説明

3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン注射用水溶液

【課題】保管場所から取り出してそのまま投与可能な形態に調整してあり、容器に充填して長期安定であり、且つ、発ガン性の疑われているフェニルヒドラジンのような分解物の副生が少なく安全な、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン(エダラボン)含有注射用薬液の提供。
【解決手段】エダラボンを0.2〜1mg/mL、エチレンジアミンテトラアセテートを0.01〜0.2mg/mL含有し、且つエタノールおよびシステインを含有しないエダラボン注射用水溶液。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン(エダラボン)を主成分として含む安定且つ安全で、使用時に希釈する必要のない低濃度注射用水溶液に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エダラボンは脳梗塞急性期における神経症状や機能障害の改善薬として点滴用注射剤の形で使用されている。エダラボンの成人患者一人当たりの臨床投与量は1回につき30mgとされている。
【0003】
実際には、エダラボン1.5mg/mL含有する注射剤が20mLの大型アンプルに充填されて市販されており、この注射液を生理食塩水等で数倍に希釈した後、30分間をかけて点滴静注することが指示されている。
【0004】
しかし、市販エダラボン20mLアンプルは、一般の注射液に比較して大型のアンプルであるので、小型のアンプルに比較してアンプル開封時に手を怪我する危険性が高い。また、20mLという大量の注射液を注射筒で吸引し、輸液へ混合するのは手間がかかり、操作も煩雑である。
【0005】
これらの問題に対して、高濃度のエダラボンを含み、全容量が少ない製剤の研究が進められている(特許文献1〜3)。しかし、高濃度のエダラボン製剤は、使用前には適当量の生理食塩液等に至適濃度となるよう希釈する必要があるが、緊急を要する医療現場における、このような調剤行為は医療過誤の危険性を高める。
【0006】
以上のことから、急を要する脳梗塞急性期における神経症状や機能障害の改善薬として、このエダラボン含有注射用薬液が保管場所から取り出してすぐに投与可能な形態であることが重要であり、予め即投与可能な濃度に調整してあり、且つ容器に充填して長期安定な注射薬液の開発が望まれていた。
【0007】
エダラボンは固体状態では極めて安定であるが、水溶液中では溶存酸素により酸化を受けて、不溶性異物を生成しやすいという性質を有している。また、エダラボンは水溶液中の濃度が低いほど酸化されやすいので、市販品は投与時の濃度より数倍高い濃度のものとして提供されている。また安定化剤として、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩、EDTAなどを添加した製剤が試みられてはいる(特許文献1〜3)が、これらはいずれもエダラボンの可溶化剤としてエタノールなどのアルコールを配合しており、安全性の面で問題となる可能性がある。さらに安定化剤としてシステイン類と亜硫酸水素ナトリウム塩を用いたものもあるが(特許文献4)、この場合エダラボンの分解物であり、発ガン性の疑われているフェニルヒドラジンが多く副生する傾向にある。
【特許文献1】特開2006-257020号公報
【特許文献2】特開2008-1605号公報
【特許文献3】特開2008-1606号公報
【特許文献4】特公平7-121861号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、使用時に希釈せずそのまま使用でき、長期間保存した場合でもフェニルヒドラジンに代表される分解物やエダラボンの二量体の形成が抑制された安定なエダラボン注射用液剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決することを目的としてエダラボン注射液の処方を鋭意検討した結果、エダラボンを含有する水溶液に、溶存酸素による酸化を容易に受けない安定化剤として、エチレンジアミンテトラアセテートを単独で若しくはエチレンジアミンテトラアセテートと少量の亜硫酸水素塩を添加し、且つエタノール等のアルコール類およびシステインを含有させないことにより、エダラボンの分解物や二量体の形成が抑制され、長期にわたり安定且つ安全なエダラボン注射液が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、
(1)3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを0.2〜1mg/mL、エチレンジアミンテトラアセテートを0.01〜0.2mg/mL含有し、エタノールおよびシステインを含有しない3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン注射用水溶液、
(2)更に亜硫酸水素塩を0.05〜0.5mg/mL含有する(1)記載の3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン注射用水溶液、
(3)エチレンジアミンテトラアセテートがエデト酸ナトリウムである(1)記載の3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン注射用水溶液、
(4)(1)〜(3)のいずれかに記載の注射用水溶液を容器内空間部が窒素置換された密封容器に充填した薬液充填容器、
(5)薬液充填容器がバイアル瓶である(4)記載の薬液充填容器、
である。
【0011】
本発明の、稀釈せずそのまま投与可能なエダラボン注射用水溶液中のエダラボンの濃度は、0.2〜1mg/mL、好ましくは0.2〜0.5mg/mLである。
【0012】
本発明の水溶液剤には、エチレンジアミンテトラアセテートが含まれる。エチレンジアミンテトラアセテートとしてはエデト酸ナトリウムを使用することが好ましい。エチレンジアミンテトラアセテートの配分量は0.01〜0.2mg/mL、好ましくは0.04〜0.15mg/mLである。
【0013】
本発明の水溶液剤には、少量の亜硫酸水素塩を添加してもよい。塩としてはたとえばナトリウム、カルシウムなどのアルカリ含有塩が挙げられる。特にナトリウム塩が好適に使用される。その亜硫酸水素塩の使用量は、0.05〜0.5mg/mL、好ましくは0.1〜0.35mg/mLである。
【0014】
本発明の水溶液剤には、所望により、等張化剤を配合することができる。等張化剤としては、従来、注射液の等張化剤として用いられるものであれば特に制限されないが、塩化ナトリウムなどを使用することができる。
【0015】
本発明の水溶液剤の調製にはpH調節剤が用いられるが、そのpH調節剤としては、一般に注射剤のpH調節剤として用いられるものであれば特に制限はなく用いることができ、例えば、水酸化ナトリウムなどを使用することができる。
【0016】
本発明の注射液の調製に緩衝剤を用いることができるが、その緩衝剤としては、一般に注射剤の緩衝剤として用いられるものであれば特に制限はなく用いることができ、例えば、リン酸またはその塩、クエン酸又はその塩、酢酸又はその塩などを使用することができる。
【0017】
本発明の水溶液剤の液性、すなわちpHは、前記のpH調節剤を用いることで調節することができる。本発明の水溶液剤のpHは、pH3.0〜6.0が好ましく、pH3.0〜4.5がより好ましい。
【0018】
本発明の水溶液剤の調製における添加や混合の操作は通常の製剤学的手法に従って行うことができる。例えば、エダラボンおよびエチレンジアミンテトラアセテートをそれぞれ秤量し、混合したあとで水に溶解してもよいし、エダラボン水溶液に、秤量したエチレンジアミンテトラアセテートを溶解してもよい。また、エチレンジアミンテトラアセテート水溶液に秤量したエダラボンを溶解してもよい。エチレンジアミンテトラアセテート水溶液とエダラボン水溶液を各々調製しておいて、エダラボン濃度が前記の濃度になるように、これらの水溶液を混合して調製することも可能である。使用する水は予め窒素ガス等を吹き込み、溶存酸素の少ない水を用いる。
【0019】
本発明の水溶液剤は、例えば、プラスチック容器又はガラス容器などの容器に充填して使用することができる。容器は密封容器であり、内容物の無菌性を保つことができる容器であればどのような形態であってもよいが、一般的に注射液の充填に用いられる輸液バック、シリンジ、アンプル、バイアル等の容器が好ましい。より好ましい容器は輸液バックおよびバイアルである。また、これらの容器は、不溶性異物生成の有無を確認するために、透明で無着色のものが好ましいが、不透明で着色されたものであってもよい。注射用水溶液を充填した容器内の空間部は不活性ガス、特に窒素ガスにより置換されていることが望ましい。
【0020】
本発明の水溶液剤に含まれるエダラボンの投与経路は注射器による体組織への投与であり、通常静脈に注入される。
【発明の効果】
【0021】
本発明により、使用時に希釈せずそのまま使用できる、長期間保存した場合でもフェニルヒドラジンに代表されるエダラボンの分解物やエダラボンの二量体の形成が抑制される安定且つ安全なエダラボン注射液の提供が可能になる。特に、救急時に希釈せずにそのまま使用できることから、使い勝手が飛躍的に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0023】
エチレンジアミンテトラアセテートを添加した水溶液(実施例1)、エチレンジアミンテトラアセテートを添加しない水溶液(比較例1)およびエチレンジアミンテトラアセテートの代わりに亜硫酸水素ナトリウムとL−システイン塩酸塩を添加した水溶液(比較例2)を下記の表1に記載の処方に従って調製した。水は予め窒素ガスを吹き込み、溶存酸素の少ない注射用水を用いた。この調製液をバイアルに充填し、バイアル空間部を窒素置換して密封した後、121℃20分で高圧蒸気滅菌した。
【0024】
【表1】

【0025】
水溶液剤の安定性の評価
上記で調製した水溶液剤(実施例1、比較例1および比較例2)について、品質評価を行った。品質評価は純度試験(フェニルヒドラジンおよび二量体の含有量)により次のとおり行った。
【0026】
分析方法1:フェニルヒドラジンの生成量
試料調製:表1に従って調製した実施例1、比較例1および2の注射用水溶液
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:240nm)
カラム:内径約4mm、長さ約15cmのステンレス管に約4μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんしたもの。
カラム温度:40℃
移動相:薄めた希酢酸(1→100)/メタノール混液(3:1)をアンモニア水溶液でpH5.5に調整した液。
流量:毎分1.0mL
注入量:実施例1および比較例1は50μL、比較例2は10μL注入した。この注入量に差があるのは、実施例1および比較例1ではエダラボンの濃度が0.3mg/mLであるのに対し、比較例2では1.5mg/mLと、実施例1および比較例1より5倍濃度が高いので、両者のエダラボン含量が同等となるよう注入量により調節したためである。
【0027】
分析方法2:二量体の生成量
試料調製:分析方法1と同じ試料を試料溶液とした。
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:240nm)
カラム:内径約4mm、長さ約15cmのステンレス管に約4μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんしたもの。
カラム温度:40℃
移動相:水/メタノール/酢酸(100)混液(100:100:1)
流量:毎分0.8mL
注入量:実施例1および比較例1は50μL、比較例2は10μL注入した。
【0028】
品質評価試験
品質評価試験の結果を表2に示した。各分解物の生成量(%)は、エダラボンのピーク面積を100%としたときの割合として表した。
【0029】
【表2】

【0030】
エデト酸ナトリウムを添加したエダラボン水溶液(実施例1)は、エダラボンの重合体である二量体の生成が抑制され、且つフェニルヒドラジンは検出されなかった。亜硫酸水素ナトリウムおよびL−システイン塩酸塩12水和物を添加しないエダラボン水溶液(比較例1)ではフェニルヒドラジンは検出されなかったが、エダラボンの二量体が多く生成した。亜硫酸水素ナトリウムおよびL−システイン塩酸塩12水和物を添加したエダラボン水溶液(比較例2)ではエダラボンの二量体の生成は抑制されたが、フェニルヒドラジンが比較的多く生成した。
【0031】
実施例2、3および比較例3〜5の試料調製
上記とは別に、エチレンジアミンテトラアセテートを添加した水溶液(実施例2及び3)およびエチレンジアミンテトラアセテートを添加しない水溶液(比較例3〜5)を下記の表3に記載の処方に従って調製した。水は予め窒素ガスを吹き込み、溶存酸素の少ない注射用水を用いた。この調製液をバイアルに充填し、バイアル空間部を窒素置換して密封した後、121℃20分で高圧蒸気滅菌した。なお、実施例2は、実施例1と同一の組成を有する溶液である。
【0032】
安定性試験
実施例2および3、比較例3〜5および上記表2の比較例2で得られた試験液について、安定性試験(60℃保存)を行った。イニシャル(初期)、60℃2週間および3週間保存後に取り出し安定性を測定した。
【0033】
【表3】

【0034】
水溶液剤の安定性の評価
上記で調製した水溶液剤(実施例2および3、比較例2〜5)について、初期および60℃保存2週間および3週間の品質評価を行った。品質評価は純度試験(フェニルヒドラジン、最大ピーク1、二量体および最大ピーク2の生成量)により次のとおり行った。
分析方法1では、フェニルヒドラジンおよび分析方法1で検出された最大面積値のピーク(最大ピーク1とする)の生成量を求めた。分析方法2では、二量体および分析方法2で検出された最大面積値のピーク(最大ピーク2とする)の生成量を求めた。
【0035】
フェニルヒドラジンおよび最大ピーク1の生成量の測定は分析方法1のとおり行った。ただし、注入量は実施例2および3は50μL、比較例2〜5は10μLとした。注入量が異なるのは前述と同じく試料液のエダラボン濃度の相違を補正するためである。
【0036】
2量体および最大ピーク2の生成量の測定は分析方法2のとおり行った。ただし、注入量は実施例2および3は50μL、比較例2〜5は10μLとした。
【0037】
安定性試験(60℃)の結果を図1〜図4に示した。各分解物の生成量(%)は、エダラボンのピーク面積を100%としたときの各分解物のピーク面積の割合として表した。
【0038】
図1にエダラボンの分解物であるフェニルヒドラジンの経時的な生成量(%)を示した。亜硫酸水素ナトリウムを添加せずエデト酸ナトリウムを添加した処方(実施例2)および少量の亜硫酸水素ナトリウム(0.2mg/mL)およびエデト酸ナトリウム(0.08mg/mL)を添加した処方(実施例3)はフェニルヒドラジンの経時的な増加は認められなかった。一方、エデト酸ナトリウムを含まず亜硫酸水素ナトリウム(0.2および5mg/mL)を添加した処方(比較例4および5)は、フェニルヒドラジンの生成が経時的に増加した。亜硫酸水素ナトリウムおよびL−システイン塩酸塩を添加した処方(比較例2)は、初期からフェニルヒドラジンが生成され、経時的に増加した。亜硫酸水素ナトリウム、エデト酸ナトリウムおよびシステインのいずれも添加しない処方(比較例3)はフェニルヒトラジンの生成は多くはなかった。
【0039】
図2にエダラボンの分解物である最大ピーク1の経時的な生成量(%)を示した。亜硫酸水素ナトリウムを添加せずエデト酸ナトリウムを添加した処方(実施例2)および少量の亜硫酸水素ナトリウム(0.2mg/mL)およびエデト酸ナトリウム(0.08mg/mL)を添加した処方(実施例3)は最大ピーク1の経時的な増加は認められなかった。一方、エデト酸ナトリウムを含まない処方(比較例3〜5)は、最大ピーク1の生成が経時的に増加した。
【0040】
図3にエダラボンの重合体である二量体の経時的な生成量(%)を示した。亜硫酸水素ナトリウムを添加せずエデト酸ナトリウムを添加した処方(実施例2)は二量体の経時的な増加が認められなかった。少量の亜硫酸水素ナトリウム(0.2mg/mL)およびエデト酸ナトリウム(0.08mg/mL)を添加した処方(実施例3)は二量体の経時的な増加が若干認められたが、エデト酸ナトリウムを含まず大量の亜硫酸水素ナトリウム(5mg/mL)を添加した処方(比較例5)と同程度に経時的な増加が抑制された。
【0041】
図4に最大ピーク2の経時的な生成量(%)を示した。少量の亜硫酸水素ナトリウム(0.2mg/mL)およびエデト酸ナトリウム(0.08mg/mL)を添加した処方(実施例3)およびエデト酸ナトリウムを含まず大量の亜硫酸水素ナトリウム(5mg/mL)を添加した処方(比較例5)は、最大ピーク2の経時的な増加が抑制された。亜硫酸水素ナトリウムを添加せずエデト酸ナトリウムを添加した処方(実施例2)は、エデト酸ナトリウムを含んでいない処方(比較例3および4)に比べて、最大ピーク2の生成量は抑制されているが、実施例3に比べると生成量は増加した。
【産業上の利用可能性】
【0042】
急を要する脳梗塞急性期における神経症状や機能障害の改善薬として、取り出してすぐに注射可能なように予め適当な濃度に調整され、一回量として必要な量が容器に充填してあるので、医療機関において、即投与が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】苛酷試験(60℃保存)におけるフェニルヒドラジンの経時的な生成量を示す。縦軸にフェニルヒドラジンの経時的な生成量(%)を、横軸に保存期間を示す。
【図2】苛酷試験(60℃保存)における最大ピーク1の経時的な生成量を示す。縦軸に最大ピーク1の経時的な生成量(%)を、横軸に保存期間を示す。
【図3】苛酷試験(60℃保存)におけるエダラボン二量体の経時的な生成量を示す。縦軸に2量体の経時的な生成量(%)を、横軸に保存期間を示す。
【図4】苛酷試験(60℃保存)における最大ピーク2の経時的な生成量を示す。縦軸に最大ピーク2の経時的な生成量(%)を、横軸に保存期間を示す。
【符号の説明】
【0044】
□:実施例2
●:実施例3
×:比較例2
◇:比較例3
○:比較例4
△:比較例5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを0.2〜1mg/mL、エチレンジアミンテトラアセテートを0.01〜0.2mg/mL含有し、エタノールおよびシステインを含有しない3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン注射用水溶液。
【請求項2】
更に亜硫酸水素塩を0.05〜0.5mg/mL含有する請求項1記載の3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン注射用水溶液。
【請求項3】
エチレンジアミンテトラアセテートがエデト酸ナトリウムである請求項1記載の3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン注射用水溶液。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の注射用水溶液を容器内空間部が窒素置換された密封容器に充填した薬液充填容器。
【請求項5】
薬液充填容器がバイアル瓶である請求項4記載の薬液充填容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−77104(P2010−77104A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263496(P2008−263496)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(000231648)日本製薬株式会社 (17)
【Fターム(参考)】