mg)の効力及び安全性を評価した。ブリバラセタムはまた、ヘルペス感染後神経痛を有する患者の治療において有効である。
【0006】
セレトラセタムは、てんかんの治療において有効である。3種までの併用の抗てんかん薬を現在投与されている非常に難治性の成人患者における部分発作の補助治療において、セレトラセタムの効力及び安全性を評価する、てんかんにおけるセレトラセタムの2つの研究が行われた。
【0007】
本発明の目的の1つは、経口的に投与し、医薬活性物質の即時放出を得ることができる医薬組成物である。
【0008】
ブリバラセタム及びセレトラセタムがBCS Iとして分類されていることを考慮すれば、Guidance for Industry Immediate Release Solid Oral Dosage Forms the composition, In Vitro Dissolution Testing(Center for Drug Evaluation and Research、1995年11月)によってこのように得られたインビトロ溶出(USP<711>装置n°2)は、その溶出文献のケースAに記載されている試験の基準(900mLの0.1N HCl中において15分で85%の溶出)を満たすべきである。そうでない場合は、ケースB又はCに記載されている試験を満たすべきである。
【0009】
一般的な法則として、即時放出という用語は本明細書において、調節放出又は制御放出されず、適切な緩衝化した水性媒体において45分以内で少なくとも75%のインビトロの溶出放出(USP<711>装置n°2)を有さないと理解される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、活性成分、及び組成物の総重量に対して0.1%〜60重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤を含み、
活性成分は、式(I):
【化1】


(式中、
は、C1〜10アルキル又はC2〜6アルケニルであり、
は、C1〜10アルキル又はC2〜6アルケニルであり、
Xは、−CONR、−COOH、−COOR又は−CNであり、
は、C1〜10アルキルであり、
は、水素又はC1〜10アルキルであり、
は、水素又はC1〜10アルキルである)
の2−オキソ−1−ピロリジン誘導体である経口医薬組成物に関する。
【0011】
「活性成分」という用語は、本明細書において使用する場合、治療効果を有する物質又は薬物として定義される。「活性成分」はまた、治療効果を有する物質の混合物でもよい。
【0012】
本発明の医薬組成物中に存在する活性成分の量は、組成物が投与される患者及び治療する疾患によって変化し得る。
【0013】
本発明の経口組成物は、固体形態である。経口組成物は、均一なブレンドの形態である。経口組成物は、コーティングを考慮しないで1相のみを含み、実際、組成物には粒子及び顆粒が存在しない。経口組成物は、凝集されていない活性成分及び添加剤の均一なブレンドの形態である。
【0014】
通常、本発明の経口組成物は、錠剤である。
【0015】
「アルキル」という用語は、本明細書において使用する場合、直鎖状(枝分かれしていない)、分岐状若しくは環状部分、又はこれらの組合せを有する飽和一価炭化水素基を表す基である。好ましいアルキルは、1〜10個の炭素を含む。より好ましいアルキルは、1〜4個の炭素を含む。任意選択で、アルキル基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、エステル、アシル、シアノ、アシルオキシ、酸、アミド又はアミノ基からなる群から独立に選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、トリフルオロメチル及びトリフルオロエチルである。
【0016】
「アルケニル」という用語は、本明細書において使用する場合、少なくとも1個の二重結合を有する非置換若しくは置換の分岐状、枝分かれしていない若しくは環状炭化水素基、又はこれらの組合せを表す。好ましいアルケニルは、2〜6個の炭素を含む。より好ましいアルケニルは、2〜4個の炭素を含む。「アルケニル」部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、エステル、アシル、シアノ、アシルオキシ、カルボン酸、アミド又はアミノ基からなる群から独立に選択される1〜5個の置換基で任意選択で置換されていてもよい。
【0017】
「ハロゲン」という用語は、本明細書において使用する場合、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素の原子を表す。
【0018】
「ヒドロキシ」という用語は、本明細書において使用する場合、式−OHの基を表す。
【0019】
「アルコキシ」という用語は、本明細書において使用する場合、式−ORの基を表し、Rは、上記定義のようなC1〜4アルキルである。
【0020】
「アシル」という用語は、本明細書において使用する場合、式RCO−の基を表し、Rは、上記定義のようなC1〜4アルキルを表す。
【0021】
「エステル」という用語は、本明細書において使用する場合、式−COORの基を表し、Rは、上記定義のようなC1〜4アルキルを表す。
【0022】
「シアノ」という用語は、本明細書において使用する場合、式−CNの基を表す。
【0023】
「アシルオキシ」という用語は、本明細書において使用する場合、式−O−CORの基を表し、Rは、上記定義のようなC1〜4アルキル、又はアリール基である。
【0024】
「アリール」という用語は、本明細書において使用する場合、1個の水素を除去することによって芳香族炭化水素から由来する有機基、例えば、フェニルを表す。
【0025】
「カルボン酸」という用語は、本明細書において使用する場合、式−COOHの基を表す。
【0026】
「アミノ基」という用語は、本明細書において使用する場合、式−NH、NHR又はNRの基を表し、R及びRは、明細書において上記定義のようなアルキル基である。
【0027】
「アミド」という用語は、本明細書において使用する場合、式−CO−NH、−CO−NHR、又は−CO−NRの基を意味し、R及びRは、明細書において上記定義のようなアルキル基である。
【0028】
「スルホン酸基」という用語は、本明細書において使用する場合、式−O−SO−Rの基を表し、Rは、明細書において上記で定義しているようなアルキル又はアリールである。好ましいスルホン酸基は、メタンスルホネート、パラ−トルエンスルホン酸基又はトリフルオロメタンスルホネートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
一実施形態において、本発明の第1の態様によれば、Rは、H、C1〜4アルキル又はC2〜4アルケニルである。本発明の第1の態様によるさらなる実施形態において、Rは、水素、n−プロピル又は2,2−ジフルロロビニルである。
【0030】
本発明の第1の態様による一実施形態において、Rは、C1〜4アルキルである。本発明の第1の態様による別の実施形態において、Rは、エチルである。
【0031】
本発明の第1の態様による一実施形態において、Xは、−CONR、−COOH又は−COORであり、Rは、C1〜4アルキルである。本発明の第1の態様による別の実施形態において、Xは、−CONRである。
【0032】
本発明の第1の態様による一実施形態において、Xは、−CONR又は−COORであり、Rは、C1〜4アルキルである。本発明の第1の態様による別の実施形態において、Xは、COORであり、Rは、C1〜4アルキルである。
【0033】
本発明の第1の態様による一実施形態において、Xは、−CONR又は−COORであり、Rは、C1〜4アルキルである。本発明の第1の態様による別の実施形態において、Xは、COORであり、Rは、C1〜4アルキルである。
【0034】
特定の実施形態において、Rは、メチルである。
【0035】
本発明の第1の態様による一実施形態において、Rは、水素又はC1〜4アルキルである。本発明の第1の態様による別の実施形態において、Rは、水素である。
【0036】
本発明の第1の態様による一実施形態において、Rは、水素又はC1〜4アルキルである。本発明の第1の態様による別の実施形態において、Rは、水素である。
【0037】
好ましくは、Rは、n−プロピル又は2,2−ジフルロロビニルであり、Rは、エチルであり、Xは、−CONHである。
【0038】
さらに好ましくは、活性成分は、ブリバラセタム及びセレトラセタムから選択される。最良の結果は、ブリバラセタムで得られた。
【0039】
「シクロデキストリン剤」という用語は、本明細書において使用する場合、α、β又はγシクロデキストリンとして各々一般に公知である6、7又は8α−D−グルコピラノース単位によって生じる、環状オリゴ糖である薬学的に許容される添加剤と定義される。シクロデキストリン剤は、結合剤として添加される。通常、シクロデキストリン剤は、αシクロデキストリン、βシクロデキストリン、ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン、メチルβシクロデキストリン、スルホブチルβシクロデキストリン、γシクロデキストリン、及びヒドロキシプロピルγシクロデキストリンから選択される。一般に、シクロデキストリン剤は、βシクロデキストリンである。好ましくは、シクロデキストリン剤は、アモルファスシクロデキストリンと対照的に、結晶構造を有するβシクロデキストリンである。好ましい実施形態において、シクロデキストリン剤は、4〜18%、好ましくは5〜16%(w/w)、さらに好ましくは10〜16%(w/w)の水分含有率を有するβシクロデキストリンである。最良の結果は、10〜14%(w/w)の水分含有率を有するβシクロデキストリンで得られた。
【0040】
さらに好ましくは、シクロデキストリン剤は、商標Kleptose(登録商標)又はBetadex(登録商標)、又はCavamax(登録商標)W7で販売されているβシクロデキストリンである。
【0041】
通常、本発明による医薬組成物は、組成物の総重量に対して0.1〜50重量%のシクロデキストリン剤を含む。特に、医薬組成物は、0.1〜45重量%のシクロデキストリン剤を含む。好ましくは、医薬組成物は、組成物の重量に対して0.5〜40重量%のシクロデキストリン剤;さらに好ましくは、1.0〜30重量%のシクロデキストリン剤;最も好ましくは、1.0〜16.0重量%のシクロデキストリン剤を含む。
【0042】
本発明の組成物はまた、添加剤として、崩壊剤、賦形剤、加工助剤、滑沢剤、流動促進剤及びその混合物を含み得る。
【0043】
本発明の組成物は、添加剤として崩壊剤を含み得る。
【0044】
「崩壊剤」という用語は、本明細書において使用する場合、錠剤の崩壊、及び水又は胃腸液における活性成分の分散の促進剤と定義される。崩壊剤は、単一の化合物の形態又は化合物の混合物の形態で医薬組成物中に存在し得る。
【0045】
崩壊剤の例は、デンプン、アルファ化デンプン、クロスカルメロースナトリウム(また架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムと称される)、及び架橋ポリビニルピロリドンである。本発明による好ましい崩壊剤は、架橋ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウム及びクロスカルメロースナトリウムである。より好ましい崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウム(架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム)である。
【0046】
好ましくは、本発明による組成物は、組成物の重量に対して0.5〜25重量%の崩壊剤、さらに好ましくは、1.0〜15重量%の崩壊剤、最も好ましくは、1.5〜8重量%の崩壊剤を含む。
【0047】
本発明の組成物はまた、添加剤として賦形剤を含み得る。
【0048】
「賦形剤」という用語は、本明細書において使用する場合、所望の組成物の容量又は重量を達成するために充填剤として使用される薬剤と定義される。賦形剤は、単一の化合物の形態又は化合物の混合物の形態で医薬組成物中に存在し得る。
【0049】
賦形剤の例は、これらだけに限定されないが、ラクトース、デンプン、アルファ化デンプン、微結晶性セルロース、ケイ化微結晶性セルロース、酢酸セルロース、デキストロース、マンニトール、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、フルクトース、マルトース、ソルビトール、又はスクロースである。好ましい賦形剤は、ラクトース及びデンプンである。さらに好ましくは、賦形剤は、ラクトース一水和物、無水ラクトース又はこれらの混合物である。最良の結果は、ラクトース一水和物及び無水ラクトースの混合物で得られた。
【0050】
通常、本発明による組成物は、組成物の重量に対して5〜95重量%の賦形剤を含む。好ましくは、組成物は、10〜90重量%の賦形剤を含む。さらに好ましくは、組成物は、組成物の重量に対して30〜90重量%の賦形剤を含む。
【0051】
本発明の組成物はまた、添加剤として滑沢剤を含み得る。
【0052】
滑沢剤の例は、これらだけに限定されないが、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポロキサマー、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸、水添ヒマシ油である。本発明による好ましい滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムである。
【0053】
通常、本発明による組成物は、組成物の総重量に対して0〜5.50重量%の滑沢剤を含む。好ましくは、組成物は、0.001〜2.50重量%の滑沢剤を含む。さらに好ましくは、組成物は、組成物の総重量に対して0.01〜2.0重量%の滑沢剤を含む。
【0054】
本発明の医薬組成物はまた、添加剤として流動促進剤を含み得る。
【0055】
流動促進剤の例は、これらだけに限定されないがコロイド状二酸化ケイ素及びタルクである。本発明による好ましい流動促進剤は、コロイド状二酸化ケイ素である。
【0056】
通常、本発明による組成物は、組成物の総重量に対して0〜5.00重量%の流動促進剤を含む。好ましくは、組成物は、0〜2.50重量%の流動促進剤を含む。さらに好ましくは、組成物は、組成物の総重量に対して0〜2.0重量%の流動促進剤を含む。
【0057】
本発明の組成物はまた、添加剤として、他の非活性成分(加工助剤、流動促進剤など)、及びその混合物を含み得る。
【0058】
本発明の一実施形態において、医薬組成物は、活性成分としてブリバラセタム、及び組成物の総重量に対して0.1%〜60重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤を含む。
【0059】
特に、医薬組成物は、
− 活性成分としてブリバラセタムと、
− 組成物の総重量に対して、0.1〜60重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤と、
− 0.5〜25重量%の崩壊剤と、
− 5〜95重量%の賦形剤と
を含む。
【0060】
特に、医薬組成物は、
− 活性成分としてブリバラセタムと、
− 組成物の総重量に対して、0.1〜50重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤と、
− 1.0〜15重量%の崩壊剤と、
− 10〜90重量%の賦形剤と
を含む。
【0061】
特に、医薬組成物は、
− 活性成分としてブリバラセタムと、
− 組成物の総重量に対して、1.0〜30重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤と、
− 1.5〜8重量%の崩壊剤と、
− 30〜90重量%の賦形剤と
を含む。
【0062】
本発明の別の実施形態において、医薬組成物は、活性成分としてブリバラセタム;組成物の総重量に対して0.1〜60重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤;クロスカルメロースナトリウム;及びラクトース一水和物を含む。
【0063】
特に、医薬組成物は、
− 活性成分としてブリバラセタムと、
− 組成物の総重量に対して、0.1〜60重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤と、
− 0.5〜25重量%のクロスカルメロースナトリウムと、
− 5〜95重量%のラクトース一水和物と
を含む。
【0064】
特に、医薬組成物は、
− 活性成分としてブリバラセタムと、
− 組成物の総重量に対して、0.1〜50重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤と、
− 2.0〜15重量%のクロスカルメロースナトリウムと、
− 10〜90重量%のラクトース一水和物と
を含む。
【0065】
特に、医薬組成物は、
− 活性成分としてブリバラセタムと、
− 組成物の総重量に対して、1.0〜30重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤と、
− 2.0〜8重量%のクロスカルメロースナトリウムと、
− 30〜90重量%のラクトース一水和物と
を含む。
【0066】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、10.00mgのブリバラセタム、2.70mgのβシクロデキストリン、19.40mgのラクトース一水和物及び1.00mgのクロスカルメロースナトリウムを含む。
【0067】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、10.00mgのブリバラセタム、2.70mgのβシクロデキストリン、45.00mgのラクトース一水和物及び2.00mgのクロスカルメロースナトリウムを含む。
【0068】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、25.00mgのブリバラセタム、6.75mgのβシクロデキストリン、48.50mgのラクトース一水和物及び2.50mgのクロスカルメロースナトリウムを含む。
【0069】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、50.00mgのブリバラセタム、13.50mgのβシクロデキストリン、97.00mgのラクトース及び5.00mgのクロスカルメロースナトリウムを含む。
【0070】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、10.00mgのブリバラセタム、2.70mgのβシクロデキストリン、19.40mgのラクトース一水和物及び2.00mgのクロスカルメロースナトリウム;19.30mgの無水ラクトース及び0.60mgのステアリン酸マグネシウムを含む錠剤である。
【0071】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、10.00mgのブリバラセタム、2.70mgのβシクロデキストリン、45.00mgのラクトース一水和物及び4.00mgのクロスカルメロースナトリウム、45.10mgの無水ラクトース及び1.20mgのステアリン酸マグネシウムを含む錠剤である。
【0072】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、25.00mgのブリバラセタム、6.75mgのβシクロデキストリン、48.50mgのラクトース一水和物及び5.00mgのクロスカルメロースナトリウム、48.25mgの無水ラクトース及び1.50mgのステアリン酸マグネシウムを含む錠剤である。
【0073】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、50.00mgのブリバラセタム、13.50mgのβシクロデキストリン、97.00mgのラクトース一水和物及び10.00mgのクロスカルメロースナトリウム、96.50mgの無水ラクトース及び3.00mgのステアリン酸マグネシウムを含む錠剤である。
【0074】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、9.2mgのブリバラセタム、41.5mgのラクトース一水和物、2.5mgのβシクロデキストリン、3.6mgのクロスカルメロースナトリウム、41.6mgのラクトース無水物、1.1mgのステアリン酸マグネシウム及び0.5mgのコロイド状二酸化ケイ素を含む錠剤である。
【0075】
本発明の医薬組成物は通常、直接圧縮法によって製造される。
【0076】
本発明による組成物を調製する方法は、
− 活性成分、及びシクロデキストリン剤、並びに全ての添加剤を混合する第1のステップと、
− 錠剤を得るために、得られたブレンドを圧縮、及び/又は凝縮する第2のステップと
を含む。
【0077】
場合により錠剤は、コーティング懸濁液又は溶液を使用してコーティングし得る。
【0078】
組成物は、活性成分、賦形剤、シクロデキストリン剤、及び崩壊剤、及び場合により滑沢剤を含む。組成物は、下記のように製造する。活性成分、賦形剤、シクロデキストリン剤及び崩壊剤を、遊星形ミキサー、拡散ミキサー、対流ミキサー及び/又は空気ミキサーを使用して混合する。次いで、場合により滑沢剤を加える。ブレンドを混合する。次いで、錠剤を得るために、打錠機を使用してこのブレンドを圧縮する。
【0079】
錠剤を製剤するための方法の主要なステップは、下記の通りである。
− シクロデキストリン剤、クロスカルメロースナトリウム、ラクトース一水和物、無水ラクトース及び活性成分のブレンド。ブレンド操作は、拡散ミキサー、対流ミキサー及び/又は空気ミキサーを使用して達成することができる。
− ブレンドの圧縮。打錠操作は、タブレット成形機を使用して達成することができる。
− フィルムコーティング。この操作は、パンコーター又はガス懸濁をベースとするコーター、さらに好ましくは有孔パンコーターを使用して達成することができる。
【0080】
シクロデキストリン剤を、結合剤として使用する。活性成分とシクロデキストリン剤との間に包接化合物は形成されない。本発明者らは、本発明の医薬組成物において使用されるシクロデキストリン剤の驚くべき結合効果を見出した。
【0081】
本発明の医薬組成物が錠剤であるとき、方法には、さらなるフィルムコーティングステップを含んでもよく、水、好ましくは精製水を、フィルムコーティング剤に加え、このように得られた懸濁液及び/又は溶液を錠剤上にスプレーする。
【0082】
別の態様において、本発明は、疾患の治療又は予防に有用なブリバラセタムを含む医薬組成物に関する。
【0083】
「疾患」という用語とは、てんかん発作、発作性障害、痙攣、パーキンソン病、ドーパミン補充療法によって誘発されるジスキネジア、神経弛緩薬の投与によって誘発される晩発性ジスキネジア、ハンチントン舞踏病、及び他の神経障害(双極性障害、躁病、うつ病、不安、注意欠陥多動性障害(ADHD)を含めた)、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経及び他の神経痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、脳虚血、心不整脈、筋強直症、コカイン及び他の物質乱用(例えば、アルコール、ベンゾジアゼピン、オピエート、マリファナ、バルビツレート、アンフェタミン、他の刺激物質)、脳卒中、ミオクローヌス、ジストニア、ジスキネジア、振戦、本態性振戦、単純又は複雑チック、トゥレット症候群、下肢静止不能症候群及び他の運動障害、新生児脳出血、筋萎縮性側索硬化症、痙縮及び変性疾患からなる群から選択される疾患であると理解される。
【0084】
「治療」という用語には、本明細書において使用する場合、治癒的治療及び予防的治療が含まれる。
【0085】
「治癒的」とは、障害又は状態の現在の症状のエピソードの治療における効力を意味する。
【0086】
「予防的」とは、障害又は状態の発生又は再発の予防を意味する。
【0087】
本発明はまた、医薬組成物を使用することによるヒト患者を治療する方法に関する。
【0088】
本発明はまた、前記疾患を治癒させるための医薬として使用するための医薬組成物に関する。
【0089】
本発明はまた、前記疾患における治療適用のための医薬の製造のための医薬組成物の使用に関する。
【0090】
好ましくは、前記疾患は、てんかん、パーキンソン病、ジスキネジア、片頭痛、振戦、本態性振戦、双極性障害、慢性疼痛、神経因性疼痛、又は気管支、喘息若しくはアレルギーの状態から本質的になる群から選択される。さらに好ましくは、前記疾患は、てんかんである。
【0091】
本発明の医薬組成物を調製するのに使用する方法は、容易、迅速で、費用効率が高い。
【0092】
添加剤の量は、低い錠剤重量を保持するためにできるだけ低くすることを目指した。
【0093】
本発明の医薬組成物の別の利点は、比例製剤が可能であり、そのため同じブレンドを、必要とされる投与量によって決まる次第に増加するサイズ及び質量の錠剤コアとして圧縮することができるという事実にある。
【0094】
本発明の医薬組成物においてシクロデキストリン剤を加えることは、圧縮能及び/又は最終的にインビトロの溶出結果をもたらす。シクロデキストリン剤は、錠剤を生成するために高い圧縮圧力を必要としない。
【0095】
ブリバラセタムは、非常に粘着性の化合物である(接着能力)。シクロデキストリン剤の主要な利点は、錠剤の調製の間、特に圧縮ステップの間に、ブレンドの粘着性を減少させることである。
【0096】
別の利点は、薬物の溶出を改善することである。
【0097】
下記の実施例は、例示の目的のみのために提供し、どのような態様でも本発明を限定するものであることを意図せず、そのように解釈されるべきではない。本発明の精神又は範囲を超えることなく下記の実施例の通常の変形及び改変を行うことができることを当業者であれば理解するであろう。
【実施例】
【0098】
(例1)
錠剤(錠剤A)は、直接圧縮法によって下記の組成(表1)で調製する。
表1:組成物100mg
成分 錠剤A%
ブリバラセタム 37.0
ラクトース一水和物 48.4
βシクロデキストリン 10.0
クロスカルメロースナトリウム 3.8
ステアリン酸マグネシウム 0.8
【0099】
活性成分としてブリバラセタム、ラクトース一水和物、シクロデキストリン剤及びクロスカルメロースナトリウムを混合する。次いで、ステアリン酸マグネシウムを加える。次いで、ブレンドを錠剤成形機で圧縮し、錠剤を得る。
【表1】

【0100】
錠剤2は、インビトロでの溶出要件を満たすブリバラセタムの即時放出を示す。
【0101】
水中での錠剤のインビトロでの溶出プロファイルは、USP<711>(装置n°2、50rpm、水性媒体900mL、リン酸緩衝液pH6)によって決定する。溶出は37℃で行った。
【0102】
本発明の医薬組成物においてシクロデキストリン剤を加えることは、圧縮能をもたらす。シクロデキストリン剤は、錠剤を生成するために高い圧縮圧力を必要としない。
【0103】
シクロデキストリン剤は、圧縮及び打錠の間に粘着性を減少させることができる。
【0104】
(例2)
錠剤B、C及びDは、直接圧縮法によって下記の組成(表3)で調製する。この方法は、例1に記載した方法と同一である。
【表2】

【0105】
錠剤B、C及びDは、インビトロでの溶出要件を満たすブリバラセタムの即時放出を示す。
【表3】


【表4】

【0106】
(例3)
錠剤は、直接圧縮法によって下記の組成で調製する(表6)。
表6:組成物50mg
成分 錠剤%
ブリバラセタム 18.5
ラクトース一水和物 35.9
βシクロデキストリン 5.0
クロスカルメロースナトリウム 3.7
ステアリン酸マグネシウム 1.1
無水ラクトース 35.8
【0107】
試験の結果は、即時放出錠剤がインビトロでの溶出要件を満たすことを示す。
【0108】
(例4)
錠剤は、乾式圧縮法によって下記の組成で調製する(表7)。
表7:
成分 錠剤(%)
ブリバラセタム 9.2
ラクトース一水和物 41.5
βシクロデキストリン 2.5
クロスカルメロースナトリウム 3.6
無水ラクトース 41.6
ステアリン酸マグネシウム 1.1
コロイド状二酸化ケイ素 0.5
【0109】
錠剤を製造するための方法の主要なステップは、以下の通りである。
− シクロデキストリン剤、クロスカルメロースナトリウム、ラクトース一水和物、無水ラクトース、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム及びブリバラセタムのブレンド。ブレンド操作は、均一なブレンドを得るために行う。
− 圧縮。打錠操作は、タブレット成形機を使用して行うことができる。
【0110】
上記の錠剤についての崩壊時間は、Eur.Ph.2.9.1によって決定したときに1分53秒である。試験結果は、即時放出錠剤がインビトロでの溶出要件を満たすことを示す。
【0111】
(例5)
全ての実験は、Guidelines of the local Ethical Committee for Animal Experimentationに従って行った。
【0112】
海馬切片におけるてんかん様反応:レベチラセタムは、ラット海馬切片において、潅流液中の高−K+/低−Ca2+濃度によって誘発され、ビククリンによって誘発された、てんかん様反応を減少させる。高−K+/低−Ca2+濃度によって、又はビククリンによって誘発されるてんかん様反応に対するブリバラセタムの効果は、以前に報告された標準的手順に従ってSprague−Dawleyラットから調製した海馬横断切片において調査した。てんかん様反応は、人工脳脊髄液(ACSF)の通常の潅流(K+3mM;Ca2+2.4mM)から、高−K+/低−Ca2+液(HKLCF)(K+7.5mM;Ca2+0.5mM)に、又は5Mのビククリンメチオジド(BMI)含有ACSFに通過させることによって誘発した。
【0113】
細胞外電場電位(FP)は、2MのNaCl充填ガラス微小電極によって切片のCA3領域において記録した。切片がACSF中にあるときに最大振幅の50〜75%の単一の集合スパイク(PS)を引き起こす定電流矩形パルスを伴う海馬采の刺激に反応して、誘発されたFPを10分の間隔で記録した。HKLCFモデルにおいて、誘発反応記録の間の各々の10分間隔の中ほどで2分の自発活性がまた記録された。
【0114】
ブリバラセタム又はレベチラセタムを、ACSFからHKLCF又は5MのBMI含有ACSFへのシフトの20分前に、切片の浴液に加え、実験の間ずっと潅流液中に保持した。
【0115】
マウスにおける聴原発作:音響刺激に対して激しいランニング、間代性及び強直性痙攣で反応する遺伝的に音に敏感な雄性マウス(16〜28g;1群毎にn=10匹)を使用した。聴原発作を、30秒間加えた音響刺激(90dB、10〜20kHz)によって誘発した。マウスを食塩水、ブリバラセタム(腹腔内、30分)又はレベチラセタム(腹腔内、60分)で前処理し、間代性痙攣から保護されたマウスの割合を、抗痙攣作用を評価するエンドポイントとして使用した。
【0116】
マウスにおいて化学的に誘発された発作:ペンチレンテトラゾール(83mg kg−1、皮下)を使用して、ブリバラセタムの抗痙攣特性を評価した。用量は、食塩水処理された動物において、97%の動物において四肢全ての間代性痙攣を誘発する痙攣誘発用量として、用量効果曲線に基づいて選択した。化学痙攣誘発薬の投与の直後に、マウスを小さなプラスチックケージ(25 13 8cm)中に個々に入れ、四肢全てにおいて間代性痙攣があるかについて60分間観察した。この間隔の間に、強直性痙攣(後肢伸展)の発生及び死亡率をまた記録した。間代性痙攣から保護されたマウスの割合を計算し、抗痙攣作用についてのエンドポイントとして使用した。
【0117】
結果
海馬切片におけるてんかん様反応:ラット海馬切片の潅流の、正常ACSFからHKLCFへの変更によって、定電流による海馬采の刺激に反応して、CA3領域においててんかん様FPが次第に増加した。HKLCF単独に曝露された対照切片において、PS1振幅は連続的に増加し、20分以内にプラトー値に達し(4.250.77mV)、ACSF潅流下で記録したもののほぼ2倍高かった(2.180.15mV;n=10個の切片についてのmeans.d.)。また、定電流の単一の刺激によって誘発された反復性PSのバースト(すなわち、PS2、PS3など)は、HKLCF潅流の最初の30分において、誘発されたバースト毎に単一のPS1から平均7.62.3PSに数が著しく増加し、記録の終わりまで僅かに増加し、HKLCFの80分の潅流後に誘発されたバースト毎に平均8.81.6PSに達した。ブリバラセタム及びレベチラセタムの両方は、これらのてんかん様反応を減少させた。HKLCFの15分の潅流によって、自発的電場バーストは、HKLCF単独に曝露された10個の対照切片のうち4個において起こり、一方HKLCF中で25分から記録の終わりまで、全ての対照切片は、通常の電場バーストを示した。レベチラセタム(32M)ではなく、ブリバラセタム(3.2M)は、この自発的バーストの速度を減少させた。
【0118】
インビボ研究:完全に扁桃体キンドリングされたラットにおいて、ブリバラセタムは、21.2mg kg−1の用量から運動発作の重症度において有意な抑制を誘発し、一方レベチラセタムは、170mg kg−1の用量から同様の効果を誘発した。ブリバラセタムはまた、試験をした最も高い用量(212.3mg kg−1)で後発射の期間を有意に減少させ、一方ではレベチラセタムは、このパラメーターに対して1700mg kg−1まで不活性であった。
【0119】
聴原発作の影響を受けやすいマウスは、ブリバラセタム及びレベチラセタムによって間代性痙攣の発現から保護された。マウスにおいて発作誘発の30分前に腹腔内投与したブリバラセタムはまた、マウスにおいて、より高いED50値を伴うにも関わらず、ペンチレンテトラゾールによって誘発される間代性痙攣に対して、及び最大電気ショックによって誘発される強直性後肢伸展に対して保護をした。
【0120】
ブリバラセタムは、2.1mg kg−1の用量から、GAERSラットにおいて自発性SWDを有意に抑制し、試験をした最も高い用量(67.9mg kg−1)で完全な阻害が現れた。
【0121】
マウスの角膜キンドリングの間のブリバラセタムによる前処理は、全身的運動発作の発生率の有意な減少をもたらし、より高い用量のレベチラセタムで同様の発生率減少が観察された。処理の終了後の連続した角膜刺激によって、最も高い用量のブリバラセタムで前に処理した群において全身的運動発作の発生の持続性の減少が示された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体形態の経口医薬組成物であって、活性成分、及び添加剤として組成物の総重量に対して0.1%〜60重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤を含み、活性成分は、式(I):
【化1】


(式中、
は、C1〜10アルキル又はC2〜6アルケニルであり、
は、C1〜10アルキル又はC2〜6アルケニルであり、
Xは、−CONR、−COOH、−COOR又は−CNであり、
は、C1〜10アルキルであり、
は、水素又はC1〜10アルキルであり、
は、水素又はC1〜10アルキルである)
の2−オキソ−1−ピロリジン誘導体である、上記固体形態の経口医薬組成物。
【請求項2】
が、水素、n−プロピル又は2,2−ジフルロロビニルであり、Rが、エチルであり、Xが、−CONHである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
シクロデキストリン剤が、αシクロデキストリン、βシクロデキストリン、ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン、メチルβシクロデキストリン、スルホブチルβシクロデキストリン、γシクロデキストリン、及びヒドロキシプロピルγシクロデキストリンから選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
シクロデキストリン剤が、βシクロデキストリンである、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
シクロデキストリン剤が、5〜16%(w/w)の水分含有率を有するβシクロデキストリンである、請求項1、2、3又は4に記載の組成物。
【請求項6】
活性成分及び全ての添加剤の均一なブレンドである、請求項1から5までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
組成物の重量に対して1.0〜15.0重量%のシクロデキストリン剤を含む、請求項1から6までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
添加剤として崩壊剤を含む、請求項1から7までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
崩壊剤が、クロスカルメロースナトリウムである、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
組成物の重量に対して1.5〜8重量%の崩壊剤を含む、請求項8又は9に記載の組成物。
【請求項11】
添加剤として賦形剤を含む、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
賦形剤が、ラクトース一水和物及び無水ラクトースの混合物である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
組成物の重量に対して30〜90重量%の賦形剤を含む、請求項11又は12に記載の組成物。
【請求項14】
添加剤として滑沢剤を含む、請求項1から13までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
滑沢剤が、ステアリン酸マグネシウムである、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
組成物の総重量に対して0.01〜2.0重量%の滑沢剤を含む、請求項14又は15に記載の組成物。
【請求項17】
− 活性成分としてブリバラセタムと、
− 組成物の総重量に対して0.1〜60重量%の少なくとも1種のシクロデキストリン剤と、
− 0.5〜25重量%の崩壊剤と、
− 5〜95重量%の賦形剤と
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
少なくとも直接圧縮法ステップを含む、請求項1から17までのいずれか一項に記載の組成物を調製する方法。
【請求項19】
− 活性成分、及びシクロデキストリン剤、並びに全ての添加剤を混合する第1のステップと、
− 錠剤を得るために、得られたブレンドを圧縮する第2のステップと
を含む、請求項18に記載の方法。

【公表番号】特表2012−516303(P2012−516303A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546826(P2011−546826)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【国際出願番号】PCT/EP2010/050893
【国際公開番号】WO2010/086315
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(507073918)ユセベ ファルマ ソシエテ アノニム (70)
【Fターム(参考)】