説明

Auコロイド塗布材

【課題】分散安定性が良く、液組成の経時変化が少ないAuコロイド塗布材を提供する。
【解決手段】Au粒子と前記Au粒子の表面に配位修飾した保護剤とにより構成され、前記保護剤が分子中に窒素を含む炭素骨格を有し、かつ前記窒素又は窒素を含む原子団をアンカーとしてAu粒子表面に配位修飾した構造を有するAuコロイド粒子をアミド化合物を含む分散媒に分散してなるAuコロイド塗布材において、前記分散媒はアミド化合物を25質量%以上含む分散媒であることを特徴とし、このAuコロイド塗布材を基体に塗布し焼結して得られたAu焼結層を有する部材の接触抵抗は長期間腐食性雰囲気に曝されても接触抵抗が上昇することが少ない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、分散安定性が良く、液組成の経時変化が少ないAuコロイド塗布材に関するものである。このAuコロイド塗布材を塗布して形成された塗布膜は焼結性に優れていることから、この塗布膜をチタン板、発泡チタン板、ステンレス鋼板など接触抵抗の高い基材表面に形成し焼結してAu焼結膜を形成すると、接触抵抗の低いチタン板、発泡チタン板、ステンレス鋼板を作製することができ、このAu焼結膜を形成した接触抵抗の低いチタン板、発泡チタン板、ステンレス鋼板は長期間腐食性雰囲気に曝されても接触抵抗が上昇することが少なく、このAuコロイド塗布材を用いて作製した接触抵抗の小さい発泡チタン板、発泡チタン板、ステンレス鋼板は、例えば固体高分子形燃料電池の空気極材、燃料極材、セパレータなどとして使用される。
【背景技術】
【0002】
平均粒径:1〜60nmの範囲内にあるAu粒子と前記Au粒子の表面に配位修飾した保護剤とにより構成され、前記保護剤が分子中に窒素を含む炭素骨格を有し、かつ前記窒素又は窒素を含む原子団をアンカーとしてAu粒子表面に配位修飾した構造を有するAuコロイド粒子を、アミド化合物(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)を含む分散媒に所定の割合で混合して分散させたAuコロイド塗布材はすでに知られおり、前記Auコロイド塗布材に含まれる分散媒は、水、アルコール、グリコール、ジメチルスルホキシドの中の1種又は2種以上を合計で80質量%を含有し、アミド化合物の一種であるN,N−ジメチルホルムアミドを20質量%未満含むことも知られている。
そして、この従来のAuコロイド塗布材を基材表面に塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜の分散媒を除去したのち温度:15〜450℃で1〜60分間加熱することにより比抵抗:1×10−3Ω・cm以下の導電膜付き基材を作製することも知られている(特許文献1参照)。
【0003】
さらに、近年、これらAuコロイド塗布材を固体高分子形燃料電池における燃料極、空気極、セパレータなどの基材に塗布してこの基材の接触抵抗を低下させ、固体高分子形燃料電池の性能を向上させ、長期間使用できる固体高分子形燃料電池の研究が進められている。固体高分子形燃料電池は、電解質の片面に触媒を伴った導電性多孔質体からなる空気極が形成され、電解質のもう一方の片面に同じく触媒を伴った導電性多孔質体からなる燃料極が形成されており、かかる構造を有する固体高分子形燃料電池を複数個重ねた構造を有している。空気極と第一セパレータが接しており、燃料極と第二セパレータがそれぞれ接していることが一般に知られており、その接触抵抗は低いことが必要である。セパレータとしてはカーボン板や金属板が、導電性多孔質体としてはカーボンペーパーと呼ばれるカーボン繊維の不織布や多孔質金属が一般に用いられている。多孔質金属としては、多孔質発泡チタン板が知られている。
【0004】
前記発泡チタン板は、チタン粉末、水溶性樹脂結合剤、可塑剤、起泡剤、発泡剤および水を用意し、これらを配合し混合して発泡スラリーを作製し、得られた発泡スラリーをドクターブレード法によりPETフィルム上に板状に成形し、恒温高湿度槽に供給し、そこで発泡させたのち温風乾燥を行い、スポンジ状グリーン成形体を作製し、この成形体をPETフィルムから剥がし、アルミナ板上に載せ、不活性ガス雰囲気中で加熱して脱脂し、続いて真空焼結炉に装入し焼結することにより気孔率90%以上を有する多孔質な発泡チタン板を作製することができることが知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2006−76283号公報
【特許文献2】特開2007−107091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来のAuコロイド塗布材は、分散安定性が十分でなく、さらに揮発しやすい分散媒化合物が多く含まれていることから塗布工程において分散媒が揮発し、それによってAuコロイド塗布材に含まれる分散媒の構成が変化し、Auコロイド塗布材の経時変化が起こりやすいために、従来のAuコロイド塗布材を使用して形成したAu膜の膜厚が経時的に一定しない。また、従来のAuコロイド塗布材を使用して固体高分子形燃料電池における接触抵抗の少ない燃料極、空気極、セパレータなどの構成部材を作製しても、従来のAuコロイド塗布材を使用して形成した塗布膜の焼結性が悪いために、この塗布膜を焼結してAu焼結膜を形成しようとしても大きなAu焼結膜に成長せず、この大きなAu焼結膜に成長しないAu焼結膜を基材表面に形成した部材を使用して作製した燃料極、空気極、セパレータなどを組み込んだ固体高分子形燃料電池は、燃料極、空気極、セパレータなどの接触抵抗が増加するようになって固体高分子形燃料電池の性能が低下し、長期間使用できる信頼性のある導電膜を形成することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明者らは、分散安定性に優れ、分散媒の揮発を少なくして経時変化が小さく、さらに優れた焼結性を有する塗布膜を得ることができるAuコロイド塗布材を開発すべく研究を行った。その結果、
(イ)従来のAuコロイド塗布材に含まれる分散媒に含まれるアミド化合物の含有量に比べてアミド化合物が一層多く含まれる分散媒を使用して作製したAuコロイド塗布材は、分散安定性に一層優れ、分散媒中に高沸点のアミド化合物が一層多く含まれることから揮発量が少なくなって経時変化が小さく、さらにアミド化合物が一層多く含まれる分散媒を使用して作製したAuコロイド塗布材を塗布して形成した塗布膜の焼結性が優れていることから大きく成長したAu焼結膜を得ることができ、この大きく成長したAu焼結膜を有する部材は、長期間接触抵抗を低い状態に維持することができる、
(ロ)前記分散媒に含まれるアミド化合物は25質量%以上(100質量%も含む)含有した分散媒であることが好ましい、という研究結果が得られたのである。
【0007】
この発明は、かかる研究結果に基づいてなされたものであって、
(1)Au粒子と前記Au粒子の表面に配位修飾した保護剤とにより構成され、前記保護剤が分子中に窒素を含む炭素骨格を有し、かつ前記窒素又は窒素を含む原子団をアンカーとしてAu粒子表面に配位修飾した構造を有するAuコロイド粒子をアミド化合物を含む分散媒に分散してなるAuコロイド塗布材において、前記分散媒は、アミド化合物を25質量%以上含む分散媒であるAuコロイド塗布材、に特徴を有するものである。
前記分散媒に含まれるアミド化合物の量を25質量%以上としたのは、分散媒に含まれるアミド化合物の量を25質量%未満では経時変化が大きくなり、さらに塗布膜の焼結性が低下して基体表面に大きく成膜したAu焼結膜を成膜することができないので好ましくないからである。
【0008】
前記前記アミド化合物は、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N,N‘,N’−テトラメチル尿素、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、カルバミド酸エステルなどが好ましい。したがって、この発明は、
(2)前記アミド化合物は、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N,N‘,N’−テトラメチル尿素、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、カルバミド酸エステルの中の1種又は2種以上である(1)記載のAuコロイド塗布材、に特徴を有するものである。
【0009】
この発明のAuコロイド塗布材に含まれる前記Au粒子の平均粒径は、従来のAuコロイド塗布材に含まれる前記Au粒子の平均粒径と同じであり、1〜60nmの範囲内にある。したがって、この発明は、
(3)前記Au粒子の平均粒径は、1〜60nmの範囲内にある前記(1)または(2)記載のAuコロイド塗布材、に特徴を有するものである。
【0010】
この発明のAuコロイド塗布材に含まれるAu粒子は0.02〜5質量%の範囲内にあることが好ましい。Au粒子が0.02質量%未満では十分な導電性を得るためにはAuコロイド液を何度も重ねて塗布する必要があり、量産性に劣るので好ましくなく、一方、質量%を越えて含有すると、Auコロイド液の分散安定性が劣化したり、塗布時に必要以上のAuが基板上に塗布されてしまい、材料コスト的に好ましくないからである。
したがって、この発明は、
(4)前記Au粒子は0.02〜5質量%含まれる前記(1)、(2)または(3)記載のAuコロイド塗布材、に特徴を有するものである。
【0011】
前記(1)、(2)、(3)または(4)記載のAuコロイド塗布材を基材に塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜を加熱して焼結することにより形成したAu焼結膜は、基材表面に大きな島状のAu焼結膜が連続接合して基材表面を被覆し、その被覆面積が大きくなり、この被覆面積の大きなAu焼結膜を形成した部材は腐食性雰囲気に長期間曝されても接触抵抗の低下が少なく、この部材を用いて作製した燃料極、空気極およびセパレータを固体高分子形燃料電池は長期に亘って高性能を維持することができる。したがって、この発明は、
(5)前記(1)、(2)、(3)または(4)記載のAuコロイド塗布材を用いてAu膜を形成した固体高分子形燃料電池における接触抵抗の低い燃料極、空気極またはセパレータ、に特徴を有するものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明のAuコロイド塗布材は、分散安定性に一層優れ、分散媒の揮発が少なくなって経時変化が小さく、さらにこの発明のAuコロイド塗布材を塗布して形成した塗布膜は焼結性に優れることから基材表面に大きな島状のAu焼結膜を形成することができ、この大きな島状の連結膜を形成した部材は腐食雰囲気に曝されても長期間接触抵抗が低い状態に維持することができ、この部材を固体高分子形燃料電池の空気極、燃料極、セパレータなどの部材として使用した場合、固体高分子形燃料電池の性能を長期間高性能に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
Au塩として塩化金酸を用意し、
保護剤前駆体として1−アミノ−2−プロパノールを用意し、
還元剤としてジメチルアミンボランを用意し、
さらに、分散媒を作製するための物質として水、ジアセトンアルコール、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N,N,N−テトラメチル尿素、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、カルバミド酸エステルを用意した。
【0014】
実施例1
保護剤前駆体である1−アミノ−2−プロパノール:12.0gにAu濃度が0.2質量%になるように塩化金酸を溶解したメタノール液を徐々に投入した混合溶液を調製した。次にこの混合溶液に還元剤であるジメチルアミンボランを適量添加したのち、60℃に保温し、この保温した混合溶液をマグネチックスターラーで撹拌しながらAuコロイド粒子が生成して赤色を呈するまで還元し、この還元した混合溶液を室温まで冷却し、冷却後、混合溶液を限外ろ過法により脱塩を行い、表1に示されるアミド化合物を分散媒としてAuコロイドを得た。このAuコロイドに水を適宜添加して濃度を調節し、Auコロイド粒子を水に分散させたAu濃度:4.0質量%の本発明金コロイド塗布材1〜10および従来金コロイド塗布材1を得た。
これら本発明金コロイド塗布材1〜10および従来金コロイド塗布材1について、下記の相溶試験により分散安定性を評価し、これらの結果を表1に示した。
【0015】
相溶試験:
溶媒(具体的には表1に示される分散媒):3gに本発明金コロイド塗布材1〜10および従来金コロイド塗布材1を1滴(約0.02g)滴下して約100倍に希釈し、凝集、沈殿、色変化あるかを目視にて観察し、赤色を呈しているAuコロイド塗布材を分散安定性が良いと判断して○、色が変化したものを△、凝集、沈殿したものを分散安定性が悪いとして×を付し、その結果を表1〜3に示した。さらに、基板としてチタン板を用意した。
【0016】
【表1】

【0017】
表1に示される結果から、本発明金コロイド塗布材1〜10は色が変化せず、したがって、本発明金コロイド塗布材1〜10は従来金コロイド塗布材1に比べて分散安定性に一層優れていることがわかる。
【0018】
実施例2
保護剤前駆体である1−アミノ−2−プロパノール:12.0gにAu濃度が0.2質量%になるように塩化金酸を溶解したメタノール液を徐々に投入した混合溶液を調製した。次にこの混合溶液に還元剤であるジメチルアミンボランを適量添加したのち、60℃に保温し、冷却後、混合溶液を限外ろ過法により脱塩を行い、表2に示されるN,N−ジメチルホルムアミド含有量の異なる分散媒を有する本発明金コロイド塗布材11〜16および従来金コロイド塗布材2を得た。
これら本発明金コロイド塗布材11〜16および従来金コロイド塗布材2を用い多孔質チタンおよび板状チタンにディップコーティング法にて塗布したのち、大気中、温度:60℃、1時間保持することにより乾燥して塗布膜を形成し、この塗布膜を大気中、温度:400℃で30分間保持の条件で焼結することによりAu焼結膜を形成し、接触抵抗の低い多孔質チタンおよび板状チタンを作製した。この接触抵抗の低い多孔質チタンは未処理板状チタンと、接触抵抗の低い板状チタンは未処理カーボン不織布との接触抵抗を測定し、その値(初期値)を1.0とした。
その後、寿命加速試験として1mol/LのHSO酸性水溶液中に80℃で100時間浸漬した後、上記接触抵抗の変化を初期値と比較し、相対値で表2に示した。
【0019】
【表2】

【0020】
表2に示される結果から、N,N−ジメチルホルムアミド:25質量%以上含む分散媒を用いて作製した本発明金コロイド塗布材11〜16では初期値からの接触抵抗の変化率が1.0〜1.3倍と、N,N−ジメチルホルムアミド:20質量%含む分散媒を用いて作製した従来金コロイド塗布材2の2.5〜2.8倍に比較し小さく、燃料電池使用環境下で長寿命であることが判る。
【0021】
実施例3
表3に示されるN,N−ジメチルホルムアミド以外のアミド化合物を含む分散媒を用いて作製したAu濃度:0.25質量%の本発明金コロイド塗布材17〜24を用い多孔質チタンまたは板状チタンにディップコーティング法にて塗布したのち、大気中、温度:60℃、1時間保持することにより乾燥して塗布膜を形成し、この塗布膜を大気中、温度:400℃で30分間保持の条件で焼結することによりAu焼結膜を形成し、接触抵抗の低い多孔質チタンおよび板状チタンを作製した。この接触抵抗の低い多孔質チタンは未処理板状チタンと、接触抵抗の低い板状チタンは未処理カーボン不織布との接触抵抗を測定し、その値(初期値)を1.0とした。
その後、腐食加速試験として1mol/LのHSO酸性水溶液中に80℃で100時間浸漬した後、上記接触抵抗の変化を初期値と比較し、相対値で表3に示した。
【0022】
【表3】

【0023】
表3に示される結果から、N,N−ジメチルホルムアミド以外のアミド化合物を含む分散媒を用いて作製した本発明金コロイド塗布材17〜24では初期値からの接触抵抗の変化率が1.0〜1.3倍と、表2の従来金コロイド塗布材2の2.5〜2.8倍に比較し小さく、燃料電池使用環境下で長寿命であることが判る。
表3に示される長寿命であった本発明金コロイド塗布材19を使用して形成した塗布膜を焼結して得られたAu焼結膜と劣化が激しかった表2の従来金コロイド塗布材2を使用して形成した塗布膜を焼結して得られたAu焼結膜の腐食加速試験前の微細組織をSEM(Scanning Electron Microscopy)で観察し、その組織写真を図1および図2に示した。図1に示される本発明金コロイド塗布材19を使用して形成した塗布膜を焼結して得られたAu焼結膜の写真では金微細組織が大きく、400℃での焼結・粒成長がかなり進行しているのに対し、図2に示される従来金コロイド塗布材2を使用して形成した塗布膜を焼結して得られたAu焼結膜ではコロイド合成直後のAu粒径(数十nm)を維持したままで周囲のAu粒子との焼結・粒成長が乏しいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明金コロイド塗布材19を使用して形成した塗布膜を焼結して得られたAu焼結膜のSEM写真である。
【図2】従来金コロイド塗布材2を使用して形成した塗布膜を焼結して得られたAu焼結膜のSEM写真である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Au粒子と前記Au粒子の表面に配位修飾した保護剤とにより構成され、前記保護剤が分子中に窒素を含む炭素骨格を有し、かつ前記窒素又は窒素を含む原子団をアンカーとしてAu粒子表面に配位修飾した構造を有するAuコロイド粒子をアミド化合物を含む分散媒に分散してなるAuコロイド塗布材において、前記分散媒は、アミド化合物を25質量%以上含む分散媒であることを特徴とするAuコロイド塗布材。
【請求項2】
前記アミド化合物は、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N,N‘,N’−テトラメチル尿素、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、カルバミド酸エステルの中の1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載のAuコロイド塗布材。
【請求項3】
前記Au粒子の平均粒径は、1〜60nmの範囲内にあることを特徴とする請求項1または2記載のAuコロイド塗布材。
【請求項4】
前記Au粒子は0.02〜5質量%含まれることを特徴とする請求項1、2または3記載のAuコロイド塗布材。
【請求項5】
前記請求項1、2、3または4記載のAuコロイド塗布材を用いてAu膜を形成して作製した固体高分子形燃料電池における燃料極、空気極またはセパレータ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−160953(P2010−160953A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−2168(P2009−2168)
【出願日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(000006264)三菱マテリアル株式会社 (4,417)
【Fターム(参考)】