説明

HIVの処置のための非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターとしてのジアリル−プリン、−アザプリンおよび−デアザプリン

【課題】本発明は、HIVの処置のための非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターとしてのジアリル−プリン、−アザプリンおよび−デアザプリンを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、2−フェニルアミノ−6−アリールアミノ−、6−アリールオキシ−、および6−アリールチオ−のプリン、−アザプリン、および−デアザプリンに関する。本発明の化合物はまた抗HIV処置としての能力を有し、非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターに関する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、米国仮出願番号60/678,677号(2005年5月5日出願)の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、2−フェニルアミノ−6−アリールアミノ−、6−アリールオキシ−、および6−アリールチオ−の−プリン、−アザプリン、および−デアザプリンに関する。これらの化合物は、非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターであり、そして抗HIV処置として能力を有する。
【背景技術】
【0003】
ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)は、考証を必要とすることが非常によく知られた、公衆衛生上のおよび社会的な破局をもたらす。HIVに対する1つの治療学的な方法は、ウイルスRNA−依存性RNAポリメラーゼの阻害であった;この酵素は、「逆転写酵素」(「RT」と略す)と呼称されることが多い。該第1のRTインヒビターは、ヌクレオシドアナログ(例えば、AZTおよびddI)であった。該ヌクレオシドRTインヒビターは野生型ウイルスに対して有効であることが多いが、いずれの単一の薬物処置も、薬物抵抗性突然変異体を容易に産出するウイルスの能力によって妨げられてきた。このことは、非ヌクレオシドRTインヒビター(「NNRTIs」)(これらは、薬物抵抗性の突然変異にもかかわらず、有効であり且つそれらの有効性をも保持することができる)についての激しい研究をもたらした。NNRTIについての最近の総説は、非特許文献1において知ることができる。
【0004】
4つの先行NNRTIを挙げる。1)エファビレンツ:(4S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルエチニル)−1,4−ジヒドロ−4−(トリフルオロメチル)−2H−3,1−ベンゾオキサジン−2−オン;2)カプラビリン:1H−イミダゾール−2−メタノール,5−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−4−(1−メチルエチル)−1−(4−ピリジニルメチル)−カルバメート(エステル);3)エトラビリン(TMC 125):4−((6−アミノ−5−ブロモ−2−((4−シアノフェニル)アミノ)−4−ピリミジニル)オキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル;および、4)リルピヴィリン(TMC−278):4−([4−[(1E)−2−シアノエテニル]−2,6−ジメチルフェニル)アミノ]−2−ピリミジニル)アミノ]ベンゾニトリル。リルピヴィリンおよびエトラビリンは、ジアリールピリミジン(「DAPY」)と呼称されるNNRTIsのサブクラスに属する。これらのDAPY NNRTIsの総説については、非特許文献2を参照。DAPYについての詳細な特許文献もまた存在する。特許文献1〜4(これらは全て、ヤンセンファーマ社(Janssen Pharmaceuticals)に譲渡された)を参照。
【0005】
ピリミジン部分がプリンによって置き換えられた、エトラビリンおよびリルピヴィリンと同様なジアリール化合物が、特許文献5(これもまたヤンセン社に譲渡された)中に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,197,779号
【特許文献2】WO 2000/027850
【特許文献3】WO 2003/016306
【特許文献4】WO 2004/069812
【特許文献5】WO 2005/028479
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Balzarni, J.による, 2004, Cur. Top. Med. Chem. 4, 921-44(正誤表, 同書, 4, 1825)
【非特許文献2】Ludovici, D. W.らによる, 2002, Bioorg. Med. Chem. Lett. 11, 2235-9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、HIVの処置のための非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターとしてのジアリル−プリン、−アザプリンおよび−デアザプリンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、式I:
【化1】

[式中、
破線は、AとB、またはBとDのいずれかの間に存在し得る二重結合であり;
Aは、−N=、N(Z)、または=C(Z)であり;
Bは、CHまたは=N−であり;
Dは、CW、=N−、またはN(W)であり;
Tは、NH、O、またはSであり;
Zは、H、F、Cl、Br、CH、CHCH、シクロプロピル、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分は場合によりメチルまたはメトキシで置換され、但し、AがNZである場合には、ZはFでもClでもなく;
Wは、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、シクロプロピル、アリル、CHCF、シアノメチル、シアノエチル、CH=CHCN、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分は場合によりメトキシまたはメチルから独立して選ばれる1または2個の基で置換され、但し、DがNWである場合には、WはFでもClでもなく;
Vは、F、Cl、CN、SOCH、SONH、SONHCH、C≡CCH、またはCH=CHCNであり;
但し、DがCWである場合には、AはCZではなく、更にAおよびDが共にCZまたはCWである場合には、BはCHであり;そして、
Arは、式(a)、(b)、(c)または(d):
【化2】

から選ばれ;
上記式中、
各Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピルメチル、C〜Cシクロアルキル、シアノ、CH=CHCN、Cl、Br、I、アセチル、またはアルキルアミノであり;
、Rおよび各Rは独立して、H、F、Cl、Br、CH、CHF、CHF、イソプロピル、シクロプロピル、OCH、OH、OCF、NH、またはNHCHであるか、あるいは、近接する環内原子上のRおよびRはそれらが結合する環内原子と一緒になって、別の縮合5員環を形成し;
QおよびQ’は独立して、NまたはCHから選ばれ;
は、Cl、Br、I、CH、CF、OCH、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、またはシクロブチルであり;そして、
〜R11は独立して、HまたはCHである]
で示される化合物を提供する。
【発明の効果】
【0010】
式Iの化合物は、ヒト免疫不全症ウイルス1型(HIV−1)の野生型および突然変異型の両方に対する阻害性活性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(詳細な記載)
1実施態様において、本発明は、式IAの化合物(式中、式Iの6−リンカーTはT’であり、これはOまたはSであり得る)を提供する。
【化3】

式IのTまたは式IAのT’がOである場合には、本発明は以下のものを除外する:1)AまたはDの少なくとも1つが−N=でも−NH−でもない場合には、RおよびVはと共にCH=CHCNまたはシアノである化合物;および、2)a)RがCH=CHCN、シアノ、またはメチルであり;b)VがシアノまたはCH=CHCNであり;そして、c)AおよびDが共に−N=、N−ベンジル、またはN−(置換ベンジル)の1つである、化合物。
【0012】
1つのサブグループの実施態様において、本発明は、Arが4−シクロプロピルフェニル;4−シクロプロピルメチルフェニル;4−ブロモフェニル;4−シクロプロピル−ナフチル−1−イル;2,6−ジメチル−4−シアノフェニル;2,6−ジメトキシ−4−シアノフェニル;2,6−ジメチル−4−(2−シアノエテニル)フェニル;2,6−ジメトキシ−4−(2−シアノエテニル)フェニル;2−メチル−4−シクロプロピルフェニル;2,6−ジメチル−4−シクロプロピルフェニル;2,6−ジ−トリフルオロメチル−4−シクロプロピルフェニル;2,4,6−トリメチルフェニル;または、2,6−ジメチル−4−アセチルフェニルから選ばれる、式IAの化合物を提供する。
【0013】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、Arが5−シクロプロピル−8−キノリル;5−イソプロピル−8−キノリル;5−シアノ−8−キノリル;5−シクロプロピル−7−トリフルオロメチル−8−キノリル;5−アセチル−8−キノリル;5−シアノ−7−メトキシ−8−キノリル;5−シアノ−7−メチル−8−キノリル;5−シクロプロピル−7−トリフルオロメトキシ−8−イソキノリル;5−シアノ−8−イソキノリル;5−シアノ−7−メトキシ−8−イソキノリル;5−シアノ−7−メチル−8−イソキノリル;5−シクロブチル−7−ジフルオロメチル−8−イソキノリル;5,7−ジメチル−8−シンノリニル;5−シクロプロピル−7−メチル−8−シンノリニル;または、5−(2−シアノエテニル)−7−メチル−8−シンノリニルから選ばれる、式IAの化合物を提供する。
【0014】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−1:
【化4】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0015】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−2:
【化5】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0016】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−3:
【化6】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0017】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−4:
【化7】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0018】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−5:
【化8】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0019】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−6:
【化9】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0020】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−7:
【化10】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0021】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−8:
【化11】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0022】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−9:
【化12】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0023】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IA−10:
【化13】

(式中、Ar、V、W、およびZは式Iにおいて定義する通りである)
の化合物を提供する。
【0024】
別の実施態様において、本発明は、式IB:
【化14】

(式中、全ての置換基は上記の通りである;
但し、Arが(c)である場合に、本発明は、AまたはDがCZまたはCWでない場合には、VはシアノまたはCH=CHCNのいずれかである化合物を除く)
の化合物を提供する。
【0025】
1つのサブグループの実施態様において、本発明は、式IB(式中、Arが(c)である場合には、直前の段落における但し書きを適用する)の化合物を提供する。
【0026】
より具体的なサブグループの実施態様において、本発明は、Arが式:
【化15】

(式中、RはCN、CH=CHCN、またはシクロプロピルであり;RおよびRは共にメチルまたは共にメトキシのいずれかであり;そして、式IBについて上記する但し書きを適用する)
である式IBの化合物を提供する。
【0027】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IB−1:
【化16】

の化合物を提供する。
【0028】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IB−2:
【化17】

(式中、Ar、W、およびZは式IBについて上記する通りである)
の化合物を提供する。
【0029】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IB−3:
【化18】

(式中、Ar、W、およびZは式IBについて上記する通りである)
の化合物を提供する。
【0030】
別のサブグループの実施態様において、本発明は、式IB−4:
【化19】

(式中、Ar、V、およびZは式IBについて上記する通りである)
の化合物を提供する。
【0031】
別のより具体的な実施態様において、本発明は、Arが(a)である場合に、IA−1、IA−2、IA−3、IA−4、IA−5、IA−6、IA−7、IA−8、IA−9、IA−10、IB−1、IB−2、IB−3、およびIB−4のいずれかの化合物を提供する。
【0032】
別のより具体的な実施態様において、本発明は、Arが(b)である場合に、IA−1、IA−2、IA−3、IA−4、IA−5、IA−6、IA−7、IA−8、IA−9、IA−10、IB−1、IB−2、IB−3、およびIB−4のいずれかの化合物を提供する。
【0033】
別のより具体的な実施態様において、本発明は、Arが(c)である場合に、IA−1、IA−2、IA−3、IA−4、IA−5、IA−6、IA−7、IA−8、IA−9、IA−10、IB−1、IB−2、IB−3、およびIB−4のいずれかの化合物を提供する。
【0034】
別のより具体的な実施態様において、本発明は、Arが(d)である場合に、IA−1、IA−2、IA−3、IA−4、IA−5、IA−6、IA−7、IA−8、IA−9、IA−10、IB−1、IB−2、IB−3、およびIB−4のいずれかの化合物を提供する。
【0035】
より具体的なサブグループの実施態様において、本発明は、Arが4−シクロプロピル−、4−アセチル−、4−メチル−、4−ブロモ−、または4−シアノ−2,6−ジ−置換フェニルである、式IA−7、IA−8、IA−9、またはIA−10の化合物を提供しまたは企図する。
【0036】
別のより具体的なサブグループの実施態様において、本発明は、Arが4−シクロプロピル−、4−アセチル−、4−メチル−、4−ブロモ−、または4−シアノ−2,6−ジ−置換フェニルである、式IA−1、IA−2、IA−3、またはIA−4の化合物を提供しまたは企図する。
【0037】
別のより具体的なサブグループの実施態様において、本発明は、Arが4−シクロプロピル−、4−アセチル−、4−メチル−、4−ブロモ−、または4−シアノ−2,6−ジ−置換フェニルである、式IA−5またはIA−6の化合物を提供しまたは企図する。
【0038】
(製造方法)
7−デアザ−8−アザプリンタイプである本発明の化合物は、反応式1に従って製造することができる。
反応式1
【化20】

【0039】
化合物(1)、2−メルカプト−6−ヒドロキシ−7−デアザ−8−アザ−プリンは、当該分野における当業者にとって知られる公知の方法によって製造することができる。Youssif, S.らによる, 2003, Bull. Kor. Chem. Soc., 24, 1429-32;Bontems, R. J.らによる, 1990, J. Med. Chem. 33, 2174-8;Badger, G. M.およびRao, R. P.による, 1965, Aust. J. Chem. 18, 1267-71。
【0040】
別法として、該7−デアザ−8−アザプリンは、「PMBCl」がp−メトキシベンジルクロリドである反応式2に従って製造することができる。該出発物質は、当該分野の当業者にとって知られる公知の方法によって製造する。Seela, F.による, 1999, Helv. Chim. Act. 82, 105-124;Taylor, E.による, 1992, Tetrahedron 48, 8089-100;Seela, F.による, 1986, Helv. Chim. Act. 69, 1602-1613。
反応式2
【化21】

【0041】
本発明の8−アザ−9−デアザプリンは、反応式3に従って製造することができる。該出発物質の製造は、Lewis, A. F.およびTownsend, L. B.による, 1982, J. Am. Chem. Soc. 104, 1073-78によって記載されている。
反応式3
【化22】

【0042】
本発明の9−デアザプリンは、反応式4によって製造することができる。該出発物質の製造は、Kielich, Klaus編による, 「Synthetic Communications」 2002, 32巻, 頁3797-3802によって記載されている。
反応式4
【化23】

【0043】
本発明の7−デアザプリンは、反応式5の方法によって製造する。該出発物質は、実施例1および3に示す通り、2,6−ジアミノ−1,2−ジヒドロ[3H]ピリミジン−4−オンとクロロアセトアルデヒドとの縮合、続くオキシ塩化リンを用いる処理によって製造することができる。
反応式5
【化24】

【0044】
本発明のプリン化合物は、出発物質としてN−ベンジル−2,6−ジクロロプリンを用いて、上で提示する方法と同様な方法によって製造することができる。本方法は、WO 2005/028479号中に例示されている。
【0045】
(実施例)
【実施例1】
【0046】
【化25】

工程A1:
【化26】

2−アミノ−3,7−ジヒドロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−オン
O(300mL)中の2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジン(20.0g、159mmol)およびNaOAc(26.0g、317mmol)の混合物に65℃で、HO(22mL)中のクロロアセトアルデヒド(22.0mL、HO中の50%、173mmol)の溶液を90分間かけて滴下した。該混合物を65℃で更に2時間撹拌し、そして室温まで冷却した。該反応混合物をその最初の容量の3分の1にまで真空下で濃縮し、そして4℃で16時間保存した。該明桃色沈殿物をろ過し、そして氷冷HO(5mL)を用いて洗浄し、そして高真空下で16時間乾燥した。該沈殿物をソックスレー(Soxhlet)抽出器中に入れ、そしてこのものをメタノール(200mL)と一緒に24時間還流した。該メタノールを濃縮して、明桃色固体の2−アミノ−3,7−ジヒドロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−オン(13.3g、56%)を得た。
【0047】
工程A2:
【化27】

4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン
アセトニトリル(25mL)中の2−アミノ−3,7−ジヒドロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−オン(5.00g、33.3mmol)、ジメチルアニリン(4.22mL、41.0mmol)、およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(15.2g、66.6mmol)の溶液に、アルゴン下、室温でPOCl(18.6mL、200mmol)を30分間かけて滴下した。該混合物を85℃で3時間還流し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を真空下で濃縮して褐色油状物を得て、そして該油状物に氷冷HO(10mL)を加えた。該溶液のpHを、NHOH水溶液を加えることによって5にまで調節した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(CHCl:MeOH=95:5を使用)により、明黄色固体の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(2.53g、45%)を得た。次いで、該生成物を標準的な技術を用いてNでベンジル化した。
【0048】
工程C:
【化28】

7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン
封菅内の1−メチル−2−ピリドン(2mL)中の2,4,6−トリメチルフェノール(161mg、1.16mmol)の溶液に、NaH(46mg、1.16mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(1mL)中の7−ベンジル−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(100mg、0.39mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を150℃で16時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応混合物を氷水中にそそぎ、そしてこのものをEtOAc(2×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固まで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(107mg、77%)を得た。
【0049】
工程D:
【化29】

7−ベンジル−2−フルオロ−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
ポリエチレンフラスコ内の7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(105mg、0.29mmol)にアルゴン下、−50℃で、ピリジン中の60%HF(12mL)を加えた。該得られた溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.052mL、0.44mmol)を5分間かけて滴下した。該反応液を−40℃まで昇温し、そしてこのものを該温度で30分間撹拌した。該反応混合物をCHCl(100mL)を用いて希釈し、そしてこのものをビーカー内のKCO(3g)にそそいだ。氷水(50mL)を該混合物に注意深く加えた。該CHCl層を分離し、NaHCO水溶液(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固まで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、明黄色固体の7−ベンジル−2−フルオロ−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(72mg、68%)を得た。
【0050】
工程E:
【化30】

4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル
1−メチル−2−ピリドン(1mL)中の4−アミノベンゾニトリル(101mg、0.86mmol)の溶液に、NaH(34mg、0.86mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(1mL)中の7−ベンジル−2−フルオロ−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(62mg、0.17mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を室温で1時間撹拌し、氷水中にそそぎ、そしてEtAOc(2×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゾニトリル(64mg、82%)を得た。
【0051】
工程F:
【化31】

4−[4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(1mL)中の4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(38mg、0.083mmol)の溶液に、塩化アルミニウム(55mg、0.42mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で4時間撹拌し、そしてこのものを室温まで冷却した。該混合物を氷水中にそそぎ、そしてこのものをCHCl(2×10mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてブライン(10mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=50:50を使用)により、黄褐色固体の4−[4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(15mg、49%)を得た。
【実施例2】
【0052】
【化32】

工程A:
【化33】

7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン
1−メチル−2−ピリドン(2mL)中の2,4,6−トリメチルベンゼン−1−チオール(231mg、1.52mmol)の溶液に、NaH(58mg、1.52mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(2mL)中の7−ベンジル−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(131mg、0.51mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を60℃で16時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を氷水中にそそぎ、そしてこのものをEtOAc(2×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(180mg、94%)を得た。
【0053】
工程B:
【化34】

7−ベンジル−2−フルオロ−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
ポリエチレンフラスコ内の7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(155mg、0.41mmol)にアルゴン下、−50℃で、ピリジン中の60%HF(12mL)を加えた。該溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.074mL、0.62mmol)を5分間かけて滴下した。該反応液を−40℃まで昇温し、そしてこのものを該温度で30分間撹拌した。該反応液をCHCl(100mL)を用いて希釈し、そしてビーカー内のKCO(3g)中にそそいだ。該混合物に、氷水(50mL)を注意深く加えた。該CHCl層を分離し、NaHCO水溶液(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、黄色固体の7−ベンジル−2−フルオロ−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(118mg、77%)を得た。
【0054】
工程C:
【化35】

4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル
1−メチル−2−ピリドン(2mL)中の4−アミノベンゾニトリル(184mg、1.56mmol)の溶液に、NaH(62mg、1.56mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(2mL)中の7−ベンジル−2−フルオロ−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(118mg、0.31mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を室温で4時間撹拌し、次いでこのものを氷水中にそそぎ、そしてEtOAc(2×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(123mg、83%)を得た。
【0055】
工程D:
【化36】

4−[4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(2mL)中の4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(103mg、0.21mmol)の溶液に、塩化アルミニウム(87mg、0.65mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で1.5時間撹拌し、そしてこのものを室温まで冷却した。該混合物を氷水中にそそぎ、そしてCHCl(2×10mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてブライン(10mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=50:50を使用)により、黄褐色固体の4−[4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルファニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(28mg、34%)を得た。
【実施例3】
【0056】
【化37】

工程AおよびBは実施例1と同じである。
工程C:
【化38】

4−(2−アミノ−7−ベンジル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
封菅内の1−メチル−2−ピリドン(5mL)中の4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンゾニトリル(1.62mg、11.0mmol)の溶液に、NaH(441mg、11.0mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(5mL)中の7−ベンジル−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(950mg、3.67mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を150℃で16時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を氷水中にそそぎ、そしてこのものをEtOAc(2×50mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(50mL)およびブライン(50mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−(2−アミノ−7−ベンジル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(1.12mg、83%)を得た。
【0057】
工程D:
【化39】

4−(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
ポリエチレンフラスコ内の4−(2−アミノ−7−ベンジル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(70mg、0.19mmol)にアルゴン下、−50℃で、ピリジン中の60%HF(12mL)を加えた。該溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.068mL、0.57mmol)を5分間かけて滴下した。該反応液を−40℃まで昇温し、そしてこのものを該温度で30分間撹拌した。該反応液をCHCl(100mL)を用いて希釈し、そしてこのものをビーカー内のKCO(3g)中にそそいだ。該混合物に、氷水(50mL)を注意深く加えた。該CHCl層を分離し、NaHCO水溶液(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(36mg、51%)を得た。
【0058】
工程E:
【化40】

4−[7−ベンジル−2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
1−メチル−2−ピリドン(1mL)中の4−アミノベンゾニトリル(54mg、0.46mmol)の溶液に、NaH(18mg、0.46mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(1mL)中の4−(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(34mg、0.091mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を室温で1時間撹拌し、氷水中にそそぎ、そしてEtOAc(2×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−[7−ベンジル−2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(28mg、65%)を得た。
【0059】
工程F:
【化41】

4−[2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(1mL)中の4−[7−ベンジル−2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(28mg、0.060mmol)の溶液に、塩化アルミニウム(40mg、0.30mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で45分間撹拌し、そしてこのものを室温まで冷却した。該混合物を氷水中にそそぎ、そしてこのものをCHCl(2×10mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてブライン(10mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=50:50を使用)により、黄褐色固体の4−[2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(6mg、27%)を得た。
【実施例4】
【0060】
【化42】

工程A:
【化43】

7−ベンジル−N4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
2,2,2−トリフルオロエタノール(4mL)中の7−ベンジル−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(200mg、0.78mmol)の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(0.48mL、6.24mmol)を加えた。得られた溶液を100℃で2日間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を濃縮して褐色油状物を得て、このものをCHCl(30mL)を用いて希釈した。該有機溶液をNaHCO水溶液(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(CHCl:MeOH=95:5を使用)により、7−ベンジル−N4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(251mg、90%)を得た。
【0061】
工程B:
【化44】

(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(2,4,6−トリメチルフェニル)−アミン
ポリエチレンフラスコ中の7−ベンジル−N4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(251mg、0.70mmol)に、アルゴン下、−50℃で、ピリジン中の60%HF(24mL)を加えた。該溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.42mL、3.5mmol)を10分間かけて滴下した。該反応液を−40℃まで昇温し、そしてこのものを該温度で30分間撹拌した。該反応液をCHCl(200mL)を用いて希釈し、そしてこのものをビーカー内のKCO(6g)中にそそいだ。該混合物に、氷水(100mL)を注意深く加えた。該CHCl層を分離し、NaHCO水溶液(40mL)およびブライン(40mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン(56mg、22%)を得た。
【0062】
工程C:
【化45】

4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル
2,2,2−トリフルオロエタノール(4mL)中の(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン(42mg、0.12mmol)および4−アミノベンゾニトリル(55mg、0.47mmol)の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(0.072mL、0.94mmol)を加えた。得られた溶液を90℃で16時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を濃縮して褐色油状物を得て、そしてこのものをCHCl(30mL)を用いて希釈した。該有機溶液をHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−[7−べンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(34mg、64%)を得た。
【0063】
工程D:
【化46】

4−[4−(2,4,6−トリメチルフェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(1mL)中の4−[7−ベンジル−4−(2,4,6−トリメチルフェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(34mg、0.074mmol)の溶液に、塩化アルミニウム(50mg、0.37mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で2時間撹拌し、そしてこのものを室温まで冷却した。該混合物を氷水中にそそぎ、そしてこのものをCHCl(2×10mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてブライン(10mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(CHCl:アセトン=90:10を使用)により、黄褐色固体の4−[4−(2,4,6−トリメチルフェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]ベンゾニトリル(5mg、19%)を得た。
【実施例5】
【0064】
【化47】

工程A:
【化48】

4−(2−アミノ−7−ベンジル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
封菅内の1−メチル−2−ピリドン(5mL)中の4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンゾニトリル(1.62mg、11.0mmol)の溶液に、NaH(441mg、11.0mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(5mL)中の7−ベンジル−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(950mg、3.67mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を150℃で16時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を氷水中にそそぎ、そしてこのものをEtOAc(2×50mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(50mL)およびブライン(50mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−(2−アミノ−7−ベンジル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(1.12mg、83%)を得た。
【0065】
工程B:
【化49】

4−(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
ポリエチレンフラスコ内の4−(2−アミノ−7−ベンジル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(70mg、0.19mmol)にアルゴン下、−50℃で、ピリジン中の60%HF(12mL)を加えた。該溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.068mL、0.57mmol)を5分間かけて滴下した。該反応液を−40℃まで昇温し、そしてこのものを該温度で30分間撹拌した。次いで、該反応液をCHCl(100mL)を用いて希釈し、そしてこのものをビーカー内のKCO(3g)中にそそいだ。氷水(50mL)を注意深く加えた。該CHCl層を分離し、NaHCO水溶液(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(36mg、51%)を得た。
【0066】
工程C:
【化50】

4−[7−ベンジル−2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
1−メチル−2−ピリドン(1mL)中の4−アミノベンゾニトリル(54mg、0.46mmol)の溶液に、NaH(18mg、0.46mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(1mL)中の4−(7−ベンジル−2−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(34mg、0.091mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を室温で1時間撹拌し、このものを氷水中にそそぎ、そしてEtOAc(2×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そしてこのものを乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、4−[7−ベンジル−2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(28mg、65%)を得た。
【0067】
工程D:
【化51】

4−[2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(1mL)中の4−[7−ベンジル−2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(28mg、0.060mmol)の溶液に、塩化アルミニウム(40mg、0.30mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で45分間撹拌し、そしてこのものを室温まで冷却した。該混合物を氷水中にそそぎ、そしてこのものをCHCl(2×10mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてブライン(10mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=50:50を使用)により、黄褐色固体の4−[2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(6mg、27%)を得た。
【実施例6】
【0068】
【化52】

【化53】

4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノール
THF(20mL)中の(4−ブロモ−2,6−ジメチルフェノキシ)tert−ブチルジメチルシラン(668mg、2.12mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(122mg、0.11mmol)の懸濁液に、シクロプロピル亜鉛クロリド(28.0mL、11.2mmol)を加えた。該混合物を80℃で24時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液をSiOの短いパッドに通して触媒を除去し、そして該溶液を濃縮して油状物を得た。得られた油状物をEtOAc(100mL)中で希釈し、ブライン(100mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=90:10を使用)により、tert−ブチル(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)ジメチルシラン(370mg、63%)を得た。THF(10mL)中のtert−ブチル(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)ジメチルシラン(320mg、1.16mmol)に、フッ化テトラブチルアンモニウム(5.0mL、THF中の1M、5.0mmol)および酢酸(0.40mL)の溶液を加えた。該反応液を室温で3時間撹拌し、そしてこのものを乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=85:15を使用)により、明黄色油状物の4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノール(175mg、93%)を得た。
【0069】
【化54】

2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−9H−プリン
1−メチル−2−ピリドン(3mL)中の4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノール(263mg、1.62mmol)の溶液に0℃で、NaH(65mg、1.62mmol)を加えた。該反応混合物を室温で30分間撹拌し、そして1−メチル−2−ピリドン(2mL)中の2,6−ジクロロプリン(102mg、0.54mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を100℃で16時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を氷水中にそそぎ、そしてCHCl(3×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(MeOH:CHCl=5:95を使用)により、2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−9H−プリン(114mg、67%)を得た。
【0070】
【化55】

4−(6−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−9H−プリン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
封菅内の2,2,2−トリフルオロエタノール(3mL)中の2−クロロ−6−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−9H−プリン(28mg、0.088mmol)および4−アミノベンゾニトリル(42mg、0.35mmol)の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(0.056mL、0.70mmol)を加えた。該得られた溶液を90℃で3日間加熱した。該反応液を室温まで冷却し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(CHCl:アセトン=80:20を使用)により、明黄色固体の4−(6−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−9H−プリン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(7mg、20%)を得た。
【実施例7】
【0071】
【化56】

【化57】

2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
1,2−ジクロロエタン(40mL)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(500mg、2.97mmol)の懸濁液にアルゴン下、−10℃で、塩化アンチモン(750mg、3.29mmol)を加えた。5分間撹拌後に、亜硝酸tert−ブチル(2.50mL、20.8mmol)を該溶液に加えた。該反応液を−10℃で3時間撹拌した。該反応液をCHCl(100mL)を用いて希釈し、そしてこのものを氷水(50mL)中にそそいだ。該CHCl層を分離し、ブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=50:50を使用)により、黄褐色固体の2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(239mg、43%)を得た。
【0072】
【化58】

2−クロロ−4−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
THF(3mL)中の4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノール(259mg、1.60mmol)の溶液に0℃で、NaH(64mg、1.60mmol)を加えた。該反応混合物を室温で30分間撹拌し、そしてTHF(2mL)中の2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(100mg、0.53mmol)の溶液を該混合物に加えた。該混合物を80℃で16時間加熱し、そしてこのものを室温まで冷却した。該反応液を氷水中にそそぎ、そしてこのものをCHCl(3×20mL)を用いて抽出した。該有機溶液を合わせてHO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(ヘキサン:EtOAc=75:25を使用)により、黄褐色固体の2−クロロ−4−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(79mg、48%)を得た。
【0073】
【化59】

4−(4−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
封菅内の2,2,2−トリフルオロエタノール(4mL)中の2−クロロ−4−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(75mg、0.24mmol)の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(0.15mL、1.92mmol)を加えた。得られた溶液を90℃で3日間加熱した。該反応液をEtOAc(50mL)を用いて希釈し、NaHCO(20mL)およびブライン(20mL)を用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、そして乾固するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー精製(CHCl:アセトン=90:10を使用)により、黄褐色固体の4−(4−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(15mg、16%)を得た。
【実施例8】
【0074】
反応式1
【化60】

反応式1は、商業的に入手可能な2−アミノ−6−メチルピリミジン−4(3H)−オンを用いて開始し、硝酸を用いてニトロ化し、続いて該ニトロ化生成物をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMF−DMA)を用いて処理することによって対応する2−(ジメチルアミノ)メチレンイミノ誘導体を得ることによる、9−デアザグアニンの合成を例示する。次いで、そのものを、臭化ベンジルを用いて処理することによってベンジル化して、3−ベンジル−2−[(ジメチルアミノ)メチレンイミノ]−5−ニトロ−6−メチル]ピリミジン−4−オンを得て、そしてDMF−DMAを用いて、ベンジル化−2,6−ビス−ジメチルアミノメチレン誘導体に変換した。亜硫酸水素ナトリウムを用いる還元的な環化、続いて3M NaOHを用いる脱保護、およびPd/CおよびNHCOHを用いる脱ベンジル化を行なうことにより、9−デアザグアニンを得た。
【0075】
反応式2
【化61】

反応式2は、様々な置換された9−デアザプリンを提供する、3つの異なる経路を例示する。他の生成物は、当該分野の当業者が上に示す反応順序に基づいて策定することができる類似の方法によって製造する。ある場合に、当該分野の当業者は、保護基が必要であり得ると知るであろう。該合成反応式は、以下の通り概説することができる。
【0076】
9−デアザグアニンのベンジル化、続くPOClを用いるクロル化により、該クロル化9−デアザプリン生成物を得る。このクロル化中間体は、R2(経路1)とカップリングし、続いて亜硝酸t−ブチルを用いてジアゾ化して、Fで置換し、R3とカップリングし、そして脱べンジル化して生成物を得るか;あるいは、経路2(これは、塩化アンチモンの存在下で亜硝酸t−ブチルを用いてジアゾ化し、続いてR2およびR3とカップリングし、続いて脱ベンジル化して最終生成物を得る)を受けることができる。別法として、経路3は、ジクロロ−9−デアザプリンの脱ベンジル化、続いてそれぞれR2およびR3とカップリングして、様々な置換9−デアザプリンを得ることを提供する。
【0077】
【化62】

2−アミノ−6−メチル−5−ニトロピリミジン−4(3H)−オン
SO(250mL)中の2−アミノ−6−メチルピリミジン−4(3H)−オン(50g、0.4mol)の混合物に0℃で、HNO(40mL)を滴下ろうとを用いて加えた。室温で3時間撹拌後に、該反応混合物をジエチルエーテル(3.6L)中にゆっくりとそそぎ、そしてこのものを15分間撹拌した。該エーテル溶液をデカントし、酢酸エチル(1.0L)を該固体に加え、そして10時間撹拌した。該固体(54.8g、81%収率)をろ過し、そしてこのものを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0078】
【化63】

(E)−N,N−ジメチル−N'−(4−メチル−5−ニトロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)ホルムイミダミド
CHCl(461mL)中の2−アミノ−6−メチル−5−ニトロピリミジン−4(3H)−オン(54.8g、0.32mol)の懸濁液に、DMF−ジメチルアセタール(103.1mL、0.77mol)を加え、そしてこのものを室温で1.5時間撹拌した。該反応混合物をろ過し、CHClを用いて洗浄し、そして更に精製することなく次の工程に使用した(31.9g、44%収率)。
【0079】
【化64】

(E)−N’(1−ベンジル−4−メチル−5−ニトロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムイミダミド
DMF(690mL)中の(E)−N,N−ジメチル−N’−(4−メチル−5−ニトロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)ホルムイミダミド(53.4g、0.24mmol)の懸濁液に、DBU(44.6mL、0.30mol)および臭化ベンジル(44.4mL、0.29mol)を加え、そしてこのものを室温で1時間撹拌した。過剰量のDBUをHClを用いて中和し、そして該混合物を真空下で濃縮した。該残渣をジクロロメタン中に溶解し、そして2M HClおよび水を用いて2回抽出し、次いでNaSOを用いて乾燥し、そして濃縮した。エタノールを用いてトリチュレートすることにより、結晶性の生成物を得て、このものをエタノールを用いて洗浄して生成物(64.7g、86%収率)を得て、このものを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0080】
【化65】

(E)−N’−(1−ベンジル−4−((E)−2−(ジメチルアミノ)ビニル)−5−ニトロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムイミダミド
DMF(254mL)中の(E)−N’(1−ベンジル−4−メチル−5−ニトロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムイミダミド(64.7g、0.2mol)の溶液に、DMF−ジメチルアセタール(54.5mL、0.41mol)を加えた。該反応混合物を65℃で3時間撹拌し、冷却し、そして該溶媒を減圧下で除去した。該残渣をエタノールを用いてトリチュレートし、そして該固体を真空ろ過によって集め(69.2g、91%)、このものを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0081】
【化66】

(E)−N’−(3−ベンジル−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−N,N−ジメチルホルムイミダミド
THF(151mL)中の(E)−N’−(1−ベンジル−4−((E)−2−(ジメチルアミノ)ビニル)−5−ニトロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムイミダミド(43.0g、0.12mol)の混合物に、Naの飽和水溶液を加え、そしてこのものを室温で終夜撹拌した。該反応の完結後に、該固体をろ過し、そしてTHFを用いて洗浄して生成物(21.2g、62%収率)を得て、このものを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0082】
【化67】

2−アミノ−3−ベンジル−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン
MeOH(382mL)中の(E)−N’−(3−ベンジル−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムイミダミド(21.2g、0.07mol)の混合物に、3M NaOH(276mL)を加え、そしてこのものを100℃で5時間加熱した。反応の完結後に、該反応混合物を0℃まで冷却した。ろ過して該固体(15.8g、91%)を得て、そしてこのものを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0083】
【化68】

2−アミノ−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン
MeOH(334mL)中の2−アミノ−3−ベンジル−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン(10g、0.04mol)の混合物に、10%Pd/C(2g)、ギ酸アンモニウム(13.2g、0.21mmol)を加え、そしてこのものを75℃で4時間加熱した。該反応の完結後に、反応混合物を冷却し、そしてセライトのパッドを通してろ過(熱DMF/MeOH(1:1)を使用)した。該ろ液を真空下で濃縮して、オフホワイト色固体の生成物(6.2g、99%)を得た。
【0084】
【化69】

2−アミノ−5−ベンジル−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン
CHCl(14.3mL)中の2−アミノ−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン(336.7mg、2.0mmol)の懸濁液に、臭化ベンジル(0.26mL、2.2mmol)およびTBABr(644mg、2.0mmol)を加えた。該反応混合物を0℃まで冷却し、そしてそのものに50%NaOH(1.7mL)を加えた。得られた混合物を、0℃から室温まで昇温しながら、2時間撹拌した。次いで、水を加え、そして該溶液をCHClを用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる精製(CHCl/アセトン(5:1〜1:1)を用いて溶出)により、黄褐色固体の生成物(423mg、82%)を得た。
【0085】
【化70】

5−ベンジル−4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン
2−アミノ−5−ベンジル−3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン(1.1g、7.4mmol)およびPOCl(7mL、74mmol)の混合物を116℃で3時間加熱した。該反応の完結後に、該反応混合物を氷中にそそぎ、そしてこのものを酢酸エチルを用いて3回抽出した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー精製(CHCl/アセトン(3:1)を用いて溶出)により、白色固体の生成物(490mg、40%)を得た。
【0086】
【化71】

5−ベンジル−4−(メシチルオキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン
乾燥NMP(2mL)中のNaH(56mg、2.33mmol)の撹拌懸濁液に、2,4,6−トリメチルフェノール(317mg、2.33mmol)に加えた。該混合物をアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(1.5mL)中の5−ベンジル−4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン(200mg、0.78mmol)の溶液に加え、そして得られた溶液を90℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、該反応混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水、2%NaOH、およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(3:1)を用いて溶出)によって精製して、白色固体の生成物(140mg、50%)を得た。
【0087】
【化72】

5−ベンジル−2−フルオロ−4−(メシチルオキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
ピリジン(1.6mL)中の5−ベンジル−4−(メシチルオキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン(139.9mg、0.39mmol)の溶液を−50℃まで冷却し、そしてHF−pyr(8mL)および亜硝酸t−ブチル(0.19mL、1.56mmol)を滴下した。該反応混合物を−50℃〜−30℃で1.5時間撹拌した。該反応の完結後に、該反応混合物をKCO(5g)中にそそぎ、水をゆっくりと加え、そしてCHCl(3×)を用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、乾燥し(NaSOを使用)、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(2:1)を用いて溶出)によって精製して、白色固体の生成物(116mg、82%)を得た。
【0088】
【化73】

4−(5−ベンジル−4−(メシチルオキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
乾燥NMP(1.5mL)中のNaH(63.8mg、2.66mmol)の撹拌懸濁液に、4−アミノベンジルニトリル(188mg、2.66mmol)を加え、そしてアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(1.7mL)中の5−ベンジル−2−フルオロ−4−(メシチルオキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(115mg、0.32mmol)の溶液に加え、そしてこのものを室温で2時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAc(×3)を用いて洗浄した。該有機層を合わせて水、NHCl、水(×2)、およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(1%MeOH:CHClを用いて溶出)によって精製して、黄褐色固体の生成物(120mg、80%)を得た。
【0089】
【化74】

4−(4−(メシチルオキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(13mL)中の4−(5−ベンジル−4−(メシチルオキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(150mg、0.33mmol)の懸濁液に、AlCl(436mg、3.27mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で1.5時間加熱し、その間に、該反応混合物を暗色で且つ均一となった。該反応の完結後に、該反応混合物を冷却し、そしてNHClを用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(5:1〜1:1)を用いて溶出)によって精製して、黄褐色固体の生成物(27.8mg、23%)を得た。
【実施例9】
【0090】
【化75】

4−(2−アミノ−5−ベンジル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
乾燥NMP(4mL)中のNaH(155mg、6.47mmol)の撹拌懸濁液に、4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンゾニトリル(570mg、3.88mmol)を加え、そして該混合物をアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(4mL)中の5−ベンジル−4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン(400mg、1.55mmol)の溶液に加え、そしてこのものを160℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水、2%NaOH、およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(2:1〜1:4)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(342mg、60%)を得た。
【0091】
【化76】

4−(5−ベンジル−2−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
ピリジン(3mL)中の4−(2−アミノ−5−ベンジル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(319.4mg、0.87mmol)の溶液を−50℃まで冷却し、そしてHF−pyr(15mL)および亜硝酸t−ブチル(0.42mL、3.46mmol)を滴下した。該反応混合物を−50℃〜−20℃で1.5時間撹拌した。該反応の完結後に、該混合物をKCO(8g)中にそそぎ、水を用いて希釈し、そしてCHCl(×3)を用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、乾燥し(NaSO)を使用、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(2:1〜1:1)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(314mg、97%)を得た。
【0092】
【化77】

4−(5−ベンジル−2−(4−シアノフェニルアミノ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
乾燥NMP(4mL)中のNaH(101mg、4.21mmoL)の撹拌懸濁液に、4−アミノベンジルニトリル(299mg、2.53mmol)を加え、そしてこのものをアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(4.4mL)中の4−(5−ベンジル−2−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(314mg、0.84mmol)の溶液に加え、そしてこのものを室温で2時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAc(×3)を用いて洗浄した。該有機層を合わせて水、NHCl、水(×2)、およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(1%MeOH:CHClを用いて溶出)によって精製して、黄褐色固体の生成物(320mg、80%)を得た。
【0093】
【化78】

4−(2−(4−シアノフェニルアミノ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(20mL)中の4−(5−ベンジル−2−(4−シアノフェニルアミノ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(240mg、0.51mmol)の懸濁液に、AlCl(681mg、5.1mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で1.5時間加熱し、その間、該反応混合物を暗色で且つ均一となった。該反応の完結後に、該反応混合物を冷却し、そしてNHClを用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(2.5:1)を用いて溶出)によって精製して、桃色固体の生成物(51mg、26%)を得た。
【実施例10】
【0094】
【化79】

5−ベンジル−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン
乾燥NMP(2mL)中のNaH(48mg、2mmol)の撹拌懸濁液に、2,4,6−トリメチルベンゼン−1−チオール(191mg、1.2mmol)を加えた。該混合物をアルゴン下、室温で30分間撹拌した。次いで、該反応混合物を、乾燥NMP(2.5mL)中の5−ベンジル−4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン(103mg、0.4mmol)の溶液に加え、そしてこのものを60℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水、2%NaOH、およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(2:1〜1:3)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(131mg、88%)を得た。
【0095】
【化80】

5−ベンジル−2−フルオロ−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
ピリジン(1.6mL)中の5−ベンジル−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン(131mg、0.35mmol)の溶液を−50℃まで冷却し、そしてHF−pyr(8mL)および亜硝酸t−ブチル(0.17mL、1.4mmoL)を滴下した。該反応混合物を−50℃〜−40℃で1.5時間撹拌した。該反応の完結後に、該反応液をKCO(5g)中にそそぎ、水をゆっくりと加え、そしてCHCl(×3)を用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、乾燥し(NaSOを使用)、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(5:1〜1:1)を用いて溶出)によって精製して、オフホワイト色固体の生成物(94mg、71%)を得た。
【0096】
【化81】

4−(5−ベンジル−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
乾燥NMP(1.5mL)中のNaH(30mg、1.25mmol)の撹拌懸濁液に、4−アミノベンジルニトリル(87.4mg、0.74mmol)を加え、そしてこのものをアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(1mL)中の5−ベンジル−2−フルオロ−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(93mg、0.25mmol)の溶液に加え、そしてこのものを室温で2時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAc(×3)を用いて洗浄した。該有機層を合わせて水、NHCl、水(×2)、およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(1.5:1)を用いて溶出)によって精製して、黄褐色固体の生成物(12.6mg、11%)を得た。
【0097】
【化82】

4−(4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(1mL)中の4−(5−ベンジル−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(9.2mg、0.03mmol)の懸濁液に、AlCl(26mg、0.3mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で1.5時間加熱し、その間、該反応混合物は暗色で且つ均一となった。該反応の完結後に、該反応混合物を冷却し、そしてNHClを用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(2.5:1)を用いて溶出)によって精製して、桃色固体の生成物(7.7mg、20%)を得た。
【実施例11】
【0098】
【化83】

5−ベンジル−2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
−10℃まで冷却した、1,2−ジクロロエタン(35mL)中の5−ベンジル−4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミン(641mg、2.5mmol)の懸濁液に、SbCl(850mg、3.7mmol)を加えた。該反応混合物を5分間撹拌した。亜硝酸t−ブチル(2.1mL、17.4mmol)を滴下し、そして、該撹拌混合物を5時間かけて−10℃から室温までとした。該反応の完結後に、該反応混合物を氷水にそそぎ、そしてこのものをCHClを用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、このものをろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(9:1〜1:1)を用いて溶出)によって精製して、オフホワイト色固体の生成物(528mg、77%)を得た。
【0099】
【化84】

2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
1,2−ジクロロベンゼン(20mL)中の5−ベンジル−2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(177mg、0.64mmol)の懸濁液に、AlCl(852mg、6.4mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で1.5時間加熱し、その間、該反応混合物は暗色で且つ均一となった。該反応の完結後に、該反応混合物を冷却し、CHClを加え、そしてNHClを用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。ヘキサンを加え、紫色固体の生成物(100mg、80%)をろ取し、そしてこのものを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0100】
【化85】

2−クロロ−4−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
乾燥NMP(1.5mL)中のNaH(25mg、0.64mmol)の撹拌懸濁液に、4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノール(103mg、0.64mmol)を加え、そして該得られた混合物をアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(1.7mL)中の2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(120mg、0.64mmol)の溶液に加え、そしてこのものを90℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(4:1〜2:1)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(20.2mg、8%)を得た。
【0101】
【化86】

4−(4−(4−シクロプロピル−2,5−ジメチルフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
封菅中に、2−クロロ−4−(4−シクロプロピル−2,6−ジメチルフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(20mg、0.064mmol)、4−アミノベンゾニトリル(31mg、0.26mmol)、TFE(0.21mL)、およびTFA(0.04mL、0.51mmol)を入れた。該反応混合物を90℃で16時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせてNaHCOおよびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をプレパラティブTLC(5%アセトン/CHClを用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(10.5mg、45%)を得た。
【実施例12】
【0102】
【化87】

2−クロロ−4−(メシチルオキシ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
乾燥NMP(1.0mL)中のNaH(8.9mg、0.22mmol)の撹拌懸濁液に、2,4,6−トリメチルフェノール(30.2mg、0.22mmol)を加え、そしてこのものをアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(1.0mL)中の2,4−ジクロロ−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(44.6mg、0.22mmol)の溶液に加え、そしてこのものを90℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を冷却し、水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(5:1〜2:1)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(52.7mg、80%)を得た。
【0103】
【化88】

4−(4−(メシチルオキシ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
封菅中に、2−クロロ−4−(メシチルオキシ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(52.7mg、0.18mmol)、4−アミノベンゾニトリル(83mg、0.70mmol)、TFE(1.0mL)、およびTFA(0.11mL、1.44mmol)を加えた。該反応混合物を90℃で48時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を冷却し、水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせてNaHCOおよびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(5:1〜2:1)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(65.7mg、95%)を得た。
【0104】
【化89】

4−(2−クロロ−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
乾燥NMP(2.5mL)中のNaH(42.1mg、1.05mmol)の撹拌溶液に、4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンゾニトリル(154.7mg、1.05mmol)を加え、そしてこのものをアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(2.7mL)中の2,4−ジクロロ−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(211.3mg、1.05mmol)の溶液に加え、そしてこのものを160℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(3:1〜1:1)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(294mg、85%)を得た。
【0105】
【化90】

4−(2−(4−シアノフェニルアミノ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
封菅中に、4−(2−クロロ−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(294mg、0.94mmol)、4−アミノベンゾニトリル(455mg、3.77mmol)、TFE(3.1mL)、およびTFA(0.58mL、7.52mmol)を加えた。該反応混合物を90℃で48時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を冷却し、水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせてNaHCOおよびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(4:1〜1:2)を用いて溶出)によって精製して、オフホワイト色固体の生成物(133mg、40%)を得た。
【実施例13】
【0106】
【化91】

1−(4−(5−ベンジル−2−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル)エタノン
乾燥NMP(2mL)中のNaH(31mg、0.78mmol)の撹拌溶液に、1−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)エタノン(127mg、0.78mmol)を加え、そしてこのものをアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(2.4mL)中の5−ベンジル−2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(216mg、0.78mmol)の溶液を加え、そしてこのものを160℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてこのものをEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて、水、2%NaOH、およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(4:1〜2:1)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(111mg、35%)を得た。
【0107】
【化92】

4−(4−(4−アセチル−2,6−ジメチルフェノキシ)−5−ベンジル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
封菅中に、1−(4−(5−ベンジル−2−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル)エタノン(111mg、0.27mmol)、4−アミノベンゾニトリル(129mg、1.1mmol)、TFE(1.7mL)、およびTFA(0.2mL、2.16mmoL)を加えた。該反応混合物を90℃で16時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を冷却し、水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせてNaHCOおよびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(9:1)〜100%EtOAcを用いて溶出)によって精製して、オフホワイト色固体の生成物(68mg、51%)を得た。
【0108】
【化93】

4−(4−(4−アセチル−2,6−ジメチルフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
1,2−ジクロロベンゼン(5.3mL)中の4−(4−(4−アセチル−2,6−ジメチルフェノキシ)−5−ベンジル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(65mg、0.13mmol)の懸濁液に、AlCl(178mg、1.3mmol)を加えた。該反応混合物を160℃で1.5時間加熱し、その間に、該反応混合物は暗色で且つ均一となった。該反応の完結後に、該反応混合物を冷却し、CHClを加え、そしてNHClを用いて洗浄した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(3:1)を用いて溶出)によって精製して、褐色固体の生成物(41mg、77%)を得た。
【実施例14】
【0109】
【化94】

1−(4−(5−ベンジル−2−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン
乾燥NMP(3mL)中のNaH(80.4mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、4−((ジメチルアミノ)メチル)−2,6−ジメチルフェノール(216.4mg、1.0mmol)を加え、そして該混合物をアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(2.6mL)中の5−ベンジル−2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(216mg、0.78mmol)の溶液を加え、そしてこのものを120℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水(×2)およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/CHCl(10%〜30%)を用いて溶出)によって精製して、黄褐色固体の生成物(71mg、17%)を得た。
【0110】
【化95】

4−(5−ベンジル−4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−2,5−ジメチルフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
封菅中に、1−(4−(5−ベンジル−2−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン(70.7mg、0.17mmol)、4−アミノベンゾニトリル(78.9mg、0.67mmol)、TFE(1.1mL)、およびTFA(0.1mL、1.3mmol)を加えた。該反応混合物を90℃で16時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を冷却し、水を用いて希釈し、そしてEtAOcを用いて洗浄した。該有機層を合わせてNaHCO溶液およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/CHCl(20%〜40%)を用いて溶出)によって精製して、黄褐色固体の生成物(17mg、20%)を得た。
【0111】
【化96】

4−(4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−2,6−ジメチルフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
該ベンジル基は、実施例13について記載するのと同じ方法に従って除去した。
【実施例15】
【0112】
【化97】

5−ベンジル−2−クロロ−4−(2,6−ジメチル−4−ニトロフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
乾燥NMP(4.7mL)中のNaH(61.9mg、2.6mmol)の撹拌溶液に、2,6−ジメチル−4−ニトロフェノール(258.9mg、1.55mmol)を加え、そしてこのものをアルゴン下、室温で30分間撹拌した。該反応混合物を、乾燥NMP(4mL)中の5−ベンジル−2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(431mg、1.55mmol)の溶液に加え、そしてこのものを90℃で16時間加熱した。該反応の完結後に、得られた混合物を水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせて水(×2)およびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(3:1〜1:1)を用いて溶出)によって精製して、白色固体の生成物(598mg、94%)を得た。
【0113】
【化98】

4−(5−ベンジル−4−(2,6−ジメチル−4−ニトロフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
封菅中に、5−ベンジル−2−クロロ−4−(2,6−ジメチル−4−ニトロフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(598mg、1.46mmol)、4−アミノベンゾニトリル(691mg、5.85mmol)、TFE(9.1mL)、およびTFA(1.97mL、11.7mmol)を加えた。該反応混合物を90℃で16時間撹拌した。該反応の完結後に、得られた混合物を冷却し、水を用いて希釈し、そしてEtOAcを用いて洗浄した。該有機層を合わせてNaHCOおよびブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(3:1〜1:1)を用いて溶出)によって精製して、生成物(442mg、60%)を得た。
【実施例16】
【0114】
【化99】

4−(4−(4−アセチル−2,6−ジメチルフェノキシ)−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
CHCl(1mL)中の4−(4−(4−アセチル−2,6−ジメチルフェノキシ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(13mg、0.03mmol)の溶液に、NCS(4.4mg、0.03mmol)を加え、そして該混合物を16時間還流した。該反応の完結後に、該溶媒を濃縮し、そしてプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(2:1)を用いて溶出)によって精製して、生成物(4.2mg、30%)を得た。
【実施例17】
【0115】
【化100】

4−(7−クロロ−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
CHCl(5mL)中の4−(4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(10mg、0.02mmol)の溶液に、NCS(2.8mg、0.02mmol)を加え、そして得られた混合物を16時間還流した。反応の完結後に、該溶媒を濃縮し、そしてプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(3:1)を用いて溶出)によって精製して、生成物(8.8mg、88%)を得た。
【実施例18】
【0116】
【化101】

4−(7−ブロモ−4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
CHCl(10mL)中の4−(4−(メシチルチオ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(22.7mg、0.06mmol)の溶液に、NBS(10.5mg、0.06mmol)を加え、そして得られた混合物を16時間還流した。反応の完結後に、該溶媒を濃縮し、そして逆相HPLCによって精製して、白色固体の生成物(6.4mg、23%)を得た。
【実施例19】
【0117】
【化102】

4−(7−クロロ−4−(メシチルオキシ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
CHCl(5mL)中の4−(4−(メシチルオキシ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(17.3mg、0.05mmol)の溶液に、NCS(6.03mg、0.05mmol)を加え、そして得られた混合物を16時間還流した。反応の完結後に、該溶媒を濃縮し、そしてプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(3:1)を用いて溶出)によって精製して、オフホワイト色固体の生成物(3.4mg、6%)を得た。
【実施例20】
【0118】
【化103】

4−(7−クロロ−2−(4−シアノフェニルアミノ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
CHCl(3mL)中の4−(2−(4−シアノフェニルアミノ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(21.5mg、0.06mmol)の溶液に、NCS(7,3mg、0.06mmol)を加え、そして得られた混合物を16時間還流した。反応の完結後に、該溶媒を濃縮し、そしてプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(3:1)を用いて溶出)によって精製して、明黄色固体の生成物(13.2mg、56%)を得た。
【実施例21】
【0119】
【化104】

4−(7−ブロモ−2−(4−シアノフェニルアミノ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
CHCl(8mL)中の4−(2−(4−シアノフェニルアミノ)−5−メチル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(58mg、0.15mmol)の溶液に、NBS(29mg、0.16mmol)を加え、そして得られた混合物を16時間還流した。反応の完結後に、該溶媒を濃縮し、そしてプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(2:1)を用いて溶出)によって精製して、黄色固体の生成物(40mg、57%)を得た。
【実施例22】
【0120】
【化105】

4−(7−クロロ−2−(4−シアノフェニルアミノ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル
CHCl(4mL)中の4−(2−(4−シアノフェニルアミノ)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルベンゾニトリル(28.1mg、0.07mmol)の溶液に、NCS(9.9mg、0.07mmol)を加え、そして得られた混合物を16時間還流した。反応の完結後に、該溶媒を濃縮し、そしてプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル(2:1)を用いて溶出)によって精製して、桃色固体の生成物(20mg、65%)を得た。
【0121】
生物学的な活性
HIV−1逆転写酵素の阻害
多数の化合物を、ハイスループット細胞ベースアッセイ(レポーター遺伝子としてのHIV−1発現ホタルルシフェラーゼ、および水疱性口内炎ウイルスのエンベロープ糖タンパク(VSV−G)の偽型を用いる)を用いて、ヒト免疫不全症ウイルス1型(HIV−1)に対する阻害活性についてスクリーニングした。実験方法は、Connorらによる, in Journal of Virology (1996), 70: 5306-5311(ヒト免疫不全症ウイルス1型感染症の長期間の生存者からのenv遺伝子の機能的な性質のキャラクタリゼーション(Characterization of the functional properties of env genes from long-term survivors of human immunodeficiency virus type 1 infection))、およびPopikらによる, in Journal of Virology (2002), 76: 4709-4722(ヒト免疫不全症ウイルス1型は、脂質ラフト−共−局在化CD4、およびCD4+T細胞中への増殖的な侵入のためのケモカイン受容体を使用する(Human immunodeficiency virus type 1 uses lipid raft-co-localized CD4 and chemokine receptors for productive entry into CD4+ T cells))によって本質的に記載されている。該ウイルスは該RT遺伝子中に2個の導入突然変異(K103NおよびY181C(これらは、PCR突然変異誘発によって創製する);これらは、現行の非ヌクレオシドHIV−1薬物に対して高い抵抗性であるウイルスである)を含む、ことを特に認識すべきである。ウイルスストックは、プラスミドDNAコード化VSV−GとベクターpNL4−3Env(−)Luc(+)との293T細胞中への同時形質導入によって得た。形質導入の64時間後に、ウイルス含有培地を遠心分離によって集め、そしてこのものを−80℃で凍結保存した。
【0122】
ヒーラ細胞を、384−ウェルマイクロタイタープレートフォーマット中でスクリーニング化合物の存在下、該VSV−G偽型ウイルスを用いて感染させた。初感染の48時間後に、溶解緩衝液およびルシフェラーゼアッセイ試薬(プロメガ)を該細胞に加え、そしてルシフェラーゼ活性を、LJLルミノメーターを用いて、生じるルミネセンスをカウントすることによって測定した。該ルシフェラーゼ遺伝子はウイルスゲノム中で運搬されるので、その発現レベルは、化合物の存在下でのウイルス複製レベルに直接に影響を及ぼす。
【0123】
野生型HIV−1に対する該化合物の活性を評価するために、CD4およびCCR5の高レベルを発現するヒーラ−JC53セルライン(例えば、Plattらによる, in Journal of Virology (1998), 72: 2855-2864:CCR5およびCD4細胞表面濃度が、ヒト免疫不全症ウイルス1型のマクロファージ性単離物による感染に及ぼす影響(Effect of CCR5 and CD4 cell surface concentrations on infection by macrophagetropic isolates of human immunodeficiency virus type 1)を参照)を、該HIV−1プロモーターのコントロール下でルシフェラーゼを発現する安定なセルラインの単離によって改変した(末端反復配列、すなわち、LTR)。このセルラインのHIV−1感染は、該HIV−1プロモーターからのルシフェラーゼの転写を刺激し、そして該ルシフェラーゼ遺伝子発現レベルはウイルス複製のレベルに比例する(Harringtonらによる, in Journal of Virology Methods (2000), 88: 111-115:遠心分離−指標細胞アッセイを用いる、血液中のHIV−1の感染の直接的な検出(Direct detection of infection of HIV-1 in blood using a centrifugation-indicator cell assay);および、Roosらによる, in Virology (2000), 273: 307-315:LuSIV細胞:HIVおよびSIV複製の1サイクルの検出および定量化のためのリポーターセルライン(LuSIV cells: a reporter cell line for the detection and quantitation of a single cycle of HIV and SIV replication))。ウイルス感染、化合物の被験、およびルシフェラーゼ活性の測定のための方法は、該VSV−G偽型HIV−1の場合と同様であった。
【0124】
HIV−1ウイルスアッセイにおいて発見された陽性化合物の細胞毒性を評価するために、2個の方法を使用した。第1の方法は、ウイルス感染なしでルシフェラーゼの高レベルを常時発現する、別の改変ヒーラ−JC53セルラインを使用した。これらの細胞中のルシフェラーゼ発現のレベルは、該化合物の存在下での細胞複製のための指標として役立った。化合物の被験およびルシフェラーゼ活性の測定のための方法は、ウイルス感染試験についての方法と同様であった。該他の毒性アッセイはヒーラ−JC53細胞および商業的に入手可能なMTSアッセイキット(プロメガ社製)(これは、細胞のミトコンドリア機能を測定する)を使用した。
【0125】
結果
結果を、EC50(nM)およびIC50(nM)として表A中に例示する。表の説明:Aは<10であり、Bは10〜100の間であり、そしてCは>100である。NDは測定せず、である。本発明の多数の化合物が野生型(WT)および抵抗性変異体に対して10nM以下の活性を示すことに留意すべきである。
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【0126】
企図する化合物および予測可能な例
上に例示する実施例に加えて、本発明は、多数の化合物を提供しまたは企図する。これらの例を以下の表中に示す。
【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【0127】
【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【表26】

【表27】

【0128】
【表28】

【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【表33】

【表34】

【表35】

【表36】

【0129】
【表37】

【表38】

【表39】

【表40】

【表41】

【表42】

【表43】

【表44】

【表45】

【0130】
更に企図しそして予言する例(これらは、排他的なものではなく、本発明の単なる代表例である)を以下に示す。
【化106】

【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明の化合物はヒト免疫不全症ウイルス1型(HIV−1)に対する阻害性活性を有するため、工業的利用価値が高い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、
破線は、AとB、またはBとDのいずれかの間の二重結合であり;
T’は、OまたはSであり;
Aは、−N=、NZ、または=CZであり;
Bは、=CHまたは=N−であり;
Dは、=CW、=N−、またはNWであり;
但し、AおよびDの少なくとも1つは−N=、NZまたはNWであり、そして更に、AおよびDが共に窒素である場合には、BはCHであり;
Zは、H、F、Cl、Br、CH、CHCH、シクロプロピル、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分はメチルまたはメトキシで置換されていてもよく、但し、AがNZである場合には、ZはFでもClでもなく;あるいは、
Zは、H、F、Cl、Br、CH、CHCH、シクロプロピル、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分はメチルまたはメトキシから独立して選ばれる1または2個の基で置換されていてもよく、但し、AがNZである場合には、ZはFでもClでもなく;
Wは、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、シクロプロピル、アリル、CHCF、シアノメチル、CHCHCN、CH=CHCN、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分はメチルまたはメトキシから独立して選ばれる1または2個の基で置換されていてもよく、但し、DがNWである場合には、WはFでもClでもなく;
Vは、F、Cl、CN、SOCH、SONH、SONHCH、C≡CCH、またはCH=CHCNであり;そして、
Arは、式(a)、(b)、(c)または(d):
【化2】

のうちの1つであり;
ここで、上記式中、
(a)中の破線は任意の二重結合であり;
は、Cl、Br、I、CN、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピルメチル、C〜Cシクロアルキル、CH=CHCN、アセチル、またはNH−C〜Cアルキルであり、ここで、該アルキル基およびシクロアルキル基は、メチル、メトキシ、ハロゲン、またはシアノで置換されていてもよく;
、RおよびRは独立して、H、F、Cl、Br、CH、CHF、CHF、CF、イソプロピル、シクロプロピル、OCH、OH、OCF、NH、またはNHCHであるか、あるいは、近接する環内原子上のRおよびRはそれらが結合する環内原子と一緒になって、別の縮合5員環を形成し;
QおよびQ’は独立して、NまたはCHであり;
は、Cl、Br、I、CH、CF、OCH、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、またはシクロブチルであり;そして、
〜R11は独立して、HまたはCHであり;
但し、Arが(c)であって、そしてA、B、D環がイミダゾロである場合に、RおよびVは共に、CH、CN、またはCH=CHCNの1つではない]
で示される化合物。
【請求項2】
Arは(a)または(c)である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
はHまたは2−位に存在する、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Arは、4−シクロプロピルフェニル;4−シクロプロピルメチルフェニル;4−ブロモフェニル;2−クロロ−4−ブロモフェニル;4−ブロモ−1−ナフチル;4−シクロプロピル−1−ナフチル;2,6−ジメチル−4−シアノフェニル;2,6−ジメトキシ−4−シアノフェニル;2,6−ジメチル−4−(2−シアノエテニル)フェニル;2,6−ジメトキシ−4−(2−シアノエテニル)フェニル;2−メチル−4−シクロプロピルフェニル;2,6−ジメチル−4−シクロプロピルフェニル;2,6−ジ−トリフルオロメチル−4−シクロプロピルフェニル;2,4,6−トリメチルフェニル;または、2,6−ジメチル−4−アセチルフェニルから選ばれる、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
式IA−1:
【化3】

の化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
式IA−2:
【化4】

の化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
式IA−3:
【化5】

の化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
式IA−4:
【化6】

の化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Arが、4−シクロプロピル−、4−アセチル−、4−メチル−、4−ブロモ−、または4−シアノ−2,6−ジ−置換フェニルである、請求項5〜8のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項10】
VがCNであり、そしてWおよびZが独立してH、メチル、ハロ、またはベンジルである、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
2つの構造式:
【化7】

から選ばれる化合物である、請求項3記載の化合物。
【請求項12】
VはCNまたはCH=CHCNであり、Rは2−メチル、2−メトキシ、または2−クロロであり、そしてRはH、6−メチル、または6−メトキシである、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
は、CN、シクロプロピル、メチル、Br、Cl、CH=CHCN、またはアセチルである、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
1)構造式IA−1a(式中、VがCNであり、WがH、メチル、エチル、またはベンジルであり、そしてZがH、クロロ、ブロモ、メチル、またはエチルである)の化合物、
2)構造式IA−2a(式中、VがCNであり、WがH、クロロ、ブロモ、メチル、またはエチルであり、そしてZがH、メチル、エチル、またはベンジルである)の化合物、
からなる群から選ばれる、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
式IB:
【化8】

[式中、
破線は、AとBまたはBとDのいずれかの間での二重結合であり;
Aは、−N=、NZ、またはCZであり;
Bは、CHまたは=N−であり;
Dは、CW、=N−、またはNWであり;
但し、AおよびDの少なくとも一方が−N=、NZまたはNWであり、そして更にAおよびDが共に窒素である場合には、BはCHであり;
Zは、H、F、Cl、Br、CH、CHCH、シクロプロピル、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分はメチルまたはメトキシで置換されていてもよく、但し、AがNZである場合には、ZはFでもClでもなく;
Wは、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、シクロプロピル、アリル、CHCF、シアノメチル、CHCHCN、CH=CHCN、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分はメチルまたはメトキシで置換されていてもよく、但し、DがNWである場合には、WはFでもClでもなく;
Vは、F、Cl、CN、SOCH、SONH、SONHCH、C≡CCH、またはCH=CHCNであり;そして、
Arは、式(a)、(b)、および(c)
【化9】

のうちの1つであり;
上記式中、
は、Cl、Br、I、CN、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピルメチル、C〜Cシクロアルキル、CH=CHCN、アセチル、またはNH−C〜Cアルキルであり、該アルキル基およびシクロアルキル基は、メチル、メトキシ、ハロゲン、またはシアノで置換されていてもよく;
、R、およびRは独立して、H、F、Cl、Br、CH、CHF、CHF、CF、イソプロピル、シクロプロピル、OCH、OH、OCF、NH、およびNHCHであり;
QおよびQ’は独立して、NまたはCHであり;
は、Cl、Br、I、CH、CF、OCH、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、またはシクロブチルであり;そして、
〜R11は独立して、HまたはCHである]
で示される、化合物。
【請求項16】
式IB−1:
【化10】

[式中、
破線は、AとBまたはBとDのいずれかの間の二重結合であり;
Aは、−N=、NZ、またはCZであり;
Bは、CHまたは=N−であり;
Dは、CW、=N−、またはNWであり;
Zは、H、F、Cl、Br、CH、CHCH、シクロプロピル、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分はメチルまたはメトキシで置換されていてもよく、但し、AがNZである場合には、ZはFでもClでもなく;
Wは、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、シクロプロピル、アリル、CHCF、CHCN、CHCHCN、CH=CHCN、またはベンジルであり、該ベンジル基中のフェニル部分はメチルまたはメトキシで置換されていてもよく;但し、DがNWである場合には、WはFでもClでもなく;
Vは、F、Cl、CN、SOCH、SONH、SONHCH、C≡CCH、またはCH=CHCNであり;
但し、AおよびDの少なくとも1つは−N=、NZまたはNWであり、更にAおよびDが共に窒素である場合には、BはCHであり、そしてVはCNまたはCH=CHCN以外であり;
は、Cl、Br、I、CN、CH=CHCN、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピルメチル、C〜Cシクロアルキル、アセチル、またはNH−C〜Cアルキルであり;
は、H、F、Cl、Br、CH、CHF、CHF、CF、イソプロピル、シクロプロピル、OCH、OH、OCF、NH、またはNHCHであり;
は、Cl、Br、I、CH、CF、OCH、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、またはシクロブチルである]
で示される化合物である、請求項14記載の化合物。
【請求項17】
VはCNまたはCH=CHCNであり、Rは2−メチル、2−メトキシ、または2−クロロであり、そしてRはH、6−メチル、または6−メトキシである、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
Rpは、CN、シクロプロピル、メチル、Br、Cl、CH=CHCN、またはアセチルである、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
AおよびDの一方は=N−であって、そして他方はNZまたはNWである、請求項1記載の化合物。
【請求項20】
以下の表1中の化合物から選ばれる式IA−1の化合物である、請求項5記載の化合物。
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】


【公開番号】特開2012−188454(P2012−188454A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−143245(P2012−143245)
【出願日】平成24年6月26日(2012.6.26)
【分割の表示】特願2008−510307(P2008−510307)の分割
【原出願日】平成18年5月5日(2006.5.5)
【出願人】(507062026)アーディア・バイオサイエンシーズ・インコーポレイテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】ARDEA BIOSCIENCES, INC.
【Fターム(参考)】