説明

HIV阻害性ピリミジン誘導体

【課題】ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の複製を阻害し、特に既知の医薬に対して耐性になった菌株の複製を阻害する薬物の提供。
【解決手段】次式


で示される化合物。本薬剤は、1000nmより小さい有効平均粒子寸法を維持するのに充分な量のその表面上に吸着された表面改質剤を有するナノ粒子の形態であることが好ましく、表面改質剤は非イオン性またはアニオン性界面活性剤であることが好ましい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造
【化1】

を有する化合物である4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリル、そのN−オキシド、薬剤学的に許容可能な付加塩、第四級アミンまたは立体化学的異性体形態。
【請求項2】
化合物が以下の構造
【化2】

を有する4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリルの立体化学的異性体形態、そのN−オキシド、薬剤学的に許容可能な付加塩または第四級アミンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
化合物が以下の構造
【化3】

を有する4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリル(E)、そのN−オキシド、薬剤学的に許容可能な付加塩または第四級アミンである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
化合物が4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリル(E)である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
化合物が4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリル(E)の薬剤学的に許容可能な付加塩である、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
化合物が4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリル(E)の塩酸塩である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
化合物が以下の構造
【化4】

を有する4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリル(Z)、そのN−オキシド、薬剤学的に許容可能な付加塩または第四級アミンである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項8】
化合物が以下の構造
【化5】

を有する4−[[4−[[4−(2−シアノエテニル)−2,6−ジメチルフェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]ベンゾニトリル(Z)である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
医薬としての使用のための請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症の予防または処置用医薬の製造のための請求項1〜8のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項11】
医薬耐性HIV感染症の予防または処置用医薬の製造のための請求項10に記載の化合物の使用。
【請求項12】
HIV感染症の処置用医薬の製造のための請求項10または11に記載の化合物の使用。
【請求項13】
薬剤学的に許容可能な担体および有効成分としての治療有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物を含んでなる薬剤組成物。
【請求項14】
請求項1〜8のいずれかに記載の化合物が1000nmより小さい有効平均粒子寸法を維持するのに充分な量のその表面上に吸着された表面改質剤を有するナノ粒子の形態である、請求項13に記載の薬剤組成物。
【請求項15】
表面改質剤が非イオン性またはアニオン性界面活性剤である、請求項14に記載の薬剤組成物。
【請求項16】
治療有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物を薬剤学的に許容可能な担体と密に混合することを特徴とする、請求項13に記載の薬剤組成物の製造方法。
【請求項17】
HIV感染症の処置における同時、別個または順次的使用のための組み合わせ調剤としての、(a)請求項1〜8のいずれかに記載の化合物および(b)別の抗レトロウイルス化合物を含有する製品。
【請求項18】
薬剤学的に許容可能な担体、並びに有効成分としての(a)請求項1〜8のいずれかに記載の化合物および(b)別の抗レトロウイルス化合物を含んでなる薬剤組成物。
【請求項19】
請求項1〜8のいずれかに記載の化合物および別の抗レトロウイルス化合物の組み合わせ。
【請求項20】
別の抗レトロウイルス化合物がヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である、請求項17、18または19に記載の製品、薬剤組成物または組み合わせ。
【請求項21】
ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤がジドブジン(zidovudine)、ジダノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabine)、ラミブジン(lamivudine)、スタブジン(stavudine)またはアバカビル(abacavir)から選択される、請求項20に記載の製品、薬剤組成物または組み合わせ。
【請求項22】
別の抗レトロウイルス化合物がヌクレオシド類似逆転写酵素阻害剤である、請求項17、18または19に記載の製品、薬剤組成物または組み合わせ。
【請求項23】
ヌクレオシド類似逆転写酵素阻害剤がテノフォビル(tenofovir)である、請求項22に記載の製品、薬剤組成物または組み合わせ。
【請求項24】
別の抗レトロウイルス化合物がプロテアーゼ阻害剤である、請求項17、18または19に記載の製品、薬剤組成物または組み合わせ。
【請求項25】
プロテアーゼ阻害剤がインジナビル(indinavir)、リトナビル(ritonavir)、サキナビル(saquinavir)、ロピナビル(lopinavir)、ネルフィナビル(nelfinavir)、アンプレナビル(amprenavir)、BMS−232632またはVX−175から選択される、請求項24に記載の製品、薬剤組成物または組み合わせ。
【請求項26】
(a)請求項1〜8のいずれかに記載の化合物、および
(b)1種もしくはそれ以上の薬剤学的に許容可能な水溶性重合体
を含んでなる固体分散液。
【請求項27】
請求項3〜6のいずれかに記載の化合物を含んでなる、請求項26に記載の固体分散液。
【請求項28】
請求項4に記載の化合物を含んでなる、請求項27に記載の固体分散液。
【請求項29】
水溶性重合体が20℃における2%(w/v)水溶液中への溶解時に1〜5000mPa.sの見掛け粘度を有する重合体である、請求項26〜28のいずれかに記載の固体分散液。
【請求項30】
水溶性重合体が20℃における2%(w/v)水溶液中への溶解時に1〜700mPa.sの見掛け粘度を有する重合体である、請求項29に記載の固体分散液。
【請求項31】
水溶性重合体が20℃における2%(w/v)水溶液中への溶解時に1〜100mPa.sの見掛け粘度を有する重合体である、請求項30に記載の固体分散液。
【請求項32】
水溶性重合体がアルキルセルロース類、ヒドロキシアルキルセルロース類、ヒドロキシ
アルキルアルキルセルロース類、カルボキシアルキルセルロース類、カルボキシアルキルセルロース類のアルカリ金属塩類、カルボキシアルキルアルキルセルロース類、カルボキシアルキルセルロースエステル類、澱粉、ペクチン類、キチン誘導体、二−、オリゴ−および多糖類、アルギン酸またはそのアルカリ金属およびアンモニウム塩類、カラゲナン類、ガラクトマンナン類、トラガカント、寒天、アラビアゴム、グアーゴムおよびキサンタンゴム、ポリアクリル酸類およびそれらの塩類、ポリメタクリル酸類およびそれらの塩類、メタクリレート共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンの組み合わせ、ポリアルキレンオキシド類、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体、シクロデキストリン類から選択される、請求項29〜31のいずれかに記載の固体分散液。
【請求項33】
水溶性重合体がヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項32に記載の固体分散液。
【請求項34】
(a)および(b)を含んでなる固溶体の形態である、請求項26〜33のいずれかに記載の固体分散液。
【請求項35】
固体分散液が非晶質、微結晶性もしくは結晶性(a)、または非晶質、微結晶性もしくは結晶性(b)、或いは両者が、(b)もしくは(a)を含んでなる別の相、または(a)および(b)を含んでなる固溶体の中に大体均一に分散されている範囲または小さい領域を有する系である、請求項26〜33のいずれかに記載の固体分散液。
【請求項36】
請求項26〜35のいずれかに記載の固体分散液よりなる粒子。
【請求項37】
粒子が600μmより小さい粒子寸法を有する、請求項36に記載の粒子。
【請求項38】
粒子が400μmより小さい粒子寸法を有する、請求項37に記載の粒子。
【請求項39】
粒子が125μmより小さい粒子寸法を有する、請求項38に記載の粒子。
【請求項40】
二成分(a)および(b)を適当な溶媒中に溶解させそして生じた溶液を噴霧乾燥器のノズルを通して噴霧し、引き続き生じた小滴から溶媒を高められた温度で蒸発させる段階を含んでなる、請求項26〜39のいずれかに記載の固体分散液を製造する方法。

【公開番号】特開2011−236221(P2011−236221A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134088(P2011−134088)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【分割の表示】特願2009−259107(P2009−259107)の分割
【原出願日】平成14年8月9日(2002.8.9)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】