DR6アンタゴニスト及び神経障害の治療におけるその使用法
アルツハイマー病を含む神経障害の治療に使用するための、DR6アンタゴニストを含む方法と組成物が提供される。DR6アンタゴニストには、哺乳動物の神経細胞又は神経組織の成長、再生又は生存を増強する抗APP抗体、抗DR6抗体、DR6イムノアドヘシン及びDR6変異体(及びその融合タンパク質)が含まれる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アミロイド前駆体タンパク質(APP)に対するデスレセプター6(DR6)の結合が阻害される条件下で、DR6ポリペプチド及び/又はAPPポリペプチドを一又は複数のDR6アンタゴニストに曝すことを含む、APPに対するDR6の結合を阻害する方法。
【請求項2】
前記一又は複数のDR6アンタゴニストが、DR6を結合する抗体、配列番号:1のアミノ酸1−354を含む可溶性DR6ポリペプチド及び、APPを結合する抗体から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
可溶性DR6ポリペプチドがDR6イムノアドヘシンを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
可溶性DR6ポリペプチドが、イムノアドヘシンのFc領域に融合したDR6細胞外ドメイン配列を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記のDR6を結合する抗体が、図1(配列番号:1)のアミノ酸1−349又は42−349を含むDR6ポリペプチドを結合する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記のDR6を結合する抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記のDR6を結合する抗体が、ATCCに受託番号PTA−8095、PTA−8094、又はPTA−8096としてそれぞれ寄託されているハイブリドーマによって産生される3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記のDR6又は可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記のAPPを結合する抗体がモノクローナル抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7抗体の結合を競合的に阻害する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記のAPPを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記DR6ポリペプチドが一又は複数の哺乳類細胞の細胞表面上で発現され、前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの結合がDR6の活性化ないしはシグナル伝達を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
DR6を発現する一又は複数の哺乳類細胞のアポトーシスを阻害するためにインビトロで行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
DR6を発現する一又は複数の哺乳類細胞のアポトーシスを阻害するためにインビボで行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
細胞表面上に発現されるDR6ポリペプチドを有する一又は複数の哺乳類細胞の少なくとも一が、交連神経細胞、感覚神経細胞又は運動神経細胞である、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
神経学的状態又は障害を有する哺乳動物においてインビボで行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
神経学的状態又は障害が、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、ハンチントン病又はアルツハイマー病である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
神経学的状態又は障害が、脳卒中による神経細胞又は組織の損傷、大脳又は脊髄組織に対する外傷又は神経系組織の病変を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:1のアミノ酸1−655を含むDR6ポリペプチドに対するAPPの結合を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
神経学的状態又は障害を有する哺乳動物の治療方法であって、一又は複数のDR6アンタゴニストの有効量を該哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項23】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストが、DR6を結合する抗体、配列番号:1のアミノ酸1−354を含む可溶性DR6ポリペプチド、及びAPPを結合する抗体から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
可溶性DR6ポリペプチドがDR6イムノアドヘシンを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
可溶性DR6ポリペプチドが、イムノアドヘシンのFc領域に融合したDR6細胞外ドメイン配列を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記のDR6を結合する抗体が、図1(配列番号:1)のアミノ酸1−349又は42−349を含むDR6ポリペプチドを結合する、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記のDR6を結合する抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記のDR6を結合する抗体が、ATCCに受託番号PTA−8095、PTA−8094、又はPTA−8096としてそれぞれ寄託されているハイブリドーマによって産生される3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
DR6又は可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記のAPPを結合する抗体がモノクローナル抗体である、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、モノクローナル抗体22C11の結合を競合的に阻害する、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項22に記載の方法。
【請求項35】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:1のアミノ酸1−655を含むDR6ポリペプチドに対するAPPの結合を阻害する、請求項22に記載の方法。
【請求項36】
神経学的状態又は障害が、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、ハンチントン病又はアルツハイマー病である、請求項22に記載の方法。
【請求項37】
神経学的状態又は障害が、脳卒中による神経細胞又は組織の損傷、大脳又は脊髄組織に対する外傷又は神経系組織の病変を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項38】
一又は複数の更なる治療剤が前記哺乳動物に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項39】
一又は複数のDR6アンタゴニストが注射、注入又は灌流により哺乳動物に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項40】
前記の一又は複数の更なる治療剤が、NGF、アポトーシスインヒビター、EGFRインヒビター、β-分泌酵素インヒビター、γ-分泌酵素インヒビター、コリンエステラーゼインヒビター、抗Aβ抗体、及びNMDAレセプターアンタゴニストから選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
APPに対するDR6の結合を阻害する対象分子を同定する方法であって、
対象分子の存在下又は不在下においてDR6とAPPとを組み合わせた後、該対象分子の存在下におけるAPPに対するDR6の結合の阻害を検出することを含む方法である。
【請求項42】
対象分子が、APPを結合する抗体、DR6又は配列番号:1のアミノ酸1−354を含む可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
対象分子の存在下でAPPに対するDR6の結合の阻害を検出することが、無細胞アッセイにおいて行われる、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
さらに、細胞表面上にDR6を発現する哺乳類細胞を用いて前記方法を行い、DR6の活性化又はシグナル伝達の阻害を検出することを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
請求項40に記載の方法に従って同定された対象分子を含む組成物。
【請求項46】
担体を含む、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
担体が薬学的に許容される担体である、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
DR6に対するAPPの結合を阻害する、(a) 配列番号:1を含むDR6ポリペプチドを結合するモノクローナル抗体、又は(b) 可溶性DR6ポリペプチド、又は(c) 配列番号:6を含むAPPを結合するモノクローナル抗体を含む、単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項49】
可溶性DR6ポリペプチドがDR6イムノアドヘシンを含む、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項50】
可溶性DR6ポリペプチドが、イムノアドヘシンのFc領域に融合したDR6細胞外ドメイン配列を含む、請求項49に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項51】
前記のDR6を結合する抗体が、図1(配列番号:1)のアミノ酸1−349又は42−349を含むDR6ポリペプチドを結合する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項52】
前記のDR6を結合する抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項53】
前記のDR6を結合する抗体が、ATCCに受託番号PTA−8095、PTA−8094、又はPTA−8096としてそれぞれ寄託されているハイブリドーマによって産生される3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項54】
前記のDR6又は可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項55】
前記DR6アンタゴニストが、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項56】
アンタゴニストが、立体的な阻害によってAPPに対するDR6の結合を阻害するエピトープを結合する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項57】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項58】
前記のAPPを結合する抗体が、22C11モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項59】
前記のAPPを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項60】
前記アンタゴニストが、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項61】
請求項47−60に記載のDR6アンタゴニストと薬学的に許容可能な担体とを含有してなる薬剤組成物。
【請求項62】
神経学的障害を有する患者又は神経学的障害に罹りやすい患者の診断方法であって、患者から試料を採取し、配列番号:1のDR6ポリペプチド配列とは異なるポリペプチド配列を有するDR6ポリペプチド変異体の存在について試料を試験することを含む方法。
【請求項63】
さらに、前記ポリペプチド変異体が配列番号:1のDR6ポリペプチド配列に対して観察される親和性とは異なるAPPポリペプチドに対する親和性を有すると同定することを含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
(a) 請求項47−60に記載のDR6アンタゴニストの有効量を含有する組成物と、
(b) 該組成物を含む容器と、
(c) 神経学的状態又は障害の治療においての該DR6アンタゴニストの使用についての指示を示す、該容器に貼付されるラベル、又は該容器内に収容されるパッケージ挿入物
とを具備する製造品。
【請求項65】
第一の容器と、該容器上のラベルと、該容器内に収容される組成物と、
薬学的に許容可能なバッファを具備する第二の容器と、少なくとも一種類の哺乳類の神経細胞のアポトーシスを阻害するためにDR6アンタゴニストを使用するための指示、
とを具備するキットであり、
このとき、該組成物が少なくとも一種類の哺乳類の神経細胞のアポトーシスを阻害するために有効な活性剤を含有するものであり、該容器上のラベル、又は該容器内に収容されるパッケージ挿入物が、該組成物が少なくとも一種類の哺乳類の神経細胞のアポトーシスを阻害するために用いられうるということを示しており、該組成物中の活性剤が請求項47−60に記載の少なくとも一のDR6アンタゴニストを含むものである、キット。
【請求項1】
アミロイド前駆体タンパク質(APP)に対するデスレセプター6(DR6)の結合が阻害される条件下で、DR6ポリペプチド及び/又はAPPポリペプチドを一又は複数のDR6アンタゴニストに曝すことを含む、APPに対するDR6の結合を阻害する方法。
【請求項2】
前記一又は複数のDR6アンタゴニストが、DR6を結合する抗体、配列番号:1のアミノ酸1−354を含む可溶性DR6ポリペプチド及び、APPを結合する抗体から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
可溶性DR6ポリペプチドがDR6イムノアドヘシンを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
可溶性DR6ポリペプチドが、イムノアドヘシンのFc領域に融合したDR6細胞外ドメイン配列を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記のDR6を結合する抗体が、図1(配列番号:1)のアミノ酸1−349又は42−349を含むDR6ポリペプチドを結合する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記のDR6を結合する抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記のDR6を結合する抗体が、ATCCに受託番号PTA−8095、PTA−8094、又はPTA−8096としてそれぞれ寄託されているハイブリドーマによって産生される3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記のDR6又は可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記のAPPを結合する抗体がモノクローナル抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7抗体の結合を競合的に阻害する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記のAPPを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記DR6ポリペプチドが一又は複数の哺乳類細胞の細胞表面上で発現され、前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの結合がDR6の活性化ないしはシグナル伝達を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
DR6を発現する一又は複数の哺乳類細胞のアポトーシスを阻害するためにインビトロで行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
DR6を発現する一又は複数の哺乳類細胞のアポトーシスを阻害するためにインビボで行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
細胞表面上に発現されるDR6ポリペプチドを有する一又は複数の哺乳類細胞の少なくとも一が、交連神経細胞、感覚神経細胞又は運動神経細胞である、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
神経学的状態又は障害を有する哺乳動物においてインビボで行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
神経学的状態又は障害が、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、ハンチントン病又はアルツハイマー病である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
神経学的状態又は障害が、脳卒中による神経細胞又は組織の損傷、大脳又は脊髄組織に対する外傷又は神経系組織の病変を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:1のアミノ酸1−655を含むDR6ポリペプチドに対するAPPの結合を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
神経学的状態又は障害を有する哺乳動物の治療方法であって、一又は複数のDR6アンタゴニストの有効量を該哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項23】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストが、DR6を結合する抗体、配列番号:1のアミノ酸1−354を含む可溶性DR6ポリペプチド、及びAPPを結合する抗体から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
可溶性DR6ポリペプチドがDR6イムノアドヘシンを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
可溶性DR6ポリペプチドが、イムノアドヘシンのFc領域に融合したDR6細胞外ドメイン配列を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記のDR6を結合する抗体が、図1(配列番号:1)のアミノ酸1−349又は42−349を含むDR6ポリペプチドを結合する、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記のDR6を結合する抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記のDR6を結合する抗体が、ATCCに受託番号PTA−8095、PTA−8094、又はPTA−8096としてそれぞれ寄託されているハイブリドーマによって産生される3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
DR6又は可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記のAPPを結合する抗体がモノクローナル抗体である、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、モノクローナル抗体22C11の結合を競合的に阻害する、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項22に記載の方法。
【請求項35】
前記の一又は複数のDR6アンタゴニストの少なくとも一が、配列番号:1のアミノ酸1−655を含むDR6ポリペプチドに対するAPPの結合を阻害する、請求項22に記載の方法。
【請求項36】
神経学的状態又は障害が、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、ハンチントン病又はアルツハイマー病である、請求項22に記載の方法。
【請求項37】
神経学的状態又は障害が、脳卒中による神経細胞又は組織の損傷、大脳又は脊髄組織に対する外傷又は神経系組織の病変を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項38】
一又は複数の更なる治療剤が前記哺乳動物に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項39】
一又は複数のDR6アンタゴニストが注射、注入又は灌流により哺乳動物に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項40】
前記の一又は複数の更なる治療剤が、NGF、アポトーシスインヒビター、EGFRインヒビター、β-分泌酵素インヒビター、γ-分泌酵素インヒビター、コリンエステラーゼインヒビター、抗Aβ抗体、及びNMDAレセプターアンタゴニストから選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
APPに対するDR6の結合を阻害する対象分子を同定する方法であって、
対象分子の存在下又は不在下においてDR6とAPPとを組み合わせた後、該対象分子の存在下におけるAPPに対するDR6の結合の阻害を検出することを含む方法である。
【請求項42】
対象分子が、APPを結合する抗体、DR6又は配列番号:1のアミノ酸1−354を含む可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
対象分子の存在下でAPPに対するDR6の結合の阻害を検出することが、無細胞アッセイにおいて行われる、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
さらに、細胞表面上にDR6を発現する哺乳類細胞を用いて前記方法を行い、DR6の活性化又はシグナル伝達の阻害を検出することを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
請求項40に記載の方法に従って同定された対象分子を含む組成物。
【請求項46】
担体を含む、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
担体が薬学的に許容される担体である、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
DR6に対するAPPの結合を阻害する、(a) 配列番号:1を含むDR6ポリペプチドを結合するモノクローナル抗体、又は(b) 可溶性DR6ポリペプチド、又は(c) 配列番号:6を含むAPPを結合するモノクローナル抗体を含む、単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項49】
可溶性DR6ポリペプチドがDR6イムノアドヘシンを含む、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項50】
可溶性DR6ポリペプチドが、イムノアドヘシンのFc領域に融合したDR6細胞外ドメイン配列を含む、請求項49に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項51】
前記のDR6を結合する抗体が、図1(配列番号:1)のアミノ酸1−349又は42−349を含むDR6ポリペプチドを結合する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項52】
前記のDR6を結合する抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項53】
前記のDR6を結合する抗体が、ATCCに受託番号PTA−8095、PTA−8094、又はPTA−8096としてそれぞれ寄託されているハイブリドーマによって産生される3F4.4.8、4B6.9.7、又は1E5.5.7モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項54】
前記のDR6又は可溶性DR6ポリペプチドを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項55】
前記DR6アンタゴニストが、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項56】
アンタゴニストが、立体的な阻害によってAPPに対するDR6の結合を阻害するエピトープを結合する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項57】
前記のAPPを結合するモノクローナル抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項58】
前記のAPPを結合する抗体が、22C11モノクローナル抗体の結合を競合的に阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項59】
前記のAPPを結合する抗体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群より選択される一又は複数の非タンパク質性ポリマーに連結されている、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項60】
前記アンタゴニストが、配列番号:6のアミノ酸66−81を含むAPPポリペプチドに対するDR6の結合を阻害する、請求項48に記載の単離されたDR6アンタゴニスト。
【請求項61】
請求項47−60に記載のDR6アンタゴニストと薬学的に許容可能な担体とを含有してなる薬剤組成物。
【請求項62】
神経学的障害を有する患者又は神経学的障害に罹りやすい患者の診断方法であって、患者から試料を採取し、配列番号:1のDR6ポリペプチド配列とは異なるポリペプチド配列を有するDR6ポリペプチド変異体の存在について試料を試験することを含む方法。
【請求項63】
さらに、前記ポリペプチド変異体が配列番号:1のDR6ポリペプチド配列に対して観察される親和性とは異なるAPPポリペプチドに対する親和性を有すると同定することを含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
(a) 請求項47−60に記載のDR6アンタゴニストの有効量を含有する組成物と、
(b) 該組成物を含む容器と、
(c) 神経学的状態又は障害の治療においての該DR6アンタゴニストの使用についての指示を示す、該容器に貼付されるラベル、又は該容器内に収容されるパッケージ挿入物
とを具備する製造品。
【請求項65】
第一の容器と、該容器上のラベルと、該容器内に収容される組成物と、
薬学的に許容可能なバッファを具備する第二の容器と、少なくとも一種類の哺乳類の神経細胞のアポトーシスを阻害するためにDR6アンタゴニストを使用するための指示、
とを具備するキットであり、
このとき、該組成物が少なくとも一種類の哺乳類の神経細胞のアポトーシスを阻害するために有効な活性剤を含有するものであり、該容器上のラベル、又は該容器内に収容されるパッケージ挿入物が、該組成物が少なくとも一種類の哺乳類の神経細胞のアポトーシスを阻害するために用いられうるということを示しており、該組成物中の活性剤が請求項47−60に記載の少なくとも一のDR6アンタゴニストを含むものである、キット。
【図3】
【図9A】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図9A】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【公表番号】特表2010−514700(P2010−514700A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543252(P2009−543252)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/088521
【国際公開番号】WO2008/080045
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/088521
【国際公開番号】WO2008/080045
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
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