説明

3元高圧空気操作バルブ

高圧3元制御バルブは、制御素子を経由して互いに選択的に流体連通して配置された、第一、第二、および第三ポートによって特徴付けられるバルブ本体を備えている。制御素子は、前記第一および第二ポートの間、あるいは、代わりに第一および第二ポートの間での流体の方向を選択的に制御するために、第一シート位置および第二シート位置の間で移動可能である。そのように構成されることで、前記制御バルブは、通常、ともに配管された2つのバルブを必要とする機能を供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
2007年6月15日にファイルされた米国仮出願番号60/944,407の優先利益は、これによって請求され、その全体の内容は、参照によってここに組み入れられる。
【0002】
本発明は、一般的な空気操作(operated)バルブ、特に、高圧3元空気操作(operated)バルブに関する。
【背景技術】
【0003】
プラントおよび工場は、処理における流体の流れを制御するプロセス制御デバイス利用しており、このうち、「流体」は、液体、ガス、またはパイプを通じて流れることができる任意の混合物も含むことができる。燃料、食品および衣服等の消費品目または商品を作り出す製造処理は、流体の流れを制御するとともに調整するために、制御バルブを必要とする。中規模の工場でさえも、数百のプロセスを制御する制御バルブを利用している。制御バルブは1世紀を超えて利用され、その間、バルブの設計者は制御バルブの操作性能を継続的に高めている。
【0004】
処理を設計するときに、その設計者は、多くの設計品質および設計制約に直面する。例えば、いくつかの処理制御アプリケーション(application)は、2方向での流れを可能とする1つのバルブを必要としており、このバルブは、しばしば、双方向流れバルブと呼ばれている。設計制約の他の例としては、前記プロセス内で操作されるであろう流体の圧力がある。例えば、いくつかの処理は、例えば、平方インチゲージ当たり約10,000ポンド(10,000psig)未満の比較的低圧で操作するが、他の処理は、例えば10,000psigを超え約20,000psigに至る比較的高圧で操作することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ある特定の状況では、2元または双方向バルブは、そのシステムの選択された部分のために求められる機能を達成するに十分ではない。従って、設計者が3元機能を備える処理システムの装備を希望すれば、同一のシステムでともに配管された、2つの分離された2元または双方向バルブを用いることを選択することになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本発明に従う三方向または3元空気操作制御バルブの上面概略図であり、3つのポートの典型的な相対位置を示している。
【図2】図2は、図1の2−2線に沿って引かれ、本発明に従って組み立てられた3元空気操作制御バルブの実施の一形態の断面側方図であって、第一位置における制御素子を示している。
【図3】図3は、図1の3−3線に沿って引かれた3元空気操作制御バルブの他の断面側方図である。
【図4】図4は、図2と同じ断面側方図であり、第二位置における制御素子を示している。
【図5】図5Aおよび5Bは、それぞれ、第一および第二位置における制御素子を伴う第一の典型的な流れパターンを示している概略流量ダイアグラムである。
【図6】図6Aおよび図6Bは、それぞれ、第一および第二位置における制御素子を伴う第二の典型的な流れパターンを示している概略流量ダイアグラムである。
【図7】図7Aおよび図7Bは、それぞれ、第一および第二位置における制御素子を伴う第三の典型的な流れパターンを示している概略流量ダイアグラムである。
【図8】図8Aおよび図8Bは、それぞれ、第一および第二位置における制御素子を伴う第四の典型的な流れパターンを示している概略流量ダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ここに図1〜4を参照して、空気操作三方向または3元制御バルブ10が本発明の教示によってまとめられる。制御バルブ10は、通常、バルブ本体12、第一から第三ポート14,16,および18、並びに、下記により一層詳しく説明するように、第一から第三ポート14,16および18を通ずる流れを制御するためのアクチュエータアセンブリ20を含んでいる。前記ポート14,16および18の相対位置の一例が、図1に概略的に示される。
【0008】
描写されるように、第一ポート14は第二ポートに対して垂直に配置され、第二ポート16は第三ポート18に垂直に配置され、第一および第二ポート14および16は互いから100度および80度で配置されている。前記ポート14,16および18の相対位置は、任意の適切な形態を採ってよいことが理解されるだろう。アクチュエータアセンブリ20は空気供給源22によって操作される(図2に概略的に示される)。空気供給源22は、制御または空気供給ポートに接続される。アクチュエータアセンブリ20は、制御素子26を含み、この制御素子26は、また、バルブ本体12内に取り付けられるスラストピンまたは制御ポペット等として参照されることができる。ここで開示された実施の形態では、制御素子26は、前記ポート14,16,18のそれぞれに垂直な軸1に沿って配置される。制御素子26は、図2および3に示された第一位置26Aおよび図4に示された第二位置26Bの間の軸1に沿って移動または変位するために適応される。
【0009】
バルブ本体12は、内部穴またはスロート28を含み、この内部穴またはスロート28は、制御素子26の周囲の間隙または隙間空間30を形成する寸法となっている。前記スロート28は、第一から第三ポート14,16,18のそれぞれに流体連通する(in fluid communication with)ために適応される。下記により一層詳しく説明するように、制御素子26は、当該制御素子26が第一および第二位置の間をシフトできるように、空気供給ポート24での圧力の変化に応答して移動する。
【0010】
バルブ本体12は、さらに、上部34および下部36を有する中央部またはベース32を、当該ベース32を通じて延びる穴38によって形成されるスロート28とともに含んでいる。ここに開示された例では、前記ポート14,16および18は、ベース32に形成されている。さらに具体的には、図2および3に示すように、第一ポート14はバルブ本体12のベース32を通じて延びる通常の線形通路を備えており、さらに第二および第三ポート16,18がターンを含んでいる。例えば、第二ポート16は、第一部16a、第二部16b、および第三部16cを含んでいる。同様に、第三ポート18は、第一部18a、第二部18b、および第三部18cを含んでいる。ここに開示された実施の形態においては、第二および第三ポート16,18の第二部16b,18cは、第一および第二部16a,16c,18a,18cに垂直に配置されている。また一方、代わりの実施形態は異なって構成されることもあり得る。
【0011】
ベース32の上部34は、上側バルブ挿入部40を受けるための寸法となっており、さらに、ベース32の下部36は下側バルブ挿入部42を受ける寸法となっている。上側バルブ挿入部40およびベース32の上部34は、スロート28内で上側チャンバ44を形成する寸法となっており、さらに、下側バルブ挿入部42およびベース32の下部36は、スロート28内で下側チャンバ46を形成する寸法となっている。望ましくは、前記バルブ挿入部40および42は、316ステンレス鋼で構成されている。制御素子26が図4に示されるように下寄りまたは第二位置であるときには、上側チャンバ44はスロート28に流体連通しており、さらに、制御素子26が図2および3に示されるように上寄りまたは第一位置であるときには、下側チャンバ46はスロート28に流体連通している。ここに開示される例では、第一ポート15は、穴48を経由してスロート28に流体連通しており、当該穴48は、上記で説明されているように、一般的に線形である。第二ポート16は、穴50を経由して上側チャンバ44に流体連通しており、当該穴50は、上記で説明されているように、第二ポートの第一、第二、および第三部16a,16b,16cを構成している。最後に、第三ポート18は、穴52を経由して下側チャンバ46に流体連通しており、当該穴52は、上記で説明されているように、第三ポート18の第一、第二、および第三部18a,18b,18cを含んでいる。ここに開示された例に従えば、第一ポート14は、図4の第二位置に制御素子26が位置することにより第二ポート16へ、あるいは、図2および3の第一位置に制御素子26が位置することにより第三ポート18へ、選択的な流体連通に至らせることができる。
【0012】
上側バルブ挿入部40は上側キャップ54によって固定され、さらに、下側バルブ挿入部42は下側キャップ56によって固定されている。望ましくは、上側バルブ挿入部40は、シール60およびバックアップリング62を有する外側チャネル58を含んでいる。より望ましくは、上側バルブ挿入部42は、シール66およびバックアップリング68を有する外側チャネル64を含んでいる。上側バルブ挿入部40は、制御素子25の上部72を受ける寸法である穴70を含んでいる。望ましくは、制御素子26の上部72は、シール76およびバックアップリング76を受ける寸法であるチャネル74を含んでいる。同様に、下側バルブ挿入部42は、制御素子26の下部82を受ける寸法である穴80を含んでいる。望ましくは、下部82は、シール86およびバックアップリング88を受ける寸法であるチャネル84を含んでいる。したがって、制御素子26は、前記各バルブ挿入部内の穴70および80によって、バルブ12内でシフト可能な滑り移動のためにガイドされている。前記バックアップリングは、前記適切なチャネルにおいて対応するシールの位置を維持する寸法であり設定されている樹脂リングを含んでいる。
【0013】
制御素子26に加えて、アクチュエータアセンブリ20は、上側キャップ54および上側バルブ挿入部40の上部94の間に形成された、ピストンチャンバ92に滑り移動可能に配置されるピストン90を含んでいる。ピストンチャンパ92は、ピストン90より上の領域96内での圧力の変化に応答してピストン90がピストンチャンバ92内で移動するように空気供給ポート24に流体連通している。ピストン90の下部98は、任意の適切な連結器によって制御素子26の上部72に連結している。ここに開示された例では、ピストン90を前記制御素子に固定する当該ピストン90の皿孔に、調節可能キャップねじ100が配置されている。キャップネジ100は、着脱可能カバー102によって覆われてもよい。スプリング91はピストン90を上方に付勢していると、続いて図2および3の第一位置に向かって制御素子26を付勢する。
【0014】
制御素子は、また、制御素子26の上部72および下部82の厚みまたは直径と比較して大きくてもよい厚みまたは直径を有する中央部104を含んでいる。中央部104は、上側および下側シート表面106および108を徐々に小さくすることによって両端の境界となっている。前記シート表面106および108は、徐々に小さくなっており、さらに望ましくは円錐台形状(frustoconical)となっている。前記シート表面106および108のそれぞれは、個々に狭窄部110,112へ遷移している。前記シート表面106は、ベース32およびスロート28の部分の一部の周囲により支えられる上側バルブシート114に対向して座する(seat)寸法および位置となっており、さらに、前記シート表面108は、ベース32およびスロート28の一部の周囲により支えられる上側バルブシート116に対向して座する寸法および位置となっている。ここに開示された実施形態では、上側バルブシート114は、第一ポート14および第二ポート16の第三部16cの間に配置される。さらに、下側バルブシート116は、第一ポート14および第三ポート18の第三部18cの間に配置されている。前述の他の方法では、第一ポート14が、上側および下側バルブシート114,116の間の場所でバルブ本体12のスロート28に連通している。第二ポート16は、第一ポート14から上側バルブシート114の反対側となる位置でスロート28に連通している。第三ポート18は、第一ポート14から下側バルブシート116の反対側となる位置でスロート28に連通している。
【0015】
さらに図2−4を参照すると、制御素子26は、狭窄部110における向こう側の前記シート表面106の反対側に形成された他のテーパ部107を含んでいる。同様に、制御素子26は、狭窄部112から前記シート表面108の反対側に形成された、さらに他のテーパ部109を含んでいる。ここで開示された実施例に従えば、前記シート表面106の露出領域はテーパ部107の露出領域と等しくなっている。したがって、制御素子26が図2および3の第一位置であれば、前記等しい露出領域上で作動する圧力は同じであり、それゆえ制御素子26は、効率的にバランスをとっている。制御素子26が図4の第二位置あれば、前記シート表面108の露出領域はテーパ部109の露出領域ともう一度等しくなる。それゆえ、等しい露出領域上で作動する圧力は同じである。
【0016】
空気供給ポート24は、空気供給に接続された供給ライン(示さない)を受けるために装着されている。前記空気供給は、例えば、約80psigおよび約150psigの間の圧力で、圧縮された工場空気(shop-air)のソースを供給することができる。ピストン90を移動させるために要求される力は、ピストン90の表面領域の作用である。
【0017】
前述した内容に基づけば、制御バルブ10内の制御素子26の位置はピストンキャビティ92へ圧縮空気を導くことによって制御できる、ということが認識されるであろう。例えば、前記キャビティ92へ供給される圧縮空気が不足していれば、スプリング91は、図2および3で描かれる上寄りの第一位置にピストン90を付勢すると、この第一位置は、前記バルブシート114をシールするように嵌め込む前記シート表面106をもたらす。また一方、ピストン上の領域への圧縮空気の導入は、ピストン90の先端上で作動する圧力を増加する。十分な圧力がスプリング91の付勢力を超えて加えられたときには、ピストン90およびそれゆえ制御素子26は、図2および3に示される位置から図4に示される位置へ下向きに移動する。したがって、前記シート表面106は前記シート114から離れるように移動し、前記シート表面118は前記シート116へ接触するように移動する。
【0018】
前記ポート14,16,18、および前述したチャンバおよび穴は、第一流れ経路として指定されたPATH1図2および3)および第二流れ経路として指定されたPATH2(図4)を明確にするために配置されている、ということが認識されるであろう。図2および3に示されるように、PATH1は、前記ポート14、穴48、スロート28、前記シート表面108および下側バルブシート116の間(制御素子26が上寄りまたは第一位置である事実の効力により)を通じ、下側チャンバ46を通じ、穴52を通じ、そして前記ポート18を通じて延びている。したがって、前記ポート14および18を通じて延びている第一流れ経路PATH1の少なくとも一部は、制御素子26の軸1に垂直に配置されている。下記により一層詳しく説明するように、前記ポート14,16,18のいずれかが加圧されていることにより、流体は異なる方向に流れることができる。
【0019】
次に、制御素子26が図4に説明された下側または第二位置にシフトしているときには、PATH2は、ポート14、穴48、スロート28、前記シート表面106および上側バルブシート114の間(制御素子26がすぐに(now)下寄りまたは第二位置となる事実の効力により)を通じ、上側チャンバ44を通じ、穴50を通じ、そして前記ポート16を通じて延びている。したがって、前記ポート14および16を通じて延びる第二流れ経路PATH2の少なくとも一部は、制御素子26の軸1に垂直に配置されている。
【0020】
高圧の適用であれば、また一方、前記ポート14、16または18の一つ以上での圧力は、約10,000psigから20,000psigの間まで増大するかもしれない。圧力前記ポート14,16,18のいずれかが加圧下であることにより、当該圧力は、制御素子26のテーパシート表面106,108の一つの上で作動するであろうし、そして、制御素子26を上向きまたは下向きへ促すであろう。
【0021】
そのように構成されれば、本発明の前記バルブ100は、約80psigおよび150psigの間の圧力で、空気供給ポート24を経由して、ピストン90の前記領域へ標準的な圧縮された工場空気を届けるよう操作されることができる。ピストン90の直径は、露出表面が前記シート表面であるよりも一層大きい表面領域を提供するので、相対的に低圧な工場空気は、スプリング91の力、または、前記処理システムにおける流体圧力によってもたらされた任意の上向きの力を超える十分な力を生成するために十分である。
【0022】
ここで開示された実施例に従えば、制御バルブ10は、多数の典型的な操作モードで用いられることができる。第一の典型低な操作モードは、図5A(制御素子26が第一位置である場合)および図5B(制御素子26が第二位置である場合)に説明されている。図5Aにおいては、前記ポート14は、圧力が第一流れ経路PATH1に沿って制御バルブ10に通じて導かれる(flow)とともに前記ポート18を通じて抜けるように、加圧されている。ポート16は遮断されている。制御素子26が第二位置にシフトしているときには、圧力は、ポート18が遮断されていれば、ポート14からポート16までのPATH2に沿って導かれる。
【0023】
第二の典型的な操作モードは、図6A(制御素子26が第一位置である場合)および図6B(制御素子26が第二位置である場合)に説明されている。圧力がポート16へ供給され、圧力が他の2つのポート14または19へ導かれないように、制御バルブ10は有効に閉じられている。制御素子26が第二位置にシフトされたときには、圧力は第二流れ経路PATH2に沿って導かれるであろうとともに、ポート16および14の間に導かれる。ポート18は遮断されている。制御素子26が第一位置に戻ったときには、前記導き(flow)はポート16から閉じられるが、ポート14の圧力は、ポート18に導かれるであろう。この場合は、ポート18は、ポート14のための排気ポートである。
【0024】
第三の典型的な操作モードは、図7A(制御素子26が第一位置にある場合)および図7B(制御素子26が第二位置にある場合)に説明されている。圧力がポート18からポート14へPATH1に沿って導かれる(flow)ように、圧力はポート18に加えられている。制御素子26が第二位置にシフトしたときには、流れはポート18からポート14に遮断されるが、流れはポート14の2つのポート16から許可されている。この状況では、ポート16は、ポート14のための排気ポートである。図6A,6B,7Aおよび7Bの実施例は、充填バルブおよび放出バルブ(あるいは、排気三元バルブ)の全てを双方とも形成している。さらに、図6Aおよび6Bの実施例は普通に閉じた三元バルブであり、さらに、図7Aおよび7Bの実施例は普通に開いた三元バルブである。
【0025】
第四の典型的な操作モードは、図8A(制御素子26が第一位置である場合)および図8B(制御素子26が第二位置である場合)に説明されている。供給はポート16へつながれるとともに、他の供給がポート18へつながれている。制御素子26が第一位置であるときには、流れはポート18からポート14まで進む。ポート16は閉じている。制御素子26が第二位置にシフトしたときには、流れはポート16からポート14まで進む。ポート18は閉じている。
【0026】
前記ポート14,16,18のそれぞれが制御素子26の軸1に垂直であるように、ここに開示されているが、代わりの実施形態では、前記ポート14,16,18の1つ以上が、制御素子26の軸1と比較して一般的な任意の角度で延びることができる。
【0027】
本開示は、ここまでは高圧適用のための制御バルブ10の描写を含んでいるが、本バルブ10は、また、圧力適用において用いられるためにも適用することができる。
【0028】
前述した内容を踏まえて、本開示の説明は、本発明の本質に従って構成される空気操作二方向制御バルブの例を単に提供することが認識されるべきである。本発明の精神および範囲から外れることのない変形および修飾は、素材を活用することについての変形も含め、添付した請求項の範囲内に入ることを意味している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ポート、第二ポートおよび第三ポートを規定するバルブ本体と、
バルブ本体内で、第一、第二および第三ポートのそれぞれへ流体連通して配置されているスロートと、
前記バルブ本体の前記スロート内に取り付けられた第一および第二バルブシートと、
前記バルブ本体の前記スロート内に配置され、第一シート表面および第二シート表面を有している制御素子であって、第一シート表面が第一バルブシートに対向して配座されている第一位置と、第二シート表面が第二バルブシートに対向して配座されている第二位置との間で移動可能な前記制御素子と、
前記制御素子が前記第二位置にあるときに、第二流れ経路に沿った前記スロートを経由した他の流体連通内である前記第一および第二ポートと、
前記制御素子が前記第一位置にあるときに、第一流れ経路に沿った前記スロートを経由した他の流体連通内である前記第一および第三ポートと、を備えている、高圧流体制御デバイス。
【請求項2】
前記第一、第二および第三ポートは、前記第一および第二位置の間で前記制御素子が移動する間の軸に垂直に配置されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
少なくとも前記第一および第二流れ経路の位置が、前記第一および第二位置の間で前記制御素子が移動する間の軸に垂直に配置されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記第一バルブシートは、前記第一および第二ポートの間に配置され、前記第二バルブシートは、前記第一および第三ポートの間に配置されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記第一シート表面は前記制御素子の第一テーパ部を構成しているとともに、前記第二シート表面は前記制御素子の第二テーパ部を構成している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
制御素子は第一小径部および第二小径部を備え、前記第一テーパ部は前記第一小径部へ遷移しているとともに前記第二テーパ部は前記第二小径部へ遷移している、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記制御素子は、第一小径部および第二小径部を備え、前記制御素子が前記第二位置にあるときに、前記第一小径部は前記第一流れ経路の部分を形成し、前記制御素子が前記第一位置にあるときに、前記第二小径部は前記第二流れ経路の部分を形成する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第一小径部は第一テーパシート表面に近接して配置されるとともに、前記第二小径部は第二テーパシート表面に近接して配置され、前記制御素子は前記第一および第二小径部の間の拡張部を含み、前記スロートはクリアランス空間を形成する前記拡張部よりも大きな寸法である、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記バルブ本体は、上側バルブキャップによって固定された上側バルブ挿入部および下側バルブキャップによって固定された下側バルブ挿入部を受ける大きさのベースを含み、前記第一流れ経路は前記ベースの上部および前記上側バルブインサートの間に形成された上側チャンバを含み、前記第二流れ経路は前記ベースの下部および前記下側バルブキャップの間に形成された下側チャンバを含んでいる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
さらに、前記上側バルブキャップ内に形成されるとともに空気供給源と相互に連通するために準備された制御開口を備え、当該制御開口は前記上側バルブキャップ内に形成されたピストン空洞内に配置された制御ピストンを含み、前記制御ピストンは、前記制御素子に操作可能なように連結するとともに、前記ピストン空洞内で変化した圧力に応答して、前記第一および第二位置の間で前記制御素子をシフトするために配置されている、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
第一ポート、第二ポートおよび第三ポートを規定するバルブ本体と、
前記バルブ本体で形成されたスロートと、
前記バルブ本体の前記スロート内に取り付けられた第一および第二バルブシートであって、当該第一バルブシートは前記第一および第二ポートの間に配置され、当該第二バルブシートは第一および第三ポートの間に配置される第一および第二バルブシートと、
前記バルブ本体の前記スロート内に配置され、第一シート表面および第二シート表面を備えている制御素子であって、第一シート表面が第一バルブシートに対向して配座されている第一位置と、第二シート表面が第二バルブシートに対向して配座されている第二位置との間で移動可能な前記制御素子と、
前記制御素子および前記スロートは、前記制御素子が前記第一位置にあるときには、第一流れ経路に沿った前記第一および第三ポートの間に連通する選択的流体を許可するとともに、さらに、前記制御素子が前記第二位置にあるときには、第二流れ経路の前記第一および第二ポートの間に連通する選択的流体を許可するために準備されている、高圧流体制御デバイス。
【請求項12】
前記第一、第二および第三ポートは、第一および第二位置の間で移動する前記制御素子に沿った軸に垂直に配置されている、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第一および第二流れ経路の少なくとも一部が、前記第一および第二位置の間で移動する制御素子に沿った軸に垂直に配置されている、請求項11に記載のデバイス。
【請求項14】
前記第一シート表面は前記制御素子の第一テーパ部を構成しているとともに、前記第二シート表面は前記制御素子の第二テーパ部を構成している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項15】
制御素子は第一小径部および第二小径部を備え、前記第一テーパ部は前記第一小径部へ遷移しているとともに前記第二テーパ部は前記第二小径部へ遷移している、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記制御素子は、第一小径部および第二小径部を備え、前記制御素子が前記第二位置にあるときに、前記第一小径部は前記第一流れ経路の部分を形成し、前記制御素子が前記第一位置にあるときに、前記第二小径部は前記第二流れ経路の部分を形成する、請求項11に記載のデバイス。
【請求項17】
前記第一小径部は第一テーパシート表面に近接して配置されるとともに、前記第二小径部は第二テーパシート表面に近接して配置され、前記制御素子は前記第一および第二小径部の間の拡張部を含み、前記スロートはクリアランス空間を形成する前記拡張部よりも大きな寸法である、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記バルブ本体は、上側バルブキャップによって固定された上側バルブ挿入部および下側バルブキャップによって固定された下側バルブ挿入部を受ける大きさのベースを含み、前記第一流れ経路は前記ベースの上部および前記上側バルブインサートの間に形成された上側チャンバを含み、前記第二流れ経路は前記ベースの下部および前記下側バルブキャップの間に形成された下側チャンバを含んでいる、請求項11に記載のデバイス。
【請求項19】
さらに、前記上側バルブキャップ内に形成されるとともに空気供給源と相互に連通するために準備された制御開口を備え、当該制御開口は前記上側バルブキャップ内に形成されたピストン空洞内に配置された制御ピストンを含み、前記制御ピストンは、前記制御素子に操作可能なように連結するとともに、前記ピストン空洞内で変化した圧力に応答して、前記第一および第二位置の間で前記制御素子をシフトするために配置されている、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
第一ポート、第二ポートおよび第三ポートを規定するバルブ本体と、
バルブ本体内で、第一、第二および第三ポートのそれぞれへ流体連通して配置されているスロートと、
前記バルブ本体の前記スロート内に取り付けられた第一および第二バルブシートと、
前記バルブ本体の前記スロート内に配置され、前記第一、第二および第三ポートに垂直に配置されている軸を含んでいる制御素子であって、前記第一バルブシートに関与する第一位置と、前記第二バルブシートに関与する第二位置との間の軸に沿って移動可能な制御素子と、
前記制御素子が前記第一位置にあるときに、第一流れ経路に沿った前記スロートを経由した他の流体連通内である前記第一および第三ポートと、
前記制御素子が前記第二位置にあるときに、第二流れ経路に沿った前記スロートを経由した他の流体連通内である前記第一および第二ポートと、を備えている、高圧流体制御デバイス。
【請求項20】
前記第一および第二流れ経路の少なくとも一部が、前記制御素子の軸に垂直に配置されている、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記第一バルブシートは、前記第一および第二ポートの間に配置され、前記第二バルブシートは、前記第一および第三ポートの間に配置されている、請求項19に記載のデバイス。
【請求項22】
前記第一シート表面は前記制御素子の第一テーパ部を構成しているとともに、前記第二シート表面は前記制御素子の第二テーパ部を構成している、請求項19に記載のデバイス。
【請求項23】
制御素子は第一小径部および第二小径部を備え、前記第一テーパ部は前記第一小径部へ遷移しているとともに前記第二テーパ部は前記第二小径部へ遷移している、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
前記制御素子は、第一小径部および第二小径部を備え、前記制御素子が前記第二位置にあるときに、前記第一小径部は前記第一流れ経路の部分を形成し、前記制御素子が前記第一位置にあるときに、前記第二小径部は前記第二流れ経路の部分を形成する、請求項19に記載のデバイス。
【請求項25】
前記第一小径部は第一テーパシート表面に近接して配置されるとともに、前記第二小径部は第二テーパシート表面に近接して配置され、前記制御素子は前記第一および第二小径部の間の拡張部を含み、前記スロートはクリアランス空間を形成する前記拡張部よりも大きな寸法である、請求項24に記載のデバイス。
【請求項26】
前記バルブ本体は、上側バルブキャップによって固定された上側バルブ挿入部および下側バルブキャップによって固定された下側バルブ挿入部を受ける大きさのベースを含み、前記第一流れ経路は前記ベースの上部および前記上側バルブインサートの間に形成された上側チャンバを含み、前記第二流れ経路は前記ベースの下部および前記下側バルブキャップの間に形成された下側チャンバを含んでいる、請求項19に記載のデバイス。
【請求項27】
さらに、前記上側バルブキャップ内に形成されるとともに空気供給源と相互に連通するために準備された制御開口を備え、当該制御開口は前記上側バルブキャップ内に形成されたピストン空洞内に配置された制御ピストンを含み、前記制御ピストンは、前記制御素子に操作可能なように連結するとともに、前記ピストン空洞内で変化した圧力に応答して、前記第一および第二位置の間で前記制御素子をシフトするために配置されている、請求項26に記載のデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate


【公表番号】特表2010−530050(P2010−530050A)
【公表日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512394(P2010−512394)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2008/066972
【国際公開番号】WO2008/157392
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(503246934)テスコム・コーポレーション (14)
【Fターム(参考)】