CG画像確認システム
【課題】システムの巨大化を抑制すると共に、コストを削減することができるCG画像描画装置を提供する。
【解決手段】データサーバに格納されたCG画像描画用データに基づいて送出用のCG画像である送出用画像を描画するN(N≧2)個の描画装置と、描画装置が描画する送出用画像の次のCG画像であるNEXT画像を前記CG画像描画用データに基づいて描画するNEXT画像描画機と、描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出すると共にNEXT画像描画機へNEXT画像の送出指令を送出するN(N≧2)個のコントロール端末とがネットワークを介して接続されるCG画像確認システムであって、各コントロール端末でNEXT画像の送出前事前確認を行う際、各コントロール端末から送出指令を受けるNEXT画像描画機は、M(M<N)個のNEXT画像描画機とする。
【解決手段】データサーバに格納されたCG画像描画用データに基づいて送出用のCG画像である送出用画像を描画するN(N≧2)個の描画装置と、描画装置が描画する送出用画像の次のCG画像であるNEXT画像を前記CG画像描画用データに基づいて描画するNEXT画像描画機と、描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出すると共にNEXT画像描画機へNEXT画像の送出指令を送出するN(N≧2)個のコントロール端末とがネットワークを介して接続されるCG画像確認システムであって、各コントロール端末でNEXT画像の送出前事前確認を行う際、各コントロール端末から送出指令を受けるNEXT画像描画機は、M(M<N)個のNEXT画像描画機とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送で用いるCG(Computer Graphics)画像を送出する前に事前確認するためのCG画像確認システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CGの利用が増え、これをリアルタイムにデータ処理し、それに基づくCGを描画(生成)する装置が製品化されている(特許文献1参照)。これらのCGを描画する装置(描画装置)は、コンピュータを使用しており、放送番組などに使用されている。
この描画装置を放送番組などに使用して、描画装置から連続的に送出される複数のCG画像を事前確認しようとする場合、CG画像を送出するための描画装置であるCG画像送出用描画装置とは別に、CG画像の送出前事前確認を行うための事前確認用描画装置を設け、事前確認用描画装置でCG画像を確認した後、このCG画像をCG画像送出用描画装置に描画させて、送出するようにしていた。
【特許文献1】特開2001−243073号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記の従来技術では、CG画像送出用描画装置が複数台存在する場合、それぞれに事前確認用描画装置が必要となり、システムが巨大化すると共に、ハイビジョン制作が基本の現状においては、コスト的にも非常に高いものとなっていた。
そこで本発明では、システムの巨大化を抑制すると共に、コストを削減することができるCG画像描画確認システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の目的を達成するために、請求項1に係るCG画像確認システムは、CG画像描画用データを格納するデータサーバと、このデータサーバに格納された前記CG画像描画用データに基づいて送出用のCG画像である送出用画像を描画するN(N≧2)個の描画装置と、この描画装置が描画する送出用画像の次のCG画像であるNEXT画像を前記CG画像描画用データに基づいて描画するM(M<N)個のNEXT画像描画機と、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出すると共に前記NEXT画像描画機へNEXT画像の送出指令を送出するN(N≧2)個の制御端末とがネットワークを介して接続されるCG画像確認システムであって、前記制御端末は、NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出し、前記NEXT画像描画機から前記NEXT画像を受信した後、前記NEXT画像の描画指令を前記描画装置に送出する前に、前記NEXT画像を表示することを特徴とする。
【0005】
このように構成したことにより、NEXT画像描画機は、描画装置と同じ台数用意するのではなく、描画装置に比べて少ない台数用意するだけで、描画装置で次に描画されるNEXT画像を事前に制御端末の操作画面上に表示させて確認することができる。
【0006】
更に、請求項2に係るCG画像確認システムは、請求項1記載のCG画像確認システムにおいて、前記制御端末は、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出するための送出ボタンを備え、前記送出ボタンを押下したタイミングで、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出し、前記NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出することを特徴とする。
【0007】
このように構成したことにより、送出ボタンを押下して、前記制御端末が前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出すると、前記描画装置に前記送出用画像が描画されるだけでなく、前記NEXT画像が前記制御端末の操作画面に表示させることができる。
【0008】
更に、請求項3に係るCG画像確認システムは、請求項2記載のCG画像確認システムにおいて、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出する前に、前記制御端末に表示された前記送出用画像以降のCG画像であるAFTER画像の送出指令を前記制御端末が前記NEXT画像描画機に送出したとき、前記NEXT画像描画機は、前記CG画像描画用データに基づいて描画した前記AFTER画像を前記制御端末に送出することを特徴とする。
【0009】
このように構成したことにより、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出する前に、前記AFTER画像を前記制御端末の操作画面上に表示させることができる。
【0010】
更に、請求項4に係るCG画像確認システムは、請求項1乃至3記載のCG画像確認システムにおいて、前記制御端末に記憶手段を備え、前記NEXT画像を前記制御端末に表示した後、前記制御端末は前記記憶手段に前記NEXT画像を格納することを特徴とする。
【0011】
このように構成したことにより、前記描画装置に前記NEXT画像の描画指令を送出した後でも、前記NEXT画像は前記記憶手段に格納されているため、前記記憶手段から前記NEXT画像を呼び出して前記制御端末の操作画面上に表示させることができる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、システムの巨大化を抑制すると共に、ハイビジョン制作が基本の現状において、コストを削減することができる。また、制御端末の操作者は、制御端末から視線をずらすことなく、描画装置で次に描画されるNEXT画像を事前に確認することができるため、操作ミスの防止を実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、送出ボタンを押下しただけで、描画装置に送出用画像が描画させるだけでなく、制御端末の操作画面上に表示された前記NEXT画像の事前確認も行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、送出用画像の描画指令を送出する前に、予め、送出用画像以降の画像(AFTER画像)を制御端末の操作画面上で確認することができる。
請求項4に記載の発明によれば、描画指令の送出済のCG画像を制御端末の操作画面上で確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態であるCG画像確認システムについて、説明する。
<1.本発明の一実施形態のCG画像確認システムの構成>
まず、本発明の一実施形態のCG画像確認システムの構成について、図1を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態のCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施形態のCG画像確認システムは、N台のコントロール端末(制御端末)1−1〜1−N、N台の描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3、データサーバ4を有し、これらの各機器は、ネットワーク6を介して接続される。更に、各描画装置2−1〜2−Nには、それぞれ映像分配器9−1〜9−Nが接続されており、映像分配器9−1〜9−Nは、それぞれスクリーンモニタ5及び切換器7が接続されている。そして、切換器7にはオンエア用信号線が接続される。なお、コントロール端末1−1〜1−N、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3、データサーバ4は、コンピュータである。また、コントロール端末1−1〜1−Nには、記憶装置8−1〜8−Nが接続されているかもしくは内蔵されている。
【0015】
<2.本実施形態のCG画像確認システムの各機器>
次に、本実施形態のCG画像確認システムの各機器について、説明する。
データサーバ4は、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3にテレビジョン放送に用いるCG画像を描画させるためのデータを格納し、これらのデータを、常時、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3に出力するものである。なお、CG画像を描画させるためのデータの具体例については、後記する。
【0016】
描画装置2−1〜2−Nは、コントロール端末1−1〜1−NからCG画像の描画指令を受信したとき、前記のCG画像を描画させるためのデータを用いてCG画像を描画し、このCG画像を映像分配器9−1〜9−Nを介してスクリーンモニタ5と切換器7に送出するものである。
【0017】
NEXT画像描画機3は、コントロール端末1−1〜1−NからNEXT画像の送出指令を受信したとき、NEXT画像を描画後、キャプチャし、このキャプチャしたNEXT画像の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報をコントロール端末1−1〜1−Nに送出するものである。なお、NEXT画像とは、描画装置2−1〜2−Nで次に描画されるCG画像のことである。即ち、現時点で描画装置2−1〜2−Nに描画されているCG画像の次のCG画像のことである。
【0018】
コントロール端末1−1〜1−Nは、テレビジョン放送に用いられ、描画装置2−1〜2−Nで次に描画されるCG画像(NEXT画像)を、事前にNEXT画像描画機3から受信してコントロール端末1−1〜1−Nの操作画面上に表示するものである。この表示により、NEXT画像の事前確認を行う端末である。
【0019】
コントロール端末1−1は描画装置2−1を、コントロール端末1−2は描画装置2−2を、………、コントロール端末1−Nは描画装置2−Nを制御することにより、描画装置2−1、描画装置2−2、………、描画装置2−Nで次に描画されるCG画像の事前確認は、即ち、NEXT画像の事前確認は、それぞれ対応するコントロール端末1−1、コントロール端末1−2、………、コントロール端末1−Nで行う。そして、NEXT画像の事前確認を行う際、NEXT画像描画機3でキャプチャされて送出されたNEXT画像の画像ファイルを受信することにより、このNEXT画像をコントロール端末1−1〜1−Nの操作画面上に表示するため、表示されたNEXT画像を操作者が目視することで行う。
【0020】
なお、NEXT画像の画像ファイルではなく、NEXT画像の画像ファイルの保存先情報がNEXT画像描画機3からコントロール端末1−1〜1−Nに送出する場合もあるが、その場合の動作説明については、後記する。
【0021】
スクリーンモニタ5は、コントロール端末1−1〜1−Nと同じ部屋に設置された表示装置であり、例えば、描画装置2−1〜2−Nで描画される全てのCG画像をマトリックス状に表示するものである。従って、コントロール端末1−1〜1−Nの操作者は、スクリーンモニタ5を目視することにより、描画装置2−1〜2−Nで描画されるCG画像を確認することができる。なお、描画装置2−1〜2−NからCG画像信号が映像分配器9−1〜9−Nを介してスクリーンモニタ5に送出されることにより、描画装置2−1〜2−Nで描画される全てのCG画像がスクリーンモニタ5に表示される。
【0022】
切換器7は、描画装置2−1〜2−NからのCG画像信号がそれぞれ映像分配器9−1〜9−Nを介して入力されることで、N個のCG画像を切り換えて出力することにより、オンエア用の映像を生成して出力するものである。
記憶装置8−1〜8−Nは、コントロール端末1−1〜1−Nに接続されるかもしくは内蔵され、コントロール端末1−1〜1−NがNEXT画像描画機3から受信したNEXT画像を操作画面上に表示した後、このNEXT画像を格納するものである。
ネットワーク6は、コントロール端末1−1〜1−N、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3、データサーバ4が互いに接続されるようにしたものである。
映像分配器9−1〜9−Nは、描画装置2−1〜2−Nから出力されたCG画像信号をスクリーンモニタ5及び切換器7に出力するものである。
【0023】
以上の構成により、本実施形態のCG画像確認システムは、コントロール端末1−1〜1−Nからの指令によりNEXT画像描画機3で描画され、キャプチャされ、送出されたCG画像の画像ファイルを受信する毎に、コントロール端末1−1〜1−Nの操作画面にCG画像が表示されることで、操作者がCG画像の確認を行い、確認後、描画装置2−1〜2−NにCG画像を描画させ、これらのCG画像を、それぞれ映像分配器9−1〜9−Nを介してスクリーンモニタ5及び切換器7に出力させている。この出力により、スクリーンモニタ5では描画装置2−1〜2−Nで描画されたCG画像が表示され、一方、切換器7では、描画装置2−1〜2−Nで描画されたN個のCG画像を切り換えて出力することにより、オンエア用の映像を生成して出力する。
【0024】
<3.本実施形態のCG画像確認システムの動作>
次に、本実施形態のCG画像確認システムを参議院選挙の開票速報番組に用いた場合を例にして、本実施形態のCG画像確認システムの動作について、以下、図2〜10を用いて、説明する。
【0025】
(3.1 データサーバ4の動作)
データサーバ4は、CG画像を生成するためのデータとして、参議院における与野党の勢力分布、各政党の獲得議席数、各都道府県選挙区での出口調査結果等のデータが格納されている。なお、データサーバ4は、上位の装置(図示せず)に対して前記データの送出を要求することで、上位の装置(図示せず)から最新のデータが送出されることにより、参議院における与野党の勢力分布、各政党の獲得議席数、各都道府県選挙区の出口調査結果等のデータが最新の状態で更新される。そして、データが更新される毎に、これらのデータが描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3に送出される。
【0026】
(3.2 コントロール端末1−1〜1−Nによる事前確認用CG画像選択)
コントロール端末1−1〜1−Nでは、まず、コントロール端末1−1〜1−Nの各々の操作者による操作によって、前記の参議院における与野党の勢力分布図、各政党の獲得議席数グラフ、各都道府県選挙区の出口調査結果グラフ等の開票状況に係るCG画像の内、如何なるCG画像の送出前事前確認を行うかを、選択する。なお、如何なるCG画像の送出前事前確認を行うかを操作者が選択するときには、コントロール端末1−1〜1−Nの操作画面には、図2に示す画像が表示される。なお、図2は、事前確認するCG画像を選択するときにコントロール端末1−1〜1−Nに表示される画像を示す図である。
【0027】
図2に示す画像が表示されている状態で、例えばA地域(県)ボタン200をマウス(図示せず)でクリックすることで選択した後、TAKEボタン201をマウス(図示せず)でクリックしたとき、図3の通り、A地域(県)選挙区の出口調査結果のグラフが表示される。また、図2に示す画像が表示されている状態で、例えば各政党の獲得議席数ボタン202をマウス(図示せず)でクリックすることで選択した後、TAKEボタン201をマウス(図示せず)でクリックしたとき、図4の通り、各政党の獲得議席数グラフが表示される。ここでは、コントロール端末1−1の操作者が、参議院勢力ボタン205をマウス(図示せず)でクリックすることで、参議院における与野党の勢力分布図を選択した場合を例にして、図5、図6を用いて説明する。
【0028】
なお、図5は、コントロール端末1−1の動作を示すフローチャート、図6は、コントロール端末1−1、描画装置2−1、NEXT画像描画機3との間で行われる信号送受を時系列で示した図である。
【0029】
(3.3 コントロール端末1−1で選択したシーンA−1のCG画像の送出指令)
コントロール端末1−1に、図2に示す画像が表示されている状態(ステップ501)で、操作者が、参議院勢力ボタン205をマウス(図示せず)でクリックすることで参議院における与野党の勢力分布図を選択する(ステップ502)と、選択したCG画像に関する送出指令を、即ち、参議院における与野党の勢力分布図のCG画像に関する送出指令を、NEXT画像描画機3に出力する(ステップS503)。選択したCG画像は、図7の通り、1つだけでなく複数存在する場合、CG画像の描画順序が予め決められているため、冒頭に描画することになっているCG画像をNEXT画像描画機3に描画させ送出させるよう指令をだす。
【0030】
なお、図7は、参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像群の図である。このCG画像群は、シーンA−1、シーンA−2、シーンA−3の3つのCG画像から構成されているため、図6の信号線(a)の通り、シーンA−1のCG画像をNEXT画像描画機3に送出させるよう指令をだす。
【0031】
(3.4 NEXT画像描画機3によるシーンA−1のCG画像送出)
NEXT画像描画機3は、シーンA−1のCG画像の送出指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党の勢力分布に関するデータに基づき、シーンA−1のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(b)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0032】
なお、キャプチャした画像ファイルは動画像の画像ファイルではなく、静止画像の画像ファイルである。従って、NEXT画像描画機3で描画されたシーンA−1のCG画像が動画像であったとしても、キャプチャした画像ファイルは静止画像の画像ファイルであることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0033】
(3.5 コントロール端末1−1によるシーンA−1のCG画像の表示、格納)
コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3から送出されたシーンA−1の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信した(ステップS504)とき、シーンA−1に係る静止画像またはシーンA−1の画像ファイルの保存先情報を、操作画面上に表示する。シーンA−1の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−1の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像が、図8の通り、操作画面上に表示される(ステップS505)。図8は、コントロール端末1−1に表示されるシーンA−1のCG画像を示す図である。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像が、図8の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0034】
そして、シーンA−1に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS508)。なお、シーンA−1は最後のCG画像では無いため、詳細は後記するが、最後のCG画像である旨の情報を受信する(ステップS506)ことは無いことにより、最後のCG画像である旨の表示は行わない(ステップS507)。
また、シーンA−1だけでなく、シーンA−2、シーンA−3の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報をコントロール端末1−1が受信したときも、同様にして、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像が操作画面上に表示されると共に、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像がコントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される。
【0035】
(3.6 シーンA−1のCG画像の事前確認後の処理の選択)
そして、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−1に係る静止画像の事前確認が行われた後、コントロール端末1−1に下記(1)の処理を行わせるかまたは下記(2)の処理を行わせるかを操作者の操作により選択する。なお、下記(1)の処理を選択する場合には、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックし(ステップS510)、下記(2)の処理を選択する場合には、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS509)。
【0036】
(1)シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像(AFTER画像)をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させてから、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
(2)シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像(AFTER画像)をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させることは行わず、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
【0037】
(3.7 上記(1)の処理を選択した場合のコントロール端末1−1、描画装置2−1、NEXT画像描画機3の動作)
上記(1)の処理を選択した場合について、以下、説明する。
まず、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS510)と、コントロール端末1−1は、図6の信号線(c)の通り、シーンA−1以降のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS511)。
【0038】
NEXT画像描画機3がシーンA−1以降のCG画像の送出指令を受信したとき、シーンA−2のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(d)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0039】
コントロール端末1−1は、キャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信する(ステップS512)と、シーンA−2は最後のCG画像では無いため、最後のCG画像である旨の情報を受信することなく(ステップS513)、前記と同様にして、シーンA−2に係る静止画像またはシーンA−2の画像ファイルの保存先情報が、操作画面上に表示される。シーンA−2の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−2の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示される(ステップS514)。図9は、コントロール端末1−1に表示されるシーンA−2のCG画像を示す図である。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
そして、シーンA−2に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS515)。
【0040】
シーンA−2に係る静止画像がコントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納された後、更に、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS510)と、コントロール端末1−1は、図6の信号線(e)の通り、シーンA−2以降のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS511)。
【0041】
NEXT画像描画機3が、シーンA−2以降のCG画像の送出指令を受信すると、シーンA−3のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(f)の通り、コントロール端末1−1に送出する。更に、シーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報も、図6の信号線(g)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0042】
コントロール端末1−1は、キャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信する(ステップS512)と共に、シーンA−3が最後のCG画像である旨の情報を受信する(ステップS513)。両情報を受信すると、前記と同様にして、シーンA−3に係る静止画像またはシーンA−3の画像ファイルの保存先情報が、操作画面上に表示されると共に、シーンA−3に係る静止画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報も表示される。シーンA−3の画像ファイルの保存先情報を受信した場合、保存先情報を受信したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−3の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示される(ステップS516)。更に、シーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報も表示される(ステップS517)。図10は、コントロール端末1−1に表示されるシーンA−3のCG画像を示す図である。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0043】
そして、シーンA−3に係る静止画像及びシーンA−3が最後のCG画像である旨の情報が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、シーンA−3に係る静止画像がコントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS518)。
【0044】
以上の通り、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−1に係る静止画像の事前確認が行われた後、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックすることでシーンA−1のCG画像の描画指令を送出する前に、シーンA−2、A−3に係る静止画像をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させて事前確認することができる。
【0045】
事前確認後、操作者の操作により、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS519)と、シーンA−1は最後のCG画像ではないため(ステップS520)、コントロール端末1−1は、図6の信号線(h)の通り、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する(ステップS521)。更に、コントロール端末1−1は、図6の信号線(i)の通り、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出するだけでなく、シーンA−2のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS522)。
【0046】
描画装置2−1は、コントロール端末1−1からシーンA−1のCG画像の描画指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党勢力分布のデータに基づき、シーンA−1のCG画像の描画を行い、このシーンA−1の画像データをスクリーンモニタ5と切換器7とに映像分配器9−1を介して出力する。
【0047】
一方、NEXT画像描画機3は、コントロール端末1−1からシーンA−2のCG画像の送出指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党勢力分布のデータに基づき、シーンA−2のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(j)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0048】
なお、前記の通り、キャプチャした画像ファイルは動画像の画像ファイルではなく、静止画像の画像ファイルである。従って、NEXT画像描画機3で描画されたシーンA−2のCG画像が動画像であったとしても、キャプチャした画像ファイルは静止画像の画像ファイルであることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0049】
コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3から送出されたシーンA−2の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信した(ステップS523)とき、シーンA−2に係る静止画像またはシーンA−2の画像ファイルの保存先情報を、操作画面上に表示する。シーンA−2の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−2の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示される(ステップS505)。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0050】
そして、シーンA−2に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS508)。なお、既に、シーンA−2に係る静止画像が記憶装置8−1に格納されている場合には、操作画面上に表示されたシーンA−2に係る静止画像が記憶装置8−1に上書きされることで、記憶装置8−1に格納されるシーンA−2に係る静止画像が更新される。
【0051】
(3.8 シーンA−2のCG画像の事前確認後の処理の選択)
そして、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−2に係る静止画像の事前確認が行われた後、前記の通り、コントロール端末1−1に下記(1)の処理を行わせるかまたは下記(2)の処理を行わせるかを操作者の操作により選択する。なお、下記(1)の処理を選択する場合には、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックし、下記(2)の処理を選択する場合には、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする。
【0052】
(1)シーンA−3に係る静止画像をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させてから、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
(2)シーンA−3に係る静止画像をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させることは行わず、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
【0053】
(3.9 上記(2)の処理を選択した場合のコントロール端末1−1、描画装置2−1、NEXT画像描画機3の動作)
上記(2)の処理を選択した場合について、以下、説明する。
事前確認後、操作者の操作により、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS509)と、コントロール端末1−1は、図6の信号線(k)の通り、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する(ステップS521)。更に、コントロール端末1−1は、図6の信号線(l)の通り、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出するだけでなく、シーンA−3のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS522)。
【0054】
描画装置2−1は、コントロール端末1−1からシーンA−2のCG画像の描画指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党の勢力分布のデータに基づき、シーンA−2のCG画像の描画を行い、このシーンA−2の画像データをスクリーンモニタ5と切換器7とに映像分配器9−1を介して出力する。
【0055】
一方、NEXT画像描画機3は、コントロール端末1−1からシーンA−3のCG画像の送出指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党の勢力分布のデータに基づき、シーンA−3のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(m)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0056】
なお、前記の通り、キャプチャした画像ファイルは動画像の画像ファイルではなく、静止画像の画像ファイルである。従って、NEXT画像描画機3で描画されたシーンA−3のCG画像が動画像であったとしても、キャプチャした画像ファイルは静止画像の画像ファイルであることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0057】
更に、NEXT画像描画機3は、図6の信号線(n)の通り、シーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報もコントロール端末1−1に送出する。
【0058】
コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3から送出されたシーンA−3の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信した(ステップS523)とき、シーンA−3に係る静止画像またはシーンA−3の画像ファイルの保存先情報を、操作画面上に表示する。シーンA−3の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−3の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示される(ステップS505)。なお、前記保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0059】
更に、コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3からシーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報を受信した(ステップS506)とき、シーンA−3が最後のCG画像である旨の情報が、図10の通り、コントロール端末1−1の操作画面上に表示される(ステップS507)。
【0060】
更にまた、シーンA−3に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されると共に、シーンA−3が最後のCG画像である旨の情報が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS508)。なお、既に、シーンA−3に係る静止画像が記憶装置8−1に格納されている場合には、操作画面上に表示されたシーンA−3に係る静止画像が記憶装置8−1に上書きされることで、記憶装置8−1に格納されるシーンA−3に係る静止画像が更新される。
【0061】
(3.10 シーンA−3のCG画像の事前確認後の処理)
そして、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−3のCG画像の事前確認が行われた後、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS509)と、図6の信号線(o)の通り、シーンA−3のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。このシーンA−3のCG画像は最後のCG画像である(ステップS520)ことにより、シーンA−3のCG画像を描画装置2−1に描画させて出力させた後(ステップS524)、参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像の事前確認が終了する。
【0062】
終了後、図2に示す画像がコントロール端末1−1の操作画面に表示される(ステップS501)。更に、コントロール端末1−1で、参議院における与野党の勢力分布図、各政党の獲得議席数グラフ、各都道府県での出口調査結果等の開票状況に係るCG画像の内、如何なるCG画像の送出前事前確認を行うかを、操作者の操作によって選択した際、同様にして、選択したCG画像の送出前事前確認を行うことができる。
【0063】
また、参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像の事前確認が終了後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1には、シーンA−1、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像が格納されているため、操作者が所定の操作を行うことにより、シーンA−1、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像を、即ち、既に描画装置2−1で描画されて送出されたCG画像を、コントロール端末1−1の操作画面上で表示して、再度確認することができる。
【0064】
以上の通り、描画装置2−1に描画させて送出されるCG画像を、事前に対応するコントロール端末1−1の操作画面上に表示することによって、CG画像の送出前事前確認を行うことができる。更に、CG画像の送出前事前確認を行った後、描画装置2−1にCG画像を描画させて出力させる前に、このCG画像よりも後で描画装置2−1に描画されて出力されることになっているCG画像を、コントロール端末1−1の操作画面上に表示することができるため、送出前事前確認を行ったCG画像よりも後で描画装置2−1に描画されて出力されることになっているCG画像の確認も前もって行うことができる。
【0065】
また、同様にして、描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて送出させるCG画像を、事前に対応するコントロール端末1−2、コントロール端末1−3、………、コントロール端末1−Nの操作画面上に表示することによって、CG画像の送出前事前確認を行うことができる。
【0066】
更に、CG画像の送出前事前確認を行った後、このCG画像を描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて出力させる前に、このCG画像よりも後で描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて出力されることになっているCG画像を、コントロール端末1−2、コントロール端末1−3、………、コントロール端末1−Nの操作画面上に表示することができる。従って、送出前事前確認を行ったCG画像よりも後で描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて出力させることになっているCG画像の確認も前もって行うことができる。
【0067】
以上の通り、本実施形態のCG画像確認システムは、各描画装置2−1、2−2、………、2−Nで描画され送出されるテレビジョン放送用のCG画像を、対応するコントロール端末1−1、1−2、………、1−Nで事前確認することができる。また、事前確認後、このCG画像を各描画装置2−1、2−2、………、2−Nで描画させて送出させる前に、このCG画像よりも後で各描画装置2−1、2−2、………、2−Nで描画されて出力されることになっているCG画像を、対応するコントロール端末1−1、1−2、………、1−Nで確認することができる。
【0068】
更に、本実施形態のCG画像確認システムは、データサーバ4から所定の都道府県の選挙区での当確者情報が各描画装置2−1、2−2、………、2−Nに送出されたとき、コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nからの描画指令により、各描画装置2−1、2−2、………、2−NがCG画像を描画中であっても、このCG画像の描画を中断し、前記選挙区での当確者情報に関するCG画像を描画して送出する。
【0069】
例えば、A地域(県)選挙区での当確者情報がデータサーバ4から各描画装置2−1、2−2、………、2−Nに送出されたとき、各描画装置2−1、2−2、………、2−NがCG画像を描画中であっても、このCG画像の描画を中断し、図3の通り、A地域(県)選挙区で当確者となった候補者を把握できるCG画像を描画して送出する。
【0070】
更にまた、本実施形態のCG画像確認システムは、各コントロール端末1−1、1−2、………、1−NでCG画像の送出前事前確認を行う際、各コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nからアクセスを受けるNEXT画像描画機は、NEXT画像描画機3のみであることにより、システムの巨大化を抑制しているため、システムのコストを削減することができる。なお、1台のNEXT画像描画機3にアクセスが集中することとなるため、前記の通り、NEXT画像描画機3で描画されたCG画像が動画像であったとしても、コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nに送出する画像ファイルは静止画像の画像ファイルとすることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0071】
一方、比較例として、図11のように、NEXT画像描画機3(3−1、3−2、………、3−N)が、描画装置2(2−1、2−2、………、2−N)、コントロール端末1(1−1、1−2、………、1−N)の台数と同数だけ有するCG画像確認システムでは、本実施形態のCG画像確認システムに比べてシステムが巨大化することにより、システムのコストを抑えることができないという不具合を有する。なお、図11は比較例のCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【0072】
このCG画像確認システムでは、各コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nが、対応する描画装置2−1、2−2、………、2−Nに描画するCG画像を事前に操作画面上に表示して確認する場合、対応するNEXT画像描画機3−1、3−2、………、3−NからこのCG画像の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信している。
【0073】
なお、本実施形態のCG画像確認システムでは、NEXT画像描画機は1台のみを有しているが、これに限定されるものではない。例えば、NEXT画像描画機の台数が描画装置、コントロール端末の台数よりも少ない台数であるのならば、NEXT画像描画機を複数有するようにしても良い。NEXT画像描画機を複数有することにより、例えば、複数のコントロール端末からCG画像の送出指令がほぼ同時刻に送出されたときでも、分散処理をすることができる。即ち、複数のCG画像の送出要求に対してそれぞれのNEXT画像描画機が各々のCG画像をキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を対応するコントロール端末に送出することができる。その結果、NEXT画像描画機が1台のみ有している場合に比べて、CG画像のキャプチャ、キャプチャした画像ファイルまたはキャプチャした画像ファイルの保存先情報のコントロール端末への送出を、高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、事前確認するCG画像を選択するときにコントロール端末に表示される画像を示す図である。
【図3】A地域(県)選挙区の出口調査結果のグラフである。
【図4】各政党の獲得議席数グラフである。
【図5】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおけるコントロール端末の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末、描画装置、NEXT画像描画機との間で行われる信号送受を時系列で示した図である。
【図7】参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像群の図である。
【図8】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末に表示されるシーンA−1のCG画像を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末に表示されるシーンA−2のCG画像を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末に表示されるシーンA−3のCG画像を示す図である。
【図11】比較例のCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0075】
1(1−1〜1−N) コントロール端末
2(2−1〜2−N) 描画装置
3(3−1〜3−N) NEXT画像描画機
4 データサーバ
5 スクリーンモニタ
6 ネットワーク
7 切換器
8−1〜8−N 記憶装置
9−1〜9−N 映像分配器
200 A地域(県)ボタン
201 TAKEボタン
202 各政党の獲得議席数ボタン
203 先画像確認ボタン
204 送出ボタン
205 参議院勢力ボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送で用いるCG(Computer Graphics)画像を送出する前に事前確認するためのCG画像確認システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CGの利用が増え、これをリアルタイムにデータ処理し、それに基づくCGを描画(生成)する装置が製品化されている(特許文献1参照)。これらのCGを描画する装置(描画装置)は、コンピュータを使用しており、放送番組などに使用されている。
この描画装置を放送番組などに使用して、描画装置から連続的に送出される複数のCG画像を事前確認しようとする場合、CG画像を送出するための描画装置であるCG画像送出用描画装置とは別に、CG画像の送出前事前確認を行うための事前確認用描画装置を設け、事前確認用描画装置でCG画像を確認した後、このCG画像をCG画像送出用描画装置に描画させて、送出するようにしていた。
【特許文献1】特開2001−243073号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記の従来技術では、CG画像送出用描画装置が複数台存在する場合、それぞれに事前確認用描画装置が必要となり、システムが巨大化すると共に、ハイビジョン制作が基本の現状においては、コスト的にも非常に高いものとなっていた。
そこで本発明では、システムの巨大化を抑制すると共に、コストを削減することができるCG画像描画確認システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の目的を達成するために、請求項1に係るCG画像確認システムは、CG画像描画用データを格納するデータサーバと、このデータサーバに格納された前記CG画像描画用データに基づいて送出用のCG画像である送出用画像を描画するN(N≧2)個の描画装置と、この描画装置が描画する送出用画像の次のCG画像であるNEXT画像を前記CG画像描画用データに基づいて描画するM(M<N)個のNEXT画像描画機と、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出すると共に前記NEXT画像描画機へNEXT画像の送出指令を送出するN(N≧2)個の制御端末とがネットワークを介して接続されるCG画像確認システムであって、前記制御端末は、NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出し、前記NEXT画像描画機から前記NEXT画像を受信した後、前記NEXT画像の描画指令を前記描画装置に送出する前に、前記NEXT画像を表示することを特徴とする。
【0005】
このように構成したことにより、NEXT画像描画機は、描画装置と同じ台数用意するのではなく、描画装置に比べて少ない台数用意するだけで、描画装置で次に描画されるNEXT画像を事前に制御端末の操作画面上に表示させて確認することができる。
【0006】
更に、請求項2に係るCG画像確認システムは、請求項1記載のCG画像確認システムにおいて、前記制御端末は、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出するための送出ボタンを備え、前記送出ボタンを押下したタイミングで、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出し、前記NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出することを特徴とする。
【0007】
このように構成したことにより、送出ボタンを押下して、前記制御端末が前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出すると、前記描画装置に前記送出用画像が描画されるだけでなく、前記NEXT画像が前記制御端末の操作画面に表示させることができる。
【0008】
更に、請求項3に係るCG画像確認システムは、請求項2記載のCG画像確認システムにおいて、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出する前に、前記制御端末に表示された前記送出用画像以降のCG画像であるAFTER画像の送出指令を前記制御端末が前記NEXT画像描画機に送出したとき、前記NEXT画像描画機は、前記CG画像描画用データに基づいて描画した前記AFTER画像を前記制御端末に送出することを特徴とする。
【0009】
このように構成したことにより、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出する前に、前記AFTER画像を前記制御端末の操作画面上に表示させることができる。
【0010】
更に、請求項4に係るCG画像確認システムは、請求項1乃至3記載のCG画像確認システムにおいて、前記制御端末に記憶手段を備え、前記NEXT画像を前記制御端末に表示した後、前記制御端末は前記記憶手段に前記NEXT画像を格納することを特徴とする。
【0011】
このように構成したことにより、前記描画装置に前記NEXT画像の描画指令を送出した後でも、前記NEXT画像は前記記憶手段に格納されているため、前記記憶手段から前記NEXT画像を呼び出して前記制御端末の操作画面上に表示させることができる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、システムの巨大化を抑制すると共に、ハイビジョン制作が基本の現状において、コストを削減することができる。また、制御端末の操作者は、制御端末から視線をずらすことなく、描画装置で次に描画されるNEXT画像を事前に確認することができるため、操作ミスの防止を実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、送出ボタンを押下しただけで、描画装置に送出用画像が描画させるだけでなく、制御端末の操作画面上に表示された前記NEXT画像の事前確認も行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、送出用画像の描画指令を送出する前に、予め、送出用画像以降の画像(AFTER画像)を制御端末の操作画面上で確認することができる。
請求項4に記載の発明によれば、描画指令の送出済のCG画像を制御端末の操作画面上で確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態であるCG画像確認システムについて、説明する。
<1.本発明の一実施形態のCG画像確認システムの構成>
まず、本発明の一実施形態のCG画像確認システムの構成について、図1を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態のCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施形態のCG画像確認システムは、N台のコントロール端末(制御端末)1−1〜1−N、N台の描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3、データサーバ4を有し、これらの各機器は、ネットワーク6を介して接続される。更に、各描画装置2−1〜2−Nには、それぞれ映像分配器9−1〜9−Nが接続されており、映像分配器9−1〜9−Nは、それぞれスクリーンモニタ5及び切換器7が接続されている。そして、切換器7にはオンエア用信号線が接続される。なお、コントロール端末1−1〜1−N、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3、データサーバ4は、コンピュータである。また、コントロール端末1−1〜1−Nには、記憶装置8−1〜8−Nが接続されているかもしくは内蔵されている。
【0015】
<2.本実施形態のCG画像確認システムの各機器>
次に、本実施形態のCG画像確認システムの各機器について、説明する。
データサーバ4は、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3にテレビジョン放送に用いるCG画像を描画させるためのデータを格納し、これらのデータを、常時、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3に出力するものである。なお、CG画像を描画させるためのデータの具体例については、後記する。
【0016】
描画装置2−1〜2−Nは、コントロール端末1−1〜1−NからCG画像の描画指令を受信したとき、前記のCG画像を描画させるためのデータを用いてCG画像を描画し、このCG画像を映像分配器9−1〜9−Nを介してスクリーンモニタ5と切換器7に送出するものである。
【0017】
NEXT画像描画機3は、コントロール端末1−1〜1−NからNEXT画像の送出指令を受信したとき、NEXT画像を描画後、キャプチャし、このキャプチャしたNEXT画像の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報をコントロール端末1−1〜1−Nに送出するものである。なお、NEXT画像とは、描画装置2−1〜2−Nで次に描画されるCG画像のことである。即ち、現時点で描画装置2−1〜2−Nに描画されているCG画像の次のCG画像のことである。
【0018】
コントロール端末1−1〜1−Nは、テレビジョン放送に用いられ、描画装置2−1〜2−Nで次に描画されるCG画像(NEXT画像)を、事前にNEXT画像描画機3から受信してコントロール端末1−1〜1−Nの操作画面上に表示するものである。この表示により、NEXT画像の事前確認を行う端末である。
【0019】
コントロール端末1−1は描画装置2−1を、コントロール端末1−2は描画装置2−2を、………、コントロール端末1−Nは描画装置2−Nを制御することにより、描画装置2−1、描画装置2−2、………、描画装置2−Nで次に描画されるCG画像の事前確認は、即ち、NEXT画像の事前確認は、それぞれ対応するコントロール端末1−1、コントロール端末1−2、………、コントロール端末1−Nで行う。そして、NEXT画像の事前確認を行う際、NEXT画像描画機3でキャプチャされて送出されたNEXT画像の画像ファイルを受信することにより、このNEXT画像をコントロール端末1−1〜1−Nの操作画面上に表示するため、表示されたNEXT画像を操作者が目視することで行う。
【0020】
なお、NEXT画像の画像ファイルではなく、NEXT画像の画像ファイルの保存先情報がNEXT画像描画機3からコントロール端末1−1〜1−Nに送出する場合もあるが、その場合の動作説明については、後記する。
【0021】
スクリーンモニタ5は、コントロール端末1−1〜1−Nと同じ部屋に設置された表示装置であり、例えば、描画装置2−1〜2−Nで描画される全てのCG画像をマトリックス状に表示するものである。従って、コントロール端末1−1〜1−Nの操作者は、スクリーンモニタ5を目視することにより、描画装置2−1〜2−Nで描画されるCG画像を確認することができる。なお、描画装置2−1〜2−NからCG画像信号が映像分配器9−1〜9−Nを介してスクリーンモニタ5に送出されることにより、描画装置2−1〜2−Nで描画される全てのCG画像がスクリーンモニタ5に表示される。
【0022】
切換器7は、描画装置2−1〜2−NからのCG画像信号がそれぞれ映像分配器9−1〜9−Nを介して入力されることで、N個のCG画像を切り換えて出力することにより、オンエア用の映像を生成して出力するものである。
記憶装置8−1〜8−Nは、コントロール端末1−1〜1−Nに接続されるかもしくは内蔵され、コントロール端末1−1〜1−NがNEXT画像描画機3から受信したNEXT画像を操作画面上に表示した後、このNEXT画像を格納するものである。
ネットワーク6は、コントロール端末1−1〜1−N、描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3、データサーバ4が互いに接続されるようにしたものである。
映像分配器9−1〜9−Nは、描画装置2−1〜2−Nから出力されたCG画像信号をスクリーンモニタ5及び切換器7に出力するものである。
【0023】
以上の構成により、本実施形態のCG画像確認システムは、コントロール端末1−1〜1−Nからの指令によりNEXT画像描画機3で描画され、キャプチャされ、送出されたCG画像の画像ファイルを受信する毎に、コントロール端末1−1〜1−Nの操作画面にCG画像が表示されることで、操作者がCG画像の確認を行い、確認後、描画装置2−1〜2−NにCG画像を描画させ、これらのCG画像を、それぞれ映像分配器9−1〜9−Nを介してスクリーンモニタ5及び切換器7に出力させている。この出力により、スクリーンモニタ5では描画装置2−1〜2−Nで描画されたCG画像が表示され、一方、切換器7では、描画装置2−1〜2−Nで描画されたN個のCG画像を切り換えて出力することにより、オンエア用の映像を生成して出力する。
【0024】
<3.本実施形態のCG画像確認システムの動作>
次に、本実施形態のCG画像確認システムを参議院選挙の開票速報番組に用いた場合を例にして、本実施形態のCG画像確認システムの動作について、以下、図2〜10を用いて、説明する。
【0025】
(3.1 データサーバ4の動作)
データサーバ4は、CG画像を生成するためのデータとして、参議院における与野党の勢力分布、各政党の獲得議席数、各都道府県選挙区での出口調査結果等のデータが格納されている。なお、データサーバ4は、上位の装置(図示せず)に対して前記データの送出を要求することで、上位の装置(図示せず)から最新のデータが送出されることにより、参議院における与野党の勢力分布、各政党の獲得議席数、各都道府県選挙区の出口調査結果等のデータが最新の状態で更新される。そして、データが更新される毎に、これらのデータが描画装置2−1〜2−N、NEXT画像描画機3に送出される。
【0026】
(3.2 コントロール端末1−1〜1−Nによる事前確認用CG画像選択)
コントロール端末1−1〜1−Nでは、まず、コントロール端末1−1〜1−Nの各々の操作者による操作によって、前記の参議院における与野党の勢力分布図、各政党の獲得議席数グラフ、各都道府県選挙区の出口調査結果グラフ等の開票状況に係るCG画像の内、如何なるCG画像の送出前事前確認を行うかを、選択する。なお、如何なるCG画像の送出前事前確認を行うかを操作者が選択するときには、コントロール端末1−1〜1−Nの操作画面には、図2に示す画像が表示される。なお、図2は、事前確認するCG画像を選択するときにコントロール端末1−1〜1−Nに表示される画像を示す図である。
【0027】
図2に示す画像が表示されている状態で、例えばA地域(県)ボタン200をマウス(図示せず)でクリックすることで選択した後、TAKEボタン201をマウス(図示せず)でクリックしたとき、図3の通り、A地域(県)選挙区の出口調査結果のグラフが表示される。また、図2に示す画像が表示されている状態で、例えば各政党の獲得議席数ボタン202をマウス(図示せず)でクリックすることで選択した後、TAKEボタン201をマウス(図示せず)でクリックしたとき、図4の通り、各政党の獲得議席数グラフが表示される。ここでは、コントロール端末1−1の操作者が、参議院勢力ボタン205をマウス(図示せず)でクリックすることで、参議院における与野党の勢力分布図を選択した場合を例にして、図5、図6を用いて説明する。
【0028】
なお、図5は、コントロール端末1−1の動作を示すフローチャート、図6は、コントロール端末1−1、描画装置2−1、NEXT画像描画機3との間で行われる信号送受を時系列で示した図である。
【0029】
(3.3 コントロール端末1−1で選択したシーンA−1のCG画像の送出指令)
コントロール端末1−1に、図2に示す画像が表示されている状態(ステップ501)で、操作者が、参議院勢力ボタン205をマウス(図示せず)でクリックすることで参議院における与野党の勢力分布図を選択する(ステップ502)と、選択したCG画像に関する送出指令を、即ち、参議院における与野党の勢力分布図のCG画像に関する送出指令を、NEXT画像描画機3に出力する(ステップS503)。選択したCG画像は、図7の通り、1つだけでなく複数存在する場合、CG画像の描画順序が予め決められているため、冒頭に描画することになっているCG画像をNEXT画像描画機3に描画させ送出させるよう指令をだす。
【0030】
なお、図7は、参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像群の図である。このCG画像群は、シーンA−1、シーンA−2、シーンA−3の3つのCG画像から構成されているため、図6の信号線(a)の通り、シーンA−1のCG画像をNEXT画像描画機3に送出させるよう指令をだす。
【0031】
(3.4 NEXT画像描画機3によるシーンA−1のCG画像送出)
NEXT画像描画機3は、シーンA−1のCG画像の送出指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党の勢力分布に関するデータに基づき、シーンA−1のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(b)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0032】
なお、キャプチャした画像ファイルは動画像の画像ファイルではなく、静止画像の画像ファイルである。従って、NEXT画像描画機3で描画されたシーンA−1のCG画像が動画像であったとしても、キャプチャした画像ファイルは静止画像の画像ファイルであることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0033】
(3.5 コントロール端末1−1によるシーンA−1のCG画像の表示、格納)
コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3から送出されたシーンA−1の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信した(ステップS504)とき、シーンA−1に係る静止画像またはシーンA−1の画像ファイルの保存先情報を、操作画面上に表示する。シーンA−1の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−1の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像が、図8の通り、操作画面上に表示される(ステップS505)。図8は、コントロール端末1−1に表示されるシーンA−1のCG画像を示す図である。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像が、図8の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0034】
そして、シーンA−1に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS508)。なお、シーンA−1は最後のCG画像では無いため、詳細は後記するが、最後のCG画像である旨の情報を受信する(ステップS506)ことは無いことにより、最後のCG画像である旨の表示は行わない(ステップS507)。
また、シーンA−1だけでなく、シーンA−2、シーンA−3の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報をコントロール端末1−1が受信したときも、同様にして、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像が操作画面上に表示されると共に、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像がコントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される。
【0035】
(3.6 シーンA−1のCG画像の事前確認後の処理の選択)
そして、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−1に係る静止画像の事前確認が行われた後、コントロール端末1−1に下記(1)の処理を行わせるかまたは下記(2)の処理を行わせるかを操作者の操作により選択する。なお、下記(1)の処理を選択する場合には、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックし(ステップS510)、下記(2)の処理を選択する場合には、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS509)。
【0036】
(1)シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像(AFTER画像)をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させてから、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
(2)シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像(AFTER画像)をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させることは行わず、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
【0037】
(3.7 上記(1)の処理を選択した場合のコントロール端末1−1、描画装置2−1、NEXT画像描画機3の動作)
上記(1)の処理を選択した場合について、以下、説明する。
まず、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS510)と、コントロール端末1−1は、図6の信号線(c)の通り、シーンA−1以降のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS511)。
【0038】
NEXT画像描画機3がシーンA−1以降のCG画像の送出指令を受信したとき、シーンA−2のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(d)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0039】
コントロール端末1−1は、キャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信する(ステップS512)と、シーンA−2は最後のCG画像では無いため、最後のCG画像である旨の情報を受信することなく(ステップS513)、前記と同様にして、シーンA−2に係る静止画像またはシーンA−2の画像ファイルの保存先情報が、操作画面上に表示される。シーンA−2の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−2の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示される(ステップS514)。図9は、コントロール端末1−1に表示されるシーンA−2のCG画像を示す図である。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
そして、シーンA−2に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS515)。
【0040】
シーンA−2に係る静止画像がコントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納された後、更に、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS510)と、コントロール端末1−1は、図6の信号線(e)の通り、シーンA−2以降のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS511)。
【0041】
NEXT画像描画機3が、シーンA−2以降のCG画像の送出指令を受信すると、シーンA−3のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(f)の通り、コントロール端末1−1に送出する。更に、シーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報も、図6の信号線(g)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0042】
コントロール端末1−1は、キャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信する(ステップS512)と共に、シーンA−3が最後のCG画像である旨の情報を受信する(ステップS513)。両情報を受信すると、前記と同様にして、シーンA−3に係る静止画像またはシーンA−3の画像ファイルの保存先情報が、操作画面上に表示されると共に、シーンA−3に係る静止画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報も表示される。シーンA−3の画像ファイルの保存先情報を受信した場合、保存先情報を受信したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−3の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示される(ステップS516)。更に、シーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報も表示される(ステップS517)。図10は、コントロール端末1−1に表示されるシーンA−3のCG画像を示す図である。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0043】
そして、シーンA−3に係る静止画像及びシーンA−3が最後のCG画像である旨の情報が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、シーンA−3に係る静止画像がコントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS518)。
【0044】
以上の通り、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−1に係る静止画像の事前確認が行われた後、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックすることでシーンA−1のCG画像の描画指令を送出する前に、シーンA−2、A−3に係る静止画像をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させて事前確認することができる。
【0045】
事前確認後、操作者の操作により、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS519)と、シーンA−1は最後のCG画像ではないため(ステップS520)、コントロール端末1−1は、図6の信号線(h)の通り、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する(ステップS521)。更に、コントロール端末1−1は、図6の信号線(i)の通り、シーンA−1のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出するだけでなく、シーンA−2のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS522)。
【0046】
描画装置2−1は、コントロール端末1−1からシーンA−1のCG画像の描画指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党勢力分布のデータに基づき、シーンA−1のCG画像の描画を行い、このシーンA−1の画像データをスクリーンモニタ5と切換器7とに映像分配器9−1を介して出力する。
【0047】
一方、NEXT画像描画機3は、コントロール端末1−1からシーンA−2のCG画像の送出指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党勢力分布のデータに基づき、シーンA−2のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(j)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0048】
なお、前記の通り、キャプチャした画像ファイルは動画像の画像ファイルではなく、静止画像の画像ファイルである。従って、NEXT画像描画機3で描画されたシーンA−2のCG画像が動画像であったとしても、キャプチャした画像ファイルは静止画像の画像ファイルであることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0049】
コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3から送出されたシーンA−2の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信した(ステップS523)とき、シーンA−2に係る静止画像またはシーンA−2の画像ファイルの保存先情報を、操作画面上に表示する。シーンA−2の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−2の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示される(ステップS505)。なお、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−2に係る静止画像が、図9の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0050】
そして、シーンA−2に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS508)。なお、既に、シーンA−2に係る静止画像が記憶装置8−1に格納されている場合には、操作画面上に表示されたシーンA−2に係る静止画像が記憶装置8−1に上書きされることで、記憶装置8−1に格納されるシーンA−2に係る静止画像が更新される。
【0051】
(3.8 シーンA−2のCG画像の事前確認後の処理の選択)
そして、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−2に係る静止画像の事前確認が行われた後、前記の通り、コントロール端末1−1に下記(1)の処理を行わせるかまたは下記(2)の処理を行わせるかを操作者の操作により選択する。なお、下記(1)の処理を選択する場合には、先画像確認ボタン203をマウス(図示せず)でクリックし、下記(2)の処理を選択する場合には、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする。
【0052】
(1)シーンA−3に係る静止画像をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させてから、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
(2)シーンA−3に係る静止画像をコントロール端末1−1の操作画面上に表示させることは行わず、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。
【0053】
(3.9 上記(2)の処理を選択した場合のコントロール端末1−1、描画装置2−1、NEXT画像描画機3の動作)
上記(2)の処理を選択した場合について、以下、説明する。
事前確認後、操作者の操作により、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS509)と、コントロール端末1−1は、図6の信号線(k)の通り、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する(ステップS521)。更に、コントロール端末1−1は、図6の信号線(l)の通り、シーンA−2のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出するだけでなく、シーンA−3のCG画像の送出指令をNEXT画像描画機3に送出する(ステップS522)。
【0054】
描画装置2−1は、コントロール端末1−1からシーンA−2のCG画像の描画指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党の勢力分布のデータに基づき、シーンA−2のCG画像の描画を行い、このシーンA−2の画像データをスクリーンモニタ5と切換器7とに映像分配器9−1を介して出力する。
【0055】
一方、NEXT画像描画機3は、コントロール端末1−1からシーンA−3のCG画像の送出指令を受信したとき、データサーバ4から送出されて格納された参議院における与野党の勢力分布のデータに基づき、シーンA−3のCG画像を描画してキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を、図6の信号線(m)の通り、コントロール端末1−1に送出する。
【0056】
なお、前記の通り、キャプチャした画像ファイルは動画像の画像ファイルではなく、静止画像の画像ファイルである。従って、NEXT画像描画機3で描画されたシーンA−3のCG画像が動画像であったとしても、キャプチャした画像ファイルは静止画像の画像ファイルであることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0057】
更に、NEXT画像描画機3は、図6の信号線(n)の通り、シーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報もコントロール端末1−1に送出する。
【0058】
コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3から送出されたシーンA−3の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信した(ステップS523)とき、シーンA−3に係る静止画像またはシーンA−3の画像ファイルの保存先情報を、操作画面上に表示する。シーンA−3の画像ファイルの保存先情報を表示した場合、保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1は、この保存先(シーンA−3の画像ファイルのNEXT画像描画機3での保存先)にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示される(ステップS505)。なお、前記保存先情報を表示したのを契機に、コントロール端末1−1が、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−1に係る静止画像を操作画面上に表示させる以外にも、前記保存先情報が表示された後、操作者の操作により、前記保存先にアクセスすることで、シーンA−3に係る静止画像が、図10の通り、操作画面上に表示されるようにしてもよい。
【0059】
更に、コントロール端末1−1は、NEXT画像描画機3からシーンA−3のCG画像が参議院における与野党の勢力分布図に係るCG画像の内の最後のCG画像である旨の情報を受信した(ステップS506)とき、シーンA−3が最後のCG画像である旨の情報が、図10の通り、コントロール端末1−1の操作画面上に表示される(ステップS507)。
【0060】
更にまた、シーンA−3に係る静止画像が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されると共に、シーンA−3が最後のCG画像である旨の情報が、コントロール端末1−1の操作画面上に表示された後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1に格納される(ステップS508)。なお、既に、シーンA−3に係る静止画像が記憶装置8−1に格納されている場合には、操作画面上に表示されたシーンA−3に係る静止画像が記憶装置8−1に上書きされることで、記憶装置8−1に格納されるシーンA−3に係る静止画像が更新される。
【0061】
(3.10 シーンA−3のCG画像の事前確認後の処理)
そして、コントロール端末1−1の操作画面上に表示されたシーンA−3のCG画像の事前確認が行われた後、送出ボタン204をマウス(図示せず)でクリックする(ステップS509)と、図6の信号線(o)の通り、シーンA−3のCG画像の描画指令を描画装置2−1に送出する。このシーンA−3のCG画像は最後のCG画像である(ステップS520)ことにより、シーンA−3のCG画像を描画装置2−1に描画させて出力させた後(ステップS524)、参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像の事前確認が終了する。
【0062】
終了後、図2に示す画像がコントロール端末1−1の操作画面に表示される(ステップS501)。更に、コントロール端末1−1で、参議院における与野党の勢力分布図、各政党の獲得議席数グラフ、各都道府県での出口調査結果等の開票状況に係るCG画像の内、如何なるCG画像の送出前事前確認を行うかを、操作者の操作によって選択した際、同様にして、選択したCG画像の送出前事前確認を行うことができる。
【0063】
また、参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像の事前確認が終了後、コントロール端末1−1に内蔵または接続された記憶装置8−1には、シーンA−1、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像が格納されているため、操作者が所定の操作を行うことにより、シーンA−1、シーンA−2、シーンA−3に係る静止画像を、即ち、既に描画装置2−1で描画されて送出されたCG画像を、コントロール端末1−1の操作画面上で表示して、再度確認することができる。
【0064】
以上の通り、描画装置2−1に描画させて送出されるCG画像を、事前に対応するコントロール端末1−1の操作画面上に表示することによって、CG画像の送出前事前確認を行うことができる。更に、CG画像の送出前事前確認を行った後、描画装置2−1にCG画像を描画させて出力させる前に、このCG画像よりも後で描画装置2−1に描画されて出力されることになっているCG画像を、コントロール端末1−1の操作画面上に表示することができるため、送出前事前確認を行ったCG画像よりも後で描画装置2−1に描画されて出力されることになっているCG画像の確認も前もって行うことができる。
【0065】
また、同様にして、描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて送出させるCG画像を、事前に対応するコントロール端末1−2、コントロール端末1−3、………、コントロール端末1−Nの操作画面上に表示することによって、CG画像の送出前事前確認を行うことができる。
【0066】
更に、CG画像の送出前事前確認を行った後、このCG画像を描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて出力させる前に、このCG画像よりも後で描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて出力されることになっているCG画像を、コントロール端末1−2、コントロール端末1−3、………、コントロール端末1−Nの操作画面上に表示することができる。従って、送出前事前確認を行ったCG画像よりも後で描画装置2−2、描画装置2−3、………、描画装置2−Nにそれぞれ描画させて出力させることになっているCG画像の確認も前もって行うことができる。
【0067】
以上の通り、本実施形態のCG画像確認システムは、各描画装置2−1、2−2、………、2−Nで描画され送出されるテレビジョン放送用のCG画像を、対応するコントロール端末1−1、1−2、………、1−Nで事前確認することができる。また、事前確認後、このCG画像を各描画装置2−1、2−2、………、2−Nで描画させて送出させる前に、このCG画像よりも後で各描画装置2−1、2−2、………、2−Nで描画されて出力されることになっているCG画像を、対応するコントロール端末1−1、1−2、………、1−Nで確認することができる。
【0068】
更に、本実施形態のCG画像確認システムは、データサーバ4から所定の都道府県の選挙区での当確者情報が各描画装置2−1、2−2、………、2−Nに送出されたとき、コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nからの描画指令により、各描画装置2−1、2−2、………、2−NがCG画像を描画中であっても、このCG画像の描画を中断し、前記選挙区での当確者情報に関するCG画像を描画して送出する。
【0069】
例えば、A地域(県)選挙区での当確者情報がデータサーバ4から各描画装置2−1、2−2、………、2−Nに送出されたとき、各描画装置2−1、2−2、………、2−NがCG画像を描画中であっても、このCG画像の描画を中断し、図3の通り、A地域(県)選挙区で当確者となった候補者を把握できるCG画像を描画して送出する。
【0070】
更にまた、本実施形態のCG画像確認システムは、各コントロール端末1−1、1−2、………、1−NでCG画像の送出前事前確認を行う際、各コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nからアクセスを受けるNEXT画像描画機は、NEXT画像描画機3のみであることにより、システムの巨大化を抑制しているため、システムのコストを削減することができる。なお、1台のNEXT画像描画機3にアクセスが集中することとなるため、前記の通り、NEXT画像描画機3で描画されたCG画像が動画像であったとしても、コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nに送出する画像ファイルは静止画像の画像ファイルとすることにより、送出する画像ファイルのデータ量を抑えることができると共に、送出時間も抑えることができる。
【0071】
一方、比較例として、図11のように、NEXT画像描画機3(3−1、3−2、………、3−N)が、描画装置2(2−1、2−2、………、2−N)、コントロール端末1(1−1、1−2、………、1−N)の台数と同数だけ有するCG画像確認システムでは、本実施形態のCG画像確認システムに比べてシステムが巨大化することにより、システムのコストを抑えることができないという不具合を有する。なお、図11は比較例のCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【0072】
このCG画像確認システムでは、各コントロール端末1−1、1−2、………、1−Nが、対応する描画装置2−1、2−2、………、2−Nに描画するCG画像を事前に操作画面上に表示して確認する場合、対応するNEXT画像描画機3−1、3−2、………、3−NからこのCG画像の画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を受信している。
【0073】
なお、本実施形態のCG画像確認システムでは、NEXT画像描画機は1台のみを有しているが、これに限定されるものではない。例えば、NEXT画像描画機の台数が描画装置、コントロール端末の台数よりも少ない台数であるのならば、NEXT画像描画機を複数有するようにしても良い。NEXT画像描画機を複数有することにより、例えば、複数のコントロール端末からCG画像の送出指令がほぼ同時刻に送出されたときでも、分散処理をすることができる。即ち、複数のCG画像の送出要求に対してそれぞれのNEXT画像描画機が各々のCG画像をキャプチャし、このキャプチャした画像ファイルまたはこの画像ファイルの保存先情報を対応するコントロール端末に送出することができる。その結果、NEXT画像描画機が1台のみ有している場合に比べて、CG画像のキャプチャ、キャプチャした画像ファイルまたはキャプチャした画像ファイルの保存先情報のコントロール端末への送出を、高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、事前確認するCG画像を選択するときにコントロール端末に表示される画像を示す図である。
【図3】A地域(県)選挙区の出口調査結果のグラフである。
【図4】各政党の獲得議席数グラフである。
【図5】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおけるコントロール端末の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末、描画装置、NEXT画像描画機との間で行われる信号送受を時系列で示した図である。
【図7】参議院における与野党の勢力分布図に関するCG画像群の図である。
【図8】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末に表示されるシーンA−1のCG画像を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末に表示されるシーンA−2のCG画像を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態であるCG画像確認システムにおいて、コントロール端末に表示されるシーンA−3のCG画像を示す図である。
【図11】比較例のCG画像確認システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0075】
1(1−1〜1−N) コントロール端末
2(2−1〜2−N) 描画装置
3(3−1〜3−N) NEXT画像描画機
4 データサーバ
5 スクリーンモニタ
6 ネットワーク
7 切換器
8−1〜8−N 記憶装置
9−1〜9−N 映像分配器
200 A地域(県)ボタン
201 TAKEボタン
202 各政党の獲得議席数ボタン
203 先画像確認ボタン
204 送出ボタン
205 参議院勢力ボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
CG画像描画用データを格納するデータサーバと、このデータサーバに格納された前記CG画像描画用データに基づいて送出用のCG画像である送出用画像を描画するN(N≧2)個の描画装置と、この描画装置が描画する送出用画像の次のCG画像であるNEXT画像を前記CG画像描画用データに基づいて描画するM(M<N)個のNEXT画像描画機と、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出すると共に前記NEXT画像描画機へNEXT画像の送出指令を送出するN(N≧2)個の制御端末とがネットワークを介して接続されるCG画像確認システムであって、
前記制御端末は、前記NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出し、前記NEXT画像描画機から前記NEXT画像を受信した後、前記NEXT画像の描画指令を前記描画装置に送出する前に、前記NEXT画像を表示することを特徴とするCG画像確認システム。
【請求項2】
請求項1記載のCG画像確認システムにおいて、
前記制御端末は、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出するための送出ボタンを備え、前記送出ボタンを押下したタイミングで、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出し、前記NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出することを特徴とするCG画像確認システム。
【請求項3】
請求項2記載のCG画像確認システムにおいて、
前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出する前に、前記制御端末に表示された前記送出用画像以降のCG画像であるAFTER画像の送出指令を前記制御端末が前記NEXT画像描画機に送出したとき、前記NEXT画像描画機は、前記CG画像描画用データに基づいて描画した前記AFTER画像を前記制御端末に送出し、前記制御端末は前記NEXT画像描画機が送出した前記AFTER画像を表示することを特徴とするCG画像確認システム。
【請求項4】
請求項1乃至3記載のCG画像確認システムにおいて、
前記制御端末に記憶手段を備え、
前記NEXT画像を前記制御端末に表示した後、前記制御端末は前記記憶手段に前記NEXT画像を格納することを特徴とするCG画像確認システム。
【請求項1】
CG画像描画用データを格納するデータサーバと、このデータサーバに格納された前記CG画像描画用データに基づいて送出用のCG画像である送出用画像を描画するN(N≧2)個の描画装置と、この描画装置が描画する送出用画像の次のCG画像であるNEXT画像を前記CG画像描画用データに基づいて描画するM(M<N)個のNEXT画像描画機と、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出すると共に前記NEXT画像描画機へNEXT画像の送出指令を送出するN(N≧2)個の制御端末とがネットワークを介して接続されるCG画像確認システムであって、
前記制御端末は、前記NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出し、前記NEXT画像描画機から前記NEXT画像を受信した後、前記NEXT画像の描画指令を前記描画装置に送出する前に、前記NEXT画像を表示することを特徴とするCG画像確認システム。
【請求項2】
請求項1記載のCG画像確認システムにおいて、
前記制御端末は、前記描画装置へ前記送出用画像の描画指令を送出するための送出ボタンを備え、前記送出ボタンを押下したタイミングで、前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出し、前記NEXT画像の送出指令を前記NEXT画像描画機に送出することを特徴とするCG画像確認システム。
【請求項3】
請求項2記載のCG画像確認システムにおいて、
前記描画装置に前記送出用画像の描画指令を送出する前に、前記制御端末に表示された前記送出用画像以降のCG画像であるAFTER画像の送出指令を前記制御端末が前記NEXT画像描画機に送出したとき、前記NEXT画像描画機は、前記CG画像描画用データに基づいて描画した前記AFTER画像を前記制御端末に送出し、前記制御端末は前記NEXT画像描画機が送出した前記AFTER画像を表示することを特徴とするCG画像確認システム。
【請求項4】
請求項1乃至3記載のCG画像確認システムにおいて、
前記制御端末に記憶手段を備え、
前記NEXT画像を前記制御端末に表示した後、前記制御端末は前記記憶手段に前記NEXT画像を格納することを特徴とするCG画像確認システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−205437(P2009−205437A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−46990(P2008−46990)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】
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