説明

DC−DCコンバータ

【課題】同期整流回路を用いたDC−DCコンバータにおける整流スイッチング素子での損失を低減して、高効率のDC−DCコンバータを得る。
【解決手段】同期整流回路における整流スイッチング素子の駆動信号を生成するにあたり、特にそのオフタイミングの生成・制御については、一次側の電流から負荷側の電流を予測して、予測した負荷電流及びその変動に対応したオフタイミングの制御に加え、動作中の整流スイッチング素子の温度を検出し、その温度特性による電流降下率の変化に基づいてタイミング補正を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、DC−DCコンバータの効率向上に関する。
【背景技術】
【0002】
DC−DCコンバータにおいては、その電力損失を低減して効率を向上させるため、種々の試みがなされてきた。二次側の整流回路に、整流ダイオードに代えてパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のオン抵抗の小さな整流スイッチング素子を用いる同期整流回路も、その一手法として採用される。整流スイッチング素子には、外部からスイッチ駆動信号が印加され、オン/オフ制御される。このオン/オフのタイミング制御には、例えば、一次側の電流または負荷電流の増減を利用する手法がある。
【0003】
また、この種のスイッチング素子を採用した場合には、特にスイッチング素子をオフするタイミングにおいて、素子自体の有するボディダイオードによる損失が発生する。このため、上記したような電流の増減による制御の場合には、例えば次のようなタイミング制御によってボディダイオードによる損失を低減している。すなわち、軽負荷時では、整流スイッチング素子に流れる電流が負になる時間が早いため、オフするタイミングを早め、重負荷時では、逆に整流スイッチング素子に流れる電流が負になる時間が遅くなるため、オフするタイミングを遅らせる。このような制御によってボディダイオードの導通時間を短くし、発生する損失を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−301680号公報
【特許文献2】特開2007−236058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
整流スイッチング素子に流れる電流は、整流スイッチング素子をオンからオフに切換え制御した場合に、整流回路内の回路定数や素子の特性等、種々の要因に基づいた固有の傾き(di/dt、以下電流降下率と表す)を持って減少していく。そして、この傾きも考慮した上でオフのタイミング制御を行っている。
【0006】
しかしながら、この電流降下率は温度による影響を受けやすく、特に整流スイッチング素子は、素子温度や周囲温度の変化により電流降下率に大きな影響を与える。このため、スイッチをオフするタイミングが、必ずしも損失の低減を考慮した最適なタイミングとならない場合があり、タイミングを補正する必要があった。本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり、損失を低減して変換効率を向上させたDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本実施形態のDC−DCコンバータは、スイッチング素子を駆動して直流入力電圧を断続しトランスの一次側巻線に印加する一次側回路と、この一次側回路からの電圧を一次側巻線に受け二次側巻線に電圧を誘起するトランスと、このトランスの二次側巻線に誘起された電圧を整流スイッチング素子を用いて同期整流する同期整流回路と、インダクタ及びキャパシタを有し前記同期整流回路の出力を平滑し直流電圧にして負荷側に出力する平滑回路と、前記負荷側への出力電流に基づき前記一次側回路のスイッチング素子および前記同期整流回路の整流スイッチング素子の駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記同期整流回路の整流スイッチング素子の温度を検出する温度センサと、この温度センサの検出結果に基づき前記駆動信号生成手段で生成した同期整流回路の整流スイッチング素子の駆動信号のタイミングを補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態のDC−DCコンバータの一例を示すブロック図。
【図2】整流スイッチング素子のスイッチング時の波形の一例をモデル化して示す説明図。
【図3】スイッチオフ時における整流スイッチング素子に流れる電流の温度変化に起因する変化の一例をモデル化して示す説明図。
【図4】図1の例示したDC−DCコンバータの動作を説明するためのフローチャート。
【図5】本実施形態をアクティブクランプ方式のDC−DCコンバータに適用した場合の一例を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本実施形態のDC−DCコンバータについて、図1〜図5を参照して説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本実施形態のDC−DCコンバータの一例を示すブロック図である。本実施例においては、フェーズシフトフルブリッジ型のDC−DCコンバータに適用した場合を採りあげて説明する。また、直流入力電圧を断続してトランスの一次側に供給するためのスイッチング素子、及びトランスの二次側の同期整流回路の整流スイッチング素子には、いずれもパワーMOSFETを用いるものとしている。
【0011】
図1に例示したように、このDC−DCコンバータ1は、直流入力電圧11を後述する制御部27からの駆動信号により断続する4つのスイッチング素子12、13、14及び15、断続された電圧を一次側巻線に受けて二次側巻線に電圧を誘起するトランス16、このトランス16の二次側巻線の電圧を同期整流する整流スイッチング素子17及び18、整流スイッチング素子17及び18に対応して設けられ、それぞれの温度を検出する温度センサ19、及び20、これら温度センサの検出結果に基づき整流スイッチング素子17及び18に対する駆動信号のタイミング補正量を算出するタイミング補正部21、整流後の電圧を平滑する平滑インダクタ22、及び平滑キャパシタ23、直流出力電圧を検出する出力電圧検出回路24、直流入力電圧11からトランス16の一次巻線側への入力電流を検知するカレントトランス25、その結果から入力電流を計測する入力電流検出回路26、ならびに、スイッチング素子12〜15、整流スイッチング素子17及び18の駆動信号を生成する制御部27から構成されている。
【0012】
直流入力電圧11は、このDC−DCコンバータ1の入力となる直流電圧である。4つのスイッチング素子12〜15は、本実施例においてはいずれもパワーMOSFETを用いてフルブリッジ型に接続されており、一次側回路として、制御部27からの駆動信号により直流入力電圧11を断続して交流化しトランス16の一次側巻線に供給する。トランス16は、この一次側回路からの電圧を一次側巻線荷受け、二次側巻線に電圧を誘起する。
【0013】
整流スイッチング素子17及び18は、制御部27からのスイッチオン/オフの駆動信号により、トランス16の二次側巻線に誘起された電圧を同期整流する。本実施例においては、整流スイッチング素子17及び18にいずれもパワーMOSFETを用いている。パワーMOSFETはその構造上、本来のMOSFETのソース・ドレイン間に並列に接続された、ソース〜ドレイン方向を順方向とする寄生ダイオードとしてのボディダイオードを含んでいる。すなわち整流スイッチング素子17は、MOSFET17aとボディダイオード17bから、また整流スイッチング素子18は、MOSFET18aとボディダイオード18bから、それぞれ構成されているものとしている。
【0014】
温度センサ19及び20は、それぞれ整流スイッチング素子17及び18に対応して設けられており、それぞれの整流スイッチング素子の温度を検出してタイミング補正部21に送出する。タイミング補正部21は、温度センサ19及び20の検出結果に基づいて、整流スイッチング素子17及び18の駆動信号のタイミングを補正するための補正量を算出し制御部27に送出する。スイッチオフ時の電流降下率は温度特性を有しているため、本実施例においては、この温度特性を補償するように整流スイッチング素子17及び18のオフタイミングに対する補正量を算出し、整流スイッチング素子17及び18の駆動信号に反映することによって、発生する損失を低減している。また、タイミング補正部21は、温度センサ19及び20の温度検出結果のステータス情報として、あらかじめ設定された所定の温度範囲を逸脱した場合には、異常を検出した旨を制御部27に通知する。
【0015】
ここで、整流スイッチング素子17及び18のスイッチング時の波形と、タイミング補正部21での補正量算出について詳述する。なお、2つの整流スイッチング素子のオン/オフは相補的な関係にあるので、以下の説明では整流スイッチング素子17について説明する。図2は、整流スイッチング素子17のスイッチング時の波形をモデル化して示す説明図であり、図2(a)は素子に流れる電流の時間変化を、また図2(b)はドレイン・ソース間の電圧の時間変化を、それぞれ負荷が異なる場合について例示している。
【0016】
図2(a)に示すように、整流スイッチング素子17がオンの期間中は、トランス16の二次側巻線に誘起された電圧に従った電流が流れ、整流スイッチング素子17がオフになると、流れる電流は、正から負へと減少する。ここで、軽負荷の場合は、この電流が負になる時間が短くなってボディダイオード17bは非導通になり、図2(b)に示すように、例えばサージ電圧を伴いながら、整流スイッチング素子17のドレイン・ソース間にトランス16の二次側の電圧が印加される。
【0017】
一方、重負荷の場合は、整流スイッチング素子17のドレイン・ソース間にトランス16の二次側の電圧が印加されるタイミングが遅くなる。このため、例えば、入力電流検出回路26の検出結果等、一次側での検出結果から負荷側の状態を予測し、予測した負荷状態にあわせて整流スイッチング素子17のオフのタイミングを遅らせるように制御することで、負荷変動に伴って整流スイッチング素子17で発生する損失を低減している。
【0018】
加えて、整流スイッチング素子17は、ボディダイオード17bの温度特性に起因して、素子の温度変化に伴い逆回復時間Trrが変化する。本実施例の整流回路中において、素子の温度変化によりこの逆回復時間Trrが変化した場合に、素子に流れる電流の変化をモデル化して図3に例示する。整流スイッチング素子17は、素子温度の上昇に伴ってボディダイオード17bの逆回復時間Trrが増加し、リカバリー容量Qrrが増加する。そして、このリカバリー容量Qrrの増加とトランス16の漏れインダクタンス成分とが、スイッチオフ時の電流変化、すなわち電流降下率(di/dt)に影響する。その結果、図3に例示したように、電流の減少が緩やかになるので、この場合には整流スイッチング素子17のオフタイミングを遅らせるように制御することが必要となる。
【0019】
タイミング補正部21では、温度センサ19からの検出結果に基づいて、このオフタイミングの補正量を時間幅の値Δtとして算出し、制御部27に送出する。算出にあたっては、例えば、整流回路の回路定数や素子の温度特性に基づいて、検出した温度と補正量との関係をあらかじめテーブル化しておいたり、あるいは、近似式等により定式化された算出式を用いる手法等が適用可能である。なお、上記した負荷変動及び温度変化に伴うスイッチタイミングの制御は、後述する制御部27にてそれぞれの駆動信号に反映される。
【0020】
平滑インダクタ22及び平滑キャパシタ23は、これらで平滑回路を構成し、整流スイッチング素子17及び18で整流後の電圧を平滑して直流出力電圧として出力する。この直流出力電圧が負荷側に供給される。出力電圧検出回路24は、直流出力電圧を監視しその結果を制御部27に送出する。カレントトランス25は、直流入力電圧11から一次側回路に流れる電流を検知して入力電流検出回路26に送出する。入力電流検出回路26は、カレントトランス25での検知結果から一次側回路に流れる電流値を求め、入力電流値として制御部27に送出する。
【0021】
制御部27は、入力電流検出回路26からの入力電流から負荷側への出力電流を予測するとともに、この予測した負荷側への出力電流、出力電圧検出回路24からの検出結果、及びタイミング補正部21からの補正量に基づいて、スイッチング素子12〜15、ならびに整流スイッチング素子17及び18をスイッチ駆動するためのパルス状の駆動信号を生成しそれぞれの素子に送出する。フルブリッジ型に接続された一次側回路の4つのスイッチング素子12〜15に対しては、入力電流検出回路26及び出力電圧検出回路24からの検出結果に基づいて、それぞれの素子をオン/オフする駆動信号を生成し送出する。また、整流スイッチング素子17及び18に対しては、出力電圧検出回路24からの検出結果、及び入力電流検出回路26の検出結果から予測した負荷電流をもとに、さらにタイミング補正部21からのオフタイミングの補正量を加えて駆動信号を生成し送出する。
【0022】
加えて制御部27は、タイミング補正部21からのステータス情報により、温度センサ19及び20の温度検出結果が所定の温度範囲を逸脱し異常値となった旨の通知を受けた場合には、すべてのスイッチング素子12〜15、及び整流スイッチング素子17〜18への駆動信号の出力を停止する。
【0023】
次に、前出の図1乃至図3、ならびに図4のフローチャートを参照して、上述のように構成された本実施形態のDC−DCコンバータ1の動作について説明する。なお、以下の説明においては、特に整流スイッチング素子17及び18の温度変化に伴うオフタイミングの補正を中心に説明する。図4は、DC−DCコンバータ1の動作を説明するためのフローチャートである。
【0024】
DC−DCコンバータ1に通電が開始されると、制御部27からの駆動信号によりスイッチング素子12〜15が順次スイッチングされ、直流入力電圧11が断続されてトランス16の一次側巻線に印加されるとともに、出力電圧検出回路24により直流出力電圧が検出され、その結果が制御部27に送られる(ST401)。また、このときにカレントトランス25で検知した一次側回路に流れる電流値が入力電流検出回路26から制御部27に送られ(ST402)、制御部27では、これに基づき負荷電流が予測される(ST403)。上記した各スイッチング素子への駆動信号は、この負荷電流及び出力電圧検出回路24での検出結果に基づいて制御部27にて生成される。スイッチング素子12〜15はフルブリッジ型に接続されているので、スイッチング駆動の順序は、まずスイッチング素子12及び15がオン、スイッチング素子13及び14がオフとなるように、また次のタイミングではスイッチング素子12及び15がオフ、スイッチング素子13及び14をオンとなるように駆動され、これが繰り返される。
【0025】
トランス16では、一次側回路からの断続された電圧を一次側巻線に受け、二次側巻線に交流波形の電圧が誘起される。この電圧は同期整流回路を構成する整流スイッチング素子17及び18で整流される。これら整流スイッチング素子への駆動信号は、既に前出の図2及び図3を参照してのスイッチング波形の説明にて詳述したように、負荷電流値及びその変動に加え、整流回路の回路定数及び整流スイッチング素子の電流降下率の温度特性を考慮したタイミング制御を受けながら制御部27にて生成される。
【0026】
すなわち、制御部27においては、負荷電流に基づき駆動信号のオンオフのタイミングが生成されるとともに(ST404)、タイミング補正部21においては、温度センサ19及び20からの温度検出結果に基づいた整流スイッチング素子17及び18の電流降下率の変動に対応した補正量が算出され、時間幅の補正値Δtとして制御部27に送られてくる(ST405、ST406のN、及びST407)。制御部27は、負荷電流に基づき生成したタイミングに対して、さらにこの時間幅の補正値Δtを加えて駆動信号のオフタイミングを補正する。そして、損失がより低減されたタイミングの駆動信号となって、制御部24から整流スイッチング素子17及び18に送出される(ST408)。
【0027】
加えて、タイミング補正部21から制御部27へは、温度センサ19及び20の温度検出結果のステータス情報が送られるが、このステータス情報により異常温度検出が通知された場合(ST406のY)、制御部27からのすべての駆動信号は停止される(ST409)。そして、整流後の電圧は平滑インダクタ22及び平滑キャパシタ23で構成される平滑回路で平滑され、直流出力電圧として負荷側に供給される。さらにこの後は、動作が停止するまで、上記したように負荷電流の変動、温度変化、及び出力電圧の検出結果に基づいて、制御部27において損失を低減するようにタイミング制御した駆動信号が継続して生成される(ST410)。
【0028】
以上説明したように、本実施例においては、トランスの一次側巻線にスイッチング素子を駆動して直流入力電圧を断続的に印加し、二次側巻線に誘起された電圧を整流スイッチング素子を用いた同期整流回路により整流し平滑して直流出力電圧を得るDC−DCコンバータにおいて、同期整流回路の整流スイッチング素子の駆動信号を生成するにあたり、特にそのオフタイミングの生成・制御については、一次側の電流から負荷側の電流を予測して、予測した負荷電流及びその変動に対応したオフタイミングの制御に加え、動作中の整流スイッチング素子の温度を検出し、その温度特性による電流降下率の変化に基づいたタイミング補正を行っている。これにより、整流スイッチング素子のボディダイオードの導通時間を考慮した適切なタイミングで整流スイッチング素子のオフタイミングを設定・制御することができ、スイッチング時の損失を低減して変換効率を向上させることができる。また、整流スイッチング素子の温度の検出結果をステータス情報としてモニタし、異常を検出した場合には、すべての駆動信号を停止するので、例えば過負荷状態による異常な温度上昇等に対しても、本体を保護することができる。
【0029】
なお、本実施形態は、フェーズシフトフルブリッジ方式を採用した事例で説明したが、これ以外にもアクティブクランプ方式等、トランスの漏れインダクタンスと整流スイッチング素子の容量成分による部分共振を用いた、いわゆる部分共振型に構成したDC−DCコンバータに適用することができる。アクティブクランプ方式に適用した場合のブロック図を、図5に例示する。
【0030】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0031】
1 DC−DCコンバータ
11 直流入力電圧
12、13、14、15 スイッチング素子
16 トランス
17、18 整流スイッチング素子
19、20 温度センサ
21 タイミング補正部
22 平滑インダクタ
23 平滑キャパシタ
24 出力電圧検出回路
25 カレントトランス
26 入力電流検出回路
27 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチング素子を駆動して直流入力電圧を断続しトランスの一次側巻線に印加する一次側回路と、
この一次側回路からの電圧を一次側巻線に受け二次側巻線に電圧を誘起するトランスと、
このトランスの二次側巻線に誘起された電圧を整流スイッチング素子を用いて同期整流する同期整流回路と、
インダクタ及びキャパシタを有し前記同期整流回路の出力を平滑し直流電圧にして負荷側に出力する平滑回路と、
前記負荷側への出力電流に基づき前記一次側回路のスイッチング素子および前記同期整流回路の整流スイッチング素子の駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
前記同期整流回路の整流スイッチング素子の温度を検出する温度センサと、
この温度センサの検出結果に基づき前記駆動信号生成手段で生成した同期整流回路の整流スイッチング素子の駆動信号のタイミングを補正する補正手段と
を備えたことを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項2】
さらに、前記一次側回路への入力電流を検出する入力電流検出回路を備え、前記駆動信号生成手段は、この入力電流検出回路の検出結果に基づき前記負荷側への出力電流を算出することを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項3】
前記補正手段は、前記整流スイッチング素子のオフ時における電流降下率の温度特性に基づいて、前記駆動信号生成手段で生成したこの整流スイッチング素子の駆動信号に対してそのオフするタイミングを補正することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項4】
前記温度センサの検出結果があらかじめ設定された許容温度範囲を外れた場合は、前記駆動信号生成手段は、すべての前記駆動信号の生成を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−116016(P2013−116016A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263102(P2011−263102)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】