説明

IP網通信装置用モデムとIP網通信装置およびIP網ファクシミリ通信装置

【課題】IP網を介して相手装置(ファクシミリ装置,VoIP内蔵ファクシミリ装置)とファクシミリ通信を行なうファクシミリ通信機能(FAX処理部)を具備したIP網通信装置としてのIP網用ファクシミリ装置に設けられ、ファクシミリデータと音声データの変換を行うモデムを提供する。
【解決手段】VoIP処理部13とスピーカー出力データ作成部14を有し、VoIP処理部13においては、IP網用ファクシミリ装置5に設けられた送受信部6において受信IPパケットから変換された音声フレームを入力し、復号化して音声データに変換すると共に、音声データを符号化して音声フレームに変換し、送受信部6に出力し、スピーカー出力データ作成部14においては、VoIP処理部13により変換されたデータを、PWM等により、スピーカー12を介して出力可能なデータ(PWMデータ)に変換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP(Internet Protocol)網を介して相手装置とファクシミリ通信を行なう通信装置のモデム技術に係り、特に、通信状況等を音声により効率的にモニタするのに好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、IP網(IPネットワーク)上で音声通話を実現するVoIP(Voice over IP)技術が急速に発達しており、ファクシミリ装置に関しても、例えば、特許文献1に記載のように、ファクシミリ信号を音声信号とみなしてIPパケットの送受信を行うことにより、IPネットワーク上でのファクシミリ通信が可能となっている。
【0003】
この技術では、情報の送受信を行うための送受信手段、相手方装置に対して通信コネクションを設定するIPネットワークインタフェース手段、受信したIPパケットを復号化するための復号化手段、および、送信する情報を符号化してパケット化する符号化手段等を備え、IPネットワークを介して相手方装置とのファクシミリ通信を可能としている。
【0004】
従来のPSTN(公衆交換電話網)を介してファクシミリ通信を行うファクシミリ装置においては、回線の状態をモニタするためのモニタスピーカーを有し、モニタ音を出力することが一般的である。
【0005】
このモニタ音の利用方法としては、ファクシミリ受信があったことを確認する場合、あるいは、操作上のキー入力音の確認、または、電話端末として使用した場合の相手側からの応答確認等に使用されている。
【0006】
図3および図4を用いて、特許文献2において記載された、従来のファクシミリ装置、および、そのファクシミリ装置におけるモニタスピーカーを用いた回線の状態をモニタする技術について説明する。
【0007】
図3に示すファクシミリ装置は、従来の電話回線を用いてファクシミリ通信を行うものであり、その中核となる電気回路ブロックは、FCU部(ファクシミリ・コントロール・ユニット)51とNCU部(ネットワーク・コントロールユニット)52に分かれている。
【0008】
FCU部51には、機器(ファクシミリ装置)の制御を行うコントローラ部51aとファクシミリ信号変複調を行うモデム部51bがあり、このモデム部51bは、デジタル信号処理を行うモデムDSP部51cと、AD/DA変換を行うCODEC(コーデック)やレベルなどを調整するオペアンプが含まれるAFE部51dとから構成される。
【0009】
また、NCU部52は、電話回線とのインタフェースを行う電気回路ブロックであり、電話回線側(1次側)とFCU部51側(2次側)との絶縁を行う絶縁トランス(図中「トランス」と記載)52aと、電話回線の直流閉結規格を実現する直流回路52b、電話回線のリング信号を検出するリング検出回路52cなどから構成される。
【0010】
通常、ファクシミリ通信はNCU部52を介してPSTN(Public Switched Telephone Networks 、公衆電話交換回線網)回線を通して行われる。しかし、ファクシミリ装置のアプリケーションとして、いわゆるスーパーG3などのPSTN回線で接続されるファクシミリ通信が、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線を通して行われる場合がある。このような場合の、ISDN回線との接続構成例を図4に示す。
【0011】
図4においては、従来のファクシミリ装置のISDN回線との接続構成例を示しており、モデムDSP部61に入出力されるファクシミリ信号は、CODEC部62でAD/DA(アナログ→デジタル/デジタル→アナログ)変換される。
【0012】
通常のPSTN回線を通す場合は、CODEC部62の入出力は、図3で示したようにして、NCU部52に接続され、絶縁トランス52aを介してPSTN回線に接続される。
【0013】
そして、CODEC部62のアナログの入力信号と出力信号は、加算アンプ63でミキシングされ、スピーカー64からミキシングされた信号を出力することで、PSTN回線上のファクシミリ信号をモニタすることができる。
【0014】
また、ISDN回線を通してファクシミリ通信する場合は、スイッチ(図中「SW」と記載)65でCODEC部62の入出力をNCU部(52)からISDN通信ブロック66内のCODEC部67の入出力に接続を切り替える。
【0015】
ISDN通信ブロック66内のCODEC部67は、CODEC部62のファクシミリ通信信号を、ITU−T勧告 G.711の音声コーディック技術(PCM(Pulse Code Modulation,パルス符号変調信号))を用いて、ISDN回線用の8ビット(μlaw/Alaw変換付き)、8kHzサンプリングのデジタル信号(PCMデータ)に変換して、ISDNインタフェース部68を介してISDN回線に送信する。また、逆の処理により、ISDN回線から受信したファクシミリデータ(PCMデータ)は、CODEC部67において、ファクシミリ通信信号(アナログ)に逆変換され、CODEC部62を介してデジタル変換されてモデムDSP部61に入力される。
【0016】
このように、ISDN回線を通してファクシミリ通信する場合にも、PSTN回線接続時と同様に、CODEC部62のファクシミリ通信信号(アナログ信号)を用いて、スピーカー64からISDN回線上のファクシミリ信号をモニタすることができる。
【0017】
しかし、上述のVoIPによるIPネットワークを介したファクシミリ通信では、デジタル信号のみを用いて、LAN(Local Area Network)等との接続で通信を行うので、NCU(Network Control Unit)が不要であり、また、ファクシミリのPCMデータをアナログに変換する回路も不要となる。
【0018】
回線の状態を、モニタスピーカーを介してモニタするためには、PCMデータから変換したアナログ信号を用いる必要があり、そのため、VoIPによるIPネットワークを介したファクシミリ通信を行う通信装置においては、このアナログ信号を利用して通信音等をモニタすることができない。
【0019】
すなわち、VoIPによるIPネットワークを介したファクシミリ通信を行う通信装置において、通信音等をモニタするためには、VoIP通信では必要としない回路(ファクシミリのPCMデータをアナログに変換する回路)が必要になるため、コストアップになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、ファクシミリのPCMデータをアナログに変換するデジタル−アナログ回路を設けることなく、VoIPによるIPネットワークを介したファクシミリ通信を行う通信装置において、回線の状態を、モニタスピーカーを介してモニタすることができない点である。
【0021】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、VoIPによるIPネットワークを介したファクシミリ通信を行う通信装置において、コストアップを抑えて、通信音等をモニタすることを可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するため、本発明のIP網ファクシミリ通信装置では、例えばIP網経由のG3通信を行っているときに、モデムにおいて、送信・受信8KHzサンプリングした8bitのデジタル信号をPCMデータ(ITU−T勧告のG.711の音声コーディック)に変換すると共に、さらに、その送信・受信8KHzサンプリングした8bitのデジタル信号を、PWM(Pulse Wave Modulation)等により、スピーカーで出力可能なデータ(スピーカー出力用データ)に変換する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、VoIPファクシミリ通信を行うファクシミリ装置においても、デジタル−アナログ変換回路を追加することなく通信状況をモニタすることができ、コストアップすることなく、IP網ファクシミリ通信システムを具備した通信装置における通信状況のモニタが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係るIP網ファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるスピーカー出力データ作成部の構成例を示すブロック図である。
【図3】従来のファクシミリ装置の第1の構成例を示すブロック図である。
【図4】従来のファクシミリ装置の第2の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図を用いて本発明を実施するための形態例を説明する。図1においては、本発明に係るIP網通信装置用モデムを設けたIP網通信装置としてのIP網用ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0026】
このIP網用ファクシミリ装置5は、VoIP内蔵のファクシミリ装置3と、VoIP−TA2と接続されたファクシミリ装置1aおよび電話機1bを相手側装置として、IP網4を介したファクシミリ通信を可能としたものであり、送受信部6、FAX処理部15とを有している。尚、VoIP−TA(Voice over IP−Terminal Adaptor)は、IP回線を使って音声を送受信するための変換機能を有し、本例では、VoIP−TA2により、ファクシミリ装置1aと電話機1bのIP網4への接続を可能としている。
【0027】
送受信部6は、IP網4とのインタフェースを構成し、相手側装置(ファクシミリ装置3、ファクシミリ装置1a等)から受信したファクシミリデータが格納されたIPパケットを音声フレームに変換してFAX処理部15に出力する一方、FAX処理部15からの音声フレームをIPパケットに変換してIP網4を介して宛先(ファクシミリ装置3、ファクシミリ装置1a等)に送信する。
【0028】
FAX処理部15は、ファクシミリデータの変調および復調、ならびに画像の記録および読み取りを行うものであり、本発明に係るIP網通信装置用モデムとしてのモデム7と、スキャナ等からなる読取部9、プリンタや記憶装置等からなる記録部10、および、モデム15を制御するCPU8とを備え、モデム7により、G3ファクシミリ通信手順に準拠して相手装置側(ファクシミリ装置3、ファクシミリ装置1a等)からの音声データをファクシミリデータに変換する一方、読取部9が原稿画像から読み取り生成した画像データからIP網用ファクシミリ装置5が生成したファクシミリデータを音声データに変換する。
【0029】
モデム7により変換された、相手装置側(ファクシミリ装置3、ファクシミリ装置1a等)からのファクシミリデータは、記録部10に出力され、この記録部10において、例えば記録媒体に記録される。
【0030】
本例のモデム7内には、音声フレームと音声データとの変換を行うVoIP処理部13と、スピーカー回路11を介してスピーカー12で出力可能なデータ(音声モニタ出力データ)を作成する、本発明に係るデータ作成手段としてのスピーカー出力データ作成部14が設けられている。
【0031】
VoIP処理部13は、図示していないデコーダとエンコーダとを備え、音声フレームと音声データとの変換を行うものであり、デコーダにより、送受信部11から入力された音声フレームを、ITU−T勧告G.711に準拠して複合化して対象データ(画像データ等)を含むデータ信号を生成し、エンコーダにより、モデム7で生成されたデータ信号を符号化して音声フレームを生成し、送受信部6に出力する。
【0032】
このような構成のIP網用ファクシミリ装置5において、IP網4を介してファクシミリデータを受信する場合には、まず、ファクシミリデータが格納されたIPパケットを送受信部6が受信し、送受信部6においては、IPパケットを音声フレームに変換し、さらにデータ情報を解析して、IPパケットの入れ替わり等の判定を行う。
【0033】
この音声フレームは、送受信部6からFAX処理部15のモデム7に送られ、モデム7においては、VoIP処理部13のデコーダにより、送受信部6から送られてきた音声フレームを復号化して音声データを生成する。この音声データは、モデム7において変復調処理されて記録部10に出力され、記録部10において記録される。
【0034】
スピーカー出力データ作成部14は、図2に詳細を示す構成等からなり、VoIP処理部13により変換されたデータを、スピーカーを介して出力可能なデータ(音声モニタ出力データ)、例えば、PWMデータに変換する。
【0035】
図2に示すように、本例のスピーカー出力データ作成部14は、復号回路23,24と乗算回路25,26および加算回路27とアナログ変換部28を有し、復号回路23において、図1のVoIP処理部13により変換された送信μ/Alawデータ21を復号した後、乗算回路25において送信ゲイン係数の制御入力により乗算し、また、復号回路24において、図1のVoIP処理部13により変換された受信μ/Alawデータ22を復号した後、乗算回路26において受信ゲイン係数の制御入力により乗算し、そして、それぞれを加算回路27で加算し、加算したデータを、アナログ変換部28において、例えばPWMによりPWMデータに変換し、図1のスピーカー回路11に出力する。
【0036】
以上、図1,図2を用いて説明したように、本例のモデム7は、IP網4を介して相手装置(ファクシミリ装置1a,VoIP内蔵ファクシミリ装置3)とファクシミリ通信を行なうファクシミリ通信機能(FAX処理部15)を具備したIP網通信装置としてのIP網用ファクシミリ装置5に設けられ、ファクシミリデータと音声データの変換を行うものであって、VoIP処理部13とスピーカー出力データ作成部14を有し、VoIP処理部13においては、IP網用ファクシミリ装置5に設けられた送受信部6において受信IPパケットから変換された音声フレームを入力し、復号化して音声データに変換すると共に、音声データを符号化して音声フレームに変換し、送受信部6に出力し、スピーカー出力データ作成部14においては、VoIP処理部13により変換されたデータを、PWM等により、スピーカー12を介して出力可能なデータ(PWMデータ)に変換する。
【0037】
特に、VoIP処理部13は、送信8KHzサンプリングした8bitのデジタル信号を送信μ/Alawデータ21に変換すると共に、受信8KHzサンプリングした8bitのデジタル信号を受信μ/Alawデータ22に変換し、スピーカー出力データ作成部14は、復号回路23により、送信μ/Alawデータ21を復号化すると共に、復号回路24により、受信μ/Alawデータ22を復号化し、さらに、乗算回路25により、復号回路23で復号化された送信データに送信ゲイン係数を乗算すると共に、乗算回路26により、復号回路24で復号化された受信データに受信ゲイン係数を乗算し、そして、加算回路27により、乗算回路25で送信ゲイン係数が乗算された送信データと乗算回路26で受信ゲイン係数が乗算された受信信データとを加算し、アナログデータ(PWMデータ)変換部28により、加算回路27で加算された送受信データを、PWMデータ等の音声モニタ出力データに変換する。
【0038】
このようなモデム7を用いることにより、IP網通信装置としてのIP網用ファクシミリ装置5においては、IP網4を介して相手装置(ファクシミリ装置1a,VoIP内蔵ファクシミリ装置3)とのファクシミリ通信を行なう際、モデム7のスピーカー出力データ作成部14は作成されたPWMデータ(音声モニタ出力データ)を用いて、スピーカー回路11およびスピーカー12を介して、その通信状況をモニタすることができる。
【0039】
このように、本例のモデム7およびIP網ファクシミリ通信装置5によれば、IP網4経由のG3通信を行っているときに、モデム7において、送信・受信8KHz、8bitの信号を、ITU−T勧告のG.711に従って、モデム7が処理するためのPCMデータに変換し、さらに、PWMデータ等のスピーカー出力データに変換して出力することが可能になり、簡単な回路とスピーカーを接続することで、通信状況をモニタすることができる。
【0040】
通常であれば、VoIPファクシミリ装置で通信音をモニタするには、デジタル−アナログ変換回路が必要であるが、本例では、デジタル−アナログ変換回路を外付けする必要がないため、コストアップすることなく、通信音をモニタすることができる。
【0041】
尚、本発明は、図1,図2を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、スピーカー出力データ作成部14において作成する、スピーカー12を介して出力可能なデータとして、PWMデータを例にして説明したが、これに制限されるものではない。
【符号の説明】
【0042】
1a:ファクシミリ装置、1b:電話機、2:VoIP−TA、3:VoIP内蔵ファクシミリ装置、4:IP網、5:IP網用ファクシミリ装置、6:送受信部、7:モデム、8:CPU、9:読取部、10:記録部、11:スピーカー回路、12:スピーカー、13:VoIP処理部、14:スピーカー出力データ作成部、15:FAX処理部、21:送信μ/Alawデータ、22:受信μ/Alawデータ、23,24:復号回路、25,26:乗算回路、27:加算回路、28:アナログデータ(PWMデータ)変換部、51:FCU部、51a:コントローラ部、51b:モデム部、51c:モデムDSP部、51d:AFE部、52:NCU部、52a:絶縁トランス(「トランス」)、52b:直流回路、52c:リング検出回路、61:モデムDSP部、62:CODEC部、63:加算アンプ、64:スピーカ、65:スイッチ(「SW」)、66:ISDN通信ブロック、67:CODEC部、68:ISDNインタフェース部。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0043】
【特許文献1】特開2002−101256号公報
【特許文献2】特許第4062030号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IP網を介して相手装置とファクシミリ通信を行なうファクシミリ通信機能を具備したIP網通信装置に設けられ、ファクシミリデータと音声データの変換を行うモデムであって、
IP網通信装置に設けられた送受信手段において受信IPパケットから変換された音声フレームを入力し、復号化して音声データに変換すると共に、
音声データを符号化して音声フレームに変換し、上記送受信手段に出力するVoIP処理手段と、
該VoIP処理手段により変換されたデータを、スピーカーを介して出力可能なデータ(音声モニタ出力データ)に変換するデータ作成手段と
を有する
ことを特徴とするIP網通信装置用モデム。
【請求項2】
請求項1に記載のIP網通信装置用モデムであって、
上記データ作成手段は、
上記音声モニタ出力データとして、PWMデータに変換する
ことを特徴とするIP網通信装置用モデム。
【請求項3】
請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載のIP網通信装置用モデムであって、
上記VoIP処理手段は、
送信8KHzサンプリングした8bitのデジタル信号を送信μ/Alawデータに変換する手段と、
受信8KHzサンプリングした8bitのデジタル信号を受信μ/Alawデータに変換する手段と
を有し、
上記データ作成手段は、
上記送信μ/Alawデータを復号化する第1の復号回路と、
上記受信μ/Alawデータを復号化する第2の復号回路と、
上記第1の復号回路で復号化された送信データに送信ゲイン係数を乗算する第1の乗算回路と、
上記第2の復号回路で復号化された受信データに受信ゲイン係数を乗算する第2の乗算回路と、
上記第1の乗算回路で送信ゲイン係数が乗算された送信データと上記第2の乗算回路で受信ゲイン係数が乗算された受信信データとを加算する加算回路と、
該加算回路で加算された送受信データを、上記音声モニタ出力データに変換するデータ変換手段と
を有することを特徴とするIP網通信装置用モデム。
【請求項4】
IP網を介して相手装置とファクシミリ通信を行なうファクシミリ通信機能を具備したIP網通信装置であって、
請求項1から請求項3のいずれかに記載のIP網通信装置用モデムを具備し、
該IP網通信装置用モデムの上記データ作成手段で作成された上記音声モニタ出力データを用いて、通信状況をモニタする
ことを特徴とするIP網通信装置。
【請求項5】
請求項4に記載のIP網通信装置であって、
上記音声モニタ出力データを、スピーカーを介して出力する回路を具備することを特徴とするIP網通信装置。
【請求項6】
IP網を介して相手装置とファクシミリ通信を行なうIP網ファクシミリ通信装置であって、
請求項1から請求項3のいずれかに記載のIP網通信装置用モデムを具備し、
該IP網通信装置用モデムの上記データ作成手段で作成された上記音声モニタ出力データを用いて、通信状況をモニタする
ことを特徴とするIP網ファクシミリ通信装置。
【請求項7】
請求項5に記載のIP網ファクシミリ通信装置であって、
上記音声モニタ出力データを、スピーカーを介して出力する回路を具備することを特徴とするIP網ファクシミリ通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−65023(P2012−65023A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205643(P2010−205643)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】